JPH10182548A - 安息香酸の製造方法 - Google Patents
安息香酸の製造方法Info
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- JPH10182548A JPH10182548A JP8354395A JP35439596A JPH10182548A JP H10182548 A JPH10182548 A JP H10182548A JP 8354395 A JP8354395 A JP 8354395A JP 35439596 A JP35439596 A JP 35439596A JP H10182548 A JPH10182548 A JP H10182548A
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- oxygen
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- toluene
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】トルエンを液相で分子状酸素含有ガスにより酸
化して安息香酸を製造するにあたり、副生するタール成
分の生成を抑え、安息香酸を選択的に高収率で得る方法
を提供する。 【解決手段】コバルトを含む遷移金属触媒の存在下にお
いて、液相でトルエンを分子状酸素含有ガスと接触させ
て酸化して安息香酸を製造するにあたり、反応温度を1
00〜170℃とするとともに、前記分子状酸素含有ガ
ス中の酸素濃度を22〜40容量%とする。
化して安息香酸を製造するにあたり、副生するタール成
分の生成を抑え、安息香酸を選択的に高収率で得る方法
を提供する。 【解決手段】コバルトを含む遷移金属触媒の存在下にお
いて、液相でトルエンを分子状酸素含有ガスと接触させ
て酸化して安息香酸を製造するにあたり、反応温度を1
00〜170℃とするとともに、前記分子状酸素含有ガ
ス中の酸素濃度を22〜40容量%とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルエンを液相で
分子状酸素含有ガスにより酸化して安息香酸を製造する
方法に関するものである。
分子状酸素含有ガスにより酸化して安息香酸を製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】安息香酸はフェノ−ル、テレフタル酸、
染料などの中間原料として、またそれ自体、食品添加物
として有用な化合物であり、工業的にも大量に製造され
ている。安息香酸の製法としてはすでに多くのものが知
られているが、これらの方法はいずれも大きな欠陥を有
している。
染料などの中間原料として、またそれ自体、食品添加物
として有用な化合物であり、工業的にも大量に製造され
ている。安息香酸の製法としてはすでに多くのものが知
られているが、これらの方法はいずれも大きな欠陥を有
している。
【0003】例えば、神谷らによる(J.Cataly
sis,25,326(1972)やBull.Che
m.Soc.Japan,46,905(1973)な
ど)トルエンを重金属化合物触媒の存在下、酢酸のごと
き低級脂肪酸溶媒中で分子状酸素で酸化して安息香酸を
製造する方法は、低級脂肪酸による装置の腐食、溶媒使
用による装置効率の低下のほか、酸化生成物中に低級脂
肪酸が混在するために目的物である安息香酸の分離、精
製が煩雑であること、さらに低級脂肪酸の回収、精製の
ための装置も必要になるなど、多くの点で工業的に好ま
しくない。
sis,25,326(1972)やBull.Che
m.Soc.Japan,46,905(1973)な
ど)トルエンを重金属化合物触媒の存在下、酢酸のごと
き低級脂肪酸溶媒中で分子状酸素で酸化して安息香酸を
製造する方法は、低級脂肪酸による装置の腐食、溶媒使
用による装置効率の低下のほか、酸化生成物中に低級脂
肪酸が混在するために目的物である安息香酸の分離、精
製が煩雑であること、さらに低級脂肪酸の回収、精製の
ための装置も必要になるなど、多くの点で工業的に好ま
しくない。
【0004】また、トルエンを重金属化合物触媒および
酸化促進剤としてのハロゲン化合物の存在下で、分子状
酸素で酸化して安息香酸を製造する方法も知られている
が、この方法はハロゲン化合物による装置の腐食が著し
く、ハロゲン化合物に起因する不純物が目的物である安
息香酸に混入するなどの欠点がある。
酸化促進剤としてのハロゲン化合物の存在下で、分子状
酸素で酸化して安息香酸を製造する方法も知られている
が、この方法はハロゲン化合物による装置の腐食が著し
く、ハロゲン化合物に起因する不純物が目的物である安
息香酸に混入するなどの欠点がある。
【0005】そこで、工業的に大量の安息香酸を製造す
るには、低級脂肪酸溶媒やハロゲン化合物を使用せず、
単にコバルト化合物などの重金属化合物だけを触媒とし
て用い、トルエンを液相で分子状酸素で酸化する方法が
多く採用されている(Hydrocarbon Pro
cessing 43巻,No.11,p.174や米
国特許第4,339,599号など)。
るには、低級脂肪酸溶媒やハロゲン化合物を使用せず、
単にコバルト化合物などの重金属化合物だけを触媒とし
て用い、トルエンを液相で分子状酸素で酸化する方法が
多く採用されている(Hydrocarbon Pro
cessing 43巻,No.11,p.174や米
国特許第4,339,599号など)。
【0006】この方法は装置の腐食がそれほどなく、ま
た酸化生成物から目的物である安息香酸の分離、精製も
比較的容易であることから、前述の2法に比べはるかに
優れた方法と言えるが、酸化反応においてCO、CO
2、蟻酸、酢酸、ビフェニル類、安息香酸エステル類、
ベンジルエステル類といった多くの副生物が生成するた
め、トルエンから安息香酸への選択率が低く、決して工
業的に満足できるものではない。
た酸化生成物から目的物である安息香酸の分離、精製も
比較的容易であることから、前述の2法に比べはるかに
優れた方法と言えるが、酸化反応においてCO、CO
2、蟻酸、酢酸、ビフェニル類、安息香酸エステル類、
ベンジルエステル類といった多くの副生物が生成するた
め、トルエンから安息香酸への選択率が低く、決して工
業的に満足できるものではない。
【0007】特に、安息香酸エステル、ベンジルエステ
ル類を中心とした高沸点物はタール状物質を形成し、ト
ルエンから安息香酸への選択率を低下させるだけでな
く、酸化反応後の触媒回収工程においてもそのハンドリ
ング性を悪化させるなどの悪影響が大きい。このタール
状物質の生成を抑えるには、反応温度の低下などトルエ
ン転化率を低く保つ方法が考えられるが、生産性を大き
く犠牲にするため現実的ではない。
ル類を中心とした高沸点物はタール状物質を形成し、ト
ルエンから安息香酸への選択率を低下させるだけでな
く、酸化反応後の触媒回収工程においてもそのハンドリ
ング性を悪化させるなどの悪影響が大きい。このタール
状物質の生成を抑えるには、反応温度の低下などトルエ
ン転化率を低く保つ方法が考えられるが、生産性を大き
く犠牲にするため現実的ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした従
来の事情に鑑み、トルエンを液相で分子状酸素含有ガス
により酸化して安息香酸を製造する際、副生するタール
成分の生成を抑え、安息香酸を選択的に高収率で得る方
法を提供するものである。
来の事情に鑑み、トルエンを液相で分子状酸素含有ガス
により酸化して安息香酸を製造する際、副生するタール
成分の生成を抑え、安息香酸を選択的に高収率で得る方
法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、酸素含有量が高いガス
を反応に使用することで、トルエンの転化率を低下させ
ることなく、副生するタール状物質のみを低減できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに到った。
を達成すべく鋭意検討した結果、酸素含有量が高いガス
を反応に使用することで、トルエンの転化率を低下させ
ることなく、副生するタール状物質のみを低減できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに到った。
【0010】すなわち、本発明の安息香酸の製造方法
は、トルエンを液相で、コバルトを含む遷移金属触媒の
存在下、分子状酸素含有ガスと接触させて酸化して安息
香酸を製造するにあたり、反応温度を100〜170℃
とし、前記分子状酸素含有ガス中の酸素濃度を22〜4
0容量%とすることを特徴とする。
は、トルエンを液相で、コバルトを含む遷移金属触媒の
存在下、分子状酸素含有ガスと接触させて酸化して安息
香酸を製造するにあたり、反応温度を100〜170℃
とし、前記分子状酸素含有ガス中の酸素濃度を22〜4
0容量%とすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明において用いる酸化触媒はコバルト
化合物を含むものであり、例えばマンガンのごとき第2
金属成分と混合して用いても構わない。コバルト濃度と
しては反応混合物に対して10〜1000重量ppm、
特に30〜100重量ppmが好ましく、10重量pp
mに満たないと充分な反応速度が得られず生産性が低下
し、100重量ppmを越えても反応速度はそれほど増
加せず、経済的に不利である。第2金属成分を併用する
場合のコバルト(a):第2金属成分(b)の重量比は
a:b=99:1〜60:40であるのが好ましく、よ
り好ましくは90:10〜80:20である。
化合物を含むものであり、例えばマンガンのごとき第2
金属成分と混合して用いても構わない。コバルト濃度と
しては反応混合物に対して10〜1000重量ppm、
特に30〜100重量ppmが好ましく、10重量pp
mに満たないと充分な反応速度が得られず生産性が低下
し、100重量ppmを越えても反応速度はそれほど増
加せず、経済的に不利である。第2金属成分を併用する
場合のコバルト(a):第2金属成分(b)の重量比は
a:b=99:1〜60:40であるのが好ましく、よ
り好ましくは90:10〜80:20である。
【0013】酸化触媒として用いる化合物は反応混合物
に可溶性のものが好ましいが、難溶性ないし不溶性のも
のであっても反応中に可溶性化合物に変化するものであ
れば同様に使用できる。特に反応混合物中の安息香酸濃
度が高い場合は、可溶性化合物への転化が速く、難溶性
のものであっても容易に用いることができるため、原料
トルエンに少量の安息香酸を添加して酸化反応を開始す
ると触媒種の選択が広がるのみでなく反応の誘導期の短
縮も図れる。
に可溶性のものが好ましいが、難溶性ないし不溶性のも
のであっても反応中に可溶性化合物に変化するものであ
れば同様に使用できる。特に反応混合物中の安息香酸濃
度が高い場合は、可溶性化合物への転化が速く、難溶性
のものであっても容易に用いることができるため、原料
トルエンに少量の安息香酸を添加して酸化反応を開始す
ると触媒種の選択が広がるのみでなく反応の誘導期の短
縮も図れる。
【0014】本発明において用いる酸化触媒には、具体
的に言えば以下のような化合物が挙げられる。 (1)酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪族カルボン
酸のコバルト塩およびマンガン塩。 (2)安息香酸、トルイル酸などの芳香族カルボン酸の
コバルト塩およびマンガン塩。 (3)ナフテン酸などの脂環族カルボン酸のコバルト塩
およびマンガン塩。 (4)金属コバルト、金属マンガン、またはその炭酸
塩、酸化物、水酸化物などの無機化合物。
的に言えば以下のような化合物が挙げられる。 (1)酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪族カルボン
酸のコバルト塩およびマンガン塩。 (2)安息香酸、トルイル酸などの芳香族カルボン酸の
コバルト塩およびマンガン塩。 (3)ナフテン酸などの脂環族カルボン酸のコバルト塩
およびマンガン塩。 (4)金属コバルト、金属マンガン、またはその炭酸
塩、酸化物、水酸化物などの無機化合物。
【0015】これらの中でも酢酸塩、安息香酸塩、トル
イル酸塩などが好ましく、いずれも入手が容易なうえ、
反応混合物に対する溶解性も高い。なお、酸化促進剤と
してのハロゲン化合物の使用は行なわない。
イル酸塩などが好ましく、いずれも入手が容易なうえ、
反応混合物に対する溶解性も高い。なお、酸化促進剤と
してのハロゲン化合物の使用は行なわない。
【0016】反応温度は、100℃〜170℃、特に1
30℃〜170℃が好ましい。100℃に満たないとコ
バルト触媒の活性が低いためか充分な反応速度が得られ
ず、生産性が低下し、170℃を越えると副生物、特に
タール状物質の生成が著しく増大し、トルエンから安息
香酸への選択率が大きく低下する。
30℃〜170℃が好ましい。100℃に満たないとコ
バルト触媒の活性が低いためか充分な反応速度が得られ
ず、生産性が低下し、170℃を越えると副生物、特に
タール状物質の生成が著しく増大し、トルエンから安息
香酸への選択率が大きく低下する。
【0017】反応圧力は、反応混合物が液相に保持され
る必要があるため、常圧〜10MPaG、特に0.2〜
1MPaGが好ましい。反応圧力が低いと反応混合物が
液相に保持できず反応速度の低下を招き、また必要以上
に反応圧力をあげることは装置の建設費が高くなり、経
済的に不利となる。
る必要があるため、常圧〜10MPaG、特に0.2〜
1MPaGが好ましい。反応圧力が低いと反応混合物が
液相に保持できず反応速度の低下を招き、また必要以上
に反応圧力をあげることは装置の建設費が高くなり、経
済的に不利となる。
【0018】また、本発明の酸化反応は無溶媒で行うの
が好ましいが、例えばベンゼンなどの比較的酸化に対し
安定な化合物で希釈することもできる。なお、酢酸等の
脂肪酸の溶媒としての使用は行なわない。
が好ましいが、例えばベンゼンなどの比較的酸化に対し
安定な化合物で希釈することもできる。なお、酢酸等の
脂肪酸の溶媒としての使用は行なわない。
【0019】酸化剤としての分子状酸素を含むガスは、
空気の酸素濃度を高めたもの、炭酸ガスや窒素のような
不活性ガスと酸素との混合ガス、あるいは酸化排気ガス
と酸素との混合ガスなどが用いられる。
空気の酸素濃度を高めたもの、炭酸ガスや窒素のような
不活性ガスと酸素との混合ガス、あるいは酸化排気ガス
と酸素との混合ガスなどが用いられる。
【0020】上記ガスは一般に、直管状、リング状また
は放射状などの吹き込み管より反応器内へ導入される
が、吹き込み管形状としては、ガスが反応内容物に対
し、均一に且つ効率良く分散されるものが好ましい。
は放射状などの吹き込み管より反応器内へ導入される
が、吹き込み管形状としては、ガスが反応内容物に対
し、均一に且つ効率良く分散されるものが好ましい。
【0021】吹き込みガス流量は、原料トルエン1km
olあたり1〜50Nm3 /hrが好ましく、5〜20
Nm3 /hrがより好ましい。これより多いと吹き込み
ガスが過剰となり、反応内容物との接触が十分に行なわ
れず、ガス中酸素が効率良く反応に使われない。またこ
れより少ないと単位原料あたりの安息香酸の生産性が低
下する。
olあたり1〜50Nm3 /hrが好ましく、5〜20
Nm3 /hrがより好ましい。これより多いと吹き込み
ガスが過剰となり、反応内容物との接触が十分に行なわ
れず、ガス中酸素が効率良く反応に使われない。またこ
れより少ないと単位原料あたりの安息香酸の生産性が低
下する。
【0022】一般に、吹き込みガスには安価な空気を用
いるが、本発明においては酸素濃度を22〜40容積
%、好ましくは25〜30容積%と酸素富化したガスを
使用する。酸素を富化することにより液相中の酸素濃度
が高まり、副生物となる反応中間体をさらに酸化し、目
的物である安息香酸の選択性が向上するが、あまり酸素
濃度が高いと十分な吸収が行なわれなくなり、酸素原単
位の悪化となる。すなわち、前述の吹き込みガス流量に
おいて、酸素濃度が30容積%を越えると液相への酸素
吸収が十分に行なわれにくくなり、40容積%を越える
と多くの酸素が消費されず排気ガス中へと拡散される。
反応器出口ガス中の酸素濃度が極力0容積%に近づくよ
う、反応温度、吹き込みガス量および酸素濃度が調整す
ることにより、安息香酸の生産性が最適となることは言
うまでもない。
いるが、本発明においては酸素濃度を22〜40容積
%、好ましくは25〜30容積%と酸素富化したガスを
使用する。酸素を富化することにより液相中の酸素濃度
が高まり、副生物となる反応中間体をさらに酸化し、目
的物である安息香酸の選択性が向上するが、あまり酸素
濃度が高いと十分な吸収が行なわれなくなり、酸素原単
位の悪化となる。すなわち、前述の吹き込みガス流量に
おいて、酸素濃度が30容積%を越えると液相への酸素
吸収が十分に行なわれにくくなり、40容積%を越える
と多くの酸素が消費されず排気ガス中へと拡散される。
反応器出口ガス中の酸素濃度が極力0容積%に近づくよ
う、反応温度、吹き込みガス量および酸素濃度が調整す
ることにより、安息香酸の生産性が最適となることは言
うまでもない。
【0023】本発明においては、反応混合物中の安息香
酸濃度が10〜50重量%、好ましくは20〜30重量
%になるまで反応を進めるのが好ましい。10重量%よ
り低いと単位時間あたりの生産量が少なく経済的に不利
であり、50重量%を越えるとトルエン濃度が希薄にな
り反応速度が遅くなるため、やはり経済的に好ましくな
い。
酸濃度が10〜50重量%、好ましくは20〜30重量
%になるまで反応を進めるのが好ましい。10重量%よ
り低いと単位時間あたりの生産量が少なく経済的に不利
であり、50重量%を越えるとトルエン濃度が希薄にな
り反応速度が遅くなるため、やはり経済的に好ましくな
い。
【0024】排気ガス中には未反応トルエンのほか酸化
の際に副生する水、蟻酸、酢酸などが含まれているので
冷却してこれらを凝縮させる。凝縮液は2層に分かれる
ので、トルエン層は酸化工程へ戻し、蟻酸、酢酸などを
含む酸性排水は適当な無害化処理を施した後廃棄され
る。
の際に副生する水、蟻酸、酢酸などが含まれているので
冷却してこれらを凝縮させる。凝縮液は2層に分かれる
ので、トルエン層は酸化工程へ戻し、蟻酸、酢酸などを
含む酸性排水は適当な無害化処理を施した後廃棄され
る。
【0025】得られた反応生成物中には目的物である安
息香酸以外に、ベンジルアルコールやベンズアルデヒド
などの中間酸化物、安息香酸エステル類、ベンジルエス
テル類、ビフェニル類などの副生物が含まれる。反応生
成物は蒸留などの公知の方法にて分離され、未反応トル
エンおよび中間酸化物は酸化工程に戻すのが好ましい。
中間酸化物は酸化が進むと最終的には安息香酸として回
収されるので、このような循環を繰り返すと副生物とし
ての損失がない。それ以外の物質は重質分とともにター
ル状物質として系外へ排出される。従って、本発明の効
果とするタール状物質の低減が、即ち、安息香酸の選択
的な製造という結果に現れる。
息香酸以外に、ベンジルアルコールやベンズアルデヒド
などの中間酸化物、安息香酸エステル類、ベンジルエス
テル類、ビフェニル類などの副生物が含まれる。反応生
成物は蒸留などの公知の方法にて分離され、未反応トル
エンおよび中間酸化物は酸化工程に戻すのが好ましい。
中間酸化物は酸化が進むと最終的には安息香酸として回
収されるので、このような循環を繰り返すと副生物とし
ての損失がない。それ以外の物質は重質分とともにター
ル状物質として系外へ排出される。従って、本発明の効
果とするタール状物質の低減が、即ち、安息香酸の選択
的な製造という結果に現れる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0027】実施例1 還流冷却器、攪拌器、ガス吹き込み管、温度計を備えた
500ccのチタン製オートクレーブに、トルエン23
2.5g、安息香酸17.5g、および酢酸コバルト4
水和物0.0635gを仕込み、温度150℃、圧力
0.5MPaGで充分に攪拌しながら、酸素濃度25容
積%に調整した酸素と空気の混合ガスを18リットル/
hとなるように吹き込み、3時間反応させた。反応終了
後、冷却して反応内容物を取り出し、GC分析、および
か性ソーダ水溶液による滴定によって、安息香酸、ベン
ジルアルコール、ベンズアルデヒド、ベンジルエステ
ル、安息香酸エステルなどの生成量を求めた。
500ccのチタン製オートクレーブに、トルエン23
2.5g、安息香酸17.5g、および酢酸コバルト4
水和物0.0635gを仕込み、温度150℃、圧力
0.5MPaGで充分に攪拌しながら、酸素濃度25容
積%に調整した酸素と空気の混合ガスを18リットル/
hとなるように吹き込み、3時間反応させた。反応終了
後、冷却して反応内容物を取り出し、GC分析、および
か性ソーダ水溶液による滴定によって、安息香酸、ベン
ジルアルコール、ベンズアルデヒド、ベンジルエステ
ル、安息香酸エステルなどの生成量を求めた。
【0028】ベンズアルデヒド、ベンジルアルコールは
安息香酸への中間体であるので、安息香酸として評価
し、下記(1)式により安息香酸選択率を算出した。
安息香酸への中間体であるので、安息香酸として評価
し、下記(1)式により安息香酸選択率を算出した。
【0029】
【数1】
【0030】安息香酸ベンジル、ビフェニルカルボン酸
ベンジルなどに代表されるベンジルエステル類、安息香
酸エステル類については、タール状成分として評価し、
下記(2)式によりタール選択率を算出した。
ベンジルなどに代表されるベンジルエステル類、安息香
酸エステル類については、タール状成分として評価し、
下記(2)式によりタール選択率を算出した。
【0031】
【数2】
【0032】出口ガス中酸素濃度より、下記(3)式で
定めた酸素消費効率を算出した。
定めた酸素消費効率を算出した。
【0033】
【数3】
【0034】得られた結果は表1に示した。
【0035】実施例2 酢酸コバルトに加え、触媒に酢酸マンガンを0.011
2g追加した以外は、すべて実施例1と同じ条件で反応
を行い、終了後、同様にして安息香酸およびタールの選
択率を算出した。得られた結果は表1に示した。
2g追加した以外は、すべて実施例1と同じ条件で反応
を行い、終了後、同様にして安息香酸およびタールの選
択率を算出した。得られた結果は表1に示した。
【0036】実施例3 酸素濃度を30容積%に調整した酸素と空気の混合ガス
を使用した以外は、全て実施例1と同じ条件で反応を行
い、終了後、同様にして安息香酸およびタールの選択率
を算出した。得られた結果は表1に示した。
を使用した以外は、全て実施例1と同じ条件で反応を行
い、終了後、同様にして安息香酸およびタールの選択率
を算出した。得られた結果は表1に示した。
【0037】実施例4 酸素濃度を40容積%に調整した酸素と空気の混合ガス
を使用した以外は、全て実施例1と同じ条件で反応を行
い、終了後、同様にして安息香酸およびタールの選択率
を算出した。得られた結果は表1に示した。
を使用した以外は、全て実施例1と同じ条件で反応を行
い、終了後、同様にして安息香酸およびタールの選択率
を算出した。得られた結果は表1に示した。
【0038】また以下に比較例を挙げ、本発明の効果を
より明らかに示した。
より明らかに示した。
【0039】比較例1 酸素濃度が21容積%の通常の空気を使用した以外は、
全て実施例1と同じ条件で反応を行い、終了後、同様に
して安息香酸およびタールの選択率を算出した。得られ
た結果は表1に示した。
全て実施例1と同じ条件で反応を行い、終了後、同様に
して安息香酸およびタールの選択率を算出した。得られ
た結果は表1に示した。
【0040】比較例2 酸素濃度が21容積%の通常の空気を使用した以外は、
全て実施例2と同じ条件で反応を行い、終了後、同様に
して安息香酸およびタールの選択率を算出した。得られ
た結果は表1に示した。
全て実施例2と同じ条件で反応を行い、終了後、同様に
して安息香酸およびタールの選択率を算出した。得られ
た結果は表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の安息香
酸の製造方法によれば、トルエンを液相で分子状酸素含
有ガスにより酸化して安息香酸を製造する際に、副生す
るタール成分の生成を抑え、安息香酸を選択的に高収率
で製造することができる。
酸の製造方法によれば、トルエンを液相で分子状酸素含
有ガスにより酸化して安息香酸を製造する際に、副生す
るタール成分の生成を抑え、安息香酸を選択的に高収率
で製造することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬川 恭平 福岡県北九州市小倉北区中井4丁目7−1 −202
Claims (1)
- 【請求項1】トルエンを液相で、コバルトを含む遷移金
属触媒の存在下、分子状酸素含有ガスと接触させて酸化
して安息香酸を製造するにあたり、反応温度を100〜
170℃とし、前記分子状酸素含有ガス中の酸素濃度を
22〜40容量%とすることを特徴とする安息香酸の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8354395A JPH10182548A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 安息香酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8354395A JPH10182548A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 安息香酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10182548A true JPH10182548A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18437276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8354395A Withdrawn JPH10182548A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 安息香酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10182548A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9604896B2 (en) | 2014-09-03 | 2017-03-28 | Eastman Chemical Company | Halogen-free catalyst system and method for producing benzoic acid |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP8354395A patent/JPH10182548A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9604896B2 (en) | 2014-09-03 | 2017-03-28 | Eastman Chemical Company | Halogen-free catalyst system and method for producing benzoic acid |
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