JPH10220717A - 鋼材の熱間溶削方法とその装置 - Google Patents
鋼材の熱間溶削方法とその装置Info
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- JPH10220717A JPH10220717A JP3695897A JP3695897A JPH10220717A JP H10220717 A JPH10220717 A JP H10220717A JP 3695897 A JP3695897 A JP 3695897A JP 3695897 A JP3695897 A JP 3695897A JP H10220717 A JPH10220717 A JP H10220717A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温鋼材等の鋼材の表面、裏面、側面等にあ
る疵を除去するために、鋼材表層を溶削除去する際の溶
削方法および装置を提供するものである。 【解決手段】 燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配列
したノズルユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しなが
ら該鋼材の表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置におい
て、前記ノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に設
けられたスリット長さと整流体長さとの比が下記の式を
満たすと共に、整流体の基部表面と連続形成される先端
部近傍には角が存在しない形状としたことを特徴とす
る。 X/L≦0.30〜0.75 ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ 【効果】 溶削酸素が整流体に沿って整流化されるた
め、隣接ノズルユニット間の干渉による乱流を防止する
ことが可能となり、溶削後の鋼片表面に生じる深いえぐ
れ跡や、逆に未溶削の過剰に高い隆起を生じさせること
なく安定した溶削ができる。
る疵を除去するために、鋼材表層を溶削除去する際の溶
削方法および装置を提供するものである。 【解決手段】 燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配列
したノズルユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しなが
ら該鋼材の表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置におい
て、前記ノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に設
けられたスリット長さと整流体長さとの比が下記の式を
満たすと共に、整流体の基部表面と連続形成される先端
部近傍には角が存在しない形状としたことを特徴とす
る。 X/L≦0.30〜0.75 ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ 【効果】 溶削酸素が整流体に沿って整流化されるた
め、隣接ノズルユニット間の干渉による乱流を防止する
ことが可能となり、溶削後の鋼片表面に生じる深いえぐ
れ跡や、逆に未溶削の過剰に高い隆起を生じさせること
なく安定した溶削ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造設備また
は分塊設備から供給される高温鋼材等の鋼材の表面、裏
面、側面等にある疵を除去するために、鋼材表層を溶削
除去する際の溶削方法および装置に関するものである。
は分塊設備から供給される高温鋼材等の鋼材の表面、裏
面、側面等にある疵を除去するために、鋼材表層を溶削
除去する際の溶削方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】省エネルギーおよび歩留向上を目的とし
て、連続鋳造設備または分塊設備から鋼材を熱間状態の
ままで後工程に搬送する直送圧延の拡大が進められてい
る。直送圧延時に鋼材の表層部にある疵をそのままの状
態で残留させることは製品の表面欠陥につながるので、
鋼材幅方向に対して並列配置した複数個のノズルユニッ
トで構成される溶削装置による連続鋳造設備、または分
塊設備から供給される赤熱状態の鋼材の全面溶削や上下
の二面溶削、または有害疵部だけを溶削する部分溶削が
採用されている。
て、連続鋳造設備または分塊設備から鋼材を熱間状態の
ままで後工程に搬送する直送圧延の拡大が進められてい
る。直送圧延時に鋼材の表層部にある疵をそのままの状
態で残留させることは製品の表面欠陥につながるので、
鋼材幅方向に対して並列配置した複数個のノズルユニッ
トで構成される溶削装置による連続鋳造設備、または分
塊設備から供給される赤熱状態の鋼材の全面溶削や上下
の二面溶削、または有害疵部だけを溶削する部分溶削が
採用されている。
【0003】熱間で四面同時に溶削を行う全面溶削法や
二面溶削法は、他の疵除去方法と比較して高速、高効率
であり、精製手入れ工程での省工程効果が大きい。ま
た、冷間での溶削において焼き割れや焼入れ効果を起こ
しやすい高炭素鋼や合金鋼にも適用が可能である。
二面溶削法は、他の疵除去方法と比較して高速、高効率
であり、精製手入れ工程での省工程効果が大きい。ま
た、冷間での溶削において焼き割れや焼入れ効果を起こ
しやすい高炭素鋼や合金鋼にも適用が可能である。
【0004】このような溶削装置は図7に示すように下
方予熱ブロック18、上方予熱ブロック19、ノズルユ
ニット8から構成され、この鋼材溶削用のノズルユニッ
ト8(又は7)は鋼材の表面に向けて複数の吐出火口を
配列し、該鋼材の表層を溶削する従来の吐出火口の配列
方向は、鋼材の幅軸線方向に対して平行に配列せしめ、
鋼材の長手軸線方向に相対移動せしめて溶削するもので
あった。しかして、吐出火口は火口単位に流体量制御用
のオリフィスが設置され各吐出火口間の均一性を確保
し、吐出火口間を連通して吐出火炎が繋がって鋼材表面
に衝突するようにし、未溶削部が発生しないように考慮
している。
方予熱ブロック18、上方予熱ブロック19、ノズルユ
ニット8から構成され、この鋼材溶削用のノズルユニッ
ト8(又は7)は鋼材の表面に向けて複数の吐出火口を
配列し、該鋼材の表層を溶削する従来の吐出火口の配列
方向は、鋼材の幅軸線方向に対して平行に配列せしめ、
鋼材の長手軸線方向に相対移動せしめて溶削するもので
あった。しかして、吐出火口は火口単位に流体量制御用
のオリフィスが設置され各吐出火口間の均一性を確保
し、吐出火口間を連通して吐出火炎が繋がって鋼材表面
に衝突するようにし、未溶削部が発生しないように考慮
している。
【0005】しかるに、鋼材幅方向に対して並列配置し
た複数個のノズルユニットで構成される溶削装置では、
ノズルユニットが互いに当接して並置される隣合う位置
の鋼材の表面部は、溶削酸素流が過少となり溶削不足に
よる(未溶削が過剰に高い隆起部分)フィンを生じた
り、これとは逆に過剰となった場合深いえぐれ跡を生じ
たりする。
た複数個のノズルユニットで構成される溶削装置では、
ノズルユニットが互いに当接して並置される隣合う位置
の鋼材の表面部は、溶削酸素流が過少となり溶削不足に
よる(未溶削が過剰に高い隆起部分)フィンを生じた
り、これとは逆に過剰となった場合深いえぐれ跡を生じ
たりする。
【0006】これらを防止するために、例えば実開昭5
7−3468号公報の酸素放出ノズルがある。これは、
オリフィス板の両側部の高さをオリフィス板側辺に向け
て漸減させるよう約5〜30°の角度で傾斜させてオリ
フィス板両側部を開放し、台形の酸素流れ整流体を設け
たノズルユニットから構成される酸素放出ノズルであ
り、部分溶削用ノズルとして用いられる。この他の方法
としては、例えば実開平2−109134号公報の酸素
放出ノズルがある。これは、各ノズルユニット当接部の
酸素放出ノズル間に先端に先細りテーパーを形成した酸
素流れ整流体を仕切り配置したノズルユニットから構成
される酸素放出ノズルがある。
7−3468号公報の酸素放出ノズルがある。これは、
オリフィス板の両側部の高さをオリフィス板側辺に向け
て漸減させるよう約5〜30°の角度で傾斜させてオリ
フィス板両側部を開放し、台形の酸素流れ整流体を設け
たノズルユニットから構成される酸素放出ノズルであ
り、部分溶削用ノズルとして用いられる。この他の方法
としては、例えば実開平2−109134号公報の酸素
放出ノズルがある。これは、各ノズルユニット当接部の
酸素放出ノズル間に先端に先細りテーパーを形成した酸
素流れ整流体を仕切り配置したノズルユニットから構成
される酸素放出ノズルがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、熱間鋼
材の四面溶削機内に鋼材幅方向に対して、並列配置した
複数個のノズルで構成されるノズルユニットで鋼材を溶
削する装置を用いて、溶削装置が鋼材の溶削面の凹凸に
与える影響を種々調査した。
材の四面溶削機内に鋼材幅方向に対して、並列配置した
複数個のノズルで構成されるノズルユニットで鋼材を溶
削する装置を用いて、溶削装置が鋼材の溶削面の凹凸に
与える影響を種々調査した。
【0008】その結果、オリフィス板の両端部に整流体
を設けた部分は、溶削用の酸素放出流が過少となるため
に他の部分より溶削量が少なくなり、フィンが発生する
ことが判った。鋼材の表層近傍の介在物を除去するため
均一に全表面を溶削するには、鋼材幅方向に均一な溶削
酸素流を確保できなければ、この部分は後工程で鋼板圧
延を行うとスリバー状のヘゲ疵となって表れる。前述の
ように整流体近傍の鋼材溶削部分は、部分的な酸素流の
不足を招き溶削滓を伴ったフィンが発生し、この部分は
後工程での鋼板圧延では微細なヘゲが集合した白線状の
模様となって表れる。
を設けた部分は、溶削用の酸素放出流が過少となるため
に他の部分より溶削量が少なくなり、フィンが発生する
ことが判った。鋼材の表層近傍の介在物を除去するため
均一に全表面を溶削するには、鋼材幅方向に均一な溶削
酸素流を確保できなければ、この部分は後工程で鋼板圧
延を行うとスリバー状のヘゲ疵となって表れる。前述の
ように整流体近傍の鋼材溶削部分は、部分的な酸素流の
不足を招き溶削滓を伴ったフィンが発生し、この部分は
後工程での鋼板圧延では微細なヘゲが集合した白線状の
模様となって表れる。
【0009】前述の実開平2−109134号公報で提
案のように整流体を設けることはそれなりの効果は期待
できるが、後述するようにその長さ、形状が適切でなけ
れば必ずしも万全な対応策が図られたとは云えず、多く
の改善の余地が残されていた。特に最近は、薄板製品の
加工性の要求が飛躍的に高まっており、優れた深絞り性
を得るため化学成分が重量比で0.005%以下という
極低炭素鋼が用いられているが、この鋼材は高延性のた
め前記課題の解決を一層顕著に求められている。
案のように整流体を設けることはそれなりの効果は期待
できるが、後述するようにその長さ、形状が適切でなけ
れば必ずしも万全な対応策が図られたとは云えず、多く
の改善の余地が残されていた。特に最近は、薄板製品の
加工性の要求が飛躍的に高まっており、優れた深絞り性
を得るため化学成分が重量比で0.005%以下という
極低炭素鋼が用いられているが、この鋼材は高延性のた
め前記課題の解決を一層顕著に求められている。
【0010】本発明はこのような鋼材表面の溶削欠陥の
発生を防止する溶削方法およびその装置を提供するもの
である。
発生を防止する溶削方法およびその装置を提供するもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、その手段とするところ
は、 .燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配列したノズル
ユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しながら該鋼材の
表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置において、前記ノ
ズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に設けられたス
リット長さと整流体長さとの比が下記(1)式の関係を
満たすことを特徴とする鋼材の熱間溶削方法。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ
決するためになされたもので、その手段とするところ
は、 .燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配列したノズル
ユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しながら該鋼材の
表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置において、前記ノ
ズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に設けられたス
リット長さと整流体長さとの比が下記(1)式の関係を
満たすことを特徴とする鋼材の熱間溶削方法。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ
【0012】.燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配
列したノズルユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しな
がら該鋼材の表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置にお
いて、前記ノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に
設けられたスリット長さと整流体長さとの比が下記
(1)式の関係を満たすと共に、整流体の基部表面と連
続形成される先端部近傍には角が存在しない形状とした
ことを特徴とする鋼材の熱間溶削装置。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ
列したノズルユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しな
がら該鋼材の表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置にお
いて、前記ノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に
設けられたスリット長さと整流体長さとの比が下記
(1)式の関係を満たすと共に、整流体の基部表面と連
続形成される先端部近傍には角が存在しない形状とした
ことを特徴とする鋼材の熱間溶削装置。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ
【0013】.整流体の基部表面と連続形成される先
端部近傍を流線形状としたことを特徴とする記載の鋼
材の熱間溶削装置。 .整流体の基部表面と連続形成される先端部近傍をな
だらかな円弧状としたことを特徴とする記載の鋼材の
熱間溶削装置。
端部近傍を流線形状としたことを特徴とする記載の鋼
材の熱間溶削装置。 .整流体の基部表面と連続形成される先端部近傍をな
だらかな円弧状としたことを特徴とする記載の鋼材の
熱間溶削装置。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、鋼材表面の均一溶
削にノズルユニット間の整流体が大きく影響を及ぼして
いることに着目し、整流体を如何なる形状にすれば、均
一で良好な鋼材表面の溶削を行うことができるかを種々
検討を重ね本発明を開発したものである。すなわち、ノ
ズルユニットは図5にその一例を示したが、図5(a)
は前記図7のZ−Z矢視図、図5(b)は同図5(a)
のY−Y断面図である。
削にノズルユニット間の整流体が大きく影響を及ぼして
いることに着目し、整流体を如何なる形状にすれば、均
一で良好な鋼材表面の溶削を行うことができるかを種々
検討を重ね本発明を開発したものである。すなわち、ノ
ズルユニットは図5にその一例を示したが、図5(a)
は前記図7のZ−Z矢視図、図5(b)は同図5(a)
のY−Y断面図である。
【0015】図5(a)において溶削酸素ノズル15は
中央部に位置し、その両側に予熱燃料ガスノズル16と
予熱酸素ノズル17を有し、一つのノズルブロック群を
形成し、これらのブロック群が鋼材(スラブ)の全幅方
向をカバーするように数個のブロック群の連設によって
ノズルユニットが構成されている。
中央部に位置し、その両側に予熱燃料ガスノズル16と
予熱酸素ノズル17を有し、一つのノズルブロック群を
形成し、これらのブロック群が鋼材(スラブ)の全幅方
向をカバーするように数個のブロック群の連設によって
ノズルユニットが構成されている。
【0016】このようなノズルユニットにおいて図5
(b)に示すようにブロック群同士が連設する部分にス
リット13を有し、そのスリット長さLに対し溶削酸素
の流れを整流化する整流体10が整流体長さXを持って
設置されている。しかして、ノズルユニット間の隙間の
影響をなくすため酸素の流れが整流化する形状を持った
干渉防止用の酸素流れ整流体をスリット長さとの間で、
特定の比率をもって配設を試みた結果最適の比率が得ら
れたものである。
(b)に示すようにブロック群同士が連設する部分にス
リット13を有し、そのスリット長さLに対し溶削酸素
の流れを整流化する整流体10が整流体長さXを持って
設置されている。しかして、ノズルユニット間の隙間の
影響をなくすため酸素の流れが整流化する形状を持った
干渉防止用の酸素流れ整流体をスリット長さとの間で、
特定の比率をもって配設を試みた結果最適の比率が得ら
れたものである。
【0017】この比率はスリット長さをLとし、整流体
長さをXとした場合、下記(1)式の関係を満たされな
ければならない。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ
長さをXとした場合、下記(1)式の関係を満たされな
ければならない。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ
【0018】前記(1)式に従えば、該整流体に沿って
両端近くの酸素が流れ、その結果、ノズルユニット間に
対向する鋼片表面への酸素流の過不足がなく、溶削後の
鋼片表面にノズルユニット間の深いえぐれ跡や、逆に未
溶削の過剰に高い隆起を生じさせることなく、安定した
溶削ができ、溶削に起因する成品欠陥が皆無とすること
ができる。
両端近くの酸素が流れ、その結果、ノズルユニット間に
対向する鋼片表面への酸素流の過不足がなく、溶削後の
鋼片表面にノズルユニット間の深いえぐれ跡や、逆に未
溶削の過剰に高い隆起を生じさせることなく、安定した
溶削ができ、溶削に起因する成品欠陥が皆無とすること
ができる。
【0019】本発明において、上記条件に限定したのは
X/Lが0.30未満では整流体を設けた効果がなく、
またこの値が0.75を超えると整流体が溶削鋼材表面
に近づき過ぎ、整流体で整流したスムーズな酸素流が得
られず、鋼材表面溶削の均一性に効果がないためであ
る。
X/Lが0.30未満では整流体を設けた効果がなく、
またこの値が0.75を超えると整流体が溶削鋼材表面
に近づき過ぎ、整流体で整流したスムーズな酸素流が得
られず、鋼材表面溶削の均一性に効果がないためであ
る。
【0020】なお、オリフィス内に流出するシート状の
酸素流を整流化するための整流孔を均一に配列したオリ
フィス板を挿設することが行われるが、この場合にも本
発明は非常に有効に作用する。また、本発明においては
整流体の先端形状に種々の工夫を凝らし、酸素が均一に
流れ、溶削ムラの発生を極力抑えることに成功した。
酸素流を整流化するための整流孔を均一に配列したオリ
フィス板を挿設することが行われるが、この場合にも本
発明は非常に有効に作用する。また、本発明においては
整流体の先端形状に種々の工夫を凝らし、酸素が均一に
流れ、溶削ムラの発生を極力抑えることに成功した。
【0021】すなわち、従来では整流体を設けることに
ついての知見はあったが、その形状が酸素流に与える影
響については全く配慮されていなかった。そこで、本発
明者らは多くの実験研究を重ねた結果、整流体がほぼ直
線状の基部に繋がる部分および、その先端部近傍に角を
持った形状では酸素の流れが乱れ、渦流相の不均一な流
れとなり、鋼材表面溶削部分にムラが生ずるため流体が
スムーズに流れる形状が最良であり、その点からは先端
部は尖頭形状であっても、それに続く曲線が流線形を有
するものが好ましい。
ついての知見はあったが、その形状が酸素流に与える影
響については全く配慮されていなかった。そこで、本発
明者らは多くの実験研究を重ねた結果、整流体がほぼ直
線状の基部に繋がる部分および、その先端部近傍に角を
持った形状では酸素の流れが乱れ、渦流相の不均一な流
れとなり、鋼材表面溶削部分にムラが生ずるため流体が
スムーズに流れる形状が最良であり、その点からは先端
部は尖頭形状であっても、それに続く曲線が流線形を有
するものが好ましい。
【0022】しかし、必ずしもこの形状に限られるもの
ではなく、先に述べたように流体の流れに渦流が起きな
いものであれば、それなりの効果を発揮できるものであ
り、直線状の基部に繋がる部分が例えば、なだらかな円
弧を描きながら変化するものが考えられ、何れにしても
基部との境目に角を持たず、さらに先端部近傍において
も角を有しないことが大切である。
ではなく、先に述べたように流体の流れに渦流が起きな
いものであれば、それなりの効果を発揮できるものであ
り、直線状の基部に繋がる部分が例えば、なだらかな円
弧を描きながら変化するものが考えられ、何れにしても
基部との境目に角を持たず、さらに先端部近傍において
も角を有しないことが大切である。
【0023】以下、本発明を図面を用いて具体的に説明
する。図4は熱間溶削装置の概略図である。被溶削材で
ある鋼材1は搬送用ロール2により溶削装置本体3に供
給される。前面ピンチロール4と溶削装置本体3との間
には、溶削中に発生するスラグの処理および集煙のため
スモークフード部6を有している。溶削装置本体3の内
部は上面および一側面を溶削するためのノズルユニット
群7と下面および他側面を溶削するためのノズルユニッ
ト群8によって構成している。これらのノズルユニット
群7、8の上下および両側面方向の位置調整作動はシリ
ンダー方式により実施される。なお、5は後面ピンチロ
ールである。
する。図4は熱間溶削装置の概略図である。被溶削材で
ある鋼材1は搬送用ロール2により溶削装置本体3に供
給される。前面ピンチロール4と溶削装置本体3との間
には、溶削中に発生するスラグの処理および集煙のため
スモークフード部6を有している。溶削装置本体3の内
部は上面および一側面を溶削するためのノズルユニット
群7と下面および他側面を溶削するためのノズルユニッ
ト群8によって構成している。これらのノズルユニット
群7、8の上下および両側面方向の位置調整作動はシリ
ンダー方式により実施される。なお、5は後面ピンチロ
ールである。
【0024】図1(b)は本発明に係る溶削ノズルユニ
ットの一例の概略図を示したもので、図1(a)は該装
置からの溶削酸素流速状況を示したものである。本発明
はノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に酸素流れ
を調整する整流体10を前記した特定の条件の元で設け
たものである。
ットの一例の概略図を示したもので、図1(a)は該装
置からの溶削酸素流速状況を示したものである。本発明
はノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に酸素流れ
を調整する整流体10を前記した特定の条件の元で設け
たものである。
【0025】本発明者らが整流体10について種々調査
した結果、整流体10の形状により鋼材の溶削表面性状
が種々変化することについては前述した通りであり、図
3(a)に示す酸素放出端側の先端部が矩形状の整流体
では酸素流が乱される。そこで、図3(b)に示すよう
な基部11に繋がる部分から先端部12にかけてなだら
かな円を描く流線形状が最も好ましく、またそれに類し
た形状で角が存在しないような形状、例えば図3(c)
のような円弧状とすることが大切である。
した結果、整流体10の形状により鋼材の溶削表面性状
が種々変化することについては前述した通りであり、図
3(a)に示す酸素放出端側の先端部が矩形状の整流体
では酸素流が乱される。そこで、図3(b)に示すよう
な基部11に繋がる部分から先端部12にかけてなだら
かな円を描く流線形状が最も好ましく、またそれに類し
た形状で角が存在しないような形状、例えば図3(c)
のような円弧状とすることが大切である。
【0026】従来のノズルユニットの一例を示したのが
図2である。図2(b)はノズルユニットの側断面概略
図であり、該ノズルユニットに対応した溶削酸素流量の
分布状態を示したのが図2(a)である。図2から明ら
かなように整流体を設けても、その長さおよび形状が適
切でなければ均一な酸素流速は得られず、酸素不足の場
合は鋼材表面が未溶削状態となる。このため、前記
(1)式で示した条件を満たしたうえ、図3に示す整流
体表面の基部11と連続形成される先端部12近傍にお
いては角張った部分を有さない酸素流れを形成する整流
体を設ける必要がある。
図2である。図2(b)はノズルユニットの側断面概略
図であり、該ノズルユニットに対応した溶削酸素流量の
分布状態を示したのが図2(a)である。図2から明ら
かなように整流体を設けても、その長さおよび形状が適
切でなければ均一な酸素流速は得られず、酸素不足の場
合は鋼材表面が未溶削状態となる。このため、前記
(1)式で示した条件を満たしたうえ、図3に示す整流
体表面の基部11と連続形成される先端部12近傍にお
いては角張った部分を有さない酸素流れを形成する整流
体を設ける必要がある。
【0027】整流体10を設けることにより当接するノ
ズルユニットの互いの酸素流の干渉が防止できると共
に、先端部が滑らかな曲線を描くことにより整流体に沿
って酸素の流れが整流化される。この結果、鋼材1の表
面はノズルユニット間の深いえぐれ跡や、逆に未溶削の
過剰に高い隆起を生じさせることなく、安定した溶削が
できるようになる。
ズルユニットの互いの酸素流の干渉が防止できると共
に、先端部が滑らかな曲線を描くことにより整流体に沿
って酸素の流れが整流化される。この結果、鋼材1の表
面はノズルユニット間の深いえぐれ跡や、逆に未溶削の
過剰に高い隆起を生じさせることなく、安定した溶削が
できるようになる。
【0028】また、整流体を設けるに当っては、その長
さ(X)とスリット長さ(L)との間に適正な関係が存
在し、前記した関係式(1)を満たさなければならな
い。そこで、本発明限定範囲の例と本発明範囲外の従来
例での整流体長さ(X)/スリット長さ(L)とユニッ
ト間ガス流速/平均ガス流速〔%〕の関係を図6に示
し、その差異を明らかにした。
さ(X)とスリット長さ(L)との間に適正な関係が存
在し、前記した関係式(1)を満たさなければならな
い。そこで、本発明限定範囲の例と本発明範囲外の従来
例での整流体長さ(X)/スリット長さ(L)とユニッ
ト間ガス流速/平均ガス流速〔%〕の関係を図6に示
し、その差異を明らかにした。
【0029】
【実施例】鋼材断面250mm×1200mmのスラブ
の表面溶削に際し、スリット長さ(L)130mm、整
流体長さ(X)90mmでX/L=0.69のノズルユ
ニットを用い、スラブの表面四面について溶削を行っ
た。この時の整流体の先端部形状は図3(b)に示した
ように整流体基部から連続してなだらかな曲線をもって
流線形状を描いたものを用いた。同様の寸法を有するス
ラブ表面溶削について従来のノズルユニットを用いた場
合、スリット長さ(L)130mm、整流体長さ(X)
38mmでX/L=0.292であり、整流体の形は図
3(a)に示すような形状であった。
の表面溶削に際し、スリット長さ(L)130mm、整
流体長さ(X)90mmでX/L=0.69のノズルユ
ニットを用い、スラブの表面四面について溶削を行っ
た。この時の整流体の先端部形状は図3(b)に示した
ように整流体基部から連続してなだらかな曲線をもって
流線形状を描いたものを用いた。同様の寸法を有するス
ラブ表面溶削について従来のノズルユニットを用いた場
合、スリット長さ(L)130mm、整流体長さ(X)
38mmでX/L=0.292であり、整流体の形は図
3(a)に示すような形状であった。
【0030】本発明例によれば、スラブ表面の溶削は均
一に行われ、そのスラブを圧延した鋼板において、ヘゲ
疵および白線状の模様が表われることなく、美麗な表面
性状を持った成品が得られた。
一に行われ、そのスラブを圧延した鋼板において、ヘゲ
疵および白線状の模様が表われることなく、美麗な表面
性状を持った成品が得られた。
【0031】
【発明の効果】本発明は酸素が整流体に沿って整流化さ
れるため、隣接ノズルユニット間の干渉による乱流を防
止することが可能となり、その結果、溶削後の鋼片表面
のノズルユニット間相当位置に生じる深いえぐれ跡や、
逆に未溶削の過剰に高い隆起を生じさせることなく安定
した溶削ができ、溶削部に起因する成品欠陥が皆無とな
る。このように本発明は従来の種々の欠陥を解消し、優
れた効果を有するものである。
れるため、隣接ノズルユニット間の干渉による乱流を防
止することが可能となり、その結果、溶削後の鋼片表面
のノズルユニット間相当位置に生じる深いえぐれ跡や、
逆に未溶削の過剰に高い隆起を生じさせることなく安定
した溶削ができ、溶削部に起因する成品欠陥が皆無とな
る。このように本発明は従来の種々の欠陥を解消し、優
れた効果を有するものである。
【図1】本発明整流体を具備したノズルユニットと溶削
酸素流の流速分布状況の一例を示す図
酸素流の流速分布状況の一例を示す図
【図2】従来の整流体を具備したノズルユニットと溶削
酸素流の流速分布状況を示す図
酸素流の流速分布状況を示す図
【図3】整流体の先端部形状を示す図
【図4】鋼材溶削装置の概略を示した側面図
【図5】(a)は図7のZ−Z矢視図、(b)は同図
(a)のY−Y断面図
(a)のY−Y断面図
【図6】X/Lとユニット間ガス流速/平均ガス流速の
関係を示す図
関係を示す図
【図7】下面のノズルユニットを示す斜視図
1 鋼材 2 搬送用ロール 3 溶削装置本体 4 前面ピンチロール 5 後面ピンチロール 6 スモークフード 7 鋼材上面溶削ノズルユニット 8 鋼材下面溶削ノズルユニット 10 整流体 11 基部 12 先端部 13 スリット 15 溶削酸素ノズル 16 予熱燃料ガスノズル 17 予熱酸素ノズル 18 下方予熱ブロック 19 上方予熱ブロック
Claims (4)
- 【請求項1】 燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配列
したノズルユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しなが
ら該鋼材の表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置におい
て、前記ノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に設
けられたスリット長さと整流体長さとの比が下記(1)
式の関係を満たすことを特徴とする鋼材の熱間溶削方
法。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ - 【請求項2】 燃料ガスと酸素ガスの噴出孔を複数配列
したノズルユニットを鋼材に近づけ、鋼材を移送しなが
ら該鋼材の表面層を溶削する鋼材の熱間溶削装置におい
て、前記ノズルユニット当接部の酸素噴出ノズル間に設
けられたスリット長さと整流体長さとの比が下記(1)
式の関係を満たすと共に、整流体の基部表面と連続形成
される先端部近傍には角が存在しない形状としたことを
特徴とする鋼材の熱間溶削装置。 X/L≦0.30〜0.75 ・・・(1) ただし、X:整流体長さ L:スリット長さ - 【請求項3】 整流体の基部表面と連続形成される先端
部近傍を流線形状としたことを特徴とする請求項2記載
の鋼材の熱間溶削装置。 - 【請求項4】 整流体の基部表面と連続形成される先端
部近傍をなだらかな円弧状としたことを特徴とする請求
項2記載の鋼材の熱間溶削装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3695897A JPH10220717A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 鋼材の熱間溶削方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3695897A JPH10220717A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 鋼材の熱間溶削方法とその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10220717A true JPH10220717A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12484262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3695897A Withdrawn JPH10220717A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 鋼材の熱間溶削方法とその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10220717A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009069812A1 (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-04 | Nippon Steel Corporation | ホットスカーファー |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP3695897A patent/JPH10220717A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009069812A1 (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-04 | Nippon Steel Corporation | ホットスカーファー |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040406 |