JPH10153398A - 全熱交換体用紙及びその製造方法 - Google Patents

全熱交換体用紙及びその製造方法

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JPH10153398A
JPH10153398A JP8326094A JP32609496A JPH10153398A JP H10153398 A JPH10153398 A JP H10153398A JP 8326094 A JP8326094 A JP 8326094A JP 32609496 A JP32609496 A JP 32609496A JP H10153398 A JPH10153398 A JP H10153398A
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heat exchanger
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moisture
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JP8326094A
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Osamu Nakano
修 中野
Yoshiaki Tomotake
義明 友竹
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全熱交換効率が高く、全熱交
換器用の紙製全熱交換体を得るためのコルゲート加工
を、熱接着で簡便に施せる全熱交換体用紙を提供する。 【解決手段】 JIS A 1322 に規
定する難燃性基紙の片面あるいは両面に、吸放湿性粉体
とバインダーを主体とする塗工層を5〜30g/m2の
範囲で設け、更に、熱接着性を有する接着剤層を5〜2
5g/m2且つ面積比率20〜80%の割合で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、JIS A 13
22 「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定され
る難燃性基紙に必要に応じて片面若しくは両面に、吸放
湿性塗工層を設け、更に、いずれか一方の面に熱接着剤
層を部分的に設け熱接着性を付与した全熱交換体用紙に
関するものであり、全熱交換効率が高く、全熱交換器用
の紙製交換体を得るためのコルゲート加工を簡便に施せ
る全熱交換体用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ほとんどの建物、住居では、夏期
には冷房、冬期には暖房といった冷暖房機が備わってお
り、季節に関係なく快適な環境を作れるようになってい
る。その様な冷暖房機を運転して常に快適な環境を作る
為には冷暖房機内に備えられている全熱交換体が非常に
大きな役目を果たしている。すなわち、全熱交換体の全
熱交換性能がよいことが一定の快適な環境を低エネルギ
ーで長時間作れることにつながるのである。
【0003】全熱交換器が開発される以前は、密閉され
た室内で冷暖房機の運転をすると室内の空気は徐々に汚
れた空気となるため、その汚れた空気を置換といわれる
方式により換気を行っていた。すなわち、室内の汚れた
空気と新鮮な外気を入れ替えるために、一定時間冷暖房
機を運転したときは、窓や扉などを換気するために十分
な時間開放し換気を行っていた。
【0004】しかし、このような換気による方法は確か
に新鮮な空気を取り込み、換気を行うという目的は達成
できるが、一時的に室内に比べ高温あるいは低温の外気
が導入されるために、設定温湿度に調整する為の余分な
エネルギーが必要であった。
【0005】この余分なエネルギーの消費を解消するた
めに開発されたのが全熱交換器といわれるもので、冷房
運転時には、多湿及び高温の外気と排出される室内の冷
たい空気間で湿分及び熱の交換を行い、冷やされた外気
を取り入れようとするものである。暖房運転時では、外
より取り入れる冷たい空気は排出される室内の暖かい空
気との間で湿分及び熱が交換され、暖かい空気が室内に
取り込まれる様になっている。すなわち、全熱交換器
