JPH10172543A - 密閉形鉛蓄電池 - Google Patents
密閉形鉛蓄電池Info
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- JPH10172543A JPH10172543A JP8328688A JP32868896A JPH10172543A JP H10172543 A JPH10172543 A JP H10172543A JP 8328688 A JP8328688 A JP 8328688A JP 32868896 A JP32868896 A JP 32868896A JP H10172543 A JPH10172543 A JP H10172543A
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- electrode plate
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 下部活物質層における充放電反応を維持し
て、下部活物質層がPbSO4 化されたままになるのを
防ぐことができる密閉形鉛蓄電池を得る。 【解決手段】 極板の上下方向の下部領域に位置する下
部活物質層7の平均細孔径を、その上の上部領域に位置
する上部活物質層6の平均細孔径に比べて大きくする。
そして下部活物質層7に導電性添加剤(カーボン)を添
加する。
て、下部活物質層がPbSO4 化されたままになるのを
防ぐことができる密閉形鉛蓄電池を得る。 【解決手段】 極板の上下方向の下部領域に位置する下
部活物質層7の平均細孔径を、その上の上部領域に位置
する上部活物質層6の平均細孔径に比べて大きくする。
そして下部活物質層7に導電性添加剤(カーボン)を添
加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉形鉛蓄電池に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に密閉形鉛蓄電池は、正極板と負極
板とが希硫酸(電解液)を含有するリテーナからなる電
解質を介して積層された極板群が電槽内に配置された構
造を有している。この種の密閉形鉛蓄電池は、下記に示
す反応式により充放電が繰り返される。
板とが希硫酸(電解液)を含有するリテーナからなる電
解質を介して積層された極板群が電槽内に配置された構
造を有している。この種の密閉形鉛蓄電池は、下記に示
す反応式により充放電が繰り返される。
【0003】
【化1】 上記式に示すように、放電によって正極板より水(H2
O)が生じ、充電によって、負極板より硫酸イオン(S
O4 2-)が生じる。これにより、電池に充放電が繰り返
されると、電解液の比重が極板の上下方向の上下で異な
るいわゆる成層化現象が極板とリテーナとの間(隙間)
で生じる。このような成層化現象が生じると、極板の上
下方向の下部領域に位置する下部活物質層では、該下部
活物質層の上の上部領域に位置する上部活物質層に比べ
てPbSO4 の生成量が多くなる。活物質がPbSO4
化されると、例えば正極板では体積が1.9倍に膨脹
し、負極板では2.7倍に膨脹する。そのため、極板の
下部活物質層では、活物質層中の細孔径が小さくなって
電解液が活物質層内に浸透しにくくなり、充放電反応が
生じ難くなる。これにより、充電生成物が生成され難く
なり、PbSO4 化が更に進行する。その結果、極板の
上部に局部的に充放電が集中したり、導電性の低いPb
SO4 により極板の下部活物質層の導電率が低下して、
電池の容量が低下したり、サイクル寿命が短くなる。そ
こで、極板群を積層方向に高圧で圧迫して、極板とリテ
ーナとを密着させることが検討された。成層化現象は極
板とリテーナとの隙間で生じやすいので、極板とリテー
ナとを密着させると電解液の成層化を防ぐことができ
る。また、電解液をゲル化またはゾル化して電解液の成
層化を抑制することも検討された。電解液をゲル化また
はゾル化すると、水(H2 O)または硫酸イオン(SO
4 2-)の上下方向への移動が抑制される。
O)が生じ、充電によって、負極板より硫酸イオン(S
O4 2-)が生じる。これにより、電池に充放電が繰り返
されると、電解液の比重が極板の上下方向の上下で異な
るいわゆる成層化現象が極板とリテーナとの間(隙間)
で生じる。このような成層化現象が生じると、極板の上
下方向の下部領域に位置する下部活物質層では、該下部
活物質層の上の上部領域に位置する上部活物質層に比べ
てPbSO4 の生成量が多くなる。活物質がPbSO4
化されると、例えば正極板では体積が1.9倍に膨脹
し、負極板では2.7倍に膨脹する。そのため、極板の
下部活物質層では、活物質層中の細孔径が小さくなって
電解液が活物質層内に浸透しにくくなり、充放電反応が
生じ難くなる。これにより、充電生成物が生成され難く
なり、PbSO4 化が更に進行する。その結果、極板の
上部に局部的に充放電が集中したり、導電性の低いPb
SO4 により極板の下部活物質層の導電率が低下して、
電池の容量が低下したり、サイクル寿命が短くなる。そ
こで、極板群を積層方向に高圧で圧迫して、極板とリテ
ーナとを密着させることが検討された。成層化現象は極
板とリテーナとの隙間で生じやすいので、極板とリテー
ナとを密着させると電解液の成層化を防ぐことができ
る。また、電解液をゲル化またはゾル化して電解液の成
層化を抑制することも検討された。電解液をゲル化また
はゾル化すると、水(H2 O)または硫酸イオン(SO
4 2-)の上下方向への移動が抑制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、極板群
を積層方向に高圧で圧迫する電池では、極板群を電槽に
挿入しずらく、電池の組立性が悪い。また、リテーナを
高圧で圧迫すると、リテーナの電解液保持量が低下して
電池の容量が低下する。また電解液をゲル化またはゾル
化すると、充放電時のイオンの拡散性が制限されるた
め、電池の容量が低下する。また充電受入性も低下す
る。
を積層方向に高圧で圧迫する電池では、極板群を電槽に
挿入しずらく、電池の組立性が悪い。また、リテーナを
高圧で圧迫すると、リテーナの電解液保持量が低下して
電池の容量が低下する。また電解液をゲル化またはゾル
化すると、充放電時のイオンの拡散性が制限されるた
め、電池の容量が低下する。また充電受入性も低下す
る。
【0005】本発明の目的は、極板群を積層方向に高圧
で圧迫したり、電解液をゲル化またはゾル化することな
く、下部活物質層における充放電反応を維持して、下部
活物質層がPbSO4 化されたままになるのを防ぐこと
