JPH10142455A - 光装置 - Google Patents

光装置

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JPH10142455A
JPH10142455A JP8298987A JP29898796A JPH10142455A JP H10142455 A JPH10142455 A JP H10142455A JP 8298987 A JP8298987 A JP 8298987A JP 29898796 A JP29898796 A JP 29898796A JP H10142455 A JPH10142455 A JP H10142455A
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浩 麦谷
Teruichi Iwaida
輝市 祝田
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバと光半導体素子を光接続した構成を
有する光装置に関し、各光部品相互間の光軸ズレによる
光結合効率の低下を防止すること。 【解決手段】光ファイバケーブル19の一部とレンズ1
5と光半導体素子パッケージ13とを順にホルダー1
7,16,14を介して固定する光装置において、前記
ホルダー17,16,14の周囲に配置され且つ金属板
22を丸めて形成して高さ方向に合わせ目20gを有す
る保護筒20と、前記金属板22の一部に突出して形成
され且つ前記保護筒20に対して外側に折り曲げて形成
されたフランジ20aと、前記フランジ20aに形成さ
れたネジ止め用孔20bと、前記光ファイバケーブル1
9を挿通するケーブル挿通孔21bと前記保護筒20の
一端を覆うゴム又は樹脂よりなるキャップ21とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光装置に関し、よ
り詳しくは、光ファイバと光半導体素子を光接続した構
成を有する光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光接続された光半導体素子と光ファイバ
を収納した光モジュールとしては、例えば図6に示すよ
うな光装置がある。図6に示した同軸型光装置は、光フ
ァイバケーブル1が取り付けられたフェルール2と、フ
ェルール2を支持する円筒状のフェルールホルダー3
と、レンズホルダー4内に嵌め込まれた集光レンズ5
と、金属製の素子パッケージ6内に機密封止された光半
導体素子7と、素子パッケージ6を支持するパケージホ
ルダー8と、パッケージホルダー8の外周に溶接された
フランジ9とを有している。
【0003】光半導体素子7として、例えば半導体レー
ザ、フォトダイオードなどの発光素子、受光素子があ
る。パッケージホルダー8は、その一端には光透過孔8
aを有し、その他端には素子パッケージ6のリードピン
6aを露出させるための開口部8bが設けられている。
【0004】レンズホルダー4と集光レンズ5を含む光
学系は、フェルール2の先端部と受光発光素子との光軸
合わせによる結合効率を高めるために設置されている。
そして、集光レンズ5とフェルール2と半導体素子7の
光結合効率が最大値となる位置を調査した後に、抵抗溶
接又はYAGレーザによりそれらの部品を溶接して固定
する。
【0005】それらの部品は、次のような順に固定され
る。まず、光半導体素子7が気密封止され、一部に光透
過用窓6bが設けられた素子パッケージ6を用意し、こ
れをパッケージホルダー8内に嵌め込む。そして、素子
パッケージ6の外側とパッケージホルダー8の内側を複
数箇所で抵抗溶接して固着する。
【0006】さらに、パッケージホルダー8の一端とレ
ンズホルダー4の端部とをYAGレーザ光照射により複
数箇所で溶接する。この溶接は、集光レンズ5と光半導
体素子7の光軸がほぼ一致した状態で行う。続いて、フ
ァイバケーブル1が取付けられたフェルール2を集光レ
ンズ5の上方に仮設する。この状態で、光半導体素子7
と光ファイバケーブル1の間で受光及び発光を行いなが
ら、光ファイバケーブル用アライメントによって光半導
体素子7と光ファイバケーブル1の位置を調整し、光半
導体素子7と光ファイバケーブル1の間の光結合効率の
ピーク値を求める。
【0007】ピーク値が定まった時点で、フェルール2
が嵌め込まれたフェルールホルダー3の端部とレンズホ
ルダー4の端部をYAGレーザによって複数箇所で溶接
を行い、それらの位置を固定させる。このように、フェ
ルールホルダー3とレンズホルダー4とパッケージホル
ダー8が順に抵抗溶接又はYAGレーザ溶接により固定
された状態で、それらの部品は、ゴム製又は樹脂製の円
筒状のキャップ10によって覆われる。
【0008】そのキャップ10の一端には円錐部10a
が形成され、さらに、円錐部10aの先端には光ファイ
バケーブル1を通すためのケーブル挿通孔10bが形成
されている。このような弾力性のあるキャップ10を装
着することによって、光ファイバケーブル1は外部から
与えられる機械的応力などから保護される。
【0009】なお、図において、符号9aはフランジ9
に形成されたネジ止め用孔を示し、Lは、光軸を示して
いる。また、図において、黒いドットは溶接箇所を示し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
な構造の光装置では、パッケージホルダー8とフランジ
9の溶接箇所が、素子パッケージ6とパッケージホルダ
ー8が溶接されている部分の側方に存在するので、フラ
ンジ9に応力が加わると、各部品の歪みによって各溶接
部分にも応力が集中的にかかる。
【0011】フランジ9に応力がかかる例としては、フ
ランジ9がネジ止めされる下地の表面に凹凸が存在する
場合である。その凹凸が大きいと、フランジ9のネジ止
め用孔9aを通して下地にネジ止めする際に、ネジ締め
によってフランジ9に応力が加わることになる。このよ
うに、各部品の溶接部分に歪みが生じると、光半導体素
子7と集光レンズ5と光ファイバケーブル1の相互間の
光軸位置が変形して、光結合効率が部品出荷時の状態か
ら低下する。
【0012】しかも、光半導体素子7、集光レンズ5及
びフェルール2の全体を覆っている弾性のキャップ10
が、光ファイバケーブル1にかかる横方向の機械的外部
応力によって図7(a) に示すX−Y−θ方向に曲げられ
てしまう。これにより、キャップ10内の光半導体素子
7、集光レンズ5、フェルール2などの光軸の位置ズレ
が生じ、光結合効率が低下してしまう。
【0013】以上のような光軸の位置ズレを示すと図7
(b) 〜(d) のようになる。図7(a) は、正常な状態を示
し、図7(b) は、素子パッケージ6への外部応力ダメー
ジによる光軸の位置ズレを示し、図7(c) は、集光レン
ズ5に与えられた外部応力ダメージによる光軸の位置ズ
レを示し、図7(d) は、光ファイバケーブル1に与えら
れた外部応力ダメージによる光軸の位置ズレを示してい
る。
【0014】本発明の目的は、各光部品相互間の光軸ズ
レによる光結合効率の低下を抑制する光装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(手段)上記した課題は、図1、図2に例示するよう
に、光ファイバケーブル19の一部とレンズ15と光半
導体素子パッケージ13とを順にホルダー17,16,
14を介して固定する光装置において、前記ホルダー1
7,16,14の周囲に配置され且つ金属板22を丸め
て形成して高さ方向に合わせ目20gを有する保護筒2
0と、前記金属板22の一部に突出して形成され且つ前
記保護筒20に対して外側に折り曲げて形成されたフラ
ンジ20aと、前記フランジ20aに形成されたネジ止
め用20bと、前記光ファイバケーブル19を挿通する
ケーブル挿通孔21bと前記保護筒20の一端を覆うゴ
ム又は樹脂よりなるキャップ21とを有することを特徴
とする光装置によって解決する。
【0016】前記光装置において、前記光半導体素子パ
ッケージ13のうち前記フランジ20a寄りの部分と前
記保護筒20との間には空隙23が形成されていること
を特徴とする。前記光装置において、前記保護筒20と
前記ホルダー14は溶接によって固定された溶接部分を
有し、該溶接部分は、前記光半導体素子パッケージ13
から光ファイバケーブル19寄りの部分に存在すること
を特徴とする。この場合に、前記保護筒20のうち前記
溶接部分には孔20dが形成されていることを特徴とす
る。
【0017】前記光装置において、前記ホルダー14の
外周に形成された凹部14aと、前記保護筒20の内側
に形成されて前記凹部14aに嵌め込まれるた凸部20
cとを有することを特徴とする。前記光装置において、
前記保護筒20に形成された窓20fと、前記キャップ
21に形成され且つ前記保護筒20の内部から該窓20
fに嵌め込まれる凸部21dを有することを特徴とす
る。
【0018】前記光装置において、前記保護筒20の端
部のうち、前記キャップ21の前記凸部21dが挿入さ
れる部分には、前記保護筒20の内側に折り返された爪
部20eが形成されていることを特徴とする。前記光装
置において、図3(a) に例示するように、前記保護筒の
前記合わせ目は、前記光ファイバケーブルを通す広さの
