JPH10193101A - 隅肉溶接方法 - Google Patents
隅肉溶接方法Info
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- JPH10193101A JPH10193101A JP528797A JP528797A JPH10193101A JP H10193101 A JPH10193101 A JP H10193101A JP 528797 A JP528797 A JP 528797A JP 528797 A JP528797 A JP 528797A JP H10193101 A JPH10193101 A JP H10193101A
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- Japan
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- welding
- pipe
- projection
- shaped part
- welded
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶接不良を低減し、溶接強度の確保に貢献でき
る隅肉溶接方法を提供すること。 【解決手段】この隅肉溶接方法は、第1の部材(フラン
ジ状部品)1の被溶接部10fに突起13を予め形成し
ておき、第2の部材(パイプ状部品)2の被溶接部2f
を突起13にあてがい、トーチ4を接近させ、溶接フィ
ラー5を供給しながら突起13を溶融し、第1の部材1
と第2の部材2との溶接を行う。インテークマニホルド
に適用できる。
る隅肉溶接方法を提供すること。 【解決手段】この隅肉溶接方法は、第1の部材(フラン
ジ状部品)1の被溶接部10fに突起13を予め形成し
ておき、第2の部材(パイプ状部品)2の被溶接部2f
を突起13にあてがい、トーチ4を接近させ、溶接フィ
ラー5を供給しながら突起13を溶融し、第1の部材1
と第2の部材2との溶接を行う。インテークマニホルド
に適用できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被溶接部を有する
第1の部材と、被溶接部を有する第2の部材とを溶接す
る隅肉溶接方法に関する。本発明方法は、例えば、内燃
機関に装備される吸気系のインテークマニホルドなどの
製造に適用できる。
第1の部材と、被溶接部を有する第2の部材とを溶接す
る隅肉溶接方法に関する。本発明方法は、例えば、内燃
機関に装備される吸気系のインテークマニホルドなどの
製造に適用できる。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に装備される吸気系のインテー
クマニホルドを例にとって、従来技術について説明す
る。インテークマニホルドは、複数個のパイプ状部品
と、パイプ状部品を集合させると共に内燃機関に連結す
るフランジ状部品とをもつ。フランジ状部品とパイプ状
部品とを集合させるにあたっては、図6に示すように、
フランジ状部品100の貫通孔101にパイプ状部品2
00を嵌合して、TIGトーチ300によりアークを生
ぜしめ溶融部305を形成し、形成された溶融部305
に肉盛用フィラー400を供給して溶接を行う方法が知
られている。
クマニホルドを例にとって、従来技術について説明す
る。インテークマニホルドは、複数個のパイプ状部品
と、パイプ状部品を集合させると共に内燃機関に連結す
るフランジ状部品とをもつ。フランジ状部品とパイプ状
部品とを集合させるにあたっては、図6に示すように、
フランジ状部品100の貫通孔101にパイプ状部品2
00を嵌合して、TIGトーチ300によりアークを生
ぜしめ溶融部305を形成し、形成された溶融部305
に肉盛用フィラー400を供給して溶接を行う方法が知
られている。
【0003】また特開昭60−15069号公報には、
図8に示すように、フランジ状部品500の貫通孔50
1の内面に段部502を形成すると共に、貫通孔501
の周縁部に軸長方向に突出するリング状のボス部503
を形成し、Al製のパイプ状部品600の軸端部600
aを貫通孔501に差し込み、溶接フィラーを使用しな
