JPH10214973A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

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JPH10214973A
JPH10214973A JP9029552A JP2955297A JPH10214973A JP H10214973 A JPH10214973 A JP H10214973A JP 9029552 A JP9029552 A JP 9029552A JP 2955297 A JP2955297 A JP 2955297A JP H10214973 A JPH10214973 A JP H10214973A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルを利用した結晶性珪素膜を作製にお
いて、結晶化後にニッケル元素の除去を行う。 【解決手段】 ニッケルを利用することにより、基板に
平行な方向へと結晶成長させた結晶性珪素膜上にマスク
106を設け、P(リン)のドーピングを107と10
9の領域に対して行う。その後、ハロゲン元素を含有し
た雰囲気中での加熱処理を行う。この際、ニッケル元素
は108の領域から107と109の領域に移動する。
そしてニッケル元素が除去された108の領域を利用し
て薄膜トランジスタを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
ガラス等の基板上に形成された珪素膜を用いた半導体装
置の作製方法に関する。例えば、ガラス基板上に薄膜ト
ランジスタを作製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりガラス基板や石英基板上に薄膜
トランジスタを作製する技術が知られている。
【0003】薄膜トランジスタとしては、非晶質珪素膜
を用いたものが主流であるが、最近は結晶性を有した珪
素膜を用いたものも作製されている。
【0004】結晶性を有する珪素膜を用いた薄膜トラン
ジスタは、高い性能を得ることができる特徴がある。
【0005】しかし、大面積に均一に高い結晶性を有す
る珪素膜を形成することは困難であるのも事実である。
【0006】また、基板として安価なガラス基板を利用
することを考えた場合、ガラス基板が耐えるプロセス温
度以下で結晶性珪素膜を得る技術が必要とされる。この
ことは、コスト的に重要な技術課題である。
【0007】上記のガラス基板が耐えるプロセス温度の
一つとして、レーザーアニールプロセスを挙げることが
できる。レーザーアニールプロセスは、基板に対する熱
衝撃がほとんどないという優位性がある。
【0008】しかし、 (1)大面積に渡って均一なレーザーアニールを行うこ
とは困難である。 (2)レーザー光の発振強度が不安定である。 という問題がある。
【0009】このような問題を解決する手段として、特
開平07−321339号公報に記載された技術が公知
である。
【0010】この技術は、ニッケル等の珪素の結晶化を
助長する金属元素を非晶質珪素膜に導入することによ
り、ガラス基板が耐えるような温度での加熱処理により
結晶性珪素膜を得る技術である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平07−32
1339号公報に記載された技術を利用すると、これま
で得られなかったような高品質良好の結晶性珪素膜(単
に結晶性が良好であるという意味ではなく、良好な特性
を有するTFTが得られるという意味)を大面積に渡り
得ることができる。
【0012】しかし他方において、残留する金属元素が
原因と見られる特性のバラツキや不安定性といった問題
がある。
【0013】本明細書で開示する発明はこの問題を解決
する手段を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示する発明
の一つは、絶縁表面を有する基板上に形成された非晶質
珪素膜に珪素の結晶化を助長する金属元素を選択的に導
入する工程と、加熱処理を行い前記金属元素が選択的に
導入された領域から基板に平行な方向に結晶成長を行わ
せ、結晶性珪素膜を得る工程と、前記結晶性珪素膜の一
部をマスクし、他部に不純物元素のイオンを加速注入す
る工程と、酸素を含有した雰囲気中で加熱処理し前記マ
スクされた結晶性珪素膜中に存在する珪素の結晶化を助
長する金属元素を他部に移動させる工程と、前記マスク
された領域を利用して半導体装置の活性層を形成する工
程と、を有することを特徴とする。
【0015】絶縁表面を有する基板上に形成された非晶
質珪素膜に珪素の結晶化を助長する金属元素を選択的に
導入する工程と、加熱処理を行い前記金属元素が選択的
に導入された領域から基板に平行な方向に結晶成長を行
わせ、結晶性珪素膜を得る工程と、前記結晶性珪素膜に
対してレーザー光の照射を行う工程と、前記結晶性珪素
膜の一部をマスクし、他部に不純物元素のイオンを加速
注入する工程と、酸素を含有した雰囲気中で加熱処理し
前記結晶性珪素膜中に存在する珪素の結晶化を助長する
金属元素を不純物元素の加速注入された領域に移動させ
る工程と、前記マスクされた領域を利用して半導体装置
の活性層を形成する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0016】絶縁表面を有する基板上に形成された非晶
質珪素膜に珪素の結晶化を助長する金属元素を選択的に
導入する工程と、加熱処理を行い前記金属元素が選択的
に導入された領域から基板に平行な方向に結晶成長を行
わせ、結晶性珪素膜を得る工程と、前記結晶性珪素膜の
一部をマスクし、他部に不純物元素のイオンを加速注入
する工程と、酸素を含有した雰囲気中で加熱処理し前記
マスクされた領域から前記不純物元素のドーピングが行
われた領域に向かって前記金属元素を移動させる工程
と、前記マスクされた領域を利用して半導体装置の活性
層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0017】以上の構成において、珪素の結晶化を助長
する金属元素として、Ni(ニッケル)を利用すること
が好ましい。
【0018】また、珪素の結晶化を助長する金属元素と
して、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、I
r、Pt、Cu、Auから選ばれた一種または複数種類
の元素を利用することができる。
【0019】さらにまた、加速注入される不純物元素と
してP(リン)を利用することが好ましい。P以外に
は、Pと同じ族のN、As、Sb、Biから選ばれた材
料を用いることができる。
【0020】また、マスクされる領域は、金属元素が選
択的に導入された領域を避けて選ぶことが重要となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1(A)に示すように、珪素の
結晶化を助長する金属元素であるニッケルを選択的に導
入し、しかる後に加熱処理を施すことにより、(B)の
17に示すように基板101に平行な方向に結晶成長を
行わせる。
【0022】そして、得られた結晶性珪素膜105の一
部をレジストマスク106でマスクし、マスクされなか
った領域にP(リン)イオンを加速注入する。
【0023】この結果、107と109の領域にPイオ
ンがドーピングされる。また、これらの領域はこの際、
イオンの衝撃により損傷し、非晶質化する。P元素はS
i元素よりも原子半径が小さいので、Si原子間に容易
に入り込み、効果的に欠陥を形成することができる。こ
の欠陥が後にニッケル元素を積極的に移動させる要因と
なる。
【0024】そして図2(A)に示すように酸素と塩素
を含有した雰囲気中で加熱処理を行うことにより、マス
クされていた108の領域からPが加速注入された10
7、109の領域へとニッケル元素を移動させることが
できる。
【0025】またこの際、107と109の領域の表面
に酸化膜が形成され、その中にハロゲン元素の作用によ
りニッケル元素がゲッタリングされる。
【0026】そして、107と109の領域を除去す
る。こうして108の領域からニッケル元素を除去す
る。そして、この領域を利用して薄膜トランジスタの活
性層を形成する。
【0027】こうすることで、ニッケル元素の影響を排
除して薄膜トランジスタを作製することができる。
【0028】
【実施例】
〔実施例1〕図1及び図2に本実施例の作製工程の概略
を示す。
【0029】まず図1(A)に示すように、ガラス基板
101上に下地膜として、酸化珪素膜102をプラズマ
CVD法により3000Åの厚さに成膜する。
【0030】次に減圧熱CVD法(またはプラズマCV
D法)により、非晶質珪素膜103を400Åの厚さに
成膜する。
【0031】非晶質珪素膜を成膜したら、その表面に図
示しない極薄い酸化膜を形成する。ここでは、酸素雰囲
気中においてUV光を照射することにより極薄い酸化膜
を成膜する。この酸化膜は、後に塗布される溶液の濡れ
性を向上させる機能を有している。
【0032】次に酸化珪素膜でなるマスク15を形成す
る。このマスクは、厚さが1000Åの酸化珪素膜をプ
ラズマCVD法で成膜し、それをパターニングすること
によって得る。
【0033】このマスク15には、16で示されるスリ
ット状の開口が形成されている。非晶質珪素膜103
は、このスリット16の領域で露呈している。
【0034】次にニッケルを10ppm(重量換算)含
有したニッケル酢酸塩溶液を塗布する。そしてスピンコ
ーターにより、余分な溶液を吹き飛ばして除去する。
【0035】この結果、104で示されるようにニッケ
ル元素が接して保持された状態が得られる。ここで、ニ
ッケル元素は、開口16の領域のみにおいて、非晶質珪
素膜103の表面に接して保持された状態となる。(図
