JPH10176701A - 直動形サーボ弁 - Google Patents
直動形サーボ弁Info
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- JPH10176701A JPH10176701A JP29996397A JP29996397A JPH10176701A JP H10176701 A JPH10176701 A JP H10176701A JP 29996397 A JP29996397 A JP 29996397A JP 29996397 A JP29996397 A JP 29996397A JP H10176701 A JPH10176701 A JP H10176701A
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- Japan
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- coil
- servo valve
- spool
- slit
- winding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フォースモータ駆動方式の直動形サーボ弁で
要求される相反する課題、すなわち減衰付与と応答性向
上とを簡単でかつ安価な手段で実現可能とする。 【解決手段】 スリーブ6内を軸方向に摺動するスプー
ル4の一端に固設されかつコイル20を巻回されたコイ
ルボビン18と、コイル20を横切り磁路を形成するマ
グネット12、ヨーク14およびポールとを備え、コイ
ルボビン18は、コイル20の巻線部と、この巻線部に
隣接しこの巻線部の外周面より突出した突出部とを有
し、巻線部に開口した軸方向のスリット30を形成し
た。
要求される相反する課題、すなわち減衰付与と応答性向
上とを簡単でかつ安価な手段で実現可能とする。 【解決手段】 スリーブ6内を軸方向に摺動するスプー
ル4の一端に固設されかつコイル20を巻回されたコイ
ルボビン18と、コイル20を横切り磁路を形成するマ
グネット12、ヨーク14およびポールとを備え、コイ
ルボビン18は、コイル20の巻線部と、この巻線部に
隣接しこの巻線部の外周面より突出した突出部とを有
し、巻線部に開口した軸方向のスリット30を形成し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボ弁に係り、
特にフォースモータでスプールを直接駆動するタイプの
直動形サーボ弁に関する。
特にフォースモータでスプールを直接駆動するタイプの
直動形サーボ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直動形サーボ弁おいては、スリー
ブ内を軸方向に摺動するスプールの一端に固設されかつ
コイルを巻回されたコイルボビンと、コイルボビンを他
端側に付勢する筒状弾性体と、コイルを横切り磁路を形
成するマグネット、ヨーク及びポールとを備えてなり、
コイルに電流を流して発生させた電磁力によりスプール
を筒状弾性体の付勢力に抗して軸方向に摺動させる構成
になっている。従来より各種油圧制御システムには、特
に制御対象のアクチュエータを高速、高精度に制御する
ため制御弁に直動形サーボ弁が用いられている。直動形
サーボ弁は、磁気回路とコイルが巻回しされたコイルボ
ビンとで形成されるフォースモータでスプール弁を直接
駆動することにより、入力電流に比例してスプール弁か
ら出力される作動流体の方向、圧力及び流量を制御する
電気ー油圧変換素子である。
ブ内を軸方向に摺動するスプールの一端に固設されかつ
コイルを巻回されたコイルボビンと、コイルボビンを他
端側に付勢する筒状弾性体と、コイルを横切り磁路を形
成するマグネット、ヨーク及びポールとを備えてなり、
コイルに電流を流して発生させた電磁力によりスプール
を筒状弾性体の付勢力に抗して軸方向に摺動させる構成
になっている。従来より各種油圧制御システムには、特
に制御対象のアクチュエータを高速、高精度に制御する
ため制御弁に直動形サーボ弁が用いられている。直動形
サーボ弁は、磁気回路とコイルが巻回しされたコイルボ
ビンとで形成されるフォースモータでスプール弁を直接
駆動することにより、入力電流に比例してスプール弁か
ら出力される作動流体の方向、圧力及び流量を制御する
電気ー油圧変換素子である。
【0003】コイルボビンに付勢力を付与する手段とし
ては、機械的及び電気的の2方式に大別される。例え
ば、機械的な方式としてはスプールの片側端面に粘弾性
部材(弾性ゴム)を用いたものがある(特開昭55−1
0198号公報参照)。またスプールの位置決めはスプ
ールの両端に円形断面のコイルばねを配設することによ
り行う方式(特開昭49−133780号公報参照)な
どがある。
ては、機械的及び電気的の2方式に大別される。例え
ば、機械的な方式としてはスプールの片側端面に粘弾性
部材(弾性ゴム)を用いたものがある(特開昭55−1
0198号公報参照)。またスプールの位置決めはスプ
ールの両端に円形断面のコイルばねを配設することによ
り行う方式(特開昭49−133780号公報参照)な
どがある。
【0004】さらにボビンに溝を形成した構成、例えば
割溝を形成し、この割溝に非導電性材料を埋設したもの
がある(特開昭62−23356号公報参照)。
割溝を形成し、この割溝に非導電性材料を埋設したもの
がある(特開昭62−23356号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の直動形サーボ弁
にあっては、コイルボビンに付勢力を付与する手段とし
て弾性ゴムを用いたものでは,ゴム自身の内部ヒステリ
シスによる減衰効果を利用したものであるが、弾性ゴム
が非常に劣化しやすく寿命が短い。かつ作動油の浸入に
より弾性ゴムが膨潤する。このため常に均一な性質を確
保し難く製品の歩留まりが非常に悪い等の問題があっ
た。一方、コイルばねを用いたものでは、コイルばねを
圧縮すると、合成荷重の作用線が一般にコイルばねの中
心軸から微小量だけ外れたところにくる。この荷重の偏
心によってスプールの両端には不均一な軸方向の力が発
生する。その不均一な力の合力がスプールの軸線に対し
て斜め方向に作用するため、スプールがコイルばねによ
って半径方向に押されスリーブ内面に押しつけられる。
この結果、スプールとスリーブ間の摩擦力が増大され、
スプールの操作信号に対する応答性が悪化するという問
題点があった。
にあっては、コイルボビンに付勢力を付与する手段とし
て弾性ゴムを用いたものでは,ゴム自身の内部ヒステリ
シスによる減衰効果を利用したものであるが、弾性ゴム
が非常に劣化しやすく寿命が短い。かつ作動油の浸入に
より弾性ゴムが膨潤する。このため常に均一な性質を確
保し難く製品の歩留まりが非常に悪い等の問題があっ
た。一方、コイルばねを用いたものでは、コイルばねを
圧縮すると、合成荷重の作用線が一般にコイルばねの中
心軸から微小量だけ外れたところにくる。この荷重の偏
心によってスプールの両端には不均一な軸方向の力が発
生する。その不均一な力の合力がスプールの軸線に対し
て斜め方向に作用するため、スプールがコイルばねによ
って半径方向に押されスリーブ内面に押しつけられる。
この結果、スプールとスリーブ間の摩擦力が増大され、
スプールの操作信号に対する応答性が悪化するという問
題点があった。
【0006】また電導材のコイルボビンにスリットを形
成し、スプールの変位に対する抗力を変化させようとし
ても、スリットの形状によっては、渦電流に基づく抗力
を利用できない問題点があった。
成し、スプールの変位に対する抗力を変化させようとし
ても、スリットの形状によっては、渦電流に基づく抗力
を利用できない問題点があった。
【0007】本発明の課題は、スプールの変位に対する
抗力を変化させ高応答で高精度、高信頼性を有する直動
形サーボ弁を提供することにある。
抗力を変化させ高応答で高精度、高信頼性を有する直動
形サーボ弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明に係る直動形サーボ弁は、スリーブ内を軸方
向に摺動するスプールの一端に固設されかつコイルを巻
回されたコイルボビンと、コイルを横切り磁路を形成す
るマグネット、ヨーク及びポールとを備えてなり、コイ
ルに電流を流して発生させた電磁力によりスプールを軸
方向に摺動させる直動形サーボ弁において、コイルボビ
ンは、コイルを巻回する巻線部と、この巻線部に隣接し
巻線部の外周面より突出した突出部とを有し、巻線部に
開口した軸方向のスリットを形成する構成とする。
め、本発明に係る直動形サーボ弁は、スリーブ内を軸方
向に摺動するスプールの一端に固設されかつコイルを巻
回されたコイルボビンと、コイルを横切り磁路を形成す
るマグネット、ヨーク及びポールとを備えてなり、コイ
ルに電流を流して発生させた電磁力によりスプールを軸
方向に摺動させる直動形サーボ弁において、コイルボビ
ンは、コイルを巻回する巻線部と、この巻線部に隣接し
巻線部の外周面より突出した突出部とを有し、巻線部に
開口した軸方向のスリットを形成する構成とする。
【0009】そして巻線部に開口した軸方向のスリット
を形成するとともに、スリットを突出部の中間部まで延
長した構成でもよい。
を形成するとともに、スリットを突出部の中間部まで延
長した構成でもよい。
【0010】また巻線部に開口した軸方向のスリットを
形成するとともに、隣接する一方のスリットが巻線部の
他端と巻線部の中間部との間に形成され、かつ他方のス
リットが巻線部の一端と巻線部の中間部との間に形成さ
れ、それぞれのスリットの終端が巻線部の中間部で互い
オーバーラップしている構成でもよい。
形成するとともに、隣接する一方のスリットが巻線部の
他端と巻線部の中間部との間に形成され、かつ他方のス
リットが巻線部の一端と巻線部の中間部との間に形成さ
れ、それぞれのスリットの終端が巻線部の中間部で互い
オーバーラップしている構成でもよい。
【0011】さらに圧延機においては、圧下ジャッキ
と、圧下ジャッキに作動油を供給する油圧ポンプと、圧
下ジャッキに供給された作動油を戻すタンクと、作動油
の圧下ジャッキへの供給と排出とを制御するサーボ弁体
とを備え、圧延材の板厚を加工する圧延機において、サ
ーボ弁体は、スリーブ内を軸方向に摺動するスプールの
一端に固設されかつコイルを巻回されたコイルボビン
と、コイルを横切り磁路を形成するマグネット、ヨーク
及びポールとを備えてなり、コイルに電流を流して発生
させた電磁力によりスプールを軸方向に摺動させる直動
形サーボ弁により形成され、コイルボビンは、コイルを
巻回する巻線部と、この巻線部に隣接し巻線部の外周面
より突出した突出部とを有し、巻線部に開口した軸方向
のスリットを形成した構成とする。
と、圧下ジャッキに作動油を供給する油圧ポンプと、圧
下ジャッキに供給された作動油を戻すタンクと、作動油
の圧下ジャッキへの供給と排出とを制御するサーボ弁体
とを備え、圧延材の板厚を加工する圧延機において、サ
ーボ弁体は、スリーブ内を軸方向に摺動するスプールの
一端に固設されかつコイルを巻回されたコイルボビン
と、コイルを横切り磁路を形成するマグネット、ヨーク
及びポールとを備えてなり、コイルに電流を流して発生
させた電磁力によりスプールを軸方向に摺動させる直動
形サーボ弁により形成され、コイルボビンは、コイルを
巻回する巻線部と、この巻線部に隣接し巻線部の外周面
より突出した突出部とを有し、巻線部に開口した軸方向
のスリットを形成した構成とする。
【0012】そして巻線部に開口した軸方向のスリット
を形成するとともに、スリットを突出部の中間部まで延
長した構成でもよい。
を形成するとともに、スリットを突出部の中間部まで延
長した構成でもよい。
【0013】本発明によれば、フレミングの左手の法則
によって軸方向に発生する電磁力がコイルボビンを動か
すと、この動きを妨げる方向に渦電流が発生する。しか
し、コイルボビンの巻線部に開口した部分的なスリット
を設けることにより、コイルボビンを流れる渦電流の流
路長さが変化する。これによりコイルボビンのインダク
タンス(L)および抵抗(R)が変化し、渦電流による
抗力(減衰力)も変化する。この結果、コイルボビンの
LとRとから決定される時定数が変化する。すなわち、
コイルボビンの巻線部に部分的なスリットを設けること
