JPH10183024A - 光硬化性粉体塗料用樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性粉体塗料用樹脂組成物

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JPH10183024A
JPH10183024A JP35704696A JP35704696A JPH10183024A JP H10183024 A JPH10183024 A JP H10183024A JP 35704696 A JP35704696 A JP 35704696A JP 35704696 A JP35704696 A JP 35704696A JP H10183024 A JPH10183024 A JP H10183024A
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Hiromitsu Nakayama
浩光 中山
Masahiro Fujimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体塗料の耐熱保存安定性および塗膜強度を
犠牲にすることなく、平滑性に優れた塗膜を得ることの
出来る粉体塗料を提供する。 【解決手段】 分子内に少なくとも1個の下記式(1)
で示されるプロペニルエーテル基を有し、数平均分子量
が500以上であり、かつ、ガラス転移点が20〜10
0℃であるプロペニルエーテル基含有樹脂(A)、およ
び、光カチオン重合開始剤(B)からなることを特徴と
する光硬化性粉体塗料用樹脂組成物。 CH3−CH=CH−O− (1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光カチオン重合性を
有する粉体塗料用樹脂組成物に関する。更に詳しくは、
熱安定性が良好で、しかも空気中の酸素の影響を受ける
ことなく紫外線等の活性エネルギー線の照射により短時
間で硬化する粉体塗料用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する関心が高まる
中、環境に対する影響の大きい有機溶剤の規制が強まっ
ている。塗料分野においてもこの動きは同様であり、脱
溶剤型塗料として粉体塗料は有力な候補として位置づけ
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
主流である熱硬化性粉体塗料は個体状の粉末塗料を塗装
後加熱溶融して連続皮膜を形成させつつ硬化反応を行わ
せるものであり、溶融流動化とほぼ同時に硬化反応が開
始するため溶融塗料の粘度が上昇し、十分に平滑な途膜
の仕上がりを得るのが難しいという欠点があった。この
問題の解決方法として粉体塗料の結着樹脂の分子量を低
下させることで塗料の溶融粘度を下げる方法があるが、
この方法では、分子量の低下に伴って粉体塗料の耐熱保
存性が悪化し、また、得られる塗膜の強度も低下すると
いう欠点があった。
【0004】本発明の目的は、上記現状に鑑み、耐熱保
存性および塗膜強度を犠牲にすることなく、平滑性に優
れた塗膜を得ることのできる粉体塗料用樹脂組成物を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、分子内に少なくとも1個の下記
式(1)で示されるプロペニルエーテル基を有し、数平
均分子量が500以上であり、かつ、ガラス転移点が2
0〜100℃であるプロペニルエーテル基含有樹脂
(A)、および、光カチオン重合開始剤(B)からなる
ことを特徴とする光硬化性粉体塗料用樹脂組成物; CH3−CH=CH−O− (1) 該組成物を含有してなることを特徴とする光硬化性粉体
塗料;並びに、該粉体塗料を被塗物に塗布し、加熱によ
り塗料を溶融平滑化させ、次いで光照射により硬化させ
ることを特徴とする塗膜形成方法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のプロペニルエーテル基含
有樹脂(A)(以下、このものを「樹脂(A)」とい
う)は、分子内に式(1)で示されるプロペニルエーテ
ル基を少なくとも1個、好ましくは2個以上、さらに好
ましくは5個以上有する。分子内に有するプロペニルエ
ーテル基が2個に満たない場合は、塗料に使用した際の
塗膜の強度が不十分となることがある。
【0007】上記樹脂(A)の数平均分子量は、通常5
00以上、好ましくは1000〜30000、さらに好
ましくは2000〜10000である。数平均分子量が
500に満たない場合、塗料に使用した際の塗膜の強度
が不十分となる。
【0008】上記樹脂(A)のガラス転移点(Tg)
は、通常20〜100℃、好ましくは30〜80℃、さ
らに好ましくは40〜60℃である。Tgが20℃より
低いと粉体塗料にした際、室温での粉体同士のブロッキ
ングが起こるなど、保存安定性が悪化し、100℃より
高いと塗膜の溶融平滑性が悪化する。
【0009】上記樹脂(A)の125℃における溶融粘
度は、通常1〜500Pa・s、好ましくは10〜20
0Pa・s、さらに好ましくは10〜100Pa・sで
ある。1Pa・sを下回ると溶融平坦化時にタレが生じ
て塗膜外観を損ない、500Pa・sを上回ると塗膜の
平滑性が悪化する。
【0010】上記樹脂(A)としては、ビニル系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂
およびエポキシ樹脂からなる群より選択された少なくと
も一種の主鎖を有するものとして、それぞれ、たとえ
ば、下記一般式(2)〜(7)で示される構造を有する
もの等が例示される。
【0011】
【化2】
【0012】以下、これらについて詳細に説明する。上
記一般式(2)で示される構造を有する樹脂(A1)
は、ポリビニル主鎖を有するものである。上記一般式
(2)中、aは2〜200の整数を表す。aが200を
超えると、通常は粘度が高くなり、光カチオン重合開始
剤(B)の溶解が困難になり、2未満であると、Tgが
低すぎ、粉体塗料とはなり得ない。好ましくは5〜15
0であり、より好ましくは20〜100である。Rは水
素原子又はメチル基を示す。Q1は水素原子、水酸基、
アルキル基、アリール基、ハロアルキル基、ハロアリー
ル基、アルコキシカルボニル基、アセトキシ基、又は、
−X−Z基を表す。本明細書中、−X−Z基は、−X−
Zで表される基(式中、Xは、2価の有機基を表す。Z
は、上記式(1)で示されるプロペニルエーテル基を表
す。)を表す。上記一般式(2)中のa個のQ1は同一
でも異なっていても良い。また、上記一般式(2)中の
a個のQ1のうちの少なくとも1個、好ましくは2個以
上が−X−Z基で置換されたものであり、5個以上が−
X−Z基で置換されたものであることがさらに好まし
い。
【0013】上記一般式(2)中のQ1の具体例として
は、水素原子;水酸基;メチル基、エチル基等のアルキ
ル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;クロロメ
チル基、クロロエチル基等のハロアルキル基;クロロメ
チルフェニル基、クロロエチルフェニル基、2,4,6
−トリクロロフェニル基、2,4,6−トリブロモフェ
ニル基等のハロアリール基;メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルコ
キシカルボニル基;アセトキシ基及び−X−Z基等が挙
げられる。
【0014】上記一般式(2)で示される構造を有する
樹脂(A1)を得る方法としては、例えば、対応する
アリルエーテル基を有するビニルモノマーを(共)重合
させて(ポリ)ビニル樹脂とし、その後、転位触媒
(C)によりプロペニル転位させる方法;対応するア
リルエーテル基を有するビニルモノマーをプロペニル転
位させてプロペニルエーテル基含有モノマーとした後、
このモノマーを(共)重合させる方法等が挙げられる。
【0015】上記プロペニル転位触媒(C)の例として
は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメ
トキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、
ナトリウム−t−ブトキシド等のアルカリ触媒;トリス
(トリフェニルフォスフィン)ルテニウム(II)クロ
ライド、トリス(トリフェニルフォスフィン)ルテニウ
ム(II)ブロマイド等のルテニウム触媒等が挙げられ
る。
【0016】上記転移触媒(C)を使用する場合、触媒
の仕込み比としてはアリルエーテル基の1モル当量に対
して通常0.01〜5モル当量の範囲、好ましくは0.
1〜2モル当量の範囲にすることにより高い反応促進効
果が得られる。
【0017】プロペニル転位時の反応溶媒は、使用して
も使用しなくてもよいが、使用する場合の溶媒として
は、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリ
ル、ブタノール、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、トルエン、キシレン、エチレングリコールジメチル
エーテル、ポリエチレングリコール(分子量が100〜
20000の化合物)等が挙げられる。転位反応温度は
通常30〜170℃、好ましくは60〜120℃であ
る。
【0018】転位後の単離精製法は公知の方法を採用で
きる。例えば、転位反応液を室温まで冷却後、トルエン
又はエーテルで有機層を抽出し、数回水洗することで触
媒を除き、有機層を濃縮することにより目的物を得る方
法;蒸留により目的物を単離する方法(モノマーの場
合)等挙げられるが、これらの方法に限定されるもので
はない。
【0019】上記アリルエーテル基を有するビニルモノ
マーは、例えば、アリルグリシジルエーテルとメタク
リル酸との開環エステル化反応;アリルアルコールと
(メタ)アクリル酸とのエステル化反応等により得るこ
とが出来る。開環エステル化触媒の例としてはジメチル
ベンジルアミン、テトラエチルアミン、トリフェニルホ
スフィン、トリメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、塩化コリン等が挙げられる。
【0020】上記ビニルモノマーの重合は公知の種々の
方法が採用可能であり、ラジカル開始剤を使用して有機
溶剤中で行われる溶液重合、あるいは、水を媒体として
行われる懸濁重合ないしは乳化重合により製造すること
ができる。
【0021】上記一般式(3)で示される構造を有する
樹脂(A2)は、ポリエステル主鎖を有するものであ
る。上記一般式(3)中、bは2〜200の整数を表
す。bが200を超えると、通常は粘度が高くなり、光
カチオン重合開始剤(B)の溶解が困難になり、2未満
であると、Tgが低すぎ、粉体塗料とはなり得ない。好
ましくは5〜150であり、より好ましくは20〜10
0である。A1は−X−Z基で置換された若しくは置換
されていないアルキレンジオールの残基、−X−Z基で
