JPH10144976A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JPH10144976A
JPH10144976A JP8302806A JP30280696A JPH10144976A JP H10144976 A JPH10144976 A JP H10144976A JP 8302806 A JP8302806 A JP 8302806A JP 30280696 A JP30280696 A JP 30280696A JP H10144976 A JPH10144976 A JP H10144976A
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JP
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piezoelectric
displacement
outer peripheral
planar
amount
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JP8302806A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Oya
信之 大矢
Kiyoshi Saeki
清 佐伯
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電アクチュエータにおいて、発生力を低下
させることなく変位量を増大させること。 【解決手段】 円盤状の圧電バイモルフ1が同軸に複数
枚積層されており、中央部で中央連結部材2により、外
縁部で複数の外周支柱3により、互いに連結されてい
る。各圧電バイモルフ1は、外周支柱3を介して外周パ
イプ4により、周縁部で中央部へ向かって圧縮力をもっ
て押圧されており、一方に凸の曲面状に挫屈している。
他方に凸となるように印加電圧をかけると、挫屈の方向
は反転した上で圧電効果による変位量が加わる。それゆ
え、圧電効果による変位量に挫屈変形による変位量が加
わり、発生力を低下させることなく変位量が数割程度増
大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマシン、
マイクロマニピュレータおよび各種精密機械等に使用さ
れる圧電アクチュエータの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による圧電アクチュエータとし
ては、特開平7−193290号公報に開示されている
積層型圧電アクチュエータがある。同アクチュエータ
は、複数枚が積層されいる圧電ユニモルフが、中央部を
連結している中央連結部材と外縁部を互いに連結してい
る外縁連結部材とにより交互に連結されて、構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術による
圧電アクチュエータでは、圧電素子である圧電ユニモル
フそのものが圧電効果により発生させる変位が最大変位
であって、静的にはそれ以上に大きい変位を得ることは
できない。ところが一方、マイクロマシンなどの各応用
分野では、より大きい変位をもたらす圧電アクチュエー
タが望まれており、従来技術ではこの要求に応えること
ができない。
【0004】そこで本発明は、圧電素子が本来有してい
る変位量(ストローク)よりもさらに大きい変位量を発
生させることができる圧電アクチュエータを提供するこ
とを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、発明者らは以下の手段を発明
した。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の圧電
アクチュエータである。本手段では、圧電素子である平
面変形素子が、挟持部材により周縁部から中央部に向か
って押圧されて挫屈し、曲面を形成している。ここで、
挫屈による平面変形素子の変位量は、平面変形素子の発
生力で挫屈の向きを反転させることができるように、電
圧印加による平面変形素子の本来の変位量よりも小さく
設定されている。
