JPH10170166A - 製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置 - Google Patents
製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置Info
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- JPH10170166A JPH10170166A JP32318096A JP32318096A JPH10170166A JP H10170166 A JPH10170166 A JP H10170166A JP 32318096 A JP32318096 A JP 32318096A JP 32318096 A JP32318096 A JP 32318096A JP H10170166 A JPH10170166 A JP H10170166A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ランスの管理を炉内の雰囲気に影響されるこ
とのない手段により行うことで、ランスの管理に際して
炉に対する鉱石の供給の停止を必要とせず、その結果、
操業効率が向上されるような、製錬炉のランス管理方法
およびランス管理装置を提供する。 【解決手段】 炉内に内管2および外管3からなるラン
ス1が配設され、ランス1の外管3の上端側に接続され
た管路10から、外管3内にランスエアーを供給しつ
つ、内管2から原料を供給する製錬炉のランス管理方法
において、管路10内のランスエアーの流速を一定にし
た上で、管路10内の圧力を測定し、その測定結果に基
づいてランス1の長さまたは溶損寸法を知得してランス
1を管理することとした。
とのない手段により行うことで、ランスの管理に際して
炉に対する鉱石の供給の停止を必要とせず、その結果、
操業効率が向上されるような、製錬炉のランス管理方法
およびランス管理装置を提供する。 【解決手段】 炉内に内管2および外管3からなるラン
ス1が配設され、ランス1の外管3の上端側に接続され
た管路10から、外管3内にランスエアーを供給しつ
つ、内管2から原料を供給する製錬炉のランス管理方法
において、管路10内のランスエアーの流速を一定にし
た上で、管路10内の圧力を測定し、その測定結果に基
づいてランス1の長さまたは溶損寸法を知得してランス
1を管理することとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製錬炉において、
当該製錬炉に鉱石や酸素を供給するためのランスを管理
する製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置に関
するものである。
当該製錬炉に鉱石や酸素を供給するためのランスを管理
する製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】銅製錬工程における溶錬炉や製銅炉など
の製錬炉にあっては、炉内の溶湯に対して、鉱石等の原
料を、吹錬を促進するための酸素とともに吹き込むため
のランスが設けられている。
の製錬炉にあっては、炉内の溶湯に対して、鉱石等の原
料を、吹錬を促進するための酸素とともに吹き込むため
のランスが設けられている。
【0003】このような製錬炉においては、上記のよう
な鉱石や酸素と炉内の溶湯との混合を安定化させるた
め、ランスの下端から溶湯の湯面までの距離を常に一定
に保つことが必要とされている。
な鉱石や酸素と炉内の溶湯との混合を安定化させるた
め、ランスの下端から溶湯の湯面までの距離を常に一定
に保つことが必要とされている。
【0004】しかしながら、炉内の高温下にあっては、
ランスがその下端から溶融して減っていく現象(溶損)
が生じるため、ランス下端から溶湯湯面までの距離を一
定に保つためには、頻繁に炉内を点検してランスの高さ
を調節・管理するといった作業が不可欠である。
ランスがその下端から溶融して減っていく現象(溶損)
が生じるため、ランス下端から溶湯湯面までの距離を一
定に保つためには、頻繁に炉内を点検してランスの高さ
を調節・管理するといった作業が不可欠である。
【0005】そこで、炉内におけるランスの長さを何ら
かの手段によって知得することにより、ランス下端から
溶湯湯面までの距離を把握し、この結果に基づいてラン
スの位置を調整するといったランスの管理方法が従来よ
り採用されてきた。上記のようなランスの管理方法にお
