JPH10192760A - 壁紙糊付機 - Google Patents

壁紙糊付機

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JPH10192760A
JPH10192760A JP35757296A JP35757296A JPH10192760A JP H10192760 A JPH10192760 A JP H10192760A JP 35757296 A JP35757296 A JP 35757296A JP 35757296 A JP35757296 A JP 35757296A JP H10192760 A JPH10192760 A JP H10192760A
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JP
Japan
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roll
gluing
glue
doctor roll
doctor
Prior art date
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Pending
Application number
JP35757296A
Other languages
English (en)
Inventor
Genzo Sano
源蔵 佐野
Kanji Miyaki
完志 宮木
Toshiki Shinkawa
俊樹 新川
Hitomi Kato
仁美 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yayoi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Yayoi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yayoi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Yayoi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘度の高い糊を使用した場合に、糊量が場所
によって不均一になる問題を解決し、従来より薄く塗布
する必要性に応じることができる壁紙糊付機を提供す
る。 【解決手段】 壁紙糊付機の本体内部に配設された複数
のロールのうち、壁装材の裏面に塗布する糊の糊厚を調
整するドクターロールが、該ロールの両端部よりもロー
ルの軸方向の中央部が大径となるクラウン形状とされて
おり、糊付けロールの周速とほぼ等しい周速で回転され
るもの。糊付けロールには、表面のほぼ全面に約0.1
0mm以下の均一深さの浅い全周V溝が一様に設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋内の壁面
にシート状壁装材を貼付けるに際して長尺の壁装材の裏
面に糊を連続的に塗布する壁紙糊付機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の一般的な壁紙糊付機の概
略構成を示す説明図である。図3に示すように、従来の
壁紙糊付機は、糊付機本体1を構成する上部構体2及び
下部構体3と、前記糊付機本体1を所定の高さで支持す
る脚部4と、前記糊付機本体1の後面側でロール状に巻
かれた壁装材(クロス)7を懸架する台(クロスロー
ル)5と、前記下部構体内に備えられた糊桶6と、前記
上部構体2及び下部構体3内にギアを介して配列された
複数のロール9〜15と、前記複数のロール9〜15の
駆動を制御するコントロールボックス17とから主に構
成されている。尚、糊付機本体1の前面側には、前記上
部構体2と下部構体3とを互いに接続するヒンジ21が
設けられており、糊付機本体1の後面側には、前記上部
構体2と下部構体3とを互いに固定するフック(図示せ
ず)が設けられている。
【0003】前記複数のロール9〜15の組み込みは、
前記上部構体2内において、クロス7を本体部1内に取
り込むための取り込み用のピンチロールを構成する上側
ピンチロール13aとクロス7に送り出し張力を付与す
るためのドライブロール12とが平行に配列され、これ
らは該上部構体2の側板に穿たれた孔に直接または固体
潤滑リング等を介して軸受されている。更に、前記上側
ピンチロール13aと前記ドライブロール12との間に
はクロス7を上から押えて追従回転する押えロール14