【0006】この状態の平面変形素子に、挫屈の方向と
同じ方向に変位する極性で電圧を印加すれば、挫屈によ
る変位量と圧電効果による変位量とが重畳した変位量を
発生することができる。逆に、挫屈の方向と逆の方向に
変位する極性で電圧を印加すれば、挫屈変形が反転して
平面変形素子は反対側に挫屈し、その結果、逆方向にも
挫屈による変位量と圧電効果による変位量とが重畳した
変位量が発生する。それゆえ、本手段の圧電アクチュエ
ータでは、電圧印加時の変位量は、挫屈による変位量が
加わる分だけ平面変形素子が圧電効果によって生じる変
位量よりも大きい。
【0007】したがって、本手段によれば、圧電素子が
本来有している変位量よりもさらに大きい変位量を発生
させることができる圧電アクチュエータを提供すること
ができるという効果がある。なお変位量の増大分は、圧
電効果によって生じる平面変形素子本来の変位量と、最
大でも同等程度までである。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の圧電
アクチュエータである。
【0008】本手段では、挫屈による平面変形素子の変
形による変位(片側への変位)は、圧縮力が負荷されて
いない状態での平面変形素子の圧電効果による最大変位
(両側への変位)に対して、1/8以上かつ3/8以下
である。これは、挫屈による変位量が圧電効果による変
位量の1/8未満であると、挫屈による変位量の増加分
があまり大きくならず、効果を不十分に挙げることが難
しくなるからである。また、上記1/8未満の場合に
は、平面変形素子の挫屈状態を安定に維持するのが困難
になるという理由にもよる。
【0009】一方、挫屈による変位量が圧電効果による
変位量の3/8を越えて1/2に近づくと、平面変形素
子の挫屈による変形を反転させるのに足りる発生力を圧
電効果によって得ることが難しくなる。すると、平面変
形素子は、一方に挫屈したまま反転しなくなる可能性を
生じ、所期の作用効果が発揮されない。それゆえ、安全
マージンを見込んで、最大値を3/8程度にしておく必
要がある。
【0010】したがって本手段によれば、所定の割合以
上の変位量の増大が得られるという効果があり、かつ、
挫屈の向きが反転しなくなるという不都合がないという
効果もある。 (第4手段)本発明の第4手段は、請求項4記載の圧電
アクチュエータである。
【0011】本手段では、挟持部材が、円盤状の平面変
形素子を外周部で挟持している複数の外周支柱と、内周
面で該外周支柱に外接し、押圧力を持って該外周支柱を
該平面変形素子の外周部との間に挟持している外周パイ
プとから構成されている。挟持部材が以上のように外周
パイプと複数本の外周支柱とから構成されているので、
本手段の圧電アクチュエータは、次のようにして組み立
てられる。
【0012】すなわち、先ず、積層されて配設された円
盤状の平面変形素子の周縁部に、複数の外周支柱を接着
剤等で接合し、各平面変形素子を互いに平行に固定す
る。この際、各外周支柱には、その一端が積層されてい
る平面変形素子から突出しているだけの長さがあるもの
とし、外周支柱の他端は軸長方向の同一の位置に端部が
あるものとする。次に、積層されている平面変形素子か
ら突出している各外周支柱の一端を外周パイプに挿入
し、積層された平面変形素子と複数の外周支柱とのサブ
アッセンブリを、外周パイプの内部に圧入する。この
際、各平面変形素子の平行性と同軸性とを保ったまま、
サブアッセンブリを外周パイプに挿入するように留意す
る。挿入が完了すると、各平面変形素子は、周囲の外周
支柱を介して外周パイプから中央部へ向かって強力な圧
縮力を受けているので、各平面変形素子は挫屈して曲面
状に変形する。
【0013】したがって本手段によれば、平面変形素子
を挟持部材内に配設する組立工程が容易になり、特に複
数の平面変形素子を有する積層型の圧電アクチュエータ
においては、組立工程が劇的に容易になるという効果が
ある。 (第5手段)本発明の第5手段は、請求項5記載の圧電
アクチュエータである。
【0014】本手段では、複数枚が積層されている各平
面変形素子の中央部を互いに連結している中央連結部材
と、各平面変形素子の外縁部を互いに連結している外縁
