JPH10182235A - 窒化アルミニウム部材 - Google Patents
窒化アルミニウム部材Info
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- JPH10182235A JPH10182235A JP8340223A JP34022396A JPH10182235A JP H10182235 A JPH10182235 A JP H10182235A JP 8340223 A JP8340223 A JP 8340223A JP 34022396 A JP34022396 A JP 34022396A JP H10182235 A JPH10182235 A JP H10182235A
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Abstract
つ高い接合強度を有する、半導体素子の放熱部材として
好適な窒化アルミニウム部材を提供する。 【解決手段】窒化アルミニウム焼結体よりなる母材間の
接合部が窒化アルミニウム焼結体よりなり、該接合部を
介して測定される熱伝導率が母材の熱伝導率の95%以
上であり、内部に冷媒流通のための空洞を有し、該空洞
は冷媒の供給口および排出口となる2つ以上の開口部に
より外部とつながっており、且つ、表面に半導体素子搭
載用の凹部を有する窒化アルミニウム部材。
Description
伝導性の低下が殆ど無く、且つ高い接合強度を有し、半
導体素子の放熱部材として好適な窒化アルミニウム部材
に関する。
性及び電気絶縁性を有するため、種々の装置、機器の放
熱部材として使用されている。ところが、上記放熱部材
として使用される窒化アルミニウム焼結体の形状は、板
状、柱状等の単純な形状のみではなく、中空体や入り入
り組んだ面を有する立体等の複雑な形状を要求される場
合がある。
を一体成形品として製造することは困難である。仮に、
一体成形により製造しようとする場合は、先ず、窒化ア
ルミニウム焼結体の塊状物を製造し、その内部を削り出
すことによって得る方法が考えられるが、かかる方法
は、生産効率が悪い上に歩留まりが低く、製造コストが
高くなるという問題を有する。
結体よりなる構造体を製造する方法としては、接合する
ことによって内部に空洞を形成可能な形状のパーツをそ
れぞれ別個に製造し、これらを接合して上記構造体とす
る方法が考えられる。
うな方法が提案されている。
のガラス材を用いて接合する方法(特開平2−8847
1号公報) 2.窒化アルミニウム焼結体を、チタニウムを含有する
銀ロウ等のロウ材及びシリコーン樹脂、エポキシ樹脂等
の樹脂を使用して接合する方法 3.窒化アルミニウム焼結体の接合面同士を密着させて
加熱し、窒化アルミニウム粒界相成分の拡散により接合
する拡散接合により接合する方法(特開平2−1247
78号公報) 4.接合しようとするセラミックグリーン体の接合面
に、該セラミックグリーン体と同組成の粉末とバインダ
ーを含有するペーストを塗布し、該グリーン体を接合面
で密着せしめて乾燥した後、冷間静水等方加圧プレス処
理に付し、次いで焼成処理する方法(特開平5−254
947号公報)
に記載した、窒化アルミニウム焼結体同士の接合材とし
てガラス材を用いる方法によって得られる接合構造体
は、かかるガラス材の熱伝導率が窒化アルミニウム焼結
体よりも低いため、該窒化アルミニウム焼結体の重要な
特性の熱伝導率が接合部において損なわれるという問題
を有する。かかる接合部における熱伝導率の低下は、前
記放熱部材への用途においては致命的である。即ち、前
記中空体よりなる放熱部材においては、該中空体内部の
冷媒と該中空体外部平面に接触する半導体素子等の固体
物質との熱の授受が中空体の壁を介して行われるが、こ
の場合、中空体外部に接触する固体物質の温度が上昇す
ると、該中空体の壁を通じて熱が拡散して内部の冷媒と
熱交換が行われる。その際、該中空体を構成する壁の途
中に熱伝導率の低い接合部が存在すると、上記接合部分
において熱の拡散が阻害されるため、放熱部材の性能が
低下するという問題を有する。
ム焼結体同士の接合材としてロウ材を用いる方法によっ
て得られる接合構造体は、該ロウ材の導電性により、接