により、渦電流に基づく抗力を変化させ、弁(スプー
ル)の周波数特性を変化させる。言い替えれば、部分ス
リットの形状及び寸法を適正に設定することで弁の応答
性の向上が図れる。
によって軸方向に発生する電磁力がコイルボビンを動か
すと、この動きを妨げる方向に渦電流が発生する。しか
し、コイルボビンの巻線部に開口した部分的なスリット
を設けることにより、コイルボビンを流れる渦電流の流
路長さが変化する。これによりコイルボビンのインダク
タンス(L)および抵抗(R)が変化し、渦電流による
抗力(減衰力)も変化する。この結果、コイルボビンの
LとRとから決定される時定数が変化する。すなわち、
コイルボビンの巻線部に部分的なスリットを設けること
により、渦電流に基づく抗力を変化させ、弁(スプー
ル)の周波数特性を変化させる。言い替えれば、部分ス
リットの形状及び寸法を適正に設定することで弁の応答
性の向上が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1およ
び図2を参照しながら説明する。図1に3方弁タイプの
直動形サーボ弁の構造を示す断面図、図2に直動形サー
ボ弁のコイルボビンの付近の拡大部分断面図が示されて
いる。図1及び図2に示すように、スリーブ6内を軸方
向に摺動するスプール4の一端に固設されかつコイル2
0を巻回されたコイルボビン18と、コイル20を横切
り磁路を形成するマグネット12、ヨーク14及びポー
ル16とを備えてなり、コイル20に電流を流して発生
させた電磁力によりスプール6を軸方向に摺動させる直
動形サーボ弁であって、コイルボビン18は、コイル2
0の巻線部26と、この巻線部26に隣接しこの巻線部
26の外周面より突出したリブ25及び厚肉部27など
の突出部とを有し、巻線部26にその厚さ方向に貫通し
て開口した軸方向の複数のスリット30を形成した構成
とする。なおコイルボビン18を他端側に付勢する筒状
弾性体24の軸方向中間部に、円周方向の複数のスリッ
ト状の開口部24aが設けられている。
び図2を参照しながら説明する。図1に3方弁タイプの
直動形サーボ弁の構造を示す断面図、図2に直動形サー
ボ弁のコイルボビンの付近の拡大部分断面図が示されて
いる。図1及び図2に示すように、スリーブ6内を軸方
向に摺動するスプール4の一端に固設されかつコイル2
0を巻回されたコイルボビン18と、コイル20を横切
り磁路を形成するマグネット12、ヨーク14及びポー
ル16とを備えてなり、コイル20に電流を流して発生
させた電磁力によりスプール6を軸方向に摺動させる直
動形サーボ弁であって、コイルボビン18は、コイル2
0の巻線部26と、この巻線部26に隣接しこの巻線部
26の外周面より突出したリブ25及び厚肉部27など
の突出部とを有し、巻線部26にその厚さ方向に貫通し
て開口した軸方向の複数のスリット30を形成した構成
とする。なおコイルボビン18を他端側に付勢する筒状
弾性体24の軸方向中間部に、円周方向の複数のスリッ
ト状の開口部24aが設けられている。
【0015】すなわち、駆動力発生部としてのフォース
モータ1と、フォースモータ1によって駆動され流体の
流れる方向、流量及び圧力等を制御する弁部2とで構成
される。弁部2はスプール4、スリーブ6及び弁ボディ
8を主要構成要素とし、スリーブ6に対するスプール4
の相対位置を高精度に制御することによって流路10a
〜10cに流れる流体の方向、流量あるいは圧力などを
制御する。
モータ1と、フォースモータ1によって駆動され流体の
流れる方向、流量及び圧力等を制御する弁部2とで構成
される。弁部2はスプール4、スリーブ6及び弁ボディ
8を主要構成要素とし、スリーブ6に対するスプール4
の相対位置を高精度に制御することによって流路10a
〜10cに流れる流体の方向、流量あるいは圧力などを
制御する。
【0016】一方、フォースモータ1は、マグネット1
2、ヨーク14及びポール16と、スプール4の端部に
固着されたコイルボビン18およびコイルボビン18の
周囲に取り付けられたドライブコイル(コイル)20を
主要構成要素とし、このドライブコイル20に通電する
電流の方向及び大きさを制御してスプール4の軸方向に
生ずる力の方向と大きさを制御する。すなわち、マグネ
ット12、ヨーク14及びポール16で磁路を形成し、
この磁路中に置かれたドライブコイル20へ電流を流す
とフレミングの左手の法則に基づき、スプール4及びコ
イルボビン18を駆動させる電磁力F(F=Bli こ
こに、B:磁束密度,l:コイルの有効長さ,i:電流
の大きさ )を発生する。このようにして、ドライブコ
イル20に発生した電磁力Fはコイルボビン18を介し
て弁部2のスプール4に伝達され、このスプール4を直
接駆動する。またヨーク14を貫通し、かつコイルボビ
ン18の反弁部側端面22と接するように配設された筒
状弾性体24は、スプール4およびドライブコイル20
の中立位置を保持するとともに、ドライブコイル20に
発生した電磁力Fに比例してスプール4に変位を与え
る。ここで、筒状弾性体24は接着すべき座巻のコイル
部分が皆無であるとともに、軸方向中間部に螺旋状また
は多数の円周方向のスリット状の開口部を形成した金属
体で形成しているため、良好な線形ばね特性が得られ
る。この結果、筒状弾性体24は圧縮および引っ張り状
態で使用してもスプールに半径方向の力を与えず、スプ
ールとスリーブ間の摩擦力を増大させることはない。一
方、この筒状弾性体24の働きによってドライブコイル
20に電磁力Fが生じていないときは、スプール4は中
立位置に保持される。また、ドライブコイル20に発生
した電磁力Fに比例してスプール4が変位することによ
り、流体の流量あるいは圧力が制御されることになる。
2、ヨーク14及びポール16と、スプール4の端部に
固着されたコイルボビン18およびコイルボビン18の
周囲に取り付けられたドライブコイル(コイル)20を
主要構成要素とし、このドライブコイル20に通電する
電流の方向及び大きさを制御してスプール4の軸方向に
生ずる力の方向と大きさを制御する。すなわち、マグネ
ット12、ヨーク14及びポール16で磁路を形成し、
この磁路中に置かれたドライブコイル20へ電流を流す
