JPH10158152A - 抗癌剤含有乳化製剤及びその製造方法 - Google Patents
抗癌剤含有乳化製剤及びその製造方法Info
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- JPH10158152A JPH10158152A JP9197792A JP19779297A JPH10158152A JP H10158152 A JPH10158152 A JP H10158152A JP 9197792 A JP9197792 A JP 9197792A JP 19779297 A JP19779297 A JP 19779297A JP H10158152 A JPH10158152 A JP H10158152A
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Abstract
する。 【解決手段】W/O型エマルション製剤であって、
(a)水相が、浸透圧0.01〜7.0MPaの範囲に
調整された抗癌剤含有水溶液であり、(b)油相が、油
脂類及び油性界面活性剤を含有しており、(c)水相と
油相の体積比が1:9〜1:0.2の範囲にあり、
(d)水相粒子の平均粒径が200μm以下であって、
かつ、最大粒径が400μm以下であり、(e)上記平
均粒径の75%から150%の粒径をもつ水相粒子が全
水相粒子の50容積%以上であることを特徴とする抗癌
剤含有乳化製剤。
Description
ドラッグデリバリーシステム(薬物送達システム;以下
「DDS」という)において使用される抗癌剤含有乳化
製剤及びその製造方法に関する。
与、粘膜下に注入する局所投与、動注投与等の種々の薬
剤投与方法があり、これらは癌の種類と部位に応じて適
宜使い分けされている。とりわけ動注投与による治療
は、癌組織に向かう動脈に薬剤を注入するため、薬剤の
大部分を癌組織に到達させることができる。例えば、図
1に示すように、肝臓(1)の肝臓癌(2)の治療にお
いては、右大腿動脈から分岐した肝動脈(3)の中に挿
入されたカテーテル(4)を通じ、注射器(5)或いは
インジェクターを用いて、水溶性抗癌剤とゼラチンスポ
ンジを注入する肝動脈塞栓術が行われている。
けし油脂肪酸エチルエステル (「Lipiodol Ultra-Flu
ide」ラボラトワール・ゲルベ社製;以下「リピオドー
ル」という)が肝臓癌に対して特異的に沈着する性質を
利用し、肝動脈塞栓術を用いて効率的に抗癌剤を肝臓癌
に到達させる方法が実施されている。
オドールに懸濁させた製剤を使用する方法がある。この
製剤は、熊本大学医学部で開発され(Konno T. et al,
Jpn.Cancer Chemother., 9, 2005-2015(1982))、製造
販売されているものである(「スマンクス(SMANCS)」
山之内製薬(株))。
されたものであって(Kanematsu T.et al, J. Surg. On
col., 25, 218-226(1984))、リピオドール、水溶性X
線造影剤及び水溶性抗癌剤を乳化させた製剤である。
が油性高分子であるため、これを所定の癌細胞へ到達さ
せることが難しく、十分な薬効を得ることができない。
しかも、現在認可されている水溶性抗癌剤を使用できな
いという欠点もある。
安定であるため、リピオドールと抗癌剤が分離し易く、
分離した場合には抗癌剤が血流にのって癌組織から流失
してしまうという欠点がある。
ンを得る方法として、多孔質ガラス膜を用いる乳化方法
(以下「膜乳化法」という)が提案された(特開平2−
95433号)。この膜乳化法によれば、細孔径が異な
る多孔質ガラス膜を利用することによって、0.3〜4
0μmの範囲において単分散W/O型エマルション及び
単分散W/O/W型エマルションを製造することができ
る。
注療法において使用できる粒径30μmの単分散W/O
/W型エマルション製剤を開発し、その臨床結果を報告
した(“Arterial-Injection Chemotherapy for Hepato
cellular Carcinoma UsingMonodispersed Poppy-Seed O
il Microdroplets Containing File AqueousVesicles o
f Epirubicin”, CANCER, 75, 1245(1995))。
法による製剤は、特に癌組織(例えば肝臓癌等)に対す
る沈着性等が未だ不十分であり、それらの点についてさ
らに検討・改善する余地があった。
着性に優れた製剤を提供することを主な目的とする。
術の問題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の方法に
より得られるエマルションは、その特異な構造をもつゆ
えに癌組織に対して優れた沈着性を発現することを見出
し、本発明を完成するに至った。
化製剤及びその製造方法に係るものである。
(a)水相が、浸透圧0.01〜7.0MPaの範囲に
調整された抗癌剤含有水溶液であり、(b)油相が、油