合部において窒化アルミニウム焼結体の電気絶縁性が損
なわれるばかりでなく、窒化アルミニウムとロウ材の熱
膨張率差によって、耐熱衝撃性が劣る。一方、窒化アル
ミニウム焼結体同士の接合材として樹脂を用いる方法に
よって得られる接合構造体は、熱伝導率が接合部におい
て損なわれる。また、接合部の強度及び耐熱性が接合部
以外の窒化アルミニウム焼結体部分(以下「母材部
分」)に比較して劣るという問題をも有している。
方法は、接合前に窒化アルミニウム焼結体の接合面同士
の密着性を確保するために接合面を高精度で加工した
り、接合のための熱処理等を必要とし、接合部におい
て、満足される熱伝導性、接着強度を確保するまで上記
処理を行うことが困難である。
合されるセラミックグリーン体間に、該グリーン体と同
組成の粉末とバインダーを含有するペーストを介してプ
レス処理により加圧した後、焼成する方法によって得ら
れる接合構造体は、接合部の強度については十分満足で
きるが、該接合部における熱伝導性は十分でなく、未だ
改良の余地があった。
を解決すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、2以上の
窒化アルミニウムのグリーン体の少なくとも一方の接合
面に、該グリーン体と同一組成のペーストを塗布し、脱
泡処理を行った後、該グリーン体を接合面で密着せし
め、乾燥、脱脂及び焼成することにより、接合部におけ
る熱伝導率が極めて高い窒化アルミニウム部材を得るこ
とに成功し、本発明を提案するに至った。
よりなる母材間の接合部が窒化アルミニウム焼結体より
なり、該接合部を介して測定される熱伝導率が母材の熱
伝導率の95%以上であり、内部に空洞を有し、該空洞
は2つ以上の開口部により外部とつながっており、且
つ、表面に凹部を有することを特徴とする窒化アルミニ
ウム部材である。
R 1611(一次元のレーザーフラッシュ法)によっ
て測定した値である。
ム部材の形状は特に制限されない。例えば、図1に示す
ような直方体であってもよく、その他、立方体、多角柱
状、円柱状等の任意の形状であってよい。図1に示す窒
化アルミニウム部材1は、図2に示すような1−A及び
1−Bの2つの部品が接合部3において接合されて構成
されている。そして、内部には図2に示すように空洞6
を有しており、該空洞6は開口部2および2′により外
部とつながっている。この開口部は、本発明の窒化アル
ミニウム部材を放熱部材として使用する場合に、熱交換
のための冷媒を窒化アルミニウム部材の内部の空洞に供
給または外部に排出するための供給口および排出口とな
る。
ニウム部材の内部を満遍無く冷媒が流れるように形成さ
れていればよい。したがって、図2に示すように、窒化
アルミニウム部材の内部に広がる一つの大きな空洞6を
形成させてもよく、また、図4に示すように断面積の比
較的小さな空洞を窒化アルミニウム部材の内部に折返し
て蛇行させて形成させることもできる。空洞6の数は一
つに制限されることはなく、窒化アルミニウム部材の内
部にそれぞれ独立した複数個の空洞が設けられていても
よい。
部とをつなげる開口部2および2′は、一つの空洞につ
き冷媒の供給口と排出口の少なくとも2個設けられる。
複数個の空洞がそれぞれ独立している場合は、それぞれ
の空洞について開口部が2個以上設けられる。
部4を有する。この凹部4には半導体素子等の放熱対象
物が搭載される。放熱対象物を凹部4の中に埋没させる
必要がある場合、さらに、放熱対象物を搭載した凹部4
を基板等で覆う場合には、凹部の深さは搭載する放熱対
象物の高さよりも深くすればよい。凹部は、通常は図1
に示すように窒化アルミニウム部材の上面に設けられる
が、下面に設けることもできる。また、上下両面に設け
ることもできる。凹部の数は特に制限されず、搭載する
放熱対象物の数、大きさ、種類、電気的絶縁性の必要性
等により適宜決定すればよい。
凹部4には、必要により放熱対象物と接触する凹部の底
面や外周突部5に金属層が設けられる。この金属層は、
ハンダ付け等の方法による放熱対象物の搭載のために、
また、放熱対象物を搭載した凹部4を基板等で覆う場合
の基板との接合のために利用される。
ミニウムのメタライズに使用される公知の金属を用いる
ことができる。例えば、チタニウムやジルコニウムを窒
