JPH1018021A - 物理蒸着装置の防着部品 - Google Patents
物理蒸着装置の防着部品Info
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- JPH1018021A JPH1018021A JP8169518A JP16951896A JPH1018021A JP H1018021 A JPH1018021 A JP H1018021A JP 8169518 A JP8169518 A JP 8169518A JP 16951896 A JP16951896 A JP 16951896A JP H1018021 A JPH1018021 A JP H1018021A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物理蒸着装置を使用してCD−ROM、CD
−RまたはCD−Eの基板に金属、特に貴金属物理蒸着
膜を形成するに際し、物理蒸着膜を付着させない個所に
使用する防着部品、特にマスキング治具を提供する。 【解決手段】 マスキング治具2などの防着部品基体表
面に、厚さ:5〜100μmのZnまたはZn合金膜を
形成したことを特徴とする。
−RまたはCD−Eの基板に金属、特に貴金属物理蒸着
膜を形成するに際し、物理蒸着膜を付着させない個所に
使用する防着部品、特にマスキング治具を提供する。 【解決手段】 マスキング治具2などの防着部品基体表
面に、厚さ:5〜100μmのZnまたはZn合金膜を
形成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物理蒸着装置を
使用してCD−ROM、CD−RまたはCD−E(以
下、これらをCDと総称する)の基板に、金属、特に貴
金属物理蒸着膜を形成するに際し、物理蒸着膜を付着さ
せたくない個所に使用する防着部品(例えば、マスキン
グ治具、シールドリング、シャッターなど)に関するも
のであり、またこの発明は、貴金属の内でも特にAuを
物理蒸着するための装置のマスキング治具に関するもの
である。
使用してCD−ROM、CD−RまたはCD−E(以
下、これらをCDと総称する)の基板に、金属、特に貴
金属物理蒸着膜を形成するに際し、物理蒸着膜を付着さ
せたくない個所に使用する防着部品(例えば、マスキン
グ治具、シールドリング、シャッターなど)に関するも
のであり、またこの発明は、貴金属の内でも特にAuを
物理蒸着するための装置のマスキング治具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、CDは、CD基板の表面に反射膜
としてAu物理蒸着膜を形成して作製することは良く知
られているところであり、そのためのAu物理蒸着装置
は、図1に示されるように、Au物理蒸着装置の容器
(図示せず)の内壁にAu物理蒸着膜が付着するのを防
止するためのシールドリング5、CD基板1の表面にリ
ング状のAu物理蒸着膜4を形成してCDを作製したの
ち新しいCD基板1と交換する時にAuターゲットから
発生した活性Au金属7の流れを一時遮断するためのシ
ャッター6などを有している。
としてAu物理蒸着膜を形成して作製することは良く知
られているところであり、そのためのAu物理蒸着装置
は、図1に示されるように、Au物理蒸着装置の容器
(図示せず)の内壁にAu物理蒸着膜が付着するのを防
止するためのシールドリング5、CD基板1の表面にリ
ング状のAu物理蒸着膜4を形成してCDを作製したの
ち新しいCD基板1と交換する時にAuターゲットから
発生した活性Au金属7の流れを一時遮断するためのシ
ャッター6などを有している。
【0003】前記Au物理蒸着装置を用いてCD基板1
の表面にリング状のAu物理蒸着膜4を形成するには、
図1に示されるように、CD基板1の上にマスキング治
具2を載置した状態でAu物理蒸着装置のシールドリン
グ5内に設置し、Auターゲット3から発生した活性A
u金属7をCD基板1に物理蒸着させる。
の表面にリング状のAu物理蒸着膜4を形成するには、
図1に示されるように、CD基板1の上にマスキング治
具2を載置した状態でAu物理蒸着装置のシールドリン
グ5内に設置し、Auターゲット3から発生した活性A
u金属7をCD基板1に物理蒸着させる。
【0004】前記CD基板1に載置するマスキング治具
2は、いかなる金属材料で製造することも可能である
が、主としてCuまたはCu合金で作られており、図2
の斜視図に示されるように、円板状の中央遮蔽板21と
リング状の外周遮蔽板22を有しており、中央遮蔽板2
1とリング状外周遮蔽板22とは同心円状にかつ中央遮
蔽板21と外周遮蔽板22の間にリング状開口23を形
成するように取り付けられており、さらに前記中央遮蔽
板21は外周胴24から伸びた支持腕25により支柱2
6を介して支持されている構造になっている。
2は、いかなる金属材料で製造することも可能である
が、主としてCuまたはCu合金で作られており、図2
の斜視図に示されるように、円板状の中央遮蔽板21と
リング状の外周遮蔽板22を有しており、中央遮蔽板2
1とリング状外周遮蔽板22とは同心円状にかつ中央遮
蔽板21と外周遮蔽板22の間にリング状開口23を形
成するように取り付けられており、さらに前記中央遮蔽
板21は外周胴24から伸びた支持腕25により支柱2
6を介して支持されている構造になっている。
【0005】かかる構造のマスキング治具2をCD基板
1の上に載置してCD基板1の表面にリング状のAu物
理蒸着膜4を形成すると、載置したマスキング治具2の
表面にも当然Au物理蒸着膜4は付着する。このマスキ
ング治具2の表面に付着したAu物理蒸着膜4は回収す
るが、その回収方法として(イ)サンドブラスト処理な
どの機械的剥離による回収方法、(ロ)マスキング治具
の表面にアルミニウム膜を形成しておき、このアルミニ
ウム膜をNaOH水溶液により溶解することによりアル
ミニウム膜の上に形成されたAu物理蒸着膜を回収する
方法、(ハ)表面に白金族金属(Pt,Rh,Ir,R
uなど)の電気メッキ層を形成したマスキング治具を使
用し、このマスキング治具の表面に物理蒸着したAuを
市販の金剥離剤を用いて回収する方法、などが知られて
いる。
1の上に載置してCD基板1の表面にリング状のAu物
