JPH10151762A - 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法 - Google Patents

負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法

Info

Publication number
JPH10151762A
JPH10151762A JP18650297A JP18650297A JPH10151762A JP H10151762 A JPH10151762 A JP H10151762A JP 18650297 A JP18650297 A JP 18650297A JP 18650297 A JP18650297 A JP 18650297A JP H10151762 A JPH10151762 A JP H10151762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
liquid
ink
housing
maximum area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18650297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3245090B2 (ja
Inventor
Hidehisa Matsumoto
英久 松本
Hiroaki Mihara
弘明 三原
Toshiaki Sasaki
敏明 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18650297A priority Critical patent/JP3245090B2/ja
Publication of JPH10151762A publication Critical patent/JPH10151762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245090B2 publication Critical patent/JP3245090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した負圧を利用しながら液体供給を行な
う容器を実現する。 【解決手段】 実質的な大気連通部を有し略多角柱状で
あって該多角柱の3面の延長部がなす角部を有する筐体
と、該筐体内面と同等もしくは相似形の外面と前記筐体
の角部に対応して角部とを有し内部に液体を収納可能な
液体収容部を形成すると共に前記筐体に対して剥離可能
な内包体と、前記液体収容部から外部に液体を供給する
液体供給部と、前記内包体が一体となる部分が前記外壁
に挟持されているピンチオフ部と、を有し、前記筐体及
び前記内包体は前記液体供給部を有する面及びピンチオ
フ部を有する面を除いた面に最大面積となる面を有し、
前記内包体の前記最大面積面となる面の周辺部を除いた
領域に変形規制部材を設けることを特徴とする液体収納
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば記録部とし
てのペン或いはインク吐出部等液体収納容器の外部部材
または外部へ液体を供給するために負圧を利用する液体
収納容器、該容器の製造方法、該容器とインクジェット
記録ヘッドとを一体化したインクタンクを含むインクジ
ェットカートリッジ及びインクジェット記録装置に関
し、具体的にはインクタンク自体をブロー成形によって
成形する画期的なインクタンクを適用したインクジェッ
ト記録分野に関する。
【0002】
【従来の技術】液体を収納するための容器として、液体
を外部に与える際に容器内部を負圧にしながら液体を供
給する方式の容器が知られている。この方式の容器の特
徴は、容器自体が与える負圧によって、容器に接続され
る例えばペン先や記録ヘッドのような液体使用部に対し
て適切な液体供給が行えるというものである。
【0003】このような理論が現実の液体収納容器で発
揮されているものは、各種存在しているが、各種容器の
使用範囲が限定されてしまっている。この理由として
は、製造バラツキが少なく且つ構造が簡単なものがない
ためである。
【0004】例えば、この負圧特性を適正に必要とする
インクジェット記録分野では、液体収納容器としてのイ
ンクタンクの内部に、負圧発生源としてのスポンジを収
納しているものや、袋状のインク収納部にバネを設け、
インクの消費による袋の内方への変形に抗する力を与え
ることで負圧を形成するもの(特開昭56-67269号公報、
特開平6-226993号公報などを参照)が知られている。ま
た、米国特許第4,509,062号明細書に開示されているゴ
ム製のインク収納部は、円錐形形状の円錐部を丸めた形
状のもので、その丸めた円錐部を円錐周面の厚みよりも
薄くするという構成のものである。この円錐部の丸みを
帯びた薄いゴム袋構造は、その収納容器にとって、イン
クの消費に応じて優先的に変位・変形するための構造と
なっている。これらは、インクジェット装置のインク収
納容器として実用化されており、現状では満足のいくも
のである。
【0005】しかしながら、このような負圧発生構造は
比較的高価であるため、マーカやプロッタ等のペン先を
有する筆記用具には適するものではない。特に、この種
の筆記用具として上述のような煩雑な負圧発生構造を余
分に持つことは、筆記用具自体の大型化を招き、好まし
いものではない。
【0006】ところで、上述の筆記用具においては、ペ
ン先自体を負圧を発生可能なフェルトなどを用い、ペン
先から空気を液体収納容器内に導入しつつ、インクの供
給を行う形態が採用されている。このインク供給形態に
おける気液交換構造の最大の課題はペン先からのインク
漏れである。これを解決するためペン先と液体収納容器
との間にインク漏れ防止機構として、インクの供給方向
に対して交差するように多数枚のフィンを所定間隔で重
ねることで、環境変化などで漏れ出そうとするインクを
保持可能にするインク保持機構を設けることが提案され
ている。しかし、この機構は、使用できないインクを筆
記用具内部に残してしまうのが現状である。
【0007】また、この種の筆記用具におけるインク供
給系は、一般的に大気開放系となっているため、収納さ
れたインクの蒸発を招き、インク使用量を低減させてし
まうが、本来は実質的な密閉型としてインク蒸発抑制を
行うことが好ましいものである。
【0008】ここで、実質的な密閉型を用いているイン
クジェット記録分野について簡単にまとめる。一般にイ
ンク供給システムとして負圧発生源を用いない場合は、
「水頭差」と呼ばれる、インク使用部(インク吐出ヘッ
ド)に対する高低差によって、インクを供給するものが
知られている。この場合は、インク収納部に特別な条件
を必要としないため、通常の袋などのインク収納袋を用
いることが多い。
【0009】ところがインク供給経路としてはインクを
密閉型とするため、インク収納袋から上方に位置するイ
ンク使用部(インク吐出ヘッド)までチューブ等の供給
管を必要とし、結果的に大型装置となってしまう。この
インク供給経路の水頭差をできるだけ小さく或いは無く
すために、インク吐出ヘッドに対して負圧を与えるイン
クタンクが提案され、実施されてきた。このヘッドとイ
ンクタンクとを一体化可能にしたものをインクジェット
カートリッジと呼ぶことにする。
【0010】前記インクジェットカートリッジは、さら
に分類すると、記録ヘッドとインク収容部とが常時一体
の構成と、記録手段とインク収容部が別体で、かつ記録
装置に対して双方とも分離でき、使用時に一体にして使
用する構成とに分けることができる。
【0011】いずれの構成においても、インク収容部に
収納されたインクの使用効率を高めるために、インク収
容部における記録手段との結合部はインク収容部の中心
より下方に設けられることが多い。このため、インクジ
ェットカートリッジにおけるインク収容部には、インク
を安定して保持し、記録手段に設けられたノズル等の吐
出部からのインク漏れを防ぐために、記録手段に供給さ
れるインク流れに対する背圧を発生する機構が求められ
る。この背圧は吐出口部の圧力を大気圧に対して負とす
るためのものであることから、負圧と呼ばれている。
【0012】負圧を発生させるための最も容易な方法の
一つとして、前述したような多孔質体の毛管力を利用す
る方法が挙げられる。該方法におけるインクタンクは、
インクタンク内部全体にインク貯蔵を目的として収納、
好ましくは圧縮収納されたスポンジ等の多孔質体と、印
字中のインク供給を円滑にするためインク収容部に空気
を取り入れ可能な大気連通口とを含む構成となる。
【0013】しかし、多孔質部材をインク保持部材とし
て使用する場合の課題として、単位体積当たりのインク
収容効率が低いことが挙げられる。この課題を解決する
ために、多孔質部材をインクタンク全体に挿入する構成
のかわりに、インクタンクの一部に多孔質体を挿入する
構成が挙げられる。この構成では、多孔質体がインクタ
ンク全体に挿入されている構成と比較して単位体積当た
りのインク収容効率及びインク保持能力を高めることが
できる。
【0014】さらにインクの収容効率を向上させる観点
からは、前述したような袋とバネの組み合わせ構造の袋
状容器や、ゴム製のインク収納容器を用いることもでき
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したような現在の
インクタンクは、現時点での市場における要求は満足出
来るレベルにある。しかしながら、本発明者たちは、将
来的展望の見知から、液体収納容器、特にインクジェッ
ト用インクタンクに求められる理想的な条件を考えたと
ころ、以下の課題を想出するに至った。
【0016】まず一点目は、インク収容効率のより一層
の向上である(第1の課題)。即ち、同一空間に占める
インクタンクのインク収容効率をさらに高めることで、
インクタンクのインク収容量を増やすことである。
【0017】二点目は、構成部品が少なく、部品そのも
のの構造が単純であること(第2の課題)、さらに付加
的効果として、製品の歩留まりの減少や、品質管理項目
の減少などの利点が期待できることである。
【0018】そして好ましくは、近年問題となっている
環境問題に対する対応である。対応策の一つとしては、
インクタンクの構成部品がリサイクル可能であることが
挙げられる。そのためにはインクタンクの構成部品がな
るべく少ないこと、構成部品を回収する際に容易に分別
回収できることが望ましい。
【0019】ところが、多孔質部材を収納したインクタ
ンクについては、上述のようにインク収容効率の点で十
分満足できない。また、現在の袋状容器を用いた構成で
あっても、インク収容部内部あるいはインク収容部と筐
体との間にバネ等の複雑な機構を有するものは、複雑な
機構を用いており、部品点数が多く組立が複雑であり、
上記の課題について満足できるものではない。
【0020】また、前述の円錐形形状のゴム製のインク
収納体は、前述したような構造限定が重要であるため、
所望の空間に最大収容部を与えることはできない。加え
て、材料的観点から使用できるインクの種類に制約を受
ける。従って、この円錐形のゴム製インク収納袋は、構
造及び製造条件が複雑となり、品質管理の点で複雑とな
り、製品の歩留りが良くはない。
【0021】本発明の主たる目的は、液体供給システム
の構成要件の一つとして、使用開始時から安定した負圧
を利用しながら液体供給を行うことが可能な液体収納容
器を提供することである。上記本発明の主たる目的は、
記録分野の筆記用具やインクジェット記録ヘッドにも適
用でき、特に本発明のインクジェット分野における別の
目的は、インクジェットヘッドに対して完全一体化或い
は分離可能な上記液体収納容器及びその製造方法を提供
することである。
【0022】また、本発明の他の目的は、水頭差による
液体供給システムに対して、負圧を利用することで小型
化を達成できる液体供給システム及びそれに用いること
のできる液体収納容器及びその製造方法を提供すること
である。
【0023】また、インクジェット記録分野における別
の目的は、記録ヘッドに対して完全一体化あるいは分離
可能な上記液体収納容器を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の液体収納容器
は、実質的な大気連通部を有し略多角柱状であって、該
多角柱の3面の延長部がなす角部を有する筐体と、該筐
体内面と同等もしくは相似形の外面と、前記筐体の角部
に対応して角部とを有し内部に液体を収納可能な液体収
容部を形成すると共に前記筐体に対して剥離可能な内包
体と、前記液体収容部から外部に液体を供給する液体供
給部と、前記内包体が一体となる部分が前記外壁に挟持
されているピンチオフ部と、を有する液体収納容器であ
って、前記筐体及び前記内包体は前記液体供給部を有す
る面及びピンチオフ部を有する面を除いた面に最大面積
となる面を有し、前記内包体の前記最大面積面となる面
の周辺部を除いた領域に変形規制部材を設けることを特
徴とする。
【0025】本発明の他の形態による液体収納容器は、
略多角柱形状で、該多角柱の3面の延長交差域に相当す
る角部を備え内部に液体を収納する液体収納部材と、前
記液体収納部材の角部を、その形状を維持できる範囲で
移動可能に規制すると共に、液体収納部材の変形に対し
て形状を維持できる角部包囲部材と、前記液体収納部材
に収納される液体を外部へ供給するための液体供給口
と、を有し、前記液体収納部材は前記液体供給口を有す
る面を除いた面に最大面積となる面を有し、該面の周辺
部を除いた領域に変形規制部材を設けることを特徴とす
る。
【0026】また、本発明は特にインクジェット記録分
野におけるインクタンク、ヘッドカートリッジ、インク
ジェット記録装置に適用できるものである。
【0027】また、本発明の液体収納容器の製造方法
は、実質的な大気連通部を有する筐体と、該筐体内面と
同等の外面と、内部に液体を収容可能な液体収容部とを
有する内包体と、該液体収容部から外部に液体を供給可
能にするための液体供給部と、を有する断面が多角形に
より構成される液体収納容器の製造方法において、前記
液体収納容器の外郭に相当する型と、該型より小さい径
の略円筒形の筐体用の第1のパリソン及び内包体用の第
2のパリソンとを用意する工程と、内部にエアを注入し
て前記第1、第2のパリソンを膨張させて前記型に沿わ
せ、液体収納容器の筐体及び内包体を分離可能で略相似
形に成形する工程と、を含み、内包体用の第2パリソン
を内壁を形成するための層と補強部材を形成するための
層との複数層で構成し、前記内壁となる層は供給方向に
対して水平及び垂直方向のいずれに対しても連続で、前
記補強部材となる層は供給方向に対して水平及び垂直方
向のいずれに対しても断続的に供給することを特徴とす
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の詳細を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0029】まず、本発明の各実施例の詳細な説明の前
に、本発明を適用可能な容器の形状の一例について、図
1を用いて説明する。
【0030】図1(a)、(b)は、本発明の一実施例
にかかるインクタンクの構造の模式的概略図であり、
(a)は断面図、(b)は側面図、(c)は斜視図を示
している。本発明のインクタンクは、後述するダイレク
トブロー成形により、インクタンク内壁と外壁を同時に
一工程で成形される方法により製造されている。
【0031】図1(a)に示されるインクタンク100
において、101はインクタンクの外壁であり、102
はインクタンクの内壁である。インクは、内壁102に
よって囲まれる領域であるインク収容部に収納され、内
壁はインクの流出に伴い変形する。また、外壁101は
インク収容部に収容されているインクが不用意な内壁の
変形によって外部に漏れることがないようインク収容部
を保護している。103は容器内部から外部へのインク
供給部を示しており、不図示のインクジェットヘッド側
のインク導入部との接続部分となる。
【0032】ここで、図1は模式的概略図であるため、
インクタンクの外壁101とインクタンク内壁102と
の位置関係は空間を隔てたように描かれているが、実際
は分離可能な状態になっていればよく、内壁と外壁が接
触していても、微少な空間を隔てて配置されるように構
成されていてもよい。したがって、いずれの場合におい
ても初期状態(使用初期の状態)において、インクタン
クは、外壁101の形状に沿って、少なくとも外壁10
1の角部α1、β1に対応した位置に内壁102の角部
α2、β2がくるように成形されていることで、インク
タンク外壁101に対してインクタンク内壁102が相
似形となり、インクタンク内壁102を筐体となるイン
クタンク外壁101の形状に所定範囲の間隔で沿わせる
ことができる。すなわち、従来の筐体内部に袋状容器を
収容した場合にみられたデッドスペースをなくすことが
でき、インクタンク外壁内の単位体積あたりのインク収
容量を多くする(インク収容効率を高くする)ことがで
きる。
【0033】ここで、角部とは、略多面体により構成さ
れるインクタンクにおいて、少なくとも3つの面、より
好ましくは3つの平面の交差する交差部分、あるいはそ
の延長面の交差部に対応する部分のことであり、成形当
初からの屈曲部である。角部の符号の意味は、αがイン
ク供給口を有する面により形成される角部、βはそれ以
外の角部であり、添字1が外壁であること、添字2が内
壁であることを表している。また、インク供給部は略円
筒状に形成されているが、ここで円筒の曲面と、実質的
な平面との交差部分をγで表すと、この交差部分におい
ても外壁と内壁は対応した位置にあり、それぞれを以下
γ1、γ2と表記する。
【0034】くわえて、図1のインクタンクについて詳
述すると、インクタンク100は8つの平面から構成さ
れ、円筒状のインク供給部103が曲面として付加され
たものである。この8つの面のうち、インク供給部10
3の両側にある内・外壁それぞれにおける最大面積の面
は、後述する6つの角部(α1、β1、β1、β1、β
1、α1)、(α2、β2、β2、β2、β2、α2)
で区分されている。
【0035】この最大面積をなす内壁面の厚さは、略多
角柱状の各面の中央域より角部を構成する部分の方が薄
く、各面の中央域から前記角部それぞれに向かって徐々
に減少しており、インク収容部側に凸の形状を有してい
る。この方向は、言い換えると面の変形方向と同じであ
り、後述する変形を促進させる効果を有する。
【0036】ここで内壁の角部は、後述するように3面
により構成されているので、結果として内壁の角部全体
の強度は中央域の強度に比べ相対的には強くなってい
る。また、面の延長から見れば、中央域に比べて厚さは
薄いので後述する面の移動を許容する。この内壁の角部
を構成する部分は、それぞれほぼ同等の厚さであること
が望ましい。
【0037】また、インク供給部103では、円筒の曲
面と平面との交差部であるγ1、γ2は、インク供給部
が略円筒形であることから、通常のインクジェット記録
手段からのインクの吐出による、インクの導出に伴う内
壁の変形に対してはつぶれにくい特性を有する。本実施
例のインクタンクでは、インク供給部は略円筒形である
が、略円筒形に限定されるものではない。多角柱形状で
あっても、インク収容部に比べインク供給部の大きさは
十分小さいために、インクの導出に伴う内壁の変形に対
してはつぶれにくい特性は変わらない。従って、インク
の消費が完全に終了したときでも、インク供給部では内
壁と外壁は変形することなく初期状態を維持している。
【0038】104は内壁102が密閉空間を形成する
ための溶着部である。この溶着部は、後述するブロー成
形時に、インクタンクの壁を形成するためのパリソンを
金型で挟み込むことにより形成されるものであり、内壁
102同士は溶着しており、外壁101に係合する形で
密着しているので、後述するように、内壁102を支持
する支持部として兼用される。本実施例では、図1
(b)に示すように、溶着部104の形状は、側面から
見て直線形状になっているが、後述する製造工程におい
て、型からインクタンクが容易に抜き出せるようになっ
ていれば、単純な直線形状でなくてもよい。また、その
長さも、本実施例に提示されているものに限られず、側
面からはみ出さなければよい。
【0039】105は、内壁102が内部のインクの消
費に伴って、体積が減少し変形した場合に、内壁102
と外壁101の間へ空気を導入するための空気取り入れ
口であり、単純な開口とする場合と、開口及び空気流入
弁で構成する場合がある。図1に示す実施例では単純な
開口とした大気連通口の場合を示した。
【0040】106はインクジェットヘッドとの接続部
分となる、わずかな振動や外圧がタンクに加わった場合
にインク供給部からのインクの漏れを防止できるような
インク漏れ防止機能を有するインク導出許可部材であ
り、本実施例ではインク吸収体からなる一方向繊維部材
を用い、メニスカス保持力を有する構成となっている。
インク導出許可部材106によりインク収容部を実質的
に密閉するとともに、インクジェットヘッド側のインク
導入部を挿入された場合に、気密状態を保ちながらイン
ク収容部内のインクの導出を可能とする。
【0041】なお、インクタンク100とインクジェッ
トヘッドの組み合わせ方によっては、インク導出許可部
材106の箇所に、圧接体に変えてゴム栓やバルブ構造
弁体などを用いることも可能である。
【0042】次に、上述の構成を有する液体収容容器に
適用可能な本発明の各実施例について、それぞれ詳細に
説明する。
【0043】(第1実施例)図2は、本発明による液体
収納容器の第1実施例の構成を示す断面図であり、
(a)及び(b)は本発明の第1実施例の最大面積面に
直交する面の断面図、及びA−A断面図、(c)及び
(d)は、第1実施例の変形例の最大面積面に直交する
面の断面図、及びA−A断面図である。
【0044】本実施例は、いずれも図1に示す基本的な
構成を備えるものであり、外壁(筐体)101、内壁1
02,液体導出部103、ピンチオフ部(不図示)、空
気取り入れ口(不図示)、液体導出許可部材106を有
している。
【0045】本実施例においては、さらに液体収納容器
100の内壁102の最大面積面において、内壁と外壁
との間に補強部材109が形成されている。この補強部
材109は最大面積面の中央部から、周辺部近傍へ向け
て形成されているが、周辺部近傍には存在しない。ま
た、補強部材の厚さは中央部が厚く、周辺部に行くに従
って薄くなるように形成されている。各実施例における
材料については後述するが、補強部材は内壁との融着性
に優れる樹脂からなり、補強部材は内壁と分離不能にな
っている。上述の内壁と補強部材とをあわせて内包体と
称することにすると、この内包体の厚みも、各面の中央
域よりも周辺部は薄く形成されている。
【0046】本発明において、上記のような補強部材を
最大面積面に設ける理由について説明する。
【0047】図2に示す液体収容容器から液体が消費さ
れる時、その内壁は前述した変形を規制する構成の条件
下で、いちばん変形しやすいところから変形をはじめよ
うとする。本実施例では、多面体により構成されている
インクタンク外壁の実質的に平面形状をなす面のうち、
表面積最大の面と対応する内包体の周辺部について、角
部及び補強部材が設けられておらず強度が弱いことで、
この部分が内包体で囲まれた液体収容部側に変形しよう
とする。このとき、外壁は内壁の角部の変位を抑制する
働きをする。本液体容器は上述の角部α2、β2によっ
て区分された角部の位置変動がほとんどないので、液体
収容部はインク消費による変形の作用力と初期状態の形
状に戻ろうとする作用力とが働き、負圧を安定化せしめ
る方向に機能する。
【0048】そして、更に内部の液体が消費されると、
対向する最大面積面の補強部材を有する部分が略平行を
保ったまま、その間隔を狭める方向に変形する。この補
強部材を有する部分は、実質的に平面形状をなしている
ので、インク収容部のインクの減少量に応じて、対向す
る面に接する方向に一様に連続して変形を行う。従っ
て、吐出時及び非吐出時にインク収容部の不連続に大き
い変形がなく、インクジェット記録装置に用いられるイ
ンクタンクとして最適な、より一層安定した負圧の保持
及び、インク吐出時の負圧の安定化を実現することが可
能である。
【0049】上述のように、補強部材は、内包体の最大
面積面の強度の補強のために使われるものであるので、
内壁に比べて強度を有している。このため、単に内壁全
体の厚みを増したものとは異なり、最大面積面の周辺部
を除く領域のみの強度を高めることで、本発明が目的と
する、最大面積面に対する局部的な強度の調整を行うこ
とが出来る。
【0050】また、通常、図1に示すような直方体形状
の袋状容器は、液体の導出に伴いその最大面積面の中央
部から変形しようとするが、本実施例では補強部材の厚
さは中央部が厚く、周辺部に行くに従って薄くなるよう
に形成されていることで、最大面積面の中心における変