けるランスの長さ確認、位置調整に関する作業は、炉内
に鉱石等を供給することを停止して目視により行うのが
一般的である。
かの手段によって知得することにより、ランス下端から
溶湯湯面までの距離を把握し、この結果に基づいてラン
スの位置を調整するといったランスの管理方法が従来よ
り採用されてきた。上記のようなランスの管理方法にお
けるランスの長さ確認、位置調整に関する作業は、炉内
に鉱石等を供給することを停止して目視により行うのが
一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにランスの管理を鉱石の供給を停止して行った場
合、炉の稼働率が低下し、操業の効率化が妨げられると
いう問題点があった。また、このことを防ぐために、ラ
ンスに対してレーザや超音波または赤外線などを投射し
て目視によらずランスの長さ確認作業を行おうとして
も、これらレーザ等が炉内に充満するダストやガスなど
によって反射されてしまい、実用に供することが可能で
あるような正確な測定は困難であった。
ようにランスの管理を鉱石の供給を停止して行った場
合、炉の稼働率が低下し、操業の効率化が妨げられると
いう問題点があった。また、このことを防ぐために、ラ
ンスに対してレーザや超音波または赤外線などを投射し
て目視によらずランスの長さ確認作業を行おうとして
も、これらレーザ等が炉内に充満するダストやガスなど
によって反射されてしまい、実用に供することが可能で
あるような正確な測定は困難であった。
【0007】このような事情に鑑み、本発明において
は、ランスの管理を炉内の雰囲気に影響されることのな
い手段により行うことで、炉に対する鉱石の供給の停止
が必要でなく、その結果、操業効率の向上につながるよ
うな、製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置を
提供することをその目的とする。
は、ランスの管理を炉内の雰囲気に影響されることのな
い手段により行うことで、炉に対する鉱石の供給の停止
が必要でなく、その結果、操業効率の向上につながるよ
うな、製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置を
提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては以下の手段を採用した。すなわ
ち、請求項1記載の製錬炉のランス管理方法は、炉内に
内管および外管からなるランスが配設され、該ランスの
外管の上端側に接続された管路から、該外管内にランス
エアーを供給しつつ、前記内管から原料を供給する製錬
炉のランス管理方法であって、前記管路内の前記ランス
エアーの流速を一定にした上で、該管路内の圧力を測定
し、その測定結果に基づいて前記ランスの長さまたは溶
損寸法を知得して該ランスを管理することを特徴とす
る。
に、本発明においては以下の手段を採用した。すなわ
ち、請求項1記載の製錬炉のランス管理方法は、炉内に
内管および外管からなるランスが配設され、該ランスの
外管の上端側に接続された管路から、該外管内にランス
エアーを供給しつつ、前記内管から原料を供給する製錬
炉のランス管理方法であって、前記管路内の前記ランス
エアーの流速を一定にした上で、該管路内の圧力を測定
し、その測定結果に基づいて前記ランスの長さまたは溶
損寸法を知得して該ランスを管理することを特徴とす
る。
【0009】この製錬炉のランス管理方法においては、
ランスエアーの流速を一定に保った上で管路内の圧力が
測定されるため、ランスの長さの変化による圧力損失の
変化が圧力の変化として現れることから、圧力の変化に
着目しておけばランスの溶損量が検知可能であり、これ
によりランスの管理を行うことができる。
ランスエアーの流速を一定に保った上で管路内の圧力が
測定されるため、ランスの長さの変化による圧力損失の
変化が圧力の変化として現れることから、圧力の変化に
着目しておけばランスの溶損量が検知可能であり、これ
によりランスの管理を行うことができる。
【0010】請求項2記載の製錬炉のランス管理方法
は、請求項1記載の製錬炉のランス管理方法であって、
前記ランスは上吹きランスであることを特徴とする。
は、請求項1記載の製錬炉のランス管理方法であって、
前記ランスは上吹きランスであることを特徴とする。
【0011】この製錬炉のランス管理方法においては、
ランスが、下端が溶湯中に浸漬された浸漬ランスである
場合と比較して、ランスエアーの圧力が小さいため、ラ
ンスの溶損による圧力の変化量を有効な値として検知す
ることが可能である。