間隙を有していることを特徴とする請求項1記載の光装
置。
【0019】前記光装置において、図2(b) 、図3(b)
に例示するように前記保護筒20の前記合わせ目20g
では、前記金属板22の一部が重なっている又は隙間が
ないことを特徴とする。前記光装置において、図4に例
示するように、前記保護筒20の前記合わせ目20gで
は、前記合わせ目20gの両側に形成された舌状突出片
20hと切欠部20iが噛み合っていることを特徴とす
る。
【0020】前記光装置において、前記保護筒20の前
記合わせ目20gは複数箇所を点溶接されて固定されて
いることを特徴とする。 (作用)次に、本発明の作用について説明する。本発明
によれば、光ファイバケーブルの一部とレンズと光半導
体素子パッケージとを保持するためのホルダーの周囲に
形成される保護筒として金属板を丸めたものを使用し、
また、保護筒をネジ止めするためのフランジを金属板に
形成し、これを折り曲げた構造を採用している。
【0021】金属製の保護筒は外力によって曲がりにく
いので、保護筒を介してホルダーにかかる外部応力が低
減され、光ファイバケーブルとレンズと光半導体素子の
光軸のズレが抑制される。また、フランジを金属板のプ
レス加工によって保護筒と一体にしているので、部品点
数を減らすことができる。
【0022】さらに、保護筒には光ファイバケーブルを
挿通する弾性のキャップが取付けられているので、保護
筒の径方向の応力が光ファイバケーブルにかかった場合
でもキャップの変形によって光ファイバケーブルの急峻
な曲がりが抑制され、そのキャップ根元での光ファイバ
ケーブルの破損が生じにくくなる。また、フランジ近傍
の保護筒と光半導体素子パッケージとの間には空隙を形
成しているので、フランジを下地にネジ止めする際に、
フランジの応力が保護筒を介して半導体素子パッケージ
にかかることはなく、光半導体素子パッケージ内の光半
導体素子が光軸からずれることが防止される。
【0023】また、保護筒とホルダーの溶接部分を光半
導体素子パッケージから遠ざけるようにしたので、光半
導体素子パッケージの光軸のズレが防止される。また、
保護筒の溶接部分に孔を形成しているので、その孔によ
って溶接性の信頼性を高め、溶接強度を強くすることが
できる。また、ホルダーの外周に凹部を形成し、保護筒
の内側に凸部を形成し、これらを嵌め合わせるようにし
たので、保護筒の高さ方向や周方向への保護筒のズレが
防止される。
【0024】また、保護筒側部の窓とキャップ下部の凸
部とを保護筒の内側から嵌め込むようにしたので、保護
筒からのキャップの抜けが防止される。この場合、保護
筒の端部のうち、キャップの凸部が挿入される部分に
は、保護筒の内側に折り返されて傾斜面を有する爪部が
形成されているので、キャップの凸部の保護筒内への移
動を爪部によって容易にするとともに、凸部の保護筒か
らの抜けを爪部によって防止できる。
【0025】また、保護筒の合わせ目は、光ファイバケ
ーブルを通す広さの間隙を有しているので、その間隙を
通して光ファイバケーブルを保護筒内に通すことがで
き、光ファイバケーブルにコネクタが接続された状態で
の保護筒のホルダーへの取付けが容易になる。また、保
護筒の合わせ目では保護筒の一部を重ね、その重ね量を
調整することにより保護筒の直径の選択が自由になる。
【0026】また、保護筒の合わせ目は、合わせ目の両
側に形成された舌状突出片と切欠部が噛み合うように、
或いは、保護筒の合わせ目を点溶接して固定するように
したので、保護筒の合わせ目の広狭の変化を抑制するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】そこで、以下に本発明の実施形態
を図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1(a) は、本発明の一実施形態
を示す光装置の断面図である。図1(a) に示す光装置1
1は、受光素子、発光素子等の光半導体素子12を気密
状態で収納した金属製の素子パッケージ13を有してお
り、素子パッケージ13の基体13aの一端からは光半
導体素子12に導通するリードピン13bが突出してい
る。また、素子パッケージ13のキャップ13cのうち
光透過側には、ガラス、レンズのような光透過部品が嵌
め込まれた光透過窓13dが形成され、これにより素子
パッケージ13の内部は気密状態が保持されている。
【0028】素子パッケージ13のキャップ13cが差
し込まれるステンレス又はFe−Ni合金製のパッケージホ
ルダー14は、一端に光透過孔14bを有する円筒形状
を有し、その他端の内径は素子パッケージ13の基体1
3aの外径よりも小さく、しかもその他端の外径は素子
パッケージ13の基体13aの外径よりも大きくなって
いる。また、パッケージホルダー14の外周には1箇所
又は複数箇所に凹部14aが形成されている。
【0029】パッケージホルダー14の上には、集光レ
ンズ15が嵌め込まれたステンレス又はFe−Ni合金製の
筒状のレンズホルダー16が載置され、さらに、レンズ
ホルダー16上にはステンレス又はFe−Ni合金製の筒状
のフェルールホルダー17が載置されている。フェルー
ルホルダー17内に差し込まれたフェルール18は、金
属、セラミック、樹脂などから形成されており、光ファ
イバケーブル19の一方の端部を包む形状を有してい
る。
【0030】それらの部品は、次のような順に固定され
る。まず、素子パッケージ13のキャップ13cをパッ
ケージホルダー14内に嵌め込む。そして、そのような
状態で、素子パッケージ13の基体13aとパッケージ
ホルダー14の端面の複数箇所を抵抗溶接又はレーザー
溶接して固着する。さらに、パッケージホルダー14の
周囲とレンズホルダー16の周端縁とをYAGレーザに
より複数箇所で溶接する。この溶接は、集光レンズ15
と光半導体素子12の光軸が一致した状態で行う。
【0031】続いて、ファイバケーブル19が取付けら
れたフェルール18をレンズホルダー16の上に仮設す
る。この状態で、光半導体素子12と光ファイバケーブ
ル19の間で集光レンズ15を介して受光及び発光を行
いながら、光ファイバケーブル用アライメント(不図
示)によって光半導体素子12と光ファイバケーブル1
9の位置を調整し、光半導体素子12と光ファイバケー
ブル19の間の光結合効率のピーク値を求める。
【0032】ピーク値が定まった時点で、フェルール1
8が嵌め込まれたフェルールホルダー17の端部とレン
ズホルダー16の端部をYAGレーザによって複数箇所
で溶接して、それらを固着する。このように、フェルー
ルホルダー17とレンズホルダー16とパッケージホル
ダー14を順に抵抗溶接又はYAGレーザ溶接して固定
した後に、これらの部品を金属製の保護筒20内に差し
込んで固定する。フェルール18と光ファイバケーブル
19のうち保護筒20からはみ出た部分は、樹脂又はゴ
ム製の柔軟性且つ弾性を有する保護キャップ21によっ
て被覆されている。
【0033】保護筒20は、図2(a) に示すように、ス
テンレス、FeNi合金等の金属からなり且つ折り曲げでき
る程度に柔軟性を有する厚さ0.1〜1.0mm程度の金
属板を打ち抜いて形成した加工板22から形成される。
その加工板22は、必要に応じて、素材の酸化を防止す
るため、即ち錆を防止するために表面にニッケルメッキ
が施される。
【0034】この加工板22は、保護筒20の本体とな
る25mm×20mmの四角形領域22aを有し、その四角
形領域22aの第1の辺には2つのフランジ20aが離
れて突出形成されている。2つのフランジ20aにはそ
れぞれネジ止め用孔20bが形成されている。また、四
角形領域22aのうちフランジ20aの近傍にはパッケ
ージホルダー14外周の凹部14aに嵌め込まれる凸部
20cがプレス加工によって形成されている。その凸部
20cは、直径が0.5〜2mm程度の大きさを有してい
る。
【0035】さらに、四角形領域22aのうち凸部20
cの近傍には溶接用孔20dが打ち抜きにより形成され
ている。この溶接用孔20dは、保護筒20と各ホルダ
ーとの溶接の強度及び信頼性を確保するために設けられ
ている。フランジ20aが形成された第1の辺と反対側
にある第2の辺にはU字状又はV字状の2つの爪20e
が形成されている。さらに、四角形領域22aにおいて
爪20eよりもフランジ20a寄りには小窓20fが打
ち抜きによって開口されている。
【0036】このような加工板22を保護筒20として
使用するために、まず、凸部20cが突出してない側に
2つのフランジ22aを約90度の角度で折り曲げる。
続いて、凸部20cが内側に位置するように加工板22
を丸めることによって、保護筒20の本体を形成する。
さらに、2つの爪20eは、保護筒20の内面に向けて
90度以上でその内面に接触しない程度の角度で折り返
されている。
【0037】保護筒20は、加工板22を丸めて形成さ
れる関係上、高さ方向に合せ目20gが存在している。
なお、加工板22の打ち抜き、丸め、曲げなどはプレス
加工により行われる。このような構造を有する保護筒2
0は、その中に光ファイバケーブル19を通した状態
で、フェルール18、フェルールホルダー17、レンズ
ホルダー16、パッケージホルダー14を覆う位置まで
移動すると、保護筒20の凸部20cはパッケージホル
ダー14の端部に当たる。さらに保護筒20を素子パッ
