JPH10227328A - 液体封入式マウント及びその組立方法 - Google Patents

液体封入式マウント及びその組立方法

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JPH10227328A
JPH10227328A JP4493697A JP4493697A JPH10227328A JP H10227328 A JPH10227328 A JP H10227328A JP 4493697 A JP4493697 A JP 4493697A JP 4493697 A JP4493697 A JP 4493697A JP H10227328 A JPH10227328 A JP H10227328A
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Shinya Kinoshita
慎也 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品数を削減して簡素な構造で所要の振動減
衰力及び振動絶縁性能を発揮し得る液体封入式マウント
を提供し、その組立を容易にする。 【解決手段】 隔壁8とこれに密接されたダイアフラム
7の外周部7aとの間に第一液室Aと第二液室Bとを連
通するショックオリフィスCが形成され、隔壁8にショ
ックオリフィスCよりも流動抵抗の小さいアイドルオリ
フィスDが開設されている。ダイアフラム7の内周部7
cは、隔壁8のアイドルオリフィスDの外周側に第一液
室A側へ向けて形成された嵌合段差部83の内周面に嵌
着した内周支持環72を介して、アイドルオリフィスD
に対向配置されている。したがって液中での外筒1との
カシメに先立って、隔壁8、ダイアフラム7及びカップ
部材2を、液外で予め仮組立することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジン等の防振支持手段として用いられる液体封入式マ
ウントと、その組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体フレームに弾性的に支持
する液体封入式マウントは、一般に、外筒とセンターボ
スとの間に一体的に設けられた弾性体と、前記外筒の内
周に封着されたダイアフラムとの間に、液体が封入され
た上下一対の液室が形成され、これらの液室間をオリフ
ィス流路で連通させると共に、弾性体側の液室の圧力変
動を所定の変動範囲で吸収するサブダイアフラムを設け
た構造を有する。すなわち、車体のバウンド等のショッ
クによる大変位の入力に対しては、弾性体が大きな変形
を受けることにより、弾性体側の液室とダイアフラム側
の液室との間で、封入液がオリフィス流路を介して液柱
共振し、この時のオリフィス流路内での流動抵抗によっ
て大きな減衰力を得る。また、アイドリング時の機関振
動等による小振幅の振動入力に対しては、前記サブダイ
アフラムの共振運動によって封入液の圧力変動が吸収さ
れ、封入液は殆どオリフィス流路を通過せず、動ばね定
数が低くなって優れた振動絶縁性を発揮する(例えば実
開平6−78644号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の液体封
入式マウントは、外筒とセンターボスとの間にエラスト
マからなる弾性体を一体的に加硫成形してなる本体加硫
成形品と、ダイアフラムと、前記本体加硫成形品とダイ
アフラムとの間の空間を2室に画成しオリフィス流路が
形成された複数の部品からなる隔壁と、この隔壁に保持
されたサブダイアフラムと、このダイアフラムの外側を
覆うカップ部材を備え、部品点数が多いといった問題が
ある。
【0004】また、この種の液体封入式マウントの組立
は、液室内に作動液を封入する必要から液中で行われる
が、液中でカシメ装置にセットする際には、組立によっ
て形成される前記液室内にエアが混入することがないよ
うに、本体加硫成形品や、隔壁やダイアフラムを手作業
により液中で傾けたりしてエア抜きを行わなければなら
ない。しかも、前記本体加硫成形品と、ダイアフラム
と、サブダイアフラムを保持した隔壁と、カップ部材の
4部品群を液中で取り扱わなければならず、組立の作業
性が悪いという問題がある。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、部品数を
削減して簡素な構造で所要の振動減衰力及び振動絶縁性
能を発揮し得る液体封入式マウントを提供し、その組立
を容易にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液体封入式
マウントは、外筒とセンターボスとの間に一体的に設け
られ円周方向に連続したエラストマからなる弾性体と、
前記外筒の内周に変位自在に封着されたエラストマから
