JPH10196367A5 - - Google Patents

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JPH10196367A5
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【発明の名称】オイルクーラ
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数積層するプレート間にオイル室と冷却水室とを交互に形成したコア部と、上記コア部を収容し一対の冷却水管を備えたハウジングと、を有するオイルクーラにおいて、上記ハウジングを構成するハウジング本体をアルミ合金により一体に成形し、かつ、上記コア部とハウジングとの間に冷却水が流れ得る間隙を形成するように、上記ハウジングの内面に、部分的に内側へ張り出し両冷却水管の間の流れを制御する突起部を形成したことを特徴とするオイルクーラ。
【請求項2】上記ハウジングのハウジング本体が外筒部と底部とを有し、上記底部の内面に内側へ部分的に張り出した第1突起部を形成するとともに、上記外筒部の内周面に内側へ部分的に張り出した一対の第2突起部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルクーラ。
【請求項3】オイルフィルタへの取付座面を有する取付シートを、Al−Zn−Mgアルミ合金からなる芯材の取付座面の反対側面に、中間層,ろう材層がこの順に形成されたアルミ合金の3層クラッド材から構成し、上記ろう材層側よりハウジングの外面にろう付けしてなることを特徴とする請求項1または2に記載のオイルクーラ。
【請求項4】上記ハウジングの外筒部にろう付けされて、上記間隙へ連通する筒状の冷却水管を、内周側から見て、犠牲材層,芯材,犠牲材層,ろう材層がこの順に形成されたアルミ合金の4層クラッド材としたことを特徴とする請求項1乃至3に記載のオイルクーラ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用エンジンに設けられ、エンジン潤滑用のオイルを適温化するオイルクーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6〜8は従来のオイルクーラ10を示し、このオイルクーラ10は、ステンレスからなるプレート12を複数積層して、これらプレート12間にオイル室と冷却水室とを交互に形成したコア部14と、コア部14を収容する略筒状のステンレス製のハウジング16とを備え、コア部14には、プレート12の積層方向に貫通して各オイル室へ連通する一対のオイル通路18,19(図7)と、同じくプレート12の積層方向に貫通して各冷却水室へ連通する一対の冷却水通路20,21(図8)とが形成されている。
【0003】
ハウジング16は、一端が開口する略筒状に形成され、その外筒部16aに一対の冷却水管22,23が取り付けられるとともに、底部16bの外面には、図外のオイルフィルタへの取付座面24aを有するステンレス製の取付シート24が取り付けられている。また、ハウジング16の開口部を閉塞するようにステンレス製のエンドプレート26が嵌着され、さらにその外側に、Oリング28を保持するパッキンガイド30が設けられている。
【0004】
コア部14とハウジング16との間には、冷却水が流通し得る間隙D1,D2を区画形成するとともに、冷却水が間隙D1,D2間をバイパスするのを阻止するように、ディスタンスピース32とウォータガイド34とが配設されている。つまり、ディスタンスピース32は、ハウジング底部16bの内面とコア部14の最上面との間に介在し、またウォータガイド34は、上部下面をコア部14上面に接合するとともに、側面をハウジング16内周に接合して、水路を仕切る構造となっている。
【0005】
このようなオイルクーラ10は、取付シート24の座面24aにオイルフィルタを取り付けた状態で、オイルフィルタおよびオイルクーラ10の貫通孔36を貫通する図外の中空ボルトによって、上記Oリング28を介してエンドプレート26側よりエンジンブロックへ締結,固定される。
【0006】
そして、エンジン側から送り込まれるエンジン潤滑用のオイルは、図7に示すように、一方のオイル通路18から各オイル室内に入り、各オイル室内を周方向に沿って流れた後、他方のオイル通路19へ送り出される。それから上記オイルは、ディスタンスピース32およびハウジング底部16bに形成された穴を介して取付シート24の内部へ送られ、この取付シート24に形成された複数の穴24bを介してオイルフィルタへ送り出される。この後、オイルフィルタで濾過されたオイルは、図外の中空ボルトの内部を通ってエンジン側へと戻される。
【0007】
一方、冷却水管22より流入される冷却水は、図8に示すように、コア部14とハウジング16との間に区画形成された一方の間隙D1から冷却水通路20を介して各冷却水室へ入り、各冷却水室を周方向に流れた後、他方の冷却水通路21および間隙D2を通って冷却水管23へと送り出される。そして、各冷却水室内を流れる冷却水によって、オイル室内を流れるオイルが適温化されるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のオイルクーラ10は、ディスタンスピース32、ウォータガイド34、エンドプレート26およびパッキンガイド30等の多くの部材を必要とするため、その構造が複雑になるとともに、製造時の組立が煩雑で、重量も重くなる。
【0009】
また、ハウジング16、冷却水管22,23、取付シート24、およびエンドプレート26等の各部材がステンレスから形成されているため、その重量が非常に重くなり、自動車軽量化の観点から好ましいものではない。
【0010】
そこで、仮にハウジング16や取付シート24等の各部材をアルミ合金により形成すると、特にオイルフィルタの締付時に強度が要求される取付シート24の剛性に不安が残る。また、製造時に金属製のオイルフィルタとメタルタッチする取付シート24の座面24aに傷が生じやすく、この傷に起因してオイル漏れを起こすといった問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜4の各発明は、上記課題を解決するためになされたものである。
【0012】
すなわち請求項1の発明は、複数積層するプレート間にオイル室と冷却水室とを交互に形成したコア部と、上記コア部を収容し一対の冷却水管を備えたハウジングと、を有するオイルクーラにおいて、上記ハウジングを構成するハウジング本体をアルミ合金により一体に成形し、かつ、上記コア部とハウジングとの間に冷却水が流れ得る間隙を形成するように、上記ハウジングの内面に、部分的に内側へ張り出し両冷却水管の間の流れを制御する突起部を形成したことを特徴としている。
【0013】
また、請求項2の発明は、上記ハウジングのハウジング本体が外筒部と底部とを有し、上記底部の内面に内側へ部分的に張り出した第1突起部を形成するとともに、上記外筒部の内周面に内側へ部分的に張り出した一対の第2突起部を形成したことを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明は、オイルフィルタへの取付座面を有する取付シートを、Al−Zn−Mgアルミ合金からなる芯材の取付座面の反対側面に、中間層,ろう材層がこの順に形成されたアルミ合金の3層クラッド材から構成し、上記ろう材層側よりハウジングの外面にろう付けしてなることを特徴としている。
【0015】
請求項4の発明は、上記ハウジングの外筒部にろう付けされて、上記間隙へ連通する筒状の冷却水管を、内周側から見て、犠牲材層,芯材,犠牲材層,ろう材層がこの順に形成されたアルミ合金の4層クラッド材としたことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ハウジング本体をアルミ合金により一体に成形したため、従来例のようにステンレスにより形成したものに比して軽量化される。また、ハウジング本体の内面に、部分的に内側へ張り出した突起部を形成して、ハウジングとコア部との間に間隙を形成するようにしたため、上記従来例のように、別部材のディスタンスピースやウォータガイドが不要となり、つまり部品点数が低減されて、構造が簡素化されるとともに、製造時の組付が容易となる。
【0017】
請求項2に記載の発明では、ハウジング本体底部の内面から内側へ部分的に張り出した第1突起部が、上記従来例におけるディスタンスピースとして機能するとともに、外筒部の内周面から内側へ部分的に張り出した一対の第2突起部が、上記従来例のウォータガイドとして機能して、ハウジング本体とコア部との間に間隙を区画形成したため、上記ディスタンスピースやウォータガイドが不要となり、つまり部品点数が低減されて、構造が簡素化されるとともに、製造時の組付が容易となる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、取付シートを構成するAl−Zn−Mgアルミ合金が、いわゆる時効硬化性を有し、加熱後に一定時間を経て軟鋼並の強度が得られるものであるから、オイルクーラに適用可能な程度に取付シートの硬度および剛性が向上する。つまり、組付時にオイルフィルタと接触する取付座面の傷の発生を抑制し、ひいては上記傷による液漏れを未然に阻止することができる。
【0019】
また、取付シートをアルミ合金の3層クラッド材としたため、ステンレス等で形成した場合に比して軽量化される。さらに、外側にろう材層を形成したため、アルミ合金からなるハウジング本体と一体にろう付けすることができ、その製造が容易となる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、冷却水管をアルミ合金の4層クラッド材としたため、ステンレス等で形成した場合に比して軽量化される。また、外周側にろう材層が形成されているため、アルミ合金から形成されるハウジング本体と一体にろう付けでき、その製造が容易となる。そして、芯材の両面に犠牲材層を設けたため、内周面側の犠牲材層で内部を流れる冷却水による孔食を阻止するとともに、外周面側の犠牲材層によって、例えば冷却水管に取り付けられるゴムホースとの間に不可避的に浸入する水による孔食をも有効に阻止することができる。つまり、孔食に起因する強度低下や水漏れを有効に阻止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最適な実施の形態を添付図面を参照して詳述する。
【0022】
図1〜3は、本発明の実施例に係わるオイルクーラ40を示し、このオイルクーラ40は、形状の異なる2種類のプレート42a,42bを交互に積層して、これらプレート42間に扁平なオイル室44と冷却水室46とを交互に形成したコア部48と、コア部48を収容するハウジング50とを備えている。
【0023】
プレート42a,42bは、外周フランジと内周フランジとを有する環状皿形に形成され、芯材の両面に犠牲材層やろう材層をクラッドしたアルミ合金のクラッド材により成形されている。コア部48には、プレート42a,42bの積層方向に貫通する4つの通路52〜55が90度毎に形成されており、対向する一対のオイル通路52,53(図1参照)が一段置きに各オイル室44へ連通し、対向するもう一方の一対の冷却水通路54,55(図2参照)が、一段置きに各冷却水室46へ連通している。なお、各オイル室44内には伝熱フィン56が介装され、また図2において冷却水室46の上面を構成する一方のプレート42aの表面には複数のエンボス部58が形成されており、これらによって、コア部48の積層方向の剛性を高めつつ、オイル室44や冷却水室46の幅を面方向で均一化するようになっている。
【0024】
ハウジング50はハウジング本体64,取付シート62およびエンドプレート66とで構成される。ハウジング本体64は、一端が開口する略筒状に形成され、その外筒部50aに形成された取付穴51,51に一対の冷却水管60,61がろう付けにより固定されてなるものである。ハウジング本体64の底部50bの外面には、図外のオイルフィルタへの取付座面62aを有する取付シート62がろう付け固定されており、かつ、ハウジング本体64の開口部はエンドプレート66により閉塞されている。
【0025】
図4,5はハウジング本体64を単体で示し、図4は底部50b側から見た図、また図5は開口部側から見た図である。ハウジング本体64は、本実施例では、周知のアルミ合金の冷間鍛造(インパクト成型)法によって、アルミ合金により各部が一体不可分に成形されており、つまり、外筒部50a,底部50bおよび貫通孔68を形成する内筒部50cとが一体に成形されて構成される。底部50bの外面には、図4に示すように、取付シート62の脚部62bが係合する溝70が2つ同心状に形成されている。
【0026】
また底部50bの内面には、図5に示すように、1つのオイル通路孔78が形成されている他、内方側へ部分的に張り出した第1突起部72が形成されている。つまり底部50bは、図2に示すように、第1突起部72が厚肉となってコア部48の最上面に当接,ろう付けされ、かつ、第1突起部72以外の部分74では、コア部48の最上面との間に間隙D3,D4が形成される。
【0027】
一方、ハウジング外筒部50aの内周面には、図1,5に示すように、内周側つまりコア部48側へ部分的に張り出した一対の第2突起部76が幅方向に帯状に延長形成されており、コア部48の外周に当接,ろう付けされている。つまり、第1突起部72が上記従来例のディスタンスピース的に機能するとともに、第2突起部76が上記従来例のウォータガイド的に機能して、外筒部50a内周面とコア部48外周面との間に間隙D3,D4を区画形成し、かつ、間隙D3,D4間のバイパスを阻止するようになっている。
【0028】
再び図1〜3を参照して、上記取付シート62は、図1に拡大して示すように、JIS7N01等のJIS7000系のAl−Zn−Mgアルミ合金からなる芯材82の取付座面62aの反対側面に中間層84とろう材層86とがこの順に形成された薄板状のアルミ合金の3層クラッド材を、プレス成形により環状略皿形に形成したものである。ここで、中間層84は、JIS3003等のAl−Mnアルミ合金で形成され、ろう材層86はJIS4045及び4343に代表されるJIS4000系のAl−Siアルミ合金またはこれに亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したアルミ合金で形成されている。この取付シート62は、ろう材層86側からハウジング本体64の底部50bの外面にろう付けされている。
【0029】
また各冷却水管60,61は、図2に拡大して示すように、内周側から見て犠牲材層88,芯材90,犠牲材層92,ろう材層94がこの順に形成されたアルミ合金の4層クラッド材によって、略筒状に形成されている。ここで、犠牲材層88,92は例えばJIS7072や純アルミ系(A1070)のようなアルミ合金により形成され、芯材90はJIS3003等のAl−Mnアルミ合金により形成され、ろう材94はJIS4045及び4343等のJIS4000系のAl−Siアルミ合金材またはこれに亜鉛を1.0〜2.0重量%添加したアルミ合金で形成されている。このような各冷却水管60,61は、外周側のろう材層94がハウジング外筒部50aの取付穴51,51内壁にろう付けされ、エンジン装着時には、その先端部外周に冷却水用のゴムホース(図示省略)が取り付けられる。
【0030】
エンドプレート66は、アルミ合金により一体不可分の略環状に成形されており、その内,外周面でハウジング50の内筒部50cおよび外筒部50aに嵌着して、ハウジング50の開口部を閉塞するようになっている。また、エンドプレート66のコア部48側の側面には、コア部48最下段のプレート42aの外周,内周フランジに対応したテーパ66a,66aが形成され、この側面が上記最下段のプレート42a外面(下面)に圧接,嵌着するようになっている。このエンドプレート66は、図外のエンジンブロックへ取り付けられる座面66bを有し、この座面66bには図外のOリングが配設されるパッキン溝66cが全周に形成されている。なお、図1の符号66dは一方のオイル通路52へ連通するオイル入口孔である。
【0031】
このようなオイルクーラ40は、取付シート62の座面62aにオイルフィルタを取り付けた状態で、オイルフィルタおよびオイルクーラ40を貫通する中空ボルト96を介してエンドプレート66側よりエンジンブロックへ締結,固定される。このとき、エンドプレート66のパッキン溝66cに配設されたOリングによって、エンドプレート66の座面66bとエンジンブロック側の取付面との間が適宜にシールされる。
【0032】
このような構造のオイルクーラ40において、エンジン側より送り込まれるエンジン潤滑用のオイルは、図1に示すように、エンドプレート66のオイル入口孔66dからオイル通路52を介して各オイル室44内に入り、各オイル室44内を周方向に沿って流れた後、他方のオイル通路53へ送り出される。それから上記オイルは、ハウジング本体64底部50bに形成されたオイル通路孔78を通って、取付シート62の内部へ送られ、取付シート62の穴62cを介してオイルフィルタへ送り出される。この後、オイルフィルタで濾過されたオイルは、中空ボルト96内のオイル戻り通路96aを経てエンジン側へと戻される。
【0033】
一方、図2に示すように、一方の冷却水管60より流入された冷却水は、コア部48とハウジング本体64との間に区画形成された一方の間隙D3から冷却水通路54を介して各冷却水室46へ入り、各冷却水室46を周方向に流れた後、冷却水通路55および他方の間隙D4を通って冷却水管61へと送り出される。
そして、各冷却水室46内を流れる冷却水によって、オイル室44内を流れるオイルが適温化されるように構成されている。
【0034】
次に、上記オイルクーラ40の製造方法を説明する。まず、コア部48を構成するプレート42a,42bと伝熱フィン56、ハウジング本体64、冷却水管60,61、取付シート62およびエンドプレート66等の各部材の表面に非腐食性フラックスを塗布した後乾燥させておく。次いで上記各部材を図示せぬ保持治具を用いて図1,2に示すように組み付け保持した状態で、炉中にて所定時間加熱する。これにより、各部材が一体にろう付け固定されたオイルクーラ40が製造される。
【0035】
以上のような本実施例によれば、以下に示す効果を奏する。
【0036】
第1に、オイルクーラ40を構成するプレート42a,42b、ハウジング50(ハウジング本体64、冷却水管60,61、取付シート62、エンドプレート66等の各部材をアルミ合金により形成したため、例えば各部材をステンレスのような鉄系の金属で形成した場合に比して著しく軽量化される。
【0037】
第2に、ハウジング50のハウジング本体64内面に第1,第2突起部72,76,76を形成して、ハウジング本体64とコア部48との間に間隙D3,D4を区画形成したため、上記従来例のように別部材のディスタンスピースやウォータガイドが不要となり、つまり部品点数が少なくてすみ、構造が簡素化されるとともに、製造時の組付が容易となる。
【0038】
第3に、取付シート62を、Al−Zn−Mgアルミ合金材からなる芯材82の取付座面62aの反対側面に、中間層84とろう材層86とがこの順に形成されたアルミ合金材により形成したため、軽量かつ強度に優れたものとなる。
【0039】
詳述すると、取付シート62の芯材82を構成する7N01のようなAl−Zn−Mgアルミ合金材は、いわゆる時効硬化性を有し、ろう付け後に炉冷され、さらに常温下で1〜2週間経過した後に軟鋼並の強度が得られるものであり、例えばJIS3003のアルミ合金の引張強度が8〜10Kg/mm2であるのに対し、JIS7N01のアルミ合金では52〜58Kg/mm2と数倍の強度が得られる。この結果、取付シート62の硬度と剛性が向上し、例えば製造時にオイルクーラと接触する取付座面62aに生じる傷が低減され、上記傷による破損,液漏れ等の発生を未然に阻止することができる。
【0040】
また、取付シート62のコア部48側の外面にろう材層86を形成したため、アルミ合金からなるハウジング本体64と一体にろう付けすることができ、その製造が容易となる。言い換えると、上記芯材82を構成するAl−Zn−Mgアルミ合金は、含有するMgの影響により、ろう付けが困難な特性を持っており、そのままではオイルクーラに用いることができない。本実施例では、芯材82の一側面に中間層84とろう材層86とをクラッドした3層構造とすることにより、ハウジング本体64へのろう付けを可能とし、つまり取付シート62をオイルクーラ40へ適用可能としてある。
【0041】
第4に、各冷却水管60,61をアルミ合金の4層クラッド材とし、外周表面にろう材層94を形成したため、アルミ合金から形成されるハウジング本体64と一体にろう付けでき、その製造が容易となる。また、芯材90の両面に犠牲材層88,92を設けたため、内周面側の犠牲材層88で内部を流れる冷却水による孔食を阻止するとともに、外周面側の犠牲材層92によって、例えば冷却水管60,61に取り付けられるゴムホースとの間に不可避的に浸入する水による孔食をも有効に阻止することができる。つまり、孔食に起因する強度低下や水漏れを有効に阻止することができる。
【0042】
第5に、パッキン溝66cを有するエンドプレート66をアルミ合金により一体成形したため、上記従来のように別部材のエンドプレートとパッキンガイドとを設けたものに比し、部品点数が少なくてすみ、構造が簡素化されるとともに、製造時の組付が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるオイルクーラのオイル通路側の断面図。
【図2】図1のオイルクーラの冷却水通路側の断面図。
【図3】図1のオイルクーラの上面図。
【図4】図1のオイルクーラのハウジング本体を単体で底部側から見た正面図。
【図5】図4のハウジング本体を単体で開口部側から見た正面図。
【図6】従来のオイルクーラを示す上面図。
【図7】図6のオイルクーラのオイル通路側の断面対応図。
【図8】図6のオイルクーラの冷却水通路側の断面図。
【符号の説明】
40…オイルクーラ
42a,42b…プレート
44…オイル室
46…冷却水室
48…コア部
50…ハウジング
50a…外筒部
50b…底部
60,61…冷却水管
62…取付シート
62a…取付座面
64…ハウジング本体
72…第1突起部
76…第2突起部
82,90…芯材
84…中間層
86,94…ろう材層
88,92…犠牲材層
D3,D4…間隙
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