JPH10166527A - ポリプロピレン系積層無延伸フィルム - Google Patents

ポリプロピレン系積層無延伸フィルム

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JPH10166527A
JPH10166527A JP8342717A JP34271796A JPH10166527A JP H10166527 A JPH10166527 A JP H10166527A JP 8342717 A JP8342717 A JP 8342717A JP 34271796 A JP34271796 A JP 34271796A JP H10166527 A JPH10166527 A JP H10166527A
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忠嗣 西
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勝朗 久世
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勤 井坂
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聡 納
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温ヒートシール性と低温での耐衝撃性を有
し、該フィルムを長期間保存しても他のフィルムとラミ
ネートしたときのラミネート特性が低下しないポリプロ
ピレン系積層無延伸フィルムを提供する。 【解決手段】 エチレンランダム共重合ポリプロピレン
重合体100重量部に対しエチレンブロック共重合ポリ
プロピレン重合体5〜50重量部を配合したラミネート
層、エチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体から
なる中間層及びエチレンランダム共重合ポリプロピレン
重合体100重量部に対してポリオレフィン系ランダム
共重合体エラストマー1〜15重量部を配合したシール
層が順次積層されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン系
積層無延伸フィルムに関するものであり、詳しくは、例
えば、食品包装に使用した際に、特に低温ヒートシール
性及び低温での耐衝撃性に優れ、かつ、例えば、ポリア
ミドフィルムとの積層体として用いたときに、沸水処理
やレトルト処理などの過酷な処理、特に含気ボイル処理
などの極めて過酷な処理に耐える積層体に用いるに適
し、さらに、該積層フィルムを長期に保存しても他のフ
ィルムとのラミネート特性が悪化することがないポリプ
ロピレン系積層無延伸フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系無延伸フィルムは、シ
ーラントフィルムの中では剛性が高く、透明性が良好で
あり、かつ、安価であるので、食品包装等種々の包装材
料に使用されている。しかし、低温ヒートシール性や、
耐衝撃性、特に低温での耐衝撃性に劣るという欠点を有
している。
【0003】一方、近年、製袋機の高速化が進み、ポリ
プロピレン系無延伸フィルムにおいても低温ヒートシー
ル性の市場要求が強くなってきている。また、冷凍食品
の普及などにより、低温での耐衝撃性の向上に対する要
求が強まってきている。これらの要求を満たすために、
種々の方法が検討されているが、高度な市場要求を満た
すに至ってはいない。
【0004】例えば、特開平5−262900号公報に
おいて、エチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体
と、エチレンとプロピレン又はブテン−1との二元共重
合体、あるいはこれらと非共役ジエンとの三元共重合体
の配合体よりなるポリプロピレン系無延伸フィルムが提
案されている。確かに、本方法により低温ヒートシール
性は改良されるが、低温での耐衝撃性の改良効果は不充
分であった。
【0005】また、近年、食文化の向上により、本物指
向が強くなり、麺類のインスタント食品においても、乾
麺タイプから生麺タイプへの切り換えが進んでいる。生
麺タイプの場合は、生麺を密封包装した後に加熱殺菌が
行われる。この加熱殺菌処理は含気状態で行われるた
め、熱により密封体内部の空気及び水蒸気が膨張するこ
とによりシール部に大きな応力がかかる。このため、従
来の包装材料が有していたシール強度のみでは特性的に
不充分であり、含気ボイル処理により発生する内圧に耐
えうる耐水のシール性が要求される。
【0006】近年、高度な味覚要求に応えるために、含
気ボイル条件もより過酷なものになってきており、これ
らの市場要求に対応できるシーラントフィルムの開発が
望まれている。
【0007】例えば、前記した公知のポリプロピレン系
無延伸フィルムをこの分野に適用した場合は、エチレン
系ランダム共重合体とエチレンとブテンとの二元共重合
体あるいはこれらと非共後ジェンとの三元共重合体との
相客性が良くないため、両重合体の界面にボイドが形成
され、シール強度が低下し、含気ボイル処理により発生
する内圧に耐えられなくなるという欠点を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−262
900号公報に記載のごとき従来のポリプロピレン系無
延伸フィルムは、確かに低温ヒートシール性は改良され
ているが、低温での耐衝撃性の改良効果は充分ではなか
った。
【0009】さらに、従来公知のフィルムは、該フィル
ムを長期間、特に高温状態で保存した場合、例えば、滑
り性付与のためフィルムに添加している滑剤がフィルム
表面にマイグレーションし、他のフィルムとラミネート
をするときのラミネート特性が低下するという欠点を有
していた。
【0010】本発明は、従来のプロピレン系無延伸フィ
ルムに低温ヒートシール性と低温での耐衝撃性を併せ持
つものがないという問題点を解決し、かつ、例えば、ポ
リアミドフィルムとの積層体として用いたときの、沸水
処理やレトルト処理などの過酷な処理、特に含気ボイル
処理などの極めて過酷な処理に耐える耐熱水シール性を
改良し、さらに、該フィルムを長期間保存しても、他の
フィルムとラミネートした時のラミネート特性が低下し
ない保存安定性を改良することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。
【0012】上記目的を達成するため本発明のポリプロ
ピレン系積層無延伸フィルムは、エチレン含有量が2〜
8重量%であるエチレンランダム共重合ポリプロピレン
重合体100重量部に対してエチレン含有量が5〜15
重量%のエチレンブロック共重合ポリプロピレン重合体
5〜50重量部を配合したラミネート層、エチレン含有
量が2〜8重量%であるエチレンランダム共重合ポリプ
ロピレン重合体からなる中間層及びエチレン含有量が2
〜8重量%であるエチレンランダム共重合ポリプロピレ
ン重合体100重量部に対してポリオレフィン系ランダ
ム共重合体エラストマー1〜15重量部を配合したシー
ル層が順次積層されていることを特徴とする。
【0013】上記の構成からなるポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、低温ヒートシール性を有しながら低
温での耐衝撃性を有し、かつ長期間保存しても、他のフ
ィルムとラミネートしたときのラミネート特性が低下し
ない保存安定性を有する。
【0014】この場合において、前記中間層が、エチレ
ン含有量が2〜8重量%であるエチレンランダム共重合
ポリプロピレン重合体100重量部に対して1〜15重
量部のポリオレフィン系ランダム共重合体エラストマー
を配合した重合体混合物であることができる。
【0015】上記の構成からなるポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、特に低温ヒートシール性と低温での
耐衝撃性を改良し、かつ、きわめて過激な処理に耐える
耐水シール性を有する。
【0016】また、ポリプロピレン系積層無延伸フィル
ムは、ポリオレフィン系ランダム共重合体エラストマー
をエチレン、プロピレン及びブテンよりなる共重合体と
することができる。
【0017】上記の構成からなるポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、沸水処理やレトルト処理などの過酷
な処理、特に含気ボイル処理などのきわめて過激な処理
に耐える耐水シール性を有する。
【0018】また、ポリプロピレン系積層無延伸フィル
ムは、ポリオレフィン系ランダム共重合体エラストマー
がビカット軟化点が70℃以下、かつ表面硬度が80以
下のものを用いることができる。
【0019】上記の構成からなるポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、特に低温ヒートシール性と低温での
耐衝撃性を改良している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリプロピレン系
積層無延伸フィルムの実施の形態を説明する。
【0021】本発明において用いられるエチレンランダ
ム共重合ポリプロピレン重合体は、エチレン含有量が2
〜8重量%である必要がある。特に、エチレン含有量が
3〜7重量%が好ましい。
【0022】エチレン含有量が2重量%未満では、フィ
ルムの低温ヒートシール性や耐衝撃性が低下するので好
ましくない。逆に、8重量%を越えた場合は、フィルム
の耐ブロッキング性が低下するので好ましくない。ま
た、フィルムの剛性や耐熱性が低下するという問題があ
る。
【0023】該エチレンランダム共重合ポリプロピレン
重合体の製造法は特に限定はなく、気相法であっても、
液相法であっても、どちらでもかまわない。また、触媒
も制限はなく、チーグラーナッタ系触媒であっても良い
し、メタロセン系触媒であってもよい。
【0024】該エチレンランダム共重合ポリプロピレン
重合体は、例えば減圧処理などで脱臭気処理をしたもの
を用いるのが好ましい。また、JIS−K−7210に
準拠し、230℃で測定したメルトフローレート(M
I)は、3〜15g/10分のものを用いるのが好まし
い。
【0025】本発明に用いられるポリオレフィン系ラン
ダム共重合体エラストマーとしては、エチレン−プロピ
レン、エチレン−ブテンあるいはプロピレン−ブテンの
二元系、エチレン−プロピレン−ブテンの三元系共重合
体あるいはそれらの共重合体を用いることが出来る。ま
た、その特性を損なわない範囲でさらに他のモノマーを
共重合した共重合体を用いてもよい。
【0026】特に、三元系共重合体の使用が好ましい。
また、ビカット軟化点が70℃以下で、かつ、表面硬度
が80以下であるものを用いるのが好ましい。
【0027】該ポリオレフィン系ランダム共重合体エラ
ストマーのMI(JIS−K−7210に準拠し、23
0℃で測定したメルトフローレート)は3〜15g/1
0分のものを用いるのが好ましい。
【0028】該ポリオレフィン系ランダム共重合体エラ
ストマーの製造法も特に限定はないが、チーグラーナッ
タ系触媒、特に、オキシ三塩化バナジウム、四塩化バナ
ジウム化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触
媒を使用し製造したものを用いるのが好ましい。
【0029】また、本発明に用いられるエチレンブロッ
ク共重合ポリプロピレン重合体は、エチレン含有量が5
〜15重量%のものを用いる必要がある。特にエチレン
含有量が7〜13重量%が好ましい。エチレン含有量が
5重量%未満では、耐衝撃性、含気ボイルパンク耐性及
び保存安定性が悪化するので好ましくない。逆に、15
重量%を越えると、保存安定性の改善効果が飽和し、か
つ、透明性や含気ボイルパンク耐性が低下するので好ま
しくない。該エチレンブロック共重合体エラストマーの
MI(JIS−K−7210に準拠し、230℃で測定
したメルトフローレート)は、1〜10g/10分のも
のを用いるのが好ましい。
【0030】該ブロック共重合体の製造法も特に限定は
なく、液相法のものでも、気相法のものであってもかま
わない。
【0031】本発明においては、シール層、中間層及び
ラミネート層に区分した積層フィルムとして、かつ、そ
れぞれの層において、上記した3種類のポリマーの配合
比を変更することにより、各層にそれぞれ機能分担を行
わせ、前記した種々のフィルムの品質特性のバランスを
とったことに最大の特徴がある。
【0032】すなわち、シール層は、エチレンランダム
共重合ポリプロピレン重合体100重量部に対してポリ
オレフィン系ランダム共重合体エラストマーを1〜15
重量部配合することにより、高度な耐熱水シール強度を
付与し、例えば、ポリアミドフィルムとの積層体として
用いたときに、極めて過酷な処理である含気ボイル処理
に耐える特性が得られる。なお、シール層にさらに他の
重合体を、本発明フィルムの本来の性質を損なわない範
囲で適宜配合することは何らさしつかえない。シール層
の特に好ましい重合体組成は、上記オレフィン系ランダ
ム共重合体エラストマーが2〜13重量部配合すること
である。該オレフィン系ランダム共重合体エラストマー
の配合量が1重量部未満ではフィルムの低温ヒートシー
ル性、耐衝撃性や耐含気ボイルパンク耐性が低下し、逆
に15重量部を越えると耐ブロッキング性、耐熱水シー
ル強度が低下し、含気ボイルパンク耐性が悪化するので
好ましくない。
【0033】中間層は、エチレンランダム共重合ポリプ
ロピレン重合体か、エチレンランダム共重合ポリプロピ
レン重合体100重量部に対してポリオレフィン系ラン
ダム共重合体エラストマーを5〜20重量部を配合する
ことにより、フィルムの低温ヒートシール性や耐衝撃性
を付与する。
【0034】配合量が15重量部を越すとフィルムの透
明性が低下するので好ましくない。また、フィルムの剛
性、耐熱性、及び耐ブロッキング性等が低下するので好
ましくない。
【0035】ラミネート層は、前記した特性を低下させ
ることなく長期保存安定性を向上する機能、すなわち、
フィルムを長期に保存した時に起こる滑剤のマイグレー
ションによる他フィルムとのラミネート時のラミ強度が
低下するなどのラミ特性の悪化を阻止する機能を有して
おり、エチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体1
00重量部に対してエチレンブロック共重合ポリプロピ
レン重合体を5〜50重量部配合する必要がある。特に
エチレンブロック共重合ポリプロピレン重合体の配合量
が10〜40重量部であるのが好ましい。該重合体の配
合量が5重量部未満では、長期保存安定性の向上効果や
耐衝撃性が低下するので好ましくない。
【0036】逆に、エチレンブロック共重合ポリプロピ
レン重合体の配合量が50重量部を越えると、長期保存
安定性向上効果が飽和し、かつ、透明性や、含気ボイル
パンク耐性が低下するので、好ましくない。
【0037】本発明のポリプロピレン系積層無延伸フィ
ルムのシール層、中間層及びラミネート層の厚み構成比
は、シール層/中間層/ラミネート層=0.05〜0.
2/0.9〜0.4/0.05〜0.4の範囲が好まし
い。
【0038】本発明で用いる無延伸フィルム用の原料組
成物は上記したポリマーをドライブレンドするか、また
はその後に溶融混練し、ペレット化することにより得ら
れる。ドライブレンドにはヘンシェル型ミキサー、V型
ミキサー、リボン型ブレンダーなどを利用することが出
来、また、溶融混練には、バンバリーミキサー、コンテ
ィニユアスミキサー、ミキシングロール、押出機等を利
用することが出来る。上記したフィルム用の原料組成物
には、必要に応じて、アンチブロッキング剤、熱安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の添加剤などを
配合することが出来る。少量であれば他のオレフィン系
ポリマーを配合してもかまわない。
【0039】アンチブロッキング剤としては、球状の微
粒子を用いるのが好ましい。球状の微粒子を用いた場合
には、フィルムの透明性、滑り性及び耐ブロッキング性
のバランスがとりやすくなる。
【0040】本発明のポリプロピレン系積層無延伸フィ
ルムは、上記のポリマー組成物をシール層、中間層及び
ラミネート層のそれぞれに別々の押出機で溶融押出し、
共押出し成形することにより得ることが出来る。例え
ば、円形ダイによるインフレーション成形法、Tダイに
よるTダイ成形法などが採用される。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は、もとより下記実施例によって制
限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る
範囲で適宜に変更を加えて実施することも可能であり、
それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0042】なお、本明細書中で採用した測定、評価法
は次の通りである。
【0043】〔ヘーズ〕JIS−K−6714に準拠
し、東洋精機製作所製の「ヘーズテスターJ」を用いて
測定した。
【0044】〔シール開始温度〕東洋精機製作所製の熱
傾斜ヒートシーラーを使用し、圧力2kg/cm2×
1.0秒間の条件でヒートシールした後、その強度を測
定し、その値が500g/15mmになるときの温度を
シール開始温度とした。
【0045】〔耐ブロッキング性〕ASTM−D189
3−67に準じて測定した。
【0046】〔耐衝撃性〕東洋精機製作所製インパクト
テスター[衝撃頭12.7mm(1/2φ)]によりフ
ィルムの衝撃強度を5℃及び0℃の環境下において測定
した。
【0047】〔エラストマーの表面硬度〕JIS−K−
6301に準じて測定した。
【0048】〔エラストマーのビカット軟化点〕AST
M−D1525に準じて測定した。
【0049】〔ポリアミドフィルム積層体の耐含気ボイ
ルパンク性〕耐水易接着処理をした25μmの2軸延伸
ポリアミドフィルム(東洋紡績社製ハーデンフィルムN
7032AG)とポリプロピレン系複合無延伸フィルム
とを、ポリエステルポリウレタン系接着剤(主剤:二次
転移点(Tg)が−16℃の芳香族/脂肪族共重合ポリ
エステルポリオール、架橋剤:ヘキサメチレンジイソシ
アネート三重体)を用い、接着剤層厚み2.5g/m2
で常法に従いドライラミしてポリアミドフィルム積層体
を得た。該ポリアミドフィルム積層体を内寸13cm×
13cmの三方袋に製袋し、内部に水200cc及び空
気200ccを充填後、密封した。この密封袋を60分
間ボイル処理をし、シール部でのボイルパンク率を下記
により算出した。なお長期保存品は、40℃で1ヶ月間
ロール状で保管したフィルムをポリアミドフィルムとラ
ミネートした積層体のボイルパンク率を評価、長期保存
安定性の尺度。
【0050】 ボイルパンク率(%)=(破れた袋数/試験した密封袋数)×100
【0051】〔ポリアミドフィルム積層体の熱水シール
強度〕上記した方法で得たポリアミドフィルム積層体を
圧力2kg/cm2×1.0秒間180℃の条件でヒー
トシールし、幅15mmに切りサンプルとする。該サン
プルを90℃の熱水中に保持し、引っ張り試験機にてT
型剥離をする。引っ張り速度100mm/分で測定し、
縦方向のシール強度を求めた。
【0052】(実施例1)シール層として、エチレン含
有量が5.5重量%のエチレンランダム共重合ポリプロ
ピレン重合体(MI=6.2)93重量部、ビカット軟
化点が38℃で、かつ、表面硬度が68のエチレン、プ
ロピレン及びブテンよりなる三元系ランダム共重合体エ
ラストマー(MI=5.7)7重量部、平均粒径4μm
の不定形シリカ0.1重量部、平均粒径5μmの球状ゼ
オライト0.3重量部及びエルカ酸アミド0.05重量
部よりなる組成物を、中間層として、エチレン含有量が
5.5重量%のエチレンランダム共重合ポリプロピレン
重合体(MI=6.2)96重量部、ビカット軟化点が
38℃で、かつ、表面硬度が68のエチレン、プロピレ
ン及びブテンよりなる三元系ランダム共重合体エラスト
マー4重量部、平均粒径4μmの不定形シリカ0.1重
量部及びエルカ酸アミド0.05重量部よりなる組成物
を、ラミネート層としてエチレン含有量が5.5重量%
のエチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体(MI
=6.2)70重量部、エチレン含有量が9重量%であ
るエチレンブロック共重合ポリプロピレン重合体(MI
=3.0)30重量部、平均粒径4μmの不定形シリカ
0.1重量部よりなる組成物をそれぞれ別個の押出し機
を用い溶融共押出しをし、Tダイキャスティング成形し
て、シール層厚み10μm、ベース層厚み25μm、ラ
ミネート層厚み5μmのポリプロピレン系積層無延伸フ
ィルムを得た。得られたフィルムの特性を表1に示す。
【0053】本実施例で得られたポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは表1に示すごとく高品質であった。
【0054】(実施例2、3、4及び比較例1、2、
3)実施例1の方法において、中間層及びシール層のレ
ジンの配合比を変える以外は、実施例1と同じ方法でポ
リプロピレン系積層無延伸フィルムを得た。得られたフ
ィルムの特性を表1に示す。
【0055】実施例2、3、4で得られたフィルムは高
品質であったが、比較例1で得られたフィルムは耐含気
ボイルパンク耐性、低温ヒートシール性及び耐衝撃性に
劣り、比較例2で得られたフィルムは耐含気ボイルパン
ク耐性及び耐ブロッキング性に劣り、比較例3で得られ
たフィルムは耐含気ボイルパンク耐性、耐ブロッキング
性及び透明性が劣り低品質であった。
【0056】(比較例4)実施例1の方法において、そ
れぞれシール層用レジン及びラミネート層レジンとして
中間層レジンと同じ組成のものを用いるよう変更する以
外は、実施例1と同じ方法でポリプロピレン系積層無延
伸フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示
す。
【0057】本比較例で得られたフィルムは、長期保存
安定性に劣り、低品質であった。
【0058】(比較例5)実施例1の方法において、ラ
ミネート層用レジンとして中間層レジンと同じレジン組
成のものを用いるよう変更する以外は、実施例1と同じ
方法でポリプロピレン系無延伸フィルムを得た。得られ
たフィルムの特性を表2に示す。
【0059】本比較例で得られたフィルムも長期保存安
定性に劣り低品質であった。
【0060】(比較例6及び比較例7)実施例1の方法
において、シール層、中間層及びラミネート層に使用し
ているエチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体の
エチレン含有量をそれぞれ1.5重量%(比較例6)及
び9.0重量%(比較例7)とする以外は、実施例1と
同じ方法でポリプロピレン系積層無延伸フィルムを得
た。得られたフィルムの特性を表2に示す。
【0061】比較例6で得られたフィルムは、低温ヒー
トシール性、耐衝撃性及び耐含気ボイルパンク耐性に劣
り、比較例7で得られたフィルムは、耐ブロッキング性
及び長期保存安定性が劣り、いずれのフィルムも低品質
であった。
【0062】(比較例8及び比較例9)実施例1の方法
において、ラミネート層のエチレンランダム共重合ポリ
プロピレン重合体とエチレンブロック共重合ポリプロピ
レン重合体の配合量をそれぞれ98重量部/2重量部
(比較例8)及び45重量部/55重量部(比較例9)
に変更する以外は、実施例1と同じ方法でポリプロピレ
ン系積層無延伸フィルムを得た。得られたフィルムの特
性を表1に示す。
【0063】比較例8で得たフィルムは、耐衝撃性及び
長期保存安定性が劣り、また、比較例9で得たフィルム
は、透明性、耐プロッキング性及び含気ボイルパンク耐
性が劣り、いずれのフィルムも低品質であった。
【0064】(比較例10)実施例1の方法において、
シール層、中間層及びラミネート層のすべてのレジン組
成を、エチレン含有率が3.7重量%で、MIが7.0
のエチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体93重
量部、ビカット軟化点が43℃、表面硬度が77のエチ
レン−ブテン系二元共重合体エラストマー10重量部と
する以外は、実施例1と同じ方法でポリプロピレン系無
延伸フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に
示す。
【0065】本比較例で得たフィルムは、耐衝撃性、耐
含気ボイル耐性及び長期保存安定性に劣り、低品質であ
った。
【0066】(実施例5)実施例1の方法において、三
元ランダム共重合体エラストマーとしてビカット軟化点
が44℃、表面硬度が70で、MI=6.0のものを用
いる以外は、実施例1と同じ方法でポリプロピレン系積
層無延伸フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表
2に示す。本実施例で得られたフィルムも高品質であっ
た。
【0067】(実施例6)実施例1の方法において、エ
チレンランダム共重合ポリプロピレン重合体のエチレン
含有量及びMIをそれぞれ6.5重量%及び5.5とす
る以外は、実施例1と同じ方法でポリプロピレン系複合
無延伸フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2
に示す。本実施例で得られたフィルムも高品質であっ
た。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載したポリプロピレン系積
層無延伸フィルムは、低温ヒートシール性及び耐衝撃性
に優れており、かつ、該フィルムを長期間保存しても、
他のフィルムとラミネートしたときのラミネート特性の
低下が少ない。
【0071】請求項2に記載したポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、特に低温ヒートシール性、低温での
耐衝撃性及び耐熱水シール性に優れている。
【0072】請求項3に記載したポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、沸水処理やレトルト処理などの過酷
な処理、特に含記ボイル処理などのきわめて過激な処理
に耐える耐熱水シール性に優れている。
【0073】請求項4に記載したポリプロピレン系積層
無延伸フィルムは、特に低温ヒートシール性と低温での
耐衝撃性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久世 勝朗 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 井坂 勤 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内 (72)発明者 納 聡 福井県敦賀市東洋町10番24号 敦賀フィル ム株式会社敦賀工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含有量が2〜8重量%であるエ
    チレンランダム共重合ポリプロピレン重合体100重量
    部に対してエチレン含有量が5〜15重量%のエチレン
    ブロック共重合ポリプロピレン重合体5〜50重量部を
    配合したラミネート層、エチレン含有量が2〜8重量%
    であるエチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体か
    らなる中間層及びエチレン含有量が2〜8重量%である
    エチレンランダム共重合ポリプロピレン重合体100重
    量部に対してポリオレフィン系ランダム共重合体エラス
    トマー1〜15重量部を配合したシール層が順次積層さ
    れていることを特徴とするポリプロピレン系積層無延伸
    フィルム。
  2. 【請求項2】 前記中間層が、エチレン含有量が2〜8
    重量%であるエチレンランダム共重合ポリプロピレン重
    合体100重量部に対して1〜15重量部のポリオレフ
    ィン系ランダム共重合体エラストマーを配合した重合体
    混合物であることを特徴とする請求項1記載のポリプロ
    ピレン系積層無延伸フィルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィン系ランダム共重合体
    エラストマーが、エチレン、プロピレン及びブテンより
    なる共重合体であることを特徴とする請求項1又は2記
    載のポリプロピレン系積層無延伸フィルム。
  4. 【請求項4】 前記ポリオレフィン系ランダム共重合体
    エラストマーのビカット軟化点が70℃以下で、かつ、
    表面硬度が80以下であることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のポリプロピレン系積層無延伸フィルム。
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