JPH10175940A - 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方法 - Google Patents
淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方法Info
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- JPH10175940A JPH10175940A JP33607796A JP33607796A JPH10175940A JP H10175940 A JPH10175940 A JP H10175940A JP 33607796 A JP33607796 A JP 33607796A JP 33607796 A JP33607796 A JP 33607796A JP H10175940 A JPH10175940 A JP H10175940A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のものより色調の良好な、白色に近い淡
色のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方
法を得る。 【解決手段】 一般式R1CH2COOR2 (R1 は炭素
数6〜24のアルキル基、R2 は炭素数1〜6のアルキ
ル基)で示される飽和脂肪酸アルキルエステルをスルホ
ン化し、生成したSO3 二分子付加体からSO3 を脱離
させてα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを製造する工
程に、特定の含窒素化合物、または特定の芳香族ヒドロ
キシ化合物を存在させる。
色のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方
法を得る。 【解決手段】 一般式R1CH2COOR2 (R1 は炭素
数6〜24のアルキル基、R2 は炭素数1〜6のアルキ
ル基)で示される飽和脂肪酸アルキルエステルをスルホ
ン化し、生成したSO3 二分子付加体からSO3 を脱離
させてα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを製造する工
程に、特定の含窒素化合物、または特定の芳香族ヒドロ
キシ化合物を存在させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩とその製造方法に関し、特に白色に
近い淡色のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を製造
する方法、およびこの製造方法により製造された淡色の
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩に関する。
アルキルエステル塩とその製造方法に関し、特に白色に
近い淡色のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を製造
する方法、およびこの製造方法により製造された淡色の
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩に関する。
【0002】
【従来の技術】α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
は、その用途のひとつとして界面活性剤があり、特に洗
浄力が高く、生分解性が良好で、環境に対する影響が少
ないことから洗浄剤材料としての性能が高く評価されて
いる。このα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は、脂
肪酸アルキルエステルをSO 3 を用いてスルホン化し、
ついでアルカリにより中和することによって得られる。
は、その用途のひとつとして界面活性剤があり、特に洗
浄力が高く、生分解性が良好で、環境に対する影響が少
ないことから洗浄剤材料としての性能が高く評価されて
いる。このα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は、脂
肪酸アルキルエステルをSO 3 を用いてスルホン化し、
ついでアルカリにより中和することによって得られる。
【0003】脂肪酸アルキルエステルのスルホン化の機
構については、Smith and Stirton:JAOCS vol.4
4,P.405(1967)、Schmid, Baumann, Stein,
Dolhaine:Proceeding of the World Surfactants Con
gress Munchen, vol.2,P.105:Gel-nhausen,
Kurle(1984)およびH.Yoshimura:油化学(JJOC
S),41巻,10頁 (1992)に示されるように、
下記の反応式に従って進行することが知られている。
構については、Smith and Stirton:JAOCS vol.4
4,P.405(1967)、Schmid, Baumann, Stein,
Dolhaine:Proceeding of the World Surfactants Con
gress Munchen, vol.2,P.105:Gel-nhausen,
Kurle(1984)およびH.Yoshimura:油化学(JJOC
S),41巻,10頁 (1992)に示されるように、
下記の反応式に従って進行することが知られている。
【0004】
【化1】
【0005】このスルホン化反応において、脂肪酸アル
キルエステルにSO3 を反応させるとき、直接SO3 が
脂肪酸エステルのα位に配位してα−スルホ脂肪酸アル
キルエステルを生成すれば効率がよいが、実際は最初に
アルコキシ基に挿入される反応が起こり、SO3 一分子
付加体が生成する。そして次の段階でさらにSO3 と反
応してα位にスルホン基が導入され、SO3 二分子付加
体(以下、「二分子付加体」と略記する)が生成する。
この段階でSO3 の導入を止め加熱状態に保つと、アル
コキシ基に挿入されたSO3 が脱離してα−スルホ脂肪
酸アルキルエステルが生成する。この工程を「熟成工
程」という。
キルエステルにSO3 を反応させるとき、直接SO3 が
脂肪酸エステルのα位に配位してα−スルホ脂肪酸アル
キルエステルを生成すれば効率がよいが、実際は最初に
アルコキシ基に挿入される反応が起こり、SO3 一分子
付加体が生成する。そして次の段階でさらにSO3 と反
応してα位にスルホン基が導入され、SO3 二分子付加
体(以下、「二分子付加体」と略記する)が生成する。
この段階でSO3 の導入を止め加熱状態に保つと、アル
コキシ基に挿入されたSO3 が脱離してα−スルホ脂肪