が平行に配列されている。
【0004】また、前記下部構体3内には、クロス7を
本体部1内に取り込むための取り込み用のピンチロール
を構成する下側ピンチロール13b、糊付けロール9、
および均しロール11が平行に配列され、更に前記糊付
けロール9に接してドクターロール10と糊上げロール
15とが配置されている。糊付けロール9は下部構体3
の側板に圧入されたボールベアリングにより軸受され、
下側ピンチロール13bとドクターロール10と均しロ
ール11はそれぞれ下部構体3の側板に穿たれた孔に直
接または固体潤滑リングを介して軸受されており、糊上
げロール15は糊桶6の内部側面上に載置されたエンジ
ニアリングプラスチック製の軸受板(図示せず)によっ
て直接軸受されている。
【0005】更に、前記コントロールボックス17は、
前記複数のロール9〜15の一端側に着脱可能に取り付
けられ、内部に前記複数のロール9〜15を回転駆動さ
せるモータ及び該モータの駆動を制御する制御装置を収
納しており、該コントロールボックス17の側面に設け
られた操作パネル17aより、前記制御装置に作動命令
及び作動条件を含む制御情報を与えることができるよう
になっている。
【0006】また、前記上部構体2の側面カバー2a内
には、前記モータによって回転駆動される複数のロール
9〜15の回転数を計測するエンコーダ(図示せず)等
が収納されており、該エンコーダにより計測された前記
複数のロールの回転数をプラグ20を介して前記コント
ロールボックス17に出力している。
【0007】上記のように構成された壁紙糊付機を用い
て、糊付け作業に際しては、作業者は先ず、クロス7の
基準位置の位置決め及び糊付けの糊ムラを無くすための
糊付けロール9の試動を行い、初期設定を行うために、
糊付機本体1を開いてクロスロール5からクロス7の先
端を引き出し、本体後面側から上下ピンチロール13
a,13bの間を通して前面側に垂らし、前記糊付機本
体1を閉じてからコントロールボックス17内に内蔵さ
れた前記モータを初期設定量だけ駆動させる。
【0008】この結果、ギヤで連結された各ロールが所
定の周速比で回転し、これによって糊上げロール15で
糊付けロール9に付着した桶内の糊がドクタロール10
で調整され、押えロール14による押え効果のもとに糊
付けロール9の回転と共に移動するクロス7の裏面に糊
付けロール9の表面の糊が塗布される。
【0009】糊付けされたクロス7は次いでドライブロ
ール12と均しロール11とによって適度な張力を与え
られた状態で牽引されて本体前面に出てくるが、この際
に均しロール11の周速差による糊面の均し作用が与え
られる。クロス7が初期設定量だけ前面に出てきたら前
記モータを一旦停止させ、先端の不必要なクロスをカッ
ターガイド16に沿ってカッタ−で切断し、初期設定を
終了する。
【0010】次に作業者は、コントロールボックス17
の操作パネル17aから所望のクロス長を入力し、同様
に前記モータを駆動させると、全長の裏面に糊付けされ
た所望長さのクロス7が本体前面から出され、前記カッ
ターガイド16に沿ってカッタ−で切断され、作業者に
よって折り畳まれ、前面のトレイ8上に堆積する。
【0011】所望長さのクロス7が前面のトレイ8上に
堆積した後、前記モータを再度一旦停止させ、再びコン
トロールボックス17の操作パネル17aから所望のク
ロス長を入力し、前記モータを駆動させ、この作業を繰
り返し行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の壁紙糊付機においては、クロス7の裏面に塗布され
る糊の糊厚を均一化させるためにドクターロール10に
より糊付けロール9への糊の付着状態を調整している
が、クロス7の横方向(クロス7の移動する方向と直交
する方向)の位置によっては、該クロス7の裏面に塗布
される糊の付着量にムラが生じるという問題点があっ
た。
【0013】具体的に述べれば、クロス7の中央部付近
では付着された糊の糊圧は厚いが、クロス7の端部付近
では糊圧が薄くなり、ドクターロール10の調整如何に
よってはほとんど糊が付着しないことがあるという問題
点が生じていた。
【0014】これは、ドクターロール10の径が、該ド
クターロール10の軸方向に同一(即ち、円柱形状)で
あるため、糊付けロール9に塗布される糊の糊量を調整
するドクターロール10に糊の荷重(負荷)がかかり、
ドクターロール10の中央部付近ほど該ドクターロール
10は撓むので、糊付けロール9との相対間隙(ギャッ
プ)が大きくなるためであった。