理蒸着膜4を形成すると、載置したマスキング治具2の
表面にも当然Au物理蒸着膜4は付着する。このマスキ
ング治具2の表面に付着したAu物理蒸着膜4は回収す
るが、その回収方法として(イ)サンドブラスト処理な
どの機械的剥離による回収方法、(ロ)マスキング治具
の表面にアルミニウム膜を形成しておき、このアルミニ
ウム膜をNaOH水溶液により溶解することによりアル
ミニウム膜の上に形成されたAu物理蒸着膜を回収する
方法、(ハ)表面に白金族金属(Pt,Rh,Ir,R
uなど)の電気メッキ層を形成したマスキング治具を使
用し、このマスキング治具の表面に物理蒸着したAuを
市販の金剥離剤を用いて回収する方法、などが知られて
いる。
【0006】これらの方法により物理蒸着したAuを回
収除去した後、マスキング治具は再利用される。したが
って、従来のマスキング治具としては、CuまたはCu
合金からなるマスキング治具基体のみからなるマスキン
グ治具、CuまたはCu合金からなるマスキング治具基
体の表面にアルミニウム膜を形成したマスキング治具、
CuまたはCu合金からなるマスキング治具基体の表面
に白金族金属(Pt,Rh,Ir,Ruなど)の電気メ
ッキ層を形成したマスキング治具などが知られている。
収除去した後、マスキング治具は再利用される。したが
って、従来のマスキング治具としては、CuまたはCu
合金からなるマスキング治具基体のみからなるマスキン
グ治具、CuまたはCu合金からなるマスキング治具基
体の表面にアルミニウム膜を形成したマスキング治具、
CuまたはCu合金からなるマスキング治具基体の表面
に白金族金属(Pt,Rh,Ir,Ruなど)の電気メ
ッキ層を形成したマスキング治具などが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、サンドブラス
ト処理などの機械的剥離による回収方法は、何度も繰り
返し回収を行うと、精密な寸法精度および水平度が要求
されるマスキング治具が変形したり寸法が小さくなった
りして使用寿命が極めて短くなり、高価なマスキング治
具を長期間再利用するには好ましくない。また、サンド
ブラスト処理粉からのAu回収はマスキング治具のCu
またはCu合金も含まれているために、回収に多くの工
程を必要とするので効率が悪い。
ト処理などの機械的剥離による回収方法は、何度も繰り
返し回収を行うと、精密な寸法精度および水平度が要求
されるマスキング治具が変形したり寸法が小さくなった
りして使用寿命が極めて短くなり、高価なマスキング治
具を長期間再利用するには好ましくない。また、サンド
ブラスト処理粉からのAu回収はマスキング治具のCu
またはCu合金も含まれているために、回収に多くの工
程を必要とするので効率が悪い。
【0008】一方、マスキング治具の表面にアルミニウ
ム膜を物理蒸着等により形成し、その上にAuを物理蒸
着する方法では、Au物理蒸着膜を回収してマスキング
治具を再利用するたびにアルミニウム膜を形成する必要
があり、さらに、形成したアルミニウム膜はアルミナ被
膜になりやすいので保管に注意が必要であり、また回収
の際のNaOH溶液への浸漬によりCu素地が腐食する
という欠点があった。
ム膜を物理蒸着等により形成し、その上にAuを物理蒸
着する方法では、Au物理蒸着膜を回収してマスキング
治具を再利用するたびにアルミニウム膜を形成する必要
があり、さらに、形成したアルミニウム膜はアルミナ被
膜になりやすいので保管に注意が必要であり、また回収
の際のNaOH溶液への浸漬によりCu素地が腐食する
という欠点があった。
【0009】したがって、現在では白金族金属の電気メ
ッキ層を形成したマスキング治具を使用し、Au物理蒸
着のマスキング治具を市販の金剥離剤とKCNとNaO
Hを溶解した水溶液に温度:50℃以下に保ちながら浸
漬し、物理蒸着したAuをシアン錯体として回収する前
記(ハ)の方法が最も多く使用されている。しかし白金
族金属の電気メッキ層は下地の形状に応じてメッキ層の
厚さが著しく異なり、均一な白金族金属の電気メッキ層
を得ることは困難であった。例えば、CuまたはCu合
金製マスキング治具の表面にピンホールまたは鋭角部分
があると、その部分の白金族金属の電気メッキ層は極端
に薄くなり、このメッキ層の薄い部分からCuまたはC
u合金製マスキング治具基体が溶解腐食し、マスキング
治具の再利用できる回数が減少するという課題があっ
た。
ッキ層を形成したマスキング治具を使用し、Au物理蒸
着のマスキング治具を市販の金剥離剤とKCNとNaO
Hを溶解した水溶液に温度:50℃以下に保ちながら浸
漬し、物理蒸着したAuをシアン錯体として回収する前
記(ハ)の方法が最も多く使用されている。しかし白金
族金属の電気メッキ層は下地の形状に応じてメッキ層の
厚さが著しく異なり、均一な白金族金属の電気メッキ層
を得ることは困難であった。例えば、CuまたはCu合
金製マスキング治具の表面にピンホールまたは鋭角部分
があると、その部分の白金族金属の電気メッキ層は極端
に薄くなり、このメッキ層の薄い部分からCuまたはC
u合金製マスキング治具基体が溶解腐食し、マスキング
治具の再利用できる回数が減少するという課題があっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
前記従来のマスキング治具よりもAu物理蒸着膜の回収
が簡単に行えてかつ何回も再利用可能なマスキング治具
を得るべく研究を行った結果、(a)CuまたはCu合
金製マスキング治具基体の表面にZnまたはZn合金膜
を形成しておくと、ZnまたはZn合金膜表面にAu物
理蒸着膜が付着しても、このAu物理蒸着膜が付着した
マスキング治具をZnまたはZn合金剥離剤に浸漬し必
要に応じて揺動することによりマスキング治具基体表面
のZnまたはZn合金膜を短時間で簡単に除去すること
ができ、したがって、ZnまたはZn合金膜の除去と同
時にZnまたはZn合金膜の表面に付着したAu物理蒸
着膜も短時間で簡単に剥離することができる、(b)こ
の時、CuまたはCu合金を腐食することの少ないZn
またはZn合金剥離剤を使用することによりマスキング
治具基体の腐食を一層少なくすることができ、従来のマ
スキング治具に付着した物理蒸着Auの回収方法と比べ
てマスキング治具の再利用回数が大幅に増加する、など
の知見を得たのである。
