JPH10166101A - 異形外面を有する金属製品の成形加工装置 - Google Patents

異形外面を有する金属製品の成形加工装置

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JPH10166101A
JPH10166101A JP33194996A JP33194996A JPH10166101A JP H10166101 A JPH10166101 A JP H10166101A JP 33194996 A JP33194996 A JP 33194996A JP 33194996 A JP33194996 A JP 33194996A JP H10166101 A JPH10166101 A JP H10166101A
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JP
Japan
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mold
die
metal material
roller
forming
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Application number
JP33194996A
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English (en)
Inventor
Hideaki Tanaka
秀明 田中
Tadayuki Asano
忠幸 浅野
Masanori Ogawa
正則 小川
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異形外面形状が互いに異なる複数種類の金属
製品を、優れた生産効率をもって有利に成形加工し得る
成形加工装置を提供する。 【解決手段】 目的とする金属製品を与える金属素材を
支持せしめつつ、それと共に中心軸:ア回りに一体回転
せしめられる第一の型12に対して、該金属製品の異形
外面形状に対応する成形部68,76が設けられた第三
の型56,58を着脱可能に取り付ける一方、該第一の
型12と、それに対して相対的に接近、離隔移動可能に
配された第二の型14との間に、複数のローラ部材88
を、該第一の型12の中心軸:アに交差するように位置
せしめられた回転軸:ウ回りに回転可能に配置して、前
記第二の型14の該第一の型12への接近移動によっ
て、該複数のローラ部材88を前記金属素材に押圧し
て、該金属素材を展伸すると共に、かかる展伸部位に、
前記第三の型56,58の成形部68,76に対応した
異形外面形状が形成され得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、金属製品の成形加工装置に係
り、特に、異形外面を有する金属成形品を有利に成形し
得る成形加工装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、異形外面を有する金属製品、例
えば、多数の歯が形成されていることにより、外周面が
凹凸状の異形外面とされた歯車等は、円板状或いは円柱
状の金属素材に対して、鍛造加工や転造加工を始めとし
た各種の加工を施して、製作されている。そして、その
ような歯車の中でも、特に、歯が欠落する等して、部分
的にピッチが異なる、所謂特殊歯車等を製作する際に
は、一般に、以下の如き加工方法が採用されている。
【0003】すなわち、一定のピッチを有する一般的な
歯車を鍛造による金型成形にて成形した後、この一般歯
車の歯の幾つかを切削により切除して、目的とする特殊
歯車を得る方法や、かかる特殊歯車に略対応する形状の
成形キャビティを備えた金型内に金属粉体を充填し、加
圧成形後、これを焼結する方法、或いは前述の如き成形
キャビティを有する下型に対して円柱状の金属素材をセ
ットした後、この金属素材を、中心軸回りに回転する上
型にて据え込むことにより、該成形キャビティに対応し
た形状に成形する、所謂回転鍛造を利用した方法等が採
用されているのである。
【0004】ところが、上述の如き各種の加工方法のう
ち、鍛造と切削とを組み合わせた方法にあっては、鍛造
機械と切削機械が、また、金属粉体を加圧成形した後、
焼結する方法においては、プレス機と焼結炉が、それぞ
れ使用されることから、何れの方法を採用するにしろ、
2種類の大型設備が必要となり、それによって、設備コ
スト、ひいては加工コスト全体が高騰するばかりでな
く、加工作業が、そのような2種類の設備を用いて、二
段階に分けて進行させられるため、加工時間が必然的に
長くなってしまうのである。
【0005】一方、回転鍛造を利用した加工方法を実施
する場合にあっては、回転鍛造用の機械のみが用いられ
て、目的とする金属製品が一挙に成形加工されるところ
から、上述の如き二つの加工方法を採用する場合に比し
て、加工コストが有利に低下されると共に、加工時間も
飛躍的に短縮化されて、金属製品の生産効率が効果的に
向上され得るのであるが、用いられる回転鍛造機の成形
加工用金型の構造よりして、互いにピッチが異なる歯車
等、異形外面形状が互いに異なる複数種類の金属製品を
成形加工する際には、各金属製品にそれぞれ対応した複
数種類の金型を準備し、成形加工される金属製品の種類
に応じて、金型全体を交換する必要があるため、金型の
製作コストや金型の交換時の労力等の負担が大きく、経
済性や作業性等の面において、生産効率が著しく低下せ
しめられるといった大きな問題が内在していたのであ
る。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、異形外面を有する金属製品を一挙に成形加
工し得て、効率的に生産することが出来、しかも、その
ような金属製品において、異形外面形状が互いに異なる
複数種類のものをも、生産効率を低下させることなく、
有利に成形加工し得る成形加工装置を提供することにあ
る。
【0007】
【解決手段】そして、本発明のうち、請求項1に記載の
発明にあっては、かかる課題の解決のために、(a)外
周面の少なくとも一部が軸対称とされた、外面が異形の
金属製品を与える目的とする金属素材を同心的に支持せ
しめた状態で、該金属素材と共に、中心軸回りに一体回
転し得るように構成された第一の型と、(b)該第一の
型の前記金属素材を支持する支持面に対向し、且つ該第
一の型に対して相対的に接近、離隔可能に配置された第
二の型と、(c)前記第一の型に着脱可能に取り付けら
れ、該第一の型の前記支持面を含む、前記第二の型との
対向面に連続する面に対して、前記金属製品の少なくと
も異形外面形状に対応する成形部が設けられた第三の型
と、(d)前記第一の型と前記第二の型との間におい
て、該第一の型の前記支持面に対向する状態で、該第一
の型の前記中心軸の周りに複数配置されると共に、該中
心軸に交差するように位置せしめられた回転軸回りに回