ランスが、下端が溶湯中に浸漬された浸漬ランスである
場合と比較して、ランスエアーの圧力が小さいため、ラ
ンスの溶損による圧力の変化量を有効な値として検知す
ることが可能である。
【0012】請求項3記載の製錬炉のランス管理方法
は、請求項1または2記載の製錬炉のランス管理方法で
あって、前記測定結果に基づき前記ランスの上下位置を
調節し、該ランスの下端位置を定位置に調整することを
特徴とする。
は、請求項1または2記載の製錬炉のランス管理方法で
あって、前記測定結果に基づき前記ランスの上下位置を
調節し、該ランスの下端位置を定位置に調整することを
特徴とする。
【0013】この製錬炉のランス管理方法においては、
管路内の圧力の測定結果に基づきランスの長さ、また
は、溶損寸法が知得され、その結果によって、ランスの
上下位置の調整量が判断され、ランスの下端位置が適切
な位置に調整される。
管路内の圧力の測定結果に基づきランスの長さ、また
は、溶損寸法が知得され、その結果によって、ランスの
上下位置の調整量が判断され、ランスの下端位置が適切
な位置に調整される。
【0014】請求項4記載の製錬炉のランス管理装置
は、炉内に内管および外管からなるランスが配設され、
該ランスの外管の上端側に接続された管路から、該外管
内にランスエアーを供給しつつ、前記内管から原料を供
給する製錬炉のランス管理装置において、前記ランスエ
アーの圧力を測定する測定手段と、前記ランスの上下位
置を調整するランス位置移動機構と、前記測定手段の測
定結果に基づいて前記ランス位置移動機構を制御する制
御部を備えてなることを特徴とする。
は、炉内に内管および外管からなるランスが配設され、
該ランスの外管の上端側に接続された管路から、該外管
内にランスエアーを供給しつつ、前記内管から原料を供
給する製錬炉のランス管理装置において、前記ランスエ
アーの圧力を測定する測定手段と、前記ランスの上下位
置を調整するランス位置移動機構と、前記測定手段の測
定結果に基づいて前記ランス位置移動機構を制御する制
御部を備えてなることを特徴とする。
【0015】この製錬炉のランス管理装置においては、
ランスエアーの流速を一定に保っておけば、ランスの溶
損によるランス内の圧力損失の減少がランスエアーの圧
力変化となって現れるため、この圧力変化を測定手段に
より検知し、これによりランスの溶損寸法を知得して、
その結果に基づき、制御部によってランス位置移動機構
を駆動し、ランスの位置管理を行うことができる。
ランスエアーの流速を一定に保っておけば、ランスの溶
損によるランス内の圧力損失の減少がランスエアーの圧
力変化となって現れるため、この圧力変化を測定手段に
より検知し、これによりランスの溶損寸法を知得して、
その結果に基づき、制御部によってランス位置移動機構
を駆動し、ランスの位置管理を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。図1は、製錬炉内部の状
態を示した図であり、符号1はランスを表す。ランス1
は、内管2と外管3からなるものであり、内管2は炉内
に鉱石およびエアーを、外管3は炉内に酸素およびエア
ーを供給するものである。ランス1の下方には、溶湯5
が滞留しており、ランス1は、その下端1aから溶湯5
の湯面6までの距離がl1となるように炉内に配置され
る。ランス1の上方における炉天井7および炉頂床8の
さらに上側(炉の外側)には、ランスヘッダー9が設け
られており、ランスヘッダー9には、炉の外部からエア
ーをランス1に対して供給するための管路10が接続さ
れている。
を、図面に基づいて説明する。図1は、製錬炉内部の状
態を示した図であり、符号1はランスを表す。ランス1
は、内管2と外管3からなるものであり、内管2は炉内
に鉱石およびエアーを、外管3は炉内に酸素およびエア
ーを供給するものである。ランス1の下方には、溶湯5
が滞留しており、ランス1は、その下端1aから溶湯5
の湯面6までの距離がl1となるように炉内に配置され
る。ランス1の上方における炉天井7および炉頂床8の
さらに上側(炉の外側)には、ランスヘッダー9が設け
られており、ランスヘッダー9には、炉の外部からエア
ーをランス1に対して供給するための管路10が接続さ
れている。
【0017】管路10には、管路10を通じてランス1
に供給されるエアー(ランスエアー)の圧力を測定する
圧力測定点11が設けられており、圧力測定点11は、
管路10内の圧力の値を具体的に検知するための測定手
段12に接続されている。測定手段12は制御部13に
接続されており、制御部13は、ランス1の上下位置の
移動を可能とするランス位置移動機構14に接続されて
いる。これら測定手段12、制御部13、ランス位置移
動機構14は、測定手段12の測定結果に基づいてラン
ス位置移動機構14を制御し、ランスの管理を行うこと
が可能なランス管理装置15として構成されている。
に供給されるエアー(ランスエアー)の圧力を測定する
圧力測定点11が設けられており、圧力測定点11は、
管路10内の圧力の値を具体的に検知するための測定手
段12に接続されている。測定手段12は制御部13に
接続されており、制御部13は、ランス1の上下位置の
移動を可能とするランス位置移動機構14に接続されて
いる。これら測定手段12、制御部13、ランス位置移
動機構14は、測定手段12の測定結果に基づいてラン
ス位置移動機構14を制御し、ランスの管理を行うこと
が可能なランス管理装置15として構成されている。
【0018】以上が本実施の形態における主要な構成で
あるが、次にランス管理装置15を用いたランス管理方
法について説明する。このランス管理方法は、ランス1
の下端が溶損してその長さが短くなった場合に、ランス
1中を流れるランスエアーにおける管摩擦によるエネル
ギー損失もまた減少することを利用してランス1の溶損
寸法もしくはランス1の長さを検知し、この検知結果に
基づいてランス1と湯面6との距離l1を適切な値に調
整しようというものである。
あるが、次にランス管理装置15を用いたランス管理方
法について説明する。このランス管理方法は、ランス1
の下端が溶損してその長さが短くなった場合に、ランス
1中を流れるランスエアーにおける管摩擦によるエネル
ギー損失もまた減少することを利用してランス1の溶損
寸法もしくはランス1の長さを検知し、この検知結果に
基づいてランス1と湯面6との距離l1を適切な値に調
整しようというものである。
【0019】図2(a)(b)(c)は、それぞれ、ラ
ンス1の長さLとランス1におけるランスエアー圧力P
との関係を示した図である。これらの長さLと圧力Pと
の関係の把握は、No.1、No.2、No.3の3種
類のランスについておこなわれ、これらそれぞれが
(a)、(b)、(c)に対応している。図2からわか
るように、ランス長さLとランスエアー圧力Pとは、ほ
ぼ図中において直線であらわしたような関係にある。し
たがって、ランスエアー圧力Pの変化量を監視すること
によって、ランス1の溶損寸法を知得することは妥当で
あるといえる。
ンス1の長さLとランス1におけるランスエアー圧力P
との関係を示した図である。これらの長さLと圧力Pと
の関係の把握は、No.1、No.2、No.3の3種
類のランスについておこなわれ、これらそれぞれが
(a)、(b)、(c)に対応している。図2からわか
るように、ランス長さLとランスエアー圧力Pとは、ほ
ぼ図中において直線であらわしたような関係にある。し
たがって、ランスエアー圧力Pの変化量を監視すること
によって、ランス1の溶損寸法を知得することは妥当で
あるといえる。
【0020】以下に、本実施の形態におけるランス管理
方法の具体的な手順について説明する。まず最初に、ラ
ンスエアーの流速および炉内空気の圧力を一定に保ち、
ランス1にランスエアーを流入させる以前のランスエア
ーの圧力であるランスヘッダー圧力Ph(この場合は、
圧力測定点11における圧力)を測定手段12により測
定・監視しておく。このようにして、ランス1の溶損に
よる圧力Phの変化量ΔPを検知する。
方法の具体的な手順について説明する。まず最初に、ラ
ンスエアーの流速および炉内空気の圧力を一定に保ち、
ランス1にランスエアーを流入させる以前のランスエア
ーの圧力であるランスヘッダー圧力Ph(この場合は、
圧力測定点11における圧力)を測定手段12により測
定・監視しておく。このようにして、ランス1の溶損に
よる圧力Phの変化量ΔPを検知する。
【0021】次に、圧力の変化量ΔPからランス1の溶
損寸法Laを求める。圧力の変化量ΔPは、管摩擦損失
に関する次の式によってランス1の溶損寸法Laと関係
づけられる。
損寸法Laを求める。圧力の変化量ΔPは、管摩擦損失
に関する次の式によってランス1の溶損寸法Laと関係
づけられる。
【数1】 ここに、λ :ランス1の管摩擦係数 γ :空気密度 (kg/m2) La:ランス1の溶損寸法 (m) D :ランス1の内径 (m) V :ランスエアーの流速 (m/s) g :重力加速度 (m/s2) である。
【0022】以上のような圧力の変化量ΔPとランス1
の溶損寸法Laとの関係式を利用して、制御部13にお
いてランス1の溶損寸法Laが求められる。また、ラン
ス1を最初に炉に配設したときのランス1の長さ寸法が
既知であれば、その後の溶損寸法Laとから、溶損を経
た後のランス1の長さLが求められることとなる。
の溶損寸法Laとの関係式を利用して、制御部13にお
いてランス1の溶損寸法Laが求められる。また、ラン
ス1を最初に炉に配設したときのランス1の長さ寸法が
既知であれば、その後の溶損寸法Laとから、溶損を経
た後のランス1の長さLが求められることとなる。
【0023】最後に、溶損を経た後のランス1の長さL
または溶損寸法Laに基づいて、ランス1の下端1aが
適切な位置に配置されるようにランス1の位置の移動寸
法を制御部13において決定し、その結果に基づいてラ
ンス位置移動機構14によってランス1の下端位置を調
節する。
または溶損寸法Laに基づいて、ランス1の下端1aが
適切な位置に配置されるようにランス1の位置の移動寸
法を制御部13において決定し、その結果に基づいてラ
ンス位置移動機構14によってランス1の下端位置を調
節する。
【0024】以上が、本実施の形態におけるランス管理
装置15を用いたランス管理方法である。次に、本実施
の形態のランス管理方法の妥当性を調べるための試験と
その結果について述べる。この試験は、上記の式を用い
てランスの長さLからランスヘッダー圧力Phを計算
し、この計算結果と実際のランスヘッダー圧力Phを比
較したものである。
装置15を用いたランス管理方法である。次に、本実施
の形態のランス管理方法の妥当性を調べるための試験と
その結果について述べる。この試験は、上記の式を用い
てランスの長さLからランスヘッダー圧力Phを計算
し、この計算結果と実際のランスヘッダー圧力Phを比
較したものである。
【0025】ランスヘッダー圧力Phを上記の式を用い
て計算するためには、まずランス1における単管部分の
摩擦係数λ1と、二重管部分の摩擦係数λ2を求めてお
く必要がある。これらの摩擦係数の算定は以下のように
して行った。二重管部分の摩擦係数λ2を求める場合に
は、図3(a)に示すように、ランス1が溶損したら、
内管2の位置は固定しておき、溶損寸法距離だけランス
ヘッダー9の位置を下方に移動した状態(単管部分の長
さl2は変化せず、二重管部分の長さl3のみを変化させ
た状態)とし、この状態で、ランスヘッダー圧力を測定
し、ランス1溶損前の圧力と比較する。これによって得
られたランス1溶損前後における圧力減少値と、ランス
1の溶損寸法とから、二重管部分の摩擦係数λ2が求め
られる。この結果を表1に示す。
て計算するためには、まずランス1における単管部分の
摩擦係数λ1と、二重管部分の摩擦係数λ2を求めてお
く必要がある。これらの摩擦係数の算定は以下のように
して行った。二重管部分の摩擦係数λ2を求める場合に
は、図3(a)に示すように、ランス1が溶損したら、
内管2の位置は固定しておき、溶損寸法距離だけランス
ヘッダー9の位置を下方に移動した状態(単管部分の長
さl2は変化せず、二重管部分の長さl3のみを変化させ
た状態)とし、この状態で、ランスヘッダー圧力を測定
し、ランス1溶損前の圧力と比較する。これによって得
られたランス1溶損前後における圧力減少値と、ランス
1の溶損寸法とから、二重管部分の摩擦係数λ2が求め
られる。この結果を表1に示す。
【表1】
【0026】また、単管部分の摩擦係数λ1を求める場
合には、図3(b)に示すように、ランス1が溶損した
ら、内管2の位置およびランスヘッダー9の位置を変化
させずに、ランスヘッダー圧力を測定する。このとき、
ランス1の溶損前後において単管部分の長さはl4減少
してl5となり、また、二重管部分の長さl3は変化しな
いため、ランス1の溶損の前後における圧力減少値と、
ランス1の溶損寸法とから、単管部分の摩擦係数λ1が
求められる。この結果を表2に示す。
合には、図3(b)に示すように、ランス1が溶損した
ら、内管2の位置およびランスヘッダー9の位置を変化
させずに、ランスヘッダー圧力を測定する。このとき、
ランス1の溶損前後において単管部分の長さはl4減少
してl5となり、また、二重管部分の長さl3は変化しな
いため、ランス1の溶損の前後における圧力減少値と、
ランス1の溶損寸法とから、単管部分の摩擦係数λ1が
求められる。この結果を表2に示す。
【表2】
【0027】以上のようにして求めた摩擦係数λ1、λ
2を用いて、上述した式からランスヘッダー圧力Phを
求めるわけであるが、その際、二重管部分のランス1の
内径Dの扱いが問題となる。本試験においては、ランス
1のうち、二重管構造とされている部分においては、上
式におけるランス1の内径Dを、以下の水力径D’に置
き換えることによって、ランスヘッダー圧力Phの算定
を行った。
2を用いて、上述した式からランスヘッダー圧力Phを
求めるわけであるが、その際、二重管部分のランス1の
内径Dの扱いが問題となる。本試験においては、ランス
1のうち、二重管構造とされている部分においては、上
式におけるランス1の内径Dを、以下の水力径D’に置
き換えることによって、ランスヘッダー圧力Phの算定
を行った。
【数2】 ここに、D’:水力径 (m) R2:外管3の内径(ランス1の内径)(m) R1:内管2の外径 (m) 。
【0028】以上のようにして求めた摩擦係数λ1、λ
2、およびランス1の内径D等により、およびランスヘ
ッダー圧力Phを計算し、その結果を実測値と比較した
のが、図4中に示すグラフである。なお、図中に示した
結果は、単管部の溶損寸法に対応してランスヘッダー9
を下げていき、ランス下端1aから湯面6までの距離l
1を常に一定に保つと同時に、二重管部の長さ寸法l3を
徐々に縮小していった場合のものである。図4中に示し
たグラフによれば、ランスヘッダー圧力Phの実測値お
よび計算値は、いずれのランス(No.1、No.2、
No.3)においても、ほぼ一致している。以上の結果
により、逆にランスヘッダー圧力Phからランス長さL
を予測することも十分可能であると考えられる。
2、およびランス1の内径D等により、およびランスヘ
ッダー圧力Phを計算し、その結果を実測値と比較した
のが、図4中に示すグラフである。なお、図中に示した
結果は、単管部の溶損寸法に対応してランスヘッダー9
を下げていき、ランス下端1aから湯面6までの距離l
1を常に一定に保つと同時に、二重管部の長さ寸法l3を
徐々に縮小していった場合のものである。図4中に示し
たグラフによれば、ランスヘッダー圧力Phの実測値お
よび計算値は、いずれのランス(No.1、No.2、
No.3)においても、ほぼ一致している。以上の結果
により、逆にランスヘッダー圧力Phからランス長さL
を予測することも十分可能であると考えられる。
【0029】以上説明したように、本実施の形態のラン
ス管理装置15および製錬炉のランス管理方法において
は、ランスエアーの圧力から、ランスの長さまたはラン
スの溶損寸法を予測することができるため、ランスの位
置調整や交換などの管理に際して、従来のように、炉に
対する鉱石等の供給を停止して、目視によりその位置を
確認する必要がない。したがって、本実施の形態のラン
ス管理装置15および製錬炉のランス管理方法を採用す
ることによって、炉の稼働率を向上させることができ、
それにより操業効率の向上を図ることができる。
ス管理装置15および製錬炉のランス管理方法において
は、ランスエアーの圧力から、ランスの長さまたはラン
スの溶損寸法を予測することができるため、ランスの位
置調整や交換などの管理に際して、従来のように、炉に
対する鉱石等の供給を停止して、目視によりその位置を
確認する必要がない。したがって、本実施の形態のラン
ス管理装置15および製錬炉のランス管理方法を採用す
ることによって、炉の稼働率を向上させることができ、
それにより操業効率の向上を図ることができる。
【0030】また、本実施の形態の製錬炉のランス管理
方法では、ランスエアーの圧力変化から溶損寸法等を知
得するため、ランスエアーの溶損による圧力変化が有意
な値として検出可能であるように、ランスエアーの圧力
が小さいことが望ましく、そのため図1におけるランス
1のような上吹きランスの管理に用いられるのが好適で
ある。
方法では、ランスエアーの圧力変化から溶損寸法等を知
得するため、ランスエアーの溶損による圧力変化が有意
な値として検出可能であるように、ランスエアーの圧力
が小さいことが望ましく、そのため図1におけるランス
1のような上吹きランスの管理に用いられるのが好適で
ある。
【0031】さらに、本実施の形態の製錬炉のランス管
理方法では、ランスエアーの圧力の測定結果に基づき、
ランスの位置調整を行うこととされているため、従来の
ようにランス位置調整に際して、炉に対する鉱石等の供
給を停止して、目視によりその位置を確認する必要がな
いばかりでなく、これらの位置調整作業を自動制御によ
って行うことも可能であり、したがって操業の効率化を
図ることができる。
理方法では、ランスエアーの圧力の測定結果に基づき、
ランスの位置調整を行うこととされているため、従来の
ようにランス位置調整に際して、炉に対する鉱石等の供
給を停止して、目視によりその位置を確認する必要がな
いばかりでなく、これらの位置調整作業を自動制御によ
って行うことも可能であり、したがって操業の効率化を
図ることができる。
【0032】なお、上記実施の形態においては、ランス
長さLを知得する際に、ランスの溶損寸法Laをあらか
じめ求めてから、ランスの溶損前の長さとからランス長
さLを求めることとされているが、ランスエアーの流
速、炉内の空気圧力、およびランスヘッダー圧力などか
ら、直接、ランス長さLを算定するようにしてもよい。
長さLを知得する際に、ランスの溶損寸法Laをあらか
じめ求めてから、ランスの溶損前の長さとからランス長
さLを求めることとされているが、ランスエアーの流
速、炉内の空気圧力、およびランスヘッダー圧力などか
ら、直接、ランス長さLを算定するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る製
錬炉のランス管理方法によれば、管路内のランスエアー
の流速を一定にした上で、管路内の圧力を測定し、その
測定結果に基づいてランスの長さまたは溶損寸法を知得
してランスを管理するため、ランスの位置調整や交換な
どの管理に際して、従来のように、炉に対する鉱石等の
供給を停止して、目視によりその位置を確認する必要が
なく、したがって、炉の稼働率を向上させることがで
き、操業効率の向上を図ることができる。
錬炉のランス管理方法によれば、管路内のランスエアー
の流速を一定にした上で、管路内の圧力を測定し、その
測定結果に基づいてランスの長さまたは溶損寸法を知得
してランスを管理するため、ランスの位置調整や交換な
どの管理に際して、従来のように、炉に対する鉱石等の
供給を停止して、目視によりその位置を確認する必要が
なく、したがって、炉の稼働率を向上させることがで
き、操業効率の向上を図ることができる。
【0034】請求項2に係る製錬炉のランス管理方法に
よれば、ランスが上吹きランスとされているため、ラン
スの溶損によるランスエアー圧力の変化量を容易に検出
でき、したがって請求項1に係る発明が容易に実現可能
である。
よれば、ランスが上吹きランスとされているため、ラン
スの溶損によるランスエアー圧力の変化量を容易に検出
でき、したがって請求項1に係る発明が容易に実現可能
である。
【0035】請求項3に係る製錬炉のランス管理方法に
よれば、ランスエアーの圧力の測定結果に基づき、ラン
スの位置調整を行うこととされているため、従来のよう
にランス位置調整に際して、炉に対する鉱石等の供給を
停止して、目視によりその位置を確認する必要がないば
かりでなく、これらの位置調整作業を自動制御によって
行うことも可能となり、これによって操業の効率化を図
ることができる。
よれば、ランスエアーの圧力の測定結果に基づき、ラン
スの位置調整を行うこととされているため、従来のよう
にランス位置調整に際して、炉に対する鉱石等の供給を
停止して、目視によりその位置を確認する必要がないば
かりでなく、これらの位置調整作業を自動制御によって
行うことも可能となり、これによって操業の効率化を図
ることができる。
【0036】請求項4に係る製錬炉のランス管理装置に
よれば、測定手段によりランスエアーの圧力を測定し、
その結果に基づき、制御部によってランス位置移動機構
を駆動させランスの位置調整を行うこととされているた
め、従来のようにランス位置調整に際して、炉に対する
鉱石等の供給を停止して、目視によりその位置を確認す
る必要がないばかりでなく、これらの位置調整作業を自
動制御によって行うことも可能となり、製錬炉の稼働率
の向上化および操業の効率化が図られる。
よれば、測定手段によりランスエアーの圧力を測定し、
その結果に基づき、制御部によってランス位置移動機構
を駆動させランスの位置調整を行うこととされているた
め、従来のようにランス位置調整に際して、炉に対する
鉱石等の供給を停止して、目視によりその位置を確認す
る必要がないばかりでなく、これらの位置調整作業を自
動制御によって行うことも可能となり、製錬炉の稼働率
の向上化および操業の効率化が図られる。
【図1】 本発明の一実施の形態の模式的に示す製錬炉
内部および製錬炉に設けられたランスの断面図である。
内部および製錬炉に設けられたランスの断面図である。
【図2】 本発明の製錬炉のランス管理方法の原理の妥
当性を示すための、ランスエアー圧とランス長さとの測
定値の関係を示すグラフである。
当性を示すための、ランスエアー圧とランス長さとの測
