JPH10185364A - 多ポート弁ユニット - Google Patents

多ポート弁ユニット

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JPH10185364A
JPH10185364A JP8348408A JP34840896A JPH10185364A JP H10185364 A JPH10185364 A JP H10185364A JP 8348408 A JP8348408 A JP 8348408A JP 34840896 A JP34840896 A JP 34840896A JP H10185364 A JPH10185364 A JP H10185364A
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JP
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piston
pressure
low
port
valve
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JP8348408A
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Yoshiyuki Kume
義之 久米
Masayuki Imai
正幸 今井
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡素で部品点数も少なく、かつ、組み
立て作業が簡単容易であり、しかも、信頼性、生産性を
向上させることができるとともに、装置コストを可及的
に低減できる多ポート弁ユニットを提供する。 【解決手段】 多数の流体入出ポート1〜12を選択的
に開閉させるべく、スプール型の第1のピストン40及
び第2のピストン70がそれぞれ摺動自在に嵌挿され、
かつ、前記第1のピストン40に前進位置と後退位置と
を選択的にとらせるべく第1の電磁弁30が備えられる
とともに、前記第2のピストン70に前進位置と後退位
置とを選択的にとらせるべく第2の電磁弁60が備えら
れて全体が一塊状に組み立てられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体が一塊状に組
み立てられて多数の流体入出ポートを選択的に開閉する
ようにされた多ポート弁ユニットに係り、特に、一塊状
のユニット内に、冷凍サイクルに必要とされる弁の機
能、例えば四方弁、二方弁、逆止弁等と同等の機能を盛
り込んだものに関する。
【0002】
【従来の技術】図10に、暖房、除湿、冷房の各運転モ
ードをとり得るようにされた空調機100の冷凍サイク
ルの一例を示す。なお、図中の一点鎖線で示される部分
20は後述する本発明の一実施形態の多ポート弁ユニッ
トの機能範囲を示しており、以下に述べる冷凍サイクル
には直接的には関与しない。
【0003】図示例の冷凍サイクルにおいては、(1) 暖
房運転時には、実線矢印で示される如くに、圧縮機11
0から吐出された高圧の冷媒が四方弁122を介して室
内機111における室内コンデンサ112に導かれ、こ
の室内コンデンサ112から逆止弁132及び圧力制御
弁113を介して気液分離器114に導入され、この気
液分離器114から膨張弁116に導かれて減圧された
低圧の冷媒が逆止弁127を介して室外熱交換器118
に導かれた後、電磁弁(二方弁)124を介して圧縮器
110の吸入側に戻される。
【0004】(2) 除湿運転時には、二点鎖線矢印で示さ
れる如くに、圧縮機110から吐出された高圧の冷媒が
前記暖房運転時と同様に、四方弁122を介して室内コ
ンデンサ112に導かれ、この室内コンデンサ112か
ら逆止弁132及び圧力制御弁113を介して気液分離
器114に導入され、この気液分離器114から膨張弁
116に導かれて減圧された低圧の冷媒が電磁弁(二方
弁)126を介して室内エバポレータ115に導かれ、
このエバポレータ115から圧縮器110の吸入側に戻
される。
【0005】(3) 冷房運転時には、破線矢印で示される
如くに、圧縮機110から吐出された高圧の冷媒が四方
弁122を介して室外熱交換機118に導かれ、この室
外熱交換器118から逆止弁131及び圧力制御弁11
3を介して気液分離器114に導入され、この気液分離
器114から膨張弁116に導かれて減圧された低圧の
冷媒が電磁弁126を介して室内エバポレータ115に
導かれ、このエバポレータ115から圧縮器110の吸
入側に戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の冷凍