転可能に、且つ該第一の型に対して相対的に接近、離隔
移動し得るように構成されたローラ部材とを含み、前記
第二の型の前記第一の型への接近移動によって、該第一
の型と一体回転せしめられる前記金属素材を、該第一の
型に接近せしめられた前記ローラ部材の、該第一の型の
前記支持面と対向位置する外周面にて押圧して、該第一
の型との間で挟圧することにより、かかる金属素材を該
第一の型の前記第二の型との対向面に沿って展伸して、
かかる展伸部位に、前記第三の型の成形部に対応した異
形外面形状を形成するように構成した、異形外面を有す
る金属製品の成形加工装置を、その特徴とするものであ
る。
【0008】要するに、請求項1に記載の発明に従う金
属製品の成形加工装置においては、単に、目的とする金
属製品を与える金属素材を第一の型と共に一体回転させ
つつ、第一の型に対して、第二の型とローラ部材とを接
近移動させるだけで、第一及び第二の型との間の型閉力
により、金属素材が、ローラ部材の外周面にて押圧され
て、第一の型との間で挟圧され、それによって、ローラ
部材の外周面との転がり接触による局部変形が、金属素
材において、その周方向に繰り返し惹起せしめられて、
該金属素材が、該ローラ部材の外周面と、第一の型の、
金属素材を支持する支持面とに対応した表面形状をもっ
て展伸せしめられると共に、かかる展伸部位が、第一の
型に取り付けられる第三の型の成形部に応じた形状に塑
性変形させられて、該展伸部位に対して、異形外面形状
が形成され、以て外面が異形の、目的とする金属製品
が、上述の如き一連の成形加工工程にて、一挙に成形さ
れ得るようになっているのである。
【0009】しかも、かかる成形加工装置にあっては、
金属製品の異形外面に対応する成形部が設けられた第三
の型が、第一の型に対して着脱可能に取り付けられるよ
うになっているところから、単に、そのような第三の型
のみを成形部の形状が異なるものに交換するといった簡
単且つ手軽な作業を行なうだけで、成形加工される金属
製品の異形外面形状が、極めて容易に変更され得るので
ある。
【0010】それ故、かかる成形加工装置を用いれば、
異形外面形状が互いに異なる複数種類の金属製品を成形
加工する際に、従来とは異なり、装置全体を交換する必
要が皆無ならしめられ得、それによって、装置交換に要
される労力が飛躍的に軽減され得るのであり、また、各
金属製品の異形外面形状に応じて、互いに形状の異なる
成形部を有する複数種類の成形加工装置を製作する必要
もなくなって、かかる装置の製作コストが効果的に低減
され得るのである。
【0011】従って、本発明のうち、請求項1に記載の
発明に従う、異形外面を有する金属製品の成形加工装置
にあっては、外面が異形の1種類の金属製品が、高度な
生産効率をもって成形され得ることは勿論、異形外面形
状が互いに異なる複数種類の金属製品をも、そのような
高度な生産効率を低下させることなく、優れた経済性と
作業性とをもって、極めて有利に成形加工され得るので
ある。
【0012】また、本発明のうち、請求項2に記載の発
明にあっては、前記請求項1に記載の異形外面を有する
金属製品の成形加工装置において、前記複数のローラ部
材が、着脱可能に構成されていることを、特徴としてい
る。この発明に従う成形加工装置においては、前記第三
の型と共に、ローラ部材を、その外周面形状が異なるも
のに交換するだけで、該第三の型に成形部に対応した異
形外面形状だけでなく、ローラ部材の外面に対応する全
体的な表面形状も種々異なる、よりバラエティに富んだ
複数種類の金属製品が、優れた生産効率をもって、極め
て有利に成形加工され得ることとなるのである。
【0013】さらに、本発明のうち、請求項3に記載の
発明にあっては、前述した請求項1又は請求項2に記載
の異形外面を有する金属製品の成形加工装置において、
前記複数のローラ部材が、前記第一の型と前記第二の型
との間において、該第一の型の中心軸の周りに互いに等
間隔をおいて配置されていることを、特徴としている。
このような構成を有する成形用金型においては、第二の
型が第一の型に対して接近移動させられて、金属素材が
各ローラ部材の外周面にて押圧せしめられる際に、第一
の型と第二の型との間の平行な位置関係が有利に確保さ
れ得、それによって、上述の如き金属素材の被押圧状態
下における、該第二の型の、それを支持する支持部材に
対するコジリ等の発生が効果的に回避され得るのであ
る。
【0014】更にまた、本発明のうち、請求項4に記載
の発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項3の何
れかに記載の異形外面を有する金属製品の成形加工装置
において、前記複数のローラ部材が、前記第一の型の前
記支持面と対向位置する外周面を前記第二の型における
該第一の型の支持面との対向面に当接させた状態で、前
記金属素材を該外周面にて押圧し得るように構成されて
いることを、その特徴とするものである。この発明に従
う成形加工装置においては、第一の型と第二の型との間
の型閉力が、ローラ部材の外周面に対して直接に作用せ
しめられ得、それによって、金属素材が、かかるローラ
部材の外周面にてより大きな力で押圧され得て、十分に
展伸され得ると共に、かかる展伸部位に対して、第三の
型の成形部に応じた異形外面形状がより確実に形成され
得るのである。
【0015】また、本発明のうち、請求項5に記載の発
明にあっては、前記請求項1乃至請求項4の何れかに記
載の異形外面を有する金属製品の成形加工装置におい
て、前記複数のローラ部材が前記第二の型に取り付けら
れて、該複数のローラ部材の、前記第一の型に対する相
対的な接近、離隔移動が、該第二の型と共に、一体的に
行なわれ得るように構成されていることを、特徴として
いる。このような構成によれば、各ローラ部材を第二の
型とは別の部材に取り付ける場合に比して、部品点数が
有利に削減され得、それによって、装置構造の簡略化と
装置全体のコンパクト化が効果的に図られ得ることとな
るのである。
【0016】さらに、本発明のうち、請求項6に記載の
発明にあっては、前記請求項1乃至請求項5の何れかに
記載の異形外面を有する金属製品の成形加工装置におい
て、前記金属製品が、外面に形成された凹部や凸部にて
異形外面とされている一方、該凹部や凸部に対応した突
起や凹所が、前記成形部として前記第三の型に設けられ
ていることを、特徴としている。この発明に従う成形加
工装置においては、歯車等を始めとする、外面が凹凸状
の異形形状とされた金属製品が、1種類のものは勿論、
異形外面形状が互いに異なる複数種類のものも、極めて
優れた生産効率をもって、成形加工され得るのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に係る異形外面を有する金属製
品の成形加工装置の構成について、図面を参照しつつ、
詳細に説明することとする。
【0018】先ず、図1には、異形外面を有する金属製
品としての歯車、特に、多数の内歯と外歯とを有し、且
つ外歯の幾つかが欠落してなる特殊歯車を成形加工する
際に用いられる、本発明に従う構造とされた金属製品の
成形加工装置の一例が、概略的に示されている。かかる
図からも明らかなように、この成形加工装置10は、第
一の型としての下型12と第二の型としての上型14と
を有している。
【0019】より具体的には、この成形加工装置10を
構成する下型12は、下型側固定ブロック16、内側ホ
ルダ18、ノックアウト部材20、及び外側ホルダ22
を含んで、構成されている。そして、かかる下型12の
下型側固定ブロック16は、上部側が小径部とされた略
段付円柱形状を有して、成っている。また、この下型側
固定ブロック16においては、固定ボルト24と回り止
めピン26のそれぞれ複数が、軸部の先端や長さ方向一
方側の端部を、該下型側固定ブロック16の上面からそ
れぞれ上方に突出させた状態で、位置せしめられている
と共に、細長い棒状のノックアウトピン28が、その長
さ方向一方側の端部を該上面から上方に突出させつつ、
該下型側固定ブロック16の高さ方向に移動可能に挿通
配置されている。なお、このノックアウトピン28は、
図示しないノックアウト装置に連結されており、該ノッ
クアウト装置の作動に伴って、上方に向かって突出移動
させられるようになっている。
【0020】また、内側ホルダ18も、略段付円柱状の
全体形状を有しており、下部側が、前記下型側固定ブロ
ックの小径部の略1/3程度の径を有する小径部30と
されている一方、上部側が、それよりも一周り大きな径
を有する大径部32とされている。そして、この内側ホ
ルダ18にあっては、その上面に、略浅底の円形凹所3
4が、また、下面に、回り止めピン用孔35が、それぞ
れ、形成されている。更に、かかる円形凹所34の中心
部には、後述するセンタ案内ピン37が挿通され得るセ
ンタ案内ピン挿通孔38が形成されている一方、その外
周部には、回り止めピン36が、長さ方向一方向側の端
部を該円形凹所34内に突出位置せしめた状態で配置さ
れている。
【0021】そして、そのような内側ホルダ18が、そ
の下面において、前記下型側固定ブロック16の上面の
中心部付近に配された回り止めピン26の上端部を前記
回り止めピン用孔35内に挿通せしめた状態で、該上面
の中心位置に載置され、更にそこに配置された前記固定
ボルト24が、該小径部30に螺入されている。これに
よって、内側ホルダ18が、下型側固定ブロック16に
対して、相対回転不能に固着されているのである。
【0022】さらに、ノックアウト部材20は、全体と
して、前記内側ホルダ18と略同一高さを有する略厚肉
円筒形形状を呈しており、その上部側の内孔の径が、該
内側ホルダ18の大径部32の外径よりも僅かに大きく
されている一方、その下部側の内孔の径は、該下部側の
筒壁内面に内側に向かって増肉された増肉部40が形成
されていることによって、上部側の内孔の径よりも所定
寸法小さく、且つ内側ホルダ18の小径部30の外径よ
りも僅かに大きくなるように構成されている。また、か
かるノックアウト部材20においては、その上面が、目
的とする特殊歯車を与える金属素材を支持する支持面4
2とされており(図12参照)、更に、その下面には、
所定深さのノックアウトピン挿通孔44と回り止めピン
用孔46とが、それぞれ設けられている。なお、このノ
ックアウト部材20の支持面42は、外側角部が面取り
されて、外周部が、下方に向かって傾斜するテーパ面形
状をもって構成されている。
【0023】そして、そのようなノックアウト部材20
が、前記内側ホルダ18に外挿されると共に、ノックア
ウトピン挿通孔44内と回り止めピン用孔46内とに、
下型側固定ブロック16の上面の内周部に突出位置せし
められたノックアウトピン28と回り止めピン26の長
さ方向一端部をそれぞれ挿通せしめた状態で、下型側固
定ブロック16の上面上に載置されている。
【0024】かくして、ノックアウト部材20にあって
は、その支持面42が、内側ホルダ18の上面と連続面
を為し、且つ下型側固定ブロック16に対する相対回転
が阻止せしめられた状態で配置されていると共に、ノッ
クアウトピン28の前記ノックアウト装置による突出移
動に伴って、内側ホルダ18に案内されつつ、上方に突
出移動せしめられるようになっている。なお、ここで
は、そのようなノックアウト部材20の突出移動時に、
該ノックアウト部材20の前記増肉部40の上端面が、
前記内側ホルダ18の、小径部26と大径部24とを段
付けする段付面に当接して、係合することにより、該ノ
ックアウト部材20の上方への離脱が阻止されるように
なっており、また、かかる突出移動後に、ノックアウト
部材20が、従来と同様に、ノックアウトピン20に外
挿された引張コイルバネ48の付勢力によって、元の状
態に復帰させられるようになっている。
【0025】一方、外側ホルダ22は、前記ノックアウ
ト部材20よりも更に厚肉の略円筒状の全体形状を有し
ており、該ノックアウト部材20よりも所定寸法低い高
さとその外径よりも僅かに大きな内径をもって、構成さ
れている。また、この外側ホルダ22にあっては、前記
内側ホルダ18と同様に、上面に、浅底の円形凹所50
が設けられていると共に、該円形凹所50内に、回り止
めピン52が、長さ方向一端部を上方に突出位置せしめ
た状態で、配置されており、更に下面には、回り止めピ
ン用孔54が、形成されている。
【0026】そして、そのような外側ホルダ22が、ノ
ックアウト部材20に対して外挿されると共に、下型側
固定ブロック16の上面の外周部に配された回り止めピ
ン26の上端部を回り止めピン用孔54内に挿通せしめ
た状態で、該上面上に載置され、更に該上面の外周部に
配置された前記固定ボルト24が螺入されており、それ
によって、下型側固定ブロック16に対して、相対回転
不能に固着されている。
【0027】このように、成形加工装置10において
は、下型側固定ブロック16に対して、内側ブロック1
8と外側ブロック22とが位置固定に、またノックアウ
ト部材20が、上方に所定寸法突出移動し得る状態で、
相対回転不能に、換言すれば一体回転可能に組み付けら
れており、以て下型12が、それら下型側固定ブロック
16と内側及び外側ブロック18,22とノックアウト
部材20とが一体的に組み付けられてなる一体品とし
て、構成されているのである。
【0028】また、かかる成形加工装置10にあって
は、特に、上述の如き構造とされた下型12に対して、
目的とする金属製品たる特殊歯車の内外周面に内歯と外
歯とを形成する、第三の型としての内歯形成型56と外
歯形成型58とが、着脱可能に組み付けられている。
【0029】すなわち、図2及び図3からも明らかなよ
うに、内歯形成型56は、全体として、高さの低い略円
柱形状を呈している。そして、その中心部には、前記セ
ンタ案内ピン37よりも僅かに大きな径をもって、高さ
方向に貫通する中心孔60が設けられており、また、該
