JPH1017532A - アントラニル酸類の製造方法 - Google Patents
アントラニル酸類の製造方法Info
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- JPH1017532A JPH1017532A JP8186991A JP18699196A JPH1017532A JP H1017532 A JPH1017532 A JP H1017532A JP 8186991 A JP8186991 A JP 8186991A JP 18699196 A JP18699196 A JP 18699196A JP H1017532 A JPH1017532 A JP H1017532A
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Abstract
容易に製造する。 【解決手段】2,4−ジクロル安息香酸を、アンモニア
水中、第二銅塩の存在下、ヒドラジンと、塩化マグネシ
ウムを添加して反応させ、反応完結後、冷却して、析出
してくる4−クロルアントラニル酸のアンモニウム塩を
濾別。アンモニア、銅化合物、副反応物を除いた後、酸
析して取り出し、水−イソプロピルアルコールで熱洗浄
して精製する。
Description
る。更に詳しくはアントラニル酸類の製造方法に関す
る。
シスによる4−クロルアントラニル酸の製造方法とし
て、1)BASF社の旧ドイツ特許(DRP 2442
07)では、30%のアンモニア水中、銅粉を触媒にし
て、120℃で反応している。また、2)Pharm.
Chem.J.(Engl.Transl.),21
1(1987)34−45では、25%アンモニア水中
で、酢酸銅を触媒にして126−129℃、5−12気
圧、6時間反応して,収率88%で目的物を得ている。
さらに、3)特開平4−356449では、25%アン
モニア水で、塩化第一銅を触媒にして、100℃で6時
間反応させ、収率89.4%で目的物を得ている。しか
し、1)、2)の方法では、反応温度、圧力いずれも高
く、しかも未反応物の2,4−ジクロル安息香酸が残
り、精製が困難である。3)の方法では、アンモニア/
2,4ジクロル安息香酸のモル比が17.7と高く、反
応容積の効率が悪く、且つ、アンモニアの処理費が割高
になり、コストアップになってしまう。容積効率アップ
とアンモニアの処理費ダウンの為に、詳細な説明の範囲
内のアンモニア/2,4−ジクロル安息香酸のモル比を
6にしてトレースしてみると、2量体(ジフェニルアミ
ン型の副生成物)の生成が著しく、収率が70%程度に
低くなってしまう。しかも、水ーアルコールで再結晶す
ると、70%程度と低く、総括収率(原料2、4ージク
ロル安息香酸に対して)は約50%と低い。
ミノ−4クロル安息香酸の従来の製造方法は、工業的に
経済的な方法でないので、安価で効率的な製造方法の確
立が望まれていた。
クロル安息香酸をアンモニア水中、銅触媒の存在下、反
応させて、2−アミノ−4−クロル安息香酸を製造する
方法を鋭意検討した結果、ある種の化合物を反応系に添
加することにより、反応速度がアップすることが分か
り、且つ、副生成物の2量体の生成が著しく抑えられる
事がわかり、また、反応温度を2段に分けて、行うこと
により、圧力を低く抑え、且つ、副生成物の生成も抑え
られることが分かった。さらに、アンモニア/2,4−
ジクロル安息香酸のモル比を特定の範囲内に抑えること
により、反応容積の効率が向上するだけでなく、2−ア
ミノ−4クロル安息香酸のアンモニウム塩が、冷却時析
出し、且つ、副生成物の2量体のアンモニウム塩が溶解
していること、また、2量体のナトリウム塩が、低温度
で溶けにくいことが分かり、副生成物の分離が容易に行
うことができることを見いだした。更に、酸析して得ら
れた未乾燥の2−アミノ−4−クロル安息香酸を水−ア
ルコール類で熱洗浄することにより、収率よく、高純度
の2−アミノ−4−クロル安息香酸が得られることを見
いだし、さらには、他の2−クロル安息香酸類のアンモ
