JPH10222645A - 画像読取方法及び画像読取装置 - Google Patents

画像読取方法及び画像読取装置

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JPH10222645A
JPH10222645A JP9027545A JP2754597A JPH10222645A JP H10222645 A JPH10222645 A JP H10222645A JP 9027545 A JP9027545 A JP 9027545A JP 2754597 A JP2754597 A JP 2754597A JP H10222645 A JPH10222645 A JP H10222645A
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Japan
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images
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JP9027545A
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Kazuhisa Ando
和久 安藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿画像を複数の分割画像に分割して順次読み
取り、読取機構の位置精度に拘らず各分割画像を正確か
つ短時間で接続するとともに、接続部分の顕在化を防止
して高品質の原稿画像デ−タを得ることができる画像読
取方法及び画像読取装置を提供する。 【解決手段】隣接する二つの分割画像を接続する際に基
準とする方を基準画像、他方を接続画像とする。基準画
像に対して接続画像を一定の範囲内で数画素間隔で相対
的に移動させながら、両画像の重複部分の一定面積領域
における両画像の対応画素間の濃度差が最小となる位置
を求め暫定接続位置とする。暫定接続位置における重複
部分の接続画像の階調レベルが基準画像の階調レベルと
一致するよう接続画像の各画素の階調値を補正する。次
に、暫定接続位置を中心とし一定の範囲内で一画素間隔
で接続画像を移動させて、濃度差が最小となる位置を接
続位置とし、接続位置において両画像を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を複数の
分割画像に分割し、倍率可変な読取機構を走査させて各
分割画像を所望の倍率で順次読み取り、各分割画像を接
続して原稿画像のデ−タを得る画像読取方法及び画像読
取装置に関し、特に、読取機構の位置精度に拘らず各分
割画像を正確かつ短時間で接続するとともに、接続部分
の顕在化を防止して高品質の原稿画像デ−タを得ること
ができる画像読取方法及び画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ,ワード
プロセッサ用スキャナ等に使用されている画像読取装置
としては、例えば図22に示すように、上面にプラテン
ガラス803を備えた筐体801の上面側に原稿809
を配置し、原稿画像を読み取るものが存在する。前記筐
体801内には、縮小光学系を構成する照明光源80
4、ミラー807、レンズ806と、固体撮像素子(例
えばCCD)805が設置されている。また、別のタイ
プの画像読取装置としては、図23に示すように、上面
にプラテンガラス803を備えた筐体802内に、等倍
結像光学系を構成する照明光源804、ロッドレンズア
レイ808と、密着型センサ815とが設置されてい
る。
【0003】そして、照明光源804から放射された光
は原稿809面で反射し、その反射光が前記縮小光学系
もしくは等倍結像光学系を介して固体撮像素子805も
しくは密着型センサ815に結像され、原稿面の濃淡に
応じた反射光を電気信号に変換するものである。
【0004】上記構成の画像読取装置によると、原稿8
09を配置するためのプラテンガラス803を必要と
し、装置として原稿809幅以上の幅と奥行きを必要と
する構成であり、また、画像読取装置の高さについて
も、前記縮小光学系や等倍結像光学系を収容するだけの
高さ、例えば、10〜30cm程度の高さを必要とする
ので、画像読取装置の大型化を招くという問題点があっ
た。このため、個人用として机上に設置しパーソナルコ
ンピュータやワードプロセッサ等の画像入力用として利
用することの妨げとなっていた。
【0005】これに対し、画像読取装置の小型化及び操
作の簡素化をはかるために、原稿画像を原稿サイズ及び
指定する解像度に応じて複数の分割画像に分割し、倍率
可変の結像光学手段及び固体撮像素子を保持する読取機
構を走査させて必要な倍率で順次撮像し、各分割画像を
接続して任意の解像度で原稿画像のデ−タを得る画像読
取装置が提案されている(特開平4−126447号公
報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の画像読取装
置によれば、原稿画像を任意の解像度で読み取ることが
でき、また、装置の小型化を図ることができる。しか
し、上記構成の画像読取装置は、プラテンガラスを備え
た画像読取装置と比較すると読取原稿と撮像素子間の距
離が大きいため、撮像素子を保持する読取機構が所望の
読取り位置から僅かにずれた場合でも、読み取り画像は
意図した画像とは大きくずれたものとなってしまう。
【0007】上記読取り画像の位置ずれを防止するた
め、読取機構の方向や位置を制御する機械系に対して精
密な位置精度を要求すると、装置の大型化を招くことに
なる。また、上記画像読取装置においては、各分割画像
の効率的な接続方法が確立されておらず、原稿画像を読
み取る際の解像度を高く設定するほど画像の分割数が増
し接続処理に膨大な時間を要することとなり、実用的な
処理時間内に読み取りを終了することが困難である。
【0008】さらに、上記画像読取装置における各分割
画像の読み取りは異なる時点で行われるため、読取機構
の光学系の照明光量の時間的ばらつきや、光学系の光軸
の読取原稿に対する入射角度の相違により、読み取られ
た各分割画像は階調レベルの異なる画像となる。そのた
め、各分割画像を接続することにより得られた接続画像
は、接続部分に階調値の段差が生じるという問題点があ
った。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、原稿画像を複数の分割画像に分割し、倍率可変な読
取機構を走査させて各分割画像を所望の倍率で順次読み
取り、読取機構の位置精度に拘らず各分割画像を正確か
つ短時間で接続するとともに、接続部分の顕在化を防止
して高品質の原稿画像デ−タを得ることができる画像読
取方法及び画像読取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の画像読取方法は、原稿画像を複数の分割画像
に分割し、読取機構により各分割画像を隣接する分割画
像と重複させて順次読み取り、各分割画像を接続して原
稿画像のデ−タを得る画像読取方法であって、以下の手
順を備えることを特徴としている。隣接する二つの分割
画像について、基準とする方の分割画像を基準画像、他
方の分割画像を接続画像とし、先ず、基準画像に対して
接続画像を一定の範囲内において数画素間隔で相対的に
移動させるとともに、両画像の重複部分における対応画
素間の濃度差が最小となる位置を探索して基準画像と接
続画像との暫定接続位置とする。次に、前記暫定接続位
置において、両画像の重複部分における階調レベルを比
較し、接続画像の階調レベルが基準画像の階調レベルと
一致するよう接続画像全体の各画素の階調値を補正す
る。さらに、基準画像に対して接続画像を前記暫定接続
位置を中心とした一定の範囲内において一画素間隔で相
対的に移動させるとともに、両画像の重複部分における
対応画素間の濃度差が最小となる位置を探索して基準画
像と接続画像との接続位置とする。そして、前記接続位
置において両画像の接続を行う。
【0011】上記画像読取方法によれば、基準画像に対
して接続画像を相対的に移動させながら重複領域の濃度
差が最小となる位置を探索するに際し、先ず数画素間隔
の移動による大まかな探索により暫定接続位置を決定
し、その結果を基に一画素間隔の移動による細かな探索
により分割画像間の接続位置が効率良く探索されるの
で、解像度を高く設定して原稿画像の分割数が増加した
場合においても、短時間で分割画像の接続を終了し、原
稿画像のデ−タを迅速に得ることができる。また、接続
位置の大まかな検索により、隣接する分割画像間のある
程度の対応が見込まれる暫定接続位置において、重複部
分の接続画像の階調レベルが基準画像の階調レベルと一
致するよう接続画像全体の各画素の階調値を補正し、そ
の後接続位置の細かな探索を行うので、探索される接続
位置がより正確な位置となるとともに、接続後の両画像
の接続部分に階調値の段差が生じない。
【0012】請求項2の画像読取方法は、請求項1に記
載の画像読取方法において、以下の手順を備えることを
特徴としてる。各分割画像の読取り時に階調レベルを測
定することにより階調幅の最も大きい分割画像を検出し
て接続開始画像とする。各分割画像を接続して原稿画像
のデ−タを得るに際して、先ず、前記接続開始画像を基
準画像とし、前記接続開始画像に隣接する画像を接続画
像として両画像を接続する。以後、すでに接続された画
像を基準画像とし、その基準画像に隣接する画像であっ
て未だ他の分割画像と接続されていない画像を接続画像
とし、順次分割画像の接続を行う。
【0013】上記画像読取方法によれば、階調幅の最も
大きい分割画像を接続開始画像とし、これに隣接する画
像を順次接続するので、全ての分割画像の階調レベルが
接続開始画像の階調レベルに揃うため、再現階調数の多
い高品質な接続画像を得ることができる。
【0014】請求項3の画像読取装置は、倍率を可変す
ることが可能な結像光学系と、この結像光学系に対して
所定の位置関係で配置された固体撮像素子とを保持し、
原稿画像全体を撮像、及び、原稿画像を複数の分割画像
に分割して必要な倍率で順次撮像する走査手段と、走査
手段より各分割画像を取り込み、接続して任意の解像度
の原稿画像デ−タを得る画像処理手段と、から構成され
ている。前記画像処理手段は、各分割画像のデ−タを保
持する分割画像記憶手段と、分割画像記憶手段から二つ
の隣接する分割画像のデ−タを読み出し、基準とする方
の分割画像を基準画像、他方の分割画像を接続画像とし
て格納する演算テ−ブルと、基準画像と接続画像との接
続位置を探索する探索手段と、接続画像の階調レベルが
基準画像の階調レベルと一致するよう接続画像全体の各
画素の階調値を補正する階調レベル補正手段と、探索手
段により探索された接続位置を基に基準画像と接続画像
とを接続する接続手段とを有している。
【0015】前記探索手段は、基準画像に対して接続画
像を一定の範囲内で数画素間隔で相対的に移動させると
ともに両画像の重複部分における対応画素間の濃度差を
算出する粗探索手段と、粗探索手段において濃度差が最
小となる位置を両画像の暫定的な接続位置とする暫定接
続位置検出手段と、基準画像に対して接続画像を一定の
範囲内で一画素間隔で相対的に移動させるとともに両画
像の重複部分における対応画素間の濃度差を算出する密
探索手段と、密探索手段において濃度差が最小となる位
置を両画像の接続位置とする接続位置検出手段と、粗探
索手段を選択した後前記階調レベル補正手段の指示に応
じて密探索手段を選択するセレクタとを有している。前
記階調レベル補正手段は、前記暫定接続位置検出手段に
より検出された両画像の暫定的な接続位置において両画
像の重複部分における階調レベルを比較する階調レベル
比較手段と、両画像の階調レベルに基づいて接続画像の
階調レベルが基準画像の階調レベルに一致するよう接続
画像全体の各画素の階調値を補正し、補正の終了をセレ
クタへ通知する接続画像補正手段とを有している。
【0016】上記画像読取装置によれば、基準画像に対
して接続画像を相対的に移動させながら両画像の重複部
分の濃度差が最小となる位置を探索するに際し、数画素
間隔で移動させる粗探索手段と一画素間隔で移動させる
密探索手段の二つの手段と、粗探索手段を選択した後密
探索手段を選択するセレクタとを有し、基準画像と接続
画像との接続位置を先ず大まかに探索し、続いてさらに
細かく探索することにより効率良く探索できるので、解
像度を高く設定して原稿画像の分割数が増加した場合に
おいても、短時間で分割画像の接続を終了し、原稿画像
のデ−タを迅速に得ることができる。また、接続位置の
大まかな探索により、隣接する分割画像間のある程度の
対応が見込まれる暫定接続位置において、重複部分の接
続画像の階調レベルが基準画像の階調レベルに一致する
よう階調レベル補正手段により接続画像全体の各画素の
階調値を補正し、階調レベル補正手段から補正終了の通
知を受けたセレクタにより、粗探索手段から密探索手段
への選択の切り替えを行うので、密探索手段の細かな探
索により探索される接続位置がより正確な位置になると
ともに、両画像の接続部分に階調値の段差が生じない。
【0017】請求項4の画像読取装置は、請求項3に記
載の画像読取装置において、画像処理手段は、さらに、
各分割画像の読取り時に階調レベルを測定し階調幅の最
も大きい分割画像を検出して接続開始画像とする階調レ
ベル測定手段を有し、前記分割画像記憶手段は、原稿画
像における接続開始画像の位置に応じて、接続開始画像
から隣接する分割画像を順次接続する順序を予め規定す
る接続順序規定手段を有することを特徴としてる。
【0018】上記画像読取装置によれば、階調幅の最も
大きい分割画像を接続開始画像として検出し、この接続
開始画像の位置に応じて予め規定されている接続順序に
そって隣接する画像を順次接続することにより、全ての
分割画像の階調レベルが接続開始画像の階調レベルに揃
うため、再現階調数の多い高品質な接続画像を得ること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像読取方法
の実施の形態の一例について図面を参照しながら説明す
る。図1に示す原稿画像80の画像読み取りは、以下の
手順で行われる。先ず、原稿画像80を、所望の解像度
に応じて複数の分割画像領域81に分割する。分割数は
所望の解像度が高いほど増加する。次に、読取機構にお
いて、各分割画像領域81を隣接する分割画像領域81
との重複部分83を含む分割画像82として読み取る。
そして、読取機構を走査させて全ての分割画像82の読
み取りを終了した後、各分割画像82を接続することに
より原稿画像80のデ−タを所望の解像度で得ることが
できる。
【0020】次に、隣接する二つの分割画像を接続する
に際し、両画像の暫定接続位置を大まかに探索する方法
について図2〜図5を参照しながら説明する。左右に隣
接する二つの分割画像1及び2は重複部分10を有す
る。このとき、分割画像2は、分割画像1の読み取り後
読取機構を右方向へ移動させて読み取ったものである
が、読取機構はその位置精度に応じて予定の読み取り位
置とずれた位置を読み取る可能性があるため、上下方向
にずれた画像として表示している。以後、分割画像1を
基準画像とし、他方の分割画像2を接続画像とする。ま
た、接続画像2の任意の1画素を、両画像の接続位置を
探索する基準となる探索基準画素2aとする。ここで
は、接続画像2の左上端に位置する画素を、探索基準画
素2aとする。
【0021】先ず、探索基準画素2aを中心とする水平
方向長W、垂直方向長Hの矩形領域を第一次探索領域2
0とする(図2)。この矩形領域の面積は、読取機構の
位置精度に応じて決定し、位置精度が低いほど広く設定
する。次に、第一次探索領域20内に、数画素間隔に配
置した格子点21を設定し、最も左上に位置する格子点
を21a、その右隣の格子点を21b、最も右下に位置
する格子点を21cとする。ここでは3画素間隔で格子
点21を配置し、各格子点間の長さはDとする(図
3)。
【0022】次に、探索基準画素2aが格子点21aと
一致するよう、接続画像2全体を左上方向へ移動させる
(図4)。続いて、基準画像1と接続画像2との重複部
分10の中央付近に、両画像の濃度差の平均値を算出す
る濃度差算出領域11を設定する(図4)。そして、濃
度差算出領域11における基準画像1及び接続画像2の
対応画素間の濃度差の平均値Iavg を算出する。
【0023】次に、探索基準画素2aが格子点21bと
一致するよう、接続画像2全体を右方向へ3画素移動さ
せ、同様に、基準画像1と接続画像2との重複部分10
の中央付近に濃度差算出領域11′を設定し、濃度差の
平均値Iavg を算出する。このとき、接続画像2の移動
に対して、基準画像1及び第一次探索領域20は固定さ
れている。以後、探索基準画素2aを格子点21cまで
の各格子点と一致させるよう接続画像2全体を移動させ
ながら、濃度差の平均値Iavg を算出する(図5)。そ
して、濃度差の平均値Iavg が最小となった格子点を検
出し、暫定接続位置30とする。
【0024】上記暫定接続位置30の具体的な探索処理
について、図13のフロ−チャ−トに沿って説明する。
このとき、第一次探索領域20の左上端の格子点21a
を原点とし、水平方向の原点からの位置をi、垂直方向
の原点からの位置をjとする。また、濃度差平均値の最
小値をIavg _minとし、そのときの水平方向の原点か
らの位置をimin、垂直方向の原点からの位置をjminと
する。
【0025】先ず、探索範囲(W,H)及び移動間隔
(D、ここでは3画素)を設定する(ステップ60
0)。次に、初期設定として、濃度差平均値の最小値I
avg _minを画像の濃度値の最大値(例えば255)と
し、imin,jminを0とする(ステップ601)。続い
て、i,jを0とし、探索基準画素2aを格子点21a
(原点)と一致させた状態から処理を始めることとする
(ステップ602)。
【0026】次に、濃度差算出領域11を設定する(ス
テップ603)。そして、基準画像と接続画像との対応
画素間の濃度差の平均値Iavg を算出する(ステップ6
04)。濃度差の平均値Iavg は、濃度差算出領域11
の面積をS、基準画像1の各画素の濃度値をD1(i,
j)、接続画像2の各画素の濃度値をD2(i,j)と
すると、次式で表される。
【0027】
【式1】
【0028】濃度差の平均値Iavg が濃度差平均値の最
小値Iavg _minより小さい場合、最小値Iavg _minを
平均値Iavg で置き換え、同時にiminをiに、jminを
jに置き換える(ステップ605)。そして、探索基準
画素2aを次の格子点へ移動させるべく、先ず水平方向
へ移動させ、(ステップ606)、第一次探索領域20
内であればステップ603へ戻る。第一次探索領域20
外であれば、垂直方向へ移動させ(ステップ607)、
第一次探索領域20内であればステップ603へ戻る。
第一次探索領域20外であれば処理を終了し、imin,
jminの位置を暫定接続位置30とする。
【0029】次に、暫定接続位置30において、両画像
の重複領域における階調レベルを比較して、接続画像の
階調レベルが基準画像の階調レベルと一致するよう接続
画像全体の各画素の階調値を補正する方法について、図
6及び図14を参照して説明する。先ず、探索基準画素
2aが暫定接続位置30の格子点と一致するよう、接続
画像2全体を移動させ、基準画像1と接続画像2との重
複部分の中央付近に、階調レベル比較領域12を設定す
る(ステップ620)。次に、基準画像1について、階
調レベル比較領域12内の各画素値のうち、最大階調値
及び最小階調値を検出してそれぞれD1max、D1minとす
る。同様に、接続画像2についても、最大階調値及び最
小階調値を検出してそれぞれD2max、D2minとする(ス
テップ621)。図7(a)は基準画像1の階調値の分
布例を、(b)は接続画像2の階調値の分布例をそれぞ
れ示している。
【0030】そして、接続画像2の階調レベルを基準画
像1の階調レベルと一致させるため、次に示す変換式に
よって接続画像2の任意の画素の階調値D2 (i,j)を、
D2′(i,j)に変換する(ステップ622)。
【0031】
【式2】
【0032】上記各画素値の変換により、接続画像2の
階調レベルは、基準画像1の階調レベルと一致する。こ
のため、両画像が正しい接続位置において接続される限
り、接続部分の階調値の段差を生じることがない。さら
に、上記変換後の階調値D2′(i,j)を、次に示す変換
式によってさらにD2″(i,j)に変換すると、明るさの
改善が可能となる(ステップ622)。
【0033】
【式3】
【0034】この変換式を用い、例えばr=0.8とし
た場合と、r=1.2とした場合についてD2′(i,j)
とD2″(i,j)の関係を図8に示す。例えば、r=0.
8として変換を行うと、式2によって低階調部分のコン
トラストが改善される。逆に、r=1.2として変換を
行った場合、式2によって高階調部分のコントラストが
改善される。
【0035】次に、暫定接続位置30を用いて、基準画
像と接続画像の接続位置をさらに細かく探索する方法を
図9を参照しながら説明する。先ず、暫定接続位置30
を中心とする水平方向長w、垂直方向長hの矩形領域を
第二次探索領域40とする(図9)。第二次探索領域4
0の面積は第一次探索領域20より狭く設定する。この
とき、各画素間の長さはdとする。続いて、探索基準画
素2aが、第二次探索領域40の左上端に位置する画素
41aと一致するよう、接続画像2全体を左上方向へ移
動させる。そして、基準画像1と接続画像2との重複部
分の中央付近に濃度差算出領域を設定し、その領域内の
基準画像1と接続画像2の対応画素間の濃度差の平均値
I'avg を算出する。
【0036】次に、探索基準画素2aが画素41bと一
致するよう、接続画像2全体を右方向へ1画素移動さ
せ、同様に濃度差の平均値I'avg を算出する。以後、
探索基準画素2aを画素41cまでの各画素と一致させ
るよう接続画像2全体を移動させながら、濃度差の平均
値I'avg を算出する。そして、濃度差の平均値I'avg
が最小となる画素を検出し、基準画像1と接続画像2の
接続位置50とする。
【0037】上記接続位置50の具体的な探索処理につ
いて、図15のフロ−チャ−トに沿って説明する。この
とき、濃度差平均値の最小値をI'avg _minとし、その
ときの水平方向の原点からの位置をi'min、垂直方向の
原点からの位置をj'minとする。
【0038】先ず、上記接続位置の大まかな探索により
求められた暫定接続位置30を中心として、探索範囲
(w,h)及び移動間隔(d、ここでは1画素)を設定
する(ステップ610)。次に、初期設定として、濃度
差平均値の最小値I'avg _minを暫定接続位置30の濃
度差の平均値とし、i'min,j'minを暫定接続位置30
の位置とする(ステップ611)。続いて、i,jを第
二次探索領域40の左上端の画素41aと一致させる
(ステップ612)。以後、第二次探索領域40内を、
図13と同様の処理を行い、最終的なi'min,j'minの
位置を接続位置50とする。
【0039】次に、上記接続位置50を用いて基準画像
1と接続画像2とを接続する方法について図10及び図
11を参照しながら説明する。先ず、探索基準画素2a
が接続位置50と一致するよう接続画像2全体を移動さ
せる(図10)。そして、基準画像1上の、接続画像2
との重複領域の各画素の濃度値を、接続画像2の重複領
域2bの対応画素の濃度値で置き換える。さらに、接続
画像2の重複領域2bとその他の領域2cが連続するよ
う配置して、基準画像1と接続画像2を接続した画像8
0′とする(図11)。
【0040】以上の要領で、図12に示す原稿画像80
全体の画像デ−タを得る方法の一例について説明する。
先ず、最上行80aの左端の分割画像84を基準画像、
右隣の分割画像84′を接続画像として上記方法により
接続し、順次右隣の分割画像と接続する。最上行80a
の接続終了後、分割画像84を基準画像とし、下隣の分
割画像85を接続画像として上記方法により接続する。
そして、分割画像85を基準画像として、2段目行80
bの各分割画像について順次右隣の分割画像を接続す
る。同様に各行について接続を行う。続いて、各行同士
の画像の接続は、各行の左端の分割画像を接続した状態
で配置し、上下で重なる部分は上行の画素の濃度値を下
行の画素の濃度値で置き換えることにより行80aと行
80bの画像を接続し、他の行についても同様に接続す
る。このような順序で接続した場合は、全ての分割画像
の階調レベルが、最上端の分割画像84の階調レベルと
一致するよう階調値が補正されており、接続部分の階調
値の段差が生じない高品質の原稿画像デ−タを得ること
ができる。
【0041】上記画像読取方法によれば、分割画像間の
接続位置は、基準画像に対して接続画像を相対的に移動
させながら重複領域の濃度差の平均値が最小となる位置
を探索するに際し、先ず大まかに探索し、その結果を基
に細かく探索することにより効率良く探索されるので、
解像度を高く設定して原稿画像の分割数が増加した場合
においても、短時間で分割画像の接続を終了し、原稿画
像のデ−タを迅速に得ることができる。また、接続位置
の大まかな検索により、隣接する分割画像間のある程度
の対応が見込まれる暫定接続位置において、重複部分の
接続画像の階調レベルが基準画像の階調レベルと一致す
るよう接続画像全体の各画素の階調値を補正し、その後
接続位置の細かな探索を行うので、探索される接続位置
がより正確な位置になるとともに、接続後の両画像の接
続部分に階調値の段差が生じない。
【0042】さらに、基準画像に対して接続画像を相対
的に移動させる第一次探索領域20及び第二次探索領域
40の面積は読取機構の位置精度に応じて、位置精度が
低いほど広く設定するので、読取機構の位置精度に拘ら
ず、隣接する分割画像を正確に接続することができ、原
稿画像に忠実なデ−タを得ることができる。
【0043】次に、本発明に係る画像読取方法の実施の
形態の他の例について説明する。この画像読取方法は、
各分割画像読取り時においてその階調レベルを測定し、
全分割画像読取り後、最も階調幅の大きい分割画像を検
出して接続開始画像とし、この接続開始画像から順次隣
接する分割画像を接続して原稿画像のデ−タを得るもの
である。先ず、接続開始画像を基準画像、その接続開始
画像に隣接する画像を接続画像として両画像の暫定接続
位置を検出し、その位置において接続画像の階調レベル
を補正し、両画像の接続位置を検出して、両画像を接続
する。このとき、接続開始画像は、最も階調幅が広く再
現階調の多い画像であり、接続画像の階調レベルも補正
により接続開始画像の階調レベルに揃えられる。
【0044】次に、接続された二つの分割画像のうちい
ずれか一つを基準画像とし、その画像に隣接する画像で
あって未だ他の分割画像と接続されていない画像を接続
画像として、同様に接続位置探索及び階調レベル補正を
行って、両画像を接続する。以後、既に接続されている
分割画像を基準画像、その画像に隣接する画像で未だ他
の分割画像と接続されていない画像を接続画像として、
順次各分割画像を接続する。尚、上記説明においては、
接続開始画像が決定されてからの接続順序は特に規定さ
れていないが、原稿画像における接続開始画像の位置に
応じて、接続開始画像から隣接する分割画像を順次接続
する順序を予め規定しておき、この規定に沿って各分割
画像を接続することとしてもよい。
【0045】上記画像読取方法によれば、再現可能な階
調数が最も多い分割画像を接続開始画像として検出し、
全ての分割画像の階調レベルがこの接続開始画像の階調
レベルに揃うように階調値が補正されるので、これらを
接続して得られる原稿画像のデ−タとして、接続部分の
階調値の段差が生じないだけでなく、再現階調数の多い
高品質の画像を得ることができる。
【0046】次に、本発明に係る画像読取装置の実施の
形態の一例を、図16〜図19を参照しながら説明す
る。図16は、本発明に係る画像読取装置の制御ブロッ
ク図であり、図17は、本発明に係る画像読取装置の構
成例の外観図である。
【0047】画像読取装置は、走査手段100と、走査
手段100の位置制御及び駆動の指示を行うとともに走
査手段100において撮像された画像デ−タを取り込ん
で処理する制御部400と、解像度や読み取り開始を指
示する入力部500とから構成される。
【0048】走査手段100は、倍率を可変することが
可能な結像光学手段101と、2次元CCDなどの光電
変換素子で構成され結像光学手段101を用いて結像さ
れた原稿画像106の光学像を撮像する固体撮像素子1
02と、固体撮像素子102の電気的動作を制御する駆
動処理回路103とからなる撮像部100aと、撮像部
100aの位置制御を行う制御機構105と、制御機構
105からの指示により撮像部100aを駆動するとと
もに撮像部100aの実際の位置情報を保持する駆動機
構104とからなる駆動部100b、とから構成され
る。駆動機構104は、原稿読取り時の撮像部100a
の実際の位置情報を保持する位置情報保持手段104a
を有する。
【0049】結像光学手段101には、倍率調節機構及
び自動フォ−カス機構が内臓されており、入力部500
より指定される解像度に応じて倍率を変化させ、任意の
解像度にて原稿画像106を読み取ることができる。撮
像部100aは、駆動部100bにより、A−A線を中
心とする円周方向(矢印a)、紙面表裏方向に延びる軸
Bを中心とする円周方向(矢印b)、C−C線を中心と
する円周方向(矢印c)、の各方向について回動自在と
なっており、撮像部100a及び駆動部100bは支持
台100c上に支持されている(図17)。
【0050】制御部400は、撮像部100aの位置制
御及び駆動の指示を行う走査制御手段300と、撮像部
100aにおいて撮像された画像デ−タを取り込み分割
画像の接続処理等を行う画像処理手段200とから構成
され、具体的にはパ−ソナルコンピュ−タ4等に対応す
る。撮像部100aにおいて撮像された画像デ−タは、
例えばNTSCビデオ信号線403によって送出され、
NTSCビデオ信号を2次元画像に変換するビデオキャ
プチャ−カード402を介して画像処理手段200へ送
出される。
【0051】制御部400と走査手段100とは、シリ
アルインタ−フェ−ス、例えばRS232Cケ−ブル4
04にて接続されており、このケ−ブルを介して走査制
御手段300から制御機構105へ、画像読み取り位
置、結像光学手段101の倍率などの指示を送出すると
ともに、駆動処理回路103へ固体撮像素子102の駆
動の指示を送出する。一方、同ケ−ブルを介して、位置
情報保持手段104aから送出される撮像部100aの
位置情報を、走査制御手段300及び画像処理手段20
0へ送出する。
【0052】入力部500は、解像度指定手段501、
読み取り開始指示手段502等を有し、具体的にはパソ
コンに接続されるキ−ボ−ド5やマウス等に対応する。
【0053】上記画像読取装置による原稿画像の読み取
りは、図18に示すような手順で行われる。先ず、入力
部500より解像度指定(ステップ700)及び読み取
り開始指示を行い(ステップ701)、撮像部100a
を駆動し指定された解像度より低い解像度で原稿画像全
体を撮像する(ステップ702)。原稿画像全体の撮像
によって原稿画像エッジ検出を行う(ステップ70
3)。この原稿画像エッジ検出は、例えば原稿画像とそ
の原稿画像が置かれている面(例えば机の上面)とのコ
ントラストの差異を検出することにより判断する。そし
て、原稿画像サイズ演算を行うと同時に(ステップ70
4)、原稿画像の幾何歪み検出演算を行う(ステップ7
05)。次に、指定された解像度をもとに、原稿画像分
割数演算と(ステップ706)、結像光学手段101の
倍率演算を行う(ステップ707)。
【0054】そして、原稿画像分割数に基づいて、撮像
部100aを駆動して各方向へ適宜回転させることによ
り原稿画像上を移動し、分割画像を撮像する(ステップ
710)。このとき、隣接する分割画像との重複部分を
確保して分割画像を撮像する。さらに、既に行った原稿
画像の幾何歪み検出演算を基に分割画像の幾何歪みを補
正する(ステップ711)。撮像部100aによる実際
の撮像は、原稿画像に対して斜め方向から行われている
が、この幾何歪み補正により正面から撮像した画像と等
価な画像となる。すべての分割画像の撮像の終了後(ス
テップ712)、各分割画像を接続し(ステップ72
0)、原稿画像全体のデ−タを得る(ステップ72
1)。
【0055】次に、画像処理手段200の詳細につい
て、図19に示す制御ブロック図を参照しながら説明す
る。画像処理手段200は、撮像部100aにて撮像さ
れた各分割画像のデ−タと、その分割画像読み取り時の
撮像部100aの位置情報とを順次関連付けて記憶する
位置情報管理手段201aを備えた分割画像記憶手段2
01と、分割画像記憶手段201から隣接する二つの分
割画像及び位置情報を読み出し、分割画像のデ−タと位
置情報とに分けて送出する分割画像デ−タ分配手段20
6と、分割画像デ−タ分配手段206から送出される隣
接する二つの分割画像のデ−タを基準画像202a及び
接続画像202bとして格納する演算テ−ブル202
と、演算テ−ブル202上の二つの分割画像の接続位置
を探索する探索手段203と、接続画像202bの階調
レベルが基準画像202aの階調レベルと一致するよう
接続画像202bの各画素の階調値を補正する階調レベ
ル補正手段260と、探索手段203において探索され
た接続位置をもとに二つの分割画像を接続する接続手段
204と、接続された画像を記憶する接続終了画像記憶
手段205とから構成される。
【0056】探索手段203は、基準画像202aと接
続画像202bの接続位置を大まかに探索する粗探索手
段220と、粗探索手段220において探索された位置
を両画像の暫定的な接続位置とする暫定接続位置検出手
段243と、両画像の接続位置を細かに探索する密探索
手段230と、密探索手段230において探索された位
置を両画像の接続位置とする接続位置検出手段244
と、粗探索手段220または密探索手段230のいずれ
か一方を選択するセレクタ250とから構成される。さ
らに、粗探索手段220は、演算テ−ブル202上で基
準画像202aに対して接続画像202bを一定の範囲
内で数画素間隔で相対的に移動させる移動方法規定手段
225と、両画像の重複部分のうち一定面積領域を設定
し、その領域における対応画素間の濃度差の平均値を算
出する濃度差平均値算出手段226とから構成され、密
探索手段230は、演算テ−ブル202上で基準画像2
02aに対して接続画像202bを一定の範囲内で一画
素間隔で相対的に移動させる移動方法規定手段235
と、両画像の重複部分のうち一定面積領域を設定し、そ
の領域における対応画素間の濃度差の平均値を算出する
濃度差平均値算出手段236とから構成される。
【0057】移動方法規定手段225及び235におい
ては、基準画像202aに対する接続画像202bの移
動について、中心点、移動範囲及び移動間隔を規定する
が、移動方法規定手段225における移動範囲は、撮像
部100aの位置精度に基づいて、位置精度が低いほど
広い範囲を予め規定し、また移動間隔は3画素を規定し
た。また、中心点としては、接続画像202bの左上端
の画素の位置を設定した。一方、移動方法規定手段23
5における移動範囲は、移動方法規定手段225の移動
範囲より狭い範囲を予め規定し、移動間隔は1画素を規
定し、中心点としては暫定接続位置検出手段243にお
いて検出された位置をその都度設定することとした。ま
た、濃度差平均値算出手段226及び236において
は、例えば上述した式1を予め規定し、基準画像202
aと接続画像202bの重複部分の一定面積領域におけ
る濃度差の平均値を算出する。
【0058】暫定接続位置検出手段243は、濃度差平
均値算出手段226において濃度差の平均値が最小とな
る位置を検出して両画像の暫定接続位置とし、階調レベ
ル補正手段260及び移送方法規定手段235へ転送す
る。接続位置検出手段244は、濃度差平均値算出手段
236において濃度差の平均値が最小となる位置を検出
して両画像の接続位置とする。セレクタ250は、隣接
する二つの分割画像を接続する場合は、初期状態として
粗探索手段220を選択し、階調レベル補正手段260
より階調レベルの補正を終了した旨の通知を受けた場合
には密探索手段230へ選択を切り替え、先ず両画像の
接続位置を大まかに探索し、階調レベルの補正終了後、
接続位置の細かな探索が行われるよう動作する。
【0059】階調レベル補正手段260は、暫定接続位
置検出手段243より転送される暫定接続位置におい
て、両画像の重複部分における階調レベルを調査して比
較する階調レベル比較手段261と、階調レベル比較手
段261において調査された両画像の階調レベルに基づ
いて接続画像全体の各画素の階調値を補正する接続画像
補正手段262とから構成される。接続画像補正手段2
62は、例えば上述した式2を予め規定し、この変換式
等に基づいて接続画像の各画素の階調値を補正して演算
テ−ブル202上の接続画像202bのデ−タを書き替
えるとともに、補正が終了した旨をセレクタ250へ通
知する。
【0060】上記画像処理手段200において、隣接す
る二つの分割画像の接続における両分割画像の暫定接続
位置の探索は、以下の様に行われる。先ず、分割画像デ
−タ分配手段206により、分割画像記憶手段201か
ら二つの分割画像を演算テ−ブル202上へ読み出すと
ともに、各分割画像の位置情報が移動方法規定手段22
5へ送出される。移動方法規定手段225は、この位置
情報に基づいて、基準画像202aに対して接続画像2
02bを相対的に移動させる際の中心点を規定する。セ
レクタ250は、分割画像の接続においては初期状態で
粗探索手段220を選択しているため、粗探索手段22
0は、移動方法規定手段225に規定された一定の範囲
において3画素間隔で移動基準画像202aに対して接
続画像202bを移動させながら、濃度差平均値算出手
段226において基準画像202aと接続画像202b
の重なる部分の一定面積領域を設定し、その領域におけ
る両画像の濃度差(階調値の差)の平均値を算出する。
この濃度差の平均値は、上記した式1によって算出され
る。そして、暫定接続位置243は、該平均値が最小と
なる位置を検出して両画像の暫定接続位置とし、階調レ
ベル比較手段261へ転送するとともに、移動方法規定
手段235内に移動の中心点として暫定接続位置を転送
する。
【0061】上記両画像の暫定接続位置が探索された
後、接続画像の階調レベルの補正は以下のように行われ
る。暫定接続位置検出手段243より暫定接続位置を転
送された階調レベル比較手段261は、暫定接続位置に
おいて、両画像の重複部分のうち一定面積の領域を設定
し、その領域における両画像の階調レベルを調査する。
そして、基準画像202aについて、最大階調値及び最
小階調値を検出してそれぞれD1max、D1minとする。同
様に、接続画像202bについても、最大階調値及び最
小階調値を検出してそれぞれD2max、D2minとする。接
続画像補正手段262は、式2に示す変換式を予め規定
しているので、この式に基づいて接続画像2の任意の画
素の階調値D2 (i,j)を、D2′(i,j)に変換し、演算
テ−ブル202上の接続画像202bへ補正後の階調値
を転送する。この変換により、接続画像202bの階調
レベルが基準画像202aの階調レベルに揃えられる。
接続画像補正手段262は、接続画像202bの補正が
終了すると、その旨をセレクタ250へ通知する。
【0062】上記階調レベルの補正終了後、両画像の接
続位置探索は以下のように行われる。セレクタ250
は、補正終了の通知を受けて粗探索手段220から密探
索手段230へ選択を切り替える。密探索手段230
は、セレクタ250からの選択を受けて、移動方法規定
手段235に規定された一定の範囲において1画素間隔
で移動基準画像202aに対して接続画像202bを移
動させながら、濃度差平均値算出手段236において両
画像の重なる部分の一定面積領域を設定し、その領域に
おける両画像の濃度差の平均値を算出する。この濃度差
の平均値は、上記した式1によって算出される。そし
て、接続位置244は、該平均値が最小となる位置を検
出して両画像の接続位置とし、接続手段204へ転送す
る。
【0063】そして、上記接続位置をもとに、接続手段
204は基準画像202aと接続画像202bとを接続
し、接続画像デ−タを接続終了画像記憶手段205へ転
送する。このとき、接続画像202bは、階調値が補正
されているので、分割画像201内の該当する分割画像
のデ−タを書き替える必要がある。
【0064】上記画像読取装置によれば、基準画像20
2aに対して接続画像202bを相対的に移動させる探
索について、数画素間隔の広い移動を規定する粗探索用
手段220と、1画素間隔の狭い移動を規定する密探索
手段230とを設け、セレクタ250により各手段を選
択することにより、接続位置を先ず大まかに探索し、そ
の結果に基づくさらに細かな探索により効率良く探索す
るので、解像度を高く設定して原稿画像の分割数が増加
した場合でも短時間で分割画像の接続を終了し、原稿画
像のデ−タを迅速に得ることができる。また、接続位置
の大まかな探索により、隣接する分割画像間のある程度
の対応が見込まれる暫定接続位置において、重複部分の
接続画像の階調レベルが基準画像の階調レベルに一致す
るよう階調レベル補正手段により接続画像全体の各画素
の階調値を補正し、階調レベル補正手段から補正終了の
通知を受けたセレクタにより、粗探索手段から密探索手
段への選択の切り替えを行うので、密探索手段の細かな
探索により探索される接続位置がより正確な位置になる
とともに、両画像の接続部分に階調値の段差が生じな
い。
【0065】さらに、粗探索手段220における暫定接
続位置の探索においては、基準画像202aに対して接
続画像202bを相対的に移動させる探索領域の面積を
走査手段100の位置精度に応じて規定する構成なの
で、走査手段100の位置精度に拘らず、隣接する分割
画像を正確に接続することができる。また、位置情報管
理手段201aにおいて撮像部100aの各分割画像読
取り時の実際の位置情報を管理しているので、接続位置
の探索を確実に行うことができる。
【0066】次に、本発明に係る画像読取装置の実施の
形態の他の例を、図20及び図21を参照して説明す
る。この画像読取装置は、図19に示す画像処理手段2
00において、撮像部100aから転送される各分割画
像の階調レベルを測定し、階調幅の最も大きい分割画像
を検出して接続開始画像とする階調レベル測定手段20
7を新たに設け、さらに、分割画像記憶手段201内
に、原稿画像における接続開始画像の位置に応じて、接
続開始画像から隣接する分割画像を順次接続する順序を
予め規定する接続順序規定手段201bを設けて構成さ
れ、他の構成については図19に示すものと同様であ
る。尚、階調レベル測定手段207において測定される
各分割画像の階調幅は、画像中の最大階調値と最小階調
値との差で表される。
【0067】上記接続順序規定手段201bにおける具
体的な接続順序の規定例を図21に示す。図において接
続開始画像90、90′は、分割画像接続の基準となる
画像を示し階調幅の最も大きな分割画像である。分割画
像枠内に示した数字は、その分割画像が、上述した隣接
する二つの分割画像の接続において基準画像202aと
なる順序を示している。図21(a)は、左上端の分割
画像が接続開始画像90の場合で、先ず、分割画像90
を基準画像、分割画像91を接続画像として接続し、次
に、分割画像91を基準画像、分割画像92を接続画像
として接続し、以後同様に順次矢印順に隣接する分割画
像同士を接続して、原稿画像全体のデ−タを得る。図2
1(b)は、接続開始画像90′が原稿画像の端部に位
置しない場合で、この場合も同様に番号の順序に沿って
矢印順に各分割画像を接続して原稿画像全体のデ−タを
得る。
【0068】分割画像記憶手段201は、階調レベル測
定手段207から転送される接続開始画像に応じて、接
続順序規定手段201bに予め規定されている接続順序
に沿って基準画像及び接続画像を選出して分割画像デ−
タ分配手段へ順次転送し、接続が行われる。
【0069】上記画像読取装置によれば、最も階調幅の
大きな接続開始画像を基準に全ての分割画像を順次接続
するので、全ての分割画像の階調レベルが接続開始画像
の階調レベルに揃うことになり、再現階調数の多い高品
質の原稿画像デ−タを得ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の画像読取方法及び画像読取装置
によれば、読取機構の位置精度に拘らず、隣接する分割
画像を正確に接続し原稿画像に忠実なデ−タを得ること
ができるので、読取機構に精密な位置精度を要求する必
要がなく、装置の大型化を回避することができる。この
ため、机上で使用することが容易となる。また、分割画
像間の接続位置を効率良く探索するので、解像度を高く
設定して原稿画像の分割数が増加した場合においても、
短時間で分割画像の接続を終了し、原稿画像のデ−タを
迅速に得ることができる。さらに、分割画像間の接続位
置探索時に階調レベルの補正を行い、各分割画像の階調
レベルを一致させるので、接続部分に階調値の段差の生
じない高品質な原稿画像デ−タを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取方法による原稿画像の分割
方法を示す説明図である。
【図2】 本発明の画像読取方法における分割画像の暫
定接続位置検出過程を示す説明図である。
【図3】 本発明の画像読取方法における分割画像の暫
定接続位置検出過程を示す説明図である。
【図4】 本発明の画像読取方法における分割画像の暫
定接続位置検出過程を示す説明図である。
【図5】 本発明の画像読取方法における分割画像の暫
定接続位置検出過程を示す説明図である。
【図6】 本発明の画像読取方法における分割画像間の
階調レベルの補正過程を示す説明図である。
【図7】 本発明の画像読取方法において接続される二
つの分割画像の階調レベルを示す説明図である。
【図8】 本発明の画像読取方法において行われる階調
レベルの補正についてさらに改善を行った場合の階調レ
ベルを示す説明図である。
【図9】 本発明の画像読取方法における分割画像の接
続位置検出過程を示す説明図である。
【図10】本発明の画像読取方法における分割画像の接
続処理過程を示す説明図である。
【図11】本発明の画像読取方法における分割画像の接
続処理過程を示す説明図である。
【図12】本発明の画像読取方法における分割画像の接
続処理過程を示す説明図である。
【図13】本発明の画像読取方法における分割画像の暫
定接続位置検出手順を示すフロ−チャ−トである。
【図14】本発明の画像読取方法における接続画像の階
調レベル補正手順を示すフロ−チャ−トである。
【図15】本発明の画像読取方法における分割画像の接
続位置検出手順を示すフロ−チャ−トである。
【図16】本発明の画像読取装置の制御ブロック図であ
る。
【図17】本発明の画像読取装置の一構成例の外観説明
図である。
【図18】本発明の画像読取装置による画像処理手順を
示すフロ−チャ−トである。
【図19】本発明の画像読取装置の一部を示す制御ブロ
ック図である。
【図20】本発明の画像読取装置の一部を示す制御ブロ
ック図である。
【図21】本発明の画像読取装置における分割画像の接
続順序の規定例を示す説明図である。
【図22】従来の画像読取装置を示す構成概略説明図で
ある。
【図23】従来の画像読取装置を示す構成概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1…基準画像、 2…接続画像、 2a…探索基準画
素、 10…重複領域、11…濃度差算出領域、 20
…第一次探索領域、 30…暫定接続位置、40…第二
次探索領域、 50…接続位置、 80…原稿画像、
80′…接続画像、 82…分割画像、 83…重複部
分、 100…走査手段、 100a…撮像部、 10
0b…駆動部、 101…結像光学手段、 102…固
体撮像素子、 103…駆動処理回路、 104…駆動
機構、 104a…位置情報保持手段、 105…制御
機構、 200…画像処理手段、 201…分割画像記
憶手段、 201a…位置情報管理手段、 201b…
接続順序規定手段、202…演算テ−ブル、 203…
探索手段、 204…接続手段、 205…接続終了画
像記憶手段、 206…分割画像デ−タ分配手段、 2
07…階調レベル測定手段、 220…粗探索手段、
225,235…移動方法規定手段、226,236…
濃度差平均値算出手段、 230…密探索手段、 24
3…暫定接続位置検出手段、 244…接続位置検出手
段、 300…走査制御手段、 400…制御部、 5
00…入力部、 402…ビデオキャプチャーカード、
403…NTSCビデオ信号線、 404…RS23
2Cケ−ブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を複数の分割画像に分割し、読取
    機構により各分割画像を隣接する分割画像と重複させて
    順次読み取り、各分割画像を接続して原稿画像のデ−タ
    を得る画像読取方法であって、 隣接する二つの分割画像について、基準とする方の分割
    画像を基準画像、他方の分割画像を接続画像とし、 先ず、基準画像に対して接続画像を一定の範囲内におい
    て数画素間隔で相対的に移動させるとともに、両画像の
    重複部分における対応画素間の濃度差が最小となる位置
    を探索して基準画像と接続画像との暫定接続位置とし、 次に、前記暫定接続位置において、両画像の重複部分に
    おける階調レベルを比較し、接続画像の階調レベルが基
    準画像の階調レベルと一致するよう接続画像全体の各画
    素の階調値を補正し、 さらに、基準画像に対して接続画像を前記暫定接続位置
    を中心とした一定の範囲内において一画素間隔で相対的
    に移動させるとともに、両画像の重複部分における対応
    画素間の濃度差が最小となる位置を探索して基準画像と
    接続画像との接続位置とし、 前記接続位置において両画像の接続を行うことを特徴と
    する画像読取方法。
  2. 【請求項2】各分割画像の読取り時に階調レベルを測定
    することにより階調幅の最も大きい分割画像を検出して
    接続開始画像とし、 各分割画像を接続して原稿画像のデ−タを得るに際し
    て、 先ず、前記接続開始画像を基準画像とし、前記接続開始
    画像に隣接する画像を接続画像として両画像を接続し、 以後、すでに接続された画像を基準画像とし、その基準
    画像に隣接する画像であって未だ他の分割画像と接続さ
    れていない画像を接続画像とし、順次分割画像の接続を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の画像読取方法。
  3. 【請求項3】倍率を可変することが可能な結像光学系
    と、この結像光学系に対して所定の位置関係で配置され
    た固体撮像素子とを保持し、原稿画像全体を撮像、及
    び、原稿画像を複数の分割画像に分割して必要な倍率で
    順次撮像する走査手段と、 走査手段より各分割画像を取り込み、接続して任意の解
    像度の原稿画像デ−タを得る画像処理手段と、を有する
    画像読取装置であって、 前記画像処理手段は、各分割画像のデ−タを保持する分
    割画像記憶手段と、分割画像記憶手段から二つの隣接す
    る分割画像のデ−タを読み出し、基準とする方の分割画
    像を基準画像、他方の分割画像を接続画像として格納す
    る演算テ−ブルと、基準画像と接続画像との接続位置を
    探索する探索手段と、接続画像の階調レベルが基準画像
    の階調レベルと一致するよう接続画像全体の各画素の階
    調値を補正する階調レベル補正手段と、探索手段により
    探索された接続位置を基に基準画像と接続画像とを接続
    する接続手段とを有し、 前記探索手段は、基準画像に対して接続画像を一定の範
    囲内で数画素間隔で相対的に移動させるとともに両画像
    の重複部分における対応画素間の濃度差を算出する粗探
    索手段と、粗探索手段において濃度差が最小となる位置
    を両画像の暫定的な接続位置とする暫定接続位置検出手
    段と、基準画像に対して接続画像を一定の範囲内で一画
    素間隔で相対的に移動させるとともに両画像の重複部分
    における対応画素間の濃度差を算出する密探索手段と、
    密探索手段において濃度差が最小となる位置を両画像の
    接続位置とする接続位置検出手段と、粗探索手段を選択
    した後前記階調レベル補正手段の指示に応じて密探索手
    段を選択するセレクタとを有し、 前記階調レベル補正手段は、前記暫定接続位置検出手段
    により検出された両画像の暫定的な接続位置において両
    画像の重複部分における階調レベルを比較する階調レベ
    ル比較手段と、両画像の階調レベルに基づいて接続画像
    の階調レベルが基準画像の階調レベルに一致するよう接
    続画像全体の各画素の階調値を補正し、補正の終了をセ
    レクタへ通知する接続画像補正手段とを有することを特
    徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】画像処理手段は、さらに、各分割画像の読
    取り時に階調レベルを測定し階調幅の最も大きい分割画
    像を検出して接続開始画像とする階調レベル測定手段を
    有し、 前記分割画像記憶手段は、原稿画像における接続開始画
    像の位置に応じて、接続開始画像から隣接する分割画像
    を順次接続する順序を予め規定する接続順序規定手段を
    有することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015008350A (ja) * 2013-06-24 2015-01-15 富士通株式会社 読み取り装置、読み取り方法及び読み取りプログラム
JP2015099501A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその制御方法

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