前記従来のマスキング治具よりもAu物理蒸着膜の回収
が簡単に行えてかつ何回も再利用可能なマスキング治具
を得るべく研究を行った結果、(a)CuまたはCu合
金製マスキング治具基体の表面にZnまたはZn合金膜
を形成しておくと、ZnまたはZn合金膜表面にAu物
理蒸着膜が付着しても、このAu物理蒸着膜が付着した
マスキング治具をZnまたはZn合金剥離剤に浸漬し必
要に応じて揺動することによりマスキング治具基体表面
のZnまたはZn合金膜を短時間で簡単に除去すること
ができ、したがって、ZnまたはZn合金膜の除去と同
時にZnまたはZn合金膜の表面に付着したAu物理蒸
着膜も短時間で簡単に剥離することができる、(b)こ
の時、CuまたはCu合金を腐食することの少ないZn
またはZn合金剥離剤を使用することによりマスキング
治具基体の腐食を一層少なくすることができ、従来のマ
スキング治具に付着した物理蒸着Auの回収方法と比べ
てマスキング治具の再利用回数が大幅に増加する、など
の知見を得たのである。
【0011】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、(1)マスキング治具基体表面にZn
またはZn合金膜を形成してなるAu物理蒸着装置のマ
スキング治具、特にCuまたはCu合金製マスキング治
具基体表面にZnまたはZn合金膜を形成してなるAu
物理蒸着装置のマスキング治具に特徴を有するものであ
る。
たものであって、(1)マスキング治具基体表面にZn
またはZn合金膜を形成してなるAu物理蒸着装置のマ
スキング治具、特にCuまたはCu合金製マスキング治
具基体表面にZnまたはZn合金膜を形成してなるAu
物理蒸着装置のマスキング治具に特徴を有するものであ
る。
【0012】マスキング治具基体、特にCuまたはCu
合金製マスキング治具基体の表面に形成するZnまたは
Zn合金膜の膜厚は、5μm未満ではマスキング治具基
体の表面を十分に保護することができず、一方、100
μmを越えるとZnまたはZn合金膜の除去に時間がか
かりすぎるので好ましくない。従って、マスキング治具
基体の表面に形成するZnまたはZn合金膜の膜厚は5
〜100μmに定めた。このZnまたはZn合金膜の膜
厚の一層好ましい範囲は、10〜50μmである。従っ
て、この発明は、(2)マスキング治具基体、特にCu
またはCu合金製マスキング治具基体表面に膜厚:5〜
100μmのZnまたはZn合金膜を形成してなるAu
物理蒸着装置のマスキング治具に特徴を有するものであ
る。
合金製マスキング治具基体の表面に形成するZnまたは
Zn合金膜の膜厚は、5μm未満ではマスキング治具基
体の表面を十分に保護することができず、一方、100
μmを越えるとZnまたはZn合金膜の除去に時間がか
かりすぎるので好ましくない。従って、マスキング治具
基体の表面に形成するZnまたはZn合金膜の膜厚は5
〜100μmに定めた。このZnまたはZn合金膜の膜
厚の一層好ましい範囲は、10〜50μmである。従っ
て、この発明は、(2)マスキング治具基体、特にCu
またはCu合金製マスキング治具基体表面に膜厚:5〜
100μmのZnまたはZn合金膜を形成してなるAu
物理蒸着装置のマスキング治具に特徴を有するものであ
る。
【0013】そして前記Zn合金膜は、Al、Fe、N
iのうちの1種または2種以上を合計で1〜30重量%
含有し、残りがZnおよび不可避不純物からなる組成の
Zn合金からなる膜であることが好ましい。従って、こ
の発明は、(3)マスキング治具基体、特にCuまたは
Cu合金製マスキング治具基体表面にAl、Fe、Ni
のうちの1種または2種以上を合計で1〜30重量%含
有し、残りがZnおよび不可避不純物からなる組成のZ
n合金膜を形成してなるAu物理蒸着装置のマスキング
治具、に特徴を有するものである。
iのうちの1種または2種以上を合計で1〜30重量%
含有し、残りがZnおよび不可避不純物からなる組成の
Zn合金からなる膜であることが好ましい。従って、こ
の発明は、(3)マスキング治具基体、特にCuまたは
Cu合金製マスキング治具基体表面にAl、Fe、Ni
のうちの1種または2種以上を合計で1〜30重量%含
有し、残りがZnおよび不可避不純物からなる組成のZ
n合金膜を形成してなるAu物理蒸着装置のマスキング
治具、に特徴を有するものである。
【0014】このZnまたはZn合金膜は前記Au物理
蒸着装置のマスキング治具だけでなく、Au以外の貴金
属(Ag、Pt、Pd、Rh)を物理蒸着する装置のシ
ールドリング、シャッターなど各種防着部品の表面に形
成することにより防着部品(この発明で防着部品は、マ
スキング治具、シールドリング、シャッターなど物理蒸
着装置における蒸着膜の付着防止部品のすべてを総称す
る)の再利用回数を増加させることができる。従って、
この発明は、(4)金属製金属製防着部品基体、特にC
uまたはCu合金製防着部品基体の表面にZnまたはZ
n合金膜を形成してなる貴金属物理蒸着装置の防着部品
に特徴を有するものである。
蒸着装置のマスキング治具だけでなく、Au以外の貴金
属(Ag、Pt、Pd、Rh)を物理蒸着する装置のシ
ールドリング、シャッターなど各種防着部品の表面に形
成することにより防着部品(この発明で防着部品は、マ
スキング治具、シールドリング、シャッターなど物理蒸
着装置における蒸着膜の付着防止部品のすべてを総称す
る)の再利用回数を増加させることができる。従って、
この発明は、(4)金属製金属製防着部品基体、特にC
uまたはCu合金製防着部品基体の表面にZnまたはZ
n合金膜を形成してなる貴金属物理蒸着装置の防着部品
に特徴を有するものである。
【0015】この金属製防着部品基体、特にCuまたは
Cu合金製防着部品基体の表面に形成されるZnまたは
Zn合金膜は、前記マスキング治具基体表面に形成され
るZnまたはZn合金膜と同じであるから、この発明
は、(5)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合
金製防着部品基体表面に膜厚:5〜100μmのZnま
たはZn合金膜を形成してなる貴金属物理蒸着装置の防
着部品、(6)金属製防着部品基体、特にCuまたはC
u合金製防着部品基体表面に、Al、Fe、Niのうち
の1種または2種以上を合計で1〜30重量%含有し、
