JPH10146253A - 吸湿性抱き枕 - Google Patents
吸湿性抱き枕Info
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- JPH10146253A JPH10146253A JP30631496A JP30631496A JPH10146253A JP H10146253 A JPH10146253 A JP H10146253A JP 30631496 A JP30631496 A JP 30631496A JP 30631496 A JP30631496 A JP 30631496A JP H10146253 A JPH10146253 A JP H10146253A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- hygroscopic
- moisture absorption
- pillow
- short fibers
- Prior art date
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のポリエステル繊維からなる詰綿は、抱
き枕とした場合、膨らみ感や適度な圧縮硬さを得るには
十分であるが、腕の間や脚の間に挟むことによって、蒸
れ感が生じてしまう欠点がある。本発明は、かかる欠点
を改善し、使用時には吸湿性に基づく快適性とふくらみ
感、適度な硬さを有する抱き心地のよい吸湿性抱き枕を
提供することにある。 【解決手段】 吸放湿パラメータ(ΔMR)が2%以上
であるポリエステル短繊維を中入れ綿の少なくとも一部
に用いてなることを特徴とする吸湿性抱き枕によって達
成することができる。
き枕とした場合、膨らみ感や適度な圧縮硬さを得るには
十分であるが、腕の間や脚の間に挟むことによって、蒸
れ感が生じてしまう欠点がある。本発明は、かかる欠点
を改善し、使用時には吸湿性に基づく快適性とふくらみ
感、適度な硬さを有する抱き心地のよい吸湿性抱き枕を
提供することにある。 【解決手段】 吸放湿パラメータ(ΔMR)が2%以上
であるポリエステル短繊維を中入れ綿の少なくとも一部
に用いてなることを特徴とする吸湿性抱き枕によって達
成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は優れた吸湿性を有するポ
リエステル短繊維を少なくとも一部に用いた吸湿性抱き
枕に関するものであり、更に詳しくは、使用時には吸湿
性に基づく快適性とふくらみ感、適度な硬さを有する抱
き心地のよい吸湿性抱き枕に関するものである。
リエステル短繊維を少なくとも一部に用いた吸湿性抱き
枕に関するものであり、更に詳しくは、使用時には吸湿
性に基づく快適性とふくらみ感、適度な硬さを有する抱
き心地のよい吸湿性抱き枕に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維からなる詰綿は優れた
嵩高性を発揮し、軽量で保温性に優れているため、掛け
布団、敷き布団、座布団などの布団類や枕、クッション
などに多く使用されている。このポリエステル繊維から
なる詰綿は中空繊維や非対称冷却などによって、3次元
捲縮を発現させて嵩高性に優れたものにしたり、シリコ
ン樹脂を付与して柔軟な風合を得る方法も開示されてい
る。さらに、特開昭55−128703号公報のように
短繊維切断端の片側を融着させ、ダウンに似た詰め物に
することなどが提案されている。しかしながら、これら
のポリエステル繊維からなる詰綿は、吸湿性が低いため
蒸れやすく、冬物や合わせ物用の詰綿として使用される
ものの、夏物用としては展開しにくい欠点がある。
嵩高性を発揮し、軽量で保温性に優れているため、掛け
布団、敷き布団、座布団などの布団類や枕、クッション
などに多く使用されている。このポリエステル繊維から
なる詰綿は中空繊維や非対称冷却などによって、3次元
捲縮を発現させて嵩高性に優れたものにしたり、シリコ
ン樹脂を付与して柔軟な風合を得る方法も開示されてい
る。さらに、特開昭55−128703号公報のように
短繊維切断端の片側を融着させ、ダウンに似た詰め物に
することなどが提案されている。しかしながら、これら
のポリエステル繊維からなる詰綿は、吸湿性が低いため
蒸れやすく、冬物や合わせ物用の詰綿として使用される
ものの、夏物用としては展開しにくい欠点がある。
【0003】また、近年になって、従来の枕のように頭
の下に置く枕と異なる抱き枕が注目を浴びている。抱き
枕は、横を向いた時に腕の間や脚の間に挟むことが可能
であり、寝心地の良さが市場に受けている。かかる抱き
枕の素材としては、木綿が多く使用されているが、ふく
らみ感や適度な圧縮硬さを得るには不十分である。ふく
らみ感や適度な圧縮硬さを得るためには前記したポリエ
ステル繊維からなる詰綿が好適であるが、腕の間や脚の
間に挟むことによって、蒸れ感が生じてしまう欠点があ
る。
の下に置く枕と異なる抱き枕が注目を浴びている。抱き
枕は、横を向いた時に腕の間や脚の間に挟むことが可能
であり、寝心地の良さが市場に受けている。かかる抱き
枕の素材としては、木綿が多く使用されているが、ふく
らみ感や適度な圧縮硬さを得るには不十分である。ふく
らみ感や適度な圧縮硬さを得るためには前記したポリエ
ステル繊維からなる詰綿が好適であるが、腕の間や脚の
間に挟むことによって、蒸れ感が生じてしまう欠点があ
る。
【0004】かかるポリエステル繊維からなる詰綿の欠
点を改善するため、詰綿に吸湿性を付与せんとして、特
開昭52−113866号公報や特開昭52−1163
64号公報には、オレフィン変性ポリビニルアルコール
繊維とポリエステル繊維とを混綿し、両者の接する部分
で固着した詰物用素材が提案されている。該公報によれ
ば、オレフィン変性ポリビニルアルコール繊維を用いる
ことによって、吸湿性を改善することができるものの、
快適性を感じるには、その効果は十分とはいえない。ま
た、特開昭51−136924号公報には、親水性ポリ
エステルを芯成分、非親水性ポリエステルを鞘成分とす
る芯鞘型複合ステープルについて提案されている。親水
性ポリエステルとしてポリアルキレングリコール共重合
体単独あるいは少量のポリアルキレングリコール共重合
体に少量のスルホン酸や酸性リン酸エステル誘導体を配
合したものを用いるものであり、ステープルとして繊維
両端面を増加させ吸水性を向上させようという提案であ
る。しかしながら、本願発明者らの検討では該ステープ
ルで吸水性を向上させることはできるが、吸湿性の向上
は困難であることがわかった。
点を改善するため、詰綿に吸湿性を付与せんとして、特
開昭52−113866号公報や特開昭52−1163
64号公報には、オレフィン変性ポリビニルアルコール
繊維とポリエステル繊維とを混綿し、両者の接する部分
で固着した詰物用素材が提案されている。該公報によれ
ば、オレフィン変性ポリビニルアルコール繊維を用いる
ことによって、吸湿性を改善することができるものの、
快適性を感じるには、その効果は十分とはいえない。ま
た、特開昭51−136924号公報には、親水性ポリ
エステルを芯成分、非親水性ポリエステルを鞘成分とす
る芯鞘型複合ステープルについて提案されている。親水
性ポリエステルとしてポリアルキレングリコール共重合
体単独あるいは少量のポリアルキレングリコール共重合
体に少量のスルホン酸や酸性リン酸エステル誘導体を配
合したものを用いるものであり、ステープルとして繊維
両端面を増加させ吸水性を向上させようという提案であ
る。しかしながら、本願発明者らの検討では該ステープ
ルで吸水性を向上させることはできるが、吸湿性の向上
は困難であることがわかった。
【0005】また、枕に好適な詰め物素材に関して特開
昭55−106694号公報、特開昭57−13214
8号公報、特開昭58−111298号公報、特開昭6
0−163240号公報などが提案されているが、いづ
れも短繊維を球状体や棒状体に成型して用いるものであ
り、従来の頭の下に置く枕には好適なものの、抱き枕に
は硬すぎる他、蒸れやすい欠点がある。
昭55−106694号公報、特開昭57−13214
8号公報、特開昭58−111298号公報、特開昭6
0−163240号公報などが提案されているが、いづ
れも短繊維を球状体や棒状体に成型して用いるものであ
り、従来の頭の下に置く枕には好適なものの、抱き枕に
は硬すぎる他、蒸れやすい欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を克服し、吸湿性が高く、ふくらみ感
と適度な硬さを有する抱き心地のよい吸湿性抱き枕を提
供することにある。
従来技術の問題点を克服し、吸湿性が高く、ふくらみ感
と適度な硬さを有する抱き心地のよい吸湿性抱き枕を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、吸放湿パラメータ(ΔMR)が2%以上であるポリ
エステル短繊維を中入れ綿の少なくとも一部に用いてな
ることを特徴とする吸湿性抱き枕によって達成すること
ができる。
は、吸放湿パラメータ(ΔMR)が2%以上であるポリ
エステル短繊維を中入れ綿の少なくとも一部に用いてな
ることを特徴とする吸湿性抱き枕によって達成すること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における抱き枕とは、従来
の枕のように頭の下に置く枕と異なり、横を向いた時に
腕の間や脚の間に挟むことができる枕であって、形状は
とくに制限しないが、体に沿い、腕や脚で挟み得る幅と
長さを有することが好ましい。特に、腕や脚の長さの半
分程度の幅を有することが好ましく、腕や脚で挟む部分
は他の部分に比べて幅が広くなっていることがさらに好
ましい。かかる形状とすることによって、より一層抱き
心地の良い抱き枕とし得る。
の枕のように頭の下に置く枕と異なり、横を向いた時に
腕の間や脚の間に挟むことができる枕であって、形状は
とくに制限しないが、体に沿い、腕や脚で挟み得る幅と
長さを有することが好ましい。特に、腕や脚の長さの半
分程度の幅を有することが好ましく、腕や脚で挟む部分
は他の部分に比べて幅が広くなっていることがさらに好
ましい。かかる形状とすることによって、より一層抱き
心地の良い抱き枕とし得る。
【0009】本発明においては、吸放湿パラメータ(Δ
MR)が2%以上であるポリエステル短繊維を中入れ綿
の少なくとも一部に用いることが必須である。中入れ綿
が単にポリエステル短繊維からなるだけでは吸湿性は到
底得られない。本発明でいう少なくとも一部とは他の短
繊維と混綿すること、層状に構成すること、芯鞘状等に
構成することを含む。
MR)が2%以上であるポリエステル短繊維を中入れ綿
の少なくとも一部に用いることが必須である。中入れ綿
が単にポリエステル短繊維からなるだけでは吸湿性は到
底得られない。本発明でいう少なくとも一部とは他の短
繊維と混綿すること、層状に構成すること、芯鞘状等に
構成することを含む。
【0010】また、本発明でいう吸放湿パラメータ(Δ
MR)とは、30℃×90%RHでの吸湿率から20℃
×65%RHでの吸湿率を引いた差である。ΔMRは詰
綿と身体との間の湿気を外気に放出することにより快適
性を得るためのドライビングフォ―スであり、ΔMRは
大きければ大きいほど吸放湿能力が高く、詰綿とした時
の快適性が良好であることに対応する。ΔMRは、高け
れば高い方が好ましいが、2%以上であることが必要で
あり、3%以上であることが好ましい。2%未満では、
本発明で目的とする快適性を得ることは困難である。
MR)とは、30℃×90%RHでの吸湿率から20℃
×65%RHでの吸湿率を引いた差である。ΔMRは詰
綿と身体との間の湿気を外気に放出することにより快適
性を得るためのドライビングフォ―スであり、ΔMRは
大きければ大きいほど吸放湿能力が高く、詰綿とした時
の快適性が良好であることに対応する。ΔMRは、高け
れば高い方が好ましいが、2%以上であることが必要で
あり、3%以上であることが好ましい。2%未満では、
本発明で目的とする快適性を得ることは困難である。
【0011】前記ΔMRを達成するためには、ベースと
なるポリエステルに吸湿性ポリマを複合させることで達
成できる。複合の方法としては、ポリマブレンド、海島
型複合、分割型複合、バイメタル複合、芯鞘複合などい
づれも適用できるが、紡糸安定性、工程通過性の観点か
ら吸湿性ポリマを芯成分に配した芯鞘複合が特に好まし
い。
なるポリエステルに吸湿性ポリマを複合させることで達
成できる。複合の方法としては、ポリマブレンド、海島
型複合、分割型複合、バイメタル複合、芯鞘複合などい
づれも適用できるが、紡糸安定性、工程通過性の観点か
ら吸湿性ポリマを芯成分に配した芯鞘複合が特に好まし
い。
【0012】吸湿性ポリマは本発明の目的である繊維に
吸湿性を付与する成分であり、ベースとなるポリエステ
ルよりも高い吸湿性を有することが必須である。吸湿性
ポリマとしてはポリエーテルエステルアミドもしくは全
ポリマ重量に対してポリオキシアルキレン化合物を45
〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成
分に対して架橋剤を0.5〜10モル%含有した共重合
ポリエステルであることが好ましい。
吸湿性を付与する成分であり、ベースとなるポリエステ
ルよりも高い吸湿性を有することが必須である。吸湿性
ポリマとしてはポリエーテルエステルアミドもしくは全
ポリマ重量に対してポリオキシアルキレン化合物を45
〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成
分に対して架橋剤を0.5〜10モル%含有した共重合
ポリエステルであることが好ましい。
【0013】前記ポリエーテルエステルアミドとして
は、ラクタム、アミノカルボン酸、ジアミン−ジカルボ
ン酸の塩から選ばれた1種もしくは2種以上のポリアミ
ド形成性成分およびジカルボン酸とポリ(アルキレンオ
キシド)グリコールからなるポリエーテルエステル形成
性成分を重縮合反応させて得られるブロック共重合体ポ
リマが挙げられる。
は、ラクタム、アミノカルボン酸、ジアミン−ジカルボ
ン酸の塩から選ばれた1種もしくは2種以上のポリアミ
ド形成性成分およびジカルボン酸とポリ(アルキレンオ
キシド)グリコールからなるポリエーテルエステル形成
性成分を重縮合反応させて得られるブロック共重合体ポ
リマが挙げられる。
【0014】ポリエーテルエステルアミドのポリアミド
形成性成分としては、カプロラクタムなどのラクタム
類、アミノカプロン酸などのω−アミノカルボン酸、ナ
イロン66などのナイロン塩類が挙げられ、これらを1
種もしくは2種以上混合して用いることができる。好ま
しいポリアミド形成性成分はε−カプロラクタム、ナイ
ロン66塩である。
形成性成分としては、カプロラクタムなどのラクタム
類、アミノカプロン酸などのω−アミノカルボン酸、ナ
イロン66などのナイロン塩類が挙げられ、これらを1
種もしくは2種以上混合して用いることができる。好ま
しいポリアミド形成性成分はε−カプロラクタム、ナイ
ロン66塩である。
【0015】また、ポリエーテルエステルアミドのソフ
トセグメントを構成するポリエーテルエステル形成性成
分としては、炭素数4〜20のジカルボン酸とポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコールが挙げられる。炭素数4
〜20のジカルボン酸としてはアジピン酸、セバシン酸
などの脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸などの芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸を挙げることが
でき、1種もしくは2種以上混合して用いることができ
る。好ましいジカルボン酸としてはアジピン酸、セバシ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸である。また、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールとしては、ポリエチ
レングリコール、ポリ(1,2および1,3−プロピレ
ンオキシド)グリコール等が挙げられる。本発明におけ
るポリエーテルエステルアミドブロック共重合体は、前
記したポリアミド形成性成分とポリエーテルエステル形
成性成分とを重縮合して得ることができる。
トセグメントを構成するポリエーテルエステル形成性成
分としては、炭素数4〜20のジカルボン酸とポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコールが挙げられる。炭素数4
〜20のジカルボン酸としてはアジピン酸、セバシン酸
などの脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸などの芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸を挙げることが
でき、1種もしくは2種以上混合して用いることができ
る。好ましいジカルボン酸としてはアジピン酸、セバシ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸である。また、ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールとしては、ポリエチ
レングリコール、ポリ(1,2および1,3−プロピレ
ンオキシド)グリコール等が挙げられる。本発明におけ
るポリエーテルエステルアミドブロック共重合体は、前
記したポリアミド形成性成分とポリエーテルエステル形
成性成分とを重縮合して得ることができる。
【0016】また、前記共重合ポリエステルとしては、
全ポリマ重量に対してポリオキシアルキレン化合物を4
5〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸
成分に対して架橋剤を0.5〜10モル%含有すること
が好ましい。吸湿性ポリマを構成する共重合ポリエステ
ルの酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸等の
芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪
族ジカルボン酸等があげられる。特に好ましいのはテレ
フタル酸である。また、グリコール成分としてエチレン
グリコール、プロピレングリコール等があげられる。特
に好ましいのはエチレングリコールである。共重合ポリ
エステルに吸湿性を付与すること、紡糸性の良好な溶融
粘度とするためにはポリオキシアルキレン化合物を共重
合すること、および架橋剤を含有することが好ましく、
極性基含有化合物を吸湿性をさらに向上させる補助成分
として、また繊維物性を安定させる成分として含有させ
ることが好ましい。
全ポリマ重量に対してポリオキシアルキレン化合物を4
5〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸
成分に対して架橋剤を0.5〜10モル%含有すること
が好ましい。吸湿性ポリマを構成する共重合ポリエステ
ルの酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸等の
芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪
族ジカルボン酸等があげられる。特に好ましいのはテレ
フタル酸である。また、グリコール成分としてエチレン
グリコール、プロピレングリコール等があげられる。特
に好ましいのはエチレングリコールである。共重合ポリ
エステルに吸湿性を付与すること、紡糸性の良好な溶融
粘度とするためにはポリオキシアルキレン化合物を共重
合すること、および架橋剤を含有することが好ましく、
極性基含有化合物を吸湿性をさらに向上させる補助成分
として、また繊維物性を安定させる成分として含有させ
ることが好ましい。
【0017】共重合ポリエステル中のポリオキシアルキ
レン化合物の共重合量は、吸湿性および製糸性の観点か
ら、45〜95重量%が好ましく、さらに好ましくは5
5〜90重量%である。ポリオキシアルキレン化合物と
してポリオキシエチレン化合物、ポリオキシプロピレン
化合物等があり、その中でもポリオキシエチレン化合物
が好ましく、特にポリエチレングリコールが好ましい。
ポリエチレングリコールの中でも結晶化抑制因子成分を
含むポリエチレングリコールが特に好ましい。
レン化合物の共重合量は、吸湿性および製糸性の観点か
ら、45〜95重量%が好ましく、さらに好ましくは5
5〜90重量%である。ポリオキシアルキレン化合物と
してポリオキシエチレン化合物、ポリオキシプロピレン
化合物等があり、その中でもポリオキシエチレン化合物
が好ましく、特にポリエチレングリコールが好ましい。
ポリエチレングリコールの中でも結晶化抑制因子成分を
含むポリエチレングリコールが特に好ましい。
【0018】ここで、結晶性抑制因子成分とは分子鎖中
あるいは末端に存在し、ポリエチレングリコールの繰り
返し単位の対称性を乱すような有機残基をいう。結晶化
抑制とは示差走査熱分析(DSC、昇温条件16℃/
分)によって求めた融点が同じ分子量のポリエチレング
リコールの融点より低くなることをいう。具体的な化合
物としては、ビスフェノールAやビスフェノールS等に
エチレンオキサイド(EO)を付加させた化合物がより
好ましい。
あるいは末端に存在し、ポリエチレングリコールの繰り
返し単位の対称性を乱すような有機残基をいう。結晶化
抑制とは示差走査熱分析(DSC、昇温条件16℃/
分)によって求めた融点が同じ分子量のポリエチレング
リコールの融点より低くなることをいう。具体的な化合
物としては、ビスフェノールAやビスフェノールS等に
エチレンオキサイド(EO)を付加させた化合物がより
好ましい。
【0019】さらに、ポリオキシアルキレン化合物の分
子量はポリエステルとの相溶性およびポリエステル中の
分散性の点で1000〜10000が好ましく、さらに
好ましくは2000〜8000である。
子量はポリエステルとの相溶性およびポリエステル中の
分散性の点で1000〜10000が好ましく、さらに
好ましくは2000〜8000である。
【0020】また、共重合ポリエステル中に含有させる
架橋剤としては該ポリエステルと反応し、架橋構造を形
成する化合物であれば特に限定はないが、化合物として
はトリメリット酸、ピロメリット酸等の多官能カルボン
酸、グリセリン、トリメチロールプロパンのごときポリ
オールが好ましい。特に好ましいのはトリメリット酸で
ある。架橋剤を含有させることでポリマの吸湿性がさら
に高まるばかりか、ポリマ中に架橋構造が形成し、紡糸
性が良好となるばかりでなく、繊維とした場合に経時的
な物性の変化が生じにくいという効果も持つ。共重合ポ
リエステル中の架橋剤の割合は全ポリマを構成する酸成
分に対して0.5〜10モル%が好ましく、さらに好ま
しくは1〜8モル%である。該範囲とすることにより、
吸湿性を高く保持するとともに、溶融粘度を高くするこ
とが可能で、製糸性が良好となり、強度等の繊維物性が
向上する。とくに、フィラメント数の多いステープルの
場合、紡糸口金の各ホールへの分配性を確保するために
は共重合ポリエステルの溶融粘度を高くすることが重要
であり、架橋剤の割合を前記範囲とすることによって、
安定した紡糸性を確保することができる。
架橋剤としては該ポリエステルと反応し、架橋構造を形
成する化合物であれば特に限定はないが、化合物として
はトリメリット酸、ピロメリット酸等の多官能カルボン
酸、グリセリン、トリメチロールプロパンのごときポリ
オールが好ましい。特に好ましいのはトリメリット酸で
ある。架橋剤を含有させることでポリマの吸湿性がさら
に高まるばかりか、ポリマ中に架橋構造が形成し、紡糸
性が良好となるばかりでなく、繊維とした場合に経時的
な物性の変化が生じにくいという効果も持つ。共重合ポ
リエステル中の架橋剤の割合は全ポリマを構成する酸成
分に対して0.5〜10モル%が好ましく、さらに好ま
しくは1〜8モル%である。該範囲とすることにより、
吸湿性を高く保持するとともに、溶融粘度を高くするこ
とが可能で、製糸性が良好となり、強度等の繊維物性が
向上する。とくに、フィラメント数の多いステープルの
場合、紡糸口金の各ホールへの分配性を確保するために
は共重合ポリエステルの溶融粘度を高くすることが重要
であり、架橋剤の割合を前記範囲とすることによって、
安定した紡糸性を確保することができる。
【0021】また共重合ポリエステル中に含有させる極
性基含有化合物として特に限定はしないが、化合物とし
ては特にスルホン酸塩基を有する化合物が好ましい。極
性基含有化合物を含有させることでポリマの吸湿性がさ
らに高まるばかりか、ポリマ中に水素結合やイオン性相
互作用が生じ、繊維とした場合に経時的な物性の変化が
生じにくいという効果も持つ。共重合ポリエステル中の
極性基含有化合物の含有量は全ポリマを構成する酸成分
に対して1〜40モル%が好ましく、さらに好ましくは
2〜25モル%である。該含有量とすることにより、糸
切れしにくくなり、かつ経時的な伸度変化が生じにくい
ので好ましい。
性基含有化合物として特に限定はしないが、化合物とし
ては特にスルホン酸塩基を有する化合物が好ましい。極
性基含有化合物を含有させることでポリマの吸湿性がさ
らに高まるばかりか、ポリマ中に水素結合やイオン性相
互作用が生じ、繊維とした場合に経時的な物性の変化が
生じにくいという効果も持つ。共重合ポリエステル中の
極性基含有化合物の含有量は全ポリマを構成する酸成分
に対して1〜40モル%が好ましく、さらに好ましくは
2〜25モル%である。該含有量とすることにより、糸
切れしにくくなり、かつ経時的な伸度変化が生じにくい
ので好ましい。
【0022】また共重合ポリエステルには、本発明の目
的を損なわない範囲で酸化チタン、カーボンブラック等
の顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性
剤、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防
止剤等が添加されても勿論良い。
的を損なわない範囲で酸化チタン、カーボンブラック等
の顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性
剤、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防
止剤等が添加されても勿論良い。
【0023】また、本発明で言うポリエステルとはポリ
エチレンテレフタレート、およびその共重合体、ポリブ
チレンテレフタレート、およびその共重合体など繊維形
成性を有するポリエステルであれば限定されないが、好
ましくは最も汎用性の高い、ポリエチレンテレフタレー
トを主体とするポリエステルである。なお、ポリエステ
ルには、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか
従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤
等が添加されても勿論良い。
エチレンテレフタレート、およびその共重合体、ポリブ
チレンテレフタレート、およびその共重合体など繊維形
