JPH10145155A - パワーアンプ - Google Patents

パワーアンプ

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JPH10145155A
JPH10145155A JP8315659A JP31565996A JPH10145155A JP H10145155 A JPH10145155 A JP H10145155A JP 8315659 A JP8315659 A JP 8315659A JP 31565996 A JP31565996 A JP 31565996A JP H10145155 A JPH10145155 A JP H10145155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IC化の際に製造プロセスの制限を招くよう
なことがない回路構成を有し、出力歪みがなく、かつ、
消費電力が小さなパワーアンプを提供する。 【解決手段】 電流出力型の差動増幅器4の非反転出力
端子側の電圧、又は反転出力端子側の電圧は、差動出力
信号の極性に応じて第1又は第2のトランジスタ7,8
を介して演算増幅器5の反転入力端子へ印加され、ボル
テージフォロアが得られるようになっており、差動増幅
器4の何れかの出力側は、所定電圧に保持され、他方の
出力側の信号が出力回路21によって、増幅出力される
ようになっており、出力回路21におけるアイドリング
電流が小さくて済み、しかも、出力歪みが少ないパワー
アンプとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるオーディ
オ信号等の低周波信号を電力増幅するためのパワーアン
プに係り、特に、回路の低消費電力化を図ったものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種々の回路としては、例え
ば、図5に示されたようなものが公知・周知となってい
る。すなわち、同図を参照しつつこの従来のパワーアン
プについて説明すれば、まず、このパワーアンプは、差
動出力端子を有する差動増幅器Amp1と、この差動増
幅器Amp1のそれぞれの差動出力信号を増幅するため
のトランジスタQ1〜Q4を用いてなる増幅回路とを具
備してなるものである。差動増幅器Amp1の反転入力
端子(−IN)と非反転入力端子(+IN)とには同一
振幅の信号が、それぞれ印加され、出力側には、入力信
号が反転増幅された反転出力信号と、入力信号が非反転
増幅された非反転出力信号との2つの差動出力信号がそ
れぞれ得られるようになっいる。
【0003】そして、2つの差動出力信号の内、一方
は、トランジスタQ2のベースに印加され、このトラン
ジスタQ2により増幅され、このトランジスタQ2のコ
レクタ側に接続されるトランジスタQ5,Q6からなる
いわゆるカレントミラー回路を介して、出力端子に増幅
出力されるようになっている。また、差動増幅回路Am
p1の2つの差動出力信号の内、他方は、トランジスタ
Q4のベースに印加され、このトランジスタQ4により
増幅されて出力端子に出力されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】とろこで、上述のよう
な回路において、差動増幅器Amp1の出力電圧利得
は、トランジスタQ2のバイアスを決定する抵抗であっ
て、同時に差動増幅器Amp1の負荷抵抗ともなる抵抗
R1及びトランジスタQ4のバイアスを決定する抵抗で
あって、同時に差動増幅器Amp1の負荷抵抗ともなる
抵抗R2のそれぞれの大きさで定まることとなるが、電
圧利得を大とする観点からは、これら抵抗R1,R2の
値を大とすればよいが、トランジスタQ2,Q4のバイ
アスを適切なものとする観点からは、あまりその値を大
とすることはできす、結局、差動増幅器Amp1の電圧
利得を充分大きなものとすることはできない。したがっ
て、最終出力として大きな電圧利得を得ようとすると、
後段側に複数の増幅回路を設ける必要が生じ、いわゆる
ゲインステージの増加を招くこととなる。換言すれば、
素子数の増加を招くこととなり、このことは、信号位相
の回転の増加を意味し、回路の不安定さを生む要因とな
る。
【0005】また、上述の構成の場合、差動増幅器Am
p1の出力段の飽和防止のために、順方向電圧の低いシ
ョットキーダイオードD1,D2が必要となる。これ
