JPH10168461A - ニードルコークスの製造方法 - Google Patents
ニードルコークスの製造方法Info
- Publication number
- JPH10168461A JPH10168461A JP33415796A JP33415796A JPH10168461A JP H10168461 A JPH10168461 A JP H10168461A JP 33415796 A JP33415796 A JP 33415796A JP 33415796 A JP33415796 A JP 33415796A JP H10168461 A JPH10168461 A JP H10168461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coal tar
- needle coke
- coke
- coal
- generated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coke Industry (AREA)
- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度等の性能の優れた黒鉛電極を与えること
ができるニードルコークス、すなわちCTEが改善され
たニードルコークスの効率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 コークス炉の装入炭にコールタール又は
コールタールピッチをリサイクル添加し、発生するコー
ルタールを用いてニードルコークスを製造するにあた
り、ニードルコークス製造用原料として、フェナントレ
ン含有量が6〜10重量%であるコールタールを用いる
ニードルコークスの製造方法。
ができるニードルコークス、すなわちCTEが改善され
たニードルコークスの効率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 コークス炉の装入炭にコールタール又は
コールタールピッチをリサイクル添加し、発生するコー
ルタールを用いてニードルコークスを製造するにあた
り、ニードルコークス製造用原料として、フェナントレ
ン含有量が6〜10重量%であるコールタールを用いる
ニードルコークスの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニードルコークス
の製造方法に関し、詳しくは人造黒鉛電極用として使用
される高品位のニードルコークスの製造方法に関する。
の製造方法に関し、詳しくは人造黒鉛電極用として使用
される高品位のニードルコークスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コールタールピッチ、コールタール、タ
ール油等の縮合多環芳香族化合物を含むコールタール系
原料からニードルコークスを製造することは、特開昭5
2−28501号公報、特開昭52−78205公報、
特開昭52−121003号公報などにより知られてい
る。
ール油等の縮合多環芳香族化合物を含むコールタール系
原料からニードルコークスを製造することは、特開昭5
2−28501号公報、特開昭52−78205公報、
特開昭52−121003号公報などにより知られてい
る。
【0003】このコールタール系原料については、コー
クス炉の稼働率の変動により、コールタール中のアルキ
ル側鎖を含む芳香族炭化水素やヘテロ環化合物の含有量
が変動し、コールタールピッチを炭化する際のメソフェ
ース生成状態が変化する。メソフェースの成長過程は、
最終的にニードルコークスの組織構造に大きな影響を与
え、熱膨張係数(以下、CTEという)を変動させる要
因となることが知られている。このため、ピッチコーク
ス製造時において、コールタール原料のうち一定の品質
を有するものを選択使用したり、あるいはコールタール
原料を改質したものを使用するなどの方法が採用されて
いる。
クス炉の稼働率の変動により、コールタール中のアルキ
ル側鎖を含む芳香族炭化水素やヘテロ環化合物の含有量
が変動し、コールタールピッチを炭化する際のメソフェ
ース生成状態が変化する。メソフェースの成長過程は、
最終的にニードルコークスの組織構造に大きな影響を与
え、熱膨張係数(以下、CTEという)を変動させる要
因となることが知られている。このため、ピッチコーク
ス製造時において、コールタール原料のうち一定の品質
を有するものを選択使用したり、あるいはコールタール
原料を改質したものを使用するなどの方法が採用されて
いる。
【0004】また、高品質のニードルコークスを製造す
る方法として、従来よりコールタールに含まれる1次Q
I(キノリン不溶解分)のみを溶剤処理、あるいは機械
的な方法により分離した上澄み液をディレードコーキン
グすることは公知である。
る方法として、従来よりコールタールに含まれる1次Q