ケージ13に向けて移動させていくと、保護筒20の合
せ目20gが広がって保護筒20の凸部20cはパッケ
ージホルダー14の外周に乗り上げ、遂には、図1(a)
に示すように、凸部20cがパッケージホルダー14の
凹部14aに係合し、その合せ目20gは狭まることに
なる。
【0038】このように、保護筒20の凸部20cがパ
ッケージホルダー14の凹部14aに係合すると、保護
筒20は周方向、上下方向の移動が規制される。この状
態では、パッケージ13の基体13aはその周囲の保護
筒20から空隙23を介して0.2〜1.0mm程度離さ
れている。その空隙23を十分に確保するためには、プ
レス加工によって加工板22のフランジ近傍の部分を凸
部20cの突出方向と反対側に段を形成して広げておく
ことが好ましい。
【0039】以上により、保護筒20の取付け作業は終
了する。この後に、保護筒20の側部の溶接用孔20d
の内部とパッケージホルダー14の表面をYAGレーザ
光照射によって溶接して固定する。保護筒20の一端を
覆う保護キャップ21は、図1(a) 及び図2(b) に示す
ように、円錐形状に形成され、その内部には円錐状の空
洞21aが形成され、また、その頂部にはケーブル挿通
孔21bが形成されている。また、保護キャップ21の
空洞21aには保護筒20からはみ出した光ファイバケ
ーブル19の一部とフェルール18の端部が収納されて
いる。
【0040】また、保護キャップ21の下部の周囲に
は、細い小径筒21cが形成され、その小径筒21cに
は保護筒20の小窓20fに嵌め込まれるフック21d
が形成されている。その保護キャップ21を、保護筒2
0に嵌め込む場合には次のような作業を行う。
【0041】まず、光ファイバケーブル19を保護キャ
ップ21の底からケーブル挿通孔21bに通し、ついで
保護キャップ21を光ファイバケーブル19に沿って保
護筒20に向けて移動させる。そして、保護キャップ2
1の小径筒21cをフェルール18に近い保護筒20の
内部に嵌め込む。この際、保護キャップ21のフック2
1dを保護筒20内側の爪20eの傾斜面上に滑らせ、
ついで爪20eから保護筒20内面上に落とし、さらに
保護筒20の小窓20fに嵌め込む。
【0042】その保護キャップ21のフック21dは、
爪部20eと小窓20fによって移動が規制され、保護
筒20から保護キャップ21が抜け難くなっている。以
上のような構成を有する光装置11においては、保護筒
20と半導体パッケージ13の基体13aの間には何ら
の部材も介在せずに緩衝用の空隙23が存在するだけで
ある。しかも、保護筒20とパッケージホルダー14が
溶接される箇所は集光レンズ15に近く、素子パッケー
ジ13から遠い位置となっている。
【0043】このため、保護筒20のフランジ20aを
下地基板(不図示)にネジ止めする際に、フランジ20
aに応力がかかっても、その応力の素子パッケージ13
への伝達は緩衝用の間隙23によって阻止されることに
なる。しかも、フランジ20a及び保護筒20は、柔軟
性のある材料により形成されているので、外部からフラ
ンジ20にかかる応力が保護筒20の本体側に伝わりに
くくなっている。
【0044】また、保護筒20とパッケージホルダー1
4との溶接部分は、レンズホルダー16の近くに設定さ
れているので、外部からフランジ20aに応力がかけら
れても、パッケージホルダー13の変形は殆どみられな
い。従って、半導体素子12と集光レンズ15の光軸の
ズレは生じにくくなる。一方、パッケージホルダー1
4、レンズホルダー16、フェルールホルダー17等を
保護する保護筒20は金属から形成されているので、光
ファイバケーブル19が横方向(保護筒20の径方向)
に引き出されて保護キャップ21に応力がかかっる場合
には、保護キャップ21が湾曲するが、保護キャップ2
1より硬い金属製の保護筒20が湾曲することはなく、
これにより保護筒20がレンズホルダー16、フェルー
ルホルダー17に横方向の応力がかかることはない。
【0045】従って、集光レンズ15、フェルール18
の光軸のズレは生じにくくなる。また、保護キャップ2
1は柔らかい弾性のゴム、樹脂などによって形成されて
いるので、光ファイバケーブル19が横方向に引き出さ
れて保護キャップ21に応力がかかったとしても、保護
キャップ21内の光ファイバケーブル19も横方向に少
し傾くので、光ファイバケーブル19の保護キャップ2
1のエッジの部分で応力集中による切断が生じにくくな
る。
【0046】ところで、保護キャップ21から出た光フ
ァイバケーブル19の端部には、図1(a) に示すように
何も接続されずに裸のままの場合もあるし、図1(b) に