酸アルキルエステルが生成する。この工程を「熟成工
程」という。
【0006】前記の熟成工程を経て得られたα−スルホ
脂肪酸アルキルエステルは、次段の中和工程においてア
ルカリで中和することによって、目的とするα−スルホ
脂肪酸アルキルエステル塩とすることができる。以下、
このα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を「α−S
F」と略記する。
脂肪酸アルキルエステルは、次段の中和工程においてア
ルカリで中和することによって、目的とするα−スルホ
脂肪酸アルキルエステル塩とすることができる。以下、
このα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を「α−S
F」と略記する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の製造方
法によって生成したα−スルホ脂肪酸アルキルエステル
は著しく着色しており、このためアルカリ中和後に得ら
れるα−SFも着色したものとなる。洗浄剤の材料とし
て用いる場合には、α−SFが着色した状態では製品と
することができないため、従来は、この中和工程の前あ
るいは後に、過酸化水素などを用いる過酷な条件の漂白
処理が行われていた。
法によって生成したα−スルホ脂肪酸アルキルエステル
は著しく着色しており、このためアルカリ中和後に得ら
れるα−SFも着色したものとなる。洗浄剤の材料とし
て用いる場合には、α−SFが着色した状態では製品と
することができないため、従来は、この中和工程の前あ
るいは後に、過酸化水素などを用いる過酷な条件の漂白
処理が行われていた。
【0008】ところが、これらの中和工程や漂白工程に
おいては、一部のエステル結合が切断されるので、α−
スルホ脂肪酸またはα−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の副
生が避けられないという問題がある。これらの副生物
は、洗浄剤活性成分としては洗浄力が小さく水溶性も劣
るので、これらの物質が多量に副生すると洗浄剤として
好適なα−SFを効率よく得ることが困難となる。した
がって、α−SFの生成に直接関与しない漂白工程を省
略または簡略化することができれば、これらの好ましく
ない副生物の生成を抑制することができるとともに、製
造設備の削減や環境改善も図れることになる。
おいては、一部のエステル結合が切断されるので、α−
スルホ脂肪酸またはα−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の副
生が避けられないという問題がある。これらの副生物
は、洗浄剤活性成分としては洗浄力が小さく水溶性も劣
るので、これらの物質が多量に副生すると洗浄剤として
好適なα−SFを効率よく得ることが困難となる。した
がって、α−SFの生成に直接関与しない漂白工程を省
略または簡略化することができれば、これらの好ましく
ない副生物の生成を抑制することができるとともに、製
造設備の削減や環境改善も図れることになる。
【0009】前記のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル
の着色の原因のひとつは、スルホン化工程における過剰
なスルホン化ガスの存在によるものであることがわかっ
ている。しかし、スルホン化ガスが過剰に存在しないと
二分子付加体への反応が円滑に進行しない。
の着色の原因のひとつは、スルホン化工程における過剰
なスルホン化ガスの存在によるものであることがわかっ
ている。しかし、スルホン化ガスが過剰に存在しないと
二分子付加体への反応が円滑に進行しない。
【0010】また、この着色は特に熟成工程中に進行す
ることも確認されている。しかしこの熟成工程は簡略化
することができない。すなわち、熟成を十分に行わない
と未反応の脂肪酸アルキルエステルが多量に残存し、か
つ次のアルカリ中和工程に二分子付加体が残存し、例え
ば水酸化ナトリウムなどで中和するとき下記に示すよう
な反応が起こり、洗浄力、水溶力の劣るα−スルホ脂肪
酸ジナトリウムが多量に生成することになる。
ることも確認されている。しかしこの熟成工程は簡略化
することができない。すなわち、熟成を十分に行わない
と未反応の脂肪酸アルキルエステルが多量に残存し、か
つ次のアルカリ中和工程に二分子付加体が残存し、例え
ば水酸化ナトリウムなどで中和するとき下記に示すよう
な反応が起こり、洗浄力、水溶力の劣るα−スルホ脂肪
酸ジナトリウムが多量に生成することになる。
【0011】
【化2】
【0012】このように、熟成工程におけるSO3 脱離
反応が不十分でスルホン化反応物中に二分子付加体が多
量に存在する状態で中和を行うと、α−スルホ脂肪酸ジ
ナトリウムが生成して、界面活性剤としての物性、例え
ば洗浄力や浸透力などが低下してしまう。したがって、
白色に近い淡色で、しかもできるだけ副生物を含有しな
いα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを製造すること
が、淡色で高性能のα−SFを製造する際の重要な課題
となる。
反応が不十分でスルホン化反応物中に二分子付加体が多
量に存在する状態で中和を行うと、α−スルホ脂肪酸ジ
ナトリウムが生成して、界面活性剤としての物性、例え
ば洗浄力や浸透力などが低下してしまう。したがって、
白色に近い淡色で、しかもできるだけ副生物を含有しな
いα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを製造すること
が、淡色で高性能のα−SFを製造する際の重要な課題
となる。
【0013】この淡色のα−SFを得る方法に関して
は、無機硫酸塩(特開昭51−43716公報)、長鎖
の脂肪酸アミド(WO 9003967号公報)、ピリ
ジン(DE 4030852号公報)、チオジグリコ−
ルジエステル(DE公開 4224735号公報)等の
共存下にスルホン化反応を行う方法が提案されている。
しかし、長鎖の脂肪酸アミドを用いる場合には、添加量
を多量としなければ十分な効果が得られず、ピリジンを
用いる場合には臭気の点で問題があり、また他の方法に
おいても反応率や色調改善効果の点において必ずしも満
足できるものでなかった。本発明は上記の課題を解決す
るためになされたものであって、白色に近い淡色のα−
SFとその製造方法を提供することを目的とする。
は、無機硫酸塩(特開昭51−43716公報)、長鎖
の脂肪酸アミド(WO 9003967号公報)、ピリ
ジン(DE 4030852号公報)、チオジグリコ−
ルジエステル(DE公開 4224735号公報)等の
共存下にスルホン化反応を行う方法が提案されている。
しかし、長鎖の脂肪酸アミドを用いる場合には、添加量
を多量としなければ十分な効果が得られず、ピリジンを
用いる場合には臭気の点で問題があり、また他の方法に
おいても反応率や色調改善効果の点において必ずしも満
足できるものでなかった。本発明は上記の課題を解決す
るためになされたものであって、白色に近い淡色のα−
SFとその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、飽和脂肪
酸アルキルエステルのスルホン化・熟成反応を行う際
に、ある種の含窒素化合物または芳香族ヒドロキシ化合
物を共存させると、副生物が少なくかつ色調が改善され
たα−SFが得られることを見い出し、鋭意研究の結果
本発明に到達した。
酸アルキルエステルのスルホン化・熟成反応を行う際
に、ある種の含窒素化合物または芳香族ヒドロキシ化合
物を共存させると、副生物が少なくかつ色調が改善され
たα−SFが得られることを見い出し、鋭意研究の結果
本発明に到達した。
【0015】したがって本発明のα−SFの製造方法
は、下記の一般式(I) R1CH2COOR2 ・・・(I) (式中、R1 は炭素数6〜24のアルキル基を表し、R
2 は炭素数1〜6のアルキル基を表す)で示される飽和
脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとを接触させ
るスルホン化工程と、このスルホン化工程において生成
したSO3 二分子付加体からSO 3 を脱離させてα−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルを生成させる熟成工程とを
含むα−SFの製造方法において、少なくとも前記の熟
成工程に、下記のA群から選ばれた少なくとも1種の含
窒素化合物、または下記のB群から選ばれた少なくとも
1種の芳香族ヒドロキシ化合物を存在させることを特徴
とするものである。
は、下記の一般式(I) R1CH2COOR2 ・・・(I) (式中、R1 は炭素数6〜24のアルキル基を表し、R
2 は炭素数1〜6のアルキル基を表す)で示される飽和
脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとを接触させ
るスルホン化工程と、このスルホン化工程において生成
したSO3 二分子付加体からSO 3 を脱離させてα−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルを生成させる熟成工程とを
含むα−SFの製造方法において、少なくとも前記の熟
成工程に、下記のA群から選ばれた少なくとも1種の含
窒素化合物、または下記のB群から選ばれた少なくとも
1種の芳香族ヒドロキシ化合物を存在させることを特徴
とするものである。
【0016】前記において、A群およびB群の化合物は
以下の通りである。 A群:金属アミド、カルボン酸アミド、アミド硫酸塩、
カルバミン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、
アミノサリチル酸塩、アミノベンゼンスルホン酸塩、チ
オ尿素、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、フェノチア
ジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、および4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェニ
ルメタン。 B群:ハイドロキノン、ブチルヒドロキシアニソール、
ジブチルヒドロキシトルエン、および没食子酸エステ
ル。
以下の通りである。 A群:金属アミド、カルボン酸アミド、アミド硫酸塩、
カルバミン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、
アミノサリチル酸塩、アミノベンゼンスルホン酸塩、チ
オ尿素、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、フェノチア
ジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、および4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェニ
ルメタン。 B群:ハイドロキノン、ブチルヒドロキシアニソール、
ジブチルヒドロキシトルエン、および没食子酸エステ
ル。
【0017】本発明はまた、前記の製造方法により製造
されたα−SFを提供する。
されたα−SFを提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳し
く説明する。本発明のα−SFの製造方法は概略、スル
ホン化工程、熟成工程、および中和工程からなり、この
スルホン化工程および/または熟成工程において、下記
A群から選ばれた少なくとも1種の含窒素化合物、また
は下記B群から選ばれた少なくとも1種の芳香族ヒドロ
キシ化合物を存在させるものである。
く説明する。本発明のα−SFの製造方法は概略、スル
ホン化工程、熟成工程、および中和工程からなり、この
スルホン化工程および/または熟成工程において、下記
A群から選ばれた少なくとも1種の含窒素化合物、また
は下記B群から選ばれた少なくとも1種の芳香族ヒドロ
キシ化合物を存在させるものである。
【0019】A群:金属アミド、カルボン酸アミド、ア
ミド硫酸塩、カルバミン酸塩、アスパラギン酸塩、グル
タミン酸塩、アミノサリチル酸塩、アミノベンゼンスル
ホン酸塩、チオ尿素、ヒドラジン、ヒドロキシルアミ
ン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニ
レンジアミン、4,4’−テトラメチル−ジアミノジフ
ェニルメタン。 上記において、金属アミドの金属は好ましくはアルカリ
金属などの一価金属であり、各種塩の対イオンは好まし
くはアルカリ金属またはアンモニウムである。カルボン
酸アミドのカルボン酸はギ酸、酢酸、プロピオン酸、ま
たは酪酸である。またアミノサリチル酸塩、アミノベン
ゼンスルホン酸塩におけるアミノ基の置換位置は任意で
ある。
ミド硫酸塩、カルバミン酸塩、アスパラギン酸塩、グル
タミン酸塩、アミノサリチル酸塩、アミノベンゼンスル
ホン酸塩、チオ尿素、ヒドラジン、ヒドロキシルアミ
ン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニ
レンジアミン、4,4’−テトラメチル−ジアミノジフ
ェニルメタン。 上記において、金属アミドの金属は好ましくはアルカリ
金属などの一価金属であり、各種塩の対イオンは好まし
くはアルカリ金属またはアンモニウムである。カルボン
酸アミドのカルボン酸はギ酸、酢酸、プロピオン酸、ま
たは酪酸である。またアミノサリチル酸塩、アミノベン
ゼンスルホン酸塩におけるアミノ基の置換位置は任意で
ある。
【0020】B群:ハイドロキノン、ブチルヒドロキシ
アニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸エ
ステル。 上記のブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキ
シトルエンにおいて、ブチル基およびヒドロキシ基の置
換位置は任意であり、没食子酸エステルにおけるアルコ
ール残基は、好ましくはC1 〜C4 である。
アニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸エ
ステル。 上記のブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキ
シトルエンにおいて、ブチル基およびヒドロキシ基の置
換位置は任意であり、没食子酸エステルにおけるアルコ
ール残基は、好ましくはC1 〜C4 である。
【0021】前記のスルホン化工程は、前記一般式
(I)で示される飽和脂肪酸アルキルエステルとスルホ
ン化ガスとを接触させて二分子付加体を生成させる工程
であり、熟成工程はこの二分子付加体からSO3 を脱離
させてα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを生成させる
工程である。一般に、スルホン化工程と熟成工程とは同
一反応容器中で引き続いて行われるので、このいずれか
の工程、好ましくはスルホン化工程に先だって、前記の
A群またはB群のいずれかの化合物を添加する。これに
よって、熟成工程の後に得られるα−スルホ脂肪酸アル
キルエステルの色調が改善され、その結果として中和工
程の後に、本発明の白色に近い淡色のα−SFを得るこ
とができる。
(I)で示される飽和脂肪酸アルキルエステルとスルホ
ン化ガスとを接触させて二分子付加体を生成させる工程
であり、熟成工程はこの二分子付加体からSO3 を脱離
させてα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを生成させる
工程である。一般に、スルホン化工程と熟成工程とは同
一反応容器中で引き続いて行われるので、このいずれか
の工程、好ましくはスルホン化工程に先だって、前記の
A群またはB群のいずれかの化合物を添加する。これに
よって、熟成工程の後に得られるα−スルホ脂肪酸アル
キルエステルの色調が改善され、その結果として中和工
程の後に、本発明の白色に近い淡色のα−SFを得るこ
とができる。
【0022】本発明の製造方法において、出発原料とし
て用いる飽和脂肪酸アルキルエステルは、前記一般式
(I)において脂肪酸残基の炭素数が6〜24であり、
アルコ−ル残基の炭素数が1〜6であり、かつ両者の合
計の炭素数が9〜26のものである。この飽和脂肪酸ア
ルキルエステルは、牛脂、魚油などから誘導される動物
系油脂、ヤシ油、パ−ム油、大豆油などから誘導される
植物系油脂、α−オレフィンのオキソ法から誘導される
合成脂肪酸アルキルエステルなどのいずれでもよく、特
に限定されない。
て用いる飽和脂肪酸アルキルエステルは、前記一般式
(I)において脂肪酸残基の炭素数が6〜24であり、
アルコ−ル残基の炭素数が1〜6であり、かつ両者の合
計の炭素数が9〜26のものである。この飽和脂肪酸ア
ルキルエステルは、牛脂、魚油などから誘導される動物
系油脂、ヤシ油、パ−ム油、大豆油などから誘導される
植物系油脂、α−オレフィンのオキソ法から誘導される
合成脂肪酸アルキルエステルなどのいずれでもよく、特
に限定されない。
【0023】前記の飽和脂肪酸アルキルエステルの好ま
しい例としては、例えばラウリン酸メチル、エチルまた
はプロピル、パルミチン酸メチルまたはエチル、ステア
リン酸メチルまたはエチル、硬化牛脂脂肪酸メチルまた
はエチル、硬化魚油脂肪酸メチルまたはエチル、ヤシ油
脂肪酸メチルまたはエチル、パ−ム油脂肪酸メチルまた
はエチル、パ−ム核油脂肪酸メチルまたはエチルなどを
挙げることができる。これらの飽和脂肪酸アルキルエス
テルは、単独でも混合して使用してもよいが、そのヨウ
素価は、低いほうが製造工程中で着色しにくいので、好
ましくは0.5以下、より好ましくは0.1以下とされ
る。
しい例としては、例えばラウリン酸メチル、エチルまた
はプロピル、パルミチン酸メチルまたはエチル、ステア
リン酸メチルまたはエチル、硬化牛脂脂肪酸メチルまた
はエチル、硬化魚油脂肪酸メチルまたはエチル、ヤシ油
脂肪酸メチルまたはエチル、パ−ム油脂肪酸メチルまた
はエチル、パ−ム核油脂肪酸メチルまたはエチルなどを
挙げることができる。これらの飽和脂肪酸アルキルエス
テルは、単独でも混合して使用してもよいが、そのヨウ
素価は、低いほうが製造工程中で着色しにくいので、好
ましくは0.5以下、より好ましくは0.1以下とされ
る。
【0024】前記A群またはB群から選ばれる化合物
(以下、「着色抑制剤」という)は、作業性の観点から
スルホン化に先だって前記の飽和脂肪酸アルキルエステ
ルに添加・混合することが好ましい。しかし、スルホン
化工程の後に、熟成工程に先だって添加・混合しても、
熟成工程中の着色の進行を抑えることができる。
(以下、「着色抑制剤」という)は、作業性の観点から
スルホン化に先だって前記の飽和脂肪酸アルキルエステ
ルに添加・混合することが好ましい。しかし、スルホン
化工程の後に、熟成工程に先だって添加・混合しても、
熟成工程中の着色の進行を抑えることができる。
【0025】着色抑制剤の添加量は、該脂肪酸アルキル
エステルに対して0.1重量%〜30重量%の範囲内、
好ましくは1重量%〜10重量%の範囲内とされる。こ
の添加量が0.1重量%未満では色調の改善効果がほと
んど認められず、30重量%を越えると、製造されたα
−SF製品中の着色抑制剤に由来する非界面活性剤成分
の量が増大し、界面活性剤としての性能が低下すること
がある。
エステルに対して0.1重量%〜30重量%の範囲内、
好ましくは1重量%〜10重量%の範囲内とされる。こ
の添加量が0.1重量%未満では色調の改善効果がほと
んど認められず、30重量%を越えると、製造されたα
−SF製品中の着色抑制剤に由来する非界面活性剤成分
の量が増大し、界面活性剤としての性能が低下すること
がある。
【0026】本発明におけるスルホン化工程は、薄膜式
または管式による気液混相流反応、または反応槽による
回分式または連続式反応など、従来から知られているい
づれのスルホン化技術を用いてもよい。生成するα−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルの色調を重視するなら回分
式スルホン化が好ましく、生産性とコストを重視する場
合には薄膜式または管式によるスルホン化が好ましい。