化アルミニウムとの接合層とした金属薄膜の積層体、具
体的には、チタニウム/白金/金、チタニウム/ニッケ
ル/金、ジルコニウム/白金/金、ジルコニウム/ニッ
ケル/金等の組み合わせの金属薄膜の積層体を使用する
ことができる。さらに、その上に金・スズ、鉛・スズ、
金・ゲルマニウム等の各種のハンダ組成の合金膜を形成
したものも使用可能である。
合部を介して測定される熱伝導率が、窒化アルミニウム
焼結体よりなる母材の熱伝導率の95%以上と極めて高
い。従来より提案されている接合方法によって得られる
窒化アルミニウム接合構造体において、接合部を介して
測定される熱伝導率がこのように高い値を示す事例の報
告はなく、後記する製造方法によって初めて達成された
ものである。
を示す本発明の窒化アルミニウム部材は、接合強度にお
いても優れており、該接合部を中心として測定される3
点曲げ強度において20kg/mm2以上の強度を有す
る。
熱伝導率とは、必ずしも相関性はなく、例えば、後記の
比較例に示すように、本発明の製造方法に依らない公知
の方法により得られた窒化アルミニウム焼結体の接合構
造体は、該接合部の曲げ強度が母材と同等の強度に達し
た場合でも、接合部の熱伝導率は低く、本発明の目的を
達成することができない。
合部の界面は、走査型顕微鏡によって観察した結果、接
合界面は完全に消失し判別出来ない程度に均質化されて
いる。
方法によって製造することができる。即ち、接合するこ
とにより内部に空洞が形成される2以上の窒化アルミニ
ウムのグリーン体であって、上面および/または下面に
位置するグリーン体の他のグリーン体との接合面とは反
対側の表面に凹部が形成されてなり、さらに、内部の空
洞と外部とをつなげる開口部を形成されたグリーン体の
少なくとも一方の接合面に、該窒化アルミニウム粉末を
主成分として含有するペーストを塗布し、脱泡処理を行
った後、該グリーン体を接合面で密着せしめ、乾燥、脱
脂及び焼成する方法である。
ン体は、目的とする窒化アルミニウム部材を構成するた
めのパーツ毎に成形される。例えば、図1の窒化アルミ
ニウム部材を得る場合は、図2に示すような、1−A、
1−Bの形状のパーツにそれぞれ成形され、また、図3
の窒化アルミニウム部材を得る場合は、図4に示すよう
な、1−A、1−Bおよび1−Cの形状のパーツにそれ
ぞれ成形される。
ム粉末及び有機バインダーよりなり、必要に応じて焼結
助剤、可塑剤等を配合した組成が一般に採用される。上
記有機バインダーとしては、ポリビニルブチラール、ポ
リメチルメタクリレート、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、
ポリエチレンオキサイド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ア
クリル樹脂、エチルセルロース、ワックス類等の公知の
ものが挙げられる。
ム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム等のアルカリ
土類金属化合物、酸化イットリウム、酸化ランタン、酸
化エルビウム、酸化イッテルビウム、酸化ホルミウム、
酸化ジスプロシウム、酸化ガドリニウム等の希土類元素
化合物、アルミン酸カルシウム等の複合酸化物の一種又
は二種以上が一般に使用される。更に、可塑剤として
は、フタール酸系、グリコール系等の可塑剤が挙げられ
る。
の配合割合は、グリーン体の強度を維持するに十分な量
であればよいが、後の接合の際にグリーン体の接合面に
塗布される、窒化アルミニウム粉末を主成分として含有
するペースト中のビヒクルがグリーン体に吸収されるこ
とによる乾燥を抑制し、脱泡処理の時間を確保するため
に、少なくとも1重量%以上、望ましくは4重量%以上
含有されることが好ましく、かかる範囲内で前記成形方
法に応じてその配合割合を適宜選択すればよい。但し、
脱脂時の残存炭素の影響を避けるために該有機バインダ
ーの割合は20重量%以下、特に6重量%以下とするこ
とが望ましい。
合割合は、0〜10重量%、特に、2〜7重量%が好ま
しい。可塑剤は、前記有機バインダーに対して0〜80
重量%、特に、10〜50重量%が適当である。
