JPH10155496A - コニフエリルアルコール、コニフエリルアルデヒド、フエルラ酸、バニリン及びバニリン酸の製造のための合成用酵素、並びにこれらの使用 - Google Patents
コニフエリルアルコール、コニフエリルアルデヒド、フエルラ酸、バニリン及びバニリン酸の製造のための合成用酵素、並びにこれらの使用Info
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Abstract
アルデヒド、フェルラ酸、バニリン及びバニリン酸の製
造のための合成用酵素、コニフェリルアルコール、コニ
フェリルアルデヒド、フェルラ酸、バニリン及びバニリ
ン酸の製造のためのこれらの使用、これらの酵素をコー
ドしているDNA、並びにこのDNAで形質転換された
微生物。
Description
コール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ酸、バニリ
ン及びバニリン酸の製造のための合成用酵素、コニフェ
リルアルコール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ
酸、バニリン及びバニリン酸の製造のためのこれらの使
用、前述の酵素をコードしているDNA、並びにそのD
NAで形質転換された微生物に関する。
は、1977年にTadasaにより書かれた(Deg
radation of eugenol by a
microorganism.Agric.Biol.
Chem.41、925−929)。この論文は、コリ
ネバクテリウム(Corynebacterium)種
であると推定される土壌単離物でのオイゲノールの分解
を記述している。この工程において、フェルラ酸及びバ
ニリンが中間分解生成物として同定され、そしてそれに
続く分解は、バニリン酸及びプロトカテク酸を経て進む
と考えられた。
seudomonas)種であると同定された土壌単離
別物でのオイゲノール分解の最初の工程に関して、Ta
dasa及びKyaharaによる別の論文(Init
ial Steps ofEugenol Degra
dation Pathway of a Micro
organism.Agric.Biol.Chem.
47、2639−2640)が出版された。この論文に
おいて、酸化オイゲノール、コニフェリルアルコール及
びコニフェリルアルデヒドが、フェルラ酸の形成のため
の中間体として記述された。
トニイ(Streptomycessetonii)に
よるケイ皮酸、p−クマル酸及びフェルラ酸の代謝に関
して、Sutherland等による報告(Metab
olism of cinnamic,p−couma
ric,and ferulic acids by
Streptomyces setonii.Can.
J.Microbiol.29、1253−1257)
が出版された。この工程において、フェルラ酸は、バニ
リン、バニリン酸及びプロトカテク酸を経て分解され、
そして環開裂酵素、カテコール1,2−ジオキシゲナー
ゼ及びプロトカテク酸3,4−ジオキシゲナーゼが無細
胞抽出物において間接的に同定された。
されたエシェリキア コリ(Escherichia
coli)の株によるフェルラ酸の分解に関して、Oe
tuekが報告した(Degradation of
Ferulic Acidsby Escherich
ia coli.J.Ferment.Techno
l.63、501−506)。ここでも同様に、バニリ
ン、バニリン酸及びプロトカテク酸が分解生成物として
見いだされた。
フォルミス(Arthrobacter globif
ormis)の突然変異体を用いたオイゲノールからの
コニフェリルアルデヒドの製造方法に関して、BASF
によるドイツ特許出願[「Verfahren zur
Gewinnung von Coniferyla
ldehyd und Mikroorganismu
s dafuer」(A process for o
btaining coniferylaldehyd
e and a microorganism the
refor);DE−A3 606 398号]が公に
なった。その目的は、天然のバニリンを得ることであっ
た。
r ’87」で、様々な微生物によるオイゲノールの代
謝に関して報告した(Microbial trans
formations of some terpen
oids and natural compound
s:Bioflavour ’87、399−413
頁)。真菌が用いられた場合、二量体が顕著に見いださ
れ、そしてイソオイゲノールが用いられた場合にのみ、
アスペルギルス ニジェール(Aspergillus
niger)ATCC 9142はバニリンも形成し
た。
モナス種HF−1の突然変異体でプロトカテク酸を得る
ための工程を記述した(Protocatechuic
acid production from tra
ns−ferulic acid by Pseudo
monas sp.HF−1 mutants def
ective in protocatechuic
acid catabolism.Appl.Micr
obiol.Biotechnol.29、497−5
00)。記述された唯一の中間体は、バニリン酸であっ
た。
ス バリオチイ(Paecilomyces vari
otii)及びペスタロチア パルマルム(Pesta
lotia palmarum)によるフェルラ酸の代
謝が、Rahouti等により記述された(Metab
olism of ferulic acid byP
aecilomyces variotii and
Pestalotia palmarum.Appl.
Environ.Microbiol.55、2391
−2398)。バニリン酸を形成するための分解が4−
ビニルグアイアコール及びバニリンを経て進むことが主
張された。
びジオキシゲナーゼ酵素に関して(Novel Pse
udomonas sp.and dioxygena
seenzyme.055111としてJP2195−
871:25.10.88−JP−267 284
(2.8.90)9.3.89)、並びに例えばバニリ
ンのようなアルデヒドの製造のための新規な方法に関し
て(A new method for the pr
eparation of aldehydee.g.