ノリシスにおいても、同様な効果が得られることが分か
り、本発明を完成した。
物存在下、反応させて、アントラニル酸類を製造する方
法において、1)反応促進剤を添加する工程、2)1〜
20時間かけて、40〜90℃に反応混合物を昇温し、
転化率を50〜95%にした後、91〜140℃で1〜
10時間、反応混合物を保持して、反応完結させる工
程、3)反応後、撹拌下、冷却し、アントラニル酸のア
ンモニウム塩を析出させる工程、4)酸析して得られる
粗アントラニル酸類を、ヒドラジン存在下、水−アルコ
ール類で熱洗浄する工程、から選択される一つ以上の工
程を包含することを特徴とするアントラニル酸類の製造
方法 (2)反応促進剤が、遷移金属化合物類、硫黄化合物、
含窒素化合物、アルカリ土類金属化合物である前項
(1)に記載のアントラニル酸類の製造方法 (3)反応後、冷却して、析出したアントラニル酸類の
アンモニウム塩を濾別後、該アンモニウム塩を水に溶解
させ、アルカリ金属水酸化物と還元剤を加えて、析出す
る銅化合物を濾別後、濾液を無機酸で酸析してアントラ
ニル酸類を製造することを特徴とする前項(1)乃至
(2)のいずれか一項に記載のアントラニル酸類の製造
方法 (4)還元剤が、硫化ソーダ、亜硫酸ソーダ、水硫化ソ
ーダ、チオ硫酸ソーダ、亜二チオン酸ナトリウム、ヒド
ラジン化合物である前項(3)に記載のアントラニル酸
類の製造方法 (5)アルコール類が、メタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノールである前項(1)乃至(4)のい
ずれか一項に記載のアントラニル酸類の製造方法 (6)アンモニア/2ークロル安息香酸のモル比が2以
上で10未満である前項(1)乃至(5)のいずれか一
項に記載のアントラニル酸類の製造方法 (7)アントラニル酸類が、4−クロルアントラニル酸
である前項(1)乃至(6)のいずれか一項に記載のア
ントラニル酸類の製造方法 に関する。芳香族化合物のクロル基をアンモニアでアミ
ノ基に置換するアンモノリシスにおいて、銅化合物、中
でも、第一銅塩が触媒として有効であることが記述され
ているが、(Journal of the Amer
ican ChemicalSociety 42巻1
033−1042頁(1920))、第二銅塩にヒドラ
ジン化合物を加えて反応する例は見あたらず、全く新規
な事実であり、類推できない事柄である。アルカリ土類
金属を添加する例は、特開昭50−100028に開示
されているが、カルボキシル基含有ハロゲン化物には、
ふれていない。前記、特開平4−356449では、反
応温度50〜160℃、好ましくは70〜120℃とし
ているが、昇温時の温度−時間カーブについては、なん
ら明記されておらず、反応時間さえも記述無く、全く時
間のファクターが欠如している。従って、本発明者が、
この昇温時の温度−時間カーブにより、副生成物の量が
変化することを見いだしたことは、容易に類推すること
ができることではない。また、同特開平では、アンモニ
ア/2−クロル安息香酸類のモル比は、3〜40倍、よ
り好ましくは6〜25倍としているが、実施例として
は、17〜18で、通常のアンモノリシス、例えば、o
−ジクロルベンゼン、p−ジクロルベンゼンのアンモノ
リシスにおける条件に類似している。通常のアンモノリ
シスの条件からすると、6というモル比は、アンモニア
の使用量としては、少なく、副反応物が多量に生成し、
未反応物も残り、反応が円滑に進行するとは思われない
条件である。確かに、特開平4−356449に従っ
て、モル比6で行えば、前記したように、収率、純度と
も下がり、到底、工業化できるものではないが、本発明
に従えば、収率、純度とも良好であることは、驚くべき
ことである。また、反応時には溶解していても、冷却時
に、アントラニル酸類のアンモニウム塩が析出してくる
ことは、到底同特開平より読みとることはできない。ま
た、アントラニル酸類のアンモニウム塩と2量体のアン
モニウム塩のアンモニア水に対する溶解度差、アントラ