サイクルを持つ空調機100等においては、配管系に多
数の弁(113,116,122,124,126,1
27,128,131,132)が必要となるととも
に、各機器(110,112,115,114,11
8)と前記各弁との間及び各弁間を接続するために多数
の配管通路部材が必要となり、その結果、各部材のレイ
アウト上の制約がきつく、占有スペースが大きくなる嫌
いがあるとともに、部品点数が多くて各部材の接続・組
み付け作業に多大な労力を要し、生産性が低くて装置コ
ストが高くつくといった問題があった。かかる問題を解
消すべく、例えば、特公平7−37866号公報には、
前記四方弁、二方弁、逆止弁等を塊状の部材に内蔵させ
るとともに、該塊状の部材に多数の冷媒入出ポートを形
成し、この塊状の部材を配管ユニットとして組み込んだ
空調機が提案されている。
【0007】しかしながら、上記公報に示される塊状の
部材は、前記四方弁、二方弁、逆止弁等の弁そのものを
個別に内蔵させた構造となっており、また、塊状の部材
外にパイロット弁等が必要となるので、構造が複雑で部
品点数も多く組み立て作業が面倒となるおそれがあっ
た。
【0008】本発明は、上記のような課題に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、構造が簡素で部
品点数も少なく、かつ、組み立て作業が簡単容易であ
り、しかも、信頼性、生産性を向上させることができる
とともに、装置コストを低減できる多ポート弁ユニット
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る多ポート弁ユニットは、基本的には、
所要数の流体入出ポートが所定の配列態様をもって形成
されるとともに、前記流体入出ポートを選択的に開閉さ
せるべく、スプール型の第1のピストン及び第2のピス
トンがそれぞれ摺動自在に嵌挿され、かつ、前記第1の
ピストンに前進位置と後退位置とを選択的にとらせるべ
く第1の電磁弁が備えられるとともに、前記第2のピス
トンに前進位置と後退位置とを選択的にとらせるべく第
2の電磁弁が備えられて全体が一塊状に組み立てられて
なる。
【0010】本発明の好ましい態様では、前記第1の電
磁弁は、前記第1のピストンの背面側及び前面側に作用
する第1の圧力及び第2の圧力のうちの一方を選択的に
排出してそれらのうちの他方により該第1のピストンを
摺動させるべく通路切り換えを行うものであり、前記第
2に電磁弁は、前記第1のピストン側から得られる作動
圧を前記第2のピストンの前面側及び背面側のうちの一
方に選択的に供給して該第2のピストンを摺動させるべ
く通路切り換えを行うものとされる。
【0011】上記のような構成とされた本発明に係る多
ポート弁ユニットにおいては、例えば冷凍サイクルに必
要とされる四方弁、二方弁、逆止弁等の弁そのものを組
み込まず、主要部品として一対のピストンと電磁弁を備
えただけの、極めて簡素な構造で部品点数も少なく組み
立て作業も簡単容易な構成でありながら、前記各弁の略
全部の弁機能が盛り込まれ、前記冷凍サイクル等におけ
る所要の配管・通路・ポートの切り換えを当該ユニット
内で適正に行うことができる。
【0012】従って、それを例えば空調機の冷凍サイク
ルに組み込むことにより、該空調機における配管通路部
材を削減できるとともに、占有スペースを小さくでき、
その信頼性、生産性を向上させることができるととも
に、装置コストを低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係る多ポート弁
ユニットの一実施形態を示す部分切欠斜視図、図2はそ
の横断面図、図3は図2のA−A矢視断面図、図4は図
2のB−B矢視断面図である。
【0014】本実施形態の多ポート弁ユニット20は、
空調機の冷凍サイクルに組み込まれるもので、前述した
図10に示される冷凍サイクルにおける一点鎖線にて囲
まれた範囲内にある各弁の機能を有している。すなわ
ち、本実施形態の多ポート弁ユニット20は、図1及び
図2に示されるように、直方体状の基体部20Bの前面
側に、第1の電磁弁30及び第2の電磁弁60を備えた
弁部20Aがパッキン23を介してボルト26,26,
…により一体的に組み付けられ、前記基体部20Bの後
面側にフランジ部20Cがパッキン24を介してボルト
26,26,…により一体的に組み付けられて、全体が
一塊状とされている。
【0015】前記基体部20Bの左半分は高圧冷媒が入
出せしめられる高圧冷媒入出部21とされ、この高圧冷
媒入出部21内には後述する高圧側ピストン40が摺動
自在に嵌挿される円柱状の嵌挿穴15が前後方向に沿っ
て穿設され、前記基体部20Bの右半分は低圧冷媒が入
出せしめられる低圧冷媒入出部22とされており、この
低圧冷媒入出部22内には後述する低圧側ピストン70
が摺動自在に嵌挿される前記高圧側の嵌挿穴15より径
の大きな円柱状の嵌挿穴16が前後方向に沿って前記嵌
挿部15から隔壁部17を隔てて平行に並列的に穿設さ
れている。
【0016】前記基体部20B、弁部20A、フランジ
部20C及びピストン40,70はアルミ製とされてお
り、前記基体部20Bの嵌挿穴15,16(ピストン摺
動面)にはアルマイト、ピストン15,16にはニッケ
ル−ボロン合金メッキの表面処理がそれぞれカジリ・摩
耗等の対策として施されている。また、前記基体部20
Bの表面及び左右両側面部には、空調機等に組み込む際
に使用する取付ボルト用ねじ穴28,28,…が形成さ
れている。前記弁部20Aの外周には後述する内部通路
56,57,58,86,87,88の穿孔開口一端部
を塞ぐプラグ29,29,…が装着されている。
【0017】そして、前記基体部20Bの左側の側面部
(図2参照)には、前後方向に沿って所定の間隔をあけ
て後側と前側にそれぞれ高圧冷媒導入ポート1と高圧冷
媒導出ポート2とが前記嵌挿穴15に届くように形成さ
れ、前記基体部20Bの右側の側面部には、前後方向に
沿って所定の間隔をあけて前側と後側にそれぞれ低圧冷
媒導出ポート3と低圧冷媒導入ポート4が前記嵌挿穴1
6に届くように形成されている。
【0018】また、前記基体部20Bにおける高圧冷媒
入出部21の表面部(上面部)には、図3に示されるよ
うに、前後方向に沿って所定の間隔をあけて後側から前
側に順次、高圧冷媒導出ポート5、高圧冷媒導出ポート
7、高圧冷媒導入ポート6、及び高圧冷媒導入ポート8
が前記嵌挿穴15に届くように形成され、前記基体部2
0Bにおける低圧冷媒入出部22の表面部(上面部)に
は、図4に示されるように、前後方向に沿って所定の間
隔をあけて後側から前側に順次、低圧冷媒導出ポート1
0、低圧冷媒導出ポート12、低圧冷媒導入ポート9、
及び低圧冷媒導入ポート11が前記嵌挿穴16に届くよ
うに形成されている。なお、前記低圧冷媒導入ポート
9,11は、低圧冷媒導出ポート10,12によりその
口径が大きくされている。上記のように流体入出ポート
1〜12は、所定の間隔をもって嵌挿穴15,16に届
くような配列態様をもって基体部20Bに形成されてい
る。
【0019】前記高圧冷媒入出部21の嵌挿穴15に嵌
挿された高圧側ピストン40は、前側から後側に向けて
順次、前記高圧冷媒導入ポート8を開閉する前側ランド
部41、前記高圧冷媒導出ポート2に連なる前側環状溝
部42、前記高圧冷媒導入ポート6及び高圧冷媒導出ポ
ート7を択一的に開閉する中央ランド部43、前記高圧
冷媒導入ポート1に連なる後側環状溝部44、及び前記
高圧冷媒導出ポート5を開閉する後側ランド部45が形
成されており、前記各ランド部41,43,45にはピ
ストンリング49が外嵌されている。
【0020】この高圧側ピストン40は、その前側ラン
ド部41と前記弁部20Aとの間に縮装されたコイルス
プリング50により常時後方側に向けて付勢されてお
り、それが後退位置(図2、図3、及び後述する図7、
図8に示される位置)にあるとき、その前側ランド部4
1が前記高圧冷媒導入ポート8を閉じ、前記中央ランド
部43が前記高圧冷媒導入ポート6を開いて前記高圧冷
媒導出ポート7を閉じ、前記後側ランド部45が前記高
圧冷媒導出ポート5を開くようにされ、このときには、
前記高圧冷媒導入ポート6及び高圧冷媒導出ポート5が
それぞれ前記前側環状溝部42及び前記後側環状溝部4
4を介して前記高圧冷媒導出ポート2及び高圧冷媒導入
ポート1に通じる。
【0021】それに対し、前記高圧側ピストン40が前
進位置(後述する図9に示される位置)にあるとき、そ
の前側ランド部41が前記高圧冷媒導入ポート8を開
き、前記中央ランド部43が前記高圧冷媒導入ポート6
を閉じて前記高圧冷媒導出ポート7を開き、前記後側ラ
ンド部45が前記高圧冷媒導出ポート5を閉じるように
され、このときには、前記高圧冷媒導入ポート8及び高
圧冷媒導出ポート7がそれぞれ前記前側環状溝部42及
び前記後側環状溝部44を介して前記高圧冷媒導出ポー
ト2及び高圧冷媒導入ポート1に通じる。
【0022】一方、前記低圧冷媒入出部22の嵌挿穴1
6に嵌挿された低圧側ピストン70は、図2及び図4に
加えて図6(B)に示されるように、前側から後側に向
けて順次、前記低圧冷媒導入ポート11を開閉する前側
ランド部71、前記低圧冷媒導出ポート3に連なる前側
環状溝部72、前記低圧冷媒導入ポート9及び低圧冷媒
導出ポート12を択一的に開閉する中央ランド部73、
前記低圧冷媒導入ポート4に連なる後側環状溝部74、
及び前記低圧冷媒導出ポート10を開閉する後側ランド
部75が形成されており、前記各ランド部71,73,
75にはピストンリング79が外嵌されている。
【0023】この低圧側ピストン70は、その前側ラン
ド部71と前記弁部20Aとの間に縮装されたコイルス
プリング80により常時後方側に向けて付勢されてお
り、それが後退位置(図2、図4、及び後述する図8、
図9に示される位置)にあるとき、その前側ランド部7
1が前記低圧冷媒導入ポート11を閉じ、前記中央ラン
ド部73が前記低圧冷媒導入ポート9を開いて前記低圧
冷媒導出ポート12を閉じ、前記後側ランド部75が前
記低圧冷媒導出ポート10を開くようにされ、このとき
には、前記低圧冷媒導入ポート9及び低圧冷媒導出ポー
ト10がそれぞれ前記前側環状溝部72及び前記後側環
状溝部74を介して前記低圧冷媒導出ポート3及び低圧
冷媒導入ポート4に通じる。
【0024】それに対し、前記低圧側ピストン70が前
進位置(後述する図7に示される位置)にあるとき、そ
の前側ランド部71が前記低圧冷媒導入ポート11を開
き、前記中央ランド部73が前記低圧冷媒導入ポート9
を閉じて前記低圧冷媒導出ポート12を開き、前記後側
ランド部75が低圧冷媒導出ポート10を閉じるように
され、このときには、前記低圧冷媒導入ポート11及び
低圧冷媒導出ポート12がそれぞれ前記前側環状溝部7
2及び前記後側環状溝部74を介して前記低圧冷媒導出
ポート3及び低圧冷媒導入ポート4に通じる。上記のよ
うに高圧側ピストン40及び低圧側ピストン70は、少
なくとも2口の流体入出ポートを選択的に開閉する複数
のランド部を有している。また、二つのピストン40,
70はそれぞれ流体入出ポートを同数づつ選択的に開閉
するものである。
【0025】また、前記高圧側ピストン40には、図2
及び図3に加えて図6(A)に示されるように、切り換
え時の応答性を良くするため、その背面側(後側ランド
部45の後面)と後側環状溝部44とを連通させる均圧
穴48が形成され、さらに、冷媒通路が閉じられている
熱交換機(冷房時における室内コンデンサ)に滞り溜ま
った冷媒いわゆるねこんだ冷媒を逃がすためのねこみ防
止穴46が連通穴として形成されている。このねこみ防
止穴46は、前記後側ランド部45における前記高圧冷
媒導出ポート5側(上面側)の外周面部に一端部が開口
せしめられ、かつ、前記高圧側ピストン40の中心軸線
上を通って前記前側ランド部41の前面側内部(コイル
スプリング50が挿入されている部分)に他端部が開口
せしめられている。
【0026】また、前記低圧側ピストン70にも、図2
及び図4に加えて図6(B)に示されるように、切り換
え時の応答性を良くするため、その前面側内部(コイル
スプリング80が挿入されている部分)と後側環状溝部
74とを連通させる均圧穴76とその背面側(後側ラン
ド部75の後面)と後側環状溝部74とを連通させる均
圧穴78とが形成され、さらに、冷媒通路が閉じられて
いる熱交換機(暖房時における室内エバポレータ)にね
こんだ冷媒を逃がすためのねこみ防止穴77が連通穴と
して形成されている。このねこみ防止穴77は、前記中
央ランド部73における前記低圧冷媒導入ポート9側
(上面側)の外周面部に一端部が開口せしめられ、か
つ、他端部が前側環状溝部72に開口せしめられてい
る。
【0027】一方、前記弁部20Aに備えられた第1の
電磁弁30は、図2及び図3に示されるように、高圧冷
媒入出部21側に配設され、コイル31、ヨーク32、
ステータ33等からなるソレノイド30Aと、前記弁部
20Aの基体部20B側端部に嵌挿固着されたストッパ
55と、を有し、それらソレノイド30Aとストッパ5
5との間に、順次、コイルスプリング34、プランジャ
35、ホルダ36、シート37、プッシュロッド38,
39、シート51、及びコイルスプリング53等からな
る通路切り換え部30aが配設されてなる。なお、前記
プッシュロッド38,39は、その端面同士がコイルス
プリング34,53により弾接せしめられている。
【0028】この第1の電磁弁30は、図2及び図3に
加えて図5(A)及び図7〜図9に示されるように、前
記通路切り換え部30aにおいて、圧力導出通路56及
び圧力導出通路58のうちの一方を圧力排出通路57に
選択的に連通させる通路切り換えを行うものである。す
なわち、第1の電磁弁30は、前記高圧側ピストン40
の背面側に作用する第1の圧力P1が前記基体部20B
及び弁部20Aに形成された圧力導出通路56(図3)
を通じて導入されるとともに、前記高圧側ピストン40
の前面側に作用する第2の圧力P2が前記弁部20Aに
形成された圧力導出通路58(図3)を通じて導入さ
れ、それら第1の圧力P1及び第2の圧力P2のうちの一
方を排出圧Peとして、前記基体部20B及び弁部20
Aに形成された圧力排出通路57を通じて前記低圧側ピ
ストン70の後側環状溝部74に排出するための通路切
り換えを行うものであり、図5(A)に示される如く
の、入口が2個で出口が1個の三方弁として動作するも
のである。
【0029】より詳細には、前記第1の電磁弁30は、
そのソレノイド30Aが通電励磁されていないOFF状
態では、前記通路切り換え部30aにおいて、前記圧力
導出通路56と圧力排出通路57とを連通させるととも
に、前記圧力導出通路58と圧力排出通路57とを遮断
して、前記第1の圧力P1を排出圧Peとして低圧側ピ
ストン70側に逃がす。これにより、前記高圧側ピスト
ン40の背面側に作用する第1の圧力P1が前記高圧側
ピストン40の前面側に作用する第2の圧力P2より小
さくなり(P1<P2)、圧力P2により前記高圧側ピス
トン40は図7及び図8に示される如くに後退位置に摺
動され切り換えられる。
【0030】それに対し、そのソレノイド30Aが通電
励磁されてON状態にされると、前記通路切り換え部3
0aにおいて、前記圧力導出通路56と圧力排出通路5
7とを遮断するとともに、前記圧力導出通路58と圧力
排出通路57とを連通させて前記第2の圧力P2を排出
圧Peとして低圧側ピストン70側に逃がす。これによ
り、前記高圧側ピストン40の背面側に作用する第1の
圧力P1が前記高圧側ピストン40の前面側に作用する
第2の圧力P2より大きくなり(P1>P2)、前記高圧
側ピストン40は図9に示される如くに前進位置に摺動
され切り換えられる。
【0031】他方、前記弁部20Aに備えられた第2の
電磁弁60は、図2及び図4に示されるように、低圧冷
媒入出部22側に配設され、前記第1の電磁弁30と同
様に、コイル61、ヨーク62、ステータ63等からな
るソレノイド60Aと、前記弁部20Aの基体部20A
側端部に嵌挿固着されたストッパ85と、を有し、それ
らソレノイド60Aとストッパ85との間に、順次、コ
イルスプリング64、プランジャ65、ホルダ66、シ
ート67、プッシュロッド68(図2),69(図
2)、ホルダ81、シート82、及びコイルスプリング
83等からなる通路切り換え部60aが配設されてな
る。
【0032】この第2の電磁弁60は、図2及び図4に
加えて図5(B)及び図7〜図9に示されるように、前
記通路切り換え部60aにおいて、圧力導出通路87を
圧力供給通路88及び圧力供給通路88のうちの一方に
選択的に連通させるべく通路切り換えを行うものであ
る。すなわち、第2の電磁弁60は、前記高圧側ピスト
ン40の後側環状溝部44から高圧の作動圧Pdが前記
基体部20B及び弁部20Aに形成された圧力導出通路
87(図4)を通じて導入されるとともに、該作動圧P
dを前記弁部20Aに形成された圧力供給通路88を通
じて前記低圧側ピストン70の前面側に第3の圧力P3
として供給するか、又は、前記作動圧Pdを前記基体部
20B及び弁部20Aに形成された圧力供給通路86を
通じて前記低圧側ピストン70の背面側第4の圧力P4
として供給するための通路切り換えを行うものであり、
図5(B)に示される如くの、入口が1個で出口が2個
の三方弁として動作するものである。
【0033】より詳細には、前記第2の電磁弁60は、
そのソレノイド60Aが通電励磁されていないOFF状
態では、前記通路切り換え部60aにおいて、前記圧力
導出通路87と圧力供給通路88とを連通させるととも
に、前記圧力導出通路87と圧力供給通路86とを遮断
して、前記高圧側ピストン40で得られる作動圧Pdを
第3の圧力P3として低圧側ピストン70の前面側に供
給する。これにより、前記低圧側ピストン70の前面側
に作用する第3の圧力P3が前記低圧側ピストン70の
背面側に作用する第4の圧力P4より大きくなり(P3
4)、前記低圧側ピストン70は図8及び図9に示さ
れる如くに後退位置に摺動され切り換えられる。
【0034】それに対し、そのソレノイド60Aが通電
励磁されてON状態にされると、前記通路切り換え部6
0aにおいて、前記圧力導出通路87と圧力供給通路8
8とを遮断するとともに、前記圧力導出通路87と圧力
供給通路86とを連通させて前記作動圧Pdを第4の圧
力P4として低圧側ピストン70の背面側に供給する。
これにより、前記低圧側ピストン70の背面側に作用す
る第4の圧力P4が前記低圧側ピストン70の前面側に
作用する第3の圧力P3より大きくなり(P4>P3)、
前記低圧側ピストン70は図7に示される如くに前進位
置に摺動され切り換えられる。
【0035】このような構成とされた本実施形態の多ポ
ート弁ユニット20は、前記したように、例えば前述し
た図10に示される如くの空調機100の冷凍サイクル
に組み込まれて使用されるが、この場合、当該多ポート
弁ユニット20は、図10において一点鎖線で示される
部分の弁機能を持ち、以下に述べる如くに動作する。す
なわち、(1) 暖房運転時には、図7に示される如くに、
第1の電磁弁30がOFF状態とされ、かつ、第2の電
磁弁60がON状態とされる。これにより、前記高圧冷
媒入出部21側の通路切り換え部30aにおいて、前記
圧力導出通路56と圧力排出通路57とが連通し、前記
第1の圧力P1が排出圧Peとして低圧側ピストン70
の後側環状溝部74に排除され、前記高圧側ピストン4
0は後退位置をとる。また、前記低圧冷媒入出部22側
の通路切り換え部60aにおいて、前記圧力導出通路8
7と圧力供給通路86とが連通し、前記作動圧Pdが第
4の圧力P4として低圧側ピストン70の背面側に供給
され、前記低圧側ピストン70は前進位置をとる。
【0036】したがって、このときには、圧縮機110
から吐出された高圧の冷媒が高圧冷媒導入ポート1から
導入されて高圧冷媒導出ポート5から室内コンデンサ1
12に導かれ、この室内コンデンサ112から高圧冷媒
導入ポート6に導入されて高圧冷媒導出ポート2から圧
力制御弁113を介して気液分離器114に導入され、
この気液分離器114から膨張弁116に導かれて減圧
された低圧の冷媒が低圧冷媒導入ポート4に導入されて
低圧冷媒導出ポート12から室外熱交換器118に導か
れた後、低圧冷媒導入ポート11に導入されて低圧冷媒
導出ポート3から圧縮器110の吸入側に戻される。
【0037】(2) 除湿運転時には、図8に示される如く
に、第1の電磁弁30及び第2の電磁弁60が共にOF
F状態とされる。これにより、前記高圧冷媒入出部21
側の通路切り換え部30aにおいては、前記暖房運転時
と同様に、前記圧力導出通路56と圧力排出通路57と
が連通し、前記第1の圧力P1が排出圧Peとして低圧
側ピストン70の後側環状溝部74に排除され、前記高
圧側ピストン40は後退位置をとる。また、前記低圧冷
媒入出部22側の通路切り換え部60aにおいては、前
記圧力導出通路87と圧力供給通路88とが連通し、前
記高圧側ピストン40の後側環状溝部44で得られる作
動圧Pdが第3の圧力P3として低圧側ピストン70の
前面側に供給され、前記低圧側ピストン70は後退位置
に切り換えられる。
【0038】したがって、このときには、圧縮機110
から吐出された高圧の冷媒が高圧冷媒導入ポート1から
導入されて高圧冷媒導出ポート5から室内コンデンサ1
12に導かれ、この室内コンデンサ112から高圧冷媒
導入ポート6に導入されて高圧冷媒導出ポート2から圧
力制御弁113を介して気液分離器114に導入され、
この気液分離器114から膨張弁116に導かれて減圧
された低圧の冷媒が低圧冷媒導入ポート4から導入され
て低圧冷媒導出ポート10から室内エバポレータ115
に導かれ、この室内エバポレータ115から低圧冷媒導
入ポート9に導入されて低圧冷媒導出ポート3から圧縮
器110の吸入側に戻される。
【0039】(3) 冷房運転時には、図9に示される如く
に、第1の電磁弁30がON状態とされ、かつ、第2の
電磁弁60がOFF状態とされる。これにより、前記高
圧冷媒入出部21側の通路切り換え部30aにおいて、
前記圧力導出通路58と圧力排出通路57とが連通し、
前記第2の圧力P2が排出圧Peとして低圧側ピストン
70の後側環状溝部74に排除され、前記高圧側ピスト
ン40は前進位置をとる。また、前記低圧側ピストン7
0側の通路切り換え部60aにおいて、前記圧力導出通
路87と圧力供給通路88とが連通し、前記高圧側ピス
トン40の後側環状溝部44で得られる作動圧Pdが第
3の圧力P3として低圧側ピストン70の前面側に供給
され、前記低圧側ピストン70は後退位置をとる。
【0040】したがって、このときには、圧縮機110
から吐出された高圧の冷媒が高圧冷媒導入ポート1から
導入されて高圧冷媒導出ポート7から室外熱交換機11
8に導かれ、この室外熱交換機118から高圧冷媒導入
ポート8に導入されて高圧冷媒導出ポート2から圧力制
御弁113を介して気液分離器114に導入され、この
気液分離器114から膨張弁116に導かれて減圧され
た低圧の冷媒が低圧冷媒導入ポート4から導入されて低
圧冷媒導出ポート10から室内エバポレータ115に導
かれ、この室内エバポレータ115から低圧冷媒導入ポ
ート9に導入されて低圧冷媒導出ポート3から圧縮器1
10の吸入側に戻される。
【0041】このように多ポート弁ユニット20は図1
0に示されている四方弁122、逆止弁131及び二方
弁126と同等の機能を有するものである。すなわち四
方弁122は圧縮器110が配管されるポート1,3を
暖房時及び除湿時にポート5,7に連通させたり、冷房
時にポート5,9に連通させるという機能を有してお
り、多ポート弁ユニット20は高圧冷媒をポート5から
ポート7へ切り換えることにより四方弁122と同等の
機能を有するのである。さらに多ポート弁ユニット20
は暖房時及び除湿時にポート6よりポート2に導かれる
冷媒が、室外熱交換器118方向には導かれないように
する逆止弁131の機能を有するのである。また、多ポ
ート弁ユニット20は除湿時及び冷房時にポート4より
ポート10に導かれる冷媒が、暖房時にはポート12に
導かれるという二方弁126の機能を有するのである。
【0042】以上のように、本実施形態の多ポート弁ユ
ニット20においては、冷凍サイクルに必要とされる四
方弁、二方弁、逆止弁等の弁そのものを組み込まず、主
要部品として一対のピストンと電磁弁を備えただけの、
極めて簡素な構造で部品点数も少なく組み立て作業も簡
単容易で低コストで製作できるものでありながら、前記
各弁の略全部の弁機能が盛り込まれ、前記冷凍サイクル
における所要の配管・通路・ポートの切り換えを当該ユ
ニット内で適正に行うことができる。
【0043】従って、それを空調機の冷凍サイクルに組
み込むことにより、該空調機における配管通路部材を削
減できるとともに、占有スペースを小さくでき、その信
頼性、生産性を向上させることができるとともに、装置
コストを低減できる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の多ポート弁ユニットは、冷凍サイクル等における所
要の配管・通路・ポートの切り換えを当該ユニット内で
適正に行うことができ、しかも、構造が簡素で部品点数
も少なく、かつ、組み立て作業が簡単容易で低コストで
製作することができるので、それを空調機の冷凍サイク
ルに組み込むことにより、該空調機における配管通路部
材を削減できるとともに、占有スペースを小さくでき、
その信頼性、生産性を向上させることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多ポート弁ユニットの一実施形態
を示す部分切欠斜視図。
【図2】図1に示される多ポート弁ユニットの横断面
図。
【図3】図2のA−A矢視断面図。
【図4】図2のB−B矢視断面図。
【図5】図1の多ポート弁ユニットに使用される第1の
電磁弁(A)及び第2の電磁弁(B)の機能説明図。
【図6】図1の多ポート弁ユニットに使用される高圧側
ピストン及び低圧側ピストンを示す断面図。
【図7】図1の多ポート弁ユニットを空調機に使用した
場合の暖房運転時の説明に供される図。
【図8】図1の多ポート弁ユニットを空調機に使用した
場合の除湿運転時の説明に供される図。
【図9】図1の多ポート弁ユニットを空調機に使用した
場合の冷房運転時の説明に供される図。
【図10】従来の空調機の冷凍サイクルの説明に供され
る図。
【符号の説明】
1〜12 冷媒入出ポート 20 多ポート弁ユニット 20A 弁部 20B 基体部 21 高圧冷媒入出部 22 低圧冷媒入出部 30 第1の電磁弁 30a 通路切り換え部 40 高圧側ピストン 41,43,45 ランド部 42,44 環状溝部 56〜58 内部通路 60 第2の電磁弁 60a 通路切り換え部 70 低圧側ピストン 71,73,75 ランド部 72,74 環状溝部 86〜88 内部通路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要数の流体入出ポートが所定の配列態
    様をもって形成されるとともに、前記流体入出ポートを
    選択的に開閉させるべく、スプール型の第1のピストン
    及び第2のピストンがそれぞれ摺動自在に嵌挿され、か
    つ、前記第1のピストンに前進位置と後退位置とを選択
    的にとらせるべく第1の電磁弁が備えられるとともに、
    前記第2のピストンに前進位置と後退位置とを選択的に
    とらせるべく第2の電磁弁が備えられて全体が一塊状に
    組み立てられてなる多ポート弁ユニット。
  2. 【請求項2】 前記第1の電磁弁は、前記第1のピスト
    ンの背面側及び前面側に作用する第1の圧力及び第2の
    圧力のうちの一方を選択的に排出してそれらのうちの他
    方により該第1のピストンを摺動させるべく通路切り換
    えを行うものであり、前記第2の電磁弁は、前記第1の
    ピストン側から得られる作動圧を前記第2のピストンの
    前面側及び背面側のうちの一方に選択的に供給して該第
    2のピストンを摺動させるべく通路切り換えを行うもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の多ポート弁ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記第1のピストン側に高圧流体が入出
    せしめられ、前記第2のピストン側に前記第1のピスト
    ン側より低い低圧流体が入出せしめられることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の多ポート弁ユニット。
  4. 【請求項4】 前記第1のピストンのランド部の直径は
    前記第2のピストンのそれより小さいことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の多ポート弁ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記第1のピストン及び第2のピストン
    は、少なくとも2口の流体入出ポートを選択的に開閉す
    べく複数のランド部を有していることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の多ポート弁ユニット。
  6. 【請求項6】 前記第1のピストン及び第2のピストン
    に、その前面側又は背面側とランド部間に形成される環
    状溝部とを連通させる均圧穴が形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の多ポート弁
    ユニット。
  7. 【請求項7】 前記第1のピストン及び第2のピストン
    におけるランド部の外周面に、それぞれ前記均圧穴とは
    異なる連通穴の一端部が開口せしめられていることを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の多ポート弁
    ユニット。
  8. 【請求項8】 前記第1のピストンと前記第2のピスト
    ンとは所定の間隔をあけて平行に並設されていることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の多ポート
    弁ユニット。
  9. 【請求項9】 前記第1のピストンと前記第2のピスト
    ンは、それぞれ流体入出ポートを同数づつ選択的に開閉
    するようにされていることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれかに記載の多ポート弁ユニット。
JP8348408A 1996-12-26 1996-12-26 多ポート弁ユニット Pending JPH10185364A (ja)

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JP8348408A JPH10185364A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 多ポート弁ユニット

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ID=18396822

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040574A1 (en) * 2001-10-08 2003-05-15 Husco International, Inc. Multiple hydraulic valve assembly with a monolithic block

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040574A1 (en) * 2001-10-08 2003-05-15 Husco International, Inc. Multiple hydraulic valve assembly with a monolithic block

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