ができる密閉形鉛蓄電池を提供することにある。
で圧迫したり、電解液をゲル化またはゾル化することな
く、下部活物質層における充放電反応を維持して、下部
活物質層がPbSO4 化されたままになるのを防ぐこと
ができる密閉形鉛蓄電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め使用状態
における上下方向が定められており、電解液として流動
性を有する電解液を用いる密閉形鉛蓄電池を対象にす
る。本発明では、少なくとも正極板の上下方向の下部領
域に位置する下部活物質層は、その上の上部領域に位置
する上部活物質層に比べて平均細孔径を大きする。しか
も下部活物質層には導電性添加剤を添加する。
における上下方向が定められており、電解液として流動
性を有する電解液を用いる密閉形鉛蓄電池を対象にす
る。本発明では、少なくとも正極板の上下方向の下部領
域に位置する下部活物質層は、その上の上部領域に位置
する上部活物質層に比べて平均細孔径を大きする。しか
も下部活物質層には導電性添加剤を添加する。
【0007】電解液に成層化が生じると極板の上下方向
の下部領域に位置する下部活物質層は、その上の上部領
域に位置する上部活物質層に比べて活物質層中の細孔径
が小さくなる。そこで、本発明では、下部活物質層の平
均細孔径を上部活物質層に比べて予め大きくすることに
より、下部活物質層の平均細孔径が小さくなっても、上
部活物質層と下部活物質層との間で細孔径に大きな違い
が生じるのを解消した。そのため、下部活物質層も上部
活物質層と同様に電解液が浸透して、下部活物質層にお
ける充放電反応が維持され、下部活物質層がPbSO4
化されたままになるのを防ぐことができる。そして、極
板の上部に局部的に充放電が集中するのを防ぐことがで
きる。なお、本発明では、下部活物質層がPbSO4 化
されたままになるのを防ぐことができるものの、上部の
活物質層に比べると、導電性の低いPbSO4 の含有量
は若干は高くなる。そこで、下部活物質層に、導電性添
加剤を含有させて下部の活物質層の導電率が低下するの
を防いだ。以上により、本発明によれば、従来のように
極板群を積層方向に高圧で圧迫したり、電解液をゲル化
またはゾル化することなく、電池の容量が低下したり、
サイクル寿命が短くなるのを効率よく抑制することがで
きる。なお、上部活物質層及び下部活物質層の両方の活
物質層の多孔度を高めると、上部活物質層に充放電反応
が集中してサイクル寿命が短くなる。また、両方の活物
質層に導電性添加剤を添加すると、活物質充填量が低下
して、電池の容量が低下する。
の下部領域に位置する下部活物質層は、その上の上部領
域に位置する上部活物質層に比べて活物質層中の細孔径
が小さくなる。そこで、本発明では、下部活物質層の平
均細孔径を上部活物質層に比べて予め大きくすることに
より、下部活物質層の平均細孔径が小さくなっても、上
部活物質層と下部活物質層との間で細孔径に大きな違い
が生じるのを解消した。そのため、下部活物質層も上部
活物質層と同様に電解液が浸透して、下部活物質層にお
ける充放電反応が維持され、下部活物質層がPbSO4
化されたままになるのを防ぐことができる。そして、極
板の上部に局部的に充放電が集中するのを防ぐことがで
きる。なお、本発明では、下部活物質層がPbSO4 化
されたままになるのを防ぐことができるものの、上部の
活物質層に比べると、導電性の低いPbSO4 の含有量
は若干は高くなる。そこで、下部活物質層に、導電性添
加剤を含有させて下部の活物質層の導電率が低下するの
を防いだ。以上により、本発明によれば、従来のように
極板群を積層方向に高圧で圧迫したり、電解液をゲル化
またはゾル化することなく、電池の容量が低下したり、
サイクル寿命が短くなるのを効率よく抑制することがで
きる。なお、上部活物質層及び下部活物質層の両方の活
物質層の多孔度を高めると、上部活物質層に充放電反応
が集中してサイクル寿命が短くなる。また、両方の活物
質層に導電性添加剤を添加すると、活物質充填量が低下
して、電池の容量が低下する。
【0008】導電性添加剤としては、グラファイト、ア
セチレンブラック等を用いることができる。
セチレンブラック等を用いることができる。
【0009】本発明の密閉形鉛蓄電池用極板は、正極板
及び負極板のいずれにも適用できる。但し、正極板は、
負極板に比べて、細孔が小さくて極板の多孔度が低く、
導電性が低いため、少なくとも正極板に適用した場合に
おいても、電池の容量が低下したり、サイクル寿命が短
くなるのを抑制することができる。
及び負極板のいずれにも適用できる。但し、正極板は、
負極板に比べて、細孔が小さくて極板の多孔度が低く、
導電性が低いため、少なくとも正極板に適用した場合に
おいても、電池の容量が低下したり、サイクル寿命が短
くなるのを抑制することができる。
【0010】また、密閉形鉛蓄電池では、極板群中に電
解液を吸収させているが、実際には、極板群中に吸収さ
れない遊離電解液が電槽の壁部と極板群との間に存在し
てしまう。そのため、極板群を電槽内に配置して電解液
(希硫酸)を注入すると、極板の遊離電解液が存在する
領域に対応する部分の活物質層では、遊離電解液中のS
O4 2-の吸収が促進されて、PbSO4 の重量比が上部
活物質層に比べて多くなる。そのため、電解液注入後に
電池を電槽化成または充電しても、十分に充電生成物を
生成できない(PbSO4 が残ったままになる)。ま
た、電池に充放電が繰り返される場合は、次の理由によ
り極板の遊離電解液が存在する領域に対応する部分の活
物質層においてPbSO4 化が進む。遊離電解液が存在
しない場合は、電池に充放電が繰り返されて電解液に成
層化が生じて下部活物質層のPbSO4 化がある程度ま
で進むと電槽下部の電解液中のSO4 2-が吸収されて減
少して電槽下部の電解液の比重が低くなる。そのため、
下部活物質層のPbSO4 化は徐々に少なくなる。しか
しながら、遊離電解液が存在すると、遊離電解液中のS
O4 2-の吸収が継続して下部活物質層のPbSO4 化は
減少することなく進行する。
解液を吸収させているが、実際には、極板群中に吸収さ
れない遊離電解液が電槽の壁部と極板群との間に存在し
てしまう。そのため、極板群を電槽内に配置して電解液
(希硫酸)を注入すると、極板の遊離電解液が存在する
領域に対応する部分の活物質層では、遊離電解液中のS
O4 2-の吸収が促進されて、PbSO4 の重量比が上部
活物質層に比べて多くなる。そのため、電解液注入後に
電池を電槽化成または充電しても、十分に充電生成物を
生成できない(PbSO4 が残ったままになる)。ま
た、電池に充放電が繰り返される場合は、次の理由によ
り極板の遊離電解液が存在する領域に対応する部分の活
物質層においてPbSO4 化が進む。遊離電解液が存在
しない場合は、電池に充放電が繰り返されて電解液に成
層化が生じて下部活物質層のPbSO4 化がある程度ま
で進むと電槽下部の電解液中のSO4 2-が吸収されて減
少して電槽下部の電解液の比重が低くなる。そのため、
下部活物質層のPbSO4 化は徐々に少なくなる。しか
しながら、遊離電解液が存在すると、遊離電解液中のS
O4 2-の吸収が継続して下部活物質層のPbSO4 化は
減少することなく進行する。
【0011】したがって、このような遊離電解液が存在
する密閉形鉛蓄電池では、下部活物質層は、遊離電解液
が存在する領域(遊離電解液の高さ以上の高さ)に形成
するのが好ましい。このように構成すれば、電解液(希
硫酸)を注入することにより、極板の下部活物質層のP
bSO4 の重量比が上部活物質層に比べて大きくなる問
題は、下部活物質層に添加されている導電性添加剤によ
り、電解液注入後の電槽化成または充電により下部活物
質層の充電効率が向上することにより解決することがで
きる。また、電池に充放電が繰り返されて電解液に成層
化が生じて下部活物質層のPbSO4 化が進行する問題
は、下部活物質層の平均細孔径を上部活物質層に比べて
大きくすることと下部活物質層に導電性添加剤を含有す
ることの双方の効果により解決することができる。
する密閉形鉛蓄電池では、下部活物質層は、遊離電解液
が存在する領域(遊離電解液の高さ以上の高さ)に形成
するのが好ましい。このように構成すれば、電解液(希
硫酸)を注入することにより、極板の下部活物質層のP
bSO4 の重量比が上部活物質層に比べて大きくなる問
題は、下部活物質層に添加されている導電性添加剤によ
り、電解液注入後の電槽化成または充電により下部活物
質層の充電効率が向上することにより解決することがで
きる。また、電池に充放電が繰り返されて電解液に成層
化が生じて下部活物質層のPbSO4 化が進行する問題
は、下部活物質層の平均細孔径を上部活物質層に比べて
大きくすることと下部活物質層に導電性添加剤を含有す
ることの双方の効果により解決することができる。
【0012】本発明の密閉形鉛蓄電池の極板は、格子状
集電体に活物質ペーストを充填して形成し、下部活物質
層と上部活物質層とは、格子状集電体の格子を形成する
内骨部を境界部として形成するのが好ましい。このよう
にすると、上部活物質層と下部活物質層とが混合される
ことなく、内骨部により両者をはっきりと区分すること
ができる。しかも、上部活物質層と下部活物質層との境
界に割れ等が発生するのを防ぐことができる。
集電体に活物質ペーストを充填して形成し、下部活物質
層と上部活物質層とは、格子状集電体の格子を形成する
内骨部を境界部として形成するのが好ましい。このよう
にすると、上部活物質層と下部活物質層とが混合される
ことなく、内骨部により両者をはっきりと区分すること
ができる。しかも、上部活物質層と下部活物質層との境
界に割れ等が発生するのを防ぐことができる。
【0013】このような極板を正極板側に採用し、導電
性添加剤としてカーボンを用いた場合には、下部活物質
層の平均細孔径を上部活物質層の平均細孔径の1.5〜
2.0倍とし、カーボンの量を活物質層の主原料である
鉛粉に対して0.1〜0.5重量%とするのが好まし
い。下部活物質層の平均細孔径が上部活物質層の平均細
孔径の1.5倍を下回ると、上部活物質層と下部活物質
層との間で細孔径に大きな違いが生じるのを十分に解消
することができない。また2.0倍を上回ると、活物質
の収縮が大きく、活物質が脱落しやすくなるという問題
がある。また、カーボンの量が活物質層の主原料である
鉛粉に対して0.1重量%を下回ると下部活物質層の導
電率を十分に高めることができない。また、0.5重量
%を上回ると、塗布可能な活物質ペーストを得られない
上、活物質粒子をカーボンが覆うため、電池の容量が低
下する。
性添加剤としてカーボンを用いた場合には、下部活物質
層の平均細孔径を上部活物質層の平均細孔径の1.5〜
2.0倍とし、カーボンの量を活物質層の主原料である
鉛粉に対して0.1〜0.5重量%とするのが好まし
い。下部活物質層の平均細孔径が上部活物質層の平均細
孔径の1.5倍を下回ると、上部活物質層と下部活物質
層との間で細孔径に大きな違いが生じるのを十分に解消
することができない。また2.0倍を上回ると、活物質
の収縮が大きく、活物質が脱落しやすくなるという問題
がある。また、カーボンの量が活物質層の主原料である
鉛粉に対して0.1重量%を下回ると下部活物質層の導
電率を十分に高めることができない。また、0.5重量
%を上回ると、塗布可能な活物質ペーストを得られない
上、活物質粒子をカーボンが覆うため、電池の容量が低
下する。
【0014】
(実施例1及び比較例1)実施例1の正極板を次のよう
にして製造した。まず、図1(A)のような耳部部1と
外骨2と該外骨2の内部に縦方向及び横方向に延びる内
骨3とを有する格子体からなる周知の集電体を用意し
た。この集電体では、図1(A)のB−B線断面図であ
る図1(B)に示すように内骨3は断面が菱形を有して
おり、集電体の厚み方向に延びる厚み寸法は外骨2の厚
み寸法と等しい。またこの集電体では、矢印U1に示す
耳部1が突出する方向が上下方向の上方になる。そして
集電体の中央において上下方向U1と直交する方向(横
方向)に延びる中央内骨3aの上方が上部活物質充填部
4を形成することになり、中央内骨3aの下方が下部活
物質充填部5を形成することになる。下部活物質充填部
5は後に作られる密閉形鉛蓄電池の電槽の壁部と極板群
との間に存在する遊離電解液(極板群中に収納されない
電解液)が存在する領域に対応している。次に図2に示
す活物質ペースト連続充填装置により、集電体に活物質
ペーストを充填した。活物質ペースト連続充填装置は、
ベルト101と活物質ペースト充填機102とを有して
いる。ベルト101は矢印の方向に進み、その上には集
電体Sの上下方向とベルト101の進行方向とが直交す
るように複数の集電体S…が並べられている。活物質ペ
ースト充填機102は上部活物質ペースト充填機部10
3と下部活物質ペースト充填機部104とを有してい
る。上部活物質ペースト充填機部103は、上部ホッパ
ー103aと、該上部ホッパー103aから上部活物質
ペーストが送られて集電体Sの上部活物質充填部4に上
部活物質ペーストを充填する充填本体103bとから構
成されている。下部活物質ペースト充填機部104は、
下部ホッパー104aと、該下部ホッパー104aから
下部活物質ペーストが送られて集電体Sの下部活物質充
填機部5に下部活物質ペーストを充填する充填本体10
4bとから構成されている。上部ホッパー103a及び
下部ホッパー104aには、図示しない活物質ペースト
製造装置から上部活物質ペースト及び下部活物質ペース
トがそれぞれ送られる。充填本体103b及び充填本体
104bは、中央内骨3aを境にして上部活物質ペース
ト及び下部活物質ペーストをそれぞれ上部活物質充填部
4及び下部活物質充填部5に正確に充填できるように、
互いに隣接している。下部活物質ペーストは、活物質層
形成時において上部活物質ペーストにより形成された活
物質層に比べて平均細孔径を大きく形成でき、しかも導
電性添加剤を含有する活物質ペーストである。この下部
活物質ペーストは、金属鉛を含む酸化鉛の粉末(以下、
単に鉛粉という)と該鉛粉に対して0.4重量%のカー
ボンからなる導電性添加剤を分散させて添加してから鉛
粉に対して15重量%の比重1.300(20℃)の希
硫酸と鉛粉に対して15重量%の水とを加えて混練して
作った。上部活物質ペーストは、金属鉛を含む酸化鉛の
粉末(以下、単に鉛粉という)と鉛粉に対して15重量
%の比重1.300(20℃)の希硫酸と鉛粉に対して
10重量%の水とを加えて混練して作った。なお、多孔
度の調整は水の含有量により行う。水の含有量が多くな
ると多孔度は高くなる。
にして製造した。まず、図1(A)のような耳部部1と
外骨2と該外骨2の内部に縦方向及び横方向に延びる内
骨3とを有する格子体からなる周知の集電体を用意し
た。この集電体では、図1(A)のB−B線断面図であ
る図1(B)に示すように内骨3は断面が菱形を有して
おり、集電体の厚み方向に延びる厚み寸法は外骨2の厚
み寸法と等しい。またこの集電体では、矢印U1に示す
耳部1が突出する方向が上下方向の上方になる。そして
集電体の中央において上下方向U1と直交する方向(横
方向)に延びる中央内骨3aの上方が上部活物質充填部
4を形成することになり、中央内骨3aの下方が下部活
物質充填部5を形成することになる。下部活物質充填部
5は後に作られる密閉形鉛蓄電池の電槽の壁部と極板群
との間に存在する遊離電解液(極板群中に収納されない
電解液)が存在する領域に対応している。次に図2に示
す活物質ペースト連続充填装置により、集電体に活物質
ペーストを充填した。活物質ペースト連続充填装置は、
ベルト101と活物質ペースト充填機102とを有して
いる。ベルト101は矢印の方向に進み、その上には集
電体Sの上下方向とベルト101の進行方向とが直交す
るように複数の集電体S…が並べられている。活物質ペ
ースト充填機102は上部活物質ペースト充填機部10
3と下部活物質ペースト充填機部104とを有してい
る。上部活物質ペースト充填機部103は、上部ホッパ
ー103aと、該上部ホッパー103aから上部活物質
ペーストが送られて集電体Sの上部活物質充填部4に上
部活物質ペーストを充填する充填本体103bとから構
成されている。下部活物質ペースト充填機部104は、
下部ホッパー104aと、該下部ホッパー104aから
下部活物質ペーストが送られて集電体Sの下部活物質充
填機部5に下部活物質ペーストを充填する充填本体10
4bとから構成されている。上部ホッパー103a及び
下部ホッパー104aには、図示しない活物質ペースト
製造装置から上部活物質ペースト及び下部活物質ペース
トがそれぞれ送られる。充填本体103b及び充填本体
104bは、中央内骨3aを境にして上部活物質ペース
ト及び下部活物質ペーストをそれぞれ上部活物質充填部
4及び下部活物質充填部5に正確に充填できるように、
互いに隣接している。下部活物質ペーストは、活物質層
形成時において上部活物質ペーストにより形成された活
物質層に比べて平均細孔径を大きく形成でき、しかも導
電性添加剤を含有する活物質ペーストである。この下部
活物質ペーストは、金属鉛を含む酸化鉛の粉末(以下、
単に鉛粉という)と該鉛粉に対して0.4重量%のカー
ボンからなる導電性添加剤を分散させて添加してから鉛
粉に対して15重量%の比重1.300(20℃)の希
硫酸と鉛粉に対して15重量%の水とを加えて混練して
作った。上部活物質ペーストは、金属鉛を含む酸化鉛の
粉末(以下、単に鉛粉という)と鉛粉に対して15重量
%の比重1.300(20℃)の希硫酸と鉛粉に対して
10重量%の水とを加えて混練して作った。なお、多孔
度の調整は水の含有量により行う。水の含有量が多くな
ると多孔度は高くなる。
【0015】このように集電体の中央内骨3aの上方及
び下方に上部活物質ペースト及び下部活物質ペーストを
それぞれ充填すると、中央内骨3aにより充填後におけ
る上部活物質ペーストと下部活物質ペーストとの混合を
防いで、しかも、上部活物質ペーストと下部活物質ペー
ストとの境界に割れ等が発生するのを防ぐことができ
る。そのため、活物質の脱落を防いで、後に形成される
上部活物質層と下部活物質層とを明確に区分することが
できる。
び下方に上部活物質ペースト及び下部活物質ペーストを
それぞれ充填すると、中央内骨3aにより充填後におけ
る上部活物質ペーストと下部活物質ペーストとの混合を
防いで、しかも、上部活物質ペーストと下部活物質ペー
ストとの境界に割れ等が発生するのを防ぐことができ
る。そのため、活物質の脱落を防いで、後に形成される
上部活物質層と下部活物質層とを明確に区分することが
できる。
【0016】次に活物質ペーストを充填した未乾燥極板
を通常の熟成、乾燥した後に乾燥を行って高さ30c
m、幅15cmの未化成正極板を作った。次に未化成正
極板20枚と、上下方向の上下の活物質層の多孔度が同
じで導電性添加剤を含有しない公知の負極板21枚とを
ガラス繊維からなるリテーナを介して積層して極板群を
作った。次に極板群を電槽内に配置してから比重1.2
20(20℃)の希硫酸を注液して1セルの未化成電池
を作った。このとき、密閉形鉛蓄電池の電槽の壁部と極
板群との間に存在する遊離電解液(極板群中に収納され
ない電解液)は正極板の半分の高さを有していた。即ち
下部活物質充填部5は遊離電解液が存在する部分に対応
している。次に未化成電池を課電量220%で45時間
電槽化成して2V−500Ahの電池を完成した。図3
は、電池内に配置された正極板の平面図である。本図に
示すように、正極板の上下方向の上部には、上部活物質
層6が形成され、下部には下部活物質層7が形成されて
いる。上部活物質層6と下部活物質層7とは、破線に示
す中央内骨3aに対応する部分を境にして区分されてい
る。実際には、上部活物質層6と下部活物質層7とは、
内骨3を僅かに覆うように形成されている。また図4
(A)は上部活物質層6の表面の拡大図であり、図4
(B)は下部活物質層7の表面の拡大図である。本図に
示すように下部活物質層7の細孔7aは平均細孔径0.
6μmの大きさを有しており、平均細孔径0.3μmの
大きさを有する上部活物質層6の細孔6aより、大きく
形成されている。また下部活物質層7には、カーボン7
bが分散して含まれている。このように、この例では下
部活物質層の平均細孔径は、上部活物質層の平均細孔径
の2倍であった。
を通常の熟成、乾燥した後に乾燥を行って高さ30c
m、幅15cmの未化成正極板を作った。次に未化成正
極板20枚と、上下方向の上下の活物質層の多孔度が同
じで導電性添加剤を含有しない公知の負極板21枚とを
ガラス繊維からなるリテーナを介して積層して極板群を
作った。次に極板群を電槽内に配置してから比重1.2
20(20℃)の希硫酸を注液して1セルの未化成電池
を作った。このとき、密閉形鉛蓄電池の電槽の壁部と極
板群との間に存在する遊離電解液(極板群中に収納され
ない電解液)は正極板の半分の高さを有していた。即ち
下部活物質充填部5は遊離電解液が存在する部分に対応
している。次に未化成電池を課電量220%で45時間
電槽化成して2V−500Ahの電池を完成した。図3
は、電池内に配置された正極板の平面図である。本図に
示すように、正極板の上下方向の上部には、上部活物質
層6が形成され、下部には下部活物質層7が形成されて
いる。上部活物質層6と下部活物質層7とは、破線に示
す中央内骨3aに対応する部分を境にして区分されてい
る。実際には、上部活物質層6と下部活物質層7とは、
内骨3を僅かに覆うように形成されている。また図4
(A)は上部活物質層6の表面の拡大図であり、図4
(B)は下部活物質層7の表面の拡大図である。本図に
示すように下部活物質層7の細孔7aは平均細孔径0.
6μmの大きさを有しており、平均細孔径0.3μmの
大きさを有する上部活物質層6の細孔6aより、大きく
形成されている。また下部活物質層7には、カーボン7
bが分散して含まれている。このように、この例では下
部活物質層の平均細孔径は、上部活物質層の平均細孔径
の2倍であった。
【0017】次に上部活物質ペーストと同様の活物質ペ
ーストを極板全体に充填し、その他は本実施例と同様に
して電池に収納された比較例1の正極板を作った。即ち
比較例1の正極板は、本実施例の正極板の下部活物質層
7の平均細孔径より小さい細孔径を有し、導電性添加剤
を含有しない活物質層が極板全体に形成されている。そ
して、電槽化成終了後の本実施例及び比較例の正極板の
極板上部のほぼ中心部と極板下部のほぼ中心部における
活物質に対するPbSO4 の重量比を測定した。なお、
これらの重量比は電池内の正極板21枚の平均値であ
る。表1はその測定結果を示している。
ーストを極板全体に充填し、その他は本実施例と同様に
して電池に収納された比較例1の正極板を作った。即ち
比較例1の正極板は、本実施例の正極板の下部活物質層
7の平均細孔径より小さい細孔径を有し、導電性添加剤
を含有しない活物質層が極板全体に形成されている。そ
して、電槽化成終了後の本実施例及び比較例の正極板の
極板上部のほぼ中心部と極板下部のほぼ中心部における
活物質に対するPbSO4 の重量比を測定した。なお、
これらの重量比は電池内の正極板21枚の平均値であ
る。表1はその測定結果を示している。
【0018】
【表1】 本表において、比較例の正極板の下部のPbSO4 の重
量比が上部より大きくなっている理由は、正極板の下部
では、遊離電解液により、電解液注入後から電槽化成を
開始する間にSO4 2-が多量に吸収されたためである。
本実施例の正極板では、下部活物質層7に導電性添加剤
が含有されているので、電槽化成の化成効率が向上し
て、PbSO4 の重量比を小さくできるのが分る。
量比が上部より大きくなっている理由は、正極板の下部
では、遊離電解液により、電解液注入後から電槽化成を
開始する間にSO4 2-が多量に吸収されたためである。
本実施例の正極板では、下部活物質層7に導電性添加剤
が含有されているので、電槽化成の化成効率が向上し
て、PbSO4 の重量比を小さくできるのが分る。
【0019】次に本実施例の正極板を用いた電池及び比
較例の正極板を用いた電池に10時間率容量に対する
0.2C( 0.2C10)で3.5時間放電した後に10時
間率容量に対する0.2C( 0.2C10)で4.5時間充
電する充放電をそれぞれ繰り返した。そして、50サイ
クル及び100サイクルにおける実施例1及び比較例1
の正極板の極板上部のほぼ中心部(上部活物質層の中心
部)と極板下部のほぼ中心部(下部活物質層の中心部)
における活物質に対するPbSO4 の重量比を測定し
た。表2はその測定結果を示している。
較例の正極板を用いた電池に10時間率容量に対する
0.2C( 0.2C10)で3.5時間放電した後に10時
間率容量に対する0.2C( 0.2C10)で4.5時間充
電する充放電をそれぞれ繰り返した。そして、50サイ
クル及び100サイクルにおける実施例1及び比較例1
の正極板の極板上部のほぼ中心部(上部活物質層の中心
部)と極板下部のほぼ中心部(下部活物質層の中心部)
における活物質に対するPbSO4 の重量比を測定し
た。表2はその測定結果を示している。
【0020】
【表2】 本表において、比較例の正極板の下部のPbSO4 の重
量比が上部より大きく、サイクル回数が多くなるとその
差がより大きくなるのは、電池の充放電より電解液の成
層化が進むためである。本実施例の正極板では、下部活
物質層の平均細孔径を上部活物質層に比べて大きくする
ことと下部活物質層に導電性添加剤を含有することの双
方により下部活物質層のPbSO4 の重量比を小さくで
きるのが分る。
量比が上部より大きく、サイクル回数が多くなるとその
差がより大きくなるのは、電池の充放電より電解液の成
層化が進むためである。本実施例の正極板では、下部活
物質層の平均細孔径を上部活物質層に比べて大きくする
ことと下部活物質層に導電性添加剤を含有することの双
方により下部活物質層のPbSO4 の重量比を小さくで
きるのが分る。
【0021】次に下部活物質ペーストの水の含有量を変
えて、下部活物質層の平均細孔径の上部活物質層の平均
細孔径に対する大きさを変え、その他は本実施例と同様
にして下部活物質層の平均細孔径の上部活物質層の平均
細孔径に対する比(平均細孔径比)が異なる正極板を内
部に配置した電池を作った。そして、50サイクル後に
おける、極板上部の活物質に対するPbSO4 の重量比
に対する極板下部の活物質に対するPbSO4 の重量比
の割合と、下部活物質層の収縮率とを測定した。図5は
その測定結果を示している。本図より、下部活物質層の
平均細孔径は上部活物質層の平均細孔径の1.5〜2.
0倍とするのが好ましいのが分かる。下部活物質層の平
均細孔径が上部活物質層の平均細孔径の1.5倍を下回
ると、上部活物質層と下部活物質層との間で細孔径に大
きな違いが生じるのを十分に解消することができず、上
部活物質層のPbSO4 重量比に対する下部活物質層の
PbSO4 重量比が著しく大きくなる。また2.0倍を
上回ると、下部活物質層の収縮が大きく、電池寿命が短
くなる。
えて、下部活物質層の平均細孔径の上部活物質層の平均
細孔径に対する大きさを変え、その他は本実施例と同様
にして下部活物質層の平均細孔径の上部活物質層の平均
細孔径に対する比(平均細孔径比)が異なる正極板を内
部に配置した電池を作った。そして、50サイクル後に
おける、極板上部の活物質に対するPbSO4 の重量比
に対する極板下部の活物質に対するPbSO4 の重量比
の割合と、下部活物質層の収縮率とを測定した。図5は
その測定結果を示している。本図より、下部活物質層の
平均細孔径は上部活物質層の平均細孔径の1.5〜2.
0倍とするのが好ましいのが分かる。下部活物質層の平
均細孔径が上部活物質層の平均細孔径の1.5倍を下回
ると、上部活物質層と下部活物質層との間で細孔径に大
きな違いが生じるのを十分に解消することができず、上
部活物質層のPbSO4 重量比に対する下部活物質層の
PbSO4 重量比が著しく大きくなる。また2.0倍を
上回ると、下部活物質層の収縮が大きく、電池寿命が短
くなる。
【0022】次に活物質層の原料である鉛粉に対するカ
ーボン(導電性添加剤)の量を変え、その他は本実施例
と同様にしてカーボン量の異なる正極板を内部に配置し
た電池を作った。そして、電槽化成終了後における、極
板上部の活物質に対するPbSO4 の重量比に対する極
板下部の活物質に対するPbSO4 の重量比の割合と、
電池の放電容量比とを測定した。図6はその測定結果を
示している。本図より、鉛粉に対するカーボン(導電性
添加剤)の量を0.1〜0.5重量%にすると放電容量
を大きく低下させることなく、極板下部のPbSO4 の
重量比を小さくできるのが分る。
ーボン(導電性添加剤)の量を変え、その他は本実施例
と同様にしてカーボン量の異なる正極板を内部に配置し
た電池を作った。そして、電槽化成終了後における、極
板上部の活物質に対するPbSO4 の重量比に対する極
板下部の活物質に対するPbSO4 の重量比の割合と、
電池の放電容量比とを測定した。図6はその測定結果を
示している。本図より、鉛粉に対するカーボン(導電性
添加剤)の量を0.1〜0.5重量%にすると放電容量
を大きく低下させることなく、極板下部のPbSO4 の
重量比を小さくできるのが分る。
【0023】(実施例2及び比較例2)図7は、実施例
2の正極板の平面図である。この例の正極板は、図1に
示すものと同じ集電体を用いて、耳部部11が突出する
方向と直交する方向を上下方向として、耳部部11が位
置する矢印U2に示す方向を上下方向の上方とした正極
板である。この正極板では、集電体の中央において上下
方向と直交する方向(横方向)に延びる中央内骨の上方
に上部活物質層16が形成され、下方に下部活物質層1
7が形成されている。これら上部活物質層16及び下部
活物質層17は、図3に示す正極板の上部活物質層6及
び下部活物質層7と同じ活物質によりそれぞれ形成され
ている。即ち下部活物質層17の細孔は、上部活物質層
16の細孔より大きく(2倍に)形成されており。また
下部活物質層17には、カーボンが分散している。ま
た、これらの正極板は、図3に示す正極板と同様に電槽
化成により電池内に配置された状態で完成した。具体的
には図8に示すように、正極板21と、上下方向の上下
の活物質層の多孔度が同じで導電性添加剤を含有しない
公知の負極板22とがリテーナ23を介して積層された
極板群が電槽内に配置されて構成されている。なお、本
図において、21aは各正極耳部を連結するストラップ
から延びる正極端子であり、22aは各負極耳部を連結
するストラップから延びる負極端子である。
2の正極板の平面図である。この例の正極板は、図1に
示すものと同じ集電体を用いて、耳部部11が突出する
方向と直交する方向を上下方向として、耳部部11が位
置する矢印U2に示す方向を上下方向の上方とした正極
板である。この正極板では、集電体の中央において上下
方向と直交する方向(横方向)に延びる中央内骨の上方
に上部活物質層16が形成され、下方に下部活物質層1
7が形成されている。これら上部活物質層16及び下部
活物質層17は、図3に示す正極板の上部活物質層6及
び下部活物質層7と同じ活物質によりそれぞれ形成され
ている。即ち下部活物質層17の細孔は、上部活物質層
16の細孔より大きく(2倍に)形成されており。また
下部活物質層17には、カーボンが分散している。ま
た、これらの正極板は、図3に示す正極板と同様に電槽
化成により電池内に配置された状態で完成した。具体的
には図8に示すように、正極板21と、上下方向の上下
の活物質層の多孔度が同じで導電性添加剤を含有しない
公知の負極板22とがリテーナ23を介して積層された
極板群が電槽内に配置されて構成されている。なお、本
図において、21aは各正極耳部を連結するストラップ
から延びる正極端子であり、22aは各負極耳部を連結
するストラップから延びる負極端子である。
【0024】次に上部活物質ペーストと同様の活物質ペ
ーストを極板全体に充填し、その他は実施例2と同様に
して電池に収納された比較例2の正極板を作った。そし
て、前述と同様の充放電を各電池に繰り返して50サイ
クル及び100サイクルにおける本実施例及び比較例の
正極板の極板上部のほぼ中心部と極板下部のほぼ中心部
における活物質に対するPbSO4 の重量比を測定した
表3はその測定結果を示している。
ーストを極板全体に充填し、その他は実施例2と同様に
して電池に収納された比較例2の正極板を作った。そし
て、前述と同様の充放電を各電池に繰り返して50サイ
クル及び100サイクルにおける本実施例及び比較例の
正極板の極板上部のほぼ中心部と極板下部のほぼ中心部
における活物質に対するPbSO4 の重量比を測定した
表3はその測定結果を示している。
【0025】
【表3】 この例においても、比較例2の正極板の下部のPbSO
4 の重量比が上部より大きく、サイクル回数が多くなる
とその差がより大きくなるのは、電池の充放電より電解
液の成層化が進むためである。実施例2の正極板も、実
施例1の正極板と同様に、下部活物質層の平均細孔径を
上部活物質層に比べて大きくすることと下部活物質層に
導電性添加剤を含有することの双方により下部活物質層
のPbSO4 の重量比を小さくできるのが分る。
4 の重量比が上部より大きく、サイクル回数が多くなる
とその差がより大きくなるのは、電池の充放電より電解
液の成層化が進むためである。実施例2の正極板も、実
施例1の正極板と同様に、下部活物質層の平均細孔径を
上部活物質層に比べて大きくすることと下部活物質層に
導電性添加剤を含有することの双方により下部活物質層
のPbSO4 の重量比を小さくできるのが分る。
【0026】なお、上記各実施例では、本発明を正極板
に適用した例であるが、本発明を負極板に適用しても、
下部活物質層のPbSO4 の重量比を小さくできるのは
勿論である。
に適用した例であるが、本発明を負極板に適用しても、
下部活物質層のPbSO4 の重量比を小さくできるのは
勿論である。
【0027】以下、明細書に記載した本発明の構成につ
いて記載する。
いて記載する。
【0028】(1)上部活物質充填部と下部活物質充填
部とが骨部により区分された格子体からなる集電体の前
記上部活物質充填部及び前記下部活物質充填部に活物質
ペーストを充填した後に、活物質層を形成して上下方向
が定められている密閉形鉛蓄電池用極板を製造する方法
において、前記下部活物質充填部には、活物質層形成時
において前記上部活物質充填部に形成される活物質層に
比べて平均細孔径を大きく形成でき、しかも導電性添加
剤を含有する活物質ペーストを充填することを特徴とす
る密閉形鉛蓄電池用極板の製造方法。
部とが骨部により区分された格子体からなる集電体の前
記上部活物質充填部及び前記下部活物質充填部に活物質
ペーストを充填した後に、活物質層を形成して上下方向
が定められている密閉形鉛蓄電池用極板を製造する方法
において、前記下部活物質充填部には、活物質層形成時
において前記上部活物質充填部に形成される活物質層に
比べて平均細孔径を大きく形成でき、しかも導電性添加
剤を含有する活物質ペーストを充填することを特徴とす
る密閉形鉛蓄電池用極板の製造方法。
【0029】(2)上部活物質充填部と下部活物質充填
部とが骨部により区分された格子体からなる集電体の前
記上部活物質充填部及び前記下部活物質充填部に活物質
ペースト充填機より活物質ペーストを充填した後に、活
物質層を形成して、上下が定められている密閉形鉛蓄電
池用極板を製造する方法において、前記活物質ペースト
充填機として、前記上部活物質充填部に上部活物質ペー
ストを充填する上部活物質ペースト充填機部と前記下部
活物質充填部に下部活物質ペーストを充填する下部活物
質ペースト充填機部とを有するものを用い、前記下部活
物質ペーストとして、活物質層形成時において前記上部
活物質充填部に形成される活物質層に比べて平均細孔径
を大きく形成でき、しかも導電性添加剤を含有する活物
質ペーストを用いることを特徴とする密閉形鉛蓄電池用
極板の製造方法。
部とが骨部により区分された格子体からなる集電体の前
記上部活物質充填部及び前記下部活物質充填部に活物質
ペースト充填機より活物質ペーストを充填した後に、活
物質層を形成して、上下が定められている密閉形鉛蓄電
池用極板を製造する方法において、前記活物質ペースト
充填機として、前記上部活物質充填部に上部活物質ペー
ストを充填する上部活物質ペースト充填機部と前記下部
活物質充填部に下部活物質ペーストを充填する下部活物
質ペースト充填機部とを有するものを用い、前記下部活
物質ペーストとして、活物質層形成時において前記上部
活物質充填部に形成される活物質層に比べて平均細孔径
を大きく形成でき、しかも導電性添加剤を含有する活物
質ペーストを用いることを特徴とする密閉形鉛蓄電池用
極板の製造方法。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、下部活物質層も上部活
物質層と同様に電解液が浸透して、下部活物質層におけ
る充放電反応が維持され、下部活物質層がPbSO4 化
されたままになるのを防ぐことができる。そして、極板
の上部に局部的に充放電が集中するのを防ぐことができ
る。なお、本発明では、下部活物質層がPbSO4 化さ
れたままになるのを防ぐことができるものの、上部の活
物質層に比べると、導電性の低いPbSO4 の含有量は
若干は高くなる。そこで、下部活物質層に、導電性添加
剤を含有させて下部の活物質層の導電率が低下するのを
防いだ。以上により、本発明によれば、従来のように極
板群を積層方向に高圧で圧迫したり、電解液をゲル化ま
たはゾル化する場合に比べて、電池の容量が低下した
り、サイクル寿命が短くなるのを効率よく抑制すること
ができる。
物質層と同様に電解液が浸透して、下部活物質層におけ
る充放電反応が維持され、下部活物質層がPbSO4 化
されたままになるのを防ぐことができる。そして、極板
の上部に局部的に充放電が集中するのを防ぐことができ
る。なお、本発明では、下部活物質層がPbSO4 化さ
れたままになるのを防ぐことができるものの、上部の活
物質層に比べると、導電性の低いPbSO4 の含有量は
若干は高くなる。そこで、下部活物質層に、導電性添加
剤を含有させて下部の活物質層の導電率が低下するのを
防いだ。以上により、本発明によれば、従来のように極
板群を積層方向に高圧で圧迫したり、電解液をゲル化ま
たはゾル化する場合に比べて、電池の容量が低下した
り、サイクル寿命が短くなるのを効率よく抑制すること
ができる。
【図1】 (A)は、本実施例の密閉形鉛蓄電池に用い
る正極板に用いた集電体の平面図であり、(B)は、図
1(A)のB−B線断面図である。
る正極板に用いた集電体の平面図であり、(B)は、図
1(A)のB−B線断面図である。
【図2】 本実施例の正極板の製造に用いる活物質ペー
スト連続充填装置の概略図である。
スト連続充填装置の概略図である。
【図3】 本実施例の密閉形鉛蓄電池に用いる正極板の
平面図である。
平面図である。
【図4】 (A)は、本実施例の密閉形鉛蓄電池に用い
る正極板の上部活物質層の拡大図であり、(B)は、本
実施例の密閉形鉛蓄電池に用いる正極板の下部活物質層
の拡大図である。
る正極板の上部活物質層の拡大図であり、(B)は、本
実施例の密閉形鉛蓄電池に用いる正極板の下部活物質層
の拡大図である。
【図5】 下部活物質層の平均細孔径の上部活物質層の
平均細孔径に対する比と、極板上部の活物質に対するP
bSO4 の重量比に対する極板下部の活物質に対するP
bSO4 の重量比の割合及び下部活物質層収縮率との関
係を示す図である。
平均細孔径に対する比と、極板上部の活物質に対するP
bSO4 の重量比に対する極板下部の活物質に対するP
bSO4 の重量比の割合及び下部活物質層収縮率との関
係を示す図である。
【図6】 下部活物質層の鉛粉に対するカーボン量と、
極板上部の活物質に対するPbSO4 の重量比に対する
極板下部の活物質に対するPbSO4 の重量比の割合及
び電池の放電容量比との関係を示す図である。
極板上部の活物質に対するPbSO4 の重量比に対する
極板下部の活物質に対するPbSO4 の重量比の割合及
び電池の放電容量比との関係を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施例の密閉形鉛蓄電池に用い
る正極板の平面図である。
る正極板の平面図である。
【図8】 本発明の他の実施例の密閉形鉛蓄電池に用い
る正極板を内部に配置した電池の斜視図である。
る正極板を内部に配置した電池の斜視図である。
3 内骨 3a 中央内骨 4 上部活物質充填部 5 下部活物質充填部 6,16 上部活物質層 7,17 下部活物質層 102 活物質ペースト充填機 103 上部活物質ペースト充填機部 104 下部活物質ペースト充填機部
Claims (4)
- 【請求項1】 予め使用状態における上下方向が定めら
れており、電解液として流動性を有する電解液を用いる
密閉形鉛蓄電池において、 少なくとも正極板の前記上下方向の下部領域に位置する
下部活物質層は、その上の上部領域に位置する上部活物
質層に比べて平均細孔径が大きく、しかも前記下部活物
質層には導電性添加剤が添加されていることを特徴とす
る密閉形鉛蓄電池。 - 【請求項2】 前記下部領域は、遊離電解液が存在する
領域であることを特徴とする請求項1に記載の密閉形鉛
蓄電池。 - 【請求項3】 前記少なくとも正極板は、格子状集電体
に活物質ペーストが充填されて形成されており、前記下
部活物質層と前記上部活物質層とは、前記格子状集電体
の格子を形成する内骨部を境界部として形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の密閉形鉛蓄電池。 - 【請求項4】 前記正極板の前記下部活物質層の平均細
孔径は、前記上部活物質層の平均細孔径の1.5〜2.
0倍であり、前記導電性添加剤がカーボンであり、前記
カーボンの量は前記活物質層の主原料である鉛粉に対し
て0.1〜0.5重量%であることを特徴とする請求項
2に記載の密閉形鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8328688A JPH10172543A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 密閉形鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8328688A JPH10172543A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 密閉形鉛蓄電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10172543A true JPH10172543A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18213064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8328688A Withdrawn JPH10172543A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 密閉形鉛蓄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10172543A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7347980B2 (en) | 1997-01-14 | 2008-03-25 | Hitachi, Ltd. | Process for treating fluorine compound-containing gas |
| CN111599991A (zh) * | 2019-06-24 | 2020-08-28 | 骆驼集团华中蓄电池有限公司 | 长寿命高比能量免维护起动铅酸蓄电池及其生产方法 |
| JP2023022290A (ja) * | 2020-08-05 | 2023-02-14 | 古河電池株式会社 | 液式鉛蓄電池 |
-
1996
- 1996-12-09 JP JP8328688A patent/JPH10172543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7347980B2 (en) | 1997-01-14 | 2008-03-25 | Hitachi, Ltd. | Process for treating fluorine compound-containing gas |
| CN111599991A (zh) * | 2019-06-24 | 2020-08-28 | 骆驼集团华中蓄电池有限公司 | 长寿命高比能量免维护起动铅酸蓄电池及其生产方法 |
| JP2023022290A (ja) * | 2020-08-05 | 2023-02-14 | 古河電池株式会社 | 液式鉛蓄電池 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |