JPH10205A - 歯科用鋳型の製造方法 - Google Patents

歯科用鋳型の製造方法

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JPH10205A
JPH10205A JP15708996A JP15708996A JPH10205A JP H10205 A JPH10205 A JP H10205A JP 15708996 A JP15708996 A JP 15708996A JP 15708996 A JP15708996 A JP 15708996A JP H10205 A JPH10205 A JP H10205A
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minutes
casting
heating
heated
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JP15708996A
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Inventor
Shiyuuji Nishijimamoto
周二 西島本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】埋没材の硬化膨張による影響がほとんどなく、
ワックスパターンに対応した精密な形状の鋳型を30分
以内で製造し得る。 【解決手段】粉状のリン酸塩系埋没材50gを、5cc
の専用液と5ccの水とによって、室温にて、1分間に
わたって練和し、円錐台に支持されたワックスパターン
が内部に配置された鋳造リングに充填する。その後、室
内にて3分にわたって放置して初期硬化させた後に、1
10℃に加熱された加熱器内に投入して、5分間にわた
って加熱する。加熱器から取り出された鋳造リングは、
埋没材から円錐台が取り外されて、750℃に加熱され
たリングファーネストにて、20分にわたって加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属床、インレ
ー、クラウン、ブリッジ等の歯科用鋳造品を製造するた
めに使用される歯科用鋳型を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属床、インレー、クラウン、ブリッジ
等の歯科用鋳造品は、通常、歯科用鋳型を使用したロス
トワックス精密鋳造法によって製造されている。
【0003】ロストワックス精密鋳造法に使用される歯
科用鋳型を製造する場合には、まず、患者の顎の複製模
型を製造して、その複製模型上に、必要とする鋳造物の
ワックスパターンを製造するようになっている。製造さ
れたワックスパターンは、円錐台上に支持された状態
で、円筒状の容器である鋳造リング内に配置され、その
鋳造リング内に、流動状態になった埋没材(鋳型材)が
充填される。埋没材は、ワックスパターンが円錐台とと
もに埋没材にて埋没された状態になるまで、鋳造リング
内に充填される。埋没材は、通常、リン酸塩系または石
膏系の粉状の組成物を専用液あるいは水によって練和す
ることにより、所定の流動状態とされている。
【0004】鋳造リング内に充填された埋没材は、室温
にて硬化状態とされる。そして、埋没材が硬化した状態
になると、鋳造リングは電気炉(リングファーネス)等
の加熱炉内に投入されて、所定の高温にて所定時間にわ
たって加熱されることにより焼成される。これにより、
埋没材内に埋没されたワックスパターンが焼却されると
ともに、埋没材が焼成されて強固に硬化した状態にな
る。これにより、加熱された埋没材内に、ワックスパタ
ーンの形状に対応した所定形状の空洞(キャビティ)が
形成された歯科用鋳型が製造される。
【0005】このようにして製造された歯科用鋳型によ
って歯科用鋳造品を製造する場合には、その空洞内に溶
融金属が充填される。充填された溶融金属が硬化する
と、埋没材によって構成された鋳型が破壊されて、硬化
した溶融金属製の歯科用鋳造品が取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】鋳造リングに充填され
た埋没材を加熱炉によって加熱して焼成する場合には、
ワックスパターンに対する忠実な再現性を得るために、
埋没材の膨張率の変動を制御しなければならず、そのた
めに、厳密に加熱温度および加熱時間を管理しなければ
ならない。
【0007】例えば、第1リン酸アンモニウムとマグネ
シアクリンカによって構成されたリン酸系の埋没材を使
用する場合には、粉末状の埋没材をコロイダルシリカ液
によって練和して所定の流動性とされて鋳造リング内に
充填されると、埋没材は60分程度にわたって室温で硬
化されて、硬化膨張されるようになっている。そして、
埋没材が硬化膨張した後に、鋳造リングが加熱炉に投入
されて、180分程度の時間をかけて800℃にまで段
階的に加熱されることにより、埋没材が焼成される。従
って、埋没材を鋳造リング内に充填してから鋳型が完成
するまでに、240分程度の時間が必要である。
【0008】石膏系の埋没材を使用した場合には、埋没
材を充填してから鋳型が製造されるまでの時間は若干短
縮されるものの、リン酸塩系の埋没材と同様に、埋没材
を室温にて硬化させて膨張させた後に焼成するようにな
っており、埋没材の充填から焼成が終了するまでに、1
80分程度の時間が必要である。
【0009】また、リン酸塩系、石膏系のいずれの埋没
材の場合も、埋没材を焼成する際に加熱温度および加熱
時間を厳密に管理しても、埋没材の体積変化を厳密に制
御することができず、得られる鋳型の鋳造面に、バリ、
面荒れ、変形等が生じ、再現性が一定しないという問題
がある。
【0010】さらに、リン酸塩系、石膏系のいずれの埋
没材の場合も、鋳造リング内に充填された後に、30分
程度にわたって室温にて硬化させて膨張させるようにな
っているが、埋没材内に埋没されたワックスパターンに
よって、埋没材の硬化膨張が抑制され、埋没材の鋳造面
が荒れたり、ワックスパターンに対して変形した状態で
硬化するおそれもある。
【0011】リン酸系の埋没材においては、所定の流動
性を得るために、通常、粉状の埋没材組成物がコロイダ
ルシリカ専用液および水によって練和されるようになっ
ているが、第1リン酸アンモニウムおよびマグネシアク
リンカと水とが十分に反応していない場合には、製造さ
れた鋳型の鋳造表面が面荒れした状態になるという問題
もある。
【0012】また、石膏系の埋没材では、鋳造リング内
に充填してから30分程度が経過した時点では、その硬
化膨張率が大きく変化しており、加熱炉に投入するタイ
ミング(時間)がずれると、加熱開始時における埋没材
の膨張量が一定せず、焼成時にクラック、変形等が発生
するおそれがあるという問題がある。
【0013】特公平8−2771号公報には、トリジマ
イトを添加した急速加熱型の埋没材組成物が開示されて
いる。この埋没材組成物は、練和した状態で鋳造リング
内に充填して、硬化膨張させるために30分程度にわた
って常温で硬化させた後に、石膏(クリストバライト)
系の埋没材では700℃程度の加熱温度で、リン酸系の
埋没材では800℃程度の加熱温度で、それぞれ、30
分程度の加熱時間で焼成するようになっている。
【0014】このように、熱膨張率が比較的小さく、し
かも、熱膨張率が急激に変化しないトリジマイトという
組成物を使用することにより、埋没材を急速に加熱する
ことができ、700℃以上の高温に急速に加熱して、3
0分程度の短い加熱時間で、埋没材を焼成することがで
きる。従って、埋没材を充填してから埋没材の焼成が終
了するまでの時間は60分程度になり、従来の埋没材に
比べて、歯科用鋳型の製造時間は、1/3程度に短縮さ
れる。
【0015】しかしながら、このような急速加熱型の埋
没材でも、埋没材を充填した後に、埋没材を硬化膨張さ
せるために、30分程度にわたって、埋没材を室温にて
硬化させなければならない。従って、焼成時間は30分
程度に短縮することができるものの、埋没材を充填して
から焼成が終了するまでに、60分もの時間が必要であ
る。このために、歯科用鋳型を製造する歯科技工士等の
作業者にとって、鋳型製造のための作業時間を一層、短
縮することが要望されている。
【0016】また、鋳造リング内に充填された埋没材
は、従来の埋没材と同様に、30分程度にわたって室温
にて硬化させて硬化膨張させるようになっているため
に、埋没材を常温にて硬化膨張させる際に生じる埋没材
の鋳造面の荒れ、埋没材の変形等を防止することができ
ない。
【0017】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、埋没材を容器内に充填してワック
スパターンの埋没が完了してから、30分程度の短時間
で歯科用鋳型を製造することができる方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、硬化膨張によって生じ
ると考えられる鋳造面の面荒れ、変形等の発生を抑制で
き、製造される歯科用鋳型が寸法精度および再現性に優
れている歯科用鋳型の製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の歯科用鋳型の製
造方法は、所定形状に成型されたワックスパターンを容
器内に配置して、そのワックスパターンが埋没するよう
に、容器内に埋没材を充填する工程と、容器内に充填さ
れた埋没材が熱膨張するように加熱する熱膨張工程と、
熱膨張した埋没材が焼成するように加熱する焼成工程
と、を包含することを特徴とする。
【0019】熱膨張工程は、容器内に埋没材が充填され
た直後に実施するようにしてもよく、また、容器内に埋
没材が充填されてから、2〜4分程度が経過した後に実
施するようにしてもよい。
【0020】前記熱膨張工程における加熱温度は、通
常、70〜200℃程度であり、その加熱時間は5分以
上である。また、前記焼成工程における加熱温度は、通
常、700℃以上であり、その加熱時間は15分以上で
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0022】本発明の歯科用鋳型の製造方法では、通常
のロストワックス精密鋳造法と同様に、患者の顎の複製
模型に基づいて製造された鋳造物のワックスパターンが
使用される。
【0023】本発明の歯科用鋳型の製造方法では、ま
ず、ワックスパターンを円錐台上に支持した状態で、ワ
ックスパターンが円錐台とともに鋳造リング内に配置さ
れる。他方、粉状の埋没材組成物が、水によって、また
は専用液と水との混合液によって練和されて、適当な流
動性とされる。埋没材組成物は、リン酸塩系、石膏系の
いずれであってもよく、また、急速加熱型、急速加熱型
でない従来型のいずれであってもよい。
【0024】埋没材が所定の流動性にされると、円錐台
に支持されたワックスパターンが内部に配置されている
鋳造リング内に埋没材が充填される。埋没材は、円錐台
上に支持されたワックスパターンが、埋没材にて完全に
埋没した状態になるように、鋳造リング内に充填され
る。
【0025】鋳造リング内に埋没材が充填されて、ワッ
クスパターンが埋没した状態になると、埋没材が熱膨張
するように、70〜200℃の温度で5分以上にわたっ
て充填リングとともに埋没材が加熱される。このような
温度に埋没材が加熱されると、埋没材内に埋没されたワ
ックスパターンは軟化した状態になるともに、埋没材は
熱膨張した状態になる。
【0026】埋没材の加熱は、充填リング内に充填され
た埋没材が硬化膨張を開始する前である充填直後に実施
してもよいが、埋没材が初期硬化する2〜4分程度の時
間が経過した後に加熱するようにしてもよい。
【0027】鋳造リング内に埋没材が充填された直後
に、埋没材を加熱すると、埋没材が熱膨張するまでに、
埋没材は埋没材は初期硬化して、ワックスパターンに対
応した形状を保持されると考えられる。埋没材の充填か
ら2〜4分程度の時間が経過すると、埋没材は初期硬化
した状態になっており、ワックスパターンに対応した形
状を保持する。いずれの場合にも、埋没材は、ワックス
パターンに対応した形状を保持した状態であって、硬化
膨張が開始していない状態で加熱され、埋没材が熱膨張
を開始する時点では、ワックスパターンは軟化した状態
になる。従って、埋没材が熱膨張を開始すると、埋没材
内に埋没されたワックスパターンによって規制されるこ
となく、全体にわたって均一に熱膨張する。そして、埋
没材は、この熱膨張と同時に硬化しているために、硬化
膨張していると考えられ、その硬化膨張が熱膨張によっ
て吸収されていると思われる。
【0028】埋没材の加熱温度は、このように、埋没材
が熱膨張する際にワックスパターンが軟化するように、
適当に設定される。また、埋没材の加熱時間も、埋没材
が熱膨張するように、埋没材の組成等によって適当に設
定される。
【0029】埋没材の加熱は、温度設定および時間設定
が可能であって鋳造リングを内部に保持することがです
る専用の加熱器によって、あるいは、所定の加熱温度に
設定可能で鋳造リングを内部に保持することができるよ
うな汎用型の加熱器を使用して加熱される。
【0030】なお、リン酸塩系の埋没材の場合には、こ
のときの加熱によって、第1リン酸アンモニウムおよび
マグネシアクリンカと水との反応が促進される。
【0031】このように、70〜200℃程度の温度で
5分以上にわたって加熱されることにより、埋没材が均
一に熱膨張されると、鋳造リングから円錐台が取り外さ
れて、埋没材が焼成される。この場合の埋没材の焼成
は、すでに、埋没材が熱膨張された状態になっているた
めに、急速加熱型の埋没材と同様に、所定の焼成温度に
急速に加熱すればよく、従来の急速型でない埋没材のよ
うに、厳密に加熱温度および加熱時間を管理する必要が
ない。そして、この焼成の間に、埋没材に埋没したワッ
クスパターンが焼却される。
【0032】埋没材の焼成温度は、ワックスパターンの
焼却温度よりも若干高温とされ、通常、リン酸塩系の埋
没材では850℃程度、石膏(クリストバライト)系の
埋没材では750℃程度とされる。いずれの埋没材の場
合も、最短の加熱時間は15分程度であり、加熱温度と
関連させて、15分以上に適当に設定される。埋没材の
焼成は、従来から埋没材の焼成に使用されている通常の
電気炉(リングファーネス)等の加熱炉が使用される。
【0033】埋没材が焼成されると、埋没材内に埋没さ
れたワックスパターンが焼却されるとともに、埋没材は
強固に硬化した状態になる。これにより、内部にワック
スパターンに対応した形状の空洞(キャビティ)が形成
された歯科用鋳型が製造される。従って、歯科用鋳型
は、鋳造リングに対する埋没材の充填から焼成が終了す
るまで、30分以内の短時間で製造される。
【0034】得られた歯科用鋳型は、その内部の空洞
に、溶融金属が注入されて、注入された溶融金属を硬化
させた後に、埋没材によって構成された鋳型を破壊する
ことにより、金属床、クラウン等の歯科用鋳造品が取り
出される。
【0035】得られた歯科用鋳造品は、石膏系、リン酸
塩系のいずれの埋没材の場合にも、面荒れがほとんどな
く、しかも、適合性に優れたものである。
【0036】
【実施例】
(実施例1)粉状の高速加熱型でない従来型のリン酸塩
系埋没材(商品名「ユニベストシルキー」、株式会社松
風製)50gを、5ccの専用液と5ccの水(水温2
3℃)とによって、24℃の室温にて、通常通り、1分
間にわたって練和した。他方、患者の顎の複製模型から
得られた所定形状のワックスパターンを準備して、その
ワックスパターンを円錐台に支持した状態で、鋳造リン
グ内に配置した。そして、この鋳造リング内に練和され
た埋没材を充填した。その後、室温24℃の室内にて、
3分にわたって放置することにより、常温にて、初期硬
化させた。
【0037】3分が経過すると、埋没材が初期硬化した
状態の鋳造リングを、110℃に加熱された加熱器内に
投入して、110℃の温度で、5分間にわたって加熱し
た。その後、加熱器から鋳造リングを取り出して、埋没
材から円錐台を取り外し、750℃に加熱された状態の
リングファーネス(電気炉)に投入して、750℃の温
度で20分にわたって加熱することにより焼成した。2
0分間にわたる加熱が終了すると、鋳造リングをリング
ファーネスから取り出した。これにより、内部にワック
スパターンに対応した所定形状の空洞を有する歯科用鋳
型が得られた。本実施例では、埋没材の充填から焼成が
終了するまでに要した時間は28分と30分以内であっ
た。
【0038】得られた歯科用鋳型の空洞内に、溶融状態
の12%金−パラジウム合金を注入して硬化させた。金
−パラジウム合金が硬化した状態になると、硬化した埋
没材によって構成された鋳型を鋳造リングから取り出し
て、鋳型を破壊することにより、金−パラジウム合金の
クラウンを取り出した。
【0039】得られたクラウンは、鋳造面に面荒れがな
く良好な状態であった。また、得られたクラウンを支台
歯に装着したところ、内面の適合がよく、またマージン
も良好であった。
【0040】(比較例1)比較のために、実施例1と同
様の材料および条件で練和した埋没材を、円錐台に支持
されたワックスパターンが内部に配置された鋳造リング
内に充填して、室内(室温24℃)にて1時間にわたっ
て放置して硬化させた。その後、室温になったリングフ
ァーネスに、埋没材が充填された鋳造リングを投入し
て、毎分50℃の割合で段階的に温度を上昇させつつ加
熱し、300℃程度になった時点で、30分間にわたっ
て、その温度を保持して加熱した。30分にわたる30
0℃の加熱が終了すると、毎分50℃の割合で段階的に
温度を上昇しつつ加熱して、750℃になった時点で3
0分にわたってその温度を保持して加熱した。これによ
り、歯科用鋳型であるクラウンを得た。この比較例で
は、埋没材の充填から加熱(焼却)が終了するまでの時
間は、結局、120分以上が必要であった。
【0041】このようにして得られた歯科用鋳型を使用
して、12%金−パラジウム合金のクラウンを鋳造した
ところ、鋳造面の面荒れがひどかった。また、鋳造した
クラウンを支台歯に装着したところ、内面がきつく、し
かも、変形によって、マージンが大きくなっており、適
合が良好ではなかった。
【0042】(実施例2)高速加熱型でない従来型の粉
状のクリストバライト系の埋没材(商品名「PDRクリ
ストバライト埋没材」、株式会社ピー・ディ・アール
製)50gを、17.5ccの水(水温23℃)と、硬
化促進剤として0.025%希硫酸とによって、25℃
の室内にて、15秒間にわたって練和した。他方、円錐
台に支持されたワックスパターンが内部に配置された鋳
造リングを準備して、練和された埋没材を、鋳造リング
内に充填した。鋳造リング内に埋没材を充填した直後
に、110℃に加熱された加熱器内に投入して、110
℃の温度で、5分間にわたって加熱した。その後、加熱
器から鋳造リングを取り出して埋没材から円錐台を取り
外し、750℃に加熱された状態のリングファーネスに
投入して、その温度で、20分にわたって加熱して焼成
した。20分間にわたる加熱が終了すると、鋳造リング
をリングファーネスから取り出した。これにより、内部
にワックスパターンに対応した所定形状の空洞を有する
歯科用鋳型が得られた。本実施例では、埋没材の充填か
ら焼成が終了するまでの時間は25分と30分以内であ
った。
【0043】得られた歯科用鋳型の空洞内に、溶融状態
の12%金−パラジウム合金を注入して硬化させ、その
鋳型を破壊することにより取り出した。これにより、歯
科用鋳造品としてのクラウンが得られた。
【0044】得られたクラウンは、鋳造面に面荒れがな
く良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯に
装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良好
であり、良好な適合が得られた。
【0045】(比較例2)比較のために、実施例2にて
使用した埋没材を、実施例2と同様に、鋳造リング内に
充填して、室内(室温25℃)にて1時間にわたって放
置して硬化させた。その後、室温になったリングファー
ネスに、埋没材が充填された鋳造リングを投入して、毎
分50℃の割合で段階的に温度を上昇させつつ加熱し、
300℃程度になった時点で、30分間にわたって、そ
の温度に保持して加熱した。30分にわたる300℃の
加熱が終了すると、毎分50℃の割合で段階的に温度を
上昇させつつ加熱して、750℃になった時点で30分
にわたってその温度を保持して加熱した。従って、この
比較例では、埋没材の充填から焼成が終了するまで、1
20分以上の時間を要した。
【0046】このようにして得られた歯科用鋳型を使用
して、12%金−パラジウム合金のクラウンを鋳造した
ところ、鋳造面の面荒れは良好であった。しかし、鋳造
したクラウンを支台歯に装着したところ、内面がきつ
く、また、変形によって、マージンが大きくなる傾向に
なっていた。
【0047】(実施例3)高速加熱型でない従来型の粉
状のリン酸塩系の埋没材(商品名「セラベストG」、株
式会社ジーシー製)100gを、12ccの専用液およ
び12ccの水によって練和して、ワックスパターンが
内部に収容された鋳造リング内に充填した。そして、埋
没剤の充填が終了した直後に、100℃に加熱された加
熱器内に投入して、5分間にわたって加熱した。その
後、加熱器から鋳造リングを取り出して埋没材から円錐
台を取り外し、850℃に加熱された状態のリングファ
ーネスに投入して、15分にわたって加熱することによ
り焼成した。本実施例では、埋没材の充填から焼成が終
了するまでの時間は20分と30分以内であった。
【0048】得られた歯科用鋳型の空洞内に、白色陶材
焼き付け用金合金(商品名「ハラボンドII」、パナヘラ
ウスデンタル株式会社販売)を溶融状態で注入して硬化
させ、歯科用鋳造品としてのクラウンを得た。
【0049】得られたクラウンは、鋳造面に面荒れがな
く良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯に
装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良好
であり、良好な適合が得られた。
【0050】(実施例4)実施例3において、鋳造リン
グ内に充填された埋没材の加熱温度を、125℃とし
た。それ以外は、実施例3と同様の条件で歯科用鋳型を
製造し、実施例3と同様に、その鋳型を使用してクラウ
ンを製造した。得られたクラウンは、鋳造面に面荒れが
なく良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯
に装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良
好であり、良好な適合が得られた。
【0051】(実施例5)実施例3において、鋳造リン
グ内に充填された埋没材の加熱温度を、160℃とし
た。それ以外は、実施例3と同様の条件で歯科用鋳型を
製造し、実施例3と同様に、その鋳型を使用してクラウ
ンを製造した。得られたクラウンは、鋳造面に面荒れが
なく良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯
に装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良
好であり、良好な適合が得られた。
【0052】(実施例6)実施例3において、鋳造リン
グ内に充填された埋没材の加熱温度を、180℃とし
た。それ以外は、実施例3と同様の条件で歯科用鋳型を
製造し、実施例3と同様に、その鋳型を使用してクラウ
ンを製造した。得られたクラウンは、鋳造面に面荒れが
なく良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯
に装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良
好であり、良好な適合が得られた。
【0053】(実施例7)実施例3において、鋳造リン
グ内に充填された埋没材の加熱温度を、125℃とし、
5分間にわたって加熱した後に、850℃の温度で20
分間にわたって加熱して焼成した。それ以外は、実施例
3と同様の条件で歯科用鋳型を製造し、実施例3と同様
に、その鋳型を使用してクラウンを製造した。得られた
クラウンは、鋳造面に面荒れがなく良好な状態であっ
た。また、そのクラウンを支台歯に装着したところ、内
面およびマージンのいずれもが良好であり、良好な適合
が得られた。
【0054】(実施例8)実施例7において、鋳造リン
グ内に充填された埋没材を焼成する際の加熱温度を80
0℃、加熱時間を25分とした。それ以外は、実施例7
と同様の条件で歯科用鋳型を製造し、実施例7と同様
に、その鋳型を使用してクラウンを製造した。得られた
クラウンは、鋳造面に面荒れがなく良好な状態であっ
た。また、そのクラウンを支台歯に装着したところ、内
面およびマージンのいずれもが良好であり、良好な適合
が得られた。
【0055】(実施例9)急速加熱型の粉状のリン酸塩
系の埋没材(商品名「セラベストクイック」、株式会社
ジーシー製)100gを、11ccの専用液および11
ccの水によって練和して、ワックスパターンが内部に
収容された鋳造リング内に充填した。そして、埋没剤の
充填が終了した直後に、110℃に加熱された加熱器内
に投入して、7分間にわたって加熱した。その後、加熱
器から鋳造リングを取り出して埋没材から円錐台を取り
外し、750℃に加熱された状態のリングファーネスに
投入して、20分にわたって加熱して焼成した。本実施
例では、埋没材の充填から焼成が終了するまでの時間は
27分と30分以内であった。
【0056】得られた歯科用鋳型の空洞内に、12%パ
ラジウム合金を溶融状態で注入して硬化させ、歯科用鋳
造品としてのクラウンを得た。
【0057】得られたクラウンは、鋳造面に面荒れがな
く良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯に
装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良好
であり、良好な適合が得られた。
【0058】(実施例10)急速加熱型でない従来型の
粉状のリン酸塩系の埋没材(商品名「ラピスモールド−
G」、トーワ技研株式会社製、)100gを、8ccの
専用液と15ccの水によって練和して、ワックスパタ
ーンが内部に収容された鋳造リング内に充填した。そし
て、埋没剤の充填が終了してから3分間が経過した後
に、110℃に加熱された加熱器内に投入して、5分間
にわたって加熱した。その後、加熱器から鋳造リングを
取り出して埋没材から円錐台を取り外し、850℃に加
熱された状態のリングファーネスに投入して、20分に
わたって加熱して焼成した。本実施例では、埋没材の充
填から焼成が終了するまでの時間は25分と30分以内
であった。
【0059】得られた歯科用鋳型の空洞内に、金合金
(商品名「ウノレックス」、ハーマンズ株式会社販売)
を溶融状態で注入して硬化させ、歯科用鋳造品としての
クラウンを得た。
【0060】得られたクラウンは、鋳造面に面荒れがな
く良好な状態であった。また、そのクラウンを支台歯に
装着したところ、内面およびマージンのいずれもが良好
であり、良好な適合が得られた。
【0061】
【発明の効果】本発明の歯科用鋳型の製造方法は、この
ように、ワックスパターンが配置された容器内に埋没材
を充填した後に、埋没材が熱膨張するように一旦加熱
し、その後に、埋没材を焼成させるように構成されてい
るために、容器内に充填された埋没材を硬化膨張させる
ために必要な時間が不要になり、しかも、硬化膨張によ
って生じる鋳造面の面荒れ、変形等も防止される。さら
に、焼成される埋没材が、すでに加熱膨張された状態に
なっているために、焼成のための加熱温度および加熱時
間を厳密に管理する必要がなく、急速に加熱することが
できる。その結果、30分以内の短時間で歯科用鋳造品
を得ることができる。従って、本発明の製造方法によっ
て製造された歯科用鋳型は、鋳造面の面荒れがほとんど
ない適合性に優れた歯科用鋳造品を製造することができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に成型されたワックスパターン
    を容器内に配置して、そのワックスパターンが埋没する
    ように、容器内に埋没材を充填する工程と、 容器内に充填された埋没材が熱膨張するように加熱する
    熱膨張工程と、 熱膨張した埋没材が焼成するように加熱する焼成工程
    と、 を包含することを特徴とする歯科用鋳型の製造方法。
  2. 【請求項2】 容器内に埋没材が充填された直後に熱膨
    張工程が実施される請求項1に記載の歯科用鋳型の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 容器内に埋没材が充填されてから、2〜
    4分程度が経過した後に熱膨張工程が実施される請求項
    1に記載の歯科用鋳型の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱膨張工程における加熱温度は70
    〜200℃程度であり、その加熱時間は5分以上である
    請求項1に記載の歯科用鋳型の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記焼成工程における加熱温度は700
    ℃以上であり、その加熱時間は15分以上である請求項
    1に記載の歯科用鋳型の製造方法。
JP15708996A 1996-06-18 1996-06-18 歯科用鋳型の製造方法 Pending JPH10205A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8866278B1 (en) 2011-10-10 2014-10-21 Amkor Technology, Inc. Semiconductor device with increased I/O configuration

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