JPH10192372A - 制御水分条件下での乾熱ウイルス不活化 - Google Patents
制御水分条件下での乾熱ウイルス不活化Info
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Abstract
スを実質的に含まない状態にさせる、所定の水分含有量
を有する蛋白質組成物の凍結乾燥試料を調製し、その組
成物を低温殺菌条件にまで加熱した際にウイルス力価の
少なくとも3.2log10の低下をもたらすであろう最
少もしくは閾水分含有量を決定し、そしてその後にその
蛋白質の生物学的活性を維持させながらもウイルス力価
の少なくとも3.2 log10の低下をもたらすであろ
う低温殺菌条件下でその試料を加熱することを含む方
法。
Description
させた生物学的蛋白質ケーキでの加熱によるウイルスの
不活化に関し、そして具体的には低温殺菌条件下で加熱
する際には生物学的蛋白質マトリックスでのウイルス力
価の実質的低下に必要とされる前記蛋白質マトリックス
中の含水量(水分)の最少量を決定することに関する。
おける疾患症状を治療するのに用いられている。しかし
ながらヒト血液から単離された活性蛋白質の調剤作業に
はウイルス媒介性疾患を伝播させるという固有の危険性
が伴う。従って蛋白質含有産物の製造の際には、ウイル
ス感染の危険を減少させる安全な産物を生産するための
ウイルスの低下もしくは不活化工程を組み入れるのが一
般的である。
られる方法により低下することもある。血漿からIgG
分画を精製するのに用いられるCohn−Oncley
法はウイルス力価が低下している蛋白質を生産すること
が見いだされている。例えば、Mitraらに対する米
国特許第4,762,714号を参照されたい。更に
は、血液構成成分の感染性を低下させる簡潔な一般的論
議についてはFriedmanら、Immunolo
g.Invest. 24:49−71(1995年)
も参照されたい。
るウイルスの不活化の方法は当該技術分野では一般的と
なっている。例えば、引用により本明細書に取り込まれ
るNeurathら(1985年)に対する米国特許第
4,540,573号は、トリアルキルリン酸および洗
剤によるウイルスを不活化させるための蛋白質含有性組
成物の処理についての記載を行っている。そのような溶
媒/洗剤法は、血液産物特性については限定された効果
を示しながらも包膜ウイルスの不活化には効果的である
として承認されている。Edwardsら、Vox S
ang. 52:53−59(1987年)。更に、様
々なウイルス不活化法の検討についてはSengらに対
する米国特許第4,39,176号(1990年)も参
照されたい。Kameyamaらに対する米国特許第
5,151,499号(1992年)はウイルス力価の
大きな低下をもたらすために、トリアルキルリン酸/洗
剤方法に乾熱工程を付加している。非包膜ウイルスでの
最終乾熱処理の凝血因子濃度における効果がHart
ら、Vox Sang、67:345−350(199
4年)に検討されている。
は、生物学的もしくは生物技術的資源のいずれかに由来
する蛋白質による包膜ウイルスの伝播を妨害するのに広
く用いられている。Pietら、Transfusio
n 30:592−98(1990年)。この処理は脂
質包膜を有するウイルスに対して有効であり、かつこの
構造を含まないウイルスに対してはその有効性はかなり
低くなる。近年、溶剤/洗剤で処理された生物学的産物
の使用による少なくとも2つの非包膜ウイルスの伝播が
記載されている。非包膜RNAウイルスであるA型肝炎
ウイルスは、予め溶剤と洗剤で処理してある因子VII
I産物を用いることで患者に伝播してしまった。Pur
cellら、Vox Sang.67(Supp.
4):2−7(1994)。因子VIIIは更にはヒト
に対する非包膜パルボウイルスB19の伝播への関連が
暗示されている。Lefrereら、Lancet 3
43:211−12(1994年)。
に対する米国特許第4,456,590号(1984
年);Thomasに対する米国特許第4,495,2
78号(1985年))もしくは水溶液で(Schwi
nnらに対する米国特許第4,297,344号(19
81年);Fukushimaらに対する米国特許第
4,327,086号(1982年))のいずれかでの
形態の蛋白質の加熱での処理が非包膜ウイルスを誘導す
る抗−ウイルス活性のスペクトラムを拡張するのに用い
られている。しかしながら非包膜ウイルスの不活化は一
般的には包膜ウイルスに対するものより難易度が高く、
かつ完全な不活化を確実に達成するためには一層長期の
処理時間もしくは一層高目の温度が必要とされることが
よくある。B19は100℃で30分間乾熱処理された
因子VIII産物により患者に伝播した。Santag
ostinoら、Lancet 343:798(19
94)。63℃で10時間のFVIIIの溶液低温殺菌
は幾つかの非包膜ウイルスを完全に不活化するには不十
分であった。Biesertら、Blood Coag
ul.Fibrinolysis 6(supp.
2):S48−54(1995年)。
を維持および改善するためにはウイルス不活化の改善法
が必要とされることは自明である。
組成物を実質的にウイルス不含有性にさせる我々の方法
は、所定の含水量(もしくは水分)を有する組成物の凍
結乾燥試料を調製する工程、そのウイルスの実質的減少
を確実に達成する低温殺菌条件下でその組成物を加熱す
る際に生物学的活性を維持させながらウイルス力価の実
質的低下を確実に達成させるのに必要な最低もしくは限
界含水量を決定する工程、その最低含水量を有する試料
を選択する工程、およびその後の低温殺菌条件にそれら
選択された試料を供する工程を含んでなる。この方法は
非破壊的であり、かつ乾燥減量およびカール・フィシャ
ー法のような現在で用いられている技術との相関関係を
示すことができる。
の実質的低下は、ウイルス力価の少なくとも約3.2
log10単位の低下を、そして一層好ましくは少なくと
も約4 log10単位の低下を意味する。
の維持は、意図される結果に有用な測定可能な機能もし
くは活性を表すことを意味する(特に、変性状態もしく
は使用不可状態での同一蛋白質に相対するものとし
て)。機能、活性、もしくは意図される結果は例えば、
酵素活性もしくは結合親和性であってよい。以下の実施
例では低温殺菌条件は、そのような生物学的活性を維持
するのに許容されることが知られている範囲内で選択し
た。
で少なくとも10時間加熱することを意味する。
の乾熱処理中に効果的なウイルス不活化をもたらす目的
での水分の最低限界レベルについての要件が記述され
る。加熱中の含水量を決定するのに用いられる技術は乾
燥減量(LOD)法およびカール・フィシャー(KF)
法であった。日常的に用いられる技術では、試料の調製
および取り扱いの結果としてもたらされる過誤を生じる
ことが見いだされた。従って、近赤外分光分析(NI
R)を用いる残存含水量の決定のための非侵害的、非破
壊的方法を、凍結乾燥された抗血友病因子(AHF)用
に開発した。この方法は、赤外スペクトルの領域の比例
O−H倍振動シグナルおよび凍結乾燥ケーキ中の残存含
水量に基づく。決定は未開封バイアルで実施することが
でき、そしてそのため測定は大気水分からの妨害による
影響を受けない。NIRは二次的技術であり、そして例
えばカール・フィシャー法もしくは乾燥減量(Loss
−on−drying)法のような一次技術に対する較
正に当てられる。較正式を両対照方法に対して決定し、
そしてそれらの式についての評価を行った。この方法を
用いて、80℃での乾熱によるウイルス不活化の効率に
おける水分含有量の効果を評定した。
性が表1にまとめてある。HIV−1およびHIV−2
