JPH10171104A - ポジ型感光性平版印刷版の支持体の製造方法 - Google Patents

ポジ型感光性平版印刷版の支持体の製造方法

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JPH10171104A
JPH10171104A JP33577096A JP33577096A JPH10171104A JP H10171104 A JPH10171104 A JP H10171104A JP 33577096 A JP33577096 A JP 33577096A JP 33577096 A JP33577096 A JP 33577096A JP H10171104 A JPH10171104 A JP H10171104A
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printing plate
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aqueous solution
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JP33577096A
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Kazuyuki Nishio
和之 西尾
Takahiro Mori
孝博 森
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストップ汚れ性、感光体残り性、消去性、フ
リンジ汚れ、スラッジ、耐刷性を同時に満足させるポジ
型感光性平版印刷版が得られるようなポジ型感光性平版
印刷版の支持体の製造方法の提供。 【解決手段】 塩酸水溶液中での電解粗面化処理、陽極
酸化処理、親水化処理をこの順で施したアルミニウム支
持体上に感光層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版の
支持体の製造方法において、該親水化処理がカルボン
酸塩水溶液により行われ、かつ該親水化処理を行う前又
は後に、SiO2/M2O(Mはアルカリ金属を表す)の
モル比が3.0〜4.0、アルカリ金属ケイ酸塩濃度が
0.05〜0.5wt%であるアルカリ金属ケイ酸塩水
溶液による親水化処理を行う事、又は上記カルボン酸
水溶液による親水化処理後、親水性高分子水溶液による
親水化処理を行う事を特徴とするポジ型感光性平版印刷
版の支持体の製造方法により達成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷版
の支持体の製造方法に関し、詳しくはストップ汚れ、感
光体残り性、消去性、フリンジ汚れ、スラッジ、耐刷性
に優れたポジ型感光性平版印刷版が得られるようなポジ
型感光性平版印刷版の支持体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性平版印刷版に用いられる支
持体としては、印刷適性の面から親水性、保水性、感光
層との接着性に優れたものが要求され、このような観点
から通常、表面を砂目立てといわれる粗面化処理を施さ
れたアルミニウム版が用いられている。粗面化処理は、
ボール研磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨、ホ
ーニング研磨等の機械的粗面化法、また塩酸、硝酸等の
酸性電解液中で交流或いは直流によって支持体表面を電
解処理する電気化学的粗面化法等が知られている。
【0003】このような方法で砂目立て処理したアルミ
ニウム版はそのままでは印刷適性、耐摩耗性に劣るの
で、次いで陽極酸化処理を施し、酸化皮膜を形成する。
更に、現像性能、製版性能や印刷性能を満足させる事を
目的として陽極酸化皮膜の親水化処理を行う。親水化処
理としては、米国特許第2,714,066号、第3,
181,461号、第3,280,734号、第3,9
02,734号に開示されているようなアルカリ金属シ
リケート(例えば珪酸ナトリウム水溶液)法、特公昭3
6−22063号に開示されているフッ化ジルコン酸カ
リウム、米国特許第3,276,868号、第4,15
3,461号、第4,689,272号に開示されてい
るポリビニルスルホン酸で処理する方法、特開昭56−
21126号に開示されている親水性樹脂と水溶性塩か
らなる下塗層を設ける方法、特開昭64−14090号
で開示されているカルボン酸塩からなる下塗層を設ける
方法、特開昭63−130391号で開示されている少
なくとも1つのアミノ基と、カルボキシル基及びスルホ
基から選ばれた少なくとも1つの基とを有する化合物の
無機酸塩及び有機酸塩から選ばれた少なくとも1つから
なる親水層を設ける方法、特開昭63−165183号
で開示されている少なくとも1つのアミノ基と、ホスホ
ン基又はホスホン基の塩を含む親水層を設ける方法等、
数多くの提案がなされているが、何れも印刷時に見当合
わせや休憩等でしばらく印刷機を停止した後、印刷再開
時に発生する微点状の汚れ(以下、ストップ汚れと記
す。)、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ、スラッ
ジ、耐刷性等を同時に満たす事はできなかった。
【0004】更に、粗面形状では、米国特許第4,30
1,229号ではピット径の累積度数分布と中心線平均
粗さを規定、米国特許第3,861,917号では粗面
の深さを規定、カナダ特許第955,449号では粗面
の山の高さと直径を規定、ドイツ特許第1,813,4
43号では粗面の高低差を規定、特開昭55−1322
94号では平均深さを規定、特開平5−24376号で
はピット径と径に垂直な方向の最大深さを規定等が提案
されているがこれらの形状でも、ストップ汚れ、スラッ
ジ等の改善には不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、ストップ汚れ性、感光体残り
性、消去性、フリンジ汚れ、スラッジ、耐刷性を同時に
満足させるポジ型感光性平版印刷版が得られるようなポ
ジ型平版印刷版の支持体の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記手段により達成される。
【0007】 塩酸水溶液中での電解粗面化処理、陽
極酸化処理、親水化処理をこの順で施したアルミニウム
支持体上に感光層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版
の支持体の製造方法において、該親水化処理がカルボン
酸塩水溶液による親水化処理を行う前又は後に、SiO
2/M2O(Mはアルカリ金属を表す)のモル比が3.0
〜4.0、アルカリ金属ケイ酸塩濃度が0.05〜0.
5wt%であるアルカリ金属ケイ酸塩水溶液による親水
化処理を行う事を特徴とするポジ型感光性平版印刷版の
支持体の製造方法。
【0008】 塩酸水溶液中での電解粗面化処理、陽
極酸化処理、親水化処理をこの順で施したアルミニウム
支持体上に感光層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版
の支持体の製造方法において、該親水化処理がカルボン
酸塩水溶液による親水化処理を行い、次いで親水性高分
子水溶液による親水化処理を行う事を特徴とするポジ型
感光性平版印刷版の支持体の製造方法。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明に使用されるアルミニウム支持体に
は、純アルミニウム及びアルミニウム合金よりなる支持
体が含まれる。アルミニウム合金としては種々のものが
使用でき、例えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、
クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケル、チタン、ナト
リウム、鉄等の金属とアルミニウムの合金が用いられ
る。本発明に使用されるアルミニウム支持体は、組成を
特に限定するものではなく、公知、公用のものを適用す
る事ができる。好ましい素材としてはJIS規格A10
50、同1100に規定されるものである。
【0011】アルミニウム支持体は、粗面化に先立って
アルミニウム表面の圧延油を除去するために脱脂処理を
施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレン、
シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケロシン、トリエ
タノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱脂処
理等が用いられる。また、脱脂処理には、苛性ソーダ等
のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱脂処理に
苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を用いた場合、上記脱脂
処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜も除去するこ
とができる。脱脂処理に苛性ソーダ等のアルカリ水溶液
を用いた場合、支持体の表面にはスマットが生成するの
で、この場合には、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の
酸、又はそれらの混酸に浸漬しデスマット処理を施すこ
とが好ましい。
【0012】次に本発明の感光性平版印刷版の支持体の
製造における粗面化処理について説明する。
【0013】本発明においては、塩酸水溶液中での電解
粗面化処理を前提条件とする。
【0014】塩酸水溶液中での電解条件は特に規定はな
いが、例えば塩酸の濃度が1〜10wt%、液温5〜5
0℃、電流密度20〜100A/dm2、電気量100
〜800C/dm2の範囲で行うことが好ましい。
【0015】そして、上記塩酸水溶液による電解粗面化
処理を行った後には酸又は塩基による化学的な処理を行
う。この目的は、電解粗面化処理でできた表面に残存し
ているスマット等を取り除くためである。
【0016】酸としては、例えば硫酸、過硫酸、弗酸、
燐酸、硝酸、塩酸等が含まれ、塩基としては、例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が含まれる。これ
らの中でもアルカリの水溶液を用いるのが好ましい。上
記処理をアルカリの水溶液で行った場合、支持体の表面
にはスマットが生成するので、この場合には、燐酸、硝
酸、硫酸、クロム酸等の酸、或いはそれらの混酸に浸漬
しデスマット処理を施すことが好ましい。
【0017】陽極酸化は従来よりこの分野で行われてい
る手法で行う事ができる。具体的には、硫酸、りん酸、
クロム酸、しゅう酸、スルファミン酸或いはこれらの2
種以上を組み合わせ、水溶液中でアルミニウムに直流電
流を流してアルミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形
成させる。陽極酸化の条件は使用される電解液によって
種々変化するが、一般的には電解液の濃度が1〜50w
t%、液温5〜50℃、電流密度2〜10A/dm2
電圧5〜50V、電解時間1〜100秒の範囲で0.5
〜5g/m2の酸化皮膜量とするのが適当である。ま
た、これらの陽極酸化処理で硫酸、りん酸の電解液を用
いる手法が一般的である。
【0018】続いて本発明の特徴であるアルミニウム陽
極酸化皮膜上に行う親水化処理について説明する。
【0019】本発明の効果を達成するためには カルボン酸塩水溶液による親水化処理を行う前又は
後に、SiO2/M2O(Mはアルカリ金属を表す)のモ
ル比が3.0〜4.0、アルカリ金属ケイ酸塩の濃度が
0,05〜0.5wt%である金属ケイ酸塩水溶液によ
る親水化処理を行うこと、カルボン酸塩水溶液による
親水化処理を行い、次いで親水性高分子水溶液による親
水化処理を行うことが必要である。
【0020】本発明の親水化処理に用いられるカルボン
酸塩は以下の構造式(I)〜(III)を有する化合物
である。
【0021】(I) (RCOO)nZ (II) R2COO−Z−OOCR3 又は (III) R4(COO)2Z 但し、R1、R2、R3はそれぞれ同一でも異なっていて
もよい水素又は1〜10個の炭素原子を有する脂肪族
基、脂環式又は芳香族基を表し、R4は炭素数0〜10
個の脂肪族基、脂環式又は芳香族基の2価の基である。
【0022】Zは水素イオン、NH4イオン、Ia族金
属イオンもしくはIIa族、VIIa族、VIII族、IIb族又
はIVb族金属から選ばれる1価又は2価のイオンであ
る。そして、nは1又は2の整数を表す。
【0023】好ましくは、以下の構造式を有する化合物
の少なくとも1つを含む親水性化合物である。
【0024】
【化1】
【0025】但し、R1、R2、R3はそれぞれ同一でも
異なってもよい水素又は1〜10個の炭素数を有する脂
肪族、脂環式又は芳香族基である。
【0026】R4は脂肪族、脂環式又は芳香族化合物か
ら誘導される2価の基であり、X1はNH4イオン又はア
ルカリ金属イオンから選ばれ(但し、X2、X3が同時に
水素であることはない)、そしてYはIIa族、VIIa
族、VII族、IIb族又はIVb族金属から選ばれる2価の
金属イオンである。
【0027】これらの化合物のうち本発明で用いられる
有用な化合物は、ギ酸アンモニウム、ギ酸ナトリウム、
ギ酸カリウム、ギ酸リチウム、ギ酸カルシウム、ギ酸バ
リウム、ギ酸マグネシウム、ギ酸亜鉛、ギ酸マンガン、
ギ酸ニッケル、ギ酸ストロンチウム、ギ酸鉛、酢酸アン
モニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸バリウム、酢酸マグネシウ
ム、酢酸亜鉛、酢酸ニッケル、酢酸ストロンチウム、酢
酸鉛、プロピオン酸アンモニウム、プロピオン酸ナトリ
ウム、プロピオン酸カリウム、プロピオン酸リチウム、
プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸バリウム、プロ
ピオン酸マグネシウム、プロピオン酸亜鉛、プロピオン
酸マンガン、プロピオン酸ニッケル、プロピオン酸スト
ロンチウム、プロピオン酸鉛、酪酸アンモニウム、酪酸
ナトリウム、酪酸カリウム、酪酸リチウム、酪酸カルシ
ウム、酪酸バリウム、酪酸マグネシウム、酪酸亜鉛、酪
酸マンガン、酪酸ニッケル、酪酸ストロンチウム、酪酸
鉛、蓚酸アンモニウム、蓚酸ナトリウム、蓚酸カリウ
ム、蓚酸リチウム、蓚酸カルシウム、蓚酸バリウム、蓚
酸マグネシウム、蓚酸亜鉛、蓚酸マンガン、蓚酸ニッケ
ル、蓚酸ストロンチウム、蓚酸鉛、マロン酸アンモニウ
ム、マロン酸ナトリウム、マロン酸カリウム、マロン酸
リチウム、マロン酸バリウム、マロン酸カルシウム、マ
ロン酸ニッケル、マロン酸マグネシウム、マロン酸マン
ガン、マロン酸亜鉛、マロン酸ストロンチウム、マロン
酸鉛、コハク酸アンモニウム、コハク酸ナトリウム、コ
ハク酸カリウム、コハク酸リチウム、コハク酸カルシウ
ム、コハク酸バリウム、コハク酸マグネシウム、コハク
酸亜鉛、コハク酸マンガン、コハク酸ニッケル、コハク
酸ストロンチウム、コハク鉛、グルタル酸アンモニウ
ム、グルタル酸ナトリウム、グルタル酸カリウム、グル
タル酸リチウム、グルタル酸カルシウム、グルタル酸バ
リウム、グルタル酸マグネシウム、グルタル酸亜鉛、グ
ルタル酸マンガン、グルタル酸ニッケル、グルタル酸ス
トロンチウム、グルタル酸鉛、フタル酸アンモニウム、
フタル酸ナトリウム、フタル酸カリウム、フタル酸リチ
ウム、フタル酸カルシウム、フタル酸バリウム、フタル
酸マグネシウム、フタル酸亜鉛、フタル酸マンガン、フ
タル酸ニッケル、フタル酸ストロンチウム、フタル酸鉛
などである。
【0028】上記のような親水性化合物を、濃度0.0
01〜10wt%、温度30℃〜95℃の水溶液として
アルミニウム支持体の浸漬に用いる。浸漬時間は1〜6
0秒の範囲が適当である。
【0029】カルボン酸塩水溶液の親水化処理の前又は
後に、SiO2/M2O(Mはアルカリ金属を表す)のモ
ル比が3.0〜4.0、アルカリ金属ケイ酸塩の濃度が
0.05〜0.5wt%であるアルカリ金属ケイ酸塩水
溶液による親水化処理の浸漬条件は、例えば、25℃で
のpHが9〜12であるアルカリ金属ケイ酸塩水溶液
に、20〜60℃で1〜90秒間浸漬するのが好まし
い。アルカリ金属ケイ酸塩としては、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウムなどが使用される。また、pHを調
整するために水酸化物を微量添加しても良い。
【0030】カルボン酸塩水溶液による親水化処理後に
行う親水性高分子水溶液による親水化処理に用いられる
親水性高分子は、水又は水を主体とする溶剤に溶解し、
かつ皮膜形成能を有するものから選ばれる。
【0031】本発明で用いられる親水性高分子化合物
は、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニル
アルコール、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリ
ビニルピロリドンなどのアクリル酸共重合体;ポリエチ
レンイミン、ジアクリルジメチルアルミニウムクロライ
ド、ポリビニルイミダゾリン、ポリアルキルアミノエチ
ルアクリレートなどのマレイン酸共重合体;またポリエ
チレングリコールポリオキシエチレン、ポリプロピレン
グリコール、エチレンジアミン、ヘキサエチレンジアミ
ン、ポリウレタン樹脂、ポリヒドロキシメチル尿素、ポ
リヒドロキシメチルメラミン樹脂、更に変性デンプン、
デキストリン、CMC(カルボキシメチルセルロー
ス)、CEC(カルボキシエチルセルロース)、ヒドロ
キシエチルセルロース、グアーガム、トラガカントガ
ム、アラビアガム、キサンタンガム、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチンなどの水溶性高分子が挙げられる。
【0032】上記高分子を1wt%以下、好ましくは
0.001〜0.1wt%を含む水溶液を好ましくはp
H9以下、温度30〜95℃、浸漬時間1〜90秒間の
条件で支持体の浸漬に用いる。
【0033】本発明に用いられる感光液としては公知の
ポジ型平版印刷版用の感光液を使用することができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を例証す
る。
【0035】実施例1 厚さ0.3mmのアルミニウム版(材質1050、調質
H16)を、85℃に保たれた10%水酸化ナトリウム
水溶液中に浸漬し、30秒間脱脂処理を行った後水洗し
た。この脱脂したアルミニウム版を、25℃に保たれた
10%硫酸水溶液中に1分間浸漬し、デスマット処理し
た後水洗した。次いでこのアルミニウム版を、1.0%
の塩酸水溶液中において、温度30℃、電流密度60A
/dm2の条件で50Hzの正弦波交流電流により30
秒間電解粗面化した。その後、60℃に保たれた10%
水酸化ナトリウム水溶液中に10秒間浸漬し、次いで2
5℃に保たれた10%硫酸水溶液中に20秒間浸漬し、
デスマット処理した後、水洗した。続いて、20%硫酸
水溶液中で温度35℃、電流密度3A/dm2の条件で
60秒間陽極酸化処理を行った。その後濃度0.05w
t%、温度95℃のシュウ酸ナトリウム水溶液に15秒
間浸漬し第一の親水化処理を行った。10秒間流水で水
洗した後、SiO2/Na2Oのモル比が3.7のケイ酸
ナトリウムを用いて濃度0.2wt%、温度30℃の水
溶液に30秒間浸漬し、第二の親水化処理を行った。1
0秒間の水洗後、80℃で5分間乾燥してアルミニウム
支持体1を得た。
【0036】次に、下記組成の感光性組成物塗布液をワ
イヤーバーを用いて塗布し、80℃で2分間乾燥し、感
光性平版印刷版を得た。このとき、感光性組成物塗布液
は乾燥重量として2.0g/m2となるようにした。
【0037】 ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾール のモル比が10/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw:3000)とo−ナフトキノンジアジド− 5−スルホニルクロリドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学[株]製) 0.08g 2、4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル) −S−トリアジン 0.15g FC−430(住友3M[株]製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml 得られた感光性平版印刷版を80cm×60cmに切断
し、光源として4kWメタルハライドランプを使用し、
8mW/cm2、60秒間照射することにより露光し
た。この露光済みの感光性平版印刷版を、市販されてい
る現像液SDR−1(コニカ[株]製)を6倍に希釈、
現像時間40秒、現像温度30℃で現像した。
【0038】支持体1を用いて得られたポジ型平版印刷
版について下記方法でストップ汚れ性、感光体残り性、
消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐刷性を評価し
た。
【0039】(ストップ汚れ性)耐刷性の評価と同様の
条件で印刷を行い、5000枚刷った時点でいったん印
刷機を停止し、1時間放置した後印刷を開始し、発生し
た微点状の汚れを100cm2内の個数で評価した。
【0040】(感光体残り性)現像処理後に支持体につ
いて、以下の様に評価を行った。
【0041】 ○:感光体が検出されない(UV測定で基準に対する吸
光度差が0.006以下) △:僅かに感光体が検出される(UV測定で基準に対す
る吸光度差が0.015未満) ×:明らかに感光体が検出される(UV測定で基準に対
する吸光度差が0.015以上) (消去性)画像部に修正液を塗布し、一定時間経過後修
正液を水洗除去する消去作業において、上記経過時間を
10秒間〜60秒間で10秒きざみで変えた場合に何秒
間で画像部の消去が完了するかを測定し、下記の基準で
評価した。
【0042】 A:10秒間以内 B:10秒より長く20秒間以内 C:20秒より長く30秒以内 D:30秒間より長い (フリンジ状汚れ)消去液を毛筆に含ませてステップ画
像の上に塗布し、30秒、5分、10分、15分放置後
水で洗い流して、消去部の周りの汚れを、ルーペを用い
て下記の基準で判断した。
【0043】 ○:フリンジ状の汚れはみられない △:ルーペを用いるとフリンジ状の汚れが認められる ×:目視でもフリンジ状の汚れが認められる (スラッジ)現像液1リットルに対し、10m2のアル
ミニウム支持体の現像処理を行い、現像液中に発生した
カスの状態を以下の様に判定した。
【0044】 ○:カスが全く生じなかった △:カスが僅かに発生した ×:カスが発生した (耐刷性)得られた平版印刷版を、印刷機(三菱重工業
[株]製DAIYA1Fー1)にかけコート紙、湿し水
(東京インキ[株]製エッチ液SG−51 濃度1.5
%)、インキ(東洋インキ製造[株]製ハイプラスM紅)
を使用して印刷を行い、印刷物の画像部にインキ着肉不
良が現れるか、又は非画像部にインキが付着するまで印
刷を行い、その時の印刷枚数を耐刷性として評価した。
【0045】評価結果を表1に示す。
【0046】実施例2 第一の親水化処理において、濃度0.1wt%、90℃
の酢酸ニッケル水溶液に15秒間浸漬した以外は実施例
1と同様にして支持体2を得た。
【0047】支持体2を用いて得られたポジ型平版印刷
版について実施例1記載の方法でストップ汚れ性、感光
体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐刷性
を調べたところ、表1に示した結果が得られた。
【0048】実施例3 親水化処理において、ケイ酸ナトリウムによる親水化処
理後にシュウ酸ナトリウムによる親水化処理を行った以
外は実施例1と同様にして支持体3を得た。
【0049】支持体3を用いて得られたポジ型平版印刷
版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ性、
感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐
刷性を調べたところ、表1に示した結果が得られた。
【0050】比較例1 第二の親水化処理においてSiO2/M2O比が2.5、
濃度1.5wt%のケイ酸ナトリウム水溶液を用いた以
外は実施例1と同様にして支持体4を得た。支持体4を
用いて得られたポジ型平版印刷版について実施例1記載
の評価方法でストップ汚れ性、感光体残り性、消去性、
フリンジ汚れ性、スラッジ、耐刷性を調べたところ、表
1に示した結果が得られた。
【0051】比較例2 第二のケイ酸ナトリウム水溶液の親水化処理を行わなか
った以外は実施例1と同様にして支持体5を得た。
【0052】支持体5を用いて得られたポジ型平版印刷
版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ性、
感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐
刷性を調べたところ、表1に示した結果が得られた。
【0053】比較例3 第一、第二の親水化処理を行わなかった以外は実施例1
と同様にして支持体6を得た。支持体6を用いて得られ
たポジ型平版印刷版について実施例1記載の評価方法で
ストップ汚れ性、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ
性、スラッジ、耐刷性を調べたところ、表1に示した結
果が得られた。
【0054】比較例4 電解粗面化処理において2.0%の硝酸水溶液を使用
し、温度30℃、電流密度100A/dm2の条件で5
0Hzの正弦波交流電流により60秒間電解を行った以
外は実施例1と同様にして支持体7を得た。
【0055】支持体7を用いて得られたポジ型平版印刷
版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ性、
感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐
刷性を調べたところ、表1に示した結果が得られた。
【0056】
【表1】
【0057】表1の結果から本発明の印刷版は何れもス
トップ汚れ性、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ
性、スラッジ、耐刷性に優れていることがわかる。
【0058】実施例4 親水化処理において、濃度0.01wt%、95℃のシ
ュウ酸ニッケル水溶液に20秒間浸漬し、続いて濃度
0.01wt%、80℃のデキストリン水溶液に30秒
間浸漬した以外は実施例1と同様にして支持体8を得
た。
【0059】支持体8を用いて得られたポジ型平版印刷
版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ性、
感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐
刷性を調べたところ、表2に示した結果が得られた。
【0060】実施例5 第一の親水化処理において、濃度0.05wt%、95
℃の酢酸アンモニウム水溶液に15秒間浸漬し、第二の
親水化処理において濃度0.01wt%、80℃のカル
ボキシメチルセルロース水溶液に15秒間浸漬した以外
は実施例1と同様にして支持体9を得た。
【0061】支持体9を用いて得られたポジ型平版印刷
版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ性、
感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッジ、耐
刷性を調べたところ、表2に示した結果が得られた。
【0062】比較例5 第一の親水化処理において濃度0.05wt%、95℃
の酢酸アンモニウム水溶液に15秒間浸漬し、第二の親
水化処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして支
持体10を得た。
【0063】支持体10を用いて得られたポジ型平版印
刷版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ
性、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッ
ジ、耐刷性を調べたところ、表2に示した結果が得られ
た。
【0064】比較例6 第一の親水化処理を行わなかった以外は実施例4と同様
にして支持体11を得た。
【0065】支持体11を用いて得られたポジ型平版印
刷版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ
性、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッ
ジ、耐刷性を調べたところ、表2に示した結果が得られ
た。
【0066】比較例7 電解粗面化処理において2.0%の硝酸水溶液を使用
し、温度30℃、電流密度100A/dm2の条件で5
0Hzの正弦波交流電流により60秒間電解を行った以
外は実施例4と同様にして支持体12を得た。
【0067】支持体12を用いて得られたポジ型平版印
刷版について実施例1記載の評価方法でストップ汚れ
性、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ性、スラッ
ジ、耐刷性を調べたところ、表2に示した結果が得られ
た。
【0068】
【表2】
【0069】表2の結果から本発明の印刷版は何れもス
トップ汚れ性、感光体残り性、消去性、フリンジ汚れ
性、スラッジ、耐刷性に優れていることがわかる。
【0070】
【発明の効果】本発明により、ストップ汚れ性、感光体
残り性、消去性、フリンジ汚れ、スラッジ、耐刷性を同
時に満足させるポジ型感光性平版印刷版が得られるよう
なポジ型感光性平版印刷版の支持体の製造方法を提供す
ることができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩酸水溶液中での電解粗面化処理、陽極
    酸化処理、親水化処理をこの順で施したアルミニウム支
    持体上に感光層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版の
    支持体の製造方法において、該親水化処理が、カルボン
    酸塩水溶液による親水化処理を行う前又は後に、SiO
    2/M2O(Mはアルカリ金属を表す)のモル比が3.0
    〜4.0、アルカリ金属ケイ酸塩濃度が0.05〜0.
    5wt%であるアルカリ金属ケイ酸塩水溶液による親水
    化処理を行う事を特徴とするポジ型感光性平版印刷版の
    支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 塩酸水溶液中での電解粗面化処理、陽極
    酸化処理、親水化処理をこの順で施したアルミニウム支
    持体上に感光層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版の
    支持体の製造方法において、該親水化処理がカルボン酸
    塩水溶液による親水化処理を行い、次いで親水性高分子
    水溶液による親水化処理を行う事を特徴とするポジ型感
    光性平版印刷版の支持体の製造方法。
JP33577096A 1996-12-16 1996-12-16 ポジ型感光性平版印刷版の支持体の製造方法 Pending JPH10171104A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1348570A2 (en) 2002-03-26 2003-10-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Support for lithographic printing plate and presensitized plate and method of producing lithographic printing plate
JP2006251243A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版原版

Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1348570A2 (en) 2002-03-26 2003-10-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Support for lithographic printing plate and presensitized plate and method of producing lithographic printing plate
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US7063935B2 (en) 2002-03-26 2006-06-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Support for lithographic printing plate and presensitized plate and method of producing lithographic printing plate
JP2006251243A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版原版

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