成性を有するポリエステルであれば限定されないが、好
ましくは最も汎用性の高い、ポリエチレンテレフタレー
トを主体とするポリエステルである。なお、ポリエステ
ルには、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか
従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤
等が添加されても勿論良い。
【0024】本発明においては、芯鞘複合短繊維の芯成
分である吸湿性ポリマがポリエーテルエステルアミドの
場合、吸放湿能力の付与、クリンパーにおける芯成分流
出防止による良好な耐洗濯性の点より複合比率は15〜
50重量%であることが好ましく、20〜45重量%で
あることがより好ましい。また、芯鞘複合短繊維の芯成
分である吸湿性ポリマが共重合ポリエステルの場合、吸
放湿能力の付与、クリンパーにおける芯成分流出防止に
よる良好な耐洗濯性の点より複合比率は5〜25重量%
であることが好ましく、7.5〜20重量%であること
がより好ましい。
分である吸湿性ポリマがポリエーテルエステルアミドの
場合、吸放湿能力の付与、クリンパーにおける芯成分流
出防止による良好な耐洗濯性の点より複合比率は15〜
50重量%であることが好ましく、20〜45重量%で
あることがより好ましい。また、芯鞘複合短繊維の芯成
分である吸湿性ポリマが共重合ポリエステルの場合、吸
放湿能力の付与、クリンパーにおける芯成分流出防止に
よる良好な耐洗濯性の点より複合比率は5〜25重量%
であることが好ましく、7.5〜20重量%であること
がより好ましい。
【0025】本発明において、優れた吸湿性を発揮する
抱き枕とするためには、中入れ綿の20%以上が吸放湿
パラメータ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短
繊維からなることなることが好ましく、50%以上であ
ることがより好ましい。また、スパイラル捲縮もしくは
機械捲縮を施した中空ポリエステル短繊維からなる中入
れ綿や、熱接着短繊維とスパイラルもしくは機械捲縮を
施した中空ポリエステル短繊維から構成されたクッショ
ン性に優れた中入れ綿と併用しても良い。
抱き枕とするためには、中入れ綿の20%以上が吸放湿
パラメータ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短
繊維からなることなることが好ましく、50%以上であ
ることがより好ましい。また、スパイラル捲縮もしくは
機械捲縮を施した中空ポリエステル短繊維からなる中入
れ綿や、熱接着短繊維とスパイラルもしくは機械捲縮を
施した中空ポリエステル短繊維から構成されたクッショ
ン性に優れた中入れ綿と併用しても良い。
【0026】特に、本発明では、中入れ綿の内層部がス
パイラル捲縮もしくは機械捲縮を施した中空ポリエステ
ル短繊維からなり、中入れ綿の外層部を吸放湿パラメー
タ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊維で構
成することが好ましく、この場合も吸放湿パラメータ
(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊維を20
%以上用いることがより好ましく、50%以上用いるこ
とがさらに好ましい。中入れ綿の内層部をスパイラル捲
縮もしくは機械捲縮を施した中空ポリエステル短繊維で
構成することによって、高度なふくらみ感と適度な硬さ
を抱き枕に付与することが可能となる。一方、吸放湿パ
ラメータ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊
維はヤング率が低く、圧縮した時に変形しやすい傾向に
あり、前記中入れ綿の外側に吸放湿パラメータ(ΔM
R)が2%以上であるポリエステル短繊維を配すること
によって、ソフトなタッチで、かつ、高度なふくらみ感
と適度な硬さを合せ持つ抱き枕とすることが可能とな
る。もちろん、中入れ綿の内層部として、熱接着短繊維
とスパイラルもしくは機械捲縮を施した中空ポリエステ
ル短繊維から構成されたクッション性に優れた中入れ綿
を用いても良い。
パイラル捲縮もしくは機械捲縮を施した中空ポリエステ
ル短繊維からなり、中入れ綿の外層部を吸放湿パラメー
タ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊維で構
成することが好ましく、この場合も吸放湿パラメータ
(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊維を20
%以上用いることがより好ましく、50%以上用いるこ
とがさらに好ましい。中入れ綿の内層部をスパイラル捲
縮もしくは機械捲縮を施した中空ポリエステル短繊維で
構成することによって、高度なふくらみ感と適度な硬さ
を抱き枕に付与することが可能となる。一方、吸放湿パ
ラメータ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊
維はヤング率が低く、圧縮した時に変形しやすい傾向に
あり、前記中入れ綿の外側に吸放湿パラメータ(ΔM
R)が2%以上であるポリエステル短繊維を配すること
によって、ソフトなタッチで、かつ、高度なふくらみ感
と適度な硬さを合せ持つ抱き枕とすることが可能とな
る。もちろん、中入れ綿の内層部として、熱接着短繊維
とスパイラルもしくは機械捲縮を施した中空ポリエステ
ル短繊維から構成されたクッション性に優れた中入れ綿
を用いても良い。
【0027】次に本発明における吸放湿パラメータ(Δ
MR)が2%以上であるポリエステル短繊維を製造する
ための好ましい方法について説明する。
MR)が2%以上であるポリエステル短繊維を製造する
ための好ましい方法について説明する。
【0028】溶融紡糸装置を用いて、吸湿性ポリマ(芯
部)とポリエステル(鞘部)をそれぞれ別々に溶融し、
紡糸パックに導き口金装置内で芯鞘複合流を形成し、吐
出孔から紡出する。紡出したマルチフィラメント糸を紡
糸口金直下でチムニーで非対称冷却し、所定の速度で引
取りつつ合糸した後、一旦缶に収納する。紡糸口金直下
とは口金下1〜10cmで冷却開始することである。ま
た、非対称冷却は30〜100cmの冷却ゾーンで風速
120〜200m/minで冷却することが好ましい。
得られたサブトウを複数本引き揃えながら通常用いられ
る液浴で延伸する。この際、液浴温度を85〜95℃に
設定することが好ましい。延伸後のトウをクリンパーに
挿入し、捲縮を付与するがこの際の捲縮数は、2〜8山
/inに設定することが好ましい。クリンパーを通過さ
せたトウを引き続き所定の処理剤を付与した後、カッタ
ーでカットし、セッターで捲縮発現と固定を行う。この
際、セッターの温度を145℃〜(吸湿性ポリマの融点
−10)℃とすることが好ましい。
部)とポリエステル(鞘部)をそれぞれ別々に溶融し、
紡糸パックに導き口金装置内で芯鞘複合流を形成し、吐
出孔から紡出する。紡出したマルチフィラメント糸を紡
糸口金直下でチムニーで非対称冷却し、所定の速度で引
取りつつ合糸した後、一旦缶に収納する。紡糸口金直下
とは口金下1〜10cmで冷却開始することである。ま
た、非対称冷却は30〜100cmの冷却ゾーンで風速
120〜200m/minで冷却することが好ましい。
得られたサブトウを複数本引き揃えながら通常用いられ
る液浴で延伸する。この際、液浴温度を85〜95℃に
設定することが好ましい。延伸後のトウをクリンパーに
挿入し、捲縮を付与するがこの際の捲縮数は、2〜8山
/inに設定することが好ましい。クリンパーを通過さ
せたトウを引き続き所定の処理剤を付与した後、カッタ
ーでカットし、セッターで捲縮発現と固定を行う。この
際、セッターの温度を145℃〜(吸湿性ポリマの融点
−10)℃とすることが好ましい。
【0029】なお、延伸は紡出糸を1000〜5000
m/分で引取り、引続いて3000〜6000m/分で
延伸・捲縮を付与し、用途に応じた長さに切断した後、
熱処理する直接紡糸延伸法を採用してもよい。
m/分で引取り、引続いて3000〜6000m/分で
延伸・捲縮を付与し、用途に応じた長さに切断した後、
熱処理する直接紡糸延伸法を採用してもよい。
【0030】本発明で用いる吸放湿パラメータ(ΔM
R)が2%以上であるポリエステル短繊維の断面形状は
丸ばかりでなく、三角、偏平、多葉型などの異形断面で
もよい。特に、三角断面の場合、ドレープ性と反発性を
適度にコントロールすることができるため好ましい断面
である。
R)が2%以上であるポリエステル短繊維の断面形状は
丸ばかりでなく、三角、偏平、多葉型などの異形断面で
もよい。特に、三角断面の場合、ドレープ性と反発性を
適度にコントロールすることができるため好ましい断面
である。
【0031】かくして得られた吸放湿パラメータ(ΔM
R)が2%以上であるポリエステル短繊維を中入れ綿の
少なくとも一部に用いて側地に挿入することによって、
本発明の吸湿性抱き枕を製造することができる。
R)が2%以上であるポリエステル短繊維を中入れ綿の
少なくとも一部に用いて側地に挿入することによって、
本発明の吸湿性抱き枕を製造することができる。
【0032】
【実施例】以下本発明を実施例により、さらに詳細に説
明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によって
求めた。
明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によって
求めた。
【0033】A.ポリエステルの極限粘度 [η] オルソクロロフェノール溶液とし、25℃で求めた。
【0034】B.繊維の吸放湿性パラメータ(ΔMR) 吸湿率は原綿1〜3gを用い、絶乾時の重量と20℃×
65%RHあるいは30℃×90%RHの雰囲気下、恒
温恒湿器(タバイ製PR−2G)中に24時間放置後の
重量との重量変化から、次式で求めた。
65%RHあるいは30℃×90%RHの雰囲気下、恒
温恒湿器(タバイ製PR−2G)中に24時間放置後の
重量との重量変化から、次式で求めた。
【0035】吸湿率(%)=(吸湿後の重量−絶乾時の
重量)/絶乾時の重量×100 上記測定した20℃×65%RHおよび30℃×90%
RHの条件での吸湿率(それぞれMR1およびMR2と
する)から、吸湿率差ΔMR(%)=MR2−MR1を
求めた。
重量)/絶乾時の重量×100 上記測定した20℃×65%RHおよび30℃×90%
RHの条件での吸湿率(それぞれMR1およびMR2と
する)から、吸湿率差ΔMR(%)=MR2−MR1を
求めた。
【0036】実施例1〜10、比較例1 吸湿性ポリマとしてポリエーテルエステルアミドを用い
た。ポリエーテルエステルアミドとして、ε−カプロラ
クタム340部、テレフタル酸30部、数平均分子量が
1000のポリエチレングリコール150部、さらにイ
ルガノックス1330(チバガイギー社製)1.0部お
よびトリメチルフォスフェート0.01部とともに重合
反応容器に仕込み、窒素気流下に240℃で1時間加熱
攪拌した後、三酸化アンチモン0.1部を添加し、昇温
減圧プログラム下250℃、0.5mmHg以下の条件
で4時間重合反応を行うことにより、N6成分の割合が
45重量%であるポリエーテルエステルアミドブロック
共重合体を得た。なお、ε−カプロラクタムは減圧下で
蒸発しやすいため、過剰仕込・回収している。該共重合
体のオルソクロロフェノール溶液(濃度0.5g/10
0ml)の25℃での相対粘度ηrは2.1で、融点は
170℃であった。また、該共重合体の30℃・95%
RHにおける吸湿率は14.8%であった。該共重合体
を芯成分、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレ
ートを鞘成分として、紡糸温度285℃、紡糸口金孔数
18孔、吐出量51g/minとし、紡糸口金下5cm
で冷却を開始し、冷却長60cm、チムニー風速150
m/minで非対称冷却を行い、紡糸速度1350m/
minの条件の他、芯鞘複合比を表1の様に変更し、同
心円型複合未延伸糸を得た。
た。ポリエーテルエステルアミドとして、ε−カプロラ
クタム340部、テレフタル酸30部、数平均分子量が
1000のポリエチレングリコール150部、さらにイ
ルガノックス1330(チバガイギー社製)1.0部お
よびトリメチルフォスフェート0.01部とともに重合
反応容器に仕込み、窒素気流下に240℃で1時間加熱
攪拌した後、三酸化アンチモン0.1部を添加し、昇温
減圧プログラム下250℃、0.5mmHg以下の条件
で4時間重合反応を行うことにより、N6成分の割合が
45重量%であるポリエーテルエステルアミドブロック
共重合体を得た。なお、ε−カプロラクタムは減圧下で
蒸発しやすいため、過剰仕込・回収している。該共重合
体のオルソクロロフェノール溶液(濃度0.5g/10
0ml)の25℃での相対粘度ηrは2.1で、融点は
170℃であった。また、該共重合体の30℃・95%
RHにおける吸湿率は14.8%であった。該共重合体
を芯成分、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレ
ートを鞘成分として、紡糸温度285℃、紡糸口金孔数
18孔、吐出量51g/minとし、紡糸口金下5cm
で冷却を開始し、冷却長60cm、チムニー風速150
m/minで非対称冷却を行い、紡糸速度1350m/
minの条件の他、芯鞘複合比を表1の様に変更し、同
心円型複合未延伸糸を得た。
【0037】ついで、該未延伸糸を延伸後のトウデニー
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率3.
1倍、液浴温度90℃で延伸し、クリンパーで5山/2
5mmの捲縮数を付与し、仕上げ油剤を付与した後、6
4mmにカットし、引き続き150℃のセッターでセッ
トし、7.5デニール64mmの吸湿性複合ポリエステ
ル短繊維(以下吸湿性短繊維という)を得た。
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率3.
1倍、液浴温度90℃で延伸し、クリンパーで5山/2
5mmの捲縮数を付与し、仕上げ油剤を付与した後、6
4mmにカットし、引き続き150℃のセッターでセッ
トし、7.5デニール64mmの吸湿性複合ポリエステ
ル短繊維(以下吸湿性短繊維という)を得た。
【0038】該吸湿性短繊維を外層部に配し、スパイラ
ル捲縮を施した中空ポリエステル短繊維を内層部に配し
て表1の比率で側地に挿入して抱き枕を製作した。
ル捲縮を施した中空ポリエステル短繊維を内層部に配し
て表1の比率で側地に挿入して抱き枕を製作した。
【0039】本発明の好ましい範囲である実施例2〜5
および7〜10の抱き枕は吸放湿性に優れ、蒸れ感が少
ないと共にソフトなタッチを有し、かつ、高度なふくら
み感と適度な硬さを合せ持つ優れた抱き枕となった。
および7〜10の抱き枕は吸放湿性に優れ、蒸れ感が少
ないと共にソフトなタッチを有し、かつ、高度なふくら
み感と適度な硬さを合せ持つ優れた抱き枕となった。
【0040】一方、比較例1の吸湿性短繊維は紡糸性は
良好であったものの、ΔMRが2%未満であり、抱き枕
の外層部に配したにもかかわらず、本発明の目的とする
快適性が得られなかった。
良好であったものの、ΔMRが2%未満であり、抱き枕
の外層部に配したにもかかわらず、本発明の目的とする
快適性が得られなかった。
【0041】
【表1】 実施例11 吸湿性ポリマとして、ジメチルテレフタル酸194部、
エチレングリコール135部、極性基含有化合物として
5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル(SSI
A)26.6部、架橋剤としてトリメリット酸トリメチ
ル(TMTM)8.9部およびテトラブチルチタネート
0.1部を加え、140〜230℃でメタノールを留出
しつつエステル交換反応を行った後、リン酸トリメチル
0.08部のエチレングリコール溶液および分子量40
00のポリエチレングリコール(PEG)328部、抗
酸化剤としてIrganox 1010(チバガイキー社製)0.2
部、消泡剤としてシリコン0.2部、およびテトラブチ
ルチタネート0.1部を加え、1.0mmHgの減圧下
250℃の条件下4時間重合を行い共重合ポリエステル
を得た。またこの共重合体に共重合されたPEGの割合
は60wt%で、SSIAが8mol%、TMTMが3
mol%であった。得られた共重合ポリエステルの融点
は190℃であり、30℃・95%RHにおける吸湿率
は29.5%であった。
エチレングリコール135部、極性基含有化合物として
5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル(SSI
A)26.6部、架橋剤としてトリメリット酸トリメチ
ル(TMTM)8.9部およびテトラブチルチタネート
0.1部を加え、140〜230℃でメタノールを留出
しつつエステル交換反応を行った後、リン酸トリメチル
0.08部のエチレングリコール溶液および分子量40
00のポリエチレングリコール(PEG)328部、抗
酸化剤としてIrganox 1010(チバガイキー社製)0.2
部、消泡剤としてシリコン0.2部、およびテトラブチ
ルチタネート0.1部を加え、1.0mmHgの減圧下
250℃の条件下4時間重合を行い共重合ポリエステル
を得た。またこの共重合体に共重合されたPEGの割合
は60wt%で、SSIAが8mol%、TMTMが3
mol%であった。得られた共重合ポリエステルの融点
は190℃であり、30℃・95%RHにおける吸湿率
は29.5%であった。
【0042】該共重合ポリエステルを芯成分とし、極限
粘度0.67のポリエチレンテレフタレートを鞘成分と
して紡糸温度285℃で別々に溶融し、紡糸口金孔数1
8孔の芯鞘型紡糸口金を用い、吐出量53g/min、
芯成分複合比率を15%とし、紡糸口金下5cmで冷却
を開始し、冷却長60cm、チムニー風速150m/m
inで非対称冷却を行い、紡糸速度1350m/min
の条件で同心円型複合未延伸糸を得た。
粘度0.67のポリエチレンテレフタレートを鞘成分と
して紡糸温度285℃で別々に溶融し、紡糸口金孔数1
8孔の芯鞘型紡糸口金を用い、吐出量53g/min、
芯成分複合比率を15%とし、紡糸口金下5cmで冷却
を開始し、冷却長60cm、チムニー風速150m/m
inで非対称冷却を行い、紡糸速度1350m/min
の条件で同心円型複合未延伸糸を得た。
【0043】ついで、該未延伸糸を延伸後のトウデニー
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率3.
25倍、液浴温度95℃、クリンパーでの捲縮数4山/
inとし、仕上げ油剤を付与した後、64mmにカット
し、引き続きセッター温度を155℃として7.5デニ
ール64mmの吸湿性短繊維を得た。該吸湿性短繊維は
吸放湿パラメーター(ΔMR)が4.5%であった。
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率3.
25倍、液浴温度95℃、クリンパーでの捲縮数4山/
inとし、仕上げ油剤を付与した後、64mmにカット
し、引き続きセッター温度を155℃として7.5デニ
ール64mmの吸湿性短繊維を得た。該吸湿性短繊維は
吸放湿パラメーター(ΔMR)が4.5%であった。
【0044】該吸湿性短繊維を外層部に50%配し、ス
パイラル捲縮を施した中空ポリエステル短繊維を内層部
に50%配して側地に挿入して抱き枕を製作した。
パイラル捲縮を施した中空ポリエステル短繊維を内層部
に50%配して側地に挿入して抱き枕を製作した。
【0045】該抱き枕は吸放湿性に優れ、蒸れ感が少な
いと共にソフトなタッチを有し、かつ、高度なふくらみ
感と適度な硬さを合せ持つ優れた抱き枕となった。
いと共にソフトなタッチを有し、かつ、高度なふくらみ
感と適度な硬さを合せ持つ優れた抱き枕となった。
【0046】実施例12〜21、比較例2 吸湿ポリマの複合比率を表2のように変更して吸湿性短
繊維を得、該吸湿性短繊維を外層部に配し、スパイラル
捲縮を施した中空ポリエステル短繊維を内層部に配して
表2の比率で側地に挿入した他は実施例11と同様にし
て抱き枕を製作した。
繊維を得、該吸湿性短繊維を外層部に配し、スパイラル
捲縮を施した中空ポリエステル短繊維を内層部に配して
表2の比率で側地に挿入した他は実施例11と同様にし
て抱き枕を製作した。
【0047】本発明の好ましい範囲である実施例13〜
16および19〜21の抱き枕は吸放湿性に優れ、蒸れ
感が少ないと共にソフトなタッチを有し、かつ、高度な
ふくらみ感と適度な硬さを合せ持つ優れた抱き枕となっ
た。
16および19〜21の抱き枕は吸放湿性に優れ、蒸れ
感が少ないと共にソフトなタッチを有し、かつ、高度な
ふくらみ感と適度な硬さを合せ持つ優れた抱き枕となっ
た。
【0048】一方、比較例2の吸湿性短繊維は紡糸性は
良好であったものの、ΔMRが2%未満であり、抱き枕
の外層部に配したにもかかわらず、本発明の目的とする
快適性が得られなかった。
良好であったものの、ΔMRが2%未満であり、抱き枕
の外層部に配したにもかかわらず、本発明の目的とする
快適性が得られなかった。
【0049】
【表2】 実施例22〜26、比較例3、4 吸湿性ポリマとして、SSIAを8モル%、TMTMを
3モル%、分子量6000のPEGを用い、PEGの共
重合量を変更する以外は実施例11と同様な方法により
共重合ポリエステルを得た。実施例11と同様に短繊維
化して繊維特性を表3にまとめた。
3モル%、分子量6000のPEGを用い、PEGの共
重合量を変更する以外は実施例11と同様な方法により
共重合ポリエステルを得た。実施例11と同様に短繊維
化して繊維特性を表3にまとめた。
【0050】比較例3はPEGの共重合量が45%より
少なく、ΔMRが2%未満であり、本発明の目的とする
吸湿性が得られなかった。
少なく、ΔMRが2%未満であり、本発明の目的とする
吸湿性が得られなかった。
【0051】また、比較例4はPEGの共重合量が95
%より多いためΔMRが2%未満であり、本発明の目的
とする吸湿性が得られなかった他、これを用いて紡糸し
た結果、共重合ポリエステルの曳糸性が低く、糸切れが
あった。
%より多いためΔMRが2%未満であり、本発明の目的
とする吸湿性が得られなかった他、これを用いて紡糸し
た結果、共重合ポリエステルの曳糸性が低く、糸切れが
あった。
【0052】
【表3】 実施例27〜32 吸湿性ポリマとして、分子量4000のPEGを用い共
重合量を60重量%、SSIA共重合量を1モル%と
し、TMTM共重合量を変更する以外は実施例11と同
様な方法により共重合ポリエステルを得た。実施例11
と同様に短繊維化して繊維特性を表4にまとめた。
重合量を60重量%、SSIA共重合量を1モル%と
し、TMTM共重合量を変更する以外は実施例11と同
様な方法により共重合ポリエステルを得た。実施例11
と同様に短繊維化して繊維特性を表4にまとめた。
【0053】本発明の好ましい範囲である実施例28〜
31は製糸性が良好で、安定して吸湿性短繊維が得られ
た。
31は製糸性が良好で、安定して吸湿性短繊維が得られ
た。
【0054】
【表4】
【0055】
【発明の効果】本発明の吸湿性抱き枕は、吸放湿性を有
するため、抱き込んだときの蒸れ感がなく、快適である
とともにソフトなタッチを有し、かつ、ふくらみ感と適
度な硬さを合わせ持つ抱き心地のよい抱き枕である。
するため、抱き込んだときの蒸れ感がなく、快適である
とともにソフトなタッチを有し、かつ、ふくらみ感と適
度な硬さを合わせ持つ抱き心地のよい抱き枕である。
Claims (8)
- 【請求項1】 吸放湿パラメータ(ΔMR)が2%以上
であるポリエステル短繊維を中入れ綿の少なくとも一部
に用いてなることを特徴とする吸湿性抱き枕。 - 【請求項2】 ポリエステル短繊維が吸湿性ポリマを芯
成分、ポリエステルを鞘成分とする芯鞘複合短繊維であ
ることを特徴とする請求項1記載の吸湿性抱き枕。 - 【請求項3】 芯成分の吸湿性ポリマがポリエーテルエ
ステルアミドであることを特徴とする請求項2記載の吸
湿性抱き枕。 - 【請求項4】 芯成分の吸湿性ポリマが全ポリマ重量に
対してポリオキシアルキレン化合物を45〜95重量%
共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成分に対して架
橋剤を0.5〜10モル%含有した共重合ポリエステル
であることを特徴とする請求項2記載の吸湿性抱き枕。 - 【請求項5】 芯成分の複合比率が15〜50重量%で
あることを特徴とする請求項3記載の吸湿性抱き枕。 - 【請求項6】 芯成分の複合比率が5〜25重量%であ
ることを特徴とする請求項4記載の吸湿性抱き枕。 - 【請求項7】 中入れ綿の20%以上が吸放湿パラメー
タ(ΔMR)が2%以上であるポリエステル短繊維から
なることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載
の吸湿性抱き枕。 - 【請求項8】 中入れ綿の内層部がスパイラル捲縮もし
くは機械捲縮を施した中空ポリエステル短繊維からな
り、中入れ綿の外層部を吸放湿パラメータ(ΔMR)が
2%以上であるポリエステル短繊維で構成してなること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の吸湿性
抱き枕。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30631496A JPH10146253A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 吸湿性抱き枕 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30631496A JPH10146253A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 吸湿性抱き枕 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10146253A true JPH10146253A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17955619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30631496A Pending JPH10146253A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 吸湿性抱き枕 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10146253A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013233192A (ja) * | 2012-05-06 | 2013-11-21 | Shuji Ushida | 枕 |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP30631496A patent/JPH10146253A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013233192A (ja) * | 2012-05-06 | 2013-11-21 | Shuji Ushida | 枕 |
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