JPH10193775A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH10193775A
JPH10193775A JP502097A JP502097A JPH10193775A JP H10193775 A JPH10193775 A JP H10193775A JP 502097 A JP502097 A JP 502097A JP 502097 A JP502097 A JP 502097A JP H10193775 A JPH10193775 A JP H10193775A
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ink
ink composition
jet recording
ink jet
recording method
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JP502097A
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Kiyohiko Takemoto
清彦 竹本
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に、反応液とインク組成物とを用い
て印字を行うインクジェット記録方法において、良好な
画像が得られる方法の提供。 【解決手段】 反応液が蛍光増白剤を含んでなるインク
ジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方法に関し、詳しくは記録媒体に反応液とインク組成
物とを付着させて印字を行うインクジェット記録方法に
関する。
【0002】
【背景技術】インクジェット記録方法は、インク組成物
の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を
行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置で
高解像度、高品位な画像を、高速で印刷可能であるとい
う特徴を有する。通常インクジェット記録に使用される
インク組成物は、水を主成分とし、これに着色成分およ
び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有
したものが一般的である。
【0003】一方、インクジェット記録方法として、最
近新たに、多価金属塩溶液を記録媒体に適用した後、少
なくとも一つのカルボキシル基を有する染料を含むイン
ク組成物を適用する方法が提案されている(例えば、特
開平5−202328号公報)。この方法においては、
多価金属イオンと染料から不溶性複合体が形成され、こ
の複合体の存在により、耐水性がありかつカラーブリー
ドがない高品位の画像を得ることができるとされてい
る。
【0004】また、少なくとも浸透性を付与する界面活
性剤または浸透性溶剤および塩を含有するカラーインク
と、この塩との作用により増粘または凝集するブラック
インクとを組合せて使用することにより、画像濃度が高
くかつカラーブリードがない高品位のカラー画像が得ら
れるという提案もなされている(特開平6−10673
5号公報)。すなわち塩を含んだ第一の液と、インク組
成物との二液を印字することで、良好な画像が得られる
とするインクジェット記録方法が提案されている。
【0005】また、その他にも二液を印字するインクジ
ェット記録方法が提案されている(例えば、特開平3−
240557号公報、特開平3−240558号公
報)。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、今般、こ
のような二液を印字するインクジェット記録方法におい
て、特定の反応液と特定のインク組成物を組み合わせる
ことで、良好な印字が実現できるとの知見を得た。本発
明はかかる知見に基づくものである。
【0007】従って、本発明は、二液を印字するインク
ジェット記録方法において、良好な画像が実現できる方
法の提供をその目的としている。
【0008】そして、本発明によるインクジェット記録
方法は、記録媒体に反応剤を含んだ反応液とインク組成
物とを付着させて印字を行うインクジェット記録方法で
あって、反応液が蛍光増白剤を含んでなるものである。
【0009】
【発明の実施の態様】
〔インクジェット記録方法〕本発明によるインクジェッ
ト記録方法は、記録媒体に反応剤を含んだ反応液とイン
ク組成物とを付着させる工程を含んでなるものである。
【0010】本発明のインクジェット記録方法において
は反応液が蛍光増白剤を含んでなる。
【0011】この方法によれば、記録媒体上において印
字にじみ、印字ムラを抑え、さらにカラーインクジェッ
ト記録方法においてしばしば問題とされている異なる色
の境界領域での不均一な色混じり、すなわちカラーブリ
ードを有効に防止でき、なおかつ発色性に優れた高品質
の印字が得られるという利点を有する。
【0012】〔反応液〕本発明に用いられる反応液は蛍
光増白剤を含んでなる。蛍光増白剤として具体的にはク
マリン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピレン誘導体、チア
ゾール誘導体、下記構造式(I)、(II)、(III)で
表わされる化合物およびその誘導体等が挙げられる。
【0013】
【化1】
【0014】(式中、X,Yはアミン類、アルコール
類、フェノールを表す) また、市販の蛍光増白剤としては、Whitex(商
標:住友化学社製)、Blankophor(商標:バ
イエル社製)、Hostaulux(商標:ヘキスト社
製)等が使用可能である。
【0015】蛍光増白剤の添加量は反応液中に0.2〜
20重量%となるように添加するのが好ましく、二種以
上の添加も可能である。
【0016】本発明において用いられる反応液は、基本
