JPH10160926A - 感光性樹脂組成物、感光性多層シート及び遮光性多色画像シートの製造方法 - Google Patents

感光性樹脂組成物、感光性多層シート及び遮光性多色画像シートの製造方法

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JPH10160926A
JPH10160926A JP33148296A JP33148296A JPH10160926A JP H10160926 A JPH10160926 A JP H10160926A JP 33148296 A JP33148296 A JP 33148296A JP 33148296 A JP33148296 A JP 33148296A JP H10160926 A JPH10160926 A JP H10160926A
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light
resin layer
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JP33148296A
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Morimasa Sato
守正 佐藤
Masayuki Iwasaki
政幸 岩崎
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフアライメント方式による高光学濃度の
ブラックマトリックスを有する遮光性多色画像シートの
製造に有利に使用することができ且つ平滑性が優れたブ
ラックマトリックス表面を与えることができる感光性樹
脂組成物及び感光性多層シート、並びにこれらを用いた
遮光性多色画像シートの製造方法を提供すること。 【解決手段】 アルカリ可溶性バインダーポリマー、光
の照射によって付加重合するモノマー、光重合開始剤、
そして着色剤を含有する感光性樹脂組成物であって、そ
の着色剤が、グラフト化カーボンブラックである感光性
樹脂組成物;支持体上にアルカリ可溶性熱可塑性樹脂
層、酸素遮断層及び上記感光性樹脂組成物から形成され
た感光性黒色樹脂層が、この順で設けられた感光性多層
シート;及び上記感光性樹脂組成物又は感光性多層シー
トを用いて、セルフアライメント方式で、脱膜現像によ
るブラックマトリックスを有する遮光性多色画像シート
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高濃度の遮光性多
色画像シートの製造するのに有利に用いられる感光性樹
脂組成物及び感光性多層シート、そして高濃度の遮光性
多色画像シートの製造方法に関する。特に、本発明の感
光性樹脂組成物、感光性多層シート及び製造方法は、セ
ルフアライメント(自己位置合わせ)露光方式による、
カラー液晶ディスプレー等の作製に使用されるカラーフ
ィルターの作成に特に好適に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来からカラー液晶ディスプレー等に用
いられるカラーフィルターには、R、G、B(赤、緑、
青)の各画素の間隙に表示コントラスト向上等の目的
で、ブラックマトリックスが形成されている。このよう
なカラーフィルターは、例えば、ブラックマトリックス
を形成後、その間隙にR、G、B(赤、緑、青)の各画
素を順次フォトリソ(写真平版)法で形成して作製され
る。ブラックマトリックスは、クロム等の金属膜や遮光
性顔料等を分散させた感光性樹脂を用いる方法等が知ら
れている。例えば、クロム等の金属膜を用いたブラック
マトリックスは、金属膜を蒸着等の方法で基板上に形成
し、次にフォトレジストを使用したフォトリソ(写真平
版)とエッチング工程により金属膜をパターニングして
形成される。また遮光性顔料等を分散させた感光性樹脂
を用いたブラックマトリックスは、遮光性顔料等を分散
した感光性樹脂層を塗布や印刷等の方法で基板上に形成
し、パターン露光−現像の工程で形成される。
【0003】一方、特開昭62−9301号公報には、
この遮光性顔料等を分散させた感光性樹脂を用いたセル
フアライメント方式(自己位置合わせ方式)でブラック
マトリックスを形成する方法が開示されており、コス
ト、製造工程の面から注目されている。この方法では、
R、G、Bの各画素が形成された基板に、カーボンブラ
ック等の黒色遮光性顔料等を分散させた感光性樹脂層を
設け、R、G、Bの各画素がフォトマスクとして作用す
るように、露光を裏面から行ない、画素の間隙にブラッ
クマトリックスを形成する。具体的には、R、G、Bの
各画素を、各画素形成用ポリイミド前駆体含有塗布液を
塗布し、形成された層をフォトリソグラフィ技術により
現像して色パターンを形成すことにより得た後、これら
の色パターンが形成された上に、重クロム酸アンモニウ
ム塩で感光性が付与されたカゼインの層を塗布により形
成し、この色パターンをマスクとして裏露光、現像する
ことにより、ブラックマトリックスを得ている。上記セ
ルフアライメント方式によるブラックマトリックスの形
成には、従来必要であった位置合せの工程が不要となる
こと、なおかつ、ブラックマトリックス形成用感光性樹
脂は画素領域及び各画素間の隙間領域の全面に形成され
るので、白ヌケは発生し難いとの利点がある。
【0004】特開平7−28236号公報には、上記セ
ルフアライメント方式において、遮光性感光性樹脂層か
ら形成される遮光層の光学濃度を向上させるために、遮
光性感光性樹脂層の可視光領域の透過性と紫外光領域の
透過性の比を1:1〜20:1に制御する画像形成方法
が開示されている。上記公報に記載されているように、
セルフアライメント方式においては、露光が基板の裏面
から行なわれるが露光により遮光性感光性樹脂層が充分
に硬化しないとの問題がある。即ち、遮光性感光性樹脂
層の感光波長域におけるカーボン等の黒色遮光性顔料の
光吸収性が大きいため、裏面からの露光が充分遮光膜表
面まで達せず表面付近が光硬化不足となり、引き続く現
像処理の際に一部除去され、得られた遮光膜の膜厚が薄
くなるためその光学濃度も低くなる傾向にある。上記遮
光性感光性樹脂層の感光波長域の透過性を制御すること
により、露光用の光が遮光性感光性樹脂層の表面付近ま
で届き易くなり、遮光性感光性樹脂層の光硬化性は向上
するが、高光学濃度(例えば3.0以上)の遮光性画像
を作製することは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、セルフア
ライメント方式により、高光学濃度の遮光性画像を得る
ために、種々検討を重ねた。即ち、セルフアライメント
方式では、上記のように露光処理された遮光性の感光性
黒色樹脂層を現像する際、露光時の光が最も届き難い表
面側から現像液が接触するため、上記遮光性の感光性黒
色樹脂層の表面付近が溶解し易く、これにより膜厚が減
少して光学濃度の低下をもたらす。そこで、本発明者
は、この知見を基にさらに検討を重ね、上記高光学濃度
の遮光性画像を得ることができる脱膜現像というべき方
法を発明するに到った。そして、この発明については既
に出願している(特願平8−211998号)。上記出
願に於ては、上記脱膜現像の方法に適した感光性黒色樹
脂層のバインダーや現像液について記載されているが、
感光性黒色樹脂層に使用する黒色着色剤として表面にポ
リマー鎖が結合したカーボンブラックを使用することに
より、必ずしも上記特定のバインダーや現像液を使用し
なくても、更に良好な脱膜現像(膜の状態で剥れ易く、
特に遮光性画像の表面が更に平滑となる)を行なうこと
ができることが明らかとなった。また、遮光性画像が現
像液により侵され難くなっているため遮光性画像表面の
平滑性が優れており、この上にITO等の透明導電層を
設けた場合、得られるシートの抵抗が高くなりがちであ
ったが、このような現象も解消されることが明らかにな
った。
【0006】本発明の目的は、セルフアライメント方式
による高光学濃度のブラックマトリックスを有する遮光
性多色画像シートの製造に有利に使用することができ且
つ平滑性が優れたブラックマトリックス表面(遮光性画
像表面)を与えることができる感光性樹脂組成物を提供
することにある。また本発明の目的は、セルフアライメ
ント方式による高光学濃度のブラックマトリックスを有
する遮光性多色画像シートの製造に有利に使用すること
ができ且つ平滑性が優れたブラックマトリックス表面
(遮光性画像表面)を与えることができる感光性多層シ
ートを提供することにある。さらに本発明の目的は、セ
ルフアライメント方式による高光学濃度で平滑性が優れ
たブラックマトリックスを有する感光遮光性多色画像シ
ートの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルカリ可溶
性バインダーポリマー、エチレン性不飽和二重結合を有
する光の照射によって付加重合するモノマー、光重合開
始剤、そして着色剤を含有する感光性樹脂組成物であっ
て、その着色剤が、グラフト化カーボンブラック(すな
わち、表面にポリマー鎖が化学結合したカーボンブラッ
ク)であることを特徴とする感光性樹脂組成物にある。
また本発明は、支持体上に、上記の感光性樹脂組成物か
ら形成された感光性黒色樹脂層が設けられた感光性多層
シート;及び支持体上にアルカリ可溶性熱可塑性樹脂
層、酸素遮断層及び感光性黒色樹脂層が、この順で設け
られた感光性多層シートであって、感光性黒色樹脂層
が、上記の感光性樹脂組成物から形成された層であるこ
とを特徴とする感光性多層シートにもある。
【0008】上記感光性樹脂組成物及び感光性多層シー
トは、下記の本発明の遮光性多色画像シートの製造方法
に有利に使用することができる。下記の工程からなるブ
ラックマトリックスを有する遮光性多色画像シートの製
造方法:光透過性シート状支持体の表面に、それぞれ互
いに異なる着色を持つ二種以上の微小の着色層からな
り、かつ互いに隙間領域を介して位置する画素群を形成
して画素シートを形成する工程;画素シートの各画素の
上面、そして各画素間の隙間領域を上記の感光性樹脂組
成物とからなる感光性黒色樹脂層によって被覆する工
程;感光性黒色樹脂層が設けられた画素シートに光透過
性シート状支持体の下面側より光を照射することにより
各画素間の隙間領域の感光性黒色樹脂層の少なくとも下
側部分を硬化させる工程;光照射された感光性黒色樹脂
層を有する画素シートに現像液を接触させて、各画素の
上面の黒色樹脂層を、その画素上面から固形状態を維持
させながら離脱させることにより画像シートを得る工
程;そして画像シートを加熱することにより、各画素間
の黒色樹脂層の未硬化部分を硬化させる工程;にある。
【0009】上記遮光性多色画像シートの製造方法にお
いて、画素群が、それぞれ赤、緑及び青に着色された三
種の画素から構成されていることが好ましい。また、上
記画素シートの各画素の上面、そして各画素間の隙間領
域をなる上記感光性黒色樹脂層によって被覆する工程
を、別に用意した上記感光性黒色樹脂層を有する感光性
多層シート(好ましくは前記4層からなる感光性多層シ
ート)と画素シートとを重ね合わせて、その感光性黒色
樹脂層を画素シート表面上に転写させることにより実施
することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の感光性樹脂組成
物及び感光性多層シート(感光性黒色樹脂シート)の使
用が好適なブラックマトリックスを有する遮光性多色画
像シートの製造方法について詳しく説明する。上記本発
明の遮光性多色画像シートの製造方法は、例えば下記の
ように行なうことができる。図1を参照しながら詳しく
説明する。 (1)光透過性シート状支持体1の表面に、赤、緑、青
の画素(順に1R、1G、1B)からなる微小の着色層
の画素からなり、かつ互いに隙間領域1Nを介して位置
する画素群を形成して画素シート(1−a)を作製する
工程。上記微小の着色層の画素は一般に上記のように形
成されるが、それぞれ互いに異なる着色を持つ二種でも
良く、四種以上でも良い。上記光透過性シート状支持体
は、表面に酸化珪素皮膜を有するソーダガラス板、低膨
張ガラス板、ノンアルカリガラス板、石英ガラス板等の
公知のガラス板あるいはプラスチックフィルムが用いら
れる。上記赤、緑、青の各画素の形成は、赤画素用の感
光性赤色樹脂層を有する転写シートを基板表面に転写
し、画像様露光、現像して赤の画素を形成し、緑、青の
画素のついても同様にして各画素を形成することにより
行なわれる。あるいは各画素の感光性樹脂層の形成を転
写シートを使用せず、画素の形成用の感光性樹脂塗布液
を塗布乾燥して形成しても良い。赤、緑、青の三種の画
素を配置する場合は、モザイク型、トライアングル型、
4画素配置型等どのような配置であっても良い。
【0011】(2)画素シートの各画素(1R、1G、
1B)の上面、そして各画素間の隙間領域1Nを感光性
黒色樹脂層2によって被覆して、感光性黒色樹脂層が設
けられた画素シート(1−b)を作製する工程。上記感
光性黒色樹脂層は、本発明の特定のカーボンブラックを
有する感光性樹脂組成物から形成された層である。上記
感光性黒色樹脂層の被覆は、別に用意した上記感光性黒
色樹脂層を有する感光性多層シート(感光性黒色樹脂シ
ート)と画素シートとを重ね合わせて、その感光性黒色
樹脂層を画素シート表面上に転写させることにより行な
われることが好ましい。このように転写により形成され
た感光性黒色樹脂層は、本発明の脱膜現像に好適であ
る。しかしながら、感光性黒色樹脂層を、塗布、乾燥に
より形成しても、勿論良い。
【0012】(3)感光性黒色樹脂層が設けられた画素
シートに光透過性シート状支持体1の下面(画素を有し
ない面)側より光を照射する(背面露光;1−c)こと
により各画素間の隙間領域の感光性黒色樹脂層2の少な
くとも下側部分を硬化させる工程。上記露光は、一般に
紫外線(UV)により行なわれるが、感光性黒色樹脂層
の感光性に応じて光の種類は適宜選択される。光照射さ
れた感光性黒色樹脂層の下側部部は、硬化するのでその
樹脂層と下の支持体との接着力が大幅に向上する。
【0013】(4)光照射された感光性黒色樹脂層を有
する画素シートに現像液を接触させて、各画素の上面の
黒色樹脂層2R、2G、2Bを、その画素上面から固形
状態を維持させながら離脱させる(1−d)ことにより
画像シート(1−e)を得る工程。上記脱離は、光照射
された感光性黒色樹脂層を有する画素シートに現像液を
接触させた際、光照射されていない画素上の感光性黒色
樹脂層を膨潤させて画素表面と感光性黒色樹脂層との接
着力を低下させることにより、画素上の感光性黒色樹脂
層2R、2G、2Bを、固形状態を維持させながら(好
ましくはその膜の形状を維持しながら)画素上から脱離
させる。これにより、各画素間の隙間領域に黒色樹脂層
からなる遮光性画像2Sを形成して画像シートを得る。
【0014】(5)画像シートを加熱することにより、
各画素間の黒色樹脂層の未硬化部分を硬化させる工程。
即ち、黒色樹脂層の遮光性画像2Sの上側部分は、光が
届かず充分照射されないため、その耐水性は満足できる