残りがZnおよび不可避不純物からなる組成のZn合金
膜を形成してなる貴金属物理蒸着装置の防着部品、
(7)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合金製
防着部品基体表面に、膜厚:5〜100μmのZn膜ま
たはAl、Fe、Niのうちの1種または2種以上を合
計で1〜30重量%含有し残りがZnおよび不可避不純
物からなる組成のZn合金膜を形成してなる貴金属物理
蒸着装置の防着部品、に特徴を有するものである。
Cu合金製防着部品基体の表面に形成されるZnまたは
Zn合金膜は、前記マスキング治具基体表面に形成され
るZnまたはZn合金膜と同じであるから、この発明
は、(5)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合
金製防着部品基体表面に膜厚:5〜100μmのZnま
たはZn合金膜を形成してなる貴金属物理蒸着装置の防
着部品、(6)金属製防着部品基体、特にCuまたはC
u合金製防着部品基体表面に、Al、Fe、Niのうち
の1種または2種以上を合計で1〜30重量%含有し、
残りがZnおよび不可避不純物からなる組成のZn合金
膜を形成してなる貴金属物理蒸着装置の防着部品、
(7)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合金製
防着部品基体表面に、膜厚:5〜100μmのZn膜ま
たはAl、Fe、Niのうちの1種または2種以上を合
計で1〜30重量%含有し残りがZnおよび不可避不純
物からなる組成のZn合金膜を形成してなる貴金属物理
蒸着装置の防着部品、に特徴を有するものである。
【0016】金属製防着部品基体は、耐熱性に優れたい
かなる金属材料で作製することもできるが、熱伝導性、
価格などを考慮すると、CuまたはCu合金で作ること
が好ましく、この防着部品基体の表面のZnまたはZn
合金膜は、電気メッキ法、無電解メッキ法、物理蒸着
法、スパッタリング法などその他いずれの方法によって
も形成することができる。また、この発明のZnまたは
Zn合金膜を有する防着部品の表面に物理蒸着を施すこ
とにより付着した金属膜を除去するには、金属膜が付着
した防着部品を希塩酸、希硫酸など銅を溶解しない酸の
中に浸漬し、必要に応じて振動させれば良い。
かなる金属材料で作製することもできるが、熱伝導性、
価格などを考慮すると、CuまたはCu合金で作ること
が好ましく、この防着部品基体の表面のZnまたはZn
合金膜は、電気メッキ法、無電解メッキ法、物理蒸着
法、スパッタリング法などその他いずれの方法によって
も形成することができる。また、この発明のZnまたは
Zn合金膜を有する防着部品の表面に物理蒸着を施すこ
とにより付着した金属膜を除去するには、金属膜が付着
した防着部品を希塩酸、希硫酸など銅を溶解しない酸の
中に浸漬し、必要に応じて振動させれば良い。
【0017】この発明のZnまたはZn合金膜を有する
防着部品は、貴金属(Au、Ag、Pt、Pd、Rh)
を物理蒸着する装置の防着部品だけでなく、貴金属以外
のCr、Ni、Al、Cuなどの金属を物理蒸着する装
置の防着部品としても使用することができる。したがっ
て、この発明は、(8)金属製防着部品基体、特にCu
またはCu合金製防着部品基体の表面にZnまたはZn
合金膜を形成してなる金属物理蒸着装置の防着部品、
(9)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合金製
防着部品基体表面に膜厚:5〜100μmのZnまたは
Zn合金膜を形成してなる金属物理蒸着装置の防着部
品、(10)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合
金製防着部品基体表面に、Al、Fe、Niのうちの1
種または2種以上を合計で1〜30重量%含有し、残り
がZnおよび不可避不純物からなる組成のZn合金膜を
形成してなる金属物理蒸着装置の防着部品、(11)金属
製防着部品基体、特にCuまたはCu合金製防着部品基
体表面に、膜厚:5〜100μmのZnまたはAl、F
e、Niのうちの1種または2種以上を合計で1〜30
重量%含有し残りがZnおよび不可避不純物からなる組
成のZn合金膜を形成してなる金属物理蒸着装置の防着
部品、に特徴を有するものである。
防着部品は、貴金属(Au、Ag、Pt、Pd、Rh)
を物理蒸着する装置の防着部品だけでなく、貴金属以外
のCr、Ni、Al、Cuなどの金属を物理蒸着する装
置の防着部品としても使用することができる。したがっ
て、この発明は、(8)金属製防着部品基体、特にCu
またはCu合金製防着部品基体の表面にZnまたはZn
合金膜を形成してなる金属物理蒸着装置の防着部品、
(9)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合金製
防着部品基体表面に膜厚:5〜100μmのZnまたは
Zn合金膜を形成してなる金属物理蒸着装置の防着部
品、(10)金属製防着部品基体、特にCuまたはCu合
金製防着部品基体表面に、Al、Fe、Niのうちの1
種または2種以上を合計で1〜30重量%含有し、残り
がZnおよび不可避不純物からなる組成のZn合金膜を
形成してなる金属物理蒸着装置の防着部品、(11)金属
製防着部品基体、特にCuまたはCu合金製防着部品基
体表面に、膜厚:5〜100μmのZnまたはAl、F
e、Niのうちの1種または2種以上を合計で1〜30
重量%含有し残りがZnおよび不可避不純物からなる組
成のZn合金膜を形成してなる金属物理蒸着装置の防着
部品、に特徴を有するものである。
【0018】
実施例1 CDのうちでも最も一般的なCD−ROM製造用Cu製
マスキング治具基体を用意した。さらに、 硫酸亜鉛:360gr/l、 塩化アンモニウム:30gr/l、 酢酸ナトリウム:15gr/l、 ブドウ糖:120gr/l、 からなる組成のメッキ液も用意した。
マスキング治具基体を用意した。さらに、 硫酸亜鉛:360gr/l、 塩化アンモニウム:30gr/l、 酢酸ナトリウム:15gr/l、 ブドウ糖:120gr/l、 からなる組成のメッキ液も用意した。
【0019】前記メッキ液を用い、 メッキ液温度:20℃、 撹拌条件:1000r.p.m.(マグネチックスター
