JPH10152465A - スチレンスルホン酸ナトリウム半水和物、それよりなる組成物及びその製造方法 - Google Patents
スチレンスルホン酸ナトリウム半水和物、それよりなる組成物及びその製造方法Info
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- JPH10152465A JPH10152465A JP8311024A JP31102496A JPH10152465A JP H10152465 A JPH10152465 A JP H10152465A JP 8311024 A JP8311024 A JP 8311024A JP 31102496 A JP31102496 A JP 31102496A JP H10152465 A JPH10152465 A JP H10152465A
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Abstract
る種々の課題、即ち特に貯蔵・輸送時の重合による有効
成分の減少、そして固結による商品価値の低下等が解決
できる性質を有する物質及び組成物、さらにはその製造
方法を提供する。 【解決手段】スチレンスルホン酸ナトリウム半水和物で
あることを特徴とするスチレンスルホン酸ナトリウムを
製造し用いる。
Description
酸ナトリウム半水和物、それを含有する組成物及びその
製造方法に関するものである。
ム化合物で、通常粉体を取り扱う雰囲気で耐重合性、耐
固結性に優れた安定性の高いスチレンスルホン酸ナトリ
ウム半水和物とそれを含有する組成物及びその製造方法
に関するものである。
ハロエチルベンゼンスルホン酸水溶液に苛性ソーダ水溶
液を作用させて合成されることは広く知られている。
は、苛性ソーダのアルコール溶液にβ−ハロエチルベン
ゼンスルホン酸水溶液を滴下しながら、50℃〜70℃
の温度で反応を行う方法、又、特開昭52−23038
号公報では、濃度35重量%の苛性ソーダ水溶液に窒素
雰囲気中95〜105℃に維持しつつβ−ハロエチルベ
ンゼンスルホン酸水溶液を滴下して反応晶析させる方法
が記載されている。又、特公昭38−20570号公報
では、苛性ソーダ水溶液にβ−ハロエチルベンゼンスル
ホン酸水溶液を室温又はそれ以下の温度において添加
し、β−ハロエチルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩
を一旦製造する。その後80〜100℃に昇温・加熱し
て、苛性ソーダ水溶液を添加しスチレンスルホン酸ナト
リウムを結晶として取り出す、所謂2段階反応による製
造方法が開示されている。
スルホン酸ナトリウムが製造でき、アクリル繊維の染色
補助剤やイオン交換樹脂、界面活性剤、減粘剤としての
用途に有効に利用されている。
ホン酸ナトリウムは、貯蔵、輸送時の安定性が劣り、数
カ月間でその10重量%以上が重合し、有効成分が減少
する問題、更には、粒子間の架橋によるブロッキング、
所謂固結が発生する問題があった。
後、重合禁止剤として亜硝酸塩やハイドロキノン、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル等を添加する工夫がなさ
れて来た。その結果、かなり重合は抑制され、工業薬品
として製造・販売できるようになった。しかし、効果は
充分ではなく、又、多量の重合禁止剤による反応性の低
下といった新たな問題点も惹起した。後者に対しては、
特に対策は取られず、貯蔵・輸送時の管理強化が図られ
た。一部には造粒も試みられた。しかし、これらは本質
的な解決策ではなく、その効果は充分満足できるもので
はなかった。
レンスルホン酸ナトリウムが有する種々の課題、即ち特
に貯蔵・輸送時の重合による有効成分の減少、そして固
結による商品価値の低下等が解決できる性質を有する物
質及び組成物、さらにはその製造方法を提供するもので
ある。
問題点を解決するため、次のような検討を行った。
れたスチレンスルホン酸ナトリウムを化学分析、Cu−
Kα線による粉末X線回折、熱分析等で解析した。その
結果、従来方法により製造して得られた結晶の何れもが
スチレンスルホン酸ナトリウム無水物であり、図1
(A),図2(A)にその解析結果を示す。
その製造条件を種々検討し、更には、得られたスチレン