とフレミングの左手の法則に基づき、スプール4及びコ
イルボビン18を駆動させる電磁力F(F=Bli こ
こに、B:磁束密度,l:コイルの有効長さ,i:電流
の大きさ )を発生する。このようにして、ドライブコ
イル20に発生した電磁力Fはコイルボビン18を介し
て弁部2のスプール4に伝達され、このスプール4を直
接駆動する。またヨーク14を貫通し、かつコイルボビ
ン18の反弁部側端面22と接するように配設された筒
状弾性体24は、スプール4およびドライブコイル20
の中立位置を保持するとともに、ドライブコイル20に
発生した電磁力Fに比例してスプール4に変位を与え
る。ここで、筒状弾性体24は接着すべき座巻のコイル
部分が皆無であるとともに、軸方向中間部に螺旋状また
は多数の円周方向のスリット状の開口部を形成した金属
体で形成しているため、良好な線形ばね特性が得られ
る。この結果、筒状弾性体24は圧縮および引っ張り状
態で使用してもスプールに半径方向の力を与えず、スプ
ールとスリーブ間の摩擦力を増大させることはない。一
方、この筒状弾性体24の働きによってドライブコイル
20に電磁力Fが生じていないときは、スプール4は中
立位置に保持される。また、ドライブコイル20に発生
した電磁力Fに比例してスプール4が変位することによ
り、流体の流量あるいは圧力が制御されることになる。
【0017】さらにコイルボビン18が電導材、例えば
アルミニウム合金等で形成されているときには、コイル
ボビン18が磁路における磁束を横切ると、電磁誘導作
用によってコイルボビン18に電圧が誘起され、渦電流
Ieがコイルに流れる電流iと逆向きに流れる(フレミ
ングの右手の法則)。さらに渦電流Ieと磁束との間で
抗力fがコイルに発生する電磁力(駆動力)Fと逆方向に
生じる。この結果、フォースモータの駆動力はFーfと
なる。ここで注目すべき点は、渦電流によって生じる抗
力fはコイルボビン18が磁束を横切る速度に比例す
る。したがって、入力電流iの周波数が高くなると渦電
流Ieによる抗力fも大きくなり、これがサーボ弁のス
プール4の動きに大きな減衰力を付与することになる。
アルミニウム合金等で形成されているときには、コイル
ボビン18が磁路における磁束を横切ると、電磁誘導作
用によってコイルボビン18に電圧が誘起され、渦電流
Ieがコイルに流れる電流iと逆向きに流れる(フレミ
ングの右手の法則)。さらに渦電流Ieと磁束との間で
抗力fがコイルに発生する電磁力(駆動力)Fと逆方向に
生じる。この結果、フォースモータの駆動力はFーfと
なる。ここで注目すべき点は、渦電流によって生じる抗
力fはコイルボビン18が磁束を横切る速度に比例す
る。したがって、入力電流iの周波数が高くなると渦電
流Ieによる抗力fも大きくなり、これがサーボ弁のス
プール4の動きに大きな減衰力を付与することになる。
【0018】本発明ではこの点に注目し、図2に示すよ
うに、コイルボビン18のドライブコイルの巻線部26
の軸方向には微小幅を有しかつ開口したスリット30を
リブ25と厚肉部27との間に複数本設けてある。この
ようにコイルボビン18のコイル20の巻線部に開口し
たスリット30を設けると、電導材のコイルボビン18
に発生する渦電流Ieの流路長さがスリット30がない
場合に比べて変わるため、流路抵抗を変化させることが
できる。この結果、コイルボビン18のインダクタンス
Lと抵抗Rの比L/Rで決まる時定数を変化させる。こ
れにより、渦電流に基づく抗力、すなわち減衰力を変化
させ、スプールに適正なダンピングを付与することがで
きる。
うに、コイルボビン18のドライブコイルの巻線部26
の軸方向には微小幅を有しかつ開口したスリット30を
リブ25と厚肉部27との間に複数本設けてある。この
ようにコイルボビン18のコイル20の巻線部に開口し
たスリット30を設けると、電導材のコイルボビン18
に発生する渦電流Ieの流路長さがスリット30がない
場合に比べて変わるため、流路抵抗を変化させることが
できる。この結果、コイルボビン18のインダクタンス
Lと抵抗Rの比L/Rで決まる時定数を変化させる。こ
れにより、渦電流に基づく抗力、すなわち減衰力を変化
させ、スプールに適正なダンピングを付与することがで
きる。
【0019】ここで、本実施の形態によるダンピング性
能を実験により確認し、その結果を図3に示す。図3で
はフルスリット型及びスリットレス型並びに本実施の形
態の部分スリット型コイルボビンを用いたときの周波数
応答のゲイン特性を対比して示している。図3からも分
かるようにコイルボビンに部分スリットを形成すること
でゲイン特性のピーク値の増加分は、スリットレス型コ
イルボビンの場合に比べ1〜2dB程度に抑制できる。
またスリットレス型コイルボビンの場合には、渦電流に
よるダンピング作用を最大限に発揮させることができ
る。この結果、図3からもわかるように応答周波数の値
は、部分スリット型コイルボビンの場合に比べ若干低下
する。反面、ゲイン特性のピーク値は、コイルボビンに
発生する渦巻流を100%減衰力として利用できるた
め、+3dB程度に抑制でき制御安定性の向上が図れ
る。
能を実験により確認し、その結果を図3に示す。図3で
はフルスリット型及びスリットレス型並びに本実施の形
態の部分スリット型コイルボビンを用いたときの周波数
応答のゲイン特性を対比して示している。図3からも分
かるようにコイルボビンに部分スリットを形成すること
でゲイン特性のピーク値の増加分は、スリットレス型コ
イルボビンの場合に比べ1〜2dB程度に抑制できる。
またスリットレス型コイルボビンの場合には、渦電流に
よるダンピング作用を最大限に発揮させることができ
る。この結果、図3からもわかるように応答周波数の値
は、部分スリット型コイルボビンの場合に比べ若干低下
する。反面、ゲイン特性のピーク値は、コイルボビンに
発生する渦巻流を100%減衰力として利用できるた
め、+3dB程度に抑制でき制御安定性の向上が図れ
る。
【0020】これにより本発明の実施の形態によれば、
図2に示すように、コイルボビン18のコイル巻線部2
6に開口したスリット30を設けることにより、直動形
サーボ弁で要求される相反する課題の応答性と制御安定
性の両方を解決することができる。
図2に示すように、コイルボビン18のコイル巻線部2
6に開口したスリット30を設けることにより、直動形
サーボ弁で要求される相反する課題の応答性と制御安定
性の両方を解決することができる。
【0021】図4は本発明に係る第2の実施の形態を示
している。本実施の形態ではコイルボビン18に対する
開口した部分スリット32が図2の場合と異なってい
る。すなわち、コイルボビン18の軸方向に設ける開口
した複数本の部分スリット32は、巻線部26からコイ
ルボビン18の厚肉部27の中間部まで延長されている
点が異なっている。これにより、渦電流Ieの流路抵抗
を変化させることができる。さらに磁束密度の大きい巻
線部26と厚肉部27との境界部分に開口した部分スリ
ット32を設けることにより渦電流Ieによる抗力を低
下させることができる。この結果、渦電流によるダンピ
ング効果を緩和させ、直動形サーボ弁の周波数特性を図
3の場合に比べ向上させることができる。
している。本実施の形態ではコイルボビン18に対する
開口した部分スリット32が図2の場合と異なってい
る。すなわち、コイルボビン18の軸方向に設ける開口
した複数本の部分スリット32は、巻線部26からコイ
ルボビン18の厚肉部27の中間部まで延長されている
点が異なっている。これにより、渦電流Ieの流路抵抗
を変化させることができる。さらに磁束密度の大きい巻
線部26と厚肉部27との境界部分に開口した部分スリ
ット32を設けることにより渦電流Ieによる抗力を低
下させることができる。この結果、渦電流によるダンピ
ング効果を緩和させ、直動形サーボ弁の周波数特性を図
3の場合に比べ向上させることができる。
【0022】図5は本発明に係る第3の実施の形態を示
している。本実施の形態ではコイルボビン18に対する
開口した部分スリット34が図2の場合と異なってい
る。すなわち、コイルボビン18の巻線部26の軸方向
に設ける開口した複数本の部分スリット34は、巻線部
26の全幅に対して設けるのではなく途中(中間部)ま
でとしている。しかもコイルボビン18の厚肉部27側
からリブ25側に向かって巻線部26に設ける開口した
部分スリット34aと、リブ25側から厚肉部27側に
向かって巻線部26に設ける開口した部分スリット34
bとは、巻線部26の幅内の中間部で両者部分スリット
34a,34bの終端の長さがオーバーラップするよう
にしてある。このように開口した部分スリット34a,
34bをオーバーラップさせることにより、コイルボビ
ン18に発生する渦電流の流路抵抗を増大させることが
できる。この結果、渦電流による抗力を図2の場合に比
べ低減させ、直動形サーボ弁の応答性向上が図れる。
している。本実施の形態ではコイルボビン18に対する
開口した部分スリット34が図2の場合と異なってい
る。すなわち、コイルボビン18の巻線部26の軸方向
に設ける開口した複数本の部分スリット34は、巻線部
26の全幅に対して設けるのではなく途中(中間部)ま
でとしている。しかもコイルボビン18の厚肉部27側
からリブ25側に向かって巻線部26に設ける開口した
部分スリット34aと、リブ25側から厚肉部27側に
向かって巻線部26に設ける開口した部分スリット34
bとは、巻線部26の幅内の中間部で両者部分スリット
34a,34bの終端の長さがオーバーラップするよう
にしてある。このように開口した部分スリット34a,
34bをオーバーラップさせることにより、コイルボビ
ン18に発生する渦電流の流路抵抗を増大させることが
できる。この結果、渦電流による抗力を図2の場合に比
べ低減させ、直動形サーボ弁の応答性向上が図れる。
【0023】さらに図6は前述の第2及び第3の実施の
形態を併用することによる相乗効果を狙ったものであ
る。すなわち、コイルボビン18の巻線部26と厚肉部
27に設ける開口した部分スリット36a,36bは、
互いに周方向に位相をずらし、しかも隣接するスリット
の長さはオーバーラップするようにコイルボビン18の
軸方向に開口した複数本のスリットを設けたことであ
る。この結果、前述の実施例の場合に比べて渦電流によ
る減衰力を低減させることができ、さらに弁の応答性の
向上が図れる。
形態を併用することによる相乗効果を狙ったものであ
る。すなわち、コイルボビン18の巻線部26と厚肉部
27に設ける開口した部分スリット36a,36bは、
互いに周方向に位相をずらし、しかも隣接するスリット
の長さはオーバーラップするようにコイルボビン18の
軸方向に開口した複数本のスリットを設けたことであ
る。この結果、前述の実施例の場合に比べて渦電流によ
る減衰力を低減させることができ、さらに弁の応答性の
向上が図れる。
【0024】図7及び図8は本発明に係る第5及び第6
の実施の形態を示している。本実施の形態は前述の第1
および第2の実施の形態の変形例である。ここではコイ
ルボビン18の巻線部26に設ける開口した部分スリッ
ト38,40の途中を切断し非接続部38a,40aを
設けてある。これによりコイルボビン18の巻線部26
に発生する渦電流の流路を開口した部分スリット38,
40によって絞り形状としたことである。この結果、こ
の絞り部を通過する渦電流が発生することにより直動形
サーボ弁に対する抗力が第1および第2の実施の形態に
比べ増大する。この結果、直動形サーボ弁の制御安定性
の向上が期待できる。
の実施の形態を示している。本実施の形態は前述の第1
および第2の実施の形態の変形例である。ここではコイ
ルボビン18の巻線部26に設ける開口した部分スリッ
ト38,40の途中を切断し非接続部38a,40aを
設けてある。これによりコイルボビン18の巻線部26
に発生する渦電流の流路を開口した部分スリット38,
40によって絞り形状としたことである。この結果、こ
の絞り部を通過する渦電流が発生することにより直動形
サーボ弁に対する抗力が第1および第2の実施の形態に
比べ増大する。この結果、直動形サーボ弁の制御安定性
の向上が期待できる。
【0025】図9は本発明に係る第7の実施の形態を示
している。本実施の形態ではコイルボビン18の軽量化
のために設けられた隣接する空孔部44aと44bの間
に巻線部26及び厚肉部27を通して部分スリット42
