JPH1014758A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH1014758A
JPH1014758A JP17017396A JP17017396A JPH1014758A JP H1014758 A JPH1014758 A JP H1014758A JP 17017396 A JP17017396 A JP 17017396A JP 17017396 A JP17017396 A JP 17017396A JP H1014758 A JPH1014758 A JP H1014758A
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JP
Japan
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rice
cooling device
pan
rice cooker
cooling
Prior art date
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Application number
JP17017396A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米質が悪化する季節に浸し時間が長くなって
も、炊き上がりおよび保温性能を改善する。 【解決手段】 鍋4の外周囲部に冷却装置または保冷装
置11を備える。そして、米を水に浸しているときに、冷
却装置または保冷装置11により鍋4内の水を冷却または
保冷する。これにより、夏場などでも米の変質を改善し
て、炊き上がりのよいご飯を得ることができる。また、
炊き上がりを改善することにより、その後の保温性能の
悪化要因を取り除き、保温性能の改善を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に夏場などの高
温季において炊き上がりを改善することを目的とした炊
飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種の炊飯器
は、鍋内の米を水に浸す時間が長く、また、夏場などの
高温季において、鍋内の水温や室温が高いほど、米の腐
敗が早く進行することが知られている。次の表1には、
室温35℃,初期水温30℃における米浸し時の腐敗時
間の実験結果を示してある。
【0003】
【表1】
【0004】なお、上記表1おける「pH」とは酸度で
あり、数値が低いほど乳酸により酸性になり、腐敗臭が
強く変質していることを示している。また、次段の「に
おい」とは、においセンサによる値を示すもので、数値
が高いほど臭いが強く、状態が悪いことを示している。
【0005】上記実験結果によれば、米を水に浸した後
3時間が経過するまでは、pH,におい,変質のいずれ
も異常がないが、浸し時間が10時間前後より乳酸が発
生してpHが低下し、15時間位になると明らかに変質
する。そして、浸し時間が20時間を経過した状態で炊
飯しても、炊飯後のご飯はpH=4.5程度にしか回復
せず、炊き上がったご飯は黄色に変色し、焦げの強いま
た悪臭のある炊き上がりになり、人体には害はないもの
の、極めて炊き上がりの悪い状態になる。また、この表
には示していないが、水温が20℃程度の場合でも、浸
し時間が14時間を経過すると状態が悪化する。
【0006】このように、従来は、浸し時間が長くなる
と炊き上がりの状態が悪化するため、予約炊飯時のタイ
マー動作における浸し時間の設定は14時間程度に制限
されていた。しかし、実際には14時間以上のタイマー
時間で使用したいという要求もあり、また、タイマー時
間を14時間程度に制限しても、上述のように夏場はご
飯の食味低下を十分に防止できない状況にある。また、
夏場は米質が悪化し、ただでさえ炊き上がりが悪化する
ことから、上記の不具合により炊き上がりが一層悪化す
る原因になっている。しかも、炊き上がりの悪い状態の
ご飯をそのまま鍋内で保温すると、始めから酸度が低下
しており、早期腐敗の原因となり、保温臭などが発生し
て、保温性能の悪化要因にもなっている。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、米質
が悪化する夏場などの高温季において浸し時間が長くな
っても、炊き上がりを改善でき、併せて、保温性能を改
善することのできる炊飯器を提供することをその目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の炊飯