中心孔60の周囲には、固定ボルト用孔62と回り止め
ピン用孔64の三つずつが、互いに等間隔をおいて該中
心孔60を取り囲み、該内歯形成型56を高さ方向に貫
通して、形成されている。更に、この内歯形成型56に
あっては、外周面の上端部に、外方に向かって所定高さ
突出する外向フランジ部66が、周方向に連続して、一
体的に設けられおり、また、かかる外向フランジ部66
の先端面には、目的とする特殊歯車の内歯の歯溝に対応
した凸部が設けられていることによって、該内歯に対応
した歯形形状を呈する内歯形成凹所68が、多数周設さ
れている。
【0030】また、外歯形成型58は、図4及び図5に
示される如く、略円環状の全体形状を有している。そし
て、この外歯形成型58にあっても、前記内歯形成型5
6と同様に、内孔の周囲に、それを高さ方向に貫通する
固定ボルト用孔70と回り止めピン用孔72とが、それ
ぞれ、三つずつ、周方向に相互に等間隔をおいて形成さ
れており、また、外周面の上端部には、厚肉の外向フラ
ンジ部74が一体的に設けられている。更に、かかる外
歯形成型58においては、内孔を形成する内側面の上端
縁部に、形成されるべき特殊歯車の外歯の歯溝に対応し
た凸部が設けられていることによって、該外歯に対応し
た歯形形状を呈する外歯形成凹所76が、多数形成され
ている。なお、この内歯形成型56と前記外歯形成型5
8とにあっては、各外向フランジ部66,74の形成部
位以外の部分が、内側ホルダ18と外側ホルダ22の各
上端面に形成された円形凹所34,50内に収容され得
る高さと外径とをもって構成されており、特に、外歯形
成型58においては、全体の高さが、下型12の前記ノ
ックアウト部材20と外側ホルダ22との差よりも所定
寸法大きくされている。
【0031】そして、図1からも明らかなように、上述
の如き構成を有する内歯形成型56と外歯形成型58と
が、各外向フランジ部66,74の下端面を内側ホルダ
18と外側ホルダ22の各上面にそれぞれ当接させると
共に、各回り止めピン用孔64,72内に、内側及び外
側ホルダ18,22の各円形凹所34,50の底面から
突出位置せしめられた回り止めピン36,52を挿通さ
せつつ、それぞれの円形凹所34,50内に、同軸的に
収容、配置されており、更に、そのような配置状態下に
おいて、各固定ボルト用孔62,70内に挿通せしめら
れた固定ボルト78が、内側ホルダ18と外側ホルダ2
2に対して、それぞれ螺入せしめられている。
【0032】かくして、内歯形成型56と外歯形成型5
8とが、下型12に対して、それと一体回転し得る状態
で、各固定ボルト78にてボルト固定されており、そし
て、それら固定ボルト78,78を取り外すことによっ
て、下型12から離脱せしめられ得るようになってい
る。また、特に、内歯形成型56にあっては、上述の如
き固定状態下において、外向フランジ部66の先端面
が、ノックアウト部材20の支持面42と連続面を為す
内側ホルダ18の上面に対して連続するように配置さ
れ、それによって、該外向フランジ部66の先端面に多
数形成された内歯形成凹所68が、その底面を、該ノッ
クアウト部材20の支持面42に対して連続させた状態
で、位置せしめられている。更に、外歯形成型58にお
いては、内孔を与える内側面の上端部が、ノックアウト
部材20の支持面42に対して連続するように配置さ
れ、以て該内側面の上端縁部に多数形成された外歯形成
凹所76が、前記内歯形成型56の内歯形成凹所68の
配置側とは反対側において、その底面を、該ノックアウ
ト部材20の支持面42に対して連続させた状態で、位
置せしめられている。このことから明らかなように、本
具体例では、内歯形成凹所68と外歯形成凹所76とに
て、第三の型に設けられる成形部が構成されているので
ある。
【0033】一方、上型14は、上型側固定ブロック8
0とホルダプレート82とを含んで、成っている。この
上型14を構成する上型側固定ブロック80は、下部側
が小径部とされた略段付円筒状の全体形状を有してお
り、また、ホルダプレート82は、全体として、略厚肉
円板形形状を呈している。そして、それら上型側固定ブ
ロック80とホルダプレート82とが、上下方向に位置
せしめられつつ、前記下型12に対して同軸的に配置さ
れていると共に、下端部が該ホルダプレート82内に、
また上端部が上型側固定ブロック80内に、それぞれ挿
通位置せしめられた回り止め用ピン86にて、相対回転
が阻止せしめられた状態で、上型側固定ブロック80に
挿通された固定ボルト84にて、ボルト固定されてい
る。
【0034】そして、本具体例に係る成形加工装置10
においては、特に、かかる上型14のホルダプレート8
2に対して、ローラ部材たるテーパローラ88が、内側
ローラホルダ90と外側ローラホルダ92とを介して保
持されている。
【0035】より詳しくは、テーパローラ88は、図6
及び図7に示される如く、全体として、軸方向一方側か
ら他方側に向かって次第に大径となり、且つ途中でテー
パ角度が変化する略段付円錐形形状を呈しており、その
軸方向一方向側の端部が、テーパ角度の最も小さな小端
部94とされている一方、その他方側の端部が、該小端
部94よりもテーパ角度の大きな大端部96とされ、更
に軸方向中間部が、該大端部96よりも更に大きなテー
パ角度をもって、それら大端部96と小端部94とを連
結する連結部98とされている。また、このテーパロー
ラ88にあっては、大端部96側の端面の中心部に、該
端面より径の小さな球状凹部100が設けられている。
【0036】一方、内側ローラホルダ90は、図8及び
図9からも明らかなように、略厚肉平板状の全体形状を
有しており、その中心部には、板厚方向に貫通する貫通
孔102が設けられている。この貫通孔102は、上側
半分の壁面に、雌ネジ山が刻設されている一方、下側半
分が、かかる上側半分よりも所定寸法大径化されて、前
記センタ案内ピン37の基部側が挿通され得る大きさを
もって構成されている。また、この内側ローラホルダ9
0にあっては、その上面の内周部に、回り止めピン用孔
104と固定ボルト螺合孔106とが、それぞれ三つず
つ、互いに等間隔をおいて、前記貫通孔102の周囲を
取り囲むようにして、形成されており、更に、その下面
の外周部には、前記テーパローラ88の半割体の外径形
状に略対応した形状のテーパローラ収容孔108が、該
テーパローラ88の小端部94に対応する部位を中心部
側に向かって位置せしめつつ、互いに一定の位相差をも
って、三つ形成されている。
【0037】また、外側ローラホルダ92は、図10及
び図11に示される如く、全体として、略厚肉のリング
形状を呈している。そして、このリング状の外側ローラ
ホルダ92にあっては、高さ方向に貫通する固定ボルト
用孔110が、周方向に互いに等間隔をおいて三つ形成
されており、また、外面側から内面側に向かって所定角
度下傾して、径方向に貫通するネジ孔112が、周方向
に互いに等間隔をおいて、且つ各固定ボルト用孔110