vanillin.055112としてJP2200−
192:25.10.88−JP−267 285
(8.8.90)9.3.89)、Hasegawaに
よる二つの日本特許出願が公表された。しかしながら、
この方法は、オイゲノールではなく、イソオイゲノール
及びコニフェリルアルコールのような様々な開始化合物
に基づく。また、前述の特許出願において特許請求され
たジオキシゲナーゼ及び本出願において特許請求された
酵素の間にいかなる類似点もない。
物の酸化のために、属セラチア(Serratia)、
エンテロバクター(Enterobacter)または
クレブシエラ(Klebsiella)のバクテリア
が、EP−A第405 197号(Productio
n of natural vanillin bym
icrobial oxidation of eug
enol or isoeugenol)において用い
られた。しかしながら、イソオイゲノールが用いられた
場合にのみ、この方法は高い転化率を生じ、オイゲノー
ルを用いるとその結果は非常に劣った。
[「Production devanilline
par bioconversion de prec
urseurs benzeniques」(Prod
uction of vanillin by the
bioconversion of benzene
precursors)]が公表され、その中で、担
子菌−ピクノポルスシンナバリヌス(Pycnopor
us cinnabarinus)CNCM I−93
7及びI−938を用いてバニリン酸及びフェルラ酸か
らバニリンを形成する反応が見られた。
を用いたオイゲノールからのバニリン、コニフェリルア
ルコール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ酸及びバ
ニリルアルコールの調製に関して、Takasago
Perfumery Companyは、日本特許(P
reparation of vanillin,co
niferyl−alcohol and −alde
hyde,ferulic acid and van
illyl alcohol−by culturin
g mutant belonging to Pse
udomonas genus in presenc
e of eugenol whichis oxid
atively decomposed;JP05 2
27980 21.1.1992)を認められた。
aft General Foods)による米国特許
番号第5,128,253号(Bioconversi
onprocess for the product
ion of vanillin)が認められ、その中
で、バニリンの製造のための生体内代謝の方法が記述さ
れた。ここでも同様に、開始物質はフェルラ酸であり、
そして用いられた微生物はアスペルギルス ニジェー
ル、ロードトルラ グルチニス(Rhodotorul
a glutinis)及びコリネバクテリウム グル
タミクム(Corynebacterium glut
amicum)であった。重要な特徴は、培地中のフル
フィドリル成分(例えば、ジチオトレイトール)の使用
であった。1993年に、この特許の内容は、出版物の
形態においても公表された(Microbial bi
oconversion process for t
he production of vanilli
n;Prog.Flavour Precursor
Stud.Proc.Int.Conf.1992、4
77−482)。
s for the preparation of
phenylaldehydes)は、酵素リポキシゲ
ナーゼの存在下でのフェニルアルデヒドの製造方法を記
述している。例えば、オイゲノール及びイソオイゲノー
ルが基質として用いられる。我々は、オイゲノールを用
いてこの方法を再現しようと試みたが、反応の結果を確
認することに成功しなかった。
ahren zur Herstellung sub
stitutierter Methoxypheno
leund dafuer geeigneter M
ikroorganismus(Process fo
r the production of subst
ituted methoxyphenols and
a microorganism suitable
for said process)]は、新規なシ
ュードモナス種での置換されたメトキシフェノールの製
造を記述している。用いられた出発物質はオイゲノール
であり、そして生成物はフェルラ酸、バニリン酸、コニ
フェリルアルコール及びコニフェリルアルデヒドであ
る。
体内代謝の可能な方法に関して、Rosazza等によ
る包括的な総説(Biocatalytic tran
sformation of ferulic aci
d:an abundantaromatic nat
ural product;J.Ind.Microb
iol.15、457−471)が出版された。
リルアルコール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ
酸、バニリン及びバニリン酸の製造のための合成用酵素
に関する。
るDNA及びこのDNAを含んでいるコスミドクロー
ン、並びにこのDNAを含んでいるベクター及びそのD
NAまたはベクターで形質転換された微生物にも関す
る。本発明はまた、コニフェリルアルコール、コニフェ
リルアルデヒド、フェルラ酸、バニリン及びバニリン酸
の製造のための微生物の形質転換のためのDNAの使用
にも関する。本発明はまた、DNAの部分配列及び機能
的同等物にも関する。機能的同等物は、個々の核酸塩基
がいかなる機能的変化も生じずに置換される(ゆらぎ置
換)誘導体であると理解される。タンパク質に関して、
アミノ酸もまた、いかなる機能的変化も生じずに置換さ
れることができる。
ェリルアルコール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ
酸、バニリン及びバニリン酸の製造のための個々の工
程、すなわち、具体的に言えば、 a)オイゲノールヒドロキシラーゼの存在下で行われる
オイゲノールからのコニフェリルアルコールの製造方
法、 b)コニフェリルアルコールデヒドロゲナーゼの存在下
で行われるコニフェリルアルコールからのコニフェリル
アルデヒドの製造工程、 c)コニフェリルアルデヒドデヒドロゲナーゼの存在下
で行われるコニフェリルアルデヒドからのフェルラ酸の
製造方法、 d)フェルラ酸デアシラーゼの存在下で行われるフェル
ラ酸からのバニリンの製造方法、 e)バニリンデヒドロゲナーゼの存在下で行われるバニ
リンからのバニリン酸の製造方法、 にも関する。
用するシュードモナス種の株HR199(DSM706
3)からオイゲノールの分解代謝の個々の段階に欠陥を
有する突然変異体が得られた。広い宿主範囲を有し、そ
してシュードモナス菌中でも安定な形態で複製されるこ
とができるpVK100コスミドにおいて、EcoRI
で部分消化された野生型シュードモナス種HR199の
全DNAを用いて遺伝子ライブラリーが構築された。λ
−ファージ粒子にパッケージング後、ハイブリッドコス
ミドは大腸菌S17−1に形質導入された。遺伝子ライ
ブラリーは、1330個の組み換え大腸菌S17−1ク
ローンを含んでなった。各クローンのハイブリッドコス
ミドは、シュードモナス種HR199株のオイゲノール
を拒絶する2つの突然変異体(突然変異体6164及び
6165)中へ接合により導入され、可能な相補性能力
に関して試験された。この試験において、2つのハイブ
リッドコスミド(pE207及びpE115)が同定さ
れ、これらの獲得は、突然変異体6165のオイゲノー
ルを利用する能力を回復した。1つのハイブリッドコス
ミド(pE5−1)は、突然変異体6164の相補性を
もたらした。
補能力は、23kbp EcoRIフラグメント(E2
30)に起因すると考えられた。このフラグメントの物
理的地図が作成され、そしてこのフラグメントは完全に
シークエンスされた。バニリン酸デメチラーゼをコード
する遺伝子vanA及びvanBが、11.2kbpH
indIIIサブフラグメント(H110)に位置付けら
れた。他の読み枠(ORF)が、エシェリキア コリに
より生産されるγ−グルタミルシステインシンテターゼ
に相同であることが見いだされた。ホルムアルデヒドデ
ヒドロゲナーゼに相同なさらなるORFが、前述のOR
F及びvanB遺伝子の間に同定された。2つのさらな
るORFが、それぞれ、シュードモナス プチダ(Ps
eudomonas putida)により生産される
p−クレゾールメチルヒドロキシラーゼのチトクロムC
サブユニットまたはフラボタンパク質サブユニットに相
同であることが見いだされた。シュードモナス種HR1
99株において、これらのORFは、p−クレゾールメ
チルヒドロキシラーゼの反応機構に類似した方法によ
り、キノンメチド誘導体を経てコニフェリルアルコール
にオイゲノールを転化する新規な以前に記述されていな
いオイゲノールヒドロキシラーゼをコードしている。未
知の機能の他のORFが、オイゲノールヒドロキシラー
ゼの2つのサブユニットの遺伝子の間に同定された。リ
グノスチルベン−α,β−ジオキシゲナーゼに相同なO
RFが、5.0kbp HindIIIサブフラグメント
(H50)中に同定された。さらに、アルコールデヒド
ロゲナーゼに相同な1つのORFが同定された。バニリ
ンデヒドロゲナーゼの構造遺伝子vdhが、3.8kb
pHindIII/EcoRIサブフラグメント中に同定
された。この遺伝子の上流に、様々な微生物により生産
されるエノイル−CoAヒドラターゼに相同なORFが
位置付けられた。
2及び1.8kbp EcoRIフラグメント(E12
及びE18)の同時獲得に起因すると考えられた。フラ
グメントE12は完全に、そしてフラグメントE18は
部分的にシークエンスされた。EcoRI切断部位を含
むコニフェリルアルコールデヒドロゲナーゼの構造遺伝
子cadhが、これらのフラグメントに位置付けられ
た。クロマトグラフィーの方法を用いて、この酵素は、
オイゲノール中で生育されたシュードモナス種HR19
9の細胞の未精製抽出物の可溶性画分から単離された。
オリゴヌクレオチド配列が、特異的なN−末端アミノ酸
配列から推定された。対応するDNAプローブは、N−
末端をコードしているcadh遺伝子の領域が位置付け
られるフラグメントE12とハイズリダイズした。
然変異体(突然変異体6167)は、ハイブリッドコス
ミドpE5−1の9.4kbp EcoRIフラグメン
ト(E94)を獲得することにより補足された。このフ
ラグメントの物理的地図が作成された。相補能力は、
1.9kbp EcoRI/HindIIIサブフラグメン
トに位置付けられた。このフラグメントは、様々な微生
物のアセチル−CoAアセチルトランスフェラーゼ及び
シュードモナス オレオボランス(Pseudomon
as oleovorans)により生産される「中鎖
アシル−CoAシンテターゼ」に相同である不完全なO
RF(これらはEcoRI及びHindIII切断部位を
越えて続いた)を有した。フラグメントE94は、完全
にシークエンスされた。前述のORFの下流に、β−ケ
トチオラーゼに相同なORFが位置付けられた。コニフ
ェリルアルデヒドデヒドロゲナーゼの構造遺伝子(ca
ldh)が、フラグメントE94の中心の位置に位置付
けられた。クロマトグラフィーの方法を用いて、この酵
素は、オイゲノール中で生育されたシュードモナス種H
R199の細胞の未精製抽出物の可溶性画分から単離さ
れた。
ブリッドコスミドpE207の接合導入は、得られた導
入接合体において、vanA、vanB及びvdh遺伝
子、並びにオイゲノール−ヒドロキシラーゼ遺伝子の異
種起源の発現をもたらした。1つの株のプラスミドの獲
得は、それが、炭素及びエネルギー源としてオイゲノー
ルを用いて生育することを可能にした。
たはM9ミネラル培地中で37℃で生育された(Sam
brook、J.E.F.Fritsch及びT.Ma
niatis、1989、Molecular clo
ning:alaboratory manual、第
二版、Cold Spring Harbor Lab
oratory Press、Cold Spring
Harbor、New York)。シュードモナス
種及びアルカリゲネス ユートロフス(Alcalig
enes eutrophus)の株は、栄養素を含む
培地(NB、重量で0.8%)またはミネラル培地(M
M)中で30℃で生育された(Schlegel、H.
G.等、1961、Arch.Mikrobiol.3
8:209−222)。フェルラ酸、バニリン、バニリ
ン酸及びプロトカテク酸は、ジメチルスルホキシド中に
溶解され、重量で0.1%の最終濃度でそれぞれの培地
に加えられた。オイゲノールは、0.1容量%の最終濃
度で直接培地に加えられるか、またはMM寒天プレート
の蓋に濾紙(円形フィルター595、Schleich
er & Schuell、Dassel、Germa
ny)上で添加された。シュードモナス種の導入接合体
の生育のために、テトラサイクリン及びカナマイシン
が、それぞれ、25μg/ml及び300μg/mlの
最終濃度で用いられた。
perimentsin molecular gen
etics.Cold Spring Harbor
Laboratory、Cold Spring Ha
rbor、New York)の修正した方法を用い
て、シュードモナス種HR199のニトロソグアニジン
突然変異誘発が行われた。クエン酸バッファーの代わり
に、リン酸カリウム(PP)バッファー(100mM、
pH 7.0)が用いられた。N−メチル−N’−ニト
ロ−N−ニトロソグアニジンの最終濃度は、200μg
/mlであった。得られた突然変異体は、生育基質とし
てオイゲノール、フェルラ酸、バニリン及びバニリン酸
を利用する能力の喪失に関して選別された。
出 培養上清が、直接または2回蒸留水での希釈後のいずれ
かで、高速液体クロマトグラフィー(Knauer H
PLC)により分析された。Nucleosil−10
0 C18(7μm、250 x 4mm)でクロマトグ
ラフィーが行われた。用いられた溶媒は、0.1容量%
ギ酸及びアセトニトリルであった。
及びコニフェリルアルデヒドデヒドロゲナーゼの精製 精製方法は、4℃で行われた。
9の細胞は、7.5のpHを有する10mMリン酸ナト
リウムバッファー中で洗浄され、同じバッファー中に再
懸濁され、そして1,000psiの圧力で2回フレン
チプレス(Amicon、Silver Sprin
g、Maryland、USA)に通されることにより
破砕された。細胞ホモジネートは、超遠心(1時間、1
00,000 x g、4℃)に供され、そして未精製抽
出物の可溶性画分が上清として得られた。
での陰イオン交換クロマトグラフィー 未精製抽出物の可溶性画分は、100mM NaClを
含んでいる7.5のpHの10mMリン酸ナトリウムバ
ッファーに対して一晩透析された。透析物は、0.8m
l/分の流速で、100mM NaClを含んでいる
7.5のpHの10mMリン酸ナトリウムバッファーで
平衡化されたDEAEセファセルカラム(2.6cm
x 35cm、ベッド容量[BV]:186ml)に添
加された。カラムは、2ベッド容量の100mM Na
Clを含んでいる7.5のpHの10mMリン酸ナトリ
ウムバッファーで洗浄された。コニフェリルアルコール
デヒドロゲナーゼ(CADH)及びコニフェリルアルデ
ヒドデヒドロゲナーゼ(CALDH)の溶出は、7.5
のpHの10mMリン酸ナトリウムバッファー中の10
0ないし500mM NaClの直線的な塩濃度勾配で
行われた(2 x 150ml)。5mlの画分が集めら
れた。高いCADH及びCALDH活性を有する画分
が、それぞれ、対応するDEAEプールに合わせられ
た。
00でのゲル濾過クロマトグラフィー CADH DEAEプールは、290kPaの圧力で、
Diaflo限外濾過膜PM30を通して50mlのA
micon限外濾過筒(chamber)(両方ともA
MICON CORP、Lexington、USAか
ら)中でセファデックスG200−BVの約2%に相当
する容量まで濃縮された。濃縮されたタンパク質溶液
は、100mM NaClを含んでいる7.5のpHの
10mMリン酸ナトリウムバッファーで平衡化されたセ
ファデックスG200カラム(BV:138ml)に添
加され、そして0.2ml/分の流速で同じバッファー
で溶出された。2mlの画分が集められた。高いCAD
H活性を有する画分が、セファデックスG200プール
に合わせられた。
e)4Bでの疎水性相互作用クロマトグラフィー CADHセファデックスG200プールは、3M Na
Clに調整され、次に、3M NaClを含んでいる
7.5のpHの10mMリン酸ナトリウムバッファーで
平衡化されたブチルセファロース4Bカラム(BV:4
8ml)に添加された(流速:0.5ml/分)。次
に、カラムは、2BVの3M NaClを含んでいる
7.5のpHの10mMリン酸ナトリウムバッファーで
洗浄された(流速:1.0ml/分)。CADHは、
7.5のpHの10mMリン酸ナトリウムバッファー中
の3ないし0M NaClの直線的に減少するNaCl
濃度勾配で溶出された(2 x 50ml)。4mlの画
分が集められた。高いCADH活性を有する画分がHI
Cプールに合わせられ、上記のように濃縮された。
ィー CALDH DEAEプールは、290kPaの圧力
で、Diaflo限外濾過膜PM30を通して50ml
のAmicon限外濾過筒(chamber)(両方と
もAMICON CORP、Lexington、US
Aから)中で10mlまで濃縮された。濃縮されたタン
パク質溶液は、バッファー(7.0のpHの10mMリ
ン酸ナトリウムバッファー中10mM NaCl)で平
衡化されたヒドロキシアパタイトカラム(BV:80m
l)に添加された(流速:2ml/分)。次に、カラム
は2.5ベッド容量のバッファーで洗浄された(流速:
2ml/分)。CALDHは、10ないし400mM
NaPの直線的に増加するリン酸ナトリウム濃度勾配で
溶出された。10mlの画分が集められた。高いCAL
DH活性を有する画分が、CALDH HAプールに合
わせられた。
R200 10/30でのゲル濾過クロマトグラフィー CALDH HAプールは、200μlまで濃縮され
(Amicon限外濾過チャンバー、膜限外濾過PM3
0)、そして7.0のpHの10mMリン酸ナトリウム
バッファーで平衡化されたスーパーデックスHR200
10/30カラム(BV:23.6ml)に添加され
た。CALDHは、0.5ml/分の流速で同じバッフ
ァーで溶出された。250μlの画分が集められた。高
いCALDH活性を有する画分が、CALDHスーパー
デックスプールに合わせられた。
活性の測定 CADH活性は、TE変換装置(ZEISS、Ober
kochen、Germanyから)及び記録装置の備
わったZEISS PM4分光光度計(ZEISS、O
berkochen、Germanyから)を用いて、
Jaeger等の光学酵素試験(Jaeger、E.、
L.Eggeling及びH.Sahm、1982、C
urrent Microbiology.6:333
−336)により30℃で測定された。1mlの容量を
有する反応混合物は、0.2mmolのTris/HC
l(pH 9.0)、0.4μmolのコニフェリルア
ルコール、2μmolのNAD、0.1mmolのセミ
カルバジド、及び酵素の溶液を含んだ(「Tris」=
トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン)。NAD
の還元が、λ=340nm(ε=6,3cm2/μmo
l)で調べられた。酵素活性はユニット(U)単位で記
録され、1Uは、1分当たりに1μmolの基質を代謝
する酵素の量に相当した。サンプル中のタンパク質濃度
は、Lowry等により記述された方法(Lowry、
O.H.、N.J.Rosebrough、A.L.F
arr及びR.J.Randall、1951、J.B
iol.Chem.193:265−275)により測
定された。
活性の測定 CALDH活性は、TE変換装置(ZEISS、Obe
rkochen、Germanyから)及び記録装置の
備わったZEISS PM4分光光度計(ZEISS、
Oberkochen、Germanyから)を用い
て、光学酵素試験により30℃で測定された。1mlの
容量の反応混合物は、10mM Tris/HClバッ
ファー(pH 8.8)、5.6mMコニフェリルアル
デヒド、3mM NAD、及び酵素の溶液を含んだ。フ
ェルラ酸を形成するコニフェリルアルデヒドの酸化が、
λ=400nm(ε=34cm2/μmol)で調べら
れた。酵素活性はユニット(U)単位で記録され、1U
は、1分当たりに1μmolの基質を代謝する酵素の量
に相当する。サンプル中のタンパク質濃度は、Lowr
y等により記述された方法(Lowry、O.H.、
N.J.Rosebrough、A.L.Farr及び
R.J.Randall、1951、J.Biol.C
hem.193:265−275)により測定された。
ann等により記述された方法(Stegemann
等、1973、Z.Naturforsch.28c:
722−732)により非変性条件下で重量で7.4%
のポリアクリルアミドゲル中で、そしてLaemmli
により記述された方法(Laemmli、U.K.19
70、Nature(London)227:680−
685)により重量で11.5%のポリアクリルアミド
ゲル中で変性条件下で行われた。Serva Blue
Rが、非特異的なタンパク質染色のために用いられた。
コニフェリルアルコール、コニフェリルアルデヒド、及
びバニリンデヒドロゲナーゼを特異的に染色するため
に、ゲルは、新しい100mM PPバッファー(pH
7.0)中に20分間置かれ、次に、重量で0.08%
のNAD、重量で0.04%の塩化p−ニトロブルー−
テトラゾリウム、重量で0.003%のメト硫酸フェナ
ジン、及び1mMの各基質が加えられた同じバッファー
中で、対応する着色したバンドが現れるまで30℃でイ
ンキュベートされた。
のタンパク質の移行 タンパク質は、製造業者の使用説明書に従って、セミド
ライファーストブロット装置(Biometra、Go
ettingen、GermanyからのB32/3
3)を用いて、SDSポリアクリルアミドゲルからPV
DF膜(Waters−Milipore、Bedfo
rd、Mass.、USA)へ移された。
に従って、(型477A、Applied Biosy
stems、Foster City、USAの)タン
パク質ペプチドシークエンサー及びPTH分析器を用い
て行われた。
方法(Marmur、J.、1961、Mol.Bio
l.3:208−218)により行われた。メガプラス
ミドDNAは、Nies等により記述された方法(Ni
es、D.等、1987、J.Bacteriol.1
69:4865−4848)により単離された。他のプ
ラスミドDNAまたはDNA制限フラグメントの単離及
び分析、λ−ファージ粒子へのハイブリッドコスミドの
パッケージング、及び大腸菌の形質導入は、標準的な方
法(Sambrook、J.E.F.Fritsch及
びT.Maniatis、1989、Molecula
r cloning:alaboratory man
ual、第二版、Cold Spring Harbo
r Laboratory Press、Cold S
pring Harbor、New York)により
行われた。
nahanにより記述された方法(Hanahan、
D.、1983、J.Mol.Biol.166:55
7−580)により行われた。プラスミドを含んでいる
大腸菌S17−1株(供与体)並びにシュードモナス種
株(受容体)及びアルカリゲネス ユートロフス(受容
体)間の接合プラスミド導入は、Friedrich等
により記述された方法(Friedrich、B.等、
1981、J.Bacteriol.147:198−
205)によりNB寒天プレート上で、または炭素源と
しての重量で0.5%のグルコン酸塩及び25μg/m
lのテトラサイクリンまたは300μg/mlのカナマ
イシンを用いてMM寒天プレート上で「ミニ相補性法」
により行われた。この方法において、受容体の細胞は、
接種線の形態で一方向に添加された。次に、5分後に、
供与体株の細胞が、受容体の接種線を横切る接種線の形
態で添加された。30℃で48時間インキュベーション
後、導入接合体は、交差点の直接下で生育し、一方、供
与体または受容体株はいずれも生育できなかった。ハイブリダイゼーション実験 DNA制限フラグメントは、50mM Tris、50
mMホウ酸、及び1.25mM EDTAバッファー
(pH 8.5)中、重量で0.8%のアガロースゲル
中で電気泳動により分離された(Sambrook、
J.E.F.Fritsch及びT.Maniati
s、1989、Molecular cloning:
a laboratory manual、第二版、C
old Spring Harbor Laborat
ory Press、Cold Spring Har
bor、New York)。ゲルから正に荷電したナ
イロン膜(孔径:0.45μm、Pall Filtr
ationstechnik、Dreieich、Ge
rmany)への変性したDNAの移行、それに続くビ
オチン化したまたは32P−標識したDNAプローブとの
ハイブリダイゼーション、及びこれらのDNAプローブ
の生成は、標準的な方法(Sambrook、J.E.
F.Fritsch及びT.Maniatis、198
9、Molecular cloning:a lab
oratory manual、第二版、Cold S
pring Harbor Laboratory P
ress、Cold Spring Harbor、N
ew York)により行われた。
トを用いて、オリゴヌクレオチドが0.2μmol規模
で合成された(Beaucage、S.L.及びM.
H.Caruthers、1981、Tetrahed
ron Lett.22:1859−1862)。合成
は、製造業者(Pharmacia−LKB、Upps
ala、Sweden)の使用説明書に従って、Gen
e Assembler Plusで行われた。保護基
の除去は、25容量%のアンモニア水溶液中55℃で1
5時間のインキュベーションにより行われた。最後に、
これらのオリゴヌクレオチドは、NAP−5カラム(P
harmacia−LKB、Uppsala、Swed
en)で精製された。
シングキット(Pharmacia−LKB)を用い
て、Sanger等により記述されたジデオキシチェイ
ンターミネーション法(Sanger等、1977、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 74:
5463−5467)により、ヌクレオチド配列の決定
が行われた。7−デアザグアノシン−5’−三リン酸が
dGTPの代わりに用いられた(Mizusawa、
S.等、1986、NucleicAcids Re
s.14:1319−1324)。シークエンシング反
応の生成物は、重量で42%の尿素を含んでいる100
mM Tris/HCl、83mMホウ酸、及び1mM
EDTAバッファー(pH 8.3)中、重量で6%の
ポリアクリルアミドゲル中で分離され、S2シークエン
シング装置(GIBCO/BRL、Bethesda
Research LaboratoriesGmb
H、Eggenstein、Germany)が製造業
者の使用説明書に従って用いられた。電気泳動後、ゲル
は、10容量%の酢酸中で30分間インキュベートさ
れ、水中でしばらくの間洗浄後、80℃で2時間乾燥さ
れた。Kodak X−OMAT AR X線フィルム
(Eastman Kodak Company、Ro
chester、NY、USA)が、乾燥したゲルのオ
ートラジオグラフィーのために用いられた。さらに、D
NA配列は、各場合において製造業者の使用説明書に従