器は、上記目的を達成するために、鍋と、この鍋の外周
囲部に冷却装置または保冷装置を備え、米を水に浸して
いるときに、前記冷却装置または保冷装置により前記鍋
内の水を冷却または保冷することを特徴とするものであ
る。
【0009】この請求項1の構成によれば、米質が悪く
なる夏場などの高温季において、長時間のタイマー動作
に起因して浸し時間が長くなっても、冷却装置または保
冷装置により鍋内の水は所定温度以下に冷却または保冷
されるので、米の変質を改善して、炊き上がりのよいご
飯を得ることができる。また、炊き上がりが改善される
ことにより、その後の保温性能の悪化要因も取り除か
れ、保温性能の改善を図ることができる。さらに、従来
の冷却を行なわないものに比べて、予約炊飯のタイマー
時間を延ばすことができる。
【0010】また、本発明の請求項2の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、前記鍋内の水温または室温が
所定温度以上の場合に、前記冷却装置または保冷装置に
より前記鍋内の水を冷却または保冷するように構成して
ある。
【0011】この請求項2の構成によれば、鍋内の水温
や室温が低くて、冷却や保冷を行なう必要のない場合
は、冷却装置または保冷装置を動作させずに、無駄な電
力消費を抑制することが可能となる。
【0012】また、本発明の請求項3の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、所定時刻または所定時刻後に
炊飯を開始または終了して保温にする予約炊飯手段を備
え、この予約炊飯手段による予約炊飯の炊飯開始までの
時間または炊飯終了までの時間が所定時間以上の場合
に、前記冷却装置または保冷装置により前記鍋内の水を
冷却または保冷するように構成してある。
【0013】この請求項3の構成によれば、予約炊飯の
炊飯開始までの時間または炊飯終了までの時間が短く
て、冷却や保冷を行なう必要のない場合は、冷却装置ま
たは保冷装置を動作させずに、無駄な電力消費を抑制す
ることが可能となる。
【0014】また、本発明の請求項4の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、前記鍋の収容部たる内枠と、
この内枠の外側に備えた前記冷却装置の熱交換板との間
に、空間または隙間を形成して構成される。
【0015】この請求項4の構成によれば、内枠と冷却
装置の熱交換板との間の空間および隙間が断熱空間とな
り、鍋に対する冷却性を向上できる他、空間または隙間
が鍋の外面のほぼ全体を覆うことで、鍋全体をムラの少
ない状態で冷却できる。また、冷却装置を構成する熱交
換板で単に内枠を覆う構成となっているので、構造が簡
素化し、組立て性および構造上の信頼性が向上する。
【0016】また、本発明の請求項5の炊飯器は、前記
請求項4の構成に加えて、前記空間または隙間に前記鍋
の誘導加熱用の加熱コイルを設けたものである。
【0017】この請求項5の構成によれば、冷却装置を
構成する熱交換板を非磁性体材料で形成すれば、熱交換
板を加熱コイルからの磁束の漏れを防止する防磁板とし
て兼用でき、構造の簡素化を図ることが可能となる。
【0018】また、本発明の請求項6の炊飯器は、前記
請求項4の構成に加えて、前記空間または隙間に前記内
枠の側面加熱用のヒータを設けない構成にしたものであ
る。
【0019】この請求項6の構成によれば、空間または
隙間により内枠の側面の断熱性が向上しているので、側
面加熱用のヒータをわざわざ設けなくても、保温時のご
飯の温度ムラを少なくでき、しかも、側面加熱用のヒー
タが不要になる分だけ、構造の簡素化を図ることが可能
となる。
【0020】また、本発明の請求項7の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、前記冷却装置の放熱用の放熱
板に、前記鍋の誘導加熱用の加熱コイルを駆動する発熱
部品を取り付けて構成される。
【0021】この請求項7の構成によれば、冷却装置を
構成する放熱板により、発熱部品の冷却を兼用するよう
にしてあるので、別々の放熱器を必要とせず、構造の簡
素化を図ることが可能となる。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。全体断面図を示
す図1において、1は器本体であり、これは上面を開口
した有底筒状の内枠2と、この内枠2を内部に備え器本
体1の外殻を形成する外枠3とにより構成される。後述
する鍋4の収容部たる内枠2は、FR−PETなどの非
金属性のプラスチックよりなり、この内枠2内に着脱自