示すようなコネクタ24が接続されている場合もある。
光ファイバケーブル19の端部にコネクタ24が接続さ
れ、しかもコネクタ24が保護筒20の内径よりも大き
い場合には、保護筒20内に光ファイバケーブル19を
通すことができなくなる。従って、コネクタ24が光フ
ァイバケーブルに接続されている場合には、以下に示す
ような構造を採用する。
【0047】即ち、図3(a) に示すように、保護筒20
の合せ目20gの隙間を光ファイバケーブル19を通せ
る程度、例えば0.9mm以上に設定すると、その合せ目
20gを通して光ファイバケーブル19を保護筒20内
に入れることができる。これにより、互いに固定された
パッケージホルダー14、レンズホルダー15、フェル
ールホルダー17を保護筒20内に差し込むことが可能
になる。
【0048】また、コネクタ24が光ファイバケーブル
19に取り付けられない場合には、その合わせ目20g
の間隙を零にしてもよいし、図3(b) に示すように、保
護筒20の合わせ目20gで加工板22の2つの側部が
重なるようにしてもよい。また、加工板22の一部を重
ねるようにして丸めることは、保護筒20の直径を任意
に選択できることを意味する。
【0049】また、上記した保護筒20の合わせ目20
gが、フランジ20aからずれた位置になるように加工
板22の形状を決めているが、図2(a) の二点鎖線で示
すように、フランジ20aの延長上に存在するようにし
てもよい。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態では、加工板2
2の四角形領域22aを丸めて保護筒20を形成するよ
うにしているので、保護筒20の側面の合せ目20gに
外力がかかると、保護筒20の内径が変化し易くなる。
商品出荷後に保護筒20の内径が変化するとパッケージ
ホルダー14等の歪みによって光半導体素子12、集光
レンズ15、光ファイバケーブル19の光軸がズレるお
それがある。
【0050】これを解決する手段の1は、保護筒20の
合わせ目20gをYAGレーザ溶接又は抵抗溶接する方
法である。この方法は、合わせ目20gの隙間が0.3
mm以下の場合に最適となる。しかし、その間隙が0.3
mmより大きい場合には、溶接のスポット径の関係で不適
当である。そこで、図4(a) に示すように、加工板22
のうちフランジ20aや爪部20eが形成されていない
第三の辺に、T字状、V字状、U字状又はL字鉤形状の
舌状突出片20hを形成するとともに、第三の辺に対向
する第四の辺に舌状突出片20hに噛み合わされるT字
状、V字状、U字状又はL字鉤形状の切欠部20iを形
成する。この場合、舌状突出片20hの突出量は、切欠
部20iの凹み量と同じかそれよりも小さくする。
【0051】このような舌状突出片20hと切欠部20
iを合わせるようにして、加工板22を丸めると、保護
筒20が形成される。加工板22を丸める前又は後に、
図4(b) に示すように、舌状突出片20hを筒の内側又
は外側に起こしておくと、第三の辺と第四の辺の合わせ
目20gに隙間を設ける場合に、その間隙を通して光フ
ァイバケーブル19を保護筒20内に入れることが容易
になるできる。ただし、その間隙を設ける場合には、舌
状突出片20hの突出量を、切欠部20iの凹み量より
も小さくする必要がある。
【0052】そして、その保護筒20の凸部20cをパ
ッケージホルダー14の外周の凹部14aに嵌め込んで
図1(a) の断面のような状態にした後に、図4(c) に示
すように、保護筒20の舌状突出片20hを元に戻して
切欠部20iに噛み合わせるようにする。このようにT
字状、V字状、U字状又はL字鉤形状の舌状突出片20
h及び切欠部20iを保護筒20の合わせ目20gとな
る各辺に形成すると、外力による合わせ目20gの間隔
の変化が阻止される。例えば、舌状突出片20h及び切
欠部20iをT字状又はL字鉤形状にすると、保護筒2
0の合わせ目20gの間隔の拡大、縮小の両方が防止さ
れる。また、舌状突出片20h及び切欠部20iをV字
状又はU字状にすると、保護筒20の合わせ目20gの
間隔の縮小が防止される。
【0053】舌状突出片20h及び切欠部20iを、図
4(c) の破線で示す箇所でYAGレーザ溶接、抵抗溶接
によって固定してもよい。以上のような保護筒20の合
わせ目20gの形状を工夫することにより、保護筒20
の直径の変化を抑制することができる。また、図4(a)
〜(c) に示すように、保護筒20の本体の周方向に凸状
のリブ20j又は凹状のリブ20kを形成すると、保護
筒20が機械的に補強されて外力による保護筒20の変
形が生じにくくなる。
【0054】なお、図4(a) において、図2(a) と同じ
符号は同じ要素を示している。 (第3の実施の形態)上記した第1及び第2の実施の形
態では、1枚の加工板22を丸めて保護筒20を形成し
ている。しかし、加工板22は1枚に限るものではな
い。例えば、図2(a) に示した加工板22を一点鎖線で
示す線に沿って2分し、2枚の加工板を用いて保護筒2
0を構成してもよい。
【0055】2枚の加工板によって保護筒20を形成す
る場合には、図5(a),(b) に示すように、2枚の加工板
双方を半円筒状に丸めて半円筒状の第1及び第2の保護
筒20x,20yを形成する。その後に、図5に示すよ
うに、第1の保護筒20xと第2の保護筒20yによっ
てパッケージホルダー14、レンズホルダー16、フェ
ルールホルダー17を挟んだ後に、第1及び第2の保護
筒20x,20yの2つの合わせ目をYAGレーザ光照
射溶接や抵抗溶接によって接着固定し、これにより図1
(a) に示した保護筒20を形成する。その溶接箇所は、
図5(a) において黒点で示した部分であり、複数存在す
る。
【0056】このような半筒状の保護筒20x,20y
を使用すると、図5(a) に示すように、光ファイバケー
ブル19の露出端にコネクター24が接続されている場
合に、パッケージホルダー14、レンズホルダー16等
への保護筒20の取付けが容易になる。なお、図5(a)
において、図1と同じ符号は同じ要素を示している。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、光フ
ァイバケーブルの一部とレンズと光半導体素子パッケー
ジとを保持するためのホルダーの周囲に形成される保護
筒として金属板を丸めたものを使用し、また、保護筒を
ネジ止めするためのフランジを金属板に形成し、これを
折り曲げた構造を採用している。
【0058】金属製の保護筒は外力によって曲がりにく
いので、保護筒を介してホルダーにかかる外部応力を低
減し、光ファイバケーブルとレンズと光半導体素子の光
軸のズレを抑制できる。また、フランジを保護筒と一体
にしているので、部品点数を減らすことができる。さら
に、保護筒には光ファイバケーブルを挿通する弾性のキ
ャップが取付けられているので、保護筒の径方向の応力
が光ファイバケーブルにかかった場合でもキャップの変
形によって光ファイバケーブルの急峻な曲がりが抑制さ
れ、そのキャップ根元での光ファイバケーブルの破損を
生じにくくできる。
【0059】また、フランジ近傍の保護筒と光半導体素
子パッケージとの間には空隙を形成しているので、フラ
ンジを下地にネジ止めする際に、フランジの応力が半導
体素子パッケージにかかることはなく、光半導体素子パ
ッケージ内の光半導体素子が光軸からずれることを防止
できる。また、保護筒とホルダーの溶接部分を光半導体
素子パッケージから遠ざけるようにしたので、光半導体
素子パッケージの光軸のズレを防止できる。また、保護
筒の溶接部分に孔を形成しているので、その孔によって
溶接性の信頼性を高め、溶接強度を強くすることができ
る。
【0060】また、ホルダーの外周に凹部を形成し、保
護筒の内側に凸部を形成し、これらを嵌め合わせるよう
にしたので、保護筒の高さ方向や周方向への保護筒のズ
レを防止できる。また、保護筒側部の窓とキャップ下部
の凸部とを保護筒の内側から嵌め込むようにしたので、
保護筒からのキャップの抜けが防止される。この場合、
保護筒の端部のうち、キャップの凸部が挿入される部分
には、保護筒の内側に折り返された爪部が形成されてい
るので、キャップの凸部の保護筒内への移動を爪部によ
って容易にするとともに、凸部の保護筒からの抜けを爪
部によって防止できる。
【0061】また、保護筒の合わせ目は、光ファイバケ
ーブルを通す広さの間隙を有しているので、その間隙を
通して光ファイバケーブルを保護筒内に通すことがで
き、光ファイバケーブルにコネクタが接続された状態で
の保護筒のホルダーへの取付けが容易になる。また、保
護筒の合わせ目では保護筒の一部を重ね、その重ね量を
調整することにより保護筒の直径の選択の自由度を広げ
ることができる。
【0062】また、保護筒の合わせ目は、合わせ目の両
側に形成された舌状突出片と切欠部が噛み合うように、
或いは、保護筒の合わせ目を点溶接して固定するように
したので、保護筒の合わせ目の広狭の変化を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は、本発明の第1実施形態の光装置を
示す断面図、図1(b) は、その光装置の光ファイバケー
ブルの端部に取り付けられるコネクタを示す側面図であ
る。
【図2】図2(a) は、本発明の第1実施形態の光装置の
保護筒の展開図、図2(b) は、本発明の第1実施形態の
光装置のキャップの取付け状態を示す斜視図である。
【図3】図3(a) は、本発明の第1実施形態の光装置の
合わせ目の間隙を広くした状態を示す斜視図、図3(b)
は、本発明の第1実施懈怠の光装置の保護筒の別な形状
を示す上面図である。
【図4】図4(a) は、本発明の第2実施形態の光装置の
保護筒の展開図、図4(b),(c)は、本発明の第2実施形
態の光装置の保護筒の組み立てを示す斜視図である。
【図5】図5(a) は、本発明の第3実施形態の光装置に
おける保護筒の組み立て状態を示す側面図、図5(b)
は、図5(a) に示す保護筒の上面図である。
【図6】図6は、従来の光装置の一例を示す断面図であ
る。
【図7】図7(a) は、従来の光装置内の光半導体素子と
レンズと光ファイバケーブルの光軸を合わせた状態を示
す側面図、図7(b) 〜(d) は、光半導体素子とレンズと
光ファイバケーブルの光軸がズレた状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
11 光装置 12 光半導体素子 13 半導体パッケージ 14 パッケージホルダー 14a 凹部 15 集光レンズ 16 レンズホルダー 17 フェルールホルダー 18 フェルール 19 光ファイバケーブル 20 保護筒 20a フランジ 20b ねじ止め用孔 20c 内側への凸部 20d 溶接用孔 20e 爪部 20f 窓 20h 舌状突出片 20i 切欠部 20j 凸状のリブ 20k 凹状のリブ 21 保護キャップ 21b 光ファイバケーブル挿通孔 21d フック(凸部) 22 加工板 23 間隙 24 コネクタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバケーブルの一部とレンズと光半
    導体素子パッケージとを順にホルダーを介して固定する
    光装置において、 前記ホルダーの周囲に配置され、金属板を丸めて形成し
    て高さ方向に合わせ目を有する保護筒と、 前記金属板の一部に突出して形成され且つ前記保護筒に
    対して外側に折り曲げて形成されたフランジと、 前記フランジに形成されたネジ止め用孔と、 前記光ファイバケーブルを挿通するケーブル挿通孔と前
    記保護筒の一端を覆うゴム又は樹脂よりなるキャップと
    を有することを特徴とする光装置。
  2. 【請求項2】前記光半導体素子パッケージのうち前記フ
    ランジ寄りの部分と前記保護筒との間には空隙が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の光装置。
  3. 【請求項3】前記保護筒と前記ホルダーは溶接によって
    固定された溶接部分を有し、該溶接部分は、前記光半導
    体素子パッケージから光ファイバケーブル寄りの部分に
    存在することを特徴とする請求項1記載の光装置。
  4. 【請求項4】前記保護筒のうち前記溶接部分には孔が形
    成されていることを特徴とする請求項3記載の光装置。
  5. 【請求項5】前記ホルダーの外周に形成された凹部と、
    前記保護筒の内側に形成されて前記凹部に嵌め込まれる
    凸部とを有することを特徴とする請求項1記載の光装
    置。
  6. 【請求項6】前記保護筒に形成された窓と、 前記キャップに形成され且つ前記保護筒の内部から該窓
    に嵌め込まれる凸部を有することを特徴とする請求項1
    記載の光装置。
  7. 【請求項7】前記保護筒の端部のうち、前記キャップの
    前記凸部が挿入される部分には、前記保護筒の内側に折
    り返された爪部が形成されていることを特徴とする請求
    項6記記載の光装置。
  8. 【請求項8】前記保護筒の前記合わせ目は、前記光ファ
    イバケーブルを通す広さの間隙を有していることを特徴
    とする請求項1記載の光装置。
  9. 【請求項9】前記保護筒の前記合わせ目では、前記金属
    板の一部が重なっている又は隙間がないことを特徴とす
    る請求項1記載の光装置。
  10. 【請求項10】前記保護筒の前記合わせ目では、前記合
    わせ目の両側に形成された舌状突出片と切欠部が噛み合
    っていることを特徴とする請求項1記載の光装置。
  11. 【請求項11】前記保護筒の前記合わせ目は複数箇所を
    点溶接されて固定されていることを特徴とする請求項1
    記載の光装置。
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