JPH10227237A - エンジンのトルク制御装置 - Google Patents

エンジンのトルク制御装置

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JPH10227237A
JPH10227237A JP2768897A JP2768897A JPH10227237A JP H10227237 A JPH10227237 A JP H10227237A JP 2768897 A JP2768897 A JP 2768897A JP 2768897 A JP2768897 A JP 2768897A JP H10227237 A JPH10227237 A JP H10227237A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジントルク制御時のアクチュエータの耐久
負荷向上と、トルク応答性の両立を図る 【解決手段】エンジン制御量に対するエンジンのトルク
ゲインに応じて目標トルクのなまし度合いを設定し、該
なまし度合いを目標トルクの変化状態に応じて補正し、
該補正されたなまし度合いで目標トルクをなまし処理
し、該なまし処理された目標トルクが得られるようにエ
ンジントルクを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動力を制
御する装置、つまりエンジントルクを制御する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン制御装置としては、例え
ば特開平1−290934号公報に記載されるようなも
のがある。また、エンジン制御装置として、いわゆる電
制スロットル装置と称されるように、スロットル弁の開
度を目標エンジントルクが得られるように電子制御する
ようにしたものがある。
【0003】なお、前記電制スロットル装置と自動変速
機とを兼ね備えた車両では、車両の走行条件に応じて車
両の目標駆動力を設定し、該目標駆動力が得られるよう
に、エンジンの目標トルクと、自動変速機の目標変速比
とを設定して、エンジンと自動変速機とを協同して制御
することも考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電制スロットル装置を用いて、エンジンを目標トルク
に制御しようとする場合、エンジン制御量とエンジント
ルクの関係データに基づき、エンジン制御量を決定して
いるが、一般的にエンジントルク (あるいは吸入空気量
やシリンダ吸入空気量に相当する基本燃料噴射量) とエ
ンジン制御量 (スロットル操作量等) の関係は、図15に
示すように、高トルク領域では、制御量の変化量に対す
るトルクゲインの変化量が小さくなる傾向がある。
【0005】このように制御量の変化量に対するトルク
ゲインの変化量の小さい領域では、微小のトルク要求変
化 (あるいは、演算処理上の誤差) に対して制御量が大
きく変化するため、例えばスロットルアクチュエータに
関しては、その動作変化量が大きくなり、耐久負荷が大
きくなってしまう。また、スロットル開度を検出するた
めのスロットル開度センサにおいても、スロットルアク
チュエータの動きに連動して、大きな速度で摺動を繰り
返すため摩耗が厳しくなる等の問題がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、エンジン制御量に対するエンジントル
クゲインに応じて、要求エンジントルクあるいはエンジ
ン制御量のなまし処理度合いを変更することにより、微
小な要求トルク変化での不要なエンジン制御量の変化を
抑制することを第1の目的とする。また、要求トルクの
変化速度に応じて、上記なまし度合いを補正することに
より、アクチュエータ等の耐久性とエンジントルクの応
答性との両立を図ることを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、図1に実線で示すように、エンジンの目標ト
ルクを設定する目標トルク設定手段と、前記目標トルク
が得られるように、エンジン制御量を制御するエンジン
トルク制御手段と、を含んで構成されるエンジンのトル
ク制御装置において、前記目標トルクまたはエンジン制
御量を、所定の度合いでなまし処理するなまし処理手段
と、前記エンジン制御量に対するエンジントルクのゲイ
ンに応じて、前記なまし処理の度合いを設定するなまし
度合い設定手段と、と、を含んで構成されることを特徴
とする。
【0008】該請求項1の作用・効果を説明する。目標
トルク設定手段は、エンジンの目標トルクを設定し、な
まし度合い設定手段によりエンジン制御量に対するエン
ジントルクのゲインに応じて設定されたなまし度合いを
用いて、なまし度合い処理手段が目標トルク又はエンジ
ン制御量をよりなまし処理する。
【0009】エンジントルク制御手段は、前記目標トル
クが得られるようにエンジン制御量を制御する。ここ
で、高負荷領域のようにトルクゲインが小さいところで
は、なまし度合いを大きくすることにより、微小な目標
トルク変化での不要な動きを抑え、スロットルアクチュ
エータやスロットル開度センサの耐久性を向上できる。
【0010】また、請求項2に係る発明は、図1に一点
鎖線で示すように、前記目標トルクの変化状態を検出す
る目標トルク変化状態検出手段と、前記検出された目標
トルクの変化状態に応じて、前記設定されたなまし処理
度合いを補正するなまし度合い補正手段と、を含んでい
ることを特徴とする。
【0011】該請求項2に係る発明によれば、目標トル
クの変化状態に応じて前記なまし度合いを補正するよう
にしたため、目標トルク変化に伴いなまし度合いが変化
することによるエンジントルク制御の応答性の変化を抑
制して、適切な応答性が得られるようになまし度合いを
補正することで、エンジントルク制御の応答性との両立
を図ることができる。
【0012】また、請求項3に係る発明は、前記目標ト
ルク変化状態検出手段は、目標トルクの増減方向を検出
し、前記なまし度合い補正手段は、目標トルクが増大す
るときは、変化後の目標トルク近傍のトルクゲインに基
づいて設定されたなまし度合いを減少補正することを特
徴とする。
【0013】該請求項3に係る発明によれば、目標トル
クが増大するときは、増大した目標トルクに基づいてな
まし度合いを設定するとトルクゲインが減少するため、
なまし度合い設定手段により設定されるなまし度合い
は、微小な目標トルク変化によるエンジン制御量の変動
を抑制するべく増大されることとなるが、そのままでは
エンジントルク増大の応答性が低下する。そこで、変化
直後のなまし度合いを、なまし度合い補正手段で減少補
正することにより、エンジン制御の応答性を両立するこ
とができる。
【0014】また、請求項4に係る発明は、前記なまし
度合い補正手段は、目標トルクが減少するときは、変化
前の目標トルク近傍のトルクゲインに基づいて設定され
たなまし度合いを減少補正することを特徴とする。該請
求項4に係る発明によれば、目標トルク減少前の目標ト
ルクに基づいてなまし度合いを設定すると、なまし度合
い設定手段により設定されるなまし度合いが大きく、減
速応答性が低下することがあるので、なまし度合い補正
手段によりなまし度合いを減少補正することにより、適
切な減速応答性で減速制御することができる。
【0015】また、請求項5に係る発明は、前記目標ト
ルク変化状態検出手段は、目標トルクの増減方向を検出
し、前記なまし度合い設定手段は、前記目標トルクが増
大するときは、変化前の目標トルク近傍のトルクゲイン
に基づいてなまし度合いを設定し、目標トルクが減少す
るときは、変化後の目標トルク近傍のトルクゲインに基
づいてなまし度合いを設定することを特徴とする。
【0016】該請求項5に係る発明によれば、目標トル
クが増大するときは、増大前の目標トルクに基づいてな
まし度合いを設定することにより、なまし度合いの増大
が防止されて加速応答性を確保でき、また、目標トルク
が減少するときは、変化後の目標トルクに基づいてなま
し度合いを設定することにより、なまし度合いが小さく
設定されて減速応答性を確保できる。
【0017】また、請求項6に係る発明は、前記なまし
処理は、加重平均処理であることを特徴とする。該請求
項6に係る発明によれば、なまし処理を加重平均処理で
行うことにより、簡易で良好ななまし処理を行える。
【0018】また、請求項7に係る発明は、エンジン
は、スロットル弁の開度を目標値に制御するスロットル
弁制御装置を備え、前記エンジン制御量は、前記スロッ
トル弁の開度制御量であることを特徴とする特徴とする
該請求項7に係る発明によれば、スロットル弁の開度を
制御することにより、容易でかつ広範囲にエンジントル
クを制御することができる。
【0019】また、請求項8に係る発明は、エンジン
は、自動変速機と共に車両に搭載され、車両の目標駆動
力を設定する目標駆動力設定手段を備え、前記目標トル
ク設定手段は、設定された車両の目標駆動力が得られる
エンジンのトルクと自動変速機の変速比との組み合わせ
の中で、燃料噴射量が最小となる組み合わせにおけるエ
ンジンのトルクを、目標トルクとして設定することを特
徴とする特徴とする。
【0020】該請求項8に係る発明によれば、燃料消費
量が最小となるように自動変速機の変速比との組み合わ
せでエンジンの目標トルクが設定されるため、可及的に
経済的な走行が行える。また、請求項9に係る発明は、
前目標駆動力設定手段は、ドライバーのアクセル操作量
と車速とに応じて車両の目標駆動力を設定することを特
徴とする。
【0021】該請求項9に係る発明によれば、ドライバ
ーの意志に応じた加減速レベルを反映するアクセル操作
量とその時の走行車速とに応じて車両の目標駆動力が設
定されるため、ドライバーの意志に応じた加減速走行性
を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図2は、本発明の実施形態に係るエ
ンジンのトルク制御装置が適用された自動変速機付きの
車両搭載エンジンにおけるエンジン−自動変速機の総合
制御システムである。
【0023】図2において、車両のアクセルペダル部分
には、ドライバーのアクセル操作量(アクセルペダルの
踏込み量) を検出するアクセル操作量センサ1が設けら
れる。エンジン2には、吸気系に図示しないスロットル
弁を駆動するスロットルアクチュエータ3が介装され、
また、該エンジン2の回転速度を検出する回転速度セン
サ4が設けられる。
【0024】トルクコンバータ付きの自動変速機5は、
油圧回路の各種変速用の弁をシフトソレノイド6,7に
よって電磁駆動することにより変速動作が行われると共
に、走行条件に応じて、ロックアップソレノイド8によ
りロックアップクラッチの作動を制御することにより、
トルクコンバータのロックアップ制御が行われる。ま
た、自動変速機5の出力軸の回転速度を検出することに
よって、車速を検出する車速センサ9が設けられる。
【0025】上記各センサからの信号はコントロールユ
ニット10に入力され、該コントロールユニット10は、後
述する処理を行って前記スロットルアクチュエータ3を
駆動してスロットル弁の開度を目標値に制御すると共
に、前記シフトソレノイド6,7を制御して変速比を目
標値に制御し、また、ロックアップソレノイド8を制御
してロックアップ制御を行う。
【0026】前記コントロールユニット10で行われる演
算処理内容を機能的に分けると、目標駆動力設定部10a
と、最適な組み合わせ選択部10bと、エンジン制御部10
cと、自動変速機制御部10dと、を有する。次に、上記
システムの作用を項目別に説明する。 (目標駆動力の設定)まず、車両の目標駆動力の設定につ
いて説明する。図3は、前記コントロールユニット10の
目標駆動力設定部10aで行われる目標駆動力設定処理動
作の流れを示すメインフローチャートである。
【0027】ステップ20では、前記アクセル操作量セン
サ1からの信号に基づいて、アクセル操作量accel
senが検出される。このアクセル操作量accel
senの検出は、図4のフローチャートに示すよう
に、5ms周期でA/D変換されたアクセルセンサ1か
らの信号accel adを、全閉時の設定電圧ACC
EL MINと、全開の設定電圧ACCEL MAXを
用いて算出する。すなわち、accel ad≦ACC
EL MINのときには、accel sen=0°に
設定され、accel ad≧ACCEL MAXの時
には80度に設定され (ステップ20a,20b) 、ACC
EL MIN<accel ad≦ACCEL MAXの
ときには、アクセル操作量accel senが、下記
の式を用いて算出される (ステップ20e) 。
【0028】accel sen=80× (accel
ad−ACCEL MIN)/ (ACCEL MAX
−ACCEL MIN) 図3に戻って、ステップ21では、前記車速センサ9から
の信号に基づいて、車速vsp senが検出される。
この車速vsp senは、例えば、図5の車速の算出
のフローチャートに示すように、自動変速機5の出力軸
に設けられた車速センサ4から所定時間 (100ms)
の間に発生するパルス数を計数して、下記の式により出
力軸回転速度out revを算出し (ステップ21a,
21b) 、この出力軸回転速度out revを用いて下
記の式により算出される (ステップ21c) 。最後に、カ
ウント値Cをクリアする (ステップ21d) 。
【0029】out rev=k・C vsp sen=V1000×out rev V1
000:車両諸元により決まる係数 図3に戻って、ステップ22では、前記検出されたアクセ
ル操作量accel senと、車速vsp senと、
に対応した目標駆動力t toを算出する。
【0030】この目標駆動力t toは、例えば、図6
に示すように、アクセル操作量accel senに対
応してゲインを算出し、図7に示すように、車速vsp
senに対応して、実現可能な最大駆動力MAX
Oと、実現可能な最小駆動力MIN TOと、を算出
し、これらにより下記の式で算出される。 t to=ゲイン× (MAX TO−MIN TO) +
MIN TO つまり、そのときの車速において実現可能な駆動力の範
囲で、ドライバーの意志による駆動力のレベルを表すア
クセル操作量に応じて、目標駆動力を設定するものであ
る。
【0031】または、動力性能と、運転のスムーズさ
と、を両立するため、図8に示すように、車速vsp
senに対して実現可能な最大駆動力MAX TOと、
車速vsp senとに対して実現可能な最小駆動力M
IN TOと、最大駆動力MAX TO内で車速vsp
senに対して駆動力のつながりをスムージングした
駆動力SM MAX TOを算出し、図6で算出したア
クセル操作量accel senが所定値SM ACCE
L未満の時には、スムージング駆動力SM MAX
Oと、最小駆動力MIN TOにより目標駆動力t
oが下記の式で算出され、アクセル操作量accel
senが所定値SM ACCEL以上の時には、前記同
様に最大駆動力MAX TOと、最小駆動力MIN
Oにより目標駆動力t toが下記の式で算出される。
【0032】accel sen<SM ACCELの
とき、 t to=ゲイン× (SM MAX TO−MIN
O) +MIN TO accel sen≧SM ACCELのとき、 t to=ゲイン× (MAX TO−MIN TO) +
MIN TO (パワートレイン系の制御目標の設定)次に、パワートレ
イン系の制御目標の設定について説明する。ここでは、
エンジン3の制御目標、自動変速機5の制御目標の決定
方法について説明する。なお、自動変速機5について
は、4速変速のものを用いて説明する。
【0033】基本的には、前記目標駆動力t toを実
現可能で、最も燃料消費量の少ないエンジン・自動変速
機の状態の組み合わせを選択し、エンジン/自動変速機
各々の制御目標とする。図9は、コントロールユニット
9の最適な組み合わせ選択部9bで行われるパワートレ
イン系の制御目標決定処理動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【0034】ステップ30では、前記図4で求められた目
標駆動力t toと、車速センサ9からの信号による出
力軸回転速度out revと、が読み込まれる。ステ
ップ31では、以下のループ処理の中で、最適な組み合わ
せを記憶するための変数 (best gear,bes
le,best ne,best te,best
fuel) がクリアされる。
【0035】ステップ32では、自動変速機の可能な組み
合わせ (ギア位置:1〜4速、コンバータ/ロックアッ
プ) を変更設定しつつ、以下のループ処理を行う。ステ
ップ33では、前記条件を満たすためのトルクコンバータ
のタービン回転速度Ntと、タービントルクTtとが、
下記の式により算出される。なお、GEAR RATI
Oはギア比データ、GEAR ETAはギア効率データ
であり、各々ギア位置gpに対応し、予め設定されたデ
ータである。
【0036】 Nt=out rev×GEAR RATIO Tt=t to/ (GEAR RATIO×GEAR
ETA) ステップ34では、タービン回転速度Ntと、タービント
ルクTtと、トルクコンバータの特性と、により、必要
なエンジン回転速度Neと、エンジントルクTeと、が
算出される。トルクコンバータの特性は、図10 (イ) ,
(ロ) に示すように、予め設定しておく。また、ロック
アップ条件の場合には、タービン回転速度Ntと、ター
ビントルクTtとを、そのままエンジン回転速度Ne
と、エンジントルクTeと、に代入する。
【0037】ステップ35では、前記エンジン回転速度N
eと、エンジントルクTeとが、制御可能な範囲か否か
をチェックし (詳細は後述) 、ステップ36では、制御範
囲内であるか否かが判断され、範囲外である場合にはス
テップ32へ戻り、次候補の組み合わせでの演算を行う。
範囲内であれば、ステップ37へ進む。ステップ37では、
前記エンジン回転速度Neと、エンジントルクTeと、
燃料消費量fuelのデータにより、必要な燃料消費量
feulが算出される。なお、燃料消費量データは、図
10 (ハ) に示すように、予め設定されている。
【0038】ステップ38では、best gear=0
か否かが判断され、ステップ39では、燃料消費量feu
lが、最適な組み合わせでの燃料消費量best fe
ul以下か否かが判断され、ステップ40では、上記変数
(best gear,best lu,best
e,best te,best fuel) が更新され
る。
【0039】ステップ38でbest gearが0でな
いと判断され、かつ、ステップ39でfeul≦best
fuelと判断されたときは、今回の組み合わせを最
適なものとして更新する。ステップ38でbest ge
arが0と判断されたときには、今回の組み合わせが初
めての制御可能な組み合わせであるので、ステップ40へ
進んで上記変数を更新する。即ち、ステップ32で設定さ
れたギア位置,ロックアップの有無の組み合わせと、該
組み合わせに応じてステップ34,ステップ37で算出され
たエンジン回転数Ne,エンジントルクTe,燃料消費
量feulの最新値が、それぞれ変数best gea
r,best lu,best ne,best
e,best fuelとして更新される。
【0040】ステップ38でbest gearが0でな
いと判断され、かつ、ステップ39でfeul>best
fuelと判断されたときは、次候補での演算を行う
ために、ステップ32へ戻る。そして、全ての組み合わせ
を演算終了した時点で、ステップ32からステップ41へと
進み、ステップ41では、最適な組み合わせをエンジン・
自動変速機への要求値n **として設定する。
【0041】n te=best te,n ne=b
est ne : エンジンへの要求値 n gear=best gear,n lu=bes
lu : 自動変速機への要求値 (エンジン制御可能範囲のチェック)ここで、前記エンジ
ン制御可能範囲のチェック動作について説明する。
【0042】図11は、上記ステップ35で行われる制御範
囲のチェック処理動作の流れを示すフローチャートであ
る。ステップ35aでは、ステップ34で算出されたエンジ
ン回転速度Neと、エンジントルクTeと、を入力す
る。ステップ35b及びステップ35cでは、エンジン回転
速度Neが制御可能な範囲NE MIN (下限回転速
度) ≦Ne≦NE MAX (上限回転速度) であるか否
かがチェックされる。
【0043】ステップ35d及びステップ35eでは、エン
ジントルクTeが制御可能な範囲TE MIN (下限ト
ルク) ≦Te≦TE MAX (上限トルク) であるか否
かがチェックされる。ステップ35b〜ステップ35eのい
ずれかで、制御可能な範囲外と判断されると、ステップ
35gへ進み、NG判定が下される。また、ステップ35b
〜ステップ35eの全てで制御可能な範囲内と判断される
と、ステップ35fへ進み、OK判定が下される。
【0044】なお、制御可能なトルク範囲を示すデータ
(TE MIN、TE MAX) は、図12に示すよう
に、予めエンジン回転速度Neに対応するデータとして
設定されている。以上のようにして求められたエンジン
と自動変速機への要求値に従ってエンジン制御と自動変
速機の制御とが行われる。
【0045】(自動変速機の制御)自動変速機の制御につ
いては、基本的には、従来の自動変速機の制御装置に対
して、走行ギア位置、コンバータ状態の選択を変更す
る。つまり、従来はスロットル開度と、車速と、予め設
定されたスケジュールによって決定していたが、ここで
は、前述した最適な組み合わせから選択された自動変速
機への要求値 (n gear:ギア位置、n lu:コ
ンバータ/ロックアップ) に従って、コントロールユニ
ット9の自動変速機制御部9dにて変速制御及びロック
アップ制御を行う。
【0046】(エンジン制御)エンジン制御については、
前記要求値に従ったスロットル開度の制御を行い、燃料
・点火等の制御については、従来のエンジン制御装置と
同様にして行われる。図13は、コントロールユニット9
のエンジン制御部9cで行われるスロットル開度制御動
作の流れを示すフローチャートである。
【0047】ステップ50では、エンジンへの要求値 (n
te:トルク、n ne:回転速度) が読み込まれ
る。ステップ51では、要求エンジン回転速度n ne
と、要求エンジントルクn teとにより、エンジンとし
ての目標馬力t psが下記の式で算出される。自動変
速機の変速が実際には遅れるため、エンジン側は実際の
エンジン回転速度eng revで制御する構成とす
る。
【0048】 t ps=k*n ne*n te k:係数 ステップ52では、現在のエンジン回転速度eng re
vを読み込む。なお、エンジン回転速度eng rev
は、例えば、図14に示すように、回転速度センサ3から
の各気筒の位相行程間隔毎に出力される基準パルスが発
生される毎に、タイマー値を読み込んだ後 (ステップ52
a) 、リセットし (ステップ52b) 、前記読み込んだタ
イマー値に基づいて、エンジン回転速度eng rev
を算出する (ステップ52c) 、という手順に従って、前
記基準パルスの発生周期を計測して算出する。
【0049】ステップ53では、前記目標馬力t ps
と、現在のエンジン回転速度eng revと、により、
エンジンとしての目標トルクt teを算出する。 t te=k*t ps/eng rev ステップ54では、前記目標トルクt teと、現在のエ
ンジン回転速度eng revと、により、エンジン特性
データ (TVO MAP) を用いて、スロットル弁開度
を算出し、この値をスロットル弁開度の制御値t tv
oとする。
【0050】なお、エンジン特性データ (TVO MA
P) は、図15に示すように、回転速度・トルクに対応し
た形で予め設定しておく。ステップ55では、前記スロッ
トル弁開度の制御値t tvoに対し、スロットルアク
チュエータ3への指令電圧tvo outに変換され
る。次に、本発明に係るエンジンの目標トルク、あるい
は、エンジン制御量に対するなまし処理について、図16
のフローチャートに従って説明する。
【0051】なお、ここでは、エンジン制御量に対する
なまし処理として説明するが、目標トルクに対するなま
し処理の場合にも同様に行うことができる。ステップ60
では、前記ステップ53で算出された目標トルクt te
を読み込む。ステップ61では、前記ステップ52cで算出
された現在のエンジン回転速度eng revを読み込
む。
【0052】ステップ62では、ステップ54で用いたエン
ジン特性データ (TVO MAP)を用いて、前記目標
トルクt te,エンジン回転速度eng rev付近
でのスロットル弁開度変化に対するトルクゲインΔte
を算出する。なお、トルクゲイン変化量Δt teの算
出方法は、上記条件を囲むマップの格子点上のデータの
差分にて求める。但し、この他の方法を用いても構わな
いことは勿論である。
【0053】ステップ63では、ステップ62で算出したト
ルクゲイン変化量Δteに対応したなまし度合いを算出
する。なまし度合いは、図19に示すように、トルクゲイ
ンΔteに対応したデータとして予め設定される。ここ
でのなまし処理は、加重平均により行うため、なまし度
合いに対応するデータαは新値に対する重みであり、α
が小さいほどなまし度合いは大きくなる。
【0054】なお、前記重みαは、下記式のように、ト
ルクゲインΔteに係数を乗じる形で求めても構わな
い。 α=k×Δte ステップ64では、今回の目標トルクt teと、前回の
目標トルクt te’より目標トルクの変化速度Δt
teを算出する。
【0055】 Δt te=(t te) −(t te’) ステップ65では、目標トルク変化速度Δt teに応じ
て、前記重みαの補正を行い、最終的な重みα1を決定
する。 α1=β×α なお、α1は1以下とする。また、βは目標トルク変化
速度Δt teに応じた重みの補正係数であり、変化速
度Δt teに応じて、以下のような範囲に設定する。
【0056】 Δt te>0のときβ>1(なまし度合い減少補正) Δt te=0のときβ=1 Δt te<0のとき0<β<1(なまし度合い増大補
正) ステップ66では、ステップ54で算出されたスロットル弁
開度t tvoと、前回のスロットル弁開度制御量t
tvo’と、上記重みα1と、により、今回のスロット
ル指令値t tvo (最終) を算出する。
【0057】t tvo (最終) =α1×t tvo+
(1−α1) ×t tvo’ なお、ここまで、なまし度合いの基本値を算出する上
で、今回の目標トルク近傍のトルクゲインを用いてきた
が、前回のスロットル弁開度制御量、前回の目標トルク
近傍のトルクゲインを用いても構わない。トルクゲイン
を今回の目標トルクを基に求める場合は、目標トルクが
増大する方向に変化した場合、なまし度合いが大きくな
るため、応答性が悪化するが、前回の状態を基に算出し
た場合には、そのような遅れが発生しなくなる。但し、
トルクを小さくする場合は、逆の方向となる。この場合
は、目標トルク変化速度Δt teに応じたなまし度合
いの補正係数β’を変化速度Δt teに応じて、以下
のような範囲に設定する。
【0058】Δt te>0のとき0<β’<1 Δt te=0のときβ’=1 Δt te<0のときβ’>1 また、目標トルクの変化方向により、なまし度合いを決
定するためのトルクゲインを前回の値を用いるか、今回
の値を用いるかを、以下のように選択する方式としても
よい。
【0059】Δt te≧0のときは、トルク増大の応
答性を確保すべく前回(目標トルク変化前) の目標トル
ク近傍のトルクゲインに基づいてなまし度合いを求め
る。Δt te<0のときは、トルク減少の応答性を確
保すべく今回(目標トルク変化後) の目標トルク近傍の
トルクゲインに基づいてなまし度合いを求める。なお、
この場合には、前記βによるなまし度合いαの補正は不
要である。
【0060】以上説明したきた実施形態にあっては、ま
ず、エンジン制御量に対するエンジントルクゲインに応
じて、目標トルクあるいはエンジン制御量のなまし度合
いを変更することにより、高負荷領域での微小な要求ト
ルク変化での不要な動きを抑え、スロットルアクチュエ
ータやスロットル開度センサの耐久性を向上できると共
に、目標トルク変化に応じて前記なまし度合いを補正
し、あるいは目標トルク変化前後のいずれかのトルクゲ
インに基づくなまし度合いを選択することにより、エン
ジントルク制御の応答性との両立を図ることができる。
【0061】また、実施形態を図面に基づいて説明して
きたが、具体的な構成は以上の実施形態に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加等があっても本発明に含まれる。例えば、実施形
態では、エンジンと有段変速機との組み合わせによるパ
ワートレインへの適用例を示したが、エンジンと無段変
速機との組み合わせによるパワートレインが搭載された
車両にも適用することができる。
【0062】また、実施形態では、エンジントルク制御
手段として、スロットルアクチュエータを用いたが、点
火時期で制御するものでも適用でき、この場合は耐久性
よりも、不要な点火時期変化によりコイルへの十分な蓄
電のための通電時間が確保できず、燃焼不安定な状態に
なることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジントルク制御装置のクレー
ム対応図。
【図2】本発明の実施形態に係るエンジントルク制御装
置が搭載されたエンジン−自動変速機の総合制御システ
ム図。
【図3】同上実施形態の目標駆動力設定処理を示すフロ
ーチャート。
【図4】同じくアクセル操作量算出のフローチャート。
【図5】同じく車速算出のフローチャート。
【図6】アクセル操作量に対するゲイン特性図。
【図7】車速に対する駆動力特性図。
【図8】車速に対する別の駆動力特性図。
【図9】目標駆動力に対するパワートレイン系への要求
設定処理のフローチャート。
【図10】パワートレイン系への要求設定処理で用いられ
るデータマップ。
【図11】エンジン制御可能範囲チェック処理のフローチ
ャート。
【図12】エンジントルク及びエンジン回転速度の制御可
能範囲マップ。
【図13】スロットル開度制御動作のフローチャート。
【図14】エンジン回転速度計測処理のフローチャート。
【図15】エンジン回転速度−スロットル開度−エンジン
トルクの関係を示すマップ。
【図16】スロットル開度なまし処理のフローチャート。
【図17】トルクゲイン−なまし度合いの関係を示すマッ
プ。
【符号の説明】
1 アクセル操作量センサ 2 エンジン 3 スロットルアクチュエータ 4 回転速度センサ 5 自動変速機 8 ロックアップソレノイド 9 車速センサ 10 コントロールユニット 10a 目標駆動力設定部 10b 組み合わせ選択部 10c エンジン制御部 10d 自動変速機制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの目標トルクを設定する目標トル
    ク設定手段と、 前記目標トルクが得られるように、エンジン制御量を制
    御するエンジントルク制御手段と、 を含んで構成されるエンジンのトルク制御装置におい
    て、 前記目標トルクまたはエンジン制御量を、所定の度合い
    でなまし処理するなまし処理手段と、 前記エンジン制御量に対するエンジントルクのゲインに
    応じて、前記なまし処理の度合いを設定するなまし度合
    い設定手段と、 と、を含んで構成されることを特徴とするエンジンのト
    ルク制御装置。
  2. 【請求項2】前記目標トルクの変化状態を検出する目標
    トルク変化状態検出手段と、 前記検出された目標トルクの変化状態に応じて、前記設
    定されたなまし処理度合いを補正するなまし度合い補正
    手段と、 を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のエンジ
    ンのトルク制御装置。
  3. 【請求項3】前記目標トルク変化状態検出手段は、目標
    トルクの増減方向を検出し、 前記なまし度合い補正手段は、目標トルクが増大すると
    きは、変化後の目標トルク近傍のトルクゲインに基づい
    て設定されたなまし度合いを減少補正することを特徴と
    する請求項2に記載のエンジンのトルク制御装置。
  4. 【請求項4】前記なまし度合い補正手段は、目標トルク
    が減少するときは、変化前の目標トルク近傍のトルクゲ
    インに基づいて設定されたなまし度合いを減少補正する
    ことを特徴とする請求項3に記載のエンジンのトルク制
    御装置。
  5. 【請求項5】前記目標トルク変化状態検出手段は、目標
    トルクの増減方向を検出し、 前記なまし度合い設定手段は、前記目標トルクが増大す
    るときは、変化前の目標トルク近傍のトルクゲインに基
    づいてなまし度合いを設定し、目標トルクが減少すると
    きは、変化後の目標トルク近傍のトルクゲインに基づい
    てなまし度合いを設定することを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンのトルク制御装置。
  6. 【請求項6】前記なまし処理は、加重平均処理であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記
    載のエンジンのトルク制御装置。
  7. 【請求項7】エンジンは、スロットル弁の開度を目標値
    に制御するスロットル弁制御装置を備え、 前記エンジン制御量は、前記スロットル弁の開度制御量
    であることを特徴とする特徴とする請求項1〜請求項6
    のいずれか1つに記載のエンジンのトルク制御装置。
  8. 【請求項8】エンジンは、自動変速機と共に車両に搭載
    され、 車両の目標駆動力を設定する目標駆動力設定手段を備
    え、 前記目標トルク設定手段は、設定された車両の目標駆動
    力が得られるエンジンのトルクと自動変速機の変速比と
    の組み合わせの中で、燃料噴射量が最小となる組み合わ
    せにおけるエンジンのトルクを、目標トルクとして設定
    することを特徴とする特徴とする請求項1〜請求項7の
    いずれか1つに記載のエンジンのトルク制御装置。
  9. 【請求項9】前目標駆動力設定手段は、ドライバーのア
    クセル操作量と車速とに応じて車両の目標駆動力を設定
    することを特徴とする請求項8に記載のエンジンのトル
    ク制御装置。
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