JPH10169422A - 可変動弁装置 - Google Patents

可変動弁装置

Info

Publication number
JPH10169422A
JPH10169422A JP33113996A JP33113996A JPH10169422A JP H10169422 A JPH10169422 A JP H10169422A JP 33113996 A JP33113996 A JP 33113996A JP 33113996 A JP33113996 A JP 33113996A JP H10169422 A JPH10169422 A JP H10169422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
shim
valve
shim piece
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33113996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Nakano
修司 中野
Shuji Morita
修二 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP33113996A priority Critical patent/JPH10169422A/ja
Publication of JPH10169422A publication Critical patent/JPH10169422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速カムが高速シム片を押圧する際での高速シ
ム片の変形による高速シム片及び高速カムの劣化を防止
するとともに、高速シム片と可動シム片とそれに対応す
るカム基礎円との摺接を防ぎ、摩耗を抑制できる可変動
弁装置を提供する。 【解決手段】吸気バルブ3とカムシャフト2との間にバ
ルブリフタ8を配置する。バルブリフタ8に対応して、
カムシャフト2上にプロフィールの異なる二つの低速カ
ム16と一つの高速カム17を設ける。バルブリフタ8
の底部ほぼ全域に、各カム16,17と当接可能に、一
組のシム15をなす二つの低速シム片18と一つの高速
シム片19を配設する。また、高速シム片19を高速カ
ム17に対して作用及び非作用となる方向へ移動可能に
設ける。それとともに、高速シム片19に連動し、外周
面がバルブリフタ8の下端の内周面に摺動するリング部
25を、高速シム片19の下端に接合する。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の動弁系に
設けられる可変動弁装置に係り、詳しくは、吸排気用の
バルブの開き量(リフト量)等を選択的に変えられるよ
うにした可変動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可変動弁装置は、内燃機関の動弁系に設
けられ、吸排気用のバルブの開き量を、内燃機関の回転
数に適した開き量に選択的に変えるようにした装置であ
る。そして従来、こうした可変動弁装置としては、例え
ば、特開平7−71213号公報に記載された装置が知
られている。
【0003】図6は、この従来の可変動弁装置における
バルブリフタ8及びシム15と、それらを組み付けるた
めのシリンダヘッド1及びリフタボア4を示す斜視図で
ある。また、図7は、同従来の可変動弁装置におけるシ
ム機構を示す斜視図である。
【0004】従来の可変動弁装置は、内燃機関を構成す
るシリンダヘッド1、バルブリフタ8、一対の低速シム
片18と高速シム片19とによって構成されたシム1
5、高速シム片19を含むシム機構により構成されてい
る。
【0005】シリンダヘッド1には、ガイド溝4a及び
油路24を備えたリフタボア4が形成されている。な
お、リフタボア4及びガイド溝4aの形状は、後述する
シム機構が組み付けられた状態のバルブリフタ8の形状
に対応するように形成されている。
【0006】バルブリフタ8は有底円筒状に形成されて
いる。バルブリフタ8の底部(図中上部)上面及び外周
面にかけて、凹所8aが形成されている(図7)。ま
た、バルブリフタ8の外周面の凹所8aと直交する位置
には、ボア8b及び周溝8cが形成されている。さら
に、凹所8aの両脇には、一対の低速シム片18が設け
られている。
【0007】シム機構は、高速シム片19、油圧ピスト
ン20、スプリング21、ワッシャ22、一対のスプリ
