JPH10150916A - チョコレート組成物及びその製造法 - Google Patents

チョコレート組成物及びその製造法

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JPH10150916A
JPH10150916A JP8309786A JP30978696A JPH10150916A JP H10150916 A JPH10150916 A JP H10150916A JP 8309786 A JP8309786 A JP 8309786A JP 30978696 A JP30978696 A JP 30978696A JP H10150916 A JPH10150916 A JP H10150916A
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直輔 竹田
Kotaro Yamaguchi
浩太郎 山口
Hitomi Nishitani
仁美 西谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】口溶けが良好で、オイリー感が低減された全く
新規な食感のチョコレート組成物を得ることを目的とす
る。とした。 【構成】粒子径3mm以下のチョコレート類粉末粒子の
集塊物であって、比重0.8〜1.2のチョコレート組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、チョコレート類粉末粒
子の集合体、又は、これと他の粉末粒子素材との混合集
合体からなるチョコレート組成物、並びにその製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モールドタイプのチョコレー
トは、チョコレートに含まれる油脂成分のためにこれを
食するとオイリー感が喉に残る傾向にある。さらに、チ
ョコレートの夏場の消費量が減少する理由の1つはこの
オイリー感にあると考えられることもあって、これをい
かに低減させるかが課題となっている。このため、油脂
成分をラウリン系油脂のように口溶けの良好なものにす
ることによって、オイリー感を低減することが試みられ
ているが、十分とは言えない。
【0003】また、しばしばチョコレート生地に着味材
等を練り混むことによって、風味のバラエティー化をす
ることがあるが、通常、ここで用いられる着味材の多く
は油溶性のものが用いられる。含水着味材の添加が困難
であることは周知のとおりであるが、乾燥した水溶性着
味材であっても、チョコレートの油性成分と水溶性成分
の馴染みが悪いため分散性が悪く、良好な分散性を得る
ために手間と時間を要する。油溶性着味材のもつ重い風
味も、オイリー感を助長するものと考えられる。従っ
て、油溶性着味材よりもフレッシュ感のある水溶性着味
材をうまく用いることができれば、オイリー感も低減さ
れるし、風味の選択の幅も広がる。
【0004】一方、チョコレートの食感を軽くするなど
の目的で、チョコレート生地に気泡を入れた含気チョコ
レートの製法が種々開示されている(例えば、特開昭6
2−275648号、特開平2−57146号、特開平
3−201946等)。しかし、含気率によっては意図
に反して口溶けが悪く口中でもたつくような感じにな
り、また、乳化剤を多量に用いる発泡法では風味的に好
ましいものでない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、口溶けが良
好で、オイリー感が低減された全く新規な食感のチョコ
レート組成物を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、如上の点
に鑑み鋭意研究した結果、チョコレートを粉末にし、任
意形状の容器内に入れ押圧して固めたチョコレートは、
通常のモールドタイプのチョコレートに比べ口溶けが良
好でありオイリー感も低減されること、また、チョコレ
ート粉末と水溶性着味粉末とを混合した状態で押圧成型
したものは、水溶性着味粉末とチョコレートとの馴染み
が極めて良好であるとの知見を得た。さらに、融解した
チョコレートを噴霧固化することによっても押圧して固
めたチョコレート同様のチョコレートが得られるとの知
見を得、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、粒子径3mm以下のチ
ョコレート類粉末粒子の集塊物であって、比重0.8〜
1.2のチョコレート組成物及びその製造法を骨子とす
る。
【0008】本発明においてチョコレート粉末とは、カ
カオマス、ココアバター、ココアバター代用脂、或いは
これらを含有する所謂通常のチョコレートを粉末にした
ものの他、カカオ成分に代えてアーモンド粉末などの堅
果粉末、ピーナツバター、粉末チーズ等を使用したチョ
コレート以外の風味を有するチョコレート、ホワイトチ
ョコレートなどを粉末にしたものであっても良い。
【0009】粉末化は、チーズおろし等で削る切削法、
融解したチョコレートを低温雰囲気中に霧状に噴霧する
スプレークーリング法等によって行うことができる。粉
末の粒径は、3mm以下、好ましくは10μ〓以上2m
m以下になるように調製する。
【0010】以上の様にして得られたチョコレート粉末
を型に充填して押圧するが、予めチョコレート粉末に粉
末の着味材(特に、乾燥した水溶性粉末着味材)を混合
しておくことにより、フレッシュ感をチョコレートに付
与することが容易に行うことができる。
【0011】着味剤は、オレンジ、ストロベリー等の果
汁をフリーズドライして得た果汁粉末、及び抹茶粉等、
チョコレートとの味の相性にあわせて市販で手に入るも
のを用いることができる。
【0012】押圧は、プレス機などの適当な装置を用い
て、5〜25kg/cm2、好ましくは7〜17kg/
cm2の圧力を加えて行う。5kg/cm2未満では、
チョコレート粒子間の結合が弱すぎて集塊物としての保
形性が悪く、取り扱いが困難であり、25kg/cm2
を超える圧力をかけるとチョコレート粉末粒子間の結合
が強すぎてチョコレート粉末粒子の特徴が乏しく、通常
のモールド品の食感と比べ大差が無くなってしまう。
【0013】以上、説明したチョコレートの粉末化、押
圧成型の工程を経て得られるチョコレートと同様のもの
は、溶融したチョコレートを噴霧し集塊固化することに
よっても得られる。すなわち、チョコレートを加熱溶融
したものをモールドあるいは菓子に直接噴霧して固化し
たチョコレート層を得るのである。
【0014】噴霧装置は公知のものを用いることができ
る。例えば、コンプレッサーを使用したスプレーガンを
用いて噴霧することができる。噴霧粒子がモールドある
いは菓子等噴霧対象物に接触する時点で適当な粒子間の
接着性と粒子の保形性を両立するように、溶融チョコレ
ートの油分(固化速度に影響する)、温度、噴霧雰囲気
の気温、時間当たりの噴霧量、噴霧対象物の温度などを
調整する。例えば、溶融チョコレートの温度が高過ぎる
と粒子の保形性が失われやすく、噴霧対象物において流
れてしまい目的のチョコレート組成物を得ることが困難
となる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を例示して本発明効果をより一
層明瞭にするが、これらは例示であって本発明の精神が
これらの例に限定されるもので無いことは言うまでもな
い。なお、例中、部は重量基準を意味する。
【0016】〔実施例1〕 脱脂粉乳 15部 砂 糖 10部 乳 糖 40部 ラウリン系油脂 35部 レシチン 0.4部 以上の配合のものを、ミキシング、リファイニング、コ
ンチング工程の後、チョコレート生地を60℃から急冷
固化、チーズおろしで切削してチョコレート粉末を調製
した。この時の粒径は0.5mm〜1mmであった。ラ
ウリン系油脂は、『パルケナH』(不二製油(株)製
商品名)を使用した。
【0017】このチョコレート粉末粒子を型(縦30m
m×横20mm×厚さ20mm)に充填し、15.72
kg/cm2で3分間圧力を加え、押圧成型後型抜きし
てチョコレート菓子を得た。この時のチョコレート菓子
の比重は、0.98であった。このチョコレート菓子
は、落雁の如き外観を示しながらもラウリン系油脂を使
用したチョコレートの口溶けよりも更に良好な食感を呈
し、従来にない珍しい菓子であった。
【0018】〔比較例1〕実施例1のチョコレート粉末
粒子を2.36kg/cm2で押圧成型後型抜きしてチ
ョコレート菓子を得た。この時のチョコレート菓子の比
重は、0.72であった。このチョコレート菓子は、実
施例1のチョコレート菓子と比べ保形性がなく、手で持
つと崩れてしまい商品としての価値のないものであっ
た。
【0019】〔比較例2〕実施例1のチョコレート粉末
粒子を31.4kg/cm2で押圧成型後型抜きしてチ
ョコレート菓子を得た。この時のチョコレート菓子の比
重は、1.23であった。このチョコレート菓子は、実
施例1のチョコレート菓子と比べ保形性はあるが、粉末
粒子としての存在がなく、通常のチョコレートとあまり
変わらないものであった。
【0020】〔実施例2〕 脱脂粉乳 15部 砂 糖 30部 エリスリトール 20部 ラウリン系油脂 35部 レシチン 0.4部 実施例1の調整法と同様にしてチョコレート粉末粒子を
得、同様の型を使用してチョコレート菓子を得た。この
時のチョコレート菓子の比重は、1.05であった。こ
のチョコレート菓子は、実施例1と同様落雁の如き外観
を示しながらもラウリン系油脂を使用したチョコレート
の口溶けよりも更に良好な食感を呈し、更に、エリスリ
トール使用による冷感のある従来にない珍しい菓子であ
った。
【0021】〔実施例3〕実施例1のチョコレート粉末
20部に対して抹茶粉5部を混合撹拌した後、同様の押
圧方法にてチョコレート菓子を得た。この時のチョコレ
ート菓子の比重は、0.92であった。このチョコレー
ト菓子は、実施例1と同様落雁の如き外観を示しながら
もラウリン系油脂を使用したチョコレートの口溶けより
も更に良好な食感を呈し、更に、抹茶粉との馴染みも良
い従来にない珍しい菓子であった。
【0022】〔実施例4〕 カカオマス 40部 砂 糖 40部 ココアバター 20部 レシチン 0.4部 以上の配合で、ミキシング、リファイニング、コンチン
グ工程をの後、チョコレート生地を60℃から急冷固
化、切削して粉末を調整した。この時の粒径は0.5m
m〜1mmであった。実施例1と同様の型に上記のチョ
コレート粉末を充填し、7.86kg/cm2で押圧成
型後型抜きしてチョコレート菓子を得た。この時のチョ
コレート菓子の比重は、0.83であった。このチョコ
レート菓子は、実施例1と同様口溶け良好な従来にない
珍しい菓子であった。
【0023】〔実施例5〕実施例1と同配合をミキシン
グ工程のみ行って得たチョコレートを実施例1と同様に
してチョコレート粉末を得、同様の型を使用して15.
72kg/cm2で押圧成型後型抜きしてチョコレート
菓子を得た。この時のチョコレート菓子の比重は、0.
96であった。このチョコレート菓子は、実施例1と同
様口溶け良好な従来にない珍しい菓子であった。
【0024】〔実施例6〕実施例1のチョコレートを6
0℃で溶解したものをスプレーガンに入れ、5℃雰囲気
下でモールドに噴霧固化し、約5mmの厚さで、比重
0.96の粒子層状チョコレートを得た。尚、噴霧量は
170cc/分、スプレーガンとモールドの間隔は70
cmで行った。このチョコレート菓子は、通常のモール
ドタイプのチョコレートでは得られない外観を示し、更
にモールドタイプのチョコレートの口溶けよりも更に良
好な食感を呈した。
【0025】〔比較例3〕実施例1のチョコレートをナ
イフで切削して粉末粒子を得た。この時の粒径は3.5
mm〜4mmであった。実施例1と同様の型に上記のチ
ョコレート粉末を充填し、23.6kg/cm2で押圧
成型後型抜きしてチョコレート菓子を得た。この時のチ
ョコレート菓子の比重は、0.88であった。このチョ
コレート菓子は、実施例1のチョコレート菓子と比べ口
溶けが悪く、粒子が粗いため圧縮力が強いにも拘わらず
保形性が弱いものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子径3mm以下のチョコレート類粉末粒
    子の集塊物であって、比重0.8〜1.2のチョコレート
    組成物。
  2. 【請求項2】粒子径3mm以下のチョコレート類粉末粒
    子及び他の粉末粒子素材の混合集塊物であって、比重
    0.8から1.2のチョコレート組成物。
  3. 【請求項3】粒子径3mm以下のチョコレート類粉末粒
    子又は粒子径3mm以下のチョコレート類粉末粒子及び
    他の粉末粒子素材の混合物を5〜25kg/cm2で押
    圧して固める請求項1〜2記載のチョコレート組成物の
    製造法。
  4. 【請求項4】融解したチョコレートを噴霧し、集塊固化
    することを特徴とする請求項1記載のチョコレート組成
    物の製造法。
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