連結部材とがある。それゆえ、中央連結部材および外周
連結部材の連結作用により、平面変形素子の発生力およ
び変位量のうち一方が、平面変形素子の枚数分だけ重畳
して大きくなる。
【0015】したがって本手段によれば、平面変形素子
の発生力および変位量のうち一方が、平面変形素子の枚
数分だけ重畳して増大するという効果がある。
【0016】
〔実施例1〕
(実施例1の構成)本発明の実施例1としての圧電アク
チュエータは、図1(a)〜(b)に示すように、同軸
に積層された四枚の圧電バイモルフ1と、中央連結部材
2と、挟持部材としての四本の外周支柱3および一つの
外周パイプ4とから構成されている。
【0017】圧電バイモルフ1は、円盤状の平面変形素
子であって、バネ弾性をもつステンレス鋼製の薄板であ
る弾性板12と、弾性板12の表裏両方の表面に接合さ
れている圧電材料PZTからなる薄板である二枚の圧電
板11とからなる。各圧電板11の表面には、それぞれ
導電性の膜からなる表面電極13が形成されている。各
圧電板11の中央部には貫通孔が形成されており、中央
連結部材2を貫通させている。弾性板12の中央部に
は、上記貫通孔よりもやや大きな貫通孔120が形成さ
れている。
【0018】中央連結部材2は、中央連結部材2の全長
と同一の長さの中央連結棒21と、中央連結棒21が挿
入されており各圧電バイモルフ1の間に配設されている
三つのスペーサ22と、中央連結棒21の両端が挿入さ
れて固定されている二つのブッシュ23とから構成され
ている。中央連結棒21、スペーサ22およびブッシュ
23は、いずれもステンレス鋼からなる部材であり、各
圧電バイモルフ1の両面の表面電極13に導通してい
る。一方、弾性板12の貫通孔120は圧電板11の貫
通孔よりもやや大きいので、中央連結棒21等には導通
していない。なお、二つのブッシュ23は、中央連結棒
21の両端部にそれぞれ銀鑞付けで固定されており、両
ブッシュ23の間には、各圧電バイモルフ1および各ス
ペーサ22が押圧力をもって挟持されている。各スペー
サ22により、互いに隣り合う圧電バイモルフ1の間隔
は一定に保たれている。
【0019】外周支柱3は、外周連結部材としてのステ
ンレス鋼製の四本の丸棒部材であって、圧電バイモルフ
1の弾性板12の外周部に90度の間隔を空けて導電性
接着剤で接合されている。各外周支柱3は、外周パイプ
4の内周面に導電性接着剤で接合されており、外周パイ
プ4から求心方向へ強力な圧縮力を受けている。すなわ
ち、各圧電バイモルフ1が平板状である状態では、対向
する二組の外周支柱3の外周面の互いに背向する端部の
間の距離は、外周パイプ4の内径よりも大きい。それゆ
え、各圧電バイモルフ1を挫屈させて曲面を形成し、対
向する外周支柱3の間の距離を若干縮めている状態で、
圧電バイモルフ1、中央連結部材2および外周支柱3か
らなるサブアッセンブリは、外周パイプ4内に挿置され
ている。
【0020】以上を要約すると、以下のようになる。す
なわち、圧電バイモルフ1は四枚が同軸に積層されてお
り、その中央部は中央連結部材2により互いに連結され
ているとともに、各圧電バイモルフ1の外縁部は外縁連
結部材としての外周支柱3により互いに連結されてい
る。これらを収容している外周パイプ4の締め付け力に
より、各圧電バイモルフ1の周縁部は中央部へ向かって
圧縮力をもって押圧されており、この圧縮力により各圧
電バイモルフ1は挫屈して曲面を形成している。この挫
屈によって生じる圧電バイモルフ1の変形による片側変
位は、上記圧縮力が負荷されていない状態での圧電バイ
モルフ1の圧電効果による両側最大変位に対して1/4
程度であり、1/8以上かつ3/8以下の範囲に収まっ
ている。
【0021】(実施例1の作用)各圧電バイモルフ1の
二枚の圧電板11を形成している圧電材料の分極方向
は、図2に示すように同一方向を向いている。また、積
層された各圧電バイモルフ1の全てが、分極方向を同一
方向に向けて配設されている。それゆえ、各圧電バイモ
ルフ1の圧電板11である共通電極と両表面電極13と
の間に所定の電圧を印加すると、各圧電バイモルフ1は
表裏のうち一方へ凸に変形しようとする力を発生する。
また、印加電圧の極性を逆転させると、各圧電バイモル
フ1は表裏のうち他方へ凸に変形しようとする力を発生
する。
【0022】前述のように、圧電バイモルフ1の挫屈変
形による片側変位は圧電効果による両側最大変位に対し
て1/4程度である。それゆえ、一方に凸に挫屈してい
る圧電バイモルフ1に対して逆方向へ変形力を生じる印
加電圧を与えると、圧電効果による発生力が挫屈の安定
を覆し、圧電バイモルフ1は他方に凸に変形する。その
際の変位量は、おおよそ挫屈による変位量と圧電効果に
よる変位量との和である。したがって、本実施例では圧
電バイモルフ1は印加電圧の極性によって表裏いずれの
方向へも凸に変形でき、その変位量は圧電効果だけによ
る変位量の5割り増し程度である。
【0023】すなわち、印加電圧の有無とその極性の切
り替えとにより、本実施例の圧電アクチュエータは、図
3に示す四つの状態のうちいずれをも選択的にとること
ができる。先ず、印加電圧がない場合(V=0)には、
挫屈変形により図中下方に凸である状態aおよび上方に
凸である状態bのうち、いずれかをとっている。この状
態aから負の印加電圧をかけた場合(V=−V1)に
は、挫屈変形による変位と圧電効果による変位とが重畳
され、下方へ大きく凸に変形している状態cになる。一
方、上記状態bから負の印加電圧をかけた場合(V=−
V1)には、挫屈方向は瞬時に反転して状態aを経て、
挫屈変位と圧電効果による変位とが重畳され下方へ大き
く凸に変形している状態cになる。
【0024】同様に、上に凸に挫屈変形している状態b
から正の印加電圧をかけた場合(V=V1)には、挫屈
変位と圧電効果による変位とが重畳され、上方へ大きく
凸に変形している状態dになる。一方、上記状態aから
正の印加電圧をかけた場合(V=V1)には、挫屈方向
は瞬時に反転して状態bを経て、挫屈変位と圧電効果に
よる変位とが重畳され上方へ大きく凸に変形している状
態dになる。
【0025】ここで比較のために、挫屈変形していない
従来技術の積層バイモルフの動作について説明すると、
図4に示すように、印加電圧がない場合(V=0)には
圧電バイモルフ1は中立位置にあって平板状をしてい
る。この状態から正負の印加電圧がかかると、圧電効果
による変位を生じて、上に凸(V=V1)または下に凸
(V=−V1)に変位量を生じる。しかしこの従来技術
では、圧電効果による変位に挫屈変位が付加されていな
いので、本実施例の圧電アクチュエータの圧電バイモル
フ1の変位量に比べて何割か小さい変位量しか得られな
い。
【0026】本実施例での圧電バイモルフ1は、印加電
圧の有無とその極性の切り替えとにより、図5に示すよ
うに、図3の各状態に対応する状態a〜dの四つの状態
を取りうる。図5中の変位量を示す記号は、xが挫屈変
形による変位量の片側振幅を表しており、yが圧電効果
による変形の両側振幅成分を表している。それゆえ、圧
電バイモルフ1の両側振幅は、従来技術ではyであると
ころを、本実施例では(y+2x)となり、両側振幅の
変位量(ストローク)は2xだけ増大する。
【0027】以上を印加電圧を横軸に取り変位量を縦軸
に取った位相線図で表現すると、図6に示すように、挫
屈の反転によるジャンプjのゆえにヒステリシス・ルー
プを有する位相線図が得られる。ただし、圧電バイモル
フ1自身の材料に固有のヒステリシスは微少であるの
で、同図中には示されていない。前述の各状態a〜d
は、図中に指示されている各部分に相当している。同図
から、印加電圧がかかっている場合(V=V1 or V=
−V1)に、本実施例の圧電アクチュエータの振幅(片
側)では、挫屈による変位量xだけ従来技術の圧電アク
チュエータよりも大きな変位量が得られていることがわ
かる。
【0028】(実施例1の効果)本実施例の圧電アクチ
ュエータは、以上のように構成されているので、次のよ
うに複数の効果が発揮される。第1の効果は、圧電アク
チュエータの発生する変位量の増大である。本実施例の
圧電アクチュエータでは、圧電バイモルフ1が、挟持部
材である外周支柱3および外周パイプ4により周縁部か
ら中央部に向かって押圧されて挫屈し、曲面を形成して
いる。ここで、挫屈による圧電バイモルフ1の変位量
は、圧電バイモルフ1の発生力で挫屈の向きを反転させ