在に収容される鍋4の外形形状にほぼ相似した形状に形
成される。
【0023】被炊飯物である米と水、または被保温物で
あるご飯が収容される鍋4は、上面を開口した有底筒状
に形成されるが、この鍋4の外側面の最上部には、水平
に外方に突出したフランジ状の取手部5を形成してあ
る。鍋4は、その取手部5が内枠2の上部の鍋支持部6
に載置されることにより、内枠2に対し吊設状態に支持
される。また、図示しないが、鍋4は、熱伝導性に優れ
たアルミニウム材料を主体にした母材と、この母材の外
底面部から側面下部にかけて接合されたフェライト系ス
テンレスからなる発熱層とにより形成される。
【0024】前記内枠2の外側には、鍋4の該周囲部を
覆うようにして、前記鍋4内の水を冷却または保冷する
冷却装置または保冷装置11が備えてある。本実施例で
は、内枠2の外側に空間または隙間たる断熱空間12を形
成しつつ取付けられた熱伝導性の良好なアルミニウム製
の熱交換板13と、熱交換板13の底部外面に密着して、こ
の熱交換板13を冷却する熱電素子14と、熱電素子14から
の熱を放熱するためのヒートシンクを兼ねたアルミニウ
ム製の放熱板15とにより構成してある。また、内枠2の
外側と熱交換板13との間に形成された断熱空間12には、
鍋4の図示しない発熱層にほぼ対向して、鍋4の誘導加
熱用の加熱コイル16が設けられている。17は鍋センサで
あって、内枠2に鍋4を収容すると、鍋4の底部外面に
鍋センサ17が当接して、鍋4内の水温を検出するように
なっている。また、放熱板15の冷却用のために、外枠3
の底部には冷却ファン18に対向して吸気口19が設けられ
るとともに、外枠3の下側部には排気口20が設けられ
る。
【0025】前記熱電素子14はペルチェ効果を利用した
もので、熱電素子14に直流10V〜20V程度の通電を
行なうことにより、熱電素子14に接触した熱交換板13を
冷却するとともに、熱交換板13に接触した反対の面の発
熱を、放熱板15から放熱する構成となっている。この場
合、本実施例のように放熱板15を冷却ファン18により強
制冷却すれば、放熱板15の冷却効率も当然向上して、熱
電素子14の冷却性能を高めることができるが、騒音など
の面も考慮して、できる限り冷却ファン18による冷却を
行なわないようにすることが好ましい。つまり、冷却フ
ァン18を設けずに、吸気口19から排気口20に至る空気通
路に沿って放熱板15を配設すれば、騒音などの使用上の
不満もなく、しかも、放熱板15の冷却効率を実用上支障
のない程度に向上させることが可能となる。
【0026】本実施例では、鍋4内にて米を水に浸して
いるときに、熱電素子14により熱交換板13を冷却し、こ
れにより熱交換板13と内枠2との間の断熱空間12を冷し
て、鍋4内の水を冷却または保冷するようになってお
り、冷却装置または保冷装置11は、熱電素子14の冷却能
力が異なる以外は、実質的に同一の構成となっている。
また、鍋センサ17により鍋4内の水温を検出する他に、
図示してはいないが、室温センサにより器本体1外部の
室温を検出するようになっており、鍋4内の水温が所定
温度すなわち15℃以上の場合に、冷却装置11により水
温を5〜10℃以下程度冷却するか、あるいは、室温が
20℃以上の場合に、鍋センサ17で検出される鍋4の温
度を5〜10℃以下程度冷却する構成になっている。
【0027】前述のように、断熱空間12は限りなく密閉
する空間であることが好ましいが、加熱コイル16や後述
する鍋センサ17の配線上、多少の隙間があってもよい。
また、断熱空間12には加熱コイル16を設けてあるが、そ
れ以外は、従来の内枠2の側面加熱用の電熱ヒータを設
けない構成になっている。熱交換板13は、非磁性体のア
ルミニウムであることから、本実施例では、これを加熱
コイル16からの磁束の漏れを防止する防磁板として兼用
してある。そして、この加熱コイル16に21〜39kH
z程度の高周波電流を供給することによって、加熱コイ
ル16の周囲に磁界が発生し、磁界中に設けられている鍋
4の外面に備えた磁性金属からなる発熱層がジュール熱
にて発熱し、鍋4を加熱して炊飯および保温を行なう構
成となっている。
【0028】前記冷却装置あるいは保冷装置11を構成す
る放熱板15には、鍋4の誘導加熱用の加熱コイル16を駆
動する発熱部品たるIGBTトランジスタ21も、素子の
冷却を目的として密着状態で取付けてある。このIGB
Tトランジスタ21は、制御基板22に実装されており、制
御基板22には、加熱コイル16を加熱するとともに、熱電
素子14を駆動するための加熱/冷却制御回路23が冷却フ