I(キノリン不溶解分)のみを溶剤処理、あるいは機械
的な方法により分離した上澄み液をディレードコーキン
グすることは公知である。
【0005】さらに、ニードルコークスの性能を更に改
善するための手段としては、原料タールピッチの熱改質
(特開昭57−70184公報)、あるいはコールター
ルピッチを熱処理して1次QI、2次QI(メソフェー
ス)を遠心分離法により除去する方法(特開昭60−4
9804号、特開昭60−121003号公報)などが
知られている。また、ピッチコークス製造過程における
改善策として、生コークスのか焼方法の改良(特公昭5
3−35801号公報、特開昭54−54992号公
報)などが提案されている。しかしながら、最近の厳し
い需要家の要求に応えるという観点からは、場合によっ
ては、そのCTEが不十分であったり、経済的に不利な
方法であったりする。
善するための手段としては、原料タールピッチの熱改質
(特開昭57−70184公報)、あるいはコールター
ルピッチを熱処理して1次QI、2次QI(メソフェー
ス)を遠心分離法により除去する方法(特開昭60−4
9804号、特開昭60−121003号公報)などが
知られている。また、ピッチコークス製造過程における
改善策として、生コークスのか焼方法の改良(特公昭5
3−35801号公報、特開昭54−54992号公
報)などが提案されている。しかしながら、最近の厳し
い需要家の要求に応えるという観点からは、場合によっ
ては、そのCTEが不十分であったり、経済的に不利な
方法であったりする。
【0006】さらに、コールタールをなんらかの形でコ
ークス炉装入原料に添加するコールタ−ルリサイクル方
法が知られている。例えば、コールタ−ルピッチをバイ
ンダーとして成形炭をつくり、これをコークス装入原料
とする成形炭コークス化方法では、コールタールがリサ
イクルされている。しかしながら、この方法は、安価な
一般炭をコークス原料に使用するため成形炭とするもの
であって、バインダーに石油系ピッチを用いてもよく、
コールタールの改質を意図したものではない。
ークス炉装入原料に添加するコールタ−ルリサイクル方
法が知られている。例えば、コールタ−ルピッチをバイ
ンダーとして成形炭をつくり、これをコークス装入原料
とする成形炭コークス化方法では、コールタールがリサ
イクルされている。しかしながら、この方法は、安価な
一般炭をコークス原料に使用するため成形炭とするもの
であって、バインダーに石油系ピッチを用いてもよく、
コールタールの改質を意図したものではない。
【0007】一方、コールタールそのものをリサイクル
する方法についても知られている。例えば、特開昭63
−199287号公報には、ドライメーン等の高温部で
局部的に発生する特異なタールをリサイクルする方法が
開示されているが、その効果としてタール比重やタール
中のTI(トルエン不溶分)含有量を高めることを狙っ
ているにすぎない。また、特開昭63−207889号
公報には、70℃以上の温度で凝縮し局部的に発生する
特異なタールをリサイクル添加用として用い、その際コ
ークス炉炭化室における装入炭高さを通常とは異なるレ
ベルに調整する特異な方法が開示されているが、その効
果として単にコールタールの芳香族性指標(fa)が高
くなる点を開示するのみである。
する方法についても知られている。例えば、特開昭63
−199287号公報には、ドライメーン等の高温部で
局部的に発生する特異なタールをリサイクルする方法が
開示されているが、その効果としてタール比重やタール
中のTI(トルエン不溶分)含有量を高めることを狙っ
ているにすぎない。また、特開昭63−207889号
公報には、70℃以上の温度で凝縮し局部的に発生する
特異なタールをリサイクル添加用として用い、その際コ
ークス炉炭化室における装入炭高さを通常とは異なるレ
ベルに調整する特異な方法が開示されているが、その効
果として単にコールタールの芳香族性指標(fa)が高
くなる点を開示するのみである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、強度等の性能の優れた黒鉛電極を与えることが
できるニードルコークス、すなわちCTEが改善された
ニードルコークスの効率的な製造方法を提供することに
ある。
目的は、強度等の性能の優れた黒鉛電極を与えることが
できるニードルコークス、すなわちCTEが改善された
ニードルコークスの効率的な製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コールタ
ールの性状変化に関わらず、また特に軽質なコールター
ルをニードルコークス原料として用いざるをえない場合
においても高品質のニードルコークスを製造する技術を
開発すべく、ニードルコークス原料としてのコールター
ル性状とニードルコークス品質との関係について鋭意検
討した。その結果、コールタール中のフェナントレン含
有量が極めて重要な因子であることを見いだし、本発明
に至ったものである。
ールの性状変化に関わらず、また特に軽質なコールター
ルをニードルコークス原料として用いざるをえない場合
においても高品質のニードルコークスを製造する技術を
開発すべく、ニードルコークス原料としてのコールター
ル性状とニードルコークス品質との関係について鋭意検
討した。その結果、コールタール中のフェナントレン含
有量が極めて重要な因子であることを見いだし、本発明
に至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、コークス炉の装入炭
にコールタール又はコールタールピッチをリサイクル添
加し、発生するコールタールを用いてニードルコークス
を製造するにあたり、ニードルコークス製造用原料とし
て、フェナントレン含有量が6〜10重量%であるコー
ルタールを用いることを特徴とするニードルコークスの
製造方法である。
にコールタール又はコールタールピッチをリサイクル添
加し、発生するコールタールを用いてニードルコークス
を製造するにあたり、ニードルコークス製造用原料とし
て、フェナントレン含有量が6〜10重量%であるコー
ルタールを用いることを特徴とするニードルコークスの
製造方法である。
【0011】特に好ましいニードルコークス製造用原料
のコールタールは、下記式(1)を満足するコールター
ルである。 Y ≧ 7.48×X−2.50 (1) (式中、Yはフェナントレン含有量(重量%)を表し、
Xはコールタールの比重(15/4℃)を表す)
のコールタールは、下記式(1)を満足するコールター
ルである。 Y ≧ 7.48×X−2.50 (1) (式中、Yはフェナントレン含有量(重量%)を表し、
Xはコールタールの比重(15/4℃)を表す)
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。コークス
炉で生成する粗製コークス炉ガスは、段階的に冷却さ
れ、そのうち沸点の高いものは凝縮し、コールタールと
して分離される。このコールタールの性状は、コークス
炉の操業条件によって大きく変動することが知られ、特
にコークス炉の稼働率が低い場合はコークス炉温が低い
ため、コールタールは熱分解、重縮合反応が充分進んで
おらず、アルキル側鎖の含有率が高く、また硫黄、窒素
や酸素等を含むヘテロ環化合物も多く含まれる。これら
の化合物は、熱反応性が高く、熱処理過程において分解
・重縮合反応を起こし易い。このようなコールタールを
原料としてニードルコークスを製造すると、重縮合反応
が急速に進んでメソフェースの発生が活発になり、炭化
系の急速な粘度上昇を伴う。そのため、発生したメソフ
ェースが充分に成長しきれず、最終的に固化した段階で
コークス組織が微細なモザイク状を呈する。このような
原因により、ニードルコークスの重要品質であるCTE
が悪化する。
炉で生成する粗製コークス炉ガスは、段階的に冷却さ
れ、そのうち沸点の高いものは凝縮し、コールタールと
して分離される。このコールタールの性状は、コークス
炉の操業条件によって大きく変動することが知られ、特
にコークス炉の稼働率が低い場合はコークス炉温が低い
ため、コールタールは熱分解、重縮合反応が充分進んで
おらず、アルキル側鎖の含有率が高く、また硫黄、窒素
や酸素等を含むヘテロ環化合物も多く含まれる。これら
の化合物は、熱反応性が高く、熱処理過程において分解
・重縮合反応を起こし易い。このようなコールタールを
原料としてニードルコークスを製造すると、重縮合反応
が急速に進んでメソフェースの発生が活発になり、炭化
系の急速な粘度上昇を伴う。そのため、発生したメソフ
ェースが充分に成長しきれず、最終的に固化した段階で
コークス組織が微細なモザイク状を呈する。このような
原因により、ニードルコークスの重要品質であるCTE
が悪化する。
【0013】本発明では、このコールタールをコークス
炉へリサイクル、すなわち装入炭に添加・配合し、コー
クス炉へ装入して乾留する。リサイクルするコールター
ル(以下、リサイクルコールタールという)はその炉か
らの発生するものを用いてもよいし、他のコークス炉か
ら発生するものを用いてもよい。コールタールのリサイ
クルにより、熱分解、重縮合反応がさらに進み、アルキ
ル側鎖やヘテロ環化合物の少ない芳香族性に富んだコー
ルタール(以下、リサイクルコールタールと区別するた
めに発生コールタールという)が生成する。ここで、コ
ールタールに代えて、蒸留等によりコールタールから軽
質芳香族成分を除去したコールタールピッチを用いるこ
とができる。以下の説明には、コールタールピッチを用
いる場合の具体的説明は省略し、代表例としてコールタ
ールに関してのみ説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
炉へリサイクル、すなわち装入炭に添加・配合し、コー
クス炉へ装入して乾留する。リサイクルするコールター
ル(以下、リサイクルコールタールという)はその炉か
らの発生するものを用いてもよいし、他のコークス炉か
ら発生するものを用いてもよい。コールタールのリサイ
クルにより、熱分解、重縮合反応がさらに進み、アルキ
ル側鎖やヘテロ環化合物の少ない芳香族性に富んだコー
ルタール(以下、リサイクルコールタールと区別するた
めに発生コールタールという)が生成する。ここで、コ
ールタールに代えて、蒸留等によりコールタールから軽
質芳香族成分を除去したコールタールピッチを用いるこ
とができる。以下の説明には、コールタールピッチを用
いる場合の具体的説明は省略し、代表例としてコールタ
ールに関してのみ説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0014】本発明は、発生コールタールをニードルコ
ークス製造原料として用いる場合において、無置換三環
芳香族成分であるフェナントレンの含有量が6〜10重
量%の発生コールタールを用いることにより、極めて低
いCTEを示すニードルコークスを製造することができ
る。フェナントレン含有量が6重量%より少ないと、コ
ールタールの熱改質が充分に行われず、芳香族性が低く
なる。一方、フェナントレン含有量が10重量%を超え
ると、発生コールタールの熱改質が進み過ぎて無置換芳
香族成分の含有量が高くなり、コールタールピッチのコ
ークス化反応を遅らせることになり、結果的に生成する
ニードルコークスのCTEが悪化する。
ークス製造原料として用いる場合において、無置換三環
芳香族成分であるフェナントレンの含有量が6〜10重
量%の発生コールタールを用いることにより、極めて低
いCTEを示すニードルコークスを製造することができ
る。フェナントレン含有量が6重量%より少ないと、コ
ールタールの熱改質が充分に行われず、芳香族性が低く
なる。一方、フェナントレン含有量が10重量%を超え
ると、発生コールタールの熱改質が進み過ぎて無置換芳
香族成分の含有量が高くなり、コールタールピッチのコ
ークス化反応を遅らせることになり、結果的に生成する
ニードルコークスのCTEが悪化する。
【0015】特に、ニードルコークス製造用原料として
発生コールタールは、下記式(1)を満足する発生コー
ルタールが好ましい。 Y ≧ 7.48×X−2.50 (1) (式中、Yはフェナントレン含有量(重量%)を表し、
Xはコールタールの比重(15/4℃)を表す)
発生コールタールは、下記式(1)を満足する発生コー
ルタールが好ましい。 Y ≧ 7.48×X−2.50 (1) (式中、Yはフェナントレン含有量(重量%)を表し、
Xはコールタールの比重(15/4℃)を表す)
【0016】以上の説明では、発生コールタールのフェ
ナントレン含有量に着目したが、フェナントレンととも
に、無置換四環芳香族成分であるフルオランテン又はピ
レン含有量を指標としてもよい。この場合、フルオラン
テン含有量については3〜7重量%のものを、またピレ
ン含有量については2.5〜5重量%のものを好適に用
いることができる。
ナントレン含有量に着目したが、フェナントレンととも
に、無置換四環芳香族成分であるフルオランテン又はピ
レン含有量を指標としてもよい。この場合、フルオラン
テン含有量については3〜7重量%のものを、またピレ
ン含有量については2.5〜5重量%のものを好適に用
いることができる。
【0017】また、本発明者等は、発生コールタールの
性状は、従来のコールタールのそれとは著しく異なるこ
とを見出した。発生コールタールは、リサイクルコール
タールに比べて、TS(トルエン溶解分)のうち極軽質
成分量が多く、この結果、比重が相対的に低下するにも
関わらず、フェナントレン含有量が増加することが判明
した。発生コールタールとニードルコークス品質との関
係について検討した結果、通常のコールタールの比重よ
り低いものであってもフェナントレン含有量の高い本発
明で規定する発生コールタールを用いることにより、更
にCTEが低いニードルコークスを製造できる。
性状は、従来のコールタールのそれとは著しく異なるこ
とを見出した。発生コールタールは、リサイクルコール
タールに比べて、TS(トルエン溶解分)のうち極軽質
成分量が多く、この結果、比重が相対的に低下するにも
関わらず、フェナントレン含有量が増加することが判明
した。発生コールタールとニードルコークス品質との関
係について検討した結果、通常のコールタールの比重よ
り低いものであってもフェナントレン含有量の高い本発
明で規定する発生コールタールを用いることにより、更
にCTEが低いニードルコークスを製造できる。
【0018】発生コールタール中のフェナントレン含有
量を好適な範囲に調整する手段としては、発生コールタ
ール中のフェナントレン含有量を分析により把握し、コ
ールタールリサイクル添加率を調整することにより行う
ことができる。リサイクルコールタールの性状により最
適な添加率は異なるが、通常、装入炭100重量部に対
し0.5〜5重量部を添加すればよい。
量を好適な範囲に調整する手段としては、発生コールタ
ール中のフェナントレン含有量を分析により把握し、コ
ールタールリサイクル添加率を調整することにより行う
ことができる。リサイクルコールタールの性状により最
適な添加率は異なるが、通常、装入炭100重量部に対
し0.5〜5重量部を添加すればよい。
【0019】本発明は、リサイクルコールタールの比重
(15/4℃)が1.170以下程度の軽質コールター
ルである場合により有用である。このような軽質コール
タールは、コークス炉の炉温が1050℃以下程度の低
稼働率操業時において生成する。また、装入炭水分が5
%以下の乾燥炭を用い、かつ稼働率を湿炭操業時並に抑
えたコークス炉操業条件下においても、比較的軽質なタ
−ルが発生しやすい。
(15/4℃)が1.170以下程度の軽質コールター
ルである場合により有用である。このような軽質コール
タールは、コークス炉の炉温が1050℃以下程度の低
稼働率操業時において生成する。また、装入炭水分が5
%以下の乾燥炭を用い、かつ稼働率を湿炭操業時並に抑
えたコークス炉操業条件下においても、比較的軽質なタ
−ルが発生しやすい。
【0020】このようにして得られた発生コールタール
を主原料としてニードルコークスを製造する方法として
は、従来から用いられている方法をそのまま適用でき
る。まず、発生コールタールを蒸留して軽質分を除去
し、コールタールピッチを得る。このコールタールピッ
チには数%程度のQIが含まれており、ニードルコーク
スを製造する際の障害となるので、これを0.5重量%
程度以下に除去した後、コークス化することが必要であ
る。QIの除去方法は、公知技術を採用することがで
き、コールタールピッチの濾過、遠心分離等で除去する
ことも可能であるが、例えば特公昭57-30159号公報に開
示されているように、コールタールピッチに脂肪族系溶
剤と芳香族系溶剤の混合溶剤を添加し、QIを該混合溶
剤に不溶な成分とともに沈降させ、分離除去する方法が
効果的である。
を主原料としてニードルコークスを製造する方法として
は、従来から用いられている方法をそのまま適用でき
る。まず、発生コールタールを蒸留して軽質分を除去
し、コールタールピッチを得る。このコールタールピッ
チには数%程度のQIが含まれており、ニードルコーク
スを製造する際の障害となるので、これを0.5重量%
程度以下に除去した後、コークス化することが必要であ
る。QIの除去方法は、公知技術を採用することがで
き、コールタールピッチの濾過、遠心分離等で除去する
ことも可能であるが、例えば特公昭57-30159号公報に開
示されているように、コールタールピッチに脂肪族系溶
剤と芳香族系溶剤の混合溶剤を添加し、QIを該混合溶
剤に不溶な成分とともに沈降させ、分離除去する方法が
効果的である。
【0021】次いで、脱QIしたコールタールピッチを
コークス化する方法としては、公知技術を採用すること
ができる。例えば、ディレードコーカー内で加圧下にて
450〜500℃で低温乾留して生コークスを造り、つ
いでこの生コークスをロータリーキルン、レトルト、シ
ャフトキルン等により1200〜1500℃でか焼して
ニードルコークスとすることでよい。
コークス化する方法としては、公知技術を採用すること
ができる。例えば、ディレードコーカー内で加圧下にて
450〜500℃で低温乾留して生コークスを造り、つ
いでこの生コークスをロータリーキルン、レトルト、シ
ャフトキルン等により1200〜1500℃でか焼して
ニードルコークスとすることでよい。
【0022】得られたニードルコークスは、更にバイン
ダーピッチと混合して成型した後、これを2500℃以
上の温度で黒鉛化する。これにより所望の黒鉛電極を得
ることができる。
ダーピッチと混合して成型した後、これを2500℃以
上の温度で黒鉛化する。これにより所望の黒鉛電極を得
ることができる。
【0023】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例を説明する
が、本発明はこの実施例によってなんら限定されるもの
ではない。
が、本発明はこの実施例によってなんら限定されるもの
ではない。
【0024】実施例1〜2 コークス炉装入炭100重量部に対し、リサイクルコー
ルタールを2.5重量部(実施例1)又は3.0重量部
(実施例2)の割合で添加して混合した。この装入炭を
コークス炉の炭化室に装入し、炉温1050℃、炉頂空
間温度800℃で乾留し、2種類の発生コールタールを
捕集した。この2種類の発生コールタールを以下の方法
で処理した。
ルタールを2.5重量部(実施例1)又は3.0重量部
(実施例2)の割合で添加して混合した。この装入炭を
コークス炉の炭化室に装入し、炉温1050℃、炉頂空
間温度800℃で乾留し、2種類の発生コールタールを
捕集した。この2種類の発生コールタールを以下の方法
で処理した。
【0025】まず、小型蒸留装置で発生コールタール中
の軽質分を追い出し、軟化点が35℃のコールタールピ
ッチを得た。次に、このコールタールピッチに脂肪族系
溶剤及び芳香族系溶剤を所定の割合で混合し、コールタ
ールピッチ中のキノリン不溶成分を除去した。このよう
にして得られた脱QIピッチを小型反応器で480℃で
コークス化し、得られた生コークスを1450℃で1時
間アルゴン雰囲気下でか焼した。このか焼コークスを粉
砕し、一定粒度配合に調整(20〜70メッシュ粉砕品
50重量部、100メッシュ以下の粉砕品50重量部)
した後、バインダーピッチと混合して押出成型法により
生テストピース(径20mm、長さ100mm)を作成
した。この生テストピースを電気炉で約800℃で焼成
し、焼成テストピースを作成し、さらに2600℃で黒
鉛化して黒鉛化ピースを得た。この黒鉛化ピースをCT
E測定用電気炉にセットし、ディラトメーターを使用
し、室温〜500℃でCTEを測定した。
の軽質分を追い出し、軟化点が35℃のコールタールピ
ッチを得た。次に、このコールタールピッチに脂肪族系
溶剤及び芳香族系溶剤を所定の割合で混合し、コールタ
ールピッチ中のキノリン不溶成分を除去した。このよう
にして得られた脱QIピッチを小型反応器で480℃で
コークス化し、得られた生コークスを1450℃で1時
間アルゴン雰囲気下でか焼した。このか焼コークスを粉
砕し、一定粒度配合に調整(20〜70メッシュ粉砕品
50重量部、100メッシュ以下の粉砕品50重量部)
した後、バインダーピッチと混合して押出成型法により
生テストピース(径20mm、長さ100mm)を作成
した。この生テストピースを電気炉で約800℃で焼成
し、焼成テストピースを作成し、さらに2600℃で黒
鉛化して黒鉛化ピースを得た。この黒鉛化ピースをCT
E測定用電気炉にセットし、ディラトメーターを使用
し、室温〜500℃でCTEを測定した。
【0026】比較例1〜2 比較例1として、リサイクルコールタールを添加しない
で、通常のコークス炉操業を行い、得られた通常コール
タールを用いて、その他は実施例と同様な方法で処理し
た。また、比較例2として、リサイクルコールタールを
添加しないで、コークス炉温が1120℃の高炉温操業
を行い、得られた高炉温コールタールを用いて、その他
は実施例と同様な方法で処理した。
で、通常のコークス炉操業を行い、得られた通常コール
タールを用いて、その他は実施例と同様な方法で処理し
た。また、比較例2として、リサイクルコールタールを
添加しないで、コークス炉温が1120℃の高炉温操業
を行い、得られた高炉温コールタールを用いて、その他
は実施例と同様な方法で処理した。
【0027】実施例1〜2及び比較例1〜2における、
コールタールの性状及びCTEの測定結果を表1に示
す。
コールタールの性状及びCTEの測定結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の方法によれば、コークス炉の操
業条件に変動に関わらず、ニードルコークス製造原料に
適した発生コールタールを製造することができ、このよ
うにして得られた発生コールタールを原料としてコーク
ス化することにより、低CTEを示すニードルコークス
を製造することができる。
業条件に変動に関わらず、ニードルコークス製造原料に
適した発生コールタールを製造することができ、このよ
うにして得られた発生コールタールを原料としてコーク
ス化することにより、低CTEを示すニードルコークス
を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 哲生 福岡県北九州市小倉北区中井4−7−5− 201 (72)発明者 片山 篤彦 福岡県北九州市小倉北区中井4−6−14− 1104 (72)発明者 加藤 健次 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 岡西 和也 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵株 式会社大分製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 コークス炉の装入炭にコールタール又は
コールタールピッチをリサイクル添加し、発生するコー
ルタールを原料としてニードルコークスを製造するにあ
たり、ニードルコークス製造用原料として、フェナント
レン含有量が6〜10重量%であるコールタールを用い
ることを特徴とするニードルコークスの製造方法。 - 【請求項2】 ニードルコークス製造用原料コールター
ルが、下記式(1)を満足するものである請求項1記載
のニードルコークスの製造方法。 Y ≧ 7.48×X−2.50 (1) (式中、Yはフェナントレン含有量(重量%)を表し、
Xはコールタールの比重(15/4℃)を表す)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33415796A JPH10168461A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | ニードルコークスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33415796A JPH10168461A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | ニードルコークスの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10168461A true JPH10168461A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18274183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33415796A Pending JPH10168461A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | ニードルコークスの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10168461A (ja) |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP33415796A patent/JPH10168461A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN106278266A (zh) | 用于低cte石墨电极的针状焦的制备方法 | |
| EP0175518B1 (en) | Process for the preparation of super needle coke | |
| US3035308A (en) | Production of graphitizable pitch coke and graphite products | |
| US4100265A (en) | Process for preparation of high quality coke | |
| US4448670A (en) | Aromatic pitch production from coal derived distillate | |
| JPH05163491A (ja) | ニードルコークスの製造方法 | |
| JPS6229367B2 (ja) | ||
| JPS59122585A (ja) | ニ−ドルコ−クスの製造方法 | |
| JPS63227692A (ja) | プレミアムコーキング方法 | |
| JPH0288414A (ja) | 弾性黒鉛体の製造方法 | |
| US8715484B2 (en) | Process for producing needle coke for graphite electrode and stock oil composition for use in the process | |
| JPH10168461A (ja) | ニードルコークスの製造方法 | |
| JPH09100473A (ja) | 高炉用コークス製造方法 | |
| JP2920974B2 (ja) | ニードルコークスの製造方法 | |
| JPS6127433B2 (ja) | ||
| JP2775786B2 (ja) | 高品位コークスの製造方法 | |
| Stansberry et al. | Coal derived carbons | |
| KR910004907B1 (ko) | 침상코크스의 제조방법 | |
| Fukuda | Coal‐Tar Pitch Coke | |
| EP4686700A1 (en) | Carbon precursor material for the manufacturing of electrodes and batttery materials | |
| JP2989295B2 (ja) | 等方性高密度炭素材用コークスの製造方法 | |
| JPH0699689B2 (ja) | ニ−ドルコ−クスの製造方法 | |
| JPH02142889A (ja) | 石炭系ニードルコークスの製造方法 | |
| JP2775784B2 (ja) | 石炭系ニードルコークスの製造法 | |
| JPH10316972A (ja) | ニードルコークスの製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051116 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060418 |