いで、ボス部503に沿いながらTIGアーク溶接を実
行し、ボス部503をパイプ状部品600に融着させる
円周方向隅肉溶接方法が開示されている。
図8に示すように、フランジ状部品500の貫通孔50
1の内面に段部502を形成すると共に、貫通孔501
の周縁部に軸長方向に突出するリング状のボス部503
を形成し、Al製のパイプ状部品600の軸端部600
aを貫通孔501に差し込み、溶接フィラーを使用しな
いで、ボス部503に沿いながらTIGアーク溶接を実
行し、ボス部503をパイプ状部品600に融着させる
円周方向隅肉溶接方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す技術では、
添加材である溶接フィラー400は、モータの駆動によ
って供給されるものであるが、溶接フィラー400の滑
り等の影響で、溶接フィラー400の供給速度を全ての
時期にわたり均一にするには、限界がある。そのため、
溶接フィラー400の供給が遅延気味となることもあ
る。
添加材である溶接フィラー400は、モータの駆動によ
って供給されるものであるが、溶接フィラー400の滑
り等の影響で、溶接フィラー400の供給速度を全ての
時期にわたり均一にするには、限界がある。そのため、
溶接フィラー400の供給が遅延気味となることもあ
る。
【0005】極端な場合には、溶接フィラー400の供
給が遅延し、溶融部305が不足気味となることがあ
る。このとき図7に示すように、溶融部305が溶融部
305a、305cに分離し易くなり、肉盛が不充分と
なり、溶接不良となり易い。また図8に示す技術では、
Al製のパイプ状部品600の軸端部600aはフラン
ジ状部品500の段部502にあてがわれて位置決めさ
れているものの、パイプ状部品600の軸端部600a
は融着しているものではなく、溶接強度の確保に必ずし
も充分ではない。
給が遅延し、溶融部305が不足気味となることがあ
る。このとき図7に示すように、溶融部305が溶融部
305a、305cに分離し易くなり、肉盛が不充分と
なり、溶接不良となり易い。また図8に示す技術では、
Al製のパイプ状部品600の軸端部600aはフラン
ジ状部品500の段部502にあてがわれて位置決めさ
れているものの、パイプ状部品600の軸端部600a
は融着しているものではなく、溶接強度の確保に必ずし
も充分ではない。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、突起を利用することにより、溶接不良を低減
し、溶接強度の確保に貢献できる隅肉溶接方法を提供す
ることを課題とする。
であり、突起を利用することにより、溶接不良を低減
し、溶接強度の確保に貢献できる隅肉溶接方法を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る隅肉溶接方
法は、被溶接部を有する第1の部材と、被溶接部を有す
る第2の部材とを用い、第1の部材の被溶接部と第2の
部材の被溶接部とを重ね合わせた状態で隅肉溶接する隅
肉溶接方法であって、第1の部材の被溶接部に突起を予
め形成しておき、第2の部材の被溶接部を突起にあてが
い、溶接フィラーを供給しながら突起を溶融し、第1の
部材の被溶接部と第2の部材の被溶接部との溶接を行う
ことを特徴とするものである。
法は、被溶接部を有する第1の部材と、被溶接部を有す
る第2の部材とを用い、第1の部材の被溶接部と第2の
部材の被溶接部とを重ね合わせた状態で隅肉溶接する隅
肉溶接方法であって、第1の部材の被溶接部に突起を予
め形成しておき、第2の部材の被溶接部を突起にあてが
い、溶接フィラーを供給しながら突起を溶融し、第1の
部材の被溶接部と第2の部材の被溶接部との溶接を行う
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施形態】本発明方法によれば、第1の部材の
被溶接部に突起を予め形成しておき、溶接フィラーを供
給しながら突起を溶融するため、溶接フィラーの供給が
遅延しがちのときであっても、肉盛量が確保され易い。
突起の断面形状は、四角形状、段付き形状、直角三角形
状等、適宜選択できる。
被溶接部に突起を予め形成しておき、溶接フィラーを供
給しながら突起を溶融するため、溶接フィラーの供給が
