JPH10218789A - ウベニメクスを有効成分とするエイズワクチンの賦活剤 - Google Patents

ウベニメクスを有効成分とするエイズワクチンの賦活剤

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JPH10218789A
JPH10218789A JP9287633A JP28763397A JPH10218789A JP H10218789 A JPH10218789 A JP H10218789A JP 9287633 A JP9287633 A JP 9287633A JP 28763397 A JP28763397 A JP 28763397A JP H10218789 A JPH10218789 A JP H10218789A
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JP
Japan
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ubenimex
vaccine
activator
aids vaccine
aids
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JP9287633A
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Kenji Okuda
研爾 奥田
Shin Sasaki
津 佐々木
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エイズワクチンの効果を高め、エイズの治療に
役立てる。 【解決手段】ウベニメクスはエイズワクチンのアジュバ
ントとして作用し免疫応答性を高く活性化し、一方アレ
ルギー反応を抑制することが示された。ウベニメクスは
細胞毒性等の副作用も殆どなく、エイズワクチンの賦活
剤として有用であることが確認された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウベニメクスを有
効成分とするエイズワクチンの賦活剤に関する。
【0002】
【従来の技術】後天性免疫不全症候群(エイズ)のワク
チンとしてはHIVウイルス又はその一部を直接感作さ
せる方法が試みられているが、その病原体であるヒト免
疫不全ウイルス(HIV)の変異が激しく、いまだ成功
していない。また、最近、HIV−1由来の遺伝子をプ
ラスミドDNAに組込んで種々の実験動物に投与するこ
とにより、HIV−1特異的免疫反応が誘導されること
が報告されている(Okuda K.et al.,A
IDS Res Hum Retrov., 11巻,
933頁,1995年;Lu S.et al.,Vi
rology 209巻,147頁,1995年)。一
方、ウベニメクス(UBX)、(−)−N−〔(2S,
3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル−
ブチリル〕−L−ロイシンは現在、急性非リンパ性白血
病の治療薬として用いられており、抗腫瘍免疫能を活性
化することにより、抗腫瘍作用を発現すると考えられて
いる(Urabe A.et al.,Ann Hem
atol.,67巻,63頁,1993年)。ウベニメ
クスの抗腫瘍免疫については、アミノペプチダーゼ活性
を介してインターロイキン−2の産生及びマクロファー
ジを活性することが知られている(Mathe G.e
t al.,Biomed.Pharmacothe
r.,45巻,49頁,1991年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】予防的および治療的に
有効なエイズワクチンを開発するために、ヒト免疫不全
ウイルスに対し、より高い抗ウイルス効果をもち、かつ
完全なワクチンが求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の考え
に基づき鋭意検討の結果、ウベニメクスをエイズワクチ
ンと同時投与することにより、ウベニメクスがアジュバ
ントとしてエイズワクチンの抗ウイルス作用(液性およ
び細胞性免疫)を強力に増強させることを見いだした。
すなわち、本発明はウベニメクス又はその薬理学上許容
される塩を有効成分とするエイズワクチンの賦活剤に関
する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、エイズワクチン
とは後天性免疫不全症候群の予防的および治療的ワクチ
ンであり、例えば、HIVウイルスそのものやその一部
を用いたもの、HIVウイルスに由来する遺伝子を組込
んだプラスミドDNA、更にはそのプラスミドDNAを
含む発現細胞又は発現蛋白が挙げられる。本願では、好
ましくはHIVウイルスに由来する遺伝子を組込んだプ
ラスミドDNA、そのプラスミドDNAを含む発現細胞
が好ましい。具体的なHIVウイルス由来のDNAが組
込まれたプラスミドとは、例えばHIV−1IIIB株
のenv及びrev遺伝子が発現するようにCMVプロ
モーターと共に構築されたpCMV160IIIB,p
cREVが挙げられる(Okuda K.,et a
l.,AIDS Res Hum Retrov.11
巻,933頁,1995年)。また、プラスミドは発現
細胞に移入してワクチンとして用いることも出来、例え
ば発現細胞としてはBCG菌等が挙げられる。
【0006】ワクチンの使用法は通常用いる方法でよ
い。たとえばプラスミドとして成人1日当り1mg〜1
000mg程度投与すればよく、少量から始めて3〜5
日の間隔で増量しても良い。投与法は筋肉内注射または
経鼻投与が望ましい。細胞移入体を投与する場合は、細
胞数で107 個ぐらいの投与量から始めて上記の間隔で
投与し、筋肉内注射が望ましい。
【0007】ウベニメクスの投与は、ワクチンと併用投
与するかまたはワクチンを投与する期間中に日毎に又は
適当な間隔で単独で投薬することで基本的によい。ウベ
ニメクスは酸や塩基のいずれとも塩を形成し、薬理学上
許容されるものであれば、いずれも使用することができ
る。酸との塩としては例えば塩酸、硫酸、リン酸などと
の塩が使用される。ウベニメクスをエイズワクチンの賦
活剤として使用するには、単独または賦形剤あるいは担
体と混合して注射剤、経口剤または坐剤などとして投与
される。賦形剤及び担体としては薬剤学的に許容される
ものが選ばれ、その種類及び組成は投与経路や投与方法
により、適宜決めることができる。
【0008】賦形剤もしくは担体としては、例えば液状
担体として水、アルコールもしくは大豆油、ピーナツ
油、ゴム油、ミネラル油等の動植物油、または合成油が
用いられる。固体担体としてマルトース、シュクロース
などの糖類、アミノ酸類ヒドロキシプロピルセルロース
などセルロース誘導体、バレイショ澱粉などの澱粉類、
ステアリン酸マグネシウムなどの有機酸塩などが使用さ
れる。注射剤の場合一般に生理食塩水、各種緩衝液、グ
ルコース、イノシトール、マンニトール等の糖類溶液、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリ
コール類が望ましい。また、イノシトール、マンニトー
ル、グルコース、マンノース、マルトース、シェクロー
ス等の糖類、フェニルアラニン等のアミノ酸類の賦形剤
と共に凍結乾燥剤とし、それを投与時に注射用の適当な
溶剤、例えば滅菌水、生理食塩水、ブドウ糖液、電解質
溶液、アミノ酸等の静脈投与用液体に溶解して投与する
こともできる。
【0009】製剤中における本化合物の含量は製剤によ
り種々異なるが、通常0.01〜100重量%好ましく
は0.02〜90重量%である。経口投与する場合に
は、前記固体担体もしくは液状担体とともに錠剤、カプ
セル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、ドライシロップ剤等の形
態で用いられる。カプセル、錠剤、顆粒、粉剤の場合は
一般にウベニメクスの含量は約0.02〜90重量%好
ましくは0.3〜20重量%であり、残部は担体であ
る。投与量は、患者の年齢、体重、症状、治療目的等に
より決定されるが、治療量は一般に非経口投与で1〜3
00mg/成人・日、経口投与で5〜500mg/成人
・日である。
【0010】ウベニメクスは低毒性であり、または連続
投与による毒性の蓄積性が小さいことが特徴である。参
考までにウベニメクスの急性毒性を表1に示す。
【0011】
【表1】 *投与可能最大値
【0012】
【実施例】次に、実施例として本願発明による薬理実験
例及び製剤例を示すが、本願ではこれらに限定されるも
のではない。
【0013】実施例1 エイズワクチンとして、公知のプラスミドpCMV16
0IIIB及びpcREVを用いた。これらは各々HI
V−1IIIB株のenv及びrev遺伝子とCMVプ
ロモーターより構築されるプラスミドであり、公知文献
AIDS Res Hum Retrov.,11巻,
933頁,1995年に従って作成される。pCMV1
60IIIBとpcREVの各々2μgをリン酸緩衝液
で希釈して、これにウベニメクス(UBX)各々10、
100、500μgを混合して用いた。8〜10週令の
BALB/Cマウス(日本SLC社)各群6匹に上記容
量を含む調製液を各々100μlを大腿後部に筋注し
た。免疫の評価としては、HIV−1特異的な血清抗体
価、遅延型過敏反応(DTH)、細胞傷害性Tリンパ球
活性(CTL activity)及びサイトカインの
産生を各々測定した。
【0014】(i)免疫感作4週間後、血清中HIV−
1特異IgGをエンザイム・リンクト・イムノソルベン
ト・アッセイ(ELISA)法により測定した(AIDS R
esHum Retrov.,11巻,933頁,19
95年)。すなわち、HIV−1IIIB株の主要中和
領域に由来する合成プペチド抗原(NNTRKSIRI
QRGPGRAFVTIGKIGN−MAP)を96−
wellミクロプレートにコートし、続いて希釈した抗
血清を加えた。2次抗体としてペルオキシダーゼ結合ヤ
ギ抗マウスIgG(オルガノン・テクニカ社)を加え、
プレートを過酸化水素存在下にo−フェニレンジアミン
−2塩酸(和光純薬)で染色した。抗体値は最終測定希
釈のIog2 数値の逆数として示される。
【0015】(ii)DTH反応は足蹠腫脹法により測定
した(AIDS Res Hum Retrov.,1
1巻,933頁,1995年)。すなわち、免疫感作2
週間後、HIV−1IIIBの公知エピトープペプチ
ド、RGPGRAFVTI10μgを両側後肢足蹠に注
入した。24時間後、足蹠腫脹の程度をミクロダイヤル
・メーター(イシカワセイキ)を用い、注入前後の差を
10-2mmの単位で測定した。
【0016】(iii )文献(AIDS Res Hum
Retrov.,11巻,933頁1995年)の記
載にしたがって51Cr放出法により、感作個体より摘出
した脾細胞のHIV特異的細胞障害性を評価した。すな
わち、免疫感作3週間後、各々の群の2匹のマウスを屠
殺し、1×106 個の脾臓細胞を分離して前記の足蹠腫
脹テストに用いたペプタイドで再刺激した。ターゲット
細胞は51Cr標識のP815細胞である。5日間培養
後、エフェクター細胞として用いる脾細胞を5×104
個のターゲット細胞と、エフェクター細胞対ターゲット
細胞の比率(E/T比)が5:1から80:1の割合で
共培養した。ターゲット細胞の破壊を、200μlの細
胞培養上清についてガンマ線測定器を用いて51Cr放出
量を測定した。数値については統計的処理を加えた。得
られた結果を表2に示した。
【0017】
【表2】
【0018】ウベニメクス100μgまたは500μg
を添加すると、プラスミドDNAにより誘導されるHI
V−1特異的な液性および細胞性免疫反応は、両者とも
に有意に増強された。特に、抗体価においてはウベニメ
クス100、500μg添加でウベニメクス無添加に比
しp<0.05で有意差を示した。DTH反応において
はウベニメクス100μg添加で高い値を示しウベニメ
クス無添加に比しp<0.01で有意差を示した。CT
L活性については、ウベニメクスの投与量を増量するに
したがって、活性が増大した。なお上記ウベニメクス及
びエイズワクチンによる免疫感作後の血清中HIV−1
特異IgG(ELISA抗体価)、DTH反応、CTL
活性値は、他のHIV−1に由来する抗原タンパク、例
えば後記するV3ペプチドによっても同様な結果が認め
られた。
【0019】(iv)サイトカインの産生 HIV−1特異的な液性および細胞性免疫反応の誘導に
は1型ヘルパーT細胞(Thl型)が産生するサイトカ
イン(インターロイキン2(IL−2)、インターフェ
ロンγ(IFNgなど)の刺激が重要であると考えられ
ている(J.Immunol,143巻 1210頁,
1989年)。一方、2型ヘルパーT細胞(Th2型)
はインターロイキン4(IL−4)等を産生し、IgE
を産生させてアレルギーに関与すると考えられている。
従って抗ウィルス防御メカニズムにおいて理想的なワク
チン賦活剤はTh1型をより選択的に活性化させ、Th
2型はむしろ抑制することが望まれる。そこでウベニメ
クスのTh1型、Th2型に対する作用をIL−2、I
FNg、IL−4産生を指標に調べた。
【0020】免疫感作3週間後、マウス脾臓から単核球
細胞を分離し、HIV−1 IIIBのヘルパーTとC
TLのエピトープとして知られるV3ペプチド、RGP
GRAFVTIGK(J.Immounol.,151
巻、1097−1107頁,1993年およびJ.Ex
p Med.,171巻,571−576頁,1990
年)の存在下で培養した。48時間培養後、上清を採取
し、各サイトカイン値をELISAキット(Cytos
creenTM、Biosource,NewHanps
ire,MA)にて測定した。結果を図1、図2に示し
た。エイズワクチン(pCMV 160 IIIB及び
pc REV)と併用することにより、ウベニメクス1
00、500μgはIL−2とIFN−γの産生を増強
したが、IL−4合成は有意に低下した。このことから
ウベニメクスが選択的にTh1型を増強しTh2型は抑
制的に作用することが明らかとなった。
【0021】(V)免疫感作4週間後、サイトカインよ
り産生される血清中、特異IgG2a及びIgEについ
て、上記特異IgGの測定に準じて、ELISA法にて
測定した。2次抗体としてHRP結合抗マウスIgG2
a(オルガノン・テワニカ社)、IgE(サウザン・バ
イオテクノロジ−・アソシエイト社,Birmingh
am,AL)を用い、450nmの可視濃度で値を示し
た。結果を図3に示す。ウベニメクス100μg、50
0μgを併用することにより、免疫抗体IgG2aの産
生は顕著に認められ、アレルギーに関与するIgEは有
意に減少した。
【0022】実施例2 次に本発明の製剤例を示す。なお製剤例はこれらに限定
されるものではない。 製剤例1 ウベニメクス 20部 バレイショ澱粉 77部 結晶乳糖 100部 ステアリン酸マグネシウム 3部 以上を混合し、3号カプセルに1カプセル当り、約22
0mg当り充填し、カプセル剤とした。
【0023】製剤例2 錠 剤 ウベニメクス30重量部、結晶乳糖120部、結晶セル
ロース147部及びステアリン酸マグネシウム3部をV
型混合機で混合した後、打錠し、1錠300mgの錠剤
を得た。
【0024】
【発明の効果】ウベニメクスはエイズワクチンのアジュ
バンドとして作用し、免疫応答性を増強し、一方アレル
ギー反応を抑制することが示された。ウベニメクスは毒
性が殆どなく、エイズワクチンの賦活剤として有用であ
ることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】マウス各6匹にウベニメクス及びエイズワクチ
ン(pcMV160 IIIB+pcREV)併用投与
後の細胞中サイトカイン(IL−2及びIFNg)産生
を示す。
【図2】マウス各6匹にウベニメクス及びエイズワクチ
ン(pcMV160 IIIB+pcREV)併用投与
後の細胞中サイトカイン(IL−4)産生を示す。
【図3】マウス各6匹にウベニメクス及びエイズワクチ
ン(pcMV160 IIIB+pcREV)併用投与
後の血清中IgG2a及びIgE産生を示す。
【符号の説明】
図1〜3中、IIIB/REVとはエイズワクチン(p
cMV 160 IIIB+pcREV)を、UBXと
はウベニメクスを示す。図1〜3中、*及び**は各々
アジュバント及び非アジュバント群間の有意差p<0.
05及びp<0.01を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウベニメクス又はその薬理学上許容される
    塩を有効成分とするエイズワクチンの賦活剤。
  2. 【請求項2】エイズワクチンがHIVウイルス由来の遺
    伝子が組込まれたプラスミドDNAである請求項1記載
    のエイズワクチンの賦活剤。
  3. 【請求項3】エイズワクチンがHIVウイルスのenv
    またはrev遺伝子が組込まれたプラスミドDNAであ
    る請求項1記載のエイズワクチンの賦活剤。
  4. 【請求項4】プラスミドDNAがさらに発現細胞に含ま
    れる請求項2または3記載のエイズワクチンの賦活剤。
JP9287633A 1996-12-06 1997-10-06 ウベニメクスを有効成分とするエイズワクチンの賦活剤 Pending JPH10218789A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002053170A2 (de) 2001-01-02 2002-07-11 Institut Für Medizintechnologie Magdeburg Gmbh (Imtm) Kombinierte verwendung von enzyminhibitoren und pharmazeutischen zubereitungen daraus zur therapie und prophylaxe der arteriosklerose, zur therapie und prävention allergischer reaktionen von typ i nach gell und coombs und zur therapie und prävention dermatologischer erkrankungen mit follikulären und epidermalen hyperkeratos

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