なるダイアフラムと、外周が前記外筒に固定されて前記
弾性体側の第一液室と前記ダイアフラム側の第二液室と
の間を仕切る隔壁と、前記ダイアフラムを外側から覆う
ように配置され外周が前記外筒に固定されると共に前記
ダイアフラムの外周に密嵌されたカップ部材とを備え、
前記隔壁とこの隔壁に密接された前記ダイアフラムの外
周部との間に前記両液室間を連通するショックオリフィ
スが形成され、前記隔壁に前記ショックオリフィスより
も流動抵抗の小さいアイドルオリフィスが開設され、前
記ダイアフラムの内周部が前記隔壁における前記第一液
室と反対側の面に嵌着された内周支持環を介して前記ア
イドルオリフィスに対向配置されてなるものである。
【0007】上記構成によると、ダイアフラムは、隔壁
に嵌着された内周支持環の外周側で第二液室を包囲して
おり、この外周側部分において、低周波数域の大変位の
入力時に第一液室と第二液室との間で封入液がショック
オリフィスを介して移動するのを許容するダイアフラム
本来の作用を奏する。また、このダイアフラムの内周部
は、前記内周支持環によって、アイドルオリフィスを塞
ぐように対向配置されており、この内周部が、アイドリ
ング時の機関振動等による小振幅の振動入力時に、第一
液室の封入液の液柱共振をショックオリフィスよりも流
動抵抗の小さいアイドルオリフィスを通じて許容し、動
ばね定数を低下させる従来のサブダイアフラムと同様の
作用を奏する。
【0008】上記構成において一層好ましくは、カップ
部材は支持筒部を有し、隔壁における第一液室と反対側
の面に嵌着されたダイアフラムの内周支持環が前記支持
筒部に支持されるようにする。このようにすれば、内周
支持環と隔壁との嵌着状態が確実に保持される。
【0009】上記液体封入式マウントの組立において
は、ダイアフラムはその内周部及び外周部に成形時に一
体化された内周支持環及び外周支持環を有し、隔壁にア
イドルオリフィスの外周側に第一液室側へ向けて形成さ
れた嵌合段差部の内周面に内周支持環を、またカップ部
材の外周部に前記外周支持環をそれぞれ嵌着し、これに
よって互いに仮組立された前記隔壁、ダイアフラム及び
カップ部材の外周部を、弾性支持体及びセンターボスが
一体化された外筒に液中でカシメ固定するものである。
この方法によれば、隔壁とダイアフラムとカップ部材が
予め仮組立された状態となるため、液中での組立におい
ては、弾性支持体及びセンターボスが一体化された外筒
と、隔壁、ダイアフラム及びカップ部材の仮組立体との
カシメ作業のみとなる。
【0010】特に、ダイアフラムの内周支持環がカップ
部材の支持筒部に支持されるものにおいては、上述の仮
組立作業において、隔壁の嵌合段差部と内周支持環との
締め代を小さくして、手で容易に圧入することができ
る。
【0011】また、上述の組立方法において一層好まし
くは、隔壁は予めショックオリフィスに沿って円周方向
複数の開口部を有し、仮組立された前記隔壁、ダイアフ
ラム及びカップ部材の外周部を、弾性体及びセンターボ
スが一体化された外筒に液中でカシメ固定する際に、前
記ショックオリフィスの第一液室への開放端部以外の部
分に位置する開口部が弾性体により塞がれるようにす
る。このようにすれば、液中での組立の際の空気抜き作
業を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る液体封入式
マウントの第一の実施形態を示すもので、参照符号1は
外筒、2はこの外筒1の下側にカシメにより一体的に結
合されたカップ部材であり、カップ部材2は取付ボルト
3を介して例えば車体フレーム側に連結される。参照符
号4は外筒1の上方に同心的に配置されたセンターボス
であり、上面に突出された取付ボルト5を介して例えば
エンジン側に連結される。センターボス4と外筒1との
間には、エラストマで傘状に成形された弾性体6が加硫
接着されている。
【0013】参照符号7はエラストマからなるダイアフ
ラムで、その外周部には金属製の外周支持環71が埋設
一体化されており、内周部には金属製の内周支持環72
が埋設一体化されている。そして、前記外周支持環71
で補強されたダイアフラム7の外周部7aは、カップ部
材2の外周筒状部21の内周面に圧入され、密着された
状態にある。
【0014】参照符号8は前記ダイアフラム7の上側に
配置された金属円盤からなる隔壁で、その外周フランジ
部81が、前記ダイアフラム7の外周支持環71の外周
フランジ部71a及びその下側のカップ部材2の外周フ
ランジ部22と共に外筒1の下部のカシメ部1aにカシ
メ固定されている。これによって、弾性体6とダイアフ
ラム7との間の封入液Lが封入された密閉空間を、弾性
体6側の第一液室Aとダイアフラム7側の第二液室Bと
に仕切っている。
【0015】外周支持環71の埋設により補強されたダ