は、差動増幅器Amp1の最終出力段の回路構成に起因
するものである。すなわち、差動増幅器Amp1の最終
出力段は、例えばpnp型トランジスタのエミッタを電
源側に、npn型トランジスタのエミッタをアース側
に、それぞれ接続すると共に、相互のコレクタを接続
し、この接続点を出力端子とするような構成となってい
る。このような構成の場合、npn型トランジスタが完
全に飽和状態、すなわち、コレクタ・エミッタ間のいわ
ゆるVCEが零となると、このnpn型トランジスタがこ
のような状態から非導通状態へ復帰する際の動作スピー
ドが低下するばかりか、その出力波形の歪み等を生ずる
こととなる。そこで、先のショットキーダイオードD
1,D2が差動増幅器Amp1の出力端に接続されるこ
とで、この出力点の電圧、すなわち、上述したような最
終出力段のnpn型トランジスタの導通時におけるVCE
が、少なくともショットキーダイオードの順方向電圧に
保持され、完全に飽和状態となることが防止されること
となり、上述のような不都合が回避されるようになって
いる。
【0006】しかしながら、特に、上述の回路をIC化
するような場合には、このようなショットキーダイオー
ドを必要とするものにあっては、製造プロセスの制限を
招き、それに伴う製造費用の増加による高価格化を生ず
る結果となる。さらに、上述した従来回路においては、
差動増幅器の出力電圧利得が充分でないため、出力トラ
ンジスタQ4,Q6の立ち上がりが緩慢なものとなり、
そのため、B級アンプに特有の出力トランジスタのベー
ス・エミッタ電圧VBEに起因する出力歪みが大となる。
この出力歪みを抑圧するためには、出力トランジスタ
に、数mAのいわゆるアイドリング電流を入力信号がな
い場合にも流す必要があり、回路全体の消費電力の増大
を招くこととなる。
【0007】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、IC化の際に製造プロセスの制限を招くようなこと
がない回路構成を有し、消費電力が小さなパワーアンプ
を提供するものである。また、本発明の他の目的は、出
力歪みを改善するために出力段のトランジスタに大きな
アイドリング電流を流す必要がなく、しかも、出力歪み
の小さなパワーアンプを提供することにある。さらに、
本発明の他の目的は、いわゆるゲインステージの増加を
要することなく電力増幅が可能で、かつ、消費電力が小
さくて済むパワーアンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るパワーアンプは、入力信号に対して2つの差動出力信
号を出力する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の2つ
の差動出力信号をそれぞれ増幅して出力する出力回路
と、前記差動増幅回路の差動出力信号の極性に応じて前
記差動増幅回路の2つの差動出力信号が出力される一方
の出力端子側の電圧を所定電圧に保持する電圧保持回路
と、を具備してなるものである。
【0009】かかる構成においては、差動増幅回路は、
いわゆる電流出力型のものが好適である。このため、差
動増幅回路側からのみた入力インピーダンスを高くする
ことができ、大きな利得が得易いものとなる。また、こ
の差動増幅回路の2つの差動出力信号の極性に応じて、
その何れか一方の出力端子側の電圧が、電圧保持回路に
より所定の電圧に保持されることとなるため、従来と異
なり、出力回路の前段回路の出力電圧飽和防止のために
順方向電圧の小さな、例えばショットキーダイオードの
ようなものを設けるような回路構成を採る必要がなく、
そのため、特に、パワーアンプ全体をIC化するような
場合に、従来のような製造プロセス上の制限がなくなる
ものである。
【0010】特に、差動増幅回路は、差動出力信号を出
力する電流出力型の差動増幅器を用いてなるものである
一方、出力回路は、差動増幅回路の非反転出力信号を増
幅する電流出力型の第1の出力用増幅器と、前記第1の
出力用増幅器の出力電流の向きを反転して出力端子に出
力するカレントミラー回路と、差動増幅回路の反転出力
信号を増幅して出力端子に出力する電流出力型の第2の
出力用増幅器と、を具備してなるものが好適である。ま
た、電圧保持回路は、所定電圧が一方の入力端子に印加
された演算増幅器と、差動増幅回路の差動出力信号端子