の形成部位の間にそれぞれ位置するように、三つ形成さ
れている。なお、かかる外側ローラホルダ92において
は、内孔の径が、前記内側ローラホルダ90の外径より
も一周り大きくなるように構成されており、また、かか
る内側ローラホルダ90の外径は、前記下型12のノッ
クアウト部材20の外径よりも所定寸法大きくされてい
る。
【0038】そして、図1からも明らかなように、その
ような構成とされた内側ローラホルダ90が、下型12
と上型14とに対して同軸的に配されて、その下面を、
前記下型12のノックアウト部材20と、該下型12の
内側ホルダ18に固定された内歯形成型56及び外側ホ
ルダ22に固定された外歯形成型58の内周部に対向さ
せつつ、その上面において、前記上型14のホルダプレ
ート82の下面に当接せしめられて、位置せしめられて
おり、また、そのような配置状態下において、各回り止
めピン用孔104内に収容された回り止めピン116の
上端部が、ホルダプレート82内にそれぞれ挿通位置せ
しめられている一方、該ホルダプレート82を貫通して
配置された固定ボルト118が、各固定ボルト螺合孔1
06に螺合せしめられ、それによって、ホルダプレート
82に対して、相対回転不能に固定されている。
【0039】さらに、かかる内側ローラホルダ90にあ
っては、その中心位置に設けられた貫通孔102内に、
ホルダプレート82の中心部に挿通配置されたセンタ案
内ピン取付ボルト117が、上部側から挿通されて、螺
合されている一方、下部側から、センタ案内ピン37の
基部が挿通され、そして、かかるセンタ案内ピン取付ボ
ルト117の先端が、該センタ案内ピン37に螺入され
ており、以て該センタ案内ピン37が、貫通孔102か
ら先端部を突出させた状態で、取り付けられている。
【0040】また、外側ローラホルダ92は、その上面
において、ホルダプレート82の下面の外周部に当接せ
しめられて、該ホルダプレート82に固定された内側ロ
ーラホルダ90の回りを囲み、且つ該内側ローラホルダ
90における各テーパローラ収容孔108の形成部位
に、各ネジ孔112の形成部位を対応させた状態で配置
され、そして、各固定ボルト用孔110内に挿通位置せ
しめられた固定ボルト120にて、ホルダプレート82
に対して固着されている。更に、かかる外側ホルダ92
にあっては、そのような固着状態下において、各ネジ孔
112内に、先端にボール122が自在に回転可能に取
り付けられてなるボール付ネジ124が、それぞれ、螺
合せしめられている。なお、このボール付ネジ124
は、外側ホルダ92のネジ孔112から外方への突出部
位が、ナット126に螺合せしめられており、該ナット
126への螺合位置を変化させることによって、該ネジ
孔112に対する螺合位置が調整され、以て該調整され
た螺合位置において、ボール付ネジ124の移動が規制
されるようになっている。
【0041】そして、三つのテーパローラ88は、内側
ローラホルダ90の下面に設けられた三つのテーパロー
ラ収容孔108の底面に、小端部94、大端部96、及
び連結部98の各外周面の上側半分を摺接可能に当接せ
しめて、各テーパローラ収容孔108内に収容されてい
ると共に、外側ローラホルダ92の、外面側から内面側
に向かって径方向に貫通して設けられた各ネジ孔112
内に螺合された各ボール付ネジ124の中心軸:イと各
テーパローラ88の中心軸:ウとがそれぞれ一直線とな
るように位置せしめられた状態で、大端部96側の端面
に形成された球状凹部100内に、各ボール付ネジ12
4のボール122の一部が摺接可能に収容されて、配置
されている。
【0042】すなわち、各テーパローラ88にあって
は、下型12と上型14との間において、外周面の下側
半分を、前記下型12のノックアウト部材20の支持面
42と、該下型12の内側及び外側ホルダ18,22に
各々固定された内歯形成型56及び外歯形成型58の各
上面とに、それぞれ対向せしめた状態で、上型14の中
心軸、即ち下型12の中心軸:アの周りに、互いに等間
隔をおいて配置されていると共に、外側ローラホルダ9
2に螺合された各ボール付ネジ124のボール122
と、内側ローラホルダ90に形成された各テーパローラ
収容孔108における、各テーパローラ88の小端部9
4側の端面が当接する壁面とにて、下型12の中心軸:
アに交差する各テーパローラ88の中心軸:ウ回りに回
転可能に挟持された状態で、保持されているのである。
【0043】また、ここでは、図示されてはいないもの
の、それら各テーパローラ88に対向する各部材が一体
回転可能に固定される下型12の下型側固定ブロック1
6が、それと同軸的に配されたモータの回転軸に取り付
けられて、モータの駆動に伴って、その中心軸回りに回
転せしめられ、以て下型12全体が、その中心軸:ア回
りに一体回転し得るようになっている一方、上型14の
上型側固定ブロック80に対して、油圧機構等を利用し
た、従来と同様な構造を有する昇降手段(図示せず)が
取り付けられ、該昇降手段にて、上型固定ブロック80
が昇降移動せしめられることによって、上型14全体
が、下型12に対して、相対的に接近、離隔移動させら
れるようになっている。
【0044】これによって、本具体例に係る成形加工装
置10にあっては、目的とする特殊歯車を与える金属素
材が、下型12のノックアウト部材20の支持面42上
に載置されて、支持された状態で、該下型12と共に、
その中心軸:ア回りに一体回転せしめられ得るようにな
っており、また、かかる下型12に対する上型14の相
対的な接近、離隔移動に伴って、内側及び外側ローラホ
ルダ90,92を介して上型14に取り付けられた各テ
ーパローラ88が、該上型14と共に、該下型12に対
して接近、離隔移動され得るようになっているのであ
る。
【0045】而して、このような構造とされた成形加工
装置10を用いて、目的とする特殊歯車を成形する際に
は、有利には、以下の如き操作手順に従って、成形操作
が進められることとなる。
【0046】すなわち、先ず、図12の右側半分に示さ
れる如く、成形加工装置10を型開きして、下型12と
上型14とを離隔位置せしめた状態で、下型12におけ
るノックアウト部材20の支持面42上に、略厚肉円環
板状の金属素材128をセットする。その際、かかる金
属素材128にあっては、その内孔内に、該下型12の
内側ホルダ18に固定された内歯形成型56を挿通させ
た状態で、ノックアウト部材20の支持面42上に載置
され、それによって、下型12に対して、同心的に支持
せしめられることとなる。
【0047】次に、図12の左側半分からも明らかなよ
うに、図示しないモータを駆動させて、下型12とそれ
にセットされた金属素材128とを、該下型12の中心
軸:ア回りの一方向(図12において矢印にて示される
方向)に一体回転させる。一方、上型14を下型12に
対して接近移動させて、成形加工装置10の型閉めを行
ない、この型閉めの進行に伴って、センタ案内ピン37
を、内歯形成型56の中心孔60内と内側ホルダ18の
センタ案内ピン挿通孔37内とに挿通させると共に、上
型12に固定された内側ローラホルダ90の各テーパロ
ーラ収容孔108内に対して、その底面に、外周面の一
部を当接せしめた状態で、収容された三つのテーパロー
ラ88を、各テーパローラ収容孔108への当接部位と
は反対側の外周面において、下型12と一体回転せしめ
られる金属素材128の上面に押圧せしめて、該金属素
材128を、各テーパローラ88の外周面と下型12に
おけるノックアウト部材20の支持面42との間で挟圧
する。その際、各テーパローラ88は、下型12と一体
回転せしめられる金属素材128の回転力によって、中
心軸:ウ回りの一方向(図12における矢印方向)に回
転させられる。
【0048】それによって、金属素材128の外周部分
が、各テーパローラ88の大端部96の外周面とノック
アウト部材20における前記支持面42のテーパ面状の
外周部位との間で挟圧されて、それら各テーパローラ8
8の大端部96の外周面と支持面42のテーパ面状の外
周部位とに対応したテーパ状の表面形状をもって、主
に、径方向外方に展伸せしめられると共に、かかる展伸
部位の先端が、該支持面42に対して、その外周側で連
続面を為す、外歯形成型58の多数の外歯形成凹所76
内に押し込まれ、以て該展伸部位の先端に、各外歯形成
凹所76に対応した形状を有する外歯130が多数形成
される。なお、かかる金属素材128の展伸部位におい
て、外歯形成型58の外歯形成凹所76が設けられてい
ない部分に対応する部位には、そのような外歯130が
形成されることはない。
【0049】また、金属素材128の内周部分は、各テ
ーパローラ88の連結部98及び小端部94の各外周面
と前記支持面42の水平面状の内周部位との間で挟圧さ
れて、それら各テーパローラ88の連結部98及び小端
部94の外周面と支持面42の水平面状の外周部位とに
対応した表面形状をもって、主に、径方向内方に展伸せ
しめられると共に、かかる展伸部位の先端が、該支持面
42に対して、その内周側で連続面を為す、内歯形成型
56の多数の内歯形成凹所68内に押し込まれ、以て該
展伸部位の先端に、各内歯形成凹所68に対応した形状
を有する内歯132が多数形成される。
【0050】そして、それらの結果として、外周部がテ
ーパ形形状を呈すると共に、外周縁部と内周縁部に多数
の外歯130と内歯132とが、それぞれ多数設けら
れ、特に複数の外歯130が欠落してなる、目的とする
特殊歯車134が、成形されることとなる。
【0051】その後、図13の右側半分に示される如
く、上型14を下型12から離隔移動させて、成形加工
装置10を型開きする一方、図示しないモータを停止し
て、下型12の中心軸:ア回りの回転を停止させる。
【0052】そして、その後、図13の左側半分からも
明らかなように、図示しないノックアウト装置を作動さ
せて、ノックアウトピン28を上方に突出移動させるこ
とにより、ノックアウト部材20を上方に突き出して、
前述のようにして成形加工された特殊歯車134を、成
形加工装置10から離型する。
【0053】このように、本具体例に係る成形加工装置
10にあっては、単に、金属素材128を下型12に支
持させて、それらを一体回転させつつ、該下型12に対
して上型14を接近移動させるだけで、金属素材128
が、内側及び外側ローラホルダ90,92を介して上型
14に取り付けられた三つのテーパローラ88のそれぞ
れの外周面と、金属素材128を支持する支持面42と
に対応した表面形状をもって展伸せしめられると共に、
かかる展伸部位の外周側の先端に、外歯形成型58の外
歯形成凹所76に対応した多数の外歯130が、またそ
の内周側の先端に、内歯形成型56の内歯形成凹所68
に対応した多数の内歯132が、それぞれ形成されて、
目的とする特殊歯車134が、一挙に成形され得るよう
になっているのである。
【0054】しかも、かかる成形加工装置10において
は、外歯形成型58と内歯形成型56とが、何れも、下
型12に対して、固定ボルト78,78にて着脱可能に
固定されているところから、上述の如き構造を有する特
殊歯車134の他に、例えば、外歯130や内歯132
の形状が異なるものや、それら外歯130と内歯132
の何方か一方が設けられていないもの等、種類の異なる
特殊歯車134を形成する場合にあっても、下型12全
体を交換することなく、単に、各固定ボルト78を取外
して、外歯形成型58と内歯形成型56とを、目的とす
る特殊歯車134の外歯130や内歯132の形状に応
じた外歯形成凹所76や内歯形成凹所68を備えたもの
に交換するといった軽作業を行なうだけで、各種の特殊
歯車134成形加工用として使用され得るのである。そ
して、それ故に、かかる成形加工装置10を用いれば、
種類の異なる特殊歯車134の成形加工用として、その
一つ一つに対応した下型12を製作する必要が皆無なら
しめられ得て、装置の製作コストが極めて効果的に低減
され得ることとなるのである。
【0055】従って、本具体例に係る成形加工装置10
にあっては、一種類の特殊歯車134を成形加工する場
合は勿論、該一種類のものの他に、それとは外歯130
や内歯132の形状等が異なるもの等、複数種類の特殊
歯車134を成形加工する場合にも、高度な生産効率を
確保しつつ、優れた経済性と作業性とが極めて有利に発
揮され得るのである。
【0056】また、かかる成形加工装置10において
は、各テーパローラ88が、外側ローラホルダ92に螺
合された各ボール付ネジ124のボール122と、内側
ローラホルダ90に形成された各テーパローラ収容孔1
08における、各テーパローラ88の小端部94側の端
面が当接する壁面とにて、各テーパローラ88の中心
軸:ウ回りに回転可能に挟持されて、上型14に保持さ
れるようになっているところから、各ボール付ネジ12
4を弛めたり、締め付けたりすることによって、各テー
パローラ88の、各ボール付ネジ124のボール122
と、各テーパローラ収容孔108の壁面に対する摺接抵
抗が調節され得、以てそれら各テーパローラ88の中心
軸:ウ回りの回転抵抗が、容易に調節され得るのであ
る。
【0057】さらに、かかる成形加工装置10にあって
は、各テーパローラ88が、上述の如き状態で、上型1
4に保持されるようになっていることから、各ボール付
ネジ124を十分に弛めることによって、各テーパロー
ラ88を簡単に取り外すことが出来、それ故に、それら
各テーパローラ88が、外周面形状の異なる別の種類の
ものに容易に交換され得るのであり、それによって、外
歯130や内歯132の形状だけでなく、各テーパロー
ラ88にて与えられる表面形状も種々異なる、よりバラ
エティに富んだ複数種類の特殊歯車134が、優れた作
業性と経済性とをもって、極めて有利に成形加工され得
るのである。
【0058】また、本具体例に係る成形加工装置10に
おいては、各テーパローラ88が、その外周面の上側半