を代表する臨床的に注目すべきウイルスとしてHIV−
1についての評価を実施した。包膜RNAウイルスであ
るウシウイルス性下痢病ウイルス(BVDV)をC型肝
炎ウイルスについての適切なモデルとして選択した。包
膜DNAウイルスである仮性狂犬病ウイルス(PRV)
を、臨床的に適切なヘルペス(Herpes)ウイル
ス、すなわち:CMV、エプスタイン−バール(Eps
tein−Barr)ウイルス、および単純疱疹(He
rpes simplex)ウイルスのタイプ1、2、
6、および7についてのモデルとして選択した。更には
非包膜RNAウイルスであるレオウイルス(Reovi
rus)タイプ3(Reo)を物理化学的試薬に対する
耐性を有するモデルウイルスとして選択した。A型肝炎
ウイルス(HAV)の株HM175を凝血産物のための
臨床的に適切なウイルスとして用い、そしてブタパルボ
ウイルス(Porcine Parvo virus)
(PPV)をヒトB19パルボウイルスについてのモデ
ルとして用いた。これらのウイルス(HAVおよびPP
V)の両方共が物理化学的不活化法に対して高い耐性を
示すことも知られている。ウイルスの選択は、1996
年3月13日に出版された「the Note for
Guidance on plasma derive
d MedicinalProducts CPMP/
BWP/269/95」において公開された推奨事項に
従っている。
衝液(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’
−[2−エタンスルホン酸])、ウシ胎仔血清、および
抗生物質を補足してあるRPMI1640もしくはイー
グル(Eagle)最少必須培地(MEM)でのウイル
ス不活化アッセイ用に用いた。RPMI1640培地は
MT−4細胞についてのみ用いた。ウイルス力価は50
%不活化(TCID50)での組織培養物感染用量アッセ
イにより定量した。TCID50力価はSpearman
−Kaerberの方法により算出した。
適切な密集細胞と共に用いた(ウシ鼻甲介(Bovin
e Turbinate)(BT)細胞中のBVDV、
Rab−9細胞中のPRV、BSC−1もしくはベロ
(Vero)細胞中のReo、アカゲザル胎仔腎臓(F
etal Rhesus Kidney)(FRhK)
細胞中のHAV、およびブタ精巣(Swine Tes
ticle)(ST)細胞中のPPV)。PRVのBe
cker株を、高力価が必要とされる研究用に用いた。
ウイルススパイク過程用接種物はウエル当たり0.1m
Lであった。ウイルス吸着を考慮するため検査物質を3
7℃で1時間細胞に接触させた。この物質を除去し、そ
して新鮮なMEMをそれらのウエルに添加した。PR
V、Reo、HAV、およびPPVについてはMEMを
用いた。BVDVについてはMEMに、ウシ胎仔血清よ
りはむしろウマ血清を補足した。これらのプレートを3
6±2℃で5〜7日間インキュベートした。HAV感染
細胞を36±2℃で10〜14日間インキュベートし
た。インキュベーション後、細胞単層を細胞変性効果
(CEP)により示されるウイルス感染の存在について
顕微鏡で観察した。5〜7日後には、BVDVおよびP
RVにより誘導されるCPEは顕微鏡観察により容易に
識別された。ウイルス感染のCPEの形跡はReoおよ
びPPVについては7日目に、そしてHAVについては
10〜14日目に観察された。
計は、Rapid Content Sampler
(RCS)およびVision−DAデータ収集ソフト
ウエアーを搭載してあるNIR System モデル
6500であった。RCSサンプリングアクセサリー
は、ガラス製産物用バイアルの底を通過するよう入射N
IRビームの方角設定を行うことによる凍結乾燥産物の
非侵害的分析を考慮するものであり、その入射ビームは
後には試料を貫通し、そして全方向に分散的に反射す
る。反射エネルギーのある部分が入射ビームファイバー
束の周辺付近に配置された6つ一組の検出機により回収
される。
ence社のAquaster C3000 Coul
ometric滴定機を用いて実施した。この装置で
は、細胞中に存在するヨウ素から電気化学的にヨウ素が
算出される。ヨウ素、メタノール、二酸化硫黄、および
アミンが、水と定量的に反応するカール・フィシャー試
薬を形成する。
ngle Solution(EM Science
社)およびCertified A.C.S.メタノー
ル(Fisher Science社)をKarl F
ischer決定に用いた。ヒドラナール(Hydra
nal)(Riedel−de Haen)をKF法用
の水標準として用いた。
tor)(AHF)の産物バッチからの試料を、評価を
実施した様々な方法による水分決定のために取得した。
実験的乾熱処理を施したAHF試料(80℃で72〜7
7時間)も実験的産生作業およびウイルス学科(Vir
ology Department)から取得した。ウ
イルス学科(Virology Departmen
t)から取得された試料をウイルス不活化段階としての
乾熱のウイルス低下評価用に用いた。
ってからKF法もしくはLOD法のいずれかによる分析
を実施した。分光計を水平位置に設置した。モニターを
行ったスペクトル領域は1100〜2500nmであっ
た。二重検定試料スキャン(32)に対する平均値を自
動算出させて試料スペクトルを提供し、そしてこの装置
を「拡散反射率×1」という設定で用いた。これらの試
料を検出鏡の向こう側にある光窓上に設置した。バイア
ルについては、光窓の向こう側にある手動調節式絞りで
中心を合わせた。試料は測定中、暗所にてはめ込み式カ
バーで密封した。NIRスキャンは試料バイアルの底を
通して実施した。
バイアルの光学収差のような因子によりもたらされる変
化を最少限に留めるために二次微分スペクトルを算出
し、そして1930nmでのゼロからのピーク偏向を用
いて対照水分決定法に対する補正を行った。従って用語
「NIR相対水分値」は1000という因子を掛け合わ
せた1930nmでの水組み合わせバンドについてのゼ
ロからの二次微分ピーク偏向を意味する。各試料中の凍
結乾燥ケーキは、そのバイアルを約30秒間ボルテック
スミキサーにかけることにより分析前に微粉砕した。
結乾燥ケーキのメタノール抽出物を用いて実施した。典
型的にはメタノール(5mLもしくは10mL)をバイ
アル内に注入し、そしてそのバイアルを激しく混合させ
た。その後にこのバイアルを室温で10分間の超音波処
理にかけた。未開封バイアルを3000RPMで30分
間遠心分離にかけた。上清からの試料を各場合毎に注射
針を通して取り出し、そしてKarl Fischer
装置内に注入した。試料抽出法は大気水分への試料の露
出を避けるように設計した。典型的な注入サイズは1.
0mLであった。試料を抽出するのに用いたメタノール
中の水分含有量を毎回測定してブランク値を決定した。
ying、LOD)も用いて水分含有量を決定した。こ
の方法は、凍結乾燥AHFケーキを、風袋重量が計測し
てあり、ストッパーが詰めてあるガラス容器内に懸濁さ
せることを必要とした。ストッパーが詰めてあるこのバ
イアルを乾燥用チェンバー内に入れ、そしてケーキを減
圧かつ加熱下で五酸化リンに通して恒量になるまで乾燥
させた。バイアルおよびケーキ重量の測定は乾燥作業の
前後に実施した。質量の差を用いて存在する水の量を算
出した。この重量法では表面の水および水和作用により
緩く結合した水が測定される。
IR水分の補正 異なる水分含有量を含む凍結乾燥AHF試料は、同一産
生バッチからのバイアルを大気水分に様々な期間露出さ
せることにより調製した。AHF凍結乾燥ケーキは吸湿
性であり、かつ露出時間に直接比例して水分を吸収する
(図1)。分析前には試料にストッパーを詰め、そして
そのバイアルを一晩平衡化させた。この試料をNIRに
より水分含有量について評価した。ゼロ次数のNIRス
ペクトルを定量のために二次微分スペクトルに転換し
た。その後に同一試料をKarlFischer Ti
tration(滴定)により水分について分析した。
その後に補正式を補正セットから作成した。NIR/K
F補正式は以下のとうりであった: %水分率=[(NIR単位(Unit)×0.111
5]−1.037 r=0.98 LODに対するNIRの補正は図2中の分布プロットの
ように表される。この相関係数は、分析された試料につ
いて得られたNIR単位とLOD値との間の高度の相関
を示す。この式をその後に、NIR評価を用いてKar
l Fischer水分値を評価するのに用いることが
できる。
るNIR水分の補正 凍結乾燥AHF試料を様々なレベルの水分含有量のスト
ッパーを取得し、そして凍結乾燥以前にAHFのバイア
ルにそのストッパーを詰めることにより調製した。その
後にこの凍結乾燥バイアルを様々な期間80℃に加熱し
た。異なるインキュベーション時間によりもたらされる
ストッパーからAHFケーキへの水分転移率のため、ケ
ーキ内の水分含有量が変化する。
価した。ゼロ次数のNIRスペクトルを定量化のため二
次微分スペクトルに変換した。試料はLODによっても
分析した。3つの試料の二重検定について測定値の平均
をとり、各補正点とした。その後に補正式をその補正セ
ットから作成した。NIR/LOD補正式は以下のとう
りであった: %水分率=[(NIR単位(Unit)×0.047
3]−0.0411r=0.98 LODに対するNIRの補正は図3における分布プロッ
トとして表される。この相関係数は得られたNIR単位
とLOD値との間の高度の相関を示すが、ただしNIR
/KF補正の場合よりも分布が一層広範囲にわたってい
る。
るために、Bayer Stability Prog
ramからのAHF凍結乾燥試料をNIRにより水分含
有量について評価した。予想LOD値をNIR単位から
算出し、そして表2の実験的LOD値と比較する。予想
LOD値は実験値に非常によく一致する。
量が既知である、PRVをモデルとして用いるウイルス
不活化レベルを示す。LODデータおよびNIRデータ
の両方が示されている。これらのデータにより、系内の
最終水分が2.0%である際にはウイルス負荷の4.0
log10の低下が得られることが示される。しかしな
がら0.7%の最終水分バイアルのように系内の水分含
有量が一層低い際にはウイルス減少の度合いはかなり低
くなる(すなわち、2.1 log10 の低下)。表4
および5も、PRVについて取得されるウイルス不活化
を示す追加実験を表す。これらの実験についての全水分
値はLODにより決定した。
り決定された水分含有量が既知である、A型肝炎をモデ
ルとして用いるウイルス不活化レベルを示す。このデー
タにより、系内の水分が0.8%もしくはそれを上回る
パーセンテージである際には4 log10の低下を上回
るウイルス不活化が得られてよいことが示される。しか
しながら系内の水分が0.8%を下回った場合には、加
熱後のウイルス減少は0.5 log10を下回わった。
これらの実験には4つの矛盾したLOD結果が含まれて
いた。これらは、0.5%の水分の増加はバイアル開封
2分以内に生じ得、かつ1.0%の水分の増加は5分以
内に生じ得ることを示すデータにより説明することがで
きる(図1)。従って、LOD決定のために凍結乾燥ケ
ーキを計り分けるのに更に追加的な時間をかけることに
より誤って評価される水分結果をまねくことがある。そ
のため過誤の移入を最も受けにくい水分測定は、ケーキ
の操作もしくはバイアル開封のいずれかを必要としない
方法によるバイアル内の水分測定法である。
時期に得られたウイルス不活化を示す。各時点でLOD
により決定される水分含有量が示される。水分が0.8
%もしくはそれを上回るパーセンテージである場合には
ウイルス不活化は3.2 log10以上となり、かつ通
常は4 log10の規模となった。しかしながら水分が
少ない場合には(0.5%)、ウイルス負荷は2.5
log10低下のみとなった(2実験の平均)。
s)、およびBVDVについて様々な時期に取得された
ウイルス不活化を示す。水分含有量は、HIV−1につ
いては72時間の時点でのみLODにより測定し(1.
3%)、そしてその低下は5.3 log10を上回って
いた。水分決定はレオウイルス(Reovirus)お
よびBVDV実験については各時点で実施した。水分は
加熱中は1%に近く、かつlog10低下はReoおよび
BVDVについては5 log10を上回っていた。
ルのウイルス減少を確実に達成するためには、限界含水
量を確立および確認する必要がある。既に知られている
アッセイ法は、それらのアッセイについて必要とされる
試料操作の度合いにより、ウイルス死滅化のための厳密
なレベルの水分を保証するには精度が不十分である。N
IR技術により、凍結乾燥させた生物学的産物中の含水
量を高度の厳密性および正確さをもって決定するための
迅速、非侵害的、かつ非破壊的分析のための実際的別法
が提供される。この技術を凍結乾燥産物を処理する乾熱
に代わるウイルス不活化法に、最少レベルの水分を全産
物バイアルについて確実に達成することができるように
適用することができる。
図し、かつ当業者には変法が思い浮かぶであろうことと
思われる。従って本発明の範囲は以下の特許請求項によ
ってのみ限定されるべきであることが意図される。
りである。
白質を含有する組成物であって、ある残存含水量を有す
る組成物を制御された温度および時間の条件下、乾燥状
態で加熱処理する工程を含んでなる、該組成物のウイル
ス力価を実質的に低下させるための方法において、
(1)低温殺菌条件下で該組成物を加熱処理する際にウ
イルス力価の少なくとも実質的な低下を確実に達成する
のに必要な閾水分レベルを確立する工程、および(2)
その後に前記蛋白質の生物学的活性を維持させながらウ
イルス力価の実質的低下を確実に達成するのに十分な条
件下での加熱処理を行う工程を含んでなる改良方法。
有し、かつある残存含水量を有する組成物の少なくとも
幾つかの試料におけるウイルス力価の実質的な低下を確
実にする方法であって、前記組成物の試料の残存含水量
を決定し、低温殺菌条件に供する際にウイルス力価の少
なくとも実質的低下を確実に達成するのに必要な限界含
水量を有する試料のみを選択し、次いで前記蛋白質の生
物学的活性を維持させながらウイルス力価の実質的低下
を確実に達成するに十分な低温殺菌条件下で前記選択さ
れた組成物を加熱することを含んでなる方法。
る、前記2の方法。
とも3.2 log10ウイルス力価の低下となる、前記
1の方法。
料を大気水分に露出させる効果を示す分布プロットであ
る。
ント水分率とKarl Fischer滴定により測定
されるパーセント水分率との関連を示す分布プロットで
ある。
とKarl Fischer滴定により測定されるパー
セント水分率との関連を示す分布プロットである。
Claims (2)
- 【請求項1】 凍結乾燥させた生物学的に活性な蛋白質
を含有する組成物であって、ある残存含水量を有する組
成物を制御された温度および時間の条件下、乾燥状態で
加熱処理する工程を含んでなる、該組成物のウイルス力
価を実質的に低下させるための方法において、 (1)低温殺菌条件下で該組成物を加熱処理する際にウ
イルス力価の少なくとも実質的な低下を確実に達成する
のに必要な閾水分レベルを確立する工程、および(2)
その後に前記蛋白質の生物学的活性を維持させながらウ
イルス力価の実質的低下を確実に達成するのに十分な条
件下での加熱処理を行う工程を含んでなる改良方法。 - 【請求項2】 複数の生物学的に活性な蛋白質を含有
し、かつある残存含水量を有する組成物の少なくとも幾
つかの試料におけるウイルス力価の実質的な低下を確実
にする方法であって、前記組成物の試料の残存含水量を
決定し、低温殺菌条件に供する際にウイルス力価の少な
くとも実質的低下を確実に達成するのに必要な限界含水
量を有する試料のみを選択し、次いで前記蛋白質の生物
学的活性を維持させながらウイルス力価の実質的低下を
確実に達成するに十分な低温殺菌条件下で前記選択され
た組成物を加熱することを含んでなる方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US08/749354 | 1996-11-21 | ||
| US08/749,354 US5837519A (en) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | Dry-heat viral inactivation under controlled moisture conditions |
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|---|---|
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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|---|---|
| US (1) | US5837519A (ja) |
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