JPH09310231A - 詰綿用吸湿性複合短繊維およびその製造方法 - Google Patents

詰綿用吸湿性複合短繊維およびその製造方法

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JPH09310231A
JPH09310231A JP8123590A JP12359096A JPH09310231A JP H09310231 A JPH09310231 A JP H09310231A JP 8123590 A JP8123590 A JP 8123590A JP 12359096 A JP12359096 A JP 12359096A JP H09310231 A JPH09310231 A JP H09310231A
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hygroscopic
bulk
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moisture
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Satoshi Hirai
諭 平井
Yoshihiro Konno
吉宏 近野
Masumi Fujimoto
倍巳 藤本
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、前記従来技術の問題点を克
服し、吸湿性が高く、掛け布団などに適用した場合に十
分な嵩高性とドレープ性を有し、コンパクトに収納が可
能な詰物としうる吸湿性のポリエステル短繊維を提供す
ることにある。 【解決手段】 吸湿性ポリマを芯成分、ポリエステルを
鞘成分とする芯鞘複合短繊維であって、吸放湿パラメー
タ(ΔMR)が2%以上、嵩回復比(Z1)が5.0以
上、長期嵩回復比(Z2)が4.5以上であることを特
徴とする詰綿用吸湿性複合短繊維。 (ΔMR=30℃90%RH吸湿率−20℃65%RH
吸湿率) (Z1=回復嵩/圧縮嵩、Z2=長期回復嵩/長期圧縮
嵩)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は優れた吸湿性を有するポ
リエステル短繊維に関するものであり、更に詳しくは、
使用時には吸湿性に基づく快適性と膨らみがあって、収
納する際にはコンパクトに収納可能な掛け布団などに適
した詰綿用ポリエステル吸湿性複合短繊維に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は機械的強度、耐薬品
性、耐熱性などに優れるため、衣料用途や産業用途など
を主体に広く使用されている。特に、ポリエステル繊維
からなる詰綿は優れた嵩高性を発揮し、軽量で保温性に
優れているため、掛け布団、敷き布団、座布団などの布
団類や枕、クッションなどに多く使用されている。この
ポリエステル繊維からなる詰綿は中空繊維や非対称冷却
などによって、3次元捲縮を発現させて嵩高性に優れた
ものにしたり、特公平6−51076号公報のように順
方向型立体捲縮繊維と反転型立体捲縮繊維の混用組み合
わせで荷重下の嵩高性をさらに向上せしめんとする提案
がなされている。しかしながら、かかるポリエステル繊
維からなる詰綿は、嵩高性の向上を追究するあまり、硬
い風合とならざるを得ず、特に、掛け布団に用いた場合
には体の線に沿うドレープ性に欠ける他、掛け布団を収
納する際、押し入れにコンパクトに収納しにくいといっ
た欠点を内在している。この欠点を改善する手段とし
て、特公昭52−28426号公報、実公昭53−53
53号公報、特公平4−34435号公報にはシリコン
樹脂を付与して柔軟な風合を得る方法も開示されてい
る。しかしながら、かかるポリエステル繊維からなる詰
め綿は、吸湿性が低いため蒸れやすく、冬物や合わせ物
用の詰綿として使用されるものの、夏物用としては展開
しにくい欠点がある。
【0003】詰め物に吸湿性を付与せんとして、特開昭
52−113866号公報や特開昭52−116364
号公報には、オレフィン変性ポリビニルアルコール繊維
とポリエステル繊維とを混綿し、両者の接する部分で固
着した詰物用素材が提案されている。該公報によれば、
オレフィン変性ポリビニルアルコール繊維を用いること
によって、吸湿性を改善することができるものの、快適
性を感じるには、その効果は十分とはいえない。
【0004】また、特開昭55−14074号公報に
は、発水性の繊維と羊毛とを特定の構造に配置させ、乗
り物用椅子に好適な詰物ウェブを得んとする技術が開示
されている。しかしながら、天然繊維を混綿して用いる
ため、詰物のコストが高くなる他、リサイクルしにくく
なるという欠点がある。
【0005】また、特開昭51−136924号公報に
は、親水性ポリエステルを芯成分、非親水性ポリエステ
ルを鞘成分とする芯鞘型複合ステープルについて提案さ
れている。親水性ポリエステルとしてポリアルキレング
リコール共重合体単独あるいは少量のポリアルキレング
リコール共重合体に少量のスルホン酸や酸性リン酸エス
テル誘導体を配合したものを用いるものであり、ステー
プルとして繊維両端面を増加させ吸水性を向上させよう
という提案である。しかしながら、本願発明者らの検討
では該ステープルで吸水性を向上させることはできる
が、吸湿性の向上は困難であることがわかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を克服し、吸湿性が高く、掛け布団な
どに適用した場合に十分な嵩高性とドレープ性を有し、
コンパクトに収納が可能な詰物としうる吸湿性のポリエ
ステル短繊維を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、吸湿性ポリマを芯成分、ポリエステルを鞘成分とす
る芯鞘複合短繊維であって、吸放湿パラメータ(ΔM
R)が2%以上、嵩回復比(Z1)が5.0以上、長期
嵩回復比(Z2)が4.5以上であることを特徴とする
詰綿用吸湿性複合短繊維によって達成することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】吸湿性ポリマは本発明の目的であ
る繊維に吸湿性を付与する成分であり、ベースとなるポ
リエステルよりも高い吸湿性を有することが必須であ
る。吸湿性ポリマとしてはポリエーテルエステルアミド
もしくは全ポリマ重量に対してポリオキシアルキレン化
合物を45〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含
有する酸成分に対して架橋剤を0.5〜15モル%含有
した共重合ポリエステルであることが好ましい。
【0009】本発明におけるポリエーテルエステルアミ
ドとしては、ラクタム、アミノカルボン酸、ジアミン−
ジカルボン酸の塩から選ばれた1種もしくは2種以上の
ポリアミド形成性成分およびジカルボン酸とポリ(アル
キレンオキシド)グリコールからなるポリエーテルエス
テル形成性成分を重縮合反応させて得られるブロック共
重合体ポリマが挙げられる。
【0010】ポリエーテルエステルアミドのポリアミド
形成性成分としては、カプロラクタム、エナントラクタ
ム、ドデカノラクタムなどのラクタム類、アミノカプロ
ン酸、11−アミノウンデカン酸などのω−アミノカル
ボン酸、ナイロン66、ナイロン610などの前駆体で
あるジアミン−ジカルボンのナイロン塩類が挙げられ、
これらを1種もしくは2種以上混合して用いることがで
きる。好ましいポリアミド形成性成分はε−カプロラク
タム、ナイロン66塩である。
【0011】また、ポリエーテルエステルアミドのソフ
トセグメントを構成するポリエーテルエステル形成性成
分としては、炭素数4〜20のジカルボン酸とポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコールが挙げられる。炭素数4
〜20のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸
を挙げることができ、1種もしくは2種以上混合して用
いることができる。好ましいジカルボン酸としてはアジ
ピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸であ
る。また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールとし
ては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2および
1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキ
サメチレンオキシド)グリコール等が挙げられる。ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールの数平均分子量とし
ては300〜10000が好適に用いることができる。
【0012】本発明におけるポリエーテルエステルアミ
ドブロック共重合体は、前記したポリアミド形成性成分
とポリエーテルエステル形成性成分とを重縮合して得る
ことができる。 さらに、本発明における吸湿性ポリマ
を構成する共重合ポリエステルとしては、全ポリマ重量
に対してポリオキシアルキレン化合物を45〜95重量
%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成分に対して
架橋剤を0.5〜15モル%含有することが好ましい。
【0013】吸湿性ポリマを構成する共重合ポリエステ
ルの酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸等の
芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪
族ジカルボン酸等があげられる。特に好ましいのはテレ
フタル酸である。また、グリコール成分としてエチレン
グリコール、プロピレングリコール、テトラメチレング
リコール、ジエチレングリコール等があげられる。特に
好ましいのはエチレングリコールである。
【0014】共重合ポリエステルに吸湿性を付与するこ
と、紡糸性の良好な溶融粘度とするためにはポリオキシ
アルキレン化合物を共重合すること、および架橋剤を含
有することが好ましく、極性基含有化合物を吸湿性をさ
らに向上させる補助成分として、また繊維物性を安定さ
せる成分として含有させることが好ましい。
【0015】共重合ポリエステル中のポリオキシアルキ
レン化合物の共重合量は、吸湿性および製糸性の観点か
ら、45〜95重量%が好ましく、さらに好ましくは5
5〜90重量%である。
【0016】ポリオキシアルキレン化合物としてポリオ
キシエチレン化合物、ポリオキシプロピレン化合物等が
あり、その中でもポリオキシエチレン化合物が好まし
く、特にポリエチレングリコールが好ましい。ポリエチ
レングリコールの中でも結晶化抑制因子成分を含むポリ
エチレングリコールが特に好ましい。ここで、結晶性抑
制因子成分とは分子鎖中あるいは末端に存在し、ポリエ
チレングリコールの繰り返し単位の対称性を乱すような
有機残基をいう。結晶化抑制とは示差走査熱分析(DS
C、昇温条件16℃/分)によって求めた融点が同じ分
子量のポリエチレングリコールの融点より低くなること
をいう。具体的な化合物としては下記一般式(I)
【化1】 (式中Xは−CR5R6−(R5およびR6は水素また
はアルキル基を示す)、−SO2 −、−O−、−S−、
−C(O)−等であり、10≦n+m≦450の整数を
示す)で表されるポリエチレングリコールの誘導体をあ
げることができ、ビスフェノールAやビスフェノールS
等にエチレンオキサイド(EO)を付加させた化合物が
より好ましい。
【0017】さらに、ポリオキシアルキレン化合物の分
子量はポリエステルとの相溶性およびポリエステル中の
分散性の点で1000〜10000が好ましく、さらに
好ましくは2000〜8000である。
【0018】また、共重合ポリエステル中に含有させる
架橋剤としては該ポリエステルと反応し、架橋構造を形
成する化合物であれば特に限定はないが一般には下記一
般式(II)
【化2】 (式中R2は3〜6の有機残基、R3は水素あるいはア
セチル基、R4は水素あるいはアルキル基、3≦m+n
≦6を示す)で表される多官能化合物を用いることが好
ましい。ここで含有とは、ポリエステル中に分散するこ
とも含むが、共重合により架橋構造をとることが好まし
い。化合物としてはトリメリット酸、ピロメリット酸等
の多官能カルボン酸、グリセリン、トリメチロールプロ
パンのごときポリオールが好ましいが、特に好ましいの
はトリメリット酸である。架橋剤を含有させることでポ
リマの吸湿性がさらに高まるばかりか、ポリマ中に架橋
構造が形成し、紡糸性が良好となるばかりでなく、繊維
とした場合に経時的な物性の変化が生じにくいという効
果も持つ。
【0019】共重合ポリエステル中の架橋剤の割合は全
ポリマを構成する酸成分に対して0.5〜15モル%が
好ましく、さらに好ましくは1〜10モル%である。該
範囲とすることにより、吸湿性を高く保持するととも
に、溶融粘度を高くすることが可能で、製糸性が良好と
なり、強度等の繊維物性が向上する。とくに、フィラメ
ント数の多いステープルの場合、紡糸口金の各ホールへ
の分配性を確保するためには共重合ポリエステルの溶融
粘度を高くすることが重要であり、架橋剤の割合を前記
範囲とすることによって、安定した紡糸性を確保するこ
とができる。
【0020】また共重合ポリエステル中に含有させる極
性基含有化合物として特に限定はしないが下記一般式
(III )
【化3】 (式中R1は有機残基、Xはエステル形成性基でありn
は1以上の整数、Yiはアミノ基、スルホン酸基、カル
ボキシル基、水酸基、アミド基、およびホスホン酸基等
の誘導体の中から選ばれる1つ以上の極性基を示す(i
≧1の整数))で表される極性基を有する化合物が好ま
しい。ここで含有とは、ポリエステル中に分散または共
重合した状態をいうが、特に共重合していることが好ま
しい。化合物としては特にスルホン酸塩基を有する化合
物が好ましい。極性基含有化合物を含有させることでポ
リマの吸湿性がさらに高まるばかりか、ポリマ中に水素
結合やイオン性相互作用が生じ、繊維とした場合に経時
的な物性の変化が生じにくいという効果も持つ。共重合
ポリエステル中の極性基含有化合物の含有量は全ポリマ
を構成する酸成分に対して1〜40モル%が好ましく、
さらに好ましくは2〜25モル%である。該含有量とす
ることにより、糸切れしにくくなり、かつ経時的な伸度
変化が生じにくいので好ましい。
【0021】また共重合ポリエステルには、本発明の目
的を損なわない範囲で酸化チタン、カーボンブラック等
の顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性
剤、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防
止剤等が添加されても勿論良い。
【0022】また本発明で言うポリエステルとはポリエ
チレンテレフタレート、およびその共重合体、ポリブチ
レンテレフタレート、およびその共重合体など繊維形成
性を有するポリエステルであれば限定されないが、好ま
しくは最も汎用性の高い、ポリエチレンテレフタレート
を主体とするポリエステルである。なお、ポリエステル
には、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか従
来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等
が添加されても勿論良い。
【0023】本発明においては、吸湿性ポリマの吸湿特
性を示す吸放湿パラメータ(ΔMR)は、高ければ高い
方が好ましいが、2%以上であることが必要であり、3
%以上であることが好ましい。2%未満では、本発明で
目的とする快適性を得ることは困難である。
【0024】ここでΔMRとは、30℃×90%RHで
の吸湿率から20℃×65%RHでの吸湿率を引いた差
である。ΔMRは詰め綿と身体との間の湿気を外気に放
出することにより快適性を得るためのドライビングフォ
ースであり、ΔMRは大きければ大きいほど吸放湿能力
が高く、詰め綿とした時の快適性が良好であることに対
応する。
【0025】前記ΔMRを達成するために、芯鞘複合短
繊維の芯成分である吸湿性ポリマがポリエーテルエステ
ルアミドの場合、複合比率は15〜50重量%であるこ
とが好ましく、20〜45重量%であることがより好ま
しい。複合比率が15重量%未満の場合、吸放湿能力が
低くなる傾向にあり、複合比率が50重量%を越える場
合、クリンパーにおける芯成分流出に基づく耐洗濯性が
低下する傾向にある他、コストが高くなる。
【0026】また、芯鞘複合短繊維の芯成分である吸湿
性ポリマが共重合ポリエステルの場合、複合比率が5〜
25重量%であることが好ましく、7.5〜20重量%
であることがより好ましい。複合比率が5重量%未満の
場合、吸放湿能力が低くなる傾向にあり、複合比率が2
5重量%を越える場合、クリンパーにおける芯成分流出
に基づく耐洗濯性が低下する傾向にある他、コストが高
くなる。
【0027】また、本発明において重要なポイントは、
詰綿とした場合に、十分な嵩高性とドレープ性を有し、
かつコンパクトに収納が可能なことである。この目的を
達成するためには、嵩回復比(Z1)が5.0以上、長
期嵩回復比(Z2)が4.5以上であることが必要で、
嵩回復比(Z1)が5.5以上、長期嵩回復比(Z2)
が5.0以上であることがより好ましい。
【0028】ここで、嵩回復比(Z1)とは、回復嵩を
圧縮嵩で除した値(Z1=回復嵩/圧縮嵩)である。詳
細は後述するが、JIS L 1097に準じて測定し
たものであり、コンパクトな収納性と回復性を評価する
ため、次の方法にしたがって測定したものである。圧縮
嵩とは、50cm×50cmに切り出した詰綿用短繊維
ウェブ500gに、250gの重さを有する50cm×
50cmの厚板と重り(合計25kg)を掛けた時の3
0秒後のウェブ高さ(cm)であり、回復嵩とは、圧縮
嵩測定後、重りを取り除き、3分間放置した後のウェブ
高さ(cm)である。また、長期嵩回復比(Z2)と
は、長期回復嵩を長期圧縮嵩で除した値(Z2=長期回
復嵩/長期圧縮嵩)である。詳細は後述するが、JIS
L 1097に準じて測定したものであり、長期に渡
るコンパクトな収納性と回復性を評価するため、次の方
法にしたがって測定したものである。長期圧縮嵩とは、
50cm×50cmに切り出した詰綿用短繊維ウェブ5
00gに、250gの重さを有する50cm×50cm
の厚板と重り(合計25kg)を10日間掛けた後のウ
ェブ高さ(cm)であり、長期回復嵩とは、長期圧縮嵩
測定後、荷重を取り除き、3分間放置した後のウェブ高
さ(cm)である。
【0029】嵩回復比(Z1)が5.0未満、あるいは
長期嵩回復比(Z2)が4.5未満では、十分な嵩高性
とドレープ性を同時に満足することが困難であり、か
つ、コンパクトに収納することも困難となる。すなわ
ち、回復嵩が小さすぎると十分な嵩高性のあるウェブに
できないし、圧縮嵩が大きすぎると掛け布団にした場
合、体の線に沿ったドレープ性のあるウェブにできない
と共に、収納する際、コンパクトに収納することが困難
となる。また、長期回復嵩が小さすぎると使用年月が経
過するにしたがって、嵩高性が低下することになる。し
たがって、嵩回復比(Z1)が5.0以上、長期嵩回復
比(Z2)が4.5以上ではじめて十分な嵩高性とドレ
ープ性およびコンパクトな収納性を同時に満足する詰綿
にすることが可能となる。本発明において、前記効果が
発現する理由としては、芯成分である吸湿性ポリマ、特
に、ポリエーテルエステルアミドおよび共重合ポリエス
テルの場合、室温付近でゴム状弾性を示し、圧縮に対し
てはすみやかに変形し、除重に対してはすみやかに回復
するためと考えられる。
【0030】次に本発明の製造方法について図面を用い
て説明する。
【0031】図1は、本発明の詰綿用吸湿性複合短繊維
を製造するための溶融紡糸装置の1例であり、図2は詰
綿用吸湿性複合短繊維を製造するための延伸機の1例で
ある。
【0032】本発明の吸湿性ポリマ1(芯部)とポリエ
ステル2(鞘部)をそれぞれ別々に溶融し、紡糸パック
3に導き口金装置内で芯鞘複合流を形成し、吐出孔から
紡出する。紡出したマルチフィラメント糸4を紡糸口金
直下でチムニー5で非対称冷却し、所定の速度で引取り
つつ合糸した後、一旦缶6に収納する。紡糸口金直下と
は口金下1〜10cmで冷却開始することである。ま
た、非対称冷却は30〜100cmの冷却ゾーンで風速
120〜200m/minで冷却することが好ましい。
得られたサブトウを複数本引き揃えながら通常用いられ
る液浴7で延伸する。この際、液浴温度を80〜95℃
に設定する必要があり、85〜95℃に設定することが
好ましい。液浴温度が80℃未満では、芯成分の吸湿性
ポリマが膨潤し、鞘成分のポリエステルが鞘割れしやす
くなるため好ましくない。液浴温度を80℃以上にする
ことによって、鞘成分のポリエステルを鞘割れしにくく
することが可能で、後工程のクリンパーでの芯成分の流
出を押さえることが可能になる。また、液浴温度が95
℃を越えると、沸騰によって、液浴濃度が変化しやすく
なるため好ましくない。延伸後のトウをクリンパー8に
挿入し、捲縮を付与するがこの際の捲縮数は、2〜8山
/inに設定することが必要である。捲縮数が2山/i
n未満では十分な嵩高性を付与することが困難となる。
また、捲縮数が8山/inを越えると回復嵩を向上させ
ることが困難になり、本発明の目的を達成することがで
きない。クリンパー8を通過させたトウを引き続き所定
の処理剤を付与した後、カッター9でカットし、セッタ
ー10で捲縮発現と固定を行う。この際、セッター10
の温度を130℃〜(吸湿性ポリマの融点−5)℃にす
る必要があり、145℃〜(吸湿性ポリマの融点−1
0)℃とすることが好ましい。セッター温度が130℃
未満では鞘成分のポリエステルの熱固定が不十分となる
他、芯成分の流動再配列が起こりにくく、ドレープ性の
あるウェブにし難くなる。また、セッター温度が(吸湿
性ポリマの融点−5)℃を越えるとカット端面同志が融
着しやすくなるため、好ましくない。通常の中空短繊維
の場合は、セッター温度が高いほど捲縮発現と熱固定し
やすく、高い嵩高性を有する短繊維にしうるが、吸湿性
ポリマが芯成分である複合短繊維であるがゆえに前記範
囲とすることが必要となる。
【0033】なお、延伸は紡出糸を1000〜5000
m/分で引取り、引続いて3000〜6000m/分で
延伸・捲縮を付与し、用途に応じた長さに切断した後、
熱処理する直接紡糸延伸法を採用してもよい。
【0034】本発明の詰綿用吸湿性複合短繊維の断面形
状は丸ばかりでなく、三角、偏平、多葉型などの異形断
面でもよい。特に、三角断面の場合、ドレープ性と反発
性を適度にコントロールすることができるため好ましい
断面である。
【0035】
【実施例】以下本発明を実施例により、さらに詳細に説
明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によって
求めた。 A.ポリエステルの極限粘度 [η] オルソクロロフェノール溶液とし、25℃で求めた。
【0036】B.繊維の吸放湿性パラメータ(ΔMR) 吸湿率は原綿1〜3gを用い、絶乾時の重量と20℃×
65%RHあるいは30℃×90%RHの雰囲気下、恒
温恒湿器(タバイ製PR−2G)中に24時間放置後の
重量との重量変化から、次式で求めた。 吸湿率(%)=(吸湿後の重量−絶乾時の重量)/絶乾
時の重量×100 上記測定した20℃×65%RHおよび30℃×90%
RHの条件での吸湿率(それぞれMR1およびMR2と
する)から、吸湿率差ΔMR(%)=MR2−MR1を
求めた。
【0037】C.嵩回復比(Z1) JIS L 1097に準じて測定するが、コンパクト
な収納性と回復性を評価するため、具体的に次の方法に
したがって測定した。
【0038】カードを通過させた詰綿用短繊維ウェブか
ら50cm×50cmのウェブ500gを切り出し、ウ
ェブ上に250gの重量を有する50cm×50cmの
厚板と重り(合計25kg)を静かに載せ(JIS L
1097の図2の状態)、30秒後のウェブ高さ(c
m)を測定する。ウェブ高さは厚板の4角の高さの平均
値から求め、圧縮嵩とする。次に重りを取り除き(JI
S L 1097の図3の状態)、3分間放置した後の
ウェブ高さ(cm)を測定する。ウェブ高さは厚板の4
角の高さの平均値から求め、回復嵩とする。嵩回復比
(Z1)は次式にしたがって求める。 Z1=回復嵩/圧縮嵩 D.長期嵩回復比(Z2) JIS L 1097に準じて測定するが、長期に渡る
コンパクトな収納性と回復性を評価するため、具体的に
次の方法にしたがって測定した。
【0039】カードを通過させた詰綿用短繊維ウェブか
ら50cm×50cmのウェブ500gを切り出し、ウ
ェブ上に250gの重量を有する50cm×50cmの
厚板と重り(合計25kg)を静かに載せ(JIS L
1097の図2の状態)、10日間放置し、10日後
のウェブ高さ(cm)を測定する。ウェブ高さは厚板の
4角の高さの平均値から求め、長期圧縮嵩とする。次に
重りを取り除き(JIS L 1097の図3の状
態)、3分間放置した後のウェブ高さ(cm)を測定す
る。ウェブ高さは厚板の4角の高さの平均値から求め、
長期回復嵩とする。長期嵩回復比(Z2)は次式にした
がって求める。 Z2=長期回復嵩/長期圧縮嵩 E.溶融粘度 TAKARA KOGYOU社製MeltIndexe
rを用いて、ASTM:D1238に準拠し、280℃
の条件下で共重合ポリエステルの溶融粘度を求めた。
【0040】F.繊維の経時変化 原綿を20℃、70%RHの雰囲気下に一ヶ月放置した
後に測定した伸度と延伸後1日以内に測定した伸度とを
比較し、伸度の低下度合いを測定した。延伸直後からの
伸度低下が8%未満の場合を○、延伸直後より伸度が8
%以上低下した場合(例えば40%であった伸度が32
%以下となる場合)を△、16%以上と大きく低下した
場合(例えば40%であった伸度が24%以下となる場
合)を×とした。なお、伸度はオリエンテック社製テン
シロンUCT−100で測定した。
【0041】実施例1〜15、比較例1〜9 吸湿性ポリマとしてポリエーテルエステルアミドを用い
た。ポリエーテルエステルアミドとして、ε−カプロラ
クタム340部、テレフタル酸30部、数平均分子量が
1000のポリエチレングリコール150部、さらにイ
ルガノックス1330(チバガイギー社製)1.0部お
よびトリメチルフォスフェート0.01部とともに重合
反応容器に仕込み、窒素気流下に240℃で1時間加熱
攪拌した後、三酸化アンチモン0.1部を添加し、昇温
減圧プログラム下250℃、0.5mmHg以下の条件
で4時間重合反応を行うことにより、N6成分の割合が
45重量%であるポリエーテルエステルアミドブロック
共重合体を得た。なお、ε−カプロラクタムは減圧下で
蒸発しやすいため、過剰仕込・回収している。該共重合
体のオルソクロロフェノール溶液(濃度0.5g/10
0ml)の25℃での相対粘度ηrは2.1で、融点は
170℃であった。また、該共重合体の30℃・95%
RHにおける吸湿率は14.8%であった。該共重合体
を芯成分、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレ
ートを鞘成分として、紡糸温度285℃、紡糸口金孔数
18孔、吐出量51g/minとし、紡糸口金下5cm
で冷却を開始し、冷却長60cm、チムニー風速150
m/minで非対称冷却を行い、紡糸速度1350m/
minの条件の他、芯鞘複合比を表1の様に変更し、同
心円型複合未延伸糸を得た。
【0042】ついで、該未延伸糸を延伸後のトウデニー
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率、液
浴温度、クリンパーでの捲縮数を表1のように変更し、
仕上げ油剤を付与した後、64mmにカットし、引き続
きセッター温度を表1の様に変更して7.5デニール6
4mmの吸湿性複合短繊維を得た。
【0043】なお、比較例2、3は4つのスリット孔を
有する中空紡糸口金を用いて中空糸として吐出して非対
称冷却し、表1に示す条件下で延伸、捲縮付与、カッ
ト、セットして得た中空短繊維である。
【0044】比較例1は紡糸性は良好であったものの、
ΔMRが2%未満であり、本発明の目的とする吸湿性が
得られなかった。
【0045】比較例2および3は通常の中空短繊維であ
り、圧縮嵩、回復嵩ともに大きく、優れた嵩高性を示し
たものの、嵩回復比(Z1)が5.0未満、長期嵩回復
比(Z2)が4.5未満であり、ドレープ性がなく、掛
け布団に成形した結果、コンパクトに収納し難かった
他、吸湿性がなく、快適性に劣るものであった。
【0046】比較例4は延伸の液浴温度が80℃未満で
あり、芯成分の吸湿膨潤に基づく鞘割れの大きな原綿と
なり、クリンパーで芯成分の流出に起因する白粉の発生
が見られた。
【0047】比較例5は液浴温度が95℃を越えてお
り、液浴濃度が変化し、安定した延伸が得られなかった
他、蒸気発生が多く、作業環境が悪化した。
【0048】比較例6は捲縮数が2山/in未満であ
り、嵩高性の低い吸湿性複合短繊維となった。
【0049】比較例7は捲縮数が8山/inを越えてお
り、圧縮嵩は高かったものの、嵩回復比(Z1)が5.
0未満、長期嵩回復比(Z2)が4.5未満であり、ド
レープ性がなく、膨らみ感も低い吸湿性複合短繊維とな
った。
【0050】比較例8はセッター温度が140℃未満で
あり、鞘成分の熱セットが不十分で膨らみ感の低い吸湿
性複合短繊維となった。
【0051】比較例9はセッター温度が(吸湿性ポリマ
(芯成分)の融点−5)℃を越えており、芯成分の流出
に伴うカット端面の融着が発生した。
【0052】なお、芯成分の複合比が50重量%を越え
ている実施例6は吸湿性は極めて高かったものの、耐洗
濯性が低い傾向にあった。
【0053】
【表1】 実施例16 共重合ポリエステルとして、ジメチルテレフタル酸19
4部、エチレングリコール135部、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸ジメチル(SSIA)26.6部、ト
リメリット酸トリメチル(TMTM)8.9部およびテ
トラブチルチタネート0.1部を加え、140〜230
℃でメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った
後、リン酸トリメチル0.08部のエチレングリコール
溶液および分子量4000のポリエチレングリコール
(PEG)328部、抗酸化剤としてIrganox 1010(チ
バガイキー社製)0.2部、消泡剤としてシリコン0.
2部、およびテトラブチルチタネート0.1部を加え、
1.0mmHgの減圧下250℃の条件下4時間重合を
行い共重合ポリエステルを得た。またこの共重合体に共
重合されたPEGの割合は60wt%で、SSIAが8
mol%、TMTMが3mol%であった。得られた共
重合ポリエステルの融点は190℃であり、30℃・9
5%RHにおける吸湿率は29.5%であった。
【0054】該共重合ポリエステルを芯成分とし、極限
粘度0.67のポリエチレンテレフタレートを鞘成分と
して紡糸温度285℃で別々に溶融し、紡糸口金孔数1
8孔の芯鞘型紡糸口金を用い、吐出量53g/min、
芯成分複合率を15%とし、紡糸口金下5cmで冷却を
開始し、冷却長60cm、チムニー風速150m/mi
nで非対称冷却を行い、紡糸速度1350m/minの
条件で同心円型複合未延伸糸を得た。
【0055】ついで、該未延伸糸を延伸後のトウデニー
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率3.
25倍、液浴温度95℃、クリンパーでの捲縮数3山/
inとし、仕上げ油剤を付与した後、64mmにカット
し、引き続きセッター温度を165℃として7.5デニ
ール64mmの吸湿性複合短繊維を得た。
【0056】吸湿性複合短繊維をカードに掛け、ウェブ
の嵩高性評価を実施した結果、嵩回復比(Z1)が1
1.1、長期嵩回復比(Z2)が9.5であり、十分な
膨らみ感とドレープ性を有するとともに、コンパクトな
収納性にも優れたウェブであった。また、吸放湿パラメ
ーター(ΔMR)が4.5%であり、十分な快適性を有
していた。
【0057】実施例17〜31、比較例10〜18 実施例16と同じ共重合ポリエステルを芯成分に用い、
極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレートを鞘成
分として紡糸温度285℃で別々に溶融し、紡糸口金孔
数18孔の芯鞘型紡糸口金を用い、、吐出量53g/m
inとし、紡糸口金下5cmで冷却を開始し、冷却長6
0cm、チムニー風速150m/minで非対称冷却を
行い、紡糸速度1350m/minの条件の他、芯鞘複
合比を表2の様に変更し、同心円型複合未延伸糸を得
た。
【0058】ついで、該未延伸糸を延伸後のトウデニー
ルが10万デニールとなるよう引き揃え、延伸倍率、液
浴温度、クリンパーでの捲縮数を表2のように変更し、
仕上げ油剤を付与した後、64mmにカットし、引き続
きセッター温度を表2の様に変更して7.5デニール6
4mmの吸湿性複合短繊維を得た。
【0059】なお、比較例11、12は4つのスリット
孔を有する中空紡糸口金を用いて中空糸として吐出して
非対称冷却し、表2に示す条件下で延伸、捲縮付与、カ
ット、セットして得た中空短繊維である。
【0060】比較例10は紡糸性は良好であったもの
の、ΔMRが2%未満であり、本発明の目的とする吸湿
性が得られなかった。
【0061】比較例11および12は通常の中空短繊維
であり、圧縮嵩、回復嵩ともに大きく、優れた嵩高性を
示したものの、嵩回復比(Z1)が5.0未満、長期嵩
回復比(Z2)が4.5未満であり、ドレープ性がな
く、掛け布団に成形した結果、コンパクトに収納し難か
った他、吸湿性がなく、快適性に劣るものであった。
【0062】比較例13は延伸の液浴温度が80℃未満
であり、芯成分の吸湿膨潤に基づく鞘割れの大きな原綿
となり、クリンパーで芯成分の流出に起因する白粉の発
生が見られた。
【0063】比較例14は液浴温度が95℃を越えてお
り、液浴濃度が変化し、安定した延伸が得られなかった
他、蒸気発生が多く、作業環境が悪化した。
【0064】比較例15は捲縮数が2山/in未満であ
り、嵩高性の低い吸湿性複合短繊維となった。
【0065】比較例16は捲縮数が8山/inを越えて
おり、圧縮嵩は高かったものの、嵩回復比(Z1)が
5.0未満、長期嵩回復比(Z2)が4.5未満であ
り、ドレープ性がなく、膨らみ感も低い吸湿性複合短繊
維となった。
【0066】比較例17はセッター温度が140℃未満
であり、鞘成分の熱セットが不十分で膨らみ感の低い吸
湿性複合短繊維となった。
【0067】比較例18はセッター温度が吸湿性ポリマ
(芯成分)の融点−5℃を越えており、芯成分の流出に
伴うカット端面の融着が発生した。
【0068】なお、芯成分の複合比が25%を越えてい
る実施例22は吸湿性は極めて高かったものの、やや紡
糸性が低い傾向にあった。
【0069】
【表2】 実施例32〜38、比較例19〜21 実施例16と同様にSSIAを8モル%、TMTMを3
モル%と一定にし、PEGの分子量または共重合量を変
更する以外は実施例16と同様な方法により共重合ポリ
エステルを得た。実施例16と同様に短繊維化して繊維
特性を表3にまとめた。比較例19はPEGの共重合量
が45%より少なく、ΔMRが2%未満であり、本発明
の目的とする吸湿性が得られなかった。また、比較例2
0はPEGの共重合量が95%より多いためΔMRが2
%未満であり、本発明の目的とする吸湿性が得られなか
った他、これを用いて紡糸した結果、共重合ポリエステ
ルの曳糸性が低く、糸切れがあった。また、PEGの分
子量の低い比較例21はΔMRが2%未満であり、本発
明の目的とする吸湿性が得られなかった。また、PEG
の分子量の高い実施例38は共重合しにくい傾向にあっ
た。
【0070】
【表3】 実施例39〜47、比較例22〜23 実施例1と同様に分子量4000のPEGを用い、共重
合量を60重量%とし、SSIA共重合量またはTMT
M共重合量を変更する以外は実施例16と同様な方法に
より共重合ポリエステルを得た。実施例16と同様に短
繊維化して繊維特性を表4にまとめた。TMTMを共重
合していない比較例22は溶融粘度が低いため、紡糸性
が低く、糸切れが多発した。また、TMTM共重合量の
多い比較例23は重合中、ゲル化が発生した。なお、S
SIAの共重合量の多いもの(実施例47)に若干の経
時変化が認められた。
【0071】
【表4】
【0072】
【発明の効果】本発明によって得られた詰綿用吸湿性複
合短繊維は、非常に高い吸湿特性を有しており、高い吸
湿性に基づく優れた快適性を有するとともに、十分な嵩
高性とドレープ性を有し、かつ、コンパクトに収納が可
能な詰物としうる。特に、掛け布団などに適用した場合
に、快適性、嵩高性、ドレープ性を兼ね備え、かつ、コ
ンパクトに収納でき、極めて実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰綿用吸湿性複合短繊維を製造するた
めの溶融紡糸装置の1例である。
【図2】詰綿用吸湿性複合短繊維を製造するための延伸
機の1例である。
【符号の説明】
1:吸湿性ポリマ(芯部) 2:ポリエステル(鞘部) 3:紡糸パック 4:マルチフィラメント糸 5:チムニー 6:缶 7:液浴 8:クリンパー 9:カッター 10:セッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/06 D04H 1/06 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿性ポリマを芯成分、ポリエステルを
    鞘成分とする芯鞘複合短繊維であって、吸放湿パラメー
    タ(ΔMR)が2%以上、嵩回復比(Z1)が5.0以
    上、長期嵩回復比(Z2)が4.5以上であることを特
    徴とする詰綿用吸湿性複合短繊維。 (ΔMR=30℃90%RH吸湿率−20℃65%RH
    吸湿率) (Z1=回復嵩/圧縮嵩、Z2=長期回復嵩/長期圧縮
    嵩)
  2. 【請求項2】 芯成分の吸湿性ポリマがポリエーテルエ
    ステルアミドであることを特徴とする請求項1記載の詰
    綿用吸湿性複合短繊維。
  3. 【請求項3】 芯成分の吸湿性ポリマが全ポリマ重量に
    対してポリオキシアルキレン化合物を45〜95重量%
    共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成分に対して架
    橋剤を0.5〜15モル%含有した共重合ポリエステル
    であることを特徴とする請求項1記載の詰綿用吸湿性複
    合短繊維。
  4. 【請求項4】 共重合ポリエステルのポリオキシアルキ
    レン化合物の分子量が1000〜10000であること
    を特徴とする請求項3記載の詰綿用吸湿性複合短繊維。
  5. 【請求項5】 芯成分の吸湿性ポリマが極性基含有化合
    物を1〜40モル%含有することを特徴とする請求項3
    もしくは4記載の詰綿用吸湿性複合短繊維。
  6. 【請求項6】 芯成分の複合比率が15〜50重量%で
    あることを特徴とする請求項2記載の詰綿用吸湿性複合
    短繊維。
  7. 【請求項7】 芯成分の複合比率が5〜25重量%であ
    ることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の
    詰綿用吸湿性複合短繊維。
  8. 【請求項8】 吸湿性ポリマを芯成分とし、ポリエステ
    ルを鞘成分とした芯鞘複合短繊維を製造するに際し、紡
    糸口金直下で非対称冷却した未延伸糸を液浴温度が80
    〜95℃である液浴で延伸し、しかる後、2〜8山/i
    nの捲縮を付与し、カットした後、温度が130℃〜
    (吸湿性ポリマの融点−5)℃であるセッターで熱処理
    することを特徴とする詰綿用吸湿性複合短繊維の製造方
    法。
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