脂類及び油性界面活性剤を含有しており、(c)水相と
油相の体積比が1:9〜1:0.2の範囲にあり、
(d)水相粒子の平均粒径が200μm以下であって、
かつ、最大粒径が400μm以下であり、(e)上記平
均粒径の75%から150%の粒径をもつ水相粒子が全
水相粒子の50容積%以上であることを特徴とする抗癌
剤含有乳化製剤。
に調整された抗癌剤含有水溶液からなる水相を、油性界
面活性剤0.1〜10重量%を含む油相に分散させるこ
とにより、W/O型エマルションを得ることを特徴とす
る抗癌剤含有乳化製剤の製造方法。
て、(a)内水相が、浸透圧0.1〜3.5MPaの範
囲に調整された抗癌剤含有水溶液であり、(b)油相
が、油脂類及び油性界面活性剤を含有しており、(c)
内水相と外水相の体積比が1:10〜1:0.1の範囲
にあり、(d)内水相と油相の体積比が1:9〜1:
0.1の範囲にあり、(e)W/O/W型エマルション
粒子の平均粒径が40〜500μmである、ことを特徴
とする抗癌剤含有乳化製剤。
ガラス膜を介して、浸透圧0.1〜0.7MPaの外水
相となる水相に圧入分散させることにより、W/O/W
型エマルションからなる製剤を得る方法であって、
(a)W/O型エマルション製剤における水相の浸透圧
を、外水相となる水相の浸透圧以上の値とし、(b)得
られたW/O/W型エマルションにおける内水相及び外
水相の浸透圧を、生理食塩水の浸透圧を超える値とする
ことを特徴とする抗癌剤含有乳化製剤の製造方法。
ともに説明する。なお、本明細書中では、原則的に各用
語を次のようにそれぞれ記す。
2(a))の場合、その粒子(6)を「水相粒子」、分
散媒(7)を「油相」と記す。さらに、このエマルショ
ンを用いて製造したW/O/W型エマルション製剤(例
えば図2(b))の場合、抗癌剤を含む水相粒子(8)
を「内水相粒子」、これを油相で包含している油滴
(9)を「W/O/W型エマルション粒子」、分散媒
(10)を「外水相」と記す。また、W/O型エマルシ
ョン製剤とW/O/W型エマルション製剤とを総称して
「乳化型DDS製剤」と記す。
は上記平均粒径の75%から150%の粒径をもつ粒子
が全粒子の50容積%以上であるものを示し、このよう
な粒径分布をもたないエマルションを「多分散エマルシ
ョン」と記す。
てW/O/W型エマルション粒子が占める割合(容積
%)を「充填率」と記す。
からなる抗癌剤含有乳化製剤について説明する。
透圧は通常0.01〜7.0MPa程度の範囲内に調整
されている。抗癌剤は、水溶性であれば特に制限され
ず、例えば白金錯化合物系、アントラキノン系、アント
ラサイクリン系等の各種の抗癌剤が使用でき、その他の
市販ものも使用できる。抗癌剤の使用量は、癌組織の部
位、大きさ等に応じて適宜設定すれば良い。
に無害な化合物を添加することができる。例えば食塩の
ほか、ナトリウム塩(例えば、クエン酸ナトリウム、サ
リチル酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、デキストラ
ン硫酸ナトリウム等)、カルシウム塩(例えば塩化カル
シウム、グルコン酸カルシウム等)の各種塩類、ブドウ
糖、乳糖等の各種糖類を挙げることができる。さらに、
グリセリン、D−マンニトール、アミノ酸等も使用する
ことができる。
きさ等に応じて上記範囲内で適宜設定すれば良い。例え
ば、エマルション粒子(水相粒子)を体内でさらに膨張
させようとする場合には、生理食塩水の浸透圧を超える
値、好ましくは生理食塩水の浸透圧の通常1.1〜5倍
(0.75〜3.5MPa)程度に調節すれば良い。こ
れにより、血液中にW/O型エマルション製剤を動注し
た後、血液中の水が水相粒子に移動する結果、血管の中
で水相粒子が膨張する。膨張させる必要が特にない場合
は、血液と同じ生理食塩水の浸透圧に設定すれば、その
ままの粒径を維持することができる。上記浸透圧は、例
えば抗癌剤、上記添加剤等の添加量によって調節でき
る。なお、本発明における生理食塩水の浸透圧は、約3
7℃における値を基準とする。
含まれている。油脂類としては、薬理的に許容されるも
のであれば特に制限されず、例えば大豆油、オリーブ
油、ゴマ油、ツバキ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ラ
ッカセイ油、メンジツ油、ヨード油、強ヨード油等を使
用することができる。
れる限り特に制限されず、市販のものを使用できる。こ
の中でもポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、
特に酸化エチレン付加40モルのポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油(例えば、「HCO−40」日光ケミカルズ
(株)製など)が生体に対する安全性がより高く、少な
い濃度で安定性に優れたW/O型エマルション製剤及び
W/O/W型エマルション製剤を調製できる点から好ま
しい。
セリン縮合リシノレイン酸エステル(例えば、「CR−