は、排出される空気と取り込まれる空気の間で温度の交
換(顕熱交換)並びに湿分の交換(潜熱交換)を同時に
行う機能を有している。
【0006】従来の全熱交換体に供する材料として、大
別して2種類の材料が主として用いられてきた。即ち、
シリカエロジルを焼き付けしたアルミ箔等の金属材料を
用いて、ハニカムやコルゲート加工を施したものを積層
若しくはローター状に巻いたもの等を基本型として、今
日まで実用に供せられてきた。しかしながら、これらの
材料は不燃性には優れているが、金属材料自体の吸放湿
性が乏しいため、一定以上の潜熱交換率を得ることが出
来なかった。
【0007】一方、和紙等のセルロースを主体とした材
料を全熱交換体として使用する場合は、金属材料に比べ
て吸放湿性を有しているため、ある程度の潜熱交換効率
を向上させることが可能となった。さらに潜熱交換効率
を高める手段として、片段のコルゲート加工を施した熱
交換体用紙をロール状に巻いて成型した熱交換器用ロー
ターに、塩化リチウム等の如きリチウム化合物の熱交換
剤を3〜5重量%含浸処理を行って付着させているのが
現状である。
【0008】ところが、これらの含浸処理によって成型
したローターの端部が、熱交換剤である塩化リチウムの
強いアルカリ性と潮解性のために強度低下をきたし、且
つ、形状が変化し易いし、ほこりや油汚れを水洗除去す
る際、塩が溶解除去されて性能が低下してしまうとの欠
点を有していた。
【0009】特開昭58−51921号や本出願人が提
案した特許1823632号には、紙の中に吸放湿特性
の優れた粉体を混抄若しくは塗布したシート状物で、美
術品や工芸品等を調湿して保存するための方法が開示さ
れているが、熱交換器用の材料としての利用を意図した
ものではない。
【0010】更に特開平5−115739号には、高吸
水性高分子化合物等の吸放湿特性を有する高分子化合物
の繊維や粉体を、天然または合成繊維材料と共にシート
状に成形したものや、セピオライト、ゼオライト、ベン
トナイト、アタパルジャイト、珪藻土、活性炭などの吸
放湿特性を有する無機粉体を、木材パルプと共に紙、シ
ート、ボード状に成形した後、コルゲート加工を施した
吸放湿性材料で製造した湿度交換器が提案されている。
しかしながら、前述したセルロースを主体とした材料に
比べて、吸放湿性は優れていても、耐熱性あるいは不燃
性に劣るため耐熱性を必要としない熱交換器での使用に
限られているのが実状である。また、本発明のように熱
接着性を難燃性基紙に付与し生産性を向上させることを
目的としたものではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はJIS A
1322 「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定
される難燃性基紙に、必要に応じて吸放湿性粉体とバイ
ンダーを主体とした塗工層を片面あるいは両面に設け吸
放湿特性を向上させ、熱交換剤の後処理加工を除くこと
により加工後のローター変形などの欠点を解消し、更に
片面に熱接着剤を部分的に設けることによって、熱交換
効率を低下させることなく、単にコルゲート加工時の熱
圧のみによって、簡便に紙製全熱交換体を製造出来る難
燃性の全熱交換体用紙を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果これらの問題点を解決した新規な全熱交換体用紙
を開発した。
【0013】すなわち、難燃性基紙の片面若しくは両面
に、必要に応じて吸放湿性粉体とバインダーを主材とし
た塗工層(以下塗工層と称す)を設け、更にいずれかの
一方の面に、熱接着性を有する接着剤層を部分的に設
け、難燃性と吸放湿性並びに熱接着性を付与した全熱交
換体用紙を得ることにある。
【0014】上記塗工層を設ける目的としては、湿分の
吸放湿性と難燃性を向上させるだけでなく、難燃紙に塗
工層を設けることで、熱交換器を運転した際に室外より
取り込まれる外気と室内から排出される空気が、塗工層
の空気の遮蔽効果により混合しにくくなる。
【0015】この空気の遮蔽効果を一例を挙げて説明す
ると、暖房機を運転した際に発生する一酸化炭素を主と
する有害なガスを、室内より熱交換器を通じて室外に排
出する際に、交換体の遮蔽効果がなければ排出する空気
と取り込まれる空気が交換体を通過してしまい混合する
可能性が大きくなるということである。
【0016】本発明の難燃性とは、JIS A 132
2 「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定する難
燃性の種類で、防炎1、2、3級のいずれかに該当する
ものを意味する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に使用する難燃性基紙は、
木材パルプを主材とし公知の難燃剤を含浸加工したもの
や、本出願人が先に出願した特開昭63−203900
号、特開昭64−20398号記載の方法などにより無
機粉体を混合抄紙したもの、また特開平3−16159
8号に提案したような無機粉体紙に難燃剤を含浸加工し
たものが使用できる。難燃剤としてはスルファミン酸グ
アニジン、リン酸グアニジン、スルファミン酸アンモニ
ウム、縮合リン酸アルキルエステル誘導体、硫酸グアニ
ジン、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等の水溶
液もしくは水に分散が可能なものが使用できる。
【0018】またこれに、澱粉、サイズ剤、染料、顔料
等の製紙用副資材やジシアンジアミド、メラミンのメチ
ロール化物、ジシアンジアミドのメチロール化物等の耐
熱助剤を併用することもでき、これら処理剤を10〜3
5%(対原紙重量)含浸することにより難燃性基紙を得
る。含浸の方法は抄紙機上のサイズプレス装置等による
オンマシン含浸や、抄紙後のオフセット印刷マシン含浸
のいずれを採用しても良い。
【0019】本発明は従来の技術で製造可能な難燃性基
紙を使用し、その片面若しくは両面に必要に応じて吸放
湿性粉体とバインダーを主材にした塗工層を設け、全体
として吸放湿性と難燃性の二つの性質を付与する。
【0020】塗工層の主材となる吸放湿性粉体として
は、シリカゲル、シリカアルミナゲル、アルミナゲル、
活性アルミナ、合成ゼオライト、天然ゼオライト、合成
シリカ、酸性白土、活性白土、α−セピオライト、β−
セピオライト、パリゴルスカイト(アパルジャイト)、
アロフェン、イモゴナイト、ベントナイト、珪藻土、活
性炭等の吸放湿特性のある天然及び合成の粉体を単独あ
るいは数種類組み合わせて使用できるが、塗料化が容易
であるシリカゲルや活性白土等を使用することが好まし
い。
【0021】塗料に使用するバインダーとしては、SB
R、MBR等の合成ゴムラテックス、アクリルエマルジ
ョン、塩化ビニルエマルジョン、塩化ビニリデンエマル
ジョン、及びこれらの共重合エマルジョン、カゼイン、
澱粉、PVA等を適宜と組み合わせて使用するが、発熱
量が少なく難燃性のある塩化ビニルや塩化ビニリデンエ
マルジョンあるいはこれらとの共重合体を主体に使用す
ることが好ましい。
【0022】塗料に使用する吸放湿性粉体の単独若しく
は2種類以上に分散剤を添加し水分散した後、バインダ
ーを加え塗料を調製するが、この際、水酸化アルミニウ
ム等の無機質粉体に保水剤、流動性改良剤、防黴剤、防
腐剤、着色剤等を必要に応じて添加する。バインダーの
添加量は、粉体100重量部に対し、通常5〜30重量
%が望ましい。5重量%以下だと塗工層の接着剤の量が
不足するため塗工層自体の必要強度が得られ難く、30
重量%以上だと吸放湿性が低下するため好ましくない。
【0023】この様に調製した塗料を、エアーナイフコ
ーター、ブレードコーター、ロールコーター等の塗工機
で難燃性基紙の片面若しくは両面に塗工する。塗工量は
片面につき5〜30g/m2が望ましい。5g/m2以下
では吸放湿性が乏しくなり、30g/m2以上だと吸放
湿性の効果が頭打ちとなる。
【0024】本発明は難燃性基紙の片面若しくは両面
に、必要に応じて吸放湿性粉体の塗工層を設けた後、い
ずれか一方の片面に、熱接着剤層を部分的に設け、コル
ゲート加工時の熱圧や超音波接着時の熱圧によって熱接
着が可能な全熱交換体用紙を得る。
【0025】熱接着性を示す接着剤としては、熱可塑性
を有する高分子化合物が使用でき、例えばポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリル酸エステル類、ポリエチレン−ポリ酢
酸ビニル共重合体、熱可塑性エラストマー、アイオノマ
ー、変性アイオノマー、酢ビ系共重合ポリオレフィン、
ポリエチレン、各種ワックス類等を主として使用する。
【0026】熱接着性を示す接着剤を難燃性基紙へ塗工
する際は、水系塗料の塗工、溶剤系塗料の塗工、ホット
メルト塗工、エクストルージョン塗工などのいずれの塗
工方法や接着剤を採用しても一向に差し支えない。
【0027】しかしながら、本発明での熱接着剤層は、
部分的に設ける必要がある。その理由は、難燃性基紙の
全面に熱接着剤層を設けると、コルゲート加工を施し、
熱交換体として使用した場合に一方の表面が透湿性の悪
い熱接着剤層で完全に覆われた状態になる結果、吸放湿
性が低下し、潜熱交換効率を低下させてしまうからであ
る。
【0028】部分的に熱接着剤層を設けるには、前述の
塗工機でグラビアロールの如き彫刻ロールが使用できる
ものが良い。このグラビアロールに深度50〜400μ
mの網点状、菱形状、斜線状、直線状、曲線状等の彫刻
を面積比率で20〜80%施し、これらのロールを用い
て難燃性基紙の片面に、部分的に熱接着剤を5〜25g
/m2塗工する。5g/m2以下だと接着剤不足のため熱
圧着後の接着強度が弱くなり、30g/m2以上だと接
着強度が頭打ちとなりコストアップするため好ましくな
い。また、塗工面積が20%未満であると接着力が不足
となり、80%より大きくなると接着力は十分であるが
吸放湿性能が低下する原因となり好ましくない。グラビ
アロールの深度が50μm未満であると転移する接着剤
の量が不足する結果、接着力不足となり、400μmよ
り深くなると塗工の際に塗りムラができたり、接着剤の
基紙へのピックアップ率が頭打ちとなり好ましくない。
【0029】
【実施例】実施例1 熱接着性を有する接着剤(「スミカフレックスS−75
2」、住友化学工業(株)製)に、増粘剤としてアルギ
ン酸ナトリウムを添加し、粘度1500cps、濃度4
0%の熱接着性塗工液を調整した。次いで、凹部の面積
比率が50%、深度100μmの彫刻を施したグラビア
ロールを供えた塗工機を用いて、JISA 1322
に規定する防炎2級品の難燃性基紙(「TT−70NT
S」、特種製紙(株)製、70g/m2)の片面に熱接
着性塗工液を固形分で7g/m2塗工し、加熱乾燥し坪
量77g/m2の全熱交換体用紙を得た。
【0030】実施例2 実施例1と同様なる熱接着性塗工液と塗工機を用いて、
凹部の面積比率が40%、深度300μmの彫刻を施し
たグラビアロールを用いて、JIS A 1322 に
規定する防炎1級品の難燃性基紙(「TT−SG」、特
種製紙(株)製、100g/m2)の片面に熱接着性塗
工液を固形分で17g/m2塗工し、加熱乾燥して坪量
117g/m2の全熱交換体用紙を得た。
【0031】実施例3 主成分としてシリカゲル粉体100重量部(「シリカゲ
ルPA−200」、富士シリシア(株)製)に対し、M
BRラテックス15重量部(「ポリラック750」、三
井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度43%の塗工
液を調整し、エアーナイフコーターを用いて、実施例1
と同様なる難燃性基紙の片面に20g/m2の吸放湿性
塗工層を設けた。次いで、実施例1と同様なる熱接着性
塗工液と塗工機を用いて、凹部の面積比率が50%、深
度250μmの彫刻を施したグラビアロールを用いて、
吸放湿性塗工層の反対面に熱接着性塗工液を固形分で1
7.5g/m2設け、加熱乾燥し、坪量137.5g/
m2の全熱交換体用紙を得た。
【0032】実施例4 主成分として活性白土粉体100重量部(「ニッカペレ
ットOK」、日本活性白土(株)製)に対し、MBRラ
テックス15重量部(「ポリラック750」、三井東圧
化学工業(株)製)を添加した濃度38%の塗工液を調
整し、エアーナイフコーターを用いて、実施例1と同様
なる難燃性基紙の両面に各々10g/m2の吸放湿性塗
工層を設けた。次いで、実施例1と同様なる熱接着性塗
工液と塗工機を用いて、凹部の面積比率が40%、深度
100μmの彫刻を施したグラビアロールを用いて、片
面に熱接着性塗工液を固形分で5.6g/m2設け、加
熱乾燥し、坪量95.6g/m2の全熱交換体用紙を得
た。