ング23により構成されている。このように構成された
可変動弁装置では、まず、バルブリフタ8にシム機構を
組み付ける。このとき、高速シム片19のスカート部1
9aは、バルブリフタ8の周面よりも突出した形状にな
る。そして、その突出したスカート部19aをシリンダ
ヘッド1のガイド溝4aに合わせて、バルブリフタ8を
シリンダヘッド1のリフタボア4及びガイド溝4a内に
組み付ける。この状態において、バルブリフタ8はリフ
タボア4内を上下方向へ摺動可能に組み付けられてい
る。また、バルブリフタ8の下方には、バルブリフタ8
の動作によって開閉される吸排気用バルブ(図示略)が
配設されている。
【0008】このように組み付けられた可変動弁装置に
おいて、カムプロフィールの異なる低速カム及び高速カ
ム(図示略)が、それぞれ両低速シム片18及び高速シ
ム片19の上面に対応する位置に配設されている。ま
た、それら各カムは図8に示す矢印D1方向に回動する
向きに配設されている。
【0009】この可変動弁装置においては、シリンダヘ
ッド1の油路24からリフタボア4内に、油圧が供給さ
れる(図6)。そして、油路24から供給された油圧に
よって、油圧ピストン20がバルブリフタ8のボア8b
内をスライドするように制御される。これにより、内燃
機関が低速回転域にある場合には、油圧ピストン20の
括部20aが高速シム片19の突起19cに当接する位
置に油圧ピストン20がスライドし、低速カムによって
両低速シム片18を介してバルブリフタ8が下方に押圧
される。また、内燃機関が高速回転域にある場合には、
筒部20bが突起19cに当接する位置に油圧ピストン
20がスライドし、高速カムによって高速シム片19を
介してバルブリフタ8が下方に押圧される。油圧ピスト
ン20のこうした制御により、吸排気用バルブは、内燃
機関の運転状態に適した開き量(リフト量)にてその開
閉が行われる。
【0010】また、高速シム片19のスカート部19a
は、シリンダヘッド1のガイド部4aによって回り止め
されている。そのため、バルブリフタ8がリフタボア4
内で回転して、低速カムが高速シム片19を押圧した
り、高速カムが低速シム片18を押圧するようなことは
ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした可
変動弁装置にあっては、内燃機関の高速回転時、図8に
示すように、高速カム17のノーズ17bは、高速シム
片19の上面を摺接しながら、当該シム片19を下方に
押圧する。この状態において、高速シム片19の支点
は、油圧ピストン20の筒部20bとの接触部にある。
このため、ノーズ17bは、高速シム片19の支点をは
ずれた場所(図8におけるノーズ17bと高速シム片1
9との接触部)から当該シム片19に対して押圧するこ
ととなり、その結果図9に示すように、高速シム片19
は高速カム17の押圧によって斜めに押圧されるように
なる。このように、当該シム片19が斜めに押圧される
と、高速シム片19とバルブリフタ8との間の僅かなク
リアランスCを破って、高速シム片19のスカート部1
9aの内面とバルブリフタ8の外面とが接触することと
なり、その接触面Pにかかる押圧力によって、スカート
部19aは可撓変形を生じる。このような高速シム片1
9のスカート部19aに生じる可撓変形は、同シム片1
9の耐久性を低下させる大きな要因となっている。
【0012】また、図10に示すように、同可変動弁装
置にあって、上記高速シム片19は、両スプリング23
によって上方に付勢されており、高速シム片19の上面
と高速カム17とは、常に当接した状態に継持される。
これにより、高速シム片19と高速カム17とによる打
音の発生は防止されるものの、高速シム片19は、その
上面が常に押圧された状態で高速カム17に摺接される
ことから、それら互いの当接部における摩耗も無視でき
ないものとなっている。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、上記高速シム片等、可
動シム片の変形を防止することのできる可変動弁装置を
提供することにある。
【0014】また、この発明の目的は、可動シム片とそ
の対応するカム基礎円との摺接を防ぎ、摩耗を抑制でき
る可変動弁装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、吸排気用のバルブと
カムシャフトとの間に設けられた有底筒状をなすバルブ
リフタと、前記バルブリフタの底部に対応して前記カム
シャフト上に設けられたカムプロフィールの異なる複数
のカムと、前記バルブリフタの底部にて前記複数のカム
の各々と当接可能に配設された複数のシム片と、前記シ
ム片の一つをなし、前記カムの一つに対して作用または
非作用となる方向へ移動可能に設けられた可動シム片
と、前記バルブリフタの周面とその軸線方向に摺動可能
な状態で前記可動シム片に連結されたリング部とを備
え、前記可動シム片の前記カムの一つに対する作用また
は非作用となる状態を選択的に切り替えて、前記バルブ
リフタに対する前記複数のカムの作用を使い分け、前記
バルブの開き量を変更することをその要旨とする。
【0016】上記構成によれば、リング部が可動シム片
にどのようなかたちで連結されようとも、同リング部に
よって可動シム片は適正な姿勢に保たれ、その対応する
カムによる押圧に際してもこれが変形することはない。
【0017】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の可変動弁装置において、前記リング部は、前記バル
ブリフタとの当接に基づいて前記可動シム片の前記対応
するカム方向への移動を規制する規制部を備えることを
その要旨とする。
【0018】上記構成によれば、可動シム片のカムに対
する不要な押圧が避けられ、その摺接部の摩耗も好適に
抑制される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態におい
て、図6から図10に示した従来の形態と同じ構成部材
については同じ符号を付して説明する。
【0020】図1は、本実施形態における可変動弁装置
の断面図である。また、図2は、図1の断面図における
軸線L1を中心に90゜異なる位置で切断した同可変動
弁装置の部分の断面図である。また、図3は、同可変動
弁装置のシム機構を示す分解斜視図である。
【0021】内燃機関を構成するシリンダヘッド1の上
方には、カムシャフト2が配設されている。このカムシ
ャフト2は、図示しないクランクシャフトに連動して回
転駆動される。カムシャフト2の直下において、シリン
ダヘッド1には吸排気用のバルブの一つとして、例えば
吸気バルブ3が配設されている。吸気バルブ3に対応し
て、シリンダヘッド1の上側には、リフタボア4が形成
され、シリンダヘッド1の下側にはステムボア5が形成
されている。リフタボア4及びステムボア5は、それぞ
れ上下斜め方向に直列に形成され、両ボア4,5の間に
は空洞6が形成されている。また、シリンダヘッド1に
は、吸気バルブ3により開閉される吸気ポート7が形成
されている。
【0022】リフタボア4には、有底円筒状をなす直下
式のバルブリフタ8が、上下方向へ摺動可能に組み付け
られている。また、ステムボア5には、吸気バルブ3か
ら延びるステム9を摺動可能に案内するステムガイド1
0が組み付けられている。さらに、空洞6の底壁には、
座金11がステムガイド10を中心に装着されている。
そして、ステムガイド10を貫通して上方へ延びるステ
ム9の上部には、コッタ12及びリテーナ13が装着さ
れ、ステム9の上端はバルブリフタ8の底部下面の中央
に当接されている。また、ステム9の周囲におけるリテ
ーナ13と座金11との間にはバルブスプリング14が
配設されており、吸気バルブ3及びバルブリフタ8等
は、このバルブスプリング14によって上方向、すなわ
ち吸気バルブ3により吸気ポート7が閉じられる方向へ
付勢されている。
【0023】バルブリフタ8には、その底部上面及び外
周にかけて凹所8aが形成されている。その凹所8a等
には後述するシム機構が組み付けられている。カムシャ
フト2には、バルブリフタ8に対応する一対の低速カム
16と一つの高速カム17とが設けられている。これら
各カム16,17は互いに隣接して設けられており、両
低速カム16の間に高速カム17が配置されている。こ
こで、低速カム16は内燃機関の低速回転域で選択的に
使用されるものであり、高速カム17は高速回転域で選
択的に使用されるものである。これら各カム16,17
はそれぞれ互いに異なるカムプロフィールを備えてい
る。本実施形態において、両低速カム16及び高速カム
17は、カムシャフト2を中心に互いに同一寸法をなす
基礎円16a,17a上に設けられた、互いに高さの異
なるノーズ16b,17bを備えている。
【0024】上記のようなカムプロフィールの異なる低
速カム16及び高速カム17と当接するために、シム1
5は複数のシム片から構成されている。すなわち図2に
示すように、シム15は、低速カム15に当接可能な一
対の低速シム片18と、両低速シム片18の間に位置す
る可動シム片としての高速シム片19とから構成されて
いる。
【0025】図2,3に示すように、両低速シム片18
は、バルブリフタ8に対して一体に形成されている。す
なわち、バルブリフタ8の底部上面において、凹所8a
の両脇が一対の低速シム片18となっている。
【0026】高速シム片19は、カムシャフト2の軸線
L2に対してほぼ直角をなす方向へ、両低速シム片18
に対して分割されている。これにより、両低速シム片1
8は平面略半円形をなし、高速シム片19は平面略長方
形をなしている。高速シム片19は断面チャネル状をな
し、バルブリフタ8の外周に沿って下方へ延びる一対の
スカート部19aを備えている。これら両スカート部1
9aの外面は、バルブリフタ8の外周面から外方へ突出
して形成されている。また、バルブリフタ8に対して両
低速シム片18が移動不能であるのに対し、高速シム片
19は上下動可能に組み付けられている。すなわち、高
速シム片19は、後述するシム機構により、高速カム1
7に対して作用及び非作用となる上下方向へ移動可能に
設けられている。
【0027】ここで、高速シム片19と両低速シム片1
8との間に生じ得る段差の大きさは、高速カム17のノ
ーズ17bと低速カム16のノーズ16bとの高さの差
よりも大きくなるように設定されている。これにより、
高速シム片19が下がったときに、高速シム片19を介
して高速カム17が凹所8aにて底着きしないようにな
っている。そして、高速シム片19の高速カム17に対
して作用または非作用となる状態を選択的に切り替えて
バルブリフタ8に対する低速カム16、高速カム17の
作用を使い分け、吸気バルブ3の開き量(リフト量)等
を変更する。
【0028】次に、バルブリフタ8の凹所8aに配設さ
れたシム機構について説明する。図3に示すように、シ
ム機構は、前述した高速シム片19と、油圧ピストン2
0と、スプリング21と、スナップリング22と、一対
のスプリング23と、リング部25とを備えている。
【0029】バルブリフタ8のほぼ中央には、凹所8a
に直交して貫通するボア8bが形成されている。このボ
ア8bの一方の開口近傍には周溝8cが形成され、他方
の開口は小径に形成されている。このボア8bに対して
油圧ピストン20、スプリング21及びスナップリング
22が組み付けられる。油圧ピストン20は円筒状をな
し、その中心が小径な括部20aとなっており、その括
部20aを中心に両端部が有底の筒部20bとなってい
る。一方、高速シム片19の下面には、上記ボア8bに
整合する半円弧面を有する凹部19bが形成されてい
る。その凹部19bの中央には下方へ突出する突起19
cが形成され、その突起19cの下面もまたボア8bに
整合する半円弧面をなしている。
【0030】そして、バルブリフタ8のボア8bに、ス
プリング21及び油圧ピストン20が挿入され、周溝8
cにスナップリング22がはめ込まれる。この状態で、
油圧ピストン20はスプリング21によりスナップリン
グ22に当接する方向へ付勢され、その括部20aは凹
所8aの中央に配置される。一方、バルブリフタ8の凹
所8aには、その底壁との間に両スプリング23が介在
されて高速シム片19が組み込まれる。
【0031】リング部25は、円筒状に形成され、基部
25a、ガイド部25b、ストッパ面25c、突起部2
5dにより構成されている。また、これら基部25a、
ガイド部25b、ストッパ面25c、及び突起部25d
は、それぞれ一体に形成されている。
【0032】基部25aの外径は、バルブリフタ8の外
径よりもやや小径に形成されている。ガイド部25b
は、基部25aの上部に形成され、その外径がバルブリ
フタ8の内径と同径に形成されている。これにより、基
部25aとガイド部25bとの間の段差面には、ストッ
パ面25cが形成されている。また、基部25aの外周
面には、それぞれ対向してなる一対の突起部25dが形
成されている。この両突起部25dは、その外径がバル
ブリフタ8の外径と同等となるように形成されている。
また、これら両突起部25dは、前記高速シム片19の
両スカート部19aの下端と対応する位置に配設されて
いる。
【0033】このように形成されたリング部25は、図
1〜図3並びに図4(A),(B)及び図5(A),
(B)に示すように、バルブリフタ8の下端内面に組み
付けられる。その際に、リング部25のガイド部25a
の外周面が、バルブリフタ8の下端の内周面に摺動可能