スルホン酸ナトリウム結晶の各種処理を行った。
見い出した。それは、得られたスチレンスルホン酸ナト
リウム無水物の湿潤ケーキを一軸のスクリュー式ブレン
ダーで撹拌・混合すると、ケーキは次第に自由流動性を
増し、乾燥粉末の様相を呈して来た。そして、その撹拌
・混合処理した粉末の構造解析を行い以下のことが分か
った。
粉末X線回折,及び熱分析を行った結果、それはこれま
でのスチレンスルホン酸ナトリウム無水物とは全く結晶
構造が異なるスチレンスルホン酸ナトリウム半水和物で
あることが判明し、その粉末X線回折パターンは図1
(A)とは全く異なり図1(B)と同じパターンを示し
た。
物は、これまでの無水物と物性も異なっていた。即ち、
貯蔵・輸送時における重合性がほとんどなく、安定に取
り扱うことができた。そのため、重合禁止剤を多量に用
いる必要もない。更には、粒子間の架橋は見られず、6
ヶ月間以上の貯蔵でも固結の発生はなかった。
ン酸ナトリウム半水和物を見い出し、この半水和物の工
業化技術の確立のため、鋭意検討を重ね、本発明を完成
するに至った。
リウム半水和物であることを特徴とするスチレンスルホ
ン酸ナトリウムに関するものであって、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム半水和物が50重量%以上からなること
を特徴とするスチレンスルホン酸ナトリウム組成物、そ
して該半水和物及び該組成物の製造方法に関するもので
ある。
水和物は、Cu−Kα線による粉末X線回折において図
1(B)の回折パターンを示し、熱分析(TG−DT
A)において図2(B)のパターンを示す結晶性化合物
である。
α線による粉末X線回折において、該半水和物の結晶の
粒度,形状,結晶性によって回折線の強度,相対強度は
変わる。しかし、その回折角(面間隔)は一定である。
値を表1に示す。
示差熱分析(DTA)において、70〜80℃に大きな
吸熱ピークが存在する。更に、この吸熱ピークに対応し
て重量が減少(TG)し、その量はスチレンスルホン酸
ナトリウム含量に対して、0.5倍モルである。該半水
和物は結晶性化合物であり、その製造条件によりその粒
径,形状はさまざまであり、本発明は粒子形状等の物性
は特に限定されるものではない。図1(B),図2
(B)の各解析パターンを示すスチレンスルホン酸ナト
リウム半水和物(以後、単に半水和物と略記する)は、
これまでに知られておらず、本発明者等によって初めて
見い出された化合物である。
的に安定性が高く、貯蔵,輸送,取り扱い時の重合や固
結を回避できる。
に二重結合を有し、通常の雰囲気で化学的に変化し、自
己重合し易く、又、酸化を受け易い化合物である。しか
し、半水和物は化学的に安定であり、長期間の貯蔵に耐
え得る。
常の雰囲気ではスチレンスルホン酸ナトリウム無水物等
の他の結晶構造に変化し難く、その結果、長期間の貯蔵
における固結等の問題が殆どない。
ン酸ナトリウムの結晶は、無水物である。その粉末X線
回折パターンを図1(A)に、熱分析のパターンを図2
(A)にそれぞれ示す。これらは、半水和物特有の図1
(B),図2(B)と全く異なり、別物質であることは
明らかである。図2(A)では、結晶水を示す吸熱ピー
クはなく、又、重量減少もない。付着水による変化が低
温で見られる程度である。
(以後、単に無水物と略記する)は、前述した様に、化
学的,結晶構造的安定性に劣り、貯蔵,輸送,取り扱い
時に重合が進み、又、固結が起こり易い。
なることを特徴とするスチレンスルホン酸ナトリウム組
成物であり、この半水和物の比率が50重量%以上で、
半水和物の特徴である化学的,結晶構造的安定性が得ら
れ、重合性,固結性が抑制された商品価値の高い組成物
となる。この半水和物の比率が70重量%以上,さらに
は90重量%以上が望ましく、前記効果がより顕著にな
る。この組成物では、半水和物が有する特徴が、共存す
る無水物にも波及しその物性を改善することが判った。
以下であっても、半水和物の特徴である化学的,結晶構
造的安定性が高く、重合性,固結性が抑制された組成物
となり得る。更には、20重量%以下,10重量%以下
が望ましく、期待する効果はより顕著になる。
が好ましく、重合性,固結性が抑制された商品価値の高
い組成物となる。更には、2〜10重量%,3〜7重量
%が望ましく、期待する効果はより顕著になる。水分含
量とは、半水和物のもつ結晶水及び付着水の総量であ
る。半水和物含量が高い時の水分は結晶水が多くなり取
り扱い性は向上し好ましい。
1〜1.0重量%が好ましく、重合性,固結性が抑制さ
れた組成物となる。水酸化ナトリウムの作用効果は、半
水和物の特徴である化学的,結晶構造的安定性を更に高
めるだけでなく、共存する無水物の安定性をも高める。
水酸化ナトリウム含量は、更には0.2〜0.7重量
%,より好ましくは0.2〜0.4重量%が、効果的と
なる。
ことが好ましい。その形状は特に限定しない。鱗片状,
角柱状,不定形等いずれでも構わない、又、それらの造
粒物でも良い。形態が粉体の時、かさ密度は小さくなる
ものの、溶解性,計量時のハンドリング性は向上する。
粉体の粒径は、通常、数μm以上,数mm以下である。
している時、各々の粒子が別々に存在していてもよく、
粒子内部が無水物で外部が半水和物でもよく、又、粒子
内部が半水和物で外部が無水物でもよい。組成物の化学
的,結晶構造的安定性をより高めるためには、粒子外部
が半水和物であることがより好ましい。
分,水酸化ナトリウム以外の成分としては、通常、塩化
ナトリウム,臭化ナトリウム,ヨウ化ナトリウム,硫酸
ナトリウム等が含まれる。これらは、製造過程で生成す
るもので、組成物の安定性には殆ど関与しない。しか
し、これら成分含量が高くなると、スチレンスルホン酸
ナトリウム含量が低下し、用途上問題になる場合もあ
り、少ないほど好ましく、総計5重量%以下,更には3
重量%以下が望ましい。
合禁止剤がある。重合禁止剤は、通常、亜硝酸塩,ハイ
ドロキノン,ハイドロキノンモノメチルエーテル等が適
用できる。これらは、貯蔵,輸送時におけるスチレンス
ルホン酸ナトリウムの自己重合を抑制することが目的で
あり、従来の無水物では多い場合、数千重量ppm存在
した。本発明の組成物では、スチレンスルホン酸ナトリ
ウムの安定性が極めて高く、その量は100重量ppm
以下,更には10重量ppm以下でもよい。
水和物、その組成物及びその製造方法を説明するが、本
発明の半水和物及びその組成物はこれら製造方法に限定
されるものではない。
ウムは、β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び/又は
そのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を60℃
以上で反応させることにより得られる。
ベンゼンスルホン酸及び/又はそのナトリウム塩の水溶
液中のハロゲンとしては塩素、臭素、ヨウ素などがあ
る。経済性,反応性の面から臭素が好ましい。又、β−
ハロエチルベンゼンスルホン酸及び/又はそのナトリウ
ム塩の水溶液中のβ−ハロエチルベンゼンスルホン酸濃
度は、50重量%以上、好ましくは60重量%以上、さ
らに好ましくは70重量%以上である。β−ハロエチル
ベンゼンスルホン酸及び/又はそのナトリウム塩の水溶
液中には、硫酸や塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素など
のようなハロゲン化水素酸及び/又はそのナトリウム塩
等の不純物を含有していてもよい。
リウムを生成するのに必要な量であり、具体的には、β
−ハロエチルベンゼンスルホン酸1モルに対して2〜4
モル、好ましくは2〜3モルである。又、β−ハロエチ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム1モルに対しては1〜
2モル、好ましくは1〜1.5モルである。又、使用す
る苛性ソーダ濃度は、通常市販されている48重量%で
も、それを水で希釈したものでもよい。溶媒としては、
一般に水が用いられる。又、スチレンスルホン酸ナトリ
ウムの重合を防ぐ面から、重合禁止剤、例えば亜硝酸塩
を加えることが望ましい。
ホン酸ナトリウムの結晶成長を促進する面から、反応温
度は60℃以上である。好ましい温度は80℃以上,さ
らに好ましくは90℃以上である。反応温度が低いとビ
ニル化が進行し難く、又、結晶が貧弱になる。反応温度
が110℃を越えるとスチレンスルホン酸ナトリウムの
一部が自己重合する恐れがある。
又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液の添
加順序は、前者を後者に添加しても、その逆でもよく、
又、両液を同時に添加してもよい。但し、β−ハロエチ
ルベンゼンスルホン酸水溶液に苛性ソーダ水溶液を添加
する方法では生成するスチレンスルホン酸ナトリウムが
反応中に重合する恐れがある。
窒素雰囲気のほうが好ましく、生成するスチレンスルホ
ン酸ナトリウムの重合を抑制する効果がある。
条件によっては、若干量の半水和物が検出されることも
あるが、実質的に無水物結晶である。
冷却しても結晶構造は殆ど変わらない。
機等により固液分離して湿潤ケーキを得る。該ケーキ
は、次に強制流動する。この操作が本発明の骨子とな
る。
流動させることであり、撹拌羽根,回転ドラム,スクリ
ューブレンダー,一軸或いは二軸押出機,V型混合機,
流動混合機,等を挙げることができる。例えば、一軸の
スクリュー式ブレンダーで混合すると、通常とは逆にケ
ーキは次第に自由流動性を増し、乾燥粉末の様相を呈し
てくる。この間、X線回折(XRD)によると次第に半
水和物含量が増し、それに対応して無水物含量が減少す
る。即ち、無水物から半水和物への転移が進む。強制流
動の条件、例えば温度,時間,強度は別に制限しない。
半水和物が50重量%以上からなるスチレンスルホン酸
ナトリウム組成物が得られるような条件であれば良い。
更に、無水物含量は35重量%以下であることが望まし
い。
物から半水和物への転移速度は大きくなるので短時間で
良いが、更に高くなると無水物で安定となり転移しづら
くなる。比較的低い10〜30℃では、転移速度は小さ
く長時間要する。好ましい温度は20〜60℃である。
る。水酸化ナトリウム含量,臭化ナトリウムの様な塩濃
度が高くなると転移し難く、それら成分濃度が低く、
又、水分含量が高い時転移し易くなる。水分含量は、3
重量%以上が好ましい。ケーキ水分は通常3重量%以上
であり、問題はないが、転移速度をより大きくしたい
時、又、乾燥して水分含量が低く、ほぼ無水物である
時、水をスプレーしながら強制流動すると効果的であ
る。
である。又、この時結晶は一部破砕されるが、化学的,
結晶構造的安定性はその影響を殆ど受けず、希望する効
果が得られる。又、無水物から半水和物への転移は、結
晶粒子毎で起こり、粒子内部は無水物で外側は半水和物
へと転移が進行していき、その効果はより顕著になる。
水物から半水和物への転移が充分に進まず、期待する効
果は薄れる。5時間を超えて強制流動しても、実質的に
半水和物であり、更に大きな効果は期待されない。かえ
って、粒子の破砕が激しくなり結晶が微細化する。
半水和物への転移速度が大きくなり、短時間で希望する
効果を有する粒子が得られる。しかし、大きすぎると結
晶の破砕が激しく、微細化する。強度が小さいと転移速
度も小さくなり、希望の効果を得るには長時間を要す
る。
チルベンゼンスルホン酸及び/又はそのナトリウム塩の
水溶液と苛性ソーダ水溶液との反応晶析及び固液分離に
より得られたスチレンスルホン酸ナトリウム無水物の湿
潤ケーキを、60℃以下の温度,且つ50%以上の相対
湿度の雰囲気に曝露する製造方法がある。
物含量が経時的に減少し、それに対応して半水和物含量
が増加する。即ち、この操作により、無水物から半水和
物への転移が進む。この半水和物と無水物の含量はX線
回折(XRD)により測定される。このことによって、
化学的,結晶構造的安定性の高い半水和物及びその組成
物が得られる。好ましい雰囲気は、温度は30〜60℃
であり、且つ相対湿度は50〜90%である。この雰囲
気で操作性よく短時間で安定化効果の大きい半水和物の
組成物が得られる。
粒度,形状,大きさ,等があるが、別に制限しない。半
水和物が50重量%以上からなるスチレンスルホン酸ナ
トリウム組成物が得られる条件であればよい。更に、無
水物含量は35重量%以下であることが望ましい。
たい時、湿潤ケーキを強制流動をしながら、前記雰囲気
に曝露するとよく、より効果の大きい組成物を製造でき
る。例えば、温度及び湿度センサーを備えたリボンブレ
ンダーがその装置として挙げられる。
ベンゼンスルホン酸及び/又はそのナトリウム塩の水溶
液と苛性ソーダ水溶液との反応晶析により得られたスチ
レンスルホン酸ナトリウム無水物のスラリーの反応液中
苛性ソーダ濃度を0.1〜3重量%とした後、遠心分離
機等で固液分離する製造方法がある。
製することで、スラリー中で無水物を半水和物に転移さ
せることができる。反応晶析中に苛性ソーダ濃度を0.
1〜3重量%にしても半水和物は得られず、実質的に無
水物である。苛性ソーダ濃度は好ましくは0.5〜2重
量%であり、半水和物含量が高く、好適な水酸化ナトリ
ウム含量を有する組成物が得られる。この範囲の濃度で
は、安定化効果の大きい半水和物の組成物が得られる。
酸等のハロゲン化水素酸や硫酸等で中和する方法、水で
希釈する方法、等で実施できる。
母液塩濃度,等があるが別に制限するものではなく、半
水和物が50重量%以上からなるスチレンスルホン酸ナ
トリウム組成物が得られる条件であれば良い。更に、無
水物含量は35重量%以下であることが望ましい。
(XRD)により測定される。このことによって、化学
的,結晶構造的安定性の高い半水和物及びその組成物が
得られる。
ベンゼンスルホン酸及び/又はそのナトリウムの水溶液
と苛性ソーダ水溶液とを反応晶析した後、固液分離して
得られるスチレンスルホン酸ナトリウム無水物の湿潤ケ
ーキを5重量%以下の苛性ソーダ水溶液で洗浄する製造
方法がある。
することで、無水物を半水和物に転移させることができ
る。苛性ソーダ濃度を低くすると半水和物への転移速度
を大きくできる。しかし、1重量%で転移速度はほぼ一
定となる。好ましい苛性ソーダ濃度は1〜3重量%であ
り、半水和物含量が高く好適な水酸化ナトリウム含量を
有する組成物が得られる。
酸塩を含有させることが望ましく、組成物の安定性をよ
り高めることができる。
際、脱液の後、該苛性ソーダ水溶液を導入し、洗浄する
ことが好ましい。この操作では、洗浄時間を短くでき、
洗浄による結晶の溶解を抑制することができる。又、同
一の遠心分離機で固液分離と洗浄操作を兼用できる。
用量,洗浄時間,等があるが、別に制限するものではな
く、半水和物が50重量%以上からなるスチレンスルホ
ン酸ナトリウム組成物が得られる条件であればよい。更
に、無水物含量は35重量%以下であることが望まし
い。
が本発明はこれらに限定されるものではない。
5%苛性ソーダ水溶液1054部と亜硝酸ソーダ1.2
部を張り込み、撹拌しながら70℃まで昇温した。次に
90℃に維持して、撹拌下、3時間掛けて、窒素雰囲気
中、70%のβ−ブロモエチルベンゼンスルホン酸水溶
液1012部を滴下した。その結果、得られたスチレン
スルホン酸ナトリウム結晶のスラリーを冷却後、遠心分
離で固液分離して、スチレンスルホン酸ナトリウム結晶
(A)の湿潤ケーキを得た。
のスクリュー式ブレンダーを用いて室温下30分間強制
流動させ、該化合物(B)の湿潤ケーキを得た。
ついて化学分析と下記条件にてCu−Kα線による粉末
X線回折及び熱分析を行った。化学分析によるスチレン
スルホン酸ナトリウム含量は、該化合物(A)が83.
0%,該化合物(B)が83.5%であった。又、Cu
−Kα線による粉末X線回折図を図1に、熱分析図を図
2に示した。図1より該化合物(A),(B)はその結
晶構造が全く異なることが明白であり、又、図2より該
化合物(A)はスチレンスルホン酸ナトリウム無水物で
あり、該化合物(B)はスチレンスルホン酸ナトリウム
半水和物であることが判った。
晶(A),(B)の湿潤ケーキをそれぞれポリエチレン
袋に1kgを密封し、25℃で保存した。そして、半年
後、各々の結晶について化学分析を行い、スチレンスル
ホン酸ナトリウム含量の変化を求めた。又、袋の中の状
態,固結状況について調べた。
ン酸ナトリウム無水物結晶(A)は、保存半年後に結晶
はガチガチに固まっており、化学分析,Cu−Kα線に
よる粉末X線回折及び熱分析の際の試料作成にはこの固
まりを乳バチで粉砕しなければならないほどであった。
半年後の該塩(A)の化学分析の結果、スチレンスルホ
ン酸ナトリウムが約10%程度も重合していた。
和物結晶(B)は,保存半年後でも全く固結しておら
ず、さらに化学分析の結果、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム含量は評価前後において変化は全くなく、重合は全
く起こっていなかった。又、結晶構造も該塩半水和物の
ままであった。
め、参考例1で得られたスチレンスルホン酸ナトリウム
半水和物(B)の湿潤ケーキを50℃で4時間熱風乾燥
した。Cu−Kα線による粉末X線回折パターンが図1
(B)と同じパターンであり、該塩は半水和物のままで
あることを確認した。
含量は83.5%から88.9%に増加しており、乾燥
処理後の該塩は重合も全くしていなかった。
例1と同様にポリエチレン袋に入れ密封保存し、半年後
に開封し評価すると、粉末X線回折パターンにより半水
和物のままであることを確認し、固結はしておらず、
又、重合も起こっておらず、安定に保存されていた。
を得るため、参考例1で得られたスチレンスルホン酸ナ
トリウム無水物(A),半水和物(B)の湿潤ケーキを
90℃で6時間乾燥した。Cu−Kα線による粉末X線
回折パターンが図1(A)と同じパターンであり、該塩
は何れも無水物であることを確認した。
含量は83.0%から89.3%に、結晶(B)の該塩
含量は83.5%から90.2%に増加したものの、そ
れぞれ重合物が約2%できており、6時間程度の加熱中
でも重合することが判った。
め、大量の亜硝酸ソーダを添加して該塩(A),(B)
を調製したが、さほど効果はなかった。
を実施例1及び比較例1と同様に、ポリエチレン袋に入
れ密封保存し、半年後に開封し評価すると、何れの該塩
も部分的な固結にとどまったものの、該塩含量は約10
%低下し、該塩の重合及び分解が起こっていた。
物(A)及び半水和物(B)の湿潤ケーキを下記装置
(恒温恒湿器)を用いて、60℃,且つ相対湿度50%
に保持して10時間曝露した。このようにして得られた
何れのケーキも、Cu−Kα線によるX線回折パターン
と熱分析図が図1(B)及び図2(B)とほぼ同じであ
り、一部無水物が残存するものの、スチレンスルホン酸
ナトリウム半水和物であることを確認した。
CUBATOR 実施例4 β−ハロエチルベンゼンスルホン酸水溶液と苛性ソーダ
水溶液を参考例1と同様に操作してスチレンスルホン酸
ナトリウム無水物を晶析させた後、該スラリーを撹拌し
ながら水413部を添加し、液中の苛性ソーダ濃度を1
%とし1時間保持した。
ケーキは、Cu−Kα線によるX線回折パターンと熱分
析図が図1(B)及び図2(B)とほぼ同じであり、一
部無水物が残存するものの、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム半水和物を主成分とする組成物であることを確認し
た。
水溶液を参考例1と同様に操作してスチレンスルホン酸
ナトリウム無水物を晶析させた後、該スラリーを遠心分
離して得られた湿潤ケーキを亜硝酸ソーダを少量含む5
重量%苛性ソーダ水溶液でリンス洗浄して得たケーキ
は、Cu−Kα線によるX線回折パターンと熱分析図が
図1(B)及び図2(B)とほぼ同じであり、一部無水
物が残存するものの、スチレンスルホン酸ナトリウム半
水和物を主成分とする組成物であることを確認した。
なスチレンスルホン酸ナトリウム半水和物、その組成
物、及びこれらの製造方法であって、従来のスチレンス
ルホン酸ナトリウム無水物が持つ化学的及び物理的な諸
問題、即ち、重合性が強く、安定性が低いこと、貯蔵時
に固結が発生すること等の問題点を本質的に全て解決で
きるものであり、産業上極めて有益である。また、これ
らの方法には、特別な装置、薬剤は必要なく、経済性高
く、操作性良く、安定して半水和物,該組成物を製造す
ることができる。
Cu−Kα線による粉末X線回折図を示す。 (B)スチレンスルホン酸ナトリウム半水和物のCu−
Kα線による粉末X線回折図を示す。
熱分析図を示す。 (B)スチレンスルホン酸ナトリウム半水和物の熱分析
図を示す。
Claims (13)
- 【請求項1】スチレンスルホン酸ナトリウム半水和物で
あることを特徴とするスチレンスルホン酸ナトリウム。 - 【請求項2】請求項1記載のスチレンスルホン酸ナトリ
ウム半水和物が50重量%以上からなることを特徴とす
るスチレンスルホン酸ナトリウム組成物。 - 【請求項3】スチレンスルホン酸ナトリウム無水物含量
が35重量%以下、水分含量が1〜15重量%であるこ
とを特徴とする請求項2記載のスチレンスルホン酸ナト
リウム組成物。 - 【請求項4】水酸化ナトリウム含量が0.1〜1.0重
量%であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載
のスチレンスルホン酸ナトリウム組成物。 - 【請求項5】形態が粉体であることを特徴とする請求項
2〜請求項4いずれか記載のスチレンスルホン酸ナトリ
ウム組成物。 - 【請求項6】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び/
又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を6
0℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム無水物を析出させ、固液分離して得られた湿潤ケー
キを強制流動することを特徴とする請求項1記載のスチ
レンスルホン酸ナトリウム半水和物の製造方法。 - 【請求項7】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び/
又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を6
0℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム無水物を析出させ、固液分離して得られた湿潤ケー
キを強制流動することを特徴とする請求項2〜請求項5
いずれか記載のスチレンスルホン酸ナトリウム組成物の
製造方法。 - 【請求項8】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び/
又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を6
0℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム無水物を析出させ、固液分離して得られた湿潤ケー
キを60℃以下の温度、且つ50%以上の相対湿度の雰
囲気に曝露することを特徴とする請求項1記載のスチレ
ンスルホン酸ナトリウム半水和物の製造方法。 - 【請求項9】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び/
又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を6
0℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム無水物を析出させ、固液分離して得られた湿潤ケー
キを60℃以下の温度、且つ50%以上の相対湿度の雰
囲気に曝露することを特徴とする請求項2〜請求項5い
ずれか記載のスチレンスルホン酸ナトリウム組成物の製
造方法。 - 【請求項10】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び
/又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を
60℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナト
リウム無水物を析出させた後、反応液中の苛性ソーダ濃
度を0.1〜3重量%とすることを特徴とする請求項1
記載のスチレンスルホン酸ナトリウム半水和物の製造方
法。 - 【請求項11】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び
/又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を
60℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナト
リウム無水物を析出させた後、反応液中の苛性ソーダ濃
度を0.1〜3重量%とし、固液分離することを特徴と
する請求項2〜請求項5いずれか記載のスチレンスルホ
ン酸ナトリウム組成物の製造方法。 - 【請求項12】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び
/又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を
60℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナト
リウム無水物を析出させ、固液分離して得られた湿潤ケ
ーキを5重量%以下の苛性ソーダ水溶液で洗浄すること
を特徴とする請求項1記載のスチレンスルホン酸ナトリ
ウム半水和物の製造方法。 - 【請求項13】β−ハロエチルベンゼンスルホン酸及び
/又はそのナトリウム塩の水溶液と苛性ソーダ水溶液を
60℃以上の温度で反応させ、スチレンスルホン酸ナト
リウム無水物を析出させ、固液分離して得られた湿潤ケ
ーキを5重量%以下の苛性ソーダ水溶液で洗浄すること
を特徴とする請求項2〜請求項5いずれか記載のスチレ
ンスルホン酸ナトリウム組成物の製造方法。
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