形に対する強度を強くし、中心から遠ざかるに連れて変
形に対する強度を弱くしている。そのため、特に初期状
態から使用しはじめた時に、周辺部が積極的に変形する
ことをより確実に実現し、その後の液体の導出に伴う上
述の変形を促進させる効果を有する。
【0051】以上の説明は、図2(a)及び(b)に示
す例で説明したが、補強部材は内壁内部に設けられてい
てもよい。内壁内部に設けられている例を図2(c)及
び(d)に示す。
【0052】なお、本発明における補強部材の厚さは、
補強部材の材料、及び所望の強度により異なり、材料の
強度が大きければ薄くすることが可能であるが、液体収
納容器の厚み、すなわち最大面積面の移動距離に対する
割合では最大で10%程度が望ましい。
【0053】(第2実施例)図3は、本発明による液体
収納容器の一実施例の構成を示す断面図であり、(a)
〜(b)及び(c)〜(d)のそれぞれは、本発明の第
3実施例及びその変形例の最大面積面に直交する面の断
面図、及びA−A断面図である。
【0054】本実施例は、図2に示した第1実施例に形
成されている補強部材109を、内包体の最大面積面の
長手方向に平行になるように複数設けたものである。図
3(a)及び(b)は、内壁と外壁との間に補強部材を
設けた例を、図3(c)及び(d)は補強部材を内壁の
液体収容部側に設ける変形例を示したものである。
【0055】本実施例においても、第1実施例と同様の
効果を得ることが出来るが、後述する製造方法の影響で
内包体は筐体の内面と隙間なく対応可能な外面を有する
ので、内壁と外壁との間に補強部材が存在する場合は、
図3(a)に示すように内壁が補強部材に回り込むよう
になる。そこで、補強部材の厚さをある程度厚くする必
要がある場合には、図3(c)及び(d)に示す変形例
に示すように、補強部材を内壁の液体収容部側に設ける
方が望ましい。
【0056】(第3実施例)図4は、本発明による液体
収納容器の一実施例の構成を示す断面図であり、(a)
〜(b)及び(c)〜(d)のそれぞれは、本発明の第
3実施例及びその変形例の最大面積面に直交する面の断
面図、及びA−A断面図である。
【0057】本実施例は、図3に示した第2実施例に形
成されている最大面積面の長手方向に平行な複数の補強
部材109を、その幅hが中央部では大きく、周辺部で
は小さくなるように設けたものである。図6(a)及び
(b)は、内壁と外壁との間に補強部材を設けた例を、
図6(c)及び(d)は補強部材を内壁の液体収容部側
に設ける変形例を示したものである。
【0058】この場合も、第2実施例と同様、補強部材
の厚さをある程度厚くする必要がある場合には、補強部
材を内壁の液体収容部側に設ける方が望ましい。
【0059】(第4実施例)次に、本発明の他の実施例
について図面を参照して説明する。
【0060】図5は、本発明による液体収納容器の一実
施例の構成を示す断面図であり、(a)〜(b)及び
(c)〜(d)のそれぞれは、本発明の第4実施例及び
その変形例の最大面積面に直交する面の断面図、及びA
−A断面図である。
【0061】各実施例は、いずれも図1を用いて説明し
た基本的な構成を備えるものであり、外壁(筐体)10
1、内壁102,液体導出部103、ピンチオフ部(不
図示)、空気取り入れ口(不図示)、液体導出許可部材
106を有している。
【0062】第3実施例は、図3に示した第2実施例に
形成されている最大面積面の長手方向に平行な複数の補
強部材109を、その間隔bが中央部では狭く、周辺部
では広くなるように設けたものである。
【0063】このように補強部材を設ける間隔を変化さ
せることで、局所的な強度の調整をより容易に行うこと
が出来る。
【0064】以上説明した第1〜第4実施例における効
果を以下にまとめてみる。
【0065】補強部材を形成することにより内包体のつ
ぶれに対する強度を局部的に調整することができること
から、負圧の状態を長期にわたり安定化することがで
き、安定したインクの供給を行うことができる。上述の
各実施例の容器について、適用可能な容器の大きさは、
内壁の厚さ及び強度等により多少のばらつきはあるが、
おおよそ1000cm3程度まで適用可能とすることが出
来る。
【0066】さらに、内壁のつぶれに対する強度を局部
的に調整することが出来るので、目的に応じた内壁のつ
ぶれ方の規制を行うことが出来る。
【0067】(第5実施例)図6は本発明による液体収
納容器の一実施例の構成を示す図であり、図6(a)〜
(c)及び(d)〜(f)のそれぞれは、本発明の第5
実施例及びその変形例の上面図、平面図、及び側面図で
あり、図6(g)は本実施例の液体収納容器に形成され
る凸部の形状を示す断面図である。
【0068】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図6においては本発明に
おける最も重要な凸部の形状をよりわかりやすく説明す
るために供給口を省略している。本実施例では、前述の
第1〜第4実施例で用いられていた補強部材のかわり
に、凸部を設けることで、最大面積面の潰れに対する局
部的な強度を調整し、上記補強部材と同様の効果を得る
ことが出来る。そこで、以下、補強部材及びリブを含
め、最大面積面の変形に対する局部的な強度を調整する
部材のことを、変形規制部材と称することにする。
【0069】本実施例及びその変形例は液体収納容器1
00の最大面積面にリブ1201、1202を形成する
ものであり、図6(b)及び図6(e)に示される面の
対向面(不図示)についても同様のリブが形成されてい
る。リブを形成する突起の形状は、図6(g)の断面図
に示すように外壁101の内面と内壁102の外面は同
等もしくは対応しており、突起部においても内壁102
から外壁101に向けて突出する台形状に形成されてい
る。なお、この形状については特に限定されるものでは
なく、方形(矩形)状としてもよく、また、外壁101
から内壁102に向けて突出する形状であってもよい。
リブ1201、1202は最大面積面の周辺部近傍まで
形成されており、また、周辺部は後述するように微小曲
面形状をなすように湾曲形状とされている。
【0070】ここで、図6(g)に示すようにリブを液
体収納容器100の外方に向けて突出するように形成す
る場合には、内方に突出するように形成した場合と比較
すると、インクの消費によって内壁102が変形する際
に、その中央部は内側に撓みにくい物となり、又、リブ
を形成する突起の部分では内壁102が外壁101から
離れにくいため、結果として潰れに対する強度が向上す
る。
【0071】本実施例におけるリブ1201とその変形
例におけるリブ1202は、いずれも格子状のものであ
るが、本実施例におけるリブ1201は、縦方向(図面
上下方向)及び横方向(図面左右方向)のそれぞれにつ
いて均等に配置され、幅が異なるように形成された細長
い突起が組み合わされている。
【0072】縦方向及び横方向に細長い突起を単に均等
に配置しただけでは、最大面積面の強度はリブを設けな
いものの強度を全体的に向上させたものとなり、本発明
が目的とする最大面積面の潰れに対する局部的な強度を
調整することは出来ないが、上記のように第5実施例に
おいては最大面積面の中心に近いものほど幅が大きなも
のとし、また、変形例においては、最大面積面の中心に
近い部分では配置間隔を光俊、中心から遠ざかるに連れ
て疎とすることにより、最大面積面の中心における変形
に対する強度を強くし、中心から遠ざかるにつれて変形
に対する強度を弱くしたものである。
【0073】なお、本実施例のようにリブの幅を大きく
することは直接には強度を向上することとはならない
が、本発明の液体収納容器100はブロー成形により製
造されているため、幅を大きくすることにより方への樹
脂の回り込み性が良くなり、図6(g)に示すようにリ
ブにおいても、内壁形状と外壁形状とが略相似に対応す
るので、結果として変形に対する強度が向上する。
【0074】なお、本実施例におけるリブの形状につい
て述べると、内壁102の厚みが0.5mm、外壁101
の厚みが焼く1.0mmの時に高さ約1.2mmのリブを作成
した。この時のリブの最小幅は実用上1.5mm〜2.0mm
である。これよりも幅が小さな場合には樹脂の回り込み
性が悪くなり、成形が難しくなることからこれよりも大
きな幅の細長い突起を形成することが望ましい。また、
液体収納容器の厚みに対する割合でいうと、5〜30%
程度が望ましい。
【0075】(第6実施例)図7は本発明による液体収
納容器の一実施例の構成を示す図であり、図7(a)〜
(c)及び(d)〜(f)のそれぞれは、本発明の第6
実施例及びその変形例の上面図、平面図、及び側面図で
ある。
【0076】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図7においては本発明に
おける最も重要な凸部の形状をよりわかりやすく説明す
るために供給口を省略している。
【0077】本実施例では、変形規制部材として、図6
に示した第5実施例に形成されるリブ1201、120
2を、その厚さが最大面積面の中央部に形成されるもの
が最も大きなものとし、周辺部に向けて徐々に減少する
ように形成されたリブ1203、1204としたもので
ある。このような形状とすることにより、最大面積面の
中央領域における潰れに対する強度を高くすることが出
来る。
【0078】なお、図示されるように第6実施例におい
ては、厚さが直線的に変化するものとされ、その変形例
についてはなだらかに変化するものとしたが、これらは
いずれであってもよく、特に限定されるものではない。
【0079】(第7実施例)図8は本発明による液体収
納容器の一実施例の構成を示す図であり、図8(a)〜
(c)及び(d)〜(f)のそれぞれは、本発明の第7
実施例及びその変形例の上面図、平面図、及び側面図で
ある。
【0080】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図8においては本発明に
おける最も重要な凸部の形状をよりわかりやすく説明す
るために供給口を省略している。
【0081】本実施例及びその変形例においては、液体
収納容器100の最大面積面にリブ1301、1302
が形成されている。各リブ1301、1302はいずれ
も最大面積面の縦方向(図面上下方向)に延在する複数
の細長い突起により形成されている。なお、前述の第
5、第6実施例と同様に、図示される面の対向面(不図
示)についても同様のリブが形成されている。
【0082】本実施例において形成されるリブ1301
は、上記の細長い突起が、最大面積面の中心に対して均
等に配置され、その幅が中心から遠ざかるにつれて小さ
くなるように形成されて最大面積面の中心部における潰
れに対する強度を高いものとしている。また、本実施例
の変形例において形成されるリブ1302は、細長い突
起の幅は同じであるが、最大面積面の中心部に密に配置
されていて、これにより最大面積面中心における潰れに
対する強度を高いものとしている。
【0083】本実施例では、縦方向に延在する細長い突
起のみでリブを形成することにより、縦方向に関しての
潰れかたがほぼ同じとなり、液体収納容器100の変形
を規制することができる。例えば、図には示していない
が、供給口が設けられる近傍の潰れに対する強度が高く
なるようにリブの幅、又は配置を決定することにより、
供給口から遠くの部分の液体収納容器100から変形が
開始されるため、収容されるインクを効率よく取り出す
ことができる。
【0084】細長い突起の凸部の形状としては、図6
(g)に示したような台形状のものでもよいが、図8
(g)、図8(h)に示すような、方形(矩形)であ
り、内壁102から外壁101に向けて突出する形状の
もの、及び、外壁101から内壁102に向けて突出す
る形状のものを組み合わせてもよい。図8(h)に示す
ような外壁101から内壁102に向けて突出する形状
とすることにより、変形が早期に行われるものとするこ
とができ、供給口から遠い部分に形成することにより、
上述したような変形がなされ、インクの取り出し効率が
向上する。
【0085】(第8実施例)図9、及び図10は本発明
による液体収納容器の一実施例の構成を示す図であり、
図9(a)〜(c)、(d)〜(f)及び図10(a)
〜(c)のそれぞれは、本発明の第8実施例及びその変
形例の上面図、平面図、及び側面図である。
【0086】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図9及び図10において
は本発明における最も重要な凸部の形状をよりわかりや
すく説明するために供給口を省略している。
【0087】図9(a)〜(c)に示す本発明の第8実
施例においては、液体収納容器100の最大面積面に、
同心的に配置された径が異なる楕円状の突起からなるリ
ブ1401が形成され、図9(d)〜(f)に示す変形
例では、隅部が湾曲された矩形状であり、大きさが異な
る複数の突起が同心的に配置されたリブ1402が形成
され、図10(a)〜(c)に示す変形例では、矩形状
であり、大きさが異なる複数の突起が同心的に配置され
たリブ1501が形成されている。なお、前述の実施例
と同様に、本実施例及びその変形例についても、図示さ
れる面の対向面(不図示)についても同様のリブが形成
されている。
【0088】各リブ1401、1402、1501構成
する各突起は、いずれも最大面積面の中心に対して同心
的に配置されるもので、これにより最大面積面の中心部
における変形に対する強度を強いものとしている。その
ため、中心から遠い突起から最大面積面の中心に向けれ
設けられた突起の順に変形が発生するようになってい
る。なお、これらのリブの間隔については、前述の実施
例で述べたように最大面積面の中心部に近づくにつれ、
狭くなってもよい。
【0089】(第9実施例)図11は本発明による液体
収納容器の一実施例の構成を示す図であり、図11
(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞれは、本発
明の第9実施例及びその変形例の上面図、平面図、及び
側面図である。
【0090】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図11においては本発明
における最も重要な凸部の形状をよりわかりやすく説明
するために供給口を省略している。
【0091】本実施例及びその変形例では、液体収納容
器100の最大面積面にリブ1601、1602が形成
されている。各リブ1601、1602はいずれも最大
面積面の縦方向(図面上下方向)に延在する複数の細長
い突起により形成されている。なお、前述の実施例と同
様に、図示される面の対向面(不図示)についても同様
のリブが形成されている。
【0092】本実施例において形成されるリブ1601
は、大きさが異なる複数の円柱状の突起から構成される
もので、複数の突起は、その大きさが、最大面積面の中
心から遠ざかるにつれて徐々に小さくなるように配置さ
れている。
【0093】一方、図11(d)〜(f)に示す本実施
例の変形例において形成されるリブ1602は、大きさ
が異なる複数の柱状の突起から構成されるもので、複数
の突起は、その大きさが、最大面積面の中心から遠ざか
るにつれて徐々に小さくなるように配置されている。
【0094】本実施例及びその変形例では、上記のよう
な構成とすることにより、最大面積面の中心部における
潰れに対する強度を高いものとしている。また、複数の
小さな突起を周辺に配置することで、これらの外周部を
結ぶ線は潰れに対する強度が等しいものとなるため、そ
の配置により潰れかたを規制することができる。
【0095】本実施例においては、図11(b)に示す
破線に沿って変形が生じ、第8実施例と同様に変形する
ものとなっている。また、その変形例では、図11
(e)の破線に沿って変形が生じるものとなっている。
【0096】なお、本実施例にて形成される円柱状の突
起の凸部の形状としては、図11(g)に示すような台
形状のものでもよいが、図11(i)に示すような半球
状のものとしてもよい。また、図11(d)〜(f)に
示す変形例にて形成される柱状の突起の凸部の形状とし
ては図11(h)に示すようなものとなるが、これらの
縦横比(x:y)を変えることにより潰れに対する強度
を調整することができる。
【0097】(第10実施例)図12は本発明による液
体収納容器の一実施例の構成を示す図であり、図12
(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞれは、本発
明の第10実施例及びその変形例の上面図、平面図、及
び側面図である。
【0098】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図12においては本発明
における最も重要な凸部の形状をよりわかりやすく説明
するために供給口を省略している。
【0099】本実施例及びその変形例では、図9に示し
た本発明の第8実施例における径が異なる楕円状の突起
又は隅部が湾曲された矩形状の大きさが異なる複数の突
起を、同心的に設けることなく、オフセットして設けた
リブ1801、1802とすることにより潰れかたを規
制するものである。なお、本実施例及びその変形例で
は、図示される面の対向面(不図示)についても同様の
リブが形成されているが、不図示の対向面に形成される
リブは正面から見て右方向にオフセットされて形成され
て、最大面積面を透視図的に見た時、それぞれリブ18
01、1802と同じ位置になるように形成されてい
る。
【0100】本実施例、及びその変形例では、複数の突
起はいずれも図面左方向にオフセットされており、左方
向における潰れに対する強度が右に対する潰れに対する
強度よりも高いものとなっている。このような場合、変
形は図面右方向から発生し、徐々に、左方向に発生する
ものとなる。図には示していないが、供給口付近の潰れ
に対する強度が高くなるように各突起を配置することに
より、供給口から遠い部分から優先的に変形を開始させ
ることができ、収容されるインクを効率よく取り出すこ
とができる。
【0101】(第11実施例)図13は本発明による液
体収納容器の一実施例の構成を示す図であり、図13
(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞれは、本発
明の第11実施例及びその変形例の平面図、側面図及び
背面図である。
【0102】本実施例は、図1を用いて説明した基本的
な構成を備えるものであるが、図13においては本発明
における最も重要な凸部の形状をよりわかりやすく説明
するために供給口を省略している。
【0103】本実施例及びその変形例では、対向する最
大面積面のそれぞれに形状の異なる凸部1901、19
02を設けたものである。第11実施例で形成される凸
部1901は頂点が一つとされ、その変形例で形成され
る凸部1902は頂点が2つとされる。図13(a)、
(c)、(d)、(e)中の曲線は、十子細の形状を表
すものではなく、最大面積面空の高さが等しい部分をつ
ないで示す等高線である。
【0104】前述の各実施例がいずれも対向する最大面
積面を透視図的に見た時に等しい位置に突起が形成され
る変形規制部材を備えていたのに対し、本実施例では凸
部1901及び凸部1902のいずれも、対向する最大
面積面を透視図的に見た時に、その頂点が中心部からず
れた位置とされ、また、凸部のうちの最も低い位置とな
る箇所が異なる位置とされている。このため、対向する
最大面積面が接触した時も、確実にインク流路が確保さ
れる構成となっている。
【0105】以上、第5〜第11実施例で説明した、変
形規制部材としてリブを設ける場合の効果について、以
下にまとめる。
【0106】第1実施例〜第4実施例と同様、リブを形
成することにより内壁のつぶれに対する強度を局部的に
調整することができ、負圧の状態を長期にわたり安定化
することができ、安定したインクの供給を行うことがで
きる。上述の各実施例の容器について、適用可能な容器
の大きさは、内壁の厚さ及び強度等により多少のばらつ
きはあるが、おおよそ1000cm3程度まで適用可能と
することが出来る。さらに、内壁のつぶれに対する強度
を局部的に調整することが出来るので、目的に応じた内
壁のつぶれ方の規制を行うことが出来る。
【0107】また、リブの形成により外壁の強度も向上
するため、外壁を薄いものとすることができ、外壁を形
成する材料を少なくし、製造コストを低減させることが
できる。また、インクジェット記録装置のキャリッジに
搭載される場合には、重量付加が低減されることから設
計が容易となり、また、機械的強度が低い材料であって
も使用することができるため、この点からも設計が用意
となる。
【0108】(他の適用例)以上、本発明の液体収納容
器の要部の実施例について説明を行ったが、以下にこれ
らの実施例に好ましく適用できる実施態様例について図
面を用いて説明する。ただし、以下の説明においては特
に記載しない限り、いずれの実施例についても適用可能
である。また、各図面においては、変形規制部材(補強
部材或いはリブ)を省略して示している。
【0109】<製造方法>まず、上述した各実施例の製
造方法について詳細に説明する。
【0110】本発明で提供されるインクタンクは、成形
樹脂材料からなる二重壁構造を採用し、外壁(筐体)を
厚くして強度を持たせ、一方で、内壁には柔らかい材質
を用い、さらに薄くすることで内部に収容されたインク
の体積変動に追従可能としている。そして、内壁に分離
不能な補強部材を設けている。そこで、それぞれの壁に
用いられる材質としては、内壁を耐インク性を持つも
の、外壁を耐衝撃性等を持つものとし、補強部材を有す
るものについては、補強部材について強度を有するもの
とすることが望ましい。
【0111】また、補強部材については、本発明の第1
〜第4の各実施例において、外壁とない液との間に設け
られる場合には外壁との融着性がない材料であることが
望まれ、一方、内壁の液体収容部側に設けられる場合に
は、収用される液体との接液性の良いものが求められ
る。
【0112】本実施例においては、インクタンクを製造
する方法としてブローイングエアーを用いるブロー成形
を採用した。これは、インクタンクを構成する壁を実質
的に延伸していない樹脂で構成するためであり、これに
よりインク収容部を構成するインクタンク内壁をどの方
向に対してもほぼ均一な負荷に耐えられるようにしてい
る。従って、特にある程度インクを消費した状態でイン
クタンク内壁により収容されたインクがどの方向に揺動
しても確実にインクタンク内壁はインクを保持すること
ができ、総合的なインクタンクの耐久性を向上させてい
る。
【0113】このブロー成形方法としては、インジェク
ションブローを用いる方法、ダイレクトブローを用いる
方法、ダブルウオールブローを用いる方法などがある。
【0114】本発明のダイレクトブロー成形を用いる方
法について、第1〜第4実施例に示す補強部材を有する
構成における製造工程を詳細に説明する。
【0115】図14(a)〜(d)のそれぞれは、本実
施例のインクタンク製造工程を示す図、図15は、本発
明の第1実施例を製造する場合の補強部材を断続的に含
んだパリソンの説明図であり、(a)はパリソンの供給
方向に対して直交する平面による断面図、(b)はパリ
ソンと金型の挟持部を示す(a)のA−A断面図であ
る。
【0116】図14中、211は内壁樹脂を供給する主
アキュムレータ、212は内壁樹脂を押し出す主押出
機、213aは補助部材樹脂を供給する副アキュムレ−
タ、214aは補助部材樹脂を押し出す副押出機、21
3bは外壁樹脂を供給する副アキュムレータ、214b
は外壁樹脂を押し出す副押出機である。
【0117】まず、インジェクションノズルを多層ノズ
ルとして、筐体を形成する樹脂(外側の樹脂)217a
と内包体を形成する樹脂(内側の樹脂)217b及び2
17cとを型内に同時に射出して第1、第2パリソンが
一体化した略円筒形のパリソン217を用意する。この
時、筐体を形成する層217a及び内壁となる層217
cは供給方向に対して水平及び垂直方向のいずれに対し
ても連続で、補強部材となる層217bは供給方向に対
して水平及び垂直方向のいずれに対しても断続的に供給
する。
【0118】図15は、第1実施例の液体収納容器を製
造するためのパリソンを示しているが、第1実施例の変
形例のように、内壁の液体収容部側に補強部材が存在す
るような場合には、分離層217bは内壁用のパリソン
217cより内側に配置すればよく、製造装置の副アキ
ュムレータ213a及び副押し出し機214aを内壁用
に、副アキュムレータ211及び副押し出し機212を
補助部材用に用い、押し出し機の押し出しかたを、内壁
となる層217cは供給方向に対して水平及び垂直方向
のいずれに対しても連続で、補強部材となる層217b
は供給方向に対して水平及び垂直方向のいずれに対して
も断続的にすればよい。
【0119】また、第2〜第4実施例のように、最大面
積上に複数の補強部材を設ける場合には、その分図15
(a)で示される断面で、補強部材を分断すればよい。
この場合には、押し出し機の押し出し方を変えることで
容易に実現できる。
【0120】このように、補強部材の樹脂は、パリソン
の供給方向に対して平行に供給されるので、最大面積面
に複数の補強部材を設けるときには、型割りのしやすさ
から、最大面積面の長手方向がパリソンの供給方向と一
致し、補強部材の方向と一致する。上述の第2〜第4実
施例では、上記野天を考慮して、補強部材をタンクの長
手方向に対して平行に複数設けたが、パリソンの供給方
向と最大面積面の長手方向とを直行するように変化させ
ることで、タンクの長手方向に対して垂直にリブを設け
ることも可能である。
【0121】なお、樹脂の供給は内側の樹脂と外側の樹
脂が接触していてもよく、また全部が接触していなくて
も良い、また樹脂の一部が接触する様な構造でも良い。
接触する場合には、内側の樹脂と外側の樹脂の接触する
面は樹脂同士が溶着しない材質をそれぞれ選択するか、
型に供給する際にどちらか一方の樹脂に化合物を加える
ことで分離可能に成形することが必要である。また、イ
ンクに対する接液性や形状により同系統の材質が必要と
なる場合には、内側の材質あるいは外側の材質を多層構
成として接触面に異種材料が位置するように樹脂を供給
してもよい。
【0122】このようにパリソン217を用意した後、
パリソン217に対して、これを挟むように配置された
金型218を図14(b)に示す状態から図14(c)
に示す状態となるように移動してパリソン217を挟み
込む。続いて、図14(c)に示すようにエアノズル2
19よりエアの注入がなされて金型218に合った形状
にブロー成形される。この時、内包体と筐体とは隙間な
く密着されたものとなっている。また、成型時において
型の温度を基準温度に対して±30℃程度の範囲で温度
調節を行うと、製造時におけるインクタンクの各壁の厚
みの個体差によるばらつきを減らすことができるのでよ
り望ましい。
【0123】図16は図14の(b)〜(d)に示す型
を側面方向から見た補足説明図であり、図16の(a
1)、(b1)、(c1)は型の割り方向から見た図で
あり、(a2)、(b2)、(c2)は、型割りの直角
方向から見た図である。
【0124】図16において、(a1)、(a2)はパ
リソンが型に挟まれる前の状態であり、(b1)、(b
2)はパリソンが型に挟まれた状態を示している。この
時、型に挟まれた部分は円形のパリソンが潰れて扁平に
なり、他の部分より広がっている。この挟まれた部分が
ピンチオフ部となり残る。また、図16(c1)、(c
2)はブローイングエアーで成型された後の形状を表し
ている。
【0125】この後、タンクを金型より分離し、インク
供給部以外の内包体と外壁との剥離を行う。剥離の方法
としては真空引きを行う以外に、内壁と外壁を構成する
成形樹脂に、熱膨張率(収縮率)の異なる材料を用いる
方法が挙げられる。この場合は、ブロー成形後、成形物
の温度が下がることにより自動的に剥離させることが可
能となり、工程数を減少させることができる。また、同
様にブロー成型時にパリソンを型によって挟んだ部分に
成形後外力をかけて内包体と外壁を剥離させ、その隙間
を空気に連通させることにより大気連通口として用いる
ことができ、これはインクジェット用のインク収容容器
としては工程数を少なくできることからより好ましい。
【0126】このように内包体と筐体を剥離させた後、
インクの注入を行う。この時、インクの注入を行う前に
加圧空気によりインク収容部を初期状態とほぼ同じ形に
し、その後にインク注入を行ってもよい。また、インク
収容部を初期状態と同じ形にするときにインクを加圧に
より注入してもよい。この時のインクタンクは、内包体
と筐体とはインクの導出により、分離可能な状態になっ
ている。そしてインクを注入した後に、液体導出許可部
材106を含む蓋を取り付ける。
【0127】上記のブロー成形では、パリソン217は
粘性がある状態で加工されるため、内壁樹脂、外壁樹
脂、補強部材樹脂ともに配向性を持たないものとなもの
となる。
【0128】ブロー成形を用いることにより、製造時の
工程数の減少と、部品点数を少なくしたこと等による歩
留まりの向上だけでなく、図1に示したように、液体収
納容器(インクタンク)外壁の形状に沿って、外壁の角
部に対応した位置に内壁の角部がくるように内包体の形
状を作ることができる。
【0129】すなわち、インクを充填した初期状態で、
外壁に対して内包体が相似形となり、内包体を筐体の内
面形状に所定範囲の間隔で沿わせることができるため、
従来の筐体内部に袋状容器を収容した場合にみられたデ
ッドスペースをなくすことができ、インクタンク筐体内
の単位体積あたりのインク収容量を多くする(インク収
容効率を高くする)ことができる。
【0130】加えて、前述のダイレクトブロー製造方法
によって形成された、互いに分離可能な筐体と内包体と
は、略多角柱の型に対して円筒状のパリソンをエアーブ
ローによって均一に膨張させることで同様の構成をもっ
ている。即ち、前述した内包体は、容器を構成する面の
中央近傍領域の厚みにくらべ角部近傍の厚みの方が薄く
形成されている。また筐体も同様に、容器を構成する面
の中央近傍領域の厚みにくらべ角部近傍の厚みの方が薄
く形成されている。
【0131】さらに、上記筐体(外壁)に対して上記内
包体は、各面の中央部から各面の角部に向かって徐々に
減少する厚み分布を有する外壁に積層されることで形成
されている。この結果、上記内包体は外壁の内面に対し
て一致する外面を有することになる。この内包体の外面
は、外壁の厚み分布に対して沿うため、内壁が形成する
液体収容部側に向かって凸となる。
【0132】これらの構造は、最大面積部で特に前述し
た機能を発揮するため、本発明としては、このような凸
状形状は少なくとも最大面積部で存在すれば良く、その
凸状形状も内壁面として2mm以下で良く、内壁外面で
1mm以下でよい。この凸状形状は、小面積部では測定
誤差範囲内になることもあるが、略多角柱インクタンク
の各面における変形優先順位をもたらす1つの要因とな
るので、本発明にとって好ましい条件の1つとなる。
【0133】ここで、補強部材について考えてみると、
補強部材は外壁と内壁との間、あるいは内壁のインク収
容部側に積層されるので、いずれにせよ厚み分布は外壁
同様、中央部が厚く、周辺部に行くにしたがって徐々に
減少することになる上に、内壁の液体収容部側に向かっ
て凸になっている。従って、補強部材のパリソン供給時
に、特別に厚さに関する制御を行うことなく、本発明が
目的とする、最大面積面に対する局部的な強度の調整を
行うことが容易に実現できるので、本発明にとって極め
て望ましいといえる。
【0134】なお、第5〜第11実施例に示す変形規制
部材としてリブを用いる構成の場合には、金型の形状を
工夫すればよい。また、この時供給されるパリソンは、
筐体を形成する層217a及び内壁となる層217cは
供給方向に対して水平及び垂直方向のいずれに対しても
連続で供給し、補強部材となる層217bは供給せずに
作られたものとなっている。
【0135】<成形樹脂>次に、本発明のインクタンク
を構成する成形樹脂について説明する。
【0136】本発明のインクタンクは、インクを収容す
る内包体と、該内壁を覆う外壁との2重構造により構成
されている。そして、第1〜第4実施例の内包体にはイ
ンク収容部を形成する内壁に、分離不能な補強部材が設
けられている。
【0137】従って、内壁には、薄くしたときに可撓性
のあるもの、接液性に優れるもの、ガスに対する透過性
の低いものが、また外壁には、内壁を守るために強度の
強いものがそれぞれ望まれ、補強部材には内壁と融着性
に優れるもの、強度のあるものがのぞまれる。具体的に
は内壁として使用される材料の場合、引張弾性率が15
0〜3000(kgf/cm2)程度の条件を満たしているこ
とが好ましく、補強部材として使用される材料の場合
は、内壁に使用される材料よりも引っ張り弾性率が大き
いものを使用すると、補強部材の厚さを薄くすることが
できるので、望ましい。
【0138】例えば、外壁の材料としてはノリル樹脂
(GE社登録商品)など非晶質の材料を用い、内壁には
結晶性を有する低密度ポリエチレン(LDPE)、補強
部材には高密度ポリエチレン(HDPE)を用いること
が出来る。この場合、非結晶性を有する樹脂は一般に熱
収縮率が小さく、結晶性の樹脂は一般に熱収縮率が大き
いので、樹脂の剥離性を向上させることが可能となる。
また、LDPEとHDPEは素材間の融着性に優れる上
に、HDPEはLDPEに比べて引っ張り弾性率が大き
いので、補強部材の厚みを薄くすることが可能である。
【0139】非晶質の材料としては、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。ま
た、結晶性のものとしては、結晶化に所定の環境下にお
いて、ある割合で結晶部分を形成するもので、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリアミドな
どが挙げられる。
【0140】このように、外壁と内壁とで熱収縮率の異
なる材料を利用するほかに、無極性どうしの樹脂、無極
性樹脂と極性樹脂の組み合わせをすることで樹脂の剥離
性を向上させてもよい。
【0141】以上の説明においては、外壁、内壁、及び
補強部材を単層のものとして説明したが、対衝撃性等を
高くするために、これらを異なる材質の多層構造として
もよい。例えば、外壁を多層構造とすることにより、運
搬時や取り付け時などに破損が生じることを防ぐことが
できる。また、補強部材に関しても、内壁と融着性を有
しない材料を用いる場合には、補強部材を多層にし、内
壁との接合部分に内壁と分離不能に一体化可能な接着層
を用いてもよい。
【0142】<大気連通口の形状>大気連通口の適用例
としては、図17、図18に示す構成が挙げられる。
【0143】図17に示す適用例では、溶着部104近
傍に生じる外壁と内壁との数十μm程度の微少な隙間1
07を空気取り入れ口として利用している。この隙間
は、内壁102に外壁101との接着性の低い材質を選
択していることにより、溶着部104部分に外力を加
え、外壁101から内壁102を剥離させることにより
容易に形成される。
【0144】図18に示す適用例では、異なる材料によ
り外壁101と内壁102を作ることによる残留応力な
どを利用して、図11に示す適用例と同様に内壁を外壁
から剥離させて隙間107を形成している。そして、イ
ンクタンクの外壁に外部に開く弁108を設けてインク
タンク内壁の圧力バランスを補助している。通常のイン
ク供給においては、隙間を介して外壁101と内壁10
2との間の空間に空気を導出、導入することで充分な圧
力調整が可能であるが、落下などに起因する急激な圧力
変化をより早く吸収することができるように弁108を
設けたものである。
【0145】<ピンチオフ部>図19に本発明の他の適
用例として、インクタンクの他の構成の模式的概略図を
示す。図19の(a)は断面図、(b)は側面図を示し
ている。この適用例においては、前述したパリソンの径
を大きくし、タンクのほぼ全幅とすることによりインク
タンクを形成した点で、前述した適用例と異なってい
る。
【0146】前述の実施例と異なる点について説明す
る。
【0147】図19(a)に示されるインクタンクにお
いて104は、インクタンク100の高さ方向のほぼ全
幅にわたって形成されている。
【0148】製造方法について説明すると第1、第2パ
リソン217(図14参照)を押出機212、214
a、214bにより押出す際に、パリソンの径を金型2
18の径にほぼ同等とすることによりエア注入時の膨張
分を少なくする。このように、パリソンの膨張を少なく
することにより、パリソンからインクタンクの角部まで
の距離を実質的に短くすることができ、各角部の厚みを
極力等しく成形することが可能となり、角部の強度を等
しくすることができる。
【0149】また、本適用例のようにタンクの側面ほぼ
全幅域にピンチオフ部を設けることにより、内壁の支持
部がより安定的に保つことができ、インクの導出に対し
て負圧の発生をより安定的に保持することができる。
【0150】さらに、ピンチオフ部を対向した位置に広
く形成することでインクタンク自体をさらに強固なもの
とし、外部からの衝撃等に対して信頼を高めることが可
能となる。
【0151】本適用例についてはインクタンクの形状に
はとくにとらわれず、同様な効果を導き出せるが、本適
用例のような略左右対称形状で、ピンチオフ部がインク
タンクの最大面積を有する面に隣接した面に対して対向
位置にあることで、より安定した負圧発生を可能とす
る。具体的には、最大面積を有する面を介して、対向し
た位置で内壁の変形を支持することにより、インク導出
による最大面の変形を規則的に規制することが可能とな
り、前述した角部の変形規制と両立してさらに安定的な
負圧発生を可能とする。
【0152】<角部の形状>図20に本発明の他の適用
例として、インクタンクの他の構成の模式的概略図を示
す。図20の(a)は断面図、(b)は側面図を示して
いる。
【0153】この適用例においては、前述したインクタ
ンクと比べて角部、および面と面との交差部を微小曲面
形状とした点で前述した実施例と異なっている。
【0154】本適用例のように微小曲面形状とすること
で、パリソンを金型に対して膨張させて成形する際に、
角部および前記面と面の交差部を、薄いがより安定形成
することができる。このように角部および交差部を微小
曲面とすることでピンホールの発生をも大幅に防止する
ことができる。
【0155】さらにこの微小曲面角部に注目してみる
と、本適用例の構成にすることで、エッジ形状のものに
比べ、外壁および内壁の膜厚をほぼ均一に成形可能とな
り、安定した面の移動が可能となる。さらにその部位の
膜厚が均一化することで、安定した強度を達成すること
も可能となる。
【0156】また、曲面形状とすることで、局部的にみ
ると角部および面と面との交差部が球面状(曲面状)と
なるので、その部位自体の強度が増し、局部的につぶれ
にくい構成となる。このことにより、面のつぶれ規制を
より安定的に達成することができる。
【0157】本適用例の構成の製造方法については、前
述した金型218(図14参照)の角部、および面の交
差部に対応する部位を微小曲面形状とすることにより容
易に製造可能となる。
【0158】また、金型の形成においても、型の制作が
より容易になり生産性の向上になるので、実質的にイン
クタンクの製造をより安価に提供可能となる。
【0159】このような構成については、本実施例のイ
ンクタンクの形状にとらわれるものではなく、前述した
各実施例のインクタンク形状、および液体容器形状、さ
らに後述する1重容器の実施例についても微小曲面形状
を採用することで同様な効果を達成することができる。
【0160】<容器形状>次に、容器の形状の異なる他
の適用例について説明を行う。
【0161】図21に本発明の他の適用例として、イン
クタンクの他の構成の模式的概略図を示す。本適用例で
は、タンクの形状、及びインク供給部と内壁支持部との
位置関係を他の実施例とは異ならせている。
【0162】他の実施例と同様に、インクの蒸発防止、
タンク内圧力の均一化、インクの漏れ防止を実現するた
めに、インクタンクの壁を2重にし、内部に収容された
インクの減少に起因する内部圧力変動に自由に追従する
構成としている。また、インク供給部を有する面により
形成される角部αのうち少なくとも一つについて、構成
する3つの角度がすべて実質的に直角となっていること
により、内壁の補助的規制部となっている。
【0163】本実施例では、インクタンク110の形状
を各実施例よりやや立方体に近い形状のものとし、イン
ク供給部113を底面に設けている。また、インク供給
部113を有する面と溶着部114を有する面とは対向
しない構成をとっており、溶着部近傍に生じる隙間11
7を空気取入れ口として利用している。
【0164】さらに、実質的に平面形状をなす外壁11
1面のうち、表面積最大の面の少なくとも一つの外壁面
が、内壁112との接合部分を有さず、内壁が外壁から
容易に剥離可能であるという点では第1実施例と同様で
あるが、本実施例ではこの面に対向する面にも同様の条
件を満たさせるかわりに、インク供給部113を設けて
いる。
【0165】本実施例のインクタンクにおいては、イン
ク収容部のインクが使用されてインクタンクの内壁11
2が変形する際に、対向する1組の面が同時に変形する
かわりに、インクタンクの天井面から変形が始まる。こ
の変形方向は鉛直下向きであり、かつ、インク供給部か
ら記録ヘッドへのインク供給方向と一致している。従っ
て、本実施例においても、前述の各実施例とは構成が異
なるものの、同程度に安定したインクの吐出及び負圧の
保持を容易に実現することができる。
【0166】本インクタンクの製造方法は前述の実施例
の製造方法と同様、ブロー成形による製造方法である
が、前述の実施例のインクタンクが、パリソン供給方向
にインク供給部が存在し、エアの吹き込み口をインク供
給部としているのに対し、本適用例のインクタンクで
は、インク供給部113はパリソン供給方向とは異なる
ため、エアの吹き込み口を溶着する工程と、インク供給
部を設ける工程が必要になることである。エアの吹込み
口は溶着部114a、114bのいずれでもよいが、本
適用例では114bをエアの吹込み口として利用し、成
形後に114bで内壁を溶着させている。
【0167】これは、前述の実施例と同様インク供給部
をパリソン供給方向と一致させる場合、パリソン供給方
向に対して該方向と直交する方向、すなわち溶着部を有
する方向に、インクタンクの表面積最大の面を設けるよ
り、エアの吹き込み口を溶着する工程と、インク供給部
を設ける工程とを増やす方が、より容易に本適用例のイ
ンクタンクを製造することが出来るためである。
【0168】<外壁の構造>図22に、本発明の他の適
用例のインクタンクの構造の模式的概略図を示す。図2
2の(a)は断面図、(b)は底面図を示している。本
適用例では、内壁と外壁との間に分離層を設けた構成と
なっている。
【0169】図22(a)に示されるインクタンク12
0において、121はインクタンクの外壁であり、12
2はインクタンクの内壁である。
【0170】この外壁121と内壁122とは一部が分
離層129を隔てて配置されるように構成されている
が、他の部分は一体となっており、厚みが異なるだけで
同一の材料により構成されている。また、前記分離層1
29は外壁121及び内壁122に対して接着性のない
材料により構成されているので、前記内壁及び外壁と分
離層の剥離が容易に実現している。
【0171】前記分離層129と前記外壁121、及び
前記内壁122はそれぞれ分離可能な構成になっていれ
ばよく、分離層と外壁、内壁とがそれぞれ接触していて
も、微小な空間を隔てて配置されるように構成してもよ
い。いずれの場合においても、前記分離層129と前記
外壁121との間のみが、前記外壁121に設けられた
空気取入れ口125によって外部と連通する構成とな
る。内壁122と分離層129は一体化していてもかま
わない。
【0172】従って、インクタンク内部のインクが消費
されると、内壁122は変形し、内壁で囲まれた領域の
体積は減少し、内壁には弾性変形により初期状態の形状
に戻ろうとする力が働く。このとき、分離層は内壁より
さらに薄いので、内壁の変形と同時に変形され、内壁に
追従する。また、空気取入れ口125から、分離層12
7と外壁との間に大気が導入される。この大気の導入
は、内壁の変形を助け、インク使用時に安定した負圧の
維持をはかる働きをする。
【0173】123は容器内部から外部へのインク供給
部を示しており、不図示のインクジェットヘッド側のイ
ンク導入部との接続部分となる。また、126はインク
ジェットヘッドとの接続部分となるインク導出許可部材
である。
【0174】ここで、インク供給部123付近では、外
壁121と内壁122は一体となっているので、ブロー
成形による製造工程において、インク供給部123の成
形性を高めることが容易に実現可能である。インク供給
部123の成形性が良いと、インクジェット記録ヘッド
との接続が確実に行われるために、接続部からのインク
漏れが生じることがなく、またインクタンクとインクジ
ェット記録ヘッドの着脱をくり返すことができるのでよ
り望ましい。さらに外壁と内壁がインク供給部123付
近で一体に成形されていることで、インク供給部123
付近の強度を高めることができる。
【0175】124は内壁122が外壁121に分離層
129を挟んで係合される内壁溶着部であり、外壁に係
合することで内壁122を支持している。
【0176】本適用例の製造方法は、パリソンをもう一
層多層構造とすることで容易に実現可能である。
【0177】図23に本発明のさらに他の適用例のイン
クタンクの構造の模式的概略図を示す。
【0178】図23において、(a)は断面図、(b)
は側面図、(c)は斜視図である。
【0179】この適用例については、前述した外壁を取
り外すかまたは内包体のみをタンク構造としたものであ
る。
【0180】上述の各実施例及び適用例と同様に、ブロ
ーイングエアーを用いるブロー成型を採用した。本適用
例においては図14の製造装置において、外壁を構成す
る樹脂を用意しないことで容易に製造することが出来
る。
【0181】本方式で製造した場合には、大気連通口を
設ける必要はなく、又、角部の動きを外側から規制する
外壁を持たない。
【0182】ここで、図面上では省略されているが、ピ
ンチオフ部を最大面積部に作らない事でインクタンクを
構成する最大面積部の厚みが最大面積部の中央域から角
部を構成する部分に向かって連続的に薄くなっている。
又、外壁がある場合に成型される外壁の厚みの分布は、
内壁の最大面積部の中央域が容器の内部に向かって凸を
なす形状を形成している。この凹み形状と厚みの分布が
インクタンクの内部の負圧の変化に対して最大面積をな
す面がより一層なめらかにこの凸形状の曲面を形成しな
がら変形していく。
【0183】又、角部を構成する部分は、インクタンク
のインクの減少に追従して最大面積面の中央域に向かっ
て移動はするが、角部の形状を保ったまま、対向する最
大面積面の中央域から順序よくその周囲に向かって互い
に密着していく。
【0184】このような変形の規則性から、インクタン
クとしての特性を備えており、インクタンクとして用い
ることができる。
【0185】加えて、外壁の構造について補足する。前
述した外壁の1つの機能として内壁の角部の変形を規制
することをあげたが、この機能を発揮する構造として
は、内壁の変形に対しては形状を維持でき、かつ角部の
周囲を覆う構造(角部包囲部材)を有するものであれば
よい。従って、プラスチック、金属あるいは、厚紙等の
材質で、上述した外壁または内壁を覆う構造にしてもよ
い。この外壁としては、全面でもよく、角部のみ面構造
で、この面構造を金属等の棒で結合するようなものでも
良い。さらに外壁は、メッシュ構造でも良い。
【0186】<インクジェットカートリッジ>次に、本
発明にかかるインクタンクを、記録ヘッドに接続する場
合を説明する。
【0187】図24(a)に本発明のインクタンクと接
続可能な記録手段である記録ヘッドの概略図を示し、図
24(b)に、この記録ヘッドとインクタンクとの接続
状態における断面概略図を示す。
【0188】図24(a)において、401は記録手段
としての記録ヘッドユニットであり、フルカラー印刷が
可能なように、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ
各色用の記録ヘッドが一体的な構成となるように組み立
てられている。これらの記録ヘッドは、インクを吐出す
るための吐出口を有する液流路と、前記インク吐出口か
らインクを吐出するための発熱抵抗素子とを有してい
る。
【0189】402は、それぞれの記録ヘッド部にイン
クを導入するためのインク導入部としてのインク供給管
であり、このインク供給管402の端部には気泡やゴミ
をトラップするためのフィルタ403が設けられてい
る。
【0190】この記録ヘッドユニット401に対して前
述したインクタンク100を装着する場合、図24
(b)に示したように、インク供給管402がインクタ
ンク100に設けられた圧接体106に接続されること
によりインク供給が可能となる。
【0191】そして、インクタンク装着後には不図示の
記録装置に設けられた回復手段等により記録ヘッド側に
インクタンク内部のインクを導入し、インク連通状態が
形成される。この後、印字動作中には記録ヘッドに設け
られたインク吐出部404からインクが吐出され、イン
クタンク内壁102内に保持されたインクが消費される
ことになる。
【0192】ここで、本発明のインクタンクは、インク
供給部がインクタンクの中心から下方に設けられてい
る。このことにより、インクタンク中のインク残量の変
化に伴う、記録ヘッド側の吐出力の調整を行う必要がな
く、また、実際に使用できるインクの使用効率を高める
ことができる。
【0193】さらに、本発明の各実施例におけるインク
タンクは、それぞれインクタンク内壁に囲まれた内包体
に、負圧発生、及び負圧保持能力を有するので、インク
供給部に設けられる圧接体、弁、ゴム栓などのインク導
