JPH10143931A - 情報記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
情報記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH10143931A JPH10143931A JP30012096A JP30012096A JPH10143931A JP H10143931 A JPH10143931 A JP H10143931A JP 30012096 A JP30012096 A JP 30012096A JP 30012096 A JP30012096 A JP 30012096A JP H10143931 A JPH10143931 A JP H10143931A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報記録媒体に塗布した接着剤を硬化して、
情報記録媒体を貼り合わせる工程において、変形が少な
く透明度の高い貼り合わせ型情報記録媒体の製造方法お
よび貼り合わせ型情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 情報記録層を設けた基材を少なくとも2
枚以上含む複数枚の基材を接着剤を介して重ね合わせ、
その重ね合わせた面に対し平行方向から、該接着剤を硬
化し得る波長の光を照射して貼り合わせる。
情報記録媒体を貼り合わせる工程において、変形が少な
く透明度の高い貼り合わせ型情報記録媒体の製造方法お
よび貼り合わせ型情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 情報記録層を設けた基材を少なくとも2
枚以上含む複数枚の基材を接着剤を介して重ね合わせ、
その重ね合わせた面に対し平行方向から、該接着剤を硬
化し得る波長の光を照射して貼り合わせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貼り合わせ型の情
報記録媒体に関するものである。
報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、ディスクを高速で回転さ
せながらレーザ光を照射し、焦点調整および位置検出を
行いながらピットを読みだしたり記録したりしている。
このため、光記録媒体ではわずかな基板の反りや変形な
どが信号エラーにつながる。そこで光記録媒体では、極
力厚さむらや変形の少ない基板上に情報記録部を設けて
いる。また、情報記録部に傷が付いたり異物が付着する
のを防ぐため、情報記録部に保護層を設け、さらに一対
の基板の情報記録部を内側にして貼り合わせることが行
われている。
せながらレーザ光を照射し、焦点調整および位置検出を
行いながらピットを読みだしたり記録したりしている。
このため、光記録媒体ではわずかな基板の反りや変形な
どが信号エラーにつながる。そこで光記録媒体では、極
力厚さむらや変形の少ない基板上に情報記録部を設けて
いる。また、情報記録部に傷が付いたり異物が付着する
のを防ぐため、情報記録部に保護層を設け、さらに一対
の基板の情報記録部を内側にして貼り合わせることが行
われている。
【0003】この貼り合わせには、従来、たとえば、基
板の保護層側にロールコータでホットメルト接着剤を塗
布し、これら接着剤層を相対向させて2枚の平板プレス
の間に挿入し押圧することによって、一対の基板を貼り
合わせ光記録媒体を得るようにしていた。しかし、この
方法では、ホットメルト接着剤の塗布時やその後に続く
押圧工程において基板が変形したり、また特に高温中で
の強度が低下する場合がある。
板の保護層側にロールコータでホットメルト接着剤を塗
布し、これら接着剤層を相対向させて2枚の平板プレス
の間に挿入し押圧することによって、一対の基板を貼り
合わせ光記録媒体を得るようにしていた。しかし、この
方法では、ホットメルト接着剤の塗布時やその後に続く
押圧工程において基板が変形したり、また特に高温中で
の強度が低下する場合がある。
【0004】また、光記録媒体の高密度化に伴い、従来
の基板よりも薄い、例えば0.6mm程度以下の基板を
用いる必要性が生じてきつつあり、この場合さらに強度
的に弱く、変形しやすくなる。
の基板よりも薄い、例えば0.6mm程度以下の基板を
用いる必要性が生じてきつつあり、この場合さらに強度
的に弱く、変形しやすくなる。
【0005】一方、複数の情報記録層を有する情報記録
媒体に対して、例えば片面から複数の記録層を呼び出す
情報記録再生装置の形態も仕様の一つとしてあり得るこ
とから、接着剤が透明である必要がある。
媒体に対して、例えば片面から複数の記録層を呼び出す
情報記録再生装置の形態も仕様の一つとしてあり得るこ
とから、接着剤が透明である必要がある。
【0006】剛性と透明性の面では、紫外線硬化型接着
剤等の光硬化型の接着剤が有利である。しかしながら、
紫外線硬化型接着剤による接着の場合、接着剤層に紫外
線を照射することが必須となる。この場合、紫外線の透
過率が低い情報記録層を設けた基材同志を複数枚貼り合
わせるのは困難になる。たとえ情報記録層が若干の紫外
線透過性を有していても、通常の紫外線硬化型接着剤で
面方向からの紫外線照射で硬化させようとすると、硬化
に必要なエネルギを与えるために長時間の紫外線照射を
要する。硬化できたとしても、ディスクに対して大きな
熱ダメージを与えるため、実用的なディスク作製は難し
い。
剤等の光硬化型の接着剤が有利である。しかしながら、
紫外線硬化型接着剤による接着の場合、接着剤層に紫外
線を照射することが必須となる。この場合、紫外線の透
過率が低い情報記録層を設けた基材同志を複数枚貼り合
わせるのは困難になる。たとえ情報記録層が若干の紫外
線透過性を有していても、通常の紫外線硬化型接着剤で
面方向からの紫外線照射で硬化させようとすると、硬化
に必要なエネルギを与えるために長時間の紫外線照射を
要する。硬化できたとしても、ディスクに対して大きな
熱ダメージを与えるため、実用的なディスク作製は難し
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決する方
法として、光を接着剤層に面方向に対して水平方向から
照射し硬化する方法が考えられる。しかし、この方法は
通常の光硬化型接着剤に適用できるものではない。なぜ
なら、光を接着剤層に面方向に対して水平方向から照射
した場合、光が接着剤層に対して水平方向に進むにした
がって、その強度は弱くなり、内部まで硬化しないとい
う問題があるからである。
法として、光を接着剤層に面方向に対して水平方向から
照射し硬化する方法が考えられる。しかし、この方法は
通常の光硬化型接着剤に適用できるものではない。なぜ
なら、光を接着剤層に面方向に対して水平方向から照射
した場合、光が接着剤層に対して水平方向に進むにした
がって、その強度は弱くなり、内部まで硬化しないとい
う問題があるからである。
【0008】本発明は情報記録媒体に塗布した接着剤を
硬化して、情報記録媒体を貼り合わせる工程において、
変形が少なく透明度の高い貼り合わせ型情報記録媒体の
製造方法および貼り合わせ型情報記録媒体を提供するも
のである。
硬化して、情報記録媒体を貼り合わせる工程において、
変形が少なく透明度の高い貼り合わせ型情報記録媒体の
製造方法および貼り合わせ型情報記録媒体を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は下記の構成よりなる。すなわち、複数枚の
基材を接着剤を介して重ね合わせ、その重ね合わせた面
に対し平行方向から、該接着剤を硬化し得る波長の光を
照射し、貼り合わせることを特徴とする情報記録媒体の
製造方法に関するものである。
に、本発明は下記の構成よりなる。すなわち、複数枚の
基材を接着剤を介して重ね合わせ、その重ね合わせた面
に対し平行方向から、該接着剤を硬化し得る波長の光を
照射し、貼り合わせることを特徴とする情報記録媒体の
製造方法に関するものである。
【0010】また、本発明は情報記録層を設けた基材を
少なくとも1枚以上含む複数枚の基材が接着剤層を介し
て貼り合わされてなる情報記録媒体であって、該接着剤
層の光線の波長300〜700nmにおける光線透過度
Tが、1mmの光路長において、0.8以上であること
を特徴とする情報記録媒体に関するものである。
少なくとも1枚以上含む複数枚の基材が接着剤層を介し
て貼り合わされてなる情報記録媒体であって、該接着剤
層の光線の波長300〜700nmにおける光線透過度
Tが、1mmの光路長において、0.8以上であること
を特徴とする情報記録媒体に関するものである。
【0011】また、本発明は情報記録層を設けた基材を
少なくとも1枚以上含む複数枚の基材が接着剤層を介し
て貼り合わされてなる情報記録媒体であって、該接着剤
層に隣接して、光線の波長300〜700nmにおける
光線透過度Tが、1mmの光路長において、0.8以上
である導光層を設けたことを特徴とする情報記録媒体に
関するものである。
少なくとも1枚以上含む複数枚の基材が接着剤層を介し
て貼り合わされてなる情報記録媒体であって、該接着剤
層に隣接して、光線の波長300〜700nmにおける
光線透過度Tが、1mmの光路長において、0.8以上
である導光層を設けたことを特徴とする情報記録媒体に
関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の望ましい実施の形
態を説明する。図1は本発明の情報記録媒体の一例を示
している。図2の構成物は情報記録媒体の貼り合わせに
関して予め準備されるものであり、この貼り合わせる直
前の構成物を基材と呼ぶ。このように構成された基材を
