JPH10158358A - ウレア基含有熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法 - Google Patents

ウレア基含有熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法

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JPH10158358A
JPH10158358A JP8329030A JP32903096A JPH10158358A JP H10158358 A JPH10158358 A JP H10158358A JP 8329030 A JP8329030 A JP 8329030A JP 32903096 A JP32903096 A JP 32903096A JP H10158358 A JPH10158358 A JP H10158358A
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JP
Japan
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urea group
glycol
group
reaction
diisocyanate
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Application number
JP8329030A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hayashi
林  達也
Akio Kikuchi
章夫 菊地
Koji Kanetani
紘二 金谷
Noboru Kunishige
登 國重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度に優れたウレア基含有熱可塑性ポ
リウレタン樹脂の製造方法を提供する。 【解決手段】 ジイソシアネート化合物のラクタムブロ
ック体とジオール類から得られるウレア基含有ポリオー
ルを5〜50重量%含有する長鎖ジオールと、分子量4
00以下のグリコールに、ポリイソシアネートを、長鎖
ジオールとグリコールの活性水素基に対してポリイソシ
アネートのイソシアネート基が0.97〜1.03倍モ
ルになるように加えて、反応させて得られるウレア基含
有熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂の製造方法に関するものであり、更に詳しく
は、機械的強度の優れたウレア基含有熱可塑性ポリウレ
タン樹脂の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性ポリウレタン樹脂(以
下、TPUと略す)の機械的強度を改善する最も一般的
な方法としては、TPUの製造時、ポリイソシアネ−ト
をやや過剰に配合する方法が知られていた。これは、ポ
リウレタン鎖に少量のイソシアネ−ト基(以下、NCO
基と略す)を含有させ、加熱によりアロファネ−ト結合
などの架橋反応を起こさせたり、あるいは空気中などの
水分と反応させてウレア結合あるいはビウレット結合を
起こさせたりすることにより機械的強度を改善してき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポリイソシアネ−トを過剰に配合する方法には、機械的
強度にばらつきが見られたり、TPUの溶融粘度にばら
つきが生じたりするなど安定な商品が生産できないとい
う問題点があった。これは、NCO基と空気中などの水
分との反応がいろいろな条件により大きく影響を受け、
その結果生じる化学結合あるいは生成物が多岐に渡るた
めであると推察される。本発明は、ばらつきの多い従来
のTPU製造方法を改良し、安定した優れた機械的強度
を有するTPUの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な従来の問題点を解決するため鋭意検討した結果、TP
Uの組成の一部にウレア基含有ポリオ−ルを導入するこ
とにより優れた機械的強度を有するTPUが得られるこ
とを見いだし本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明により、ジイソシアネ−ト化合物のラクタムブロッ
ク体とジオ−ル類から得られるウレア基含有ポリオ−ル
を5〜50重量%有する長鎖ジオ−ルと、分子量400
以下のグリコ−ルに、ポリイソシアネ−トを、長鎖ジオ
−ルとグリコ−ルの活性水素基に対してポリイソシアネ
−トのNCO基が0.97〜1.03倍モルになるよう
に加えて、反応させて得られる機械的強度の優れたウレ
ア基含有熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法が提供さ
れる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるウレア基含有
ポリオ−ルは、ジイソシアネ−ト化合物のラクタムブロ
ック体とジオ−ル類とを触媒の存在下で反応させて得ら
れる。ジイソシアネ−ト化合物の例としては、2,4−
トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシ
アネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,2´−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジ
イソシアネート、4,4´−ジフェニルエーテルジイソ
シアネート、1,4−キシレンジイソシアネート、1,
3−キシレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシア
ネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサン
ジイソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシルジイソ
シアネートなどの脂環式ジイソシアネート、これらジイ
ソシアネ−ト化合物のダイマー変性体、イソシアネート
基末端ウレタンプレポリマー等が挙げられる。これら
は、単独又は2種類以上の混合物で使用することができ
る。
【0006】ラクタム類の例としては、β−プロピオラ
クタム、γ−ブチロラクタム、γ−バレロラクタム、δ
−バレロラクタム、ε−カプロラクタム、ヘプトラクタ
ム等が挙げられるが、特に望ましいラクタムはε−カプ
ロラクタムである。
【0007】本発明のウレア基含有ポリオ−ルに用いら
れるジオール類の例としては、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10
−デカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール等の短鎖グリコール類、数平均分
子量が300〜6000のポリエステルジオール、ポリ
カーボネートジオール、ポリエーテルジオール、ポリア
ルキレンジオール等があり、これらは単独又は任意の組
合せで使用しても良い。
【0008】ポリエステルジオールの例としては、公知
のポリエステルジオール即ち、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、1,5
−ナフタレンジカルボン酸等のジカルボン酸類又はこれ
らの無水物、アルキルエステルと、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10
−デカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール等のジヒドロキシ化合物、ビス
フェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド
を2モル付加したジオール等とのポリヒドロキシ化合物
の任意の組合せで脱水、脱アルコール反応によって得ら
れるポリエステルジオールあるいは、ε−カプロラクト
ン、δ−バレロラクトン、アルキル置換δ−バレロラク
トン等の環状エステル(ラクトン)モノマーを開環重合
して得られるポリエステルジオールである。
【0009】ポリカーボネートジオールの例としては、
公知のポリカーボネートジオールすなわち、、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペ
ンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール1,4−シクロヘキサンジ
メタノール等のジヒドロキシ化合物とジメチルカーボネ
ートとの脱メタノール反応、ジエチルカーボネートとの
脱エタノール反応、ジフェニルカーボネートとの脱フェ
ノール反応、エチレンカーボネートとの脱エチレングリ
コール反応、プロピレンカーボネートとの脱プロピレン
グリコール反応によって得られるポリカーボネートジオ
ールあるいは、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、アルキル置換δ−バレロラクトン等のラクトン類と
20〜80重量%の比率で共重合させたポリカーボネー
トラクトンジオールである。
【0010】ポリエーテルジオールの例としては、公知
のポリエーテルジオール即ち、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10
−デカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水添ビスフ
ェノールA等のジヒドロキシ化合物を開始剤としてエチ
レンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを付加して
得られるポリエーテルジオールやポリオキシポリテトラ
メチレンジオールである。ポリアルキレンポリオールの
例としては、ポリブタジエンジオール、水添ポリブタジ
エンジオール、ポリイソプレンジオール等が挙げられ
る。
【0011】ウレア基含有ポリオ−ルに用いる触媒の例
としては、金属ナトリウム、金属カリウム、水素化ナト
リウム、酢酸アンチモン、酢酸亜鉛、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシ
ド、ナトリウム n−ブトキシド、ナトリウム ter
t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキ
シド、カリウムプロポキシド、カリウム n−ブトキシ
ド、カリウム tert−ブトキシド、メチルマグネシ
ウムクロライド、メチルマグネシウムブロマイド、メチ
ルマグネシウムヨーダイド、エチルマグネシウムクロラ
イド、エチルマグネシウムブロマイド、エチルマグネシ
ウムヨーダイド、フェニルマグネシウムクロライド、フ
ェニルマグネシウムブロマイド、フェニルマグネシウム
ヨーダイド等が挙げられる。
【0012】本発明に用いるウレア基含有ポリオ−ルを
製造するに際しての各成分の比率について以下に説明す
る。イソシアネート化合物とラクタム類の当量付加物に
対して、ジオール類とのモル比は、1:1.01〜1:
100であり、好ましくは1:1.1〜1:10、さら
に好ましくは1:1.5〜1:4、最も好ましくは1:
2である。触媒の比率は、イソシアネート化合物とラク
タム類の当量付加物に対して、0.1〜10モル%であ
り、好ましくは1〜4モル%である。
【0013】ウレア基含有ポリオールを製造する方法と
しては、溶融状態で反応させる方法が望ましいが、必要
に応じて適当な有機溶剤を使用することもできる。この
際の反応条件として、反応温度は100〜140℃であ
ることが望ましいが、125〜135℃が最も望まし
い。反応時間は3〜12時間であることが望ましい。ま
た、ウレア基含有ポリオールには必要に応じて各種添加
剤類を添加することができるが、その例としては、酸化
防止剤、加水分解防止剤、防黴剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、反応遅延剤、発泡剤、界面活性剤、着色剤、帯電
防止剤等が挙げられる。
【0014】ウレア基含有ポリオールは、その分子量あ
るいは用いたジオール類の種類にもよるが、概して、室
温下で白色固体ないしは淡黄色粘稠液体である。該ポリ
オールの分子量は目的に応じて原料成分の比率によって
決められるが、一般的には1000〜3000程度が望
ましい。また、該ポリオールは分子中に−NH−CO−
NH−(ウレア基)を有するが、その存在は赤外線吸収
スペクトルの1600cm-1の吸収帯で確認することが
できる。
【0015】本発明に用いられる長鎖ジオ−ルとして
は、通常ポリイソシアネ−トの反応相手に用いられる末
端に水酸基を有する分子量400〜10000のポリエ
−テル類、ポリエステル類、ポリエ−テルエステル類、
ポリカ−ボネ−ト類などを挙げられる。ポリエ−テル類
としては、例えばテトラヒドロフラン、プロピレンオキ
シド及びエチレンオキシドの重合生成物、あるいはこれ
らの共重合生成物、またはポリエ−テルのビニル単量体
によるグラフト重合体などが挙げられる。ポリエステル
類としては、多価アルコール類と多価カルボン酸とから
縮合反応により得られるものが挙げられる。多価アルコ
−ル類としては、例えば、エチレングリコ−ル、ジエチ
レングリコ−ル、ブチレングリコ−ル、ヘキサメチレン
グリコ−ル、2−メチルプロパンジオ−ル、ネオペンチ
ルグリコ−ル、3−メチルペンタンジオ−ル、2−メチ
ルオクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、シクロ
ヘキサンジメタノ−ル、グリセリン、トリメチロ−ルプ
ロパンなどがある。多価カルボン酸類としては、例え
ば、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマ−酸、水
添ダイマ−酸、フタル酸、フタル酸アルキルエステル
類、トリメット酸、マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン
酸などがある。また、ブチロラクトン、バレロラクト
ン、カプロラクトンなどの環状エステル類の開環重合に
よって得られるものも挙げられる。ポリエ−テルエステ
ル類は、上記ポリエステル類を得る際の縮合反応時使用
する多価アルコ−ル類の一部あるいは全部にポリエ−テ
ル類を用いるほかはポリエステル類と同じようにして得
られるものが挙げられる。ポリカ−ボネ−ト類として
は、1,6−ヘキサンジオ−ル、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノ−ルなどのジオ−ル類と、ジアルキルカ−ボ
ネ−ト、ジアリ−ルカ−ボネ−トあるいはエチレンカー
ボネ−トのような環状カ−ボネ−トとのエステル交換反
応によって得られるものが挙げられる。
【0016】本発明に用いられる分子量400以下のグ
リコ−ルとしては、エチレングリコ−ル、ジエチレング
リコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ
−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、1,9−ノナンジオ
−ル、ビス−βヒドロキシエトキシベンゼン、3−メチ
ル−1,5ペンタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル
などが挙げられる。本発明に用いられるグリコ−ルは分
子量400以下が好ましい、分子量が400を越えると
得られるTPUの物性が全般的に低下するので好ましく
ない。
【0017】本発明に用いられるポリイソシアネ−トと
しては、フェニレンジイソシアネ−ト、トリレンジイソ
シアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネ−ト、ナフチレンジイソシア
ネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−トなど及びこ
れらの異性体からなる芳香族ジイソシアネ−ト、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、1,12−ドデカ
ンジイソシアネ−ト、トリメチル−ヘキサメチレンジイ
ソシアネ−トなどの脂肪族ジイソシアネ−ト、シクロヘ
キサンジイソシアネ−ト、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−ト、水添キシ
リレンジイソシアネ−ト、ノルボルナン−ジイソシアネ
−トメチルなどの脂環式ジイソシアネ−トなどを挙げる
ことができる。また、これらの化合物と活性水素基含有
化合物との反応によるイソシアネ−ト基末端化合物、あ
るいは、これらの化合物の反応、例えばカルボジイミド
化反応などによるポリイソシアネ−ト変成体なども挙げ
られる。また、メタノ−ル、n−ブタノ−ル、ベンジル
アルコ−ル、アセト酢酸エチル、ε−カプロラクタム、
メチルエチルケトンオキシム、フェノ−ル、クレゾ−ル
などの活性酸素を分子内に1個有するブロック剤で1部
を安定化したポリイソシアネ−トも挙げられる。
【0018】本発明のウレア基含有TPUは、ウレア基
含有ポリオ−ルを5〜50重量%含有する長鎖ジオ−ル
と、分子量400以下のグリコ−ルに、ポリイソシアネ
−トを、長鎖ジオ−ルとグリコ−ルの活性水素基に対す
るポリイソシアネ−トのNCO基モル数の比(R値)が
0.97〜1.03になるように配合して得られる。R
値が0.97未満の場合、得られるウレア基含有TPU
の分子量が小さくなり、機械的強度が低下するので好ま
しくない。またR値が1.03を越える場合、得られる
ウレア含有TPUの溶融粘度が上昇し成形性が低下する
ので好ましくない。ここで、ウレア基含有ポリオ−ルの
活性水素基は、ウレア基の活性水素基と水酸基を含む。
本発明のウレア基含有ポリオ−ルは、長鎖ジオ−ル中に
5〜50重量%含有させる。ウレア基含有ポリオ−ルが
5重量%未満の場合、得られるウレア基含有TPUの機
械的強度が低下するので好ましくない。50重量%を越
える場合、得られるウレア基含有TPUの溶融粘度が上
昇し成形性が低下するので好ましくない。分子量400
以下のグリコ−ルと長鎖ジオ−ルは、グリコ−ルの水酸
基モル数と長鎖ジオ−ルの水酸基モル数の比(R´値)
が0.1〜15.0、好ましくは0.5〜5.0になる
ように配合する。R´が0.1未満の場合、得られるT
PUの硬さが低すぎて目的の製品が得られないので好ま
しくない。15.0を越える場合、樹脂の硬さが高くな
りすぎて好ましくない。
【0019】本発明のウレア基含有TPUの製造方法
は、公知の熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法例え
ば、ワンショット法、プレポリマ−法、バッチ反応法、
連続反応法、ニ−ダ−による方法、押出し機による方法
などの方法が採用できる。例えば、ニ−ダ−による方法
では、ニ−ダ−にウレア基含有ポリオ−ル、長鎖ジオ−
ルおよび分子量400以下のグリコ−ルを仕込み、80
℃に加温後、ポリイソシアネ−トを投入し、10〜60
分反応させ、冷却することにより粉末状またはブロック
状の熱可塑性ポリウレタン樹脂を製造することができ
る。これらの粉末状またはブロック状の樹脂は、必要に
応じ押出し機などによりペレット状にする。製造に用い
る装置は、多成分計量混合機などを連結したニ−ダ−、
一軸あるいは多軸押出し機などが使用できる。
【0020】本発明のウレア基含有TPUを製造する
際、必要に応じ触媒を添加することができる。使用でき
る触媒は、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジ
アミン、Nメチルイミダゾ−ル、N−エチルモルホリ
ン、1,8−ジアザビシクロ、5,4,0ウンデセン−
7(DBU)などのアミン類、酢酸カリ、スタナスオク
トエ−ト、ジブチルチンジラウレ−トなどの有機金属
類、トリブチルフォスフィン、ホスフォレン、ホスフォ
レンオキサイドなどのリン系化合物である。
【0021】本発明によって得られるウレア基含有TP
Uは、必要に応じ他の樹脂を添加することができる。使
用できる樹脂は、例えば、ABS樹脂、SAN樹脂、塩
化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリアセタ−ル、ポリアミド、ポリエステル、
ポリエステルエ−テル、ポリカ−ボネ−ト、エポキシ樹
脂、アミノ樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、フッ
素樹脂などである。これらの樹脂は、ウレア基含有TP
U100重量部に対して1〜50重量部添加することが
できる。本発明によって得られるウレア基含有TPU
は、必要に応じて他の物質を添加することができる。添
加できる物質は、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
耐熱向上剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、導電付与剤、
着色剤、無機および有機充填剤、繊維系補強材、艶消し
剤、加水分解防止剤、反応遅延剤などである。
【0022】本発明のウレア基含有TPUは、一般に用
いられている熱可塑性ポリウレタン樹脂の成形方法およ
び成形条件が適用される。例えば、押出成形、射出成
形、吹込成形、カレンダ−加工、ロール加工、プレス加
工、遠心成形、回転成形などの成形方法がある。
【0023】
【実施例】本発明について、実施例および比較例により
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。実施例および比較例において、
「部」は全て「重量部」を意味し、「%」は、全て「重
量%」を意味する。
【0024】実施例1 撹拌機のついた反応容器に、長鎖ジオ−ルとしてエーテ
ル系ポリオ−ル(保土谷化学工業製、PTG1000、
水酸価112mgKOH/g)90部とウレア基含有ポ
リオ−ル(日本ポリウレタン工業製、U−PES85
M、1分子中に2個のウレア基を含有しているもので、
水酸価56mgKOH/g)を10部加え均一に混合
し、1,4−ブタンジオ−ル(以下、BGと略す)を9
部加え100℃に調整後4,4´−ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト(MDI)を50部(R値1.00)加
えウレタン化反応を行った。反応物が90℃になったと
ころでバットに流し込みバット上で固化させた。得られ
た固化物を80℃の電気炉で24時間熟成させたのち固
化物を粉砕し、フレ−ク状のウレア基含有TPU150
部を得た。
【0025】フレ−ク状のウレア基含TPUから射出成
形機(日精樹脂工業製、FS−75)にて、シ−ト(1
10×55×2mm)を成形し、105℃、72時間加
熱処理した後、JIS−K−7311の方法に従って引
張強さを測定した。この測定結果を表1に示す。
【0026】比較例1 撹拌機のついた反応容器に、長鎖ジオ−ルとしてエーテ
ル系ポリオ−ル(保土ケ谷化学製PTG1000、水酸
価110mgKOH/g)100部にBGを9部加え1
00℃に調整後MDIを52.5部(R値1.05)加
えウレタン化反応を行った。反応物の後処理、粉砕、シ
−ト作製方法及び引張り試験方法は実施例1と同様にし
て行った。この測定結果を表1に示す。
【0027】実施例2 撹拌機のついた反応容器に、長鎖ジオ−ルとしてエーテ
ル系ポリオ−ル(保土谷化学工業製、TG1000、水
酸価112mgKOH/g)70部とウレア基含有ポリ
オ−ル(U−PES85M、実施例1と同じ)を30部
加え均一に混合し、BGを8部加え100℃に調整後M
DIを47部(R値1.00)加えウレタン化反応を行
った。反応物の後処理、粉砕、シ−ト作製方法及び引張
り試験方法は実施例1と同様にして行った。この測定結
果を表1に示す。
【0028】実施例3 撹拌機のついた反応容器に、長鎖ジオ−ルとしてエステ
ル系ポリオ−ル(大日本インキ工業製、ODX−64
0、水酸基価56mgKOH/g)80部とウレア基含
有ポリオ−ル(日本ポリウレタン工業製、U−PES2
1M、1分子中に2個のウレア基を含有しているもの
で、水酸基価56mgKOH/g)を20部加え均一に
混合し、BGを5部加え100℃に調整後MDIを28
部(R値0.97)加えウレタン化反応を行った。反応
物の後処理、粉砕、シ−ト作製方法及び引張り試験方法
は実施例1と同様にして行った。この測定結果を表1に
示す。
【0029】実施例4 撹拌機のついた反応容器に、長鎖ジオ−ルとしてエステ
ル系ポリオ−ル(ODX−640、実施例3と同じ)9
0部とウレア基含有ポリオ−ル(U−PES21M、実
施例3と同じ)を10部加え均一に混合し、BGを5部
加え100℃に調整後MDIを28.5部(R値1.0
3)加えウレタン化反応を行った。反応物の後処理、粉
砕、シ−ト作製方法及び引張り試験方法は実施例1と同
様にして行った。この測定結果を表1に示す。
【0030】比較例2 撹拌機のついた反応容器に、長鎖ジオ−ルとしてエステ
ル系ポリオ−ル(ODX−640、実施例3と同じ)1
00部とBGを5部加え100℃に調整後MDIを2
8.2部(R値1.07)加えウレタン化反応を行っ
た。反応物の後処理、粉砕、シ−ト作製方法及び引張試
験方法は実施例1と同様にして行った。この測定結果を
表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の方法により得られたウレア基含
有TPUは、機械的強度が優れている。更に本発明のウ
レア基含有TPUは、耐熱性、圧縮永久歪、耐水性、耐
薬品性、耐摩耗性などの諸物性も改良される。
【0033】本発明のウレア基含有TPUは、例えばチ
ューブ、ホース、各種フィルム、電線・ケ−ブル、各種
ロ−プ、各種ベルトなどの押出成形品、キャスタ−、ス
ノ−チェ−ン、靴底、軸受、ギヤ、パッキンなどの各種
射出成形品、コンベアベルト、フレキシブルコンテナ等
の各種カレンダ−製品、各種ブロ−成形品、ホットメル
ト接着剤、更に溶剤に溶解して接着剤等にも有効に使用
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジイソシアネート化合物のラクタムブロ
    ック体とジオール類から得られるウレア基含有ポリオー
    ルを5〜50重量%含有する長鎖ジオールと、分子量4
    00以下のグリコールに、ポリイソシアネートを、長鎖
    ジオールとグリコールの活性水素基に対してポリイソシ
    アネートのイソシアネート基が0.97〜1.03倍モ
    ルになるように加えて、反応させて得られるウレア基含
    有熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法。
JP8329030A 1996-11-26 1996-11-26 ウレア基含有熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法 Pending JPH10158358A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210063098A (ko) * 2019-11-22 2021-06-01 한국생산기술연구원 가교 폴리우레탄 필름 형성용 조성물, 이로부터 유래된 폴리우레탄 필름 및 이를 포함하는 물품

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