JPH10204512A - 竪型スクラップ溶解炉の操業方法 - Google Patents
竪型スクラップ溶解炉の操業方法Info
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- JPH10204512A JPH10204512A JP893697A JP893697A JPH10204512A JP H10204512 A JPH10204512 A JP H10204512A JP 893697 A JP893697 A JP 893697A JP 893697 A JP893697 A JP 893697A JP H10204512 A JPH10204512 A JP H10204512A
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- blowing
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】竪型スクラップ溶解炉の操業において、炭材の
エネルギーを最大限有効に使い切り、スクラップ溶解に
必要な炭材原単位を大幅に低減し、棚吊り等のトラブル
が生じないようにする。 【解決手段】送風羽口1本当りの送風量を60〜400
Nm3 /hの範囲とし、上部送風羽口からの送風量V2
を下記(1)式に示す量に規定し、かつ送風羽口各段の
炉体高さ方向距離を0.3〜0.9mの範囲にする。 V2 /(V1 +V2 )=0.15〜0.21
…(1) V1 :最下部送風羽口流量(Nm3 /h) V2 :上部送風羽口流量(Nm3 /h)
エネルギーを最大限有効に使い切り、スクラップ溶解に
必要な炭材原単位を大幅に低減し、棚吊り等のトラブル
が生じないようにする。 【解決手段】送風羽口1本当りの送風量を60〜400
Nm3 /hの範囲とし、上部送風羽口からの送風量V2
を下記(1)式に示す量に規定し、かつ送風羽口各段の
炉体高さ方向距離を0.3〜0.9mの範囲にする。 V2 /(V1 +V2 )=0.15〜0.21
…(1) V1 :最下部送風羽口流量(Nm3 /h) V2 :上部送風羽口流量(Nm3 /h)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竪型スクラップ溶
解炉の操業方法に関し、スクラップと炭材を原材料とし
て溶銑を製造するに際し、スクラップ充填層内で効率よ
く2次燃焼を行い、スクラップを効果的に予熱する操業
方法に関する。
解炉の操業方法に関し、スクラップと炭材を原材料とし
て溶銑を製造するに際し、スクラップ充填層内で効率よ
く2次燃焼を行い、スクラップを効果的に予熱する操業
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製鋼用の鉄源として、高炉で鉄鉱
石を溶融還元して得た溶銑、あるいはこれを冷却、凝固
させた冷銑、あるいは鉄鋼材料の加工や建築物や機械製
品等の老廃化により発生するスクラップ等がある。これ
らの鉄源を使用する際に、溶銑や冷銑の場合は、鉄鉱石
を溶融還元するのに多くのエネルギーが必要であり、か
つ原料である鉄鉱石等の事前処理と高炉や転炉のような
大規模な設備が必要である。これに対して、スクラップ
の使用は、鉄鉱石と比較して還元に要する熱分だけエネ
ルギー使用量を削減することができ、また原料の事前処
理を簡略化することができるので、大規模な設備を必要
としないといった利点がある。
石を溶融還元して得た溶銑、あるいはこれを冷却、凝固
させた冷銑、あるいは鉄鋼材料の加工や建築物や機械製
品等の老廃化により発生するスクラップ等がある。これ
らの鉄源を使用する際に、溶銑や冷銑の場合は、鉄鉱石
を溶融還元するのに多くのエネルギーが必要であり、か
つ原料である鉄鉱石等の事前処理と高炉や転炉のような
大規模な設備が必要である。これに対して、スクラップ
の使用は、鉄鉱石と比較して還元に要する熱分だけエネ
ルギー使用量を削減することができ、また原料の事前処
理を簡略化することができるので、大規模な設備を必要
としないといった利点がある。
【0003】竪型スクラップ溶解炉は、熱源としてコー
クス等の安価な炭材を使用することができることと、竪
型炉の特性上排ガス温度を低くすることが可能であるた
め、熱効率を向上させることができ、エネルギー使用
量、コストの両方の利点が得られる。例えば、従来のキ
ュポラ操業では、エネルギー効率を上げコークス原単位
を減少させる方法として熱風操業、分割送風操業が行わ
れている。
クス等の安価な炭材を使用することができることと、竪
型炉の特性上排ガス温度を低くすることが可能であるた
め、熱効率を向上させることができ、エネルギー使用
量、コストの両方の利点が得られる。例えば、従来のキ
ュポラ操業では、エネルギー効率を上げコークス原単位
を減少させる方法として熱風操業、分割送風操業が行わ
れている。
【0004】熱風操業とは送風温度を上げるために、外
部に熱交換器を設置する操業方法であり、分割送風操業
とは、下部送風羽口で生じたCOガスをシャフト部上部
に設けたもう一つの送風羽口から送り込む空気によって
CO2 まで燃焼させ、その熱を利用してスクラップを予
熱し、エネルギー効率を上げる操業方法である。しかし
ながら、熱風送風によるスクラップ溶解炉の操業方法で
は、送風を加熱する熱源としてキュポラ排ガスの持ち去
る熱量を利用するために種々の熱交換器あるいは別の燃
料で送風を予熱するための外熱式予熱装置を設置しなけ
ればならず、設備が多大になるという問題があった。ま
た、熱交換器自体の熱伝達効率の制約により、排ガス顕
熱の形で系外に捨てられる熱エネルギーも多く、また低
カロリー潜熱の有効利用も困難であった。
部に熱交換器を設置する操業方法であり、分割送風操業
とは、下部送風羽口で生じたCOガスをシャフト部上部
に設けたもう一つの送風羽口から送り込む空気によって
CO2 まで燃焼させ、その熱を利用してスクラップを予
熱し、エネルギー効率を上げる操業方法である。しかし
ながら、熱風送風によるスクラップ溶解炉の操業方法で
は、送風を加熱する熱源としてキュポラ排ガスの持ち去
る熱量を利用するために種々の熱交換器あるいは別の燃
料で送風を予熱するための外熱式予熱装置を設置しなけ
ればならず、設備が多大になるという問題があった。ま
た、熱交換器自体の熱伝達効率の制約により、排ガス顕
熱の形で系外に捨てられる熱エネルギーも多く、また低
カロリー潜熱の有効利用も困難であった。
【0005】分割送風によるスクラップ溶解炉の操業方
法では、上部送風羽口からの送風によりCO+(1/
2)O2 →CO2 の発熱反応が起こり、局所的な加熱に
より部分溶融する可能性があり、排ガスの通気性が阻害
され、かつスクラップの融着による棚吊り現象が生じ易
くなり、操業が不安定となる危険性がある。
法では、上部送風羽口からの送風によりCO+(1/
2)O2 →CO2 の発熱反応が起こり、局所的な加熱に
より部分溶融する可能性があり、排ガスの通気性が阻害
され、かつスクラップの融着による棚吊り現象が生じ易
くなり、操業が不安定となる危険性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
点を解決し、竪型スクラップ溶解炉の操業において、多
大の設備を用いることなく、炭材のエネルギーを最大限
有効に使い切り、スクラップ溶解に必要な炭材原単位を
大幅に低減し、かつ棚吊り等のトラブルが生じない竪型
スクラップ溶解炉の操業方法を提供することを目的とす
る。
点を解決し、竪型スクラップ溶解炉の操業において、多
大の設備を用いることなく、炭材のエネルギーを最大限
有効に使い切り、スクラップ溶解に必要な炭材原単位を
大幅に低減し、かつ棚吊り等のトラブルが生じない竪型
スクラップ溶解炉の操業方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】竪型スクラップ溶解炉の
操業方法について、熱源(炭材)の使用量削減の検討を
した結果、下部送風羽口で生成したCOガスを発熱反応
であるCO+(1/2)O2 →CO2 によりCO2 に燃
焼させ、炉内で炭材のエネルギーを十分に使い切る技術
を開発することが重要である。すなわち、図1に示すよ
うに、炉壁高さ方向に設けた上部送風羽口を活用して2
次燃焼が行なわれるようにすることとしたものである。
操業方法について、熱源(炭材)の使用量削減の検討を
した結果、下部送風羽口で生成したCOガスを発熱反応
であるCO+(1/2)O2 →CO2 によりCO2 に燃
焼させ、炉内で炭材のエネルギーを十分に使い切る技術
を開発することが重要である。すなわち、図1に示すよ
うに、炉壁高さ方向に設けた上部送風羽口を活用して2
次燃焼が行なわれるようにすることとしたものである。
【0008】すなわち、本発明は、炉体高さ方向に2段
以上の送風羽口を具備した竪型炉を用いて、炭材の燃焼
熱により主にスクラップを溶解して溶銑を製造するに当
り、送風羽口1本当りの送風量を60〜400Nm3 /
hの範囲とし、上部送風羽口からの送風量を下記(1)
式に示す量に規定し、かつ送風羽口各段の炉体高さ方向
距離を0.3〜0.9mの範囲とすることを特徴とする
竪型スクラップ溶解炉の操業方法である。
以上の送風羽口を具備した竪型炉を用いて、炭材の燃焼
熱により主にスクラップを溶解して溶銑を製造するに当
り、送風羽口1本当りの送風量を60〜400Nm3 /
hの範囲とし、上部送風羽口からの送風量を下記(1)
式に示す量に規定し、かつ送風羽口各段の炉体高さ方向
距離を0.3〜0.9mの範囲とすることを特徴とする
竪型スクラップ溶解炉の操業方法である。
【0009】 V2 /(V1 +V2 )=0.15〜0.21 …(1) V1 :最下部送風羽口流量(Nm3 /h) V2 :上部送風羽口流量(Nm3 /h) 送風羽口1本当りの送風量は60Nm3 /hを下廻ると
2次燃焼率が低下するから下限を60Nm3 /hとし
た。また、送風羽口1本当りの送風量が400Nm3 /
hを超えるとスクラップの局部加熱による棚吊り発生と
なるので400Nm3 /h以下とする。
2次燃焼率が低下するから下限を60Nm3 /hとし
た。また、送風羽口1本当りの送風量が400Nm3 /
hを超えるとスクラップの局部加熱による棚吊り発生と
なるので400Nm3 /h以下とする。
【0010】送風羽口各段の炉体高さ方向距離は0.3
m未満では最下段の羽口前で生成したCOを効果的にC
O2 に燃焼させる2次燃焼が向上せず、一方0.9mを
超えると2次燃焼率が低下するので0.3〜0.9の範
囲とする。V2 /(V1 +V2 )の値は実炉における試
験の結果、0.15未満でも0.21超でも2次燃焼率
が低下することが判明したのでこの範囲に限定した。
m未満では最下段の羽口前で生成したCOを効果的にC
O2 に燃焼させる2次燃焼が向上せず、一方0.9mを
超えると2次燃焼率が低下するので0.3〜0.9の範
囲とする。V2 /(V1 +V2 )の値は実炉における試
験の結果、0.15未満でも0.21超でも2次燃焼率
が低下することが判明したのでこの範囲に限定した。
【0011】
【発明の実施の形態】竪型スクラップ溶解炉では、一般
的に、竪型炉下部に設置された送風羽口から送られる空
気で、C+O2 →CO2 、C+(1/2)O2 →COの
反応が起こり、未燃のCOガスが炉内を上昇し炉外に排
出される。すなわち、炉外に排出されるガス中のCO分
だけは潜熱分として捨てられることになる。そこで上部
に設置した送風羽口からの空気によりCO+(1/2)
O2 →CO2 の発熱反応で2次燃焼率を向上させ、炭材
のもつエネルギーを炉内で十分に使い切ることが溶解エ
ネルギーの低減のためには重要である。
的に、竪型炉下部に設置された送風羽口から送られる空
気で、C+O2 →CO2 、C+(1/2)O2 →COの
反応が起こり、未燃のCOガスが炉内を上昇し炉外に排
出される。すなわち、炉外に排出されるガス中のCO分
だけは潜熱分として捨てられることになる。そこで上部
に設置した送風羽口からの空気によりCO+(1/2)
O2 →CO2 の発熱反応で2次燃焼率を向上させ、炭材
のもつエネルギーを炉内で十分に使い切ることが溶解エ
ネルギーの低減のためには重要である。
【0012】図1は、本発明を好適に実施できる竪型ス
クラップ溶解炉の概略説明図である。装入原料であるス
クラップ2、炭材3としてのコークスを炉頂弁から溶解
炉シャフト部1内に装入する。溶解炉シャフト部1の下
部に設置した送風羽口4から空気を送風し、上部に設置
した送風羽口5により2次燃焼を精度よく行なわせる。
この2次燃焼によりスクラップの予熱を行い、装入原料
を連続的に装入し、溶解して溶銑8を取鍋9に得る。
クラップ溶解炉の概略説明図である。装入原料であるス
クラップ2、炭材3としてのコークスを炉頂弁から溶解
炉シャフト部1内に装入する。溶解炉シャフト部1の下
部に設置した送風羽口4から空気を送風し、上部に設置
した送風羽口5により2次燃焼を精度よく行なわせる。
この2次燃焼によりスクラップの予熱を行い、装入原料
を連続的に装入し、溶解して溶銑8を取鍋9に得る。
【0013】そこで、炭材のもつエネルギーを炉内で十
分に使い切るために、図1に示すように、スクラップ予
熱層部に2次燃焼用の送風羽口5を設置することによ
り、CO+(1/2)O2 →CO2 の2次燃焼反応が生
じ2次燃焼率を向上させることができる。また、2次燃
焼率向上には、下部送風羽口と上部送風羽口間距離に大
きく影響される。この理由としては、2次燃焼によりC
O2 になったガスはガス温度が高いとさらに、充填層部
のコークスとCO2 +C→2COなる反応(ソリューシ
ョンロス反応)が起こり2次燃焼率が向上しない。従っ
て、高さ方向での2次燃焼領域すなわち、羽口間距離が
非常に重要である。
分に使い切るために、図1に示すように、スクラップ予
熱層部に2次燃焼用の送風羽口5を設置することによ
り、CO+(1/2)O2 →CO2 の2次燃焼反応が生
じ2次燃焼率を向上させることができる。また、2次燃
焼率向上には、下部送風羽口と上部送風羽口間距離に大
きく影響される。この理由としては、2次燃焼によりC
O2 になったガスはガス温度が高いとさらに、充填層部
のコークスとCO2 +C→2COなる反応(ソリューシ
ョンロス反応)が起こり2次燃焼率が向上しない。従っ
て、高さ方向での2次燃焼領域すなわち、羽口間距離が
非常に重要である。
【0014】本発明はこの点に着目し、下部送風羽口と
上部送風羽口の間の距離を種々変更して実験を行った。
竪型溶解炉として図1に概略を示す形式の3t/hの能
力を有するキュポラを用いて、100tのスクラップを
溶解した。使用したスクラップはサイズが25〜150
mmのシュレッダースクラップであり、炭材としてサイ
ズが30〜75mmの高炉用コークスを使用した。な
お、溶解炉シャフト部1の内径は600mmである。
上部送風羽口の間の距離を種々変更して実験を行った。
竪型溶解炉として図1に概略を示す形式の3t/hの能
力を有するキュポラを用いて、100tのスクラップを
溶解した。使用したスクラップはサイズが25〜150
mmのシュレッダースクラップであり、炭材としてサイ
ズが30〜75mmの高炉用コークスを使用した。な
お、溶解炉シャフト部1の内径は600mmである。
【0015】操業条件としては、キュポラへのスクラッ
プとコークスの装入を層状に炉頂弁より投入し、得られ
る溶銑温度が1540±10℃、溶銑中炭素濃度が3.
5±0.5%となるように炉頂からのコークス装入量を
調節した。一方送風量は、最下部送風羽口から1本当り
382Nm3 /hrでV1 =1528Nm3 /hr、上
部装入羽口から1本あたり68Nm3 /hrでV2 =2
72Nm3 /hrの割合で供給した。このとき、(V2
/(V1 +V2 )=0.15である。
プとコークスの装入を層状に炉頂弁より投入し、得られ
る溶銑温度が1540±10℃、溶銑中炭素濃度が3.
5±0.5%となるように炉頂からのコークス装入量を
調節した。一方送風量は、最下部送風羽口から1本当り
382Nm3 /hrでV1 =1528Nm3 /hr、上
部装入羽口から1本あたり68Nm3 /hrでV2 =2
72Nm3 /hrの割合で供給した。このとき、(V2
/(V1 +V2 )=0.15である。
【0016】このようにして実験を行い、2次燃焼率を
調査したところ図2に示す結果が得られた。この図か
ら、下部送風羽口と2次燃焼用の上部装入羽口の間の距
離が0.3〜0.9mの範囲で、50%以上の好ましい
2次燃焼率が達成できることが明らかとなった。したが
って、本発明では、下部送風羽口と2次燃焼用の上部装
入羽口の間の距離を0.3〜0.9mの範囲に規定する
ものである。
調査したところ図2に示す結果が得られた。この図か
ら、下部送風羽口と2次燃焼用の上部装入羽口の間の距
離が0.3〜0.9mの範囲で、50%以上の好ましい
2次燃焼率が達成できることが明らかとなった。したが
って、本発明では、下部送風羽口と2次燃焼用の上部装
入羽口の間の距離を0.3〜0.9mの範囲に規定する
ものである。
【0017】また、上部送風羽口5により、(1)式で
示した流量比及び送風羽口1本当りの送風量を60〜4
00Nm3 /hの範囲であれば、局所的な加熱によりス
クラップの融着が起こらず、装入物充填層部の高さ方向
で温度分布を制御することができ、最適な予熱を行うこ
とができ、炭材のもつエネルギーを有効にスクラップの
予熱、溶解に利用することができる。
示した流量比及び送風羽口1本当りの送風量を60〜4
00Nm3 /hの範囲であれば、局所的な加熱によりス
クラップの融着が起こらず、装入物充填層部の高さ方向
で温度分布を制御することができ、最適な予熱を行うこ
とができ、炭材のもつエネルギーを有効にスクラップの
予熱、溶解に利用することができる。
【0018】前述したように、2次燃焼を生じさせるた
めには上部送風羽口からの送風が不可欠であり、上部送
風羽口から吹き込む空気の量を増すことで2次燃焼率が
向上する。しかしながら、上部羽口からの送風量を増大
していくと、スクラップが浸炭・溶解する以前に過度に
予熱されることになり、スクラップの融着により棚吊り
や通気抵抗の増大をきたし、逆に2次燃焼率を悪化させ
ることが経験された。そこで、本発明者等は上部羽口か
らの吹込み空気量の全吹込み空気量に対する割合V2 /
(V1 +V2 )を種々変化させて、2次燃焼率に及ぼす
影響を調査した。なお、実験条件は、前述と同じキュポ
ラを用い、キュポラへスクラップとコークスの装入を層
状に炉頂弁より投入し、得られる溶銑温度が1540±
10℃、溶銑中炭素濃度が3.5±0.5%となるよう
に炉頂からのコークス装入量を調節した。一方、下部送
風羽口と2次燃焼用の上部装入羽口の間の距離を0.9
mとした。
めには上部送風羽口からの送風が不可欠であり、上部送
風羽口から吹き込む空気の量を増すことで2次燃焼率が
向上する。しかしながら、上部羽口からの送風量を増大
していくと、スクラップが浸炭・溶解する以前に過度に
予熱されることになり、スクラップの融着により棚吊り
や通気抵抗の増大をきたし、逆に2次燃焼率を悪化させ
ることが経験された。そこで、本発明者等は上部羽口か
らの吹込み空気量の全吹込み空気量に対する割合V2 /
(V1 +V2 )を種々変化させて、2次燃焼率に及ぼす
影響を調査した。なお、実験条件は、前述と同じキュポ
ラを用い、キュポラへスクラップとコークスの装入を層
状に炉頂弁より投入し、得られる溶銑温度が1540±
10℃、溶銑中炭素濃度が3.5±0.5%となるよう
に炉頂からのコークス装入量を調節した。一方、下部送
風羽口と2次燃焼用の上部装入羽口の間の距離を0.9
mとした。
【0019】このようにして実験を行い、2次燃焼率を
調査したところ図3に示す結果が得られた。図3から、
V2 /(V1 +V2 )が0.15〜0.21の範囲で6
0%以上の好ましい2次燃焼率が得られた。従って本発
明ではV2 /(V1 +V2 )を0.15〜0.21の範
囲に規定するものである。
調査したところ図3に示す結果が得られた。図3から、
V2 /(V1 +V2 )が0.15〜0.21の範囲で6
0%以上の好ましい2次燃焼率が得られた。従って本発
明ではV2 /(V1 +V2 )を0.15〜0.21の範
囲に規定するものである。
【0020】
(実施例1)本発明の1実施例として、竪型溶解炉とし
て3t/hの能力を有するキュポラを用いて、100t
のスクラップを溶解した。この実施例において、使用し
たスクラップはサイズが25〜150mmのシュレッダ
ースクラップであり、炭材としてサイズが30〜75m
mの高炉用コークスを使用した。なお、溶解炉シャフト
部1の内径は600mmである。
て3t/hの能力を有するキュポラを用いて、100t
のスクラップを溶解した。この実施例において、使用し
たスクラップはサイズが25〜150mmのシュレッダ
ースクラップであり、炭材としてサイズが30〜75m
mの高炉用コークスを使用した。なお、溶解炉シャフト
部1の内径は600mmである。
【0021】操業条件としては、キュポラへのスクラッ
プとコークスの装入を層状に炉頂弁より投入し、得られ
る溶銑温度が1540±10℃、溶銑中炭素濃度が3.
5±0.5%となるように炉頂からのコークス装入量を
調節した。一方、送風量は、最下部送風羽口から、1本
当り382Nm3 /hrで計1528Nm3 /hr、上
部送風羽口から1本当り68Nm3 /hrで計272N
m3 /hrの割合で供給した。このときV2 /(V1 +
V2 )=0.15である。なお、送風羽口各段の炉体高
さ方向距離を0.3mとした。以上の実施例−1におけ
る操業の結果、下記に示す2次燃焼率は56%となり、
コークス原単位は100kg/tとなった。
プとコークスの装入を層状に炉頂弁より投入し、得られ
る溶銑温度が1540±10℃、溶銑中炭素濃度が3.
5±0.5%となるように炉頂からのコークス装入量を
調節した。一方、送風量は、最下部送風羽口から、1本
当り382Nm3 /hrで計1528Nm3 /hr、上
部送風羽口から1本当り68Nm3 /hrで計272N
m3 /hrの割合で供給した。このときV2 /(V1 +
V2 )=0.15である。なお、送風羽口各段の炉体高
さ方向距離を0.3mとした。以上の実施例−1におけ
る操業の結果、下記に示す2次燃焼率は56%となり、
コークス原単位は100kg/tとなった。
【0022】 2次燃焼率:100×CO2 /(CO+CO2 )(%) …(2) (実施例2)実施例2として、上記の実施例と同様のや
り方で操業を行い、送風羽口各段の炉体高さ方向距離を
0.9mとした。その結果、2次燃焼率は62%、コー
クス原単位は96kg/tとなった。
り方で操業を行い、送風羽口各段の炉体高さ方向距離を
0.9mとした。その結果、2次燃焼率は62%、コー
クス原単位は96kg/tとなった。
【0023】(比較例1)実施例1、2の比較例とし
て、送風条件を実施例1、2と同一条件で行い、送風羽
口各段の炉体高さ方向距離を1.0mとした。その結
果、2次燃焼率は47%と低下し、コークス原単位は1
06kg/tとなった。 (比較例2)実施例1、2の比較例として、送風条件を
実施例1、2と同一条件で行い、送風羽口各段の炉体高
さ方向距離を0.25mとした。その結果、2次燃焼率
は実施例3と同様に48%と低下し、コークス原単位は
105kg/tとなった。
て、送風条件を実施例1、2と同一条件で行い、送風羽
口各段の炉体高さ方向距離を1.0mとした。その結
果、2次燃焼率は47%と低下し、コークス原単位は1
06kg/tとなった。 (比較例2)実施例1、2の比較例として、送風条件を
実施例1、2と同一条件で行い、送風羽口各段の炉体高
さ方向距離を0.25mとした。その結果、2次燃焼率
は実施例3と同様に48%と低下し、コークス原単位は
105kg/tとなった。
【0024】(実施例3)実施例3として、上記の実施
例と同様の条件で操業を行い、送風羽口各段の炉体高さ
方向距離を0.9mとした。送風量は、最下部送風羽口
から1本当り355Nm3 /hrで計1420Nm3 /
hr、上部送風羽口から1本当り95NNm3 /hrの
割合で供給した。このときV2 /(V1 +V2 )=0.
21となる。その結果、2次燃焼率は72%となり、コ
ークス原単位は90kg/tとなった。
例と同様の条件で操業を行い、送風羽口各段の炉体高さ
方向距離を0.9mとした。送風量は、最下部送風羽口
から1本当り355Nm3 /hrで計1420Nm3 /
hr、上部送風羽口から1本当り95NNm3 /hrの
割合で供給した。このときV2 /(V1 +V2 )=0.
21となる。その結果、2次燃焼率は72%となり、コ
ークス原単位は90kg/tとなった。
【0025】(比較例3)実施例3の比較例として、送
風羽口各段の炉体高さ方向距離を0.9mとし、送風条
件を最下部送風羽口から、1本当り387Nm3 /hr
で計1548Nm 3 /hr、上部送風羽口から1本当り
63Nm3 /hrで計252Nm3 /hrの割合で供給
した。このとき、V2 /(V1 +V2 )=0.14であ
る。その結果、2次燃焼率は48%と低下し、コークス
原単位は105kg/tと高くなった。 (比較例4) 実施例3の比較例として、送風羽口各段の炉体高さ方向
距離を0.9mとし、送風条件を最下部送風羽口から、
1本当り351Nm3 /hrで計1404Nm 3 /h
r、上部送風羽口から1本当り99Nm3 /hrで計3
96Nm3 /hrの割合で供給した。V2 /(V1 +V
2 )=0.22となる。その結果、2次燃焼率は実施例
3と同様に50%と低下し、コークス原単位は104k
g/tとなった。次に操業上では、スクラップの融着が
起こり、1日あたりの操業で3〜4回の棚吊りが生じ
た。また、送風羽口各段の炉体高さ方向距離が0.3〜
0.9mの範囲でも、この条件の送風量では棚吊りが発
生した。各実施例・比較例の実験条件を結果を表1にま
とめて示す。
風羽口各段の炉体高さ方向距離を0.9mとし、送風条
件を最下部送風羽口から、1本当り387Nm3 /hr
で計1548Nm 3 /hr、上部送風羽口から1本当り
63Nm3 /hrで計252Nm3 /hrの割合で供給
した。このとき、V2 /(V1 +V2 )=0.14であ
る。その結果、2次燃焼率は48%と低下し、コークス
原単位は105kg/tと高くなった。 (比較例4) 実施例3の比較例として、送風羽口各段の炉体高さ方向
距離を0.9mとし、送風条件を最下部送風羽口から、
1本当り351Nm3 /hrで計1404Nm 3 /h
r、上部送風羽口から1本当り99Nm3 /hrで計3
96Nm3 /hrの割合で供給した。V2 /(V1 +V
2 )=0.22となる。その結果、2次燃焼率は実施例
3と同様に50%と低下し、コークス原単位は104k
g/tとなった。次に操業上では、スクラップの融着が
起こり、1日あたりの操業で3〜4回の棚吊りが生じ
た。また、送風羽口各段の炉体高さ方向距離が0.3〜
0.9mの範囲でも、この条件の送風量では棚吊りが発
生した。各実施例・比較例の実験条件を結果を表1にま
とめて示す。
【0026】以上の実施例において上部送風羽口流量比
率を前述の(1)式に示した割合でかつ送風羽口1本当
りの送風量を60〜400Nm3 /hの範囲の送風量で
はスクラップの融着は起こらず順調な操業を行うことが
できた。しかし、上部送風羽口流量比率が0.21を上
廻る比率、あるいは送風羽口1本当りの送風量が400
Nm3 /h以上を越える条件で操業を行うと、スクラッ
プの局所的な加熱により、スクラップの融着が起こり、
棚吊りの原因になり不安定な操業になってしまった。ま
た、上部送風羽口流量比率を0.15未満の比率あるい
は送風羽口1本当りの送風量が60Nm3 /hr未満で
操業を行うと2次燃焼率が向上しなかった。従って、上
部送風羽口流量比率は0.15〜0.21の範囲でか
つ、送風羽口1本当りの送風量は60〜400Nm3 /
hの範囲が好ましい。また、送風羽口各段の炉体高さ方
向距離が0.3〜0.9mの範囲では、2次燃焼率は向
上したが、0.3m未満又は0.9mを越える範囲では
逆に2次燃焼率が低下した。
率を前述の(1)式に示した割合でかつ送風羽口1本当
りの送風量を60〜400Nm3 /hの範囲の送風量で
はスクラップの融着は起こらず順調な操業を行うことが
できた。しかし、上部送風羽口流量比率が0.21を上
廻る比率、あるいは送風羽口1本当りの送風量が400
Nm3 /h以上を越える条件で操業を行うと、スクラッ
プの局所的な加熱により、スクラップの融着が起こり、
棚吊りの原因になり不安定な操業になってしまった。ま
た、上部送風羽口流量比率を0.15未満の比率あるい
は送風羽口1本当りの送風量が60Nm3 /hr未満で
操業を行うと2次燃焼率が向上しなかった。従って、上
部送風羽口流量比率は0.15〜0.21の範囲でか
つ、送風羽口1本当りの送風量は60〜400Nm3 /
hの範囲が好ましい。また、送風羽口各段の炉体高さ方
向距離が0.3〜0.9mの範囲では、2次燃焼率は向
上したが、0.3m未満又は0.9mを越える範囲では
逆に2次燃焼率が低下した。
【0027】以上の実施例から明らかなように、本発明
は、2次燃焼率向上による低炭材原単位でかつ棚吊り等
のトラブルがないスクラップの溶解が可能となる。
は、2次燃焼率向上による低炭材原単位でかつ棚吊り等
のトラブルがないスクラップの溶解が可能となる。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、シャフト部上部に設け
た送風羽口により、2次燃焼を向上させ、棚吊り等のト
ラブルが発生せずに高さ方向でスクラップの温度分布が
制御でき、炉内で炭材のエネルギーを十分に使い切り、
エネルギー効率向上すなわち、炭材原単位減少が可能と
なった。
た送風羽口により、2次燃焼を向上させ、棚吊り等のト
ラブルが発生せずに高さ方向でスクラップの温度分布が
制御でき、炉内で炭材のエネルギーを十分に使い切り、
エネルギー効率向上すなわち、炭材原単位減少が可能と
なった。
【図1】使用した竪型スクラップ溶解炉の縦断面図であ
る。
る。
【図2】送風羽口各段の炉体高さ方向距離と2次燃焼率
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図3】V2 /(V1 +V2 )の値と2次燃焼率との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
1 溶解炉シャフト部 2 スクラップ 3 コークス 4 下部送風羽口 5 上部送風羽口 6 羽口から吹き込まれる空気 7 排ガス 8 溶銑 9 取鍋
Claims (1)
- 【請求項1】 炉体高さ方向に2段以上の送風羽口を具
備した竪型炉を用いて、炭材の燃焼熱により主にスクラ
ップを溶解して溶銑を製造するに当り、送風羽口1本当
りの送風量を60〜400Nm3 /hの範囲とし、上部
送風羽口からの送風量を下記(1)式に示す量に規定
し、かつ送風羽口各段の炉体高さ方向距離を0.3〜
0.9mの範囲とすることを特徴とする竪型スクラップ
溶解炉の操業方法。 V2 /(V1 +V2 )=0.15〜0.21 …(1) V1 :最下部送風羽口流量(Nm3 /h) V2 :上部送風羽口流量(Nm3 /h)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP893697A JPH10204512A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 竪型スクラップ溶解炉の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP893697A JPH10204512A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 竪型スクラップ溶解炉の操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10204512A true JPH10204512A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11706563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP893697A Withdrawn JPH10204512A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 竪型スクラップ溶解炉の操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10204512A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2202325A4 (en) * | 2007-09-06 | 2010-09-22 | Nippon Steel Corp | METHOD FOR OPERATING A VERTICAL STOVE |
| JP2013185191A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-19 | Jfe Steel Corp | 竪型スクラップ溶解炉を用いた溶銑の製造方法 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP893697A patent/JPH10204512A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2202325A4 (en) * | 2007-09-06 | 2010-09-22 | Nippon Steel Corp | METHOD FOR OPERATING A VERTICAL STOVE |
| JP2013185191A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-19 | Jfe Steel Corp | 竪型スクラップ溶解炉を用いた溶銑の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040406 |