【0015】即ち、ドクターロール10に係る糊の荷重
のうち、両端に係る糊の荷重は、このドクターロール1
0を支持する下部構体側板によって、ドクターロールの
中央部付近に逃げて、集中するため、糊付けロール9と
の間隙(ギャップ)が大きくなり、クロス7の裏面に塗
布される糊の糊圧が均一にならないという問題点があっ
た。
【0016】このような糊の付着量の調整は、ドクター
ロール10を支持する両端部での糊付けロールとの間隔
を調整することにより行なっているが、使用者は中央部
付近の糊の付着状態を見て調整を行うため、使用者の見
た目と実際の糊の付着状態とが大幅に異なる場合があ
る。このような場合には、壁に張り付けた状態での張り
合わせ部(隣接する壁紙との境界部分)のはがれ等の問
題となる。
【0017】これらの問題を解決するために、糊の均一
化や微調整を目的として、本件出願人は特願平6−26
8074号や特願平6−160786号等を提案してお
り、使用する糊が通常の状態では満足できる均一化や微
調整が図られている。しかしながら、近年、使用する糊
を濃い状態、即ち、希釈率を少なくした粘度の高い糊を
使用する要求があり、このような粘度の高い(濃い)糊
を通常の糊よりも薄い厚さ(糊厚)に糊付する技術が求
められている。
【0018】従来の装置では、糊付けロールの表面性状
およびドクターロールとの間隔が最低付着糊厚を決定す
る条件とされていたが、濃い糊に対応した薄い糊厚の要
望には応じられない基本的な問題がある。即ち、上記の
ような従来技術をそのまま応用すると、薄い糊厚とする
には、ドクターロールと糊付けロールとの相対間隔を極
めて狭くする必要があるが、調整次第ではドクターロー
ルが糊付けロールに押しつけられて使用されるため、ク
ラウン型のドクターロールを用いると、相対的に周速の
早くなるロール中央部付近で相対する糊付けロールが摩
耗したり、摩擦による糊の変性で壁装材に帯状に黒ずみ
や黄ばみを生じた糊が塗布されてしまうことがあった。
【0019】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、壁装材の裏面に塗布する糊の糊厚を従
来よりも薄い糊厚に調整可能な壁紙糊付機を提供するこ
とを主目的とするものである。特に、本発明は、濃い糊
(又は粘度の高い糊)を使用した場合にも、壁装材の裏
面に糊の変性を生じることなく薄い糊厚で均一に糊を塗
布することのできる壁紙糊付機を提供することを目的と
している。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載した発明では、本体内部に配設
された複数のロールによりシート状の壁装材を前記本体
部の後部から内部に引き入れるとともに、本体内部の所
定経路に沿って移動させ、前記本体部に配設された糊桶
内の糊を糊付けロールにより前記壁装材の裏面に連続的
に塗布する壁紙糊付機において、前記複数のロールのう
ち、前記壁装材の裏面に塗布する糊の糊厚を調整するド
クターロールの外形が、該ロールの両端部よりもロール
の軸方向の中央部が大径となるクラウン形状とされてお
り、前記ドクターロールは、前記糊付けロールの周速と
ほぼ等しい周速で回転されるものであることを特徴とす
る壁紙糊付機を提供する。
【0021】請求項1に記載の発明による壁紙糊付機
は、ドクターロールの外形が、該ロールの両端部よりも
ロールの軸方向の中央部が大径となるクラウン形状とな
っているので、糊の負荷によって、ドクターロールが撓
んでも、ロールの軸方向の中央部がロールの両端部より
も膨出し、このため、ドクターロールの撓み量と前記中
央部の膨出量とが相まって、結果として、糊付けロール
とドクターロールとの相対間隔(ギャップ)を全面ほぼ
一定に保つことができるので、壁装材裏面に塗布される
糊厚を該壁装材の裏面全面でほぼ均一にすることが可能
になる。
【0022】尚、ドクターロールの外形は、いわゆる円
弧状輪郭のクラウン形状のほか、ロールの中央部から両
端部に向かって細径となる直線テーパ状のクラウン形状
としても良い。但し、この場合には、ロールの中央部を
滑らかな曲線を描くように加工して、結果として、ドク
ターロール全体がクラウン形状となるようにすることが
好ましい。また、中央部のみが円筒状で、左右部分のみ
が両端部に向かって徐々に小径となるような構成として
も良い。ドクターロールのクラウンの量は、ロール中央
部と軸端部との直径の差で0.1mm以下では希釈率5割
以下の濃い糊に対する糊厚均一化の効果が不十分である
ので、好ましくは0.1mmを越えるクラウン量とする。
【0023】本発明では、従来の糊付機に対してクラウ
ン形状のドクターロールを換装するだけで構成できるの
で製造も容易であり、ドクターロールと糊付けロールと
の相互の間隔調整や、左右の間隔個別の微調整なども既
存の機構で可能であり、使用に際しても特別新たな取扱
上の難点はないという利点も得られる。
【0024】本発明は、特に粘度の高い濃い糊に適した
壁紙糊付機を提供するものであり、クラウン形状のドク
ターロール用いると共に、ドクターロールと糊付けロー
ルとの周速比をほぼ1対1としている。これにより、粘
度の高い糊を使用しても糊付けロールに対してドクター
ロールの摩擦が少なくなるので、糊付けロールの全面に
均一に糊が付着し、壁装材にも均一に転写されるものと
なる。
【0025】ここで、周速比はほぼ1対1、すなわち±
10%程度以内の周速差であれば良く、糊付けロールと
の摩擦が無視できる範囲の周速差であればよい。これ
は、従来のように周速比に十数%以上の差があるもので
は、粘度の低い一般の糊を使用する場合には大きな問題
とはならなかったが、粘度の高い糊の場合に糊付けロー
ルとの相互摩擦による糊の変性や変色が問題となるから
である。逆に言えば、従来はこの摩擦を利用して糊厚の
均一化を果たしていたが、粘度の高い糊の場合には、ド
クターロールのクラウン形状による均一な慣らし効果を
更に向上させるためには、過度な摩擦よりも、周速差が
殆どない状態の方が糊厚の均一化を向上させるものとな
る。
【0026】さらに、この周速差をほぼ無くしたこと
で、ドクターロールを糊付けロールに最も近接させた状
態で使用しても、糊付けロールの摩耗や塗布糊面の変色
(黒ずみ、黄変)などが生じることはない。
【0027】請求項2に記載した発明では、請求項1記
載の壁紙糊付機において、前記糊付けロールが、表面の
ほぼ全域に約0.10mm以下の均一深さの浅い全周V
溝が軸方向にほぼ一様な間隔でで設けられていることを
特徴とするものである。この場合、糊付けロールの軸方
向中央部と両端部近傍とにおける糊付着量の不均一が生
じることを解消するために、糊付けロールの中央部と両
端部近傍とで溝の深さを変えることも考えられるが、こ
の場合は糊付けロールの溝加工自体が難しく、また糊付
機に装着した後の微調整も困難となる問題がある
【0028】本発明では、特に粘度の高い糊、言いかえ
ると濃い糊を使用する場合を考慮して、従来よりも薄い
糊厚にするために、糊付けロールの表面の全周V溝の深
さを約0.10mm以下の浅い均一深さとしてる。これ
により、特にドクターロールと糊付けロールとの相対間
隔を最小に調整した場合に、従来より薄い糊厚で壁装材
に糊が塗布されることとなる。
【0029】ここで、糊付けロールの表面の全域とは、
少なくとも壁装材の糊付け対象幅に相対する領域を意味
するものであり、このような糊付けロールの表面の全域
に亙ってロール軸方向に均一な間隔で、好ましくは各V
溝の縁が互いに隣接した稜線を形成するように、複数の
全周V溝を設けるが、個々のV溝の断面形状(V溝開き
角度)は、溝加工の手法(機械切削または放電加工な
ど)に応じて選択することができ、さらにV溝の断面形
状は糊付けロールの表面のどの位置でも同一であるの
で、糊付けロールの製造および機械加工も容易である。
この全周溝の溝開口幅は、一つの具体例では約1mm以下
であり、糊付けロールの周方向に沿う複数のV溝の縁が
互いに隣接した稜線を形成するように一様な軸方向ピッ
チで平行に設けられているが、この溝幅や溝深さ、軸方
向間隔および断面形状などの構成は、使用する糊の粘
度、目標糊厚、糊付け速度などの条件によって種々選択
することができ、特に溝の深さについては、上記具体例
よりも浅い溝としてもよく、その場合には壁装材に転写
される糊厚を更に薄くすることができる。
【0030】本願請求項3に記載した発明では、請求項
1又は2に記載の壁紙糊付機において、前記ドクターロ
ールが、少なくとも表面が弾性部材で構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0031】本発明では、ドクターロールでの慣らし効
果を更に向上させるために、糊付けロールに対抗する部
分である表面部分(ロールの周側面部分)が、弾性部材
で構成されたものを提供している。これにより、糊付け
ロールの摩耗が更に防止されると共に、塗布する糊の均
一化も更に向上することとなる。
【0032】上記弾性部材は、例えば、ゴムロール用の
ゴムなどが一般的で加工しやすく、コスト面でも優れて
