JPH10176557A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

Info

Publication number
JPH10176557A
JPH10176557A JP8336080A JP33608096A JPH10176557A JP H10176557 A JPH10176557 A JP H10176557A JP 8336080 A JP8336080 A JP 8336080A JP 33608096 A JP33608096 A JP 33608096A JP H10176557 A JPH10176557 A JP H10176557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
valve
valve timing
fuel
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8336080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3663788B2 (ja
Inventor
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP33608096A priority Critical patent/JP3663788B2/ja
Publication of JPH10176557A publication Critical patent/JPH10176557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3663788B2 publication Critical patent/JP3663788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/001Controlling intake air for engines with variable valve actuation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関低温時の機関出力不足と冷間ヘジテーシ
ョンの発生とを同時に、防止する。 【解決手段】 可変バルブタイミング装置10により、
吸気カムシャフトの回転位相を変えて、吸気弁と排気弁
とのバルブオーバラップ量を機関負荷と回転数とに応じ
て設定する。制御回路30は、設定されたバルブオーバ
ラップ量を、燃料性状が軽質である場合には燃料性状が
重質である場合に較べて大きくなるようにバルブタイミ
ングを補正する。これにより、軽質燃料使用時には、機
関低温時の冷間ヘジテーションと機関出力不足とが同時
に解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転状
態に応じて機関のバルブタイミングを変更し、機関の吸
気弁と排気弁とのバルブオーバラップ量を制御するバル
ブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の回転数、負荷等の
運転状態に応じて吸排気弁の開閉タイミング(バルブタ
イミング)を変更し、各運転状態における出力や燃費の
向上を図るバルブタイミング制御装置が知られている。
この種のバルブタイミング制御装置では、バルブタイミ
ングを変更することにより吸気弁と排気弁との両方が同
時に開弁している期間(以下、この期間の長さを「バル
ブオーバラップ量」と称する)を最適値に設定し、各運
転状態における機関性能を向上させている。
【0003】この種のバルブタイミング制御装置の例と
しては、例えば特開平4−194331号公報に記載さ
れたものがある。同公報の装置は、機関運転状態に応じ
てバルブタイミングの切換を行い、低回転低負荷運転時
にはバルブオーバラップ量を小さく設定し、更に機関温
度が低い冷間運転時には全運転領域でバルブオーバラッ
プ量を小さく設定するようにしたものである。
【0004】一般に、バルブオーバラップ量を大きく設
定すると排気行程時に排気弁とともに吸気弁が開弁して
いる期間が長くなり、気筒内の既燃ガスが吸気ポートに
逆流する、いわゆる既燃ガスの吹き返しが生じやすくな
る。特に、機関の低負荷運転時にはスロットル弁開度が
小さく吸気ポート負圧が大きく(すなわち吸気ポート内
の絶対圧力が低く)なっているため、バルブオーバラッ
プがあると既燃ガスの吹き返しが生じやすくなる。
【0005】吸気ポートへの既燃ガスの吹き返しの量が
大きいと、吸気ポートに逆流した既燃ガスが吸気行程時
に気筒内に再吸入されることにより、気筒に供給される
新気の量が低下する問題(内部EGR量の増大)が生じ
る他、特に機関温度が低い場合には吸気ポートに供給さ
れた燃料のうち吸気ポート壁面に付着する燃料(壁面付
着燃料)の量が増大するため十分な量の燃料が気筒に供
給されなくなる問題が生じる。
【0006】すなわち、機関温度が低い場合には、吸気
ポートに供給された燃料は蒸発しにくいため、吸気ポー
ト内に比較的大きな液体燃料粒子を形成している。この
状態で吸気ポートに既燃ガスが逆流すると、吸気ポート
内の燃料粒子が吹き戻されて壁面に付着してしまう。ま
た、機関温度が低い程、すなわち燃料の気化状態が悪い
程壁面に付着する燃料の量は増大するようになる。この
ため、低温時に既燃ガスの吹き返しが生じると燃料の壁
面付着のため気筒に十分な燃料が供給されず、冷間ヘジ
テーション(いわゆる低温加速時のもたつき)が生じた
り、内部EGR量の増大により燃焼が不安定になったり
する問題がある。
【0007】上記特開平4−194331号公報では、
吸気ポート負圧が大きく吹き返しが生じやすい低回転低
負荷運転時には、バルブオーバラップ量を小さくして既
燃ガスの吹き返しを低減し、内部EGR量の増大による
燃焼の悪化を防止するとともに、更に、機関温度が低い
冷間運転時には全運転領域でバルブオーバラップ量を小
さくし、既燃ガスの吹き返しによる壁面付着燃料の量を
低減するようにしている。
【0008】上述のように、上記公報の装置では、低温
時の内部EGR量の低減による燃焼の安定及び、低温時
の壁面付着燃料の低減による冷間ヘジテーションの防止
のために機関低温時には高温時に較べてバルブオーバラ
ップ量を小さく設定している。また、上記以外にも、機
関低温時にはバルブタイミングを変更する可変バルブタ
イミング機構の作動速度が低下し、運転条件の変化によ
っては機関の失火等が生じやすくなる問題がある。すな
わち、低温時には各部のフリクションの増大や作動油の
粘性増大のため可変バルブタイミング機構の作動速度は
遅くなる。このため、機関低温時にはバルブオーバラッ
プ量を運転条件に適した大きさに変更するのに要する時
間が長くなり。最適バルブオーバラップ量と実際のバル
ブオーバラップ量との間に一時的に差が生じるようにな
る。この場合、最適値よりもバルブオーバラップ量が小
さい場合には機関出力が低下する問題はあるものの機関
の運転上大きな問題は生じない。しかし、最適値に対し
てバルブオーバラップが過度に大きい場合には失火が生
じてしまい、極端な場合には機関の運転が不可能になる
場合がある。このため、通常は機関低温時にはバルブオ
ーバラップ量を高温時よりも小さく設定して、可変バル
ブタイミング機構の作動速度が低下しても実際のバルブ
オーバラップ量が最適値より過度に大きくなることがな
いようにして、低温時の失火を防止することがおこなわ
れている。
【0009】すなわち、従来、内部EGRの低減、
壁面付着燃料の低減、可変バルブタイミング機構の作
動速度の遅れによる失火の防止、を目的として機関低温
時にはバルブオーバラップ量を機関高温時より小さく設
定することが行われていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バルブタイ
ミングを変更することにより気筒のバルブオーバラップ
量を変更するバルブタイミング制御装置で上記公報の装
置のように機関低温時に一律にバルブオーバラップを小
さくする制御を行うと、低温時に機関性能が大きく低下
する問題がある。バルブタイミングを変更することによ
りバルブオーバラップ量を変更する場合には、通常バル
ブの開弁期間は一定に維持される。すなわち、吸気弁の
開閉タイミングを変更してバルブオーバラップを制御す
る場合を例にとって考えると、吸気弁の開閉タイミング
を早くする(進角させる)程バルブオーバラップ量は増
大し、遅くする程(遅角させる程)バルブオーバラップ
は減少する。このため、バルブタイミングを制御してバ
ルブオーバラップ量を変更する場合には、バルブオーバ
ラップ量を小さく設定すると吸気弁の閉弁タイミングも
同時に遅くなり、吸気弁が気筒の吸気行程終了後圧縮行
程中に閉弁するようになってしまう。このように、吸気
弁の閉弁時期が圧縮行程にかかるようになると、一旦気
筒内に吸入された吸気が圧縮行程時に吸気弁から吸気ポ
ートに押し戻されるようになり気筒の吸気体積効率が低
下してしまう問題が生じる。特に、機関低回転時には、
吸気慣性による過給効果が殆ど得られないため吸気弁の
閉弁時期が遅くなると吸気体積効率の低下による機関出
力の減少も大きくなる。
【0011】一方、例えば、壁面付着燃料について考え
ると、機関低温時においても、燃料の気化状態が良好で
あれば多少バルブオーバラップによる既燃ガスの吹き返
しがあっても燃料の壁面付着は生じにくい。このため、
機関低温時であっても、気化状態の良好な軽質燃料を使
用している場合には、気化状態の悪い重質燃料を使用す
る場合に較べてバルブオーバラップ量を増大することが
できるはずである。
【0012】また、可変バルブタイミング機構のフリク
ションが少ない場合や、作動油として粘性の低い油を使
用する等により、低温であっても可変バルブタイミング
機構の作動速度が高い場合には、作動速度が低い場合に
較べて低温時のバルブオーバラップを大きく設定しても
失火等が生じることはないはずである。このため、前記
特開平4−194331号公報の装置のように、機関低
温時に一律にバルブオーバラップ量を小さく設定してい
たのでは、運転条件によっては本来必要がないにもかか
わらずバルブオーバラップ量を小さく設定し、機関出力
を低下させた運転を行うことになる場合がある。
【0013】本発明は上記問題に鑑み、バルブタイミン
グを変更することによりバルブオーバラップ量を調節す
る場合に、機関低温時であってもバルブオーバラップ量
の低減を最小限にとどめ、従来機関出力の低下を生じて
いた条件での機関出力を向上させることが可能なバルブ
タイミング制御装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内燃機関のバルブタイミングを変更することに
より、内燃機関の運転状態に応じて機関のバルブオーバ
ラップ量を調節し、機関低温時に機関高温時に較べて機
関のバルブオーバラップ量を小さく設定するバルブタイ
ミング制御装置において、機関の使用燃料の性状を判定
する燃料判定手段と、該燃料判定手段により、機関使用
燃料が軽質燃料であると判断されたときには、機関低温
時のバルブオーバラップ量を機関使用燃料が重質燃料で
あると判定された場合に較べて大きくなるように補正す
る燃料補正手段と、を備えた内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置が提供される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
のバルブタイミングを変更することにより、内燃機関の
運転状態に応じて機関のバルブオーバラップ量を調節
し、機関低温時に機関高温時に較べて機関のバルブオー
バラップ量を小さく設定するバルブタイミング制御装置
において、バルブタイミング変更時のバルブタイミング
変化速度を検出する作動速度検出手段と、機関低温時の
バルブオーバラップ量を、前記バルブタイミング変化速
度が大きいときに前記バルブタイミング変化速度が小さ
いときより大きくなるように補正する作動速度補正手段
と、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置が提
供される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、更に、機
関回転数を検出する回転数検出手段を備え、機関低温時
のバルブオーバラップ量を、機関回転数が高いときに機
関回転数が低いときより大きくなるように補正する回転
数補正手段を備えた請求項2に記載のバルブタイミング
制御装置が提供される。以下、各請求項の発明の作用に
ついて説明する。
【0017】請求項1の発明では、機関低温時にはバル
ブオーバラップ量は機関高温時に較べて小さな値に設定
される。しかし、機関使用燃料が軽質燃料である場合に
は、機関低温時であってもバルブオーバラップ量は機関
使用燃料が重質燃料である場合に較べて大きくなるよう
に補正される。このため、機関低温時には使用燃料の気
化のしやすさに応じてバルブオーバラップ量が補正さ
れ、燃料の気化が良好で壁面付着が生じにくいような場
合にはバルブオーバラップ量が大きな値に設定される。
【0018】また、請求項2の発明では、機関低温時に
はバルブオーバラップ量は機関高温時に較べて小さな値
に設定されるが、バルブタイミングの変化速度(可変バ
ルブタイミング機構の作動速度)が速い場合には、低温
時であってもバルブタイミング変化速度が低い場合に較
べてバルブオーバラップ量が大きな値に補正される。こ
のため、機関低温時であっても可変バルブタイミング機
構の応答速度が早く、最適バルブオーバラップ量と実際
のバルブオーバラップ量との差が大きくならないような
場合にはバルブオーバラップ量が大きな値に設定され
る。
【0019】更に、請求項3の発明では、請求項2にお
いて、機関回転数に応じたバルブオーバラップ量の補正
が行われる。すなわち、機関高回転時には可変バルブタ
イミング機構作動油ポンプの吐出圧や吐出流量が増大す
るため、可変バルブタイミング機構の作動速度は機関低
回転時より速くなる。従って、機関低回転時に作動速度
検出手段が検出した可変バルブタイミング機構作動速度
に基づいてバルブオーバラップを制御すると、機関高回
転時のバルブオーバラップ量が必ずしも適切にならない
おそれがある。請求項3の発明では、回転数補正手段は
作動速度補正手段により補正されたバルブオーバラップ
量を機関回転数に応じて補正する。これにより、可変バ
ルブタイミング機構作動速度の機関回転数による変化が
補正される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明のバルブタイミ
ング制御装置を4サイクル機関の吸気弁に適用した場合
の概略構成を示す図である。本実施形態においては、吸
気弁と排気弁との駆動用ににそれぞれ別のカムシャフト
を有するダブルオーバヘッドカムシャフト(DOHC)
型機関が使用され、可変バルブタイミング機構は吸気カ
ムシャフトのみに設けられている。すなわち、本実施形
態では排気弁のバルブタイミング変更は行わず、吸気弁
のバルブタイミングのみを運転条件に応じて変更するこ
とにより吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップを変更
するようにしている。なお、本発明はこの実施形態に限
定されるものではなく、排気弁のみのバルブタイミング
変更を行うもの、或いは吸気弁と排気弁との両方のバル
ブタイミング変更を行うものについても適用可能であ
る。
【0021】図1において、1はDOHC型機関の吸気
弁(図示せず)を開閉駆動する吸気カムシャフト、その
全体を10で示すのは吸気カムシャフト端部に設けられ
た可変バルブタイミング機構である。可変バルブタイミ
ング機構10は、円筒状スリーブ13を有するタイミン
グプーリ12と、カムシャフト1の端部を覆うカバー1
4とを備えており、タイミングプーリ12は円筒状スリ
ーブ13を介して吸気カムシャフト1の周囲にカムシャ
フト1に対して回転可能に装着されている。また、カバ
ー14はタイミングプーリ12にボルト15により固定
され、プーリ12と一体に回転するようになっている。
【0022】カバー14内部にはピストン部材17が設
けられている。ピストン部材17は、円環状のピストン
部19と、ピストン部19から延びる円筒部21とを備
えており、ピストン部19の外周面と内周面とは、カバ
ー14の内周面とプーリ12のスリーブ13の外周面と
にそれぞれ摺接している。また、ピストン部材17の円
筒部21の外周面と内周面とには、それぞれ所定の捩じ
れ角を有するアウターヘリカルギヤ21aとインナーヘ
リカルギヤ21bとが刻設されており、アウターヘリカ
ルギヤ21aはカバー14内周面に形成された内歯ヘリ
カルギヤ22aと、またインナーヘリカルギヤ21bは
カムシャフト1の端面にボルト1a、ピン1bにより一
体に装着されたリング状の外歯ヘリカルギヤ22bとそ
れぞれ噛合している。
【0023】本実施形態の可変バルブタイミング機構1
0では、機関のクランク軸(図示せず)の回転は、タイ
ミングベルト12aを介してタイミングプーリ12に伝
えられる。プーリ12が回転すると、カバー14がプー
リ12と一体に回転し、ヘリカルギヤ22a、21aを
介してカバー14に連結されたピストン部材17がカバ
ー14と一体に回転する。ピストン部材17は、ヘリカ
ルギヤ21b、22bを介して同時にカムシャフト1に
も連結されているため、これによりカムシャフト1がプ
ーリ12と一体に回転する。
【0024】すなわち、本実施形態の可変バルブタイミ
ング機構10では、カムシャフト1の回転駆動力は、ク
ランク軸からタイミングベルト12aを介してタイミン
グプーリ12に伝達され、プーリ12からカバー14、
ヘリカルギヤ22a、21a、ピストン部材17及びヘ
リカルギヤ21b、22bを経てカムシャフト1に伝達
される。
【0025】本実施形態の可変バルブタイミング機構1
0は、ピストン部材17をカムシャフト1軸線方向に移
動させることにより吸気弁のバルブタイミングの変更を
行う。すなわち、ピストン部材17は、互いに噛合する
それぞれ所定の捩じれ角のヘリカルギヤ22a、21a
と21b、22bとによってカバー14およびカムシャ
フト1に連結されている。このため、ピストン部材17
がカムシャフト軸線方向に移動するとヘリカルギヤ22
aと21a及び21b、22bの噛合位置はそれぞれの
歯筋に沿って軸線方向に移動する。ところが、それぞれ
のギヤの歯面は、カムシャフト軸線方向に対して捩じれ
角を有するため、噛合位置が軸線方向に移動すると、カ
バー14とピストン部材17、及びピストン部材17と
カムシャフト1とはそれぞれヘリカルギヤの歯筋に沿っ
て円周方向に相対移動する。このため、ピストン部材1
7の軸線方向移動にともなってカバー14とピストン部
材17、及びピストン部材17とカムシャフト1とは相
対的に回転することになる。従って、機関の運転中にピ
ストン部材17をカムシャフト1軸線方向に移動させる
ことにより、タイミングプーリ12の回転位相、すなわ
ちクランク軸の回転位相に対するカムシャフト1の回転
位相を進める(或いは遅らせる)ことが可能となり、カ
ムシャフト1に駆動される吸気弁の開閉タイミングを進
角(或いは遅角)させることができる。
【0026】上述のように、本実施形態の可変バルブタ
イミング機構10は吸気カムシャフト1の回転位相のみ
を変化させるものであるため、バルブタイミング変更の
際には吸気弁の開弁時期と閉弁時期とは常に同じ量だけ
変化し、吸気弁の開弁期間自体は一定に維持される。本
実施形態では、機関運転中に、油圧を用いてピストン部