的に少なくとも多価金属塩またはポリアリルアミンを含
んでなる。
【0017】反応液に用いる事ができる多価金属塩と
は、二価以上の多価金属イオンとこれら多価金属イオン
に結合する陰イオンとから構成され、水に可溶な塩が挙
げられる。多価金属イオンの具体例としては、Ca2+
Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+などの二価金
属イオンAl3+、Fe3+、Cr3+などの三価金属イオン
があげられる。陰イオンとしては、Cl-、NO3 -
-、Br-、ClO3 -およびCH3COO-などがあげら
れる。とりわけ、 Ca2+またはMg2+より構成される
金属塩は、反応液のpH、得られる印刷物の品質という
二つの観点から、好適な結果を与える。
【0018】これら多価金属塩のインク組成物中におけ
る濃度は印字品質、目詰まり防止の効果が得られる範囲
で適宜決定されてよいが、好ましくは0.1〜40重量
%程度であり、より好ましくは5〜25重量%程度であ
る。
【0019】本発明の好ましい態様においては、多価金
属塩は、二価以上の多価金属イオンと、これら多価金属
イオンに結合する硝酸イオンまたはカルボン酸イオンと
から構成され、水に可溶なものであるのが好ましい。
【0020】ここで、カルボン酸イオンは、好ましくは
炭素数1〜6の飽和脂肪酸モノカルボン酸または炭素数
7〜11の炭素環式モノカルボン酸から誘導されるもの
である。炭素数1〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸の好
ましい例としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸
などが挙げられる。特に蟻酸、酢酸が好ましい。
【0021】このモノカルボン酸の飽和脂肪族炭化水素
基上の水素原子は水酸基で置換されていてもよく、その
ようなカルボン酸の好ましい例としては、乳酸が挙げら
れる。
【0022】さらに、炭素数6〜10の炭素環式モノカル
ボン酸の好ましい例としては、安息香酸、ナフト酸等が
挙げられ、より好ましくは安息香酸である。
【0023】また、反応剤としてのポリアリルアミンお
よびポリアリルアミン誘導体は水に可溶で、水中でプラ
スに荷電するカチオン系高分子である。例えば、下記の
式(IV)、式(V)、および式(VI)が挙げられる。
【0024】
【化2】
【0025】(式中、X-は塩化物イオン、臭化物イオ
ン、ヨウ化物イオン、硝酸イオン、燐酸イオン、硫酸イ
オン、酢酸イオン等を表す) これら以外にもアリルアミンとジアリルアミンが共重合
したポリマーやジアリルメチルアンモニウムクロライド
と二酸化硫黄との共重合体を使用することもできる。
【0026】また、この反応液は、後記のインク組成物
の項で記載したカラー着色剤を添加して着色され、イン
ク組成物の機能を兼ね備えたものとされてもよい。
【0027】〔インク組成物〕本発明において用いられ
るインク組成物は、少なくとも着色剤と水とを含んでな
る。
【0028】本発明の好ましい態様によれば、インク組
成物は樹脂エマルジョンを含んでなるのが好ましい。こ
こで、樹脂エマルジョンとは連続相が水であり、分散相
が次のような樹脂成分であるエマルジョンを意味する。
分散相の樹脂成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、
スチレン系樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0029】本発明の好ましい態様によれば、この樹脂
は親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であるの
が好ましい。また、これらの樹脂成分の粒子径はエマル
ジョンを形成する限り特に限定されないが、150nm
程度以下が好ましく、より好ましくは5〜100nm程
度である。
【0030】これらの樹脂エマルジョンは、樹脂モノマ
ーを、場合によって界面活性剤とともに水中で分散重合
することによって得ることができる。例えば、アクリル
系樹脂またはスチレン−アクリル系樹脂のエマルジョン
は、(メタ)アクリル酸エステル、または(メタ)アク
リル酸エステルおよびスチレンを、界面活性剤とともに
水中で分散重合させることによって得ることができる。
樹脂成分と界面活性剤との混合の割合は、通常10:1
〜5:1程度とするのが好ましい。界面活性剤の使用量
が前記範囲にあることでより良好なインクの耐水性、浸
透性が得られる。界面活性剤の好ましい例としては、ア
ニオン性界面活性剤(例えばドデシルベンゼルスルホン
酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩な
ど)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアキルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンア
ルキルアミドなど)があげられ、これらを単独または二
種以上を混合して用いることができる。また、アセチレ
ングリコール(オレフィンY、ならびにサーフィノール
82、104、440、465および485(いずれも
Air Products and Chemicals Inc. 製))を用いること
も可能である。
【0031】また、分散相成分としての樹脂と水との割
合は、樹脂100重量部に対して水60〜400重量
部、好ましくは100〜200の範囲が適当である。
【0032】このような樹脂エマルジョンとして、公知
の樹脂エマルジョンを用いることも可能であり、例えば
特公昭62−1426号、特開平3−56573号、特
開平3−79678号、特開平3−160068号、特
開平4−18462号公報などに記載の樹脂エマルジョ
ンをそのまま用いることができる。
【0033】また、市販の樹脂エマルジョンを使用する