ニル酸類のナトリウム塩と2量体のナトリウム塩の水に
対する溶解度差で分離が容易にできること等は、全く新
規であり、驚くべきことで、類推の範囲を越えている。
本発明では、例えばオートクレーブにアンモニア水、銅
化合物、反応促進剤、2−クロル安息香酸類を加え、窒
素置換後、撹拌、加熱して、反応を完結させる。2−ク
ロル安息香酸類としては、ニトロ基;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキ
シ基;シアノ基;カルボキシル基;メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基;を1種以上
(同種であっても、異なっていても良い)を含有する2
−クロル安息香酸、又は1−クロルビフェニル−2−カ
ルボン酸、又は1−クロルナフタレン−2−カルボン酸
であれば使用可能であるが、具体例としては2−クロル
安息香酸;2,4−ジクロル安息香酸、2,3−ジクロ
ル安息香酸、2,5−ジクロル安息香酸、2,6−ジク
ロル安息香酸等のジクロル安息香酸;2、3、4ートリ
クロル安息香酸、2、4、6ートリクロル安息香酸等の
トリクロル安息香酸;2−クロルー4ーニトロ安息香
酸、2、6ージクロル−4−ニトロ安息香酸、2−クロ
ル−6−ニトロ安息香酸、2、4ージクロルー6ーニト
ロ安息香酸等のニトロ基含有2ークロル安息香酸;2−
クロル−4−メトキシ安息香酸、2−クロル−5−メト
キシ安息香酸、2−クロル−3−メトキシ安息香酸等の
メトキシ基含有2−クロル安息香酸;2ークロルベンゼ
ン−1,6−ジカルボン酸、2−クロルベンゼン−1,
4−ジカルボン酸、2,3−ジクロルベンゼン−1,4
−ジカルボン酸、2、6−ジクロルベンゼン−1,4−
ジカルボン酸等のカルボキシル基含有2−クロル安息香
酸を挙げる事ができる。
であり、好ましくは、20〜30重量%である。濃度が
10%未満であれば、副反応物のサリチル酸類が生成し
やすくなり、50%を越えると、反応中のオートクレー
ブの圧力が高くなり、装置上、操作上問題多い。
比は、2以上20未満、好ましくは、2以上10未満、
より好ましくは2以上6未満である。2未満であれば、
副生成物の2量体(ジフェニルアミン−2,2’−ジカ
ルボン酸類)が生成しやすくなり、20を越えると、反
応容積の効率が悪くなり、しかも、アンモニアの処理費
も高くなり、経済的でない。
一銅、沃化第一銅、酸化第一銅、チオシアン銅、シアン
化銅等の第一銅化合物;塩化第二銅、臭化第二銅、沃化
第二銅、フッ化第二銅、酸化第二銅、水酸化第二銅、蟻
酸銅、酢酸銅、クエン酸銅、蓚酸銅、ステアリン酸銅、
ピロリン酸銅、炭酸銅、硝酸銅、硫酸銅、燐酸銅、過塩
素酸銅等の第二銅化合物が挙げられる。これら1種以上
の混合物でもよい。銅化合物の使用量は、2ークロル安
息香酸に対し、2〜30モル%、好ましくは、5〜20
%、特に好ましくは、8〜15%である。2%未満で
は、反応速度が遅く、30%越えると銅の処理費がアッ
プし、経済的でない。
いが、加えた方が、反応速度が速くなり、反応温度も下
げる事が出来、結果的には、副生成物が少なく、収率が
高くなる。反応促進剤としては、鉄、塩化第一鉄、水酸
化第一鉄、亜鉛、塩化第一亜鉛等の遷移金属化合物;
錫、塩化第一錫等の錫化合物;硫化ソーダ、亜硫酸ソー
ダ、水硫化ソーダ、チオ硫酸ソーダ、亜二チオン酸ナト
リウム等の硫黄化合物;フェノール、クレゾール、2、
6ージ−t−ブチルフェノール、レゾルシン、ピロガロ
ール等のフェノール化合物;フェニレンジアミン、トリ
アミノベンゼン等のアミノ化合物;フォルマリン等のア
ルデヒド化合物;その他、ぶどう糖、ビタミンC、蓚
酸、蟻酸等を挙げる事ができる。更に、含窒素化合物、
アルカリ土類金属化合物を挙げることができる。含窒素
化合物としては、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミ
ン、ジイソブチルアミン、3−メトキシプロピルアミ
ン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジ
エチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジブチルアミ
ノ)プロピルアミン、エチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジシクロヘキシ
ルアミン等の脂肪族アミン;ピペコリン、ピペラジン、
ピリジン、ピラジン、ピコリン等の複素環式化合物等の
含窒素有機化合物;ヒドラジン、ヒドラジン1水和物、
中性硫酸ヒドラジン、炭酸ヒドラジン、燐酸ヒドラジ
ン、臭化水素酸ヒドラジン、二臭化水素酸ヒドラジン、
塩酸ヒドラジン等のヒドラジン化合物等の含窒素無機化
合物を挙げることができる。アルカリ土類金属化合物
は、アルカリ土類金属の塩化物、臭化物のようなハロゲ
ン化アルカリ土類金属、水酸化アルカリ土類金属、酸化
アルカリ土類金属等が挙げられる。具体例としては、塩
化カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、酸化
カルシウム、水酸化マグネシウムである。反応促進剤は
一種以上混ぜても良い。使用する反応促進剤の量は種類
によって異なるが、通常銅化合物に対し、1〜200モ
ル%、好ましくは、5〜100モル%、より好ましく
は、10〜70モル%、更に好ましくは、20〜50モ
ル%である。
は、2〜15時間かけて、より好ましくは、3〜10時
間かけて、更に好ましくは、5〜8時間かけて、40〜
90℃、好ましくは、60〜85℃に反応混合物を昇温
し、転化率を50〜95%、好ましくは、70〜90%
にした後、91〜140℃で1〜10時間、反応混合物
を保持して、反応完結させる工程の二段反応にしても良
い。適切な反応速度を保つできるだけ低い温度で反応さ
せると、副反応の生成を抑えることができるが、温度が
低いと未反応物の2−クロル安息香酸が残りやすくなる
ので、温度を高めにして、反応を完結させることが望ま
しい。
法について、説明する。 (1)A法: 反応完結後、撹拌しながら、氷水で冷却
する。析出したアントラニル酸類のアンモニウム塩の濾
過後、ケーキ中に付着している銅化合物と副生成物の2
量体を冷アンモニア水で洗浄除去する。ケーキを水に溶
解させ、窒素気流下、水酸化アルカリ、還元剤を加え
て、減圧、あるいは常圧で加熱することにより、ケーキ
中に存在していた、アンモニアは系外に除去出来、微量
の銅金属化合物は、酸化銅、あるいは、硫化銅、あるい
は金属銅として、沈殿してくる。また、副生成物の2量
体は、ナトリウム塩あるいは、カリウム塩となり、析出
してくるので、金属化合物と一緒に濾別できる。濾液
は、無機酸でpH5.6〜6.2で、酸析する。アント
ラニル酸類のアンモニウム塩を濾別した濾液は、繰り返
し、反応に使用しても良く、水酸化ナトリウム、還元剤
を加え、加熱して、アンモニアを回収、析出してくる銅
化合物、即ち、金属銅、あるいは、酸化銅、あるいは硫
化銅、あるいは、これらの混合物を濾別する。 (2)B法: 冷却した反応液をフラスコに移し、水酸
化アルカリ、還元剤を加え、窒素気流下に、加熱、撹拌
しながら、アンモニアを系外に除去する。以下A法と同
様の操作でアントラニル酸類を得る。 A法で処理しても良いし、B法で処理しても良い。A法
は、アントラニル酸類のアンモニウム塩の溶解度(アン
モニア水にたいする)が小さく、副生成物の2量体の生
成量が比較的多い場合に好ましい方法である。また、副
生成物の生成を抑える為に、未反応物の2−クロル安息
香酸類を少量残しても、反応液に溶解しているため、A
法で処理すれば、分離が容易であり、アントラニル酸類
のアンモニウム塩を濾別した濾液には、当然2−クロル
安息香酸類が含まれるので、該濾液をリサイクル使用し
ても良い。
ダ、水硫化ソーダ、チオ硫酸ソーダ、亜二チオン酸ナト
リウム、ヒドラジン化合物が挙げられる。還元剤の使用
量は、銅化合物に対し、10〜300モル%であり、好
ましくは、50〜250モル%、より好ましくは、10
0〜200モル%、更に好ましくは、120〜150モ
ル%である。
であるが、水酸化カリウムでも良い。使用する量は、2
−クロル安息香酸類に対し、通常、100〜500モル
%であり、好ましくは、200〜400モル%、より好
ましくは、230〜300モル%、更に好ましくは24
0〜270モル%である。
ので、オートクレーブから、反応混合物を取り出すとき
も、出来るだけ、空気との接触を防止し、アンモニアを
除去する場合も窒素気流下で加熱することが望ましい。
アンモニアを除去するのに、温度 40〜100℃で2
〜20時間、好ましくは5〜15時間、より好ましく
は、8〜12時間かける。アンモニアを加熱除去時、発
泡しやすいので、消泡剤を添加してもよい。消泡剤とし
ては、高級アルコール系、非イオン系ポリエーテル、変
性シリコンのエマルジョン等が挙げられる。その使用量
は媒体に対し、通常0.0001〜10重量%、好まし
くは0.01〜1.0重量%である。
除いた反応液の酸析時、撹拌が困難になるので、分散剤
を添加してもよい。分散剤としては、アルキルベンゼン
スルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、
アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸塩、ナフタ
レンスルフォン酸ホルマリン縮合物等の陰イオン性界面
活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチ
レン誘導体等の非イオン性界面活性剤等を挙げることが
できる。その使用量は媒体に対し、通常0.0001〜
10重量%、好ましくは0.01〜1.0重量%であ
る。
ヒドラジン存在下、水−アルコール類で熱洗浄すること
により、高純度のアントラニル酸類を得る事が出来る。
ヒドラジンは、通常ヒドラジン1水和物が用いられる
が、中性硫酸ヒドラジン、炭酸ヒドラジン、燐酸ヒドラ
ジン、臭化水素酸ヒドラジン、二臭化水素酸ヒドラジ
ン、塩酸ヒドラジン等のヒドラジン化合物の水溶液を弱
塩基性にして添加してもよい。ヒドラジンの量は、ヒド
ラジン1水和物として乾燥換算アントラニル酸に対し、
通常 0.5〜20重量%、好ましくは、1〜15重量
%、より好ましくは、2〜10重量%、更に好ましく
は、3〜7重量%である。アルコール類は、メタノー
ル、イソプロパノール、n−プロパノール等であり、好
ましくは、イソプロパノールである。アルコール類の使
用量は、乾燥換算アントラニル酸に対し、0.5〜5倍
(cc/g)、好ましくは、0.7〜4倍(cc/
g)、より好ましくは、1〜3倍(cc/g)、更に好
ましくは、1.5〜2.5倍(cc/g)である。水の
量は、乾燥換算アントラニル酸に対し、0.5〜10倍
(cc/g)、好ましくは、1〜7倍(cc/g)、よ
り好ましくは、2〜5倍(cc/g)、更に好ましく
は、3〜4倍(cc/g)である。通常、30℃−還流
温度、好ましくは50℃−還流温度で、0.1〜20時
間、好ましくは、1〜10時間、より好ましくは、2〜
5時間撹拌し、その後、0〜40℃、好ましくは、10
〜30℃、好ましくは、15〜20℃に冷却して、濾
過、フィルターケーキを水、あるいは、水−アルコール
類で洗浄しても良い。水−アルコールの比率は、熱洗浄
で使用した比率でも良いし、アルコールを少な目に使っ
ても良い。使用量は、通常、乾燥換算アントラニル酸に
対し、通常 0〜3倍(cc/g)である。ウエット品
の乾燥は、減圧でも良いし、常圧でも良い。温度は通
常、40〜90℃、好ましくは、50〜70℃である。
得られたアントラニル酸類の純度はHPLC(高速液体
クロマトグラフィ−)で容易に測定できる。
るが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるもので
ない。実施例において%は重量%を表し、HPLCの純
度は面積%である。
28%アンモニア水170g、酢酸第二銅2水和物9.
3g、亜硫酸ソ−ダ7水和物3g、塩化マグネシウム6
水和物4.8g、2,4−ジクロル安息香酸90gを加
え、窒素で置換し、加熱し、60℃で1時間、80℃で
2時間、100℃で3時間反応させた。撹拌しながら、
氷水で冷却し、析出した4−クロルアントラニル酸のア
ンモニウム塩を濾過した。フィルターケーキを10%ア
ンモニア水30gで洗浄した。1000ccの4口フラ
スコにフィルターケーキをいれ、硫化ソーダ9水和物2
g、水200g、48%水酸化ナトリウム96gを加
え、窒素気流下で、4時間かけて、100℃まで加熱し
た。その間、発泡が認められたので、消泡剤NO.1
(ポリエーテル系消泡剤 花王(株)製)を0.1cc
添加した。100℃で30分保持後、冷却した。氷水で
5℃まで冷却し、濾過した。濾液を1000ccのビー
カに移し、15%塩酸を滴下し、pH6に30分保っ
た。この間、随時ペレックスSS−H(商品名 アニオ
ン性分散剤 花王(株)製)を滴下し、撹拌を良好に保
った。濾過し、水洗した。1000cc4口フラスコ
に、ウエットケーキ 205g(ドライ換算76.6
g、水128.4g、HPLC純度 98.5%)を加
え、イソプロピルアルコール150cc、水100c
c、80%ヒドラジン1水和物3.8gを加え、還流
下、2時間保持後、冷却し、氷冷2時間後、濾過し、水
洗した。50〜60℃で減圧乾燥し、72.6g(収率
90%対理論)の4−クロルアントラニル酸が得られ
た。 HPLC純度99.9%、融点 239℃(分解)
28%アンモニア水170g、塩化第二銅2水和物8
g、80%ヒドラジン1水和物0.59g、塩化カルシ
ウム1.3g、2,4−ジクロル安息香酸90gを加
え、窒素で置換し、加熱し、60℃で1時間、80℃で
4時間、100℃で5時間反応させた。撹拌しながら、
室温まで冷却し、反応混合物を1000ccの4口フラ
スコにいれ、硫化ソーダ9水和物17g、水200g、
48%水酸化ナトリウム96gを加え、窒素気流下で、
7時間かけて、100℃まで加熱した。その間、発泡が
認められたので、消泡剤NO.1を0.1cc添加し
た。100℃で30分保持後、冷却した。氷水で5℃ま
で冷却し、濾過した。濾液を1000ccのビーカに移
し、15%塩酸を滴下し、pH6に30分保った。この
間、随時ペレックスSS−Hを滴下し、撹拌を良好に保
った。濾過し、水洗した。1000cc4口フラスコ
に、ウエットケーキ 197.1g(ドライ換算77.
1g、水120g、HPLC純度 98.3%)を加
え、イソプロピルアルコール150cc、水100c
c、80%ヒドラジン1水和物3.8gを加え、還流
下、2時間保持後、冷却し、氷冷2時間後、濾過し、水
洗した。50〜60℃で減圧乾燥し、73.0g(収率
90.5%対理論)の4−クロルアントラニル酸が得
られた。 HPLC純度 99.9%、融点 239℃(分解)
ることの出来る製造方法が確立された。
Claims (7)
- 【請求項1】2−クロル安息香酸類とアンモニア水を、
銅化合物存在下、反応させて、アントラニル酸類を製造
する方法において、1)反応促進剤を添加する工程、
2)1〜20時間かけて、40〜90℃に反応混合物を
昇温し、転化率を50〜95%にした後、91〜140
℃で1〜10時間、反応混合物を保持して、反応完結さ
せる工程、3)反応後、撹拌下、冷却し、アントラニル
酸類のアンモニウム塩を析出させる工程、4)酸析して
得られる粗アントラニル酸類を、ヒドラジン存在下、水
−アルコール類で熱洗浄する工程、から選択される一つ
以上の工程を包含することを特徴とするアントラニル酸
類の製造方法。 - 【請求項2】反応促進剤が、遷移金属化合物類、硫黄化
合物、含窒素化合物、アルカリ土類金属化合物である請
求項1に記載のアントラニル酸類の製造方法。 - 【請求項3】反応後、冷却して、析出したアントラニル
酸類のアンモニウム塩を濾別後、該アンモニウム塩を水
に溶解させ、アルカリ金属水酸化物と還元剤を加えて、
析出する銅化合物を濾別後、濾液を無機酸で酸析してア
ントラニル酸類を製造することを特徴とする請求項1乃
至2のいずれか一項に記載のアントラニル酸類の製造方
法。 - 【請求項4】還元剤が、硫化ソーダ、亜硫酸ソーダ、水
硫化ソーダ、チオ硫酸ソーダ、亜二チオン酸ナトリウ
ム、ヒドラジン化合物である請求項3に記載のアントラ
ニル酸類の製造方法。 - 【請求項5】アルコール類が、メタノール、イソプロパ
ノール、n−プロパノールである請求項1乃至4のいず
れか一項に記載のアントラニル酸類の製造方法。 - 【請求項6】アンモニア/2ークロル安息香酸のモル比
が2以上で10未満である請求項1乃至5のいずれか一
項に記載のアントラニル酸類の製造方法。 - 【請求項7】アントラニル酸類が、4−クロルアントラ
ニル酸である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のア
ントラニル酸類の製造方法。
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