1(A))
【0036】図1(A)に示す状態を得たら、600
℃、6時間の加熱処理を行う。この工程において、17
で示されるように、選択的にニッケル元素が導入された
領域(開口16の領域)かた結晶成長が基板101に平
行な方向に進行する。こうして結晶性珪素膜105を得
る。(図1(B))
【0037】この加熱処理は、550℃〜700℃、好
ましくは600℃〜650℃の温度で行うことができ
る。なお、加熱温度の上限はガラス基板の歪点より低く
することが必要である。
【0038】次に図1(C)に示すように得られた結晶
性珪素膜に対してレーザー光の照射を行う。ここでは、
KrFエキシマレーザー(波長248nm)を用いる。
【0039】エキシマレーザーは、パルス発振型のレー
ザーであり、このレーザー光が照射されることにより、
被照射領域が瞬間的に溶融固化することが繰り返され
る。
【0040】エキシマレーザー光を照射することによ
り、一種の非平衡状態が形成される。具体的には、表面
にリッジと呼ばれる凸部が形成されたり、ニッケル元素
が部分的に偏析したりする。
【0041】このような非平衡な状態においては、外部
からなんらかのエネルギーが与えられた場合にニッケル
元素が動き易くなっている。
【0042】レーザー光の照射が終了したら、図1
(D)に示すように酸化珪素膜でなるマスク106を形
成する。
【0043】このマスク106によって覆われる領域
は、先のニッケル元素が選択的に導入された領域を避け
て設けることが重要となる。
【0044】これは、後にマスク106で覆われなかっ
た領域が除去されるのであるが、この際にニッケル元素
が導入され、結晶成長の始点となった領域(ニッケル元
素が比較的高濃度に含まれる)も同時に除去することが
好ましいからである。
【0045】次にP(リン)元素のドーピングをプラズ
マドーピング法(またはイオン注入法)でもって行う。
【0046】このドーピングは、最終的に膜中に残留す
るニッケル元素の濃度に比較してP元素の濃度が1桁以
上高くなるように条件を設定する。
【0047】本発明者らの計測によれば、図1(C)の
工程が終了した時点での珪素膜中に残留するニッケル元
素濃度の最高値は1×1019原子個cm-3程度である。
【0048】従って、この場合は、P元素のドーピング
をPが膜中に最低でも1×1020原子個cm-3程度以上
残留するようにドーピング条件を設定する。
【0049】このPイオンのドーピングは図1(E)の
107と109の領域に対して行われる。このドーピン
グの結果、107と109の領域はPを高濃度に含有す
ることになる。また、これらの領域は注入されるイオン
の衝撃によって非晶質化される。
【0050】また、108で示される領域は、酸化珪素
膜でなるマスク106が存在する関係でP元素はドーピ
ングされない。またこの状態において、108の領域は
結晶性を維持している。
【0051】P元素のドーピング終了後、試料を加熱処
理する。ここでは、窒素(分圧比88%)と酸素(分圧
比10%)と塩化水素(分圧比2%)の混合ガス雰囲気
とした加熱炉に試料を配置し、400℃、30分の加熱
処理を行う。
【0052】この工程において、P(リン)の作用によ
り領域108中のニッケル元素が107と108の領域
に移動する。(図2(A))
【0053】このニッケル元素の移動は、先にレーザー
光の照射により、ニッケル元素が移動し易くなっている
こと、さらに107と109の領域が非晶質化されてい
ることにより助長される。
【0054】特に107と109の領域が非晶質化さ
れ、欠陥や歪が多く形成されていることが、ニッケル元
素のそれらの領域への移動に大きな役割を果たす。
【0055】この工程において、107と109の領域
は、局所的にエッチングが過度に進行し、穴だらけな状
態となる。(この領域はとても素子形成に利用できな
い)
【0056】なお、レーザー光の照射を行わない場合、
この加熱温度を600℃以上に高める必要がある。これ
は、ニッケル元素がそれ程動き易くないからである。
【0057】加熱処理が終了したら、酸化珪素膜でなる
マスク106を除去する。そして図2(B)に示すよう
にレジストマスク110を形成する。このレジストマス
クは、マスク106で覆われていた領域より狭い面積を
覆うように多少のゆとりを設けたものとする。
【0058】このレジストマスク110を利用して、珪
素膜のパターニングを行う。この結果、ニッケル元素が
偏析した領域が除去される。(以上の工程をラテラルゲ
ッタリングと称する)
【0059】こうして、111で示される結晶性珪素膜
のパターンが得られる。このパターンは、後に薄膜トラ
ンジスタの活性層となる。(図2(C))
【0060】この結晶性珪素膜は、膜中のニッケル元素
が外部に除去されたものとなっている。
【0061】111で示されるパターンを得たら、レジ
ストマスク110を除去する。そして珪素膜パターン1
11を覆って、100と11で示される膜が積層された
ゲイト絶縁膜を設ける。
【0062】ここでは、まずプラズマCVD法により、
1000Åの酸化珪素膜11を成膜し、さらに熱酸化法
により、50Å程度の酸化膜100を形成し、ゲイト絶
縁膜とする。
【0063】この場合、CVD法で成膜した酸化珪素膜
11の内側に後から成膜する熱酸化膜100が成膜され
る。(図2(D))
【0064】ゲイト絶縁膜を成膜したら、アルミニウム
を主成分とするゲイト電極113を形成する。このゲイ
ト電極12には、そのパターンを形成後に陽極酸化法に
より、陽極酸化膜10を成膜する。この陽極酸化膜は、
耐熱性の低いアルミニウム膜の表面を電気的及び機械的
に保護する機能を有している。
【0065】次にソース及びドレイン領域を形成するた
めに不純物のドーピングを行う。ここでは、Nチャネル
型の薄膜トランジスタを作製するためにP(リン)イオ
ンをプラズマドーピング法でもってドーピングする。
【0066】この工程において、112と114の領域
にP元素がドーピングされる。そして、112がソース
領域、114がドレイン領域となる。また、113の領
域がチャネル領域となる。
【0067】また、ドーピングの終了後にレーザー光の
照射を行い、ドーピング時に生じた損傷のアニールとド
ーピングされたドーパントの活性化とを行う。
【0068】次に図2(E)に示すように、層間絶縁膜
として窒化珪素膜115を2000Åの厚さにプラズマ
CVD法でもって成膜する。
【0069】さらにポリイミド樹脂膜116をスピンコ
ート法でもって成膜する。層間絶縁膜に樹脂膜を利用す
ると、その表面を平坦化できる有意性がある。
【0070】樹脂膜の材料としては、ポリアミド、ポリ
イミドアミド、エポキシ、アクリル等の材料を利用する
ことができる。
【0071】さらにコンタクトホールの形成を行い、ソ
ース電極117とドレイン電極118の形成を行う。こ
うして薄膜トランジスタが完成する。(図2(E))
【0072】〔実施例2〕本実施例では、図2(A)に
示すニッケルのゲッタリング工程において、ハロゲン元
素を含有した雰囲気中での加熱処理の代わりに、弗酸と
過水とを混合した溶液で処理を行う。この際、ニッケ
ル、ニッケルシリサイドが選択的にエッチングされる。
【0073】〔実施例3〕本実施例は、実施例1に示す
構成において、TFTのしきい値を制御する方法に関す
る。
【0074】ここでは、図1(A)に示す非晶質珪素膜
103の成膜時に微量のB(ボロン)をドーピングす
る。このドーピングを行うには、成膜時にB26 を成
膜ガス中に微量に混合させる。
【0075】このようなことをするのは、チャネル領域
を弱いP型とすることにより、TFTのしきい値を制御
するためである。
【0076】ドーピングの方法としては、非晶質珪素膜
の成膜後にプラズマドーピング法またはイオン注入法に
より、B(ボロン)をドーピングするのでもよい。
【0077】なお、Pチャネル型のTFTを作製するの
であれば、P(リン)のドーピングを行えばよい。
【0078】〔実施例4〕本実施例では、実施例1に示
す構成において、ゲイト電極として、珪素材料を用い
る。
【0079】〔実施例5〕本実施例は、実施例1に示す
工程において、珪素の結晶化を助長する金属元素の導入
方法として、イオン注入法を用いる場合の例である。即
ち、ニッケルイオンを電界により加速し、非晶質珪素膜
に打ち込む方法により、非晶質珪素膜中にニッケル元素
を導入する場合の例である。
【0080】イオン注入法を用いた場合には、ニッケル
元素の導入量を精密に制御することができる優位性があ
る。
【0081】また、ニッケル元素の導入にイオン注入法
を用いた場合、マスク15をレジストで構成することが
できる。
【0082】この場合、結晶化のための加熱処理は、レ
ジストを除去した状態で行うことになる。
【0083】〔実施例6〕本実施例は、本明細書に開示
する金属元素の除去方法を利用して相補型に構成された
薄膜トランジスタ回路を作製する工程を示す。
【0084】まず図3(A)に示すようにガラス基板2
01上に酸化珪素膜でなる下地膜202を成膜する。次
に非晶質珪素膜202を成膜する。
【0085】次に酸化珪素膜でなるマスク200を形成
する。このマスクには、図面奥行き方向と手前方向に長
手状を有する細長い開口20が形成されている。
【0086】そして、酢酸ニッケル塩溶液を用いてニッ
ケル元素が204で示されるように非晶質珪素膜の表面
全体に接して保持された状態を得る。この状態におい
て、ニッケル元素は開口部20において非晶質珪素膜2
03に接した状態となる。(図3(A))
【0087】次に加熱処理を施し、非晶質珪素膜203
を結晶化させる。この際、矢印21で示されるような結
晶成長が進行する。(図3(B))
【0088】さらに図3(C)に示すようにレーザー光
の照射を行う。
【0089】次に酸化珪素膜でなるマスク206と20
7を形成する。(図3(D))
【0090】次に図3(E)に示すようにP(リン)イ
オンのヘビードーピングを行う。
【0091】この工程において、208、210、21
2の領域にPイオンが加速注入される。また、209、
211の領域には、Pイオンは加速注入されない。
【0092】次に図4(A)に示すようにHClと酸素
と窒素との混合雰囲気中での加熱処理を行い、ニッケル
元素のゲッタリングを行う。
【0093】その後、酸化珪素膜でなるマスク206、
207を除去する。そして、図4(B)に示すようにレ
ジストマスク213、214を形成する。
【0094】次にレジストマスク213、214を利用
して、珪素膜をパターニングする。こうして、215、
216で示される結晶性珪素膜でなるパターンを得る。
このパターンの一方がPチャネル型のTFTの活性層に
なる。また、他方はNチャネル型のTFTの活性層にな
る。(図4(C))
【0095】次に熱酸化膜218とプラズマCVD法に
よる酸化珪素膜219とでなるゲイト絶縁膜を形成す
る。
【0096】さらにアルミニウムでなるゲイト電極21
1、223を形成し、その表面に陽極酸化膜220、2
22を成膜する。
【0097】次に図示しないレジストマスクを利用し
て、選択的にP及びBのドーピングを行うことにより、
Pチャネル型の薄膜トランジスタのソース領域224、
ドレイン領域226を形成する。また、Nチャネル型の
薄膜トランジスタのソース領域229、ドレイン領域2
27を形成する。(図4(D))
【0098】そして、レーザー光の照射を行い、ソース
及びドレイン領域の活性化を行う。
【0099】次に層間絶縁膜として、窒化珪素膜230
を成膜し、さらにポリイミド樹脂膜231を成膜する。
そしてコンタクトホールを形成し、Pチャネル型TFT
のソース電極232、Nチャネル型TFTのソース電極
234、両TFTに共通のドレイン電極233を形成す
る。
【0100】こうして図4(E)に示すようにPチャネ
ル型のTFTとNチャネル型のTFTとを相補型に構成
したものが得られる。
【0101】〔実施例7〕本実施例では、逆スタガー型
の薄膜トランジスタの作製工程を示す。まず図5(A)
に示すように、ガラス基板401上に下地膜として酸化
珪素膜402を成膜する。
【0102】そして、金属シリサイドでなるゲイト電極
403を形成する。さらにゲイト絶縁膜404を成膜す
る。
【0103】そして非晶質珪素膜405を成膜する。次
に酸化珪素膜でなるマスク400を形成する。このマス
クには、開口40が設けられている。
【0104】次に酢酸ニッケル塩溶液を用いてニッケル
元素が406で示されるように表面に接して保持された
状態を得る。(図5(A))
【0105】次に加熱により非晶質珪素膜405を結晶
化させる。この際、矢印41で示される方向へと結晶成
長が進行する。
【0106】こうして、結晶性珪素膜407を得る。
(図5(B))
【0107】次にレーザー光の照射を行う。(図5
(C))
【0108】次に酸化珪素膜でなるマスク408を形成
する。(図5(D))
【0109】次にP(リン)元素のヘビードーピングを
行う。この工程において、409と411の領域にP元
素のヘビードーピングが行われる。また、410の領域
にはドーピングは行われない。(図5(E))
【0110】次にHClと酸素と窒素との混合雰囲気中
での加熱処理を施し、図6(A)に示すようにニッケル
元素をゲッタリングする。
【0111】その後、酸化珪素膜でなるマスク408を
除去し、新たにレジストマスク408を形成する。(図
6(B))
【0112】そしてレジストマスク412を用いて、珪
素膜をパターニングする。こうして、413で示される
珪素膜のパターンを残存させる。(図6(C))
【0113】次にゲイト電極414を設け、さらにこの
ゲイト電極をマスクとして一導電型を付与する不純物の
ドーピングを行う。こうして、ソース領域415とドレ
イン領域417とを形成する。(図6(D))
【0114】そして、レーザー光の照射を行い、ソース
及びドレイン領域の活性化を行う。
【0115】次に層間絶縁膜として、窒化珪素膜418
とポリイミド樹脂膜419とを成膜する。
【0116】さらにコンタクトホールの形成を行い、ソ
ース電極420とドレイン電極421とを形成する。こ
うして図6(E)に示すように逆スタガー型の薄膜トラ
ンジスタを完成させる。
【0117】〔実施例8〕本実施例では、本明細書で開
示する発明を利用した装置の概略を示す。図7に各装置
の概要を示す。
【0118】図7(A)に示すのは、携帯型の情報処理
端末であり、電話回線を利用した通信機能を有してい
る。
【0119】この電子装置は、薄膜トランジスタを利用
した集積化回路2006を本体2001の内部に備えて
いる。そして、アクティブマトリクス型の液晶ディスプ
レイ2005、画像を取り込むカメラ部2002、さら
に操作スイッチ2004を備えている。
【0120】図7(B)に示すのは、ヘッドマウントデ
ィスプレイと呼ばれる電子装置である。この装置は、バ
ンド2103によって頭に本体21201を装着して、
疑似的に目の前に画像を表示する機能を有している。画
像は、左右の目に対応した液晶表示装置2102によっ
て作成される。
【0121】このような電子装置は、小型軽量なものと
するために薄膜トランジスタを利用した回路が利用され
る。
【0122】図7(C)に示すのは、人工衛星からの信
号を基に地図情報や各種情報を表示する機能を有してい
る。アンテナ2204で捉えた衛星からの情報は、本体
2201内部に備えた電子回路で処理され、液晶表示装
置2202に必要な情報が表示される。
【0123】装置の操作は、操作スイッチ2203によ
って行われる。このような装置においても全体の構成を
小型化するために薄膜トランジスタを利用した回路が利
用される。
【0124】図7(D)に示すのは、携帯電話である。
この電子装置は、本体2301にアンテナ2306、音
声出力部2302、液晶表示装置2304、操作スイッ
チ2305、音声入力部2303を備えている。
【0125】図7(E)に示す電子装置は、ビデオカメ
ラと称される携帯型の撮像装置である。この電子装置
は、本体2401に開閉部材に取り付けられた液晶ディ
スプレイ2402、開閉部材に取り付けられた操作スイ
ッチ2404を備えている。
【0126】さらにまた、本体2401には、画像の受
像部2406、集積化回路2407、音声入力部240
3、操作スイッチ2404、バッテリー2405が備え
られている。
【0127】図7(F)に示す電子装置は、投射型の液
晶表示装置である。この装置は、本体2501に光源2
502、液晶表示装置2503、光学系2504備え、
スクリンー2505に画像を投影する機能を有してい
る。
【0128】また、以上示した電子装置における液晶表
示装置としては、透過型または反射型のいずれでも利用
することができる。表示特性の面では透過型が有利であ
り、低消費電力や小型軽量化を追求する場合には、反射
型が有利である。
【0129】また、表示装置として、アクティブマトリ
クス型のELディスプレイやプラズマディスプレイ等の
フラットパネルディスプレイを利用することができる。
【0130】〔実施例9〕本実施例は、図1及び図2に
示す実施例1の作製工程を変形した場合を示す。図8に
本実施例の作製工程を示す。
【0131】まず図1に示す工程に従って、ガラス基板
101上に下地膜102、結晶性珪素膜105を成膜す
る。そして、レジストマスク801を利用して酸化珪素
膜(または窒化珪素膜)でなるマスク802を形成す
る。(図8(A))
【0132】次に107、109の領域に対してP(リ
ン)のヘビードーピングを行う。(図8(B))
【0133】次に等方性のアッシングを行い、レジスト
マスク801を等方的に後退させ、803で示すような
状態とする。(図8(C))
【0134】そしてこの後退させたレジストマスク80
3を利用して酸化珪素膜でなるマスク802を再度パタ
ーニングし、803で示される酸化珪素膜でなるパター
ンを形成する。そしてレジストマスク803を除去す
る。(図8(D))
【0135】そして図8(D)の状態において、加熱処
理を行い、ニッケル元素を108の領域から107、1
09の領域に移動させる。
【0136】そして、マスク804を利用して108で
示される珪素膜の領域をパターニングし後に薄膜トラン
ジスタの活性層となる領域805を形成する。後は、実
施例1や他の実施例に記載された工程に従って薄膜トラ
ンジスタを作製する。
【0137】本実施例に示す構成を採用した場合、Pイ
オンを注入するためのマスクを利用して自己整合的に8
05で示される珪素膜のパターンを形成することができ
る。
【0138】〔実施例10〕本実施例は、実施例1に示
す作製工程を改良した構成に関する。図9に本実施例の
作製工程を示す。
【0139】まず、実施例1に示す作製工程に従って、
ガラス基板101上に下地膜102を成膜する。さらに
結晶性珪素膜105を成膜する。
【0140】次に酸化珪素膜(または窒化珪素膜)でな
るマスク901をレジストマスク902を利用して形成
する。(図9(A))
【0141】次にP(リン)イオンのヘビードーピング
を行う。この工程で107と109の領域にPのヘビー
ドーピングが行われる。(図9(B))
【0142】この後、レジストマスク902を除去す
る。そして、図9(C)に示すように、加熱処理を行う
ことにより、ニッケル元素を108の領域から107、
109の領域に移動させる。
【0143】次に酸化珪素膜でなるマスク901を利用
して珪素膜の108の領域をパターニングし、902で
示される領域を得る。
【0144】次に酸化珪素膜でなるマスク901を利用
して、等方性のエッチングを行うことによって、珪素膜
のパターン902のパターンの側面をエッチングし、9
03で示すパターンを得る。(図9(D))
【0145】次にマスク901を除去し、903で示す
珪素膜のパターンを利用して薄膜トランジスタの活性層
を形成する。
【0146】本実施例に示す構成を採用した場合、マス
ク901を2回利用することができ、自己整合的に活性
層パターン903を得ることができる。
【0147】また、図9(E)に示す珪素膜のパターニ
ングの際にニッケル元素を高濃度に含んだ107や10
9の領域が存在しない状態とできることは重要である。
【0148】エッチングを行う際、飛散してニッケル元
素が最終的に活性層となる領域に入り込むことが懸念さ
れる。例えば、図8(E)に示すようなパターン805
を形成する際のエッチング工程では、エッチング除去さ
れる107や109の領域の飛散物からニッケル元素が
805の領域に入り込むことが懸念される。
【0149】しかし、図9(E)に示す工程において
は、ニッケル元素を高濃度に含む107や109の領域
が存在していないので、上記の懸念を排除することがで
きる。
【0150】〔実施例11〕本実施例では、実施例1に
示す作製工程を改良した例を示す。まず図10(A)に
示すようにガラス基板101上に下地膜102を成膜
し、さらに結晶性珪素膜105を形成する。
【0151】次にレジストマスク1001を利用して酸
化珪素膜1003と窒化珪素膜1002との積層膜でな
るマスクを形成する。(図10(A))
【0152】次にP元素のヘビードーピングを行う。
(図10(B))
【0153】次に加熱処理を行い、108の領域から1
07及び109の領域にニッケル元素を移動させる。
(図10(C))
【0154】次に窒化珪素膜のマスク1002を利用し
て、酸化珪素膜のマスク1004を等方性のエッチング
によりエッチングする。この結果、側面がエッチングさ
れた酸化珪素膜でなるマスク1004が得られる。(図
10(D))
【0155】次に窒化珪素膜のマスク1002を除去
し、(D)の工程で得られた酸化珪素膜でなるマスク1
004を用いて、珪素膜のパターン1005を得る。
【0156】この工程の場合も自己整合的に1005で
示す珪素膜のパターンを得ることができる。
【0157】また、図10に示す工程において、以下の
ような工程を実施してもよい。
【0158】図10(C)に示す工程を終了したら、露
呈した珪素膜の領域、即ち107と109の領域を除去
する。そして、(D)及び(E)に示す工程を実施す
る。
【0159】このようにすると、1005で示す珪素膜
のパターンを形成する際に、107や109の領域に高
濃度に含まれているニッケル元素の影響を排除すること
ができる。
【0160】
【発明の効果】本明細書に開示する発明を利用すること
により、珪素の結晶化を助長する金属元素を利用した結
晶化方法を利用して薄膜トランジスタを作製しても、活
性層中に残留する金属元素の濃度を低減させることがで
る。そして、特性のバラツキや不安定性といった問題を
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図2】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図3】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図4】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図5】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図6】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図7】 発明を利用した装置の構成を示す図。
【符号の説明】
101 ガラス基板 102 下地膜(酸化珪素膜) 103 非晶質珪素膜 104 表面に接して保持されたニッケル元素 105 結晶性珪素膜 106 酸化珪素膜でなるマスク 107 P(リン)元素がドーピングされた領域 108 P(リン)元素がドーピングされなかった
領域 109 P(リン)元素がドーピングされた領域 110 レジストマスク 111 活性層となる酸化珪素膜のパターン 11 CVD法により成膜された酸化珪素膜 112 ソース領域 113 チャネル領域 114 ドレイン領域 115 窒化珪素膜 116 樹脂膜 117 ソース電極 118 ドレイン電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図2】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図3】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図4】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図5】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図6】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図7】 発明を利用した装置の構成を示す図。
【図8】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図9】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図10】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【符号の説明】 101 ガラス基板 102 下地膜(酸化珪素膜) 103 非晶質珪素膜 104 表面に接して保持されたニッケル元素 105 結晶性珪素膜 106 酸化珪素膜でなるマスク 107 P(リン)元素がドーピングされた領域 108 P(リン)元素がドーピングされなかった
領域 109 P(リン)元素がドーピングされた領域 110 レジストマスク 111 活性層となる酸化珪素膜のパターン 11 CVD法により成膜された酸化珪素膜 112 ソース領域 113 チャネル領域 114 ドレイン領域 115 窒化珪素膜 116 樹脂膜 117 ソース電極 118 ドレイン電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面を有する基板上に形成された非晶
    質珪素膜に珪素の結晶化を助長する金属元素を選択的に
    導入する工程と、 加熱処理を行い前記金属元素が選択的に導入された領域
    から基板に平行な方向に結晶成長を行わせ、結晶性珪素
    膜を得る工程と、 前記結晶性珪素膜の一部をマスクし、他部に不純物元素
    のイオンを加速注入する工程と、 酸素を含有した雰囲気中で加熱処理し前記マスクされた
    結晶性珪素膜中に存在する珪素の結晶化を助長する金属
    元素を他部に移動させる工程と、 前記マスクされた領域を利用して半導体装置の活性層を
    形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】絶縁表面を有する基板上に形成された非晶
    質珪素膜に珪素の結晶化を助長する金属元素を選択的に
    導入する工程と、 加熱処理を行い前記金属元素が選択的に導入された領域
    から基板に平行な方向に結晶成長を行わせ、結晶性珪素
    膜を得る工程と、 前記結晶性珪素膜に対してレーザー光の照射を行う工程
    と、 前記結晶性珪素膜の一部をマスクし、他部に不純物元素
    のイオンを加速注入する工程と、 酸素を含有した雰囲気中で加熱処理し前記結晶性珪素膜
    中に存在する珪素の結晶化を助長する金属元素を不純物
    元素の加速注入された領域に移動させる工程と、 前記マスクされた領域を利用して半導体装置の活性層を
    形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】絶縁表面を有する基板上に形成された非晶
    質珪素膜に珪素の結晶化を助長する金属元素を選択的に
    導入する工程と、 加熱処理を行い前記金属元素が選択的に導入された領域
    から基板に平行な方向に結晶成長を行わせ、結晶性珪素
    膜を得る工程と、 前記結晶性珪素膜の一部をマスクし、他部に不純物元素
    のイオンを加速注入する工程と、 酸素を含有した雰囲気中で加熱処理し前記マスクされた
    領域から前記不純物元素のドーピングが行われた領域に
    向かって前記金属元素を移動させる工程と、 前記マスクされた領域を利用して半導体装置の活性層を
    形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3において、 珪素の結晶化を助長する金属元素として、 Ni(ニッケル)が利用されることを特徴とする半導体
    装置の作製方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3において、 珪素の結晶化を助長する金属元素として、 Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、P
    t、Cu、Auから選ばれた一種または複数種類の元素
    が利用されることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項3において、 加速注入される不純物元素としてP(リン)が利用され
    ることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項3において、 マスクされる領域は、金属元素が選択的に導入された領
    域を避けて選ばれることを特徴とする半導体装置の作製
    方法。
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