JPH10202996A - 製版装置および製版印刷装置 - Google Patents

製版装置および製版印刷装置

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JPH10202996A
JPH10202996A JP9012982A JP1298297A JPH10202996A JP H10202996 A JPH10202996 A JP H10202996A JP 9012982 A JP9012982 A JP 9012982A JP 1298297 A JP1298297 A JP 1298297A JP H10202996 A JPH10202996 A JP H10202996A
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JP
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master
plate
unit
plate making
making
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JP9012982A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kagawa
英之 香川
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41C—PROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00—Forme preparation
    • B41C1/14—Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41L—APPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00—Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04—Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • B41L13/06—Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers with a single cylinder carrying the stencil

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿読取部を装置本体に固定したままで、従
来よりもより広く上方を開放してマスタの交換・セット
やジャム処理を作業性良く行える製版装置および製版印
刷装置を提供する。 【解決手段】 原稿読取部70と、マスタ22を繰り出
し可能に貯容するマスタ支持部材23と、このマスタ支
持部材23に回転可能に支持されたマスタロール22a
から繰り出されるマスタ22を製版するサーマルヘッド
26およびこのサーマルヘッド26にマスタ22を押し
付けながら回転するプラテンローラ27とを具備し、マ
スタ支持部材23、サーマルヘッド26およびプラテン
ローラ27は、製版部ユニット20を構成していて、こ
の製版部ユニット20が装置本体に対して着脱可能に設
けられており、製版部ユニット20を着脱可能に支持す
る支持手段としてのレール外33を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタを製版する
製版装置およびこの製版装置を備えた製版印刷装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】簡便な印刷装置として感熱デジタル製版
式の孔版印刷装置が知られている。この孔版印刷装置で
は、熱可塑性樹脂フィルム(厚みは、大体1〜2μm程
度のものが一般に用いられる)に、多孔質支持体として
和紙繊維や合成繊維、あるいは和紙繊維と合成繊維とを
混抄したもの等を貼り合わせたラミネート構造の感熱孔
版マスタ(以下、単に「マスタ」という)を用いて、こ
のマスタのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接
触させ、サーマルヘッドを主走査方向に作動させながら
選択的にマスタを加熱穿孔して画像情報に基づいた穿孔
画像を形成し、搬送手段のプラテンローラ等でマスタを
副走査方向に移動させながら、その穿孔製版された製版
済みのマスタを、多孔性支持円筒体にその外周を覆う樹
脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンが複数巻装さ
れて構成された回転自在な版胴に自動的に巻装させ、版
胴内部のインキ供給手段よりインキを供給し、プレスロ
ーラあるいは版胴の外径と略同径の圧胴等の押圧手段で
給送されてくる印刷用紙を製版済みのマスタを介して版
胴に連続的に押し付けることにより、版胴の開孔部分、
さらにマスタの穿孔部分よりインキを滲み出させ、この
インキを印刷用紙に転移させて印刷を行うようになって
いる。
【0003】一般に、孔版印刷装置に使用されるマスタ
は、紙管の周りにロール状に巻き付けられて形成された
マスタロールから繰り出されるマスタで供給される。マ
スタロールは、製版装置のマスタ貯容手段として配設さ
れているホルダ部材に回転自在に装着セットされる。オ
ペレータの操作により、上記したようにセットされたマ
スタロールからマスタの先端部が引き出され、サーマル
ヘッドとプラテンローラとの間、あるいは搬送ローラ等
の間に挿入されてから、マスタがマスタ搬送方向の下流
側に搬送される。この後、マスタの先端を整合するマス
タ先端カットと呼ばれる作業が行われてから、マスタを
版胴に巻装する製版・給版動作が行われる。
【0004】マスタには、静電気を帯びやすい樹脂フィ
ルムが使用されており、上記したように挿入されたマス
タがプラテンローラに貼り付いてしまったり、搬送ロー
ラに巻き付いてしまったりして搬送ジャムが発生してし
まうことがある。また、穿孔製版された製版済みのマス
タを用いる印刷は、インキを、多孔質支持体である和紙
繊維等と樹脂フィルムの穿孔部分とを通過させて印刷用
紙に転移させているので、その多孔質支持体に用いられ
ている繊維が複雑に絡み合って塊となっている部分と
か、太い繊維が樹脂フィルムの穿孔部分を横切っている
場合には、画像のベタ部分が抜けたり、細線とか文字が
切れたりかすれたりしてしまう俗に繊維目と呼ばれる現
象が発生したりする。そこで、繊維目を発生させる元と
なる多孔質支持体を除去したり、あるいは多孔質支持体
を薄くしたり、あるいは実質的に熱可塑性樹脂フィルム
のみからなるマスタ等を用いて、繊維目を低減させる試
みがなされている。ところが、このようなマスタは、従
来のマスタに比較してマスタ自体の強度(腰の強さ)が
低下してしまうので、特に製版給版部で搬送ジャムが発
生しやすい。なおここで、実質的に熱可塑性樹脂フィル
ムのみからなるマスタとは、マスタが熱可塑性樹脂フィ
ルムのみからなるものの他、熱可塑性樹脂フィルムに帯
電防止剤等の微量成分を含有させてなるもの、さらには
熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわち表面及び裏面
のうち少なくとも一方にオーバーコート層等の薄膜層を
1層又は複数層形成してなるものを含む。
【0005】ところで、上記した孔版印刷装置には、例
えば実開昭63ー178134号公報に示されているよ
うに、製版に必要な画像情報を原稿から読み取るための
原稿読取部を印刷装置内に配設されている製版給版部の
上部に配置して、原稿の読み取りと製版処理とを印刷装
置内で一貫して行なうように構成されたものがある。こ
のような孔版印刷装置としては、例えば、図16および
図17に示すような外観構造の孔版印刷装置200があ
る。この孔版印刷装置200は、印刷装置本体の上部に
配置されている原稿読取部ユニット270を具備してい
て、それが、固定された原稿に対してスキャナを移動さ
せて原稿の画像を読み取る周知のタイプのものである。
すなわち、孔版印刷装置200の原稿読取部ユニット2
70においては、原稿テーブル265を開けてコンタク
トガラス250上に原稿を載置・セットし、原稿テーブ
ル265を閉じて使用するタイプのものである。図16
において、符号40Aは給紙部を示す。
【0006】そして、孔版印刷装置200の原稿読取部
ユニット270は、原稿読取部ユニット270の下方に
固定して配置された製版給版部290におけるマスタの
セットや交換あるいはマスタ等のジャム処理作業等を可
能とするために、矢印方向X1にスライドできるように
なっている。
【0007】一方、図18に示すような孔版印刷装置4
00は、スキャナが固定されていて原稿を移動させなが
ら原稿の画像を読み取る周知のタイプのものである。孔
版印刷装置400の原稿読取部ユニット470において
は、原稿を原稿テーブル465上に載置・セットし、そ
のセットされた原稿をADFユニット460で自動搬送
して原稿排紙台466上へ自動的に排出する。そして、
孔版印刷装置400の原稿読取部ユニット470は、こ
の原稿読取部ユニット470の下方に固定して配置され
た製版給版部490におけるマスタのセットや交換ある
いはマスタ等のジャム処理等を可能とするために、矢印
方向X1にスライドできるようになっている。図18
は、原稿読取部ユニット470を矢印方向X1にスライ
ドさせて製版給版部490を見えるようにした状態を示
している。図18において、符号50は後述する排版
部、符号60は後述する排紙部、符号61は排紙部60
の排紙台61をそれぞれ示す。図16および図18にお
いて、符号13は後述する版胴ユニットを示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような孔版印刷装置等においては、マスタのセットや
交換あるいはマスタ等のジャム処理作業およびこれに伴
うマスタの交換・セット作業を行うためには、原稿読取
部をユニット化して原稿読取部を正規位置とその位置か
ら外れた位置との間にスライド可能に、または一部を中
心として上下に開閉可能に設ける必要があることから、
原稿読取部の設置部の機械的強度、重量、さらには部品
点数が増加しがちとなり、これによって、装置の加工コ
ストや組み立てコスト等が上昇してしまう問題点があっ
た。
【0009】加えて、マスタのセットや交換作業あるい
はマスタ等のジャム処理作業およびこれに伴うマスタの
交換・セットは、機内の狭い部分で行わなければならな
いためその作業がやりにくいという問題点もあった。
【0010】また、製版給版部でマスタの交換・セット
を行う場合あるいはマスタ等のジャム等が発生したよう
な場合、原稿読取部をスライドさせたりまたは一部を中
心として上方に開放させたりして製版給版部上側からジ
ャム処理を行っていたことにより、原稿読取部を動かす
ために、せっかくセットした原稿が当初セットした位置
からずれてしまう問題点があった。
【0011】すなわち、固定された原稿に対してスキャ
ナを移動させて原稿の画像を読み取るタイプの原稿読取
部ユニット270にあっては、ジャム処理における矢印
方向X1にスライドさせるときの振動等によって、原稿
がコンタクトガラス250上で移動してしまう不具合が
発生したりすることがあり、必ず、原稿テーブル265
を再度開けて、原稿を所定のセットすべきコンタクトガ
ラス250上の位置にセットし直していた。また、AD
FあるいはRDFもしくはRDH(再循環式原稿自動送
り装置)を備えた原稿読取部ユニットタイプのものにお
いても、コンタクトガラス上に原稿が載置・セットされ
るものは、上記したような原稿読取部ユニットにおける
問題点と同様の問題点を有している。
【0012】また、製版給版部でマスタのジャム等が発
生したような場合、原稿読取部ユニットをスライドまた
は一部を中心として上方に開放させて、製版給版部上側
からのみジャム処理を行うため、非常に煩わしい操作と
なっていた。
【0013】一方、スキャナが固定されていて原稿を移
動させながら原稿の画像を読み取るタイプの原稿読取部
ユニットにあっては、原稿が、原稿読み取り時にADF
ユニット等におけるコンタクトガラス上を単に通過して
原稿排紙台上に抜けてしまうので、原稿ズレは生じない
ものの、製版給版部の下方とか側方からのジャムしたマ
スタの取り出しに関しては、製版給版部上側からのみジ
ャム処理を行うため、上記したと同様に非常に煩わしい
操作となっていた。
【0014】また、上記したような原稿読取部ユニット
を備えた孔版印刷装置では、製版、給版動作中に原稿読
取部や排版部や給紙部等の別の部分で不具合が発生した
場合であって、かつ、製版給版部でジャムした場合、製
版給版部上側からのみジャム処理を行うため、上記した
と同様に非常に煩わしい操作となっていた。
【0015】以上述べた諸問題は、特に製版済みのマス
タを一時貯留するマスタストック手段を備えた製版給版
部を有する孔版印刷装置で顕著なものとなっていた。
【0016】したがって、本発明の第1の目的は、上記
従来の製版印刷装置、特に、その製版印刷装置に組み込
まれている製版装置における問題に鑑み、原稿読取部を
装置本体に固定したままで、従来よりもより広く上方、
あるいは上方および/または下方を開放してマスタの交
換・セットやジャム処理を作業性良く行えるとともに、
原稿読取部の設置部の機械的強度、重量および部品点数
を増加させることのない製版装置および製版印刷装置を
提供することにある。
【0017】本発明の第2の目的は、原稿読取部を動か
すことなく、かつ、原稿ズレも生じさせることなく、原
稿のセット、マスタの交換・セットおよびジャム処理を
行える製版装置および製版印刷装置を提供することにあ
る。
【0018】本発明の第3の目的は、製版給版部でマス
タのジャム等が発生したような場合、上側からのみなら
ず、煩わしい操作を伴うことなく操作性の良い方向から
ジャム処理を行うことができる製版装置および製版印刷
装置を提供することにある。
【0019】本発明の第4の目的は、特に製版給版部に
マスタストック手段を備えた製版装置および製版印刷装
置において、上記第1ないし第3の目的を達成すること
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、原稿読取部と、マスタ
を製版する製版手段とを装置本体に具備した製版装置に
おいて、上記製版手段は、製版部ユニットを構成してい
て、この製版部ユニットが上記装置本体に対して着脱可
能に設けられており、上記製版部ユニットを着脱可能に
支持する支持手段を有することを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の製
版装置において、上記製版部ユニットに存するマスタを
上記製版部ユニットから取り出し可能としたことを特徴
とする。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の製版装置において、上記製版部ユニットには、上
記製版手段で製版されたマスタを一時的に貯留するマス
タストック手段が配設されており、上記マスタストック
手段に存するマスタを上記マスタストック手段から取り
出し可能としたことを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の製版装置において、上記製版部ユニットが上
記装置本体に装着されたとき、上記製版部ユニットが、
上記装置本体内の所定の位置にあることを検知する検知
手段を有することを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一つに記載の製版装置において、上記製版部ユ
ニットは、マスタを繰り出し可能に貯容するマスタ貯容
手段を有することを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一つに記載の製版装置を具備した製版印刷装置
であって、マスタを巻装する版胴を備えた印刷部、給紙
部、排版部および排紙部を上記装置本体に有することを
特徴とする。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項6記載の製
版印刷装置において、上記製版部ユニットが上記装置本
体に装着されたとき、上記製版部ユニットがマスタを上
記版胴に供給するマスタ供給位置を占めたことを検知す
るユニット位置検知手段を有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の製版印刷装置は、原稿読
取部、製版給版部、マスタを巻装する版胴を備えた印刷
部、給紙部、排版部および排紙部を装置本体に具備す
る。原稿読取部は、装置本体の上部に固定して設けられ
ているが、これに限らず、原稿読取部が装置本体に対し
てスライドもしくは一部を中心として開閉可能に設けら
れたものでもよい。また、原稿読取部の配置部位は、装
置本体の上部に限らず、他の部位であっても、別体であ
ってもよい。
【0028】製版部ユニットは、少なくとも、マスタを
繰り出し可能に貯容するマスタ貯容手段と、このマスタ
貯容手段から繰り出されるマスタを製版する製版手段と
で構成される。製版部ユニットは、上記構成に限らず、
マスタ貯容手段、サーマルヘッド等からなる製版手段、
マスタ貯容手段から繰り出されるマスタをサーマルヘッ
ドに押圧しながら回転するプラテンローラ、マスタを切
断するカッタ等のマスタ切断手段、およびプラテンロー
ラにおけるマスタ搬送方向の下流側に配設される搬送ロ
ーラ等のマスタ搬送手段を適宜配置してもよい。
【0029】製版部ユニットを、該製版部ユニットを着
脱可能に支持するための装置本体側に設けられた支持手
段を介して、装置本体に対して着脱可能に設ける。そし
て、製版部ユニットが装置本体に装着されたとき、製版
部ユニットがマスタを版胴に供給するマスタ供給位置を
占めたことを検知するユニット位置検知手段を設けるこ
とが好ましい。
【0030】支持手段は、製版部ユニットを着脱可能に
支持できる手段であればどのような形状あるいは配置構
造のものであってもよいが、例えば支持手段または製版
部ユニットの何れか一方を断面凹状のレール部材で、支
持手段または製版部ユニットの何れか他方を、断面凹状
のレール部材と嵌合可能な断面凸状のレール部材、ある
いは断面凹状のレール部材と嵌合可能な断面凹状のレー
ル部材で構成するとよい。この支持手段は、製版部ユニ
ットを、装置本体内においてマスタ搬送方向に比較的長
い範囲で案内支持するように、挿脱可能に支持できるも
のであれば、製版部ユニットを脱着せずに、装置本体内
から製版部ユニットを引き出すだけで、マスタの交換・
セット作業および製版部ユニット内で発生したマスタの
搬送ジャム処理作業を行うことが可能となるので、さら
に操作性および前記作業性が向上するので効果的であ
る。製版部ユニットの挿脱操作性をよりよくするため
に、取っ手等を製版部ユニットに設けることが望まし
い。また、断面凹状のレール部材と嵌合可能な断面凹状
のレール部材とを複数段設け、いわば釣竿状に伸縮自在
に構成して挿脱距離を稼いでもよい。
【0031】マスタの搬送ジャムを検知するためには、
マスタを検知するマスタ検知手段を製版部ユニット内に
適宜配設することが好ましい。マスタ検知手段として
は、反射形光学センサが好んで用いられる。
【0032】製版部ユニットを構成する、マスタ貯容手
段、製版手段、プラテンローラ、マスタ切断手段および
マスタ搬送手段は、マスタ搬送方向と直交するマスタ幅
方向の両端側においてマスタ搬送方向に延在した一対の
製版側板や筐体状をなすもの等で支持するとよい。この
ような製版側板対で支持することにより、マスタの交換
・セット作業および製版部ユニット内で発生したマスタ
の搬送ジャム処理作業等を行うとき、マスタの交換・セ
ット作業については製版部ユニットの上方から、搬送ジ
ャム処理作業については上方および下方から行うことが
可能となる。
【0033】すなわち、製版部ユニットに存するマスタ
を製版部ユニットから取り出すことができる構成であれ
ばよいが、製版部ユニットの側方に開口部および開閉ド
アを設けることが好ましい。開閉ドアには、開口部に対
して開閉ドアを閉じたときに、その閉じた位置に開閉ド
アを保持できる手段、例えばマグネットキャッチ等およ
び開閉ドアの操作性を向上するための取っ手等を付設す
ることが好ましい。
【0034】マスタ貯容手段に貯容されるマスタとして
は、シワ等の発生を極力抑えるとともに、交換・セット
時等の取り扱いの便利さ、繰り出し安定性およびその容
積を小さくする目的で、マスタをロール状に巻いて形成
されたマスタロールが用いられるが、マスタを繰り出せ
る構成のものならば何でもよい。マスタロールは、製作
上の容易さからロール芯材やロール芯管にマスタを巻き
付けて形成されたものが用いられるが、ロール芯材やロ
ール芯管を用いることなく、マスタ同士を巻き付けて形
成されたマスタロールであってもよい。
【0035】マスタ貯容手段としては、筐体内にマスタ
ロール等を載置して、マスタを繰り出し可能としてもよ
いが、マスタの繰り出し安定性およびマスタを搬送する
ときの制御の確実化を図るために、ロール芯材やロール
芯管を回転可能に支持する構造が採用される。
【0036】製版部ユニットは、製版手段で製版された
マスタを一時的に貯留するマスタストック手段を配設さ
れたものであってよい。そして、マスタストック手段に
存するマスタをマスタストック手段から取り出し可能と
するために、開口部のみ、あるいは開口部および開閉ド
アの両方を、マスタストック手段の下方、側方、上方、
マスタ搬送方向の下流側である前方、あるいはマスタ搬
送方向の上流側である後方に適宜設ける。これにより、
製版部ユニット内でも特にマスタの搬送ジャム処理作業
の困難な部位であるマスタストック手段で発生したマス
タの搬送ジャム処理作業等を、操作性の良い方向から行
うことが可能となる。
【0037】本発明の実施の形態は、上記した発明の実
施の形態に限らず、原稿読取部と、マスタ貯容手段およ
び製版手段からなる製版部ユニットと、この製版部ユニ
ットが装置本体に対して着脱可能に設けられており、製
版部ユニットを着脱可能に支持する支持手段とを有する
製版装置であってもよい。これに、製版部ユニットが装
置本体に装着されたとき、製版部ユニットが装置本体内
の所定の位置にあることを検知する検知手段を付設する
ことが好ましい。
【0038】
【実施例】本発明を詳述するために、添付の図面にした
がって実施例を説明する。各図において、図面の簡明化
を図るため各構成部品を適宜省略する。また、各図にお
いて一対で構成されていて特別に区別して説明する必要
がない構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片
方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。
以下説明する実施例および上記した従来の技術例等に亘
り同一の形状および機能を有する構成部品等について
は、同一の符号を付すことによりその説明をできる限り
省略する。
【0039】(実施例1)図1は、本発明に係る第1の
実施例(以下、単に「実施例1」という)が適用された
製版印刷装置の全体構成を幾分模式的に示す。この製版
印刷装置は、穿孔製版された製版済みのマスタを用いて
印刷を行う孔版印刷装置であり、以下、この孔版印刷装
置の全体構成について述べる。
【0040】図1において、符号1は孔版印刷装置を、
符号1Fは孔版印刷装置1の装置本体を構成する本体フ
レームをそれぞれ示す。この孔版印刷装置1は、本体フ
レーム1Fの上方に配設され原稿74(仮想線で示す)
を載置するコンタクトガラス86、原稿受台72上に載
置された1枚もしくは複数枚の原稿74を後述するスキ
ャナ部80の原稿読取位置74A(図中仮想線で示す)
の一部である定位置へ順次自動移送するADF(自動原
稿送り装置)部71およびコンタクトガラス86の下方
に配置されコンタクトガラス86上の原稿読取位置74
Aに載置された原稿74あるいはADF部71から移送
される原稿74の画像を読み取るスキャナ部80を備え
た原稿読取部70と、この原稿読取部70の下方の本体
フレーム1Fの一側部に着脱可能に配設されたマスタ2
2を穿孔製版する製版部ユニット20およびこの製版部
ユニット20を着脱可能に案内支持する支持手段として
のレール外33等を具備した製版給版部19と、本体フ
レーム1Fの略中央部に配置され穿孔製版された製版済
みのマスタ22を外周面に巻装する版胴2を備えた印刷
部15と、製版給版部19の下方に配置され給紙台41
上に積載された印刷用紙Sを印刷部15へ送出する給紙
部40と、この給紙部40に対向する本体フレーム1F
の下方に配置され印刷部15で印刷された印刷済みの印
刷用紙Sを排紙台61に排出する排紙部60と、この排
紙部60と原稿読取部70との間に配置され版胴2の外
周面上から使用済みのマスタ22を剥ぎ取るとともに、
その剥ぎ取られた使用済みのマスタ22を排版ボックス
54内へ排出する排版部50とを具備している。
【0041】以下、原稿読取部70、製版給版部19お
よび給紙部40の一部を除き、印刷部15、排紙部60
および排版部50は周知の構成であるが、本発明に係る
技術の他に、この孔版印刷装置1の制御構成に特徴のあ
る新規な技術が含まれているので、上記した各部につい
て順次説明する。図1において、原稿読取部70におけ
るADF部71は、本体フレーム1Fの図において奥側
上方を支点としてコンタクトガラス86に対して開閉可
能に配設されている。ADF部71は、原稿受台72
と、原稿受台72に載置された原稿74をその最下部の
原稿74から順次繰り出す原稿繰り出しローラ75と、
この原稿繰り出しローラ75により繰り出された原稿7
4を1枚ずつ分離して搬送する分離ローラ対76a,7
6bと、この分離ローラ対76a,76bにより搬送さ
れた原稿74をコンタクトガラス86上の上記定位置に
搬送する前搬送ローラ対77a,77bと、この前搬送
ローラ対77a,77bにより搬送された原稿74をさ
らに原稿搬送方向X3に搬送し原稿排紙台79に排出す
る後搬送ローラ対78a,78bとを具備する。
【0042】スキャナ部80は、コンタクトガラス86
と、このコンタクトガラス86の図において左寄り下方
に配置され、原稿74の表面からの反射光を折り返し反
射する走査ミラー82と、この走査ミラー82の1/2
の速度で移動する光路折り返しミラー対83a,83b
と、変倍機能を有する結像レンズ84、CCD(電荷結
像素子)からなる画像センサ85、および走査ミラー8
2と一体となって移動し原稿74の表面を照明するため
の光源81とを具備した周知の原稿走査用光学系をな
す。画像センサ85は、結像レンズ84を介して結像さ
れた反射光に対応して光電変換を行ない、これにより得
られた画像信号を本体フレーム1F内の図示しないアナ
ログ/デジタル(以下「A/D」と略記する)変換器か
ら製版制御装置(図示せず)に入力されるようになって
いる。
【0043】原稿読取部70は、この実施例1において
は、従来の製版印刷装置のように本体フレーム1Fの上
部において、図1において左側にスライドしたり、一部
を中心として開閉可能に配設されておらず、本体フレー
ム1Fの上部に固定されている。
【0044】製版給版部19の構成を説明するのに際し
て、図1及び図2等の右から左に向かってマスタ搬送方
向X(以下、「副走査方向X」というときがある)とな
っていて、この副走査方向Xに沿って平行にマスタ搬送
路が形成されている。副走査方向Xに向かってその左右
両側を単に「左」、「右」というときがあり、副走査方
向Xの上流側を「後」、その下流側を「前」というとき
がある。
【0045】製版給版部19は、詳細を図1ないし図6
で説明するが、製版部ユニット20、レール外33およ
びユニット位置検知センサ39から主に構成されてい
る。製版部ユニット20は、マスタ22がロール状に巻
かれて形成されたマスタロール22aからマスタ22を
繰り出し可能に貯容するマスタ貯容手段としてのマスタ
支持部材23と、マスタ支持部材23の下方に配置され
た第3センサ38と、マスタ支持部材23の副走査方向
Xの下流側に配設され、マスタロール22aから繰り出
されるマスタ22を画像信号に応じて選択的に加熱製版
するサーマルヘッド26と、このサーマルヘッド26に
マスタ22を押圧しながら回転し搬送するプラテンロー
ラ27と、プラテンローラ27と版胴2との間に配設さ
れ、製版済みのマスタ22を所定の長さに切断するマス
タ切断手段としてのカッタ24と、版胴2とカッタ24
との間に配設された上下一対の搬送ローラ25,25
と、カッタ24と搬送ローラ対25,25との間に配設
された搬送ガイド板35Aと、カッタ24と搬送ローラ
対25,25との間に配設された第2センサ37と、版
胴2と搬送ローラ対25,25との間に配設された上下
一対のガイド板35,35と、このガイド板対35,3
5の上方に配置された第1センサ36とを具備してい
る。
【0046】製版部ユニット20におけるマスタ搬送路
の左右両側には、一対の製版側板21,21が副走査方
向Xと略平行に、かつ、上下方向Z1,Z2に延びて配
設されている。製版側板対21,21は、後部寄りの各
内壁において連結部材21aにより強固に固定・連結さ
れている。連結部材21aの後壁には、製版部ユニット
20を前方向X1に押し込んだり、後方向X2に引き出
したりするときにつかんで製版部ユニット20の挿脱時
の操作性を向上するための取っ手21bが固定されてい
る。製版側板対21,21および連結部材21aは、適
宜の表面処理を施した板金でできていて、また取っ手2
1bは合成樹脂でできている。製版側板対21,21
は、上方からのマスタロール22aの交換・セットや上
方および下方からのマスタ22の搬送ジャム処理時に支
障とならない部位において、上記連結部材21aの他に
適宜同様の連結部材(図示せず)により互いに連結・固
定されている。連結部材21aおよび取っ手21bの図
示は、図1ないし図3のみに示し、他の図においては全
てこれらを省略している。
【0047】マスタロール22aの中心部には、図6に
詳しく示すように、マスタロール22aの両端面から突
出したパイプ状のロール芯22bが設けられていて、マ
スタロール22aは、ロール芯22bの周りにマスタ2
2を巻き付けられて形成されている。マスタ22は、例
えばポリエステル等からなる1〜2μm程度の薄い熱可
塑性樹脂フィルムに対して和紙繊維あるいは合成繊維、
もしくはこれら両材料を混抄したものからなる多孔質支
持体を貼り合わせてラミネート構造としたものが用いら
れ、サーマルヘッド26の発熱素子によって加熱穿孔さ
れるものである。マスタ支持部材23は、ロール芯22
bの両端部を着脱自在、かつ、回転可能に支持するよう
に製版側板対21,21に設けられている。
【0048】マスタロール22aは、ロール状に巻装さ
れているロール部のうちで、使用限界に達した位置か
ら、最終端部までの巻装方向に沿った範囲に低反射率部
22Aを有する。低反射率部22Aには、例えば黒色塗
装が施されている。
【0049】サーマルヘッド26は、プラテンローラ2
7のローラ軸27a方向に相当する主走査方向に沿って
配列された複数の発熱素子を有し、その発熱素子に対す
る選択的な通電制御によって発熱素子を選択的に発熱さ
せることにより発熱位置に対応するマスタ22の箇所を