って、「7−デアザ−dGTPを用いたThermoシ
ークエナーゼ蛍光標識プライマーサイクルシークエンシ
ングキット」(Amersham Life Scie
nce、Amersham Internationa
l plc、Little Chalfont、Buc
kinghamshire、England)を用い
て、「LI−COR DNAシークエンサーモデル40
00L」(LI−COR Inc.、Biotechn
ology Division、Lincoln、N
E、USA)により「非放射能的」にも決定された。
合成オリゴヌクレオチドを用いてStrauss等によ
り記述された「プライマーホッピング法」(Strau
ss、E.C.等、1986、Anal.Bioche
m、154:353−360)によりシークエンシング
が行われた。「ユニバーサル」及び「リバースプライマ
ー」のみが用いられる場合、ハイブリッドプラスミドが
「鋳型DNA」として用いられ、その挿入DNAフラグ
メントは、製造業者の使用説明書に従って、「ExoII
I/Mung Beanヌクレアーゼ欠失」キット(S
tratagene Cloning System
s、La Jolla、Cal.、USA)を用いて一
方向に長さを短くされた。
に光学酵素試験のための酵素及び基質は、C.F.Bo
ehringer & Soehne(Mannhei
m Germany)から、またはGIBCO/BRL
(Eggenstein、Germany)から購入さ
れた。[α−35S]dATP及び[γ−32P]ATP
は、Amersham/Buchler(Brauns
chweig、Germany)から購入された。NA
−型アガロースは、Pharmacia−LKB(Up
psala、Sweden)から購入された。全ての他
の化学薬品は、Haarmann & Reimer
(Holzminden、Germany)、E.Me
rck AG(Darmstadt、German
y)、Fluka Chemic(Buchs、Swi
tzerland)、Serva Feinbioch
emica(Heidelberg、German
y)、またはSigma Chemie(Deisen
hofen、Germany)からであった。
R199株の突然変異体の単離 オイゲノールの代謝に欠陥を有する突然変異体を単離す
るために、シュードモナス種HR199株をニトロソグ
アニジン突然変異誘発に供した。得られた突然変異体
を、炭素及びエネルギー源としてオイゲノール、フェル
ラ酸、及びバニリンを利用する能力により分類した。突
然変異体6164及び6165は、野生型の場合におけ
るように、フェルラ酸及びバニリンを利用することはで
きるけれども、炭素及びエネルギー源としてもはやオイ
ゲノールを利用することはできなかった。突然変異体6
167及び6202は、野生型の場合におけるように、
バニリンを利用することはできるけれども、炭素及びエ
ネルギー源としてもはやオイゲノール及びフェルラ酸を
利用することはできなかった。前述の突然変異体を次の
分子生物学的分析に用いた。
種HR199遺伝子ライブラリーの構築 シュードモナス種HR199株のゲノムDNAを単離
し、EcoRIでの部分制限消化に供した。このように
して得られたDNA調製物を、EcoRIにより切断さ
れたベクターpVK100と連結した。コンカテマーの
連結生成物の形成を促進するために、DNA濃度は比較
的高かった。連結物質をλ−ファージ粒子にパッケージ
ングし、続いてこれらを大腸菌S17−1の形質導入の
ために用いた。形質導入体の選択をテトラサイクリンを
含んでいるLB寒天プレート上で行った。このようにし
て、様々なハイブリッドコスミドを含む1330個の形
質導入体を得た。
リッドコスミドの同定 ミニ相補性法により、1330個の形質同定体のハイブ
リッドコスミドを突然変異体6164及び6165へ接
合により導入した。オイゲノール中で再び生育する能力
(各突然変異体の相補性)に関して、得られた導入接合
体をオイゲノールを含んでいるMMプレート上で調べ
た。突然変異体6164は、クローン化された形態で
1.2kbp、1.8kbp、3kbp、5.8kb
p、及び9.4kbpのEcoRIフラグメントを含む
ハイブリッドコスミドpE5−1の獲得により補足され
た。このハイブリッドコスミドを含んでいる大腸菌S1
7−1株を、番号DSM10440のもとに「Deut
sche Sammlung von Mikroor
ganismen und Zellkulturen
GmbH」(DSM)に寄託した。突然変異体6165
は、ハイブリッドコスミドpE207またはpE115
それぞれの獲得により補足された。相補能力は、23k
bp EcoRIフラグメントに起因すると考えられ、
このフラグメントは、唯一のEcoRIフラグメントと
してハイブリッドコスミドpE207にクローン化され
た形態で含まれ、一方、ハイブリッドコスミドpE11
5は、さらに3kbp及び6kbpのEcoRIフラグ
メントを含んだ。ハイブリッドコスミドpE207を含
んでいる大腸菌S17−1を、番号DSM10439の
もとにDSMに寄託した。
RIフラグメント(E230)の分析Eco RI消化したハイブリッドコスミドpE207か
らフラグメントE230を調製単離し、そしてEcoR
Iで消化したpBluescript SK-DNAに連
結した。連結物質を用いて、大腸菌XL1−Blueを
形質転換した。X−Gal及びIPTGを含んでいるL
B−Tc−Amp寒天プレート上での「青−白」選別
後、「白色」の形質転換体を得、そのハイブリッドプラ
スミドpSKE230は、クローン化された形態でフラ
グメントE230を含んだ。このプラスミドを用い、そ
して様々な制限酵素を用いることにより、フラグメント
E230の物理的地図を作成した(図1)。
ードモナス菌中でも安定であるベクターpVK101及
びpMP92にE230のサブフラグメントをクローン
化し、続いて突然変異体6165中へ接合導入すること
により、突然変異体6165を補足する領域を1.8k
bp KpnIフラグメント(K18)に位置付けた。
このフラグメントをpBluescript SK-にク
ローン化した後、ヌクレオチド配列を決定し、オイゲノ
ールヒドロキシラーゼのチトクロムCサブユニットの遺
伝子を同定した。117アミノ酸の遺伝子産物は、N−
末端リーダーペプチド(MMNVNYKAVGASLL
LAFISQGAWA)及びシュードモナス プチダに
より生産されるp−クレゾールメチルヒドロキシラーゼ
(McIntire等、1986、Biochemis
try 25:5975−5981)のチトクロムCサ
ブユニットと(82アミノ酸の領域にわたって)32.
9%の同一性を有した。
フラグメントをpBluescript SK-にクロー
ン化し、そしてシークエンシングすることにより、さら
なる読み枠(ORF)を同定し、これらの一つは、オイ
ゲノールヒドロキシラーゼのフラボタンパク質サブユニ
ットをコードし、そしてシュードモナス プチダにより
生産されるp−クレゾールメチルヒドロキシラーゼのフ
ラボタンパク質サブユニットに非常に類似していた。さ
らなるORFが、エシェリキア コリにより生産される
γ−グルタミルシステインシンテターゼ(グルタチオン
の生合成における最初の酵素)(Watanabe等、
1986、Nucleic AcidsRes.14:
4393−4400)に非常に類似していることを見い
だした。 ポリアクリルアミドゲルにおける特異的活性
染色により、大腸菌(pSKE230)の未精製抽出物
の可溶性画分中にバニリンデヒドロゲナーゼを検出し
た。pBluescript SK-にサブクローン化
し、得られた形質転換体の未精製抽出物の可溶性画分を
分析することにより、バニリンデヒドロゲナーゼ遺伝子
(vdh)をE230の3.8kbp HindIII/E
coRIサブフラグメントに位置付けた。このフラグメ
ントの完全なヌクレオチド配列を決定した。バニリンデ
ヒドロゲナーゼの分子量は、SDSポリアクリルアミド
ゲル電気泳動により確認されたように50,779であ
った。アミノ酸配列は、様々な起源の他のアルデヒドデ
ヒドロゲナーゼに非常に類似していた。
ヒドラターゼに相同なさらなるORFを同定した。2
7、297の計算上の分子量をSDSポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動により確認した。
化したE230の5.0kbp HindIIIサブフラグ
メントをシークエンスすることにより、シュードモナス
ポーシモビリス(Pseudomonas pauci
mobilis)により生産されるリグノスチルベン−
α,β−ジオキシゲナーゼに非常に類似したORFを同
定した。フラグメントE230の完全なシークエンシン
グにより、ホルムアルデヒド−デヒドロゲナーゼ(fd
h)及びアルコールデヒドロゲナーゼ(adh)に相同
である2つのさらなるORFを同定した(図1参照)。
E5−1の領域の分析 突然変異体6164は、クローン化された形態で1.2
kbp(E12)、1.8kbp(E18)、3kbp
(E30)、5.8kbp(E58)、及び9.4kb
p(E94)のEcoRIフラグメントを含むハイブリ
ッドコスミドpE5−1(図1)の獲得により補足され
た。pE5−1をEcoRIで消化し、続いて再連結す
ることにより、フラグメントE12、E18、及びE3
0のみを含む、このハイブリッドコスミドの誘導体(p
E106)を得た。突然変異体6164中への接合導入
後、このプラスミドは、やはり後者を補足することがで
き、この結果、対応する導入接合体は、炭素及びエネル
ギー源としてオイゲノール中で再び生育できた。
し、重量で0.8%のアガロースゲル中で消化物質をゲ
ル電気泳動で分離し、そしてDNAをナイロン膜へ移し
た後、以下の配列、 ATG CAA CTC ACC AAC AAA AAA ATC GT−3’ G G C T G G T G G C G G G T G G G G G G T G G の32P−標識したオリゴヌクレオチドプローブでハイブ
リダイゼーションを行った。
ナス種HR199から精製したコニフェリルアルコール
デヒドロゲナーゼ(CADH)(以下参照)のN−末端
アミノ酸配列から推定された。このプローブを用いて、
CADHのN−末端をコードしているcadh遺伝子の
領域をフラグメントE12に位置付けた。このフラグメ
ント及び隣接するフラグメントE18の一部もシークエ
ンスし、cadh遺伝子の完全な配列をこのようにして
決定した。cadhから推定したアミノ酸配列は、(M
atthew及びFewson、1994、Criti
cal Rev.Microbiol.20(1):1
3−56による)I類、II群の他のアルコールデヒドロ
ゲナーゼに相同であった。
性化 シュードモナス種HR199をオイゲノール中で生育し
た。これらの細胞を集め、洗浄し、そしてフレンチプレ
スを用いて破砕した。限外濾過後に得られた未精製抽出
物の可溶性画分は、0.24U/mgタンパク質の比活
性を有した。DEAEセファセルでのクロマトグラフィ
ーにより、CADHの11.7倍の濃縮を83.7%の
収率で得た。セファデックスG200でのクロマトグラ
フィーにより、CADHの6.8倍の濃縮を11.2%
の収率で得た。ブチルセファロース4Bでのクロマトグ
ラフィーにより、CADHの70.6倍の濃縮を7.8
%の収率で得た。
ミドゲル電気泳動により27kDaでバンドを示す調製
物を得た。精製率は64で、収率は0.8%であった。
た。しかしながら、この酵素は、熱感受性であった。半
減期は、以下のとおり、T1/2(34℃)=5分、T1/2
(39℃)=1分、T1/2(42℃)<1分であった。
MOPSバッファー中で10.9であった。より高い
pH値で、変性による活性の減少が見られた。 みかけの分子量 FPLCを用いて、スーパーデックス200HR 10
/30でのゲル濾過により、天然のCADHの分子量が
54.9kDaで測定され、これはα2サブユニット構
造を示唆した。
以下の結果、 1 5 10 15 20 MQLTNKKIVVV(G)V(S)?(R)(I)?(A)(E) (V) (V) (一文字コードでの配列;?:特定が可能でな
い;():確かでない;第二列には、当てはまることも
できるアミノ酸を記述する)を示した。
性化 シュードモナス種HR199をオイゲノール中で生育し
た。これらの細胞を集め、洗浄し、そしてフレンチプレ
スを用いて破砕した。限外濾過後に得られた未精製抽出
物の可溶性画分は、0.43U/mgタンパク質の比活
性を示した。DEAEセファセルでのクロマトグラフィ
ーにより、CALDHの6.6倍の濃縮を65.3%の
収率で得た。ヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフ
ィーにより、CALDHの63倍の濃縮を33%の収率
で得た。スーパーデックスHR200でのクロマトグラ
フィーにより、CALDHの81倍の濃縮を13%の収
率で得た。この方法を用いて、SDSポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動により約49kDaでバンドを示す調製
物を得た。
であった。この酵素は、熱感受性であった。半減期は、
以下のとおり、T1/2(31℃)=5分、T1/2(34
℃)=2.5分、T1/2(38℃)=1分であった。
mM Tris/HClバッファー中で8.8であっ
た。しかしながら、このpH値で、この酵素はすでに不
安定である(5分以内に活性の87%の減少)。より低
いpH値で、この酵素は、より安定である(例えば、p
H 6.0:4時間以内に活性の50%の減少)。
00%)だけでなく、トランスシンナムアルデヒド(9
6.7%)、シナピルアルデヒド(76.7%)、p−
アニスアルデヒド(23.1%)、ベンズアルデヒド
(17.8%)、3,5−ジメトキシ−ベンズアルデヒ
ド(7.6%)、及び3−ヒドロキシ−ベンズアルデヒ
ド(1.7%)も受け入れる。
HのKM値は、約9ないし15U/mlのVmaxで、0.
007及び0.012mMの間の範囲にある。NADに
対するCALDHのKM値は、14.2U/mlのVmax
で、0.334mMである。NADと比較して、NAD
Pは、4.3%の割合で受け入れられる。
以下の結果、 ISILGLNGAPVGAEQLGSAL(D)20 (一文字コードでの配列;():確かでない)を示し
た。
ldh)の位置決定及びシークエンシング N−末端アミノ酸配列は、プラスミドpE5−1のフラ
グメントE94のDNA配列から推定したアミノ酸配列
に完全に当てはまった。従って、CALDHの構造遺伝
子caldhをE94に位置付けた。caldhから推
定したアミノ酸配列は、他のアルデヒドデヒドロゲナー
ゼに相同であった。
た、オイゲノールの分解代謝に欠陥を示す他の突然変異
体の相補性 NMG突然変異誘発後、炭素及びエネルギー源としても
はやオイゲノール及びフェルラ酸を利用できない突然変
異体6167及び6202を得た(上記参照)。プラス
ミドpE207の獲得は、接合導入後、突然変異体62
02が前述の基質を再び利用できることを意味した。こ
の突然変異体は、エノイル−CoAヒドラターゼに相同
な遺伝子により補足される。
後、突然変異体6167が前述の基質を再び利用できる
ことを意味した。pHP1014にpE5−1のEco
RIフラグメントを個々にクローニングし、そしてこれ
らのプラスミドを突然変異体6167中へ接合導入する
ことにより、相補特性をフラグメントE94に位置付け
た。pBluescript SK-にクローニングし、
そして様々な制限酵素で消化した後、フラグメントE9
4の物理的地図を作成した。ベクタ−pVK101及び
pMP92にE94のサブフラグメントをクローニング
し、続いて突然変異体6167中へ接合導入することに
より、突然変異体6167を補足する領域を1.9kb
p EcoRI/HindIIIフラグメント(EH19)
に位置付けた。このフラグメントをpBluescri
pt SK-にクローニングし、そしてシークエンスした
後、シュードモナス オレオボランスにより生産される
アセチル−CoAアセチルトランスフェラーゼ及び「中
鎖アシル−CoAシンテターゼ」に相同な2つのORF
を同定した。フラグメントE94を完全にシークエンス
することにより、調節タンパク質及び走化性タンパク質
に相同なさらなるORFを同定した(図1参照)。
解代謝の遺伝子の染色体コーディングの決定 シュードモナス種HR199は、約350kbpの大き
さのメガプラスミドを有するので、オイゲノールの分解
代謝の遺伝子がこのメガプラスミドまたは染色体のいず
れに位置付けられるかを調べるために、ハイブリダイゼ
ーション実験を行った。この目的のために、野生型及び
突然変異体のメガプラスミド調製物を重量で0.8%の
アガロースゲルで分離した。染色体及びメガプラスミド
DNAをナイロン膜上にブロットし、次に、ビオチン化
HE38DNAプローブでハイズリダイズした。ハイブ
リダイゼーションシグナルは、染色体DNAでのみ得ら
れ、メガプラスミドDNAでは得られなかった。従っ
て、シュードモナス種HR199におけるオイゲノール
の分解代謝の遺伝子は、染色体中にコードされる。
スにおけるシュードモナス種HR199からのオイゲノ
ールの分解代謝の遺伝子の異種発現 フラグメントH110(pVKH110)を含んでいる
プラスミドpE207及びpVK101ハイブリッドプ
ラスミドを、オイゲノール、バニリン、またはバニリン
酸を代謝できないアルカリゲネス ユートロプス及びシ
ュードモナス株中へ接合導入した。得られた導入接合体
を、オイゲノール、バニリン、またはバニリン酸を含ん
でいるMM寒天プレート上で生育する能力に関して調べ
ただけでなく、いくつかの導入接合体をMM液体培地中
でオイゲノールと共にインキュベートもした。培養上清
のHPLC分析により、導入接合体のいくつかが、オイ
ゲノールを代謝することを見いだした。
ツェリ(P.stutzeri)、シュードモナス ア
スプレニイ(P.asplenii)、シュードモナス
種DSM13、シュードモナス種DSM15a、及びシ
ュードモナス種D1におけるvdh遺伝子の機能的発現
を測定した。
ナス種D1の導入接合体は、炭素及びエネルギー源とし
てオイゲノールを用いて生育することができた。シュー
ドモナス テストステロニ(P.testostero
ni)LMD3324、シュードモナス フルオレセン
ス(P.fluorescens)型B、シュードモナ
ス スツツェリDSM50027、シュードモナス種D
SM1455、及びシュードモナス フラギ(P.fr
agi)DSM3456の対応する導入接合体では、オ
イゲノールヒドロキシラーゼ遺伝子の機能的発現も見ら
れ、これは、培養培地中へのオイゲノールの分解代謝中
間体(コニフェリルアルコール、コニフェリルアルデヒ
ド、フェルラ酸、バニリン、バニリン酸)の分泌をもた
らした。しかしながら、これらの導入接合体のオイゲノ
ール中での生育は、見られなかった。
りである。
ルコール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ酸、バニ
リン、及びバニリン酸の製造のための合成用酵素。
素。
しているDNA、並びにその部分配列及び機能的同等
物。
コスミドクローン。
ベクター。
れた微生物。
記載のDNAの使用。
リルアルデヒド、フェルラ酸、バニリン及びバニリン酸
の製造のための上記6に記載の微生物の使用。
在下で反応が行われることを特徴とする、オイゲノール
からのコニフェリルアルコールの製造方法。
ゲナーゼの存在下で反応が行われることを特徴とする、
コニフェリルアルコールからのコニフェリルアルデヒド
の製造方法。
ゲナーゼの存在下で反応が行われることを特徴とする、
コニフェリルアルデヒドからのフェルラ酸の製造方法。
で反応が行われることを特徴とする、フェルラ酸からの
バニリンの製造方法。
下で反応が行われることを特徴とする、バニリンからの
バニリン酸の製造方法。
ント、及びシークエンスされた領域を示す。
Claims (12)
- 【請求項1】 オイゲノールからのコニフェリルアルコ
ール、コニフェリルアルデヒド、フェルラ酸、バニリン
及びバニリン酸の製造のための合成用酵素。 - 【請求項2】 請求項1に記載の酵素をコードしている
DNA、並びにその部分配列及び機能的同等物。 - 【請求項3】 請求項2に記載のDNAを含んでいるコ
スミドクローン。 - 【請求項4】 請求項2に記載のDNAを含んでいるベ
クター。 - 【請求項5】 請求項2に記載のDNAで形質転換され
た微生物。 - 【請求項6】 微生物の形質転換のための、請求項2に
記載のDNAの使用。 - 【請求項7】 コニフェリルアルコール、コニフェリル
アルデヒド、フェルラ酸、バニリン及びバニリン酸の製
造のための、請求項5に記載の微生物の使用。 - 【請求項8】 オイゲノールヒドロキラーゼの存在下で
反応が行われることを特徴とする、オイゲノールからの
コニフェリルアルコールの製造方法。 - 【請求項9】 コニフェリルアルコールデヒドロゲナー
ゼの存在下で反応が行われることを特徴とする、コニフ
ェリルアルコールからのコニフェリルアルデヒドの製造
方法。 - 【請求項10】 コニフェリルアルデヒドデヒドロゲナ
ーゼの存在下で反応が行われることを特徴とする、コニ
フェリルアルデヒドからのフェルラ酸の製造方法。 - 【請求項11】 フェルラ酸デアシラーゼの存在下で反
応が行われることを特徴とする、フェルラ酸からのバニ
リンの製造方法。 - 【請求項12】 バニリンデヒドロゲナーゼの存在下で
反応が行われることを特徴とする、バニリンからのバニ
リン酸の製造方法。
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