をコイルボビン18の軸方向に開口して複数本設けてあ
る。これより、巻線部26および厚肉部27と巻線部2
6との境界部分、並びに厚肉部27の3個所で渦電流に
よる抗力を低減できる。
している。本実施の形態ではコイルボビン18の軽量化
のために設けられた隣接する空孔部44aと44bの間
に巻線部26及び厚肉部27を通して部分スリット42
をコイルボビン18の軸方向に開口して複数本設けてあ
る。これより、巻線部26および厚肉部27と巻線部2
6との境界部分、並びに厚肉部27の3個所で渦電流に
よる抗力を低減できる。
【0026】本実施の形態によれば、コイルボビンが軽
量になり、かつ渦電流によるダンピング効果を最大限に
軽減できるため、直動形サーボ弁の応答性の向上が実現
可能となる。
量になり、かつ渦電流によるダンピング効果を最大限に
軽減できるため、直動形サーボ弁の応答性の向上が実現
可能となる。
【0027】図10は本発明に係る開口した部分スリッ
トを有するコイルボビンで2段形サーボ弁のパイロット
弁を構成した第8の実施の形態である。本実施の形態で
は図1で示した直動形サーボ弁と同一の部材もしくは類
似の部材には同一の符号を記し,ここではその詳しい説
明は省略する。
トを有するコイルボビンで2段形サーボ弁のパイロット
弁を構成した第8の実施の形態である。本実施の形態で
は図1で示した直動形サーボ弁と同一の部材もしくは類
似の部材には同一の符号を記し,ここではその詳しい説
明は省略する。
【0028】2段形サーボ弁の応答性向上とダンピング
付与の相反する課題に対して、本発明に係るコイルボビ
ンに部分スリットを設ける手法は、直動形サーボ弁の場
合と同様有効な手段である。
付与の相反する課題に対して、本発明に係るコイルボビ
ンに部分スリットを設ける手法は、直動形サーボ弁の場
合と同様有効な手段である。
【0029】図11は本発明に係る開口した部分スリッ
ト構造を電気フィードバック方式の直動形サーボ弁に適
用した第9の実施の形態を示す。すなわち、コイルボビ
ンの反弁体側端面に比較的弱いばね定数の筒状弾性体5
2を配設し、かつスプール4の端面には変位検出器50
を設け、スプール4の位置を電気的に検出し、この検出
値をフィードバックゲインKxで増幅するとともに、入
力指令値Xcと突き合わせることにより生ずる偏差信号
で直動形サーボ弁のスプール4の動きを制御機構75で
制御するようにしたことである。この場合、サーボ弁の
応答性は電気的にフィードバック補償しているため、高
応答が期待できるのは自明である。また、図11に示し
た本発明による実施の形態は、以下に示すように変形す
ることも可能である。すなわち、スプールの位置を変位
検出器により電気的に検出し、かつ直動形サーボ弁のア
ンプにフィードバックすることにより閉ループ位置サー
ボ系を構成させ、しかも出力を直動形サーボ弁駆動用ア
ンプ内で速度信号に変換し、電力増幅器の入力側に負帰
還することにより電気的にダンピングを付加する方式の
直動形サーボ弁において、コイルボビンの反弁体側端面
には軸方向中間部に螺旋状または多数の円周方向のスリ
ット状の開口部を形成した金属性の筒状弾性体を配設す
るとともに、コイルボビンはスリットレス型または開口
した部分スリット型のうち、いずれか一方のコイルボビ
ンで構成したことを特徴とする。このような構成とする
ことにより、直動形サーボ弁の高応答性と高制御性を実
現できるとともに、電気フィードバックループがOFF
となった場合でも、筒状弾性体のばね定数とスプールな
どの可動部質量とで決定される応答性は確保できる。こ
の結果、本直動形サーボ弁による制御対象が暴走するな
どの致命的なトラブルを未然に防止できる。
ト構造を電気フィードバック方式の直動形サーボ弁に適
用した第9の実施の形態を示す。すなわち、コイルボビ
ンの反弁体側端面に比較的弱いばね定数の筒状弾性体5
2を配設し、かつスプール4の端面には変位検出器50
を設け、スプール4の位置を電気的に検出し、この検出
値をフィードバックゲインKxで増幅するとともに、入
力指令値Xcと突き合わせることにより生ずる偏差信号
で直動形サーボ弁のスプール4の動きを制御機構75で
制御するようにしたことである。この場合、サーボ弁の
応答性は電気的にフィードバック補償しているため、高
応答が期待できるのは自明である。また、図11に示し
た本発明による実施の形態は、以下に示すように変形す
ることも可能である。すなわち、スプールの位置を変位
検出器により電気的に検出し、かつ直動形サーボ弁のア
ンプにフィードバックすることにより閉ループ位置サー
ボ系を構成させ、しかも出力を直動形サーボ弁駆動用ア
ンプ内で速度信号に変換し、電力増幅器の入力側に負帰
還することにより電気的にダンピングを付加する方式の
直動形サーボ弁において、コイルボビンの反弁体側端面
には軸方向中間部に螺旋状または多数の円周方向のスリ
ット状の開口部を形成した金属性の筒状弾性体を配設す
るとともに、コイルボビンはスリットレス型または開口
した部分スリット型のうち、いずれか一方のコイルボビ
ンで構成したことを特徴とする。このような構成とする
ことにより、直動形サーボ弁の高応答性と高制御性を実
現できるとともに、電気フィードバックループがOFF
となった場合でも、筒状弾性体のばね定数とスプールな
どの可動部質量とで決定される応答性は確保できる。こ
の結果、本直動形サーボ弁による制御対象が暴走するな
どの致命的なトラブルを未然に防止できる。
【0030】一方、制御安定性の付与については、これ
までスプール変位を一回微分して速度信号をつくり、こ
れをフィードバックして安定化させる手法や、変位検出
器とは別に速度検出器を設けてその信号を直接用いて安
定化させる方法、さらにはオブザーバを用いて安定化さ
せる方法、また弁にオイルダンパを配設し安定化させる
等の手法が考えられている。しかし、これら従来のダン
ピング付与手法を適用する場合にはコスト的にアップす
ること、または適正な制御ゲインの設定が困難となるこ
と、また油温度や作動流体中の混入空気等の影響を直接
受けることなどの問題点を有している。
までスプール変位を一回微分して速度信号をつくり、こ
れをフィードバックして安定化させる手法や、変位検出
器とは別に速度検出器を設けてその信号を直接用いて安
定化させる方法、さらにはオブザーバを用いて安定化さ
せる方法、また弁にオイルダンパを配設し安定化させる
等の手法が考えられている。しかし、これら従来のダン
ピング付与手法を適用する場合にはコスト的にアップす
ること、または適正な制御ゲインの設定が困難となるこ
と、また油温度や作動流体中の混入空気等の影響を直接
受けることなどの問題点を有している。
【0031】これに対し本実施の形態では前述のように
特別な減衰付与手法および制御装置を新たに設ける必要
がなく、コイルボビンに設ける開口した部分スリットの
位置および形状のみを適正化することで前記課題に対処
できる。この結果、安価でしかも高応答、高安定な直動
形サーボ弁を提供することができる。なお、本実施例で
は3方弁の場合についての実施例について述べたが、本
発明はこれに限定されることはなく4方弁の場合につい
ても同様に適用でき、しかも3方弁の場合と同様な効果
が期待できる。
特別な減衰付与手法および制御装置を新たに設ける必要
がなく、コイルボビンに設ける開口した部分スリットの
位置および形状のみを適正化することで前記課題に対処
できる。この結果、安価でしかも高応答、高安定な直動
形サーボ弁を提供することができる。なお、本実施例で
は3方弁の場合についての実施例について述べたが、本
発明はこれに限定されることはなく4方弁の場合につい
ても同様に適用でき、しかも3方弁の場合と同様な効果
が期待できる。
【0032】図12は本発明の直動形サーボ弁を圧延機
用油圧圧下装置に使用した例である。図12に示すよう
に、油圧ポンプ64より吐出される作動油は、本発明の
直動形サーボ弁69により圧下ジャッキ61に供給され
たり、または圧下ジャッキ61からタンク63に戻され
たりするように方向、流量及び圧力が制御される。この
とき、圧下ジャッキ61には圧下ラムの高さを検出する
センサ62が内蔵され、このセンサ62の出力信号を制
御装置70に取り込むことにより、直動形サーボ弁69
への入力電流を制御し圧下ジャッキ61のストロークを
制御するようになっている。本発明の前記いずれか一つ
の直動形サーボ弁を使用した油圧圧下装置を圧縮機に備
えることにより、直接圧下ジャッキの位置を高応答でし
かも高精度に制御することが可能となり、圧延材80の
板厚をμm単位の高精度に制御できる。
用油圧圧下装置に使用した例である。図12に示すよう
に、油圧ポンプ64より吐出される作動油は、本発明の
直動形サーボ弁69により圧下ジャッキ61に供給され
たり、または圧下ジャッキ61からタンク63に戻され
たりするように方向、流量及び圧力が制御される。この
とき、圧下ジャッキ61には圧下ラムの高さを検出する
センサ62が内蔵され、このセンサ62の出力信号を制
御装置70に取り込むことにより、直動形サーボ弁69
への入力電流を制御し圧下ジャッキ61のストロークを
制御するようになっている。本発明の前記いずれか一つ
の直動形サーボ弁を使用した油圧圧下装置を圧縮機に備
えることにより、直接圧下ジャッキの位置を高応答でし
かも高精度に制御することが可能となり、圧延材80の
板厚をμm単位の高精度に制御できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、コイルボビンのコイル
の巻線部に開口した軸方向の部分スリットを設け、コイ
ルボビンに生ずる渦電流の流路長さを変化させ、かつス
プールの変位に対する抗力を変化させることにより、弁
に適正なダンピング力が付与されるとともにコイルボビ
ンが軽量になり応答性の向上が図れる。また、弁の制御
安定性と応答性向上とを簡単な手段で安価に実現でき
る。
の巻線部に開口した軸方向の部分スリットを設け、コイ
ルボビンに生ずる渦電流の流路長さを変化させ、かつス
プールの変位に対する抗力を変化させることにより、弁
に適正なダンピング力が付与されるとともにコイルボビ
ンが軽量になり応答性の向上が図れる。また、弁の制御
安定性と応答性向上とを簡単な手段で安価に実現でき
る。
【図1】本発明のー実施例を示す断面図である。
【図2】図1のコイルボビンを示す拡大図である。
【図3】コイルボビンのスリット形状の相違による周波
数特性を比較した図である。
数特性を比較した図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図10】本発明の他の実施の形態として2段形サーボ
弁を示す図である。
弁を示す図である。
【図11】本発明の他の実施の形態として電気フィード
バック式の直動形サーボ弁を示す図である。
バック式の直動形サーボ弁を示す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態として圧延機油圧圧
下装置を示す図である。
下装置を示す図である。
4 スプール 6 スリーブ 8 ボディ 12 マグネット 18 コイルボビン 20 ドライブコイル 26 コイルボビンの巻線部 27 コイルボビンの厚肉部 24,52 筒状弾性体 30,32,34a,34b,36a,36b,38,
40,42 スリット 50 変位検出器 69 直動形サーボ弁
40,42 スリット 50 変位検出器 69 直動形サーボ弁
Claims (5)
- 【請求項1】 スリーブ内を軸方向に摺動するスプール
の一端に固設されかつコイルを巻回されたコイルボビン
と、該コイルを横切り磁路を形成するマグネット、ヨー
ク及びポールとを備えてなり、前記コイルに電流を流し
て発生させた電磁力により前記スプールを軸方向に摺動
させる直動形サーボ弁において、前記コイルボビンは、
前記コイルを巻回する巻線部と、この巻線部に隣接し該
巻線部の外周面より突出した突出部とを有し、前記巻線
部に開口した軸方向のスリットを形成することを特徴と
する直動形サーボ弁。 - 【請求項2】 スリーブ内を軸方向に摺動するスプール
の一端に固設されかつコイルを巻回されたコイルボビン
と、該コイルを横切り磁路を形成するマグネット、ヨー
ク及びポールとを備えてなり、前記コイルに電流を流し
て発生させた電磁力により前記スプールを軸方向に摺動
させる直動形サーボ弁において、前記コイルボビンは、
前記コイルを巻回する巻線部と、この巻線部に隣接し該
巻線部の外周面より突出した突出部とを有し、前記巻線
部に開口した軸方向のスリットを形成するとともに、該
スリットを前記突出部の中間部まで延長したことを特徴
とする直動形サーボ弁。 - 【請求項3】 請求項1記載の直動形サーボ弁におい
て、巻線部に開口した軸方向のスリットを形成するとと
もに、隣接する一方のスリットが前記巻線部の他端と該
巻線部の中間部との間に形成され、かつ他方のスリット
が前記巻線部の一端と該巻線部の中間部との間に形成さ
れ、それぞれのスリットの終端が前記巻線部の中間部で
互いオーバーラップしていることを特徴とする直動形サ
ーボ弁。 - 【請求項4】 圧下ジャッキと、該圧下ジャッキに作動
油を供給する油圧ポンプと、前記圧下ジャッキに供給さ
れた前記作動油を戻すタンクと、該作動油の前記圧下ジ
ャッキへの供給と排出とを制御するサーボ弁体とを備
え、圧延材の板厚を加工する圧延機において、前記サー
ボ弁体は、スリーブ内を軸方向に摺動するスプールの一
端に固設されかつコイルを巻回されたコイルボビンと、
該コイルを横切り磁路を形成するマグネット、ヨーク及
びポールとを備えてなり、前記コイルに電流を流して発
生させた電磁力により前記スプールを軸方向に摺動させ
る直動形サーボ弁により形成され、前記コイルボビン
は、前記コイルを巻回する巻線部と、この巻線部に隣接
し該巻線部の外周面より突出した突出部とを有し、前記
巻線部に開口した軸方向のスリットを形成したことを特
徴とする圧延機。 - 【請求項5】 圧下ジャッキと、該圧下ジャッキに作動
油を供給する油圧ポンプと、前記圧下ジャッキに供給さ
れた前記作動油を戻すタンクと、該作動油の前記圧下ジ
ャッキへの供給と排出とを制御するサーボ弁体とを備
え、圧延材の板厚を加工する圧延機において、前記サー
ボ弁体は、スリーブ内を軸方向に摺動するスプールの一
端に固設されかつコイルを巻回されたコイルボビンと、
該コイルを横切り磁路を形成するマグネット、ヨーク及
びポールとを備えてなり、前記コイルに電流を流して発
生させた電磁力により前記スプールを軸方向に摺動させ
る直動形サーボ弁により形成され、前記コイルボビン
は、前記コイルを巻回する巻線部と、この巻線部に隣接
し該巻線部の外周面より突出した突出部とを有し、前記
巻線部に開口した軸方向のスリットを形成するととも
に、前記スリットを前記突出部の中間部まで延長したこ
とを特徴とする圧延機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29996397A JPH10176701A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 直動形サーボ弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29996397A JPH10176701A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 直動形サーボ弁 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3316296A Division JP2857726B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 直動形サーボ弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176701A true JPH10176701A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=17879093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29996397A Pending JPH10176701A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 直動形サーボ弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10176701A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000283112A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-13 | Kawasaki Steel Corp | 油圧サーボ弁 |
| JP2018048920A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 宇部興産機械株式会社 | 流量制御弁の回転駆動系の劣化判定方法 |
| CN117681844A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-03-12 | 襄阳航宇机电液压应用技术有限公司 | 一种无源直驱电液刹车伺服阀及无人机 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP29996397A patent/JPH10176701A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000283112A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-13 | Kawasaki Steel Corp | 油圧サーボ弁 |
| JP2018048920A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 宇部興産機械株式会社 | 流量制御弁の回転駆動系の劣化判定方法 |
| CN117681844A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-03-12 | 襄阳航宇机电液压应用技术有限公司 | 一种无源直驱电液刹车伺服阀及无人机 |
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