遅延しがちのときであっても、肉盛量が確保され易い。
突起の断面形状は、四角形状、段付き形状、直角三角形
状等、適宜選択できる。
【0009】本発明方法によれば、第1の部材、突起、
第2の部材、溶接フィラーは同系材質または同一材質に
できる。軽量化を考慮すれば、材質としてはAl系を採
用することが好ましいが、場合によっては、他の軽金属
系、鉄系を採用しても良い。第1の部材及び第2の部材
は、空気等の流体が通過する流体器具に利用できる。本
発明方法によれば、溶接形態としては、重ね継手、T継
手、角継手等、公知の溶接形態を適宜選択できる。
第2の部材、溶接フィラーは同系材質または同一材質に
できる。軽量化を考慮すれば、材質としてはAl系を採
用することが好ましいが、場合によっては、他の軽金属
系、鉄系を採用しても良い。第1の部材及び第2の部材
は、空気等の流体が通過する流体器具に利用できる。本
発明方法によれば、溶接形態としては、重ね継手、T継
手、角継手等、公知の溶接形態を適宜選択できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3を参照し
て説明する。本実施例はTIG溶接する場合である。本
実施例では、第1の部材としての盤状をなすフランジ状
部品1と、第2の部材としてのパイプ状部品2とを用い
る。フランジ状部品1には貫通孔10が形成されてい
る。貫通孔10は円孔である。貫通孔10の内周部10
fは被溶接部として機能する。パイプ状部品2は丸パイ
プ状であり、パイプ孔2wをもつ。パイプ状部品2の軸
端部2fは被溶接部として機能する。フランジ状部品1
及びパイプ状部品2は共にAl系である。両者は同一の
Al系材質であっても良いし、多少異なる組成をもつA
l系材質であっても良い。フランジ状部品1の貫通孔1
0の内周部10fには、突起13がリング状に同軸的に
形成されている。突起13は、内周部10fにおいて径
内方向に突出している。突起13は軸端面13a、内周
面13c、軸端面13eをもつ。軸端面13a、13e
は軸直角方向に沿っている。内周面13cは軸長方向に
沿っている。従って突起13の断面は四角形状をなす。
て説明する。本実施例はTIG溶接する場合である。本
実施例では、第1の部材としての盤状をなすフランジ状
部品1と、第2の部材としてのパイプ状部品2とを用い
る。フランジ状部品1には貫通孔10が形成されてい
る。貫通孔10は円孔である。貫通孔10の内周部10
fは被溶接部として機能する。パイプ状部品2は丸パイ
プ状であり、パイプ孔2wをもつ。パイプ状部品2の軸
端部2fは被溶接部として機能する。フランジ状部品1
及びパイプ状部品2は共にAl系である。両者は同一の
Al系材質であっても良いし、多少異なる組成をもつA
l系材質であっても良い。フランジ状部品1の貫通孔1
0の内周部10fには、突起13がリング状に同軸的に
形成されている。突起13は、内周部10fにおいて径
内方向に突出している。突起13は軸端面13a、内周
面13c、軸端面13eをもつ。軸端面13a、13e
は軸直角方向に沿っている。内周面13cは軸長方向に
沿っている。従って突起13の断面は四角形状をなす。
【0011】図2から理解できるように、パイプ状部品
2がフランジ状部品1の貫通孔10に嵌合された状態で
は、突起13の内周面13cの高さは、パイプ状部品2
の内周部2cの高さよりも低い。溶接に際しては、図1
から理解できるように、パイプ状部品2の軸端部2fを
フランジ状部品1の貫通孔10に嵌合し、パイプ状部品
2の軸端部2fを突起13の軸端面13aにあてがって
突き合わせる。この状態で、TIGトーチつまり溶接ト
ーチ4のタングステン電極40の先端を、突起13に接
近させてアークを生ぜしめ、Al系の丸棒状をなす添加
材として機能する溶接フィラー5を所定の供給速度で矢
印R1方向に供給しながら、突起13を溶融する。この
TIG溶接では、通常、交流が使用されるが、直流が使
用されても良い。直流では、一般に、+極を被溶接材
側、−極をTIGトーチ側にできるが、これに限られる
ものではなく、逆での極性でも良い。なお溶接の際に
は、溶接部分に不活性ガスを供給しつつ行う。
2がフランジ状部品1の貫通孔10に嵌合された状態で
は、突起13の内周面13cの高さは、パイプ状部品2
の内周部2cの高さよりも低い。溶接に際しては、図1
から理解できるように、パイプ状部品2の軸端部2fを
フランジ状部品1の貫通孔10に嵌合し、パイプ状部品
2の軸端部2fを突起13の軸端面13aにあてがって
突き合わせる。この状態で、TIGトーチつまり溶接ト
ーチ4のタングステン電極40の先端を、突起13に接
近させてアークを生ぜしめ、Al系の丸棒状をなす添加
材として機能する溶接フィラー5を所定の供給速度で矢
印R1方向に供給しながら、突起13を溶融する。この
TIG溶接では、通常、交流が使用されるが、直流が使
用されても良い。直流では、一般に、+極を被溶接材
側、−極をTIGトーチ側にできるが、これに限られる
ものではなく、逆での極性でも良い。なお溶接の際に
は、溶接部分に不活性ガスを供給しつつ行う。
【0012】これによりフランジ状部品1の内周部10
fとパイプ状部品2の軸端部2fとの隅肉溶接が実行さ
れる。溶接フィラー5の先端は、溶融凝固して突起13
と共に、肉盛部7を形成するものである。図3は、溶接
終了後の肉盛部7付近の断面の一例を模式的に示す。図
3から理解できるように、パイプ状部品2の軸端部2
f、突起13、溶接フィラー5、フランジ状部品1の内
周部10fが融け合って、肉盛部7が形成される。軸端
部2f、突起13、溶接フィラー5、内周部10fはそ
れぞれAl系であり、各融点領域が接近しているため、
各溶接要素の一体結合性が向上する。
fとパイプ状部品2の軸端部2fとの隅肉溶接が実行さ
れる。溶接フィラー5の先端は、溶融凝固して突起13
と共に、肉盛部7を形成するものである。図3は、溶接
終了後の肉盛部7付近の断面の一例を模式的に示す。図
3から理解できるように、パイプ状部品2の軸端部2
f、突起13、溶接フィラー5、フランジ状部品1の内
周部10fが融け合って、肉盛部7が形成される。軸端
部2f、突起13、溶接フィラー5、内周部10fはそ
れぞれAl系であり、各融点領域が接近しているため、
各溶接要素の一体結合性が向上する。
【0013】本実施例によれば、図3に示すように、肉
盛部7の表面7fは断面円弧凸状が好ましい。但し場合
によっては、肉盛部7の表面7fは図示はしないもの
の、フィレット状つまり断面円弧凹状にすることもで
き、あるいは、断面円弧凸状と断面円弧凹状の中間の状
態にすることもできる。
盛部7の表面7fは断面円弧凸状が好ましい。但し場合
によっては、肉盛部7の表面7fは図示はしないもの
の、フィレット状つまり断面円弧凹状にすることもで
き、あるいは、断面円弧凸状と断面円弧凹状の中間の状
態にすることもできる。
【0014】肉盛部7は、貫通孔10を周方向に1周す
るようにリング状に形成される。溶接フィラー5は、突
起13と同系材質であっても良いし、同一材質であって
も良い。本発明者が実行した試験結果を考慮すれば、次
の範囲に設定できる。即ち、パイプ状部品2の肉厚をt
とすると、突起13の高さHは(1/3)t〜(3/
4)tに設定でき、突起13の幅Lは(1/3)t〜
(2/3)tに設定できる。但し、用途によっては、こ
の範囲に限られるものではない。
るようにリング状に形成される。溶接フィラー5は、突
起13と同系材質であっても良いし、同一材質であって
も良い。本発明者が実行した試験結果を考慮すれば、次
の範囲に設定できる。即ち、パイプ状部品2の肉厚をt
とすると、突起13の高さHは(1/3)t〜(3/
4)tに設定でき、突起13の幅Lは(1/3)t〜
(2/3)tに設定できる。但し、用途によっては、こ
の範囲に限られるものではない。
【0015】本発明者が行った試験によれば、パイプ状
部品2の肉厚tが3mmで、突起13なしで溶接フィラ
ー5を供給しながら溶接したときには、延べ溶接長が5
00mm中、溶接不良部が65mmであった。しかし、
突起13(高さH=(1/3)t=1mm、幅L=
(1.5/3)t=1.5mm)を形成して溶接したと
ころ、溶接不良は無しであった。
部品2の肉厚tが3mmで、突起13なしで溶接フィラ
ー5を供給しながら溶接したときには、延べ溶接長が5
00mm中、溶接不良部が65mmであった。しかし、
突起13(高さH=(1/3)t=1mm、幅L=
(1.5/3)t=1.5mm)を形成して溶接したと
ころ、溶接不良は無しであった。
【0016】以上の説明から理解できるように本実施例
によれば、溶接フィラー5を供給しながら突起13を溶
融するため、溶接フィラー5の供給が遅延しがちのとき
であっても、肉盛部7の肉盛量が確保され易い。換言す
れば、溶接フィラー5の供給量が少なくなったとして
も、突起13が溶接フィラー5の役割を実質的に果た
し、溶接フィラー5の不足に起因する溶接不良の発生を
抑えるのに有利である。
によれば、溶接フィラー5を供給しながら突起13を溶
融するため、溶接フィラー5の供給が遅延しがちのとき
であっても、肉盛部7の肉盛量が確保され易い。換言す
れば、溶接フィラー5の供給量が少なくなったとして
も、突起13が溶接フィラー5の役割を実質的に果た
し、溶接フィラー5の不足に起因する溶接不良の発生を
抑えるのに有利である。
【0017】また本実施例によれば、図2から理解でき
るように、突起13の高さHは、パイプ状部品2の厚み
tよりも小さく設定されている。即ち、図2から理解で
きるように突起13の内周面13cの高さは、パイプ状
部品2の内周部2cの高さよりも低い。そのため、突起
13等が溶接フィラー5と共に溶融凝固した肉盛部7が
形成されるときに、その肉盛部7がパイプ状部品2の内
周部2cよりも径内方向に過剰に出っ張ることを抑制す
るのに有利である。従って空気等の流体がパイプ状部品
2のパイプ孔2wを通過する際に、過剰に出っ張った肉
盛部7が流体の流れに対して大きな障害となることを抑
制できる。
るように、突起13の高さHは、パイプ状部品2の厚み
tよりも小さく設定されている。即ち、図2から理解で
きるように突起13の内周面13cの高さは、パイプ状
部品2の内周部2cの高さよりも低い。そのため、突起
13等が溶接フィラー5と共に溶融凝固した肉盛部7が
形成されるときに、その肉盛部7がパイプ状部品2の内
周部2cよりも径内方向に過剰に出っ張ることを抑制す
るのに有利である。従って空気等の流体がパイプ状部品
2のパイプ孔2wを通過する際に、過剰に出っ張った肉
盛部7が流体の流れに対して大きな障害となることを抑
制できる。
【0018】更にまた本実施例によれば、突起13がパ
イプ状部品2の位置決め機能も奏するため、溶接精度の
確保に有利である。即ち、突起13は、溶接前では位置
決め機能を奏し、溶接後では溶接フィラー5の不足を補
充する補充機能を奏することができる。またフランジ状
部品1は肉厚であり、熱容量が比較的大きいものであ
る。従ってフランジ状部品1は伝熱が速いため、溶接は
必ずしも容易ではない。この点本実施例では、熱容量が
大きいフランジ状部品1に、小体積の突起13を形成し
ているため、突起13の熱容量を抑えることができ、従
って溶接時における過剰の伝熱が抑制され、溶接部分の
熱バランスがとり易くなる。故にTIG溶接の際の溶融
池の安定化に有利である。
イプ状部品2の位置決め機能も奏するため、溶接精度の
確保に有利である。即ち、突起13は、溶接前では位置
決め機能を奏し、溶接後では溶接フィラー5の不足を補
充する補充機能を奏することができる。またフランジ状
部品1は肉厚であり、熱容量が比較的大きいものであ
る。従ってフランジ状部品1は伝熱が速いため、溶接は
必ずしも容易ではない。この点本実施例では、熱容量が
大きいフランジ状部品1に、小体積の突起13を形成し
ているため、突起13の熱容量を抑えることができ、従
って溶接時における過剰の伝熱が抑制され、溶接部分の
熱バランスがとり易くなる。故にTIG溶接の際の溶融
池の安定化に有利である。
【0019】ところで、フランジ状部品1、パイプ状部
品2は、空気等の流体が通過する流体器具として使用す
るに適する。この場合には、肉盛部7の表面7fが断面
円弧凹状であるときには、空気等の流体が矢印X1方向
に流れる場合には、流体が肉盛部7を通過する際に、流
路断面積の増加割合が急激となり、好ましくない。この
点本実施例によれば、溶接フィラー5を供給しながら突
起13を溶融するため、図3から理解できるように、溶
接フィラー5の供給が遅延しがちのときであっても、肉
盛部7の肉盛量が確保され易い。従って肉盛量の不足が
是正され、肉盛部7の表面7fが断面円弧凸状気味にな
り易い。
品2は、空気等の流体が通過する流体器具として使用す
るに適する。この場合には、肉盛部7の表面7fが断面
円弧凹状であるときには、空気等の流体が矢印X1方向
に流れる場合には、流体が肉盛部7を通過する際に、流
路断面積の増加割合が急激となり、好ましくない。この
点本実施例によれば、溶接フィラー5を供給しながら突
起13を溶融するため、図3から理解できるように、溶
接フィラー5の供給が遅延しがちのときであっても、肉
盛部7の肉盛量が確保され易い。従って肉盛量の不足が
是正され、肉盛部7の表面7fが断面円弧凸状気味にな
り易い。
【0020】よって、空気等の流体が矢印X1方向に流
れ、その流体が肉盛部7を通過する際に、流路断面積の
急激な増加を軽減するのに有利となる。よって流体の流
れの円滑化に有利である。従って本実施例品は、吸気系
のインテークマニホルドや排気系のエキゾーストマニホ
ルドなどのような流体器具に使用するのに適する。 (適用例)図5は車両の内燃機関に装備される流体器具
として機能するインテークマニホルドに適用した例を示
す。図5に示すように、サージタンク9に連結される複
数本のAl製のパイプ状部品2は、フランジ状部品1の
貫通孔10にそれぞれ溶接で連結されている。フランジ
状部品1は内燃機関に連結される。図5に示す矢視W1
−W1は、図1に相当する。更には、内燃機関に装備さ
れるエキゾーストマニホルドに、本実施例を適用するこ
ともできる。
れ、その流体が肉盛部7を通過する際に、流路断面積の
急激な増加を軽減するのに有利となる。よって流体の流
れの円滑化に有利である。従って本実施例品は、吸気系
のインテークマニホルドや排気系のエキゾーストマニホ
ルドなどのような流体器具に使用するのに適する。 (適用例)図5は車両の内燃機関に装備される流体器具
として機能するインテークマニホルドに適用した例を示
す。図5に示すように、サージタンク9に連結される複
数本のAl製のパイプ状部品2は、フランジ状部品1の
貫通孔10にそれぞれ溶接で連結されている。フランジ
状部品1は内燃機関に連結される。図5に示す矢視W1
−W1は、図1に相当する。更には、内燃機関に装備さ
れるエキゾーストマニホルドに、本実施例を適用するこ
ともできる。
【0021】(他の例)上記した実施例では突起13は
断面四角形状であるが、これに限らず、図4(A)に示
すように、突起13を、断面で多段型としても良い。ま
た図4(B)に示すように、突起13を、断面で実質的
に直角三角形状としても良い。上記した実施例ではTI
G溶接に適用したが、場合によってはMIG溶接でも良
く、更には被覆アーク溶接等の他の溶接方式でも良い。
断面四角形状であるが、これに限らず、図4(A)に示
すように、突起13を、断面で多段型としても良い。ま
た図4(B)に示すように、突起13を、断面で実質的
に直角三角形状としても良い。上記した実施例ではTI
G溶接に適用したが、場合によってはMIG溶接でも良
く、更には被覆アーク溶接等の他の溶接方式でも良い。
【0022】(付記)上記した記載から次の技術的思想
も把握できる。 ○貫通孔を有するフランジ状部品と、軸端部を有するパ
イプ状部品とを用い、フランジ状部品の貫通孔の内周部
とパイプ状部品の軸端部とを重ね合わせた状態で隅肉溶
接する隅肉溶接方法であって、フランジ状部品の貫通孔
の内周部に径内方向に突出する突起を予め形成してお
き、パイプ状部品の軸端部を突起にあてがい、溶接フィ
ラーを供給しながら突起を溶融し、フランジ状部品の貫
通孔の内周部とパイプ状部品の軸端部との溶接を行うこ
とを特徴とする構造品の隅肉溶接方法。 ○溶接フィラーと突起は、同系材質または同一材質であ
る請求項1に係る隅肉溶接方法。融点領域が接近するた
め、第1の部材と第2の部材との一体溶接結合性が確保
され易い。 ○第2の部材はパイプ状部品であり、突起の高さは、パ
イプ状部品の厚みよりも小さく設定されている請求項1
に係る隅肉溶接方法。これによれば、肉盛部がパイプ状
部品の径内方向に過剰に出っ張ることを抑制するのに有
利である。
も把握できる。 ○貫通孔を有するフランジ状部品と、軸端部を有するパ
イプ状部品とを用い、フランジ状部品の貫通孔の内周部
とパイプ状部品の軸端部とを重ね合わせた状態で隅肉溶
接する隅肉溶接方法であって、フランジ状部品の貫通孔
の内周部に径内方向に突出する突起を予め形成してお
き、パイプ状部品の軸端部を突起にあてがい、溶接フィ
ラーを供給しながら突起を溶融し、フランジ状部品の貫
通孔の内周部とパイプ状部品の軸端部との溶接を行うこ
とを特徴とする構造品の隅肉溶接方法。 ○溶接フィラーと突起は、同系材質または同一材質であ
る請求項1に係る隅肉溶接方法。融点領域が接近するた
め、第1の部材と第2の部材との一体溶接結合性が確保
され易い。 ○第2の部材はパイプ状部品であり、突起の高さは、パ
イプ状部品の厚みよりも小さく設定されている請求項1
に係る隅肉溶接方法。これによれば、肉盛部がパイプ状
部品の径内方向に過剰に出っ張ることを抑制するのに有
利である。
【0023】
【発明の効果】本発明方法によれば、溶接フィラーを供
給しながら突起を溶融するため、溶接フィラーの供給が
遅延しがちのときであっても、肉盛部の肉盛量が確保さ
れ易い。換言すれば、溶接フィラーの供給量が少なくな
ったとしても、突起が溶接フィラーの役割を実質的に果
たし、溶接不良の発生を抑えるのに有利であり、溶接強
度の確保に有利である。
給しながら突起を溶融するため、溶接フィラーの供給が
遅延しがちのときであっても、肉盛部の肉盛量が確保さ
れ易い。換言すれば、溶接フィラーの供給量が少なくな
ったとしても、突起が溶接フィラーの役割を実質的に果
たし、溶接不良の発生を抑えるのに有利であり、溶接強
度の確保に有利である。
【0024】更に本発明方法によれば、突起はフランジ
状部品に形成されているため、突起はフランジ状部品と
同系材質または同一材質となり易い。そのため割れ等の
溶接不良を抑えるのに有利である。更にまた本発明方法
によれば、突起がパイプ状部品などの第2の部材の位置
決め機能も奏するため、溶接精度の確保に有利である。
即ち、突起は、溶接前では位置決め機能を奏し、溶接後
では溶接フィラーを補充する補充機能を奏することがで
きる。
状部品に形成されているため、突起はフランジ状部品と
同系材質または同一材質となり易い。そのため割れ等の
溶接不良を抑えるのに有利である。更にまた本発明方法
によれば、突起がパイプ状部品などの第2の部材の位置
決め機能も奏するため、溶接精度の確保に有利である。
即ち、突起は、溶接前では位置決め機能を奏し、溶接後
では溶接フィラーを補充する補充機能を奏することがで
きる。
【図1】パイプ状部品をフランジ状部品の貫通孔に嵌
め、溶接している状態の断面図である。
め、溶接している状態の断面図である。
【図2】パイプ状部品の軸端部を突起にあてがっている
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図3】肉盛部の表面が断面円弧凸状である状態を模式
的に示す構成図である。
的に示す構成図である。
【図4】突起の変形例を示す構成図である。
【図5】インテークマニホルドの斜視図である。
【図6】従来技術に係り、パイプ状部品をフランジ状部
品の貫通孔に嵌め、溶接している状態の断面図である。
品の貫通孔に嵌め、溶接している状態の断面図である。
【図7】従来技術に係り、溶接不良を示す断面図であ
る。
る。
【図8】従来技術に係り、パイプ状部品をフランジ状部
品の貫通孔に嵌めている状態の断面図である。
品の貫通孔に嵌めている状態の断面図である。
図中、1はフランジ状部品(第1の部材)、2はパイプ
状部品(第2の部材)、10は貫通孔、10fは内周部
(被溶接部)、2fは軸端部(被溶接部)、13は突
起、5は溶接フィラー、7は肉盛部を示す。
状部品(第2の部材)、10は貫通孔、10fは内周部
(被溶接部)、2fは軸端部(被溶接部)、13は突
起、5は溶接フィラー、7は肉盛部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】被溶接部を有する第1の部材と、被溶接部
を有する第2の部材とを用い、前記第1の部材の被溶接
部と前記第2の部材の被溶接部とを重ね合わせた状態で
隅肉溶接する隅肉溶接方法であって、 前記第1の部材の被溶接部に突起を予め形成しておき、
前記第2の部材の被溶接部を前記突起にあてがい、溶接
フィラーを供給しながら前記突起を溶融し、前記第1の
部材の被溶接部と前記第2の部材の被溶接部との溶接を
行うことを特徴とする隅肉溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP528797A JPH10193101A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | 隅肉溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP528797A JPH10193101A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | 隅肉溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10193101A true JPH10193101A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11607034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP528797A Pending JPH10193101A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | 隅肉溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10193101A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002361474A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-18 | Honda Motor Co Ltd | 溶接方法 |
| JP2009248190A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Sango Co Ltd | 溶接継手の製造方法 |
| JP2012153194A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両用サスペンション構造 |
| JP2017205799A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 株式会社竹内製作所 | 隅肉溶接方法および隅肉溶接構造 |
| JPWO2018207747A1 (ja) * | 2017-05-12 | 2020-03-12 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
-
1997
- 1997-01-16 JP JP528797A patent/JPH10193101A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002361474A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-18 | Honda Motor Co Ltd | 溶接方法 |
| JP2009248190A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Sango Co Ltd | 溶接継手の製造方法 |
| JP2012153194A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両用サスペンション構造 |
| JP2017205799A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 株式会社竹内製作所 | 隅肉溶接方法および隅肉溶接構造 |
| JPWO2018207747A1 (ja) * | 2017-05-12 | 2020-03-12 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
| US11371616B2 (en) | 2017-05-12 | 2022-06-28 | Eagle Industry Co., Ltd. | Mechanical seal |
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