分を、上型14に固定された内側ローラホルダ90の各
テーパローラ収容孔108の底面に当接させて配置され
ていることから、上型14の下型12への接近移動に伴
って生ずる型閉力が、各テーパローラ88の外周面に対
して直接に作用され得、それによって、そのような各テ
ーパローラ88の外周面にて、金属素材128が、より
大きな力で押圧され得て、十分に展伸され得ると共に、
かかる展伸部位の先端が、外歯形成型58の外歯形成凹
所76や内歯形成型56の内歯形成凹所68内に確実に
押し込まれ得るのであり、その結果として、成形不良等
が生ずることなく、目的とする特殊歯車134が、更に
一層有利に成形加工され得ることとなるのである。
【0059】さらに、かかる成形加工装置10にあって
は、各テーパローラ88が、上型14の中心軸の周り
に、互いに等間隔をおいて配置されているところから、
上型14の下型12への接近移動に伴って、金属素材1
28が、各テーパローラ88の外周面にて押圧される際
に、それら上型14と下型12との平行な位置関係が有
利に確保され得、それによって、上型14の下型12へ
の接近移動時において、上型14が、それを支持する、
例えばガイドポスト等に対してコジリ等を生ずるような
ことが効果的に回避され得るのである。
【0060】更にまた、本具体例に係る成形加工装置1
0においては、各テーパローラ88が、内側及び外側ロ
ーラホルダ90,92を介して上型14に取り付けら
れ、該上型14と共に、下型12に対して接近、離隔移
動せしめられるようになっているところから、各テーパ
ローラ88の下型12に対する相対的な移動機構を、上
型14のそれとは別に設ける場合に比して、成形加工装
置10の構成部材の部品点数を有利に少なく為し得、以
て装置構造の簡略化と装置全体のコンパクト化が効果的
に図られ得るのである。
【0061】ところで、本具体例では、第一の型が下型
12にて、また第二の型が上型14にて、それぞれ構成
されていたが、それとは逆に、第一の型を下型14に
て、また第二の型を上型12にて構成しても良く、更に
は、それら第一及び第二の型が、左右方向に対向配置せ
しめられて、構成されていても、何等差し支えない。
【0062】また、そのような第一及び第二の型の構造
も、本具体例に示される如きものに決して限定されるも
のではなく、第一の型としては、金属素材を支持せしめ
た状態で、それと共に一体回転し得るような構造とされ
たものが、また第二の型としては、該第一の型の金属素
材を支持する支持面に対向し、且つ該第一の型に対して
相対的に接近、離隔移動可能に配置されてなる構造のも
のが、何れも有利に採用され得るのである。
【0063】さらに、本具体例では、第三の型としての
内歯形成型56と外歯形成型58とが、固定ボルト7
8,78にて、第一の型たる下型12に対してボルト固
定されていたが、かかる第三の型の第一の型への固定構
造は、何等これに限定されるものではなく、第一の型に
対して着脱可能に固定されるものであれば、如何なる構
造も採用され得るのである。
【0064】また、それら内歯形成型56と外歯形成型
58とにそれぞれ設けられた内歯形成凹所68と外歯形
成凹所76の形状も、本具体例に示される如きものに、
特に限定されるものではなく、目的とする金属製品に形
成される凸部や凹部等の異形外面の形状に応じて、適宜
に決定されるものである。
【0065】さらに、それら内歯形成型56と外歯形成
型58のうちの何れか一方のみにて、第三の型を構成す
ることも、勿論可能である。
【0066】また、本具体例では、ローラ部材としての
テーパローラ88が、第一の型たる下型12に対して同
軸的に配された上型14に固定される内側及び外側ロー
ラホルダ90,92に対して、それらの間で、中心軸:
ウ回りに回転可能に取り付けられて、第一の型の中心軸
に交差するように位置せしめられた回転軸回りに回転可
能に取り付けられていたが、このローラ部材の取付構造
は、何等これに限定されるものではなく、例えば、ロー
ラ部材の中心に、回転軸を取り付けて、この回転軸を、
第一の型の中心軸とは交差する位置において、第二の型
に固定することにより、ローラ部材を、回転軸回りに回
転可能な状態で、第二の型に対して直接に取り付けるよ
うにしても良いのであり、また、第二の型とは別体構造
を有し、且つ第一の型に対して接近、離隔移動可能に配
された部材に対して、かかる回転軸を取り付けて、ロー
ラ部材を、第二の型とは別の部材に対して回転可能に取
り付けるようにすることも可能である。
【0067】さらに、そのようなローラ部材の形状や配
設個数も、本具体例に示される如きものに決して限定さ
れるものではなく、その形状は、目的とする金属製品の
表面形状等に応じて、またその配設個数は、該金属製品
の大きさ等に応じて、それぞれ適宜に決定されるもので
ある。
【0068】また、本具体例では、特殊歯車134を与
える金属素材128として、真円状の内孔を有する円環
状の板材が用いられていたが、本具体例に示されるよう
な多数の内歯132を形成されてなる金属製品を成形す
る場合にあっては、特に、かかる金属素材128とし
て、図14に示される如く、内孔を与える内側面136
が、内歯形成型56の外周面に対応した凹凸形状を呈す
るように構成された円環状の板材を使用しても良い。こ
れによって、加工時間のより一層の短縮化が図られ得る
ばかりでなく、金属素材128の、下型12との一体回
転時における自転が効果的に阻止され得ることとなる。
【0069】加えて、本具体例では、多数の内歯と外歯
とを有し、且つ外歯の幾つかが欠落してなる特殊歯車を
成形する際に用いられる成形加工装置に対して、本発明
を適用したものの具体例を示したが、本発明は、その
他、歯の形状等が異なる各種の歯車や、歯車とは異なる
異形外面形状を有する金属製品等、外周面の少なくとも
一部が軸対称とされた、異形外面を有する各種の金属製
品を成形加工する成形加工装置にも有利に適用され得る
ものであることは、勿論である。
【0070】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、本発明が、上記の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。また、本発明には、上記の具体例の他にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
【0071】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明に従う、異形外面を有する金属製品の成形加工装置に
あっては、そのような金属製品の一種類が、高度な生産
効率をもって成形され得ることは勿論、異形外面形状が
互いに異なる複数種類の金属製品をも、そのような高度
な生産効率を低下させることなく、優れた経済性と作業
性とをもって、極めて有利に成形され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う成形加工装置の一例を示す縦断面
説明図であり、その型開き状態を示している。
【図2】図1に示された成形加工装置の構成部材であっ
て、該成形加工装置にて成形される金属製品に内歯を形
成する内歯形成型の上面説明図である。
【図3】図2における III−III 断面説明図である。
【図4】図1に示された成形加工装置の構成部材であっ
て、該成形加工装置にて成形される金属製品に外歯を形
成する外歯形成型の上面説明図である。
【図5】図4における V−V 断面説明図である。
【図6】図1に示された成形加工装置を構成するローラ
部材の正面説明図である。
【図7】図6におけるA矢視説明図である。
【図8】図1に示された成形加工装置の構成部材であっ
て、図6に示されたローラ部材を支持する二つの部材の
うちの一方を示す下面説明図である。
【図9】図8におけるIX−IX断面説明図である。
【図10】図1に示された成形加工装置の構成部材であ
って、図6に示されたローラ部材を支持する二つの部材
のうちの他方を示す下面説明図である。
【図11】図8におけるXI−XI断面説明図である。
【図12】図1に示された成形加工装置を用いた金属製
品の成形加工工程の一例を示す説明図であって、右側半
分は、型開き状態において、金属素材をセットした状態
を示し、また左側半分は、該金属素材を第一の型と共に
一体回転させると共に、ローラ部材にて押圧して、目的
とする金属製品を成形加工した状態を示す。
【図13】図1に示された成形加工装置を用いた金属製
品の成形加工工程の別の例を示す説明図であって、右側
半分は、目的とする金属製品の成形加工後に型開きした
状態を示し、また左側半分は、成形加工された金属製品
を離型した状態を示す。
【図14】図1に示された成形加工装置を用いて成形加
工される金属製品を与える金属素材の一例を示す説明図
である。
【符号の説明】 10 成形加工装置 12 下型 14 上型 42 支持面 56 内歯形成型 58 外歯形成
型 68 内歯形成凹所 76 外歯形成
凹所 88 テーパローラ 128 金属素
材 134 特殊歯車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の少なくとも一部が軸対称とされ
    た、外面が異形の金属製品を与える金属素材を同心的に
    支持せしめた状態で、該金属素材と共に、中心軸回りに
    一体回転し得るように構成された第一の型と、 該第一の型の前記金属素材を支持する支持面に対向し、
    且つ該第一の型に対して相対的に接近、離隔可能に配置
    された第二の型と、 前記第一の型に着脱可能に取り付けられ、該第一の型の
    前記支持面を含む、前記第二の型との対向面に連続する
    面に対して、前記金属製品の少なくとも異形外面形状に
    対応する成形部が設けられた第三の型と、 前記第一の型と前記第二の型との間において、該第一の
    型の前記支持面に対向する状態で、該第一の型の前記中
    心軸の周りに複数配置されると共に、該中心軸に交差す
    るように位置せしめられた回転軸回りに回転可能に、且
    つ該第一の型に対して相対的に接近、離隔移動し得るよ
    うに構成されたローラ部材とを、含み、前記第二の型の
    前記第一の型への接近移動によって、該第一の型と一体
    回転せしめられる前記金属素材を、該第一の型に接近せ
    しめられた前記ローラ部材の、該第一の型の前記支持面
    と対向位置する外周面にて押圧して、該第一の型との間
    で挟圧することにより、かかる金属素材を該第一の型の
    前記第二の型との対向面に沿って展伸して、かかる展伸
    部位に、前記第三の型の成形部に対応した異形外面形状
    を形成するように構成したことを特徴とする異形外面を
    有する金属製品の成形加工装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のローラ部材が、着脱可能に構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の異形外
    面を有する金属製品の成形加工装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のローラ部材が、前記第一の型
    と前記第二の型との間において、該第一の型の中心軸の
    周りに互いに等間隔をおいて配置されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の異形外面を有する
    金属製品の成形加工装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のローラ部材が、前記第一の型
    の前記支持面と対向位置する外周面を前記第二の型にお
    ける該第一の型の支持面との対向面に当接させた状態
    で、前記金属素材を該外周面にて押圧し得るように構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れかに記載の異形外面を有する金属製品の成形加工装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数のローラ部材が前記第二の型に
    取り付けられて、該複数のローラ部材の、前記第一の型
    に対する相対的な接近、離隔移動が、該第二の型と共
    に、一体的に行なわれ得るように構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至は請求項4の何れかに記載の異
    形外面を有する金属製品の成形加工装置。
  6. 【請求項6】 前記金属製品が、外面に形成された凹部
    や凸部にて異形外面とされている一方、該凹部や凸部に
    対応した突起や凹所が、前記成形部として前記第三の型
    に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5の何れかに記載の異形外面を有する金属製品の成形加
    工装置。
JP33194996A 1996-12-12 1996-12-12 異形外面を有する金属製品の成形加工装置 Pending JPH10166101A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152061A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Fujiwara Techno-Art Co Ltd 固体培養装置の軸受構造
CN115026175A (zh) * 2022-06-16 2022-09-09 中国航空工业标准件制造有限责任公司 难成形材料异形杆件成形工装

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