ることができるように、電圧印加による圧電バイモルフ
1本来の変位量の半分程度に設定されている。
【0029】この挫屈している状態の圧電バイモルフ1
に、挫屈の方向と同じ方向に変位する極性で電圧を印加
すれば、挫屈による変位量と圧電効果による変位量とが
重畳した変位量を発生することができる。逆に、挫屈の
方向と逆の方向に変位する極性で電圧を印加すれば、挫
屈変形が反転して圧電バイモルフ1は反対側に挫屈し、
その結果、逆方向にも挫屈による変位量と圧電効果によ
る変位量とが重畳した変位量が発生する。それゆえ、本
実施例の圧電アクチュエータでは、電圧印加時の変位量
は、挫屈による変位量が加わる分だけ圧電バイモルフ1
が圧電効果によって生じる変位量よりも大きい。
【0030】したがって、本実施例の圧電アクチュエー
タによれば、圧電バイモルフ1が本来有している変位量
よりも、5割り増し程度に大きい変位量を発生させるこ
とができる。なお、変位量の挫屈変形による増大分は、
挫屈変形を増やすことによりさらに増すことができる
が、自ずから限度がある。すなわち、変位量の挫屈変形
による増大分は、圧電効果によって生じる圧電バイモル
フ1の本来の変位量と、最大でも同等程度までである。
【0031】第2の効果は、圧電アクチュエータの発生
力の増大である。本実施例の圧電アクチュエータは、四
枚が積層されている各圧電バイモルフ1の中央部を互い
に連結している中央連結部材2と、各圧電バイモルフ1
の外縁部を互いに連結している外周連結部材としての外
周支柱3とを有する。そして、これら1,2,3の連結
構造は変位に関して並列であり、積層することによって
変位量は増大しない。そのかわり、中央連結部材2およ
び外周支柱3の並列連結作用により、圧電バイモルフ1
の発生力が、圧電バイモルフ1の枚数分だけ重畳して大
きくなる。
【0032】したがって本実施例の圧電アクチュエータ
によれば、圧電バイモルフ1の発生力が、圧電バイモル
フ1の枚数分だけ重畳して増大するという効果がある。
第3の効果は、部品点数および組立工数の減少によるコ
ストダウンと信頼性の向上とである。すなわち、導電性
の中央連結部材2は、全ての圧電バイモルフ1の両面の
表面電極13に接続されており、また、導電性の外周支
柱3は、全ての圧電バイモルフ1の弾性板12に接続さ
れている。それゆえ、本実施例の圧電アクチュエータで
は、リード線等の配線がなく、配線作業なしに製造する
ことが可能になっている。
【0033】したがって、本実施例の圧電アクチュエー
タによれば、リード線がないので不品点数が減り、配線
作業がないので組立工数が減少して、コストダウンおよ
び高信頼性を得ることができる。 (実施例1の組立方法)先ず、積層されて配設された円
盤状の各圧電バイモルフ1の周縁部に、四本の外周支柱
3を導電性の接着剤ないし鑞付け等で接合し、4枚の圧
電バイモルフ1を互いに平行に固定する。この際、各外
周支柱3には、その一端が積層されている圧電バイモル
フ1の一端から突出しているだけの長さがあるものと
し、外周支柱3の他端は軸長方向の同一の位置に端部が
あるものとする。
【0034】次に、積層されている圧電バイモルフ1か
ら突出している各外周支柱3の一端を外周パイプ4の内
周面に沿ってに挿入し、積層された圧電バイモルフ1と
四本の外周支柱3とからなるサブアッセンブリを、外周
パイプ4の内部に圧入する。この際、各圧電バイモルフ
1の平行性と同軸性とを保ったまま、上記サブアッセン
ブリを外周パイプ4に挿入するように留意する。挿入作
業が完了すると、各圧電バイモルフ1は、周囲の外周支
柱3を介して外周パイプ4から中央部へ向かって強力な
圧縮力を受けているので、表裏のうち一方に凸状に挫屈
して曲面状に変形する。
【0035】したがって、本実施例によれば、圧電バイ
モルフ1を挟持部材である外周支柱3および外周パイプ
4の内に配設する組立工程が容易になる。それゆえ、本
実施例のように複数の圧電バイモルフ1を有する積層型
の圧電アクチュエータにおいては、組立工程が劇的に容
易になるという効果がある。 (実施例1の変形態様1)前述の実施例1の圧電アクチ
ュエータにおいて、円盤状の圧電バイモルフ1に替えて
矩形板状の圧電バイモルフを採用し、外周支柱3および