置換された若しくは置換されていないアリーレンジオー
ルの残基、又は、−X−Z基で置換された若しくは置換
されていないポリエーテルジオールの残基を表す。A2
は−X−Z基で置換された若しくは置換されていないア
ルキレン基、−X−Z基で置換された若しくは置換され
ていないアリーレン基、アルアルキレン基、又は、ハロ
アルキレン基を表す。一般式(3)中のb個のA1及び
b個のA2は、それぞれ同一でも異なっていても良い。
また、一般式(3)中のb個のA1及びb個のA2のうち
少なくとも1個、好ましくは2個以上が−X−Z基で置
換されたものであり、5個以上が−X−Z基で置換され
たものであることがさらに好ましい。
【0022】上記一般式(3)中のA1において、水酸
基を除いたものがA1に相当するジオールの具体例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオ
ール等のアルキレンジオール;カテコール、ビス(2
−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、ビスフェノールA等のアリーレンジ
オール;ポリ(オキシエチレン)ジオール、ポリ(オ
キシプロピレン)ジオール、ポリ(オキシテトラメチレ
ン)ジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加
物等のポリエーテルジオール、及び、これらのジオール
の水酸基以外の水素原子が−X−Z基で置換されたもの
等が挙げられる。また、グリセリン等の多価アルコール
の水酸基の一部が−X−Z基で置換されたジオール類
(グルセリンモノプロペニルエーテル等)も含まれる。
【0023】上記一般式(3)中の上記A2の具体例と
しては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ペン
チレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン
基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基等のアル
キレン基;メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ペ
ンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン
基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシ
レン基等のアルキレン基の水素原子が−X−Z基で置換
された基;ベンジレン基、1−フェニチレン基、2−フ
ェニチレン基、1−フェニルプロピレン基、2−フェニ
ルプロピレン基、3−フェニルプロピレン基等のアルア
ルキレン基;クロロエチレン基、ジクロロエチレン基、
ブロモエチレン基、クロロメチルエチレン基等のハロア
ルキレン基等が挙げられる。
【0024】上記一般式(3)で示される構造を有する
樹脂(A2)を得る方法としては、例えば、対応するア
リルエーテル基を有するジオールからなるジオール成分
とジカルボン酸ジメチルエステル(例えば、アジピン酸
ジメチル、コハク酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル
等)とを脱メタノール縮合させて、アリルエーテル基含
有ポリエステル樹脂とし、その後、転位触媒(C)によ
りプロペニル転位させる方法;アリルエーテル基を有す
るジオールを転位触媒(C)によりプロペニル転位さ
せ、このプロペニルエーテル基を有するジオールからな
るジオール成分とジカルボン酸ジメチルエステルとを脱
メタノール縮合させる方法等が挙げられる。
【0025】上記アリルエーテル基を有するジオール
は、例えば、アリルグリシジルエーテル2モルと、ビス
フェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF
等)1モルとを開環エーテル化反応により得ることが出
来る。開環エーテル化触媒の例としてはジメチルベンジ
ルアミン、テトラエチルアミン、トリフェニルホスフィ
ン、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、塩化
コリン等が挙げられる。反応温度は通常30〜170
℃、好ましくは60〜120℃である。
【0026】上記例中のプロペニル転位方法、単離方法
は一般式(2)の項で例示したものと同じ方法が使用で
きる。
【0027】上記一般式(4)で示される構造を有する
樹脂(A3)は、ポリエステル主鎖を有するものであ
る。上記一般式(4)中、cは、2〜200の整数を表
す。cが200を超えると、通常は粘度が高くなり、光
カチオン重合開始剤(B)の溶解が困難になり、2未満
であると、Tgが低すぎ、粉体塗料とはなり得ない。好
ましくは5〜150であり、より好ましくは20〜10
0である。A3は−X−Z基で置換されたアルキレン
基、−X−Z基で置換されたアリーレン基、アルアルキ
レン基、又は、ハロアルキレン基を表す。Lは炭素数4
〜10(好ましくは5〜7)のアルキレン基を表す。
【0028】上記一般式(4)中の上記A3の具体例と
しては、上記A1の具体例として例示したもののうちの
水酸基以外の水素原子が−X−Z基で置換されたジオー
ルの残基が挙げられる。
【0029】上記一般式(4)で示される構造を有する
樹脂(A3)を得る方法としては、例えば、対応するア
リルエーテル基を有するジオールにラクトンモノマー
(ε−カポロラクトン、γ−バレロラクトン等)を常法
により開環付加させ、その後アリルエーテル基をプロペ
ニル転移させる方法;プロペニルエーテル基を有するジ
オール(予めアリルエーテル基含有ジオールをプロペニ
ル転移させたもの)に上記ラクトン類を開環付加させる
方法等が挙げられる。
【0030】上記開環付加反応は、例えば、テトラブチ
ルチタネート等の触媒の存在下、通常100〜200
℃、好ましくは130〜180℃で行われる。
【0031】上記例中のプロペニル転位方法、単離方法
は一般式(2)の項で例示したものと同じ方法が使用で
きる。
【0032】上記一般式(5)で示される構造を有する
樹脂(A4)は、ポリウレタン主鎖を有するものであ
る。上記一般式(5)中、dは2〜200の整数を表
す。dが200を超えると、通常は粘度が高くなり、光
カチオン重合開始剤(B)の溶解が困難になり、2未満
であると、Tgが低すぎ、粉体塗料とはなり得ない。好
ましくは5〜150であり、より好ましくは20〜10
0である。A4はジイソシアネートからイソシアネート
基を除いた残基を表す。A5は、−X−Z基で置換され
た若しくは置換されていないアルキレンジオールの残
基、−X−Z基で置換された若しくは置換されていない
アリーレンジオールの残基、又は、−X−Z基で置換さ
れた若しくは置換されていない(ポリ)エーテルジオー
ルの残基、又は、−X−Z基で置換された若しくは置換
されていないポリエステルジオールの残基を表す。一般
式(5)中のd個のA4及びd個のA5は、それぞれ同一
でも異なっていても良い。また、一般式(5)中のd個
のA4及びd個のA5のうち少なくとも1個、好ましくは
2個以上が−X−Z基で置換されたものであり、5個が
−X−Z基で置換されたものであることがさらに好まし
い。
【0033】上記A4において、イソシアネート基を除
くとA4を与えるジイソシアネートの具体例としては、
トリレンジイソシアネート(TDI)、p−フェニレン
ジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、
1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,4
−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、1,5−テトラヒドロナフタリンジイソシアネー
ト、ナフタリン−1,5−ジイソシアネート、ビス(2
−メチル−3−イソシアナトフェニル)メタン、4,
4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI)等が挙げられる。
これらのうち好ましくは、TDI、MDI、IPDI、
TMXDI、水添MDIおよびHDIである。
【0034】上記A5において、水酸基を除くとA5を与
えるジオールの具体例としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4
−シクロヘキサンジオール等のアルキレンジオール;カ
テコール、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビスフェノール
A等のアリーレンジオール;ポリ(オキシエチレン)ジ
オール、ポリ(オキシプロピレン)ジオール、ポリ(オ
キシテトラメチレン)ジオール、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレ
ンオキサイド付加物等のポリエーテルジオール;ポリ
(エチレンアジペート)ジオール、ポリ(ブチレンイソ
フタレート)ジオール、ポリカプロラクトンジオール等
のポリエステルジオール;これらのジオールの水酸基以
外の水素原子が−X−Z基で置換されたもの等が挙げら
れる。
【0035】上記一般式(5)で示される構造を有する
樹脂(A4)を得る方法としては、例えば、対応するア
リルエーテル基を有するジオールからなるジオール成分
をジイソシアネートとウレタン化反応させて、アリルエ
ーテル基含有ポリウレタン樹脂とし、その後、転位触媒
(C)によりプロペニル転位させる方法;アリルエーテ
ル基を有するジオールを転位触媒(C)によりプロペニ
ル転位させ、その後、該ジオールからなるジオール成分
とジイソシアネートとウレタン化反応させる方法等があ
る。
【0036】上記例中のアリルエーテル基を有するジオ
ール成分の合成方法は一般式(3)の項で例示した方法
が挙げられ、プロペニル転位方法、単離方法は一般式
(2)の項で例示したものと同じ方法が使用できる。
【0037】上記一般式(6)で示される構造を有する
樹脂(A5)は、ポリアミド主鎖を有するものである。
上記一般式(6)中、eは2〜200の整数を表す。e
が200を超えると、通常は粘度が高くなり、光カチオ
ン重合開始剤(B)の溶解が困難になり、2未満である
と、Tgが低すぎ、粉体塗料とはなり得ない。好ましく
は5〜150であり、より好ましくは20〜100であ
る。A6、A7は、同一若しくは異なって、−X−Z基で
置換された若しくは置換されていないアルキレン基、−
X−Z基で置換された若しくは置換されていないアリー
レン基、アルアルキレン基、又は、ハロアルキレン基を
表す。一般式(6)中のe個のA6およびe個のA7は、
それぞれ同一でも異なっていても良い。また、一般式
(6)中のe個のA6およびe個のA7のうち少なくとも
1個、好ましくは2個以上が−X−Z基で置換されたも
のであり、5個以上が−X−Z基で置換されたものであ
ることがさらに好ましい。
【0038】上記一般式(6)中の上記A6、A7の具体
例としては、上記A2の具体例として例示したもの等が
挙げられる。
【0039】上記一般式(6)で示される構造を有する
樹脂(A5)を得る方法としては、例えば、対応するア
リルエーテル基を有するジアミン成分をジカルボン酸
(コハク酸、アジピン酸、テレフタル酸等)と脱水縮合
させて、アリルエーテル基含有ポリアミド樹脂とし、そ
の後、転位触媒(C)によりプロペニル転位させる方
法;アリルエーテル基を有するジアミン成分を転位触媒
(C)によりプロペニル転位させ、その後、ジカルボン
酸と脱水縮合させる方法等がある。
【0040】上記アリルエーテル基を有するジアミン成
分は、例えばアリルグリシジルエーテルとトリアミンと
を等モル反応させることにより得ることが出来る。
【0041】上記例中のプロペニル転位方法、単離方法
は一般式(2)の項で例示したものと同じ方法が使用で
きる。
【0042】上記一般式(7)で示される構造を有する
樹脂(A6)は、エポキシ樹脂主鎖を有するものであ
る。上記一般式(7)中、fは2〜200の整数を表
す。fが200を超えると、通常は粘度が高くなり、光
カチオン重合開始剤(B)の溶解が困難になり、2未満
であると、Tgが低すぎ、粉体塗料とはなり得ない。好
ましくは5〜150であり、より好ましくは20〜10
0である。A8は、−X−Z基で置換された若しくは置
換されていないアルキレンジオールの残基、−X−Z基
で置換された若しくは置換されていないアリーレンジオ
ールの残基、又は、−X−Z基で置換された若しくは置
換されていないポリエーテルジオールの残基を表す。A
9は、−X−Z基で置換された若しくは置換されていな
いアルキレン基、−X−Z基で置換された若しくは置換
されていないアリーレン基、アルアルキレン基、又は、
ハロアルキレン基を表す。R2、R3は水素原子、アルキ
ル基、アリール基、ハロアルキル基、ハロアリール基、
アルコキシカルボニル基、アシル基(アセチル基等)、
又は、−X−Z基を表す。一般式(7)中のf個のA8
及びf個のA9は、それぞれ同一でも異なっていても良
い。また、一般式(7)中のf個のR2及びf個のR
3は、それぞれ同一でも異なっていても良い。一般式
(8)中のg個のA9、g個のA10、f個のR2及びf個
のR3のうち少なくとも1個、好ましくは2個以上が−
X−Z基で置換されたものであり、5個以上が−X−Z
基で置換されたものであることがさらに好ましい。
【0043】上記一般式(7)中のR2、R3の具体例と
しては、水素原子;メチル基、エチル基等のアルキル
基;フェニル基、トリル基等のアリール基;クロロメチ
ル基、クロロエチル基等のハロアルキル基;クロロメチ
ルフェニル基、クロロエチルフェニル基、2,4,6−
トリクロロフェニル基、2,4,6−トリブロモフェニ
ル基等のハロアリール基;メトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルコキ
シカルボニル基;アセトキシ基及び−X−Z基等が挙げ
られる。
【0044】上記A8において、水酸基を除くとA8を与
えるジオールの具体例としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4
−シクロヘキサンジオール等のアルキレンジオール;カ
テコール、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビスフェノール
A等のアリーレンジオール;ポリ(オキシエチレン)ジ
オール、ポリ(オキシプロピレン)ジオール、ポリ(オ
キシテトラメチレン)ジオール、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレ
ンオキサイド付加物等のポリエーテルジオール;ポリ
(エチレンアジペート)ジオール、ポリ(ブチレンイソ
フタレート)ジオール、ポリカプロラクトンジオール等
のポリエステルジオール;これらのジオールの水酸基以
外の水素原子が−X−Z基で置換されたもの等が挙げら
れる。
【0045】上記一般式(7)中の上記A9の具体例と
しては、上記A2の具体例として例示したもの等が挙げ
られる。
【0046】上記一般式(7)で示される構造を有する
樹脂(A6)を得る方法としては、例えば、対応するア
リルエーテル基を有するジグリシジルエーテル成分を開
環反応させて、アリルエーテル基含有エポキシ樹脂と
し、その後、転位触媒(C)によりプロペニル転位させ
る方法;アリルエーテル基を有するジグリシジルエーテ
ル成分を転位触媒(C)によりプロペニル転位させ、そ
の後、開環反応させてエポキシ樹脂を得る方法等があ
る。
【0047】上記アリルエーテル基を有するジグリシジ
ルエーテル成分は、例えば、一般式(3)で例示したア
リルエーテル基を有するジオール成分とエピクロルヒド
リンとをアルカリ存在下にジグリシジルエーテル化させ
ることにより得ることが出来る。
【0048】上記例中のプロペニル転位方法、単離方法
は一般式(2)の項で例示したものと同じ方法が使用で
きる。
【0049】上記一般式(2)〜(7)で示される構造
を有する樹脂(A)は、上記式(1)で示されるプロペ
ニルエーテル基を、その主鎖の側鎖、及び、その主鎖の
両末端のうち、少なくともいずれかにおいて有してい
る。その数は一分子中少なくとも1個、好ましくは2個
以上であり、さらに好ましくは5個以上である。
【0050】上記一般式(2)〜(7)で示される構造
を有する樹脂(A)はプロペニルエーテル基に加えて
(メタ)アクリロイル基を有していてもよい。
【0051】本発明で用いられる光カチオン重合開始剤
(B)としては、公知の光カチオン重合開始剤が使用で
きる。例えば、トリフェニルホスホニウムヘキサフルオ
ロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムホスフェ
ート、P−(フェニルチオ)フェニルジフェニルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート、P−(フェニル
チオ)フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート、4−クロルフェニルジスルフェニルジス
ルフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、
4−クロルフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフル
オルアンチモネート、ビス[4−ジフェニル−スルフォ
ニオ)フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサフルオロフ
ォスフェート、ビス[4−ジフェニル−スルフォニオ)
フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモ
ネート、(2,4−シクロペンタジエン−1−イル)
[(1−メチルエチル)ベンゼン]−Fe−ヘキサフル
オロホスフェート等を挙げることができる。
【0052】本発明の組成物を使用する光硬化性粉体塗
料の製造方法については特に制限はないが、たとえば、
クリア系粉体塗料の場合、所定割合の(A)、(B)お
よび必要によりその他の添加物をヘンシェルミキサー等
で予備混合した後、これらの混合物を押し出し機等の混
練装置で通常70〜140℃、好ましくは80〜120
℃の温度で溶融混合して均一化し、次いで冷却して固化
させる。得られる固体を公知の方法で粉砕し、粗大粒子
のもの、好ましくは0.1mm以上の粒度のものを分級
除去することでクリア系の粉体塗料が得られる。エナメ
ル系の場合、上記予備混合時に、例えば白色塗料の場合
には、酸化チタンを(A)に対して20〜40%混合
し、上記と同様の操作をすることで白色のエナメル粉体
塗料が得られる。
【0053】(A)と(B)の配合比率は、(A)の光
重合性官能基の含有量、その種類等によって適宜選択で
きるが、(B)の量は(A)と(B)の合計重量に対し
て通常0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜5重
量%である。
【0054】また、本発明の組成物からなる光硬化性粉
体塗料は、必要により公知の光カチオン重合増感剤、熱
安定剤、レベリング剤およびその他の添加剤を含有する
ことができる。光カチオン重合増感剤としては、例え
ば、ペリレン、ピレン、アントラセン、コロネン、フェ
ノチアジン等の芳香族化合物を挙げることができる。
【0055】被塗物に塗布された本発明の粉体塗料の溶
融・平滑化工程で用いられる熱源としては、赤外線、遠
赤外線、電磁波および熱風等が適宜使用でき、好ましい
のは赤外線、遠赤外線および熱風である。
【0056】なた、塗膜の光硬化工程で用いられる光源
としては、水銀灯(低圧、高圧、超高圧)、水素ラン
プ、重水素ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、
カーボンアーク灯、蛍光灯、HeーCdレーザー等が適
宜使用でき、好ましいのは高圧水銀灯である。また、光
の波長は通常200〜750nm、好ましくは200〜
450nmであり、光照射量は通常10〜1000mJ
/cm2、好ましくは100〜500mJ/cm2であ
る。
【0057】つぎに本発明の光硬化性粉体塗料を用いた
塗膜形成方法について具体的に説明する。光硬化性粉体
塗料を公知の粉体塗料塗装機(例えば静電塗装機)を用
いて被塗物に塗装し、赤外線等の熱源を用いて通常13
0〜220℃、好ましくは140〜180℃に加熱して
塗料を溶融・平坦化させた後、続いて高圧水銀灯等によ
り通常0.5〜60秒間、好ましくは1〜20秒間紫外
線照射を行い、光硬化を行うことにより硬化塗膜が形成
される。したがって、溶融・平坦化および塗膜の硬化に
要する時間が、従来の熱硬化型粉体塗料の場合(通常2
0〜30分)に比べ大幅に短縮できる。
【0058】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明するが
本発明はこれに限定されるものではない。以下におい
て、部は重量部を示す。
【0059】[光カチオン重合性官能基を有するモノマ
ーの合成] 製造例1 温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応
槽中に、ヒドロキシエチルメタクリレート130部
(1.0モル)および反応促進剤「ルベアックDMP−
30」〔2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)
フェノール:ナカライテスク株式会社製〕0.2部を仕
込み、100℃に昇温後、窒素ガスを液中バブリング
下、攪拌しつつグリシジルプロペニルエーテル114部
(1.0モル)を2時間かけて滴下した。更に100℃
で2時間反応せしめプロペニルエーテル基をもつビニル
系モノマー(a−1)244部を得た。このものはIR
およびNMR分析により下記構造を有する化合物である
ことを確認した。
【0060】製造例2 温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応
槽中に、ビスフェノールA228部(1.0モル)およ
び反応促進剤「ルベアックDMP−30」0.4部を仕
込み、100℃まで昇温し、窒素液中バブリング下、攪
拌しながらグリシジルプロペニルエーテル228部
(2.0モル)を2時間かけて滴下した。更に100℃
で4時間反応せしめプロペニルエーテル基を有する2官
能のアルコール(a−2)456部を得た。このもの
は、IRおよびNMR分析により下記式(8)の構造を
有することを確認した。
【0061】
【化3】
【0062】[光カチオン重合性基含有樹脂の合成] 製造例3 1リットルのガラス製オートクレーブ中にキシレン20
0部およびイソプロピルアルコール200部を仕込み、
十分に窒素置換して100℃に昇温後、攪拌しつつメチ
ルメタクリレート210部、スチレン125部、製造例
1で得たビニル系モノマー(a−1)165部およびア
ゾビスイソブチロニトリル15部の混合物を1時間かけ
て滴下した。滴下終了後同温度で1時間保持することに
よって重合を完結させた後キシレンおよびイソプロピル
アルコールを留去し、プロペニルエーテル基含有ビニル
樹脂(A−1)を得た。(A−1)のTgは55℃、数
平均分子量は5400、重量平均分子量12000、1
25℃における溶融粘度は40Pa・sであった。
【0063】製造例4 温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応
槽中に、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加
物(水酸基価320)400部、製造例3で得た2官能
アルコール(a−2)370部、テレフタル酸ジメチル
230部およびジブチルチンオキサイド4部を仕込み、
常圧で180℃で4時間反応し、さらに10〜15mm
Hgの減圧で3時間反応せしめ、プロペニルエーテル基
含有ポリエステル樹脂(A−2)924部を得た。(A
−2)のTgは54℃、数平均分子量は5000、重量
平均分量は12000、125℃における溶融粘度は4
0Pa・sであった。
【0064】実施例1 製造例3で得られたプロペニルエーテル基含有ビニル樹
脂(A−1)100部に光カチオン重合開始剤「UVI
−6990」(ユニオンカーバイド社製)1部および塗
面調整剤「モダフロー」(モンサント社製)1部を加
え、100℃で加熱ニーダーを用いて混練し、冷却後、
粒径20〜150μmに粉砕しクリアー粉体塗料を得
た。得られた粉体塗料を静電粉体塗装機「PG−1」
(松尾産業製)を用いて、燐酸亜鉛処理鋼板に静電塗装
を行い、塗装板を160℃で10分間加熱し、次いで紫
外線ランプで紫外線照射(80W、距離10cm、3秒
間)し、塗膜厚80μmの硬化塗膜板を得た。
【0065】実施例2 実施例1において、(A−1)に代えて製造例4で得ら
れたプロペニルエーテル基含有ポリエステル樹脂(A−
2)を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、塗膜
厚80μmの硬化塗膜板を得た。
【0066】[評価]実施例で得た各粉体塗料および硬
化塗装板について、下記項目の試験を行い、その評価結
果を表1に示した。 (1)粉体塗料の貯蔵安定性 温度40℃、湿度60%RHの環境下に1週間放置し、
粒子間のブロッキングの状態を目視により確認した。ブ
ロッキングの発生のないものを良好、ブロッキングの発
生したものを不良とした。 (2)レベリング性(平滑性) 塗膜表面の平滑性を目視で確認した。 (3)エリクセン値 JIS−K−5400 8.2.1に準拠した。なお、
この評価では、5mm以上が実用可能範囲である。 (4)耐衝撃性 JIS−K−5400 8.3.2デュポン式に準拠し
た。おもりの重量は、500gのものを用いた。なお、
この評価では、30cm以上が実用可能範囲である。 (5)鉛筆硬度 JIS−K−5400 8.4.2に準拠した。なお、
この評価では、F以上が実用可能範囲である。 (6)碁盤目試験 JIS−K−5400 8.5.2に準拠した。塗膜に
刻んだ碁盤目を100個のテープ剥離後の残存数を評価
値とした。
【0067】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 実施例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 粉体物性 貯蔵安定性 良好 良好 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 塗膜特性 レベリング性 良好 良好 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− エリクセン(mm) 8 8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 耐衝撃性 (cm) 45 45 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 鉛筆硬度 2H H −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 碁盤目試験 100/100 100/100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0068】
【発明の効果】本発明のプロペニルエーテル基含有樹脂
を用いた光硬化性粉体塗料は、熱溶融と硬化反応とを完
全に分離することが可能であり、表面平滑性の優れた塗
膜を仕上げることができる。また、熱硬化と比べて硬化
時間が短くなるため、従来の熱硬化性粉体塗料に比べ塗
装時間が大幅に短縮できる。従って、塗膜外観の高性能
化、塗装時間の短縮化が切望される粉体塗料を用いた種
々の塗装用途に有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に少なくとも1個の下記式(1)
    で示されるプロペニルエーテル基を有し、数平均分子量
    が500以上であり、かつ、ガラス転移点が20〜10
    0℃であるプロペニルエーテル基含有樹脂(A)、およ
    び、光カチオン重合開始剤(B)からなることを特徴と
    する光硬化性粉体塗料用樹脂組成物。 CH3−CH=CH−O− (1)
  2. 【請求項2】 プロペニルエーテル基含有樹脂(A)が
    分子内にプロペニルエーテル基を側鎖に有する請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 プロペニルエーテル基含有樹脂(A)
    が、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
    脂、ポリアミド樹脂およびエポキシ樹脂からなる群より
    選択される少なくとも1種の主鎖を有する樹脂である請
    求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 プロペニルエーテル基含有樹脂(A)が
    下記一般式(2)〜(7)のいずれかで示される構造を
    有する樹脂である請求項2または3記載の組成物。 【化1】 式(2)中、aは、2〜200の整数を表す。Q1は水
    素原子、水酸基、アルキル基、アリール基、ハロアルキ
    ル基、ハロアリール基、アルコキシカルボニル基、アセ
    トキシ基、又は、−X−Z基を表す。R1は水素原子、
    又はメチル基を表す。Xは、2価の有機基を表す。Z
    は、下記式(1)で示されるプロペニルエーテル基を表
    す。 CH3−CH=CH−O− (1) 式(3)中、bは、2〜200の整数を表す。A1は−
    X−Z基で置換された若しくは置換されていないアルキ
    レンジオールの残基、−X−Z基で置換された若しくは
    置換されていないアリーレンジオールの残基、又は、−
    X−Z基で置換された若しくは置換されていないポリエ
    ーテルジオールの残基を表す。A2は−X−Z基で置換
    された若しくは置換されていないアルキレン基、−X−
    Z基で置換された若しくは置換されていないアリーレン
    基、アルアルキレン基、又は、ハロアルキレン基を表
    す。式(4)中、cは、2〜200の整数を表す。A3
    は−X−Z基で置換されたアルキレン基、−X−Z基で
    置換されたアリーレン基、アルアルキレン基、又は、ハ
    ロアルキレン基を表す。Lは炭素数4〜10のアルキレ
    ン基を表す。式(5)中、dは、2〜200の整数を表
    す。A4は、ジイソシアネートの残基を表す。A5は、−
    X−Z基で置換された若しくは置換されていないアルキ
    レンジオールの残基、−X−Z基で置換された若しくは
    置換されていないアリーレンジオールの残基、−X−Z
    基で置換された若しくは置換されていない(ポリ)エー
    テルジオールの残基、又は、−X−Z基で置換された若
    しくは置換されていないポリエステルジオールの残基を
    表す。式(6)中、eは、2〜200の整数を表す。A
    6、A7は、同一若しくは異なって、−X−Z基で置換さ
    れた若しくは置換されていないアルキレン基、−X−Z
    基で置換された若しくは置換されていないアリーレン
    基、アルアルキレン基、又は、ハロアルキレン基を表
    す。式(7)中、fは、2〜200の整数を表す。
    2、R3は、同一若しくは異なって、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、ハロアルキル基、ハロアリール基、
    アルコキシカルボニル基、アシル基、又は、−X−Z基
    を表す。A8は、−X−Z基で置換された若しくは置換
    されていないアルキレンジオールの残基、−X−Z基で
    置換された若しくは置換されていないアリーレンジオー
    ルの残基、又は、−X−Z基で置換された若しくは置換
    されていないポリエーテルジオールの残基を表す。A9
    は、−X−Z基で置換された若しくは置換されていない
    アルキレン基、−X−Z基で置換された若しくは置換さ
    れていないアリーレン基、アルアルキレン基、又は、ハ
    ロアルキレン基を表す。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の組成物を含有してな
    ることを特徴とする光硬化性粉体塗料。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の粉体塗料を被塗物に塗布
    し、加熱により塗料を溶融平滑化させ、次いで光照射に
    より硬化させることを特徴とする塗膜形成方法。
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