310」阪本薬品工業(株)製など)、デカグリセリン
縮合リシノレイン酸エステル(例えば、「CR−50
0」阪本薬品工業(株)製など)等のポリグリセリン縮
合リシノレイン酸エステル系の界面活性剤を使用しても
安定なW/O型エマルション製剤及びW/O/W型エマ
ルション製剤を調製することができる。
等に応じて適宜設定することができるが、通常0.1〜
20重量%程度、好ましくは0.5〜10重量%とす
る。
いても良い。例えば、抗癌剤、レシチン、コレステロー
ル、ビタミンE等が挙げられる。抗癌剤としては、油溶
性のものであれば特に制限されず、市販のものも使用す
ることができる。例えば、抗癌剤ジノスタチンスチラマ
ーを含有する上記スマンクス等を使用することができ
る。含有量は、用いる油脂類、油性界面活性剤等に応じ
て適宜定めることができる。
〜1:0.2程度、好ましくは1:9〜1:0.5とす
る。特に1:4〜1:0.5とすることがより好まし
い。このような体積比とすることによって、エマルショ
ンの粘度を自由に調節することができ、優れた沈着性が
得られる。また、抗癌剤の徐放速度を調節することもで
きる。水相の割合が大きすぎる場合には、粘度が非常に
高くなり、動注自体が困難となるので好ましくない。水
相の割合が少なすぎる場合には、抗癌剤の含有量が少な
くなるため、所望の薬効が期待できない。
下であり、好ましくは0.5〜10μmである。また、
水相粒子の最大粒径は、通常は400μm以下、好まし
くは200μm以下である。なお、これらの粒径は、投
与前における粒径である。
径範囲内にあれば特に制限されないが、上記平均粒径の
75%から150%の粒径をもつ水相粒子が全水相粒子
の50容積%以上であることが好ましい。すなわち、本
発明では単分散エマルションであることが好ましい。
粒径をもつ水相粒子及び平均粒径の200%以上の粒径
をもつ水相粒子を実質的に含まず、かつ、上記平均粒径
の75%から150%の粒径をもつ水相粒子が全水相粒
子の80容積%以上であることがより好ましい。この場
合、水相粒子の平均粒径の50%以下の粒径をもつ水相
粒子及び平均粒径の200%以上の粒径をもつ水相粒子
は、本発明の効果を損なわない範囲内において含まれて
いても差し支えない。
法は、浸透圧0.01〜7.0MPaの範囲に調整され
た抗癌剤含有水溶液からなる水相を、油性界面活性剤
0.1〜10重量%を含む油相に分散させることによ
り、W/O型エマルションを得ることを特徴とする。分
散させる方法は、特に制限されず、例えば攪拌、ホモジ
ナイザー、超音乳化機等による公知の乳化方法に従えば
良い。特に、上記水相を多孔質ガラスを介して上記油相
に圧入分散させる膜乳化方法では、単分散性のより高い
W/O型エマルション製剤が得られるという点で好まし
い。
0.01〜7.0MPa程度、好ましくは0.1〜3.
5MPaの範囲に調整された抗癌剤含有水溶液を用い
る。抗癌剤としては、前記の水溶性のものを使用するこ
とができる。また、油相としては油性界面活性剤0.1
〜20重量%程度を含むものを用いる。油相は、例えば
油脂類を用いて調製することができる。油性界面活性剤
及び油脂類としては前記W/O型エマルション製剤と同
様のものを使用することができる。
/油相の体積比等に応じて上記範囲内で適宜設定するこ
とができる。また、添加方法も用途等に応じて適宜決定
することができる。例えば、予め0.1〜10重量%の
範囲に調整して安定なW/O型エマルションを得た後、
さらに得られたW/O型エマルションに油性界面活性剤
を全量が20重量%以下となる範囲内で追加すれば、得
られたW/O型エマルション粒子(水性粒子)を効果的
に膨張させることができる。また、膨張させない場合
は、W/O型エマルションを得た時点における油性界面
活性剤の濃度をそのまま維持すれば良い。このように、
油性界面活性剤を追加することによってW/O型エマル
ション粒子の大きさ等を任意にコントロールすることが
できる。
W/O型エマルション製剤を調製することが望ましい。
この方法では、エマルションの安定性を維持しつつ油性
界面活性剤の追加量を減らすことができ、この点におい
て機械的乳化法に比してより有利である。また、膜乳化
法によれば、0.5〜10μm程度の小さな水相粒子が
確実に得られ、しかもこの範囲で粒径を自由にコントロ
ールすることができる。また、機械的方法による場合と
異なり乳化する際に熱が発生することもないため、熱に
敏感な抗癌剤にも適用することができる。
が使用でき、例えばガラスのミクロ相分離を利用して製
造されたものを好適に使用できる。具体的には、特許第
1504002号に開示されたCaO−B2O3−SiO
2−Al2O3系多孔質ガラス、特許第1518989号
及び米国特許第4657875号に開示されたCaO−
B2O3−SiO2−Al2O3−NaO2系多孔質ガラス、
CaO−B2O3−SiO2−Al2O3−NaO2−MgO
系多孔質ガラス、CaO−B2O3−SiO2−ZrO2系
多孔質ガラス等が挙げられる。
対累積細孔分布曲線において、細孔容積が全体の10%