外周パイプ4に替えて矩形枠状の挟持部材を備えた変形
態様が実施可能である。本変形態様においても、挫屈変
形を利用して実施例1と同様に変位量を増大させること
が可能である。
【0036】(実施例1の変形態様2)図7(a)〜
(b)に示すように、図1の外周パイプ4の代わりに、
圧電アクチュエータの外周支柱3を挿入して固定する孔
を有するリング状の台座をもって、圧電アクチュエータ
の出力端の一端を固定する変形態様が可能である。本変
形態様では、リング状の台座が挟持部材として作用し、
各圧電バイモルフ1を挫屈変形させている。台座は、圧
電アクチュエータの両端に配設されていても良いし、場
合によっては一端だけに配設されていても良い。
【0037】本変形態様によれば、前述の実施例1の効
果に加えて、外周パイプ4を使用せずに本発明の積層型
の圧電アクチュエータを構成できるので、空気の流通が
改善されて圧電アクチュエータが過熱しにくくなるとい
う効果がある。 [実施例2] (実施例2の構成)本発明の実施例2としての圧電アク
チュエータは、図8に示すように、圧電バイモルフ1の
中央部を互いに連結している中央連結部材2’と、圧電
バイモルフ1の外縁部を互いに連結している外周連結部
材3’,4’とを有する。外周連結部材としては、実施
例1のものよりも短い外周支柱3’および外周パイプ
4’とが配設されている。中央連結部材2’は、ステン
レス鋼製の円筒部材であり、圧電バイモルフ1の圧電板
11の表面に接着されている。
【0038】ここで、中央連結部材2’と外周連結部材
3’,4’とは、交互に圧電バイモルフ1の中央部およ
び外縁部をそれぞれ互いに連結しており、圧電バイモル
フ1は変位に関して直列に連結されている。 (実施例2の作用効果)それゆえ、従来技術の圧電バイ
モルフに比較して実施例1と同様に変位量が5割り増し
になっている圧電バイモルフ1の変位量は、直列に足し
合わされ、圧電バイモルフ1の枚数倍だけに増大する。
本実施例によれば、従来技術による圧電バイモルフが直
列に接合されている圧電アクチュエータに比べ、5割り
増し程度の変位量が得られるという効果がある。
【0039】(実施例2の変形態様)本実施例の圧電ア
クチュエータにおいても、実施例1の変形態様に相当す
る矩形の圧電バイモルフを採用した変形態様が実施可能
である。本変形態様によっても、実施例2の作用効果と
同様の作用効果が得られる。 [実施例3] (実施例3の構成)本発明の実施例3としての圧電アク
チュエータは、図9に示すように、実施例1の圧電アク
チュエータにおいて圧電バイモルフ1を圧電ユニモルフ
1’で置換したものである。外周連結部材および挟持部
材としての外周支柱3および外周パイプ4は、実施例1
ものと同一である。中央連結部材2は、おおむね実施例
1のそれと同様であるが、導電性のスペーサ22が圧電
ユニモルフ1’の弾性板12に当接する部分には図示し
ない絶縁リングが挿入されており、スペーサ22を含む
中央連結部材2と弾性板12とは互いに絶縁されてい
る。
【0040】それゆえ、本実施例の圧電アクチュエータ
においても、実施例1と同様に中央連結部材2と外周支
柱3との間に電圧を印加することにより、駆動される。 (実施例3の作用効果)本実施例の圧電アクチュエータ
においても、図10に示すように、各圧電ユニモルフ
1’に印加電圧がかかっていない状態(状態a,b)で
は、圧電ユニモルフ1’は表裏のうち一方へ凸に挫屈変
形している。それゆえ、本実施例の圧電アクチュエータ
によれば、圧電ユニモルフ1’の圧電効果による変位量
に挫屈変形による変位量が加わって、実施例1と同様に
より大きな変位量が得られるという効果がある。
【0041】ただし、圧電ユニモルフ1’は圧電バイモ
ルフ1と異なり、圧電板11の分極方向によって圧電効
果による変位量が異なる。すなわち、一方に大きく変形
できるが、他方にはあまり大きく変形できない。それゆ
え、図10に示すように、状態dでは一方に大きな片側
振幅(x+y1 )が得られるが、状態cではそれほど大
きな片側振幅は得られず、(x+y2 )程度である。
【0042】本実施例の圧電アクチュエータの両側振幅
は(2x+y1+y2)であり、本実施例によっても実施
例1と同様に2xに相当する挫屈変形による変位量の増
大が得られるという効果がある。 (実施例3の変形態様)本実施例においても、実施例1
に対するその変形態様と同様に、矩形の圧電ユニモルフ
を採用した変形態様が実施可能であり、本実施例の圧電
アクチュエータと同様の作用効果が得られる。
【0043】また、実施例1に対する実施例2のよう
に、圧電ユニモルフ1’の連結を変位に関して直列に連
結している他の変形態様も可能である。本変形態様で
は、互いに隣り合う圧電ユニモルフ1’は互いに対向ま
たは背向するように配設され、実施例3の変位量に対し
圧電ユニモルフ1’の枚数倍の変位量が得られる。ただ
し本変形態様でも、実施例3と同様に一方への変位量と
他方への変位量では異なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての圧電アクチュエータの構成
を示す組図 (a)平面図 (b)側端面図
【図2】 実施例1の圧電バイモルフの構成を模式的に
示す断面図
【図3】 実施例1の圧電アクチュエータの作用を示す
模式図
【図4】 従来技術の圧電アクチュエータの作用を示す
模式図
【図5】 実施例1の圧電バイモルフの変形状態を示す
模式図
【図6】 実施例1の圧電バイモルフの作用を示す位相
平面図
【図7】 実施例1の変形態様2の台座の形状を示す組
図 (a)平面図 (b)側断面図
【図8】 実施例2としての圧電アクチュエータの構成
を示す側端面図
【図9】 実施例3としての圧電アクチュエータの構成
を示す組図 (a)平面図 (b)側端面図
【図10】実施例3の圧電アクチュエータの作用を示す
模式図
【符号の説明】
1:圧電バイモルフ(円盤状) 1’:圧電ユニモル
フ(円盤状) 11:圧電板(PZT) 12:弾性板(ステンレス鋼) 120:貫通孔 13:表面電極 2,2’:中央連結部材(いずれもステンレス鋼製) 21:中央連結棒 22:スペーサ 23:ブッシ
ュ 3,3’:外周支柱(ステンレス鋼) 4,4’:外周パイプ(ステンレス鋼)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バネ弾性をもつ薄板である弾性板と、該弾
    性板の少なくとも一方の表面に接合されており印加電圧
    により伸縮する圧電材料からなる薄板である圧電板とか
    らなる平面変形素子と、 該平面変形素子の周縁部を中央部へ向かって圧縮力をも
    って押圧し、該平面変形素子を曲面に挫屈させている挟
    持部材と、を有することを特徴とする、圧電アクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】前記平面変形素子の挫屈変形による片側変
    位は、前記圧縮力が負荷されていない状態での該平面変
    形素子の両側振幅である最大変位に対して、1/8以上
    かつ3/8以下である、請求項1記載の圧電アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】前記平面変形素子は、円盤状または矩形板
    状の圧電バイモルフおよび圧電ユニモルフのうち一方で
    ある、請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記平面変形素子は、円盤状の圧電バイモ
    ルフおよび圧電ユニモルフのうち一方であり、 前記挟持部材は、該平面変形素子を外周部で挟持してい
    る複数の外周支柱と、内周面で該外周支柱に外接し、押
    圧力を持って該外周支柱を該平面変形素子の外周部との
    間に挟持している外周パイプとからなる、請求項1記載
    の圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記平面変形素子は複数枚が積層されてお
    り、 該平面変形素子の中央部を互いに連結している中央連結
    部材と、該平面変形素子の外縁部を互いに連結している
    外縁連結部材とを有する、請求項1記載の圧電アクチュ
    エータ。
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