イアフラム7の外周部7aとこれに密接された隔壁8の
外周部との間には、円周方向に略C字形に延びると共
に、一端が隔壁8の外周部に開設された開口部82を介
して第一液室Aに開放され他端がダイアフラム7の外周
部に形成された切欠73を介して第二液室Bに開放され
たショックオリフィスCが形成されている。前記外周支
持環71は、このショックオリフィスCの内壁面を取り
囲むように略U字形に形成されている。また、隔壁8の
中央部には、開口面積がショックオリフィスCの流路断
面積より大きいアイドルオリフィスDが開設されてい
る。
【0016】隔壁8は、アイドルオリフィスDの外周側
に第一液室A側へ向けて屈曲した環状の嵌合段差部83
を有する。この嵌合段差部83の内周面には、ダイアフ
ラム7の内周支持環72が嵌着されている。このため第
二液室Bは、前記嵌合段差部83と内周支持環72との
嵌着部の外周側で襞状に屈曲しているダイアフラム7の
本体部7bによって環状に形成されており、その外周側
の細く長いショックオリフィスCを介して第一液室Aと
連通している。
【0017】ダイアフラム7における内周支持環72よ
り内周側の部分すなわち内周部7cは、アイドルオリフ
ィスDの下側空間を塞ぐように対向配置されており、そ
の厚さ方向に適宜変位可能な状態にある。そして、この
内周部7cは、それよりも外周側すなわち第二液室Bを
形成している本体部7bに比較して適宜厚肉に形成さ
れ、これによって所定の慣性質量が設定されている。ま
た、カップ部材2の底部には通気孔23が開設されてお
り、ダイアフラム7の本体部7b及び内周部7cの動作
が妨げられることのないようになっている。
【0018】上記第一の実施形態による液体封入式マウ
ントは、車体フレーム側とエンジン側との間での振動入
力によって外筒1とセンターボス2が軸方向(図1にお
ける上下方向)に反復して相対変位され、弾性体6が反
復変形を受ける。そして、前記入力振動が車体のバウン
ド等のショックによる低周波大振幅の変位である場合
は、弾性体6が大きく変形され、これに伴う第一液室A
の容積変化によって、封入液LがショックオリフィスC
を通じて第一液室Aと第二液室Bとの間を相対的に高圧
となる側から相対的に低圧となる側へ流動される。この
ため、弾性体6の有する粘弾性による減衰力のほか、細
く長いショックオリフィスCを封入液Lが流れる時の流
動抵抗による減衰力によって、ショック入力に対する良
好な緩衝性を得ると共に、振動を短時間で制止する。
【0019】また、前記入力振動がエンジンのアイドル
運転等による中・高周波の継続的な小振幅の振動変位で
ある場合は、周囲を内周支持環72によって固定された
ダイアフラム7の内周部7cの厚さ方向の振動変位を伴
いながら、前記アイドルオリフィスDにおける封入液L
の液柱共振を生じ、振動入力に伴う第一液室Aの封入液
Lの圧力変動が吸収される。一方、ショックオリフィス
Cにおける液柱共振周波数はアイドルオリフィスDと異
なるため、前記アイドル運転時の周波数域の振動入力時
に、ショックオリフィスCでは液柱共振による封入液L
の移動はない。そして、液柱共振を生じているアイドル
オリフィスDは、ショックオリフィスCよりも十分に大
径で、かつ隔壁8の板厚に相当する短いものであるた
め、殆ど減衰を発生せず、したがって動ばね定数が低く
なり、振動絶縁性が高められる。
【0020】すなわち、ダイアフラム7は、内周支持環
72によるアイドルオリフィスDの嵌合段差部83との
嵌着部の外周側で第二液室Bを包囲している本体部7b
が、ショックによる大変位の入力時に、封入液Lがショ
ックオリフィスCを介して移動するのを許容するダイア
フラム本来の作用を奏する一方、前記嵌着部の内周側で
アイドルオリフィスDを通じて第一液室Aに臨む内周部
7cが、アイドリングによる周波数域の小振幅の振動入
力時に、アイドルオリフィスDにおける液柱共振を許容
する従来のサブダイアフラムと同様の作用を奏するもの
である。したがって、ダイアフラム7のほかに別部材と
してのサブダイアフラムを設ける必要がない。
【0021】上記実施形態の液体封入式マウントの製造
は、外筒1、カップ部材2、センターボス4、隔壁8等
の各金属部品の製作や、外筒1とセンターボス4に弾性
体6を一体的に加硫成形する工程や、外周支持環71及
び内周支持環72を埋設一体化したダイアフラム7の加
硫成形工程等を経て、前記外筒1、センターボス4及び
弾性体6からなる本体加硫成形品100と、隔壁8と、
ダイアフラム7と、カップ部材2とを、液中で組み立て
ることによって行われる。本発明では、この液中での組
立に先立って、図2に示すように、予め液外で、ダイア
フラム7の外周支持環71をカップ部材2の外周筒状部
21の内周面に圧入嵌着すると共に、ダイアフラム7の
内周支持環72を隔壁8のアイドルオリフィスDの外周
側に形成された嵌合段差部82の内周面に圧入嵌着し、
これによって、隔壁8、ダイアフラム7及びカップ部材
2の三部材を互いに仮組立する。
【0022】次に、外筒1、センターボス4及び弾性体
6からなる本体加硫成形品100と、隔壁8、ダイアフ
ラム7及びカップ部材2の仮組立物200を、封入用の
液が満たされた槽(図示省略)内に没入させる。前記本
体加硫成形品100は、液中で外筒1が上側となるよう
にすれば、組立後に第一液室Aとなる空間A’内は空気
が浮力により排出されて前記液(封入液L)が満たさ
れ、また前記仮組立物200は、図示のように隔壁8が
上側になるように前記液中に没入させれば、ダイアフラ
ム7の上側の溝状空間B’(組立後に第二液室Bとなる
空間)や、その外周側の溝状空間C’(組立後にショッ
クオリフィスCとなる空間)や、隔壁8の嵌合段差部8
2の内周空間E内は、空気が浮力によって直ちに排出さ
れ、前記液(封入液L)で満たされる。
【0023】そして、仮組立物200の外周部、すなわ
ちカップ部材2の外周フランジ部22とダイアフラム7
の外周支持環71の外周フランジ部71aと隔壁8の外
周フランジ部81を、液中で本体加硫成形品100にお
ける外筒1のカシメ用筒部1a’の内周に挿入する。カ
ップ部材2、ダイアフラム7及び隔壁8は仮組立されて
いるから、液中でのカシメ用筒部1a’への挿入作業を
容易に行うことができる。次にこの状態で、前記カシメ
用筒部1a’をカシメ装置(図示省略)によって内周側
へ屈曲させてカシメる。これによって、前記仮組立物2
00の各部材の外周フランジ部22,71a,81が互
いに重合密接した状態で本体加硫成形品100の外筒1
にカシメ固定され、図1に示す液体封入式マウントが組
み立てられる。
【0024】図3は、本発明に係る液体封入式マウント
の第二の実施形態を示すものである。この実施形態にお
いては、カップ部材2の内周部に、隔壁8側へ向けて突
出した円筒状の支持筒部24が一体に形成されており、
この支持筒部24の先端部24aが、ダイアフラム7に
おける内周支持環72を下側から支持して、隔壁8の嵌
合段差部82の内周面との嵌着状態を保持していること
にある。支持筒部24の先端部24aの内周は円形の開
口部24bとすることによってダイアフラム7の内周部
7cの下部空間を大気開放し、アイドル振動入力時の前
記内周部7cの共振動作が妨げられないようにしてあ
る。また、隔壁8には図4に示すように、ショックオリ
フィスCに沿って複数(図示の例では六個)の開口部8
2a〜82fが円周方向に等間隔で開設されており、こ
のうち前記ショックオリフィスCの一端(切欠部73に
よって第二液室Bに開放された端部とは反対側の端部)
に位置する一つの開口部82aのみが、弾性体6の下端
面における円周方向一箇所に形成された切欠部61を介
して第一液室Aに開放され、他の五個の開口部82b〜
82fは前記弾性体6の下端面によって塞がれている。
【0025】その他の部分は、支持筒部24の形成によ
るカップ部材2等の形状の違いによって、取付ボルト3
の数などの若干の違いはあるが、基本的には先の第一の
実施形態とほぼ同様である。
【0026】すなわち、この実施例の液体封入式マウン
トによれば、その組立に際して、第一の実施形態の場合
と同様に、まず予めダイアフラム7の外周部7aをカッ
プ部材2の外周筒状部21の内周面に圧入嵌着すると共
に、ダイアフラム7の内周支持環72を隔壁8のアイド
ルオリフィスDの外周側に形成された嵌合段差部82の
内周面に圧入嵌着し、これによって、隔壁8、ダイアフ
ラム7及びカップ部材2の三部材を互いに仮組立する。
この場合、前記カップ部材2の外周筒状部21とダイア
フラム7の外周部7aとの締め代や、前記隔壁8の嵌合
段差部82と内周支持環72との締め代は比較的小さく
設定してあり、手で容易に圧入できるようになってい
る。これは、図3に示す組立状態において、ダイアフラ
ム7の内周支持環72がカップ部材2の内周支持環72
によって支持され、嵌合段差部82の内周面との嵌着力
に依存する必要がないからである。
【0027】次に、外筒1、センターボス4及び弾性体
6の本体加硫成形品と、隔壁8、ダイアフラム7及びカ
ップ部材2の仮組立物とを、先の図2に準じた方法で液
中でカシメ固定することによって、図3に示す状態に組
み立てる。このとき、隔壁8には複数の開口部82a〜
82fが開設されているので、組立後に第二液室Bある
いはショックオリフィスCとなる空間への封入液Lの充
填及び空気抜きが容易に行われる。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) ダイアフラムが、低周波大変位の入力時にショック
オリフィスでの封入液の移動を許容するダイアフラム本
来の機能と共に、アイドリング振動等の中・高周波域の
振動入力時に動ばね定数を低下させるサブダイアフラム
としての機能を有するため、構造が簡素化される。 (2) 液中での組立に先立って、予め液外で隔壁、ダイア
フラム及びカップ部材の三部材を互いに仮組立すること
ができるので、これら三部材を液中でカシメ機にセット
して、弾性支持体及びセンターボスが一体化された外筒
にカシメ一体化する作業が容易になる。 (3) 前記三部材を液中に没入した際の空気抜き及び液充
填が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの第一の実施
形態を示す断面図である。
【図2】上記液体封入式マウントの組立過程を示す説明
図である。
【図3】本発明に係る液体封入式マウントの第二の実施
形態を示す断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿って切断した断面図
である。
【符号の説明】
1 外筒 2 カップ部材 21 外周筒状部 22,71a,81 外周フランジ部 23 通気孔 24 支持筒部 3,5 取付ボルト 4 センターボス 6 弾性体 7 ダイアフラム 7a 外周部 7b 本体部 7c 内周部 71 外周支持環 72 内周支持環 8 隔壁 82,82a〜82f 開口部 83 嵌合段差部 A 第一液室 B 第二液室 C ショックオリフィス D アイドルオリフィス 100 本体加硫成形品 200 仮組立物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒(1)とセンターボス(4)との間
    に一体的に設けられ円周方向に連続したエラストマから
    なる弾性体(6)と、 前記外筒(1)の内周に変位自在に封着されたエラスト
    マからなるダイアフラム(7)と、 外周が前記外筒(1)に固定されて前記弾性体(6)側
    の第一液室(A)と前記ダイアフラム(7)側の第二液
    室(B)との間を仕切る隔壁(8)と、 前記ダイアフラム(7)を外側から覆うように配置され
    外周が前記外筒(1)に固定されると共に前記ダイアフ
    ラム(7)の外周に密嵌されたカップ部材(2)と、を
    備え、 前記隔壁(8)とこの隔壁(8)に密接された前記ダイ
    アフラム(7)の外周部との間に前記両液室(A,B)
    間を連通するショックオリフィス(C)が形成され、 前記隔壁(8)に前記ショックオリフィス(C)よりも
    流動抵抗の小さいアイドルオリフィス(D)が開設さ
    れ、 前記ダイアフラム(7)の内周部(7c)が前記隔壁
    (8)における前記第一液室(A)と反対側の面に嵌着
    された内周支持環(72)を介して前記アイドルオリフ
    ィス(D)に対向配置されてなることを特徴とする液体
    封入式マウント。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 カップ部材(2)は支持筒部(24)を有し、 隔壁(8)における第一液室(A)と反対側の面に嵌着
    されたダイアフラム(7)の内周支持環(72)が前記
    支持筒部(24)に支持されてなることを特徴とする液
    体封入式マウント。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された液体封入式
    マウントの製造において、 カップ部材(2)の外周筒状部(21)にダイアフラム
    (7)の外周部(7a)を嵌着し、 隔壁(8)のアイドルオリフィス(D)の外周側に第一
    液室(A)側へ向けて形成された嵌合段差部(83)の
    内周面に前記ダイアフラム(7)の内周支持環(72)
    を嵌着し、 これによって互いに仮組立された前記隔壁(8)、ダイ
    アフラム(7)及びカップ部材(2)の外周部を、弾性
    体(6)及びセンターボス(4)が一体化された外筒
    (1)に液中でカシメ固定することを特徴とする液体封
    入式マウントの組立方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、 隔壁(8)には予めショックオリフィス(C)に沿って
    円周方向複数の開口部(82a〜82f)を有し、 仮組立された前記隔壁(8)、ダイアフラム(7)及び
    カップ部材(2)の外周部を、弾性体(6)及びセンタ
    ーボス(4)が一体化された外筒(1)に液中でカシメ
    固定する際に、前記ショックオリフィス(C)の第一液
    室(A)への開放端部以外の部分に位置する開口部(8
    2b〜82f)が弾性体(6)により塞がれることを特
    徴とする液体封入式マウントの組立方法。
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