【0033】実施例5 主成分としてシリカゲル粉体100重量部(「シリカゲ
ルPA−200」、富士シリシア(株)製)に対し、M
BRラテックス25重量部(「ポリラック750」、三
井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度35%の塗工
液を調整し、エアーナイフコーターを用いて、実施例1
と同様なる難燃性基紙の両面に各々10g/m2の吸放
湿性塗工層を設けた。次いで、実施例1と同様なる熱接
着性塗工液と塗工機を用いて、凹部の面積比率が50
%、深度350μmの彫刻を施したグラビアロールを用
いて、片面に熱接着性塗工液を固形分で24.5g/m
2塗工し、加熱乾燥し、坪量114.5g/m2の全熱交
換体用紙を得た。
【0034】比較例1 実施例1と同組成で濃度が20%の熱接着性塗工液と同
様なる難燃性基紙を用いて、実施例4と同じグラビアロ
ールで、片面に熱接着性塗工液を固形分で2.8g/m
2塗工し、加熱乾燥して坪量72.8g/m2の全熱交換
体用紙を得た。
【0035】比較例2 主成分として、シリカゲル粉体100重量部(「シリカ
ゲルPA−200」、富士シリシア(株)製)に対し、
MBRラテックス15重量部(「ポリラック750」、
三井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度30%の塗
工液を調整し、エアーナイフコーターを用いて、実施例
1と同様なる難燃性基紙の片面に2g/m2塗工し、そ
の反対面に、凹部の面積比率が20%、深度250μm
の彫刻を施したグラビアロールを供えた塗工機を用い
て、実施例1と同様な熱接着性塗工液を固形分で7g/
m2塗工し、加熱乾燥して坪量79g/m2の全熱交換体
用紙を得た。
【0036】比較例3 主成分として、活性白土粉体100重量部(「ニッカペ
レットOK」、日本活性白土(株)製)に対し、MBR
ラテックス25重量部(「ポリラック750」、三井東
圧化学工業(株)製)を添加し濃度41%の塗工液を調
整し、エアーナイフコーターを用いて、実施例1と同様
な難燃性基紙の両面に、各々10g/m2の吸放湿性塗
工層設け、次いで凹部の面積比率が90%、深度300
μmの彫刻を施したグラビアロールを供えた塗工機を用
いて、実施例1と同じ熱接着性塗工液を片面に固形分で
38g/m2塗工し、加熱乾燥して坪量128g/m2の
全熱交換体用紙を得た。
【0037】比較例4 実施例1と同様なる熱接着性塗工液を用いて、エアーナ
イフコーターにて、実施例と同様なる難燃性基紙の片面
全面に、固形分で熱接着性塗工液を30g/m 2塗工
し、加熱乾燥して坪量130g/m2の全熱交換体用紙
を得た。
【0038】比較例5 実施例1と同様なる熱接着性塗工液とグラビアロールを
供えた塗工機を用いて、実施例1と同様なる難燃性基紙
の片面に、熱接着性塗工液を固形分で7g/m2塗工
し、加熱乾燥し坪量77g/m2の全熱交換体用紙を得
た。その後、コルゲート加工機を用いて、従来の感圧接
着剤を用いる方法で段繰りE段加工を施し、そのコルゲ
ート加工品で幅12cm、直径45cmの熱交換器用ロー
ターを作成した。さらに、そのローターを塩化リチウム
溶液を3重量%含浸し、熱交換体を得た。
【0039】以上述べた全熱交換体用紙を用いて、熱接
着面同士又は熱接着面と非熱接着面を、コルゲート加工
機を用いて、熱圧で段繰り加工を施し、コルゲート加工
品を得た。得られたコルゲート加工品で図3、4のよう
な全熱交換体を得た。
【0040】表1に実施例及び比較例の全熱交換体用紙
を用いたE段加工したコルゲート加工品で幅12cm、直
径45cmの熱交換器用ローターを作成し、実用試験を
行った際の全熱交換率、耐久強度を示した。尚、全熱交
換効率は、風速1.5m/秒、圧損5mmHgの時の値
であり、効率が65%以下を×印、65〜74%を○印
75%以上を◎印で表記し、○印以上が適とする。ま
た、耐久強度は運転中形状が変形したり、接着部がはく
離した場合を不可とし、変化のないものを可とした。
【0041】
【表1】
【発明の効果】以上述べた如く本発明の全熱交換体用紙
によれば、以下に示す顕著な効果を有する。
【0042】(1)難燃性基紙に、部分的に熱接着剤層
を設けた全熱交換体用紙を用い、通常のコルゲート加工
機を用いて、単なる熱または超音波熱を利用した圧着成
形を施すことにより容易にコルゲート加工品を製造でき
る。
【0043】(2)全熱交換体用紙に吸放湿性が予め付
与されているため、塩化リチウムの様な潮解性物質を使
用することなく、潜熱交換効率を向上することができ、
強度低下がなく、形状保持性の良好な熱交換体を製造で
きる。
【0044】(3)吸放湿性塗工層は、吸放湿性能だけ
でなく、空気の透過性を適度に低下させることで、交換
すべき空気の混合を極力減少させ、空気浄化作用を向上
させる。
【0045】(4)接着剤を部分的に塗工しているため
に紙本来の吸放湿性能を大きく阻害せず、潜熱交換効率
の良い全熱交換体を製造できる。
【0046】(5)アルミ板などの金属材料と異なり、
紙素材であるため不要となった場合は焼却処分が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】難燃性基紙に網点状に熱接着性を有する接着剤
を部分的に塗工した全熱交換体用紙。
【図2】難燃性基紙の両面に吸放湿性粉体を含む塗工層
を設けた後、網点状に熱接着性を有する接着剤を部分的
に塗工した全熱交換体用紙。
【図3】全熱交換体用紙をコルゲート加工後、コアーを
作成し熱交換体とした例
【図4】全熱交換体用紙をコルゲート加工後、積層体を
作成し熱交換体とした例
【符号の説明】
1 難燃性基紙 2 熱接着性を有する接着剤 3 吸放湿性粉体とバインダーを主材とする塗工層 4 ローター型全熱交換体 5 積層型全熱交換体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性基紙の片面に熱接着性を有する接
    着剤を塗工量5〜25g/m2、且つ面積比率が20〜
    80%の割合で部分的に設け熱接着性を付与したことを
    特徴とする全熱交換体用紙。
  2. 【請求項2】 難燃性基紙の片面に吸放湿性粉体とバイ
    ンダーを主体とする吸放湿性塗工層を5〜30g/m2
    の範囲で設け、更に反対の面に、熱接着性を有する接着
    剤層を5〜25g/m2、且つ面積比率が20〜80%
    の割合で部分的に設け熱接着性を付与したことを特徴と
    する全熱交換体用紙。
  3. 【請求項3】 難燃性基紙の両面に吸放湿性粉体とバイ
    ンダーを主体とする吸放湿性塗工層が、片面につき5〜
    30g/m2の範囲で設け、更にいずれかの一方の面
    に、熱接着性を有する接着剤層を5〜25g/m2、且
    つ面積比率が20〜80%の割合で部分的に設け熱接着
    性を付与したことを特徴とする全熱交換体用紙。
  4. 【請求項4】 熱接着性を有する接着剤を凹部の面積比
    率が20〜80%、深度50〜400μmの彫刻を施し
    たグラビアロールを供えた塗工機を用いて難燃性基紙
    に、熱接着性を有する接着剤層を片面に5〜25g/m
    2の割合で部分塗工し、加熱乾燥することを特徴とする
    全熱交換体用紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 難燃性基紙の片面に吸放湿性粉体とバイ
    ンダーを主体とする吸放湿性塗工層を5〜30g/m2
    の範囲で設け、更に反対の面に凹部の面積比率が20〜
    80%、深度50〜400μmの彫刻を施したグラビア
    ロールを供えた塗工機を用いて、熱接着性を有する接着
    剤層を5〜25g/m2の割合で部分塗工し、加熱乾燥
    することを特徴とする全熱交換体用紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 難燃性基紙の両面に吸放湿性粉体とバイ
    ンダーを主体とする吸放湿性塗工層が、片面につき5〜
    30g/m2の範囲で設け、更にいずれかの一方の面に
    凹部の面積比率が20〜80%、深度50〜400μm
    の彫刻を施したグラビアロールを供えた塗工機を用いて
    熱接着性を有する接着剤層を5〜25g/m2の割合で
    部分塗工し、加熱乾燥することを特徴とする全熱交換体
    用紙の製造方法。
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