図1のように接着剤層が内側になるように貼り合わせる
ことができる。また、基板に上記の膜を形成した基材の
上に有機樹脂層を設けてもよい。
態を説明する。図1は本発明の情報記録媒体の一例を示
している。図2の構成物は情報記録媒体の貼り合わせに
関して予め準備されるものであり、この貼り合わせる直
前の構成物を基材と呼ぶ。このように構成された基材を
図1のように接着剤層が内側になるように貼り合わせる
ことができる。また、基板に上記の膜を形成した基材の
上に有機樹脂層を設けてもよい。
【0013】本発明において使用される接着剤として
は、例えば(メタ)アクリル酸エステル類を挙げること
ができるがこれらに限定されるものではない。
は、例えば(メタ)アクリル酸エステル類を挙げること
ができるがこれらに限定されるものではない。
【0014】また、接着剤の硬化性の向上や弾性率を調
整する目的で前述のモノマと共重合可能な他のモノマを
混合して用いることができる。例えば、ジイソシアネー
ト化合物と2個以上のアルコール性水酸基を有する化合
物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有
化合物にアルコール性水酸基を含有する(メタ)アクリ
レートを反応させて得られる1分子中に2個以上の(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン(メタ)ア
クリレート類、炭素数2〜12のアルキレングリコール
の(メタ)アクリル酸ジエステル類、ポリオキシアルキ
レングリコールの(メタ)アクリル酸ジエステル類、多
価アルコールの2個以上(メタ)アクリロイルオキシ基
を有する(メタ)アクリル酸ポリエステル類、ビスフェ
ノールAあるいはビスフェノールAの水素化物のエチレ
ンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物の(メタ)
アクリル酸ジエステル類、分子中に2個以上のエポキシ
基を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反
応させて得られる分子内に2個以上の(メタ)アクリロ
イルオキシ基を有するエポキシ=(メタ)アクリレート
類が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
整する目的で前述のモノマと共重合可能な他のモノマを
混合して用いることができる。例えば、ジイソシアネー
ト化合物と2個以上のアルコール性水酸基を有する化合
物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有
化合物にアルコール性水酸基を含有する(メタ)アクリ
レートを反応させて得られる1分子中に2個以上の(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン(メタ)ア
クリレート類、炭素数2〜12のアルキレングリコール
の(メタ)アクリル酸ジエステル類、ポリオキシアルキ
レングリコールの(メタ)アクリル酸ジエステル類、多
価アルコールの2個以上(メタ)アクリロイルオキシ基
を有する(メタ)アクリル酸ポリエステル類、ビスフェ
ノールAあるいはビスフェノールAの水素化物のエチレ
ンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物の(メタ)
アクリル酸ジエステル類、分子中に2個以上のエポキシ
基を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反
応させて得られる分子内に2個以上の(メタ)アクリロ
イルオキシ基を有するエポキシ=(メタ)アクリレート
類が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0015】また、接着剤中には1種または2種以上の
光重合開始剤を加えることができる。光重合開始剤とし
ては各種のものが使用でき、例えばアセトフェノン、ベ
ンゾフェノンなどのベンゾイン系、テトラメチルモノス
ルフィドなどのスルフィド系、チオキサンなどのチオキ
サン系、ベンゾインパーオキサイド、ジ−t−ブチルオ
キサイド等のオキサイド系等が挙げられる。光重合開始
剤の添加量は重合性モノマ100重量部に対して0.0
1〜10重量部が適当である。
光重合開始剤を加えることができる。光重合開始剤とし
ては各種のものが使用でき、例えばアセトフェノン、ベ
ンゾフェノンなどのベンゾイン系、テトラメチルモノス
ルフィドなどのスルフィド系、チオキサンなどのチオキ
サン系、ベンゾインパーオキサイド、ジ−t−ブチルオ
キサイド等のオキサイド系等が挙げられる。光重合開始
剤の添加量は重合性モノマ100重量部に対して0.0
1〜10重量部が適当である。
【0016】本発明において、硬化後における光線透過
度は、情報記録媒体から実測により求めても良いし、例
えば、ディスク状物の場合には実測が困難な場合がある
ので、予め接着剤を板状に硬化、成形しておき、この板
状物の透過度から下記の式1を用いて換算してもよい。
度は、情報記録媒体から実測により求めても良いし、例
えば、ディスク状物の場合には実測が困難な場合がある
ので、予め接着剤を板状に硬化、成形しておき、この板
状物の透過度から下記の式1を用いて換算してもよい。
【0017】 log(T)=ε・t (1) 但し、T …… 接着剤の光線透過度 ε …… 吸光係数を含む比例定数 t …… 光路長〔mm〕 吸光係数を含む比例定数εは予め接着剤を板状に硬化、
成形しておき、この板状物の透過度T及び光路長tを測
定し、式1から逆算して求める。
成形しておき、この板状物の透過度T及び光路長tを測
定し、式1から逆算して求める。
【0018】光線透過度は接着剤層に対して平行方向の
最大の光路長において0.0001以上であることが好
ましいが、硬化時間の短縮と照射時の熱によるダメージ
の軽減ができる点から、0.0003以上であることが
より好ましい。1mmの光路長における光線透過度が
0.8以上あれば、さらに好適である。
最大の光路長において0.0001以上であることが好
ましいが、硬化時間の短縮と照射時の熱によるダメージ
の軽減ができる点から、0.0003以上であることが
より好ましい。1mmの光路長における光線透過度が
0.8以上あれば、さらに好適である。
【0019】また、基材の上には、導光層すなわち接着
剤を硬化し得る波長の光を導く層を設けることができ
る。この層を設けることにより、接着剤の該接着剤を硬
化し得る波長における透過率が水平方向からの光線照射
において不充分であっても、導光層より接着剤に対して
面方向に光線が導かれるため、硬化が可能になる。
剤を硬化し得る波長の光を導く層を設けることができ
る。この層を設けることにより、接着剤の該接着剤を硬
化し得る波長における透過率が水平方向からの光線照射
において不充分であっても、導光層より接着剤に対して
面方向に光線が導かれるため、硬化が可能になる。
【0020】導光層の材質としては、接着剤を硬化し得
る波長における透過度や基材との接着性が良好であれば
特に限定されるものではないが、石英、ガラス、有機樹
脂などが好ましく、その層形成の容易さから、有機樹脂
がより好ましい。また、前記の有機樹脂層に導光層の機
能をもたせてもよい。
る波長における透過度や基材との接着性が良好であれば
特に限定されるものではないが、石英、ガラス、有機樹
脂などが好ましく、その層形成の容易さから、有機樹脂
がより好ましい。また、前記の有機樹脂層に導光層の機
能をもたせてもよい。
【0021】導光層の接着剤を硬化し得る波長における
光線透過度は接着剤層に対して平行方向の最大の光路長
において0.0001以上であることが好ましいが、硬
化時間の短縮と照射時の熱によるダメージの軽減ができ
る点から、0.0003以上であることがより好まし
い。1mmの光路長における光線透過度が0.8以上あ
れば、さらに好適である。
光線透過度は接着剤層に対して平行方向の最大の光路長
において0.0001以上であることが好ましいが、硬
化時間の短縮と照射時の熱によるダメージの軽減ができ
る点から、0.0003以上であることがより好まし
い。1mmの光路長における光線透過度が0.8以上あ
れば、さらに好適である。
【0022】本発明において接着剤層または導光層に照
射する光の波長は、該接着剤を硬化し得るものとして、
紫外線、可視光線、電子線が好ましい。人体への健康面
への影響が少ないこと、照射装置が安価であることか
ら、波長300〜700nmの紫外線、可視光線がより
好ましい。
射する光の波長は、該接着剤を硬化し得るものとして、
紫外線、可視光線、電子線が好ましい。人体への健康面
への影響が少ないこと、照射装置が安価であることか
ら、波長300〜700nmの紫外線、可視光線がより
好ましい。
【0023】本発明の光記録媒体の製造は例えば次のよ
うに行うことができる。有機樹脂層を例えばスピンコー
ト法、ロールコート法、スプレーコート法等を用いて塗
布する。これを基板上に形成した記録層上に該組成物を
塗布した後、化学線、すなわち紫外線、電子線、あるい
はガンマ線などの活性エネルギー線を照射したり、加熱
したりして硬化させる。必ずしも完全に硬化しておく必
要はない。
うに行うことができる。有機樹脂層を例えばスピンコー
ト法、ロールコート法、スプレーコート法等を用いて塗
布する。これを基板上に形成した記録層上に該組成物を
塗布した後、化学線、すなわち紫外線、電子線、あるい
はガンマ線などの活性エネルギー線を照射したり、加熱
したりして硬化させる。必ずしも完全に硬化しておく必
要はない。
【0024】基材間への接着剤の充填は例えば基材上に
接着剤を塗布し、他方の硬化促進物質を塗布、硬化させ
た基材を接着剤と硬化促進物質が接するように重ね合わ
せ、その自重によりある程度接着剤を広げた後、回転に
よる遠心力で全体に接着剤を充填しかつ余分な接着剤を
振り切り、外周端の余剰な接着剤をノズルで吸引、除去
することにより行うことができる。
接着剤を塗布し、他方の硬化促進物質を塗布、硬化させ
た基材を接着剤と硬化促進物質が接するように重ね合わ
せ、その自重によりある程度接着剤を広げた後、回転に
よる遠心力で全体に接着剤を充填しかつ余分な接着剤を
振り切り、外周端の余剰な接着剤をノズルで吸引、除去
することにより行うことができる。
【0025】この方法によって均一な膜厚で気泡を含ま
ない接着剤層を形成するためには、接着剤の塗布する位
置、塗布量、粘度、振り切り回転数、振り切り回転時間
が特に重要である。接着剤を塗布する位置は基材上であ
ればどこでもよいが、好ましくは最内周からやや外側の
位置が好ましい。あまり内側すぎた場合、他方の基材を
重ね合わせ後、その自重により内側から接着剤があふれ
出るおそれがある。また、あまり外側の位置に接着剤を
塗布した場合、内周部まで接着剤が充填するのに時間が
かかりすぎたり、充填できなかったりする。
ない接着剤層を形成するためには、接着剤の塗布する位
置、塗布量、粘度、振り切り回転数、振り切り回転時間
が特に重要である。接着剤を塗布する位置は基材上であ
ればどこでもよいが、好ましくは最内周からやや外側の
位置が好ましい。あまり内側すぎた場合、他方の基材を
重ね合わせ後、その自重により内側から接着剤があふれ
出るおそれがある。また、あまり外側の位置に接着剤を
塗布した場合、内周部まで接着剤が充填するのに時間が
かかりすぎたり、充填できなかったりする。
【0026】塗布量が少なすぎる場合、基材全面に充填
できない。多すぎる場合、内周部および外周部から接着
剤があふれでる。そのため、塗布量は1〜5gがよく、
より好ましくは2〜3gが最適である。
できない。多すぎる場合、内周部および外周部から接着
剤があふれでる。そのため、塗布量は1〜5gがよく、
より好ましくは2〜3gが最適である。
【0027】接着剤の粘度が低すぎた場合、回転させて
接着剤を振り切った後、全体に接着剤が充填しなかった
り、気泡を含むことがある。逆に粘度が高すぎる場合、
接着剤を充填するのに時間がかかりすぎ、接着剤が表面
に回り込むおそれがある。そのため、粘度範囲を限定す
る必要がある。具体的には100〜2000cps (セン
チ・ポイズ)ぐらいのものが好ましく、より好ましくは
300〜800cps である。
接着剤を振り切った後、全体に接着剤が充填しなかった
り、気泡を含むことがある。逆に粘度が高すぎる場合、
接着剤を充填するのに時間がかかりすぎ、接着剤が表面
に回り込むおそれがある。そのため、粘度範囲を限定す
る必要がある。具体的には100〜2000cps (セン
チ・ポイズ)ぐらいのものが好ましく、より好ましくは
300〜800cps である。
【0028】振り切り回転数についても低回転の場合、
基材全面への充填が難しくなる。高回転の場合、気泡を
含むことがある。また、回転時間が短い場合、基材全面
への充填が難しくなる。長い場合、気泡を含むことがあ
る。
基材全面への充填が難しくなる。高回転の場合、気泡を
含むことがある。また、回転時間が短い場合、基材全面
への充填が難しくなる。長い場合、気泡を含むことがあ
る。
【0029】接着剤への光線照射の方法については、照
射の方向が側方からであれば、特に限定されるものでは
ないが、例えば下記の方法で照射することができる。図
3、4に紫外線を側方から照射する装置の一例を示す。
射の方向が側方からであれば、特に限定されるものでは
ないが、例えば下記の方法で照射することができる。図
3、4に紫外線を側方から照射する装置の一例を示す。
【0030】紫外線照射装置のチャンバの内面には、デ
ィスクの接着剤層に対して水平方向に紫外線が照射でき
るよう、リングライトガイドすなわち紫外線を導く光フ
ァイバを配列したものが設けてある。
ィスクの接着剤層に対して水平方向に紫外線が照射でき
るよう、リングライトガイドすなわち紫外線を導く光フ
ァイバを配列したものが設けてある。
【0031】また、ディスクを固定する内周部分にも、
ディスクの接着剤層に対して水平方向に紫外線が照射で
きるよう、リングライトガイドを設けてあり、側方から
の照射効率を高くするため反射板を設けてある。
ディスクの接着剤層に対して水平方向に紫外線が照射で
きるよう、リングライトガイドを設けてあり、側方から
の照射効率を高くするため反射板を設けてある。
【0032】本発明は再生専用(ROM)光記録媒体、
光磁気記録媒体や相変化記録媒体などの書換型(RA
M)光記録媒体、部分再生専用型(PROM)光記録媒
体、追記型(WORM)光記録媒体などのいずれの光記
録媒体を製造する場合にも用いることができる。
光磁気記録媒体や相変化記録媒体などの書換型(RA
M)光記録媒体、部分再生専用型(PROM)光記録媒
体、追記型(WORM)光記録媒体などのいずれの光記
録媒体を製造する場合にも用いることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明について実施例により説明す
る。ただし、本発明は以下の実施例により限定されるも
のではない。
る。ただし、本発明は以下の実施例により限定されるも
のではない。
【0034】(実施例1)直径120mm、厚さ0.6
mmのディスク状の基材(水平方向の最大光路長40m
m)にスパッタ法により記録層を2枚成膜した。このう
ちの一方のディスクを記録層を上向きにしてスピンナに
固定し、この記録層上に光路長1mm、波長360nm
において、硬化前の透過度が0、硬化後の透過度が0.
8の接着剤を載せた。これを式1で換算すると、水平方
向の最大光路長40mmにおける硬化後の接着剤の透過
率は0.0001となる。
mmのディスク状の基材(水平方向の最大光路長40m
m)にスパッタ法により記録層を2枚成膜した。このう
ちの一方のディスクを記録層を上向きにしてスピンナに
固定し、この記録層上に光路長1mm、波長360nm
において、硬化前の透過度が0、硬化後の透過度が0.
8の接着剤を載せた。これを式1で換算すると、水平方
向の最大光路長40mmにおける硬化後の接着剤の透過
率は0.0001となる。
【0035】他方のディスクをこの上より記録層を下向
きにして重ね合わせ、すみやかにスピンをかけて余剰の
接着剤を振り切った。この重ね合わせたディスクを中央
に芯出し用の孔を設けたパイレックスガラス板の上に載
せ、さらに同様のパイレックスガラスを載せた。
きにして重ね合わせ、すみやかにスピンをかけて余剰の
接着剤を振り切った。この重ね合わせたディスクを中央
に芯出し用の孔を設けたパイレックスガラス板の上に載
せ、さらに同様のパイレックスガラスを載せた。
【0036】このガラスの側方から360nmを主波長
に持つ紫外線ランプを用いて、240mWの照度で30
秒照射を行った。貼り合わせたディスクの界面に端部か
ら楔をいれて接着性を確認したところ、充分に接着でき
ていた。
に持つ紫外線ランプを用いて、240mWの照度で30
秒照射を行った。貼り合わせたディスクの界面に端部か
ら楔をいれて接着性を確認したところ、充分に接着でき
ていた。
【0037】(実施例2)直径120mm、厚さ0.6
mmのディスク状の基材(水平方向の最大光路長40m
m)にスパッタ法により記録層を成膜した。この記録層
上に光路長1mm、波長360nmにおいて、硬化前の
透過度が0、硬化後の透過度が0.8の樹脂を10μの
厚さでコーティングした。これを式1で換算すると、水
平方向の最大光路長40mmにおける硬化後のコーティ
ング層の透過率は0.0001となる。
mmのディスク状の基材(水平方向の最大光路長40m
m)にスパッタ法により記録層を成膜した。この記録層
上に光路長1mm、波長360nmにおいて、硬化前の
透過度が0、硬化後の透過度が0.8の樹脂を10μの
厚さでコーティングした。これを式1で換算すると、水
平方向の最大光路長40mmにおける硬化後のコーティ
ング層の透過率は0.0001となる。
【0038】このディスクを2枚用意し、このうちの一
方のディスクを記録層を上向きにしてスピンナに固定
し、この記録層上に光路長1mm、波長360nmにお
いて、硬化前の透過度が0、硬化後の透過度が0.00
1の接着剤を載せた。これを式1で換算すると、水平方
向の最大光路長40mmにおける硬化後の接着剤の透過
度は10-12 となる。
方のディスクを記録層を上向きにしてスピンナに固定
し、この記録層上に光路長1mm、波長360nmにお
いて、硬化前の透過度が0、硬化後の透過度が0.00
1の接着剤を載せた。これを式1で換算すると、水平方
向の最大光路長40mmにおける硬化後の接着剤の透過
度は10-12 となる。
【0039】これ以外は実施例1と同様にディスクを貼
り合わせた。貼り合わせたディスクの界面から楔を入れ
て接着性を確認したところ、充分に接着できていた。
り合わせた。貼り合わせたディスクの界面から楔を入れ
て接着性を確認したところ、充分に接着できていた。
【0040】(比較例1)接着剤の透過度が光路長1m
m、波長360nmにおいて、硬化前が0、硬化後が、
0.001の接着剤を載せた。これを式1で換算する
と、水平方向の最大光路長40mmでは透過度が10
-12 となる。これ以外は実施例1と同様にディスクを貼
り合わせた。
m、波長360nmにおいて、硬化前が0、硬化後が、
0.001の接着剤を載せた。これを式1で換算する
と、水平方向の最大光路長40mmでは透過度が10
-12 となる。これ以外は実施例1と同様にディスクを貼
り合わせた。
【0041】貼り合わせたディスクの界面から楔を入れ
て接着性を確認したところ、いずれも接着剤は硬化せ
ず、接着できていなかった。
て接着性を確認したところ、いずれも接着剤は硬化せ
ず、接着できていなかった。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は接着剤として、硬
化後の水平方向の最大光路長における透過度が高いもの
を選択することにより、水平方向からの光の照射による
硬化が短時間で可能になる。また、透過率が低い接着剤
であっても、接着剤層に隣接する面に透過率の高い導光
層を設けることにより、同様に水平方向からの光の照射
による硬化が短時間で可能になる。これにより、面に垂
直方向の光線の透過率が低いディスク基材であっても、
側面からの光線照射による硬化により貼り合わせが可能
になる。また、これにより変形が少なく透明度の高い貼
り合わせ型情報記録媒体を得ることができる。
化後の水平方向の最大光路長における透過度が高いもの
を選択することにより、水平方向からの光の照射による
硬化が短時間で可能になる。また、透過率が低い接着剤
であっても、接着剤層に隣接する面に透過率の高い導光
層を設けることにより、同様に水平方向からの光の照射
による硬化が短時間で可能になる。これにより、面に垂
直方向の光線の透過率が低いディスク基材であっても、
側面からの光線照射による硬化により貼り合わせが可能
になる。また、これにより変形が少なく透明度の高い貼
り合わせ型情報記録媒体を得ることができる。
【図1】 本発明の情報記録媒体の一例
【図2】 基材
【図3】 紫外線を側方から照射する装置の一例の上面
図
図
【図4】 紫外線を側方から照射する装置の一例の断面
図
図
1:基板 2:誘電体層 3:記録層 4:誘電体層 5:反射層 6:硬化促進物質を含む有機樹脂層 7:接着剤 8:情報記録媒体 9:光ファイバー 10:外周リングライトガイド 11:内周リングライトガイド 12:UV光源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】他方のディスクをこの上より記録層を下向
きにして重ね合わせ、すみやかにスピンをかけて余剰の
接着剤を振り切った。この重ね合わせたディスクを中央
に芯出し用の軸を設けたパイレックスガラス板の上に載
せ、さらに中央に孔を設けたパイレックスガラスを載せ
た。
きにして重ね合わせ、すみやかにスピンをかけて余剰の
接着剤を振り切った。この重ね合わせたディスクを中央
に芯出し用の軸を設けたパイレックスガラス板の上に載
せ、さらに中央に孔を設けたパイレックスガラスを載せ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 伸一 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内
Claims (9)
- 【請求項1】 複数枚の基材を接着剤を介して重ね合わ
せ、その重ね合わせた面に対し平行方向から、光を照射
し、貼り合わせることを特徴とする情報記録媒体の製造
方法。 - 【請求項2】 硬化後の接着剤の、該接着剤を硬化し得
る波長における光線透過度Tが、接着剤層に対して平行
方向の最大の光路長において0.0001以上であるこ
とを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体の製造方
法。 - 【請求項3】 接着剤と隣接する界面に、該接着剤を硬
化し得る波長における光線透過度が、接着剤層に対して
平行方向の最大の光路長において0.0001以上の導
光層を設けることを特徴とする請求項1記載の情報記録
媒体の製造方法。 - 【請求項4】 接着剤の該接着剤を硬化し得る波長にお
ける光線透過度が、1mmの光路長において、0.8以
上であることを特徴とする請求項2記載の情報記録媒体
の製造方法。 - 【請求項5】 導光層の1mmの光路長における光線透
過度が、導光層に隣接する接着剤を硬化し得る波長にお
いて、0.8以上であることを特徴とする請求項3記載
の情報記録媒体の製造方法。 - 【請求項6】 接着剤を硬化し得る光線の波長が、30
0〜700nmであることを特徴とする請求項2または
3記載の情報記録媒体の製造方法。 - 【請求項7】 情報記録層を設けた基材を少なくとも1
枚以上含む複数枚の基材が接着剤層を介して貼り合わさ
れてなる情報記録媒体であって、該接着剤層の光線の波
長300〜700nmにおける光線透過度Tが、1mm
の光路長において、0.8以上であることを特徴とする
情報記録媒体。 - 【請求項8】 情報記録層を設けた基材を少なくとも1
枚以上含む複数枚の基材が接着剤層を介して貼り合わさ
れてなる情報記録媒体であって、該接着剤層に隣接し
て、光線の波長300〜700nmにおける光線透過度
Tが、1mmの光路長において、0.8以上である導光
層を設けたことを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項9】 基材の厚さが0.6mm以下であること
を特徴とする請求項7または請求項8記載の情報記録媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30012096A JPH10143931A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 情報記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30012096A JPH10143931A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 情報記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10143931A true JPH10143931A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17880972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30012096A Pending JPH10143931A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 情報記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10143931A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010044408A1 (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-22 | オムロン株式会社 | 接着方法、接着構造、光学モジュールの製造方法および光学モジュール |
| JP2011058005A (ja) * | 2010-12-07 | 2011-03-24 | Omron Corp | 接着方法、接着構造、光学モジュールの製造方法および光学モジュール |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP30012096A patent/JPH10143931A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010044408A1 (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-22 | オムロン株式会社 | 接着方法、接着構造、光学モジュールの製造方法および光学モジュール |
| JP2010095633A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Omron Corp | 接着方法、接着構造、光学モジュールの製造方法および光学モジュール |
| EP2360218A4 (en) * | 2008-10-16 | 2012-07-04 | Omron Tateisi Electronics Co | ADHESIVE METHOD, GLUED STRUCTURE, METHOD FOR PRODUCING AN OPTICAL MODULE AND OPTICAL MODULE |
| KR101276504B1 (ko) * | 2008-10-16 | 2013-06-18 | 오므론 가부시키가이샤 | 접착 방법, 접착 구조, 광학 모듈의 제조 방법 및 광학 모듈 |
| US8575636B2 (en) | 2008-10-16 | 2013-11-05 | Omron Corporation | Adhesion structure of light-transmitting member and light-blocking members, method of manufacturing optical module including light-transmitting member and light-blocking members, and optical module |
| CN102186937B (zh) * | 2008-10-16 | 2015-11-25 | 欧姆龙株式会社 | 粘合方法、粘合结构、光学模块的制造方法和光学模块 |
| JP2011058005A (ja) * | 2010-12-07 | 2011-03-24 | Omron Corp | 接着方法、接着構造、光学モジュールの製造方法および光学モジュール |
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