の何れか一方を、差動出力信号の極性に応じて選択的に
前記演算増幅器の他方の入力端子に接続状態とするスイ
ッチング素子と、を具備してなると共に、前記演算増幅
器の出力信号が、前記スイッチング素子を介して前記演
算増幅器の他方の入力端子へ帰還されるよう構成されて
なるものが好適である。
【0011】かかる構成においては、電流出力型の差動
増幅器の入力側からみた入力インピーダンスを高くする
ことができ、大きな利得が得易いものとなる。また、こ
の差動増幅器の2つの差動出力信号の極性に応じて、電
圧保持回路のスイッチング素子の動作により、その何れ
か一方の出力端子側の電圧が、電圧保持回路の演算増幅
器の他方の入力端子へ印加され、演算増幅器の一方の入
力端子の所定電圧との差動増幅がなされ、しかも、演算
増幅器の出力が、先のスイッチング素子へ戻されること
で、いわゆるボルテージフォロア動作を得ることがで
き、差動増幅器の何れか一方の出力側は、所定電圧に保
持されるようになっている。したがって、従来と異な
り、出力回路の前段回路の出力電圧飽和防止のために順
方向電圧の小さな素子、例えばショットキーダイオード
のようなものを設けるような回路構成を採る必要がな
く、そのため、特に、パワーアンプ全体をIC化するよ
うな場合に、従来のような製造プロセス上の制限がなく
なるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図4を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。まず、図1を参照しつつ本発明の実施の形
態におけるパワーアンプの基本構成について説明する。
このパワーアンプは、差動増幅回路1と、ボルテージフ
ォロア回路2と、出力回路3と、に大別されてなるもの
である。差動増幅回路1は、例えば、公知・周知の電流
出力型の差動増幅器4を用いて構成されてなるもので、
2つの差動出力が得られるようになっているものであ
る。この差動増幅回路1の2つの出力信号は、それぞれ
後述するボルテージフォロア回路2及び出力回路3に印
加されるようになっている。電圧保持回路としてのボル
テージフォロア回路2は、演算増幅器5と、バッファ6
a,6bと、第1乃至第3のトランジスタ7〜9とを主
たる構成要素として構成されたものとなっている。
【0013】すなわち、演算増幅器5の非反転入力端子
には、互いのエミッタと互いのコレクタとがそれぞれ接
続されて並列接続状態にあるpnp型の第1及び第2の
トランジスタ(図1においては、それぞれ「Q1」、
「Q2」と表記)7,8のコレクタが接続され、演算増
幅器5の反転入力端子には、pnp型の第3のトランジ
スタ(図1においては「Q3」と表記)9のコレクタが
接続されている。これら第1乃至第3のトランジスタ7
〜9のエミッタは、第1の定電流源15に接続される一
方、第1のトランジスタ7のベースは、差動増幅器4の
反転出力端子(図1において「−」符号の付された側の
出力端子)に、第2のトランジスタ8のベースは、差動
増幅器4の非反転出力端子(図1においては「+」符号
の付された側の出力端子)に、それぞれ接続されると共
に、第3のトランジスタ9のベースには、所定のバイア
ス電圧Vbが印加されるようになっている。
【0014】また、演算増幅器5の出力端子には、2つ
のバッファ6a,6bが接続されて、出力信号が2つに
分岐されるようになっており、一方のバッファ6aの出
力端子は、差動増幅器4の反転出力端子と共に、出力回
路3を構成する第1の出力用増幅器19に、他方のバッ
ファ6bの出力端子は、差動増幅器4の非反転出力端子
と共に、出力回路3を構成する第2の出力用増幅器20
に、それぞれ接続されている。そして、結局、第1又は
第2のトランジスタ7,8を介して演算増幅器5の非反
転入力端子に電圧が印加され、また、第3のトランジス
タ9を介して反転入力端子に印加され、演算増幅された
出力信号が、バッファ6a,6bを介して、第1乃至第
3のトランジスタ7〜9のベース側にフィードバックさ
れることで、この第1乃至第3のトランジスタ7〜9、
演算増幅器5及びバッファ6a,6bからなる回路は、
全体としてはいわゆるボルテージフォロアとして動作す
るようになっている(詳細は後述)。
【0015】出力回路3は、反転増幅を行う第1及び第
2の出力用増幅器19,20とカレントミラー回路21
とを有して構成されている。第1及び第2の出力用増幅
器19,20は、例えば、電流出力型の演算増幅器を用
いてなるものである。第1の出力用増幅器19の出力信
号は、このパワーアンプの出力端子22に直接出力され
るようになっている一方、第2の出力用増幅器20の出
力信号は、カレントミラー回路21を介して反転された
後、出力端子22に印加されるようになっており、この
出力端子22には、180度の位相差を有する2つの信
号が得られるようになっている。
【0016】次に、上記構成におけるパワーアンプの動
作について説明する。まず、差動増幅器4の反転入力端
子及び非反転入力端子に入力された信号が、正の半周期
にある場合、非反転出力端子には、差動増幅器4が有す
る増幅度で増幅された入力信号に対応する正の半周期の
信号が、反転出力端子には、差動増幅器4が有する増幅
度で反転増幅された入力信号に対応する負の半周期の信
号が、それぞれ出力されることとなる。そして、第1の
トランジスタ7のベース電圧は負極側に増大するため、
第1のトランジスタ7は動作状態となり、第1のトラン
ジスタ7を介して差動増幅器4の反転出力端子側の電圧
が演算増幅器5の非反転入力端子に印加されることとな
る一方、第2のトランジスタ8のベース電圧は、正極側
に増大するため、第2のトランジスタ8は非動作状態と
なる。
【0017】ところで、演算増幅器5の反転入力端子に
は、第3のトランジスタ9を介してバイアス電圧Vbが
印加され、しかも、この演算増幅器5の出力は、バッフ
ァ6aを介して第1のトランジスタ7のベースにフィー
ドバックされるため、演算増幅器5を中心としたこの回
路部分は、いわゆるボルテージフォロアとして作用する
こととなる。この結果、第1のトランジスタ7のベース
側、すなわち、差動増幅器4の反転出力端子側は、略バ
イアス電圧Vbに保持されることとなる。一方、差動増
幅器4の非反転出力端子側は、反転出力端子側と異な
り、バイアス電圧Vbには保持されないため、非反転出
力信号が出力回路3の第2の出力用増幅器20に印加さ
れることとなる。したがって、出力回路3の第1の出力
用増幅器19の入力段は、バイアス電圧Vbに保持され
た状態であるため、その出力側には、一定の電流が流れ
るだけであるが、第2の出力用増幅器20には、差動増
幅器4の非反転出力信号が印加されることから、第2の
出力用増幅器20の出力側には、その非反転出力信号が
反転増幅された信号が出力されることとなる。そして、
この第2の出力用増幅器20の出力信号は、カレントミ
ラー回路21によってその電流の方向が変えられて出力
端子22に出力されることとなる。すなわち、入力信号
と同様の正の半周期の増幅信号が出力端子22に得られ
ることとなる。
【0018】一方、差動増幅器4の入力信号として負の
半周期が入力された場合は、差動増幅器4の非反転出力
端子には、差動増幅器4が有する増幅度で増幅された入
力信号に対応する負の半周期の信号が、反転出力端子に
は、差動増幅器4が有する増幅度で反転増幅された入力
信号に対応する正の半周期の信号が、それぞれ出力され
ることとなる。そして、この場合には、先に説明した入
力信号が正の半周期の場合とは逆に、第1のトランジス
タ7のベースには正電圧が、第2のトランジスタ8のベ
ースには負電圧が、それぞれ印加されることとなり、第
1のトランジスタ7が非動作状態となる一方、第2のト
ランジスタ8が動作状態となる。このため、第2のトラ
ンジスタ8のベース側、すなわち、差動増幅器4の非反
転出力端子側は、バイアス電圧Vbに保持される一方、
第1のトランジスタ7のベース側、すなわち、差動増幅
器4の反転出力端子側には、差動増幅器4への入力信号
が反転増幅されたものに対応する電圧変化が生ずること
となる。したがって、差動増幅器4からの反転出力信号
が出力回路3の第1の出力用増幅器19によって反転増
幅され、出力端子22に出力される結果、出力端子22
には、入力信号に対応した負の半周期の信号が得られる
こととなる。このパワーアンプにおいては、上述したよ
うに、差動増幅器4の出力側が所定のバイアス電圧Vb
にクランプされるため、従来のように、この差動増幅器
4の出力の飽和を防止する観点から、差動増幅器4の出
力側に、順方向電圧の低いショットキーダイオードを設
ける必要がないものとなっている。
【0019】次に、より具体的な回路構成例について、
図2を参照しつつ説明することとする。なお、図1に示
された基本回路例における構成要素と同一のものについ
ては、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以
下の説明においては、異なる点を中心に説明することと
する。最初に、回路構成について説明すれば、このパワ
ーアンプは、差動増幅回路1と、ボルテージフォロア回
路2と、出力回路3と、に大別されてなる点は、図1に
示されたものと同様のものである。差動増幅回路1は、
図1に示された回路同様、電流出力型の差動増幅器4を
用いて構成されてなるものである。
【0020】ボルテージフォロア回路2は、演算増幅器
5の入力段に、第1乃至第3のトランジスタ7〜9が接
続される点は、先の図1に示された回路例と同様である
が、演算増幅器5の反転及び非反転入力端子との接続が
先の場合と丁度逆になっている。すなわち、第1乃至第
3のトランジスタ7〜9のエミッタが相互に接続され
て、第1の定電流源15に接続される点は変わらない
が、第1及び第2のトランジスタ7,8のコレクタは、
共に演算増幅器5の反転入力端子に、第3のトランジス
タ9のコレクタは、非反転入力端子に、それぞれ接続さ
れている。
【0021】また、バアイス電圧Vbを発生するため
に、電源電圧Vccとアースとの間に、第2の定電流源1
6と、いわゆるダイオード接続された第6のトランジス
タ(図2において「Q6」と表記)12とが直列接続さ
れている。すなわち、npn型の第6のトランジスタ1
2は、ベースとコレクタとが相互に接続されると共に、
第3のトランジスタ9のベース及び第2の定電流源16
に接続される一方、エミッタはアースに接続されてお
り、ダイオード接続された第6のトランジスタ12に第
2の定電流源16による定電流I2が供給されることに
よって生ずる定電圧が、バアイス電圧Vbとして第3の
トランジスタ9のベースに印加されるようになってい
る。
【0022】さらに、一方のバッファ6aは、pnp型
の第5のトランジスタ(図2においては「Q5」と表
記)11及び第4の定電流源18により、他方のバッフ
ァ6bは、pnp型の第4のトランジスタ(図2におい
ては「Q4」と表記)10及び第3の定電流源17によ
り、それぞれ構成されたものとなっている。具体的に
は、第4のトランジスタ10及び第5のトランジスタ1
1の各々のエミッタには、電源電圧Vccが印加されるよ
うになっており、第4のトランジスタ10のコレクタ
は、第3の定電流源17へ接続されると共に、差動増幅
器4の非反転出力端子及び第1のトランジスタ7のベー
スに接続され、この接続点は、さらに、出力回路3を構
成する第7のトランジスタ(図2においては「Q7」と
表記)13のベースに接続されている。また、第5のト
ランジスタ11のコレクタは、第4の定電流源18へ接
続されると共に、差動増幅器4の反転出力端子及び第2
のトランジスタ8のベースに接続され、この接続点は、
さらに、出力回路3を構成する第8のトランジスタ(図
2においては「Q8」と表記)14のベースに接続され
ている。そして、第4のトランジスタ10及び第5のト
ランジスタ11の各々のベースは、演算増幅器5の出力
端子に接続されており、この第4又は第5のトランジス
タ10,11及び第1のトランジスタ7又は第2のトラ
ンジスタ8を介して、演算増幅器5の出力信号が、その
入力側にフィードバックされて、いわゆるボルテージフ
ォロア動作が得られるようになっている。
【0023】出力回路3は、差動増幅器4の非反転出力
信号に対して増幅作用を行うnpn型の第7のトランジ
スタ13と、この第7のトランジスタ13の出力電流の
方向を反転するためのpnp型の第9及び第10のトラ
ンジスタ(図2においてはそれぞれ「Q9」、「Q1
0」と表記)15,16からなるカレントミラー回路2
1と、差動増幅器4の反転出力信号に対して増幅作用を
行うnpn型の第8のトランジスタ14とを具備してな
るものである。すなわち、第7のトランジスタ13のベ
ースには、既に述べたように、差動増幅器4の非反転出
力信号が印加されるようになっている一方、そのコレク
タは、第9のトランジスタ15のコレクタに接続されお
り、エミッタは、アースに接続されるようになってい
る。また、第8のトランジスタ14のベースには、既に
述べたように、差動増幅器4の反転出力信号が印加され
るようになっている一方、そのコレクタは、出力端子2
2に接続され、エミッタは、アースに接続されるように
なっている。カレントミラー回路21は、第9及び第1
0のトランジスタ15,16からなり、この第9及び第
10のトランジスタ15,16の各々のエミッタには電
源電圧Vccが印加されるようになっている一方、第9及
び第10のトランジスタ15,16のベースが相互に接
続されると共に、第9のトランジスタ15のベースとコ
レクタとが相互に接続されて、第9のトランジスタ15
はいわゆるダイオード接続となっている。そして、第1
0のトランジスタ16のコレクタは、出力端子22に接
続されており、この出力端子22を介して、第10のト
ランジスタ16のコレクタと第8のトランジスタ14の
コレクタとが接続されるようになっている。
【0024】次に、上記構成における動作について説明
する。まず、差動増幅器4の反転入力端子及び非反転入
力端子に入力された信号が、正の半周期にある場合、非
反転出力端子には、差動増幅器4が有する増幅度で増幅
された入力信号に対応する正の半周期の信号が、反転出
力端子には、差動増幅器4が有する増幅度で反転増幅さ
れた入力信号に対応する負の半周期の信号が、それぞれ
出力されることとなる。そして、第1のトランジスタ7
のベース電圧は正極側に増大するため、第1のトランジ
スタ7は非動作状態となる一方、第2のトランジスタ8
のベース電圧は、負極側に増大するため、第2のトラン
ジスタ8は動作状態となり、この第2のトランジスタ8
を介してC点(図2参照)、すなわち、差動増幅器4の
反転出力端子と、第5のトランジスタ11のコレクタ
と、第2のトランジスタ8のベースとの接続点における
電圧が演算増幅器5の反転入力端子に印加されることと
なる。
【0025】ところで、演算増幅器5の非反転入力端子
には、第3のトランジスタ9を介して、この第3のトラ
ンジスタ9のベースと、第2の定電流源16と、第6の
トランジスタ12のコレクタ及びベースとの接続点であ
るA点に生ずる定電圧がバイアス電圧Vbとして印加さ
れる。しかも、この演算増幅器5の出力は、第5のトラ
ンジスタ11を介して第2のトランジスタ8のベースに
フィードバックされるため、演算増幅器5を中心とした
この回路部分は、いわゆるボルテージフォロアとして作
用することとなる。この結果、先のC点は、A点の電圧
に保持、すなわち、略バイアス電圧Vbに保持されるこ
ととなる。一方、差動増幅器4の非反転出力端子側、す
なわち、差動増幅器4の非反転出力端子と、第4のトラ
ンジスタ10のコレクタと、第3の定電流源17と、第
1のトランジスタ7のベースとの接続点であるB点の電
位は、C点と異なり、バイアス電圧Vbには保持されな
いため、非反転出力信号が出力回路3の第7のトランジ
スタ13のベースに印加されることとなる。
【0026】したがって、出力回路3の第8のトランジ
スタ14のベース電圧は、バイアス電圧Vbに保持され
た状態であるため、第8のトランジスタ14は定電流源
として作用することとなり、その出力側には、一定の電
流が流れる。これに対して、第7のトランジスタ13
は、アンプとして作用し、そのコレクタ側には、差動増
幅器4の非反転出力信号が増幅された電流が流れること
となり、この電流がカレントミラー回路21によって、
その電流の向きが反転される結果、出力端子22から図
示されいな外部の負荷へ向かって第7のトランジスタ1
3のコレクタ電流に対応する大きさの電流が流れ出るこ
ととなる。換言すれば、入力信号と同様の正の半周期の
増幅信号が出力端子22から得られることとなる。
【0027】一方、差動増幅器4の入力信号として負の
半周期が入力された場合は、差動増幅器4の非反転出力
端子には、差動増幅器4が有する増幅度で増幅された入
力信号に対応する負の半周期の信号が、反転出力端子に
は、差動増幅器4が有する増幅度で反転増幅された入力
信号に対応する正の半周期の信号が、それぞれ出力され
ることとなる。そして、この場合には、先に説明した入
力信号が正の半周期の場合とは逆に、第2のトランジス
タ8のベースには正電圧が、第1のトランジスタ7のベ
ースには負電圧が、それぞれ印加されることとなり、第
2のトランジスタ8が非動作状態となる一方、第1のト
ランジスタ7が動作状態となる。このため、第1のトラ
ンジスタ7のベース側、すなわちB点がバイアス電圧V
bに保持される一方、第2のトランジスタ8のベース
側、すなわちC点には、差動増幅器4の反転出力信号に
応じた電圧変化が生ずることとなる。したがって、この
場合には、差動増幅器4の反転出力信号は、第8のトラ
ンジスタ14の増幅を受けて、出力端子22に入力信号
に対応した負の半周期の信号として出力されることとな
る。一方、第7のトランジスタ13は、定電流源として
作用して、そのコレクタ側には一定の電流が流れること
となる。
【0028】ところで、上記構成におけるパワーアンプ
において、差動増幅器4への入力信号が無い場合、すな
わち、無信号時における出力回路3におけるいわゆるア
イドリング電流は、次述するようなものとなる。まず、
無信号時において、第6のトランジスタ12と第7のト
ランジスタ13をいわゆるカレントミラー回路を構成す
るいわゆるカレントペアととらえることができ、また、
第6のトランジスタ12と第8のトランジスタ14も同
様にカレントぺアととらえられる。第6のトランジスタ
12には、第2の定電流源16による定電流I2が常時
流れ、無信号時には、この電流I2がカレントペアであ
る第7及び第8のトランジスタ13,14に、それぞれ
各トランジスタの面積比に応じて分配され、この電流が
出力段におけるアイドリング電流I0となる。したがっ
て、アイドリング電流I0は、下記する式で表すことが
できる。
【0029】I0=I2(AQ6/2AQ7)または、
【0030】I0=I2(AQ6/2AQ8)となる。
【0031】ここで、AQ6は、第6のトランジスタ12
の面積を、AQ7は、第7のトランジスタ13の面積を、
Q8は、第8のトランジスタ14の面積を、それぞれ表
すものである。したがって、第6乃至第8のトランジス
タ12〜14の面積を適宜に選択することにより、従来
と異なり、アイドリング電流を確実に必要最小限の大き
さに設定することが容易にでき、そのため、消費電力の
低減が図れることとなるものである。
【0032】図3には、本発明に係るパワーアンプにお
ける出力特性のシュミレーション結果が、図4には従来
回路における出力特性のシュミレーション結果が、それ
ぞれ示されており、以下、この出力特性について説明す
る。本発明に係るパワーアンプでは、出力トランジスタ
(第7及び第8のトランジスタ13,14)へのバイア
スが、従来回路に比して大きく確保できるため、出力ト
ランジスタの立ち上がリは、従来(図4(b)参照)に
比して急峻となっている(図3(b)参照)。このた
め、従来と異なり、出力トランジスタの立ち上がりを急
峻にするために多くのアイドリング電流を流す必要がな
い。なお、図3及び図4において、Qaは上述したQ1
0に対応するシュミレーション時の出力トランジスタ
を、Qbは上述したQ8に対応するシュミレーション時
の出力トランジスタを、それぞれ意味する。
【0033】上述した発明の実施の形態におけるトラン
ジスタの種類は、あくまでも一例であり、pnp型をn
pn型に、npn型をpnp型に、それぞれ代えても同
様に実現できることは勿論であり、さらには、例えば、
電界効果トランジスタ(FET)等のバイポーラ以外の
トランジスタを用いてもよいものである。
【0034】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
極力少ない増幅段で大きな利得が得られ、しかも、出力
電流の立ち上がりがよく、消費電力が比較的少なくて済
むような構成とすることにより、従来と異なり、差動増
幅回路の出力飽和防止のために、ショットキーダイオー
ドのような順方向電圧の低いダイオードを設けることな
く、飽和防止がなされるため、IC化の際に製造プロセ
スの制限を招くようなことがなく、IC化に適したパワ
ーアンプを提供することができる。また、特に、電流出
力型の回路を用いることにより、入力インピーダンスを
容易に大きく採ることができるので、従来と異なり、い
わゆるゲインステージの増加を要することなく電力増幅
が可能である。さらに、出力回路へ印加される被増幅信
号を従来に比して容易に大とすることができるため、従
来と異なり、出力電流の立ち上がりが急峻な出力歪みの
少ない出力信号を得ることができ、しかも、そのため
に、出力回路におけるいわゆるアイドリング電流が小さ
くて済み、消費電力の低減を図ることができるものであ
る。またさらに、回路中のトランジスタの飽和防止のた
め、ショットキーダイオードを設け、このダイオードと
トランジスタが電源とアースとの間で直列接続状態とな
るような従来のような回路構成を必要としないため、電
源電圧を従来に比して小さくでき、装置の小型化に寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における第1の例としての
パワーアンプの基本構成例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における第2の例としての
パワーアンプの具体的回路例を示す回路図である。
【図3】本発明のパワーアンプにおける出力特性のシュ
ミレーション結果の例を示す特性線図であり、図3
(a)は出力電圧特性を、図3(b)は出力電流特性を
示す特性線図である。
【図4】従来の回路における出力特性のシュミレーショ
ン結果の例を示す特性線図であり、図4(a)は出力電
圧特性を、図4(b)は出力電流特性を示す特性線図で
ある。
【図5】従来パワーアンプの回路例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1…差動増幅回路 2…ボルテージフォロア回路 3…出力回路 4…差動増幅器 7…第1のトランジスタ 8…第2のトランジスタ 9…第3のトランジスタ 13…第7のトランジスタ 14…第8のトランジスタ 19…第1の出力用増幅器 20…第2の出力用増幅器 21…カレントミラー回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に対して2つの差動出力信号を
    出力する差動増幅回路と、 前記差動増幅回路の2つの差動出力信号をそれぞれ増幅
    して出力する出力回路と、 前記差動増幅回路の差動出力信号の極性に応じて前記差
    動増幅回路の2つの差動出力信号が出力される一方の出
    力端子側の電圧を所定電圧に保持する電圧保持回路と、 を具備してなることを特徴とするパワーアンプ。
  2. 【請求項2】 差動増幅回路は、差動出力信号を出力す
    る電流出力型の差動増幅器を用いてなるものである一
    方、 出力回路は、差動増幅回路の非反転出力信号を増幅する
    電流出力型の第1の出力用増幅器と、 前記第1の出力用増幅器の出力電流の向きを反転して出
    力端子に出力するカレントミラー回路と、 差動増幅回路の反転出力信号を増幅して出力端子に出力
    する電流出力型の第2の出力用増幅器と、 を具備してなることを特徴とする請求項1記載のパワー
    アンプ。
  3. 【請求項3】 電圧保持回路は、所定電圧が一方の入力
    端子に印加された演算増幅器と、 差動増幅回路の差動出力信号端子の何れか一方を、差動
    出力信号の極性に応じて選択的に前記演算増幅器の他方
    の入力端子に接続状態とするスイッチング素子と、を具
    備してなると共に、 前記演算増幅器の出力信号が、前記スイッチング素子を
    介して前記演算増幅器の他方の入力端子へ帰還されるよ
    う構成されてなることを特徴とする請求項2記載のパワ
    ーアンプ。
  4. 【請求項4】 スイッチング素子は、2つのpnp型ト
    ランジスタを用いてなり、この2つのpnp型トランジ
    スタのエミッタ同士は相互に接続されると共に定電流源
    に接続される一方、コレクタ同士は相互に接続されると
    共に演算増幅器の他方の入力端子に接続され、前記2つ
    のpnp型トランジスタの内、一方のトランジスタのベ
    ースは、差動増幅回路の一方の差動出力信号端子に、他
    方のトランジスタのベースは、差動増幅回路の他方の差
    動出力信号端子に、それぞれ接続されてなることを特徴
    とする請求項3記載のパワーアンプ。
  5. 【請求項5】 pnp型トランジスタに代えてnpn型
    トランジスタを用いてなることを特徴とする請求項4記
    載のパワーアンプ。
  6. 【請求項6】 pnp型トランジスタに代えて電界効果
    トランジスタを用いてなることを特徴とする請求項4記
    載のパワーアンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102879758A (zh) * 2012-09-18 2013-01-16 广东电网公司电力科学研究院 用于电子式电流互感器谐波影响量检测的标准源及检测装置

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