を占める時の細孔径を細孔容積が全体の90%を占める
時の細孔径で除した値が実質的に1から1.5までの範
囲内にあるミクロ多孔膜体を用いることが望ましい。こ
のような膜は、特に細孔が均一であり、膜乳化に適して
いる。
の組成等に応じて適宜定めることができるが、通常Pc
>2γcosθ/r(但し、Pcは圧力、γは界面張
力、θは接触角、rは多孔膜体細孔半径を示す。)なる
圧力とすれば良い。
その内水相が浸透圧0.1〜3.5MPaの範囲に調整
された抗癌剤含有水溶液である。抗癌剤は、水溶性であ
れば特に制限されず、例えば白金錯化合物系、アントラ
キノン系、アントラサイクリン系等の各種のもの或いは
市販のものが使用できる。抗癌剤の使用量は、癌組織の
部位、大きさ等に応じて適宜設定すれば良い。また、抗
癌剤のほかにも、前記W/O型エマルション製剤の水相
に添加されている成分が含まれていても良い。これら抗
癌剤等の添加量によって内水相の浸透圧を調節すること
ができる。
まれている。これらは、前記W/O型エマルション製剤
で用いるものと同様のものを使用することができる。油
性界面活性剤の含有量は、通常0.1〜20重量%程
度、好ましくは0.5〜10重量%とする。また、油相
には、他の成分が含まれていても良く、例えば抗癌剤、
レシチン、コレステロール、ビタミンE等が挙げられ
る。抗癌剤としては、油溶性のものであれば特に制限さ
れず、前記と同様の油溶性抗癌剤を使用できる。
るものであれば特に制限はなく、例えば塩類、糖類等の
水溶液を用いることができる。塩類、糖類等としては、
前記W/O型エマルション製剤と同様のものを使用でき
る。これらの塩類、糖類等の濃度によって、浸透圧を調
整することができる。
ても良い。例えば、必要に応じて水性界面活性剤を含有
させることができる。水性界面活性剤は、人体に実質的
に無害であれば特に制限されず、例えばポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ブロックポリマー型非イオン界面活
性剤プルローニックF68(「ポロクサマー188」ミ
ドリ十字(株)製)のほか、リゾレシチン、胆汁酸等の
市販のものも使用できる。この中でもポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油が好ましく、特に酸化エチレン付加60
モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(例えば、「H
CO−60」日光ケミカルズ(株)製など)が生体に対
する安全性がより高く、少ない濃度で安定性に優れたW
/O/W型エマルションを調製できる点でより好まし
い。
〜1:0.1程度、好ましくは1:5〜1:1の範囲で
ある。また、内水相と油相の体積比は、通常1:9〜
1:0.1程度、好ましくは1:9〜1:0.5の範囲
である。これら体積比は、水相・油相の種類、癌組織の
性質等に応じて適宜変更することができる。
均粒径は、通常40〜500μm程度、好ましくは60
〜200μmである。なお、これらの粒径は、投与前に
おける粒径である。
径分布は、上記の粒径範囲内にあれば特に制限されない
が、上記平均粒径の75%から150%の粒径をもつW
/O/W型エマルション粒子が全粒子の50容積%以上
であることが好ましい。
もつW/O/W型エマルション粒子及び平均粒径の20
0%以上の粒径をもつW/O/W型エマルション粒子を
実質的に含まず、かつ、上記平均粒径の75%から15
0%の粒径をもつW/O/W型エマルション粒子が全粒
子の80容積%以上であることが好ましい。この場合、
上記平均粒径の50%以下の粒径をもつW/O/W型エ
マルション粒子及び上記平均粒径の200%以上の粒径
をもつW/O/W型エマルション粒子は、本発明の効果
を損なわない範囲内において含まれていても差し支えな
い。
は、W/O型エマルション製剤を、多孔質ガラス膜を介
して、浸透圧0.1〜0.7MPaの外水相に圧入分散
させることにより製造できる。
本発明W/O/W型エマルションを調製できる限り制限
されないが、特に本発明に係る前記W/O型エマルショ
ン製剤を用いることが望ましい。また、W/O型エマル
ション製剤は、機械的乳化方法、膜乳化法等のいずれの
乳化方法で得られたものも用いることができるが、特に
膜乳化法で得られたものを用いるのが好ましい。
製剤における水相の浸透圧を、外水相となる水相の浸透
圧以上の値とし、かつ、得られたW/O/W型エマルシ
ョンにおける内水相及び外水相の浸透圧を、生理食塩水
の浸透圧を超える値とすることが望ましい。これによ
り、より沈着性に優れたW/O/W型エマルション製剤
を得ることができる。上記の場合において、得られたW
/O/W型エマルションの内水相及び外水相の浸透圧
は、生理食塩水の浸透圧の通常1.1〜5倍(0.75
〜3.5MPa)とすることがより好ましい。
いて、内水相及び外水相の浸透圧は、エマルション製剤
の機能、体積比等に影響を与えるものであり、次の3つ
の場合に分けることができる。