材17を移動させることによって吸気弁のバルブタイミ
ング変更操作を行う。図1に示すように、カムシャフト
1内には2つの油通路2及び3が軸線方向に沿って穿設
されている。油通路2はカムシャフト1の中心に設けら
れ、油通路2の軸端側はボルト1aに穿設されたポート
2aを介してカバー14内面とピストン部材17の軸端
側端面との間に形成される油圧室5に連通している。ま
た、油通路2のもう一方の端部はカムシャフト1に半径
方向に穿設されたポート2bを介して後述するリニアソ
レノイドバルブ25に接続されている。一方、油通路3
の軸端側端部は前述のリング状外歯ヘリカルギヤ22b
により閉塞されている。また、油通路3は半径方向に穿
設されたポート3aを介して、ピストン部材17端面と
タイミングプーリ12及びカバー14とで形成される油
圧室8に連通するとともに、別のポート3bを介してリ
ニアソレノイドバルブ25に連通している。
【0027】リニアソレノイドバルブ25は、スプール
26を有するスプール弁であり、前述の油通路2のポー
ト2bに配管を介して接続された油圧ポート26aと、
油通路3のポート3bに配管を介して接続された油圧ポ
ート26b、機関潤滑油ポンプ等の油圧供給源28に接
続されたポート26c及び2つのドレーンポート26
d、26eを備えている。バルブ25のスプール26は
ポート26aと26bのうちのいずれか一方を選択的に
ポート26cに連通し、他方をドレーンポートに接続す
るように動作する。
【0028】すなわち、図1においてスプール26が左
方向に移動すると、油通路2のポート2bに連通するポ
ート26aはポート26cを介して油圧供給源28に接
続され、ドレーンポート26dは閉鎖される。また、こ
の時同時に油通路3のポート3bに接続されたポート2
6bはドレーンポート26eに連通する。このため、可
変バルブタイミング機構10の油圧室5には、機関の潤
滑油ポンプ等の油圧供給源28から油通路2、ポート2
aを介して潤滑油が流入し、ピストン部材17を図1右
方向に押動する。また、この時油圧室8内の潤滑油はポ
ート3aから油通路3、ポート3b、リニアソレノイド
バルブ25のポート26b等を通ってドレーンポート2
6eから排出される。このため、ピストン部材17は図
1右方向に移動する。
【0029】また、図1において逆にスプール26が右
方向に移動すると、ポート26bはポート26cに接続
され、ポート26aはドレーンポート26dに接続され
る。これにより、油圧室8には油通路3を通って潤滑油
が流入し、油圧室5からは油通路2を通ってドレーンポ
ート26dに潤滑油が排出されるため、ピストン部材1
7は図1左方向に移動する。
【0030】なお、本実施形態では、油圧室5に潤滑油
が供給されてピストン部材17が図1右方向に移動する
と吸気弁バルブタイミングは進角側に変更され、油圧室
8に潤滑油が供給されてピストン部材17が図1左方向
に移動すると吸気弁バルブタイミングは遅角側に変更さ
れるようにヘリカルギヤ21a、21b及び22a、2
2bの捩じり角が設定されている。
【0031】また、図1に25bで示すのは、スプール
26を駆動するリニアソレノイドアクチュエータであ
る。リニアソレノイドアクチュエータ25bは後述する
制御回路30からの制御信号を入力し、この制御信号の
大きさに比例する量だけスプール26を移動させること
により、ピストン部材17の位置、すなわち吸気弁のバ
ルブタイミングを変更する。
【0032】図1に30で示すのは、リニアソレノイド
バルブ25の作動を制御する制御回路である。本実施形
態では、制御回路30はリードオンリメモリ(ROM)
32、ランダムアクセスメモリ(RAM)33、マイク
ロプロセッサ(CPU)34、入力ポート35、出力ポ
ート36を相互に双方向性バス31で接続した公知の構
成のディジタルコンピュータとして構成される。また、
制御回路30はバッテリ等の電源に直結され、機関が停
止されても記憶保持が可能なバックアップRAM37を
備えている。本実施形態の制御回路30は、機関運転条
件に応じてリニアソレノイドバルブ25の作動を制御し
て吸気弁のバルブタイミングを調節し、吸排気弁のバル
ブオーバラップ量を制御する。この制御のため、制御回
路30の入力ポート35には、機関の吸気通路に設けら
れたエアフローメータ41から機関吸入空気量(体積流
量)に比例する電圧信号と、機関冷却水通路に設けられ
た水温センサ42から機関冷却水温度THWに比例する
電圧信号とが、それぞれAD変換器43を介して入力さ
れているほか、機関クランク軸に設けられたクランク軸
回転角センサ44からクランク軸回転角CAを表すパル
ス信号と、カムシャフトに設けられたカム回転角センサ
45からカムシャフト1の回転角CMAを表すパルス信
号とが入力されている。
【0033】また、本実施形態では機関の燃料タンク
(図示せず)には、タンク内の燃料温度を検出する燃料
温度センサ47と燃料タンク内圧を検出する燃料タンク
圧力センサ49とが設けられており、センサ47からの
燃料温度FTに比例する電圧信号とセンサ49からのタ
ンク内圧FPに比例する電圧信号とが、それぞれAD変
換器43を介して制御回路30の入力ポート35に入力
されている。
【0034】エアフローメータ41で検出した機関吸入
空気量は、公知の方法で重量流量Gに換算され、更に機
関回転数NEを用いて機関1回転当たりの吸気重量流量
GN(=G/NE)が一定時間毎に算出され、制御回路
30のRAM33に格納される。クランク軸回転角セン
サ44からのパルス信号は、クランク軸回転720度毎
に発生するクランク軸の基準位置を示すN1信号と、ク
ランク軸回転30度毎に発生するNE信号とからなり、
カム回転角センサ45からはカムシャフト回転360度
毎にカムシャフトが基準位置に到達したことを示すCN
1パルス信号が発生する。制御回路30は一定時間毎に
NE信号のパルス間隔から機関回転数NEを計算すると
ともに、この機関回転数NEを用いてN1信号とCN1
信号との時間間隔からカムシャフト1の回転位相(吸気
弁の実際のバルブタイミング)VTを演算する。この演
算結果はRAM33に格納される。また、冷却水温度T
HWは一定時間毎にAD変換され同様にRAM33に格
納される。つまり、RAM33に格納されるGN、N
E、VT、THW及びFT、FP等の各検出値は一定時
間毎に更新され、常時最新の値がRAM33に格納され
ている。
【0035】後述するように、機関回転数NEと機関吸
入空気量GNとは機関の負荷条件を表すパラメータとし
て使用される。また、冷却水温度THWは後述するバル
ブタイミングの機関温度に基づく補正のために使用され
る。また、タンク内燃料温度FTとタンク内圧力FPと
は、機関燃料の性状の判定に使用される。一方制御回路
30の出力ポート36は、駆動回路48を介してリニア
ソレノイドバルブ25のアクチュエータ25bに接続さ
れ、制御信号をアクチュエータ25bに供給している。
【0036】本実施形態では、制御回路30は、燃料温
度センサ47、燃料タンク圧力センサ49とともに、燃
料性状を判定する燃料性状判定手段、及び機関低温時に
バルブオーバラップ量を燃料性状に応じて補正する燃料
補正手段として機能する。次に、本実施形態の吸気弁の
バルブタイミング設定について図2を用いて説明する。
【0037】図2は吸気弁と排気弁との一般的な開閉時
期を模式的に示す図である。図2において、TDCはピ
ストン行程上死点、BDCは下死点を示し、IO、IC
はそれぞれ吸気弁の開弁時期と閉弁時期、EO、ECは
それぞれ排気弁の開弁時期と閉弁時期とを表している。
図2に示すように、吸気弁は排気行程上死点(TDC)
前から開弁し、吸気行程下死点(BDC)後に閉弁す
る。また、排気弁は爆発行程下死点(BDC)前から開
弁し、排気行程上死点(TDC)後に閉弁する。図2に
示すように、排気行程では排気弁が閉じる(EC)前に
吸気弁が開く(IO)ようにバルブタイミングが設定さ
れるため、吸気弁と排気弁との両方が開弁している期間
(図2にOLで示す期間)が存在する。本実施形態では
期間OLの長さ(角度)をバルブオーバラップ量と称す
る。また、本実施形態では吸気弁開弁時期から上死点ま
での角度をバルブタイミング値VTと定義している。図
2から判るように、本実施形態では排気弁の閉弁時期は
固定されているため、バルブタイミング値VTとバルブ
オーバラップ量OLとは一対一に対応する。すなわち、
VTが大きい(吸気弁の開弁時期IOが早い)ことはバ
ルブオーバラップ量OLもそれに応じて大きくなってい
ることを意味し、VTが小さい(吸気弁の開弁時期IO
が遅い)ことは、バルブオーバラップ量OLもそれに応
じて小さくなっていることを意味している。
【0038】一般に、吸気弁のバルブタイミングVT
(バルブオーバラップOL)の設定が機関性能に及ぼす
影響は以下の通りである。 (1)VTを増大させてバルブオーバラップ量OLを大
きく設定すると、吸気管負圧が増大(吸気ポート絶対圧
力が低下)する低負荷時には、既燃ガスの吸気ポートへ
の吹き返しが大きくなる。また、吸気ポートに吹き返し
た既燃ガスが燃焼室内に再吸入されるため燃焼室内の残
留既燃ガス量が大きくなる、いわゆる内部EGR効果が
増大する。一方、負荷が増大するにつれてスロットル弁
開度が増大し吸気負圧は減少するため、高負荷時にはバ
ルブオーバラップ量OLを大きく設定しても既燃ガスの
吹き返しは小さくなる。
【0039】(2)VTを減少させてバルブオーバラッ
プ量OLを小さく設定すると、吸気弁の開弁時期と閉弁
時期とはバルブオーバラップ量OLが大きい場合に較べ
て遅くなる(図2、IO′、IC′はバルブオーバラッ
プ量を小さく設定したときの吸気弁の開弁時期と閉弁時
期とを示す)。この場合、圧縮行程時に吸気弁が開弁し
ている期間(図2にIBで示す期間)が長くなるため、
低中速回転領域では気筒内に吸入された新気が圧縮行程
初期に気筒から吸気ポートに押し戻されるようになり、
気筒の充填効率が低下する。従って、バルブオーバラッ
プ量OLを小さく設定すると、気筒の実圧縮比が低下す
る。
【0040】一方、高回転領域では吸気の流速が早くな
るため吸気慣性効果が生じ、閉弁時期を遅くするほど充
填効率が向上して実圧縮比が増大する。このため、機関
高回転領域では、バルブオーバラップ量OLを小さく設
定すると、気筒の実圧縮比は増大する。本実施形態で
は、上記の機関性能に対するバルブタイミング値の影響
を考慮して、以下に説明するように機関の各運転領域に
おける吸気弁バルブタイミングを設定している。
【0041】図3は、本実施形態における標準状態にお
ける運転時、すなわち機関の暖機完了後の運転時のバル
ブタイミング値VTの設定値の一例を示している。以
下、この標準状態における、バルブタイミング設定値を
基本バルブタイミング値(tVVT)と称する。図3の
表中、縦軸は機関負荷を表すパラメータとして使用する
機関1回転当たりの吸入空気重量GN(グラム/回
転)、横軸は機関回転数NE(RPM)を表しており、
基本バルブタイミング値tVVTはクランク軸の回転角
度(°CA)で表してある。
【0042】図3に示すように、基本バルブタイミング
値tVVTは、機関の中回転中負荷運転領域(図3にお
いてNE≒2400〜3200RPM、GN≒1.0〜
1.25グラム/回転付近の領域)で最大値をとり(す
なわち、バルブオーバラップ量OLも最大となり)、こ
の中回転中負荷領域から回転数または負荷が離れるほど
小さな値になり、バルブオーバラップ量OLも小さくな
る。
【0043】すなわち、本実施形態では低負荷領域(例
えば、GN<1.00)では、負荷が低いほど基本バル
ブタイミング値tVVT(すなわち、バルブオーバラッ
プ量OL)を小さく設定して、既燃ガスの吹き返しによ
る内部EGRの低減による燃焼の安定を図っている。ま
た、中負荷領域では、内部EGR量を大幅に増大するこ
とによりエミッションの改善とポンピングロスの低減を
図ることができるためバルブオーバラップ量OL(基本
バルブタイミング値tVVT)は低負荷または高負荷時
より全般的に大きく設定される。しかし、中負荷領域に
おいても、低速領域でバルブオーバラップ量OLをあま
り大きく設定すると燃焼不安定が生じやすくなるため、
また高速中負荷領域ではバルブオーバラップ量OLを大
きく設定すると吸気慣性を利用できなくなり逆に充填効
率が低下するため、低速領域と高速領域ではバルブオー
バラップ量OLは比較的小さい値に設定される。このた
め本実施形態では、中速中負荷領域でバルブオーバラッ
プ量OLが最大となるように基本バルブタイミング値t
VVTの値が設定されている。
【0044】また、高負荷領域では、内部EGRを低減
して出力を増大する必要があるためVTは全般的に小さ
く設定される。特に高速領域ではVTを小さくするほど
吸気慣性による新気充填効率の向上効果が大きいため、
低、中速領域よりもVTが小さく設定されている。この
ため、本実施形態では、高負荷領域(GN>1.25の
領域)では、負荷が大きくなるほどバルブオーバラップ
量OLは小さくなり、更に同一負荷では低速領域(NE
<1600RPM)より高速領域(NE>3200RP
M)でバルブオーバラップ量OLが小さくなるように基
本バルブタイミング値tVVTが設定されている。
【0045】次に、本実施形態の機関低温時における基
本バルブタイミング値tVVTの補正について説明す
る。上述したように、図3に示したバルブタイミングt
VVT(バルブオーバラップ量)は、機関が十分に暖機
された後の標準状態におけるものである。ところが、機
関温度が低い状態では燃料の気化状態が悪いため、吸気
ポートへの既燃ガスの吹き返しが大きいと、吸気ポート
に供給された液状のままの燃料粒子が既燃ガスの吹き返
しにより吸気ポート壁面に付着してしまう問題がある。
機関低温時には吸気ポート壁面温度も低く、吸気ポート
壁面に付着した燃料は気化しにくいため、機関低温時に
燃料の壁面付着が生じると気筒内に実際に供給される燃
料の量が減少してしまい、低温運転時の機関回転数上昇
のもたつき(いわゆる冷間ヘジテーション)などの問題
が生じる。そこで、本実施形態では、機関冷却水温度T
HWに基づいて図3の基本バルブタイミング値tVVT
を補正し、機関温度(機関冷却水温度THW)が低いほ
ど実際のバルブオーバラップ量が小さくなるようにし
て、冷間ヘジテーションの発生を防止している。
【0046】図4は、冷却水温度THWと、THWに基
づくバルブタイミング温度補正量tVTHWとの関係を
示すグラフである。図4に示すように、温度補正量tV
THWの値は、暖機完了後(冷却水温度THWが所定値
THW1 以上)では0に設定され、THW<THW1
温度範囲では冷却水温度THWが低いほど大きな値に設
定され、さらに冷却水温度THWが所定値THW0 以下
の領域では一定の大きな値に設定される。後述するよう
に、制御回路30は冷却水温度TWHに基づいて、温度
補正量tVTHWの値を図4から決定し、機関回転数と
負荷とから決定される基本バルブタイミング値tVVT
を温度補正量tVTHWを用いて補正し、実際の可変バ
ルブタイミング機構10のバルブタイミング制御目標値
VVTを、VVT=tVVT−tVTHW(但しVVT
≧0)として算出する。
【0047】この結果、温度補正後のバルブタイミング
制御目標値VVTは、図3の基本バルブタイミング値t
VVTから全運転領域にわたって一律に冷却水温度TH
Wに応じた補正量tVTHWだけ小さく設定されること
になる。ところが、このように機関低温時に全部の負荷
領域においてバルブオーバラップ量が小さくなるような
温度補正をすると、前述したように吸気弁の閉弁時期の
遅延により、特に吸気慣性による過給効果が得られない
低中速運転領域では機関実圧縮比の低下による機関の出
力低下が大きくなる問題がある。
【0048】ところで、上記バルブオーバラップ量の機
関温度による補正は、機関低温時に既燃ガスの吸気ポー
トへの吹き返しにより燃料がポート壁面に付着すること
を防止することを主たる目的としている。しかし、機関
低温時でも吸気ポートに供給された燃料粒子が気化また
は十分に微粒化していれば、既燃ガスの吸気ポートへの
吹き返しがあっても燃料の壁面付着は少なくなる。一
方、燃料の気化傾向は燃料の組成により大きく異なって
おり、軽質成分を多く含む燃料(軽質燃料)では、機関
低温時でも気化状態は良好である。このため、機関低温
時であっても気化状態が良好な軽質燃料を使用している
場合には燃料の壁面付着は生じにくくなっており、バル
ブオーバラップ量を多少大きく設定しても冷間ヘジテー
ション等の問題は生じない。
【0049】すなわち、機関低温時には一律にバルブオ
ーバラップ量を小さく設定していたのでは、本来もっと
バルブオーバラップ量を大きく設定して機関出力を増大
可能な軽質燃料使用時にも、バルブオーバラップ量が小
さく設定されてしまい、不必要に機関出力の低下を生じ
させることになる。そこで、本実施形態では、前述の温
度補正を行った後のバルブタイミング設定値を更に機関
の使用燃料の性状に応じて補正し、使用燃料が軽質であ
るほどバルブオーバラップ量を増大するようにしてい
る。これにより、機関低温時には真に必要な場合にのみ
バルブオーバラップ量が低減され、不必要な機関出力の
低下が防止される。
【0050】上記のように、使用燃料の性状に応じて機
関低温時のバルブオーバラップ量を補正するためには、
現在機関で使用している燃料の気化傾向を正確に判定す
る必要がある。本実施形態では、機関始動後の燃料タン
ク内の燃料温度の変化と燃料タンク内圧力の変化とを計
測することにより、以下の方法で燃料性状を判定するよ
うにしている。
【0051】図5は燃料タンク内の圧力(燃料蒸気圧
力)とタンク内の燃料温度との関係を説明する図であ
る。図5の横軸は燃料温度を、縦軸はタンク内圧力をそ
れぞれ示しており、図中のカーブAは軽質成分を多く含
む燃料(軽質燃料)の場合を、カーブBは重質成分を多
く含む燃料(重質燃料)の場合をそれぞれ示している。
燃料タンク内の圧力は燃料温度が上昇すると燃料蒸気圧
の上昇とともに増大する。このとき、図5に示すように
気化しやすい軽質燃料(カーブA)では、温度が同一で
あっても気化しにくい重質燃料(カーブB)より蒸気圧
が高くなるため、燃料タンク内の圧力は大きくなる。ま
た、図5に示すように軽質燃料の場合のタンク内圧と重
質燃料の場合のタンク内圧との差は燃料温度が高くなる
ほど大きくなる。すなわち、燃料温度が一定量上昇する
間のタンク内圧増加は、燃料が軽質であるほど(気化し
やすいほど)大きくなっている。そこで、本実施形態で
は、燃料温度が所定の温度幅(図5、ΔF)だけ上昇す
る間のタンク内圧力上昇(図5、ΔFP)を計測するこ
とにより、燃料の気化傾向を判定している。
【0052】図6、図7は、上記燃料性状を判定するた
めの判定ルーチンを説明するフローチャートである。本
ルーチンは制御回路30により一定時間毎に実行され
る。本ルーチンでは、機関始動毎に燃料性状の判定を行
うようにしている。図6においてルーチンがスタートす
ると、ステップ601では機関始動が完了したか否かが
判定され、機関始動が完了していない場合(始動操作中
の場合)には、ステップ603とステップ605でフラ
グXFUEL、XDTの値がそれぞれ初期値1に設定さ
れる。機関始動完了の有無は、例えば機関回転数が所定
値以上(例えば400RPM以上)に上昇したか否かに
基づいて判定される。また、XFUELは、機関燃料性
状の判定を機関始動毎に1回のみ実行するためのフラグ
であり、フラグXFUELの値は燃料性状の判定が完了
した後ステップ633(図7)で0にセットされる。更
に、フラグXDTは計測開始時の燃料温度FT0とタン
ク内圧FP0とを記憶するためのフラグであり、XDT
の値はFT0とFP0とを記憶後にステップ621で0
にセットされる。
【0053】ステップ601で機関始動が完了していた
場合には、ステップ607に進み、フラグXFUELの
値が1にセットされているか否かを判定する。XFUE
L≠1の場合(すなわち、燃料性状判定が既に終了して
いる場合)には、ステップ609以下は実行せずに直ち
にルーチンを終了する。ステップ607で、XFUEL
=1であった場合には、ステップ609に進み、燃料タ
ンク内の燃料残量FL、燃料タンク内圧FP及び燃料温
度FTを読み込み、ステップ611からステップ615
でこれらの値に基づいて、燃料性状判定のための前提条
件が成立しているか否かを判定する。
【0054】ステップ611からステップ615で判定
される前提条件は、タンク内燃料残量FLが最小値
(AL)より大きいこと、タンク内燃料温度FTが所
定の温度範囲内(B<FT<C)にあること、タンク
内圧FPが所定の圧力範囲内(D<FP<E)にあるこ
と、であり上記からの前提条件のいずれか一つでも
成立しない場合には、本ルーチンは燃料性状の判定を行
うことなく直ちに終了する。
【0055】ここで、燃料性状判定の際に条件から
を要求するのは、後述するように本実施形態では、燃料
タンク内の温度、圧力の上昇により燃料性状を判定する
ため、温度と圧力の上昇が安定した範囲で計測を行う必
要があるためである。すなわち、条件を要求するの
は、タンク内の燃料残量が所定の最小値以上でない場合
にはタンク内圧力上昇が小さくなり、計測誤差が生じや
すいためであり、条件を要求するのは、温度上昇に対
するタンク内圧力の上昇がある程度大きい範囲(図5参
照)で計測を行うためである。また、条件を要求する
のは、燃料タンクには通常、タンク内圧が一定の範囲内
になるように制御する圧力制御弁が設けられているた
め、この圧力制御弁が作動しない圧力範囲で計測を行う
必要があるからである。
【0056】ステップ611からステップ615の条件
が全て成立すると、ステップ617から621では、条
件が成立した時点のタンク内圧FPと燃料温度FTと
を、それぞれ計測開始時の圧力FP0、温度FT0とし
て記憶する。ステップ617及びステップ621は、ス
テップ619を1回だけ実行するために設けられてい
る。
【0057】次いで、ルーチンは図7ステップ623に
進む。図7、ステップ623では、現在の燃料温度FT
が計測開始時の温度FT0(ステップ619)から所定
の温度幅ΔFだけ上昇したか否かが判定され、上昇幅が
ΔFより小さい場合にはステップ625以下を実行せず
にルーチンを終了する。また、計測開始時からΔFだけ
燃料温度が上昇していた場合には、ステップ625で計
測開始時からの燃料タンク内圧力上昇幅ΔFP(=FP
−FP0)が算出される。そして、ステップ627では
燃料性状基本学習値tKFUELの値がステップ625
で算出したΔFPに基づいて決定される。
【0058】図8は、ΔFPとtKFUELとの関係を
示す図である。図8に示すように本実施形態では、tK
FUELの値はΔFPの値が大きいほど大きな値に設定
される。図5で説明したように、所定の温度上昇幅(Δ
F)に対するタンク内圧力の上昇幅(ΔFP)は、燃料
の揮発性(気化傾向)が大きいほど、すなわち燃料が軽
質であるほど大きくなる。従って、本実施形態では燃料
性状基本学習値tKFUELの値は、燃料が軽質である
ほど大きな値に設定されるようになる。
【0059】ステップ629、ステップ631はステッ
プ627で求めた燃料性状基本学習値tKFUELの値
のタンク内燃料残量に応じた補正を行うステップであ
る。タンク内の燃料残量が少ない(すなわち、タンク内
燃料油面上部空間の容積が大きい)と、燃料温度上昇に
対するタンク内圧力の上昇が小さくなる。従って、現在
のタンク内燃料残量が少ないほどステップ627で求め
たtKFUELの値は真の値より小さくなっていると考
えられる。そこで、本実施形態では、ステップ609で
読み込んだ燃料残量FLの値に応じて、燃料残量補正係
数tKFLを決定し(ステップ629)、真の燃料性状
学習値KFUELを、KFUEL=tKFUEL×tK
FLとして算出している。
【0060】図9は、燃料残量補正係数tKFLと燃料
残量FLとの関係を示す図である。図9に示すように、
tKFLの値は燃料残量FLの値が小さいほど大きな値
に設定される。以上により、燃料性状学習値KFUEL
を算出後、ステップ633では算出したKFUELの値
を制御回路30のバックアップRAM37に格納し、ス
テップ635でフラグXFUELの値を0にセットした
後ルーチンを終了する。前述のように、フラグXFUE
Lの値が0にセットされると、その後は燃料性状の判定
(ステップ609からステップ633)は実行されなく
なる。
【0061】なお、燃料性状学習値KFUELの算出に
用いた図8、図9の関係は予め実際の燃料タンクと燃料
性状とに基づいて実験等により決定し、制御回路30の
ROM32に格納してある。次に、上記燃料性状学習値
KFUELを用いた本実施形態のバルブタイミング制御
について説明する。図10は、本実施形態のバルブタイ
ミング制御ルーチンを示すフローチャートである。本ル
ーチンでは、機関運転条件に応じてバルブタイミングを
設定するとともに、上記に説明したように機関冷却水温
度と燃料性状とに基づいてバルブタイミング設定値を補
正する。このルーチンは、制御回路30により一定時間
毎に実行される。
【0062】図10においてルーチンがスタートする
と、ステップ1001では、機関1回転当たりの吸気重
量流量GNと機関回転数NEが読み込まれる。次いでス
テップ1003では、このGNとNEとの値を用いて前
述の図3の関係から基本バルブタイミングtVVTが読
みだされる。図3の関係は、予めGNとNEとを用いた
数値マップとして制御回路30のROM32に格納され
ている。
【0063】基本バルブタイミングtVVT算出後、ス
テップ1005では、現在の冷却水温度THWが読み込
まれ、ステップ1007では、この冷却水温度THWか
ら図4の関係を用いて温度補正量tVTHWが決定され
る。ここで、図4の関係も予めTHWの値を用いた数値
マップの形で制御回路30のROM32に格納されてい
る。
【0064】次いで、ステップ1009では、図6のル
ーチンで算出した燃料性状学習値KFUELの値がバッ
クアップRAM37から読みだされる。そして、ステッ
プ1011では、KFUELの値に基づいて燃料性状補
正量tVFUELが決定される。図11は、燃料性状学
習値KFUELと燃料性状補正量tVFUELとの関係
を示すグラフである。図11に示すように、本実施形態
では、燃料性状補正量tVFUELの値は、学習値KF
UELが大きな値であるほど、すなわち燃料が軽質であ
るほど小さな値に設定される。
【0065】ステップ1013では、上記により求めた
温度補正量tVTHWと燃料性状補正量tVFUELと
を用いて、基本バルブタイミングtVVTが補正され、
バルブタイミングの設定値VVTが、VVT=tVVT
−tVTHW−tVFUELとして算出される。次い
で、ステップ1015、1017では、ステップ101
1で補正したバルブタイミング設定値VVTが負の値に
なっている場合にはVVT=0に再設定され、バルブタ
イミング設定値VVTが常にVVT≧0になるように制
限する。
【0066】そして、ステップ1019では、カム軸回
転角センサ45で検出した実際のバルブタイミングVT
が設定値VVTに一致するようにリニアソレノイドバル
ブ25を制御してルーチンを終了する。この制御は、例
えばVVTとVTとの偏差に基づくPDI(比例微分積
分)制御とされる。上記補正を行うことにより、バルブ
タイミングは他の条件が同じであれば、機関温度が低い
ほど小さな値に設定され、機関温度が低いほどバルブオ
ーバラップ量が小さくなる。また、バルブタイミングV
Tは使用燃料の性状によっても補正され、他の条件が同
一であれば使用燃料が軽質であるほどバルブタイミング
VTは大きな値になるように補正され、バルブオーバラ
ップ量は大きな値になる。このため、機関温度が低い場
合でも使用燃料が軽質である場合には重質燃料使用時に
較べてバルブオーバラップは大きな値に設定されるよう
になり、機関低温時に本来必要のない機関出力低下が生
じることが防止される。
【0067】次に、本発明バルブタイミング制御の別の
実施形態について説明する。前述の実施形態では、燃料
性状に応じてバルブタイミングを補正することにより、
機関低温時であってもバルブオーバラップを小さく設定
する必要のない軽質燃料使用時には、バルブオーバラッ
プ量を増大して機関出力の低下を防止していた。これに
対して、本実施形態では燃料性状の代わりに可変バルブ
タイミング機構10の作動速度に応じてバルブオーバラ
ップ量を補正する。
【0068】前述したように、一般に機関低温時には可
変バルブタイミング機構作動油の粘性増大や各作動部の
フリクション増大等により可変バルブタイミング機構作
動速度は低下する。このため、機関負荷状態が変化して
バルブタイミング制御目標値(最適バルブタイミング
値)が減少した場合には、実際のバルブタイミングが制
御目標値に到達するまでに比較的長い時間を要するよう
になり、一時的に実際のバルブタイミングが最適バルブ
タイミング値より大きい状態が続くことになる。
【0069】この場合、バルブオーバラップ量も最適値
より大きい状態となるため、実際のバルブオーバラップ
量が最適値に較べて非常に大きい場合には機関の失火を
生じることになる。そこで、一般的には機関低温時で可
変バルブタイミング機構の作動速度が低下した場合で
も、実際のバルブオーバラップ量が最適値に較べて過度
に大きくなることがないように、機関低温時にはバルブ
オーバラップ量を極めて小さく設定することが行われて
いる。すなわち、通常の低温時のバルブオーバラップ量
の設定値は、可変バルブタイミング機構の作動速度が大
幅に低下した場合を考慮して設定されている。
【0070】ところが、実際には機関低温時であっても
一律に可変バルブタイミング機構の作動速度が低下する
わけではない。例えば、作動油として低温時の粘性が低
いものを使用した場合などは機関低温時であっても可変
バルブタイミング機構の作動速度はそれほど低下しな
い。また、機構各部のクリアランスには公差の範囲内で
ばらつきがあるため、製品によっては各部のクリアラン
スが大きく、低温時のフリクションが小さいために作動
速度が低温時でもそれほど低下しないものも存在する。
このような場合には、低温時のバルブオーバラップ量を
比較的大きな値に設定しても失火が生じるおそれはな
い。このため、低温時のバルブオーバラップ量を一律に
小さな値に設定したのでは、低温時の作動速度がそれほ
ど低下しない場合には不必要に機関出力を低下させる結
果になる。
【0071】そこで、本実施形態では機関運転中に可変
バルブタイミング機構10の作動速度を実際に検出し、
検出した作動速度に応じてバルブタイミングの設定値を
補正するようにしている。図12は、可変バルブタイミ
ング機構の作動速度を検出し、作動速度に応じてバルブ
タイミングの作動速度補正量tVVTRを算出する補正
量算出ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチ
ンは、制御回路30により一定時間毎(例えば100ミ
リ秒程度毎)に実行される。
【0072】図12においてルーチンがスタートする
と、ステップ1201では、現在の実際のバルブタイミ
ングの値VTと、後述するバルブタイミング制御ルーチ
ン(図14)で算出されるバルブタイミング設定値(制
御目標値)VVTとが読み込まれ、ステップ1203で
は前回ルーチン実行時からのバルブタイミング値VTの
変化量ΔVTが、ΔVT=|VT−VTi-1 |として算
出される。VTi-1 は、前回ルーチン実行時のバルブタ
イミング値である。本ルーチンは一定時間間隔で実行さ
れるため、この変化量ΔVTは現在の可変バルブタイミ
ング機構の実際の作動速度を表すことになる。そして、
ステップ1205では、次回のルーチン実行に備えてV
i-1 の値を更新する。
【0073】次いで、ステップ1207では、バルブタ
イミング制御目標値VVTと現在のバルブタイミング値
VTとの偏差|VVT−VT|が所定値Aより大きいか
否かが判定され、|VVT−VT|>Aの場合にのみス
テップ1209から1215の作動速度補正量の算出ス
テップを実行する。偏差|VVT−VT|が所定値Aよ
り大きい場合にのみ作動速度補正量を算出するようにし
たのは、制御目標値VVTと実際のバルブタイミングV
Tとの偏差がある程度大きく、可変バルブタイミング機
構10の作動速度が十分に大きくなっている状態で計測
したバルブタイミング値変化量ΔVTを作動速度として
採用するようにするためである。すなわち、制御目標値
と実際のバルブタイミング値との偏差がある程度大きい
状態では、可変バルブタイミング機構の作動速度も大き
くなっており、作動速度のばらつきも少なくなってい
る。このため、この状態で計測した変化量ΔVTに基づ
いて作動速度補正量を算出することにより、信頼性の高
い作動速度補正を行うことができるためである。
【0074】ステップ1207で、偏差|VVT−VT
|が所定値Aより大きい場合には、ついでステップ12
09で、制御目標値VVTが実際のバルブタイミング値
VTより大きいか否か、すなわち現在可変バルブタイミ
ング機構がバルブタイミングの進角動作中(バルブタイ
ミングを増大中)か遅角動作中(バルブタイミングを低
減中)かを判定する。そして、進角中(VVT>VT)
であった場合にはステップ1211に進み、ステップ1
203で算出したバルブタイミング変化量(変化速度)
ΔVTを用いて、図13にカーブAで示した関係から作
動速度補正係数tVVTRを決定する。また、遅角中
(VVT≦VT)であった場合には、ステップ1213
に進み、ΔVTを用いて、同様に図13にカーブBで示
した関係から作動速度補正係数tVVTRを決定する。
そして、ステップ1215では、ステップ1211また
はステップ1213で決定した作動速度補正係数tVV
TRを、実際に使用する作動速度補正量VVTRとして
記憶してルーチンを終了する。
【0075】図13は、作動速度補正係数tVVTRと
可変バルブタイミング機構作動速度ΔVTとの関係を示
す図である。通常、可変バルブタイミング機構はカム軸
から進角側または遅角側のいずれかの方向に反力を受け
ているため、他の条件が同一であっても進角動作中と遅
角動作中とでは作動速度ΔVTが異なってくる。そこ
で、本実施形態では進角動作中か遅角動作中かにかかわ
らず同一の作動速度補正係数tVVTRが得られるよう
に、進角動作中(カーブA)と遅角動作中(カーブB)
との2つのカーブを準備し、計測したΔVTが進角中か
遅角中かに応じて選択するようにしている。なお、図1
3は可変バルブタイミング機構がカム軸からバルブタイ
ミング遅角方向に反力を受ける場合(遅角動作の作動速
度が進角動作の作動速度より速い場合)を示している。
【0076】図14は上記の作動速度補正量VVTRを
用いた可変バルブタイミング機構の作動速度に応じた補
正を行う、本実施形態のバルブタイミング制御ルーチン
のフローチャートである。本ルーチンは制御回路30に
より一定時間毎に実行される。図14において、ルーチ
ンがスタートすると、ステップ1401からステップ1
407ではGN、NEに基づく基本バルブタイミングt
VVTの設定と、機関温度に基づく温度補正量tVTH
Wの決定とが行われる。ステップ1401からステップ
1407の各ステップは、図10のステップ1001か
ら1007と同一であるので、ここでは説明は省略す
る。
【0077】ステップ1407を終了すると、本ルーチ
ンではステップ1409以下の可変バルブタイミング機
構作動速度に基づくバルブタイミングの補正が行われ
る。すなわち、ステップ1409では図12のルーチン
で算出した作動速度補正量VVTRを読み込み、ステッ
プ1411では、ステップ1407で算出した温度補正
量tVTHWと作動速度補正量VVTRとを用いて、基
本バルブタイミングtVVTを補正し、バルブタイミン
グ設定値VVTを、VVT=tVVT−tVTHW+V
VTRとして設定する。すなわち、バルブタイミングは
作動速度補正量VVTRが大きい程進角され、バルブオ
ーバラップが増大することになる。前述のように作動速
度補正量VVTRは、可変バルブタイミング機構作動速
度が大きいほど大きな値に設定される(図13)ため、
本実施形態では機関低温時であってもバルブオーバラッ
プ量は可変バルブタイミング機構作動速度が大きいほど
大きな値に設定されることになる。
【0078】上記によりバルブタイミングVVTを設定
後、ステップ1413からステップ1419ではバルブ
タイミング設定値VVTが正の値であり、且つ基本バル
ブタイミングtVVTを越えないように制限し、ステッ
プ1421では制限後のVVTに基づいて可変バルブタ
イミング機構10を制御する。本実施形態では、上記ル
ーチン実行により機関低温時であっても可変バルブタイ
ミング機構作動速度が大きく、バルブオーバラップ量を
小さく設定する必要がない場合にはバルブオーバラップ
量が可変バルブタイミング機構作動速度に応じて増大補
正されるので、機関低温時であっても本来必要のない機
関出力低下が生じることを防止できる。
【0079】次に、可変バルブタイミング機構作動速度
に基づく補正量VVTRの算出の、図12とは別の実施
形態について説明する。図12の実施形態では、バルブ
タイミングの設定値VVTと実際のバルブタイミング値
VTとの差が大きい場合のバルブタイミング値の変化速
度ΔVTに基づいて補正量VVTRを算出している。し
かし、実際には可変バルブタイミング機構の作動速度は
機関回転数によって変化する。例えば、機関低回転時に
は機関駆動の油圧ポンプの回転数も低くなる。このた
め、可変バルブタイミング機構作動油の油圧が低下し、
可変バルブタイミング機構の作動速度も低下する。ま
た、逆に機関高回転時には油圧ポンプの回転数が上昇
し、作動油油圧が上昇するため可変バルブタイミング機
構作動速度は大きくなる。
【0080】一方、前述のように図12のルーチンで
は、設定値VVTと実際のバルブタイミング値VTとの
偏差が大きい場合にのみ作動速度補正量VVTRを算出
しているため、VVTRの算出頻度は比較的少なくな
る。このため、VVTR算出時の機関回転数と、VVT
Rを用いてバルブタイミングを補正する時の機関回転数
とが異なっていると、実際の可変バルブタイミング機構
作動速度と補正量VVTRとが対応しなくなるおそれが
ある。すなわち、機関低回転時に算出したVVTRを用
いて、機関高回転時にバルブタイミング補正を行うと実
際には可変バルブタイミング機構作動速度は大きいにも
かかわらずバルブオーバラップの増大量は小さく設定さ
れてしまう(図14、ステップ1411)。また、逆に
機関高回転時に算出したVVTRを用いて機関低回転時
に図14ステップ1411の補正を行うと、実際には可
変バルブタイミング機構の作動速度が低下しているにも
かかわらず、バルブオーバラップが大きく設定されてし
まうおそれがある。
【0081】そこで、本実施形態では作動速度補正量V
VTRの算出時とVVTRに基づくバルブタイミング補
正時とにそれぞれ機関回転数に基づいて補正を行うこと
により、回転数差により生じる作動速度の差を補正して
いる。図15は機関回転数による可変バルブタイミング
機構作動速度変化の一例を示している。図15(A) は、
機関駆動の油圧ポンプの吐出圧力の機関回転数による変
化を示している。図15(A) に示すように、ポンプ吐出
圧力は機関回転数が上昇するにつれて高くなる。また、
図15(B) は図15(A) の油圧変化による可変バルブタ
イミング機構作動速度の変化を示す。図15(B) に示す
ように可変バルブタイミング機構作動速度は、油圧ポン
プの吐出圧力と略同一の変化を示す。
【0082】本実施形態では、図15の特性に基づいて
回転数に応じて決定される回転数補正係数tVNEを導
入し、作動速度補正量VVTRを補正する。図16は、
回転数補正係数tVNEと機関回転数NEとの関係を示
す図である。図16に示すように、回転数補正係数tV
NEは、図15(B) と同一の特性になるように設定され
ている。
【0083】図17は、上記補正係数tVNEを用いた
作動速度補正量VVTR算出ルーチンを示すフローチャ
ートである。図17、ステップ1701からステップ1
713は、バルブタイミング値の変化量ΔVTから作動
速度補正係数tVVTRを算出するステップであり、図
12のステップ1201からステップ1213と同一で
あるので、ここでは説明を省略する。本実施形態では、
上記により作動速度補正係数tVVTRを算出した後、
ステップ1715で現在の機関回転数NEを読み込ん
で、ステップ1717でこの回転数NEを用いて図16
の関係から回転数補正係数tVNEを算出する。そし
て、ステップ1719では、tVVTRをtVNEで除
した値を基本作動速度補正量VVTR0 として記憶す
る。
【0084】図18は、上記により記憶した補正量VV
TR0 と回転数補正係数tVNEとを用いた本実施形態
のバルブタイミング制御ルーチンを示すフローチャート
である。図18のルーチンは、図14のルーチンのステ
ップ1409と1411との間にステップ1810とス
テップ1810aとが追加されている点のみが相違し、
ステップ1801からステップ1809は図14のステ
ップ1401からステップ1409と、ステップ181
1からステップ1821は図14のステップ1411か
らステップ1421と、それぞれ同一の操作となってい
る。
【0085】図18では、ステップ1809で、図17
で設定した基本作動速度補正量VVTR0 を読み込むと
ともに、ステップ1810では図16に基づいて現在の
機関回転数NEに応じた回転数補正係数tVNEを算出
する。そして、この現在の機関回転数に基づく回転数補
正係数tVNEを用いて、基本補正量VVTR0 の値を
再度補正する。すなわち、VVTR0 に補正係数tVN
Eを乗じた値を用いて求めた値を作動速度補正量VVT
Rとしてステップ1811以下のバルブタイミング補正
を行う。
【0086】このように、補正量VVTR0 算出時とバ
ルブタイミング補正時とに、それぞれ機関回転数を用い
て補正を行うようにしたことにより、機関回転数の変化
にかかわらず正確に可変バルブタイミング機構作動速度
に基づく補正を行うことが可能となる。例えば、機関高
回転時に算出したtVVTR(図17ステップ171
1、1713)の値は、高回転時の比較的大きな回転数
補正係数tVNE(図16)により除した値がVVTR
0 として記憶され、機関低回転時にバルブタイミング補
正(図18、ステップ1811)を行う場合には、この
VVTR0 に低回転時の比較的小さな補正係数tVNE
を乗じた値VVTRを制御に使用する(図18、ステッ
プ1810a)ことになる。このため、バルブタイミン
グ補正に使用するVVTRは比較的小さな値となり、現
在の機関回転数に対応したバルブタイミング補正を行う
ことができる。
【0087】このように、本実施形態によれば、検出し
た可変バルブタイミング機構の作動速度を機関の回転数
に応じて補正することにより、より正確にバルブオーバ
ラップ量の補正を行うことが可能となる。
【0088】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、機関低温
時に真に必要な場合にのみバルブオーバラップ量を低減
することが可能となり、不必要な機関出力の低下を防止
することができるという共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブタイミング制御装置を4サイク
ルエンジンの吸気弁に適用した実施例の概略構成を示す
図である。
【図2】吸気弁と排気弁との一般的な開閉時期を模式的
に示す図である。
【図3】機関の暖機完了後の基本バルブタイミング値の
設定例を示す図である。
【図4】バルブタイミングの温度補正量と機関冷却水温
度との関係を示す図である。
【図5】燃料温度変化によるタンク内圧力の変化を説明
する図である。
【図6】燃料性状判定ルーチンを示すフローチャートの
一部である。
【図7】燃料性状判定ルーチンを示すフローチャートの
一部である。
【図8】燃料性状基本学習値とタンク内圧力変化との関
係を示すグラフである。
【図9】燃料学習補正係数の燃料残量による補正を示す
グラフである。
【図10】バルブタイミング制御ルーチンの一実施形態
のフローチャートである。
【図11】燃料性状補正量の設定を示すグラフである。
【図12】可変バルブタイミング機構作動速度に基づく
補正量の算出ルーチンの一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図13】作動速度補正量の設定を示すグラフである。
【図14】バルブタイミング制御ルーチンの一実施形態
を示すフローチャートである。
【図15】機関回転数による可変バルブタイミング機構
作動速度の変化を説明する図である。
【図16】機関回転数と回転数補正係数との関係を示す
グラフである。
【図17】機関回転数を考慮した作動速度補正量の算出
ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】バルブタイミング制御ルーチンの一実施形態
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…カムシャフト 10…可変バルブタイミング装置 30…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/04 320 F02D 41/04 320 45/00 364 45/00 364K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のバルブタイミングを変更する
    ことにより、内燃機関の運転状態に応じて機関のバルブ
    オーバラップ量を調節し、機関低温時に機関高温時に較
    べて機関のバルブオーバラップ量を小さく設定するバル
    ブタイミング制御装置において、 機関の使用燃料の性状を判定する燃料判定手段と、 該燃料判定手段により、機関使用燃料が軽質燃料である
    と判断されたときには、機関低温時のバルブオーバラッ
    プ量を機関使用燃料が重質燃料であると判定された場合
    に較べて大きくなるように補正する燃料補正手段と、 を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関のバルブタイミングを変更する
    ことにより、内燃機関の運転状態に応じて機関のバルブ
    オーバラップ量を調節し、機関低温時に機関高温時に較
    べて機関のバルブオーバラップ量を小さく設定するバル
    ブタイミング制御装置において、 バルブタイミング変更時のバルブタイミング変化速度を
    検出する作動速度検出手段と、 機関低温時のバルブオーバラップ量を、前記バルブタイ
    ミング変化速度が大きいときに前記バルブタイミング変
    化速度が小さいときより大きくなるように補正する作動
    速度補正手段と、 を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 更に、機関回転数を検出する回転数検出
    手段を備え、機関低温時のバルブオーバラップ量を、機
    関回転数が高いときに機関回転数が低いときより大きく
    なるように補正する回転数補正手段を備えた請求項2に
    記載のバルブタイミング制御装置。
JP33608096A 1996-12-16 1996-12-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Fee Related JP3663788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33608096A JP3663788B2 (ja) 1996-12-16 1996-12-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33608096A JP3663788B2 (ja) 1996-12-16 1996-12-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10176557A true JPH10176557A (ja) 1998-06-30
JP3663788B2 JP3663788B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=18295495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33608096A Expired - Fee Related JP3663788B2 (ja) 1996-12-16 1996-12-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3663788B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6640758B2 (en) 2001-05-22 2003-11-04 Nissan Motor Co., Ltd. Engine valve timing controller
US6678608B2 (en) * 2001-11-09 2004-01-13 Ford Global Technologies, Llc Robust interpolation method for improved automative engine control during transient engine operation
US7063056B2 (en) 2004-05-25 2006-06-20 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Valve timing control apparatus for engine
JP2007186998A (ja) * 2005-12-14 2007-07-26 Nissan Motor Co Ltd エンジンの制御方法及び制御装置
US7406871B2 (en) 2004-01-13 2008-08-05 Denso Corporation Fuel type identifying apparatus
JP2008196409A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼制御装置
JP2009216034A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010185300A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
CN101691845B (zh) 2003-08-28 2011-12-28 三菱自动车工业株式会社 内燃机
JP2012021502A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置
US8352161B2 (en) 2007-11-13 2013-01-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
JP2016113906A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 日産自動車株式会社 内燃機関のegr推定装置及び内燃機関のegr推定方法
WO2018078815A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 マツダ株式会社 可変バルブタイミング機構付きエンジンの制御装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6640758B2 (en) 2001-05-22 2003-11-04 Nissan Motor Co., Ltd. Engine valve timing controller
US6678608B2 (en) * 2001-11-09 2004-01-13 Ford Global Technologies, Llc Robust interpolation method for improved automative engine control during transient engine operation
CN101691845B (zh) 2003-08-28 2011-12-28 三菱自动车工业株式会社 内燃机
US7406871B2 (en) 2004-01-13 2008-08-05 Denso Corporation Fuel type identifying apparatus
US7063056B2 (en) 2004-05-25 2006-06-20 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Valve timing control apparatus for engine
JP2007186998A (ja) * 2005-12-14 2007-07-26 Nissan Motor Co Ltd エンジンの制御方法及び制御装置
JP2008196409A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼制御装置
US8352161B2 (en) 2007-11-13 2013-01-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
JP2009216034A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010185300A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2012021502A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置
JP2016113906A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 日産自動車株式会社 内燃機関のegr推定装置及び内燃機関のegr推定方法
WO2018078815A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 マツダ株式会社 可変バルブタイミング機構付きエンジンの制御装置
CN109863287A (zh) * 2016-10-28 2019-06-07 马自达汽车株式会社 带可变气门正时机构的发动机的控制装置
JPWO2018078815A1 (ja) * 2016-10-28 2019-06-27 マツダ株式会社 可変バルブタイミング機構付きエンジンの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3663788B2 (ja) 2005-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6109225A (en) Valve timing control device for an internal combustion engine
JP3018892B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US7031820B2 (en) Internal combustion engine controller
US7324889B2 (en) Intake-air quantity control system of engine
JPH10176557A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3400752B2 (ja) 内燃機関用制御装置
JP3776463B2 (ja) 内燃機関における弁動作タイミング制御装置
JP2004150424A (ja) 内燃機関の制御装置
EP0376703B1 (en) Engine control system
US7426913B2 (en) Intake valve control system and method for internal combustion engine
US6659055B2 (en) Valve-timing control method and apparatus for controlling valve timing of a valve of an engine
JPH0968078A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP3301273B2 (ja) 内燃機関のノッキング制御装置
US5668727A (en) Powertrain torque control method
CA2367743C (en) Fuel injection control system, fuel injection control method, and engine control unit, for internal combustion engine
JP3454082B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4135504B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH10331670A (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
JP3351268B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3975546B2 (ja) 内燃機関用バルブタイミング制御装置
US8989987B2 (en) Engine control device
AU2005317727B2 (en) Valve characteristic control apparatus for internal combustion engine
JPH0814073A (ja) 可変動弁機構を備えたエンジンの制御装置
JP3661321B2 (ja) パワートレーンの制御装置
JP2010265832A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110408

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120408

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120408

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130408

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees