JPH10183155A - アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法 - Google Patents
アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法Info
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Abstract
能とするアルミニウム又はその合金板の圧延方法を提供
する。 【解決手段】 a)鉱物油、b)脂肪酸若しくはそのモ
ノエステル又は油脂:3乃至30重量%、c)C4〜C
18アルキル又はアルケニル(亜)リン酸エステル:0.
5乃至10重量%、d)一般式 (R1は水素又はメチル基、R2とR3は水素又はC1〜
3のアルキル基、mは0か1、nは1〜3の整数を示
す)の単量体と(メタ)アクリルアミド及び/又は(メ
タ)アクリル酸塩との平均分子量1万〜100万の共重
合物の有機酸塩:0.1〜10重量%を含有する水分散
型熱間圧延油組成物を使用してアルミニウム又はその合
金板を熱間圧延する際に、組成物中の油分濃度をρ
(%)として、水分中のアルカリ及びアルカリ土類総陽
イオン金属濃度η(ppm)を≦0.25ρに制御す
る。
Description
品質性及び乳化安定性が優れた水分散型のアルミ用熱間
圧延油を使用した圧延方法に関する。
熱間圧延においては、圧延板表面から圧延ロール表面へ
アルミニウムが移着して、ロールコーティング層がロー
ル表面に形成されるため、圧延板はロールコーティング
層と接触しつつ圧延されることになる。従って、圧延板
の表面品質はロールコーティング層の性状によって左右
される。また、熱間圧延時に発生した板の表面欠陥は冷
間圧延後の板表面品質にも影響するので、熱間圧延にお
けるロールコーティング層の性状は極めて重要といえ
る。ロールコーティング層の性状は、圧延諸条件(板材
質、板温度、ブラシロール操業条件等)と圧延油により
変化する。従って、圧延油の選択は、ロールコーティン
グ層を制御する上で不可欠なものである。
なるため、圧延油はエマルションの形で使用されてい
る。このため、従来、アルミニウム又はアルミニウム合
金の熱間圧延油としては、一般に、鉱物油を基油とし
て、脂肪酸、油脂及び脂肪酸エステル等の油性向上剤、
極圧剤、防錆剤及び酸化防止剤等を配合し、これを主に
陰イオン性界面活性剤で乳化し、通常3乃至10%濃
度、油粒径1乃至3μmの乳化型エマルションが使用さ
れている。
圧延油に要求される性能としては、潤滑性、ロールコー
ティング性、表面品質性、乳化安定性、作業性及び排水
処理性等が挙げられ、特に近年の大量生産化とアルミニ
ウム圧延品の高品質指向から、潤滑性、表面品質性及び
乳化安定性等の熱間圧延油に対する要求は益々高くなっ
てきている。
ルミニウム又はアルミニウム合金用熱間圧延油は、前述
の要求の全てを充分に満足するものではない。
添加量を選ぶことによって潤滑性を制御していたが、こ
のような乳化剤を使用した熱間圧延油においては、潤滑
性と乳化安定性とは相反する傾向を示し、両性能を共に
満足させることはできない。即ち、従来の圧延油では潤
滑性を増すと、乳化安定性は低下し、その結果潤滑性の
経時安定性が低下するため、板表面の品質安定性が問題
となる一方、乳化安定性を増すと、充分な潤滑性は得ら
れず、その結果板表面に種々の欠陥を発生するという問
題点がある。
乳化安定性を両立させるために、例えば、特公昭62−
14599号公報にみられる圧延油組成物が提案されて
いる。この圧延油組成物においては、潤滑性及び乳化安
定性は確かに両立し、それなりに従来技術にない利点を
備えているが、得られる圧延板の表面品質は必ずしも充
分ではない。
0795号公報が提案されている。しかし、これは本質
的には特公昭62−14599号公報に記載の技術と同
質であり、その選択範囲の中から、潤滑性を犠牲にした
上で表面品質性を向上させたものである。このように、
従来の潤滑油では、アルミニウム圧延における大量生産
化と高品質指向に対応することが困難である。
ウム及びアルミニウム合金用熱間圧延油が有する問題点
を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定の潤滑油成分
を特定の単量体の共重合物の有機酸塩を使用して水中に
乳化分散させることにより、潤滑性、乳化安定性及び板
表面品質性を同時に満足しつつ、長期使用時の熱劣化に
よる性能低下の問題が改善されることを見いだし、先に
特許出願した(特開平7−150189号公報)。
油組成物は所期の目的は達成したものの、この熱間圧延
油組成物を使用した圧延においては、潤滑不足による焼
き付きが発生することがあった。
のであって、潤滑不足による焼き付きも無い安定した圧
延を可能とするアルミニウム又はアルミニウム合金板の
圧延方法を提供することを目的とする。
ム又はアルミニウム合金板の圧延方法は、カチオン系の
高分子化合物を混合した水分散型熱間圧延油組成物を使
用するアルミニウム又はアルミニウム合金板を熱間圧延
する方法において、前記水分散型熱間圧延油組成物中の
油分濃度をρ(%)、水分中のアルカリ及びアルカリ土
類の総陽イオン金属濃度をη(ppm)としたとき、水
分中のアルカリ及びアルカリ土類の総陽イオン金属濃度
ηをη≦0.25ρの範囲に制御することを特徴とす
る。
水分散型熱間圧延油組成物は、特開平7−150189
号公報に開示された発明に係るものであり、この潤滑油
の使用に際して、水分中のアルカリ及びアルカリ土類の
総陽イオン金属濃度をη(ppm)としたとき、水分中
のアルカリ及びアルカリ土類の総陽イオン金属濃度ηを
η≦0.25ρの範囲に制御することにより、潤滑不足
による焼き付きも無く、過潤滑及び長期使用による板表
面の圧延油切り性の悪化も無い安定した圧延が可能とな
る。
(a)粘度80cSt(40℃)以下の鉱物油に、
(b)炭素数10乃至22の脂肪酸、油脂、及び炭素数
10乃至22の脂肪酸と炭素数1乃至22のアルコール
類とのモノエステルからなる群から選択された1種又は
2種以上の化合物:3乃至30重量%、(c)アルキル
基又はアルケニル基の炭素数が4乃至18であるアルキ
ル若しくはアルケニルリン酸エステル又はアルキル若し
くはアルケニル亜リン酸エステル:0.5乃至10重量
%、(d)下記一般式(1)
水素原子又は炭素数1乃至3のアルキル基を、mは0又
は1の整数を、nは1乃至3の整数を示す)で表される
単量体の1種以上と(メタ)アクリルアミド及び/又は
(メタ)アクリル酸塩との共重合物であって、平均分子
量が10,000乃至1,000,000の範囲にある
高分子化合物の一般式(2)
シアルキル基。カルボキシアルキル基又はカルボキシル
基を示す)で表される有機酸塩:0.1乃至10重量%
を含有する組成を有する。
った結果、この熱間圧延油組成物を使用した圧延におい
ては、熱間圧延油組成物の油分濃度をρ(%)とする
と、この熱間圧延油組成物中の水分の陽イオン金属濃度
が0.25ρ(ppm)を超える場合には潤滑不足によ
る焼き付きが発生することが判明した。
分子化合物を混合した水分散型熱間圧延油を使用して熱
間圧延すると、熱間圧延油組成物中の油分濃度ρ(%)
に対して、水分中のアルカリ及びアルカリ土類からなる
陽イオン金属の総量の濃度η(ppm)がη≦0.25
ρになるように陽イオン濃度を制御することにより、潤
滑不足による焼き付きがなく、過潤滑及び長期使用によ
る板表面の圧延油切り性の悪化がない安定した圧延が可
能になる。
型エマルションとした熱間圧延油を使用して熱間圧延す
ると、熱間圧延油中のカチオン系高分子化合物が油分中
の脂肪酸に引き寄せられて油周りにコロイド膜を生成す
る。しかし、Na+等の水分中のアルカリ及びアルカリ
土類陽イオン金属が0.25ρ(ppm)以上の濃度で
存在すると、脂肪酸と反応し油中の脂肪酸が除かれ、脂
肪酸が不足した油にはカチオン系の高分子化合物が引き
寄せられず、油粒周りにコロイド膜が生成しない。コロ
イド膜を失った油粒は他の油粒と合一化し、クーラント
タンク上層部に浮遊し、油分離を引き起こし、使用油の
油粒径が小径化し、使用油の油分濃度が低下し、板への
油付着量が不足して焼き付けが発生する。
ルカリ及びアルカリ土類からなる総陽イオン金属濃度を
制御することにより、適度な使用油の油粒径及び粘度が
得られる。また、アニオン活性剤生成による油粒径の小
径化も無く、潤滑不足による焼き付けも無く、長期使用
時の油劣化による板表面の圧延油切り性の悪化も無く、
安定した圧延が可能になる。
ミニウム合金用熱間圧延油組成物について詳細に説明す
る。
成分である鉱物油としては、例えばスピンドル油、マシ
ン油、タービン油、シリンダー油、ニュートラル油等が
挙げられるが、耐熱性及び潤滑性の点から、パラフィン
系鉱物油がより好ましい。鉱物油の粘度は80cSt
(40℃)以下であることが必要であり、80cStを
超えると板表面の品質が低下してしまう。この(a)成
分は基油であり、その配合量は特に制限されないが、3
8〜96.4重量%、特に60〜85重量%が好まし
い。
脂、豚脂、ナタネ油、ヒマシ油、パーム油、ヤシ油等の
動植物油脂が挙げられる。炭素数10〜22の脂肪酸と
しては、カプリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸、エルカ酸等が挙げられる。
脂肪酸モノエステルとしては、炭素数10〜22の脂肪
酸と炭素数1〜22の脂肪族1価アルコール、エチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、グリセリン等とのモノエステル、より具体的に
はカプリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸
ラウレート、エルカ酸2−エチルヘキシル、ペンタエリ
スリトールモノオレート、グリセリンモノオレート等が
挙げられる。これらの(b)成分は油性向上剤として作
用するものであり、単独で又は2種以上を組み合わせて
使用することができる。またその添加量は3〜30重量
%、より好ましくは10〜25重量%であり、3重量%
未満では潤滑性が低下し、30重量%を超えると板表面
の品質が低下する。また、油脂を配合する場合は、油脂
の添加量は20重量%までとするのがより好ましい。
ニルリン酸エステル又はアルキル若しくはアルケニル亜
リン酸エステルは、アルキル又はアルケニル基の炭素数
が4〜18のものであり、その具体例としてジブチルホ
スフェート、モノオクチルホスフェート、トリオレイル
ホスフェート、トチブチルホスファイト、ジイソオクチ
ルホスファイト、トリオレイルホスファイト等が挙げら
れる、モノ−、ジ−、又はトリエステルのうち、特にモ
ノ−、ジエステルであるアルキル若しくはアルケニルア
シッドホスフェート又はアルキル若しくはアルケニルア
シッドホスファイトが好ましい。この添加量は0.5〜
10重量%、より好ましくは1〜5重量%であり、0.
5重量%未満では板表面の品質の向上はなく、10重量
%を超える添加では、増量による板表面の品質の向上は
期待できない。
式(1)の単量体と(メタ)アクリルアミドとの共重合
体、一般式(1)の単量体と(メタ)アクリル酸塩との
共重合体、一般式(1)の単量体(メタ)アクリルアミ
ドと(メタ)アクリル酸塩との共重合体等が挙げられ
る。このうち、一般式(1)の単量体と(メタ)アクリ
ルアミドと(メタ)アクリル酸塩とのモル比は、50〜
90:0〜20:10〜50が特に好ましい。
は、m=1のものとしてジメチルアミノエチルアクリル
アミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエ
チルアミノメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチ
ルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリ
ルアミド、ジエチルアミノメチルメタクリルアミド等が
m=0のものとして、アリルアミン、ジメチルアミノメ
チルエチレン、ジエチルアミノメチルエチレン、ジメチ
ルアミノメチルプロペン、ジエチルアミノメチルプロぺ
ン等が挙げられるが、このうちm=1のものが特に好ま
しい。また、特に好ましい単量体(1)の具体例として
は、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミドが挙げられる。
アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カリウム等
の(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、(メタ)アクリ
ル酸モノエタノールアミン塩、(メタ)アクリル酸ジエ
タノールアミン塩、(メタ)アクリル酸トリエタノール
アミン塩等の(メタ)酸有機アミン塩が挙げられる。
子量が10,000〜1,000,000の範囲にある
ことが必要であり、平均分子量がこの範囲に満たないと
乳化安定性が劣り、この範囲を超えると高分子化合物自
体の安定性が劣ったり、高粘度となって取り扱いが困難
となるため好ましくない。より好ましい平均分子量は3
0,000〜300,000である。
ける必須の有機酸を示す一般式(2)中、R4としては
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のヒドロキシ
アルキル基、アルキル部の炭素数が1〜5のカルボキシ
アルキル基及びカルボキシル基が挙げられ、このうち炭
素数1〜5のヒドロキシアルキル基が特に好ましい。R
4COO-の具体例としては、酢酸イオン、プロピオン酸
イオン、酪酸イオン、吉草酸イオン、カプロン酸イオ
ン、グリコール酸イオン、乳酸イオン、ヒドロアクリル
酸イオン、シュウ酸イオン、マロン酸イオン、コハク酸
イオン、グルタル酸イオン、アジピン酸イオン等が挙げ
られるが、特にグリコール酸イオン、乳酸イオン、ヒド
ロアクリル酸イオンが好ましい。
(1)の単量体を重合し、その後一般式(2)の有機酸
で中和するのが好ましいが、一般式(1)の単量体を一
般式(2)の有機酸で予め中和したものを使用して重合
させてもよい。例えば、ジメチルアミノプロピルメタク
リルアミドのグリコール酸中和物を他の共重合単量体と
重合することによって(d)成分を得ることもできる。
2種以上を組み合わせて使用することができ、熱間圧延
油組成物全量に対して0.1〜10重量%、好ましくは
0.5〜5重量%になるように配合される。10重量%
を超える場合は、耐圧荷重性能が小さくなって耐焼付き
性の低下を招き、好ましくない。
金用熱間圧延油組成物には、上記成分の他に必要に応じ
て公知の添加剤、例えば防錆・防食剤、酸化防止剤及び
初期乳化性を向上させるための乳化剤等を添加すること
もできる。
コハク酸及びその誘導体、オレイン酸等の脂肪酸、ソル
ビタンモノオレート等のエステル、その他のアミン類等
を用いることができ、これらは圧延油組成物全量に対し
て2重量%まで添加することができる。
−ジtert−ブチル−p−クレゾール等のフェノール
系化合物、フェニル−α−ナフチルアミン等の芳香族ア
ミン等を用いることができる。これらは圧延油組成物全
量に対して5重量%まで添加することができる。
トリエタノールアミン塩、石油スルホネートナトリウム
塩等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル等の非イオン性界面活性剤等を用い
ることができ、これらは圧延油組成物全量に対して2重
量%まで添加することができる。
金用熱間圧延油組成物を使用するに際しては、該組成物
を水で希釈する。この際の希釈割合は特に限定されない
が、通常該組成物濃度が1〜30重量%となるようにす
ることが好ましい。
分子化合物等の持つ電気的凝集効果、立体障害効果、保
護コロイド効果、高耐熱性能により、適度な粒径を持
ち、熱間圧延のような過酷な使用条件下においてもその
均一な乳化分散性及び粒径分布を長期間安定に保つこと
ができるため、初期の良好な圧延潤滑性を長期間維持で
きる。また、(b)成分の油性向上剤のロールコーティ
ング制御効果及び(d)成分の高分子化合物の持つ均一
濡れ効果により、ロールコーティングが均一で薄いもの
になるため、均一で欠陥の少ない板表面が得られる。
と比較して具体的に説明する。下記式にてに示すカチオ
ン系高分子化合物を混合した熱間圧延油組成物を使用し
て、入側板厚;500mm、板幅;1300mmのアル
ミニウムコイル(JIS5000系材)を4段圧延機
(ワークロール径;965mm、ワークロールバレル
長;3900mm、バックアップロール径;1590m
m、バックアップバレル長;3900mm)の1スタン
ドリバースで圧延した。
下率;30乃至60%、材料温度;400℃、パス数;
10パスである。また、原子吸光式測定器により水分中
のNaイオン金属濃度を測定した。そして、水分中のN
aイオン金属濃度を種々変更設定して、圧延実験を行
い、板表面品質性を測定した。
る。 (a)成分;パラフィン系鉱物油(30cSt/40℃) 69.5重量% (b)成分;オレイン酸 20.0重量% (c)成分;オレイル酸ラウリル 5.0重量% (d)成分;ジブチルホスフェート 2.5重量% (e)成分;高分子分散剤 [ジエチルアミノプロピルアミド/アクリルアミド /アクリル酸カリウム=70/10/20の 共重合物のコハク酸 中和物(Mw=30万)]1.0重量% その他 ;酸化防止剤 1.0重量% 防錆・防食剤 1.0重量% 計100.0重量%。
度をとり、縦軸に水分中のNaイオン濃度をとって、熱
間圧延油組成物中の油分濃度及び水分中のNaイオン濃
度と板表面性状との関係を示すグラフ図である。図1に
おいて、アルミニウム圧延時に焼き付き及び油残りが無
い良好な板表面性状が得られた場合を○印で表わし、焼
き付きが発生した場合を×印で表わした。図1に示すよ
うに、水分中のNaイオン濃度濃度をη(ppm)が熱
間圧延油組成物の油分濃度をρ(%)に対し、η≦0.
25ρの関係にある場合に、焼き付き及び油残りが無い
良好な板表面性状が得られた。
水分中のNaイオン濃度(ppm)をとり、縦軸に板表
面不良発生数(本/月)をとって、油分濃度が2%の場
合の両者の関係を示すグラフ図である。図2に示すよう
に、熱間圧延油組成物中の水分中のNaイオン濃度が0
乃至0.5ppmの場合に、焼き付き及び圧延油残りの
いずれも少なく、板表面不良発生数が極めて少ない。こ
れに対し、熱間圧延油組成物中の水分中のNaイオン濃
度が0.5ppmを超えると、焼き付きが増大した。
明による圧延法によって、板表面品質及び圧延潤滑性が
著しく向上し、安定した圧延ができた。
アルカリ及びアルカリ土類からなる総陽イオン金属濃度
を所定範囲に制御することによって、アルミニウム又は
アルミニウム合金用熱間圧延油組成物の基本特性である
板表面安定性、圧延荷重の安定化、スリップ性の防止効
果、油原単位の低減等を有効化することができる。よっ
て、従来の圧延油を使用した圧延方法に比べて油のクー
ラントタンク上層部への浮上による板表面の焼き付きが
無く、建浴初期においても潤滑性が極めて優れており、
建浴直後から高強度材の圧延が可能になる。また、乳化
性の長期安定性及びロールコーティング制御性が優れて
いるため、長期使用時でも従来の圧延油のような咬み込
み不良又はスリップ疵の発生もなく、優れた板表面品質
性を長期安定的に得ることができる。また、カチオン系
高分子化合物の機能により、タンク、ミル周辺等のハウ
ジングの汚れが改善され、排水処理性も優れている。更
に、カチオン系高分子化合物の機能により、バクテリア
の発生を防止できるため、粒子径の過大化がなく、油粒
径制御安定性が優れている。
ウム合金板の圧延方法によれば、水分中のアルカリ及び
アルカリ土類からなる総陽イオン金属濃度ηをη≦0.
25ρの範囲に制御したので、潤滑不足による焼き付け
が防止される。これにより、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金板の安定した圧延が可能となる。
aイオン濃度と板表面性状との関係を示すグラフ図であ
る。
と、板表面の不良発生数との関係を示すグラフ図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)粘度80cSt(40℃)以下の
鉱物油に、(b)炭素数10乃至22の脂肪酸、油脂、
及び炭素数10乃至22の脂肪酸と炭素数1乃至22の
アルコール類とのモノエステルからなる群から選択され
た1種又は2種以上の化合物:3乃至30重量%、
(c)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が4乃至1
8であるアルキル若しくはアルケニルリン酸エステル又
はアルキル若しくはアルケニル亜リン酸エステル:0.
5乃至10重量%、(d)下記一般式 (式中、R1は水素原子又はメチル基を、R2及びR3は
水素原子又は炭素数1乃至3のアルキル基を、mは0又
は1の整数を、nは1乃至3の整数を示す)で表される
単量体の1種以上と(メタ)アクリルアミド及び/又は
(メタ)アクリル酸塩との共重合物であって、平均分子
量が10,000乃至1,000,000の範囲にある
高分子化合物の一般式R4COOH(式中、R4は炭素数
1乃至5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基。カルボ
キシアルキル基又はカルボキシル基を示す)で表される
有機酸塩:0.1乃至10重量%を含有する水分散型熱
間圧延油組成物を使用してアルミニウム又はアルミニウ
ム合金板を熱間圧延する方法において、前記水分散型熱
間圧延油組成物中の油分濃度をρ(%)、水分中のアル
カリ及びアルカリ土類の総陽イオン金属濃度をη(pp
m)としたとき、水分中のアルカリ及びアルカリ土類の
総陽イオン金属濃度ηをη≦0.25ρの範囲に制御す
ることを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金
板の圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34191496A JP3370878B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183155A true JPH10183155A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3370878B2 JP3370878B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=18349734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34191496A Expired - Lifetime JP3370878B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3370878B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010073939A1 (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | 花王株式会社 | 熱間圧延油用潤滑油および熱間圧延板の製造方法 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP34191496A patent/JP3370878B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010073939A1 (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | 花王株式会社 | 熱間圧延油用潤滑油および熱間圧延板の製造方法 |
| JP2010168552A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-08-05 | Kao Corp | 熱間圧延油用潤滑油および熱間圧延板の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3370878B2 (ja) | 2003-01-27 |
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