水のそれに等しい場合 動注後も内水相及びW/O/W型エマルションの粒径は
実質的に変化しない。内水相と油相の体積比は通常1:
9〜1:0.5程度、内水相と外水相の体積比は通常
1:10〜1:2程度の範囲となり、充填率は通常60
容積%以下である。
かつ、その浸透圧が生理食塩水の浸透圧を超える値に調
整した場合 動注後に外水相は血液で置換され、内水相との間に浸透
圧差が生じる。その結果、浸透圧が等しくなるように血
液中の水が内水相に移動し、血管の中でエマルション粒
子は膨張する。
い条件下で膜乳化を行った場合 浸透圧差により、外水相から内水相に水が移動するた
め、油相及び外水相に対する内水相の体積比が増加し、
充填率の高い単分散W/O/W型エマルション製剤を製
造できる。
相と外水相の浸透圧が生理食塩水のそれと等しくなるよ
うに設計した場合には、動注後もW/O/W型エマルシ
ョン粒子の粒径は変化しない。一方、水の移動が停止し
た時に内水相と外水相の浸透圧が生理食塩水のそれより
も高くなるように設計した場合には、動注後に血管の中
でW/O/W型エマルション粒子が膨張する。
は重要である。通常は、膜乳化法で単分散W/O/W型
エマルション製剤を製造するためには、外水相を十分循
環させることによって、生成したW/O/W型エマルシ
ョン粒子を多孔質ガラスの膜面から離脱させる操作が不
可欠である。ところが、充填率が高く、エマルションの
粘度が上昇した場合には、循環による剪断力が低下して
粒子の離脱が困難になり、エマルションは多分散化す
る。従って、一般に単分散W/O/W型エマルションの
調製においては、充填率60容積%程度が限界である。
一方、臨床試験の結果から、充填率60容積%を超える
エマルション製剤を動注投与した場合には、特に癌組織
に対する沈着性が顕著となり、優れた薬効を得ることが
可能となる。
容易な充填率60容積%以下の単分散W/O/W型エマ
ルションを予め製造し、次いで浸透圧差を利用して外水
相の水を内水相に移動させ、W/O/W型エマルション
粒子を膨張させることにより充填率を60容積%以上
(好ましくは充填率60〜80容積%)にすることが望
ましい。これによって、癌組織に対する沈着性がより優
れたエマルション製剤を得ることができる。
癌組織に確実に到達させることができる限り特に制限は
なく、例えば注射剤としてそのまま又は必要に応じて他
の補液(ブドウ糖、アミノ酸等)とともに粘膜下の局所
投与又は動脈内に投与することができる。特に、動注投
与による方法が効果的であり、例えば図1に示すように
肝臓癌(2)の治療においては右大腿動脈から分岐した
肝動脈(3)の中に挿入するカテーテル(4)を通じて
注射器等で投与することができる。また、投与する量
は、製剤の性状(内容物)、患者の年齢、性別又は症状
等に応じて適宜決定すれば良い。
られる。
剤は、特定の粒径及び体積比(充填率)を有するため、
肝臓癌、卵巣癌、乳癌、腎臓癌等の癌組織に対して優れ
た沈着性を発揮することができる。すなわち、癌組織に
対する選択性に優れている。しかも、いったん沈着すれ
ば、その徐放性により長期間にわたり抗癌作用を持続さ
せることもできる。
性に優れており、中でも外科的治療による除去が困難と
されている多発性肝臓癌に有効であり、進行性末期の肝
臓癌治療にも効果がある。すなわち、肝臓の局部に点在
した癌組織のみにそれぞれ沈着して、それらを縮小乃至
壊死させることができる。
剤が血流等にのって他の臓器に影響を与えることがな
く、そのため副作用を軽減することもできる。また、放
射線療法のように他の臓器の機能を損なわせるようなこ
ともない。
るため、長期間放置しても分離等を起こさず、保存性に
優れている。
も、特定の粒径及び体積比(充填率)を有するため、上
記製剤と同様に癌組織に対する沈着性に優れている。特
に、粘性の高い液状で動注する場合には、局部的に集中
して発生した癌組織に一層確実に到達させることができ
る。
に抗癌剤の放出速度がより遅く、特に大量の抗癌剤を長
期間にわたって投与する必要がある場合には有効であ
る。
も油水分離したり或いは水相粒子どうしが結合して粒径
分布が変化したりすることがなく、安定性にも優れてい
る。
以下のような剤型の製剤とすることにより、さまざまな
症状、治療方法等に適用することが可能となる。
油溶性抗癌剤を溶解して、両抗癌剤を併用した製剤 2種以上の水溶性抗癌剤を水相或いは内水相に溶解
した製剤 薬効が失われるため混合使用できない水溶性抗癌剤
を別々の水相或いは内水相に溶解してそれぞれの薬効を
発揮し得る製剤 解熱剤、抗生物質等の化学療法に用いられる薬剤を
別々の水相或いは内水相に溶解してそれぞれの薬効を発
揮し得る製剤など (4)本発明製剤の投与のみで肝臓癌が完治した実例も
あるように、危険を伴う外科的手術による切除等を必要
とすることなく癌治療が可能となる結果、QOL(Qual
ity of Life, 生活の質)の向上を図ることができる。
エピルビシン(「Farmorubicin」ファルマシア社製)3
0mgを用い、0.45重量%の食塩水溶液3mlに上
記抗癌剤を溶解したものを水相とした。
キシエチレン硬化ヒマシ油(「HCO−40」日光ケミ
カルズ(株)製)を10重量%の濃度となるように前記
「リピオドール」に溶解した10mlを油相とした。
ガラス膜を用いて、上記水相を上記油相に分散させるこ
とにより、W/O型エマルションを得た。その水相粒子
の粒径分布を図3(11)に示す。得られたW/O型エ
マルションの平均粒径は7.3μmであった。
これらの混合物をホモジナイザー(「ULTRA-TURRAX」ユ
ンク・クンネル社製)を使って調製したW/O型エマル
ションの水相粒子の粒径分布を図3(12)に示す。平
均粒径は0.73μm、最大粒径6μmであった。
粒度分布計(「SALD−2000」島津製作所製)に
より測定し、粒子体積Vpを粒径の対数logDpで微
分したΔVp/ΔlogDpで表した。
マルションを多孔質ガラス膜を介して外水相に圧入分散
して、W/O/W型エマルション製剤を調製した。
3種類を用いた。外水相には酸化エチレン付加60モル
のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(「HCO−60」
日光ケミカルズ(株)製)を0.5重量%含有した生理
食塩水7mlを使用した。
/W型エマルションの平均粒径は42.0μm、細孔径
14.7μmの膜で得られたW/O/W型エマルション
の平均粒径は62.1μm、及び細孔径16.0μmの
膜で得られたW/O/W型エマルションの平均粒径は1
74.9μmであった。これらW/O/W型エマルショ
ンの粒径分布を図4(13)〜(15)にそれぞれ示
す。また、細孔径10.6μmの膜で得られたエマルシ
ョンの写真を図5に示す。いずれも単分散であり、内水
相、油相及び外水相の体積比は、1:1.8:2.3で
あり、W/O/W型エマルションの充填率は55容積%
であった。
platin」ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社製)10
mg及びアントラキノン系の塩酸ミトキサントロン
(「Novantron」レダリー社製)10mgを用い、細孔
径10.6μmの多孔質ガラス膜を用いて製造例2と同
様の条件でそれぞれ膜乳化を行った。その結果 、製造
例2の塩酸エピルビシンを使った場合(細孔径10.6
μmの多孔質ガラス膜を用いた場合)とほとんど同じ平
均粒径及び粒径分布を有する単分散W/O/W型エマル
ション製剤が得られた。
に溶解したもの(浸透圧1.1MPa:生理食塩水の
1.5倍)、油相として酸化エチレン付加40モルの
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(「HCO−40」日
光ケミカルズ(株)製)を10重量%の濃度となるよう
に前記「リピオドール」に溶解したもの5.5ml、
外水相として酸化エチレン付加60モルのポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油(「HCO−60」日光ケミカルズ
(株)製)を0.5重量%含有した0.6重量%の食塩
水溶液7ml(浸透圧0.48MPa:生理食塩水の2
/3)を使用した。このうち、上記及びを用いて、
製造例1と同様にしてW/O型エマルションを調製し
た。
細孔径14.7μmの多孔質ガラス膜を用いて、上記
の外水相中に圧入して単分散W/O/W型エマルション
製剤を製造した。但し、油相に対する油性界面活性剤の
濃度は、乳化前が5重量%とし、W/O型エマルション
調製後に追加して全量で10重量%とした。
水相へ水が移動し、内水相の粒子が膨張したため、W/
O/W型エマルション粒子の粒径が大きくなった。調製
直後に測定した平均粒径61.4μmの単分散W/O/
W型エマルション製剤の粒径分布と1日経過して平均粒
径77.7μmにまで膨張したときの粒径分布とを比較
して図6(16)(17)に示す。これによれば、W/
O/W型エマルション製剤は単分散性が維持されたまま
膨張していることがわかる。また、膨張に伴い外水相の
容積が減少するため、内水相、油相及び外水相の体積比
は、1:1.8:2.3から1:1.1:1.0に変化
した。これに伴い、W/O/W型エマルション粒子の充
填率は55容積%から67容積%に上昇した。
mlに溶解したもの、外水相として0.1重量%の食塩
水溶液を外水相として用いたほかは、製造例4と同様に
膜乳化を行い、W/O/W型エマルションを調製した。
この場合、内水相の浸透圧が生理食塩水の2.5倍と高
く、逆に外水相は生理食塩水の1/9と低いため、W/
O/W型エマルション粒子の充填率は55容積%から9
4容積%に上昇した。最密充填率74容積%をはるかに
超えており、粘性が極めて高く、ほとんど流動性を示さ
ないエマルション製剤を得た。内水相、油相及び外水相
の体積比は1:0.6:0.1であることから、条件を
変えることによって体積比を容易に調整できることがわ
かる。
剤を用い、肝動脈塞栓術による臨床試験を実施した。
影(CT)の写真でも明らかなように、肝臓の中に複数
存在する癌組織(矢印)に良好に沈着した。図7中、
(a)が投与前の肝臓を示し、白い部分が正常な肝臓組
織、黒い部分が癌組織を示す。(b)の白い部分はエマ
ルション製剤(造影剤を含有する)が存在している部分
を示す。図7(a)(b)より、エマルション製剤が癌
組織の部分のみに沈着されていることがわかる。
酵素であるアルファ・フェトプロテイン(AFP)の血
中濃度を測定すると、図8に示すように17人中15人
の患者においてその濃度の減少が認められた。
じる例もあるものの、こうした患者に対して再度上記製
剤を動注した場合、再びAFP濃度が低下することが明
らかになっている。
度が低下した患者を手術し、切除した肝臓癌を観察した
結果、癌組織は著しく縮小乃至壊死していることが判明
した。
の症例を図9に示す。患者は66歳の男性であり、直径
1〜10cmの癌が肝臓の広い領域にわたって多発して
いたため、手術による切除が不可能であった。そこで、
本発明の単分散W/O/W型エマルション製剤を用いた
動注療法を1994年8月及び9月の2回行った。その
結果、治療前に400ng/mlから1100ng/m
lまで急激に上昇したAFP濃度が動注後に著しく低下
して2ヶ月後には正常値に戻り、またCT上からも肝臓
癌が消失し、ほぼ完治した。図9中、黒丸印が測定した
AFP濃度の値である。
床試験の結果について、他の動注療法と比較して図10
に示す。図10では、患者の生存率の推移として表し
た。生存率の算定はカプラン−マイヤー(Kaplan-Meie
r)法による。
マルション製剤を用いた26例 (18)では、2年生
存率が80%を示した。一方、ゼラチンスポンジに抗癌
剤アドレアマイシン水溶液を含ませて動注した32例
(19)では約10%であった。リピオドールとアドレ
アマイシン水溶液を混和して動注し、ゼラチンスポンジ
で肝動脈毛細血管を閉塞した39例でも2年生存率約4
0%であった。この結果より、本発明単分散W/O/W
型エマルション製剤が優れた効果を発揮することがわか
る。
ョン製剤及び本発明範囲外の平均粒径をもつ単分散W/
O/W型エマルション製剤の薬効について比較しながら
調べた。
塩酸エピルビシン60mlを純水3mlに溶解したもの
(浸透圧0.74MPa)、油相として油性界面活性
剤を10重量%含むリピオドール5ml、及び外水相
として「HCO−60」を1重量%含有した0.3重量
%食塩水溶液7ml(浸透圧0.24MPa)を用い
た。
製剤としては、細孔径14.7μmの多孔質ガラス膜を
使用して製造例4と同様にして製造した平均粒径70μ
mの単分散エマルション(本発明製剤1)、及び細孔径
10.6μmの多孔質ガラス膜を使用して製造例4と同
様にして製造した平均粒径40μmの単分散エマルショ
ン(本発明製剤2)を用いた。これに対し、比較のため
に細孔径3.2μmの多孔質ガラス膜を使用した以外は
製造例4と同様にして製造した平均粒径10μmの単分
散エマルション(比較製剤)を用いた。
動注投与し、1週間後のAFP血中濃度の変化を調べ
た。本発明製剤1を投与した患者は35名、本発明製剤
2を投与した患者は18名、比較製剤を投与した患者は
2名とした。なお、製剤投与前のAPF血中濃度は個人
差があり、約20〜30000ng/mlの間に分布し
ていたため、平均値と標準偏差で比較した。得られた結
果を表1に示す。
PF血中濃度を大幅に低下させることができ、また数値
の有意水準も低いことから、高い信頼性を有することが
わかる。本発明製剤2では、本発明製剤1ほどでないが
APF濃度を低下させることができた。これに対し、比
較製剤では、ほとんど癌組織に沈着しておらず、その薬
効が得られないことがわかる。
APF血中濃度が1000ng/mlを超える重篤患者
(正常値は10ng/ml以下)に対して、試験例3と
同様の臨床試験を行い、製剤投与1週間後の治療効果を
調べた。その結果を表2に示す。
どは、APF血中濃度が半減しており、製剤の薬効が明
瞭であった。一方、本発明製剤2を投与した患者につい
ては、若干であるが治療効果が認められた。これより、
本発明W/O/W型エマルション製剤において、平均粒
径40μm以上で有効な沈着性が得られることがわか
る。
良く沈着していることを示す1つの例として図11を示
す。図11は、肝臓癌の患者に本発明製剤を投与した
後、7日間のグルタミン酸・オキザロ酢酸トランスファ
ーゼ(GOT)、グルタミン酸・ピルビン酸トランスフ
ァーゼ(GPT)及び総ビリルビン(T−Bil)の血
中濃度を表している。
著しく増加し、やがて投与前の数値に落ち着く傾向が見
られた(図11(24)〜(26))。一方、本発明製
剤2では、動注投与後もGOT、GTP及びT−Bil
はほとんど変化しなかった(図11(21)〜(2
3))。これは、本発明製剤1においては、本発明製剤
2よりも肝臓に多く沈着し、一時的にGOT、GTP及
びT−Bilが増加し、その後に正常組織から製剤が除
かれるために徐々に各数値が低下したものと考えられ
る。
最大粒径3μmのW/O型エマルション製剤を使用し、
臨床試験を行った。この製剤は、水相として塩酸エピル
ビシン60mgを純水3mlに溶解したもの(浸透圧
0.74MPa)、油相として油性界面活性剤が5重量
%含有するリピオドール5mlから構成される。
験例3の本発明製剤2、2回目には試験例3の本発明製
剤1を投与してもほとんど製剤粒子の沈着が観察されな
かった特異な例である。上記W/O型エマルション製剤
を投与した後、当初は1500ng/mlあったAPF
血中濃度が1週間後には1000ng/ml、2週間後
には750ng/mlにまで低下させることができた。
す図である。
である。
布を示す図である。
造を示す図である。
張する状態を示す図である。
る。
AFP血中濃度の経時的変化を示す図である。
法によるAFP血中濃度の経時的変化を示す図である。
である。
性を示す図である。
製剤の粒径分布 13 細孔径10.6μmの膜で調製した単分散W/O
/W型エマルション製剤の粒径分布 14 細孔径14.7μmの膜で調製した単分散W/O
/W型エマルション製剤の粒径分布 15 細孔径16.0μmの膜で調製した単分散W/O
/W型エマルション製剤の粒径分布 16 調製直後に測定した単分散W/O/W型エマルシ
ョン製剤の粒径分布 17 膨張した単分散W/O/W型エマルション製剤の
粒径分布 18 単分散W/O/W型エマルション製剤を動注した
患者の生存率 19 ゼラチンスポンジにアドレアマイシン水溶液を含
ませて動注した患者の生存率 20 リピオドールとアドレアマイシン水溶液を混和し
て動注し、ゼラチンスポンジで肝動脈毛細血管を閉塞し
た患者の生存率 21 本発明製剤2を動注投与した後のGOT変化 22 本発明製剤2を動注投与した後のGPT変化 23 本発明製剤2を動注投与した後のT−Bil変化 24 本発明製剤1を動注投与した後のGOT変化 25 本発明製剤1を動注投与した後のGPT変化 26 本発明製剤1を動注投与した後のT−Bil変化
Claims (9)
- 【請求項1】W/O型エマルション製剤であって、
(a)水相が、浸透圧0.01〜7.0MPaの範囲に
調整された抗癌剤含有水溶液であり、(b)油相が、油
脂類及び油性界面活性剤を含有しており、(c)水相と
油相の体積比が1:9〜1:0.2の範囲にあり、
(d)水相粒子の平均粒径が200μm以下であって、
かつ、最大粒径が400μm以下であり、(e)上記平
均粒径の75%から150%の粒径をもつ水相粒子が全
水相粒子の50容積%以上であることを特徴とする抗癌
剤含有乳化製剤。 - 【請求項2】油性界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油である請求項1記載の抗癌剤含有乳化製剤。 - 【請求項3】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.1
〜20重量%含む請求項2記載の抗癌剤含有乳化製剤。 - 【請求項4】浸透圧0.01〜7.0MPaの範囲に調
整された抗癌剤含有水溶液からなる水相を、油性界面活
性剤0.1〜10重量%を含む油相に分散させることに
より、W/O型エマルションを得ることを特徴とする抗
癌剤含有乳化製剤の製造方法。 - 【請求項5】W/O/W型エマルション製剤であって、
(a)内水相が、浸透圧0.1〜3.5MPaの範囲に
調整された抗癌剤含有水溶液であり、(b)油相が、油
脂類及び油性界面活性剤を含有しており、(c)内水相
と外水相の体積比が1:10〜1:0.1の範囲にあ
り、(d)内水相と油相の体積比が1:9〜1:0.1
の範囲にあり、(e)W/O/W型エマルション粒子の
平均粒径が40〜500μmである、ことを特徴とする
抗癌剤含有乳化製剤。 - 【請求項6】油性界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油である請求項5記載の抗癌剤含有乳化製剤。 - 【請求項7】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.1
〜20重量%含む請求項6記載の抗癌剤含有乳化製剤。 - 【請求項8】W/O型エマルション製剤を、多孔質ガラ
ス膜を介して、浸透圧0.1〜0.7MPaの外水相と
なる水相に圧入分散させることにより、W/O/W型エ
マルションからなる製剤を得る方法であって、(a)W
/O型エマルション製剤における水相の浸透圧を、外水
相となる水相の浸透圧以上の値とし、(b)得られたW
/O/W型エマルションにおける内水相及び外水相の浸
透圧を、生理食塩水の浸透圧を超える値とすることを特
徴とする抗癌剤含有乳化製剤の製造方法。 - 【請求項9】得られたW/O/W型エマルションの内水
相及び外水相の浸透圧を、0.75〜3.5MPaとす
る請求項8記載の製造方法。
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| JP19559396 | 1996-07-05 | ||
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