JPH10202766A - 樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

樹脂成形品およびその製造方法

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JPH10202766A
JPH10202766A JP2327097A JP2327097A JPH10202766A JP H10202766 A JPH10202766 A JP H10202766A JP 2327097 A JP2327097 A JP 2327097A JP 2327097 A JP2327097 A JP 2327097A JP H10202766 A JPH10202766 A JP H10202766A
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Japan
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resin composition
molded product
temperature
methacrylic acid
weight
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JP2327097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Anno
浩 安納
Satoji Isomura
諭治 礒村
Shinji Ebe
真二 江部
Kazuhiko Hazama
和彦 間
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の高い製造方法で製造できてかつ落球
衝撃強度が十分に改善された、美麗性、耐熱性、耐薬品
性、耐候性等が良好な樹脂成形品を提供する。 【解決手段】 メタクリル酸エステルを主体とする単官
能性単量体、架橋剤、メタアクリル酸エステル系重合
体、無機充填材および硬化剤を含有してなり、架橋剤の
含有量が樹脂組成物の総量に対し0.5〜12重量%で
ある樹脂組成物を加圧加熱下に成形・硬化して得られる
成形品であって、荷重たわみ温度が100〜120℃の
範囲であって、かつ板厚X(cm)における落球衝撃強
度Y(J)がY=2X2 以上である樹脂成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形品および
その製造方法に関し、より詳細には人工大理石製品など
として好適に使用される無機充填材を含有したアクリル
系の樹脂成形品およびその製造方法に関する。アクリル
樹脂に無機充填材を充填したアクリル人工大理石は、美
しい外観と優れた特性を生かして、キッチン天板や各種
カウンタートップ、洗面化粧台、シャワートレー、床
材、壁材、間仕切板などに広く利用されている。
【0002】
【従来の技術】アクリル人工大理石は、例えば特公昭5
0−22586号公報において提案されているような注
型成形法により製造されている。一般に注型成形法で
は、メタクリル酸エステル類を10〜30%程度予備重
合するか、あるいはメタクリル酸エステル類にメタクリ
ル酸エステル系重合体を溶解した、いわゆるシラップに
無機充填材を配合して混合し、その混合物を成形型内の
間隙に注入した後、該混合物を常圧下で硬化せしめて人
工大理石製品を得る方法である。しかし、この注型成形
法は、硬化時間に長時間を要し生産性が低い上に、モノ
マー成分が多くモノマー臭気がしたり、注入時などにシ
ラップに起因するベタツキ性による取り扱いが不便で汚
れが発生しやすいなど良好な作業環境の保全が困難であ
るといった問題点をもっている。
【0003】このような問題点を回避するための一つの
方法として、例えば特公平5−13899号公報におい
て提案されているようなプレス成形法が検討されてい
る。この方法は、必須成分である多官能(メタ)アクリ
レートを20重量%以上含有する単量体、メタクリル酸
系樹脂粉末、硬化剤、無機充填材などを常温又は硬化温
度未満の加温下に混練・熟成して得られる成形材料を加
圧下に加熱して成形・硬化するものである。しかしなが
ら、この方法によれば、従来の注型成形法やプレス成形
法に比べてかなりの生産性向上が図られるものの、硬化
剤をいれて混練するため常温又は硬化温度未満の温度で
しか混合できず、またこのため熟成工程を必要とするた
め、依然として生産性が低く、また生産性を上げようと
すると成分の混合が十分にできないという問題があっ
た。また、得られた成形品の落球衝撃強度が低いという
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記問題点を解決して、生産性の高い方法で製
造できてかつ落球衝撃強度が十分に改善された、美麗
性、耐熱性、耐薬品性、耐候性等が良好な樹脂成形品を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく、人工大理石成形品について鋭意検討し
た結果、加圧加熱下で成形、硬化する方法において、特
定の成形材料を、特定の成形方法で成形、硬化すること
により、十分な落球衝撃強度を持ち、美麗で良好な特性
を有する樹脂成形品を得ることができることを見出し、
本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明の要旨とするところは、
メタクリル酸エステルを主体とする単官能性単量体、架
橋剤、メタアクリル酸エステル系重合体、無機充填材お
よび硬化剤を含有してなり、架橋剤の含有量が樹脂組成
物の総量に対し0.5〜12重量%である樹脂組成物を
加圧加熱下に成形・硬化して得られる成形品であって、
荷重たわみ温度が100〜120℃の範囲であって、か
つ板厚X(cm)における落球衝撃強度Y(J)がY=
2X2 以上である樹脂成形品、およびメタクリル酸エス
テルを主体とする単官能性単量体、架橋剤、メタアクリ
ル酸エステル系重合体、無機充填材を65〜120℃の
温度で混練して粘土状物とした後、これに冷却後あるい
は冷却過程中硬化剤を混合することにより得られる樹脂
組成物を、金型内で加圧加温下に成形・硬化させる成形
品の製造方法において、上金型温度および/または下金
型温度を120〜140℃の範囲とし、かつ成形品の荷
重たわみ温度が該金型温度より0〜20℃低い温度にな
る樹脂組成物を使用することを特徴とする樹脂成形品の
製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明に用いるメタクリル酸エステルを主体とする
単官能性単量体とは、単官能性のメタクリル酸エステル
単独、またはメタクリル酸エステルを主体としこれと共
重合可能な他の不飽和単量体との単量体混合物をいい、
メタクリル酸エステルが50重量%以上、好ましくは7
0重量%以上であるのが望ましい。
【0008】メタクリル酸エステルとしては、炭素数5
〜18程度のメタクリル酸エステルが好ましく用いら
れ、具体的にはメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸ラウリルなどが挙げられる。これら
は1種または2種以上で用いられるが、これらの中でメ
タクリル酸メチルが特に好ましく用いられる。
【0009】また、上記メタクリル酸エステルと共重合
可能な他の不飽和単量体としては、特に制限はないが、
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸ラウリルなどのアクリル酸
エステル:スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族
ビニル化合物:アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリ
ル酸、メタクリル酸等の不飽和単量体などが挙げられ
る。これらの単量体は1種または2種以上で用いられ
る。
【0010】本発明に用いる架橋剤としては、特に制限
されないが、通常多価脂肪族アルコールとメタクリル酸
あるいはアクリル酸とのエステルである(メタ)アクリ
ル系架橋剤が好ましく使用され、例えばエチレングリコ
ールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等が
挙げられる。これらの架橋剤は1種または2種以上で用
いられる。架橋剤は、本発明の樹脂成形品に必要な荷重
たわみ温度を与えるのに必要であり、また耐薬品性を付
与するのに有用である。架橋剤の含有量は、樹脂組成物
の総量に対し、0.5〜12%、好ましくは2〜10%
である。含有量が0.5%未満では成形品の耐熱性が不
足し、一方12%を越える場合落球衝撃強度が低下し好
ましくない。
【0011】本発明に用いるメタクリル酸エステル系重
合体としては、上述したメタクリル酸エステルを主体と
する単官能性単量体に溶解するメタクリル酸エステル系
重合体であれば特に限定することなく使用できるが、例
えば上記メタクリル酸エステルを主体とする単量体を重
合して得られたもの、あるいはこれら単量体中の1種以
上とその他の重合性単量体を重合して得られたものなど
を好ましく挙げることができる。
【0012】メタクリル酸エステル系重合体は、通常上
記メタクリル酸エステルを主体とする単量体を、乳化重
合法、懸濁重合法、塊状重合法などにより重合したもの
が用いられる。このような重合方法によって得られたメ
タクリル酸エステル系重合体は、単量体との混合溶解性
の点から、粒子状であることが好ましく、その粒子径は
後述する混練に使用できる大きさのものであれば特に限
定されるものではないが、通常5mm以下、より好まし
くは0.1〜2mm程度である。メタクリル酸エステル
系重合体の形状は、通常ビーズ状、ペレット状、粉砕粉
粒状等が用いられ、溶解性、取り扱い性などの観点から
ビーズ状であることが好ましい。メタクリル酸エステル
系重合体の平均分子量は、単量体に溶解できるものが使
用され、通常5〜60万、好ましくは7〜30万、より
好ましくは10〜20万の範囲である。また、メタクリ
ル酸エステル系重合体の配合割合は、メタクリル酸エス
テルを主体とする単官能性単量体と架橋剤との合計量
(以下、メタクリル酸エステルを主体とする単量体と称
することがある)100重量部に対して、通常50〜4
00重量部、好ましくは80〜300重量部が用いられ
る。また、メタクリル酸エステル系重合体の一部を例え
ば、特開昭60−202128号公報にその製造方法が
記載されているアクリル系部分架橋ゲル状重合体に替え
て使用することもできる。
【0013】本発明に用いる無機充填材としては、例え
ば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミ
ナ、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ、マイ
カ、ガラスビーズ等が挙げられるが、その添加により成
形品の美観を損なうものでなければ特に制限はされな
い。これらの無機充填材のなかで、アクリル人工大理石
製品としての高級感、耐汚染性能、加工性能を発現させ
る点から、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
シリカが、とりわけ水酸化アルミニウムが好ましく用い
られる。無機充填材の粒子径としては、通常0.1〜1
00μmのものが使用され、より好ましくは1〜30μ
mである。粒子径が100μmを超えると、アクリル人
工大理石製品としての表面性が劣った物となり美観を損
ねることがある。シラン処理など表面処理した無機充填
材も好ましく使用される。無機充填材の配合割合は、メ
タクリル酸エステルを主体とする単量体100重量部に
対して、通常50〜500重量部、好ましくは100〜
400重量部である。
【0014】本発明に用いる硬化剤としては、特に限定
されず、通常のラジカル重合に用いられるベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)ジカーボネート、1,1−ジ−t−ブチルパーオ
キシ−3,3,5ートリメチルシクロヘキサン等の有機
過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合
物等が用いられる。これらの硬化剤は1種または2種以
上で用いられる。硬化剤の配合割合は、メタクリル酸エ
ステルを主体とする単量体100重量部に対して、通常
1〜10重量部、好ましくは3〜7重量部である。
【0015】本発明の樹脂成形品は、メタクリル酸エス
テルを主体とする単官能性単量体、架橋剤、メタアクリ
ル酸エステル系重合体、無機充填材および硬化剤を混
練、混合した樹脂組成物を加圧加熱下で成形、硬化して
得られる。樹脂組成物は、例えばメタクリル酸エステル
を主体とする単官能性単量体、架橋剤、メタアクリル酸
エステル系重合体、無機充填材を混練機で65〜120
℃の温度条件下に、混合、混練して粘土状の混練物を
得、これに冷却後、あるいは冷却過程中において硬化剤
を混合することにより好ましく製造することができる。
【0016】上記混練機としては、回分式二軸混練機、
連続式二軸混練機が好ましく用いられる。回分式二軸混
練機としては、例えば、トラフ内に平行に置かれたZ
型、H型、フィニシュテール型、デイスパージョン型等
の2本の混合翼が互いに逆方向に回転し、混合物をせん
断、圧縮、引き伸ばしして混練する双腕型ニーダー;双
腕型ニーダーに機械的な加圧カバーを備え、加圧カバー
を空気圧、液圧等によって圧縮することにより混練物と
トラフ壁面または混練物相互間に強いせん断力を発生さ
せて混練を強化した加圧ニーダー;密閉された混合室に
原料を投入し、混合室に内蔵した2本のローターが互い
に逆方向に回転し、チャンバ壁面とローター間あるいは
ローター相互間で強いせん断力を与えて混練するインタ
ーナルミキサー等が挙げられる。連続式二軸混練機とし
ては、原料供給部に配置したフィードスクリュー部で原
材料を連続的に混練部に送り込み、ローターあるいはニ
ーデングデスク等を配置した混練部にて混練し、混練物
を連続的に排出するもので、二軸スクリュー混練機、コ
ンテェニアスニーダー等が好ましく採用される。混練温
度は65〜120℃が好ましく使用され、より好ましく
は70〜100℃である。この温度範囲で混練すること
により、10分以下の短時間に混練が終了し、また落球
衝撃強度の高い成形品の製造が達成できる。
【0017】混練して得た粘土状物に硬化剤を混合する
方法としては、特に限定されず、例えば各種混合機、混
練機を使用することができる。これらのなかで、上記二
軸混練機を使用することが好ましく、例えば上記混練に
使用したものを再度使用したり、2台の二軸混練機を使
用したりすることができる。混合時間としては、1〜5
分程度で混合が終了する。
【0018】本発明の樹脂成形品は、例えば上金型温度
および/または下金型温度を120〜140℃、好まし
くは120〜135℃の範囲でかつ成形品の荷重たわみ
温度が金型温度より0〜20℃、好ましくは0〜15℃
低い温度となる前記樹脂組成物を使用して、金型内で加
圧加熱して成形・硬化させる方法により製造できる。こ
の方法においては、上下両方の金型温度が120℃より
低い場合は、硬化時間が長くなったり、落球衝撃強度が
低下する傾向がある。一方、金型温度が140℃を越え
る場合には、成形品に白化欠点が生じたり、発泡が起こ
ったり、離型性が不良となる傾向があり好ましくない。
【0019】また成形材料である樹脂組成物を成形・硬
化して得られる成形品の荷重たわみ温度が金型温度より
高い場合には、歪みが生じやすく、例えば、異型成形品
においては、天板部と立ち壁部との境界等に応力が集中
してクラックが発生したり、また耐落球衝撃性も低下す
るので好ましくない。一方、樹脂組成物を成形・硬化し
て得られる成形品の荷重たわみ温度が金型温度より20
℃より低い場合には、離型性が著しく悪化するばかりで
なく、成形品の表面性が悪化したり、離型時に反りを生
じる。すなわち、樹脂組成物を成形・硬化して得られる
成形品の荷重たわみ温度を金型温度より0〜20℃低い
温度にすることにより、離型欠点がなく、表面性が良好
で、天板部と立ち壁部の境界等にクラックのない、耐落
球衝撃性に優れた成形品を得ることが可能となる。上記
製造方法において、上金型温度あるいは下金型温度の一
方が、120〜140℃の範囲にあれば他方の温度は1
20℃より低くてもよく、100℃以上好ましくは11
0℃以上の温度が使用できる。
【0020】本発明の成形品は、ASTM D648に
より測定した荷重たわみ温度が100〜120℃である
必要がある。荷重たわみ温度が100℃未満では、離型
性の問題などにより良好な表面性を持つ成形品を収率よ
く製造することができず、また人工大理石としての用途
において、耐熱性が不足するので好ましくない。一方、
120℃を越える場合には、耐熱性が向上するが、クラ
ックなどが生じやすくなり、耐落球衝撃性が低下するの
で好ましくない。
【0021】また、本発明の樹脂成形品は、JIS K
7211による落球衝撃強度Y(J)がY=2X2 以上
[但し、Xは平板の板厚(cm)を表す]を満足し、実
用における耐衝撃性に優れている点が特徴である。本発
明の樹脂成形品には、必要により、ガラス繊維、アラミ
ド繊維、カーボン繊維等の繊維補強材、カップリング
剤、無機充填材を含有した重合体よりなる模様材、染色
された繊維よりなる模様材、染料、顔料、光安定剤、酸
化防止剤、離型剤、重合調整剤、重合防止剤、低収縮化
剤等の添加剤を含有させることができる。これらは、樹
脂組成物を製造する際に、容易に混合することができ
る。
【0022】
【実施例】以下に実施例により、本発明の実施態様を具
体的に例示するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、落球衝撃強度、荷重たわみ温度、および
実施例に記載の部分架橋重合体の重合体含有率は次の方
法により測定・評価した。
【0023】落球衝撃強度:JIS K7211の方法
により50%破壊エネルギーを求め、これを落球衝撃強
度とした。落球衝撃試験装置はJIS K6718に準
じたものを使用し、鋼球はJIS球2型(1±0.05
kg、直径約63mm)を使用した。試験片は1辺、1
50±1mmの正方形を使用した。
【0024】荷重たわみ温度:東洋精機(株)製、HD
TテスターS6−MH型測定器を使用し、ASTM D
648の方法により測定した。
【0025】部分架橋重合体の重合体含有率:ソックス
レー抽出器にハイドロキノンモノメチルエーテルを10
00ppm添加溶解したジクロロメタン150mlを入
れ、抽出用円筒濾紙の中に、部分架橋重合体15gを5
mm以下の粒状に粉砕していれた。50℃の恒温で抽出
器のフラスコを加熱して20時間還流して抽出した。抽
出液を1200mlのメタノールの中に入れ、再沈して
ポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾紙で濾過
して分離し、円筒濾紙のなかに残存するポリマー分と合
わせて、55℃で重量減少がなくなるまで減圧乾燥し、
重合体の重量を求め、部分架橋重合体の重量で除して重
合体含有率を求めた。
【0026】実施例1 液体混合槽でメタクリル酸メチル57重量部にネオペン
チルグリコールジメタクリレート43重量部を混合した
液を液体混合槽から定量ポンプにより、10kg/時間
のフィード量で連続式二軸混練機[(株)栗本鐵工所
製:S2型KRCニーダー、口径50φ、L/D=1
3、回転数100rpm、動力3.7kw]に供給し、
さらに粉体混合槽で水酸化アルミニウム274重量部に
メタクリル樹脂ビーズ(メタクリル酸メチル98重量%
とアクリル酸メチル2重量%の共重合体、重量平均分子
量110000、平均粒子径0.3mm)105重量部
を混合したものを粉体定量フィーダーから37.9kg
/時間のフィード量で供給した。これら原料を、連続式
二軸混練機に付属したジャケットを用いて熱媒温度90
℃で加温しつつ、上記混合液に対するメタクリル樹脂ビ
ーズの溶解、および該溶解混合物に対する水酸化アルミ
ニウムの混合・分散を同時に行い、出口温度82℃の粘
土状物を得た。これを40℃に冷却してから、押出機
[(株)池貝製作所製:PCM30型]に供給し、同時
に硬化剤槽から、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを液体混合物1
00重量部当たり3.5重量部を供給し、シート状の樹
脂組成物を得た。連続式二軸混練機における原料の溶解
・混練に要した平均滞留時間および押出機における硬化
剤の混合時間はいずれも2分であった。得られた樹脂組
成物10kgを天板部600mm×1000mm、50
mmの高さの前垂れ、およびバックガードを有する洗面
化粧台用金型中に投入し、金型温度を上型125℃、下
型125℃とし、100kgf/cm2 で10分間加圧
して成形・硬化を行い、600mm×1000mm×1
0mmの大理石調の洗面化粧台を得た。離型性は良好
で、得られた成形品には光沢があり、クラックはなかっ
た。洗面化粧台より150mm×150mm角のサンプ
ルを切り出し、落球衝撃強度を測定したところ、3.4
Jと高い落球衝撃強度であった。荷重たわみ温度は11
1℃で、金型温度より14℃低かった。
【0027】実施例2 メタクリル酸メチル57重量部およびネオペンチルグリ
コールジメタクリレート43重量部の混合液2.5kg
を加圧ニーダー[(株)森山製作所製:D10−20
型、混合容量10リッター]に供給し、さらに粉体混合
槽で水酸化アルミニウム274重量部に、実施例1と同
様のメタクリル樹脂ビーズ105重量部および石目調模
様材47重量部の混合物10.65kgを供給した。こ
れら原料を加圧ニーダーに付属したジャケットを用いて
熱媒温度90℃で加温しつつ20分間混練し、次いでこ
れを50℃まで冷却後、1,1−ジ−t−ブチルパーオ
キシ−3,3,5ートリメチルシクロヘキサン87g供
給して5分間混合し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂
組成物10kgを天板部600mm×1000mm、5
0mmの高さの前垂れ、およびバックガードを有する洗
面化粧台用金型中に投入し、金型温度を上型135℃、
下型120℃とし、100kgf/cm2 で10分間加
圧して成形・硬化を行い、600mm×1000mm×
10mmの大理石調の洗面化粧台を得た。離型性は良好
で、得られた成形品には光沢があり、クラックはなかっ
た。洗面化粧台より150mm×150mm角のサンプ
ルを切り出し、落球衝撃強度を測定したところ、2.9
Jと高い落球衝撃強度であった。荷重たわみ温度は11
6℃で、上金型温度より19℃、下金型温度より4℃低
かった。
【0028】実施例3 メタクリル酸メチル45重量部、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート15重量部、実施例1と同様のメタ
クリル樹脂ビーズ40重量部および2,2‘−アゾビス
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.003重量部を混合溶解し、2枚のガラス板および
ガスケットで10mm間隔になるように組み立てられた
セルに注入し、60℃で2時間重合して部分架橋ゲル状
重合体を得た。部分架橋重合体の重合体含有率は50重
量%であった。この部分架橋重合体2.5kg、メチル
メタクリレート1.75kg、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート0.75kg、実施例1と同様のメタ
クリル樹脂ビーズ2.5重量部、水酸化アルミニウム
7.5kgおよび石目調模様材1.5kgを実施例2と
同様に加圧ニーダーに投入し、20分間混練し、次いで
これを50℃まで冷却後、1,1−ジ−t−ブチルパー
オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン87g
供給して5分間混合し、樹脂組成物を得た。得られた樹
脂組成物10kgを天板部600mm×1000mm、
50mmの高さの前垂れ、およびバックガードを有する
洗面化粧台用金型中に投入し、金型温度を上型125
℃、下型115℃とし、100kgf/cm2 で10分
間加圧して成形・硬化を行い、600mm×1000m
m×10mmのアクリル人工大理石の洗面化粧台を得
た。離型性は良好で、得られた成形品には光沢があり、
クラックはなかった。洗面化粧台より150mm×15
0mm角のサンプルを切り出し、落球衝撃強度を測定し
たところ、2.5Jと高い落球衝撃強度であった。荷重
たわみ温度は112℃で、上金型温度より12℃、下金
型温度より3℃低かった。
【0029】比較例1 メタクリル酸メチル40重量部、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート60重量部の液体混合液、また水酸
化アルミニウム260重量部に実施例1と同様のメタク
リル樹脂ビーズ100重量部および石目調模様材47重
量部を混合した粉体混合物を原料として、他は実施例1
と同様にして混練し、出口温度79℃の粘土状物を得
た。1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサンを実施例1と同様にして混合
し、シート状の樹脂組成物を得た。この樹脂組成物10
kgを実施例1と同じ金型を用いて、上型温度125
℃、下型温度115℃とし、100kgf/cm2 の圧
力で10分間加圧して成形・硬化を行い、600mm×
1000mm×10mmの大理石調の洗面化粧台を得
た。離型性は良好で、得られた成形品には光沢があった
が、天板部と立ち壁部との境界にクラックが発生した。
洗面化粧台より150mm×150mm角のサンプルを
切り出し、落球衝撃強度を測定したところ、1.6Jで
あった。荷重たわみ温度は130℃で、上金型温度より
5℃、下金型温度より15℃高かった。
【0030】
【発明の効果】本発明の樹脂成形品は、生産性の高い製
造方法で製造できてかつ落球衝撃強度が十分に改善され
た、美麗性、耐熱性、耐薬品性、耐候性等が良好で、ア
クリル人工大理石として好適である。また、本発明の成
形品の製造方法は、生産性が高く経済的な製造方法を提
供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間 和彦 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号 株 式会社クラレ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸エステルを主体とする単官
    能性単量体、架橋剤、メタアクリル酸エステル系重合
    体、無機充填材および硬化剤を含有してなり、架橋剤の
    含有量が樹脂組成物の総量に対し0.5〜12重量%で
    ある樹脂組成物を加圧加熱下に成形・硬化して得られる
    成形品であって、荷重たわみ温度が100〜120℃の
    範囲であって、かつ板厚X(cm)における落球衝撃強
    度Y(J)がY=2X2 以上であることを特徴とする樹
    脂成形品。
  2. 【請求項2】 メタクリル酸エステルを主体とする単官
    能性単量体、架橋剤、メタアクリル酸エステル系重合
    体、無機充填材を65〜120℃の温度で混練して粘土
    状物とした後、これに冷却後あるいは冷却過程中硬化剤
    を混合することにより得られる樹脂組成物を、金型内で
    加圧加温下に成形・硬化させる成形品の製造方法におい
    て、上金型温度および/または下金型温度を120〜1
    40℃の範囲とし、かつ成形品の荷重たわみ温度が該金
    型温度より0〜20℃低い温度になる樹脂組成物を使用
    することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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