ことも可能であり、例えばマイクロジェルE−1000
2、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジ
ョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001
(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業
株式会社製)ボンコート5454(スチレン−アクリル
系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社
製)SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマ
ルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK
−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学
株式会社製)、などがあげられる。
【0034】本発明に使用するインクは、樹脂エマルジ
ョンを、その樹脂成分がインクの0.1〜40重量%と
なるよう含有するのが好ましく、より好ましくは1〜2
5重量%の範囲である。
【0035】樹脂エマルジョンは、反応剤、特に多価金
属イオンまたはポリアリルアミンもしくはポリアリルア
ミンの誘導体との相互作用により、着色成分の浸透を抑
制し、さらに記録媒体への定着を促進する効果を有す
る。また、樹脂エマルジョンの種類によっては記録媒体
上で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性をも向上させる効果
も有する。
【0036】また、本発明に用いられるインク組成物
は、無機酸化物コロイドを含んでいてもよい。無機酸化
物コロイドの好ましい例としては、コロイダルシリカ、
アルミナコロイドが挙げられる。これらは、一般的に
は、SiO2、Al23等の超微粒子を水または有機溶
媒中に分散したコロイド溶液である。市販されている無
機酸化物コロイドとしては、分散媒が水、メタノール、
2−プロパノール、n−プロパノール、キシレンなどで
あり、SiO2、Al23等の粒子の粒径が5〜100
nmであるものが一般的である。また、無機酸化物コロ
イド溶液のpHは中性領域ではなく酸性またはアルカリ
性に調整されているものが多い。これは、無機酸化物コ
ロイドの安定分散領域が酸性側かアルカリ性側に存在す
るためであり、インク組成物に添加する場合には、無機
酸化物コロイドの安定分散領域のpHとインクのpHと
を考慮して添加する必要がある。
【0037】インク組成物中の無機酸化物コロイドの添
加量は、0.1〜15重量%となるように添加するのが
好ましく、二種以上の添加も可能である。
【0038】本発明において用いられるインク組成物に
含まれる着色剤としては、染料、顔料のいずれであって
もよいが、インク組成物の不溶化あるいは増粘等の作用
によって、インク中の着色成分の浸透を抑制する場合
は、水性媒体中に溶解している染料よりも分散している
顔料の方が有利である。
【0039】染料としては、直接染料、酸性染料、食用
染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、
可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェッ
ト記録に使用される各種染料を使用することができる。
【0040】また、顔料としては、特別な制限なしに無
機顔料、有機顔料を使用することができる。無機顔料と
しては、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト
法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によっ
て製造されたカーボンブラックを使用することができ
る。また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不
溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを
含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペ
リレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナ
クリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、
イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料
キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型
キレートなど)ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブ
ラックなどを使用できる。
【0041】本発明の好ましい態様によれば、これらの
顔料は、分散剤または界面活性剤で水性媒体中に分散さ
せて得られた顔料分散液としてインクに添加されるのが
好ましい。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製
するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を
使用することができる。なお、この顔料分散液に含まれ
る分散剤および界面活性剤がインク組成物の分散剤およ
び界面活性剤としても機能するであろうことは当業者に
明らかであろう。
【0042】インクへの顔料の添加量は、0.5〜25
重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜15重量%
程度である。
【0043】その他、必要に応じて、湿潤剤、pH調製
剤、防腐剤、防かび剤等を添加しても良い。
【0044】〔インクジェット記録装置〕本発明による
インクジェット記録方法を実施するインクジェット記録
装置について以下図面を用いて説明する。
【0045】図1のインクジェット記録装置は、インク
組成物および反応液をタンクに収納し、インク組成物お
よび反応液がインクチューブを介して記録ヘッドに供給
される態様である。すなわち、記録ヘッド1とインクタ
ンク2とがインクチューブ3で連通される。ここで、イ
ンクタンク2は内部が区切られてなり、インク組成物、
場合によって複数のカラーインク組成物の部屋と、反応
液の部屋とが設けられてなる。
【0046】記録ヘッド1はキャリッジ4に沿って、モ
ータ5で駆動されるタイミングベルト6によって移動す
る。一方、記録媒体である紙7はプラテン8およびガイ
ド9によって記録ヘッド1と対面する位置に置かれる。
なお、この態様においては、キャップ10が設けられて
なる。このキャップ10には吸引ポンプ11が連結さ
れ、いわゆるクリーニング操作を行う。吸引されたイン
ク組成物はチューブ12を介して廃インクタンク13に
溜め置かれる。
【0047】記録ヘッド1のノズル面の拡大図を図2に
示す。1bで示される部分が反応液のノズル面であっ
て、反応液が吐出されるノズル21が縦方向に設けられ
てなる。一方、1cで示される部分がインク組成物のノ
ズル面であって、ノズル22、23、24、25からは
それぞれイエローインク組成物、マゼンタインク組成
物、シアンインク組成物、そしてブラックインク組成物
が吐出される。
【0048】さらにこの図2に記載の記録ヘッドを用い
たインクジェット記録方法を図3を用いて説明する。記
録ヘッド1は矢印A方向に移動する。その移動の間に、
ノズル面1bより反応液が吐出され、記録媒体7上に帯
状の反応液付着領域31を形成する。次に記録媒体7が
紙送り方向矢印Bに所定量移送される。その間記録ヘッ
ド1は図中で矢印Aと逆方向に移動し、記録媒体7の左
端の位置に戻る。そして、すでに反応液が付着している
反応液付着領域にインク組成物を印字し、印字領域32
を形成する。
【0049】また、図4に記載のように記録ヘッド1に
おいて、ノズルをすべて横方向に並べて構成することも
可能である。図中で、41aおよび41bは反応液の吐
出ノズルであり、ノズル42、43、44、45からは
それぞれイエローインク組成物、マゼンタインク組成
物、シアンインク組成物、そしてブラックインク組成物
が吐出される。このような態様の記録ヘッドにおいて
は、記録ヘッド1がキャリッジ上を往復する往路,復路
いずれにおいても印字が可能である点で、図2に示され
る記録ヘッドを用いた場合よりも速い速度での印字が期
待できる さらに反応液とインク組成物の表面張力を調節すること
により、これらの付着順序にかかわらず、高品質の印字
がより一定して得られる。この場合反応液の吐出ノズル
を1つとすることもでき(例えば図中で41bのノズル
を省くことができる)、さらなるへヘッドの小型化と印
字の高速化が達成できる。
【0050】さらに、インクジェット記録装置には、イ
ンク組成物の補充がインクタンクであるカートリッジを
取り替えることで行われるものがある。また、このイン
クタンクは記録ヘッドと一体化されたものであってもよ
い。
【0051】このようなインクタンクを利用したインク
ジェット記録装置の好ましい例を図5に示す。図中で図
1の装置と同一の部材については同一の参照番号を付し
た。図5の態様において、記録ヘッド1aおよび1b
は、インクタンク2aおよび2bと一体化されてなる。記録
ヘッド1aまたは1bをそれぞれインク組成物および反
応液を吐出するものとする。印字方法は基本的に図1の
装置と同様であってよい。そして、この態様において、
記録ヘッド1aとインクタンク2aおよび記録ヘッド1a
およびインクタンク2bは、キャリッジ4上をともに移
動する。
【0052】さらに印字がなされた記録媒体を加熱する
ヒータが設けられてなる、インクジェット記録装置の好
ましい例を図6に示す。図6は、ヒータ14を設けた点
以外は図1にしめしたものと同様なものである。このヒ
ータ14は、記録媒体に接触してそれを加熱するもので
あっても、赤外線などを照射し、または熱風を吹き付け
るなど記録媒体に接触せず加熱するものであってもよ
い。
【0053】反応液の記録媒体への付着に関しては、本
発明では、にじみの少ないシャープな印字品質を得るた
めに、インク組成物を付着させる場所にのみ選択的に反
応液を付着させるという方法と、紙面全体に反応液を付
着させる方法のいずれの態様であってもよい。
【0054】
【実施例】以下本発明を以下の実施例によって詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0055】〔インク組成物〕 カーボンブラックMA7 5重量% (三菱化学(株)製) スチレン−アクリル共重合体 1重量% (分散剤) アルマテックスZ116 3重量% (三井東圧化学(株)製、樹脂エマルジョン、樹脂成分5
0重量%) スノーテックスS 1.5重量% (日産化学製、コロイダルシリカSiO2含有量30重量
%) マルチトール 7重量% グリセリン 10重量% 2−ピロリドン 2重量% インク交換水 残量 カーボンブラックと分散剤とイオン交換水を混合し、サ
ンドミル(安川製作所製)中で、ガラスビーズ(直径
1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2
時間分散させた。その後、ガラスビーズを取り除き、他
の添加物を加え、常温で20分間攪袢した。5μmのメ
ンブランフィルターでろ過し、所望の組成のインクジェ
ット記録用インクを得た。
【0056】〔反応液〕 (実施例1(反応液1)) 硝酸マグネシウム・六水和物(反応剤) 25重量% Whitex SKC 20重量% (住友化学(株)製、蛍光増白剤)トリエチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% イオン交換水 残量 上記成分を混合し、サンドミル(安川製作所製)中で、
ガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量
(重量))とともに2時間分散させた。その後、ガラス
ビーズを取り除き、5μmのメンブランフィルターでろ
過し、所望の組成の反応液を得た。
【0057】(実施例2(反応液2)) ポリアリルアミン PAA−10C 25重量% (日東紡績社製、反応剤、樹脂成分10重量%、) Whitex RP 0.2重量% (住友化学(株)製、蛍光増白剤)トリエチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% イオン交換水 残量 上記成分を混合し、60℃で1時間加熱攪袢し、反応液
を得た。
【0058】(比較例1(反応液3)) ポリアリルアミン PAA−10C 25重量% (日東紡績社製、反応剤、樹脂成分10重量%)トリエチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% イオン交換水 残量 上記成分を混合、攪袢し反応液を得た。
【0059】〔印字評価試験〕 評価1:印字品質(にじみ) インクジェットプリンターMJ−500C(セイコーエ
プソン(株)製)で以下の各紙に印刷を行った。印刷
は、まず反応液でベタ(100%duty)を、次いで
その上にブラックインクの文字を印字し、乾燥後、文字
におけるにじみの発生の有無を調べた。
【0060】Xerox P(ゼロックス(株)製) Ricopy 6200(リコー(株)製) Xerox 4024 3R 721(ゼロックス(株)製) Neenah Bond(キンバリークラーク社製) Xerox R(ゼロックス(株)製) やまゆり(本州製紙(株)製) 結果は、表1に示す通りであった。表中、 ○:にじみがなく鮮明な印刷の場合、 △:ひげ状のにじみが発生した場合、 ×:文字の輪郭がはっきりしないほどにじみが発生した
場合。
【0061】評価2:印字品質(OD値) 上記印字品質(にじみ)の項で得た印刷物の反射OD値
をMacbethPCMII(マクベス社製)で測定
し、平均した。その結果は表1に示される通りである。
【0062】ブラックの反射OD値は1.4を越える
と、実使用上問題ないレベルであるが、1.5を越える
と視覚的に極めて濃く感じられ、ほとんどのプリンター
使用者が印字品質が良いとの印象を持つものである。ま
た、これをイエロー、マゼンタ、シアン等のカラーイン
クにすると、発色が良くなり、色再現範囲も広がり、良
好な品質の画像が得られる。
【0063】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
あって、この態様においては記録ヘッドとインクタンク
がそれぞれ独立してなり、インク組成物および反応液は
インクチューブによって記録ヘッドに供給される。
【図2】記録ヘッドのノズル面の拡大図であって、1bが
反応液のノズル面であり、1cがインク組成物のノズル面
である。
【図3】図2の記録ヘッドを用いたインクジェット記録
方法を説明する図である。図中で、31は反応液付着領域
であり、32は反応液が付着された上にインク組成物が印
字された印字領域である。
【図4】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられる記録ヘッドの別の態様を示す図であ
って、吐出ノズルが全て横方向に並べて構成されたもの
である。
【図5】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
あって、この態様においては記録ヘッドとインクタンク
が一体化されてなる。
【図6】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
あって、この態様においては印字後の記録媒体を加熱す
るヒーターを備えてなる。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 3 インクチューブ 14 ヒータ 21 反応液吐出ノズル 22、23、24、25 インク組成物吐出ノズル 31 反応液付着領域 32 印字領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に、反応剤を含んだ反応液とイ
    ンク組成物を付着させて、印字を行うインクジェット記
    録方法であって、 前記反応液が蛍光増白剤を含んでなるインクジェット記
    録方法。
  2. 【請求項2】 前記蛍光増白剤を0.2〜20重量%含
    んでなる請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記反応剤が前記インク組成物と接触し
    て凝集物を生成するものである、請求項1または2記載
    のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記反応剤が多価金属塩、またはポリア
    リルアミンもしくはその誘導体である、請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記インク組成物が樹脂エマルジョンお
    よび/または無機酸化物コロイドとを含んでなるもので
    ある、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェ
    ット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記無機酸化物コロイドがコロイダルシ
    リカである、請求項5記載のインクジェット記録方法。
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