または管式による気液混相流反応、または反応槽による
回分式または連続式反応など、従来から知られているい
づれのスルホン化技術を用いてもよい。生成するα−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルの色調を重視するなら回分
式スルホン化が好ましく、生産性とコストを重視する場
合には薄膜式または管式によるスルホン化が好ましい。
【0027】スルホン化ガスとしては、SO3 ガス、発
煙硫酸等を用いることができる。好ましくは、SO3 ガ
スであり、特に、空気または窒素などの不活性ガスで濃
度を3容量%〜30 容量%に希釈したSO3 ガスが好
適に使用される。
煙硫酸等を用いることができる。好ましくは、SO3 ガ
スであり、特に、空気または窒素などの不活性ガスで濃
度を3容量%〜30 容量%に希釈したSO3 ガスが好
適に使用される。
【0028】SO3 の導入量は、原料飽和脂肪酸エステ
ルの1.0倍モル〜1.5倍モルの範囲内、さらに好ま
しくは1.05倍モル〜1.3倍モルの範囲内とするこ
とが好ましい。1.0倍モル未満ではスルホン化反応が
十分に進行せず、1.5倍モルを越えると、スルホン化
反応が過激となって局部発熱に起因する着色が著しくな
り、淡色の目的物が得がたくなる。
ルの1.0倍モル〜1.5倍モルの範囲内、さらに好ま
しくは1.05倍モル〜1.3倍モルの範囲内とするこ
とが好ましい。1.0倍モル未満ではスルホン化反応が
十分に進行せず、1.5倍モルを越えると、スルホン化
反応が過激となって局部発熱に起因する着色が著しくな
り、淡色の目的物が得がたくなる。
【0029】スルホン化工程における反応温度は、飽和
脂肪酸アルキルエステルの凝固点以上であればよいが、
より好ましくは凝固点温度から凝固点より70℃高い温
度の範囲内とされる。またスルホン化工程の反応時間
は、スルホン化方法により異なり、例えば薄膜式スルホ
ン化法では5秒〜60秒、回分式スルホン化法では10
分〜120分程度とされる。
脂肪酸アルキルエステルの凝固点以上であればよいが、
より好ましくは凝固点温度から凝固点より70℃高い温
度の範囲内とされる。またスルホン化工程の反応時間
は、スルホン化方法により異なり、例えば薄膜式スルホ
ン化法では5秒〜60秒、回分式スルホン化法では10
分〜120分程度とされる。
【0030】二分子付加体からSO3 を脱離させるため
の熟成工程は、飽和脂肪酸アルキルエステルの反応率に
応じて、好ましくは反応温度が70℃〜120℃の範囲
内、反応時間が1分〜120分の範囲内で行われる。反
応温度が70℃より低いか反応時間が1分より短い場合
は脱離反応が十分に進行せず、反応温度が120℃より
高いか反応時間が120分より長いと、生成物の着色が
増加する傾向があって好ましくない。
の熟成工程は、飽和脂肪酸アルキルエステルの反応率に
応じて、好ましくは反応温度が70℃〜120℃の範囲
内、反応時間が1分〜120分の範囲内で行われる。反
応温度が70℃より低いか反応時間が1分より短い場合
は脱離反応が十分に進行せず、反応温度が120℃より
高いか反応時間が120分より長いと、生成物の着色が
増加する傾向があって好ましくない。
【0031】この熟成工程が終了した後に、必要なら反
応系に少量の低級アルコールを添加してエステル化を行
い、α−スルホ脂肪酸ジ塩の生成を抑制することもでき
る。
応系に少量の低級アルコールを添加してエステル化を行
い、α−スルホ脂肪酸ジ塩の生成を抑制することもでき
る。
【0032】熟成工程終了後に生成するα−スルホ脂肪
酸アルキルエステルを界面活性剤として使用するには、
アルカリによる中和工程が必要である。この中和工程
は、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルとアルカリとの
反応を、酸性あるいは弱アルカリ性の環境下で行うこと
が好ましい。この反応を強アルカリ性の下で行なうと、
エステル結合が切断される可能性が高くなりα−スルホ
脂肪酸ジ塩が生成し好ましくない。
酸アルキルエステルを界面活性剤として使用するには、
アルカリによる中和工程が必要である。この中和工程
は、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルとアルカリとの
反応を、酸性あるいは弱アルカリ性の環境下で行うこと
が好ましい。この反応を強アルカリ性の下で行なうと、
エステル結合が切断される可能性が高くなりα−スルホ
脂肪酸ジ塩が生成し好ましくない。
【0033】中和反応に使用し得るアルカリの例として
は、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水
酸化物、アンモニア、エタノ−ルアミンなどを挙げるこ
とができる。この中和工程の前あるいは後に必要に応じ
て漂白処理を行うことも可能である。
は、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水
酸化物、アンモニア、エタノ−ルアミンなどを挙げるこ
とができる。この中和工程の前あるいは後に必要に応じ
て漂白処理を行うことも可能である。
【0034】以上説明した本発明の実施の態様をまとめ
て以下に示す。 (1)本発明のα−SFの好ましい製造方法は、飽和脂
肪酸アルキルエステルと、この飽和脂肪酸アルキルエス
テルに対して0.1重量%〜30重量%の範囲内の前記
着色抑制剤との混合物を、該飽和脂肪酸アルキルエステ
ルの凝固点から凝固点より70℃高い温度の範囲内の反
応温度でSO3 ガスと接触させるスルホン化工程と、こ
のスルホン化工程において生成した二分子付加体からS
O3 を脱離させる熟成工程とを含むものである。
て以下に示す。 (1)本発明のα−SFの好ましい製造方法は、飽和脂
肪酸アルキルエステルと、この飽和脂肪酸アルキルエス
テルに対して0.1重量%〜30重量%の範囲内の前記
着色抑制剤との混合物を、該飽和脂肪酸アルキルエステ
ルの凝固点から凝固点より70℃高い温度の範囲内の反
応温度でSO3 ガスと接触させるスルホン化工程と、こ
のスルホン化工程において生成した二分子付加体からS
O3 を脱離させる熟成工程とを含むものである。
【0035】(2)スルホン化工程において用いるスル
ホン化ガスとしてはSO3 ガスが好ましく、特に、空気
または窒素などの不活性ガスで濃度を3容量%〜30容
量%に希釈したSO3 ガスを用いることが好ましい。 (3)熟成工程における反応温度は70℃〜120℃の
範囲内、反応時間は1分〜120分の範囲内とすること
が好ましい。 (4)原料の飽和脂肪酸アルキルエステルのヨウ素価は
0.5以下、より好ましくは0.1以下であることが好
ましい。
ホン化ガスとしてはSO3 ガスが好ましく、特に、空気
または窒素などの不活性ガスで濃度を3容量%〜30容
量%に希釈したSO3 ガスを用いることが好ましい。 (3)熟成工程における反応温度は70℃〜120℃の
範囲内、反応時間は1分〜120分の範囲内とすること
が好ましい。 (4)原料の飽和脂肪酸アルキルエステルのヨウ素価は
0.5以下、より好ましくは0.1以下であることが好
ましい。
【0036】(5)熟成工程の後に、酸性あるいは弱ア
ルカリ性の環境下で、アルカリによる中和を行うことに
より界面活性剤として好適なα−SFを得ることができ
る。 (6)本発明のα−SFは、前記着色抑制剤の存在下に
行われた少なくとも熟成工程を経て製造されたものであ
り、好ましくは該飽和脂肪酸アルキルエステルに対して
0.1重量%〜30重量%の範囲内の前記着色抑制剤と
の混合物を、該飽和脂肪酸アルキルエステルの凝固点か
ら凝固点より70℃高い温度の範囲内の反応温度でSO
3 ガスと接触させるスルホン化工程と、このスルホン化
工程により生成した二分子付加体からSO3 を脱離させ
る熟成工程とを少なくとも経て製造されたものである。
ルカリ性の環境下で、アルカリによる中和を行うことに
より界面活性剤として好適なα−SFを得ることができ
る。 (6)本発明のα−SFは、前記着色抑制剤の存在下に
行われた少なくとも熟成工程を経て製造されたものであ
り、好ましくは該飽和脂肪酸アルキルエステルに対して
0.1重量%〜30重量%の範囲内の前記着色抑制剤と
の混合物を、該飽和脂肪酸アルキルエステルの凝固点か
ら凝固点より70℃高い温度の範囲内の反応温度でSO
3 ガスと接触させるスルホン化工程と、このスルホン化
工程により生成した二分子付加体からSO3 を脱離させ
る熟成工程とを少なくとも経て製造されたものである。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれにより限定されるも
のではない。 (実施例1〜実施例16)ヨウ素価0.13のミリスチ
ン酸メチル(原料)に、着色抑制剤として以下に示すA
群の含窒素化合物を混合し、ジャケット冷却および攪拌
器付き300mlガラス製反応器に入れ、温度を80℃
に保ちながら、N2 ガスで7容量%に希釈した無水硫酸
ガス1.2倍モル(該ミリスチン酸メチルに対して)を
60分間を要して導入し、全量導入後、85℃に保ちな
がら30分間攪拌を続けて熟成し、実施例1〜実施例1
6のα−スルホミリスチン酸メチル(α−スルホ脂肪酸
アルキルエステル)を製造した。
するが、本発明の技術的範囲がこれにより限定されるも
のではない。 (実施例1〜実施例16)ヨウ素価0.13のミリスチ
ン酸メチル(原料)に、着色抑制剤として以下に示すA
群の含窒素化合物を混合し、ジャケット冷却および攪拌
器付き300mlガラス製反応器に入れ、温度を80℃
に保ちながら、N2 ガスで7容量%に希釈した無水硫酸
ガス1.2倍モル(該ミリスチン酸メチルに対して)を
60分間を要して導入し、全量導入後、85℃に保ちな
がら30分間攪拌を続けて熟成し、実施例1〜実施例1
6のα−スルホミリスチン酸メチル(α−スルホ脂肪酸
アルキルエステル)を製造した。
【0038】各実施例に用いた着色抑制剤は以下の通り
である。 実施例1:アミド硫酸アンモニウム 実施例2:アミド硫酸アンモニウム 実施例3:ナトリウムアミド 実施例4:ギ酸アミド 実施例5:カルバミン酸アンモニウム 実施例6:アスパラギン酸ナトリウム 実施例7:グルタミン酸ナトリウム 実施例8:アミノサリチル酸ナトリウム 実施例9:アミノベンゼンスルホン酸ナトリウム 実施例10:チオ尿素 実施例11:ヒドラジン 実施例12:ヒドロキシルアミン 実施例13:フェノチアジン 実施例14:N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン 実施例15:N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレン
ジアミン 実施例16:4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェ
ニルメタン 前記の各着色抑制剤の添加量は、ミリスチン酸メチル
(原料)に対する重量%として表1中に示す。
である。 実施例1:アミド硫酸アンモニウム 実施例2:アミド硫酸アンモニウム 実施例3:ナトリウムアミド 実施例4:ギ酸アミド 実施例5:カルバミン酸アンモニウム 実施例6:アスパラギン酸ナトリウム 実施例7:グルタミン酸ナトリウム 実施例8:アミノサリチル酸ナトリウム 実施例9:アミノベンゼンスルホン酸ナトリウム 実施例10:チオ尿素 実施例11:ヒドラジン 実施例12:ヒドロキシルアミン 実施例13:フェノチアジン 実施例14:N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン 実施例15:N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレン
ジアミン 実施例16:4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェ
ニルメタン 前記の各着色抑制剤の添加量は、ミリスチン酸メチル
(原料)に対する重量%として表1中に示す。
【0039】(比較例1)着色抑制剤を添加しない以外
は前記実施例と同様にして、比較例1のα−スルホミリ
スチン酸メチルを製造した。
は前記実施例と同様にして、比較例1のα−スルホミリ
スチン酸メチルを製造した。
【0040】前記の実施例1〜実施例16および比較例
1について、原料ミリスチン酸メチルの反応率を求める
とともに、得られたα−スルホミリスチン酸メチルの色
調を以下のようにして測定した。色調は、前記条件によ
る熟成工程後、α−スルホミリスチン酸メチルの5重量
%エタノ−ル溶液を、40mm光路長、No.42ブル
−フィルタ−を用いクレット光電光度計で測定した。数
値は小さいほうが淡色であることを示す。上記の結果を
表1に示す。
1について、原料ミリスチン酸メチルの反応率を求める
とともに、得られたα−スルホミリスチン酸メチルの色
調を以下のようにして測定した。色調は、前記条件によ
る熟成工程後、α−スルホミリスチン酸メチルの5重量
%エタノ−ル溶液を、40mm光路長、No.42ブル
−フィルタ−を用いクレット光電光度計で測定した。数
値は小さいほうが淡色であることを示す。上記の結果を
表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、着色抑制剤とし
てA群の含窒素化合物を用いた実施例1〜実施例16の
α−スルホミリスチン酸メチルは、いずれも、着色抑制
剤を用いない比較例1のものに比べ、色調が改善されて
いる。
てA群の含窒素化合物を用いた実施例1〜実施例16の
α−スルホミリスチン酸メチルは、いずれも、着色抑制
剤を用いない比較例1のものに比べ、色調が改善されて
いる。
【0043】ここに得られた実施例1〜実施例16、お
よび比較例1のα−スルホミリスチン酸メチルは、それ
ぞれ常法に従って中和したところ、いずれも色調が変化
しなかった。従って、実施例1〜実施例16から得られ
たα−SFが前記の着色抑制剤を用いずに製造したα−
SFより色調が優れていることは明かである。
よび比較例1のα−スルホミリスチン酸メチルは、それ
ぞれ常法に従って中和したところ、いずれも色調が変化
しなかった。従って、実施例1〜実施例16から得られ
たα−SFが前記の着色抑制剤を用いずに製造したα−
SFより色調が優れていることは明かである。
【0044】(実施例17〜実施例21)ヨウ素価0.
13のミリスチン酸メチル(原料)に、着色抑制剤とし
て以下に示すB群の芳香族ヒドロキシ化合物を混合し、
ジャケット冷却および攪拌器付き300mlガラス製反
応器に入れ、温度を80℃に保ちながら、N2 ガスで7
容量%に希釈した無水硫酸ガス1.2倍モル(該ミリス
チン酸メチルに対して)を60分間を要して導入し、全
量導入後、85℃に保ちながら30分間攪拌を続けて熟
成し、実施例17〜実施例21のα−スルホミリスチン
酸メチル(α−スルホ脂肪酸アルキルエステル)を製造
した。
13のミリスチン酸メチル(原料)に、着色抑制剤とし
て以下に示すB群の芳香族ヒドロキシ化合物を混合し、
ジャケット冷却および攪拌器付き300mlガラス製反
応器に入れ、温度を80℃に保ちながら、N2 ガスで7
容量%に希釈した無水硫酸ガス1.2倍モル(該ミリス
チン酸メチルに対して)を60分間を要して導入し、全
量導入後、85℃に保ちながら30分間攪拌を続けて熟
成し、実施例17〜実施例21のα−スルホミリスチン
酸メチル(α−スルホ脂肪酸アルキルエステル)を製造
した。
【0045】各実施例に用いた着色抑制剤は以下の通り
である。 実施例17:ハイドロキノン 実施例18:ハイドロキノン 実施例19:ブチルヒドロキシアニソール 実施例20:ジブチルヒドロキシトルエン 実施例21:没食子酸プロピル 前記の各着色抑制剤の添加量は、ミリスチン酸メチル
(原料)に対する重量%として表2中に示す。
である。 実施例17:ハイドロキノン 実施例18:ハイドロキノン 実施例19:ブチルヒドロキシアニソール 実施例20:ジブチルヒドロキシトルエン 実施例21:没食子酸プロピル 前記の各着色抑制剤の添加量は、ミリスチン酸メチル
(原料)に対する重量%として表2中に示す。
【0046】前記の実施例17〜実施例21について、
原料ミリスチン酸メチルの反応率を求めるとともに、得
られたα−スルホミリスチン酸メチルの色調を前記実施
例1〜実施例16と同様にして測定した。上記の結果を
表2に示す。
原料ミリスチン酸メチルの反応率を求めるとともに、得
られたα−スルホミリスチン酸メチルの色調を前記実施
例1〜実施例16と同様にして測定した。上記の結果を
表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2から明らかなように、着色抑制剤とし
てB群の芳香族ヒドロキシ化合物を用いた実施例17〜
実施例21のα−スルホミリスチン酸メチルは、いずれ
も、着色抑制剤を用いない比較例1(表1参照)のもの
に比べ、色調が改善されている。
てB群の芳香族ヒドロキシ化合物を用いた実施例17〜
実施例21のα−スルホミリスチン酸メチルは、いずれ
も、着色抑制剤を用いない比較例1(表1参照)のもの
に比べ、色調が改善されている。
【0049】ここに得られた実施例17〜実施例21の
α−スルホミリスチン酸メチルは、それぞれ常法に従っ
て中和したところ、いずれも色調が変化しなかった。従
って、実施例17〜実施例21から得られたα−SFが
前記の着色抑制剤を用いずに製造したα−SFより色調
が優れていることは明かである。
α−スルホミリスチン酸メチルは、それぞれ常法に従っ
て中和したところ、いずれも色調が変化しなかった。従
って、実施例17〜実施例21から得られたα−SFが
前記の着色抑制剤を用いずに製造したα−SFより色調
が優れていることは明かである。
【0050】(実施例22)ステンレス鋼製の連続薄膜
型スルホン化装置を用い、ヨウ素価0.08を示すラウ
リン酸メチル/ミリスチン酸メチル/パルミチン酸メチ
ル(混合重量比3/6/1)の混合溶液(原料)に、乾
燥空気で5容量%に希釈したSO3 ガスを、温度80℃
の条件で導入してスルホン化を行った。このスルホン化
工程の生成物を300mlガラス製容器にサンプリング
し、着色抑制剤としてアミド硫酸アンモニウムを、この
サンプリングした生成物の原料相当量に対して5重量%
添加し、85℃、60分間の条件で熟成を行い、α−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルを製造した。反応率は9
8.3%であり、色調は1040であった。
型スルホン化装置を用い、ヨウ素価0.08を示すラウ
リン酸メチル/ミリスチン酸メチル/パルミチン酸メチ
ル(混合重量比3/6/1)の混合溶液(原料)に、乾
燥空気で5容量%に希釈したSO3 ガスを、温度80℃
の条件で導入してスルホン化を行った。このスルホン化
工程の生成物を300mlガラス製容器にサンプリング
し、着色抑制剤としてアミド硫酸アンモニウムを、この
サンプリングした生成物の原料相当量に対して5重量%
添加し、85℃、60分間の条件で熟成を行い、α−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルを製造した。反応率は9
8.3%であり、色調は1040であった。
【0051】実施例22の結果から、スルホン化を連続
薄膜型スルホン化装置で行い、原料として混合脂肪酸エ
ステルを用い、かつスルホン化工程の終了後に着色抑制
剤を熟成工程の始めに添加しても、良好な収率で良好な
色調の淡色α−SFが得られることがわかる。
薄膜型スルホン化装置で行い、原料として混合脂肪酸エ
ステルを用い、かつスルホン化工程の終了後に着色抑制
剤を熟成工程の始めに添加しても、良好な収率で良好な
色調の淡色α−SFが得られることがわかる。
【0052】
【発明の効果】本発明のα−SFの製造方法は、飽和脂
肪酸アルキルエステルを特定の含窒素化合物または芳香
族ヒドロキシ化合物の存在下にスルホン化・熟成させる
工程を含むものであるので、この製造方法により得られ
た本発明のα−SFは、色調が白色に近い淡色となり、
後工程の漂白工程が省略または簡略化できる。また本発
明のα−SFは、従来の過激な漂白工程を経て製造され
た淡色のα−SFより好ましくない副生物の含量が低減
され、洗剤としての効力が増大する。
肪酸アルキルエステルを特定の含窒素化合物または芳香
族ヒドロキシ化合物の存在下にスルホン化・熟成させる
工程を含むものであるので、この製造方法により得られ
た本発明のα−SFは、色調が白色に近い淡色となり、
後工程の漂白工程が省略または簡略化できる。また本発
明のα−SFは、従来の過激な漂白工程を経て製造され
た淡色のα−SFより好ましくない副生物の含量が低減
され、洗剤としての効力が増大する。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の一般式(I) R1CH2COOR2 ・・・(I) (式中、R1 は炭素数6〜24のアルキル基を表し、R
2 は炭素数1〜6のアルキル基を表す)で示される飽和
脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとを接触させ
るスルホン化工程と、 該スルホン化工程において生成したSO3 二分子付加体
からSO3 を脱離させてα−スルホ脂肪酸アルキルエス
テルを生成させる熟成工程とを含むα−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル塩の製造方法において、 少なくとも前記の熟成工程に、下記A群 A群:金属アミド、カルボン酸アミド、アミド硫酸塩、
カルバミン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、
アミノサリチル酸塩、アミノベンゼンスルホン酸塩、チ
オ尿素、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、フェノチア
ジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、および4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェニ
ルメタンから選ばれた少なくとも1種の含窒素化合物、
または下記B群 B群:ハイドロキノン、ブチルヒドロキシアニソール、
ジブチルヒドロキシトルエン、および没食子酸エステル から選ばれた少なくとも1種の芳香族ヒドロキシ化合物
を存在させることを特徴とする淡色α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル塩の製造方法。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の製造方法により製
造されたことを特徴とする淡色α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33607796A JPH10175940A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33607796A JPH10175940A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10175940A true JPH10175940A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18295465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33607796A Withdrawn JPH10175940A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10175940A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004507577A (ja) * | 2000-08-18 | 2004-03-11 | ザ ユニバーシティ オブ リーズ | 過カルバミン酸類及び過カルバミン酸ジアシル類の使用並びにそれら化合物の前駆体 |
| WO2005111183A1 (ja) * | 2004-05-19 | 2005-11-24 | Lion Corporation | α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を含むアニオン界面活性剤の製造方法、アニオン界面活性剤及びこれを含む洗浄剤組成物 |
| WO2010064429A1 (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-10 | ライオン株式会社 | α-スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)製造用の脂肪酸アルキルエステルの選定方法、反応生成物の着色度の予測方法、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)とその製造方法 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP33607796A patent/JPH10175940A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004507577A (ja) * | 2000-08-18 | 2004-03-11 | ザ ユニバーシティ オブ リーズ | 過カルバミン酸類及び過カルバミン酸ジアシル類の使用並びにそれら化合物の前駆体 |
| WO2005111183A1 (ja) * | 2004-05-19 | 2005-11-24 | Lion Corporation | α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を含むアニオン界面活性剤の製造方法、アニオン界面活性剤及びこれを含む洗浄剤組成物 |
| WO2010064429A1 (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-10 | ライオン株式会社 | α-スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)製造用の脂肪酸アルキルエステルの選定方法、反応生成物の着色度の予測方法、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)とその製造方法 |
| JP5538236B2 (ja) * | 2008-12-02 | 2014-07-02 | ライオン株式会社 | α−スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)製造用の脂肪酸アルキルエステルの選定方法、反応生成物の着色度の予測方法、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)の製造方法 |
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