JPH10190144A - 埋め込みリッジ型半導体レーザ及びその製造方法 - Google Patents

埋め込みリッジ型半導体レーザ及びその製造方法

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JPH10190144A
JPH10190144A JP34367596A JP34367596A JPH10190144A JP H10190144 A JPH10190144 A JP H10190144A JP 34367596 A JP34367596 A JP 34367596A JP 34367596 A JP34367596 A JP 34367596A JP H10190144 A JPH10190144 A JP H10190144A
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Ryuji Kobayashi
隆二 小林
Kentaro Tada
健太郎 多田
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Alを含んだ半導体薄膜を埋め込み層とする
埋め込みリッジ型半導体レーザを歩留まりよく提供す
る。 【解決手段】 第2導電型クラッド層104および第2
導電型中間層105の半導体材料または組成を変えるこ
とによって生じるエッチング速度の差を利用して、リッ
ジ110を形成する際に、リッジに中間層105のひさ
しを形成する。酸化膜をマスクとしてAl系埋め込み層
106成長時にひさしのシャドウ効果により埋め込み層
106に薄い成長しない領域を作ることにより、酸化膜
マスクをHFやBHFで除去する工程で、Alを含む埋
め込み層106がエッチングされるのを防ぐことができ
る。その結果埋め込み層抜けによるレーザ特性の悪化、
歩留まりの低下を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋め込みリッジ型
半導体レーザおよびその製造方法に関し、特にAlを含
む半導体薄膜を埋め込み層とするリッジ型半導体レーザ
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザの大部分の応用分野では、
横モードが単一モードでかつ単峰性であることが望まし
い。そのために、図15に示すように、埋め込みリッジ
構造によって横モードを安定化させる構造が開示されて
いる。図15は、エレクトロニクス・レターズ(198
7年、第23巻、938頁−939頁)に報告されてい
るAlGaInP系赤色半導体レーザの横方向断面図で
あって、リッジをGaAs512で埋め込むことによっ
て活性層505近傍に屈折率差をつけて横モードを閉じ
込めている。
【0003】上述の図15に示すAlGaInP系赤色
半導体レーザは630〜690nmに発振波長を有し、
バーコードリーダーやレーザポインター用光源として実
用化されている。さらに現在は、高密度光ディスク用光
源として実用化が進んでいる。
【0004】上述の図15に示す埋め込みリッジ構造の
半導体レーザを作るには、3回のエピタキシャル成長が
必要で、まず第1回目の成長で垂直方向の構造を作った
後、ストライプ状の酸化シリコンマスクを用いてリッジ
を形成し、次に第2回目の成長でリッジを埋め込むよう
にGaAs512を選択埋め込み成長させる。そして酸
化シリコンマスク除去後、第3回目の成長でGaAs5
13を成長させて形成することができる。
【0005】図16(a)〜(e)に製造工程を示す。
(1)n型GaAs基板501上にn型GaAsバッフ
ァ層502を成長させ、(2)その上にn型AlGaI
nPクラッド層503を成長させ、(3)その上にGa
InP活性層505を成長させ、(4)その上に内側の
p型AlGaInPクラッド層506を成長させ、
(5)その上にエッチング停止層507を成長させ、
(6)その上に外側のp型AlGaInPクラッド層5
06を成長させ、(7)さらにP型GaAsキャップ層
510を成長させて、ダブルヘテロ(DH)構造基板を
形成する(図16(a))。
【0006】次に酸化シリコン膜114を堆積させ、続
いてフォトリソグラフィ法を用いて酸化シリコン膜11
4を数μm幅のストライプ状に加工する(図16
(b))。
【0007】次に酸化シリコン膜114をマスクとし
て、DH構造基板をエッチングし、リッジ520を形成
する(図16(c))。
【0008】次に酸化シリコン膜114をマスクとし
て、n型GaAs埋め込み層512を選択成長させる
(図16(d))。
【0009】次にフッ酸(HF)またはバッファードフ
ッ酸(BHF)により酸化シリコン膜114を除去した
後(図16(e))、p型GaAsコンタクト層513
を成長させることによって、図15に示すAlGaIn
P系赤色半導体レーザが得られる。
【0010】しかし、図15に示すAlGaInP系赤
色半導体レーザにおいて、n型GaAs選択埋め込み層
512は630〜690nmの光を吸収するために導波
路における光損失が増大し、外部微分量子効率を低下さ
せるという欠点がある。そこで、レーザ光に対して透明
であるAl0.5 In0.5 PやAlx Ga1-x Asを埋め
込み層に用いる構造が、IEEE・ジャーナル・オブ・
セレクテッド・トピックス・イン・カンタム・エレクト
ロニクス(1995年、第1巻、723頁−727頁)
に報告されている。図17にそのレーザ構造を示す。
【0011】一方、InP系の長波長半導体レーザにお
いても、選択埋め込み層として従来のInPの代わりに
Al0.48In0.52Asを用いる構造が、ジャーナル・オ
ブ・クリスタル・グロース(1994年、第145巻、
263頁−270頁)に報告されている。図18にその
構造を示す。長波長半導体レーザにおいては、InPは
透明導波路として働くために導波路損失を心配する必要
はない。むしろ、Al 0.48In0.52AsはInPに比べ
て大きなバンドキャップを有するため効果的な電流狭窄
ができ、漏れ電流が少なくできるという利点を持ってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、Al
InPやAlGaAs,AlInAsを選択埋め込み層
に用いた埋め込みリッジ構造は、高効率でのレーザ発振
や効果的な電流狭窄が可能なので、レーザの高性能化の
ために重要である。しかし、AlInPやAlGaA
s,AlInAsの埋め込み成長は、リッジ構造上への
再成長であるから、成長界面に存在する酸素やカーボン
が埋め込み層の結晶性を低下させるという欠点がある。
さらに、リッジ側面の面方位は基板(001)面と異な
るためにAlInPやAlInAsを埋め込み成長させ
る場合、AlとInの組成比が異なって格子不整合が起
こる。その結果、リッジ側面の結晶性はさらに低下すと
いう欠点がある。
【0013】ところで、埋め込みリッジ構造の製造工程
において、図16(e)で示したように選択埋め込み成
長後に酸化シリコン膜のマスクをHFやBHFで除去す
る工程が必要となる。しかし、HFやBHFは結晶性の
悪いAl系半導体薄膜をエッチングする作用がある。そ
のため図16(a)〜(e)に示した従来の構造・工程
で、Alを含む半導体薄膜を埋め込んだリッジ構造を形
成すると、HFやBHF処理中に結晶性の悪いリッジ側
面のAlInPやAlGaAs,AlInAsがエッチ
ングされてしまうという欠点がある。
【0014】すなわち、図19(a)に示すように形成
されたAlを含む半導体薄膜511を埋め込んだリッジ
構造の酸化シリコン膜114を除去する工程において、
エッチングの作用により酸化シリコン膜114が除去さ
れるとともに、Alを含む半導体薄膜511もエッチン
グされて、図19(b)に示すような形状となる。その
結果高効率でのレーザ発振や効果的な電流狭窄ができな
くなり、レーザ特性の悪化による歩留まり低下を引き起
こすという欠点がある。
【0015】本発明の目的は、Alを含む半導体薄膜を
埋め込み層に用いた埋め込みリッジ型半導体レーザを、
歩留まりよく提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体レ
ーザは、第1導電型半導体基板上に第1導電型クラッド
層、活性層、リッジを有する第2導電型クラッド層が形
成され、リッジがAlを含む半導体層で埋め込まれた半
導体レーザにおいて、リッジが第2導電型中間層を有
し、中間層が横方向断面においてひさし構造を形成して
いる。
【0017】請求項2記載の半導体レーザは、請求項1
記載の半導体レーザにおいて、活性層がGaInPまた
はAlGaInPまたはそれらの量子井戸を含み、第1
と第2の導電型クラッド層が、AlGaInPまたは、
AlInPを含み、埋め込み層がAlInPまたはAl
GaAsを含んでいる。
【0018】請求項3記載の半導体レーザは、請求項1
記載の半導体レーザにおいて、活性層がGaAsまたは
InGaAsまたはAlGaAsまたはそれらの量子井
戸を含み、第1と第2の導電型クラッド層がAlGaA
sを含み、埋め込み層がAlInPまたはAlGaAs
を含んでいる。
【0019】請求項4記載の半導体レーザは、請求項1
記載の半導体レーザにおいて、活性層がInGaAsP
を含み、第1と第2の導電型クラッド層がInPを含
み、埋め込み層がAlInAsを含んでいる。
【0020】請求項5記載の半導体レーザの製造方法
は、第1導電型半導体基板上に第1導電型クラッド層、
活性層、第2導電型中間層を含む第2導電型クラッド層
を順次形成して、ダブルヘテロ構造を形成する工程と、
第2導電型クラッド層上に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜を
選択的にエッチングしてストライプ状のマスクを形成す
る工程と、マスクを使って、第2導電型クラッド層をリ
ッジ状に形成し、かつ第2導電中間層をリッジにおいて
ひさし状に形成する工程と、選択成長を用いてリッジを
Alを含む半導体層で埋め込む工程と、絶縁膜マスクを
除去する工程とを有している。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の埋め込みリッ
ジ型半導体レーザの横方向の断面略図であり、図2
(a)〜(e)は、本発明の製造方法を工程順に示した
断面略図である。
【0022】図1において、第1導電型半導体基板10
1の上に、第1導電型クラッド層102、活性層10
3、第2導電型クラッド層104が形成されている。第
2導電型クラッド層104の形状は、上側部分が縦方向
にリッジ110を形成している。リッジ110の中間部
分には、第2導電型中間層105が設けられ、中間層1
05は横方向断面においてリッジ110の左右の側面か
ら張り出してひさし状に形成されている。
【0023】ひさしの下側付根から下部には、Al系埋
め込み層106が形成され、埋め込み層106は、ひさ
しの下側付根で薄く下方に向かって次第に厚くなるよう
に形成され、さらに第2導電型クラッド層104の下側
上面を覆っている。
【0024】埋め込み層106の上側には、第1導電型
電流ブロック層107がリッジ110と隙間を隔てて設
けられ、さらに上部には第2導電型コンタクト層108
が第2導電型中間層105を含むリッジ110の上部
と、第1導電型電流ブロック層107とを覆うように形
成されて、埋め込みリッジ型半導体レーザを構成してい
る。
【0025】次に図2(a)〜(e)により本発明の埋
め込みリッジ型半導体レーザの製造方法について説明す
る。まず、第1導電型半導体基板101上に、第1導電
型クラッド層102、活性層103、内側の第2導電型
クラッド層104、第2導電型中間層105、外側の第
2導電型クラッド層104を順次結晶成長させてダブル
ヘテロ構造を形成する(図2(a))。
【0026】次に、外側の第2導電型クラッド層104
の上に絶縁膜114を堆積し、その絶縁膜を縦方向に選
択的にエッチングしてストライプ状のマスクを形成する
(図2(b))。
【0027】第2導電型クラッド層104と第2導電型
中間層105とは、両者を構成する材料や組成をあらか
じめ変えることによって、お互いのエッチング速度を変
えることができる。したがって絶縁膜114をマスクと
して第2導電型クラッド層104と第2導電型中間層1
05とを選択的にエッチングしてリッジ110を形成す
るに際し、第2導電型中間層105のエッチング速度を
第2導電型クラッド層104のエッチング速度より遅く
なるように、両者の材料や組成をあらかじめ設定してお
く。
【0028】このように形成されたダブルへテロ構造に
対し、絶縁膜114をマスクとして第2導電型クラッド
層104と第2導電型中間層105とを選択的にエッチ
ングしてリッジ110を形成する。エッチングに際し第
2導電型中間層105はエッチング速度が遅いので、第
2導電型クラッド層104で形成されるリッジ110の
両側面に、横方向に張り出してひさしを形成する(図2
(c))。
【0029】次に、絶縁層114を用い、Alを含む半
導体の埋め込み層106と第1導電型電流ブロック層1
07とを連続的に選択成長させる。ここで第2導電型中
間層105は、ひさしの役割をなし、ひさしのシャドウ
効果によって埋め込み層106の薄い領域または成長し
ない領域が中間層105の根元に形成される(図2
(d))。
【0030】次に絶縁膜114を、HFまたはBFH溶
液に浸して除去する。このとき、Alを含有する埋め込
み層106もエッチング作用を受けて、ひさしより上部
ではエッチングされるが、第2導電型中間層105で形
成されたひさしより下部の埋め込み層106の部分は、
埋め込み層106が薄いことや成長していないためにエ
ッチングが進まずに残留する(図2(e))。
【0031】このようにして、Alを含む半導体薄膜1
06を埋め込み層とする、図1に示すような埋め込みリ
ッジ型半導体レーザを歩留まりよく製作することができ
る。
【0032】[実施例1]図3〜図8は、本発明による
Al0.5 In0.5 Pを埋め込み層とするAlGaInP
系赤色半導体レーザの実施例の工程を示す横方向断面略
図である。レーザは3回の有機金属気相成長(MOVP
E)法で作製される。原料として、AlGaInP,A
lInP,GaInP成長には、トリメチルアルミニウ
ム(TMAl)、トリエチルガリウム(TEGa)、ト
リメチルインジウム(TMIn)、フォスフィン(PH
3 )を用い、GaAs成長には、トリメチルガリウム
(TMGa)とアルシン(AsH3 )を用いた。また、
n型およびp型ドーパントには、ジシラン(Si2
6 )とジエチル亜鉛(DEZn)を用いた。成長温度は
660℃、成長圧力は70torrとした。成長速度は
AlGaInP,AlInP,GaInPで1.8μm
/hr、GaAsで4.5μm/hrであった。
【0033】以下図3〜図8によって工程を説明する。
但し
【図面】および
【符号の説明】
欄においては、以下に説明する各結晶を構成する元素の
組成を省略してある。まず、n型GaAs基板301を
硫酸系溶液でエッチングして表面を清浄化した後、MO
VPE反応管中に設置し、n型GaAsバッファ層30
2、n型(Al0. 7 Ga0.30.5 In0.5 Pクラッド
層303、ノンドープ(Al0.5 Ga0.50.5 In0.5
P光ガイド層304、活性層305、ノンドープ(A
0.5 Ga 0.50.5.In0.5 P光ガイド層304、p
型(Al0.7 Ga0.30.5 In0. 5 Pクラッド層30
6、エッチング停止層307、p型Ga0.5 Ino.5
ヘテロバッファ層309、p型GaAsキャップ層31
0を順次成長させてヘテロ構造を得る(図3)。
【0034】次に反応管から取り出し、熱CVD(40
0℃)で酸化シリコンを0.3μmの膜厚に堆積する。
そして、この酸化シリコンをフォトリソグラフィ技術に
より4μm幅のストライプ状にエッチングし、酸化シリ
コンマスク114を形成する(図4)。
【0035】次いで、酸化シリコンマスク114をマス
クとしてp型GaAsキャップ層310、p型Ga0.5
In0.5 Pヘテロバッファ層309、p型(Al0.7
0. 30.5 In0.5 Pクラッド層306をエッチング
停止層307まで選択的にエッチングする。ここで、p
型(Al0.7 Ga0.30.5 In0.5 Pクラッド層30
6のサイドエッチング量を大きくすることによって、p
型GaAsキャップ層310およびp型Ga0.5 In
0.5 Pヘテロバッファ層309をひさしとするリッジ構
造を形成することができる(図5)。
【0036】この基板を再び反応管に設置し、酸化シリ
コンマスク114を用いてn型Al 0.5 In0.5 P埋め
込み層311、n型GaAs電流ブロック層312を連
続的に選択成長させる。ここで、p型Ga0.5 In0.5
Pヘテロバッファ層309がひさしの役割をし、そのシ
ャドウ効果によってn型Al0.5 In0.5 P埋め込み層
311の非常に薄い領域が、p型Ga0.5 In0.5 Pヘ
テロバアファ層309の根元に形成される(図6)。
【0037】その後、反応管から取り出して酸化シリコ
ンマスク114をHFまたはBHF溶液に浸して除去す
る。このとき、p型Ga0.5 In0.5 Pヘテロバッファ
層309の下部では、n型Al0.5 In0.5 P埋め込み
層311が薄いためエッチングが停止する。その結果、
p型Ga0.5 In0.5 Pヘテロバッファ層309より下
の部分のn型Al0.5 In0.5 P埋め込み層311はエ
ッチングされずに残る(図7)。
【0038】再び反応管に設置してp型GaAsコンタ
クト層313を成長させて、AlInPを埋め込み層3
11とするAlGaInP系赤色レーザが形成される
(図8)。このようにして形成されたレーザの断面を走
査型電子顕微鏡で観察したところ、埋め込んだAlIn
P層311がひさしより下部ではエッチングされずに残
っていることが確認できた。また、レーザ特性(しきい
値電流、外部微分量子効率)の評価から、歩留まりは従
来の10%程度から70%以上と飛躍的に向上した。
【0039】[実施例2]図9〜図14は、本発明によ
るAl0.6 Ga0.4 Asを埋め込み層とするAlGaA
s系短波長半導体レーザの実施例の工程を示す横断面略
図である。レーザは3回の有機金属気相成長(MOVP
E)法で作製される。原料としては、トリメチルアルミ
ニウム(TMAl)、トリメチルガリウム(TMG
a)、トリメチルインジウム(TMIn)、アルシン
(AsH3 )を用いた。また、n型およびp型ドーパン
トとしてはシラン(SiH4 )とジエチル亜鉛(DEZ
n)を用いた。成長温度は720℃、成長圧力は70t
orrとした。成長速度はAlGaAsで2.0μm/
hr、GaAsで4.5μm/hrであった。
【0040】以下図9〜図14によって工程を説明す
る。
【図面】および
【符号の説明】
欄における各元素の組成の省略は、実施例1の場合と同
様である。まず、n型GaAs基板401を硫酸系溶液
でエッチングして表面を清浄化した後、MOVPE反応
管中に設置し、n型GaAsバッファ層402、n型A
0.4 Ga0.6 Asクラッド層403、ノンドープAl
0.15Ga0.85As光ガイド層404、活性層405、ノ
ンドープAl0.15Ga0.85As光ガイド層404、p型
Al0.4 Ga 0.6 Asクラッド層406、エッチング停
止層407、p型Al0.9 Ga0.1 As中間層408、
p型GaAsキャップ層410を順次成長させてヘテロ
構造を得る(図9)。
【0041】次に反応管から取り出し、熱CVD(40
0℃)で酸化シリコン0.1μmの膜厚に堆積する。そ
して、この酸化シリコンをフォトリソグラフィ技術によ
り6μm幅のストライプ状にエッチングし、酸化シリコ
ンマスク114を形成する(図10)。
【0042】次いで、酸化シリコンマスク114をマス
クとしてp型GaAsキャップ層410、p型Al0.4
Ga0.6 Asクラッド層406、p型Al0.9 Ga0.1
As中間層408を選択的にエッチングする。ここで、
p型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層406と、p型A
0.9 Ga0.1.As中間層408とは、Al組成が異な
るためにエッチング速度が違う。この性質を利用してp
型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層406のサイドエッ
チング量を大きくすることによって、p型Al 0.9 Ga
0.1 As中間層408をひさしとするリッジ構造を形成
することができる(図11)。
【0043】この基板を再び反応管に設置し、酸化シリ
コンマスク114を用いてn型Al 0.6 Ga0.4 As埋
め込み層411とn型GaAs電流ブロック層412と
を連続的に選択成長させる。ここで、p型Al0.9 Ga
0.1 As中間層408はひさしの役割をし、そのシャド
ウ効果によってn型Al0.6 Ga0.4 As埋め込み層4
11の非常に薄い領域が、p型Al0.9 Ga0.1 As中
間層408の根元に形成される(図12)。
【0044】その後、反応管から取り出して酸化シリコ
ンマスク114をHFまたBHF溶液に浸して除去す
る。このとき、p型Al0.9 Ga0.1 As中間層408
のひさしの下部では、n型Al0.6 Ga0.4 As埋め込
み層411が薄いためエッチングが停止する。その結
果、p型Al0.9 Ga0.1 As中間層408より下の部
分の、n型Al0.6 Ga0.4 As埋め込み層411はエ
ッチングされずに残る(図13)。
【0045】再び反応管に設置して、p型GaAsコン
タクト層413を成長させて図14に示す構造となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるリッ
ジ埋め込み型半導体レーザおよびその製造方法では、ひ
さしを有するリッジ構造にすることによって、酸化シリ
コン膜をHFやBHFで除去する工程において、Alを
含む選択埋め込み層がHFやBHFでエッチングされて
しまうのを防ぐことができるので、Al系半導体薄膜を
埋め込み層に用いたリッジ埋め込み型半導体レーザを、
歩留まりよく製造することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの構造を示す横方向断面
略図である。
【図2】本発明の半導体レーザの製造方法を説明するた
めの工程順断面略図である。
【図3】本発明の実施例1に示すAlInP埋め込みA
lGaInP系赤色半導体レーザの製造工程順の一工程
を示す横断面略図である。
【図4】本発明の実施例1に示すAlInP埋め込みA
lGaInP系赤色半導体レーザの製造工程順の一工程
を示す横断面略図である。
【図5】本発明の実施例1に示すAlInP埋め込みA
lGaInP系赤色半導体レーザの製造工程順の一工程
を示す横断面略図である。
【図6】本発明の実施例1に示すAlInP埋め込みA
lGaInP系赤色半導体レーザの製造工程順の一工程
を示す横断面略図である。
【図7】本発明の実施例1に示すAlInP埋め込みA
lGaInP系赤色半導体レーザの製造工程順の一工程
を示す横断面略図である。
【図8】本発明の実施例1に示すAlInP埋め込みA
lGaInP系赤色半導体レーザの製造工程順の一工程
を示す横断面略図である。
【図9】本発明の実施例2に示すAlGaAs埋め込み
AlGaAs系短波長半導体レーザの製造工程順の一工
程を示す横断面略図である。
【図10】本発明の実施例2に示すAlGaAs埋め込
みAlGaAs系短波長半導体レーザの製造工程順の一
工程を示す横断面略図である。
【図11】本発明の実施例2に示すAlGaAs埋め込
みAlGaAs系短波長半導体レーザの製造工程順の一
工程を示す横断面略図である。
【図12】本発明の実施例2に示すAlGaAs埋め込
みAlGaAs系短波長半導体レーザの製造工程順の一
工程を示す横断面略図である。
【図13】本発明の実施例2に示すAlGaAs埋め込
みAlGaAs系短波長半導体レーザの製造工程順の一
工程を示す横断面略図である。
【図14】本発明の実施例2に示すAlGaAs埋め込
みAlGaAs系短波長半導体レーザの製造工程順の一
工程を示す横断面略図である。
【図15】従来の技術によるGaAs埋め込みAlGa
InP系赤色半導体レーザの構造を示す横方向断面略図
である。
【図16】図15に示したGaAs埋め込みAlGaI
nP系赤色半導体レーザの製造工程順断面略図である。
【図17】従来の技術によるAlInP埋め込みAlG
aInP系赤色半導体レーザの構造を示す横方向断面略
図である。
【図18】従来の技術によるAlInAs埋め込みIn
P系長波長半導体レーザの構造を示す横方向断面略図で
ある。
【図19】従来の技術による製造方法でAlInP埋め
込みAlGaInP系赤色半導体レーザの酸化シリコン
マスクの除去工程を示す横断面略図である。
【符号の説明】
101 第1導電型基板 102 第1導電型クラッド層 103 活性層 104 第2導電型クラッド層 105 第2導電型中間層 106 Al系埋め込み層 107 第1導電型電流ブロック層 108 第2導電型コンタクト層 110,520 リッジ 114 酸化シリコンマスク/絶縁膜 301,401,501,701 n型GaAs基板 302,402,502 n型GaAsバッファ層 303,503,703 n型AlGaInPクラッ
ド層 304 n型AlGaInP光ガイド層 305,405,505,705 活性層 306,506,706 p型AlGaInPクラッ
ド層 307,407,507 エッチング停止層 309,709 p型GaInPヘテロバッファ層 310,410,510,710 P型GaAsキャ
ップ層 311,511,711 n型AlInP埋め込み層 312,412,512,712 n型GaAs電流
ブロック層 313,413,513,713 p型GaAsコン
タクト層 403 n型AlGaAsクラッド層 404 n型AlGaAs光ガイド層 406 p型AlGaAsクラッド層 408 p型AlGaAs中間層 411 n型AlGaAs埋め込み層 801 n型InP基板 802 活性層 803 AlInAs/InP埋め込み層 804 n型InP電流ブロック層 805 p型InPクラッド層 806 p型InGaAsコンタクト層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板上に第1導電型ク
    ラッド層、活性層、リッジを有する第2導電型クラッド
    層が形成され、前記リッジがAlを含む半導体層で埋め
    込まれた半導体レーザにおいて、 前記リッジが第2導電型中間層を含み、該中間層が横方
    向断面においてひさし構造を形成することを特徴とする
    半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記活性層が、GaInPまたはAlG
    aInPまたはそれらの量子井戸を含み、前記第1と第
    2の導電型クラッド層が、AlGaInPまたは、Al
    InPを含み、前記埋め込み層がAlInPまたはAl
    GaAsを含む、請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記活性層が、GaAsまたはInGa
    AsまたはAlGaAsまたはそれらの量子井戸を含
    み、前記第1と第2の導電型クラッド層がAlGaAs
    を含み、前記埋め込み層が、AlInPまたはAlGa
    Asを含む、請求項1記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 前記活性層がInGaAsPを含み、前
    記第1と第2の導電型クラッド層がInPを含み、前記
    埋め込み層がAlInAsを含む、請求項1記載の半導
    体レーザ。
  5. 【請求項5】 第1導電型半導体基板上に第1導電型ク
    ラッド層、活性層、第2導電型中間層を含む第2導電型
    クラッド層を順次形成して、ダブルヘテロ構造を形成す
    る工程と、 前記第2導電型クラッド層上に絶縁膜を堆積し、該絶縁
    膜を選択的にエッチングしてストライプ状のマスクを形
    成する工程と、 前記マスクを使って、前記第2導電型クラッド層をリッ
    ジ状に形成し、かつ前記第2導電型中間層を前記リッジ
    においてひさし状に形成する工程と、 選択成長を用いて前記リッジを前記Alを含む半導体層
    で埋め込む工程と、 前記絶縁膜マスクを除去する工程とを有することを特徴
    とする半導体レーザの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7479400B2 (en) 2004-07-15 2009-01-20 Sharp Kabushiki Kaisha Method of manufacturing semiconductor laser element by formation and removal of ridge part protrusion

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