ものではない。従って、熱により(一般に120〜25
0℃で、10〜300分間)、その未硬化部分を硬化さ
せる。
【0015】上記(2−c)における感光性黒色樹脂層
の膨潤による固形状態での脱離(脱膜現像)は、本発明
の方法に於ては、本発明のグラフト化カーボンブラック
を含む感光性樹脂組成物からなる感光性黒色樹脂層を使
用することにより行なわれる。上記のように脱膜現像に
より、画素上の感光性黒色樹脂層を除去することによっ
て、各画素間の隙間領域の感光性黒色樹脂層の上側部分
の余分な溶出がほとんどなくなり、各画素間の隙間領域
において所望の膜厚の遮光性の感光性黒色樹脂層を得る
ことができ、高光学濃度の感光性黒色樹脂層の遮光画像
2Sを得ることができる。即ち、本発明の感光性黒色樹
脂層の膨潤による固形状態での脱離は、従来の現像液の
溶解による現像と異なり、膨潤による感光性黒色樹脂層
と画素表面との接着力の低下を利用しているため、光照
射により接着力の向上した画素間の隙間領域の光透過性
シート状支持体上の感光性黒色樹脂層は、層の表面付近
を含んで全体として除去されない。このような感光性黒
色樹脂層は黒色着色剤を含有しており、露光時の光は、
感光性樹脂層の上層ほど到達し難いため、その上側部分
の硬化は充分でないが、画素間の隙間領域の光透過性シ
ート状支持体上の感光性黒色樹脂層は支持体に強力に接
着しており、且つ感光性黒色樹脂層の現像も溶解し難い
条件で行なっているため、硬化が不充分な感光性樹脂層
の上側部分も除去されることはない。これにより高光学
濃度の黒色樹脂層の遮光性画像を得ることができる。更
に、本発明のグラフト化カーボンブラックを黒色着色剤
として用いた感光性黒色樹脂層は、表面が現像液で溶解
され難くなっているが、画素表面からは剥れ易く、且つ
膜状となって剥れ易くなっている。これはカーボンブラ
ックの表面にポリマー鎖が結合しているので、カーボン
ブラック自体がポリマー鎖で固定された状態になってお
り(ポリマー鎖はバインダーポリマーと親和性があるの
でバインダーポリマーで固定されている)、上記耐現像
液性、剥離性が向上したと推測される。最終的に得られ
る黒色樹脂層の遮光性画像の光学濃度は、2.5〜4.
0が好ましく、特に3.0〜4.0が好ましい。光学濃
度は、CIE表示系におけるY値(すなわち−log
(Y/100))により定義される値である。
【0016】本発明のブラックマトリックスを有する遮
光性多色画像シートの製造方法に使用される材料につい
て詳しく説明する。上記の感光性黒色樹脂層は、本発明
の感光性樹脂組成物から形成される層である。本発明の
感光性樹脂組成物は、アルカリ可溶性バインダーポリマ
ー、エチレン性不飽和二重結合を有する光の照射によっ
て付加重合するモノマー、光重合開始剤、そしてグラフ
ト化カーボンブラックからなる組成物である。
【0017】本発明に用いられるアルカリ可溶性バイン
ダーポリマーとしては、グラフト化カーボンブラックの
表面に化学結合したポリマー等により、選択されるバイ
ンダーポリマーは異なるため、該カーボンブラックの性
質に応じて適宜選択して使用される。本発明に用いられ
るアルカリ可溶性バインダーポリマーとしては、一般に
側鎖にカルボン酸基を有するポリマー、例えば、特開昭
59−44615号公報、特公昭54−34327号公
報、特公昭58−12577号公報、特公昭54−25
957号公報、特開昭59−53836号公報、及び特
開昭59−71048号公報に記載されているようなメ
タクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸
共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、
部分エステル化マレイン酸共重合体等を挙げることがで
きる。また側鎖にカルボン酸基を有するセルローズ誘導
体も挙げることができる。この他に水酸基を有するポリ
マーに環状酸無水物を付加したものも好ましく使用する
ことができる。特に、米国特許第4139391号明細
書に記載のベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)ア
クリル酸の共重合体やベンジル(メタ)アクリレートと
(メタ)アクリル酸と他のモノマーとの多元共重合体を
挙げることができる。
【0018】本発明で用いるアルカリ可溶性バインダー
ポリマーは、通常、50〜300mgKOH/gの範囲
の酸価と1000〜300000の範囲の重量平均分子
量を有するものを選択して使用される。上記酸価が50
mgKOH/g未満であるとアルカリ現像性が大きく低
下し、また300mgKOH/gを超えると高濃度の遮
光性画像が得られ難くなる。また、バインダーの重量平
均分子量は1000〜300000の範囲が好ましく、
特に、10000〜250000の範囲が好ましい。分
子量が1000未満では高濃度の遮光性画像の形成が困
難であり、分子量が300000を超えると現像性が極
端に低下する。また複数のアルカリ可溶性バインダーポ
リマーを、組み合わせて使用しても良い。
【0019】以上の他に、種々の性能、例えば硬化膜の
強度を改良するために、現像性等に悪影響を与えない範
囲で、アルカリ不溶性のポリマーを添加することができ
る。これらのポリマーとしてはアルコール可溶性ナイロ
ンあるいはエポキシ樹脂が挙げることができる。
【0020】感光性樹脂組成物の全固形分に対するバイ
ンダーの含有量は、10〜95重量%で、さらに20〜
90重量%が好ましい。10重量%未満では感光性樹脂
層の粘着性が高すぎ、95重量%を超えると形成される
画像の強度及び光感度の点で劣る。
【0021】上記光重合開始剤としては、米国特許第2
367660号明細書に開示されているビシナルポリケ
タルドニル化合物、米国特許第2448828号明細書
に記載されているアシロインエーテル化合物、米国特許
第2722512号明細書に記載のα−炭化水素で置換
された芳香族アシロイン化合物、米国特許第30461
27号明細書及び同第2951758号明細書に記載の
多核キノン化合物、米国特許第3549367号明細書
に記載のトリアリールイミダゾール二量体とp−アミノ
ケトンの組合せ、特公昭51−48516号公報に記載
のベンゾチアゾール化合物とトリハロメチル−s−トリ
アジン化合物、米国特許第4239850号明細書に記
載されているトリハロメチル−s−トリアジン化合物、
米国特許第4212976号明細書に記載されているト
リハロメチルオキサジアゾール化合物等を挙げることが
できる。特に、トリハロメチル−s−トリアジン、トリ
ハロメチルオキサジアゾール及びトリアリールイミダゾ
ール二量体が好ましい。感光性樹脂組成物は、全固形分
に対する光重合開始剤の含有量は、0.5〜20重量%
が一般的で、1〜15重量%が好ましい。0.5重量%
未満では光感度や画像の強度が低く、20重量%を超え
て添加しても性能向上への効果が認められない。
【0022】上記エチレン性不飽和二重結合を有する光
の照射によって付加重合するモノマーとしては、分子中
に少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基
を有し沸点が常圧で100℃以上の化合物を挙げること
ができる。ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート及びフェノキシエチル(メタ)アクリレートなど
の単官能アクリレートや単官能メタクリレート;ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタントリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、
トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、
トリ(アクリロイルオキシエチル)シアヌレート、グリ
セリントリ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロ
パンやグリセリン等の多官能アルコールにエチレンオキ
シドにプロピレンオキシドを付加した後(メタ)アクリ
レート化したもの等の多官能アクリレートや多官能メタ
クリレートを挙げることができる。さらに特公昭48−
41708号公報、特公昭50−6034号公報及び特
開昭51−37193号公報に記載されているウレタン
アクリレート類;特開昭48−64183号公報、特公
昭49−43191号公報及び特公昭52−30490
号公報に記載されているポリエステルアクリレート類;
エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応生成物である
エポキシアクリレート類等の多官能アクリレートやメタ
クリレートを挙げることができる。これらの中で、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが好まし
い。エチレン性不飽和二重結合を有する光の照射によっ
て付加重合するモノマーは単独でも、2種類以上を混合
して用いても良く、その遮光性の感光性樹脂組成物の全
固形分に対する含有量は5〜50重量%が一般的で、1
0〜40重量%が好ましい。5重量%未満では光感度や
画像の強度が低下し、50重量%を超えると感光性樹脂
層の粘着性が過剰になり好ましくない。
【0023】本発明では、黒色着色剤として、グラフト
化カーボンブラック(即ち、ポリマー鎖がグラフト重合
により表面に結合したカーボンブラック)を使用する。
グラフト化カーボンブラックは、一般に、製法の違いか
ら下記の3種のものに大別することができる。 (1)重合系内で生ずる成長ポリマー鎖を、カーボンブ
ラック表面で結合させて(停止あるいは連鎖移動反応)
得られるもの。 (2)カーボンブラック表面に導入した重合開始活性点
からグラフト鎖を表面から外側に成長させることにより
得られるもの。 (3)カーボンブラック表面の官能基(例、水酸基)と
各種ポリマー(一般に反応性基を有する)との反応によ
り得られるもの。
【0024】(1)は、スチレンやメタクリル酸メチル
(MMA)を熱重合開始剤の存在下、カーボンブラック
と共に反応を行なって、ビニルポリマーをカーボンブラ
ック表面にグラフト重合することにより得られる。熱重
合開始剤として、過酸化ベンゾイル、2,2’−アゾビ
スイソブチルニトリル等のラジカル開始剤、n−ブチル
リチウム等のアニオン重合開始剤、SnCl2 等のカチ
オン重合開始剤を挙げることができる。 (2)は、(1) アセチルアセトン、バルビツル酸等の
1,3−ジケトンあるいはシアノ酢酸エステル類の存在
下にカーボンブラック表面にMMAをラジカル重合させ
ることにより;(2) イソブチルビニルエーテルのカーボ
ンブラック表面へのカチオン重合による直接グラフト重
合により;(3) カーボンブラックとアルカリ金属とをテ
トラヒドロフラン(THF)中で反応させ、表面にアニ
オンラジカルを導入し、ここを起点にスチレン等の重合
を行なうことにより;(4) カーボンブラック表面に、O
Li基を導入し、これに開始剤を用いてカーボンブラッ
ク表面にMMAやアクリロニトリルを重合させることに
より;(5) OLi基を有するカーボンブラックを触媒と
して用い、ラジカル重合禁止剤(n−フェニル−β−ナ
フチルアミン)の存在下アクリルアミドの水素移動重合
により;(6) COOM(M:アルカリ金属又はアルカリ
土類金属)を導入したカーボンブラックにβ−カプロピ
オラクトンのグラフト重合(ポリエステル鎖)により;
(7) COOMを導入したカーボンブラックへのエポキシ
ド、アルキレンカーボネートのグラフト重合により;
(8) カーボンブラック−CO+ ClO4 -の触媒を用いて
δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、THFやプ
ロピレンオキシド等の環状エーテル、トリオキサンや
1,5−ジオキソラン等の環状ホルマールのカーボンブ
ラックへのグラフト重合により;(9) ヒドロキシ基を導
入したカーボンブラック又はポリビニルアルコールをグ
ラフトしたカーボンブラックに、Ce+ の存在下ラジカ
ル重合のグラフトにより;(10)リビングポリスチレン中
にカーボンブラックを加え、カーボンブラックのキノン
型酸素とポリマーアニオンを反応させることにより;(1
1)リビングポリイソプレンをメチルエステルやメトキシ
基を導入したカーボンブラックに反応させることによ
り;得ることができる。アニオン重合系にクラウンエー
テルを添加して、カーボンブラックへのポリスチレンの
グラフト率が一般に向上する。 (3)は、(1) イソシアネート基(−NCO)を持つプ
レポリマー(例、ポリプロピレングリコールとトリレン
ジイソシアネートにより合成した末端にNCOを有する
プレポリマー)とカーボンブラックとのグラフト反応に
より;(2) 両末端にイソシアネート基(−NCO)を持
つプレポリマー(例、ウレタンプレポリマー(平均分子
量5400))のカーボンブラックへのグラフト反応に
より;(3)エポキシ化合物(例、エポキシ樹脂)とカー
ボンブラックとのグラフト反応により;得ることができ
る。
【0025】上記の中で、好ましい例として、ポリスチ
レングラフト化カーボンブラック、ポリエステル(例、
ポリ(β−カプロピオラクトン))グラフト化カーボン
ブラック、ポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)グラフ
ト化カーボンブラック、PMMAグラフト化カーボンブ
ラック、ポリウレタングラフト化カーボンブラックを挙
げることができる。またグラフト率を高めるには、一般
に上記(2)、(3)における方法が有利である。尚、
上記グラフト化カーボンブラック(表面にポリマー鎖が
化学結合したカーボンブラック)の製造方法は、例え
ば、日本ゴム協会誌(第58巻、第5号、1985年、
306〜318頁)に記載されており、また、ここに記
載のグラフト化カーボンブラックを使用することができ
る。
【0026】上記グラフト化前のカーボンブラック(即
ち、グラフト化を行なうカーボンブラック)としては、
どのようなカーボンブラックでも使用することができ
る。例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、サ
ーマルブラック、チャンネルブラック、ローラブラッ
ク、ディスクブラックを挙げることができる。好ましく
は、ファーネスブラック及びチャンネルブラックを挙げ
ることができる。グラフト化カーボンブラックのカーボ
ンブラックとポリマーとの重量比は、1:10〜10:
1が好ましく、特に1:5〜5:1が好ましい。グラフ
ト化カーボンブラックの平均粒径は、10〜1000n
mが好ましい。
【0027】本発明では、上記着色剤として、グラフト
化カーボンブラックと共に、他の着色剤を20重量%以
下の範囲で使用しても良い。他の着色剤としては、赤
色、緑色、青色、黄色、紫色、マゼンタ色、シアン色、
黒色の公知の顔料および染料を使用することができる。
これらの好ましい例としては、カーミン6B(C.I.
12490)、フタロシアニングリーン(C.I.74
260)、フタロシアニンブルー(C.I.7416
0)、三菱カーボンブラックMA−100、ペリレンブ
ラック(BASF K0084、K0086)、シアニ
ンブラック、#1201リオノールイエロー(C.I.
21090)、リオノールイエローGRO(C.I.2
1090)、シムラ−ファーストイエロー8GF(C.
I.21105)、ベンジジンイエロー4T−564D
(C.I.21095)、シムラ−ファーストレッド4
015(C.I.12355)、リオノールレッド7B
4401(C.I.15850)、ファーストゲンブル
ーTGR−L(C.I.74160)、リオノールブル
ーSM(C.I.26150)、三菱カーボンブラック
MA−100、三菱カーボンブラック#40、ビクトリ
アピュアブルー(C.I.42595)、オーラミンO
(C.I.41000)、カロチンブリリアントフラビ
ン(C.I.ベーシック13)、ローダミン6GCP
(C.I.45160)、ローダミンB(C.I.45
170)、サフラニンOK70:100(C.I.50
240)、エリオグラウシンX(C.I.4208
0)、ファーストブラックHB(C.I.2615
0)、C.I.ピグメント・レッド97、C.I.ピグ
メント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド1
49、C.I.ピグメント・レッド168、C.I.ピ
グメント・レッド177、C.I.ピグメント・レッド
180、C.I.ピグメント・レッド192、C.I.
ピグメント・レッド215、C.I.ピグメント・グリ
ーン7、C.I.ピグメント・グリーン36、C.I.
ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブ
ルー15:4、C.I.ピグメント・ブルー15:6、
C.I.ピグメント・ブルー22、C.I.ピグメント
・ブルー60、C.I.ピグメント・ブルー64、C.
I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイ
エロー83、C.I.ピグメントバイオレット23等を
挙げることができる。この他金属粉、白色顔料、蛍光顔
料なども用いることができる。これらの着色材料を単独
あるいは2種類以上混合して、色相が黒色になるように
用いても良い。
【0028】着色剤の組合わせて使用する場合、赤色系
と青色系の互いに補色関係にある顔料混合物と黄色系と
紫色系の互いに補色関係にある顔料混合物との組合せや
上記の混合物に更に黒色の顔料を加えた組み合わせや青
色系と紫色系と黒色系の顔料の組合せを挙げることがで
きる。感光性樹脂組成物の全固形分中の着色材料の含有
量は、1〜50重量%の範囲が好ましい。
【0029】本発明の感光性樹脂組成物は、上記成分の
他に、更に熱重合防止剤を含むことが好ましい。熱重合
防止剤の例としては、ハイドロキノン、p−メトキシフ
ェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロ
ール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4’
−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、2−メルカプトベンズイミダゾー
ル、フェノチアジン等が挙げられる。さらに本発明の組
成物には必要に応じて公知の添加剤、例えば可塑剤、界
面活性剤、溶剤等を添加することができる。
【0030】本発明の感光性樹脂組成物は、例えば、着
色剤とバインダーの混合物を分散した後、他の材料を混
合することにより得ることができる。
【0031】本発明の方法で好ましく使用することがで
きる感光性黒色樹脂層を形成するための、感光性多層シ
ート(感光性転写材料)は、支持体(仮支持体)上に上
記感光性樹脂組成物より形成された感光性黒色樹脂層
(遮光膜)を設けることにより得ることができる。上記
感光性樹脂組成物により形成された感光性黒色樹脂層の
厚さは、0.5〜3μmの範囲が好ましい。0.5μm
未満では遮光膜中の顔料濃度を高くする必要があるた
め、かえって現像性が低下する。3μmを超えると現像
性の低下、画像形成の再現性の低下等の問題が発生す
る。この感光性黒色樹脂層の膜厚は上記の範囲において
任意に設定可能である。特に、カラーフィルター作成時
には得られるカラーフィルターの平坦性が良好であるこ
と、即ち遮光性画像部が突起になっていないことが望ま
れる。従って、この場合はその他の着色層(赤、青、緑
の各着色層等)と同じ膜厚かそれ以下に設定することが
望ましい。
【0032】上記遮光性の感光性黒色樹脂層(遮光膜)
は、公知の方法で(仮)支持体(材料は後述する)上に
設けることができる。例えば、スピナー、ホワイラー、
ローラーコーター、カーテンコーター、ナイフコータ
ー、ワイヤーバーコーター、エクストルーダー等の塗布
機を用いて、上記組成物の溶液を塗布し、乾燥させるこ
とにより形成することができる。感光性樹脂組成物の塗
布液の作製に使用される溶剤としては、メチルエチルケ
トン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シク
ロヘキサノン、シクロヘキサノール、乳酸エチル、乳酸
メチル、カプロラクタム等を挙げることができる。
【0033】本発明の遮光性画像の形成方法の(2)の
工程においては、上記(仮)支持体上に少なくとも本発
明の感光性樹脂組成物の層を設けた上記感光性多層シー
ト(感光性転写材料)を用いて、赤、青及び緑の画素か
らなる画像を有する光透過性シート状支持体上に、感光
性樹脂組成物の層を転写する方法が好ましい(図1の
(1−b))。
【0034】本発明の製造方法に於ては、上記感光性多
層シート((仮)支持体上に少なくとも本発明の感光性
樹脂組成物の感光性黒色樹脂層を設けた感光性転写材
料)としては、(仮)支持体上に、アルカリ可溶性熱可
塑性樹脂、酸素遮断層及び上記感光性黒色樹脂層が順に
積層された本発明の感光性多層シート(感光性転写材
料)を使用することが好ましい。本発明の感光性多層シ
ートは、通常の溶解現像においても使用することがで
き、得られる遮光膜の表面が平滑となる。
【0035】前記及び上記感光性多層シート(転写材
料)の(仮)支持体としては、アルカリ可溶性熱可塑性
樹脂層と良好な剥離性を有し、化学的および熱的に安定
であって、また可撓性の物質で構成されることが好まし
い。具体的にはテフロン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリ
カーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の薄い
シートもしくはこれらの積層物が好ましい。良好な剥離
性を得るためには、グロー放電等の表面処理はせず、ま
たゼラチン等の下塗も設けないのが一般的である。
(仮)支持体の厚さは5〜30μmが適当であり、特に
20〜150μmが好ましい。
【0036】アルカリ可溶性熱可塑性樹脂を構成する樹
脂は、実質的な軟化点が80℃以下であることが好まし
い。軟化点が80℃以下のアルカリ可溶性の熱可塑性樹
脂としては、エチレンとアクリル酸エステル共重合体の
ケン化物、スチレンと(メタ)アクリル酸エステル共重
合体のケン化物、ビニルトルエンと(メタ)アクリル酸
エステル共重合体のケン化物、ポリ(メタ)アクリル酸
エステル、及び(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニル
等の(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのケン化
物、から少なくとも1つ選ばれるのが好ましいが、さら
に「プラスチック性能便覧」(日本プラスチック工業連
盟、全日本プラスチック成形工業連合会編著、工業調査
会発行、1968年10月25日発行)による軟化点が
約80℃以下の有機高分子のうちアルカリ水溶液に可溶
なものを使用することができる。また軟化点が80℃以
上の有機高分子物質においてもその有機高分子物質中に
該高分子物質と相溶性のある各種の可塑財を添加して実
質的な軟化点を80℃以下に下げることも可能である。
またこれらの有機高分子物質中に仮支持体との接着力を
調節するために実質的な軟化点が80℃を越えない範囲
で各種のポリマーや過冷却物質、密着改良剤あるいは界
面活性剤、離型剤、等を加えることが可能である。好ま
しい可塑剤の具体例としては、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ジオクチルフタレート、
ジヘプチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレ
ジルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェー
トビフェニルジフェニルフォスフェートを挙げることが
できる。熱可塑性樹脂層の厚さは6μm以上が好まし
い。熱可塑性樹脂層の厚みが5μm以下であると1μm
以上の下地の凹凸を完全に吸収することが困難となる。
また上限については、現像性、製造適性から約100μ
m以下一般的であり、約50μm以下が好ましい。
【0037】酸素遮断層としては水またはアルカリ水溶
液に分散または溶解し、低い酸素透過性を示すものであ
れば良く、公知のものが使用できる。例えば、特開昭4
6−2121号公報や特公昭56−40824号公報に
記載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸重合体、カ
ルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶性セルロ
ースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の塩、水塩、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、各種の
ポリアクリルアミド類、各種の水溶性ポリアミド、ポリ
アクリル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレンオキサイド
重合体、各種の澱粉およびその類似物からなる群の水溶
性塩、スチレン/マレイン酸の共重合体、およびマレイ
ネート樹脂さらにこれらの2種以上の組合わせを挙げる
ことができる。特に、ポリビニルアルコールとポリビニ
ルピロリドンの組み合わせが好ましい。ポリビニルアル
コールは鹸化率が80%以上であるものが好ましく、ポ
リビニルピロリドンの含有率は酸素遮断層固形物の1〜
75重量%が一般的であり、1〜60重量%が好まし
く、特に、10〜50重量%である。1重量%未満で
は、感光性樹脂層との充分な接着性が得られず、75重
量%を超えると、酸素遮断能が低下する。酸素遮断層の
厚さは非常に薄く、約0.1〜5μm、特に0.5〜2
μmが好ましい。約0.1μm未満では酸素の透過性が
高すぎ、約5μmを越えると、現像時または酸素遮断層
除去時に時間がかかりすぎる。この酸素遮断層上に上記
感光性黒色樹脂層を形成して、本発明の感光性多層シー
トを得ることができる。
【0038】本発明の遮光性多色画像シートの製造方法
の(3)の工程では、上記画素画像を有する透明基板面
に遮光性の感光性黒色樹脂層が形成された材料に、光透
過性シート状支持体を介して光が照射され、遮光性の感
光性黒色樹脂層が露光される。透明基板を介しての露光
(裏面露光)に使用される光源は、遮光性の感光性樹脂
層の感光性に応じて選択される。例えば、超高圧水銀
灯、キセノン灯、カーボンアーク灯、アルゴンレーザー
等の公知の光源を使用することができる。特開平6−5
9119号公報に記載のように、400nm以上の波長
の光透過率が2%以下である光学フィルター等を併用し
ても良い。また、同様に特開平6−59119号公報に
記載のように、必要に応じて、あらかじめ透明基板上に
形成される赤色、緑色、青色画素の、遮光性の感光性樹
脂層の感光波長域における光透過率を2%以下にしても
良い。
【0039】上記遮光性の感光性黒色樹脂層の現像液と
しては、アルカリ性物質の希薄水溶液を使用するが、さ
らに、水と混和性の有機溶剤を少量添加したものを用い
ても良い。適当なアルカリ性物質としては、アルカリ金
属水酸化物類(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム)、アルカリ金属炭酸塩類(例、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム)、アルカリ金属重炭酸塩類(例、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム)、アルカリ金属ケイ酸
塩類(例、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、アル
カリ金属メタケイ酸塩類(例、メタケイ酸ナトリウム、
メタケイ酸カリウム)、トリエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、モノエタノールアミン、モルホリン、テ
トラアルキルアンモンニウムヒドロキシド類(例えばテ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド)または燐酸三ナ
トリウムを挙げることができる。アルカリ性物質の濃度
は、0.01重量%〜30重量%であり、pHは8〜1
4が好ましい。本発明の遮光性の感光性樹脂層の酸化等
の性質に応じて例えば、現像液のpH等を変化させて、
本発明の膜状脱離による現像を行な得るように調整する
ことができる。
【0040】上記水と混和性のある適当な有機溶剤とし
ては、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1
−プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−
n−ブチルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラ
クトン、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、
乳酸エチル、乳酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メ
チルピロリドンを挙げることができる。水と混和性の有
機溶剤の濃度は、0.1〜30重量%が一般的である。
【0041】現像液には、さらに公知の界面活性剤を添
加することができる。界面活性剤の濃度は0.01〜1
0重量%が好ましい。
【0042】現像液は、浴液としても、あるいは噴霧液
としても用いることができる。遮光性の感光性樹脂組成
物層の未硬化部分を固形状(好ましくは膜状)で除去す
るには、現像液中で回転ブラシで擦るか湿潤スポンジで
擦るなどの方法、あるいは現像液を噴霧した際の噴霧圧
を利用する方法が好ましい。現像液の温度は、通常室温
付近から40℃の範囲が好ましい。現像処理の後に水洗
工程を入れることも可能である。
【0043】現像工程の後、加熱処理が行なわれる。即
ち、露光により光硬化した黒色樹脂層(以下、光硬化層
と称する)を有する支持体を、電気炉、乾燥器等の中で
加熱するか、または光硬化層に赤外線ランプを照射して
加熱する。加熱の温度及び時間は、使用した重合性組成
物の組成や形成された層の厚みに依存するが、一般に、
充分な耐溶剤性、耐アルカリ性を獲得するのに、約12
0℃から約250℃の範囲で約10分から約300分間
加熱することが好ましい。
【0044】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0045】
【実施例】
[実施例1]厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの仮支持体上に、下記の組成H1からなる
塗布液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が20μmの熱可塑
性樹脂層を設けた。
【0046】 <熱可塑性樹脂層形成用塗布液の組成H1> メチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合組成比(モル比)=55/11.7/4.5/28.8、 重量平均分子量=80000) 15.0重量部 BPE−500(新中村化学(株)製の多官能アクリレート)7.0重量部 F177P(大日本インキ(株)製のフッ素系界面活性剤) 0.3重量部 メタノール 30.0重量部 メチルエチルケトン 19.0重量部 1−メトキシ−2−プロパノール 10.0重量部
【0047】次に、上記熱可塑性樹脂層上に下記組成B
1から成る塗布液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.6
μm厚の酸素遮断層を設けた。 <酸素遮断層形成用塗布液の組成B1> ポリビニルアルコール (クラレ(株)製のPVA205、鹸化度:80%) 130重量部 ポリビニルピロリドン (GAFコーポレーション社製のPVP、K−30) 60重量部 蒸留水 2110重量部 メタノール 1750重量部
【0048】上記熱可塑性樹脂層及び酸素遮断層を有す
る仮支持体の上に、下記の遮光性の感光性黒色樹脂層形
成用塗布液(即ち感光性樹脂組成物の塗布液)を塗布、
乾燥させ、乾燥膜厚が1.6μmの遮光性の感光性黒色
樹脂層を形成し、さらにこの遮光性の感光性黒色樹脂層
の上に、ポリプロピレン(厚さ12μm)の被覆シート
を圧着して、実施例1の遮光性の感光性多層シート(感
光性転写材料)を作成した。
【0049】 <感光性黒色樹脂層形成用塗布液の組成1> ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (モル比=70/30、 酸価=104mgKOH /g 、重量平均分子量=3万) 21.0 重量部 2−エチルヘキシルアクリレート/メタクリル酸/ メチルメタクリレート/ベンジルメタクリレート共重合体 (モル比7/15/73/5、 酸価=77mgKOH /g 、重量平均分子量=8万) 14.7 重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 26.8 重量部 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6− [4−(N,N−ジエトキシカルボメチル)−3− ブロモフェニル]−s−トリアジン 1.32 重量部 * グラフト化カーボンブラック 58.1 重量部 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.02 重量部 F177P(大日本インキ(株)製の界面活性剤) 0.09 重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 400 重量部 メチルエチルケトン 600 重量部
【0050】* グラフト化カーボンブラックの製造プロ
ピレングリコールとトリレンジイソシアネートとの反応
により得られる片側の末端に−NCOを有するプレポリ
マー(重量平均分子量:3100)10.87gとカー
ボンブラック(チャンネルブラック)0.50gとを、
プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−
アセテート50g中にて、120℃で8時間反応させ
た。得られたグラフト化カーボンブラックは、ポリマー
のグラフト化率が60重量%であった(カーボンブラッ
クに対するグラフトポリマーの重量%)。
【0051】得られた遮光性感光性黒色樹脂層の透過光
学濃度は、マクベス濃度計で測定したところ3.5であ
った。また、C光源でのCIE表色系のY値は、0.0
1であり、その場合の光学濃度は4.0であった。
【0052】ガラス基板(厚さ1.1mm)の上に、下
記表1の各感光層形成用塗布液組成の各塗布液を用い
て、それぞれ膜厚2μmのR、G、B画素を形成し、カ
ラーフィルターを作成した。
【0053】
【表1】 表1:画素を形成するための感光層形成用塗布液組成 ─────────────────────────────────── R層 G層 B層 ─────────────────────────────────── ベンジルメタクリレート/ 60.0 60.0 60.0 メタクリル酸共重合体 (モル比=73/27 粘度=0.12) ペンタエリスリトール 43.2 43.2 43.2 テトラアクリレート ミヒラーズケトン 2.4 2.4 2.4 2−(o−クロロフェニル 2.5 2.5 2.5 ジフェニルイミダゾール2量体 イルガシンレッドBPT( 赤色) 5.4 --- --- スーダンブルー( 青色) --- 5.2 --- 銅フタロシアニン( 緑色) --- --- 5.6 カーボンブラック( 黒色) --- --- --- メチルセロソルブアセテート 560 560 560 メチルエチルケトン 280 280 280 ───────────────────────────────────
【0054】上記R、G、Bの画素を有するカラーフィ
ルターの上に、前記の方法により作成された遮光性の感
光性多層シートの被覆シートを剥離した後、その多層シ
ートの遮光性の感光性黒色樹脂層面をカラーフィルター
面にラミネーター(大成ラミネータ(株)製のVP−I
I)を用いて加圧(0.8kg/cm2 )、加熱(13
0℃)して貼り合わせ、続いて仮支持体と熱可塑性樹脂
層との界面で剥離し、仮支持体を除去した。
【0055】次に、ガラス基板を通して超高圧水銀灯を
用いて遮光性の感光性黒色樹脂層に露光を行った。この
際、光源とサンプルの間に、東芝ガラスフィルター
((株)東芝製のUVD36c)を設置して、400n
m以上の波長の光をカットした。露光量は100mj/cm2
であった。その後、所定の処理液(TPD:富士写真フ
イルム(株)製のアルカリ性水溶液)で熱可塑性樹脂層
を溶解除去し、その後、現像液(TCD:富士写真フイ
ルム(株)製のアルカリ性水溶液)で遮光性の感光性黒
色樹脂層を現像して未露光部を除去し、R、G、B各画
素の間隙に遮光膜を形成した。現像時、未露光部の除去
は膜状で行なわれていたことが確認された。遮光膜が形
成された画素を有するガラス基板を220℃で130分
間加熱し、遮光膜の上側の露光が不充分な領域を硬化さ
せ、カラーフィルターを作製した。得られたカラーフィ
ルターは、遮光膜とRGB層との重なりは無く、その遮
光膜のY値は、0.01であり、平坦性も良好であっ
た。更に、遮光膜表面の凹凸が極めて小さく、平滑性が
特に良好であった。現像時、未露光部の除去は膜状で行
なわれたことを確認した。
【0056】[比較例1]下記の組成C1からなる遮光
性の感光性黒色樹脂層形成用塗布液を塗布、乾燥させ、
乾燥膜厚が2μmの遮光性の感光性黒色樹脂層を形成し
た以外は実施例1と同様に行った。 <遮光性の感光性黒色樹脂層形成用塗布液の組成C1> ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 モル比=70/30、 酸価=104mgKOH /g 、重量平均分子量=3万) 35.7 重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 26.8 重量部 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6− [4−(N,N−ジエトキシカルボメチル)−3− ブロモフェニル]−s−トリアジン 1.32 重量部 カーボンブラック 27.0 重量部 ピグメントブルー15:6 5.70 重量部 ピグメントバイオレット23 3.57 重量部 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.02 重量部 F177P(大日本インキ(株)製の界面活性剤) 0.09 重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 400 重量部 メチルエチルケトン 600 重量部
【0057】得られた遮光性感光性黒色樹脂層の透過光
学濃度はマクベス濃度計によると3.5であり、C光源
でのCIE表色系のY値は0.01であった。しかし、
最終的に得られたカラーフィルターにおいて遮光膜とR
GB層との重なりは無いものの、現像工程で膜厚が極端
に減少し(膜べりの発生)、得られた遮光膜のY値は
0.5で、光学濃度が不足していた。また現像時、未露
光部の除去は膜状で行なわれず、溶解により行なわれた
ことが確認された。
【0058】[実施例2]実施例1に於て、実施例1で
使用した感光性黒色樹脂層形成用塗布液の組成1の2−
エチルヘキシルアクリレート/メタクリル酸/メチルメ
タクリレート/ベンジルメタクリレート共重合体(モル
比7/15/73/5、酸価=77mgKOH/g 、重量平
均分子量=8万)の代わりにベンジルメタクリレート/
メタクリル酸共重合体(モル比=70/30、酸価=1
04mgKOH /g 、重量平均分子量=3万)を同量使用し
た以外は実施例1と同様に行った。
【0059】得られた遮光性感光性樹脂層の透過光学濃
度はマクベス濃度計によると3.5であり、C光源での
CIE表色系のY値は0.01であった。得られたカラ
ーフィルターは、遮光膜とRGB層との重なりは無く、
その遮光膜のY値は、0.01であり、平坦性も良好で
あった。更に、遮光膜表面の凹凸が極めて小さく、平滑
性が特に良好であった。現像時、未露光部の除去は膜状
で行なわれたことを確認した。実施例1、2及び比較例
1で得られたカラーフィルターの遮光膜とRGB層の上
にITO層(Indium Tin Oxide層,厚さ1400Å)を
形成し、電気抵抗を測定したところ、実施例1、2では
20Ω/□で、比較例1の60Ω/□に比べて低いもの
であり、実施例1、2のカラーフィルター表面が平滑性
に優れていることがわかった。
【0060】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は黒色着色剤
としてグラフト化カーボンブラックを使用している。ま
た本発明の感光性多層シートは、上記感光性樹脂組成物
の感光性黒色樹脂層を有する。上記感光性樹脂組成物あ
るいは感光性多層シートを用いて、セルフアライメント
方式で脱膜現像により高光学濃度のブラックマトリック
スを有する遮光性多色画像シートを製造した場合、脱膜
現像による長所である高光学濃度のブラックマトリック
スを得られることに加えて、平滑性が優れたブラックマ
トリックス表面(遮光性画像表面)を得ることができ
る。これにより、例えば、ブラックマトリックス上にI
TO等の透明導電層を設けた場合、得られるシートの抵
抗が高くなるような現象の発生がほとんどなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光性多色画像シートの製造方法を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 光透過性シート状支持体 1R 赤の画素 1B 青の画素 1G 緑の画素 1N 各画素間の隙間領域 2 遮光性の感光性黒色樹脂層 2R 赤画素上の感光性黒色樹脂層 2G 緑画素上の感光性黒色樹脂層 2B 青画素上の感光性黒色樹脂層 2S 黒色樹脂層からなる遮光性画像

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性バインダーポリマー、エ
    チレン性不飽和二重結合を有する光の照射によって付加
    重合するモノマー、光重合開始剤、そして着色剤を含有
    する感光性樹脂組成物であって、その着色剤が、グラフ
    ト化カーボンブラックであることを特徴とする感光性樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 支持体上に、請求項1に記載の感光性樹
    脂組成物から形成された感光性黒色樹脂層が設けられた
    感光性多層シート。
  3. 【請求項3】 支持体上に、アルカリ可溶性熱可塑性樹
    脂層、酸素遮断層及び感光性黒色樹脂層が、この順で設
    けられた感光性多層シートであって、 該感光性黒色樹脂層が、請求項1に記載の感光性樹脂組
    成物から形成された層であることを特徴とする感光性多
    層シート。
  4. 【請求項4】 下記の工程からなるブラックマトリック
    スを有する遮光性多色画像シートの製造方法:光透過性
    シート状支持体の表面に、それぞれ互いに異なる着色を
    持つ二種以上の微小の着色層からなり、かつ互いに隙間
    領域を介して位置する画素群を形成して画素シートを形
    成する工程;画素シートの各画素の上面、そして各画素
    間の隙間領域を、請求項1に記載の感光性樹脂組成物か
    ら形成された感光性黒色樹脂層によって被覆する工程;
    感光性黒色樹脂層が設けられた画素シートに光透過性シ
    ート状支持体の下面側より光を照射することにより、各
    画素間の隙間領域の感光性黒色樹脂層の少なくとも下側
    部分を硬化させる工程;光照射された感光性黒色樹脂層
    を有する画素シートに現像液を接触させて、各画素の上
    面の黒色樹脂層を、その画素上面から固形状態を維持さ
    せながら離脱させることにより画像シートを得る工程;
    そして画像シートを加熱することにより、各画素間の黒
    色樹脂層の未硬化部分を硬化させる工程。
  5. 【請求項5】 画素群が、それぞれ赤、緑及び青に着色
    された三種の画素から構成されている請求項4に記載の
    遮光性多色画像シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 下記の工程からなるブラックマトリック
    スを有する遮光性多色画像シートの製造方法:光透過性
    シート状支持体の表面に、それぞれ互いに異なる着色を
    持つ二種以上の微小の着色層からなり、かつ互いに隙間
    領域を介して位置する画素群を形成して画素シートを形
    成する工程;別に用意した請求項2又は3に記載の感光
    性多層シートと画素シートとを重ね合わせて、該感光性
    黒色樹脂層を画素シート表面上に転写させることによ
    り、画素シートの各画素の上面、そして各画素間の隙間
    領域を、該感光性黒色樹脂層によって被覆する工程;感
    光性黒色樹脂層が設けられた画素シートに光透過性シー
    ト状支持体の下面側より光を照射することにより、各画
    素間の隙間領域の感光性黒色樹脂層の少なくとも下側部
    分を硬化させる工程;光照射された感光性黒色樹脂層を
    有する画素シートに現像液を接触させて、各画素の上面
    の黒色樹脂層を、その画素上面から固形状態を維持させ
    ながら離脱させることにより画像シートを得る工程;そ
    して画像シートを加熱することにより、各画素間の黒色
    樹脂層の未硬化部分を硬化させる工程。
JP33148296A 1996-11-26 1996-11-26 感光性樹脂組成物、感光性多層シート及び遮光性多色画像シートの製造方法 Withdrawn JPH10160926A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002182388A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Fuji Photo Film Co Ltd ネガ型感光性熱硬化性樹脂組成物、ネガ型感光性熱硬化性樹脂層転写材料、及びネガ型耐性画像形成方法
JP2002520679A (ja) * 1998-07-14 2002-07-09 ブリューワー サイエンス インコーポレイテッド 感光性ブラックマトリクス組成物およびその製造方法

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