出許可部材には、記録ヘッドから分離した際にインクを
保持できればよい。
【0194】<インクジェット記録装置>最後に、各実
施例及び各適用例にて説明したインクタンクを搭載して
記録を行うインクジェット記録装置の説明を行う。図2
5に、本発明の一実施例にかかるインクタンクを搭載す
るインクジェット記録装置の概略図を示す。
【0195】図25において、ヘッドユニット401及
びインクタンク100は、インクジェット記録装置本体
にキャリッジ不図示の位置決め手段によって固定支持さ
れるとともに、該キャリッジに対してそれぞれ着脱可能
な形で装着される。
【0196】駆動モータ513の正逆回転は駆動伝達ギ
ア511、509を介してリードスクリュー504に伝
達され、これを回転させ、またキャリッジはリードスク
リュー504の螺旋溝505に係合するピン(不図示)
を有する。これによって、キャリッジは装置長手方向に
往復移動される。
【0197】502は記録ヘッドユニット内の各記録ヘ
ッドの前面をキャップするキャップであり、不図示の吸
引手段によりキャップ内開口を介して記録ヘッドの吸引
回復を行うために用いられる。キャップ502はギア5
08等を介して伝達される駆動力により移動して各記録
ヘッドの吐出口面を覆うことができる。キャップ502
の近傍には、不図示のクリーニングブレードが設けら
れ、このブレードは図の上下方向に移動可能に支持され
ている。ブレードは、この形態に限られず、周知のクリ
ーニングブレードが本例に適用できることは言うまでも
ない。
【0198】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジションに移動したと
きにリードスクリュー505の作用によってそれらの対
応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、
周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれば、本
例にはいずれも適応できる。
【0199】キャリッジに装着された記録ヘッドユニッ
トの接続パッド452は、キャリッジに設けられた接続
板530が所定軸廻りに回動することにより、その接続
パッド531と接続し、電気的接続がなされる。この接
続にはコネクタを用いないため、記録ヘッドに不要な力
が作用しない。
【0200】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内包体の最大面積面に変形規制部材を設け、つぶれに対
する強度を局部的に調整し、さらにはつぶれかたをも規
制したことにより、安定した負圧を利用しながら液体供
給を行うことが出来る。
【0201】上記の構造をインクジェット記録分野にお
けるインクタンクに適用することで、インクの供給負
圧、外部からの機械的な力、温度及び圧力等の環境の変
化に微妙に追従して内壁が変形するため、インクタンク
の圧力が一定になり、インクジェットヘッドへのインク
の供給がスムーズに行われる。そのため、上述の効果を
有するインクジェットヘッドに対して完全一体化あるい
は分離可能なインクジェットカートリッジを提供するこ
とが出来る。
【0202】また、水頭差を用いる液体供給システムに
利用した場合には、負圧を利用することで小型化を達成
された液体供給システム及びそれに用いることの出来る
液体収納容器を提供することが出来る。
【0203】上記の実施例及び適用例はいずれもインク
ジェット記録分野におけるインクタンクとして説明を行
ったが、例えば記録部としてのペン或いはインク吐出部
等液体収納容器の外部部材または外部へ液体を供給する
ために負圧を利用する液体収納容器においても適用でき
ることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される液体収納容器の模式的概略
図であり、(a)は断面図、(b)は側面図、(c)は
斜視図である。
【図2】本発明による液体収納容器の一実施例の構成を
示す断面図であり、(a)〜(b)及び(c)〜(d)
のそれぞれは本発明の第1実施例及びその変形例の最大
面積面に直交する面による断面図及びA−A断面図であ
る。
【図3】本発明による液体収納容器の一実施例の構成を
示す断面図であり、(a)〜(b)及び(c)〜(d)
のそれぞれは本発明の第2実施例及びその変形例の最大
面積面に直交する面による断面図及びA−A断面図であ
る。
【図4】本発明による液体収納容器の一実施例の構成を
示す断面図であり、(a)〜(b)及び(c)〜(d)
のそれぞれは本発明の第3実施例及びその変形例の最大
面積面に直交する面による断面図及びA−A断面図であ
る。
【図5】本発明による液体収納容器の一実施例の構成を
示す断面図であり、(a)〜(b)及び(c)〜(d)
のそれぞれは本発明の第4実施例及びその変形例の最大
面積面に直交する面による断面図及びA−A断面図であ
る。
【図6】本発明の液体収納容器の一実施例の構成を示す
図であり、(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞ
れは、本発明の第5実施例及びその変形例の上面図、平
面図、及び側面図であり、(g)は液体収納容器に形成
される凸部の形状を示す断面図である。
【図7】本発明の液体収納容器の一実施例の構成を示す
図であり、(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞ
れは、本発明の第6実施例及びその変形例の上面図、平
面図、及び側面図である。
【図8】(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞれ
は、本発明の第7実施例及びその変形例の上面図、平面
図、及び側面図であり、(g)、(h)は液体収納容器
に形成される凸部の形状を示す断面図である。
【図9】本発明の液体収納容器の一実施例の構成を示す
図であり、(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞ
れは、本発明の第8実施例及びその変形例の上面図、平
面図、及び側面図である。
【図10】(a)〜(c)のそれぞれは、本発明の第8
実施例の変形例の上面図、平面図、及び側面図である。
【図11】(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞ
れは、本発明の第9実施例及びその変形例の上面図、平
面図、及び側面図であり、(g)〜(i)は液体収納容
器に形成される凸部の形状を示す断面図である。
【図12】(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞ
れは、本発明の第10実施例及びその変形例の上面図、
平面図、及び側面図である。
【図13】(a)〜(c)及び(d)〜(f)のそれぞ
れは、本発明の第11実施例及びその変形例の上面図、
平面図、及び背面図である。
【図14】(a)〜(d)のそれぞれは、本発明が適用
されるインクタンク製造工程を示す説明図である。
【図15】補強部材を断続的に含んだパリソンの説明図
であり、(a)はパリソンの供給方向に対して直交する
平面による断面図、(b)はパリソンと金型の挟持部を
示す(a)のA−A断面図である。
【図16】本発明が適用される液体収納容器の製造工程
における液体収納容器の状態を示す概略図である。
【図17】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は側面図
である。
【図18】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は側面図
である。
【図19】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は側面図
である。
【図20】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は側面図
である。
【図21】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は平面
図、(c)は底部を上面とした時の斜視図である。
【図22】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は側面図
である。
【図23】本発明が適用される液体収納容器の他の例の
模式的概略図であり、(a)は断面図、(b)は側面
図、(c)は斜視図である。
【図24】(a)は、本発明が適用されるインクタンク
と該インクタンクに接続可能な記録ヘッドを示す概略斜
視図であり、(b)は、この記録ヘッドとインクタンク
との接続状態を示す概略断面図である。
【図25】本発明が適用されるインクタンクを搭載する
インクジェット記録装置を示す概略図である。
【符号の説明】
100 液体収納容器(インクタンク) 101 筐体(外壁) 102 内壁 103 インク供給口 104 溶着部 105 空気取り入れ口 106 インク導出許可部材 107 隙間 108 弁 109 補強部材 217 パリソン 218 金型 401 記録ヘッドユニット 402 インク供給管 403 フィルタ 404 インク吐出部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的な大気連通部を有し略多角柱状で
    あって、該多角柱の3面の延長部がなす角部を有する筐
    体と、 該筐体内面と同等もしくは相似形の外面と、前記筐体の
    角部に対応して角部とを有し、内部に液体を収納可能な
    液体収容部を形成すると共に前記筐体に対して剥離可能
    な内包体と、 前記液体収容部から外部に液体を供給する液体供給部
    と、 前記内包体が一体となる部分が前記外壁に挟持されてい
    るピンチオフ部と、を有する液体収納容器であって、 前記筐体及び前記内包体は前記液体供給部を有する面及
    びピンチオフ部を有する面を除いた面に最大面積となる
    面を有し、 前記内包体の前記最大面積面となる面の周辺部を除いた
    領域に変形規制部材を設けることを特徴とする液体収納
    容器。
  2. 【請求項2】 前記液体収納容器は全域にわたり前記内
    包体と前記筐体とが剥離可能な対向する一組の最大面積
    となる面を有し、該対向する最大面積面のそれぞれに、
    周辺部を除いた領域に変形規制部材を設けることを特徴
    とする請求項1に記載の液体収納容器。
  3. 【請求項3】 前記変形規制部材が前記最大面積面に複
    数存在することを特徴とする請求項1乃至2に記載の液
    体収納容器。
  4. 【請求項4】 前記変形規制部材のうちの少なくとも一
    つは前記最大面積面の中央部に存在することを特徴とす
    る請求項3に記載の液体収納容器。
  5. 【請求項5】 前記変形規制部材の厚みは、前記最大面
    積面の中央近傍よりも、角部近傍のほうが薄いことを特
    徴とする請求項1ないし4に記載の液体収納容器。
  6. 【請求項6】 前記変形規制部材の厚みは、前記最大面
    積面の中央域から各角部に向かって徐々に減少すること
    を特徴とする請求項5に記載の液体収納容器。
  7. 【請求項7】 前記変形規制部材は、前記内壁に分離不
    能に設けられた前記内壁とは異なる材料からなる中央部
    より角部近傍のほうが薄い補強部材であることを特徴と
    する請求項1乃至6に記載の液体収納容器。
  8. 【請求項8】 前記変形規制部材は、前記筐体及び前記
    内包体に設けられた凸部であることを特徴とする請求項
    1乃至6に記載の液体収納容器。
  9. 【請求項9】 前記最大面積面に大きさの異なる同形状
    の凸部が略同心円的に複数存在することを特徴とする請
    求項8に記載の液体収納容器。
  10. 【請求項10】 前記変形規制部材は前記筐体及び前記
    内包体に設けられた凸部であり、それぞれの面の凸部
    は、最大面積となる両の中央域をはさんで対向する位置
    に存在することを特徴とする請求項2に記載の液体収納
    容器。
  11. 【請求項11】 前記変形規制部材は前記筐体及び前記
    内包体に設けられた凸部であり、それぞれの面の凸部の
    形状が異なることを特徴とする請求項2に記載の液体収
    納容器。
  12. 【請求項12】 前記内包体及び前記筐体の角部はそれ
    ぞれ微小曲面であることを特徴とする請求項1乃至11
    に記載の液体収納容器。
  13. 【請求項13】 前記内包体及び前記筐体との間の一部
    に前記内包体を大気に触れさせないための分離層が介在
    し、 該分離層と前記筐体との間に大気を導入可能な空気取り
    入れ口を有することを特徴とする請求項1に記載の液体
    収納容器。
  14. 【請求項14】 略多角柱形状で、該多角柱の3面の延
    長交差域に相当する角部を備え内部に液体を収納する液
    体収納部材と、 前記液体収納部材の角部を、その形状を維持できる範囲
    で移動可能に規制すると共に、液体収納部材の変形に対
    して形状を維持できる角部包囲部材と、 前記液体収納部材に収納される液体を外部へ供給するた
    めの液体供給口と、を有し、 前記液体収納部材は前記液体供給口を有する面を除いた
    面に最大面積となる面を有し、該面の周辺部を除いた領
    域に変形規制部材を設けることを特徴とする液体収納容
    器。
  15. 【請求項15】 実質的な大気連通部を有し略多角柱状
    であって、該多角柱の3面の延長部がなす角部を有する
    筐体と、 該筐体内面と同等もしくは相似形の外面と、前記筐体の
    角部に対応して角部とを有し、内部に液体を収納可能な
    液体収容部を形成すると共に前記筐体に対して剥離可能
    な内包体と、 前記液体収容部から外部に液体を供給する液体供給部
    と、 前記内包体が一体となる部分が前記外壁に挟持されてい
    るピンチオフ部と、を有し、 前記筐体及び前記内包体は前記液体供給部を有する面及
    びピンチオフ部を有する面を除いた面に最大面積となる
    面を有し、 前記内包体の前記最大面積面となる面の周辺部を除いた
    領域に、前記内壁に分離不能に設けられた前記内壁とは
    異なる材料からなる補強部材を設けることを特徴とする
    液体収納容器。
  16. 【請求項16】 実質的な大気連通部を有し略多角柱状
    であって、該多角柱の3面の延長部がなす角部を有する
    筐体と、 該筐体内面と同等もしくは相似形の外面と、前記筐体の
    角部に対応して角部とを有し、内部に液体を収納可能な
    液体収容部を形成すると共に前記筐体に対して剥離可能
    な内包体と、 前記液体収容部から外部に液体を供給する液体供給部
    と、 前記内包体が一体となる部分が前記外壁に挟持されてい
    るピンチオフ部と、を有し、 前記筐体及び前記内包体は前記液体供給部を有する面及
    びピンチオフ部を有する面を除いた面に最大面積となる
    面を有し、 前記内包体及び前記筐体の前記最大面積面となる面の周
    辺部を除いた領域に、凸部を設けることを特徴とする液
    体収納容器。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16に記載の液体収納容
    器と、 該液体収納容器の前記インク供給部に接合され、インク
    の吐出を行うインクジェットヘッドと、 を有することを特徴とするインクジェットカートリッ
    ジ。
  18. 【請求項18】 実質的な大気連通部を有する筐体と、 該筐体内面と同等の外面と、内部に液体を収容可能な液
    体収容部とを有する内包体と、 該液体収容部から外部に液体を供給可能にするための液
    体供給部と、 を有する断面が多角形により構成される液体収納容器の
    製造方法において、 前記液体収納容器の外郭に相当する型と、該型より小さ
    い径の略円筒形の筐体用の第1のパリソン及び内包体用
    の第2のパリソンとを用意する工程と、 内部にエアを注入して前記第1、第2のパリソンを膨張
    させて前記型に沿わせ、液体収納容器の筐体及び内包体
    を分離可能で略相似形に成形する工程と、 を含み、内包体用の第2パリソンを内壁を形成するため
    の層と補強部材を形成するための層との複数層で構成
    し、前記内壁となる層は供給方向に対して水平及び垂直
    方向のいずれに対しても連続で、前記補強部材となる層
    は供給方向に対して水平及び垂直方向のいずれに対して
    も断続的に供給することを特徴とする液体収納容器の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 前記パリソンを用意する工程におい
    て、前記内壁を形成するための層と前記補強部材を形成
    するための層との間に接着層を設けることを特徴とする
    請求項18に記載の液体収納容器の製造方法。
JP18650297A 1996-08-02 1997-07-11 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法 Expired - Fee Related JP3245090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18650297A JP3245090B2 (ja) 1996-08-02 1997-07-11 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-204645 1996-08-02
JP20464596 1996-08-02
JP25163196 1996-09-24
JP8-251631 1996-09-24
JP18650297A JP3245090B2 (ja) 1996-08-02 1997-07-11 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10151762A true JPH10151762A (ja) 1998-06-09
JP3245090B2 JP3245090B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=27325763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18650297A Expired - Fee Related JP3245090B2 (ja) 1996-08-02 1997-07-11 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3245090B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029546A (ja) * 2000-07-19 2002-01-29 Dainippon Printing Co Ltd カートリッジ式袋
JP2002053144A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Dainippon Printing Co Ltd カートリッジ式袋
US6945428B2 (en) 2002-01-16 2005-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Liquid container and liquid container manufacturing method
WO2022091997A1 (ja) * 2020-10-29 2022-05-05 キョーラク株式会社 二重容器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029546A (ja) * 2000-07-19 2002-01-29 Dainippon Printing Co Ltd カートリッジ式袋
JP2002053144A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Dainippon Printing Co Ltd カートリッジ式袋
US6945428B2 (en) 2002-01-16 2005-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Liquid container and liquid container manufacturing method
WO2022091997A1 (ja) * 2020-10-29 2022-05-05 キョーラク株式会社 二重容器
JP2022072403A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 キョーラク株式会社 二重容器
CN116323406A (zh) * 2020-10-29 2023-06-23 京洛株式会社 双重容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3245090B2 (ja) 2002-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3251845B2 (ja) 負圧を与える液体収納容器、該容器の製造方法、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3245082B2 (ja) 液体収納容器、該容器の製造方法、該容器を用いるインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3245053B2 (ja) インクタンク、該インクタンクの製造方法、前記インクタンクを用いるインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3245092B2 (ja) 液体注入方法
US6305794B1 (en) Liquid container, ink jet cartridge having same and manufacturing method of the container
JP3342372B2 (ja) インクジェットプリントシステムに用いられる大容量インク補充容器
JP3245090B2 (ja) 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及び該容器の製造方法
JP3245088B2 (ja) 液体吐出ヘッドカートリッジ及び該カートリッジに用いられる液体収容容器
JP2001063759A (ja) 液体収納容器及びその製造方法、並びにインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置
JPH1044452A (ja) 負圧を与える液体収納容器、該容器の製造方法、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ
JPH1044454A (ja) 液体収納容器、該液体収納容器の製造方法、インクタンクとインクジェットヘッドとを一体化したインクジェットヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3251881B2 (ja) 液体収納容器及び該液体収納容器を備えるインクジェットカートリッジ及び該インクジェットカートリッジを備えるインクジェット記録装置
JP3311342B2 (ja) 負圧を与える液体収納容器の製造方法
JPH1044385A (ja) 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置
AU741550B2 (en) Ink container
AU731621B2 (en) Ink container
AU715849B2 (en) Liquid container
AU726614B2 (en) Ink container
JPH1044453A (ja) 液体収納容器、ヘッドカートリッジおよび記録装置
HK1011955B (en) Liquid accommodating container providing negative pressure, manufacturing method for the same, ink jet cartridge having the container and ink jet recording head as a unit, and ink jet recording apparatus
JPH1034956A (ja) インクタンク

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011016

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees