JPH10159730A - 冷凍機用冷媒圧縮装置 - Google Patents
冷凍機用冷媒圧縮装置Info
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- JPH10159730A JPH10159730A JP33483696A JP33483696A JPH10159730A JP H10159730 A JPH10159730 A JP H10159730A JP 33483696 A JP33483696 A JP 33483696A JP 33483696 A JP33483696 A JP 33483696A JP H10159730 A JPH10159730 A JP H10159730A
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Abstract
けられ、圧縮機による圧縮で加熱・加圧された潤滑油混
合冷媒に上記電動機が曝され、その潤滑油にポリアルキ
レングリコ−ル、ポリオ−ルエステルまたはポリカ−ボ
ネ−ト等の吸湿性潤滑油が用いられてなる冷媒圧縮装置
において、電動機の絶縁材の加水分解劣化の効果的な抑
制により長期信頼性の向上を図る。 【解決手段】多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−トaの
両面に独立気泡の発泡接着剤層cで無孔合成樹脂フィル
ムbが積層され、例えば、多孔質合成樹脂フィルムまた
はシ−トがポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン
ナフタレ−ト、ポリフェニレンサルフアィド、溶融異方
向性芳香族ポリエステル、ポリイミドの何れかであり、
無孔合成樹脂フィルムがポリエチレンナフタレ−ト、ポ
リフェニレンサルフアィド、溶融異方向性芳香族ポリエ
ステルの何れかである複合体を絶縁材として使用する。
Description
に使用される蒸気圧縮式冷凍機の冷媒圧縮装置に関する
ものである。
いては、冷媒を蒸発器において被冷却体からの吸熱によ
り蒸発させ、これを圧縮機で圧縮して昇温・昇圧させ、
更に、これを凝縮器で放熱により液化させ、これを膨張
弁で膨張させたうえで再び蒸発器に送る、冷媒循環系に
より冷凍サイクルを繰返している。この場合、循環系で
の機械部品の摩耗防止のために、潤滑油を冷媒に加えて
いる。この冷凍機の冷媒圧縮装置として、ケ−ス内に圧
縮機及び圧縮機駆動用電動機が設けられ、圧縮機による
圧縮で加熱・加圧された潤滑油混合冷媒に上記電動機が
曝されるタイプのものが知られている。
ルオロカ−ボン)−12やHCFC(ハイドロクロロフ
ルオロカ−ボン)−22等が使用されてきたが、近来、
これらのフロン化合物のオゾン層破壊による地球環境破
壊が地球規模のもとで問題視され、その代替冷媒の開発
が進められている。この代替冷媒に要求される条件とし
ては、オゾン破壊係数及び地球温暖化係数が0乃至僅小
であることが要求され、冷媒としてはHFC−32(C
H2F2)、HFC−125(CHF2CF3)、HFC−
134a(CH2FCF3)等の混合冷媒が、潤滑油とし
てはこの混合冷媒との相溶性に優れたポリアルキレング
リコ−ル、ポリオ−ルエステルまたはポリカ−ボネ−ト
等が注目されている。この混合冷媒に対する圧縮機によ
る圧縮吐出圧力及び温度は、従来の冷媒(CF−12、
HCFC−22等。圧力は10kg/cm2、温度は1
20℃)よりも高く、圧力は25〜35kg/cm2及
び温度はほぼ135℃である。
ルキレングリコ−ル、ポリオ−ルエステルまたはポリカ
−ボネ−ト等)は、従来の鉱油系のものに較べて吸湿性
が著しく高く(鉱油系の飽和水分量が50ppm以下で
あるのに対し、例えば、ポリオ−ルエステル系の飽和水
分量は2000ppm以上である)、電動機における絶
縁材の加水分解劣化が避けられない。例えば、上記ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムを、上記混合冷媒とポ
リオ−ルエステル油との135℃の混合液に、吸湿量1
000ppmのもとで500時間浸漬したときの当該ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルムの引張り強度残率及
び伸び残率は共にほぼ50%以下である。この加水分解
劣化は、温度が高くなるほど加速度的に進行し、温度上
昇を数℃抑制するだけでも、上記の引張り強度残率や伸
び残率の低下を大きく低減し得る。
ルが外部電場の変化に追従できずに時間的に遅れること
や電子伝導やイオン伝導による電気伝導や有極性分子の
配向緩和等のために電束密度が電場に対し位相遅れを生
じて損失(誘電損失)を発生する。しかし、通常、上記
の電動機においては、印加電圧が低く、絶縁材のダイポ
−ルが弱極性で電子伝導やイオン伝導も微弱であるため
に、誘電損失が問題とされることはなく、冷媒としてC
F−12、HCFC−22等を、潤滑油として鉱油を使
用している従来の冷凍機用冷媒圧縮装置においても同様
であった。
HFC−125、HFC−134a等を、潤滑油として
ポリアルキレングリコ−ル、ポリオ−ルエステルまたは
ポリカ−ボネ−ト等を使用する冷凍機用冷媒圧縮装置の
電動機においては、上記したように潤滑油の吸湿性と圧
縮冷媒の高温性のために絶縁材の加水分解劣化が不可避
的であり、数℃の温度上昇でも、絶縁材の引張り強度が
急激に低下することを勘案すれば、誘電損失に基づく温
度上昇が僅かであっても、加水分解が大きく進展する。
従って、上記電動機の絶縁材には、耐加水分解性、耐熱
性、低オリゴマ−性(冷媒に抽出されたオリゴマ−が圧
縮機のシリンダ−内壁や熱交換部に析出すると、冷凍性
能の低下や圧縮機のロッキングが発生するので、低オリ
ゴマ−性が要求される)、冷媒との適合性等の外、低誘
電損とすることが有効である。
流が、コイルと接地電位部位間の絶縁媒質の体積抵抗率
と比誘電率とに依存し、上記絶縁材の比誘電率もその漏
洩電流に関与するが、上記の新冷媒使用のもとでの漏洩
電流が旧冷媒使用のもとでの漏洩電流よりも大きく、新
冷媒使用の圧縮装置では漏洩電流対策も必要であるの
で、漏洩電流対策の面からも、上記絶縁材の低誘電率化
が要請され、特に、インバ−タ制御方式採用のもとで
は、より一層に要請される。
縮機駆動用電動機が設けられ、圧縮機による圧縮で加熱
・加圧された潤滑油混合冷媒に上記電動機が曝され、そ
の潤滑油にポリアルキレングリコ−ル、ポリオ−ルエス
テルまたはポリカ−ボネ−ト等の吸湿性潤滑油が用いら
れてなる冷媒圧縮装置において、電動機の絶縁材の加水
分解劣化の効果的な抑制により長期信頼性の向上を図る
ことにある。更に、本発明の目的は、同上冷媒圧縮装置
において、漏洩電流を抑制して安全性の向上、電力の節
減を図ることにある。
媒圧縮装置は、ケ−ス内に圧縮機及び圧縮機駆動用電動
機が設けられ、圧縮機による圧縮で加熱・加圧された吸
湿性潤滑油混合冷媒に上記電動機が曝される冷媒圧縮装
置において、鉄心のスロット絶縁材、スロットのウェッ
ジ材、コイルの層間絶縁材、コイルエンド絶縁材または
リ−ド線包囲チュ−ブ等に次の何れかの複合体複合体が
用いられていることを特徴とする構成である。 多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−トの両面に独立気
泡の発泡接着剤層で無孔合成樹脂フィルムが積層され、
例えば、多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−トがポリエ
チレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポ
リフェニレンサルフアィド、溶融異方向性芳香族ポリエ
ステル、ポリイミドの何れかであり、無孔合成樹脂フィ
ルムがポリエチレンナフタレ−ト、ポリフェニレンサル
フアィド、溶融異方向性芳香族ポリエステルの何れかで
ある複合体。 多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−トの両面に独立気
泡の発泡接着剤層で疎水性繊維質シ−トまたはフィルム
が積層され、例えば、多孔質合成樹脂フィルムまたはシ
−トがポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフ
タレ−ト、ポリフェニレンサルフアィド、溶融異方向性
芳香族ポリエステル、ポリイミドの何れかであり、疎水
性繊維質シ−トまたはフィルムが溶融異方向性芳香族ポ
リエステル繊維紙またはフィルムである複合体。
実施の形態を説明する。図1の(イ)は本発明において
絶縁材に使用する複合体を示している。図1の(イ)に
おいて、aは多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−ト、b
は無孔合成樹脂フィルムであり、これらは独立気泡の発
泡接着剤層cで積層されており、合計厚みは、通常、1
25μm〜300μmである。上記無孔合成樹脂フィル
ムbは加圧・加熱冷媒に接触されるので、耐加水分解
性、耐熱性、低オリゴマ−性、冷媒との適合性等が要求
される。この無孔合成樹脂フィルムbには、例えば、ポ
リエチレンナフタレ−ト、ポリフェニレンサルフアィ
ド、溶融異方向性芳香族ポリエステル等を使用でき、厚
みは、通常、10μm〜50μmである。多孔質合成樹
脂フィルムまたはシ−トaにおいては、耐加水分解性、
低オリゴマ−性、冷媒との適合性等は無孔合成樹脂フィ
ルムほどは要求されず、上記ポリエチレンナフタレ−
ト、ポリフェニレンサルフアィド、溶融異方向性芳香族
ポリエステル等の外、ポリエチレンテレフタレ−トやポ
リイミドの使用も可能である。多孔質合成樹脂フィルム
またはシ−トの厚みは、通常、100μm〜200μm
である。上記多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−トaの
多孔質化は、独立気泡の発泡(端からの冷媒の浸透を防
止するために独立気泡とされる)、孔開き(貫通孔)、
不織布(紙)や織布等の繊維質構造(端からの冷媒の浸
透を防止するために疎水性とされる)により行うことが
できる。。
用する上記とは別の複合体を示している。図1の(ロ)
において、aは多孔合成樹脂フィルムまたはシ−ト、
b’は疎水性繊維質シ−トであり、これらは独立気泡の
発泡接着剤層cで積層されており、合計厚みは、通常、
通常125〜300μmとされる。上記疎水性繊維質シ
−トb’は加圧・加熱冷媒に接触されるので、耐加水分
解性、耐熱性、低オリゴマ−性、冷媒との適合性等が要
求される。この疎水性繊維質シ−トb’には、例えば、
厚み25μm〜50μmの溶融異方向性芳香族ポリエス
テル繊維紙を使用できる。多孔質合成樹脂フィルムまた
はシ−トにおいては、上記図1の(イ)の場合と同様、
耐加水分解性、低オリゴマ−性、冷媒との適合性等は疎
水性繊維質シ−トほどは要求されず、上記ポリエチレン
ナフタレ−ト、ポリフェニレンサルフアィド、溶融異方
向性芳香族ポリエステル等の外、ポリエチレンテレフタ
レ−トやポリイミドの使用も可能である。多孔質合成樹
脂フィルムの厚みは、通常、100μm〜200μmで
ある。図1の(ロ)に示す複合体においては、疎水性繊
維質シ−トb’が多孔質であっても、その疎水性のため
に冷媒の接着剤層cへの浸透接触が排除され、接着層が
安定に保持される。この疎水性繊維質シ−トb’に代え
疎水性合成樹脂フィルムを使用することもできる。
−32、HFC−125、HFC−134a等の混合冷
媒とポリアルキレングリコ−ル、ポリオ−ルエステルあ
るいはカ−ボネ−ト系等の潤滑油との混合液との接触
下、温度約130℃のもとでも長期間安定なもの、例え
ば、エポキシ樹脂、ポリエステル、ウレタン樹脂、アミ
ドイミド樹脂、ポリイミド等が使用され、接着剤の塗布
量は、通常7〜10g/m2程度とされる。
も一方のフィルムまたはシ−トの被積層面に発泡性接着
剤を塗布・乾燥させて発泡性接着剤層を形成し、この発
泡性接着剤層面に他方のフィルムまたはシ−トを重ね、
これらを加圧・加熱し発泡性接着剤層の溶融・凝固乃至
は硬化で接着すると共に接着剤層を発泡させる方法を使
用できる。この場合、発泡性接着剤としては、接着温度
でガスを発生して接着剤を発泡させる発泡剤配合のもの
を使用でき、発泡剤としては、例えば、アゾビスイソブ
チロニトリルを使用できる。その外、気体混入法、化学
反応法等により独立気泡の多孔質とされたフィルム状接
着剤の使用も可能である。上記の疎水性繊維質シ−トに
は溶融異方向性芳香族ポリエステル繊維紙〔(株)クラ
レ社製ベクルス〕を使用できる。
例えば芳香族ジオ−ル、芳香族ジカルボン酸、芳香族ヒ
ドロキシルカルボン酸等より得られるポリマ−であり、
特に好ましくは、パラヒドロキシ安息香酸と2−ヒドロ
キシ6−ナフトエ酸の構成単位からなる部分が60モル
%以上である溶融異方向性方向族ポリエステルであり、
特にパラヒドロキシ安息香酸と2−ヒドロキシ6−ナフ
トエ酸との合計量に対する2−ヒドロキシ6−ナフトエ
酸成分が5〜45モル%である芳香族ポリエステルが好
ましい。前記成分中には適宜、テレフタル酸、ビスフェ
ノ−ル及びアミン誘導体等を含んでいてもよい。上記の
溶融異方向性とは溶融相において光学的異方性を示すも
のであり、このような特性は、例えば、ホットステ−ジ
に載せた試料を窒素雰囲気下で昇温加熱し、その透光性
を観察することにより設定できる。
紙は、溶融異方向性芳香族ポリエステルのパルプ40〜
90%と溶融異方向性芳香族ポリエステルの20mm以
下好ましくは10mm以下の短繊維60〜10%とを混
合したものを通常の抄紙機にて抄造したのち、更に熱カ
レンダ−することにより得ることができ、密度は1.0
0〜1.45g/cm3とされる。繊維は溶融紡糸によ
り得られ(強度を高めるために熱処理することもあ
る)、パルプは溶融紡糸した繊維をショ−トカットした
後、ミキサ−、レファイナ−で叩解することにより、ま
たは易アルカリ減量性ポリエステルを海成分とし、溶融
異方向性芳香族ポリエステルを島成分として複合紡糸し
て得られた海−島型複合繊維をショ−トカットし、易ア
ルカリ減量性ポリエステル成分を溶解除去して極細化す
ることにより得られる。本発明において使用する複合体
の常温、60または50サイクルでの誘電率は2.0以
下、誘電正接は1.0%以下である。
の一例を示している。図2において、1はケ−スであ
る。2は圧縮機、3は圧縮機2の冷媒吸入管、4は同じ
く冷媒吐出口であり、この冷媒吐出口4はケ−ス1内に
開放されている。5は電動機であり、ロ−タ51の回転
軸が圧縮機2の駆動軸(往復動式圧縮機の場合は往復
軸、回転式圧縮機の場合は回転軸)に連結されている。
52は電動機5のステ−タであり、図3に示すように、
スロット521と巻線522との間はスロット絶縁材5
23により、主巻線522aと補助巻線522bとの間
は段間絶縁材524により、巻線522のスロット開口
側はウェジ絶縁材525によりそれぞれ絶縁され、これ
らの絶縁材には、上記図1により説明した複合材が使用
されている。図2には示されていないが、コイルエンド
絶縁シ−トにも、上記図1により説明した複合材を使用
できる。また、図2には示されていないないが、各コイ
ルのリ−ド部が一括されてケ−スから液密に引出され、
その一括リ−ド部が絶縁チュ−ブで包囲されている。こ
の絶縁チュ−ブにも、上記図1により説明した複合材の
チュ−ブを使用できる。図2において、6は圧縮冷媒流
出管である。
圧縮式冷凍機に組み込んで使用され、冷媒にはHFC−
32、HFC−125、HFC−134a等の混合冷媒
が使用され、潤滑油にはこの冷媒との相溶性に優れたポ
リアルキレングリコ−ル、ポリオ−ルエステルまたはポ
リカ−ボネ−ト等が用いられる。図4は蒸気圧縮式冷凍
機を示す回路図であり、Aは本発明に係る冷媒圧縮装置
を、7は凝縮器を、8は受液器を、9は膨張弁を、10
は蒸発器をそれぞれ示している。図4において、冷媒は
蒸発器10を流れる間に被冷却流体の熱を吸熱して蒸発
していくと共に被冷却流体が冷却されていく。蒸発冷媒
は本発明に係る冷媒圧縮装置Aの圧縮機2で圧縮(断熱
圧縮)されてケ−ス1内に吐出され、その圧力は25〜
35kg/cm2、温度はほぼ130℃〜140℃とな
る。このケ−ス1内の圧縮冷媒が凝縮器7に移送され、
放熱で液化され、この冷媒液が受液器8を経て膨張弁9
に移送され(カルノ−サイクルの断熱膨張に相当す
る)、次いで蒸発器10に移送され、以後、上記を1サ
イクルとして繰り返されていく。
ては、電動機5が温度ほぼ130℃〜140℃の加熱・
加圧冷媒に曝され、しかもこの冷媒に混合されている潤
滑油(ポリアルキレングリコ−ル、ポリオ−ルエステル
またはポリカ−ボネ−ト等)の吸湿性のためにその加熱
・加圧冷媒に多量の水分が含有されている(従来の鉱物
に較べ、ほぼ50倍以上)ために、電動機の絶縁材の加
水分解が不可避的に発生する。この加水分解の確認のた
めに、ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを上記混合
冷媒とポリオ−ルエステル油との温度122℃、125
℃、128℃の混合液に、吸湿量1000ppmのもと
で500時間浸漬したときの当該ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの引張り強度及び伸びの残率を測定した
ところ、122℃の場合を100として、125℃の場
合で40%、125℃の場合で20%であった。この測
定結果からも明らかなように、同じ温度差の温度上昇で
も、温度が高いほど引張り強度残率の低下が急峻であ
る。
置においては、絶縁材の内側を多孔質の合成樹脂フィル
ムまたは繊維質シ−トで構成し、接着剤層に発泡接着剤
層を用いた複合体を電動機の絶縁材して使用しているか
ら、低誘電損であり、誘電損失に基づく温度上昇を抑制
でき、その抑制できる温度上昇巾が通常では優位差には
ならない数℃であっても、上記加水分解の進行を有効に
抑制できる。また、上記潤滑油混合冷媒の吸湿性に基づ
く低体積抵抗率のために漏洩電流対策が必要であり、特
に、インバ−タ制御方式採用のもとでは、その必要性が
より大であるが、上記絶縁材の比誘電率が低いので、低
誘電率の面から漏洩電流を低減を図ることができる。勿
論、発泡接着材層が独立気泡であるから、接着剤層を冷
媒の浸透を排除して安定に保持でき、上記加水分解の進
行抑制や漏洩電流対策を長期にわたって確保できる。更
に、絶縁材の両面に機械的強度に優れた無孔合成樹脂フ
ィルム、または不織布等を設けているから、ステ−タの
スロットへの挿入を容易に行い得、内側の多孔質合成樹
脂フィルムに対する機械的補強効果と相俟って良好な絶
縁処理作業性を保証できる。
は、合成樹脂フィルムの多孔質化のみならず接着剤層も
多孔質化しているので、低誘電損化及び低比誘電率化を
効果的に達成でき、このことは、次の試験結果からも確
認できる。 〔試験結果1〕主剤がポリエステル、硬化剤がイソシア
ネ−ト系の発泡剤配合接着剤を厚み50μmのポリエチ
レンナフタレ−トフィルム〔帝人社製テオネックスフィ
ルム〕の片面に塗布・乾燥し、厚み25μm、独立気泡
の気泡含有率がほぼ30%の発泡ポリエチテンテレフタ
レ−トフィルムの両面に前記の片面接着剤塗布ポリエチ
レンナフタレ−トフィルムを接着剤層面において重ね、
圧力10kg/cm2、温度150℃、加圧時間120
分の条件で接着すると共に接着剤層を発泡させた。接着
剤層の厚みは5μm、発泡は独立気泡、気泡含有率は4
5%であった。この試料の誘電率及び誘電正接は、ポリ
エチテンテレフタレ−トフィルム及び接着剤層の気泡含
有率が0の場合(誘電率3.0、誘電正接0.3%)に
較べ、誘電率は2.0で約67%、誘電正接は0.15
%で約50%であった。また、接着剤層の気泡含有率の
みが0の場合に較べ、誘電率が50%減少し、、誘電正
接も50%減少した。
剤がイソシアネ−ト系の発泡剤配合接着剤を厚み50μ
mの溶融異方向性方向族ポリエステル繊維紙〔クラレ社
製ベルクス〕の片面に塗布・乾燥し、平均孔径25μm
φの孔を1cm2当たりほぼ150箇穿孔した厚み12
5μmの低オリゴマ−ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム〔東レ社製ルミラ−X10タイプ〕の両面に前記の
片面接着剤塗布溶融異方向性方向族ポリエステル繊維紙
を接着剤層面において重ね、圧力10kg/cm2、温
度150℃、加圧時間120分の条件で接着すると共に
接着剤層を発泡させた。接着剤層の厚みは5μm、発泡
は独立気泡、気泡含有率は45%であった。この試料の
誘電率及び誘電正接は、ポリエチテンテレフタレ−トフ
ィルム及び接着剤層の気泡含有率が0の場合(誘電率
3.2、誘電正接0.4%)に較べ、誘電率は2.1、
誘電正接は0.2%であった。
いては、潤滑油混合冷媒の吸水性に起因する絶縁材の加
水分解が数度程度の僅かな温度上昇でも相当に促進さ
れ、また潤滑油混合冷媒の吸水性のために漏洩電流が大
で漏洩電流対策が必要なことを勘案し、絶縁材の多孔質
化のみならず、積層間の接着剤をも多孔化して絶縁材を
低誘電損化及び低誘電率化してあり、電動機の絶縁材の
加水分解劣化の効果的な抑制による長期信頼性の向上、
漏洩電流の抑制による安全性の向上、電力の節減等に寄
与するところが大である。また、多孔質合成樹脂フィル
ムまたはシ−トの両面を機械的強度に優れた無孔合成樹
脂フィルムや疎水性繊維質シ−トで補強してあるので、
鉄心スロットのライナ−絶縁等、絶縁処理作業も容易で
ある。
絶縁材に使用される複合体の異なる例を示す説明図であ
る。
図である。
動機の絶縁構造を示す説明図である。
る冷凍機の説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】ケ−ス内に圧縮機及び圧縮機駆動用電動機
が設けられ、圧縮機による圧縮で加熱・加圧された吸湿
性潤滑油混合冷媒に上記電動機が曝される冷媒圧縮装置
において、上記電動機の絶縁材に、多孔質合成樹脂フィ
ルムまたはシ−トの両面に無孔合成樹脂フィルムが独立
気泡の発泡接着剤層で積層されてなる複合体が用いられ
ていることを特徴とする冷凍機用冷媒圧縮装置。 - 【請求項2】ケ−ス内に圧縮機及び圧縮機駆動用電動機
が設けられ、圧縮機による圧縮で加熱・加圧された吸湿
性潤滑油混合冷媒に上記電動機が曝される冷媒圧縮装置
において、上記電動機の絶縁材に、多孔質合成樹脂フィ
ルムまたはシ−トの両面に疎水性繊維質シ−トまたはフ
ィルムが独立気泡の発泡接着剤層で積層されてなる複合
体が用いられていることを特徴とする冷凍機用冷媒圧縮
装置。 - 【請求項3】多孔質合成樹脂フィルムまたはシ−トがポ
リエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−
ト、ポリフェニレンサルフアィド、溶融異方向性芳香族
ポリエステル、ポリイミドの何れかであり請求項1また
は2記載の冷凍機用冷媒圧縮装置。 - 【請求項4】無孔合成樹脂フィルムがポリエチレンナフ
タレ−ト、ポリフェニレンサルフアィド、溶融異方向性
芳香族ポリエステルの何れかである請求項1または3記
載の冷凍機用冷媒圧縮装置。 - 【請求項5】疎水性繊維質シ−トまたはフィルムが溶融
異方向性芳香族ポリエステル繊維紙またはフィルムであ
る請求項2または3記載の冷凍機用冷媒圧縮装置。 - 【請求項6】絶縁材が鉄心のスロット絶縁材、スロット
のウェッジ材、コイルの層間絶縁材、コイルエンド絶縁
材またはリ−ド線包囲チュ−ブである請求項1〜6何れ
か記載の冷凍機用冷媒圧縮装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33483696A JP3895413B2 (ja) | 1996-11-30 | 1996-11-30 | 冷凍機用冷媒圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33483696A JP3895413B2 (ja) | 1996-11-30 | 1996-11-30 | 冷凍機用冷媒圧縮装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10159730A true JPH10159730A (ja) | 1998-06-16 |
| JP3895413B2 JP3895413B2 (ja) | 2007-03-22 |
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ID=18281772
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|---|---|---|---|
| JP33483696A Expired - Fee Related JP3895413B2 (ja) | 1996-11-30 | 1996-11-30 | 冷凍機用冷媒圧縮装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3895413B2 (ja) |
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