ず、公知の成形方法が採用される。例えば、成形方法と
しては、油圧プレス成形、冷間静水圧等方加圧成形、押
し出し成形、射出成形及び鋳込み成形等、公知の成形方
法が採用される。
料の形態は、前記組成にビヒクルを添加して湿潤化した
粉体の形態、前記組成にビヒクルを添加してペースト
状、或いは粘土状に調製された形態、ビヒクルを使用し
ない単なる粉体混合物としての形態等が挙げられ、上記
成形方法に応じて好適な形態を選択して使用すればよ
い。上記ビヒクルとしては、窒化アルミニウムと反応せ
ず、且つ蒸発し易い有機溶剤が好適に使用される。一般
に、沸点が150℃未満、好ましくは120℃以下、特
に、40〜120℃のものが好適である。上記ビヒクル
を具体的に例示すれば、トルエン、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール等が挙げられる。
において、窒化アルミニウムのグリーン体の接合面に塗
布されるペーストの組成は、窒化アルミニウム粉末を主
成分として含有し、これにビヒクルを添加してペースト
状としたものが特に制限なく使用されるが、有機バイン
ダー等の有機化合物成分を除いた固形分に関して、グリ
ーン体と同一組成の固形分を含有する組成、例えば、窒
化アルミニウムに対する焼結助剤の配合割合が同一であ
る組成とすることが好ましい。
は、窒化アルミニウムと反応しない有機溶剤が一般に使
用される。特に好ましくは、後記の脱泡処理において、
脱泡のための放置時間内にビヒクルが乾燥しないよう
に、室温での蒸気圧が低く乾燥し難いもの、一般に、沸
点が150℃以上、好ましくは、180℃以上、特に1
80〜300℃のものが好適である。上記ビヒクルを具
体的に例示すれば、テルピネオール、n−ブチルカルビ
トールアセテート等が挙げられる。
のペーストの塗布方法によって一概に規定できないが、
40〜85重量%程度が好ましい。また、上記固形分濃
度において、ペーストの好適な粘度は、10000〜1
50000センチポイズ、特に、20000〜5000
0センチポイズである。即ち、該粘度が10000セン
チポイズ未満の場合、一回の塗布では接合面への塗布厚
みを十分確保することが困難となる傾向がある。また、
ペーストの粘度が150000センチポイズを越える
と、後記の脱泡処理において、脱泡に長時間を要した
り、場合によっては脱泡が不完全となる傾向がある。
ペーストは、後記の脱泡処理を効率よく行い、得られる
窒化アルミニウム部材の接合部における欠陥を低減する
ため、塗布前にも脱泡処理を行うことが好ましい。
では、グリーン体の接合面に上記ペーストを塗布する操
作が行われる。かかる接合面にペーストを塗布する態様
は、少なくとも一方の接合面にペーストを塗布すればよ
いが、接合する両方の面に塗布する方がより望ましい。
は、刷毛塗り法、ローラー塗り法、浸漬法、噴霧法、印
刷法、スピンコート法等の公知の方法によって行える。
望ましくは、均一な塗布厚みが得られるローラー塗り法
及び浸漬法が好ましい。更に望ましくは、印刷法による
塗布方法を採用することがペーストの厚みを均一にする
ためにより好ましい。
厚みは特に制限されないが、塗布後1分間以上、好まし
くは、3分間以上湿潤状態を維持し得る厚みとすること
が、後記の脱泡処理において、該ペースト中の気泡の除
去及び表面の平滑化を図ることが出来、接合部を介して
測定される熱伝導率が、母材部分の熱伝導率の95%以
上の窒化アルミニウム部材を再現性良く得るために好ま
しい。
ルの沸点により一概に限定することができないが、一般
には、20〜500μm、好ましくは50〜300μm
である。即ち、塗布されたペーストの乾燥は、ビヒクル
の蒸発による乾燥よりも、ビヒクルのグリーン体への吸
収による乾燥が支配的である。よって、塗布されたペー
スト表面の乾燥を抑制するためには、ペーストの厚みを
ある程度厚くすることが好ましい。
グリーンシート表面に塗布したペースト中に含まれる気
泡を除去する方法が特に制限なく採用される。一般に
は、常圧の場合、ペーストを塗布後、2分間以上、好ま
しくは3分間以上、更に好ましくは5分間以上静置する
ことが好ましい。尚、減圧下で静置する場合は、上記時
間を短縮することができる。上記脱泡を減圧下に行う場
合、圧力は5×104〜105Paの減圧で行うことが好
適である。また、脱泡処理における温度は、室温付近の
温度が一般に採用されるが、0〜50℃、好ましくは、
10〜25℃の範囲が適当である。
布されたペーストが乾燥する前、即ち、ペーストにより
グリーン体表面が湿潤している状態で、グリーン体の各
々の接合面を密着させる。かかる密着の圧力は、グリー
ン体が破損しない範囲が採用される。一般には、10〜
1000g/cm2、特に、15〜200g/cm2が適
当である。
燥、脱脂、焼成の操作を順次実施される。上記乾燥、脱
脂、焼成の条件は公知の条件が特に制限なく採用され
る。例えば、乾燥は、室温から使用したビヒクルの沸点
未満の温度範囲で実施することが好ましい。また、脱脂
は、一般に、窒素等の不活性雰囲気中または空気中で行
うことが望ましく、その際の脱脂温度は上記の雰囲気に
応じて300〜1000℃の範囲より選択して実施すれ
ばよい。更に、焼結は、窒素等の非酸化雰囲気中、17
00〜1950℃の範囲より選ばれた任意の温度で実施
するのが一般的である。
部材は、母材部分に比較してほとんど変わらない熱伝導
率及び強度を有する接合部を有している。
化アルミニウム部材の接合部の界面は、走査型顕微鏡に
よって観察した結果、接合界面は完全に消失し判別出来
ない程度に均質化されている。
一組成の構成紛末と有機バインダーを含有するペースト
をグリーン体表面に塗布したとき、ペーストがグリーン
体表面の微細な凹凸部を満たし、さらにはグリーン体表
面より内部に浸透することによりペーストとグリーン体
との接合界面が消失し、あたかも一体成形されたかのよ
うになるものと推定している。また、接合部を形成する
ペーストの脱泡処理を行うことにより接合部の欠陥をな
くすことが出来、高熱伝導性及び高強度の接合部を有す
る窒化アルミニウム部材を得ることが出来る。
明の窒化アルミニウム部材は、母材の窒化アルミニウム
焼結体に対して、接合部における熱伝導性の低下が極め
て少なく、しかも、高い接合強度を有するものである。
さらに、本発明の窒化アルミニウム部材は、凹部に高出
力の半導体素子を搭載したときに、高出力の半導体素子
の作動時に発生する熱を、窒化アルミニウム焼結体を通
して空洞を流れる冷媒に効率よく熱伝導することができ
る。したがって、本発明の窒化アルミニウム部材は、半
導体素子の放熱部材として好適に使用することができ
る。
例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
焼結体の熱伝導率の測定は一次元のレーザーフラッシュ
法を用い、LF/TCM FA8510B(理学電気株
式会社)により行った。また、3点曲げ強さの測定は、
JIS R1601に従って行った。
よって製造した。窒化アルミニウム粉末((株)トクヤ
マ製、Hグレード)100重量部、焼結助剤として酸化
イットリウム微粉末5重量部及び有機バインダーとして
アクリル酸メチルエステル4重量部より成る組成物を成
形型に充填し、圧力1000kg/cm2でプレス成形
することにより、図2に示すような空洞6を形成するた
めの空部と上面に凹部4を有するグリーン体と、空部の
みを有するグリーン体を成形した。次いで、後者のグリ
ーン体の側面にパイプ取り付け用の開口部2および2′
を加工して設けた。
0重量部、焼結助剤として酸化イットリウム微粉末5重
量部、有機バインダーとしてエチルセルロース(グレー
ド4センチポイズ)3重量部及びビヒクルとしてテルピ
ネオール50重量部を混合して調製した。得られたペー
ストの粘度は、20000センチポイズであった。上記
方法により得られたペーストを80メッシュのスクリー
ンを用いて、前記グリーン体のそれぞれの接合面に約7
0μmの厚さで印刷した。ペースト印刷後、9.33×
104Paの減圧下に2分間静置して脱泡処理を行うこ
とにより、印刷されたペースト中の気泡の除去及びペー
スト表面の平滑化を図った。その後に、30g/cm2
の圧力でグリーン体の接合面を密着させた。密着せしめ
たグリーン体を一昼夜室温で乾燥し、大気中600℃の
条件で脱脂し、窒素雰囲気中1830℃の条件で焼成し
て、60mm×60mm×40mmで上面に50mm×
50mm×15mm(深さ)の凹部を有する窒化アルミ
ニウム部材を得た。
の測定は一次元法で行った。測定用のサンプルの大きさ
は、φ10×t4mmであり、このサンプルは、上記方
法により得られた窒化アルミニウム部材から接合部を含
み、且つ該接合部がサンプルの厚みの中央となるように
切り出した。該接合部を含まない母材部分よりなる同サ
イズのサンプルも作成して、熱伝導率を測定した。
が中央に来るようにサンプルを作成し、3点曲げ法で行
った。その結果を表1に示した。接合部の熱伝導率は母
材部分の100%、曲げ強さは母材部分の99%であっ
た。
成された上面全体にチタン(0.2μm)、ニッケル
(2μm)、金(0.3μm)をスパッタリングにより
順次成膜し、次いで、凹部の底の部分にのみ金属層が残
るように湿式エッチング法によりエッチングした。次い
で、金属層の上に120Wのヒーターをハンダ付けし
た。窒化アルミニウム部材の2個の開口部には、樹脂製
のパイプをエポキシ樹脂で接着し、冷却水の供給口およ
び排出口とした。
冷却水の供給口に供給し、ヒーターに通電した。定常状
態になった後のヒーター温度は70℃であり、排出口か
ら出る水の温度は29℃であった。
刷後、脱気処理を行うことなく、直ちに2個のグリーン
体のそれぞれの接合面を、30g/cm2の圧力で密着
させた。以下、実施例1と同様な方法により、乾燥、脱
脂、及び焼成して窒化アルミニウム部材を得た。得られ
た窒化アルミニウム部材について、実施例1と同様にし
て、熱伝導率、曲げ強度の測定を行った。その結果を表
1に示した。接合部の熱伝導率は母材部分の90%、曲
げ強さは母材部分の46%であった。
布後、脱泡処理の時間を3分間に代え、且つ減圧を行わ
ずに常圧で行った以外は、同様にして窒化アルミニウム
部材を得た。得られた窒化アルミニウム部材について、
実施例1と同様にして接合部の熱伝導率、曲げ強さを測
定した。その結果を表1に示した。接合部の熱伝導率は
母材部分と同等、曲げ強さは母材部分の87%であっ
た。
布後、脱泡処理の時間を7分間に代え、且つ減圧を行わ
ずに常圧で行った以外は、同様にして窒化アルミニウム
部材を得た。得られた窒化アルミニウム部材について、
実施例1と同様にして接合部の熱伝導率、曲げ強さを測
定した。その結果を表1に示した。接合部の熱伝導率は
母材部分と同等、曲げ強さは母材部分の94%であっ
た。
を示す斜視図
示す斜視図
態様を示す斜視図
示す斜視図
ツ 2、2′ 開口部 3 接合部 4 凹部 5 凹部の外周突部 6 空洞
Claims (2)
- 【請求項1】窒化アルミニウム焼結体よりなる母材間の
接合部が窒化アルミニウム焼結体よりなり、該接合部を
介して測定される熱伝導率が母材の熱伝導率の95%以
上であり、内部に空洞を有し、該空洞は2つ以上の開口
部により外部とつながっており、且つ、表面に凹部を有
することを特徴とする窒化アルミニウム部材。 - 【請求項2】凹部の底部に金属層を有する請求項1記載
の窒化アルミニウム部材。
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|---|---|---|---|
| JP34022396A JP3891621B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 窒化アルミニウム部材 |
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|---|---|---|---|
| JP34022396A JP3891621B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 窒化アルミニウム部材 |
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|---|---|
| JPH10182235A true JPH10182235A (ja) | 1998-07-07 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3891621B2 (ja) |
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