に組み付けられる。また、高速シム片19の両スカート
部19cの下端と対応する両突起部25dは、それら両
スカート部19cの下端との接触部Tが電子ビーム溶接
等によって接合される。これにより、リング部25と高
速シム19とは、バルブリフタ8に抜け止め保持され
る。それとともに、リング部25は、高速シム19に連
動して上下動可能な状態で、バルブリフタ8に組み付け
られる。
【0034】この状態において、高速シム片19はスプ
リング23により上方へ付勢されている。そのため、高
速シム片19が最も上方へ移動したときには、その凹部
19内の突起19cと油圧ピストン20との間に所定の
隙間が形成される。また、この状態において、高速シム
片19の突起19cは、油圧ピストン20の括部20a
に侵入可能となっている。この組み付け状態において、
ボア8bの一方の開口に油圧が供給されることにより、
油圧ピストン20がスプリング21の付勢力に抗して移
動され、その括部20aが高速シム片19の突起19c
と位置的に整合しなくなる。本実施形態においては、ボ
ア8bに供給される油圧により、油圧ピストン20が動
作するようになっている。図2に示すように、ボア8b
に油圧を供給するために、シリンダヘッド1には油路2
4が形成され、その油路24はリフタボア4に開口され
ている。油路24はボア8bに連通する位置に開口さ
れ、その内径はバルブリフタ8が上下動しても、常にボ
ア8bに連通可能な大きさに設定されている。
【0035】また、本実施形態においては、油路24に
対する油圧の供給が、内燃機関の回転域の違いに応じて
制御される。すなわち、内燃機関の運転状態がある基準
回転数よりも低い低速回転域にある場合には、油路24
に対する油圧の供給が遮断され、高速回転域にある場合
には、油路24に油圧が許容される。
【0036】なお、上記のような油圧の制御は、内燃機
関の回転数を検出するための回転数センサ、油路24に
対する油圧の供給を入り切りするための制御弁、マイク
ロコンピュータ等を含む制御装置によって行われるが、
ここでは、その制御装置の詳しい説明を省略する。
【0037】次に、上記のように構成された可変動弁装
置の動作を図4(A),(B)及び図5(A),(B)
に従って説明する。なお、図4(A),(B)は、シム
機構の動作を示す断面図である。また、図5(A)は、
図4(A)におけるX−X線断面図であり、図5(B)
は、図4(B)におけるY−Y線断面図である。
【0038】まず、内燃機関の運転状態が低速回転域に
ある場合には、油路24に対する油圧の供給が遮断され
る。このため、バルブリフタ8におけるシム機構の動作
は、図4(A)及び図5(A)に示す状態となる。すな
わち、油圧ピストン20は、スプリング21によってス
ナップリング22に当接する方向へ付勢される。この状
態では、高速シム片19の突起19cが、油圧ピストン
20の括部20aに侵入可能となることから、高速シム
片19の上下動が許容される。ここでは、高速シム片1
9がスプリング23により上方へ付勢されている。それ
とともに、高速シム片19と接合されたリング部25の
ストッパ面25cがバルブリフタ8の下端面に当接して
いる。そのため、高速シム片19の上方移動量が規制さ
れる。本実施形態では、高速シム片19が最も上方に移
動したときに、その上面が両低速シム片18の上面と面
一になるようにしている。すなわち、この状態におい
て、高速シム片19の上面は高速カム17に当接しては
いるが、同高速カム17に対して押圧した状態にはなら
ない。なお、図4(A)及び図5(A)には、高速シム
片19が高速カム17のノーズ17bにより押し下げら
れた状態が示されている。
【0039】この場合、バルブリフタ8には、各カム1
6,17のうち両低速カム16のみが作用することにな
る。すなわち、両低速カム16は両低速シム片18を介
してバルブリフタ8を押圧した状態となり、高速カム1
7はバルブリフタ8を押圧することなく高速シム片19
に当接した状態となる。したがって、カムシャフト2の
回転に伴い各カム16,17が回転されると、両低速カ
ム16がそのカムプロフィールに従って両低速シム片1
8に摺接する。そして、両低速カム16のノーズ16b
が両低速シム片18に摺接する際に、バルブリフタ8が
バルブスプリング14の付勢力に抗して押し下げられる
と、吸気バルブ3が押し下げられて吸気ポート7が開か
れる。また、両低速カム16のノーズ16bがそれらの
回転に伴い両低速シム片18から離れる際に、バルブリ
フタ8がバルブスプリング14の付勢力によって押し上
げられる。それとともに、吸気バルブ3が上動して吸気
ポート7が閉じられる。このとき、高速シム片19は高
速カム17に摺接するが、高速カム17が高速シム片1
9を介してバルブリフタ8を押圧することがない。すな
わち、高速カム17によって高速シム片19が押し下げ
られても、その突起19cが油圧ピストン20に当たる
ことはない。したがって、吸気バルブ3は低速カム16
のカムプロフィールのみに従って開閉されることにな
る。
【0040】一方、内燃機関の運転状態が高速回転域に
ある場合には、油路24に油圧が供給されることから、
バルブリフタ8におけるシム機構の作用は図4(B)及
び図5(B)に示す状態となる。すなわち、油路24に
供給された油圧は、ボア8bに導入され、油圧が油圧ピ
ストン20に加わる。このとき、高速カム17の回転に
連動して高速シム片19がスプリング23により押し上
げられると、高速シム片19の突起19cが油圧ピスト
ン20の括部20aから抜け出ることになる。したがっ
て、油圧ピストン20は、油圧によりスプリング21の
付勢力に抗して移動される。そして、高速シム片19の
突起19cは油圧ピストン20の筒部20bに係合可能
な状態となる。この状態で、高速シム片19の上面は両
低速シム片16の上面と面一になる。
【0041】この場合、バルブリフタ8には特に高速カ
ム17が作用することになる。すなわち、両低速カム1
6及び高速カム17の基礎円16a,17aの各々は両
低速シム片18、高速シム片19にそれぞれ当接可能で
あるが、高速カム17のノーズ17bのみが高速シム片
19に対して摺接可能となり、両低速カム16のノーズ
16bは両低速シム片18に対して摺接不能となる。し
たがって、カムシャフト2の回転に伴い高速カム17が
回転されると、高速カム17がそのカムプロフィールに
従って高速シム片19に摺接する。高速カム17のノー
ズ17bが高速シム片19に摺接する時に、両低速カム
16のノーズ16bは両低速シム片18から離れてお
り、バルブリフタ8が高速シム片19を介して高速カム
17により下方へ押圧される。すなわち、高速シム片1
9の突起19cが油圧ピストン20の筒部20bに当接
し、その油圧ピストン20を介してバルブリフタ8が押
圧される。そのため、バルブリフタ8は高速カム17の
みにより押し下げられ、吸気バルブ3が押し下げられて
吸気ポート7が開かれる。また、高速カム17のノーズ
17bが、その回転に伴い高速シム片19から離れる際
には、バルブリフタ8がバルブスプリング14によって
押し上げられる。それとともに、吸気バルブ3が上動し
て吸気ポート7が閉じられる。
【0042】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下の作用及び効果を得ることができる。 (a)内燃機関が低速回転域にある場合には、両低速カ
ム16がバルブリフタ8に作用することにより、低速回
転域に適した開閉特性をもって吸気バルブ3が開閉され
る。高速シム片19がスプリング23の付勢力によって
最も上方に移動した際に、高速シム片19の上動はリン
グ部25によって規制される。そのため、高速シム片1
9と高速カム17の基礎円17bとの間にバルブクリア
ランスを設けることができる。したがって、高速シム片
19の上面と高速カム17の基礎円17bとの摺動によ
って生じる互いの摺接部の摩耗を抑制することができ
る。
【0043】(b)高速シム片19のスカート部19a
の端部は、リング部25に接合されている。そして、そ
のリング部25は、バルブリフタ8の下端の内周面に摺
動可能に組み付けられている。そのため、高速シム片1
9が高速カム17によって下方に押圧された際において
も、高速カム17の押圧力はリング部25全体で受け止
められ、スカート部25aに押圧力が集中することはな
い。したがって、スカート部19aの可撓変形を防止す
ることができる。また、スカート部19aの内面とバル
ブリフタ8の外面とが摺接することがないため、摺接に
よるスカート部19a及びバルブリフタ8の摩耗を防止
することができる。
【0044】(c)スカート部19aの下端にリング部
25を接合することにより、バルブリフタ8とシム機構
とは一体的な構造(一つのユニット)となる。そのた
め、シム機構の組付が完了したバルブリフタ8を、シリ
ンダヘッド1のリフタボア4及びガイド溝4a内に、容
易化に組み付けることができる。それとともに、シム機
構がバルブリフタ8から分解しないため、シム機構のバ
ルブリフタ8への組付及び、そのバルブリフタ8のリフ
タボア4及びガイド溝4a内への組付の信頼性を向上す
ることができる。
【0045】尚、上記一実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも同様の作用および効果を得るこ
とができる。 (1)両低速カム16の基礎円16aと高速カム17の
基礎円17aとを異なる寸法に設定する。この場合、高
速シム片19のスカート部19aの上下方向の寸法を、
当該シム片19の上面が高速カム17に対応するように
設定する。
【0046】(2)低速シム片18をバルブリフタ8と
別体構造にする。なお、その場合、リング部25のスト
ッパ面25cは、リング部25の内周面に形成する。
【0047】(3)リング部25のストッパ面25cの
形成を割愛した構成にする。このようにしても、上記
(b)の効果は確実に得られる。 (4)高速シム片19のスカート部19aを廃し、その
スカート部19aに相当する部分をリング部25と一体
に形成する。そして、リング部25のスカート部19a
に相当する部分と高速シム片との接触部を接合する。
【0048】(5)上記実施形態では、可変動弁装置を
吸気バルブ3を開閉するためのものに具体化したが、こ
れを排気バルブを開閉するためのものまたは吸気バルブ
3と排気バルブの両方のバルブを開閉するものに具体化
する。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、可動シ
ム片に対応するカムによる押圧に際しても同可動シム片
が変形するのを防止することができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、可動シム
片とそれに対応するカム基礎円との摺接を防ぎ、摩耗を
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の可変動弁装置を示す断面図。
【図2】 一実施形態の可変動弁装置を他の方向から見
た部分断面図。
【図3】 一実施形態のシム機構を示す分解斜視図。
【図4】 一実施形態のシム機構の動作を示す断面図。
【図5】 一実施形態のシム機構の動作を示す断面図。
【図6】 従来の可変動弁装置の一部の構成例を示す斜
視図。
【図7】 従来の可変動弁装置のシム機構を示す分解斜
視図。
【図8】 従来の可変動弁装置の動作態様を示す断面
図。
【図9】 従来の可変動弁装置の動作態様を示す断面
図。
【図10】従来の可変動弁装置の動作態様を示す断面
図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド、2…カムシャフト、3…吸気バル
ブ、8…バルブリフタ、15…シム、16…低速カム、
17…高速カム、18…低速シム片、19…高速シム
片、20…油圧ピストン、25…リング部、25a…ガ
イド部、25b…ストッパ面、25c…接合部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸排気用のバルブとカムシャフトとの間
    に設けられた有底筒状をなすバルブリフタと、 前記バルブリフタの底部に対応して前記カムシャフト上
    に設けられたカムプロフィールの異なる複数のカムと、 前記バルブリフタの底部にて前記複数のカムの各々と当
    接可能に配設された複数のシム片と、 前記シム片の一つをなし、前記カムの一つに対して作用
    または非作用となる方向へ移動可能に設けられた可動シ
    ム片と、 前記バルブリフタの周面とその軸線方向に摺動可能な状
    態で前記可動シム片に連結されたリング部とを備え、 前記可動シム片の前記カムの一つに対する作用または非
    作用となる状態を選択的に切り替えて、前記バルブリフ
    タに対する前記複数のカムの作用を使い分け、前記バル
    ブの開き量を変更する可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可変動弁装置におい
    て、 前記リング部は、前記バルブリフタとの当接に基づいて
    前記可動シム片の前記対応するカム方向への移動を規制
    する規制部を備えることを特徴とする可変動弁装置。
JP33113996A 1996-12-11 1996-12-11 可変動弁装置 Pending JPH10169422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33113996A JPH10169422A (ja) 1996-12-11 1996-12-11 可変動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33113996A JPH10169422A (ja) 1996-12-11 1996-12-11 可変動弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10169422A true JPH10169422A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18240315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33113996A Pending JPH10169422A (ja) 1996-12-11 1996-12-11 可変動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10169422A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6520135B2 (en) * 2001-04-20 2003-02-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Apparatus for adjusting valve lift
DE102004039705A1 (de) * 2004-08-17 2006-03-23 Ina-Schaeffler Kg Schaltbarer Stößel

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6520135B2 (en) * 2001-04-20 2003-02-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Apparatus for adjusting valve lift
DE102004039705A1 (de) * 2004-08-17 2006-03-23 Ina-Schaeffler Kg Schaltbarer Stößel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3200131B2 (ja) エンジンの弁作動装置
JPH068604B2 (ja) 内燃機関の弁作動状態切換装置
CA2470834A1 (en) Switch element for valve actuation in an internal combustion engine
JPH1073009A (ja) 内燃機関の動弁装置
US6401676B1 (en) Valve device having valve resting mechanism used for internal combustion engine
EP0853187B1 (en) Valve lifter structure
JP3195496B2 (ja) エンジンの弁作動装置
US10352201B2 (en) Valve mechanism of engine
JPH04325705A (ja) エンジンの弁作動装置
JPH0418122B2 (ja)
JP3139252B2 (ja) 可変動弁装置
JPH1181946A (ja) エンジンの可変動弁装置
JPH0523763Y2 (ja)
JPH0874533A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2002188418A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JPH05321622A (ja) エンジンの弁作動装置
JPH10212913A (ja) 可変バルブリフト装置
JP3908952B2 (ja) Sohc型内燃機関の動弁装置
JPH0693820A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2785603B2 (ja) 内燃機関の吸・排気弁作動装置
JPH0523764Y2 (ja)
JPH0455207Y2 (ja)
JPH055408A (ja) 内燃機関の動弁装置
JPH0250284B2 (ja)
JPH0688512A (ja) 内燃機関の吸・排気弁作動装置