ラーによる)、 陰極電流密度:2A/dm2 、 メッキ時間:20分、 の条件で前記Cu製マスキング治具基体の表面に厚さ:
10μmのZn膜を形成し、本発明マスキング治具1を
作製した。
ラーによる)、 陰極電流密度:2A/dm2 、 メッキ時間:20分、 の条件で前記Cu製マスキング治具基体の表面に厚さ:
10μmのZn膜を形成し、本発明マスキング治具1を
作製した。
【0020】この本発明マスキング治具1を使用してC
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具1の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこの本発
明マスキング治具1を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5
リットル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら3
0分浸漬した。
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具1の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこの本発
明マスキング治具1を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5
リットル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら3
0分浸漬した。
【0021】その結果、マスキング治具基体表面のZn
膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着したAu物理蒸着膜は
塩酸水溶液中に脱落した。塩酸水溶液中に脱落したAu
物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別することにより容易に回
収することができた。この様なAu回収操作およびマス
キング治具基体の再生を繰り返し行い、マスキング治具
基体の寸法精度および変形がなくマスキング治具基体を
再利用しうる回数(以下、再利用回数という)を測定し
た結果、本発明マスキング治具1の再利用回数は82回
であった。
膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着したAu物理蒸着膜は
塩酸水溶液中に脱落した。塩酸水溶液中に脱落したAu
物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別することにより容易に回
収することができた。この様なAu回収操作およびマス
キング治具基体の再生を繰り返し行い、マスキング治具
基体の寸法精度および変形がなくマスキング治具基体を
再利用しうる回数(以下、再利用回数という)を測定し
た結果、本発明マスキング治具1の再利用回数は82回
であった。
【0022】実施例2 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体のメッキ時間を100分とする以外は、実施
例1と同じ条件でCu製マスキング治具基体の表面に厚
さ:50μmのZn膜を形成することにより、本発明マ
スキング治具2を作製した。
グ治具基体のメッキ時間を100分とする以外は、実施
例1と同じ条件でCu製マスキング治具基体の表面に厚
さ:50μmのZn膜を形成することにより、本発明マ
スキング治具2を作製した。
【0023】この本発明マスキング治具2を使用してC
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具2表
面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこの本発明
マスキング治具2を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リ
ットル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30
分浸漬した。
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具2表
面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこの本発明
マスキング治具2を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リ
ットル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30
分浸漬した。
【0024】その結果、マスキング治具基体表面のZn
膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着したAu物理蒸着膜は
塩酸水溶液中に脱落し、脱落した塩酸水溶液中のAu物
理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別することにより容易に回収
することができた。この様なAu回収操作およびマスキ
ング治具基体の再生をを繰り返し行い、本発明マスキン
グ治具2の再利用回数を測定した結果、再利用回数は7
5回であった。
膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着したAu物理蒸着膜は
塩酸水溶液中に脱落し、脱落した塩酸水溶液中のAu物
理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別することにより容易に回収
することができた。この様なAu回収操作およびマスキ
ング治具基体の再生をを繰り返し行い、本発明マスキン
グ治具2の再利用回数を測定した結果、再利用回数は7
5回であった。
【0025】実施例3 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体表面に、通常の条件の真空蒸着法により厚
さ:90μmのZn膜を形成し、本発明マスキング治具
3を作製した。
グ治具基体表面に、通常の条件の真空蒸着法により厚
さ:90μmのZn膜を形成し、本発明マスキング治具
3を作製した。
【0026】この本発明マスキング治具3を使用してC
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具3の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこのマス
キング治具を20重量%の硫酸水溶液5リットル(液
温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸漬し
た。
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具3の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこのマス
キング治具を20重量%の硫酸水溶液5リットル(液
温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸漬し
た。
【0027】その結果、マスキング治具基体表面のZn
膜は硫酸水溶液中に溶解し、付着したAu物理蒸着膜は
硫酸水溶液中に脱落し、硫酸水溶液中に脱落したAu物
理蒸着膜は硫酸水溶液を濾別することにより容易に回収
することができた。この様なAu回収操作およびマスキ
ング治具基体の再生を繰り返し行い、本発明マスキング
治具3の再利用回数を測定した結果、再利用回数は68
回であった。
膜は硫酸水溶液中に溶解し、付着したAu物理蒸着膜は
硫酸水溶液中に脱落し、硫酸水溶液中に脱落したAu物
理蒸着膜は硫酸水溶液を濾別することにより容易に回収
することができた。この様なAu回収操作およびマスキ
ング治具基体の再生を繰り返し行い、本発明マスキング
治具3の再利用回数を測定した結果、再利用回数は68
回であった。
【0028】実施例4 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体の表面に、通常の条件の真空蒸着法により厚
さ:90μmのZn−10%Al合金膜を形成し、本発
明マスキング治具4を作製した。
グ治具基体の表面に、通常の条件の真空蒸着法により厚
さ:90μmのZn−10%Al合金膜を形成し、本発
明マスキング治具4を作製した。
【0029】この本発明マスキング治具4を使用してC
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具4表
面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマス
キング治具を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リットル
(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸漬
した。
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具4表
面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマス
キング治具を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リットル
(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸漬
した。
【0030】その結果、マスキング治具基体表面のZn
−10%Al合金膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着した
Au物理蒸着膜は塩酸水溶液中に脱落し、塩酸水溶液中
に脱落したAu物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別すること
により容易に回収することができた。この様なAu回収
操作およびマスキング治具基体の再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、本発明マスキング治具4の
再利用回数は57回であった。
−10%Al合金膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着した
Au物理蒸着膜は塩酸水溶液中に脱落し、塩酸水溶液中
に脱落したAu物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別すること
により容易に回収することができた。この様なAu回収
操作およびマスキング治具基体の再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、本発明マスキング治具4の
再利用回数は57回であった。
【0031】実施例5 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体の表面に、通常の条件のスパッタリング法に
より厚さ:50μmのZn−15%Fe合金膜を形成す
ることにより、本発明マスキング治具5を作製した。
グ治具基体の表面に、通常の条件のスパッタリング法に
より厚さ:50μmのZn−15%Fe合金膜を形成す
ることにより、本発明マスキング治具5を作製した。
【0032】この本発明マスキング治具5を使用してC
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具5の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマ
スキング治具を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リット
ル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸
漬した。
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具5の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマ
スキング治具を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リット
ル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸
漬した。
【0033】その結果、マスキング治具基体表面のZn
−15%Fe合金膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着した
Au物理蒸着膜は塩酸水溶液中に脱落し、塩酸水溶液中
に脱落したAu物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別すること
により容易に回収することができた。この様なAu回収
操作およびマスキング治具基体の再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、本発明マスキング治具5の
再利用回数は65回であった。
−15%Fe合金膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着した
Au物理蒸着膜は塩酸水溶液中に脱落し、塩酸水溶液中
に脱落したAu物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別すること
により容易に回収することができた。この様なAu回収
操作およびマスキング治具基体の再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、本発明マスキング治具5の
再利用回数は65回であった。
【0034】実施例6 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体の表面に通常の条件のスパッタリング法によ
り厚さ:10μmのZn−30%Ni合金膜を形成し、
本発明マスキング治具6を作製した。
グ治具基体の表面に通常の条件のスパッタリング法によ
り厚さ:10μmのZn−30%Ni合金膜を形成し、
本発明マスキング治具6を作製した。
【0035】この本発明マスキング治具6を使用してC
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具6の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマ
スキング治具を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リット
ル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸
漬した。
D−ROM基板表面にAu物理蒸着膜を形成することに
よりCD−ROMを作製し、本発明マスキング治具6の
表面に1mmのAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマ
スキング治具を塩酸:水=1:1の塩酸水溶液5リット
ル(液温:40℃)に超音波振動をかけながら30分浸
漬した。
【0036】その結果、マスキング治具基体表面のZn
−30%Ni合金膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着した
Au物理蒸着膜は塩酸水溶液中に脱落し、塩酸水溶液中
に脱落したAu物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別すること
により容易に回収することができた。この様なAu回収
操作およびマスキング治具基体の再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、本発明マスキング治具6の
再利用回数は46回であった。
−30%Ni合金膜は塩酸水溶液中に溶解し、付着した
Au物理蒸着膜は塩酸水溶液中に脱落し、塩酸水溶液中
に脱落したAu物理蒸着膜は塩酸水溶液を濾別すること
により容易に回収することができた。この様なAu回収
操作およびマスキング治具基体の再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、本発明マスキング治具6の
再利用回数は46回であった。
【0037】従来例1 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体の表面に、通常の電気メッキ条件で厚さ:1
μmのRh膜を形成し、従来マスキング治具1を作製し
た。この従来マスキング治具1を使用してCD−ROM
基板表面にAu物理蒸着膜を形成することによりCD−
ROMを作製し、従来マスキング治具1の表面に1mmの
Au物理蒸着膜が付着した時点でこれらマスキング治具
を市販の金剥離剤(小島化学製GSシリーズ)を溶解し
た金剥離液(液温:30℃)に5時間浸漬し、Auを回
収するとともにマスキング治具を再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、従来マスキング治具1の再
利用回数は8回であった。
グ治具基体の表面に、通常の電気メッキ条件で厚さ:1
μmのRh膜を形成し、従来マスキング治具1を作製し
た。この従来マスキング治具1を使用してCD−ROM
基板表面にAu物理蒸着膜を形成することによりCD−
ROMを作製し、従来マスキング治具1の表面に1mmの
Au物理蒸着膜が付着した時点でこれらマスキング治具
を市販の金剥離剤(小島化学製GSシリーズ)を溶解し
た金剥離液(液温:30℃)に5時間浸漬し、Auを回
収するとともにマスキング治具を再生を繰り返し行い、
再利用回数を測定した結果、従来マスキング治具1の再
利用回数は8回であった。
【0038】従来例2 実施例1で用意したCD−ROM製造用Cu製マスキン
グ治具基体の表面に通常の電気メッキ条件で厚さ:0.
5μmのPt膜を形成し、従来マスキング治具2を作製
した。この従来マスキング治具2を使用してCD−RO
M基板表面にAu物理蒸着膜を形成することによりCD
−ROMを作製し、従来マスキング治具2の表面に1mm
のAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマスキング治
具を市販の金剥離剤(小島化学製GSシリーズ)を溶解
した金剥離液(液温:30℃)に5時間浸漬し、Auを
回収するとともにマスキング治具を再生を繰り返し行
い、従来マスキング治具1の再利用回数を測定した結
果、再利用回数は9回であった。
グ治具基体の表面に通常の電気メッキ条件で厚さ:0.
5μmのPt膜を形成し、従来マスキング治具2を作製
した。この従来マスキング治具2を使用してCD−RO
M基板表面にAu物理蒸着膜を形成することによりCD
−ROMを作製し、従来マスキング治具2の表面に1mm
のAu物理蒸着膜が付着した時点でこれらマスキング治
具を市販の金剥離剤(小島化学製GSシリーズ)を溶解
した金剥離液(液温:30℃)に5時間浸漬し、Auを
回収するとともにマスキング治具を再生を繰り返し行
い、従来マスキング治具1の再利用回数を測定した結
果、再利用回数は9回であった。
【0039】実施例1〜6および従来例1〜2に示され
る結果から、(イ)ZnまたはZn合金膜を形成した本
発明マスキング治具1〜6は、白金族膜を形成した従来
マスキング治具1〜2に比べていずれも再利用回数が大
幅に増加する、(ロ)厚さ:1mmの付着したAu物理蒸
着膜を除去する時間は、白金族膜を形成した従来マスキ
ング治具1〜2の場合、5時間を必要としているのに対
し、本発明マスキング治具1〜6は、30分で剥離が可
能であり、剥離に要する時間が極めて短く効率的である
ことがわかる。
る結果から、(イ)ZnまたはZn合金膜を形成した本
発明マスキング治具1〜6は、白金族膜を形成した従来
マスキング治具1〜2に比べていずれも再利用回数が大
幅に増加する、(ロ)厚さ:1mmの付着したAu物理蒸
着膜を除去する時間は、白金族膜を形成した従来マスキ
ング治具1〜2の場合、5時間を必要としているのに対
し、本発明マスキング治具1〜6は、30分で剥離が可
能であり、剥離に要する時間が極めて短く効率的である
ことがわかる。
【0040】以上、物理蒸着装置のマスキング治具に付
着したAu物理蒸着膜をマスキング治具から剥離する実
施例を従来例と比較しながら詳述したが、この発明は、
Auを物理蒸着する装置の防着部品に限定されるもので
はなく、Au以外の貴金属(Ag、Pt、Pd、R
h)、さらにCr、Ni、Al、Cuなどの金属を物理
蒸着する装置の防着部品としても適用することができ
る。
着したAu物理蒸着膜をマスキング治具から剥離する実
施例を従来例と比較しながら詳述したが、この発明は、
Auを物理蒸着する装置の防着部品に限定されるもので
はなく、Au以外の貴金属(Ag、Pt、Pd、R
h)、さらにCr、Ni、Al、Cuなどの金属を物理
蒸着する装置の防着部品としても適用することができ
る。
【0041】
【発明の効果】上述のように、この発明のZnまたはZ
n合金膜が形成されている物理蒸着装置の防着部品、特
にマスキング治具は、再利用回数が大幅に増加し、さら
に付着した物理蒸着膜を短時間で除去することができる
のでコストの削減に大いに貢献しうるものである。
n合金膜が形成されている物理蒸着装置の防着部品、特
にマスキング治具は、再利用回数が大幅に増加し、さら
に付着した物理蒸着膜を短時間で除去することができる
のでコストの削減に大いに貢献しうるものである。
【図1】Au物理蒸着装置の構造を示す断面概略図であ
る。
る。
【図2】マスキング治具の斜視図である。
1 CD−ROM基板 2 マスキング治具 3 Auターゲット 4 Au物理蒸着膜 5 シールドリング 6 シャッター 7 活性Au金属 21 中央遮蔽板 22 外周遮蔽板 23 リング状開口 24 外周胴 25 支持腕 26 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 頼重 兵庫県三田市テクノパ−ク12−6 三菱マ テリアル株式会社三田工場内
Claims (7)
- 【請求項1】 防着部品基体の表面にZnまたはZn合
金膜を形成してなることを特徴とする物理蒸着装置の防
着部品。 - 【請求項2】 銅または銅合金からなる防着部品基体の
表面にZnまたはZn合金膜を形成してなることを特徴
とする物理蒸着装置の防着部品。 - 【請求項3】 防着部品基体の表面に膜厚:5〜100
μmのZnまたはZn合金膜を形成してなることを特徴
とする請求項1または2記載の物理蒸着装置の防着部
品。 - 【請求項4】 前記Zn合金膜は、Al、Fe、Niの
うちの1種または2種以上を合計で1〜30重量%含有
し、残りがZnおよび不可避不純物からなる組成のZn
合金膜で構成されていることを特徴とする請求項1、2
または3記載の物理蒸着装置の防着部品。 - 【請求項5】 前記物理蒸着装置の防着部品は、貴金属
を物理蒸着するための装置の防着部品であることを特徴
とする請求項1、2、3または4記載の物理蒸着装置の
防着部品。 - 【請求項6】 前記貴金属はAuであるとを特徴とする
請求項5記載の物理蒸着装置の防着部品。 - 【請求項7】 前記防着部品はマスキング治具であるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載
の物理蒸着装置の防着部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8169518A JPH1018021A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 物理蒸着装置の防着部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8169518A JPH1018021A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 物理蒸着装置の防着部品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018021A true JPH1018021A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15887998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8169518A Withdrawn JPH1018021A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 物理蒸着装置の防着部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1018021A (ja) |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP8169518A patent/JPH1018021A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |