JPH10223511A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10223511A
JPH10223511A JP9025198A JP2519897A JPH10223511A JP H10223511 A JPH10223511 A JP H10223511A JP 9025198 A JP9025198 A JP 9025198A JP 2519897 A JP2519897 A JP 2519897A JP H10223511 A JPH10223511 A JP H10223511A
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Soichi Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストパターンの形成において、不要なパ
ターンがレジスト上に解像することを防止した半導体装
置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 感光性樹脂膜に、第1のガラス転移温度
を有する第1の樹脂層と、前記第1のガラス転移温度よ
りも高い第2のガラス転移温度を有する第2の樹脂層と
を形成する工程と、前記感光性樹脂膜を、前記第1のガ
ラス転移温度と第2のガラス転移温度の間の温度にさら
し、前記第1の樹脂層を流動化させて前記第2の樹脂層
を覆う工程と、前記第1の樹脂層をマスクとして用い
て、前記第2の樹脂層にパターンを形成することなく前
記感光性樹脂膜を現像する工程とを具備することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特に、半導体装置の製造に用いられる微細
パターンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板121上に形成されたフォトレジス
ト122に微細パターンを形成する際に、連続パターン
の最縁部や孤立パターン等、露光強度が弱くて所望の形
状のパターンが形成されない場合には、図12(a)に
示すように、マスク123に所望のパターン124に加
え、補助パターン125を付加することにより、所望の
パターン124で充分な露光強度が得られるようにした
パターン形成方法が知られている。
【0003】しかしながら、マスク123に補助パター
ン125を形成すると、図12(c)に示すように、フ
ォトレジスト122に不要な像126が形成されてしま
うという欠点がある。なお、図12(b)は、マスク1
23の像強度分布を示す。
【0004】このようなマスク123の構造のため、不
要なパターン126がレジストに転写されてしまうのと
いう現象は、補助パターン125を設けた場合だけでな
く、ポジ型レベンソン位相シフトマスクを使用した場合
にも発生し、シフタのエッジにおいて位相シフト効果に
より、レジスト上に不要パターンが生じてしまう。更
に、ハーフトーン型位相シフトマスクを使用した場合、
所望のパターンの外側に、二次ピークによるパターンが
解像するということも知られている。
【0005】これらの不要なパターンがフォトレジスト
上に解像するという欠点を改善するために、種々の提案
がなされている。例えば、レベンソン型位相シフトマス
クのシフタエッジにおける不要パターンを消去するため
に、特開平5−204131号公報には、一度露光を行
った後、不要パターンを消すためにウエハを移動して再
度露光を行う方法が開示されている。しかし、このよう
なパターン形成方法は、パターン形成のために手順が多
すぎるという欠点がある。
【0006】孤立パターンの両側に補助パターンを付加
する場合では、特開平6−242594号公報で述べら
れているように、補助パターンの幅を狭くして補助パタ
ーンを解像させないという方法がある。しかしながら、
この方法では、補助パターンの幅が狭いため、十分な焦
点深度がないという欠点がある。
【0007】また、ハーフトーン型位相シフトマスクに
よりパターンを形成する場合、不要な2次ピークがレジ
スト上に解像されないようにするため、特開平6−33
7514号公報に開示されている方法では、半透過部の
一部に透過率のさらに低い半透明膜を付加して、2次ピ
ークがレジスト上に解像するのを抑えている。しかしな
がら、この方法では、フォトマスク上の半透明膜上にさ
らに半透明膜を形成することになり、マスク製造がかな
り困難となる。なお、従来技術の問題点を図13にまと
めて示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
の下になされ、レジストパターンの形成において、不要
なパターンがレジスト上に解像することを容易に防止し
た半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、ハーフトーン型位相
シフトマスクを用いたコンタクトホールパターンの形成
において、2次ピークを解像させずにフォーカス裕度を
向上させることが可能とした半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)は、感光性樹脂膜に、第1のガ
ラス転移温度を有する第1の樹脂層と、前記第1のガラ
ス転移温度よりも高い第2のガラス転移温度を有する第
2の樹脂層とを形成する工程と、前記感光性樹脂膜を、
前記第1のガラス転移温度と第2のガラス転移温度の間
の温度にさらし、前記第1の樹脂層を流動化させて前記
第2の樹脂層を覆う工程と、前記第1の樹脂層をマスク
として用いて、前記第2の樹脂層にパターンを形成する
ことなく前記感光性樹脂膜を現像する工程とを具備する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0011】本発明(請求項2)は、上記半導体装置の
製造方法(請求項1)において、前記第1の樹脂層の幅
が、前記第2の樹脂層の幅の2倍以上であることを特徴
とする。
【0012】本発明(請求項3)は、上記半導体装置の
製造方法(請求項1)において、前記第1の樹脂層の厚
さが、前記第2の樹脂層の厚さより厚いことを特徴とす
る。本発明(請求項4)は、感光性樹脂膜を露光して、
露光パターンに応じて選択的にシリル化し、前記感光性
樹脂膜よりもガラス転移温度の低いシリル化層を形成
し、かつ前記感光性樹脂膜を、前記シリル化層のガラス
転移温度と前記感光性樹脂膜のガラス転移温度の間の温
度にさらし、前記シリル化層を流動化させてシリル化層
に隣接する前記感光性樹脂膜を部分的に覆う工程と、前
記シリル化層をマスクとして用いて、前記シリル化層に
隣接する前記感光性樹脂膜にパターンを形成することな
く前記感光性樹脂膜を現像する工程とを具備することを
特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0013】本発明(請求項5)は、上記半導体装置の
製造方法(請求項4)において、前記感光性樹脂膜の現
像は、酸素を含むプラズマでドライ現像することにより
行われることを特徴とする。
【0014】本発明(請求項6)は、上記半導体装置の
製造方法(請求項4)において、前記感光性樹脂膜の未
露光部をシリル化することを特徴とする。本発明(請求
項7)は、上記半導体装置の製造方法(請求項4)にお
いて、前記感光性樹脂膜の露光部をシリル化することを
特徴とする。
【0015】本発明(請求項8)は、上記半導体装置の
製造方法(請求項4)において、前記感光性樹脂膜のシ
リル化後に、シリル化層のガラス転移温度以上に感光性
樹脂膜をさらすことを特徴とする。
【0016】本発明(請求項9)は、上記半導体装置の
製造方法(請求項4)において、前記シリル化層のガラ
ス転移温度と前記感光性樹脂膜のガラス転移温度との間
の温度でシリル化反応を行うことを特徴とする。
【0017】本発明(請求項10)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項7〜9)において、前記シリル化反
応は、単一官能基を持つシリル化剤を用いて行われるこ
とを特徴とする。
【0018】本発明(請求項11)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項7〜9)において、前記シリル化反
応は、同一分子内に複数の官能基を持つシリル化剤を用
いて行われることを特徴とする。
【0019】本発明(請求項12)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項4)において、パターンの端部に補
助パターンを設けたレチクルを用いて前記感光性樹脂膜
を露光することを特徴とする。
【0020】本発明(請求項13)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項4)において、前記補助パターン
が、前記シリル化層に隣接する前記感光性樹脂膜の部分
に対応し、前記補助パターンを解像させないことを特徴
とする。
【0021】本発明(請求項14)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項12)において、前記補助パターン
の外側を半透明膜として、この半透明膜に対応する前記
感光性樹脂膜の部分に弱い露光を行い、その部分に不十
分なシリル化を行い、この部分のシリル化層を流動化さ
せることなく、前記感光性樹脂膜に補助パターンを解像
させることを特徴とする。
【0022】本発明(請求項15)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項4)において、ハーフトーン型位相
シフトマスクを用いて前記感光性樹脂膜を露光すること
を特徴とする。
【0023】本発明(請求項16)は、上記半導体装置
の製造方法(請求項14)において、前記感光性樹脂膜
にコンタクトホールパターンを形成する際に、所望の寸
法より小さく設計したホール径を有するマスクを用い
て、前記感光性樹脂膜を露光することを特徴とする。
【0024】以下、本発明の半導体装置の製造方法につ
いて、より詳細に説明する。本発明の方法は、次のよう
な原理に基づく。図1に示すように、被加工膜11上に
形成されたレジスト膜12に、マスク13を通して光露
光を行なう。このとき、レジスト膜12の未露光部Aの
ガラス転移温度Tg(A)と、露光部Bのガラス転移温
度Tg(B)が、Tg(A)<Tg(B)であるとき、
レジスト膜12をTg(A)とTg(B)の間の温度下
にさらすと、未露光部Aの部位のレジスト膜が流動化
し、露光部Bの方向に流れて露光部Bの部位を覆う。
【0025】その後、現像することによって、本来除去
されて、パターンが形成されるべき部分である露光部B
が、非露光部A,Cとともに残留して、パターンが消失
する。この場合、Aの部位の幅は、Bの部位のパターン
幅の2倍以上であることが好ましい。
【0026】このような本発明の方法を実現するため
に、以下に説明するような露光後シリル化プロセスを用
いることができる。すなわち、下記式(1)に示すよう
に、レジスト(a)とシリル剤(b)がシリル化反応を
行うと、レジスト内にシリル化結合(c)が形成され
る。レジスト樹脂は、水酸基が樹脂内で水素結合をして
いるため、樹脂のガラス転移温度が高い。しかしなが
ら、レジストがシリル化すると、樹脂内の水素結合が失
われるため、シリル化部位のガラス転移温度はレジスト
のガラス転移温度に比べて低くなる。このように、レジ
ストがシリル化することによってレジスト樹脂中に、互
いに隣接する異なるガラス転移温度を有する部位を形成
することができる。
【0027】
【化1】
【0028】図2は、このような露光後シリル化プロセ
スを用いた本発明の方法を工程順に示す断面図である。
まず、シリル化する官能基を有する樹脂膜で被加工膜を
被覆する。シリル化可能な官能基として、シリル化剤に
対して活性な水素を持つ官能基であれば特に限定されな
いが、−COOH,−OH,−SH,−NH2 等を挙げ
ることができる。これらの官能基を有する樹脂として、
ノボラック系樹脂、ポリビニルフェノール系樹脂を挙げ
ることができる。これらの樹脂を有機溶剤に溶解して溶
液材料をつくる。その際必要に応じて熱重合防止剤、基
板との密着性を向上させるための密着性向上剤、メラミ
ン樹脂等の架橋剤、スルホンイミド、オニウム塩等の酸
発生剤、ジアゾナフトキノン等の感光剤、染料などの露
光光を吸収する吸光剤を溶液に添加しても良い。
【0029】有機溶剤としてはポリマーを溶解するもの
であれば特に限定されないが、例えばアセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン系溶剤、メチルセロソルブ、メチルセロ
ソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のセ
ロソルブ系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソア
ミル等のエステル系溶剤などの極性溶剤、トルエン、キ
シレン等の無極性溶剤等が挙げられる。
【0030】以上の方法で溶液材料を作成し、被加工膜
に溶液材料を塗布し、ホットプレート等を用いて加熱を
行い、レジスト膜を形成する。次に、図2(a)に示す
ように、基板21上に形成されたレジスト膜22に、所
望のパターンを有するフォトマスク23を通しての露光
光である可視光、紫外光などのエネルギービームをレジ
ストに対して照射する。露光光を照射するための光源と
しては、水銀灯、XeF(波長351nm)、XeCl
(波長308nm)、KrF(波長248nm)、Kr
Cl(波長222nm)、ArF(波長193nm)、
F2(波長151nm)等のエキシマレーザーを挙げる
ことができる。なお、露光光として、X線または電子ビ
ームを用いても良い。
【0031】ここで、本発明の方法に使用するフォトマ
スクについて説明する。本発明の方法は、フォトマスク
上の不要なパターンをフォトレジストでは解像させない
事が可能であり、補助パターンを付加したフォトマスク
や、また光学的な特性上所望のパターンの他に不要な2
次ピーク以上のピークをレジスト上に解像してしまうフ
ォトマスクに対して、特に有効である。
【0032】例を挙げると、連続パターンの外側に補助
パターンが付加されたレベンソン型位相シフトマスク、
アウトリガー型レベンソン型位相シフトマスク、ポジ型
レベンソン型位相シフトマスク、ハーフトーン型位相シ
フトマスク等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0033】それぞれのマスクに対して消去可能なパタ
ーンは、次の通りである。すなわち、連続パターンの外
側に補助パターンが付加されたレベンソン型位相シフト
マスクに対しては、連続パターンの外側に付加された補
助パターンが消去可能であり、アウトリガー型レベンソ
ン型位相シフトマスクに関しては、所望の孤立パターン
の外側に付加した補助パターンが消去可能であり、ポジ
型レベンソン型位相シフトマスクに関しては、再縁部の
シフターの端に出る細い未露光部を消去可能であり、ハ
ーフトーン型位相シフトマスクに関しては、コンタクト
ホール等の外側に出現する2次ピークを解像させないよ
うにすることができる。また、パターンとしては、ライ
ン・アンド・スペースパターン、コンタクトホールパタ
ーンに限定されるものではない。
【0034】ここで、ハーフトーン型位相シフトマスク
を用いた場合には、コンタクトホールパターン形成にお
いて、フォーカス裕度を向上させるため、設計パターン
を所望パターンより小さくすることが可能である。マス
クとしてハーフトーン型位相シフトマスクを用いると、
所望パターン周囲に2次ピークが生じるが、本発明の方
法を用いると、所望パターン周囲の2次ピークの外側の
部位のシリル化層が流れて2次ピークの部位を覆い、2
次ピークをレジスト上に解像させないようにすることが
できる。
【0035】次に、シリル化剤により未露光部のシリル
化を行うことにより、図2(b)に示すように、シリル
化層24a〜24cが形成される。レジストがシリル化
すると、樹脂内の水素結合が失われるため、シリル化層
24a〜24cのガラス転移温度は、露光部Bのガラス
転移温度に比べて低くなる。このように、レジストがシ
リル化することによってレジスト樹脂中に、互いに隣接
する異なるガラス転移温度を有する部位を形成すること
ができる。
【0036】なお、シリル化は、未露光部に行うことに
限らず、露光部にシリル化を行っても良い。例えば、露
光によって樹脂内のt−ブチル基等によって保護されて
いた−OH基等の活性水素基を活性化させるなど、樹脂
内の活性水素基を増加させることによって、選択的に露
光部とシリル化剤を反応させても良い。
【0037】また、露光によって−OH基等の活性水素
基をラジカル重合や、架橋剤による重合等、樹脂内の活
性水素基を架橋させることによって樹脂内の活性水素基
を減少させ、露光部と未露光部の活性水素基の数を選択
的に制御して、選択的に未露光部とシリル化剤を反応さ
せても良い。
【0038】シリル化方法としては、樹脂層をシリル化
剤溶液と接触させる液相におけるシリル化方法を用いて
も、また、気化させたシリル化剤と樹脂層を接触させる
気相におけるシリル化方法を用いても良い。
【0039】シリル化剤としては、以下のシリル化剤の
1種もしくは2種以上の混合物を用いることができる。
すなわち、ジメチルアミノジメチルシラン、ジエチルア
ミノジメチルシラン、ジエチルアミノトリメチルシラ
ン、ジメチルアミノトリメチルシラン、ビス(ジメチル
アミノ)メチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)ジメチ
ルシラン、ヘキサメチルジシラザン、テトラメチルシラ
ザン、ヘキサメチルシクロトリシラザン及びそのほかの
有機金属試薬等を挙げることができる。
【0040】上述したように、シリル化反応を行うと、
シリル化剤は樹脂膜中の活性水素と反応し、結合するた
め、樹脂内の活性水素基が失われ、樹脂内の水素結合が
失われるために、樹脂のガラス転移温度が下がる。そこ
で、樹脂のうちのシリル化した部位とシリル化していな
い部位のガラス転移温度の差を利用し、シリル化した部
位Aのガラス転移温度Tg(A)以上でシリル化してい
ない部位Bのガラス転移温度Tg(B)以下でシリル化
反応させることによって、部位Bの上部に部位Aの層を
フローさせて覆うことができる。また、シリル化反応後
にTg(A)以上、Tg(B)以下の温度にさらして、
シリル化した部位Aをフローさせても良い。
【0041】一般に、シリル化剤のうち、シリル化剤分
子内でシリコン原子に接続する官能基が1つのものであ
るジメチルアミノジメチルシラン、ジエチルアミノジメ
チルシラン、ジエチルアミノトリメチルシラン、ジメチ
ルアミノトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラザン、
テトラメチルジラザン、ヘキサメチルシクロトリシラザ
ン等を用いてシリル化を行うと、気相でシリル化反応を
行う場合、これらのシリル化剤でシリル化した樹脂のガ
ラス転移温度はシリル化反応温度以下になるため、シリ
ル化反応中に直ちにシリル化層はフローを起こす。
【0042】これらのシリル化剤でシリル化した樹脂の
ガラス転移温度は、一般的に60℃以下となり、気相シ
リル化反応をさせるのに必要な温度(60℃以上)より
低くなるため、シリル化反応中にただちにシリル化層は
フローを起こす。
【0043】これに対して、分子内でシリコン原子に複
数の官能基がついているシリル化剤であるビス(ジメチ
ルアミノ)メチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)ジメ
チルシラン等を用いると、これらのシリル化剤は、シリ
コン原子から結合手が2つ以上でているため、樹脂内で
クロスリンクを起こし、これらのシリル化した樹脂のガ
ラス転移温度は一般的に120℃以上となり、一般的に
気相シリル化でのシリル化を行う温度100℃より低く
なる。
【0044】上述のように、シリル化反応中もしくは反
応後に、シリル化層のTg(A)とシリル化されていな
い部位のTg(B)の間の温度で樹脂膜を加熱すること
によって、図2(c)に示すように、シリル化層24a
が流れてパターンBを覆い、シリル化層24bにつなが
るシリル化層24となる。
【0045】その後、酸素プラズマによるドライ現像を
行うことによって、図2(d)に示すように、所望のパ
ターンを解像しつつ、Bのパターンを消失させることが
可能となる。
【0046】図2のパターン部のシリル化層24bとパ
ターン部の外側の比較的大きな面積のシリル化層24a
のガラス転移温度を比較した場合、パターン部の暗部C
とパターン部外側の遮光部Aでのレジスト上での光強度
は、回折光の効果によってパターンの暗部Cの方が光強
度が強いために、パターン部外側の遮光部Aより光によ
る架橋が進んでいる。
【0047】このため、パターン部暗部Cをシリル化さ
せたシリル化層24cの方が、パターン部外側の遮光部
Aをシリル化したシリル化層24aより樹脂内部で架橋
されているため、ガラス転移温度が高い。そのため、シ
リル化層をフローさせる温度は、Tg(A)より高く、
Tg(B),Tg(C)より低い温度でシリル化を行え
ば、Aの部位はフローしても、B、Cの部位はフローを
起こすことなく、シリル化時の形状を保つことができ、
より高い解像力を得ることができる。
【0048】以上のように、補助パターン等、レジスト
膜に解像させたくない不要なパターンが付加されたフォ
トマスクを使用してレジストパターンを形成する際に、
本発明の方法を用いることによって、補助パターンをレ
ジストに解像させないようにすることができる。
【0049】これに対し、フォトマスク上の補助パター
ンをレジストに形成したい場合には、図3に示すプロセ
スが行われる。すなわち、まず、図3(a)に示すよう
に、基板31上に形成されたレジスト膜32のAの部位
に対応する、フォトマスク33の遮光部37に透過率を
持たせて、レジスト膜32のAの部位に対して弱い露光
を行う。すると、パターンAのシリル化部分39aはシ
リル化される度合いが弱くなり、シリル化したレジスト
がBの部位までは流れ出さないため、図3(c)に示す
ように、ドライ現像により補助パターンを形成すること
ができる。
【0050】また、シリル化する際の反応温度をパター
ンAのTg(A)とパターンBのTg(B)以下で行う
ことによって、パターンAの部位のシリル化膜39aの
フローを起こさずに、全てのパターンを解像させること
ができる。
【0051】フォトマスク上の補助パターンをレジスト
に形成する他の方法として、シリル化後のガラス転移温
度(Tg)が高いシリル化剤を用いる方法がある。この
ようなシリル化剤を用いることにより、レジストのフロ
ーは生ずることなく、レジストに補助パターンを形成す
ることができる。
【0052】これらの方法は、ライン・アンド・スペー
スパターンに限らず、コンタクトホールパターン等フォ
トマスク上に補助パターンを形成する際に有効である。
なお、上記シリル化方法の説明は、未露光部のみをシリ
ル化させる方法について説明したが、これに限らず、露
光部のみをシリル化させる方法にも有効である。また、
シリコンウエハ上にレジストパターンを形成する場合に
限らず、フォトマスクの作成等にも有効である。
【0053】続いて、シリル化層をマスクとして用い
て、レジスト樹脂部位を酸素プラズマにてドライ現像を
行って、パターンを形成する。一般に、シリル化層をマ
スクとして用いてドライ現像をするにあたって、選択的
にシリル化させない露光部、もしくは未露光部にも実際
は表層の数10nmはシリル化剤と反応もしくは拡散す
るため、ドライ現像の第1段階として、CF4 やC4
8 などのCF系ガスやArプラズマなどを用いて、数1
0nmの厚さの表層をエッチングする。この際、第1段
階のエッチングの条件が強すぎると、部位Bをフローさ
せて覆ったシリル化層が削られてしまうため、最適な第
1段階のエッチング条件を見つける必要がある。
【0054】第1段階のエッチングに引き続いて、第2
段階として、酸素プラズマによるエッチングを行うが、
酸素プラズマはプラズマ強度が不安定になりがちである
ので、プラズマを安定させるために、酸素にアルゴンや
ヘリウム等不活性ガスや、窒素、さらには二酸化炭素、
二酸化硫黄、二酸化窒素等、酸素を含む気体を含ませる
ことができる。
【0055】エッチング装置としては、プラズマ発生源
としてICPやTCP等、独立バイアスを持つエッチン
グ装置や、マグネトロンRIEエッチング装置等、高選
択性を有するエッチング装置が望ましいが、これらに限
定されるものではない。
【0056】以上説明したように、本発明の方法によ
り、レベンソンマスクの補助パターンやクロムマスクの
補助パターン、ハーフトーンマスクのサイドロブ等のレ
ジスト樹脂上では解像させたくない部位を、解像させな
いようにすることができる。また、解像させたい場合
は、上記のように、遮光部として、一部光が透過する灰
色マスクを使用することによって、またはシリル化によ
り高いガラス転移温度とするシリル化剤を用いることに
より、そのパターンを解像させることができる。
【0057】なお、ガラス転移温度の差を生じさせる反
応は、シリル化反応に限定する訳ではなく、部位Aと部
位Bのガラス転移温度を異ならせるようなものであれ
ば、応用できるのは言うまでもない。
【0058】
【実施例】以下、本発明の種々の実施例を示し、本発明
をより具体的に説明する。 実施例1 図4は、本発明の第1の実施例に係るレジストパターン
の形成方法を工程順に示す断面図である。
【0059】図4(a)に示すように、シリコンウエハ
41上にレジスト(MX−P8、マイクロケミカルリソ
グラフィー社製)をスピンコーター(Mark−V、東
京エレクトロン製)により塗布し、100℃で、90秒
間ベーキングを行ない、レジスト膜42を形成した。ベ
ーキング後のレジスト膜42の膜厚は、500nmであ
る。次に、ArFエキシマーレーザーステッパーを用い
てレジスト膜42に対してフォトマスク43を介してパ
ターン露光を行い、露光部を光架橋させた。露光量は2
00mJであった。図4(a)において、参照符号44
aは通常のパターンを通して露光された露光部、44b
は補助パターンを通して露光された露光部、44cは非
露光部をそれぞれ示す。
【0060】フォトマスク43としては、レベンソン型
位相シフト法により作成された、0.15μmのライン
・アンド・スペースパターン45を有するものを用い
た。連続パターンの最縁部の両側には、補助パターンと
して、連続パターンと同じ大きさのパターン46を付加
している。さらに補助パターン46の外側には、0.5
μm幅のクロム膜で覆われた遮光部47がある。なお、
参照符号48はシフターを示す。
【0061】続いて、シリル化装置(MicroSta
r200C、ジェネシス社製)において、露光されたレ
ジスト膜のシリル化を行った。すなわち、シリコンウェ
ハを収容するシリル化反応用の真空チャンバーを、5T
orrに排気し、100℃に加熱した。次いで、シリル
化剤としてのジエチルアミノジメチルシラン(DMSD
EA)を50℃に加熱して得た蒸気を、この真空チャン
バー内に導入し、シリル化反応を行った。このときのウ
エハ温度は100℃、チャンバー中のシリル化剤の分圧
は80Torrであり、シリコンウェハ上のレジスト膜
42を90秒間シリル化剤の蒸気にさらして反応を行っ
た。
【0062】その結果、レジスト膜42の非露光部44
cはジエチルアミノジエチルシランと反応し、ガラス転
移温度が60℃となる。従って、非露光部44cはシリ
ル化反応後ただちにフローを起こし、図4(b)に示す
ように、補助パターンを通して露光された露光部44b
を覆い、非露光部44aに達するシリル化層49a,4
9b,49cが形成される。補助パターン46を通して
露光された露光部44bのガラス転移温度は、180℃
である。
【0063】シリル化反応後のレジスト膜の断面をSE
Mで観察すると、シリル化層49aの厚さが100n
m、シリル化層49cの厚さが300nmである。ま
た、シリル化反応中にシリル化層49cから流れて露光
部44b上を覆うシリル化層49bの厚さは80nmで
あるのが確認された。
【0064】次に、ドライエッチング装置(TCP94
00、ラム・リサーチ社製)により、シリル化層49
a,49b,49cをエッチングマスクとして用いて、
2 ガスプラズマにてドライ現像を行い、パターンを形
成した。まず、TCPパワー150W、CF4 ガス20
sccm、圧力5mTorr、RFバイアス100Wの
エッチング条件で15秒間エッチングを行い、レジスト
表面の10nmのシリル化層を除去した。
【0065】続いて、TCPパワー300W、O2 ガス
20sccm、Heガス50sccm、圧力5mTor
r、RFバイアス100Wの条件で60秒間エッチング
を行い、0.15μmのライン・アンド・スペースパタ
ーンを形成した。
【0066】0.5μmの補助パターン46を通して露
光された露光部44bは、シリル化層49bにより覆わ
れているため、レジストにはそのパターンは形成されな
かった。
【0067】実施例2 図3は、本発明の第2の実施例に係るレジストパターン
の形成方法を工程順に示す断面図である。
【0068】図3(a)に示すように、シリコンウエハ
31上にレジスト(MX−P8、マイクロケミカルリソ
グラフィー社製)をスピンコーター(Mark−V、東
京エレクトロン製)により塗布し、100℃で、90秒
間ベーキングを行ない、レジスト膜32を形成した。ベ
ーキング後のレジスト膜32の膜厚は、500nmであ
る。次に、ArFエキシマーレーザーステッパーを用い
てレジスト膜32に対してフォトマスク33を介してパ
ターン露光を行い、露光部を光架橋させた。露光量は2
00mJであった。
【0069】フォトマスク33としては、レベンソン型
位相シフト法により作成された、0.15μmのライン
・アンド・スペースパターン35を有するものを用い
た。連続パターンの最縁部の両側には、補助パターンと
して、連続パターンと同じ大きさのパターン36を付加
している。この補助パターン36を残すために、補助パ
ターン36の外側に0.5μm幅の透過率が30%であ
る半透明膜37を有するマスクを使用した。
【0070】続いて、シリル化装置(MicroSta
r200C、ジェネシス社製)において、露光されたレ
ジスト膜のシリル化を行った。すなわち、シリコンウェ
ハを収容するシリル化反応用の真空チャンバーを、5T
orrに排気し、100℃に加熱した。次いで、シリル
化剤としてのジエチルアミノジメチルシラン(DMSD
EA)を50℃に加熱して得た蒸気を、この真空チャン
バー内に導入し、シリル化反応を行った。このときのウ
エハ温度は100℃、チャンバー中のシリル化剤の分圧
は80Torrであり、シリコンウェハ上のレジスト膜
32を90秒間シリル化剤の蒸気にさらして反応を行っ
た。
【0071】シリル化反応後のレジスト膜32の断面を
SEMで観察すると、非露光部Cのシリル化層39bの
厚さが100nm、半透明膜部37に対応する部位Aの
シリル化層39aの厚さが100nmであったため、シ
リル化層39aは流れ出すことなく、補助パターンを通
して露光された露光部Bは覆われていなかった。
【0072】次に、ドライエッチング装置(TCP94
00、ラム・リサーチ社製)により、シリル化部位をエ
ッチングマスクとして用いて、O2 ガスプラズマにてド
ライ現像を行い、パターンを形成した。まず、TCPパ
ワー150W、CF4 ガス20sccm、圧力5mTo
rr、RFバイアス100Wのエッチング条件で15秒
間エッチングを行い、レジスト表面の10nmのシリル
化層を除去した。
【0073】続いて、TCPパワー300W、O2 ガス
20sccm、Heガス50sccm、圧力5mTor
r、RFバイアス100Wの条件で60秒間エッチング
を行い、0.15μmのライン・アンド・スペースパタ
ーンを形成した。補助パターン外側が30%の透過率の
半透明膜を有する部位の補助パターンも、パターンが形
成された。
【0074】実施例3 シリコンウエハ上に膜厚500nmのレジスト膜を形成
した。次いで、KrFエキシマレーザーステッパー(N
A=0.6、σ=0.3)でレジスト膜に対して露光を
行った。使用したフォトマスクを図5に示す。図5にお
いて、フォトマスク51の露光部位のパターンは、アウ
トリガー型レベンソン型位相シフト法で作成された15
0nm孤立パターン52であり、孤立パターン52の両
側に幅aの補助パターン53があるものを用いた。な
お、参照符号54は、シフターを示す。
【0075】図5に示すアウトリガー型マスクの補助パ
ターンの開口寸法に対する焦点深度の依存性を調べたと
ころ、図6に示す結果を得た。図6に示すように、通常
のレジストパターン形成プロセスでは、補助パターンの
幅aを大きくすると、焦点深度は大きくなるが、補助パ
ターンが解像してしまい、また、補助パターンの幅aを
50nm以下に小さくすると、焦点深度が0.55μm
以下に小さくなるという欠点がある。これに対し、本発
明の方法では、補助パターンは解像しないので、十分焦
点深度をとれるように補助パターン幅aを100nmと
した。
【0076】次に、シリル化装置(MicroStar
200C、ジェネシス社製)において、露光されたレジ
スト膜のシリル化を行った。すなわち、シリコンウェハ
を収容するシリル化反応用の真空チャンバーを、5To
rrに排気し、100℃に加熱した。次いで、シリル化
剤としてのジエチルアミノジメチルシラン(DMSDE
A)を50℃に加熱して得た蒸気を、この真空チャンバ
ー内に導入し、シリル化反応を行った。このときのウエ
ハ温度は100℃、チャンバー中のシリル化剤の分圧は
80Torrであり、シリコンウェハ上のレジスト膜を
90秒間シリル化剤の蒸気にさらして反応を行った。
【0077】補助パターン外側の未露光部のガラス転移
温度が60℃、補助パターンによる露光部のレジストの
ガラス転移温度が180℃であるため、補助パターン外
側のシリル化部位は、シリル化反応中に流れて、補助パ
ターンによる露光部を覆ったため、シリル化反応後のレ
ジスト膜の断面をSEMで観察すると、孤立パターン5
2の両側の遮光部に対応するレジスト膜の未露光部に形
成されたシリル化層の厚さが300nm、シフター部に
対応するシリル化層の厚さが100nmであった。
【0078】次に、ドライエッチング装置(TCP94
00、ラム・リサーチ社製)により、シリル化部位をエ
ッチングマスクとして用いて、O2 ガスプラズマにてド
ライ現像を行い、パターンを形成した。まず、TCPパ
ワー150W、CF4 ガス20sccm、圧力5mTo
rr、RFバイアス100Wのエッチング条件で15秒
間エッチングを行い、レジスト表面の10nmのシリル
化層を除去した。
【0079】次いで、TCPパワー300W、O2 ガス
20sccm、Heガス50sccm、圧力5mTor
r、RFバイアス100Wの条件で60秒間エッチング
を行い、0.15μmの孤立パターンを形成し、補助パ
ターンはレジストには形成しなかった。
【0080】実施例4 図7は、本発明の第4の実施例に係るレジストパターン
の形成方法を工程順に示す断面図である。
【0081】図7(a)に示すように、シリコンウエハ
71上にレジスト(MX−P7、マイクロケミカルリソ
グラフィー社製)をスピンコーター(Mark−V、東
京エレクトロン製)により塗布し、100℃で、90秒
間ベーキングを行ない、レジスト膜72を形成した。ベ
ーキング後のレジスト膜72の膜厚は、500nmであ
る。次に、実施例1と同様のマスク73を使用して、A
rFエキシマーレーザーステッパーによりレジスト膜7
2に対してパターン露光を行い、露光部を光架橋させ
た。露光量は300mJであった。図7(a)におい
て、参照符号Aは非露光部、Bは補助パターンを通して
露光された露光部、Cは通常のパターンを通して露光さ
れた露光部をそれぞれ示す。
【0082】続いて、シリル化装置(MicroSta
r、ジェネシス社製)を用い、120℃にてシリル化を
行った。すなわち、シリコンウェハを収容するシリル化
反応用の真空チャンバーを、5Torrに排気し、12
0℃に加熱した。次いで、シリル化剤として、70%の
ジエチルアミノジメチルシランと30%のビス(ジメチ
ルアミノ)メチルシランの混合物を80℃で加熱した蒸
気を用い、この真空チャンバー内に導入し、シリル化反
応を行った。このときのウエハ温度120℃、チャンバ
ー中のシリル化剤の分圧は80Torrであり、シリコ
ンウェハ71上のレジスト膜72を90秒間シリル化剤
の蒸気にさらして反応を行った。その結果、図7(b)
に示すように、非露光部の表面にシリル化層75a,7
5b,75c,75dがそれぞれ形成された。
【0083】シリル化層75aのガラス転移温度は12
5℃、75c、75dのガラス転移温度は135℃であ
るので、シリル化後に、130℃で60秒間加熱して、
図7(c)に示すように、シリル化層75aをフローさ
せ、100%遮光部の部位の隣の補助パターンBをシリ
ル化層75で覆った。
【0084】次に、ドライエッチング装置(TCP94
00、ラム・リサーチ社製)において、O2 ガスプラズ
マによりドライ現像を行い、パターンを形成した。ま
ず、バイアス200W、CF4 ガス50sccm、圧力
0.5mTorr、RFバイアス100Wのエッチング
条件で15秒間エッチングを行い、レジスト膜72表面
の10nmのシリル化層を除去した。
【0085】続いて、図7(d)に示すように、シリル
化層75,75c,75dをエッチングガスクとして用
いて、バイアス200W、O2 ガス流量50sccm、
圧力0.5mTorr、RFバイアス50Wの条件で6
0秒間、レジスト膜72のエッチングを行い、0.15
μmのライン・アンド・スペースパターンを形成した。
【0086】その結果、実施例1と同様に、補助パター
ン上はシリル化層で覆われているため、レジスト膜72
には補助パターンは形成されなかった。また実施例2と
同様に、補助パターンの外側が20%の透過率を持つ半
透明膜を持つマスクを使用した場合は、補助パターンが
形成された。
【0087】実施例5 図8は、本発明の第5の実施例に係るレジストパターン
の形成方法を工程順に示す断面図である。
【0088】図8(a)に示すように、シリコンウエハ
81上に、t−ブチル基で保護されたポリメタクリル酸
メチルに、酸発生剤としてトリフェニルスルフォニウム
トリフルオレートを加えた樹脂をスピンコートし、10
0℃で、90秒間ベーキングを行ない、レジスト膜82
を形成した。ベーキング後のレジスト膜82の膜厚は5
00nmである。次に、ポジ型のレベンソン型位相シフ
トマスク83を用いて、ArFエキシマレーザーステッ
パーにより、レジスト膜82に対して、露光量50mJ
でパターン露光を行い、露光部Aのt−ブチル基をはず
した。
【0089】なお、図中、参照符号数字84はシフター
を示し、Bはレジストの未露光部、Cはシフターエッジ
部をそれぞれ示す。続いて、シリル化装置(Micro
Star200C、ジェネシス社製)において、露光さ
れたレジスト膜のシリル化を行った。すなわち、シリコ
ンウェハ81を収容するシリル化反応用の真空チャンバ
ーを、5Torrに排気し、100℃に加熱した。次い
で、シリル化剤としてジエチルアミノジメチルシラン
(DMSDEA)を80℃で加熱して得た蒸気を、この
真空チャンバー内に導入し、シリル化反応を行った。こ
のときのウエハ温度100℃、チャンバー中のシリル化
剤の分圧は80Torrであり、シリコンウエハ81上
のレジスト膜82を90秒間シリル化剤の蒸気にさらし
て反応を行った。
【0090】その結果、図8(b)に示すように、露光
部Aがシリル化するとともに、直ちにシリル化層が流れ
て、シフターエッジ部Cを覆い、シリル化層85aが形
成された。また、シリル化層85b,85c,85dも
それぞれ形成された。
【0091】次に、ドライエッチング装置(TCP94
00、ラム・リサーチ社製)により、O2 ガスプラズマ
にてドライ現像を行い、パターンを形成した。まず、バ
イアス200W、CF4 ガス50sccm、圧力5mT
orr、RFバイアス100Wのエッチング条件で15
秒間エッチングを行い、レジスト表面の10nmのシリ
ル化層を除去した。
【0092】続いて、シリル化層85a,85b,85
c,85dをエッチングマスクとして用いて、バイアス
200W、O2 ガス50sccm、圧力0.5mTor
r、RFバイアス50Wの条件で60秒間エッチングを
行い、0.15μmのライン・アンド・スペースパター
ンを形成した。
【0093】その結果、シフターエッジ部Cはシリル化
層85aにより覆われているため、不要なシフターエッ
ジ部Cは解像しなかった。 実施例6 この実施例は、コンタクトホールパターンの形成に関す
るものである。以下、図9を参照して説明する。
【0094】図9(a)は、本実施例によりシリコンウ
ェハ91上に形成されたレジストパターン92を示す。
所望コンタクトホールパターンの寸法は、ウエハ上で
0.3μm平方であり、ホール寸法:ピッチ=1:3と
した。
【0095】図9(b)に示すように、基板91上にレ
ジスト膜92を膜厚500nmで塗布した後、マスクと
して強度透過率6%のハーフトーン型位相シフトマスク
93を用い、エキシマレーザー露光装置(KrF、NA
=0.6、σ=0.4、通常照明)により1/4倍縮小
露光を行った。なお、マスク93のホール94の寸法
は、図13からフォーカス裕度を大きくするために、
0.25μm平方と所望よりも小さく設計した。
【0096】かかるマスクを用いた場合の像強度分布を
図9(c)に示す。図中、実線はジャストフォーカスで
の光学像を、破線はデフォーカス時の光学像をそれぞれ
示す。図9(c)に示すように、主ピークの脇に二次ピ
ークが出現し、そのまま化学増幅型レジストを用いた場
合のような通常の方法でレジストを現像すると、サイド
ロブも形成されてしまう。
【0097】露光後、シリル化装置(MicroSta
r200C、ジェネシス社製)において、レジスト膜の
非露光部のシリル化を行った。すなわち、シリコンウェ
ハを収容するシリル化反応用の真空チャンバーを、5T
orrに排気し、70℃に加熱した。次いで、シリル化
剤としてのジエチルアミノジメチルシラン(DMSDE
A)を50℃に加熱して得た蒸気を、この真空チャンバ
ー内に導入し、シリル化反応を行った。このときのウエ
ハ温度は70℃、チャンバー中のシリル化剤の分圧は6
0Torrであり、シリコンウェハ91上のレジスト膜
92を60秒間シリル化剤の蒸気にさらして反応を行っ
た。
【0098】その結果、レジスト膜92の非露光部に、
シリル化層95a,95bが形成された。続いて、ドラ
イエッチング装置(TCP9400、ラム・リサーチ社
製)を用いて、O2 ガスプラズマにてドライ現像を行
い、パターンを形成した。まず、TCPパワー150
W、CF4 ガス20sccm、圧力5mT、RFバイア
ス100Wのエッチング条件で15秒間エッチングを行
い、レジスト膜92の表面の10nmのシリル化層を除
去した。
【0099】続いて、シリル化層95a,95bをマス
クとして用いて、TCPパワー300W、O2 ガス20
sccm、Heガス50sccm、圧力5mT、RFバ
イアス100Wの条件で60秒間エッチングを行い、
0.30μm平方のコンタクトホールパターンを形成し
た。
【0100】その結果、図9(e)に示すように、化学
増幅型レジストを用いたときのような二次ピークによる
サイドロブの形成のない所望のパターンが得られた。ま
た、このときのフォーカス裕度を1.1μmとすること
ができ、マスク設計パターンを0.30μm×0.30
μmとしたときのフォーカス裕度0.9μmよりも大き
なフォーカス裕度を得ることができた。
【0101】なお、上述の実施例では露光光としてエキ
シマレーザーKrFを用いたが、波長の異なる他の光源
を用いても良いことはいうまでもない。 実施例7 図10は、本発明の第7の実施例に係るレジストパター
ンの形成方法を工程順に示す断面図である。
【0102】実施例1と同様の条件でシリコンウエハ1
01上にレジストMX−P8を塗布し、100℃、90
秒間ベーキングを行ない、レジスト膜102を形成し
た。ベーキング後のレジスト膜102の膜厚は500n
mである。
【0103】次に、ArFエキシマレーザーステッパー
0.3μm径のコンタクトホールを有する通常のレクチ
ル103を用いて、レジスト膜102に対してパターン
露光を行い、露光量200mJで露光部Aを光架橋させ
た。
【0104】続いて、シリル化装置(MicroSta
r200C、ジェネシス社製)にてシリル化を行った。
すなわち、シリコンウェハを収容するシリル化反応用の
真空チャンバーを、5Torrに排気し、100℃に加
熱した。次いで、シリル化剤として、ジエチルアミノジ
メチルシランを50℃で加熱した蒸気を用い、この真空
チャンバー内に導入し、シリル化反応を行った。このと
きのウエハ温度100℃、チャンバー中のシリル化剤の
分圧は80Torrであり、シリコンウェハ101上の
レジスト膜102を90秒間シリル化剤の蒸気にさらし
て反応を行った。その結果、図10(b)に示すよう
に、非露光部はシリル化反応すると直ちにフローを起こ
して、レジスト膜のコンタクトホール形成部の外周に流
れ、図10(c)に示すように、コンタクトホール形成
部の外周を覆うシリル化層105a,105bが形成さ
れた。
【0105】続いて、ドライエッチング装置(TCP9
400、ラム・リサーチ社製)を用いて、O2 ガスプラ
ズマにてドライ現像を行い、パターンを形成した。ま
ず、TCPパワー150W、CF4 ガス20sccm、
圧力5mT、RFバイアス100Wのエッチング条件で
15秒間エッチングを行い、レジスト表面の10nmの
シリル化層を除去した。
【0106】続いて、シリル化層105a,105bを
マスクとして用いて、TCPパワー300W、O2 ガス
20sccm、Heガス50sccm、圧力5mT、R
Fバイアス100Wの条件で60秒間エッチングを行
い、図10(d)に示すように、0.2μm径のコンタ
クトホールパターンを形成した。このように、所定の寸
法より小さいコンタクトホールを形成することができ
た。
【0107】図11に、露光量とガラス転移温度との関
係を示す。図11から、露光量の増加によりガラス転移
温度が上昇し、所定のガラス転移温度に達すると、飽和
することがわかる。従って、露光量によってガラス転移
温度を制御することが可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
露光強度の点でフォトマスク上に付加しなければならな
い補助パターンを、容易にレジスト上に解像させないこ
とが可能となった、また、補助パターンを解像させたい
部位に関しては、マスクの遮光部を半透明化することに
よってシリル化反応を制御し、または高いガラス転移温
度とするシリル化剤を用いることにより、補助パターン
を解像させることも可能である。
【0109】更に、露光後シリル化プロセスにて補助パ
ターンを覆う際に、補助パターンの大きさに制限が無
く、十分な焦点深度が得られる補助パターン幅に最適化
したマスクを使用することが可能である。
【0110】更にまた、ハーフトーン型位相シフトマス
クを使用した場合、コンタクトホールパターン形成にお
いて2次ピークを解像させずにフォーカス裕度を向上さ
せることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図。
【図2】露光後シリル化プロセスを用いた本発明の方法
を工程順に示す断面図。
【図3】補助パターンを解像させる場合の本発明の方法
を工程順に示す断面図。
【図4】実施例1に係るレジストパターンの形成方法を
工程順に示す断面図。
【図5】実施例3で用いたアウトリガー型マスクを示す
図。
【図6】アウトリガー型マスクの補助パターンの開口寸
法に対する焦点深度の依存性を示す特性図。
【図7】実施例4に係るレジストパターンの形成方法を
工程順に示す断面図。
【図8】実施例5に係るレジストパターンの形成方法を
工程順に示す断面図。
【図9】実施例6に係るレジストパターンの形成方法を
工程順に示す断面図。
【図10】実施例7に係るレジストパターンの形成方法
を工程順に示す断面図。
【図11】樹脂に照射された露光量とシリル化した場合
のガラス転移温度の関係を示す特性図。
【図12】従来のレジストパターンの形成方法を工程順
に示す断面図。
【図13】従来技術の問題点を説明する図。
【符号の説明】
11,21,31,41,71,81,91,101,
121…シリコンウエハ 12,22,32,42,72,82,92,102,
122…レジスト膜 13,23,33,43,73,83,93,103,
123…フォトマスク 24,24a,24b,24c,39a,39b,49
a,49b,49c,75,75a,75b,75c,
85a,85b,85c,85d,95a,95b,1
05a,105b…シリル化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 壮一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂膜に、第1のガラス転移温度
    を有する第1の樹脂層と、前記第1のガラス転移温度よ
    りも高い第2のガラス転移温度を有する第2の樹脂層と
    を形成する工程と、 前記感光性樹脂膜を、前記第1のガラス転移温度と第2
    のガラス転移温度の間の温度にさらし、前記第1の樹脂
    層を流動化させて前記第2の樹脂層を覆う工程と、 前記第1の樹脂層をマスクとして用いて、前記第2の樹
    脂層にパターンを形成することなく前記感光性樹脂膜を
    現像する工程とを具備することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の樹脂層の幅が、前記第2の樹
    脂層の幅の2倍以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の樹脂層の厚さが、前記第2の
    樹脂層の厚さより厚いことを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 感光性樹脂膜を露光して、露光パターン
    に応じて選択的にシリル化し、前記感光性樹脂膜よりも
    ガラス転移温度の低いシリル化層を形成し、かつ前記感
    光性樹脂膜を、前記シリル化層のガラス転移温度と前記
    感光性樹脂膜のガラス転移温度の間の温度にさらし、前
    記シリル化層を流動化させてシリル化層に隣接する前記
    感光性樹脂膜を部分的に覆う工程と、 前記シリル化層をマスクとして用いて、前記シリル化層
    に隣接する前記感光性樹脂膜にパターンを形成すること
    なく前記感光性樹脂膜を現像する工程とを具備すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記感光性樹脂膜の現像は、酸素を含む
    プラズマでドライ現像することにより行われることを特
    徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記感光性樹脂膜の未露光部をシリル化
    することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記感光性樹脂膜の露光部をシリル化す
    ることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記感光性樹脂膜のシリル化後に、シリ
    ル化層のガラス転移温度以上に感光性樹脂膜をさらすこ
    とを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記シリル化層のガラス転移温度と前記
    感光性樹脂膜のガラス転移温度との間の温度でシリル化
    反応を行うことを特徴とする請求項4に記載の半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記シリル化反応は、単一官能基を持
    つシリル化剤を用いて行われることを特徴とする請求項
    7〜9のいずれかの項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記シリル化反応は、同一分子内に複
    数の官能基を持つシリル化剤を用いて行われることを特
    徴とする請求項7〜9のいずれかの項に記載の半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 パターンの端部に補助パターンを設け
    たレチクルを用いて前記感光性樹脂膜を露光することを
    特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記補助パターンが、前記シリル化層
    に隣接する前記感光性樹脂膜の部分に対応し、前記補助
    パターンを解像させないことを特徴とする請求項4に記
    載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記補助パターンの外側を半透明膜と
    して、この半透明膜に対応する前記感光性樹脂膜の部分
    に弱い露光を行い、その部分に不十分なシリル化を行
    い、この部分のシリル化層を流動化させることなく、前
    記感光性樹脂膜に補助パターンを解像させることを特徴
    とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 ハーフトーン型位相シフトマスクを用
    いて前記感光性樹脂膜を露光することを特徴とする請求
    項4に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記感光性樹脂膜にコンタクトホール
    パターンを形成する際に、所望の寸法より小さく設計し
    たホール径を有するマスクを用いて、前記感光性樹脂膜
    を露光することを特徴とする請求項14に記載の半導体
    装置の製造方法。
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