ァン18に対向して設けられている。
【0029】31は、鍋4の上部開口部を開閉自在に覆う
蓋体である。この蓋体31は、外蓋32と、外蓋32の下側に
空間を形成しつつ取付けられ蓋体31の下面部を形成する
下蓋33とにより構成される。下蓋33の裏面すなわち上面
には、下蓋33の温度を検出する蓋温度検出手段たる蓋セ
ンサ34と、下蓋33の結露防止のためにこの下蓋33を加熱
する蓋ヒータ35が各々設けられる。なお、36は鍋4から
の蒸気を外部に放出する蒸気口である。
【0030】次に、図1には図示していないが、器本体
1または蓋体31に設けられた操作パネル41の構成を図2
に基づき説明する。本実施例における操作パネル41は、
所定時刻または所定時間後に炊飯を開始または終了して
保温に移行する予約炊飯手段42を内蔵している。予約炊
飯手段42は、その操作手段として、炊き上がりの希望時
刻を一時間単位で設定することのできる回動可能なタイ
マーダイヤル43と、タイマーダイヤル43で合わせた希望
時刻に通常の白米炊飯またはおかゆ炊飯のどちらで炊き
上げるかを設定するタイマースイッチ44およびおかゆタ
イマースイッチ45を備えている。また、タイマースイッ
チ44の外周部には、現在時刻がLEDランプにて点灯
し、図示しないバックアップ用の電池により停電中も表
示を行なう一時間単位毎に設けられた時計表示ランプ47
が等間隔に配設される。操作パネル41の上部一側には現
在時刻を表示する基準時計48が設けられていて、時計表
示ランプ47は、この基準時計48の現在時刻とともに、そ
の表示が一時間毎に刻々と切り替わるようになってい
る。そして、予約炊飯手段42は、現在時刻とタイマーダ
イヤル43で合わせた予約炊飯の炊飯開始までの時間、ま
たは、炊飯終了までの時間が、所定時間すなわち8時間
乃至12時間程度以上の場合に、冷却装置または保冷装
置11により、鍋4内の水を冷却または保冷するように構
成してある。なお、この所定時間は、室温や水温に応じ
て適宜可変することが好ましい。例えば、室温センサや
鍋センサ17で検出される室温または水温が25℃以上の
場合は5時間,室温または水温が20℃〜25℃以上の
場合は8時間,室温または水温が15℃〜20℃以上の
場合は12時間,室温または水温が10℃の場合は冷却
または保冷動作を行なわないなど、室温や鍋4内の水温
が高くなるほど、より短い予約炊飯の炊飯開始までの時
間、または、炊飯終了までの時間の設定により、冷却装
置または保冷装置11により、鍋4内の水を冷却または保
冷するように構成すれば、室温や鍋4内の水温が低い状
態では、不必要に冷却のための電力を使用する必要がな
く、経済性が向上するという効果がある。また、予約炊
飯を設定後タイマー動作の途中から、冷却装置または保
冷装置11により、鍋4内の水の冷却または保冷を開始す
るようにしてもよい。例えば、タイマー動作が10時間
経過したら、冷却または保冷を開始するようにすれば、
それまでのタイマー動作中における不必要な冷却のため
の電力消費がなくなり、同様に経済性が向上する。ま
た、この場合において、冷却装置または保冷装置11によ
る冷却または保冷の開始時間を、室温や鍋4内の水温に
応じて可変するように構成すれば、タイマー動作中にお
ける不必要な冷却のための電力消費が一層改善され、上
記経済性の効果がさらに高まる。
【0031】51は、タイマー予約,炊飯あるいは保温の
動作中の行程を表示する行程LEDランプである。ま
た、操作パネル41の下部に設けられた各種の操作スイッ
チ52は、前記タイマースイッチ44およびおかゆタイマー
スイッチ45の他に、炊飯動作を開始するための炊飯スイ
ッチ53と、保温動作を開始するための保温スイッチ54
と、おかゆ動作を開始するためのおかゆスイッチ55と、
全ての動作を中止し切状態にする切スイッチ56とにより
構成される。そして、予約炊飯を行なう場合は、タイマ
ーダイヤル43を希望する炊き上がり時刻に合わせて、タ
イマースイッチ44またはおかゆタイマースイッチ45を押
動操作すると、設定した時刻にご飯またはおかゆが炊け
て保温になるようにタイマー動作するようになってい
る。
【0032】ところで、従来のこの種の炊飯器は、操作
パネルにLCD(液晶表示装置)を設けて時計表示を行
なうものが多く、暗くて見にくいという使用上の不満が
あった。また、これを改善するためにバックライトや螢
光表示管を使用すると、コストが上昇するという問題が
あった。また、LCDによるデジタル表示の時計や、こ
れを用いた予約時刻の設定などは、特に年配者などの取
扱いに不慣れな者にとっては使い勝手が分かりにくいと
いう欠点があった。本実施例では、このような問題点に
鑑み、バックライトや螢光表示管を用いなくても時計表
示が見やすく、しかも、現在時刻および予約時刻の確認
や設定が行ないやすい炊飯器を得ることを目的として、
炊飯を開始または終了して保温に移行する予約時刻を設
定する回動可能な予約時刻設定手段たるタイマーダイヤ
ル43と、このタイマーダイヤル43の外周部に設けられた
現在時刻を点灯表示するLEDランプからなる複数の時
計表示ランプ47とを操作パネル41に備えてある。これに
より、現在時刻(実施例では1時間単位であるが、分単
位でもよい。)を単純なLEDランプで点灯表示するこ
とにより、高価なバックライトや螢光表示管を用いなく
ても、現在時刻を明るく見やすくすることができる。ま
た、予約時刻はデジタル表示式のものとは異なり、タイ
マーダイヤル43で希望する時刻に合わせておけばよく、
予約時刻の設定が容易であるとともに、現在時刻を点灯
表示する時計表示ランプ47との併用により、一目で現在
時刻と予約時刻の確認を行なうことができる。さらに、
毎日の固定的な使用に応じて、使用者はタイマースイッ
チ44または炊飯スイッチ53を選択的に押動操作するだけ
でよく、前記予約時刻の設定が容易になることと相俟っ
て、使用性が一層改善する。
【0033】図3は、図2のものとは別の操作パネル61
の変形例を示している。同図において、操作パネル61の
ほぼ中央には、所定時刻または所定時刻後に炊飯を開始
または終了して保温にする予約炊飯手段62として、希望
するメニューを設定するとともに、現在時刻または予約
時刻を可変する内側ダイヤル63と、この内側ダイヤル63
の外側を囲むように設けられ、希望する予約や炊飯,保
温などの加熱動作条件を設定する外側ダイヤル64が、い
ずれも回動可能に設けられている。そして、外側ダイヤ
ル64には、指針表示部65と、おかゆ,新米,白米,かた
め,玄米なる表示形態のメニュー表示部66が形成され、
外側ダイヤル64の指針表示部65を、予約表示部67の朝炊
き予約1,朝炊き予約2,夜炊き予約,お好み予約のい
ずれかに合わせると、予約が朝,夜またはお好みの時
刻、また、朝は休日用として2つの予約時刻を設定する
ことができるようになっている。したがって、予約炊飯
を行なう場合は、生活スタイルに合わせて予約表示部67
の希望位置に外側ダイヤル64の指針表示部65を合わせて
おけば、切状態で予約が設定される。これに対し、予約
炊飯を行なわない場合は、外側ダイヤル64の指針表示部
65を、すぐ炊く表示部68に合わせると、直ちに炊飯が開
始され、保温する表示部69に合わせると、直ちに保温が
開始される。また、保温中に再加熱してから保温に戻す
場合には、外側ダイヤル64の指針表示部65を、あつあつ
表示部70に合わせておけばよい。さらに、外側ダイヤル
64の指針表示部65を、時計合せ表示部71に合わせると、
内側ダイヤル63を回動操作することで、操作パネル61の
左上部にある現在時刻を表示する基準時計72の時刻が調
節できる構成となっている。この場合、外側ダイヤル64
を回動操作しているときには、内側ダイヤル63もともに
回動するが、内側ダイヤル63を回動操作しているときに
は、外側ダイヤル64は回動しないようになっている。な
お、73は、タイマー予約,炊飯あるいは保温の動作中の
各行程を表示する行程LEDである。また、内側ダイヤ
ル63は摘むことができるように、外側ダイヤル64よりも
突出している。
【0034】一方、メニューを設定選択する場合は、内
側ダイヤル63を希望するメニュー表示部66のどれかに合
わせておけば、切状態で希望のメニューが設定される。
また、予約時刻を可変する場合は、外側ダイヤル64を予
約表示部67のいずれかに合わせ、この状態で内側ダイヤ
ル63を回動操作すると、操作パネル61の右上部にある炊
き上がり時刻すなわち予約時刻を表示する予約時刻表示
部74の時刻を調節できるようになっている。そして、操
作パネル61の最下部に設けられた入りスイッチ75および
切りスイッチ76を押動操作すると、内側ダイヤル63およ
び外側ダイヤル64で設定された各条件が確定あるいは解
除される構成になっている。
【0035】ところで、従来のこの種の炊飯器にあって
は、固定的に炊飯予約を使用するのか否か、または、炊
飯するのか保温だけするのかなどの各種加熱動作の選択
設定を、例えば炊飯スイッチ,保温スイッチなどの別々
の操作手段で行なわなければならないうえに、希望する
メニューを設定する場合も、メニュー設定スイッチを何
度も押さなければならず、操作上煩わしいという問題が
あった。また、これらの加熱動作およびメニューは、使
用者の毎日の生活スタイルに合わせてほぼ固定的に設定
されているにもかかわらず、現実は炊飯を行なう毎に複
数のスイッチを操作して、所望の加熱動作およびメニュ
ーを設定しなければならず、使い勝手が悪いという欠点
があった。
【0036】そこで、こうした問題点に鑑み、加熱動作
およびメニューの選択設定を容易に行なうことのできる
炊飯器を得ることを目的として、同心に配置された各々
が移動可能な二重の内側ダイヤル63および外側ダイヤル
64を操作パネル61に備え、内側ダイヤル63はその回動位
置に応じて切状態に希望するメニューを設定するととも
に、現在時刻または予約時刻を可変するように構成し、
外側ダイヤル64はその回動位置に応じて切状態に希望す
るメニューを設定するように構成すれば、内側ダイヤル
63および外側ダイヤル64を一度操作するだけで、前述の
固定的に炊飯予約を使用するのか否か、または、炊飯す
るのか保温だけするのかなどの各種加熱動作の選択設定
と、メニューの設定状態が、炊飯や保温などを行なって
いない切状態のときに、毎日の生活スタイルに合わせて
設定される。また、設定された状態が、内側ダイヤル63
および外側ダイヤル64の回動位置により一目で確認で
き、設定状況の確認も容易になり、しかも、従来のよう
に炊飯を行なう毎に複数のスイッチを操作しなくても、
使用者は毎日の使用に際して、入りスイッチ75または切
りスイッチ76を操作するだけで、簡単に希望する条件で
の炊飯を行なうことが可能となる。
【0037】次に、室温35℃,初期水温30℃におけ
る条件下で、鍋4内の水温を30℃から10℃に冷却す
る能力のある冷却装置または保冷装置11を用いた場合
の、本実施例における炊飯器の実験結果を表2に示す。
なお、この表2に記載される「pH」,「におい」,
「変質」などの定義は、前記表1に示すものと同じもの
である。
【0038】
【表2】
【0039】上記表2によれば、従来のような冷却また
は保冷を行なわずにそのまま放置するものに比べて、本
実施例のものは、長時間の浸しでも変質が抑制される結
果になった。冷却装置または保冷装置11の冷却能力は、
鍋4内の水を限りなく0℃に近くするものの方が好まし
いが、浸し時間が15時間程度のものは15℃以下、浸
し時間が20時間程度のものは10℃以下に水温を冷却
できれば、十分実用性がある。これらのことより、冷却
装置または保冷装置11は、25〜30℃の初期水温を、
5時間後に15℃以下程度、10時間後に10℃以下程
度に冷却可能な冷却能力をもつことが好ましい。また、
鍋4内の初期水温はできるだけ低いほうが好ましく、予
め冷たい水を使用して、その温度が外気温度と同じか、
あるいはそれより高くても、初期水温を維持できるよう
な保冷能力を有すれば、実用性を向上することが可能で
ある。さらに、上記表2における20時間浸した後の米
を炊飯した場合でも、pHは6.5程度に回復し、ご飯
の黄ばみや乳酸の影響による臭いおよび焦げの発生もな
く、冷却を行なわないものに比べ、極めて炊き上がりの
よいご飯が得られる結果となった。
【0040】以上のように、上記実施例によれば、特に
夏場などの高温季において、長時間のタイマー動作に起
因して浸し時間が長くなっても、冷却装置または保冷装
置11により鍋4内の水は所定温度以下に冷却または保冷
されるので、また、米質が悪くなる特に夏場での食味の
低下理由を排除することができ、食味のよいご飯が炊け
る。さらに、炊き上がりが改善されることにより、その
後の保温性能の悪化要因も取り除かれ、保温性能の改善
を図ることができる。しかも、従来14時間程度に制限
のあった予約炊飯のタイマー時間を、冷却装置または保
冷装置11により、20時間程度以上に延長でき、タイマ
ー機能の実用性が従来のものよりも飛躍的に向上する。
このように、従来長時間のタイマー動作に課題のあった
夏場などの高温季においても、おいしいご飯が食べたい
という要求を満たすことができ、画期的な炊飯器を提供
できる。
【0041】つまり、鍋4と、この鍋4の外周囲部に冷
却装置または保冷装置11を備え、米を水に浸していると
きに、前記冷却装置または保冷装置11により鍋4内の水
を冷却または保冷するように構成してあるので、米質が
悪化する夏場などの高温季において浸し時間が長くなっ
ても、炊き上がりを改善でき、併せて、保温性能を改善
して、長時間のタイマー動作を可能とすることができ
る。
【0042】ところで、前記冷却装置または保冷装置11
により常時鍋4内の水を冷却または保冷するようにする
と、実際には水温や室温が低くかったり、予約炊飯の炊
飯開始までの時間または炊飯終了までの時間がさほど長
くない場合でも、冷却装置または保冷装置11を駆動する
のに無駄な電力を消費する問題が発生する。そこで、本
実施例では、鍋4内の水温または室温が所定温度以上の
場合に、前記冷却装置または保冷装置11により鍋4内の
水を冷却または保冷するように構成してあるので、鍋4
内の水温や室温が低くて、冷却や保冷を行なう必要のな
い場合は、冷却装置または保冷装置11を動作させずに、
無駄な電力消費を抑制することが可能となる。また、本
実施例の炊飯器は、所定時刻または所定時刻後に炊飯を
開始または終了して保温にする予約炊飯手段42,62を備
え、この予約炊飯手段42,62による予約炊飯の炊飯開始
までの時間または炊飯終了までの時間が所定時間以上の
場合に、冷却装置または保冷装置11により鍋4内の水を
冷却または保冷するように構成してあるので、予約炊飯
の炊飯開始までの時間または炊飯終了までの時間が短く
て、冷却や保冷を行なう必要のない場合は、冷却装置ま
たは保冷装置11を動作させずに、無駄な電力消費を抑制
することが可能となる。
【0043】また、本実施例では、内枠2と冷却装置11
の熱交換板13との間に、空間または隙間を形成してある
ので、この空間および隙間が断熱空間12となり、鍋4に
対する冷却性を向上できる他、空間または隙間が鍋4の
外面のほぼ全体を覆うことで、鍋4全体をムラの少ない
状態で冷却保冷できる。この点に関し、電気ポットなど
のように、水を直接循環させて水を冷却する場合は、こ
れを炊飯器に適用させようとすると、鍋4内の米が邪魔
になり、冷却用の配管が複雑になる他、鍋4からパイプ
を連結したり、場合によっては孔を開けたり、また、水
循環のためのポンプが外部に必要になるなどの問題があ
る。しかし、本実施例では、冷却装置11を構成する熱交
換板13で単に鍋4の収容部たる内枠2を覆う構成となっ
ているので、こうした欠点を解消でき、構造が簡素化
し、組立て性および構造上の信頼性が向上する利点が得
られる。つまり、鍋4の収容部たる内枠2と、この内枠
2の外側に備えた冷却装置11の熱交換板13との間に、空
間または隙間たる断熱空間12を形成することで、鍋4全
体をムラの少ない状態で冷却し、鍋4に対する冷却性を
向上できるとともに、組立て性および構造上の信頼性を
向上できる。
【0044】また、本実施例では、断熱空間12に鍋4の
誘導加熱用の加熱コイル16を設けてあるので、冷却装置
11を構成する熱交換板13を非磁性体の例えばアルミニウ
ムなどの材料で形成すれば、この熱交換板13を加熱コイ
ル16からの磁束の漏れを防止する防磁板として兼用で
き、構造の簡素化を図ることが可能となる。
【0045】また、本実施例の炊飯器は、前述のように
内枠2の外側面に断熱空間12を形成してあるので、内枠
2の側面の断熱性が向上し、断熱空間12に内枠2の側面
加熱用のヒータを設けない構成にしても、保温時のご飯
の温度ムラを少なくでき、しかも、従来の側面加熱用の
ヒータが不要になって、構造の簡素化を図ることが可能
となる。
【0046】さらに、本実施例では、冷却装置11の放熱
用の放熱板15に、鍋4の誘導加熱用の加熱コイル16を駆
動する発熱部品としてのIGBTトランジスタ21を取り
付けてある。つまり、冷却装置11を構成する放熱板15に
より、IGBTトランジスタ21の冷却を兼用するように
してあるので、別々の放熱器を必要とせず、構造の簡素
化を図ることが可能となる。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1の炊飯器は、鍋と、こ
の鍋の外周囲部に冷却装置または保冷装置を備え、米を
水に浸しているときに、前記冷却装置または保冷装置に
より前記鍋内の水を冷却または保冷することを特徴とす
るものであり、米質が悪化する夏場などの高温季におい
て浸し時間が長くなっても、炊き上がりを改善でき、併
せて、保温性能を改善して、長時間のタイマー動作を可
能とすることができる。
【0049】また、本発明の請求項2の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、前記鍋内の水温または室温が
所定温度以上の場合に、前記冷却装置または保冷装置に
より前記鍋内の水を冷却または保冷するように構成して
あるので、前記請求項1の作用,効果のみならず、無駄
な電力消費を抑制することが可能となる。
【0050】また、本発明の請求項3の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、所定時刻または所定時刻後に
炊飯を開始または終了して保温にする予約炊飯手段を備
え、この予約炊飯手段による予約炊飯の炊飯開始までの
時間または炊飯終了までの時間が所定時間以上の場合
に、前記冷却装置または保冷装置により前記鍋内の水を
冷却または保冷するように構成してあるので、前記請求
項1の作用,効果のみならず、無駄な電力消費を抑制す
ることが可能となるまた、本発明の請求項4の炊飯器
は、前記請求項1の構成に加えて、前記鍋の収容部たる
内枠と、この内枠の外側に備えた前記冷却装置の熱交換
板との間に、空間または隙間を形成したものであり、前
記請求項1の作用,効果のみならず、鍋全体をムラの少
ない状態で冷却し、鍋に対する冷却性を向上できるとと
もに、組立て性および構造上の信頼性を向上できる。
【0051】また、本発明の請求項5の炊飯器は、前記
請求項4の構成に加えて、前記空間または隙間に前記鍋
の誘導加熱用の加熱コイルを設けたものであり、前記請
求項1,4の作用,効果のみならず、熱交換板を加熱コ
イルからの磁束の漏れを防止する防磁板として兼用する
ことで、構造の簡素化を図ることが可能となる。
【0052】また、本発明の請求項6の炊飯器は、前記
請求項4の構成に加えて、前記空間または隙間に前記内
枠の側面加熱用のヒータを設けない構成にしたものであ
り、前記請求項1,4の作用,効果のみならず、側面加
熱用のヒータをわざわざ設けなくても、保温時のご飯の
温度ムラを少なくでき、しかも、側面加熱用のヒータが
不要になる分だけ、構造の簡素化を図ることが可能とな
る。
【0053】また、本発明の請求項7の炊飯器は、前記
請求項1の構成に加えて、前記冷却装置の放熱用の放熱
板に、前記鍋の誘導加熱用の加熱コイルを駆動する発熱
部品を取り付けて構成されるものであり、前記請求項1
の作用,効果のみならず、冷却装置を構成する放熱板に
より、発熱部品の冷却を兼用することで、構造の簡素化
を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の全体断面図で
ある。
【図2】同上操作パネルの正面図である。
【図3】同上別の変形例を示す操作パネルの正面図であ
る。
【符号の説明】
4 鍋 11 冷却装置,保冷装置 12 断熱空間(空間または隙間) 13 熱交換板 16 加熱コイル 21 IGBTトランジスタ(発熱部品) 42,62 予約炊飯手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋の外周囲部に冷却装置また
    は保冷装置を備え、米を水に浸しているときに、前記冷
    却装置または保冷装置により前記鍋内の水を冷却または
    保冷することを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記鍋内の水温または室温が所定温度以
    上の場合に、前記冷却装置または保冷装置により前記鍋
    内の水を冷却または保冷することを特徴とする請求項1
    記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 所定時刻または所定時刻後に炊飯を開始
    または終了して保温にする予約炊飯手段を備え、この予
    約炊飯手段による予約炊飯の炊飯開始までの時間または
    炊飯終了までの時間が所定時間以上の場合に、前記冷却
    装置または保冷装置により前記鍋内の水を冷却または保
    冷することを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記鍋の収容部たる内枠と、この内枠の
    外側に備えた前記冷却装置の熱交換板との間に、空間ま
    たは隙間を形成したことを特徴とする請求高1記載の炊
    飯器。
  5. 【請求項5】 前記空間または隙間に前記鍋の誘導加熱
    用の加熱コイルを設けたことを特徴とする請求項4記載
    の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記空間または隙間に前記内枠の側面加
    熱用のヒータを設けない構成にしたことを特徴とする請
    求項4記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記冷却装置の放熱用の放熱板に、前記
    鍋の誘導加熱用の加熱コイルを駆動する発熱部品を取り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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