加熱溶融させて穿孔する周知の機能を有する。サーマル
ヘッド26は、図示しない接離手段によりプラテンロー
ラ27に対して接離可能に設けられていて、上記接離手
段に設けられたバネ部材(図示せず)によりプラテンロ
ーラ27に押圧する向きに付勢されている。
【0050】プラテンローラ27は、ローラ軸27aを
介して製版側板対21,21に回転自在に支持されてい
て、ローラ軸27aに配設された被動ギヤおよびこの被
動ギヤに噛合する駆動ギヤ(共に図示せず)等からなる
駆動伝達系を介してステッピングモータ27M(図8の
ブロック図のみに示す)に連結されている。プラテンロ
ーラ27は、ステッピングモータ27Mにより図1で時
計回り方向に回転されることにより、マスタロール22
aからマスタ22を引き出しながら、サーマルヘッド2
6に押圧しつつ副走査方向Xの下流側へ搬送する。ロー
ラ軸27aと上記被動ギヤとの間には、プラテンローラ
27に対するステッピングモータ27Mの回転駆動力の
伝達を断続する第1電磁クラッチ27C(図8のブロッ
ク図のみに示す)が介装されている。
【0051】カッタ24は、カッタモータ24M(図8
のブロック図のみに示す)にワイヤおよびワイヤプーリ
等を介して連結され、カッタモータ24Mの回転駆動に
よってマスタ22の幅方向に回転移動される周知の回転
刃で構成されている。カッタ24は、その非作動時にお
いて、マスタ22の搬送に支障を与えないようにマスタ
搬送路の片側端に待機している。なお、マスタ切断手段
は、回転刃移動タイプのカッタ24に限らず、上下刃を
有するギロチンタイプのものも用いられる。
【0052】搬送ローラ対25,25は、その上部のロ
ーラが駆動ローラ、下部のローラが従動ローラでそれぞ
れ圧接し合って構成されていて、各ローラ軸が製版側板
対21,21に回転自在に支持されている。搬送ローラ
対25,25は、上記上部の駆動ローラがギヤ(図示せ
ず)等の回転伝達手段を介してステッピングモータ27
Mに連結されていることにより、プラテンローラ27の
周速度よりも僅かに速い周速度で回転され、マスタ22
との間で滑りながら適度な張力をマスタ22に付与する
ようになっている。プラテンローラ27に配設された第
1電磁クラッチ27Cが作動されることにより、プラテ
ンローラ27を停止させて、搬送ローラ対25,25の
みを回転させるように、ステッピングモータ27Mの回
転駆動力の伝達が切換自在となっている。
【0053】ガイド板対35,35は、上下一対の湾曲
した板で形成されていて、その左右端部が製版側板対2
1,21にそれぞれ固定されている。ガイド板対35,
35は、マスタ22の先端の向きを変えて図において略
鉛直下方にマスタ22の先端を案内する機能を有する。
第3センサ38は、マスタ支持部材23にセットされた
マスタロール22aの真下に位置するように図において
奥側の製版側板対21,21にブラケット(図示せず)
を介して固定されている。第3センサ38は、発光素子
及び受光素子を具備した反射形光学センサであり、マス
タ支持部材23にセットされているマスタロール22a
の反射光の光量変化を検知することにより、マスタロー
ル22aに巻装されているマスタ22の残量(マスタロ
ール22aの使用限界量でもある)およびマスタロール
22aの有無を検知する機能を有する。上述したよう
に、マスタロール22aは、黒色塗装が施されている低
反射率部22Aを有する。マスタロール22aのマスタ
22が消費されて使用限界量に達したとき、それまでの
反射率よりも低い低反射率部22Aに相当する黒色塗装
部を第3センサ38に対向させるので、第3センサ38
は、反射率が低下したことを知らせるマスタ残量無し信
号を出力する。なお、製版中にこの低反射率部22Aを
検知したときに備えて略一版分のマスタ22の余裕分が
巻装されている。
【0054】第2センサ37および第1センサ36は、
図において奥側の製版側板21にブラケット(図示せ
ず)を介してそれぞれ固定されている。第2センサ37
および第1センサ36は、共に発光素子及び受光素子を
具備した反射形光学センサからなる。第2センサ37
は、マスタ22の搬送有無を検知することにより、マス
タ22の搬送不良、すなわちマスタ22のジャム発生を
検知する機能を有する。第1センサ36は、マスタ22
が製版部ユニット20から版胴2へ供給される途中で搬
送不良を起こしたこと、すなわちマスタ22のジャム発
生を検知する機能を有する。第1センサ36に対向して
いる上側のガイド板35には、図2および図3のみに示
すように、上記発光素子から出射される出射光および上
記受光素子に入射される入射光を通すための開口部35
aが開けられている。
【0055】製版側板対21,21の下部の両外側壁に
は、図5のみに詳しく示すように、断面チャンネル状を
なすレール内34が互いにその開口部を背中合わせにし
た状態でそれぞれ一体的に固定されている。一方、レー
ル外33は、直方体状をなし、本体フレーム1Fに固設
された左右一対の筐体側板33A(図5のみに示す)の
下部にそれぞれ一体的に固定されている。筐体側板33
Aは、図5のみにその一部を示し、他の図においては、
図の簡明化を図るためその図示を全て省略している。各
レール内34の上記チャンネル状開口内に各レール外3
3の上記直方体部分をそれぞれ嵌入させることにより、
製版部ユニット20が着脱自在に支持される。したがっ
て、製版部ユニット20は、各レール内34が各レール
外33に移動自在に案内支持され得ることで、副走査方
向Xと平行な前後方向X1,X2の所定の範囲内で移動
自在となっている。換言すれば、製版部ユニット20
は、この実施例1では、前後方向X1,X2の所定の範
囲内で挿脱可能となっており、より詳しく言えば製版部
ユニット20が孔版印刷装置1の装置本体内に挿入され
てマスタ22を繰り出し可能状態とし、マスタ22を版
胴2に供給するマスタ供給位置でもある図1および図2
に示す挿入位置と、この挿入位置から引き出されてマス
タロール22aを交換・セットしたり、マスタのジャム
処理を可能とする図3に示す位置との間で摺動自在とな
っている。挿入位置から引き出された位置としては、製
版給版部19の外方への移動位置も含まれる。
【0056】この実施例1では、ステッピングモータ2
7M、カッタモータ24Mおよび第1電磁クラッチ27
Cは、全て製版部ユニット20側に配設されている。こ
れらのアクチュエータ等は、本体フレーム1Fの所定部
位に配設されている後述する制御装置90(図8のブロ
ック図のみに示す)および電源と、コネクタを介して可
撓性信号ケーブルや電力ケーブルでそれぞれ接続されて
いる。それ故に、装置本体への製版部ユニット20の着
脱時においては、コネクタの接続を行うだけであり、特
別な駆動力伝達機構等を必要としないようになってい
る。これと同様に、製版部ユニット20側のサーマルヘ
ッド26と、本体フレーム1Fの所定部位に配設されて
いる上記製版制御装置および電源とは、専用のコネクタ
を介して可撓性信号ケーブルや電力ケーブルでそれぞれ
接続されていて、画像信号の送信および電力の供給がな
される。同様に、製版部ユニット20に配設されている
各センサと、制御装置90および電源とは、コネクタを
介して可撓性信号ケーブルや電力ケーブルでそれぞれ接
続されていて、各種信号の送受信が行われる。
【0057】図4において、符号109は第2の移動規
制手段を示す。第2の移動規制手段は、製版部ユニット
20が装置本体に装着されているとき、製版部ユニット
20の装置本体からの移動を規制するユニット規制位置
(図4に実線で示す位置)と製版部ユニット20の装置
本体からの移動を許すユニット許容位置(図4に仮想線
で示す位置)との間で移動自在な規制部材としてのスト
ッパ110と、このストッパ110を、ユニット規制位
置とユニット許容位置との間に選択的に移動させる規制
部材駆動手段としてのソレノイド111とから主に構成
されている。
【0058】手前側のレール内34の前端部寄りの下部
フランジには、図4および図5に示すように、一部溝状
に切り欠かれた係止溝34aが形成されている。一方、
手前側のレール外33の前端部寄りの筐体側板33Aの
下部には、図4のみに示すストッパ軸110aが植設さ
れていて、そのストッパ軸110aには、鉤状のストッ
パ110が揺動自在に支持されている。
【0059】ストッパ軸110aが植設されている筐体
側板33Aの近傍には、プランジャ111aを備えた吸
引タイプのソレノイド111が固定されている。ストッ
パ110の自由端は、レール内34の係止溝34a内に
選択的に嵌入すべくやや先細り状に形成されており、ス
トッパ110の自由端と基端との間には、ソレノイド1
11のプランジャ111aが連結されている。ストッパ
110の自由端と筐体側板33Aの上部に植設されたバ
ネ掛止部材(図示せず)との間には、ストッパ110の
自由端を、レール内34の係止溝34aに嵌入すべくス
トッパ軸110aを中心として図4で時計回り方向に付
勢する付勢手段としての引張りコイルバネ112が設け
られている。
【0060】なお、上記構成は、図において奥側のレー
ル外33およびレール内34側に対で設けてもよい。第
2の移動規制手段は、上記構成のものに限らず、例えば
係止溝34aに進退自在な押し棒と、この押し棒を、ユ
ニット規制位置とユニット許容位置との間に選択的に移
動させる確動カムと、この確動カムを回転させるカム駆
動モータとからなる手段であってもよい。
【0061】また、製版部ユニット20が挿入位置を占
めたとき、上記したストッパ110および引張りコイル
バネ112により、製版部ユニット20は前後方向X
1,X2に位置決めされる。そして、前後方向X1,X
2に直交する左右方向の製版部ユニット20の位置決め
は、製版側板対21,21の前端面に設けられた位置決
めピン(図示せず)によりなされるようになっている。
上下方向Z1,Z2の製版部ユニット20の位置決め
は、レール内34とレール外33との嵌合によりなされ
る。
【0062】ユニット位置検知センサ39は、例えばマ
イクロスイッチからなり、図5のみに示すレール外33
と一体の筐体側板33Aの図において奥側の所定位置に
ブラケットを介して固設されている。そのユニット位置
検知センサ39は、レール外33に沿って移動するレー
ル内34と一体である図において奥側の製版側板21の
前端面が上記マイクロスイッチの作動部分を押すこと
で、製版部ユニット20が挿入位置を占めたことを検知
する機能を有する。
【0063】印刷部15は、図示しないギヤ等の駆動伝
達系を介して連結されたメインモータ(図示せず)によ
り支軸3の回りに図1で時計回り方向に回転される版胴
2と、この版胴2に接離自在に配設された押圧手段とし
てのプレスローラ9とから主に構成されている。
【0064】版胴2は、樹脂あるいは金属製の多孔性支
持円筒体とその外周を覆う樹脂あるいは金属網体等のメ
ッシュスクリーン(図示せず)とが複数層巻装されて左
右一対の版胴フランジ2bを外周に取り付けられてい
る。
【0065】版胴2の内部には、インキ供給手段5が配
設されている。インキ供給手段5は、版胴2の内周面に
インキを供給するインキローラ6と、インキローラ6と
微小間隙を置いて平行に配置されていて、インキローラ
6との間に楔状のインキ溜り8を形成するドクタローラ
7と、支軸3を兼ねるとともにインキ溜り8へインキを
供給するインキパイプ3とから構成されている。
【0066】インキローラ6は、インキパイプ3に固設
されたインキローラ側板(図示せず)によりインキロー
ラ軸部6aを回転自在に支持されており、図示しないギ
ヤおよびベルト等の駆動伝達手段を介して上記メインモ
ータから版胴2に伝達される回転駆動力の一部を伝達さ
れるようになっている。インキローラ6は、上記駆動伝
達手段を介して上記メインモータにより、版胴2の回転
と同期して同方向に回転される。ドクタローラ7は、イ
ンキ溜り8のインキを計量してインキローラ6の外周面
に薄膜状に供給する。インキ溜り8のインキは、図示し
ないインキ供給装置により版胴2の外部に設けられたイ
ンキパック(図示せず)等から吸引され、インキパイプ
3の供給孔より供給されて混練される。
【0067】版胴2の非開孔部表面には、版胴2の一つ
の母線に沿って、強磁性体からなるステージ4bが設け
られている。版胴2の非開孔部表面には、ステージ4b
と平行に、マスタ22の先端部を係止するマスタクラン
パ4が枢軸4aを介して揺動自在に配設されている。マ
スタクランパ4は、ゴム磁石を有していて、版胴2が所
定位置を占めたときに、本体フレーム1F側に配設され
た開閉手段(図示せず)によりステージ4bに対して開
閉される。マスタクランパ4は、各図において多少大き
く誇張されて図示されており、版胴2廻りの配設部材等
と干渉したりしないようになっていることは言うまでも
ない。
【0068】版胴2のマスタクランパ4およびステージ
4bには、マスタ22もしくは製版済みのマスタ22の
先端部の挾持状態を検出するマスタ検出装置14(図8
のブロック図のみに示す)が配設されている。マスタ検
出装置14は、本願出願人および発明者が以前に提案し
た特開平6−270527号公報の図5に示されている
マスタ検出装置40と同様のものであり、マスタクラン
パ4とステージ4bとの間で製版済みのマスタ22の非
製版領域であるマスタ22の先端部を介しての電気的非
導通および導通を検知することで、製版済みのマスタ2
2の挾持有無を検知するものである。
【0069】版胴2、インキパイプ3を含むインキ供給
手段5および上記インキパック等は、版胴ユニット13
を構成していて、版胴ユニット13は、本体フレーム1
F側に設けられた保持手段により装置本体に対して着脱
自在に支持されている。版胴ユニット13および上記保
持手段は、例えば特開平5−229243号公報の図
2、図3および図7に記載されているものと略同様であ
り、その図示および詳細な説明を省略する。
【0070】版胴ユニット13は、この実施の形態1に
おいては、図1における紙面の奥側に向けて挿入され、
紙面の手前側に向けて引き出し可能に挿脱自在となって
いる。版胴ユニット13は、紙面の手前側に向けて引き
出したとき、いわゆるストッパー機構により、装置本体
から完全に脱着される寸前で装置本体に一時的に保持さ
れるようになっている。上記ストッパー機構は、例え
ば、本願出願人が先に特願平8−264619号で提案
したものと同様の構成をなす。版胴ユニット13が上記
ストッパー機構により一時的に保持されている状態で
は、版胴ユニット13が、後述するように、搬送ローラ
対25,25の回転動作により製版部ユニット20の外
に強制的に搬送排出されたマスタ切断片をして版胴2の
外周面に接触させない保持位置を占めるようになってい
る。
【0071】版胴ユニット13の挿脱経路における本体
フレーム1Fの所定位置には、版胴ユニット13がこの
保持位置を占めたことを検知するための版胴検知センサ
(図示せず)が配設されている。この版胴検知センサ
は、例えば版胴2の一部に選択的に係合するマイクロス
イッチからなる。また、版胴ユニット13が装着される
装置本体の奥側には、版胴ユニット13の電源部を接続
するコネクタ(図示せず)が配置され、版胴ユニット1
3が装置本体から引き出されたことを上記電源部信号の
断状態で判断することができるようになっている。
【0072】版胴2の下方には、版胴2に接離自在な押
圧手段としてのプレスローラ9が配設されている。プレ
スローラ9は、左右一対のプレスローラアーム10,1
0にその軸部を回転自在に支持されている。プレスロー
ラアーム対10,10は、筐体側板33Aに回転自在に
支持されたアーム軸10aにその基端を固定されてい
る。これにより、プレスローラ9は、プレスローラアー
ム対10,10の自由端側に回転自在、かつ、揺動自在
に支持されている。アーム軸10aの片側には、図示し
ないカムフォロアが設けられている。一方、上記カムフ
ォロア近傍の筐体側板33Aには、筐体側板33Aに回
転自在に支持されて版胴2と同期して回転する図示しな
いカムが設けられており、上記カムフォロアと上記カム
との適宜の摺接により、プレスローラ9が版胴2から離
間されるとともに、図示しないバネ等の付勢手段によ
り、プレスローラ9が版胴2に押圧する向きに付勢され
ている。そして、プレスローラ9は、通紙時を除き、版
胴2から離間した位置で、バネ、保持部材およびソレノ
イド等からなる周知の保持手段(図示せず)により保持
されている。また上記押圧手段としては従来例で述べた
ような圧胴も用いられる。
【0073】給紙部40は、給紙台41、左右一対のサ
イドフェンス47,47、給紙ローラ42、分離ローラ
43、分離コロ43a、上下一対のレジストローラ4
4,44、給紙台モータ46および給紙台センサ48か
ら主に構成される。
【0074】図1において、符号49は、第1の移動規
制手段を示す。第1の移動規制手段49は、製版部ユニ
ット20が装置本体に装着されているとき、製版部ユニ
ット20の装置本体からの移動を規制する規制位置(図
1および図2に示す位置)と製版部ユニット20の装置
本体からの移動を許す許容位置(図3に示す位置)との
間で移動自在な給紙台41と、給紙台41を、規制位置
と許容位置との間に選択的に移動させる給紙台駆動手段
としての給紙台モータ46とから主に構成されている。
【0075】給紙台41は、装置本体に装着されている
製版部ユニット20の下方において昇降可能に配設され
ており、給紙台41が規制位置を占めたとき、給紙台は
41、製版部ユニット20と当たる左右一対のサイドフ
ェンス47,47を有する。給紙台41は、その上に印
刷用紙Sを積載され、本体フレーム1Fに対して昇降自
在に支持されている。給紙台41は、給紙台モータ46
により規制位置と許容位置との間に選択的に昇降され
る。給紙台41は、例えば、本願出願人により以前に提
案した特開平7−125855号公報の図6および図7
に示されている昇降機構170と同様の昇降機構によっ
て上方向Z1、下方向Z2に移動可能となっており、説
明の簡明化を図るため上記昇降機構の説明及び図示を省
略する。
【0076】給紙台41は、従来の給紙装置と同様に装
置の小型化を図る目的で、製版給版部19との距離を近
くして配設されており、給紙台41と一緒に上昇するサ
イドフェンス対47,47が製版給版部19の構成部
材、この実施の形態1では製版部ユニット20の一対の
レール内34,34等と装置本体内で衝突してしまうこ
とを避けるため、サイドフェンス対47,47を装置本
体の外に配置させて装置本体の外の給紙台41上に起立
して設けられている。
【0077】より詳しく説明すると、給紙台41が、図
1および図2に示すように、給紙台センサ48により給
紙台41を検知不能な位置である規制位置を占めている
とき、サイドフェンス対47,47の上部前端面が製版
部ユニット20の左右一対のレール内34,34と干渉
することにより、製版部ユニット20を後方向X2に引
き出せないように、製版部ユニット20の一対のレール
内34,34およびサイドフェンス対47,47の形状
・位置関係がそれぞれ決められている。給紙台41が、
図3に示すように、給紙台センサ48によりその位置を
検知される許容位置を占めたとき、サイドフェンス対4
7,47の上部前端面等が製版部ユニット20の一部
と、この実施の形態1では一対のレール内34,34と
干渉・衝突することなく、製版部ユニット20を後方向
X2に引き出せるように、製版部ユニット20のレール
内対34,34およびサイドフェンス対47,47の形
状・位置関係がそれぞれ決められている。
【0078】サイドフェンス対47,47は、給紙台4
1上に積載された印刷用紙Sの用紙幅方向の位置決めを
行う機能を有する。給紙ローラ42と分離ローラ43と
は、最上位の印刷用紙Sと当接するように設けられてい
て、各ローラは、図示しないプーリおよび無端ベルト等
を備えた回転伝達手段を介して給紙モータ(図示せず)
により回転される。給紙ローラ42の近傍には、給紙台
41が上方向Z1に上昇することにより最上位の印刷用
紙Sと当接したことを検知するセンサ(図示せず)が設
けられている。給紙ローラ42は、給紙台41上の最上
位の印刷用紙Sを給送し、分離ローラ43および分離コ
ロ43aは、給紙ローラ42により給送されてきた最上
位の印刷用紙Sを1枚ずつ分離して給送する周知の機能
を有する。
【0079】給紙台センサ48は、反射形光学センサか
らなり、筐体側板33Aの下部に配置されている。給紙
台センサ48は、給紙台41の許容位置を検知する機能
を有し、給紙台41の前端面の下部には、反射形光学セ
ンサから出射される光を反射する反射面が形成されてい
る。
【0080】なお、給紙台41の許容位置を検知する検
知手段は、上記のものに限らず、透過形光学センサを上
記部位に配置し、給紙台41側にその光を遮蔽する遮蔽
板を設けたものであってもよい。
【0081】分離ローラ43および分離コロ43aの用
紙搬送方向の下流側には、レジストローラ対44,44
が配設されている。レジストローラ対44,44は、分
離ローラ43および分離コロ43aにより分離・給送さ
れてくる1枚の印刷用紙Sの先端を、タイミングをとっ
て版胴2とプレスローラ9との間に搬送する周知の機能
を有する。分離ローラ43および分離コロ43aから版
胴2とプレスローラ9との間までに亘る用紙搬送方向に
沿って、印刷用紙Sを案内する図示しないガイド板対が
配設されている。
【0082】排紙部60は、排紙台61、剥離爪62、
吸着排紙ローラ63、吸着排紙出口ローラ64、搬送ベ
ルト65、吸引ファン66、排紙駆動モータ(図示せ
ず)およびファンモータ(図示せず)から主に構成され
ている。剥離爪62は、版胴2の外周面近傍にその先端
が揺動自在に配設され、版胴2の外周面より印刷済みの
印刷用紙Sを剥離する周知の機能を有する。吸着排紙ロ
ーラ63と吸着排紙出口ローラ64とは排紙部60の筐
体側板33Aに回転自在に支持されており、各ローラ間
には、表面に複数の開孔を有する搬送ベルト65が掛け
渡されている。吸着排紙出口ローラ64は上記排紙駆動
モータで回転駆動され、この回転力は搬送ベルト65を
介して吸着排紙ローラ63に伝達される。各ローラ6
3,64の間であって上記排紙側板の下部には、上記フ
ァンモータにより回転される吸引ファン66が配設され
ている。吸引ファン66は、その回転により図において
下向きの空気流を発生させ、搬送ベルト65の表面に印
刷済みの印刷用紙Sを吸引する。
【0083】排版部50は、排版ボックス54、上下一
対の排版剥離ローラ51a,51b、上下一対の排版コ
ロ53a,53b、排版搬送ベルト対52a,52bお
よび圧縮板55等から主に構成されている。
【0084】排版剥離ローラ対51a,51bは、図示
しない移動機構および排版モータにより版胴2の外周面
に近接する方向に移動されるとともに回転され、排版剥
離ローラ対51a,51bと排版コロ対53a,53b
との間にそれぞれ掛け渡された排版搬送ベルト対52
a,52bを介して版胴2の外周面上の使用済みのマス
タに接触して剥離し移送する。排版コロ対53a,53
bは、上記移動機構および上記排版モータにより排版搬
送ベルト対52a,52bにより移送されてきた使用済
みのマスタを排版ボックス54内へ排出する。圧縮板5
5は、図示しない圧縮板駆動モータ等を備えた昇降機構
により排版ボックス54内を上下動し使用済みのマスタ
を圧縮してその収容量を増大させる。
【0085】原稿読取部70の上部の一側部には、図7
に示すように、孔版印刷装置1を操作するための操作パ
ネル95が配設されている。操作パネル95には、1枚
もしくは複数枚の原稿74の画像に対応して印刷枚数
(あるいは印刷部数)および原稿枚数を設定するための
テンキー97と、原稿74の画像読み取りから製版、給
版、試し刷りや版付け及び印刷工程に至る各動作の起動
を設定するためのスタートキー96と、オペレータの行
うべき操作を適宜表示して報知したり、マスタ22のジ
ャム箇所および印刷用紙Sのジャム箇所を適宜表示する
ための液晶表示装置98と、マスタ支持部材23におけ
るマスタロール22aのマスタ22の残量無しを点灯点
滅表示するマスタ残量表示ランプ99Aと、製版部ユニ
ット20内および版胴2等におけるマスタ22のジャム
発生を点灯点滅表示するジャム発生表示ランプ99B等
がそれぞれ所定位置に配置されている。
【0086】液晶表示装置98は、オペレータの行うべ
き操作を知らせたり、その操作結果に対して警告をした
り、マスタ22のジャム箇所および印刷用紙Sのジャム
箇所を適宜文字表示したりするガイダンス部98Aと、
このガイダンス部98Aにより文字表示される操作内容
を順次図示表示したり、孔版印刷装置1におけるマスタ
22のジャム箇所および印刷用紙Sのジャム箇所あるい
は故障個所および故障内容を表示するための補助表示部
98Bとを具備する。ガイダンス部98Aの図において
下部には、テンキー97により入力・設定された印刷枚
数および原稿枚数を表示する7セグメントのLED(発
光ダイオード)表示装置98Cが配置されている。
【0087】次に、図8を参照して孔版印刷装置1の特
徴的な制御構成について説明する。図8において、符号
90は本発明の制御手段としての制御装置を示す。制御
装置90は、駆動回路や適宜の電子回路をそれぞれ介し
て、第1センサ36と、第2センサ37と、第3センサ
38と、給紙台センサ48と、ユニット位置検知センサ
39と、マスタ検出装置14と、上記各種キー、各種表
示ランプおよび各種表示装置等を含む操作パネル95
と、製版部ユニット20のステッピングモータ27M
と、第1電磁クラッチ27Cと、カッタモータ24M
と、ソレノイド111との間で、指令信号やオン/オフ
信号あるいはデータ信号を送受信し、後述する特徴的な
制御を行う。制御装置90は、上記したようにサーマル
ヘッド26を除く製版給版部19の各制御対象駆動部分
を制御する他、上記メインモータを制御している。
【0088】制御装置90は、マイクロコンピュータを
具備していて、CPU(中央演算処理装置)91、I/
O(入出力)ポート、I/F(インターフェース)94
およびROM(読み出し専用記憶装置)92、RAM
(読み書き可能な記憶装置)93等を備え、信号バス
(図示せず)によって接続された構成を有する。RAM
93は、CPU91での演算結果を一時記憶したり、上
記各センサおよび各キーから入力されたオン/オフ信号
やデータ信号を随時記憶する。ROM92には、後述す
る特徴的な制御動作を実行するためのプログラムやデー
タ等が記憶されている。上記プログラムやデータ等の設
定は、ROM92へ予めデータで与えたり、あるいはR
OMチップの交換等で行なわれる。
【0089】制御装置90は、この実施例1では次の諸
制御機能を有する。第1に、制御装置90は、第3セン
サ38からのマスタ残量無し信号に基づいて、第1の移
動規制手段49の給紙台モータ46を制御して給紙台4
1を許容位置に移動させるまで、第2の移動規制手段1
09のソレノイド111を制御してストッパ110をユ
ニット規制位置に移動保持させる機能を有する。
【0090】第2に、制御装置90は、第2センサ37
および/または第1センサ36から送信される、予め設
定された所定の搬送設定時間内にマスタ22が通過しな
かったことを意味する搬送不良信号に基づいて、搬送ジ
ャムが発生したものと判断し、第1の移動規制手段49
の給紙台モータ46を制御して給紙台41を許容位置に
移動させるまで、第2の移動規制手段109のソレノイ
ド111を制御してストッパ110をユニット規制位置
に移動保持させる機能を有する。
【0091】第3に、制御装置90は、版胴2のマスタ
クランパ4により製版済みのマスタ22が係止されると
きあるいは係止された後、または版胴2が所定の角度回
転(この実施の形態1では1回転としている)したとき
に、マスタ検出装置14からの搬送不良信号(製版済み
のマスタ22が検出されないマスタ無しの信号)あるい
は第2センサ37および/または第1センサ36からの
各搬送不良信号(製版済みのマスタ22が検出されるマ
スタ有りの信号)に基づいて、給版ジャムが発生したも
のと判断し、第1の移動規制手段49の給紙台モータ4
6を制御して給紙台41を許容位置に移動させるまで、
第2の移動規制手段109のソレノイド111を制御し
てストッパ110をユニット規制位置に移動保持させた
後、カッタ24をしてマスタ22の後端部を切断させる
ようにカッタモータ24Mを制御し、この後、搬送ロー
ラ対25,25をしてカッタ24により切断されたマス
タ切断片を製版部ユニット20の外に搬送排出させるよ
うにステッピングモータ27Mおよび第1電磁クラッチ
27Cを制御する機能を有する。
【0092】以下、図1ないし図8を参照して、孔版印
刷装置1の特徴的な制御動作を説明する。 (動作例1)電源投入時に第3センサ38からマスタ残
量無し信号であるオフ信号が制御装置90に送信されて
いる場合も同様であるが、マスタロール22aのマスタ
22が製版により消費されて、マスタ22の補充が必要
な場合には、第3センサ38がその光量変化を基にマス
タロール22aの使用限界を検知して、第3センサ38
からマスタ残量無し信号(オフ信号)が制御装置90に
送信される。これにより、前者の場合は直ちに、そし
て、後者の場合には、上述したようにマスタロール22
aには余裕分が巻装されているので、このとき製版中の
マスタ22はそのまま製版され、これに基づく印刷工程
終了後に、操作パネル95のマスタ残量表示ランプ99
Aが点灯点滅されるとともに、液晶表示装置98のガイ
ダンス部98Aおよび補助表示部98Bにもマスタロー
ル22aの交換・セットすべき旨の表示がそれぞれなさ
れる。
【0093】次いで、制御装置90は、給紙台センサ4
8からの信号に基づいて、給紙台41が許容位置よりも
高い位置であるか低い位置であるかを判断し、給紙台4
1が許容位置よりも高い位置であるとき、給紙台41を
して許容位置まで下降させるように給紙台モータ46を
制御する。制御装置90は、給紙台センサ48からの信
号に基づいて、給紙台41が許容位置を占めたことを判
断した後、製版部ユニット20の装置本体内からの移動
を許すように第2の移動規制手段109が作動される。
すなわち、ソレノイド111に通電(オン)されること
により、引張りコイルバネ112の付勢力に抗してプラ
ンジャ111aが吸引され、ストッパ110の自由端が
図4で反時計回り方向に揺動してレール内34の係止溝
34a内から外れることにより、ストッパ110がユニ
ット許容位置を占めて、製版部ユニット20がロック解
除状態となり、製版部ユニット20の装置本体内からの
脱着、すなわち引き出しが可能となる。
【0094】そして、オペレータにより、製版部ユニッ
ト20が装置本体内から引き出され、このときユニット
位置検知センサ39からオフ信号が制御装置90に送信
される。使用限界となったマスタロール22aをマスタ
支持部材23から取り外し、新しいマスタロール22a
をマスタ支持部材23にセットする。この新しいマスタ
ロール22aのセット状態の適否は、第3センサ38が
オンしたか否かで判断される。第3センサ38がオンし
たときには、新しいマスタロール22aがマスタ支持部
材23に適切にセットされたことが検知・判断され、マ
スタ残量表示ランプ99Aが消灯されるとともに、液晶
表示装置98のガイダンス部98Aおよび補助表示部9
8Bの適宜の表示が消える。所定時間経過しても第3セ
ンサ38がオンしないオフのときには、新しいマスタロ
ール22aがマスタ支持部材23に適切にセットされて
いなかったり、交換すべきマスタロール22aがセット
されたままの状態であることが検知・判断され、その旨
の表示が液晶表示装置98に適宜表示されるとともに、
ブザー等の警告報知手段によりオペレータに対して適宜
の警告報知がなされる。
【0095】次いで、オペレータにより、製版部ユニッ
ト20が装置本体内に押し込まれて、ユニット位置検知
センサ39により製版部ユニット20が挿入位置を占め
たことが検知されると、第2の移動規制手段109が再
び作動される。すなわち、ソレノイド111への通電が
停止(オフ)されて、引張りコイルバネ112の付勢力
によって、ストッパ110の自由端が図4で時計回り方
向に揺動してレール内34の係止溝34a内に嵌入・係
合することにより、ストッパ110がユニット規制位置
を占めて、製版部ユニット20が挿入位置に係止・ロッ
クされてロック状態となり、次の製版のための製版待機
状態となる。
【0096】オペレータがスタートキー96を押す(オ
ン)と、製版スタート信号が制御装置90に送信され
る。これにより、排版、原稿の画像読み取り、製版、給
版、試し刷り印刷、排紙に亘る一連の動作が行われる。
先ず、その外周面に前版の使用済みのマスタ(図示せ
ず)を巻装していた版胴2は、その外周面に巻装した使
用済みのマスタの後端が排版剥離ローラ51bと対向す
る、所定の排版位置に到達すると、排版剥離ローラ対5
1a,51bと排版コロ対53a,53bとを回転させ
ながら排版剥離ローラ51bを版胴2側に移動させる。
排版剥離ローラ51bの外周面が排版搬送ベルト52b
を介して版胴2の外周面上の使用済みのマスタと当接し
たとき、版胴2は図1で反時計回り方向に回転し続けて
おり、排版搬送ベルト52bを介して排版剥離ローラ5
1bと当接してすくい上げられた使用済みのマスタは、
排版搬送ベルト対52a,52bを介して排版剥離ロー
ラ対51a,51bと排版コロ対53a,53bとで挟
持され、版胴2の外周面より剥離されつつ搬送され、排
版ボックス54の内部に廃棄される。廃棄された使用済
みのマスタは、圧縮板55の降下により排版ボックス5
4の内部で圧縮される。
【0097】これと同時に、後述する印刷工程の準備の
ために、給紙台モータ46が回転駆動されることにより
給紙台41が上昇され、給紙台41は、図1および図2
に示すように、給紙台41上に積載された最上位の印刷
用紙Sが所定の押圧力で給紙ローラ42と接触する給紙
位置で停止される。
【0098】版胴2の外周面上より前版の使用済みのマ
スタが全て剥離されると、版胴2はさらに回転して、マ
スタクランパ4が図1に示す略右真横となる給版位置に
停止する。版胴2が給版位置に停止すると、上記開閉手
段が作動して、図1に仮想線で示すようにマスタクラン
パ4が拡開され、版胴2は給版待機状態となって給版待
機位置に停止して、排版工程が完了する。
【0099】上述した排版工程と並行して、原稿読取部
70で原稿74の画像の読み取りおよび製版給版部19
で製版工程が、次のように行われる。なお、この実施例
1では、マスタ22の製版待機位置を、図1ないし図3
に示されているように、マスタ22の先端がカッタ24
の下側の固定刃上にある位置とし、その固定刃の上方に
マスタ22の製版待機位置を検知する先端検知センサ
(図示せず)が配置されている。これにより、製版後に
カッタ24で切断された時およびマスタ22の初期セッ
トの時、マスタ22の先端が製版待機位置にあるかない
かの検知ができるようになっている。
【0100】オペレータにより原稿受台72上にセット
された複数枚の原稿74のうちの最下位の1枚の原稿7
4が、原稿受台72上からコンタクトガラス86の上記
定位置へ自動搬送され、スキャナ部80の駆動により上
記1枚の原稿74の画像の読み取りが次のとおり行なわ
れる。上記1枚の原稿74の表面が、スキャナ部80の
光源81により照明され、原稿74の表面で反射された
反射光が、走査ミラー82、光路折り返しミラー対83
a,83bで反射された後、結像レンズ84を通して画
像センサ85上に入射され、原稿74の画像の読み取り
が行なわれる。そして、画像センサ85により光電変換
された電気信号が上記A/D変換器に入力される。
【0101】一方、上記した1枚の原稿74の画像の読
み取りと並行して、上記A/D変換器および上記製版制
御装置で各種処理をされて送出されるデジタル画像信号
に応じて、サーマルヘッド26は、ライン状に並んだ複
数の発熱素子にパルス状に通電されながら主走査方向に
作動されることにより、複数の発熱素子が選択的に発熱
される。これにより、プラテンローラ27に対してサー
マルヘッド26で押圧されるマスタ22の熱可塑性樹脂
フィルムの部分が選択的に加熱溶融されて穿孔されつ
つ、ステッピングモータ27Mの回転駆動によってプラ
テンローラ27が回転されることにより、穿孔製版され
た製版済みのマスタ22が副走査方向Xの下流側へ搬送
されて製版が行われ、同時的に搬送ローラ対25,25
が回転されることにより、さらにガイド板対35,35
に案内されつつ副走査方向Xの下流側へ搬送される。こ
のとき、第1電磁クラッチ27Cがオン作動していて、
ステッピングモータ27Mの回転駆動力がプラテンロー
ラ27に伝達されるようになっている。上記製版開始時
におけるステッピングモータ27Mの回転駆動開始よ
り、制御装置90に内蔵されているタイマによって、製
版済みのマスタ22の搬送時間が読み込まれ、予めRO
M92に記憶されている搬送設定時間との比較が行われ
る。
【0102】上記製版工程における製版済みのマスタ2
2の搬送中において、製版済みのマスタ22が、予め設
定された搬送設定時間内に、第2センサ37または第1
センサ36の各設置箇所を通過したことが第2センサ3
7または第1センサ36により検知されない場合には、
マスタ22の搬送ジャムが発生したものと制御装置90
が判断して、操作パネル95のジャム発生表示ランプ9
9Bを点灯点滅させるとともに、マスタ22の搬送ジャ
ム発生のメッセージおよび搬送ジャム発生箇所が、液晶
表示装置98のガイダンス部98Aおよび補助表示部9
8Bに適宜それぞれ表示される。これと同時に、ステッ
ピングモータ27Mの回転駆動が停止されることによ
り、プラテンローラ27および搬送ローラ対25,25
の回転が停止され、製版が中断される。そして、給紙台
センサ48からの信号に基づいて、制御装置90によ
り、給紙台41が許容位置よりも高い位置であるか低い
位置であるかが判断され、給紙台41が許容位置を占め
るように給紙台モータ46が制御され、給紙台41が下
降して許容位置に停止する。
【0103】この後に、製版部ユニット20の装置本体
内からの移動を許すように第2の移動規制手段109が
作動される。すなわち、ソレノイド111に通電され、
上記したと同じように動作してロック解除状態となり、
製版部ユニット20の装置本体内からの引き出しが可能
となる。そして、オペレータにより、製版部ユニット2
0が装置本体内から引き出され、製版部ユニット20の
上方から製版部ユニット20内のジャム発生箇所が確認
され、ジャムした製版済みのマスタ22の取り出し・除
去が製版部ユニット20の上方から行われた後、マスタ
22の再セットが行われ、上述したように製版待機位置
までマスタ22の先端が搬送される。このマスタ22の
再セット後、第2センサ37および第1センサ36がオ
フしているか否かが判断される。
【0104】そして、第2センサ37および第1センサ
36がオフしたときには、マスタ22の再セットが上記
製版待機位置に適切になされたものと判断されて、ジャ
ム発生表示ランプ99Bが消灯されるとともに、液晶表
示装置98のガイダンス部98Aおよび補助表示部98
Bの各表示がそれぞれ消える。以下、後述する動作プロ
グラムにおける、ジャム発生表示ランプ99Bの消灯、
液晶表示装置98のガイダンス部98Aおよび補助表示
部98Bの各表示の消去動作の説明については全て省略
する。なお、マスタ22の再セットが、マスタ22の先
端が検知できない等適切になされなかったときには、そ
の旨の表示が液晶表示装置98のガイダンス部98Aお
よび補助表示部98Bにそれぞれ適宜表示されるととも
に、ブザーが吹鳴する等の警告報知手段の作動によりオ
ペレータに対して適宜の警告報知がなされる。
【0105】次いで、オペレータにより、製版部ユニッ
ト20が装置本体内に押し込まれて、ユニット位置検知
センサ39により製版部ユニット20が挿入位置を占め
たことが検知されると同時に、第2の移動規制手段10
9が再び作動されることにより、上記したと同じように
ストッパ110がユニット規制位置を占めて、製版部ユ
ニット20が挿入位置に係止・ロックされてロック状態
となり、以降の製版のための製版待機状態となる。
【0106】上記の搬送ジャムの処理終了後、オペレー
タが再びスタートキー96を押すと、上述したと同様に
して、原稿74の画像の読み取りが行われつつ、製版工
程が行われる。そして、製版工程における製版済みのマ
スタ22の搬送中において、製版済みのマスタ22が、
予め設定された搬送設定時間内に、第2センサ37およ
び第1センサ36の各設置箇所を通過したことが第2セ
ンサ37および第1センサ36によりそれぞれ検知され
た場合には、上記製版動作が連続して行われる。
【0107】次いで、給版工程が開始される。製版済み
のマスタ22の先端が、ガイド板対35,35に案内さ
れつつその搬送方向を変えらて、ステージ4bに対して
拡開されたマスタクランパ4との間に搬送され、ステッ
ピングモータ27Mのステップ数により、製版済みのマ
スタ22の先端が拡開したマスタクランパ4に届いたと
判断されると、上記開閉手段により仮想線で示すマスタ
クランパ4が実線で示すように閉じられることにより、
その先端部を版胴2の外周面上に係止される。版胴2
は、製版給版部19におけるマスタ搬送速度と略同じ速
度で図1において時計回り方向に回転を再開して、その
外周面上に製版済みのマスタ22を巻装する。
【0108】マスタクランパ4の閉動作終了後あるいは
上記巻装動作がある程度進行した時点等で、マスタ検出
装置14により、製版済みのマスタ22がステージ4b
とマスタクランパ4との間に挾持・係止されなかったこ
とが検知されると、マスタ検出装置14から給版ジャム
に係る搬送不良信号(マスタ無しのオン信号)が制御装
置90に送信される。これにより、制御装置90は、製
版済みのマスタ22のクランプミスが発生したものと判
断して、次のような給版ジャム処理の動作プログラムに
基づく制御動作を行う。すなわち、制御装置90は、上
記メインモータおよび図示しない制動装置を制御するこ
とにより、版胴2を所定のホームポジションまで回転さ
せて停止させるとともに、ステッピングモータ27Mを
制御することによりプラテンローラ27および搬送ロー
ラ対25,25の回転をそれぞれ停止させ、製版および
給版動作を一時中断する。これと同時に、マスタ22の
クランプミスの発生状態が、操作パネル95のジャム発
生表示ランプ99Bが点灯点滅されることにより報知さ
れ、またマスタ22のクランプミス発生のメッセージお
よびクランプミス発生箇所が、液晶表示装置98のガイ
ダンス部98Aおよび補助表示部98Bにそれぞれ適宜
表示される。
【0109】そして、制御装置90により、給紙台モー
タ46が制御されて給紙台41が規制位置に移動保持さ
れるとともに、ソレノイド111が上記したと同様に制
御されてストッパ110がユニット規制位置に移動保持
され、ロック状態となる。次いで、制御装置90によ
り、カッタ24をしてマスタ22の後端部を切断させる
ようにカッタモータ24Mが制御されることによって、
カッタ24が作動され、クランプミスを起こした製版済
みのマスタ22の後端部が切断される。この後、制御装
置90により、搬送ローラ対25,25をしてカッタ2
4により切断されたマスタ切断片を製版部ユニット20
の外に搬送排出させるようにステッピングモータ27M
が制御される。このとき、第1電磁クラッチ27Cが作
動されることにより、プラテンローラ27が停止された
状態で搬送ローラ対25,25のみが回転され、マスタ
切断片が製版部ユニット20の外に搬送排出される。
【0110】このように排出されたマスタ切断片の除去
は、オペレータが版胴ユニット13を装置本体内から完
全に脱着した状態で行われる。マスタ切断片の除去後、
オペレータが版胴ユニット13を装置本体内の所定位置
に押し込む。このとき、上記動作ではその説明を省略し
たが、版胴ユニット13が装置本体内から引き出されて
脱着したとき、制御装置90は上述したように版胴ユニ
ット13の電源部信号の断状態を検知して全ての駆動系
を非動作状態とし、版胴ユニット13が装置本体内の所
定位置に押し込まれたとき、接続状態を検知する。
【0111】次いで、給紙台センサ48からの信号に基
づいて、制御装置90により、給紙台41が許容位置よ
りも高い位置であるか低い位置であるかが判断され、給
紙台41をして許容位置を占めさせるように給紙台モー
タ46が制御され、給紙台41が下降して許容位置に停
止する。
【0112】この後に、ソレノイド111に通電され、
第2の移動規制手段が上記したと同じように作動してス
トッパ110がユニット許容位置を占めて、ロック解除
状態となり、製版部ユニット20の装置本体内からの引
き出しが可能となる。そして、オペレータにより、製版
部ユニット20が装置本体内から引き出され、ジャムし
たマスタ切断片の残りの製版済みのマスタ22があれ
ば、そのマスタ22の取り出し・除去が製版部ユニット
20の上方から行われ、次いでマスタ22の再セットが
行われる。このマスタ22の再セット後、第2センサ3
7および第1センサ36がオフしているか否かが判断さ
れる。そして、第2センサ37および第1センサ36が
オフしているときには、マスタ22の再セットが上記製
版待機位置に適切になされたものと判断される。オペレ
ータにより、製版部ユニット20が装置本体内に押し込
まれて、ユニット位置検知センサ39により製版部ユニ
ット20が挿入位置を占めたことが検知されると同時
に、第2の移動規制手段が上記したと同じように作動し
て、製版部ユニット20が挿入位置に係止・ロックさ
れ、以降の製版のための製版待機状態となる。
【0113】一方、マスタクランパ4の閉動作終了後あ
るいは上記巻装動作がある程度進行した時点等で、マス
タ検出装置14により、製版済みのマスタ22のクラン
プ動作が正常に行われたことが検知された場合には、上
記したような版胴2の回転による巻装動作が引き続き行
われる。ステッピングモータ27Mのステップ数によ
り、1版分のマスタ22の製版が完了したと制御装置9
0で判断されると、プラテンローラ27および搬送ロー
ラ対25,25の回転がそれぞれ停止されるとともに、
版胴2が一度停止される。この直後、カッタモータ24
Mの回転駆動により、カッタ24が回転されながらマス
タ22の幅方向に移動して製版済みのマスタ22の後端
が切断される。
【0114】次いで、版胴2が所定の角度回転、この実
施例1では1回転したところで、第2センサ37および
/または第1センサ36がオンした場合、すなわち1版
分の製版済みのマスタ22のマスタ切断片あるいはこの
マスタ切断片の残りの製版済みのマスタ22が製版待機
位置よりも下流側に有る場合には、第2センサ37およ
び/または第1センサ36から給版ジャムに係る搬送不
良信号(マスタ有りのオン信号)が制御装置90に送信
される。これにより、制御装置90は、製版済みのマス
タ22のクランプミス等あるいは製版部ユニットからマ
スタ22が飛び出した状態のミス等の給版ジャムが発生
したものと判断して、上述したと同様の給版ジャム処理
の動作プログラムに基づく制御動作を行う。
【0115】このようにして、給版ジャムが適正に処理
され、あるいは上述した一連の給版処理動作が適正に順
次行われた場合には、最終的に第2センサ37および第
1センサ36が共にオフすることにより、制御装置90
は、上記製版済みのマスタ22が上記製版待機位置より
も下流側に存在しないので、給版ジャムが適正に処理さ
れ、あるいは上述した一連の給版処理動作が適正に順次
行われたものと判断して、次の処理動作へと進める。す
なわち、版胴2が図1で時計回り方向に回転されて1版
分の製版済みのマスタ22が完全に巻装されて、給版工
程が完了する。
【0116】給版工程が完了すると、給紙、印刷および
排紙の各工程が順次行われる。先ず、給紙台41上の1
枚の印刷用紙Sが給紙ローラ42と分離ローラ43およ
び分離コロ43aで1枚ずつ分離・給送される。その後
印刷用紙Sは、レジストローラ対44,44により版胴
2の回転と同期した所定のタイミングをとられた後、版
胴2とプレスローラ9との間に向けて給送・挿入され
る。図示しない用紙検知センサにより、印刷用紙Sの挿
入が検知されることにより、上記保持手段によるプレス
ローラ9の保持が解除されて、プレスローラ9が印刷用
紙Sを版胴2に連続的に押圧して印刷が行われる。この
押圧の際に、インキローラ6により版胴2の内周面に供
給されたインキは、製版画像が形成された製版済みのマ
スタの穿孔部分を通過して滲み出し、この滲み出たイン
キが印刷用紙Sの表面に転移されて、印刷画像が形成さ
れる。印刷画像が形成された印刷済みの印刷用紙Sは、
選択的に版胴2に接近する剥離爪62により、版胴2か
ら剥離され、吸引ファン66により吸引されつつ、搬送
ベルト65上に排出される。搬送ベルト65上の印刷済
みの印刷用紙Sは、吸引ファン66で搬送ベルト65上
に吸引されつつ吸着排紙出口ローラ64の回転によって
搬送され、排紙台61上に排出されて、版胴2上の製版
済みのマスタ22にインキが充填されるいわゆる版付け
(試し刷りとも呼ばれる)が終了する。
【0117】次に、オペレータは操作パネル95のテン
キー97で印刷枚数をセットし、再びスタートキー96
を押すと印刷スタート信号が制御装置90に送信され、
上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の
各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行なわれて、
孔版印刷の全工程が終了する。
【0118】なお、この実施例1では、上述したように
製版待機状態(位置)をマスタ22の先端がカッタ24
の下側の固定刃上にある位置として説明を行ったが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、製版待機状態
を、マスタ22の先端が、搬送ロータ対25,25に挾
持された位置とすることもできる。この場合、マスタ2
2の初期セットの時に、マスタ22の先端がカッタ24
の固定刃の上方にある上記先端検知センサで検知されて
から予め設定された搬送設定時間内に、第2センサ37
および第1センサ36により検知されて、所定のステッ
プ数の搬送が行われて、マスタ22の先端が搬送ローラ
対25,25に挾持されたと判断されると、ここで製版
待機状態となる。したがって、第2センサ37および第
1センサ36により、マスタ22の先端が所定の搬送設
定時間内で正常に検知されなかった場合は、搬送ジャム
として処理される。
【0119】また、これにより、この製版待機状態で
は、第2センサ37も第1センサ36も共にオン状態
(オン信号)であり、ここからマスタ22の実際の穿孔
製版が開始され、所定の動作により一版分の製版が終了
し、マスタ22の後端がカッタ24により切断されて、
版胴2に巻装される過程でマスタ22の後端が、第2セ
ンサ37および第1センサ36を通過して、今度はオフ
信号が所定の搬送設定時間内に検知されたことをもっ
て、搬送ジャム、給版ジャムの発生が無く正常動作がな
されたものと判断される。そして、ここで、搬送ジャ
ム、給版ジャムが検知された場合には、上述したジャム
処理と同様に処理される。
【0120】また、これら一連の第2センサ37および
第1センサ36によるマスタ22の検知によって、その
搬送状態の合否を、制御装置90に内蔵されているタイ
マで計測・計時して所定の搬送設定時間内であるか否か
の比較を行っているが、これに限らず、単に、ステッピ
ングモータの搬送における所定のステップ数内であるか
否かの比較を行って判断してもよいことは言うまでもな
い。
【0121】なお、上記実施例1では、原稿読取部70
を装置本体に固定したままであったが、これに限らず、
他の使用目的があれば、原稿読取部70をユニット化し
て、スライド可能もしくは一部を中心として開閉可能に
設けてもよい。また、製版部ユニット20を案内支持す
るために比較的長尺のレール外33およびレール内34
を用いて、製版部ユニット20を装置本体に対していわ
ば挿脱可能に設けたが、これに限らず、例えばレール外
33およびレール内34を短く分割して製版部ユニット
20を単に着脱自在に支持するように装置本体の上下左
右に配設することにより、製版部ユニット20を装置本
体に対して着脱可能に設けることも勿論可能である。
【0122】したがって、実施例1によれば、以下の諸
利点がある。第1に、原稿読取部70を装置本体に固定
したままで、製版部ユニット20を装置本体に対して挿
脱可能に設けたことにより、製版部ユニット20を装置
本体から引き出して、従来よりもより広く上方を開放し
て、上方からのみならず下方からもマスタ22の交換・
セットやジャム処理を行えるので、その作業性がよいと
ともに、原稿読取部70の設置部の機械的強度、重量お
よび部品点数を増加させることのない製版印刷装置を提
供することができる。
【0123】第2に、製版、給版動作中に原稿読取部や
排版部や給紙部等の別の部分で不具合が発生した場合で
あって、かつ、製版給版部でジャムした場合、製版給版
部上側からのみジャム処理等を行うため、上記したと同
様に非常に煩わしい操作となっていたが、製版部ユニッ
ト20を装置本体に対して挿脱可能に設けたことによ
り、製版部ユニット20を装置本体から引き出した状態
で、製版給版部上側からジャム処理等を行えるので、非
常に煩わしい操作を行う必要性がなく、その作業性が一
層向上する。
【0124】第3に、マスタ22の交換・セット時にお
いて、制御装置90は、第3センサ38からのマスタ残
量無し信号に基づいて、第1の移動規制手段49の給紙
台モータ46を制御して給紙台41を許容位置に移動さ
せるまで、第2の移動規制手段109のソレノイド11
1を制御してストッパ110をユニット規制位置に移動
保持させるので、間違って、製版部ユニット20が装置
本体から引き出されて、給紙台41のサイドフェンス対
47,47と接触させたり、衝突させたりすることを防
止することができる。そして、制御装置90は、第1の
移動規制手段49の給紙台モータ46を制御して給紙台
41を許容位置に移動させた後、第2の移動規制手段1
09のソレノイド111を制御してストッパ110をユ
ニット許容位置に移動させるので、製版部ユニット20
を引き出すときに給紙台41のサイドフェンス対47,
47は邪魔になることがない。さらに、従来の給紙台の
構造をそのままにして上記のように制御構成を変えるだ
けで済むので、設計上の自由度向上も図れる。
【0125】第4に、製版部ユニット20内におけるマ
スタ22の搬送ジャム発生時において、制御装置90
は、第2センサ37および/または第1センサ36から
送信される、予め設定された所定の搬送設定時間内にマ
スタ22が通過しなかったことを意味する搬送不良信号
に基づいて、搬送ジャムが発生したものと判断し、第1
の移動規制手段49の給紙台モータ46を制御して給紙
台41を許容位置に移動させるまで、第2の移動規制手
段109のソレノイド111を制御してストッパ110
をユニット規制位置に移動保持させるので、間違って、
製版部ユニット20を装置本体内から引き出すことによ
り、給紙台41のサイドフェンス対47,47と接触さ
せたり、衝突させたりすることを防止することができ
る。そして、制御装置90は、第1の移動規制手段49
の給紙台モータ46を制御して給紙台41を許容位置に
移動させた後、第2の移動規制手段109のソレノイド
111を制御してストッパ110をユニット許容位置に
移動させるので、給紙台41のサイドフェンス対47,
47が、搬送ジャム処理時において、製版部ユニット2
0を引き出すときに給紙台41のサイドフェンス対4
7,47は邪魔になることがない。さらに、従来の給紙
台の構造をそのままにして上記のように制御構成を変え
るだけで済むので、設計上の自由度向上も図れる。
【0126】第5に、クランプミスや製版部ユニット2
0からマスタ22が飛び出した状態のミス等の給版ジャ
ム発生時において、制御装置90は、版胴2のマスタク
ランパ4により製版済みのマスタ22が係止されると
き、あるいは係止された後、マスタ検出装置14からの
搬送不良信号であるマスタ無しの信号、あるいは版胴2
が1回転したときに、第2センサ37および/または第
1センサ36からの各搬送不良信号であるマスタ有りの
信号に基づいて、給版ジャムが発生したものと判断し、
第1の移動規制手段49の給紙台モータ46を制御して
給紙台41を許容位置に移動させるまで、第2の移動規
制手段109のソレノイド111を制御してストッパ1
10をユニット規制位置に移動保持させた後、カッタ2
4をしてマスタ22の後端部を切断させるようにカッタ
モータ24Mを制御し、この後、搬送ローラ対25,2
5をしてカッタ24により切断されたマスタ切断片を製
版部ユニット20の外に強制的に搬送排出させるように
ステッピングモータ27Mおよび第1電磁クラッチ27
Cを制御するので、ミスや給版ジャムを起こしたマスタ
22を版胴2側からしか取り出し・除去することができ
ないようにして、取り出し・除去されたマスタ22に付
着しているインキが製版部ユニット20の搬送部分や駆
動部分等に付着して抵抗になってしまったりする不具合
を防止することができる。
【0127】また、給紙台41上に印刷用紙Sが大量に
あって給紙台41が許容位置にあり、かつ、製版部ユニ
ット20を装置本体内から引き出す際に邪魔にならない
場合には、ストッパ110によって製版部ユニット20
が係止・ロックされるので、より確実に目的を達成する
ことができる。これは例えば、給紙台41の位置を確認
するときに、必ず一旦給紙台41を上昇させて最上位の
印刷用紙Sを給紙ローラ41に当接させ、この給紙位置
から給紙台41を所定量下降させたときにオンするはず
の給紙台センサ48からのオン信号が検出されない場合
には、給紙台41は、サイドフェンス対47,47と製
版部ユニット20とが衝突しない許容位置にあって、か
つ、印刷用紙Sが大量に積載されている状態であると判
断すればよいからである。
【0128】なお、実施例1のように原稿読取部70が
装置本体に固定されておらず、原稿読取部がユニット化
されていてスライド可能もしくは開閉可能に設けてある
原稿読取部を具備する製版印刷装置であっても、上記実
施例1を適用することにより、そのユニット化された原
稿読取部を動かすことなく、かつ、原稿ズレも生じさせ
ることなく、原稿のセット、マスタの交換・セット、搬
送ジャムや給版ジャム処理を行えることは、言うまでも
ない。
【0129】なお、製版部ユニット20の装置本体から
の移動を規制する移動規制手段は、実施例1における第
1の移動規制手段49および第2の移動規制手段109
のように必ずしも複数配設する必要はなく、その何れか
一方を少なくとも一つ有していればよい。より具体的に
は、実施例1の制御構成に限らず、第1の移動規制手段
49または第2の移動規制手段109の何れか一方を有
していて、制御装置90に次のような制御機能を付与し
た構成であってもよく、このように構成した場合にも、
実施例1の各利点に準じた利点を奏する。
【0130】その第1は、制御装置90が、第3センサ
38からのマスタ残量無し信号に基づいて、給紙台41
をして許容位置まで下降させるように給紙台モータ46
を制御する機能を有する制御構成である。この制御構成
によれば、給紙台41のサイドフェンス対47,47が
製版部ユニット20の引き出し時に邪魔になることがな
く、即、製版部ユニットを脱着してマスタ交換・セット
等の作業に取りかかることができる。さらに、従来の給
紙台の構造をそのままにして上記のように制御構成を変
えるだけで済むので、設計上の自由度向上も図れる。
【0131】その第2は、制御装置90が、第2センサ
37および/または第1センサ36からの搬送不良信号
に基づいて、給紙台41をして許容位置まで下降させる
ように給紙台モータ46を制御する機能を有する制御構
成である。この制御構成によれば、給紙台41のサイド
フェンス対47,47が製版部ユニット20の引き出し
時に邪魔になることがなく、即、製版部ユニットを脱着
してマスタの搬送ジャム処理等の作業に取りかかること
ができる。さらに、従来の給紙台の構造をそのままにし
て上記のように制御構成を変えるだけで済むので、設計
上の自由度向上も図れる。
【0132】その第3は、制御装置90が、第2センサ
37および/または第1センサ36からの搬送不良信号
に基づいて、製版部ユニット20の装置本体内からの移
動を規制するように給紙台モータ46を制御する機能を
有する。換言すれば、制御装置90は、第2センサ37
および/または第1センサ36からの搬送不良信号に基
づいて、給紙台41をして規制位置に昇降・保持させる
ことにより、製版部ユニット20の装置本体内からの移
動を規制するように給紙台モータ46を制御する機能を
有する制御構成である。この制御構成によれば、クラン
プミスや製版部ユニット20からマスタ22が飛び出し
た状態のミス等の給版ジャム発生時において、ミスや給
版ジャムを起こしたマスタ22を版胴2側からしか取り
出し・除去することができないようにして、取り出し・
除去されたマスタ22に付着しているインキが製版部ユ
ニット20の搬送部分や駆動部分等に付着して抵抗にな
ってしまったりする不具合を防止することができる。
【0133】その第4は、制御装置90が、第2センサ
37および/または第1センサ36、あるいはマスタ検
出装置14からの搬送不良信号に基づいて、製版部ユニ
ット20の装置本体内からの移動を規制するようにソレ
ノイド111を制御する機能を有する制御構成である。
換言すれば、制御装置90は、第2センサ37および/
または第1センサ36、あるいはマスタ検出装置14か
らの搬送不良信号に基づいて、ソレノイド111をオフ
させるように制御して、製版部ユニット20の装置本体
内からの移動を規制する機能を有するものである。この
制御構成によれば、クランプミスや製版部ユニット20
からマスタ22が飛び出した状態のミス等の給版ジャム
発生時において、ミスや給版ジャムを起こしたマスタ2
2を版胴2側からしか取り出し・除去することができな
いようにして、取り出し・除去されたマスタ22に付着
しているインキが製版部ユニット20の搬送部分や駆動
部分等に付着して抵抗になってしまったりする不具合を
防止することができる。
【0134】また、上記実施例1に限らず、次のような
制御構成であってもよい。すなわち、制御装置90は、
版胴2のマスタクランパ4により製版済みのマスタ22
が係止されるとき、あるいは係止された後、マスタ検出
装置14からの搬送不良信号であるマスタ無しの信号、
あるいは版胴2が1回転したときに、第2センサ37お
よび/または第1センサ36からの各搬送不良信号であ
るマスタ有りの信号に基づいて、給版ジャムが発生した
ものと判断し、第1の移動規制手段49の給紙台モータ
46を制御して給紙台41を規制位置に保持させるとと
もに、第2の移動規制手段109のソレノイド111を
制御してストッパ110をユニット規制位置に保持させ
た後、上記版胴検知センサ12からの、版胴ユニット1
3が装置本体から保持位置に引き出されている状態を示
す信号に基づいて、カッタ24をしてマスタ22の後端
部を切断させるようにカッタモータ24Mを制御し、こ
の後、搬送ローラ対25,25をしてカッタ24により
切断されたマスタ切断片を製版部ユニット20の外に搬
送排出させるようにステッピングモータ27Mおよび第
1電磁クラッチ27Cを制御する機能を有するものであ
る。
【0135】この制御構成によれば、上記実施例1の利
点に代えて、以下に述べる利点を奏する。クランプミス
や製版部ユニット20からマスタ22が飛び出した状態
のミス等の給版ジャム発生時において、制御装置90
は、上記した機能を有することにより、版胴ユニット1
3を装置本体から版胴検知センサ12がオンする保持位
置まで引き出した状態でのみ、マスタ22の後端部の切
断およびマスタ切断片の製版部ユニット20の外への搬
送排出が行われることとなる。この場合、版胴ユニット
13が装置本体に隙間なく保持されており、手等が入り
込むことはなく安全である。その後、版胴ユニット13
を完全に脱着して、マスタ切断片等の除去を行う。そし
て、これによれば、マスタ切断片やマスタ屑等が版胴2
の外周面に貼り付いてしまったりすることが防止される
ので、ミスや給版ジャムを起こしたマスタ切断片の除去
が一層容易になる。
【0136】(実施例1の変形例1)図9に、実施例1
の変形例1を示す。図9において、符号19Aは製版給
版部を、符号20Aは製版部ユニットをそれぞれ示す。
この変形例1の製版給版部19Aは、実施例1の製版給
版部19に対して、製版部ユニット20に代えて製版部
ユニット20Aを有することのみ相違する。製版部ユニ
ット20Aは、製版部ユニット20に対して、製版部ユ
ニット20Aに存するマスタ22を前後方向X1,X2
と直交する左右方向、換言すれば側方(マスタ22の幅
方向でもある)から取り出し可能としたことが相違す
る。
【0137】図において、手前側の製版側板21Aに
は、製版部ユニット20Aに存するマスタ22を側方か
ら取り出し可能とするための開口部120が開けられて
いる。開口部120は、プラテンローラ27の下部から
搬送ローラ対25,25の後方に至る副走査方向Xのマ
スタ搬送路に沿って開けられている。開口部120に
は、この開口部120を開閉する開閉ドア121が開閉
自在に設けられている。開閉ドア121の前端側は、開
閉ドア121を開閉自在に支持するヒンジ部123とな
っていて、図示しないピンを介して、開口部120の前
端部上下開口壁に開閉自在に支持されている。開閉ドア
121の後端側には、開閉ドア121を開閉操作するた
めの取っ手122が取り付けられている。開口部120
の後端近傍の製版側板21Aと開閉ドア121の後端裏
面壁とには、開閉ドア121を閉状態に保持するための
破線で示すいわゆるマグネットキャッチ124がそれぞ
れ取り付けられている。
【0138】したがって、この変形例1によれば、実施
例1による諸利点に加え、さらに製版部ユニット20A
に存するマスタ22の搬送ジャム等の処理作業を、製版
部ユニット20Aの上方や下方のみならず、開閉ドア1
21を開けることで製版部ユニット20Aの側方から
も、煩わしい操作を伴うことなく操作性の良い方向から
ジャム処理を行うことができる利点がある。
【0139】なお、開閉ドア121は、塵埃等の進入を
できるだけ防ぐためおよび安全上の配慮から設けられて
いるが、その必要性が無い場合には、開口部120だけ
を開けてある構成のものであってもよい。また、開閉ド
ア121を閉状態に保持する手段は、凹状のクリップと
凸状のクリップとによる嵌合保持等であってもよい。
【0140】(実施例2)図10ないし図14に、本発
明に係る第2の実施例(以下、単に「実施例2」とい
う)を示す。図10において、符号19Bは製版給版部
を、符号20Bは製版部ユニットをそれぞれ示す。この
実施例2の製版給版部19Bは、実施例1の製版給版部
19に対して、製版部ユニット20に代えて製版部ユニ
ット20Bを有することのみ相違する。製版部ユニット
20Bは、製版部ユニット20に対して、製版手段で製
版されたマスタを一時的に貯留するマスタストック手段
28およびマスタストック手段28の動作を制御する制
御構成が配設されていることが主に相違する。
【0141】マスタストック手段28は、撓みボックス
29、開閉ガイド板30、ガイド板駆動機構130、撓
み吸引ファン32および撓み吸引ファンモータ32M
(図8のみに示す)から主に構成されている。マスタス
トック手段28は、製版済みのマスタ22に撓みを形成
するとともに、その撓みを一時的に貯留する機能を有す
る。
【0142】撓みボックス29は、正面視略L字型の筐
体状をなし、例えば合成樹脂で一体成形されている。撓
みボックス29の上部には、製版済みのマスタ22を導
入するための開口29aが形成されている。撓みボック
ス29の開口29a側の左右側壁には、開閉ガイド板3
0が揺動・昇降するとき、開閉ガイド板30の左右一対
のアーム部30b,30bを逃がすための切欠部29d
がそれぞれ形成されている。撓みボックス29の前内壁
29eは、開閉ガイド板30が揺動下降するとき、開閉
ガイド板30を後述する撓み形成位置に停止させるため
のストッパの役割をする。撓みボックス29は、撓みが
形成されている製版済みのマスタ22を順次貯留する機
能を有する。副走査方向Xの上流側に位置する撓みボッ
クス29端部には、スリットや網目状の小孔等からなる
吸引口29bおよび排気口29cが設けられている。こ
れらの吸引口29bと排気口29cとの間には、撓み吸
引ファンモータ32Mにより回転される撓み吸引ファン
32が配置されている。この撓み吸引ファンモータ32
Mの回転駆動により、撓み吸引ファン32が回転され
て、図において左側から右側へと流れる空気流が生じ、
製版済みのマスタ22にくっつき等がなく徐々に撓みが
形成されるようになっている。
【0143】撓みボックス29の底部には、撓みボック
ス29内に存するマスタ22を下方から取り出し可能と
するための開口部29fが開けられている。開口部29
fには、この開口部29fを開閉する開閉ドア31が図
13中矢印方向に開閉自在に設けられている。開閉ドア
31の前端側は、開閉ドア31を開閉自在に支持するヒ
ンジ部31aとなっていて、ヒンジピン31bを介し
て、開口部29fの左右開口壁に開閉自在に支持されて
いる。開閉ドア31の後端側には、開閉ドア31を開閉
操作するための取っ手122が取り付けられている。開
口部29fの後端近傍の撓みボックス29底壁と開閉ド
ア31の後端裏面壁とには、開閉ドア31を閉状態に保
持するためのマグネットキャッチ(図示せず)がそれぞ
れ取り付けられている。
【0144】撓みボックス29の後内壁29jには、製
版済みのマスタ22が撓みボックス29内に存するか否
か、換言すれば製版済みのマスタ22がジャムすること
なく撓みボックス29内に搬送されたことを検知する撓
み検知センサ29Cが配置されている。撓み検知センサ
29Cは、反射形光学センサからなる。
【0145】開閉ガイド板30は、例えば表面処理を施
した板金やステンレススチール板、または合成樹脂から
できていて、マスタ22を搬送ガイドするマスタガイド
面30aと一体的に成形されている。図10ないし図1
2に示すように、そのマスタガイド面30aをマスタ搬
送路の直下に副走査方向Xと平行に位置させてマスタ2
2を案内する図10に示すガイド搬送位置と、このガイ
ド搬送位置から自重で揺動下降して下側の搬送ローラ2
5の下方にマスタガイド面30aを鉛直に位置させる図
14に一部を省略して示す撓み形成位置との間で開閉自
在となっている。開閉ガイド板30が撓み形成位置を占
めたとき、撓みボックス29の上方が開放されて、開口
29aが形成される。
【0146】開閉ガイド板30の左右両端部には、マス
タガイド面30aに対して直角に折り曲げられ、正面視
で略クランク状をなすアーム部30bがそれぞれ形成さ
れている。これらアーム部30b,30bの基端部は、
下側の搬送ローラ25のローラ軸25aに揺動自在に支
持されている。
【0147】ガイド板駆動機構130は、開閉ガイド板
30をガイド搬送位置に揺動上昇させる機構である。ガ
イド板駆動機構130は、図12に示すように、その一
端が開閉ガイド板30におけるアーム部30bの自由端
に連結ピン135aを介して連結されたガイド板リンク
134と、このガイド板リンク134の他端にその一端
が連結ピン135を介して揺動自在に連結された中間リ
ンク133と、この中間リンク133の他端にその一端
が連結ピン135bを介して連結された駆動リンク13
2と、この駆動リンク132の他端にその一端が連結ピ
ン135cを介して連結されたプランジャ131aと、
このプランジャ131aを介して連結されたソレノイド
131とから構成されている。
【0148】図において手前側(左側でもある)のアー
ム部30bの自由端に緩く嵌入されている連結ピン13
5aは、手前側の製版側板21に開けられた図示しない
切欠部を介して手前側の製版側板21の外側に延びてい
て、ガイド板リンク134の一端に連結されている。中
間リンク133は、略L字状をなし、その折れ曲がり部
で中間ピン133aを介して手前側の製版側板21の外
側壁に揺動自在に支持されている。ソレノイド131
は、プル形であり、手前側の製版側板21の外側壁に固
定されている。したがって、ソレノイド131が通電励
磁(オン)されると、プランジャ131aが図中矢印方
向(右向き)に吸引されることにより、上記の各リンク
が各図中矢印方向に順次揺動し、開閉ガイド板30が図
11にも示すように、撓み形成位置から上昇されてガイ
ド搬送位置を占めることとなる。ソレノイド131への
通電がオフされると、開閉ガイド板30の自重により、
上記の各リンクが各図中矢印方向と反対方向に順次揺動
することにより、開閉ガイド板30は下降して上述した
ように、撓みボックス29の前内壁29eをストッパと
して撓み形成位置を占める。
【0149】この実施例2においては、搬送ローラ対2
5,25の上部の駆動ローラは、図8にのみ示す第2電
磁クラッチ25Cおよび上記回転伝達手段を介してステ
ッピングモータ27Mに連結されていて、第2電磁クラ
ッチ25Cが作動されることにより、プラテンローラ2
7のみを回転させて、搬送ローラ対25,25を停止さ
せるように、ステッピングモータ27Mの回転駆動力の
伝達が切換自在となっている。
【0150】図8のブロック図を参照して、この実施例
2の制御構成について、実施例1の制御構成と相違する
点のみ説明する。実施例2の制御構成は、実施例1の制
御構成に対して、同ブロック図中において仮想線で囲ん
で示す制御構成要素を付加したことのみ相違する。すな
わち、制御装置90は、駆動回路や適宜の電子回路およ
びI/O,I/F94をそれぞれ介して、撓み検知セン
サ29Cと、第2電磁クラッチ25Cと、ソレノイド1
31と、撓み吸引ファンモータ32Mとの間で、指令信
号やオン/オフ信号あるいはデータ信号を送受信し、後
述する制御を行う。
【0151】次に、実施例2の動作について、実施例1
の動作と相違する製版工程および給版工程を中心に説明
する。この実施例2の動作においては、マスタ22の製
版待機位置を、マスタ22の先端が搬送ローラ対25,
25のニップ部で挾持されて保持されている図10に示
す状態とする。この場合、開閉ガイド板30は、ソレノ
イド131がオンされることにより、撓み形成位置から
上昇してガイド搬送位置を占めることによって、マスタ
22の先端を開口29aから撓みボックス29内へと落
ち込ませることなく、マスタ22の先端が図10に示す
製版待機位置まで搬送されるようにガイドするようにな
っている。
【0152】また、原稿74の画像読み取り動作と並行
して、製版工程が行われるが、このときには、ソレノイ
ド131への通電がオフされるされることにより、開閉
ガイド板30は、撓み形成位置へと再び下降されるよう
になっている。上記マスタストック手段28の動作は、
以下簡単に述べるに止める。
【0153】実施例1と同様にして、上記A/D変換器
および上記製版制御装置で各種処理をされて送出される
デジタル画像信号に応じて、サーマルヘッド26が作動
されつつ、ステッピングモータ27Mの回転駆動により
プラテンローラ27が図10で時計回り方向に回転され
ることにより、穿孔製版された製版済みのマスタ22が
副走査方向Xの下流側へ搬送されて製版が行われる。こ
れと同時に、撓み吸引ファンモータ32Mがオンして、
撓み吸引ファン32が回転されることにより、製版済み
のマスタ22は、撓み吸引ファン32の回転により撓み
ボックス29の形状に沿って生じる図において右向きの
空気流によって、撓みを形成されながら開口29aから
垂れ下がるようにして、撓みボックス29内へと導かれ
る。こうして、撓みボックス29内には、製版済みのマ
スタ22が貯留されていく。
【0154】このとき、第1電磁クラッチ27Cおよび
第2電磁クラッチ25Cがそれぞれ作動されることによ
り、ステッピングモータ27Mの回転駆動力がプラテン
ローラ27に伝達され、ステッピングモータ27Mの回
転駆動力が搬送ローラ対25,25に非伝達されるよう
にステッピングモータ27Mの回転駆動力がそれぞれ切
り換えられている。
【0155】そして、上記製版開始時におけるステッピ
ングモータ27Mの回転駆動開始より、制御装置90に
内蔵されているタイマによって、製版済みのマスタ22
の搬送時間が読み込まれ、予めROM92に記憶されて
いる搬送設定時間との比較が行われる。製版済みのマス
タ22の撓み形成中において、予め設定された搬送設定
時間内に、撓み検知センサ29Cにより撓みの形成され
た製版済みのマスタ22が検知されない場合には、制御
装置90はマスタ22の搬送ジャムが撓みボックス内で
発生したものと判断して、操作パネル95のジャム発生
表示ランプ99Bを点灯点滅させるとともに、マスタ2
2の搬送ジャム発生のメッセージおよび搬送ジャム発生
箇所が、液晶表示装置98のガイダンス部98Aおよび
補助表示部98Bに適宜それぞれ表示される。これと同
時に、ステッピングモータ27Mの回転駆動が停止され
ることにより、プラテンローラ27の回転が停止され、
製版が中断される。
【0156】次いで実施例1と同様にして、、給紙台セ
ンサ48からの信号に基づいて、制御装置90により、
給紙台41が許容位置よりも高い位置であるか低い位置
であるかが判断され、給紙台41が許容位置を占めるよ
うに給紙台モータ46が制御され、給紙台41が下降し
て許容位置に停止する。
【0157】この後に、ソレノイド111に通電(オ
ン)され、上記したと同じように動作してロック解除状
態となり、製版部ユニット20Bの装置本体内からの後
方向X2への引き出しが可能となる。そして、オペレー
タは、製版部ユニット20Bを装置本体内から後方向X
2へ引き出し、製版部ユニット20Bの下方から撓みボ
ックス29底壁の開閉ドア31の取っ手122をつかん
で開けて、開口部29fからジャムした製版済みのマス
タ22の取り出し・除去を行う。この後、マスタ22の
再セットを行い、開閉ドア31を閉めてから、製版部ユ
ニット20Bを装置本体内に前方向X1に押し込む。そ
して、ユニット位置検知センサ39により製版部ユニッ
ト20Bが挿入位置を占めたことが検知されると、上記
したと同様の動作が行われ、製版部ユニット20Bが挿
入位置に係止・ロックされ、以降の製版のための製版待
機状態となる。
【0158】ジャム処理作業後、オペレータが再びスタ
ートキー96を押すと、上述したと同様にして、原稿7
4の画像の読み取りが行われつつ、製版工程が行われ
る。そして、ステッピングモータ27Mのステップ数よ
り、1版分の製版済みのマスタ22の製版が行われたこ
とが制御装置90により判断されると、第1電磁クラッ
チ27Cおよび第2電磁クラッチ25Cの切換制御が行
われる。制御装置90の指令により、第1電磁クラッチ
27Cおよび第2電磁クラッチ25Cがそれぞれ作動さ
れることにより、ステッピングモータ27Mの回転駆動
力がプラテンローラ27に非伝達され、ステッピングモ
ータ27Mの回転駆動力が搬送ローラ対25,25に伝
達されるようにステッピングモータ27Mの回転駆動力
がそれぞれ切り換えられる。これにより、ステッピング
モータ27Mの回転駆動力が上記回転伝達手段を介して
搬送ローラ対25,25に伝達され、搬送ローラ対2
5,25が回転されることによって、撓みボックス29
内から製版済みのマスタ22が順次引き出されて搬送さ
れ、製版済みのマスタ22の先端部は、ガイド板35に
案内されつつ拡開されたマスタクランパ4へと搬送され
る。ステッピングモータ27Mの所定ステップ数によ
り、製版済みのマスタ22の先端部がマスタクランパ4
へ届いたと判断された時点で、第2電磁クラッチ25C
が再び切換作動されて、搬送ローラ対25,25の回転
作動が停止される。
【0159】以下、実施例1と同様の動作が行われる。
したがって、実施例2によれば、実施例1の利点に加
え、その処理作業が非常に困難である、マスタストック
手段28の撓みボックス29内で生じた製版済みのマス
タ22のジャム処理作業を、製版部ユニット20Bを装
置本体内から引き出して製版部ユニット20B下方にお
ける撓みボックス29底壁に設けられた開閉ドア31を
開けて行えるので、作業性がよくなる利点がある。な
お、開閉ガイド板30が撓み形成位置を占めている状態
においては、開口29aの上方から手等を差し込んでマ
スタ22のジャム処理作業を行えることは言うまでもな
い。
【0160】なお、撓みボックス29に配設すべき開口
部および開閉ドアは、製版部ユニット20B下方におけ
る撓みボックス29底壁に設けられた開口部29fおよ
び開閉ドア31に限らず、図13を借りて仮想線で示す
ような部位、すなわち撓みボックス29の前方側に開口
部29gおよび開閉ドア31Aとしてそれぞれ設けても
よく、またこれに限らず、開口部29fおよび開閉ドア
31と開口部29gおよび開閉ドア31Aとを両方とも
設けてもよい。図13において、符号31Aaはヒンジ
部、符号31Abはヒンジピンをそれぞれ示す。
【0161】なお、撓みボックス29に配設すべき開口
部および開閉ドアは、上述のものに限らず、図15に実
線で示すように、撓みボックス29の左側壁に開口部2
9hを設けるとともに、開口部29hに対して開閉自在
に開閉ドア31Bを設けてもよい。符号31Baはヒン
ジ部、符号31Bbはヒンジピンをそれぞれ示す。この
場合、開閉ドア31Bに対向する左側の製版側板21の
側壁に開閉ドア31Bを開閉操作するための開口部(図
示せず)を開けておくことが好ましい。
【0162】また、これに限らず、図15を借りて仮想
線で示すような部位、すなわち撓みボックス29の上方
壁側に開口部29iおよび開閉ドア31Cとしてそれぞ
れ設けてもよく、またこれに限らず、開口部29hおよ
び開閉ドア31Bと開口部29iおよび開閉ドア31C
とを両方とも設けてもよい。符号31Caはヒンジ部、
符号31Cbはヒンジピンをそれぞれ示す。
【0163】また、撓みボックス29に配設すべき開口
部および開閉ドアは、上述のものに限らず、例えば図1
5において、撓み吸引ファン32の部位を開閉自在に構
成したり、あるいは撓み吸引ファン32近傍の撓みボッ
クス29の後側壁に設けたりしてもよく、あるいは上述
したものを適宜組合わせて設けてもよい。要するに、撓
みボックス29に配設すべき開口部、または開口部およ
び開閉ドアは、撓みボックス29内に存するマスタ22
を取り出すことができるように構成されていればよい。
【0164】なお、開閉ドアを撓みボックス29と同じ
合成樹脂で成形した場合であって、例えばポリプロピレ
ン樹脂(PP)を用いたような場合には、撓みボックス
29の開閉ヒンジ部をいわゆるPPヒンジで成形するこ
とにより、開閉ドアを開口部とともに一体成形すること
で、部品点数を減らしたり、組立コストを低減したりす
ることも可能である。
【0165】上記実施例2では、比較的簡素な構成のマ
スタストック手段28を用いたが、これに限らず、例え
ば特開昭61−287781号あるいは特開平7−25
7002号公報等に開示されている従来のマスタストッ
ク手段を用いてもよいことは言うまでもない。
【0166】上記実施例1,2では、プラテンローラ2
7をステッピングモータ27Mにより回転させるように
構成したが、これに限らず、プラテンローラ27を従動
回転するように構成することも可能である。この場合、
例えばプラテンローラ27の副走査方向Xの下流側に設
けた搬送ローラ対25,25を回転させるステッピング
モータ(図示せず)を配設し、このステッピングモータ
の回転駆動により、回転伝達手段(図示せず)を介して
プラテンローラ27を従動回転させるようにする。
【0167】また、プラテンローラ27と搬送ローラ対
25,25とを回転させるステッピングモータを個々に
設け、さらにそれらの回転伝達手段(図示せず)も個々
に設けて、それぞれのローラをその目的および用途に応
じて制御するようにしてもよい。
【0168】製版手段は、マスタ22を選択的に加熱し
穿孔製版する上記したサーマルヘッド26およびプラテ
ンローラ27に限らず、キセノンランプを使用した感熱
製版やレーザー光によるレーザー製版等の製版手段であ
ってもよく、このような製版手段を用いた場合にも本発
明を準用することが可能である。
【0169】本発明に係る製版印刷装置は、上記した孔
版印刷装置1に限らず、例えば、特開平7−17013
号公報に示されているような版胴の外側からインキを供
給する構成のもの、つまり版胴上のマスタにインキを供
給して、印刷画像を印刷用紙上に形成する構成のもので
あってもよい。
【0170】本発明に係る製版装置は、上記実施例1,
2等に示された製版印刷装置としての孔版印刷装置1等
に適用されることに限らず、原稿読取部と、マスタを繰
り出し可能に貯容するマスタ貯容手段と、このマスタ貯
容手段から繰り出されるマスタを製版する製版手段とを
装置本体に具備した製版装置のみに限定して適用できる
ことはいうまでもない。
【0171】以上述べたとおり、本発明を特定の発明の
実施の形態や実施例等について説明したが、本発明の構
成は、上述した発明の実施の形態や実施例等に限定され
るものではなく、これらを適宜組合わせて構成してもよ
く、本発明の範囲内において、その必要性及び用途等に
応じて種々の発明の実施の形態や実施例を構成し得るこ
とは当業者ならば明らかである。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、製版手段により構成された製版部ユニット
が装置本体に対して着脱可能に設けられており、製版部
ユニットを着脱可能に支持する支持手段を有することに
より、製版部ユニットを脱着することで、原稿読取部を
装置本体に固定したままで、従来よりもより広く上方あ
るいは上方および/または下方を開放してマスタの交換
・セットやジャム処理を作業性よく行えるとともに、原
稿読取部の設置部の機械的強度、重量および部品点数を
増加させることのない製版装置を提供することができ
る。また、たとえ原稿読取部が装置本体に対して移動可
能に構成されている原稿読取部を備えた製版装置であっ
ても、マスタの交換・セットやジャム処理を行うため
に、原稿読取部を動かすことなく、かつ、原稿ズレも生
じさせることなく、原稿のセット、マスタの交換・セッ
トおよびジャム処理を行える。
【0173】請求項2記載の発明によれば、製版部ユニ
ットに存するマスタを製版部ユニットから取り出し可能
としたことにより、上記効果に加えて、さらに作業性よ
くジャム処理を行うことができるとともに、上方や下方
からのみならず、煩わしい操作を伴うことなく操作性の
良い方向からジャム処理を行うことができる。
【0174】請求項3記載の発明によれば、マスタスト
ック手段に存するマスタをマスタストック手段から取り
出し可能としたことにより、上記効果に加えて、マスタ
のジャム処理作業の特に困難なマスタストック手段にお
けるジャム処理を、さらに作業性よく確実に行うことが
できるとともに、上方や下方からのみならず、煩わしい
操作を伴うことなく操作性の良い方向からジャム処理を
行うことができる。
【0175】請求項4記載の発明によれば、製版部ユニ
ットが装置本体に装着されたとき、製版部ユニットが装
置本体内の所定の位置にあることを検知する検知手段を
有することにより、検知手段によって製版部ユニットが
装置本体内の所定の位置に装着されたことが確実に検知
されるので、製版部ユニットの不完全な装着による製版
部ユニット外に対するマスタの搬送ミス等を未然に防ぐ
ことができる。
【0176】請求項5記載の発明によれば、製版部ユニ
ットは、マスタを繰り出し可能に貯容するマスタ貯容手
段を有することにより、上記各発明の効果に加えて、マ
スタを安定的、かつ、確実に繰り出した状態での連続的
な製版が可能となる。
【0177】請求項6記載の発明によれば、上記の各製
版装置を選択的に備えた製版印刷装置を有することによ
り、上記各効果を製版印刷装置で実現することができ
る。
【0178】請求項7記載の発明によれば、製版部ユニ
ットが装置本体に装着されたとき、製版部ユニットがマ
スタを版胴に供給するマスタ供給位置を占めたことを検
知するユニット位置検知手段を有することにより、ユニ
ット位置検知手段によって製版部ユニットが装置本体内
の所定のマスタ供給位置に装着されたことが確実に検知
されるので、製版部ユニットの不完全な装着による製版
部ユニット外、特にインキの付着した版胴等へのマスタ
の搬送ミス、およびこれに伴うインキ付着等を未然に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1が適用された孔版印刷装
置の全体構成を示す一部断面正面図である。
【図2】図1における製版部ユニットが挿入位置を占め
ている動作状態を示す図であって、製版給版部および印
刷部の要部を拡大して示す一部断面正面図である。
【図3】図1における製版部ユニットが装置本体から引
き出された動作状態を示す図であって、製版給版部およ
び印刷部の要部を拡大して示す一部断面正面図である。
【図4】図1における製版部ユニットを係止する手段廻
りの構成を示す要部の部分断面を含む正面図である。
【図5】図1における支持手段廻りの構成を示す要部の
斜視図である。
【図6】図1における孔版印刷装置に用いるマスタロー
ルの構造を示す斜視図である。
【図7】図1における孔版印刷装置の操作パネルの要部
構成を示す平面図である。
【図8】図1における孔版印刷装置の制御構成を示すブ
ロック図である。
【図9】実施例1の変形例1の製版給版部および製版部
ユニット廻りの構成を示す要部の一部断面正面図であ
る。
【図10】本発明に係る実施例2が適用された製版給版
部および製版部ユニット廻りの構成を示す要部の一部断
面正面図である。
【図11】図10における開閉ガイド板廻りの外観構成
を示す要部の斜視図である。
【図12】実施例2におけるガイド板駆動機構の構成を
示す要部の断面正面図である。
【図13】実施例2における撓みボックスの外観構成を
示す要部の斜視図である。
【図14】実施例2におけるマスタストック手段の動作
状態を示す要部の一部断面正面図である。
【図15】実施例2における別の撓みボックスの外観構
成を示す要部の斜視図である。
【図16】従来の孔版印刷装置の問題点を説明する斜視
図である。
【図17】従来の孔版印刷装置の問題点を説明する図で
あって、図16の装置の上部のみを示す斜視図である。
【図18】従来の孔版印刷装置の問題点を説明する斜視
図である。
【符号の説明】
1 製版印刷装置としての孔版印刷装置 1F 本体フレーム 2 版胴 13 版胴ユニット 15 印刷部 19,19A,19B 製版給版部 20,20A,20B 製版部ユニット 21 製版側板 22 マスタ 22a マスタロール 23 マスタ貯容手段としてのマスタ支持部材 26 製版手段としてのサーマルヘッド 27 プラテンローラ 27M ステッピングモータ 28 マスタストック手段 29 撓みボックス 29f,29g,29h,29i 開口部 31,31A,31B,31C 開閉ドア 33 支持手段としてのレール外 36 マスタ検知手段としての第1センサ 37 マスタ検知手段としての第2センサ 38 マスタ検知手段としての第3センサ 39 ユニット位置検知手段としてのユニット位
置検知センサ 40 給紙部 50 排版部 60 排紙部 70 原稿読取部 90 制御装置 95 操作パネル 120 開口部 121 開閉ドア S 印刷用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿読取部と、マスタを製版する製版手段
    とを装置本体に具備した製版装置において、 上記製版手段は、製版部ユニットを構成していて、この
    製版部ユニットが上記装置本体に対して着脱可能に設け
    られており、 上記製版部ユニットを着脱可能に支持する支持手段を有
    することを特徴とする製版装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製版装置において、 上記製版部ユニットに存するマスタを上記製版部ユニッ
    トから取り出し可能としたことを特徴とする製版装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の製版装置におい
    て、 上記製版部ユニットには、上記製版手段で製版されたマ
    スタを一時的に貯留するマスタストック手段が配設され
    ており、 上記マスタストック手段に存するマスタを上記マスタス
    トック手段から取り出し可能としたことを特徴とする製
    版装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の製版装置にお
    いて、 上記製版部ユニットが上記装置本体に装着されたとき、
    上記製版部ユニットが上記装置本体内の所定の位置にあ
    ることを検知する検知手段を有することを特徴とする製
    版装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか一つに記載の製
    版装置において、 上記製版部ユニットは、マスタを繰り出し可能に貯容す
    るマスタ貯容手段を有することを特徴とする製版装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか一つに記載の製
    版装置を具備した製版印刷装置であって、マスタを巻装
    する版胴を備えた印刷部、給紙部、排版部および排紙部
    を上記装置本体に有することを特徴とする製版印刷装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の製版印刷装置において、 上記製版部ユニットが上記装置本体に装着されたとき、
    上記製版部ユニットがマスタを上記版胴に供給するマス
    タ供給位置を占めたことを検知するユニット位置検知手
    段を有することを特徴とする製版印刷装置。
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