いるが、その他のシリコーンやラバーなどの合成弾性部
材を用いてもよい。
【0033】なお、本願発明にかかる壁紙糊付機は、前
記ドクターロールの周速を調整する手段を更に備えるこ
とが好ましく、この周速調整手段は、ドクターロールの
周速を、糊付けロールの周速との対比において、任意
に、連続的又は段階的に変更できるものであれば良い。
これにより、糊の状態(濃いか薄いか等)に応じて目標
糊厚に対する最適な周速比の状態を1:1近辺で調整で
きるものとなる。
【0034】周速調整手段によるドクターロールの速度
調整可能範囲は、少なくとも糊付けロールの周速とほぼ
等しい周速となる速度と、糊付けロールの周速より早い
周速となる速度との間で調整可能であることが好まし
い。このような速度調整可能範囲とすることで、糊が濃
い状態では、周速をほぼ1対1の同程度に調整し、糊が
薄い状態では、ドクターロールの周速が糊付けロールの
周速より若干早くなるように調整すれば、壁装材に塗布
される糊厚の均一化を図ることができるものとなる。な
お、通常の希釈率の糊を使用する場合には、糊付けロー
ルの周速を1としたときにドクターロールの周速を0.
9〜1.1程度以内の範囲で調整できるようにしておけ
ばよく、この範囲を超える周速比の選択は好ましくはメ
ーカー側の保守または調整時にのみ可能とし、糊付機の
使用者には上記範囲内での周速調整しか行えないような
対策を講じておくことが好ましい。
【0035】更に、本発明にかかる壁紙糊付機に、ドク
ターロールと糊付けロールとの相対間隔を変更する間隔
調整手段を更に備えていることが好ましい。この間隔調
整手段は、ドクターロールと糊付けロールとの互いの軸
心を相対的に平行移動させることを主な機能とし、さら
に加えて使用中のロールの片減りなどに対処するために
両ロールの軸心を相対的に非平行移動させる機能をもた
せてもよい。これにより、基本的な目標糊厚を任意に調
整できると共に、粘度の高い糊を使用する場合には、こ
の相対間隔を短くすることで、糊厚を薄く調整すること
もできるようになる。
【0036】又、例えばドクターロールを弾性部材で構
成した場合、この間隔調整手段により相対間隔を実質的
に零(例えば、壁装材を外した場合にドクターロールが
糊付けロールにキスする状態)以下にしても、ドクター
ロールはその表面の弾性部材の弾性力で糊付けロールに
押しつけられるだけであるので、糊付けロールの過度の
摩耗は生じない。さらに、糊厚を極薄の状態にした糊の
塗布も可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最適な実施形態を
図面と共に詳しく説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る壁紙糊付機の本体部1の内部機構の構成を示す
概略図、図2(a)は、本実施形態におけるドクターロ
ール30の外形の一例を示す模式正面図、図2(b)は
従来のドクターロール10の外形を示す模式正面図であ
る。本実施形態と従来例との相違点は、図2からも分か
るように、ドクターロール30の外形が、ロールの両端
部30bよりもロールの中央部30aの方で大径となる
クラウン形状とされている点であり、それ以外の構成と
作用については図3に示した従来例と同様であるので説
明は省略する。
【0038】即ち、本実施形態に係るドクターロール3
0の両端部30bの径は中央部に比べて0.3mm小さく
なっており、中央部30aの径は30mmである。これに
対して、従来のドクターロール10では、ロールの両端
部10bとロールの中央部10aとが同一径になってい
る。即ち、ロールの両端部10b及びロールの中央部1
0aの径は全て30mmとなっている。
【0039】この実施形態における糊付けロール9の表
面には、開口幅1mmで深さが0.1mmの複数のV溝が設
けられているが、これらのV溝は糊付けロールの周方向
に沿う互いに平行な全周溝であり、糊付けロール9の表
面のほぼ全域に亙って各V溝の縁が互いに隣接する稜線
を形成するように均等な軸方向ピッチで設けられてい
る。なお、後述する比較例の壁紙糊付機の糊付けロール
にも同様に全周V溝が設けられているが、その深さは
0.15mmである。
【0040】さらに、この実施形態では、ドクターロー
ル30の周速が糊付けロール9の周速と等しくなるよう
に回転制御手段(図示せず)により制御されている。こ
の実施形態では、周速調整手段(図示せず)により、ド
クターロールの糊付けロールに対する周速比が1〜1.
1程度まで可変できるように構成されている。
【0041】以下、本実施形態による糊付機の作用効果
を詳述する。尚、本実施形態による壁紙糊付機は、ドク
ターロール以外の各部については図3に示したものと対
応しているので、図3中の符号を付して以下の説明を行
う。図2(a)に示すように構成されたドクターロール
30を用いて、クロス7の裏面に塗布される糊の付着量
をクロス7の左右両端近傍部と中央部の3箇所で測定し
た。その測定方法は、JISクロスを用いて本実施形態
にかかる装置で糊付した後、糊付けされたクロスの中央
部及び左右両端部近傍のそれぞれから幅10cm長さ1m
のサンプルを切り取り、その重量を測定比較する方法に
よった。
【0042】尚、参考のために特願平6−268074
号で提案した発明の実施製品を従来例としての比較例に
取り上げ、それによる糊付け結果の測定値と対比しなが
ら説明する。この場合、本実施形態および比較例とも
に、壁装材の送り速度は15m/minであり、また比較例
においては、ドクターロールのクラウンは量0.1mm、
糊付けロールの周速に対するドクターロールの周速比は
1:1.1、糊付けロールの全周V溝の深さは0.15
mmであった。
【0043】これらの測定結果を以下の表1(本実施形
態)及び表2(比較例)に示す。ここで使用した糊は、
粉糊を希釈率5割で水に溶いたものであり、従来の一般
的な8割希釈に比べて濃い(粘度の高い)糊を使用し
た。本実施形態並びに比較例ともに、ドクターロールと
糊付けロールの相対間隔を機械に設けられた目盛の読み
が0〜2.0までの範囲で調整部によってそれぞれ変化
させた。尚表中の数字の単位はg(グラム)である。
【0044】
【表1】 本実施形態 目盛0 目盛0.5 目盛1 目盛1.5 目盛2.0 左 68 85 108 120 158 中央 55 68 84 103 126 右 66 88 116 128 176 平均 63 80 103 117 153
【0045】
【表2】 比較例 目盛0 目盛0.5 目盛1 目盛1.5 目盛2.0 左 97 108 127 170 189 中央 104 123 151 181 203 右 100 107 136 174 194 平均 100 113 138 175 195
【0046】上記の測定結果からも明らかなように、こ
の実施形態によれば、濃い糊を従来よりも薄い糊厚で塗
布することができるものとなっている。さらに、薄い糊
厚の状態でも、全面で糊量のバラつきが少ないものであ
ることも特徴的である。くわえて、比較的厚めの糊厚
(目盛り大)であっても、糊量のバラつきが少ないこと
も大きな効果である。
【0047】また、この比較検査時には、対比を明確に
するために、ドクターロールは従来例と同様なステンレ
ス製のものを用いている。しかし、別に試作したラバー
製の弾性クラウン型ドクターロールで試験した結果は、
このステンレス製のものよりも更に良好な結果が得られ
た。
【0048】なお、上記の計測を繰り返した後に、本実
施形態の糊付けロール自体は、何ら摩耗しておらず、従
来例にみられたような糊付けロール中央部の黒ずみも全
くみられなかったが、比較例では中央部が若干黒ずんだ
ような状態となっていた。
【0049】次に、図2(c)は、本発明の別の実施形
態に係るドクターロール31の外形を示す模式正面図で
ある。このドクターロール31と図2(a)に示したド
クターロール30との相違点は、ドクターロール31で
は中央部31aから両端部31bに向かって細径となる
直線テーパ状のクラウン形状とした点であり、このよう
なクラウン形状であっても、図2(a)の場合と同様の
効果を得ることができる。但し、ドクターロール31を
中央部31aから両端部31bに向かって細径となる直
線テーパ状のクラウン形状としたままでは、ドクターロ
ールの周面中央部31aに不連続面の境界による全周稜
線が形成されるので、この中央部31aの両側のテーパ
面を滑らかな曲面で連続させるように加工して、結果的
にドクターロール31の全体が連続的なクラウン形状と
なるようにするのが好ましい。
【0050】また、本実施形態においては、モータ付き
の壁紙糊付機に本発明を適用した場合について説明した
が、クロス7を作業者の人力で糊付機本体部1内に引込
んでクロス裏面に糊を塗布する、所謂手動型の壁紙糊付
機にも本発明を適用することができることは述べるまで
もない。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、ドクター
ロールの周速を糊付けロールの周速とほぼ等しくし、さ
らにドクターロールを該ロールの両端部よりもロールの
軸方向の中央部が大径となるクラウン形状としたため、
壁装材の裏面に塗布する糊の糊圧をほぼ均一にすること
ができるという効果がある。
【0052】さらに、糊付けロールの溝の深さを従来よ
り浅くしたことで、最小糊厚を更に薄くすると共に、薄
くした状態でも糊量の均一化が達成でき、糊の局部的な
変色も防止できる利点がある。
【0053】加えて、ドクターロールを弾性部材で構成
することで、均一化の向上がより図られることも明らか
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る壁紙糊付機の本体部
1の内部機構の構成を示す概略図である。
【図2】(a)は、本発明の一実施形態におけるドクタ
ーロールの外形の一例を示す模式正面図、図2(b)は
従来のドクターロールの外形を示す模式正面図、(c)
は、本発明の別の実施形態におけるドクターロールの外
形を示す模式正面図である。
【図3】一般的な壁紙糊付機の全体構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1:糊付機本体 4:脚部 6:糊桶 7:壁装材(クロス) 9:糊付けロール 30,31:ドクターロール 11:均しロール 12:ドライブロール 13a:上側ピンチロール 13b:下側ピンチロール 14:押えロール 15:糊上げロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 仁美 富山県高岡市下麻生4649番地 ヤヨイ化学 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内部に配設された複数のロールによ
    りシート状の壁装材を前記本体部の後部から内部に引き
    入れるとともに、本体内部の所定経路に沿って移動さ
    せ、前記本体部に配設された糊桶内の糊を糊付けロール
    により前記壁装材の裏面に連続的に塗布する壁紙糊付機
    において、 前記複数のロールのうち、前記壁装材の裏面に塗布する
    糊の糊厚を調整するドクターロールの外形が、該ロール
    の両端部よりもロールの軸方向の中央部が大径となるク
    ラウン形状とされており、 前記ドクターロールは、前記糊付けロールの周速とほぼ
    等しい周速で回転されるものであることを特徴とする壁
    紙糊付機。
  2. 【請求項2】 前記糊付けロールは、表面のほぼ全域に
    約0.10mm以下の均一深さの浅い全周V溝が軸方向
    にほぼ一様な間隔で設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の壁紙糊付機。
  3. 【請求項3】 前記ドクターロールは、少なくとも表面
    が弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の壁紙糊付機。
JP35757296A 1996-12-30 1996-12-30 壁紙糊付機 Pending JPH10192760A (ja)

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CN110918370A (zh) * 2019-12-05 2020-03-27 东莞云展智能装备有限公司 一种自动擦处理剂设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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