定値の関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の製錬炉のランス管理方法の妥当性を
示す試験を行うために、ランスにおける二重管部および
単管部の摩擦係数を推定する際の手順を示した図であ
る。
示す試験を行うために、ランスにおける二重管部および
単管部の摩擦係数を推定する際の手順を示した図であ
る。
【図4】 本発明の製錬炉のランス管理方法の妥当性を
示す試験の結果を示すための、ランスヘッダー圧力とラ
ンス長さとの関係を表すグラフである。
示す試験の結果を示すための、ランスヘッダー圧力とラ
ンス長さとの関係を表すグラフである。
1 ランス 2 内管 3 外管 10 管路 11 圧力測定点 12 測定手段 13 制御部 14 ランス位置移動機構 15 ランス管理装置
Claims (4)
- 【請求項1】 炉内に内管および外管からなるランスが
配設され、該ランスの外管の上端側に接続された管路か
ら、該外管内にランスエアーを供給しつつ、前記内管か
ら原料を供給する製錬炉のランス管理方法であって、 前記管路内の前記ランスエアーの流速を一定にした上
で、該管路内の圧力を測定し、その測定結果に基づいて
前記ランスの長さまたは溶損寸法を知得して該ランスを
管理することを特徴とする製錬炉のランス管理方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製錬炉のランス管理方法
であって、 前記ランスは上吹きランスであることを特徴とする製錬
炉のランス管理方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の製錬炉のランス
管理方法であって、 前記測定結果に基づき前記ランスの上下位置を調節し、
該ランスの下端位置を定位置に調整することを特徴とす
る製錬炉のランス管理方法。 - 【請求項4】 炉内に内管および外管からなるランスが
配設され、該ランスの外管の上端側に接続された管路か
ら、該外管内にランスエアーを供給しつつ、前記内管か
ら原料を供給する製錬炉のランス管理装置において、 前記ランスエアーの圧力を測定する測定手段と、 前記ランスの上下位置を調整するランス位置移動機構
と、 前記測定手段の測定結果に基づいて前記ランス位置移動
機構を制御する制御部を備えてなる製錬炉のランス管理
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32318096A JPH10170166A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32318096A JPH10170166A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10170166A true JPH10170166A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18151969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32318096A Withdrawn JPH10170166A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 製錬炉のランス管理方法およびランス管理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10170166A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014522954A (ja) * | 2011-06-30 | 2014-09-08 | オウトテック オサケイティオ ユルキネン | 上部浸漬注入ランス |
-
1996
- 1996-12-03 JP JP32318096A patent/JPH10170166A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014522954A (ja) * | 2011-06-30 | 2014-09-08 | オウトテック オサケイティオ ユルキネン | 上部浸漬注入ランス |
| US9528766B2 (en) | 2011-06-30 | 2016-12-27 | Outotec Oyj | Top submerged injecting lances |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |